JP2011189829A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的シンプルな構成によって、コネクタが直ちにショートすることを極力回避することにある。
【解決手段】第二コネクタ23が、第一コネクタ13を臨む第一電極部42A,43Aと、車両電源に電気的につながる第二電極部46A,47Aを有し、第一電極部42A,43Aを第二コネクタ23から突出させるとともに、第二電極部46A,47Aを第二コネクタ23に内蔵し、ステー部材11の非挿設状態においては、第一電極部42A,43Aと第二電極部46A,47Aが通電しないように離間状態で保持され、ステー部材11の挿設状態においては、第一コネクタ13を第二コネクタ23に接続することで、第一電極部42A,43Aと第二電極部46A,47Aが接触して電装部材を通電状態とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、シートバックに着脱可能なヘッドレストと、ヘッドレストに配設の電装部材を有する車両用シートに関する。
この種の車両用シートとして特許文献1に開示の車両用シートが公知である。この車両用シートは、シートクッションと、シートバックと、ヘッドレストと、ヘッドレストに配設の電装部材を有する。
ヘッドレストは、ステー部材(筒状)を有して、シートバック上部のサポート部材(孔部)に挿設される。このときステー部材の第一コネクタを、孔部内の第二コネクタに接続することで、ヘッドレストの電装部材を通電状態とすることができる。
ところで典型的な車両用シートは、着座姿勢と、フラット姿勢の間で変位可能である。着座姿勢では、シートクッションに対してシートバックが起立する。
またフラット姿勢では、シートクッションに対してシートバックが略水平に倒される。このときシート後方の部材(他の車両用シート等)にヘッドレストがぶつからないよう、シートバックからヘッドレストを取外すことが望ましい。
特開2007−252506号公報
しかし上述の構成では、ヘッドレストを取外すことで、孔部内の第二コネクタが露出する。このためサポート部材の孔部に水などが入り込むなどして、第二コネクタが直ちにショートすることが懸念される。
もっともシャッタ部材を設けるなどして孔部を開閉可能としてもよいが、そうするとシート構成が複雑になりがちである。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、比較的シンプルな構成によって、コネクタが直ちにショートすることを極力回避することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両用シートは、シートクッションと、シートクッションに対して起倒可能に連結のシートバックと、シートバックに着脱可能なヘッドレストと、ヘッドレストに配設の電装部材を有する。
この車両用シートでは、ヘッドレストのステー部材を、シートバックのサポート部材の孔部に挿設する。このときステー部材の第一コネクタを、孔部内の第二コネクタに接続することで、ヘッドレストの電装部材を通電状態とする。
この種のシート構成では、サポート部材の孔部に水などが入り込むなどして、コネクタが直ちにショートすることが懸念される。
そこで本発明では、上述の第二コネクタが、第一コネクタを臨む第一電極部と、車両電源に電気的につながる第二電極部を有する。そして第一電極部を、第二コネクタから突出させるとともに、第二電極部を第二コネクタに内蔵する。
そしてステー部材の非挿設状態においては、第一電極部と第二電極部が通電しないように離間状態で保持される。このようにステー部材の非挿設状態において第二コネクタを非通電状態とすることで、(シャッタ部材などの他部材を追加することなく)第二コネクタが直ちにショートすることを極力回避できる。
さらに本発明では、ステー部材の挿設状態において、第一コネクタを第二コネクタに接続することで、第一電極部と第二電極部が接触して電装部材を通電状態とする。このようにコネクタ同士の接続作業によって、第一電極部と第二電極部を接触させることで、電装部材の通電作業に極力手間のかからない構成となる。
第2発明の車両用シートは、第1発明の車両用シートであって、上述の第一コネクタと第二コネクタのいずれか一方が磁石部を有するとともに、一方とは異なる他方が、磁石部に吸引される被吸引部を有する。
