JP2011191494A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のLEDが直列接続された複数列のLED群を備えるバックライト装置を瞬時に消灯させることのできる液晶表示装置を提供すること。
【解決手段】商用交流電源50から電源装置5への電力供給が遮断されたことを条件に,電源装置5からバックライト装置17に設けられた複数列のLED群各々への電力供給が遮断されたと判断し,該電源装置5から前記LED群各々への電力供給経路上に設けられたコンデンサに蓄積された電荷を瞬時に放電させる瞬時消灯回路8を備える。また,前記コンデンサと前記LED群との接続を遮断してもよい。これにより,前記コンデンサから前記LED各々への電力供給を阻止して該LED各々を瞬時に消灯させる。
【選択図】図3

Description

本発明は,マトリクス状に配置された多数のLEDにより液晶表示パネルを背後から照明するいわゆる直下型LEDバックライト装置を備えてなる液晶表示装置に関し,特に,前記LEDの制御回路の改良に関するものである。
液晶テレビジョン受像機や液晶モニタ装置などの液晶表示装置には,液晶表示パネルを背後から照明するバックライト装置が搭載される。従来,このバックライト装置には光源として冷陰極管(CCFL)が用いられており,該冷陰極管をインバータ回路で駆動させていた。
一方,近年では,バックライト装置の光源として,省電力化などに優れたLEDが用いられる(例えば,特許文献1参照)。このようなLEDを用いたバックライト装置を備える液晶表示装置では,LEDの駆動を安定させるために,LEDへの電力供給経路上にコンデンサが設けられる。そのため,リモコンなどによって液晶表示装置の電源が切られたときでも,そのコンデンサに蓄積された電荷がLEDに供給されることにより,しばらくLEDが微妙に点灯することになり,ユーザに違和感を与えることとなる。
特に,LED各々を個別に制御することのできる液晶表示装置では,該LED各々に接続されるコンデンサの容量が小さいものでよいため,さほど問題にならないが,複数のLEDが直列接続された複数列のLED群を備えるバックライト装置では,該LED群に対応して大容量のコンデンサを設ける必要があるため,そのコンデンサに蓄積された電荷によってLEDが点灯するという問題が顕著となる。例えば,40型の液晶テレビジョン受像機では,定格電圧が350V,定格容量が56μF程度の大容量のコンデンサが用いられ,46型や52型の液晶テレビジョン受像機では,定格電圧が350V,定格容量が68μFの大容量のコンデンサが用いられる。
そこで,リモコンなどによって液晶表示装置の電源が切られたときに,LEDが微妙に点灯していても液晶表示パネルの映像が瞬時に消えたように見せるため,例えば液晶表示パネル全面に黒画像を表示させる黒ミュート処理を実行することが考えられる。
特開2008−96492号公報
しかしながら,液晶表示装置を商用交流電源に接続する電源コードが抜かれた場合には,該液晶表示装置への駆動電力の供給が突然遮断されるため,前記黒ミュート処理を実行することができなくなり,やはりLEDが微妙に点灯してユーザに違和感を与えることになる。また,前記液晶表示装置の電源が切られる度に黒ミュート処理が実行されることは制御回路の処理負担軽減の観点から好ましくない。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,複数のLEDが直列接続された複数列のLED群を備えるバックライト装置を瞬時に消灯させることのできる液晶表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,複数のLEDが直列接続された複数列のLED群を有するバックライト装置と,所定の交流電源から供給される電力に基づいて前記LED群各々に駆動電力を供給するLED電源装置と,前記LED電源装置から前記LED群各々への電力供給経路上に設けられたコンデンサとを備えてなる液晶表示装置であって,前記LED電源装置から前記LED群各々への電力供給が遮断されたことを条件に,前記コンデンサに蓄積された電荷を瞬時に放電させ,或いは前記コンデンサと前記LED群との接続を遮断する瞬時消灯手段を備えてなることを特徴とする液晶表示装置として構成される。
