JP2011191235A - 電圧異常検出回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成の小型化を図った電圧異常検出回路を提供することを課題とする。
【解決手段】第1の電源V1から給電を受けて、基準電圧を発生する基準電圧発生回路1と、第1の電源V1の電源電圧を分圧する分圧回路2と、第2の電源V2と分圧回路2との間に挿入されたダイオードD1と、第2の電源V2と基準電圧発生回路1との間に挿入されたのダイオードD2と、分圧回路2によって得られた分圧電圧と、基準電圧発生回路1で発生した基準電圧とを比較して、比較結果に基づいて第1の電源V1ならびに第2の電源V2の電源電圧の異常を検出する比較器3とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電源の電圧の異常を検出する電圧異常検出回路に関する。
従来、電源電圧の異常を検出する技術としては、例えば以下に示す文献に記載されたものが知られている(特許文献1参照)。この文献に記載された技術では、基準電圧と、電源電圧を分圧した分圧電圧とをコンパレータで比較して電源電圧の異常を検出している。
特開2009−159800号公報
上記従来の技術では、1つの電源に対して、基準電圧を発生させる回路と電源電圧を分圧する分圧回路とコンパレータとで構成された検出回路が必要になる。このため、複数の電源の異常を検出する場合には、電源の数だけ検出回路を要し、構成の大型化を招いていた。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構成の小型化を図った電圧異常検出回路を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、第1の電源の電源電圧を分圧する分圧回路によって得られた分圧電圧と基準電圧発生回路で発生した基準電圧とを比較して、比較結果に基づいて第1の電源ならびに第2の電源の電源電圧の異常を検出する比較器と、第2の電源と分圧回路との間に挿入された第1のダイオードおよび/または第2の電源と基準電圧発生回路との間に挿入された第2のダイオードとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、複数の電源に対して基準電圧発生回路と分圧回路を共通化することにより、回路の構成を小型化することができる。
本発明の実施形態1に係る電圧異常検出回路の構成を示す図である。 本発明の実施形態2に係る電圧異常検出回路の構成を示す図である。 本発明の実施形態3に係る電圧異常検出回路の構成を示す図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための実施形態を説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る電圧異常検出回路の構成を示す図である。図1に示す実施形態1の回路は、第1の電源V1ならびに第2の電源V2における電源電圧の異常を検出する。電圧異常検出回路は、基準電圧発生回路1、分圧回路2、比較器3ならびにダイオードD1,D2を備えて構成されている。
基準電圧発生回路1は、抵抗R1とツェナーダイオードDzを備えて構成されている。抵抗R1とツェナーダイオードDzは直列接続されて、抵抗R1の一端が第1の電源V1に接続され、ツェナーダイオードDzの一端がグランド(接地電位)に接続されている。
分圧回路2は、抵抗R2、R3を備えて構成されている。抵抗R2と抵抗R3は直列接続されて、抵抗R2の一端が第1の電源V1に接続され、抵抗R3の一端がグランドに接続されている。
比較器3は、一方の入力端子I1が抵抗R1とツェナーダイオードDzとが接続された接続点S1に接続され、他方の入力端子I2が抵抗R2と抵抗R3とが接続された接続点S2に接続されている。比較器3は、接続点S1の接続点電圧VS1と接続点S2の接続点電圧VS2とを入力して両入力電圧を比較し、両入力電圧の大小関係が変わると出力レベルを反転する。比較器3は、電源電圧が正常な状態時の出力レベルを反転することで、電源電圧の異常を示す異常検出信号を出力する。
