JP2008064886A - Led光源装置およびそれを用いた映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィールド間の輝度変動によるちらつきが発生しない低価格の映像表示装置を提供する。
【解決手段】この映像表示装置1では、商用交流電圧VAを全波整流して脈流電圧VBを生成し、LED光源10に含まれる複数のLED14と抵抗素子15とFET16の直列接続体に脈流電圧VBを印加し、液晶パネル33に表示される映像の各フィールド期間のうちの脈流電圧VBの周期と同じ期間はFET16をオンさせ、各フィールド期間のうちの残りの期間はFET16をオフさせる。したがって、各フィールドの輝度を一定にすることができ、フィールド間の輝度変動によるちらつきの発生を防止できる。また、脈流電圧VBでLED14を駆動するので、装置の低価格化を図ることができる。
【選択図】図3
【解決手段】この映像表示装置1では、商用交流電圧VAを全波整流して脈流電圧VBを生成し、LED光源10に含まれる複数のLED14と抵抗素子15とFET16の直列接続体に脈流電圧VBを印加し、液晶パネル33に表示される映像の各フィールド期間のうちの脈流電圧VBの周期と同じ期間はFET16をオンさせ、各フィールド期間のうちの残りの期間はFET16をオフさせる。したがって、各フィールドの輝度を一定にすることができ、フィールド間の輝度変動によるちらつきの発生を防止できる。また、脈流電圧VBでLED14を駆動するので、装置の低価格化を図ることができる。
【選択図】図3
Description
この発明はLED光源装置およびそれを用いた映像表示装置に関し、特に、複数のLEDを含み、液晶パネルのバックライトとして用いられるLED光源装置と、それを用いた映像表示装置に関する。
従来、液晶パネルのバックライトとしてはCCFL(冷陰極管)を用いたものが主流であるが、色再現範囲の拡大および水銀レス化による環境負荷低減を目指してLED(発光ダイオード)を用いたバックライトが実用化されている。
LEDの価格は現在急速に下がりつつあるが、CCFLバックライトと同等の輝度を確保するためにはLEDを多数配置する必要があるので、CCFLバックライトと比較してLEDバックライトは未だ高価である。CCFLバックライトからLEDバックライトへの置き換えを加速させるためには、LEDのさらなる低価格化とともにLED以外の構成部材の低価格化も必須である。
たとえば特許文献1には、商用交流電圧を全波整流した脈流電圧によってLEDを駆動するLED光源装置が開示されている。このLED光源装置によれば、電源の低価格化が可能である。
特開2002−16290号公報
しかし、特許文献1に示すようなLED光源装置を液晶パネルのバックライトとして使用した映像表示装置(液晶テレビ)には以下の問題がある。すなわち、日本における商用電源周波数は東日本では50Hz、西日本では60Hzであり、商用交流電圧を全波整流した脈流電圧でLED光源装置を駆動させると、商用電源周波数の2倍の周波数、すなわち東日本では100Hz、西日本では120Hzで発光する。
これに対して、映像信号のフィールド周波数は、NTSC方式のテレビジョン放送の規格では59.94Hz、HDTV方式では60Hzであり、西日本の電源周波数と略同じであるが東日本の電源周波数とは異なる。なお、映像信号のフィールド周波数はその国および地域の電源周波数と等しい値に設定されるのが普通であり、両周波数が異なる東日本は世界的に見ても特殊な地域となっている。
映像信号のフィールド周波数が交流(脈流を含む)電源周波数またはその自然数倍と等しい場合、フィールド単位で区切ったLEDの発光強度は一定となる。このようなLED光源装置を映像表示装置のバックライトとして用いた場合、表示される映像信号が1フィールド毎に変化してもちらつきは知覚されない。一方、映像信号のフィールド周波数が電源周波数およびその自然数倍と一致しない場合、フィールド単位で区切ったLEDの発光強度は一定とならない。