本発明によれば,例えば前記液晶表示装置の電源コードが抜かれた場合や,前記液晶表示装置の電源が切られてスタンバイモードに移行する場合など,前記LED電源装置から前記LED群各々への電力供給が遮断されるときに,前記コンデンサから前記LED各々への電力供給を阻止し,前記LED各々を瞬時に消灯させることができる。
また,従来のように前記液晶表示装置の電源コードが抜かれた後も前記コンデンサに電荷が残存する構成では,前記バックライト装置を分解してメンテナンスを行うときに前記コンデンサの足(端子)に触れて感電するおそれがある。そのため,前記コンデンサの足に触れにくくなるように,前記コンデンサを回路基板に対して直立させて搭載することが考えられるが(図5(a)参照),この場合,回路基板に搭載された前記コンデンサの高さによって,前記液晶表示装置の薄型化が阻害されることが問題となる。しかしながら,本発明のように,前記LED電源装置から前記LED群各々への電力供給が遮断されたことを条件に,前記コンデンサに蓄積された電荷を瞬時に放電させれば,前記コンデンサを回路基板に寝かせて配置してその足を露出させても感電のおそれがなく,前記液晶表示装置の薄型化を図ることもできる(図5(b)参照)。
さらに,前記液晶表示装置の電源が切られてスタンバイモードに移行する場合にも,前記コンデンサに蓄積された電荷を瞬時に放電させれば,前記液晶表示装置の電源が切られる度に前記黒ミュート処理を実行する必要がなく制御回路の処理負担が軽減される。
例えば,前記瞬時消灯手段は,前記コンデンサに蓄積された電荷を瞬時に放電させる抵抗素子と,前記コンデンサ及び前記抵抗素子の接続の有無を切り換える放電切換手段と,前記LED電源装置から前記LED群各々への電力供給が遮断されたことを条件に前記放電切換手段により前記コンデンサ及び前記抵抗素子を接続させる切換制御手段とを含んでなるものであることが考えられる。
また,前記瞬時消灯手段が,前記コンデンサ及び前記LED群各々の接続の有無を切り換える遮断切換手段と,前記LED電源装置から前記LED群各々への電力供給が遮断されたことを条件に前記遮断切換手段により前記コンデンサ及び前記LED群各々の接続を遮断する切換制御手段とを含んでなることも考えられる。
ここで,前記切換制御手段は,例えば前記所定の交流電源から前記LED電源装置への電力供給が遮断された場合に,前記LED電源装置から前記LED群各々への電力供給が遮断されたと判断するものであることが考えられる。
特に,本発明は,全ての前記LED群が並列接続又は直列接続されてなる構成,即ち前記コンデンサとして大容量のものを用いる必要がある構成に好適である。
本発明によれば,例えば前記液晶表示装置の電源コードが抜かれた場合や,前記液晶表示装置の電源が切られてスタンバイモードに移行する場合など,前記LED電源装置から前記LED群各々への電力供給が遮断されるときに,前記コンデンサから前記LED各々への電力供給を阻止し,前記LED各々を瞬時に消灯させることができる。また,前記LED電源装置から前記LED群各々への電力供給が遮断されたことを条件に,前記コンデンサに蓄積された電荷を瞬時に放電させれば,前記コンデンサを回路基板に寝かせて配置してその足を露出させても感電のおそれがなく,前記液晶表示装置の薄型化を図ることもできる。さらに,前記液晶表示装置の電源が切られてスタンバイモードに移行する場合にも,前記コンデンサに蓄積された電荷を瞬時に放電させれば,前記液晶表示装置の電源が切られる度に前記黒ミュート処理を実行する必要がなく制御回路の処理負担が軽減される。
本発明の実施の形態に係る液晶テレビジョン受像機Xの概略構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係る液晶テレビジョン受像機Xにおけるバックライト装置17の概略構成を示す模式図。 バックライト装置17への電力供給回路を説明するための図。 瞬時消灯回路8の一例を説明するための要部回路図。 コンデンサ161の回路基板への搭載状態を示す図。 瞬時消灯回路8の他の例を説明するための要部回路図。 瞬時消灯回路8の他の例を説明するための要部回路図。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