ダイオードD1は、第2の電源V2と、分圧回路2で第1の分圧電圧を得る第1の分圧点(接続点S2)との間に挿入されている。すなわち、ダイオードD1は、そのアノードが第2の電源V2に接続され、カソードが接続点S2に接続されている。
ダイオードD2は、第2の電源V2と、基準電圧発生回路1で基準電圧を発生する基準電圧発生点(接続点S1)との間に挿入されている。すなわち、ダイオードD2は、そのアノードが接続点S1に接続され、カソードが第2の電源V2に接続されている。
なお、以下、実施形態1〜3の説明においては、第1の電源V1の電源電圧はV1、第2の電源V2の電源電圧はV2、第3の電源V3の電源電圧はV3、抵抗R1〜R7の抵抗値はR1〜R7、ダイオードD1〜D6の順方向電圧はVf1〜Vf6、ツェナーダイオードDzのツェナー電圧はVzとする。
また、本発明の電圧異常検出回路は、例えば車載されたECUや各種制御ユニットの駆動電圧の異常検出に適用する場合には、第1の電源V1ならびに第2の電源V2の電源電圧は、定電圧回路によって所定の電圧まで降下させた電圧となる。ここで、所定の電圧とは、適用する各種の制御ユニットの電源の電圧である。
さらに、第1の電源V1ならびに第2の電源V2の電源電圧の異常は、上記定電圧回路の異常、例えば定電圧回路の断線やショート、定電圧回路における電圧フィードバック機能の異常などによって発生する。
次に、このような構成において、電源電圧の異常検出動作について説明する。
先ず、第1の電源V1の電源電圧と第2の電源V2の電源電圧が正常な場合(両電源電圧の大小関係はいずれであってもよい)には、接続点S1の接続点電圧VS1と接続点S2の接続点電圧VS2とは、接続点電圧VS1>接続点電圧VS2となるように設定されている。すなわち、比較器3の一方の入力端子I1の入力電圧VI1と他方の入力端子I2の入力電圧VI2とは、入力電圧VI1>入力電圧VI2となる。このような状態において、比較器3の出力は、電源電圧が正常であることを示す信号レベル(ロウレベルもしくはハイレベル)となる。
このような状態において、第1の電源V1の電源電圧が上昇すると、この上昇にともなって接続点S2の接続点電圧VS2も上昇する。そして、接続点電圧VS1<接続点電圧VS2になると、すなわち次式(1)で示すようになると、入力電圧VI1<入力電圧VI2となる。
(数1)
VS1=Vz<VS2=V1×R3/(R2+R3) …(1)
もしくは
VS1=V2+Vf2<VS2=V1×R3/(R2+R3) …(1)
これにより、比較器3の信号レベルは反転(ハイレベルもしくはロウレベル)し、異常検出信号が比較器3から出力され、電源電圧の異常が検出される。
次に、電源電圧が正常な状態、すなわち接続点電圧VS1>接続点電圧VS2の状態において、第2の電源V2の電源電圧が上昇すると、この上昇にともなって接続点S2の接続点電圧VS2も上昇する。そして、接続点電圧VS1<接続点電圧VS2になると、すなわち次式(2)で示すようになると、入力電圧VI1<入力電圧VI2となる。
(数2)
VS1=Vz<VS2=V2−Vf1 …(2)
これにより、比較器3の信号レベルは反転(ハイレベルもしくはロウレベル)し、異常検出信号が比較器3から出力され、電源電圧の異常が検出される。
次に、電源電圧が正常な状態、すなわち接続点電圧VS1>接続点電圧VS2の状態において、第2の電源V2の電源電圧が低下すると、この低下にともなって接続点S1の接続点電圧VS1も低下する。そして、接続点電圧VS1<接続点電圧VS2になると、すなわち次式(3)で示すようになると、入力電圧VI1<入力電圧VI2となる。
(数3)
VS1=V2+Vf2<VS2=V1×R3/(R2+R3) …(3)
これにより、比較器3の信号レベルは反転(ハイレベルもしくはロウレベル)し、異常検出信号が比較器3から出力され、電源電圧の異常が検出される。
このように、上記実施形態1では、第1の電源V1の電源電圧の上昇、第2の電源V2の電源電圧の上昇ならびに低下した場合における電源電圧の異常を検出することができる。すなわち、基準電圧発生回路1と電源電圧の分圧回路2と比較器3との1セットの組み合わせに対して2つのダイオードD1、D2を加えた構成で、2つの電源の電源電圧の異常を検出することが可能となる。これにより、前述したように電源の数だけ上記組み合わせセットが必要になる従来に比べて、回路面積を縮小することが可能となり、構成を格段に小型化することが可能となる。