静止画のように映像が時間的・空間的に変化しない場合、1フィールド毎で区切った光強度の積分値が異なったとしても、人の眼ではフィールドの切れ目を判別できないため光強度は一定であると知覚される。これに対し、映像が時間的・空間的に変化する場合、たとえば図8(a)〜(c)に示すように、黒い背景画像71の中を白っぽい物体72が一定速度で移動するような映像の場合は、1フィールド毎に物体のエッジが移動し、そのエッジ部の光強度の時間積分値がフィールド毎に異なる。上記の例では50msec周期、すなわち3フィールド周期で光強度が変動する。この程度の時間の光強度変動は人の眼で知覚できるため、図8(d)に示すように、移動する物体72のエッジ部73にちらつきが発生してしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、フィールド間の輝度変動によるちらつきが発生しない低価格のLED光源装置およびそれを用いた映像表示装置を提供することである。
この発明に係るLED光源装置は、複数のLEDを含み、液晶パネルのバックライトとして用いられるLED光源装置において、商用交流電圧を全波整流して脈流電圧を出力する全波整流回路と、全波整流回路の出力端子対間に複数のLEDと直列接続されたスイッチング素子と、液晶パネルに表示される映像の各フィールド期間のうちの脈流電圧の周期の自然数倍の第1の期間はスイッチング素子をオンさせ、各フィールド期間のうちの第1の期間以外の第2の期間はスイッチング素子をオフさせる制御部とを備えたことを特徴とする。したがって、各フィールドの輝度を一定にすることができ、フィールド間の輝度変動によるちらつきの発生を防止することができる。また、脈流電圧でLEDを駆動するので、装置の低価格化を図ることができる。
好ましくは、商用交流電圧の周波数は50ヘルツであり、映像のフィールド周波数は約60ヘルツであり、自然数は1である。この場合は、東日本地域に好適なLED光源装置を提供することができる。
また好ましくは、スイッチング素子はMOSトランジスタである。この場合は、オン抵抗の低い高速なスイッチング素子を低価格で実現することができる。
また好ましくは、制御部は、商用交流電圧の周波数と映像のフィールド周波数とが異なる場合は第1の期間にスイッチング素子をオンさせるとともに第2の期間にスイッチング素子をオフさせ、商用交流電圧の周波数と映像のフィールド周波数とが略等しい場合はスイッチング素子を常時オンさせる。この場合は、たとえば東日本ではスイッチング素子をオン/オフ動作させ西日本ではスイッチング素子を常時オンさせるなど、電源周波数または映像信号周波数が異なる複数の地域に対応したLED光源装置を提供することができる。
また好ましくは、制御部は、第1の期間においてスイッチング素子をパルス的にオフさせて複数のLEDに流れる電流を調整する。この場合は、たとえば映像のフィールド周波数と比較して十分高い周波数のPDM(パルス密度変調)を行なうことにより、上述のちらつき低減の効果を有したままLEDの輝度を可変にすることができる。
また、この発明に係る映像表示装置は、上記LED光源装置を液晶パネルのバックライトとして使用したことを特徴とする。この場合は、フィールド周波数と交流電源周波数との差に起因する映像のちらつきの発生を抑えることができる。
以上のように、この発明に係るLED光源装置および映像表示装置では、各フィールド期間のうちの脈流電圧の周期の自然数倍の第1の期間はスイッチング素子をオンしてLEDを発光させ、各フィールド期間のうちの第1の期間以外の第2の期間はスイッチング素子をオフさせる。したがって、各フィールドの輝度を一定にすることができ、フィールド間の輝度変動によるちらつきの発生を防止することができる。また、脈流電圧でLEDを駆動するので、装置の低価格化を図ることができる。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による映像表示装置1の構成を示す組立分解図であり、図2は映像表示装置1の構成を示す回路ブロック図である。ここでは、映像表示装置1を東日本地域に設置した場合について説明する。図1および図2において、この映像表示装置1は、交流−脈流変換部2、LED光源10、脈流−直流変換部20、制御部30、および液晶パネル33と、それらを支持するフレーム34およびスタンド35とを備える。
図1は、この発明の実施の形態1による映像表示装置1の構成を示す組立分解図であり、図2は映像表示装置1の構成を示す回路ブロック図である。ここでは、映像表示装置1を東日本地域に設置した場合について説明する。図1および図2において、この映像表示装置1は、交流−脈流変換部2、LED光源10、脈流−直流変換部20、制御部30、および液晶パネル33と、それらを支持するフレーム34およびスタンド35とを備える。