まず,本発明の実施の形態に係る液晶テレビジョン受像機X(液晶表示装置の一例)の概略構成について説明する。なお,液晶テレビジョン受像機に限らず液晶モニタ装置なども本発明に係る液晶表示装置に該当する。
図1に示すように,液晶テレビジョン受像機Xは,複数のチューナ1,外部信号入力部2,復調・分離回路3,制御回路4,電源装置5,リモコン受光部6,及びリモコン(リモート操作器)7,瞬時消灯回路8,映像復号回路11,映像選択・合成回路12,映像処理回路13,液晶ドライバ14,液晶表示パネル15,LED駆動回路16,バックライト装置17,音声復号回路21,音声選択回路22,音声処理回路23,アンプ24,スピーカ25等を備えている。前記電源装置5は電源コードを介して商用交流電源50(所定の交流電源に相当)に接続される。
前記リモコン受光部6は,当該液晶テレビジョン受像機Xの操作用のリモコン7から,所定の信号伝送プロトコル(いわゆるリモコンプロトコル)に従って,赤外線による無線信号受信を行う信号伝送インターフェースである。そして,前記リモコン受光部6は,赤外線信号から前記リモコン7に対する操作入力情報を表す信号を抽出し,その信号を前記制御回路4に伝送する。
前記制御回路4は,演算手段であるMPU4a,記憶手段であるROM4b(EPROM)及びEEPROM4cを備え,前記MPU4aが,制御プログラムを実行することによって当該液晶テレビジョン受像機X全体を制御する。前記ROM4bには,前記MPU4aによって実行される制御プログラムが予め格納されている。また,前記EEPROM4cには,前記MPU4aが実行する処理において読み書き(参照又は書き込み)される各種データが記憶される。
前記チューナ1は,入力されたテレビジョン放送信号から放送中のコンテンツ(放送番組)の信号を抽出する電子部品である。より具体的には,前記チューナ1は,前記制御回路4により選択を指示された放送番組の信号が含まれる搬送波周波数成分の信号を抽出し,その抽出信号を後段の復調・分離回路3に伝送する。なお,前記チューナ1は,放送媒体(地上波,BS,CS等)ごとに個別に設けられる。
前記外部信号入力部2は,例えばDVDプレイヤーやブルーレイディスクプレイヤー,Webストリーミングの受信装置(インターネットモデム等)などの外部装置から映像信号及び音声信号を入力する信号入力インターフェースである。なお,前記外部信号入力部2は,前記映像信号に重畳して入力されるメタデータを抽出し,前記制御回路4に入力する。
前記復調・分離回路3は,前記チューナ1から伝送されてきた搬送波周波数成分からトランスポートストリーム信号(Transport Stream信号:以下,TS信号)を復調する。さらに,前記復調・分離回路3は,抽出されたTS信号から,視聴される放送番組に対応した映像信号及び音声信号,並びにメタデータ(コンテンツ情報)などを分離して抽出する。さらに,前記復調・分離回路3は,前記制御回路4から受けたPID(Packet IDentification)に応じて,視聴対象となる放送番組の映像信号及び音声信号を抽出し,各信号を前記映像復号回路11及び前記音声復号回路21それぞれに伝送する。
前記音声復号回路21は,前記復調・分離回路3から伝送される音声信号を復号し,復号した音声信号を前記音声選択回路22に伝送する。
また,前記音声選択回路22は,前記制御回路4からの制御指令に従って,前記チューナ1により選局された放送番組のコンテンツの音声信号(前記音声復号回路21を通じて入力される音声信号)と,前記外部信号入力部2を通じて入力される音声信号との中から1つの音声信号を選択して前記音声処理回路23へ伝送する回路である。
そして,前記音声処理回路23は,前記制御回路4からの指示に従って,前記音声選択回路22により選択された音声信号に対して各種信号処理を行うものである。例えば,前記スピーカ25の特性に合わせたイコライズ処理や,サラウンド処理等を行う。
また,前記アンプ24は,前記音声処理回路23による処理後の音声信号を,前記制御回路4からの指示に従って増幅或いは減衰させる処理を行い,前記スピーカ25に出力するものである。
一方,前記映像復号回路11は,前記復調・分離回路3から伝送される映像信号を復号し,復号した映像信号を前記映像選択・合成回路12に伝送する。