なお、実施形態1における変形形態として、ダイオードD1ならびにダイオードD2のいずれか一方を削除してもよい。ダイオードD2を削除した場合には、第1の電源V1の電源電圧が上昇したとき(数1で示す電圧関係)、ならびに第2の電源V2の電源電圧が上昇したとき(数2で示す電圧関係)の電源電圧の異常を検出することができる。一方、ダイオードD1を削除した場合には、第1の電源V1の電源電圧が上昇したとき(数1で示す電圧関係)ならびに第2の電源V2の電圧電圧が低下したとき(数3で示す電圧関係)の電源電圧の異常を検出ことが可能となる。これにより、上述したと同等の効果を得ることができる。
(実施形態2)
図2は本発明の実施形態2に係る電圧異常検出回路の構成を示す図である。図2に示す実施形態2の特徴とするところは、図1に示す回路構成に対して、さらにダイオードD3、D4ならびに抵抗R4,R5,R6を加えたことにある。なお、図2において、図1と同符号の構成要件は、図1と同様な機能を有するものであるので、その説明は省略する。
ダイオードD3は、ダイオードD1と第2の電源V2との間に挿入されている。すなわち、ダイオードD3は、アノードがダイオードD1のアノードに接続され、カソードが第2の電源に接続されている。ダイオードD3の順方向電圧Vf3は、ダイオードD1の順方向電圧Vf1と同等(Vf1=Vf3)に設定され、かつその温度特性も同等となるように設定されている。
先の実施形態1で採用した構成では、ダイオードD1を設けたことで、接続点S2の電位は第2の電源V2の電源電圧に対してダイオードD1の順方向電圧Vf1分だけ降下してしまう。この電圧降下Vf1はダイオードD1の温度により変化するので、この電圧降下Vf1の温度変化により比較器3の入力端子I2の入力電圧も変動することになる。このため、温度変化により誤検出するおそれがある。
そこで、上記ダイオードD3を設けることで、第2の電源V2の電源電圧に対する接続点S2の電位において、ダイオードD1の順方向電圧Vf1分の電圧降下を相殺することができる。これにより、比較器3の入力端子I2の入力電圧の変動が抑制されて、誤検出を回避することができる。
ダイオードD4は、ダイオードD2と第2の電源V2との間に挿入されている。すなわち、ダイオードD4は、アノードが第2の電源V2に接続され、カソードがダイオードD1のカソードに接続されている。ダイオードD4の順方向電圧Vf4は、ダイオードD2の順方向電圧Vf2と同等(Vf2=Vf4)に設定され、かつその温度特性も同等となるように設定されている。
先の実施形態1で採用した構成では、ダイオードD2を設けたことで、接続点S1の電位は第2の電源V2の電源電圧に対してダイオードD2の順方向電圧Vf2分だけ上昇してしまう。この電圧上昇Vf2はダイオードD2の温度により変化するので、この電圧降下Vf2の温度変化により比較器3の入力端子I1の入力電圧も変動することになる。このため、温度変化により誤検出するおそれがある。
そこで、上記ダイオードD4を設けることで、第2の電源V2の電源電圧に対する接続点S1の電位において、ダイオードD2の順方向電圧Vf2分の電圧上昇を相殺することができる。これにより、比較器3の入力端子I1の入力電圧の変動が抑制されて、誤検出を回避することができる。
抵抗R4は、抵抗R2と抵抗R3との間に挿入されている。すなわち、抵抗R4は、その一端が抵抗R2とダイオードD1のカソードとの接続点S3に接続され、他端が抵抗R3と比較器3の一方の入力端子I2との接続点S2に接続されている。したがって、実施形態2の分圧回路2は、抵抗R2,R3に抵抗R4を加えて構成される。抵抗R4を加えることで、ダイオードD1は、第2の電源V2と、分圧回路2で第2の分圧電圧を得る第2の分圧点(接続点S3)との間に挿入される。すなわち、ダイオードD1は、そのアノードがダイオードD3を介して第2の電源V2に接続され、カソードが接続点S3に接続される。
抵抗R5は、第1の電源V1とダイオードD1ならびにダイオードD3のアノードとの間に接続されている。抵抗R5は、ダイオードD1のアノードとダイオードD3のアノードとが接続された接続点の電位を安定させるために設けられている。これにより、第2の電源V2の電位はダイオードD1のカソード側に確実に伝達されて、比較器3で第2の電源V2の電圧状態を比較することができる。