交流−脈流変換部2は、プラグ3、ヒューズ4、ノイズフィルタ5、ダイオードブリッジ(全波整流回路)6を含む。プラグ3は、商用単相交流電源のコンセント(図示せず)に挿入され、実効電圧が100Vで周波数が50Hzの交流電圧VAを受ける。交流電圧VAは、図3(a)に示すように、1周期が20msecの正弦波である。交流電圧VAは、ヒューズ4およびノイズフィルタ5を経由してダイオードブリッジ6の入力端子対6a,6bに入力される。ダイオードブリッジ6の出力端子対6c,6dからは、図3(b)に示すように、交流電圧VAを全波整流した脈流電圧VBが出力される。この脈流電圧VBのピーク電圧は、交流電源電圧VAの片側ピーク値からダイオードの順方向電圧を差し引いた値であり、約140Vとなる。また、脈流電圧VBの主たる交流成分の周波数は交流電源の周波数をfPとすると2fP、すなわち100Hzとなる。
脈流電圧VBは、LED光源10に与えられる。LED光源10は、複数のLED基板11と、拡散板12と、ハーネス13とを含む。LED基板11同士、LED基板11と交流−脈流変換部2、LED基板11と制御部30は、それぞれハーネス13によって接続される。各LED基板11には、1次元のアレイ状または2次元の格子状に複数の白色LED14が搭載される。拡散板12は、LED基板11の前面に配設される。
LED基板11上の回路は、脈流電圧VBを供給する電源ラインL1,L2間に複数のLED回路ブロックを並列接続した構成となっている。各LED回路ブロックは、M個のLED14、抵抗素子15、およびスイッチング素子であるパワーMOSFET16が直列に接続されて構成されている。LED14では、青色LEDチップの上面に黄色の蛍光体を塗布した樹脂を配置し、青色と黄色の光を混色させて白色光を発生している。LED1個当たりの順方向電圧VFは約3.5Vである。なお、脈流電圧VBを直接入力する非絶縁型の電源回路を用いているため、電源ラインL1,L2間にはショート防止のための然るべき安全対策が講じられている。
ここで、各MOSFET16が常時オンされていると仮定すると、LED14に流れる電流IAは、図3(c)に示すように、脈流電圧VB(t)、M個のLED14の順方向電圧の総和MVFおよび抵抗素子15の抵抗値Rにより決まる時間波形になる。すなわち、脈流電圧VB(t)が直流電圧MVFよりも低い場合はIA=0になり、脈流電圧VB(t)が直流電圧MVFよりも高い場合はIA=(VB(t)−MVF)/Rとなる。
LED14の光強度は電流にほぼ比例するので、脈流電圧VB(t)と同じ周波数2fPで光強度が変動する。各LED14から出射された光は、その前面に配置された拡散板12に入射し、拡散板12内部でランダムな方向に拡散される。これにより、均一な面状の白色光が得られる。この白色光を透過型液晶パネル33の裏面に照射することで映像表示を可能としている。
LED14の直列接続個数Mの値については、多すぎる場合はLED14がオンする時間が短くなるためLED14の利用効率が悪化し、逆に少なすぎる場合は脈流電圧VBのピークにおいてLED14の順電流または抵抗素子15における熱損失が定格をオーバーする恐れがある。本実施の形態1では、LED14および抵抗素子15の定格に対し余裕を見て個数Mの値を決定している。
また、脈流電圧VBは、脈流−直流変換部20にも与えられる。脈流−直流変換部20は、フライバック型スイッチング電源回路を構成しており、入力された脈流電圧VBを平滑コンデンサ21で平滑し、スイッチング回路22および高周波絶縁トランス23でスイッチングおよび電圧変換を行ない、2次側のダイオード24および平滑コンデンサ25を経由して直流の定電圧を得る。この直流電圧は、制御部30の電源電圧として使用される。
制御部30は、映像表示装置1の外部に設けられたアンテナ40およびDVDレコーダ41などからの映像信号入力部を有しており、入力された映像信号をデコード回路31でデコードし、種々の画像補正を行なった後、液晶パネル33を駆動するのに適した駆動信号に変換して液晶パネル33に出力する。
ここで、液晶パネル33に表示される映像には、規格で一定のフィールド周波数fFが定められており、1/fFの時間毎に垂直同期がとられ、表示映像の書き換えが行なわれる。フィールド周波数fFは、たとえばNTSC規格では59.94Hz、HDTV規格では60Hzとされている。簡単のため本実施の形態1では、フィールド周波数fFは60Hz一定とする。制御部30内のデコード回路31においては、入力された映像信号から1/fFの時間間隔の基準となる垂直同期信号φVSを生成し、駆動信号とともに液晶パネル33に送信し、液晶パネル33上に一定のフィールド周期1/fFで映像を表示する。
