JP2011189667A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液滴吐出検査のための新たな荷電用の電極や高圧電源の増設の必要が無く、既存の設備を用いて、吐出液の有無を確認可能とすると共に、検査時の液滴の飛跡を変えることが可能な、インク滴吐出状態を検知できるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】荷電した液滴の電荷または誘導電流を検出して前記液滴の吐出状態を検査する検査手段を有するインクジェット記録装置において、シート状の媒体を吸着するための静電吸着部材に電圧印加する電圧印加手段による前記電圧印加を、前記液滴を荷電させる荷電手段とし、前記液滴が前記インクジェット記録装置のノズル孔から離れる時と、前記液滴が飛行している時とで前記電圧印加手段による印加電位が異なる。
【選択図】図6
【解決手段】荷電した液滴の電荷または誘導電流を検出して前記液滴の吐出状態を検査する検査手段を有するインクジェット記録装置において、シート状の媒体を吸着するための静電吸着部材に電圧印加する電圧印加手段による前記電圧印加を、前記液滴を荷電させる荷電手段とし、前記液滴が前記インクジェット記録装置のノズル孔から離れる時と、前記液滴が飛行している時とで前記電圧印加手段による印加電位が異なる。
【選択図】図6
Description
本発明はインク滴吐出状態の検知可能なインクジェット記録装置に関する。
従来から、液室に圧力を生じさせ、この液室に開孔したノズルから液体を吐出させ、紙などのメディア(媒体)に印写を行うインクジェット式記録装置が知られている。その中でも特にオンデマンド型と呼ばれる、ノズルが多数アレイ状に並んでおり、記録を行う時だけ、所望のノズルに対応した液室にのみ圧力を発生させて液滴を吐出させるインクジェット記録装置が知られている。このオンデマンド型のインクジェット式記録装置は、記録を行わない待機時間が長い場合など、ノズル部に存在するインクの溶媒が蒸発して増粘したり、インク中の異物や気泡などの影響により、ノズルから液滴が吐出できなくなる問題がある。その結果、記録しようとする画像に白筋や記録斑などが発生し、画質の低下を招く。このため、多数並んだノズルから液滴が正常に吐出している事を印写前に検査し、吐出していないノズルは液体の吸引排出などの回復動作を行い、殆どのノズルから液滴が吐出できる状態にしてから印写を行う必要がある。
このようなインクの液滴の吐出の有無を検出する方法として、吐出液滴を荷電し、その液滴が検出電極に接触した際に流れる電荷を検出する方法(例えば特許文献1〜2参照)、吐出液滴を荷電し、その液滴が検出電極の近傍を通過した際の誘導電流を検出する方法(特許文献3参照)、さらに吐出液滴を一対の電極間に着弾させ、電極間の抵抗値や誘電率の変化を検出する方法(特許文献4参照)等が知られている。
また、特許文献5には、ノズル孔から検査用の液滴を帯電、吐出させ、その液滴を偏向電界により偏向してノズル面に備えられた偏向電界生成用電極兼液滴検出部材に着弾すると、液滴検出部材に電流が流れ、その電流を感知する事で液滴が吐出した事を検出する液滴吐出検査装置が開示されている。この発明はノズル面にノズル列毎に偏向電界生成用の電極が必要であり、ノズル面の清掃が困難になるうえ、液体が着弾し汚れた液滴検出部材の清掃も困難であるという問題がある。また、検査時には、液滴の飛行方向を大きく曲げるために速度を低速に設定したり重量を少なく設定した検査用の液滴を吐出させる必要があるため、制御が煩雑であるという問題もある。
本発明は、上記した従来技術における課題を解決するために成されたものであって、液滴吐出検査のための新たな荷電用の電極や高圧電源の増設の必要が無く、既存の設備を用いて、帯電体とした吐出液滴を用い、この液滴の吐出を電気的に計測して吐出液の有無を確認可能とすると共に、検査時の液滴の飛跡を変えることが可能な、インク滴吐出状態を検知できるインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記した課題を解決するために、以下の解決手段を有することを特徴とする。