抵抗R6は、ダイオードD2ならびにダイオードD4のカソードとグランドとの間に接続されている。抵抗R6は、ダイオードD2のカソードとダイオードD4のカソードとが接続された接続点の電位を安定させるために設けられている。これにより、第2の電源V2の電位はダイオードD2のアノード側に確実に伝達されて、比較器3で第2の電源V2の電圧状態を比較することができる。
なお、この実施形態2では、電源電圧が正常な通常時には、第1の電源V1の電源電圧(V1)>第2の電源V2の電源電圧(V2)、抵抗R1の抵抗値(R1)≧抵抗R5の抵抗値(R5)、抵抗R2の抵抗値(R2)≦抵抗R4の抵抗値(R4)+抵抗R6の抵抗値(R6)となるように設定されている。
次に、このような構成において、電源電圧の異常検出動作について説明する。
先ず、第1の電源V1の電源電圧と第2の電源V2の電源電圧が正常な場合には、接続点S1の接続点電圧VS1と接続点S2の接続点電圧VS2とは、接続点電圧VS1>接続点電圧VS2となるように設定されている。すなわち、比較器3の一方の入力端子I1の入力電圧VI1と他方の入力端子I2の入力電圧VI2とは、入力電圧VI1>入力電圧VI2となる。このような状態において、比較器3の出力は、電源電圧が正常であることを示す信号レベル(ロウレベルもしくはハイレベル)となる。
このような状態において、第1の電源V1の電源電圧が上昇すると、この上昇にともなって接続点S2の接続点電圧VS2も上昇する。そして、接続点電圧VS1<接続点電圧VS2になると、すなわち次式(4)で示すようになると、入力電圧VI1<入力電圧VI2となる。
(数4)
VS1=Vz<VS2=V1×R3/(R2+R3+R4) …(4)
もしくは
VS1=V2<VS2=V1×R3/(R2+R3+R4) …(4)
これにより、比較器3の信号レベルは反転(ハイレベルもしくはロウレベル)し、異常検出信号が比較器3から出力され、電源電圧の異常が検出される。
次に、電源電圧が正常な状態、すなわち接続点電圧VS1>接続点電圧VS2の状態において、第2の電源V2の電源電圧が上昇すると、この上昇にともなって接続点S3の接続点電圧も上昇する。さらに、接続点S3の接続点電圧が上昇すると、接続点S2の接続点電圧VS2も上昇する。そして、接続点電圧VS1<接続点電圧VS2になると、すなわち次式(5)で示すようになると、入力電圧VI1<入力電圧VI2となる。
(数5)
VS1=Vz<VS2=V2×R3/(R3+R4) …(5)
これにより、比較器3の信号レベルは反転(ハイレベルもしくはロウレベル)し、異常検出信号が比較器3から出力され、電源電圧の異常が検出される。
次に、電源電圧が正常な状態、すなわち接続点電圧VS1>接続点電圧VS2の状態において、第2の電源V2の電源電圧が低下すると、この低下にともなって接続点S1の接続点電圧VS1も低下する。そして、接続点電圧VS1<接続点電圧VS2になると、すなわち次式(6)で示すようになると、入力電圧VI1<入力電圧VI2となる。
(数6)
VS1=V2<VS2=V1×R3/(R2+R3+R4) …(6)
これにより、比較器3の信号レベルは反転(ハイレベルもしくはロウレベル)し、異常検出信号が比較器3から出力され、電源電圧の異常が検出される。
このように、上記実施形態2では、先の実施形態1と同様の効果を得ることができる。
また、先の実施形態1の構成に比べて、ダイオードD3,D4を設けることで、ダイオードD1,D2の順方向電圧の温度変化による比較器3の入力電圧への影響を抑制することができる。これにより、温度変化による誤検出を回避することができる。
なお、実施形態2における変形形態として、先の実施形態1の変形形態と同様にダイオードD1,D3ならびにダイオードD2,D4のいずれか一方の組み合わせを削除してもよい。
(実施形態3)
図3は本発明の実施形態3に係る電圧異常検出回路の構成を示す図である。図3に示す実施形態3の特徴とするところは、3つの電源における電源電圧の異常を検出するようにしたことにある。そのために、この実施形態3で採用した構成では、図1に示す回路構成に対して、さらにダイオードD5、D6ならびに抵抗R4,R7を加えて構成されている。なお、図3において、図1と同符号の構成要件は、図1と同様な機能を有するものであるので、その説明は省略する。