垂直同期信号φVSは、制御部30内の信号生成回路32にも入力される。信号生成回路32は、垂直同期信号φVSに同期して、LED光源10のMOSFET16をオン/オフするためのスイッチング信号φS1を生成する。MOSFET16のオン期間はN/(2fP)に設定され、オフ期間は1/fF−N/(2fP)に設定される。ただし、Nは自然数である。本実施の形態1においては、fP=50Hz、fF=60Hzであるため、N=1とするとオン期間は10msec、オフ期間は6.6msecとなる。Nが2以上の場合はオフ期間が負となるため本実施の形態1では考えない。
スイッチング信号φS1は、LED光源10の各MOSFET16のゲートに入力され、各MOSFET16のオン/オフを切換える。スイッチング信号φS1は、図3(d)に示すように、10msecのオン期間は「H」レベルになり、6.6msecのオフ期間は「L」レベルとなり、そのスイッチング周期は映像の1フィールド期間1/fFに等しい。またオン期間は1/(2fP)=10msecとなり脈流電圧の周期と一致する。
スイッチング信号φS1を用いて図3(c)に示す電流IAをスイッチングすると、実際にLED14に流れる電流IBの波形は図3(e)に示されるようになる。オン期間の開始時および終了時の時間差は10msecであり脈流電圧VBの1周期に等しいため、オン期間の開始時と終了時における電流IBの位相差は常に一定となる。したがって、1スイッチング周期、すなわち映像の1フィールド期間に含まれる電流IBの波形の面積はどのスイッチング周期においても等しくなる。これは、図3(f)に示すように、1フィールド期間毎で区切ったLED14の発光強度の時間積分値LAが常に一定になることを意味する。
映像が時間的、空間的に変化する場合、たとえば図4(a)〜(c)に示すように、黒い背景画像43の中を白っぽい物体44が一定速度で移動するような映像においては、1フィールド毎に物体44のエッジが移動する。従来の脈流電圧を電源として用いた映像表示装置においては、このエッジ部の光強度の時間積分値がフィールド毎に異なるためエッジ部にちらつきが発生していたが、本実施の形態1の映像表示装置においては上述の通り1フィールド毎の発光強度の積分値LAを一定にすることができるため、図4(d)のようにエッジ部45の明るさは常に一定となり、問題となっていたちらつきの発生がなくなる。これにより、簡単な構成で映像表示装置の画質を向上させることが可能となる。
図5(a)〜(e)は、この実施の形態1の比較例の動作を示すタイムチャートであって、図3(a)〜(f)と対比される図である。この比較例は、図2の映像表示装置からFET16および信号発生回路32を除去し、M個のLED14および抵抗素子15をダイオードブリッジ6の出力端子対6c,6d間に直列接続したものである。この比較例では、図5(a)〜(e)に示すように、商用交流電圧VAを全波整流した脈流電圧VBが直列接続されたM個のLED14および抵抗素子15に印加され、脈流電圧VBに応じた波形の電流IBが流れる。この映像表示装置では、映像信号φAのフィールド周波数が電源周波数またはその自然数倍と一致しない場合、1フィールド当たりの電流IBの積分値が異なるため、映像の各フィールドの明るさLAに変動が生じる。東日本地域では映像信号φAのフィールド周波数60Hzと電源周波数の2倍である100Hzから、図5(e)に示すように、映像の明るさLAに、1周期が50msecすなわち周波数が20Hzの変動成分が生ずる。これにより、図8(a)〜(d)で示したように、黒い背景画像の中を白っぽい物体が一定速度で移動するような映像の場合は、物体のエッジ部にちらつきが発生する。
また、液晶パネル33を用いた映像表示装置1において、LED光源10は制御部30よりも大きな電力を消費する。そのためLED14を直流電圧で駆動する場合は、LED光源10と制御部30の電源回路を共通にすることができず、制御部30用の脈流−直流変換部20と同等のLED光源10専用の脈流−直流変換部20がもう1系統必要となる。これに対し、上述のように商用交流電圧VAを全波整流した脈流電圧VBをLED光源10の電源とすることにより、LED光源10専用の脈流−直流変換部20が不要となり、大容量の平滑コンデンサ21,25や高周波絶縁トランス23などの部品が不要となる。したがって、部品点数を削減でき、装置の小型化、低価格化が実現される。