(1) 荷電した液滴の電荷または誘導電流を検出して前記液滴の吐出状態を検査する検査手段を有するインクジェット記録装置において、
シート状の媒体を吸着するための静電吸着部材に電圧印加する電圧印加手段による前記電圧印加を、前記液滴を荷電させる荷電手段とし、
前記液滴が前記インクジェット記録装置のノズル孔から離れる時と、前記液滴が飛行している時とで前記電圧印加手段による印加電位が異なることを特徴とする。
(2) 前記(1)に記載のインクジェット記録装置において、前記液滴が、前記インクジェット記録装置のノズル孔から離れる時の電位と、前記液滴が飛行している時の前記電圧印加手段による前記静電吸着部材への電圧印加の電位の差を大きくするように、前記電圧印加手段による印加電位を変化させることを特徴とする。
(3) 前記(1)または(2)に記載のインクジェット記録装置において、前記液滴が、前記インクジェット記録装置のノズル孔から離れる時と、前記液滴が飛行している時の前記電圧印加手段による前記静電吸着部材への電圧印加を、その電圧の極性を変えて印加することを特徴とする。
(4) 前記(1)〜(3)のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記静電吸着部材が静電吸着板または静電吸着ベルトであることを特徴とする。
(5) 前記(1)〜(4)のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記電圧印加手段は、前記インクジェット記録装置のノズル孔からの前記液滴の吐出タイミングと同期させて前記ノズル孔から離れる時の電圧を印加することを特徴とする。
(1) 荷電した液滴の電荷または誘導電流を検出して前記液滴の吐出状態を検査する検査手段を有するインクジェット記録装置において、
シート状の媒体を吸着するための静電吸着部材に電圧印加する電圧印加手段による前記電圧印加を、前記液滴を荷電させる荷電手段とし、
前記液滴が前記インクジェット記録装置のノズル孔から離れる時と、前記液滴が飛行している時とで前記電圧印加手段による印加電位が異なることを特徴とする。
(2) 前記(1)に記載のインクジェット記録装置において、前記液滴が、前記インクジェット記録装置のノズル孔から離れる時の電位と、前記液滴が飛行している時の前記電圧印加手段による前記静電吸着部材への電圧印加の電位の差を大きくするように、前記電圧印加手段による印加電位を変化させることを特徴とする。
(3) 前記(1)または(2)に記載のインクジェット記録装置において、前記液滴が、前記インクジェット記録装置のノズル孔から離れる時と、前記液滴が飛行している時の前記電圧印加手段による前記静電吸着部材への電圧印加を、その電圧の極性を変えて印加することを特徴とする。
(4) 前記(1)〜(3)のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記静電吸着部材が静電吸着板または静電吸着ベルトであることを特徴とする。
(5) 前記(1)〜(4)のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記電圧印加手段は、前記インクジェット記録装置のノズル孔からの前記液滴の吐出タイミングと同期させて前記ノズル孔から離れる時の電圧を印加することを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置は、荷電した液滴の飛行方向を、静電吸着部材から遠ざかる方向に曲げる事が出来るので、静電吸着部材の汚れを防止することができる。
また、吐出の検査を行う時だけヘッドを検査位置に移動させるので、印写を行わない時はヘッドをホームポジションに移動させ、ノズルにキャップする事でノズル部の液体の乾燥を防止出来る。このため安定した画像を得ることができ、吐出検査装置を画像形成装置内に搭載する際に設計の余裕度が上がる。
また、吐出の検査を行う時だけヘッドを検査位置に移動させるので、印写を行わない時はヘッドをホームポジションに移動させ、ノズルにキャップする事でノズル部の液体の乾燥を防止出来る。このため安定した画像を得ることができ、吐出検査装置を画像形成装置内に搭載する際に設計の余裕度が上がる。