そして本発明では、ステー部材を孔部に挿設することにより、磁石部と被吸引部の引合う力によって、第一コネクタと第二コネクタが接続される。このとき第一コネクタと第二コネクタが吸着する。そして第二コネクタの吸着部分(磁石部又は被吸引部)から突出する第一電極部が、第一コネクタ(磁石部、被吸引部又はこれらとは異なる部分)に押圧されて第二電極部に接触する構成とした(より使い勝手の良いシート構成とした)。
本発明に係る第1発明によれば、比較的シンプルな構成によって、コネクタが直ちにショートすることを極力回避することができる。また第2発明によれば、より使い勝手の良いシート構成となる。
車両用シートの斜視図である。 ヘッドレストの斜視図である。 (a)は、ロック部材の分解斜視図であり、(b)は、サポート部材の一部縦断面図である。 コネクタ部材の分解斜視図である。 サポート部材の上面図である。 ステー部材とサポート部材の一部縦断面図であり、(a)は、挿設前の両部材の図であり、(b)は、挿設後の両部材の図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図6を参照して説明する。各図には、車両用シート前方に符号F、車両用シート後方に符号B、車両用シート上方に符号UP、車両用シート下方に符号DWを適宜付す。
本実施例の車両用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8と、ディスプレイ9(電装部材の一例)を有する(図1及び図2を参照)。
シートバック6は、その上部に、一対のサポート部材21,22(詳細後述)を有し、シートクッション4に対して起倒可能に連結する。
またヘッドレスト8は、ディスプレイ9と、一対のステー部材11,12(詳細後述)を有し、シートバック6上部に着脱可能である。
本実施例では、ヘッドレスト8の各ステー部材11,12を、各サポート部材21,22の孔部Hに挿設する(図6を参照)。つぎにステー部材(11)内の第一コネクタ13を、孔部H内の第二コネクタ23に接続することで、ディスプレイ9を通電状態とする。
そして車両用シート2は、着座姿勢とフラット姿勢の間で変位可能である(図1を参照)。着座姿勢では、シートクッション4に対してシートバック6が起立する。
またフラット姿勢では、シートクッション4に対してシートバック6が略水平に倒される。このフラット姿勢では、シート後方の部材(他の車両用シート等)にヘッドレスト8がぶつからないよう、ヘッドレスト8をシートバック6から取外すことが望ましい(図2を参照)。
しかしヘッドレスト8を取外すことで、サポート部材(21)の孔部H(第二コネクタ23)が露出する(図6を参照)。このため水などの異物が孔部Hに入り込むなどして、第二コネクタ23が直ちにショートすることが懸念される。
そこで本実施例では、後述のシンプルな構成により、第二コネクタ23が直ちにショートすることを極力回避することとした。以下、各構成について詳述する。
[ステー部材]
一対のステー部材(第一ステー部材11、第二ステー部材12)は、ともに筒状の中空部材である(図1及び図2を参照)。
第一ステー部材11は、第一コネクタ13(詳細後述)を有する。第一コネクタ13は略矩形の部材であり、第一ワイヤ部材13wを介してディスプレイ9に電気的につながる。また第二ステー部材12は、後述のロック部材30に係合可能な係合溝18を有する(図2及び図3を参照)。
本実施例では、一対のステー部材11,12をシート幅方向に並列させて、ヘッドレスト8下部に配設する。そして第一ステー部材11の内部に第一ワイヤ部材13wを通しつつ、第一コネクタ13を、第一ステー部材11の下部(後述の第二コネクタ23に接続可能な位置)に配置(又は固定)する。
[サポート部材]
一対のサポート部材(第一サポート部材21、第二サポート部材22)は、ともに筒状の中空部材である(図1、図2及び図6を参照)。第二サポート部材22は、ロック部材30(詳細後述)と孔部Hを有し、第二ステー部材12を挿設できる(図3を参照)。
第一サポート部材21は、第二コネクタ23(詳細後述)と、孔部Hと、複数の連通孔H4を有する(図5及び図6を参照)。第二コネクタ23は略矩形の部材であり、第二ワイヤ部材23wを介して車両電源(図示省略)に電気的につながる。