なお、本実施の形態1では、fP=50Hz≠fFである東日本地域に映像表示装置1が設置された場合について説明したが、西日本およびその他の大部分の地域(以下、その他の地域と称する)に本実施の形態1の映像表示装置1を設置した場合は、交流電源周波数fPと映像信号のフィールド周波数fFとの間に差がないため、上述したようなちらつきの問題は発生しない。
したがって、LED光源10のFET16のスイッチング方式としては、(1)その他の地域においてもオン期間をN/(2fP)に設定し、オフ期間を1/fF−N/(2fP)に設定する方式、(2)東日本地域と同一のオン期間およびオフ期間をその他の地域でも適用する方式、(3)その他の地域では信号生成回路32を無効にし、FET16を常にオンさせる方式、のうちのいずれの方式を採用しても構わない。ただし、東日本地域とその他の地域で同一条件における映像の輝度に差が生じるのは好ましくないという観点から、(2)が最も有効であると考えられる。
また、本実施の形態1では、オン期間をN/(2fP)に設定し、オフ期間を1/fF−N/(2fP)に設定する場合に、Nを2以上にするとオフ期間が負となるためN=1の場合についてのみ説明したが、映像のフィールド周波数fFが本実施の形態1よりも小さい場合では、オフ期間が負とならない範囲でNを2以上の値にすることができる。その場合でも、ちらつき低減の効果を得ることができる。
[実施の形態2]
図6は、この発明の実施の形態2による映像表示装置50の構成を示す回路ブロック図であって、図2と対比される図である。また、図7(a)〜(h)は、映像表示装置50の動作を示すタイムチャートであって、図3(a)〜(f)と対比される図である。この映像表示装置50は、映像の輝度を制御可能にしたことを特徴とする。
図6は、この発明の実施の形態2による映像表示装置50の構成を示す回路ブロック図であって、図2と対比される図である。また、図7(a)〜(h)は、映像表示装置50の動作を示すタイムチャートであって、図3(a)〜(f)と対比される図である。この映像表示装置50は、映像の輝度を制御可能にしたことを特徴とする。
図6において、この映像表示装置50が図2の映像表示装置1と異なる点は、制御部30が制御部51で置換されている点であり、制御部51は制御部30にPDM(パルス密度変調)クロック発振器52およびPDM信号生成回路53を追加したものである。PDMクロック発振器52は、交流電源周波数fPおよび映像信号のフィールド周波数fFに比べて十分に高い周波数のPDMクロック信号CLKを生成する。PDMクロック信号CLKの周波数は必要な輝度変調の分解能によって決定される。本実施の形態2では、10ビットの精度で映像の輝度制御を行なうこととし、2fP×210≒102KHzのPDMクロック信号CLKを使用するものとする。
制御部51内では、映像の輝度を制御するための輝度制御信号φCが生成される。輝度制御信号φCは外光の明るさ、表示される映像の内容、視聴者が選択したモードなど任意のパラメータによって決定され、最小0から最大210−1までの210=1024通りの値を有する。
輝度制御信号φCおよびPDMクロック信号CLKはPDM信号生成回路53に入力される。PDM信号生成回路53は、輝度制御信号φCの値に応じて最小(0/210)から最大((210−1)/210)までのいずれかのデューティのPDM信号φPが生成される。PDM信号φPは実施形態1と同様の信号生成回路32で生成されたスイッチング信号φS1に重畳され、PDMスイッチング信号φS2が生成される。このPDMスイッチング信号φS2をLED光源10内の各MOSFET16のゲートに入力し、MOSFET16をスイッチングする。LED14に流れる電流IBの波形は、図7(g)に示すように、実施形態1におけるLED14に流れる電流IAをパルス密度変調した形状になる。この電流IBの1フィールド当たりの積分値は、電流IAの1フィールド当たりの積分値にPDM信号φPのデューティを乗じたものとなる。
本実施の形態2においては、実施の形態1と同じ効果が得られる他、PDM信号生成回路53により生成されたPDM信号φPを重畳してスイッチングしているため、PDM信号φPのデューティを変化させることにより、1フィールド当たりの電流IBの積分値を任意に増減させることができる。すなわち、映像の輝度を、実施の形態1における映像の輝度にほぼ等しい最大輝度から最小輝度であるゼロまで任意に制御できるという新たな効果が得られる。