前記映像選択・合成回路12は,前記制御回路4からの制御指令に従って,前記映像復号回路11を通じて入力される放送番組のコンテンツの映像信号と,前記外部信号入力部2を通じて入力される外部入力コンテンツの映像信号との中から,1つ又は複数の映像信号を選択して前記映像処理回路13へ伝送する。
前記映像処理回路13は,前記制御回路4からの制御指令に従って,コンテンツの画像を前記液晶表示パネル15に表示させるために前記液晶ドライバ14に供給するフレーム画像信号を生成する。
さらに,前記映像処理回路13は,前記制御回路4からの制御指令に従って,前記フレーム画像信号に含められる各コンテンツの画像のサイズを調節する機能も有している。その際,前記制御回路4は,前記リモコン7に対する画像サイズの調節操作(例えば,拡大キーや縮小キーの押下操作)に従って,前記映像処理回路13に対して各コンテンツの画像のサイズ調節指令を出力する。
前記液晶ドライバ14は,前記映像処理回路13から所定周期で順次伝送されてくる前記フレーム画像信号に基づいて前記液晶表示パネル15を制御し,そのフレーム画像信号に対応する1フレーム分(1コマ)の画像を前記液晶表示パネル15に順次表示させる回路である。
前記液晶表示パネル15は,前記液晶ドライバ14による制御に応じて,前記バックライト装置17からの光の透光率を変更し,前記フレーム画像信号に対応する映像を表示する。
前記バックライト装置17は,前記液晶表示パネル15の背面側にマトリクス状に配置された多数のLEDを有しており,該液晶表示パネル15を背後から照明する,いわゆる直下型LEDバックライト装置である。また,前記LED駆動回路16は,前記制御回路4からの制御指令に従って,前記バックライト装置17の駆動(点灯)を制御する。
具体的に,前記バックライト装置17は,図2に示すように,複数のLED171が直列接続された複数列のLED群172を有している。また,全ての前記LED群172は並列接続されている。そして,前記LED駆動回路16は,前記LED群172各々のカソード側の経路の確立/遮断を切り換えることにより該LED群172各々の点灯/消灯を個別に制御する。なお,全ての前記LED群172が直列接続されており,全ての前記LED群172各々を一括して制御する構成も他の実施例として考えられる。
図1に戻り,前記電源装置5は,前記商用交流電源50から供給される交流電力に基づいて前記バックライト装置17のLED群172各々などの各電子部品に駆動電力を供給するものである。ここに,前記LED群172各々に駆動電力を供給するときの前記電源装置5がLED電源装置に相当する。
また,前記瞬時消灯回路8は,前記電源装置5から前記バックライト装置17のLED群172各々への電力供給が遮断されたことを条件に,全ての前記LED群172のLED171を瞬時に消灯させるものである。ここに,前記瞬時消灯回路8が瞬時消灯手段に相当する。
本発明の実施の形態に係る前記液晶テレビジョン受像機Xは,前記瞬時消灯回路8を有している点に特徴を有しており,以下この点について詳説する。
ここに,図3は,前記商用交流電源50から前記バックライト装置17への電力供給経路の概略構成を示すブロック図である。
図3に示すように,前記電源装置5は,前記商用交流電源50から供給される交流電圧を直流電圧に変換する整流回路51と,前記整流回路51から入力される直流電圧を所定の電圧に変換して前記LED駆動回路16に出力するコンバータ回路52とを備えている。なお,前記コンバータ回路52は,前記LED駆動回路16の他,前記液晶テレビジョン受像機X内の各電子部品にも駆動電力を供給する。
一方,前記瞬時消灯回路8は,前記商用交流電源50から前記電源装置5への交流電力の供給の有無を検出するAC検出回路81と,前記AC検出回路81の検出結果に応じて出力信号を切り換える切換制御回路82と,前記切換制御回路82によって駆動されることにより前記LED駆動回路16内に設けられた後述のコンデンサ161を瞬時に放電させる放電回路83とを備えている。
前記AC検出回路81は,例えば前記商用交流電源50から前記電源装置5に供給される交流電圧が予め設定された下限値以下となったことを条件に,前記商用交流電源50から前記電源装置5への電力供給が遮断され,前記電源装置5から前記バックライト装置17のLED群172各々への電力供給が遮断されたと判断するものである。