ダイオードD5は、第3の電源V3と、分圧回路2で第1の分圧電圧を得る第1の分圧点(接続点S2)との間に挿入されている。すなわち、ダイオードD5は、アノードが第3の電源V3に接続され、カソードが接続点S2に接続されている。
ダイオードD6は、第2の電源V3と、基準電圧発生回路1で基準電圧を発生する基準電圧発生点(接続点S1)との間に挿入されている。すなわち、ダイオードD6は、そのアノードが接続点S1に接続され、カソードが第3の電源V3に接続されている。
抵抗R4は、抵抗R2と抵抗R3との間に挿入されている。すなわち、抵抗R4は、その一端が抵抗R2とダイオードD1のカソードとの接続点S3に接続され、他端が抵抗R3と比較器3の一方の入力端子I2との接続点S2に接続されている。したがって、実施形態3の分圧回路2は、抵抗R2,R3に抵抗R4を加えて構成される。
抵抗R4を加えることで、ダイオードD1は、第2の電源V2と、分圧回路2で第2の分圧電圧を得る第2の分圧点(接続点S3)との間に挿入される。すなわち、ダイオードD1は、アノードが第2の電源V2に接続され、カソードが接続点S3に接続される。
抵抗R7は、その一端が抵抗R1とダイオードD2のアノードとの接続点S4に接続され、他端がツェナーダイオードDzのカソードとダイオードD6のアノードとの接続点S1に接続されている。したがって、実施形態3の基準電圧発生回路1は、抵抗R1、ツェナーダイオードDzに抵抗R7を加えて構成される。
抵抗R7を加えることで、ダイオードD2は、第2の電源V2と、基準電圧発生回路2の接続点S4との間に挿入される。すなわち、ダイオードD2は、そのアノードが接続点S4に接続され、カソードが第2の電源V2に接続される。
なお、この実施形態3では、電源電圧がすべて正常な通常時には、第1の電源V1の電源電圧(V1)>第2の電源V2の電源電圧(V2)>第3の電源V3の電源電圧(V3)、第3の電源V3の電源電圧(V3)>ツェナー電圧Vzとなるように設定されている。
次に、このような構成において、電源電圧の異常検出動作について説明する。
先ず、3つすべての電源の電源電圧が正常な場合には、接続点S1の接続点電圧VS1と接続点S2の接続点電圧VS2とは、接続点電圧VS1>接続点電圧VS2となるように設定されている。すなわち、比較器3の一方の入力端子I1の入力電圧VI1と他方の入力端子I2の入力電圧VI2とは、入力電圧VI1>入力電圧VI2となる。このような状態において、比較器3の出力は、電源電圧が正常であることを示す信号レベル(ロウレベルもしくはハイレベル)となる。
このような状態において、第1の電源V1の電源電圧が上昇すると、この上昇にともなって接続点S2の接続点電圧VS2も上昇する。そして、接続点電圧VS1<接続点電圧VS2になると、すなわち次式(7)で示すようになると、入力電圧VI1<入力電圧VI2となる。
(数7)
VS1=Vz<VS2=V1×R3/(R2+R3+R4) …(7)
もしくは
VS1=V2+Vf2<VS2=V1×R3/(R2+R3+R4) …(7)
もしくは
VS1=V3+Vf6<VS2=V1×R3/(R2+R3+R4) …(7)
これにより、比較器3の信号レベルは反転(ハイレベルもしくはロウレベル)し、異常検出信号が比較器3から出力され、電源電圧の異常が検出される。
次に、電源電圧が正常な状態、すなわち接続点電圧VS1>接続点電圧VS2の状態において、第2の電源V2の電源電圧が上昇すると、この上昇にともなって接続点S3の接続点電圧も上昇する。さらに、接続点S3の接続点電圧が上昇すると、接続点S2の接続点電圧VS2も上昇する。そして、接続点電圧VS1<接続点電圧VS2になると、すなわち次式(8)で示すようになると、入力電圧VI1<入力電圧VI2となる。
(数8)
VS1=Vz<VS2=(V2−Vf1)×R3/(R3+R4) …(8)
もしくは
VS1=V3+Vf6<VS2=(V2−Vf1)×R3/(R3+R4) …(8)
これにより、比較器3の信号レベルは反転(ハイレベルもしくはロウレベル)し、異常検出信号が比較器3から出力され、電源電圧の異常が検出される。