LED14の輝度は、映像表示装置50に関する種々の条件に基づき、輝度制御信号φCの値を変化させることにより設定することができる。たとえば、映像表示装置50に図示しない照度センサを設けて外光の明るさを検出し、外光が明るい条件で映像表示装置50を使用する場合は輝度制御信号φCの値を高くし、外光が暗い条件で映像表示装置50を使用する場合は輝度制御信号φCの値を低くする方法が考えられる。また、表示される映像の内容に応じて、たとえば明るい場面が多い映像では輝度制御信号φCの値を高くし、暗い場面が多い映像では輝度制御信号φCの値を低くする処理を制御部51内で実施することも可能である。また、映像表示装置50の使用者が手動でLED14の輝度を切換え可能とするための輝度調整手段を映像表示装置50に設けてもよい。
なお、上記実施の形態1,2においては、信号生成回路32を常に有効として常時MOSFET16のオン/オフ制御を行なったが、必要な場合のみオン/オフ制御を行なうようにしても構わない。たとえば主に静止画像を表示するためちらつきの低減が必要ない場合は信号生成回路32を無効にしてMOSFET16を常にオンさせ、動画を表示する場合のみ信号生成回路32を有効にしてちらつきを低減してもよい。
また、上記実施の形態1,2においては、LED14として白色LEDを用いた場合について説明したが、R,G,Bの三色のLEDを発光させ、それらの光の混色により白色光を得てもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,50 映像表示装置、2 交流−脈流変換部、3 プラグ、4 ヒューズ、5 ノイズフィルタ、6 ダイオードブリッジ、10 LED光源、11 LED基板、12 拡散板、13 ハーネス、14 LED、15 抵抗素子、16 パワーMOSFET、20 脈流−直流変換部、21,25 平滑コンデンサ、22 スイッチング回路、23 高周波絶縁トランス、24 ダイオード、30,51 制御部、31 デコード回路、32 信号生成回路、33 液晶パネル、34 フレーム、35 スタンド、40 アンテナ、41 DVDレコーダ、43,71 背景画像、44,72 物体、45,73 エッジ部、52 PDMクロック発振器、53 PDM信号生成回路。
Claims (6)
- 複数のLEDを含み、液晶パネルのバックライトとして用いられるLED光源装置において、
商用交流電圧を全波整流して脈流電圧を出力する全波整流回路と、
前記全波整流回路の出力端子対間に前記複数のLEDと直列接続されたスイッチング素子と、
前記液晶パネルに表示される映像の各フィールド期間のうちの前記脈流電圧の周期の自然数倍の第1の期間は前記スイッチング素子をオンさせ、各フィールド期間のうちの前記第1の期間以外の第2の期間は前記スイッチング素子をオフさせる制御部とを備えたことを特徴とする、LED光源装置。 - 前記商用交流電圧の周波数は50ヘルツであり、
前記映像のフィールド周波数は約60ヘルツであり、
前記自然数は1であることを特徴とする、請求項1に記載のLED光源装置。 - 前記スイッチング素子はMOSトランジスタであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のLED光源装置。
- 前記制御部は、前記商用交流電圧の周波数と前記映像のフィールド周波数とが異なる場合は前記第1の期間に前記スイッチング素子をオンさせるとともに前記第2の期間に前記スイッチング素子をオフさせ、前記商用交流電圧の周波数と前記映像のフィールド周波数とが略等しい場合は前記スイッチング素子を常時オンさせることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれかに記載のLED光源装置。
- 前記制御部は、前記第1の期間において前記スイッチング素子をパルス的にオフさせて前記複数のLEDに流れる電流を調整することを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれかに記載のLED光源装置。
- 請求項1から請求項5までのいずれかに記載のLED光源装置を液晶パネルのバックライトとして使用したことを特徴とする、映像表示装置。
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