ここに,図4は,前記切換制御回路82及び前記放電回路83の具体例を説明するための要部回路図である。
図4に示すように,前記LED駆動回路16は,前記電源装置5から前記バックライト装置17のLED群172各々への電力供給経路上に接続されたコンデンサ161や,前記バックライト装置17に流れる電流を安定させるためのダミー抵抗162などを備えている。なお,前記ダミー抵抗162は,後述の抵抗素子832に比べて抵抗値が十分に高く,例えば100KΩ程度の抵抗値を有するものである。また,図4には示していないが,前記LED駆動回路16は,前記LED群172各々のカソード側の経路の確立/遮断を切り換えることにより該LED群172各々の点灯/消灯を個別に制御する回路を有している。
前記コンデンサ161は,該コンデンサ161の先に接続された前記LED171の数などに応じて,該LED171各々に安定した電力供給を行うための適切な定格電圧及び定格容量を有するものである。例えば,前記液晶表示パネル15のサイズが40型である場合には,前記バックライト装置17に対して数百Vの電圧が印加されるため,前記コンデンサ161には,定格電圧が350V,定格容量が56μFのものが用いられる。また,前記液晶表示パネル15のサイズが46型や52型である場合,前記コンデンサ161には,定格電圧が350V,定格容量が68μFのものが用いられる。このように,多数の前記LED171が接続される回路上に設けられる前記コンデンサ161は,その容量が非常に大きなものとなり,蓄積される電荷量が多くなる。もちろん,前記コンデンサ161は複数のコンデンサが並列接続されたものであってもよい。
前記切換制御回路82は,前記商用交流電源50から当該電源装置5に交流電力が供給されていることが前記AC検出回路81によって検出された場合に該AC検出回路81から出力される駆動信号により点灯するLED821と,前記LED821の点灯に応じて駆動(導通)するフォトトランジスタ822と,前記フォトトランジスタ822の駆動により作動して後述の切換スイッチ831のON/OFFを切り換えるリレー823とを備えている。なお,前記LED821及び前記フォトトランジスタ822は所謂フォトカプラである。
前記放電回路83は,前記リレー823のb接点(作動時にOFF,非作動時にON)である切換スイッチ831(放電切換手段の一例)と,前記コンデンサ161に蓄積された電荷を瞬時に消費する程度に抵抗値の低い抵抗素子832とを有している。なお,前記抵抗素子832の抵抗値は例えば100Ω程度である。
具体的に,前記切換スイッチ831は,一端が前記コンデンサ161に接続され,他端が前記抵抗素子832の一端に接続されており,前記コンデンサ161及び前記抵抗素子832の接続の有無を切り換えるものである。また,前記抵抗素子832の他端はGNDに接続されている。そのため,前記切換スイッチ831がONになると,前記コンデンサ161は,前記抵抗素子832を介してGNDに接続されることとなり,前記切換スイッチ831がOFFになると,前記コンデンサ161及び前記抵抗素子832の接続は遮断される。
このように構成された前記液晶テレビジョン受像機Xでは,前記商用交流電源50から前記電源装置5への交流電圧の供給の有無に応じて,前記瞬時消灯回路8が以下のように動作する。
<交流電圧の供給時>
まず,前記商用交流電源50から前記電源装置5への電力供給が行われており,前記電源装置5から前記バックライト装置17のLED群172各々に駆動電力が供給される場合,前記AC検出回路81はその旨を検出して前記切換制御回路82に駆動信号を出力する。
これにより,前記切換制御回路82では,前記AC検出回路81から出力された駆動信号によって前記LED821が点灯する。そして,前記フォトトランジスタ822が駆動することにより前記リレー823が作動し,前記放電回路83の切換スイッチ831がOFF側に切り換えられる。従って,前記コンデンサ161及び前記放電回路8の抵抗素子832の接続は遮断された状態となる。
<交流電圧の遮断時>