本発明を適用するインクジェット記録装置の一例を図1に示す。装置内部にキャリッジ1が設けられ、このキャリッジが支柱2に沿って左右に移動可能に構成されている。キャリッジ1はベルト3と繋がっており、ベルト3はモータ4に繋がっている。モータ4が回転することによりベルト3が左右に動くことにより前記したようにキャリッジ1を左右に移動できる。キャリッジ1にはノズルプレートが具備されており、キャリッジ1の移動と共に左右に移動する。ノズルプレートには、図示しないノズルが多数、複数列に渡って備わるインクジェットヘッド5を有する。
さらに、本インクジェット記録装置には画像を記録するためのシート状の媒体6を吸着する静電吸着部材7としての静電吸着板7−1と紙送りローラ12が設けられている。静電吸着板7−1は高電圧発生源8により正負電圧に変化する数百〜数千VのAC電圧が印加され、静電気力により媒体6を吸着しながら、モータ9により紙送りローラ12を動かすことで媒体6を前に搬送する。高電圧発生源8は静電吸着板7−1に印加する電圧を制御可能となっている。
キャリッジ1を左に移動させながらインクジェットヘッド5から液滴を媒体6に対して、図示しない制御装置から送られて来る画像データに従ってインク滴202を吐出させ、媒体6を前方に所望の距離だけ移動させる。その後、キャリッジ1を今度は右に移動させながら、図示しない制御装置から送られて来る画像データに従ってインクジェットヘッド5から液滴202を媒体6に対して吐出させる。これらの動作を繰り返すことにより媒体6上に所望の画像を形成することが出来る。
キャリッジ1は、印写を行わない時にはメンテナンス装置10の上で待機している。この装置上で、インクジェットヘッド5からインクを吸引したり、吐出しなくなったノズルをインクが吐出するように回復させたり、インクジェットヘッド5を覆ってノズルを封止し、インクが乾燥してノズルから吐出しなくなるのを有効に防ぐことができる。ここをホームポジションとする。
さらに本プリンタには液滴202を検出するための検出手段11が静電吸着部材7、より具体的には静電吸着板7−1の右近傍に設けられている。前述のキャリッジ1、支柱2、ベルト3、モータ4の機構によりインクジェットヘッド5は検出手段11の上に位置することが可能であり、ここを吐出検査位置とする(詳細は後述する)。検出手段11には、図示しない検出電極が備えられている。
印写を行わないときにはインクジェットヘッド5はホームポジションで待機し、吐出の検査を行う際には、インクジェットヘッド5を吐出検査位置に移動させ検査を行う。
印写を行わないときにはインクジェットヘッド5はホームポジションで待機し、吐出の検査を行う際には、インクジェットヘッド5を吐出検査位置に移動させ検査を行う。
本発明によるノズル吐出検査可能なインクジェットプリンタは、ノズル吐出検査とメンテナンス動作を自動で行う。
本発明のようなノズル吐出検査可能なインクジェットプリンタにおいては、図2のフローチャートに示すように装置起動時(S−01)には、インクジェットヘッドをホームポジションから吐出検査位置に移動させた後(S−02)に吐出検査を行う。本発明では吐出していないノズルがあれば(S−03/NO)ホームポジションに戻りパージ等のメンテナンス動作を行い(S−03/NO→S04)再び吐出検査を行う(S04→S02)。全ノズルでの吐出が確認した後(S02→S−03/YES→S05)に印写を開始する。又、本発明のプリンタなどのインクジェット方式の画像形成装置ではタイマーや印写枚数のカウンタ等を備えている。そしてこの場合、本発明では図3のフローチャートに示すように、画像形成装置の起動後に長時間経過した時や多数印写を行った際には、待機状態から印写命令を受けた際(S−20)に、好ましくはホームポジションで捨て打ち(メディアに印写して画像の形成には寄与しない、インクジェットからのインクの吐出のこと)を行い(S−21)、インクジェットヘッドをホームポジションから吐出検査位置に移動させる(S−20→S−22(好ましい態様として、S−20→S−21→S−22))。その後に本発明では吐出検査を行い、吐出していないノズルがあればホームポジションに戻り(S−23/NO→S−24)、パージ等のメンテナンス動作を行い、再び吐出検査を行う(S−24→S−22→S−23)。そして前記同様に全ノズルの吐出の確認次第、印写を開始する(S−23/YES→S−25)。