また孔部Hは、第一サポート部材21の軸芯に沿って延びる貫通孔であり、第一ステー部材11を挿設できる。
そして複数の連通孔H4は、それぞれ第二コネクタ23の周りに設けた孔部であり、第一サポート部材21の上下に延びる(図5及び図6を参照)。
本実施例では、第二コネクタ23の四方に複数の連通孔H4を形成できる。連通孔H4の上部開口は孔部H内に開口し、下部開口はシート内に開口する。そして後述するように孔部Hに水等が入った場合には、この連通孔H4を通ってシート内に排出される。
なお連通孔H4を、第一サポート部材21の外部に連通させることもできる。
そして本実施例では、一対のサポート部材21,22をシート幅方向に並列させつつ、シートバック6上部に配設する(図1及び図2を参照)。例えば一対のサポート部材21,22を、それぞれ図示しないブラケットB(筒状部材)を介してシートバック6のフレーム(図示省略)に取付けることができる。
そして第一サポート部材21の孔部Hに第二ワイヤ部材23wを通しつつ、第二コネクタ23を、孔部H内(第一コネクタ13に接続可能な位置)に配置(又は固定)する(図6を参照)。
(ロック部材)
ロック部材30は、第二ステー部材12と第二サポート部材22の相対移動を規制する部材である(図1〜図3を参照)。本実施例のロック部材30は、プレート部32と、付勢手段38を有する。付勢手段38は、コイルバネ状の部材であり、その一端側がプレート部32に固定される。
またプレート部32(平板状)は、開口部33と、操作部34と、係止部35を有する。開口部33は、プレート部32略中央の貫通孔(上方視で略矩形状)であり、第二サポート部材22への組付けにより孔部Hの一部となる(図3(b)を参照)。
そして操作部34は、プレート部32前端の凸部位であり、第二サポート部材22の外形に倣った形状を有する。係止部35は、プレート部32後端の返し部分(断面視で略横J字状)であり、第二サポート部材22(略矩形の切欠き部分)に係止できる。
本実施例では、第二サポート部材22の孔部(取付け部24)からプレート部32を挿入して、第二サポート部材22(切欠き部分)に係止部35を係止する(図3を参照)。
開口部33は、第二サポート部材22内に配置し、操作部34は、取付け部24の外に配置する。つぎに第二サポート部材22内に付勢手段38の他端を固定して、プレート部32を、取付け部24から張出す方向に付勢する。
そして第二ステー部材12を挿入する際には、取付け部24内側に操作部34を押圧することにより(ロック解除動作により)、開口部33を孔部Hに合わせる。これにより第二ステー部材12を孔部H(開口部33)に挿入することができる。
つぎに操作部34の押圧を緩めることで、付勢手段38によりプレート部32が取付け部24から張出す。これにより開口部33と孔部Hの位置がずれて、第二ステー部材12(係合溝18)に開口部33の内面が係合する(図2を参照)。このように第二ステー部材12がロックされて、第二サポート部材22との相対移動が規制される。
[コネクタ]
本実施例の第一コネクタ13と第二コネクタ23は、ほぼ同一の基本構成を有する。
すなわち第二コネクタ23は、磁石部40Aと、本体部(筒体部41A,蓋部48A)と、一対の電極機構(第一電極部42A,43A、離間部材44A,45A、第二電極部46A,47A)を有する(図4を参照)。
また第一コネクタ13は、被吸引部40Bと、本体部(筒体部41B,蓋部48B)と、一対の電極機構(第一電極部42B,43B、離間部材44B,45B、第二電極部46B,47B)を有する(図6を参照)。そして被吸引部40Bは、磁石部40Aと同一の基本構成を有する。
そこで第二コネクタ23の構成について詳述し、第一コネクタ13については、第二コネクタ23と共通の構造に対応する符号を付すなどして詳細な説明を極力省略する。
(磁石部・被吸引部)
磁石部40Aは、円盤状の平板部材であり、一対の連通孔H1,H1を有する(図4及び図6を参照)。また被吸引部40Bも、円盤状の平板部材であり、一対の連通孔(符号省略)を有する(図6を参照)。
一対の連通孔H1,H1は、ともに略円形の貫通孔であり、それぞれ後述の第一電極部42A(43A)を嵌め込むことができる。一対の連通孔H1,H1は、磁石部40Aの中央に並列して形成できる。