次に、電源電圧が正常な状態、すなわち接続点電圧VS1>接続点電圧VS2の状態において、第2の電源V2の電源電圧が低下すると、この低下にともなって接続点S1の接続点電圧VS1も低下する。そして、接続点電圧VS1<接続点電圧VS2になると、すなわち次式(9)で示すようになると、入力電圧VI1<入力電圧VI2となる。
(数9)
VS1=V2+Vf2<VS2=V1×R3/(R2+R3+R4) …(9)
もしくは
VS1=V2+Vf2<VS2=V3−Vf5 …(9)
これにより、比較器3の信号レベルは反転(ハイレベルもしくはロウレベル)し、異常検出信号が比較器3から出力され、電源電圧の異常が検出される。
次に、電源電圧が正常な状態、すなわち接続点電圧VS1>接続点電圧VS2の状態において、第3の電源V3の電源電圧が上昇すると、この上昇にともなって接続点S2の接続点電圧VS2も上昇する。そして、接続点電圧VS1<接続点電圧VS2になると、すなわち次式(10)で示すようになると、入力電圧VI1<入力電圧VI2となる。
(数10)
VS1=Vz<VS2=V3−Vf5 …(10)
もしくは
VS1=V2+Vf2<VS2=V3−Vf5 …(10)
これにより、比較器3の信号レベルは反転(ハイレベルもしくはロウレベル)し、異常検出信号が比較器3から出力され、電源電圧の異常が検出される。
次に、電源電圧が正常な状態、すなわち接続点電圧VS1>接続点電圧VS2の状態において、第3の電源V3の電源電圧が低下すると、この低下にともなって接続点S1の接続点電圧VS1も低下する。そして、接続点電圧VS1<接続点電圧VS2になると、すなわち次式(11)で示すようになると、入力電圧VI1<入力電圧VI2となる。
(数11)
VS1=V3+Vf6<VS2=V1×R3/(R2+R3+R4) …(11)
もしくは
VS1=V3+Vf6<VS2=(V2−Vf1)×R3/(R3+R4) …(11)
これにより、比較器3の信号レベルは反転(ハイレベルもしくはロウレベル)し、異常検出信号が比較器3から出力され、電源電圧の異常が検出される。
このように、上記実施形態3では、第1の電源V1の電源電圧の上昇、第2の電源V2の電源電圧の上昇ならびに低下、第3の電源V3の電源電圧の上昇ならびに低下した場合における電源電圧の異常を検出することができる。すなわち、基準電圧発生回路1と電源電圧の分圧回路2と比較器3との1セットの組み合わせに対して4つのダイオードD1,D2,D5,D6を加えた構成で、3つの電源における電源電圧の異常を検出することが可能となる。これにより、前述したように電源の数だけ上記組み合わせセットが必要になる従来に比べて、回路面積を縮小することが可能となり、構成を格段に小型化することが可能となる。
なお、実施形態3における変形形態として、先の実施形態1の変形形態と同様にダイオードD1ならびにダイオードD2のいずれか一方を削除してもよい。
また、図3に示す構成において、先の実施形態2の構成と同様にダイオードD3,D4を設けることで、ダイオードD1,D2の順方向電圧の温度変化による比較器3の入力電圧への影響を抑制することができる。これにより、温度変化による誤検出を回避することができる。
さらに、ダイオードD5,D6に対して、実施形態2で説明したダイオードD3,D4と同等の機能を有するダイオードを接続するようにしてもよい。
上記実施形態1〜3で説明した電源は、例えば同一の装置に搭載されて異なる電源電圧が給電される回路等の電源として適用することができる。例えばマイクロコンピュータを構成する演算回路(CPU)に給電する第1の電源と、同コンピュータを構成するインターフェース回路に給電する第2の電源といったようにして適用することができる。このような適用例では、第1の電源の電源電圧と第2の電源の電源電圧とは異なる電源電圧となる。
また、上記マイクロコンピュータは、ECU(エンジンコントロールユニット)を構成した場合には、第1の電源ならびに第2の電源の両電源電圧は車載されたバッテリからの給電に基づいて生成される。そして、本発明による電圧異常検出回路により、第1の電源のもしくは第2の電源の電源電圧の異常が検出されると、ECUによる制御下のアクチュエータへの給電を停止する。これにより、演算回路もしくはインターフェース回路へ給電される電源電圧の異常による、演算回路もしくはインターフェース回路の誤動作等の不具合によるアクチュエータの誤動作を回避することができる。