一方,前記商用交流電源50及び前記液晶テレビジョン受像機Xを接続する電源コードなどが抜かれ,前記商用交流電源50から前記電源装置5への電力供給が遮断されると,前記AC検出回路81から前記切換制御回路82への駆動信号の入力が停止される。
これにより,前記切換制御回路82では,前記LED821が消灯して前記フォトトランジスタ822が非駆動状態となることにより前記リレー823が非作動状態となる。そのため,前記放電回路83の切換スイッチ831がON側に切り換えられ,前記コンデンサ161が前記抵抗素子832を介してGNDに接続されることになる。ここに,前記電源装置5から前記LED群172各々への電力供給が遮断されたことを条件に前記切換スイッチ831により前記コンデンサ161及び前記抵抗素子832を接続させるときの前記切換制御回路82が切換制御手段に相当する。
このように,前記液晶テレビジョン受像機Xでは,前記商用交流電源50及び前記液晶テレビジョン受像機Xを接続する電源コードなどが抜かれ,電源装置5から前記バックライト装置17への電力供給が遮断されると,前記コンデンサ161と前記放電回路8の抵抗素子832とが接続されることにより,該コンデンサ161に蓄積された電荷が前記抵抗素子832によって瞬時に消費(放電)される。そのため,前記コンデンサ161の残留電荷の前記LED171各々への供給を阻止することができ,該LED171各々を瞬時に消灯させることができる。
なお,本実施の形態で説明した各電子部品は単なる一例に過ぎず,同様の機能を実現し得る他の電子部品を用いてもよい。例えば,前記切換スイッチ831は,リレー接点に限らず外部信号の入力に応じて接点をON/OFFするものであればよい。
また,前記液晶テレビジョン受像機Xへの交流電力の供給が遮断された場合であっても,該液晶テレビジョン受像機X内に設けられた二次電池などにより駆動可能な制御回路を有する構成では,該制御回路によって前記液晶テレビジョン受像機Xへの交流電力の遮断を検知し,前記切換スイッチ831をONにすることにより,前記コンデンサ161を瞬時放電させることも他の実施例として考えられる。
ところで,従来構成では,電源コードを抜いた後,自然放電するまでの間は前記コンデンサ161に電荷が残存することとなるため,前記液晶テレビジョン受像機Xを分解してメンテナンスを行う際に前記コンデンサ161の足に触れて感電するおそれがあった。そのため,前記コンデンサ161は,図5(a)に示すように,人がその足(端子)に触れにくくなるように直立した状態で回路基板に搭載される。
しかし,前記液晶テレビジョン受像機Xでは,電源コードが抜かれたとき,前記コンデンサ161に蓄積されていた電荷が瞬時放電されるため,前記液晶テレビジョン受像機Xを分解してメンテナンスを行う際に感電するおそれがない。
そのため,前記液晶テレビジョン受像機Xでは,前記コンデンサ161を,図5(b)に示すように足を曲折させて寝かせた状態で回路基板に搭載させることが可能である。これにより,前記回路基板の高さ方向の寸法を抑制することができるため,前記液晶テレビジョン受像機Xの薄型化を図ることができる。
本実施例1では,図6を用いて,前記瞬時消灯回路8の他の構成例について説明する。なお,前記実施の形態と同様の構成要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施例1に係る前記瞬時消灯回路8は,図6に示すように,前記放電回路83が,前記切換スイッチ831(図4参照)に代えて,該切換スイッチ831と同じく前記コンデンサ161及び前記抵抗素子832の接続の有無を切り換えるトランジスタ833及び抵抗素子834(放電切換手段の一例)を有している。
前記トランジスタ833は,コレクタ端子が前記コンデンサ161に接続され,エミッタ端子が前記抵抗素子832を介してGNDに接続され,ベース端子が前記抵抗素子834の一端に接続されている。また,前記抵抗素子834の他端は前記トランジスタ833のコレクタ端子及び前記コンデンサ161に接続されている。
また,本実施例1に係る前記切換制御回路82は,図6に示すように,前記リレー823(図4参照)を有しておらず,前記フォトトランジスタ822のコレクタ端子が,前記トランジスタ833のコレクタ端子,前記抵抗素子834の他端,前記コンデンサ161に接続されている。