本発明のようなノズル吐出検査可能なインクジェットプリンタにおいては、図2のフローチャートに示すように装置起動時(S−01)には、インクジェットヘッドをホームポジションから吐出検査位置に移動させた後(S−02)に吐出検査を行う。本発明では吐出していないノズルがあれば(S−03/NO)ホームポジションに戻りパージ等のメンテナンス動作を行い(S−03/NO→S04)再び吐出検査を行う(S04→S02)。全ノズルでの吐出が確認した後(S02→S−03/YES→S05)に印写を開始する。又、本発明のプリンタなどのインクジェット方式の画像形成装置ではタイマーや印写枚数のカウンタ等を備えている。そしてこの場合、本発明では図3のフローチャートに示すように、画像形成装置の起動後に長時間経過した時や多数印写を行った際には、待機状態から印写命令を受けた際(S−20)に、好ましくはホームポジションで捨て打ち(メディアに印写して画像の形成には寄与しない、インクジェットからのインクの吐出のこと)を行い(S−21)、インクジェットヘッドをホームポジションから吐出検査位置に移動させる(S−20→S−22(好ましい態様として、S−20→S−21→S−22))。その後に本発明では吐出検査を行い、吐出していないノズルがあればホームポジションに戻り(S−23/NO→S−24)、パージ等のメンテナンス動作を行い、再び吐出検査を行う(S−24→S−22→S−23)。そして前記同様に全ノズルの吐出の確認次第、印写を開始する(S−23/YES→S−25)。
[第1実施例:第1実施形態の第1動作例]
本発明による一実施例を、図5〜7を用いて説明する。図5は、図1のインクジェット記録装置を前方から見た模式図であり、液滴の吐出を検査する際の状態を示している。また図6はノズル孔から液滴が吐出する様子(1)〜(6)と、液滴吐出制御信号と、インクジェットヘッドのノズル面の電位を基準とした静電吸着板7−1の電位を、時間の経過を追って示した図であり、これら3つの図の縦方向の矢印で示す時間経過は一致させて示してある。
本発明による一実施例を、図5〜7を用いて説明する。図5は、図1のインクジェット記録装置を前方から見た模式図であり、液滴の吐出を検査する際の状態を示している。また図6はノズル孔から液滴が吐出する様子(1)〜(6)と、液滴吐出制御信号と、インクジェットヘッドのノズル面の電位を基準とした静電吸着板7−1の電位を、時間の経過を追って示した図であり、これら3つの図の縦方向の矢印で示す時間経過は一致させて示してある。
図5〜6に示すように高電圧源201は静電吸着板7−1とインクジェットヘッド5の両方に接続されており、図6の(1)に示す待機時には、インクジェットヘッド5の電位と、静電吸着板7−1の電位とは等電位となるように、電圧が高電圧源201により印加される。そして図6の(2)に示すように、液滴吐出制御信号が入ることにより、液滴202の吐出が始まる。少なくとも、図6の(3)に示した液滴202がインクジェットヘッド5から離別する瞬間にはインクジェットヘッド5の電位よりも静電吸着板7−1の電位の方が低くなるように、電圧が印加される。そうする事で、インクジェットヘッド5の直下203の電位はインクジェットヘッド5の電位よりも低くなるため、液滴202には正電荷が蓄えられた状態で飛行が開始される。次いで図6(4)に示すように、液滴202が飛行している間(インク滴がノズルから離れたときから液滴検出電極に到達する前まで)は、図6に示すように、インクジェットヘッド5の電位よりも静電吸着板7−1の電位の方が高くなるように、高電圧源201により電圧が印加される。図6(5)に示した、液滴が液滴検出電極に着弾した後は、図6(6)に示した待機状態となり、インクジェットヘッド5の電位と静電吸着板7−1の電位は等電位となるように電圧が印加される。本例では、図6(3)のノズルヘッドからインク液が離れて液滴となる瞬間に静電吸着板の電位を反転させることが好ましい。本実施例では、液滴吐出制御信号のタイミングt1とt2とを同期させることができる。この同期のための同期手段を本発明では有することができる。この場合に液滴がインクジェットヘッドから離別する瞬間には図4の極性で印加し、液滴が飛行している間は図5に示す極性で静電吸着板7−1の端部204を印加することができる。本実施例では、電圧印加手段として極性を反転したり制御できる高圧電源201が挙げられ、本実施例ではこのような高圧電源201を有して構成される。