本実施例では、磁石部40Aを、後述の筒体部41Aの一面(第一コネクタ13を臨む面)に取付ける(図6を参照)。また被吸引部40Bを、筒体部41Bの一面(第二コネクタ23を臨む面)に取付ける。
ここで磁石部40Aと被吸引部40Bの材質として、KS鋼、MK鋼、アルニコ磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石及びネオジム磁石を例示できる。
そして磁石部40Aの一面(吸着面)は被吸引部40Bの一面(吸着面)を吸引可能である。すなわち被吸引部40Bの一面(吸着面)がN極のとき、磁石部40Aの一面はS極である。また被吸引部40Bの下面がS極のとき、磁石部40Aの上面はN極である。
(本体部)
筒体部41Aは、一端開放状の中空部材であり、一対の連通孔H2,H2を有する(図4及び図6を参照)。
一対の連通孔H2,H2は、ともに略円形の貫通孔であり、それぞれ後述の第一電極部(42A,43A)を嵌め込むことができる。一対の連通孔H2,H2は、筒体部41A上面の中央(連通孔H1に対応する位置)に並列して形成できる。なお筒体部41A内は、仕切り壁などによって二部屋に分割できる。
また蓋部48Aは、円盤状の部材であり、筒体部41Aの下端に嵌合することができる。蓋部48Aの中央には、一対の連通孔H3,H3が形成されており、それぞれ後述の第二ワイヤ部材23wを通すことができる。
(第一電極部)
一対の第一電極部42A,43Aは、ともに円盤状の部材であり、第一収納部(42p,43p)を有する(図4及び図6を参照)。第一電極部42A,43Aはともに導電材料(典型的に金属)で形成できる。
第一収納部42p,43pは、第一電極部42A(43A)の中央に形成された円柱状の凸部位である。そして第一収納部42p,43pの内部は中空であり、後述の離間部材(44A,45A)に被せる(収納する)ことができる。
(第二電極部)
一対の第二電極部46A,47Aは、ともに円柱状の部材であり、第二収納部(46h,47h)と、第二ワイヤ部材23wを有する(図4及び図6を参照)。第二電極部46A,47Aはともに導電材料で形成できる。
第二ワイヤ部材23wは、第二電極部(46A,47A)の他端に取付けられており、車両電源(図示省略)に電気的につながる。
そして第二収納部46h,47hは、第二電極部(46A,47A)の一面(第一電極部を臨む面)に設けた凹部であり、後述の離間部材(44A,45A)を位置決めして配置することができる。
(離間部材)
一対の離間部材44A,45Aは、第一電極部(42A,43A)と第二電極部(46A,47A)を離間状態で保持可能な部材である(図4及び図6を参照)。
本実施例の離間部材44A,45Aは、ともにコイルバネ状の絶縁部材であり、弾性的に伸縮することができる。そして離間部材44A,45Aは、第一コネクタ13の押圧力(磁石部40Aと被吸引部40Bの吸着力)にて縮小することができる。
ここで離間部材44A,45A(材質)として、樹脂系の絶縁材料、ゴム系の絶縁材料、無機系の絶縁材料、有機系の絶縁材料を例示できる。
(コネクタの組付け)
本実施例では、一方の電極機構(42A,44A,46A)と、他方の電極機構(43A,45A,47A)を、本体部(41A,48A)内に並列配置する。一方の電極部材の組付け手順と、他方の電極部材の組付け手順は同一である。
そこで一方の電極機構(42A,44A,46A)の組付け手順について詳述し、他方の電極機構(43A,45A,47A)の組付け手順については詳細な説明を極力省略する。
そして本実施例では、離間部材44Aを第二収納部46hに配置したのち(位置決めしたのち)、第一収納部42pを被せる(図4及び図6を参照)。
これにより第一電極部42Aと第二電極部46Aの間に離間部材44Aを配置することができる。このとき離間部材44Aの高さ寸法を適宜設定するなどして、第一電極部42A(円盤の鍔部分)と第二電極部46Aの間に所定のクリアランスD2を設けて、両電極部を離間状態とする(図6を参照)。
そして筒体部41A内に電極機構(42A,44A,46A)を配設しつつ、第一電極部42A(第一収納部42p)を連通孔H2から突出させる。また筒体部41Aの下部に蓋部48Aを固定するとともに、第二ワイヤ部材23wを連通孔H3に通して車両電源に電気的につなげる。
上述の工程に前後して、筒体部41Aの一面に磁石部40Aを固定する。そして第一電極部42A(第一収納部42p)を磁石部40A上面の連通孔H1から突出させる(磁石部上面(吸着面)からの突出寸法D1、図6を参照)。