このように構成された前記液晶テレビジョン受像機Xでは,前記商用交流電源50から前記電源装置5への交流電圧の供給の有無に応じて,前記瞬時消灯回路8が以下のように動作する。
まず,前記商用交流電源50から前記電源装置5への電力供給が行われており,前記電源装置5から前記バックライト装置17のLED群172各々に駆動電力が供給される場合は,前記切換制御回路82の前記フォトトランジスタ822が駆動(導通)し,前記トランジスタ833のベース端子にはベース電流が入力されない。そのため,前記トランジスタ833が非駆動状態(非導通状態)となり,前記コンデンサ161と前記抵抗素子832との接続は遮断された状態である。
一方,前記商用交流電源50及び前記液晶テレビジョン受像機Xを接続する電源コードなどが抜かれた場合など,前記商用交流電源50から前記電源装置5への電力供給が遮断されると,前記切換制御回路82の前記フォトトランジスタ822が非駆動状態(非導通状態)となり,前記コンデンサ161から前記抵抗素子834を介して前記トランジスタ833のベース端子にベース電流が入力される。そのため,前記トランジスタ833が駆動(導通)して,前記コンデンサ161及び前記抵抗素子832が接続され,該コンデンサ161に蓄積された電荷は前記抵抗素子832によって瞬時に消費される。従って,前記コンデンサ161の残留電荷の前記LED171各々への供給が阻止されることとなり,該LED171各々は瞬時に消灯することとなる。ここに,前記電源装置5から前記LED群172各々への電力供給が遮断されたことを条件に前記トランジスタ833により前記コンデンサ161及び前記抵抗素子832を接続するときの前記切換制御回路82が切換制御手段に相当する。
本実施例2では,図7を用いて,前記瞬時消灯回路8の他の構成例について説明する。なお,前記実施の形態と同様の構成要素には同じ符号を付してその説明を省略する。
前記実施の形態及び前記実施例1では,前記コンデンサ161の残留電荷を瞬時放電させることにより前記LED171各々を瞬時に消灯させる場合を例に挙げて説明したが,前記コンデンサ161と前記LED171各々との接続を遮断することによっても同様の効果を得ることができる。
具体的に,本実施例2に係る前記瞬時消灯回路8は,図7に示すように,前記放電回路83に代えて遮断回路84を備えている。前記遮断回路84は,前記切換制御回路82のリレー823におけるa接点(作動時にON,非作動時にOFF)であり,前記コンデンサ161と前記LED群172各々との接続の有無を切り換える切換スイッチ841(遮断切換手段の一例)を有している。
このように構成された前記液晶テレビジョン受像機Xでは,前記商用交流電源50から前記電源装置5への交流電圧の供給の有無に応じて,前記瞬時消灯回路8が以下のように動作する。
まず,前記商用交流電源50から前記電源装置5への電力供給が行われており,前記電源装置5から前記バックライト装置17のLED群172各々に駆動電力が供給される場合は,前記切換制御回路82の前記フォトトランジスタ822が駆動(導通)しており,前記リレー823が作動するため,前記遮断回路84の切換スイッチ841がON側に切り換えられる。
一方,前記商用交流電源50及び前記液晶テレビジョン受像機Xを接続する電源コードなどが抜かれた場合など,前記商用交流電源50から前記電源装置5への電力供給が遮断されると,前記切換制御回路82の前記フォトトランジスタ822が非駆動状態(非導通状態)となるため,前記リレー823が非作動状態となって前記遮断回路84の切換スイッチ841がOFF側に切り換えられる。これにより,前記コンデンサ161と前記LED群172各々との接続が遮断され,前記コンデンサ161の残留電荷の前記LED171各々への供給が阻止されることとなるため,該LED171各々は瞬時に消灯することとなる。ここに,前記電源装置5から前記LED群172各々への電力供給が遮断されたことを条件に前記切換スイッチ841により前記コンデンサ161及び前記LED群172各々の接続を遮断するときの前記切換制御回路82が切換制御手段に相当する。
ところで,前記実施の形態,前記実施例1,2においては,前記液晶テレビジョン受像機Xの電源コードが抜かれることにより,前記電源装置5への電力供給が突然遮断された場合を例に挙げて説明した。