ただし前記した同期手段に代えて、液滴の吐出状況をセンサー等で追跡して確認出来るセンサー手段を用いることもできる。センサー等で確認する構成としては発光ダイオードと、受光素子とからなる例を挙げることができる。好ましくは互いに平行光となるように発光ダイオードを複数配置して照射し、この平行光を受光するセンサーを1つ又はライン状に設け、このような上記同期手段からの同期信号に同期させて、高圧電源は、少なくとも液滴が前記ノズル孔から離別と、液滴が飛行している途中で、この高圧電源の極性を変えることが可能である。
本実施例では、静電吸着板7−1及びその端部204は、液滴の吐出を検査したいノズルのノズル孔205の真下に位置しないように、この真下の位置から外して配置させている。この配置関係になるようにインクジェットヘッドを配置した位置が、液滴の吐出を検査する際に用いられる検査位置である。このような構成により、図5の301に示したような歪んだ等電位面が形成される。液滴202は、この歪んだ等電位面の形成により、図5に対して左斜め上から右斜め下方向への飛行となるようにクーロン力を受け、飛行方向が静電吸着板7−1から遠ざかる方向へ曲げられる。本発明では、このように、帯電した吐出インクを、ノズルヘッドと静電吸着板7−1との電位差(極性の反転)によりその飛行軌跡を曲げて静電吸着板7−1から遠ざかるように、静電吸着板7−1に電界を発生させるようにしている。
液滴はその後、液滴検出電極302に着弾する。液滴検出電極302にはアンプ回路303が繋がっており、液滴検出電極302に着弾した液滴に蓄えられていた電荷が液滴検出電極302に流れた際にその信号を増幅し、それを図示しない検出器に入力する事により、液滴202が吐出された事を検出する。
なお、インクジェットヘッド5のノズル面は略平面で良く、数百μm以上の突起をノズル孔205近傍に存在させる必要はない。さらに、帯電した液滴202が液滴検出電極に直接着弾する必要は無く、帯電した液滴の着弾位置に、液滴検出電極と接した導電体を配置しておくことができ、要するに液滴に蓄えられた電荷が液滴検出電極に流れ、これを検出するように構成されていれば良い。さらに、待機時に静電吸着板7−1とインクジェットヘッドの電位を等しくする場合を例に説明したが、本発明は液滴がインクジェットヘッドから離別の図6の(3)と、液滴が飛行している間の図6の(4)の電位の差が重要なのであって、それ以外の静電吸着板7−1とインクジェットヘッド5の電位の関係はどのような関係であっても良い。「なお静電吸着板7−1の端部は略水平にしかも好ましくは1直線となって設けられるため、図5に示す静電吸着板7−1は図面に対して垂直な方向に伸びており、図5に示す等電位面301はこの静電吸着板7−1の伸びた方向に垂直な断面では、図5に示す等電位面301と同一となっている。また各ノズルの設けられる方向も、端部と平行に並んで設けられているため、この方向に伸びて設けられる各ノズルに対応し、等電位面301は図5に示す等電位面301と同一のものとなっている。よって各ノズルから吐出されるインク滴の飛行軌跡は、ほぼ同一軌跡となる。これによって、前記したヘッドからの各液滴に蓄えられた電荷による各液滴からのデータが、ノズルの1端から他端まで連続して吐出の検査が行われるとすると、基本的には時分割的に等間隔で各液滴からのデータが入力されるようになる。本発明では、これらの各液滴からの入力データを解析することによって、どのノズルからの吐出液かを求めることができ、また、どのノズルが詰まっているか等の情報も、求めることができる。また場合によって本発明では、入力データの各波形などを分析して、各ノズルにおける現状の把握だけで無く、そのノズルの詰る予測をすることも可能と考えられる。これは以下の実施例でも同様である。