ここで本実施例では、第一電極部42Aが、後述する磁石部40Aと被吸引部40Bの吸着により、突出寸法D1だけ第二電極部46Aに近づく。このため磁石部40Aの厚み寸法を適宜調節するなどして、突出寸法D1を、クリアランスD2(第一電極部42Aと第二電極部46Aの離間距離)以上に設定する。これにより磁石部40Aと被吸引部40Bの吸着によって、第一電極部42Aと第二電極部46Aが接することが可能となる。
(ステー部材の挿設・取外し)
図6を参照して、第一ステー部材11を第一サポート部材21(孔部H)に挿入して、第一コネクタ13と第二コネクタ23を対面させる(第一ステー部材11を挿設状態とする)。そうすると磁石部40Aと被吸引部40Bの引合う力によって、第一コネクタ13と第二コネクタ23が吸着(接触)する(両コネクタが接続される)。
このとき第一コネクタ13の押圧力(コネクタ同士の吸着力)によって、第二コネクタ23の吸着面(磁石部)から突出する第一電極部42A,43Aが筒体部41A内に押込まれる。より詳しくは、第一電極部42A,43Aが、第一コネクタ13の吸着面(被吸引部)から突出する第一電極部42B,43B(被吸引部とは異なる部分)に押圧される。これにより離間部材44A,45Aが縮小して、第一電極部42A,43Aが第二電極部46A,47Aに接触する。また同時に離間部材44B,45Bが縮小して、第一電極部42B,43Bが第二電極部46B,47Bに接触する。
この状態で第二ステー部材12と第二サポート部材22をロック部材30にてロックする。これにより両ステー部材11,12をそれぞれ孔部Hに挿設して、ディスプレイ9を通電状態とすることができる(図1、図2及び図6を参照)。
つぎに車両用シート2を、着座姿勢からフラット姿勢に変位させる(図1を参照)。このときシート後方の部材(他の車両用シート等)にヘッドレスト8がぶつからないよう、ヘッドレスト8をシートバック6から取外す(図2を参照)。
そして本実施例では、第一ステー部材11の抜き出しにより、離間部材44A,45Aの付勢力によって、第一電極部42A,43Aと第二電極部46A、47Aが離間する(図6を参照)。このため孔部Hに水などが入り込むなどしても、第二コネクタ23が直ちにショートすることを極力防止することができる。
なお孔部H内の水は、連通孔H4を通ってシート内に排出される。このため第一コネクタ13と第二コネクタ23を再び接続する場合において、両コネクタ13,23の間に水が残留することを極力回避できる(図5及び図6を参照)。
以上説明したとおり、本実施例によれば、比較的シンプルな構成によって(シャッタ部材等の部材を追加することなく)、第二コネクタ23が直ちにショートすることを極力回避できる。
また本実施例では、コネクタ13,23同士の接続作業によって、第一電極部42A(43A)と第二電極部46A(47A)が接触する。このため本実施例によると、ディスプレイ9の通電作業に極力手間がかからない構成となる(より使い勝手の良いシート構成となる)。
本実施形態の車両用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、第一コネクタ13の構成と第二コネクタ23の構成が同一である例を説明したが、第一コネクタの構成を限定する趣旨ではない。第一コネクタは、第二コネクタに対して電気的に接続可能な構成であればよい。
(2)また本実施形態では、被吸引部40Bの材質として磁石を使用する例を説明した。被吸引部40B(材質)は、上述の磁石のほか、磁石部に吸引される強磁性体であればよい。この種の強磁性体として、鉄、コバルト、ニッケル、ガドリニウムなどの金属やこれらの合金を例示できる。
また第一コネクタに磁石部を設けるとともに、第二コネクタに被吸引部を設けることもできる。
(3)また本実施形態では、コイルバネ状の離間部材44A,45Aを使用する例を説明したが、離間部材の構成を限定する趣旨ではない。離間部材として、板バネ状の部材や、気体や液体(ともに絶縁材料)を封入した絶縁性の袋体を用いることができる。