なお、各実施形態1〜3で説明した電圧異常検出回路は、上記ECUの他に、車両に搭載された各種制御ユニットの電源電圧の異常検出に適用することができる。各種制御ユニットとしては、例えばサスペンションの減衰力を制御するサスペンション制御ユニットや、ブレーキ力を制御するブレーキ制御ユニット、ステアリングの操舵力を制御するステアリング制御ユニットなどが挙げられる。
1…基準電圧発生回路
2…分圧回路
3…比較器
D1〜D6…ダイオード
Dz…ツェナーダイオード
R1〜R7…抵抗
V1…第1の電源
V2…第2の電源
V3…第3の電源

Claims (7)

  1. 基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、
    第1の電源の電源電圧を分圧する分圧回路と、
    前記分圧回路との間に挿入された第1のダイオードと、
    前記分圧回路によって得られた分圧電圧と、前記基準電圧発生回路で発生した基準電圧とを比較して、比較結果に基づいて前記第1の電源ならびに前記第2の電源の電源電圧の異常を検出する比較器と
    を有することを特徴とする電圧異常検出回路。
  2. 前記第2の電源と前記基準電圧発生回路との間に挿入された第2のダイオード
    を有することを特徴とする請求項1に記載の電圧異常検出回路。
  3. 基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、
    第1の電源の電源電圧を分圧する分圧回路と、
    第2の電源と前記基準電圧発生回路との間に挿入された第2のダイオードと、
    前記分圧回路によって得られた分圧電圧と、前記基準電圧発生回路で発生した基準電圧とを比較して、比較結果に基づいて前記第1の電源ならびに前記第2の電源の電源電圧の異常を検出する比較器と
    を有することを特徴とする電圧異常検出回路。
  4. 前記第2の電源と前記第1のダイオードと間に挿入された第3のダイオードと、
    前記第1のダイオードと前記第3のダイオードとの接続点と前記第1の電源との間に接続された第1の抵抗と
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電圧異常検出回路。
  5. 前記第2の電源と前記第2のダイオードと間に挿入された第4のダイオードと、
    前記第2のダイオードと前記第4のダイオードとの接続点と接地電位との間に接続された第2の抵抗と
    を有することを特徴とする請求項2または3に記載の電圧異常検出回路。
  6. 前記第2の電源と前記第1のダイオードと間に挿入された第3のダイオードと、
    前記第1のダイオードと前記第3のダイオードとの接続点と前記第1の電源との間に接続された第1の抵抗と、
    前記第2の電源と前記第2のダイオードと間に挿入された第4のダイオードと、
    前記第2のダイオードと前記第4のダイオードとの接続点と接地電位との間に接続された第2の抵抗と
    を有することを特徴とする請求項2に記載の電圧異常検出回路。
  7. 基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、
    第1の電源の電源電圧を分圧する分圧回路と、
    第2の電源と前記分圧回路との間に挿入された第1のダイオードと、
    前記第2の電源と前記基準電圧発生回路との間に挿入された第2のダイオードと、
    第3の電源と前記分圧回路との間に挿入された第3のダイオードと、
    前記第3の電源と前記基準電圧発生回路との間に挿入された第4のダイオードと、
    前記分圧回路によって得られた分圧電圧と、前記基準電圧発生回路で発生した基準電圧とを比較して、比較結果に基づいて前記第1の電源、前記第2の電源ならびに前記第3の電源の電源電圧の異常を検出する比較器と
    を有することを特徴とする電圧異常検出回路。
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