一方,前記リモコン7などの操作により,前記液晶テレビジョン受像機Xの電源が切られてスタンバイモード(省電力モード)に移行する場合にも,同様に,前記コンデンサ161に蓄積された電荷を瞬時に放電させ,或いは前記コンデンサ161と前記LED群172との接続を遮断することが考えられる。
例えば,前記AC検出回路81が,前記スタンバイモードなどへの移行を検出するものであり,該検出を条件に,前記コンデンサ161に蓄積された電荷を瞬時に放電させ,或いは前記コンデンサ161と前記LED群172との接続を遮断させるように構成すればよい。このとき,前記AC検出回路81は,前記スタンバイモードなどに移行した旨を前記制御回路4から取得することが考えられる。
このような構成によれば,前記液晶テレビジョン受像機Xの電源コードが抜かれた場合だけでなく,前記液晶テレビジョン受像機Xの電源が切られてスタンバイモード(省電力モード)に移行する場合などにも前記バックライト装置17のLED171各々を瞬時に消灯させることができる。従って,前述したように,前記黒ミュート処理を実行する必要がなくなり前記制御回路4の処理負担を軽減することができる。
X :テレビジョン受像機(液晶表示装置の一例)
1 :チューナ
2 :外部信号入力部
3 :復調・分離回路
4 :制御回路
4a :MPU
4b :ROM
4c :EEPROM
5 :電源装置
51 :整流回路
52 :コンバータ回路
6 :リモコン受光部
7 :リモコン
8 :瞬時消灯回路
81 :AC検出回路
82 :切換制御回路
821:LED
822:フォトトランジスタ
823:リレー
83 :放電回路
831,841:切換スイッチ
832,834:抵抗素子
833:トランジスタ
84 :遮断回路
11 :映像復号回路
12 :映像選択・合成回路
13 :映像処理回路
14 :液晶ドライバ
15 :液晶表示パネル
16 :LED駆動回路
161:コンデンサ
162:ダミー抵抗
17 :バックライト装置
171:LED
172:LED群
21 :音声復号回路
22 :音声選択回路
23 :音声処理回路
24 :アンプ
25 :スピーカ

Claims (5)

  1. 複数のLEDが直列接続された複数列のLED群を有するバックライト装置と,所定の交流電源から供給される電力に基づいて前記LED群各々に駆動電力を供給するLED電源装置と,前記LED電源装置から前記LED群各々への電力供給経路上に設けられたコンデンサとを備えてなる液晶表示装置であって,
    前記LED電源装置から前記LED群各々への電力供給が遮断されたことを条件に,前記コンデンサに蓄積された電荷を瞬時に放電させ,或いは前記コンデンサと前記LED群との接続を遮断する瞬時消灯手段を備えてなることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記瞬時消灯手段が,前記コンデンサに蓄積された電荷を瞬時に放電させる抵抗素子と,前記コンデンサ及び前記抵抗素子の接続の有無を切り換える放電切換手段と,前記LED電源装置から前記LED群各々への電力供給が遮断されたことを条件に前記放電切換手段により前記コンデンサ及び前記抵抗素子を接続させる切換制御手段とを含んでなる請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記瞬時消灯手段が,前記コンデンサ及び前記LED群各々の接続の有無を切り換える遮断切換手段と,前記LED電源装置から前記LED群各々への電力供給が遮断されたことを条件に前記遮断切換手段により前記コンデンサ及び前記LED群各々の接続を遮断する切換制御手段とを含んでなる請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記切換制御手段が,前記所定の交流電源から前記LED電源装置への電力供給が遮断された場合に,前記LED電源装置から前記LED群各々への電力供給が遮断されたと判断するものである請求項2又は3のいずれかに記載の液晶表示装置。
  5. 全ての前記LED群が並列接続又は直列接続されてなる請求項1〜4のいずれかに記載の液晶表示装置。
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