(4)また本実施形態では、第一コネクタ13と第二コネクタ23が面接触する(吸着面を有する)例を説明した。第一コネクタと第二コネクタの吸着部分は凹凸状とすることができる。また本実施形態では、第一電極部42A,43Aが、第一コネクタ13の第一電極部42B,43B(被吸引部とは異なる部分)に押圧される例を説明したが、同構成を限定する趣旨ではない。例えば第一電極部42A,43Aが、第一コネクタの被吸引部に押圧される構成とすることができる。このとき第一コネクタの被吸引部自体を電極として機能させることができる(実施例の構成とは異なる他の構成の電極部を有する)。
(5)また本実施形態では、第一サポート部材21に第二コネクタ23を設ける例を説明したが、第二サポート部材22に第二コネクタ23を設けることもできる。
(6)また本実施形態では、第一電極部42A(43A)と第二電極部46A(47A)の間に離間部材44A(45A)を配設する例を説明した。
これとは異なり、第一電極部材を、離間部材を介して筒体部の内面から吊り下げる構成としてもよい。この場合には、第一コネクタの押圧などにより離間部材が伸長して、第一電極部と第二電極部が当接する。また第二の磁石部(磁石部よりも吸引力の弱い磁石)を筒体部の内面に設けて、第一電極部材を吸着させる構成としてもよい。
(7)また本実施形態では、磁石部40Aと被吸引部40Bの吸着力にて、第一電極部42A(43A)と第二電極部46A(47A)を当接させる例を説明した。
これとは異なり、第一コネクタと第二コネクタを当接させて(第一コネクタの押圧力によって)、第一電極部42A(43A)と第二電極部46A(47A)を当接させることもできる。この場合には、磁石部40Aと被吸引部40Bを省略できる。そして第一コネクタと第二コネクタを当接させた状態で、第二ステー部材を第二サポート部材にロック部材にてロックする。
(8)また本実施形態の電装部材として、スピーカや、ヘッドレストの移動機構を例示できる。ヘッドレスト(アクティブヘッドレスト)は、移動機構によって、車両後突時などに乗員頭部を保護するようにシート前側に移動できる(特開2009−179090号公報等を参照)。
2 車両用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
9 ディスプレイ
11 第一ステー部材
12 第二ステー部材
13 第一コネクタ
13w 第一ワイヤ部材
18 係合溝
21 第一サポート部材
22 第二サポート部材
23 第二コネクタ
23w 第二ワイヤ部材
24 取付け部
30 ロック部材
32 プレート部
33 開口部
34 操作部
35 係止部
38 付勢手段
40A 磁石部
40B 被吸引部
41A 筒体部
42A,43A 第一電極部
44A,45A 離間部材
46A,47A 第二電極部
48A 蓋部

Claims (2)

  1. シートクッションと、前記シートクッションに対して起倒可能に連結のシートバックと、前記シートバックに着脱可能なヘッドレストと、前記ヘッドレストに配設の電装部材を有し、
    前記ヘッドレストのステー部材を、前記シートバックのサポート部材の孔部に挿設するとともに、前記ステー部材の第一コネクタを、前記孔部内の第二コネクタに接続することで、前記電装部材を通電状態とする車両用シートにおいて、
    前記第二コネクタが、前記第一コネクタを臨む第一電極部と、車両電源に電気的につながる第二電極部を有し、前記第一電極部を前記第二コネクタから突出させるとともに、前記第二電極部を前記第二コネクタに内蔵し、
    前記ステー部材の非挿設状態においては、前記第一電極部と前記第二電極部が通電しないように離間状態で保持され、前記ステー部材の挿設状態においては、前記第一コネクタを第二コネクタに接続することで、前記第一電極部と前記第二電極部が接触して前記電装部材を通電状態とする構成の車両用シート。
  2. 前記第一コネクタと前記第二コネクタのいずれか一方が磁石部を有するとともに、前記一方とは異なる他方が、前記磁石部に吸引される被吸引部を有し、
    前記ステー部材を前記孔部に挿設することにより、前記磁石部と前記被吸引部の引合う力によって、前記第一コネクタと前記第二コネクタが接続されるとともに、前記第一コネクタと前記第二コネクタが吸着し、
    前記第二コネクタの吸着部分から突出する前記第一電極部が、前記第一コネクタに押圧されて前記第二電極部に接触する構成とした請求項1に記載の車両用シート。
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