[第2実施例:第1実施形態の第2動作例]
本発明による他の実施例を第2動作例として、図7〜9を用いて説明する。図7〜8は、図1のインクジェット記録装置を前方から見た模式図であり、液滴の吐出を検査する際の状態を示している。図9は図6と同様な図であり、図6と同様に図の縦方向の時間は一致して示している。高電圧源401は静電吸着板7−1とインクジェットヘッド5の両方に接続され、図9の(1)に示した待機時にはインクジェットヘッド5の電位と静電吸着板7−1の電位は等電位となるように電圧が印加される。液滴吐出制御信号が入力されることにより、液滴の図9(2)に示したように吐出が始まる。図9の(3)に示すように、液滴202がインクジェットヘッド5から離別する瞬間に、インクジェットヘッド5の電位よりも静電吸着板7−1の電位の方が高くなるように電圧が印加される。このように構成する事で、インクジェットヘッド5の直下203の電位はインクジェットヘッド5の電位よりも高くなるため、液滴202は負電荷が蓄えられた(マイナスに帯電した)状態で飛行を開始する。図9の(4)に示した液滴202が飛行している間は、今度は図9に示したように、インクジェットヘッド5の電位よりも静電吸着板7−1の電位の方が低くなるように、高電圧源201により電圧が印加される。図9の(5)に示した、液滴が液滴検出電極に着弾した後は、図9の(6)に示した待機状態となり、インクジェットヘッド5の電位と静電吸着板7−1の電位は等電位となるように電圧が印加される。
本発明による他の実施例を第2動作例として、図7〜9を用いて説明する。図7〜8は、図1のインクジェット記録装置を前方から見た模式図であり、液滴の吐出を検査する際の状態を示している。図9は図6と同様な図であり、図6と同様に図の縦方向の時間は一致して示している。高電圧源401は静電吸着板7−1とインクジェットヘッド5の両方に接続され、図9の(1)に示した待機時にはインクジェットヘッド5の電位と静電吸着板7−1の電位は等電位となるように電圧が印加される。液滴吐出制御信号が入力されることにより、液滴の図9(2)に示したように吐出が始まる。図9の(3)に示すように、液滴202がインクジェットヘッド5から離別する瞬間に、インクジェットヘッド5の電位よりも静電吸着板7−1の電位の方が高くなるように電圧が印加される。このように構成する事で、インクジェットヘッド5の直下203の電位はインクジェットヘッド5の電位よりも高くなるため、液滴202は負電荷が蓄えられた(マイナスに帯電した)状態で飛行を開始する。図9の(4)に示した液滴202が飛行している間は、今度は図9に示したように、インクジェットヘッド5の電位よりも静電吸着板7−1の電位の方が低くなるように、高電圧源201により電圧が印加される。図9の(5)に示した、液滴が液滴検出電極に着弾した後は、図9の(6)に示した待機状態となり、インクジェットヘッド5の電位と静電吸着板7−1の電位は等電位となるように電圧が印加される。
図7に示すように、本実施例も前実施例と同様に、静電吸着板7−1及びその端部204は、液滴の吐出を検査したいノズルのノズル孔405の真下の位置とならないように、この位置から外して配置させている。この位置関係になるように、インクジェットヘッドが来た位置が液滴の吐出を検査する際の検査位置である。このような構成により、図8の301に示したように図3と同様に歪んだ等電位面が形成される。液滴は、この歪んだ等電位面により生じた正電界により図8に対して左斜め上から右斜め下方向に向けて軌跡を生じるようなクーロン力を受け、液滴の飛行方向が静電吸着板7−1から遠ざかる方向へ曲げられる。
液滴はその後、液滴検出電極302に着弾する。液滴検出電極302にはアンプ回路(オペアンプ)303が繋がっており、液滴検出電極302に着弾した液滴に蓄えられていた電荷が液滴検出電極302に流れ、この信号を増幅し、それを図示しない検出器に入力する事により、液滴が吐出された事を検出することができる。
液滴はその後、液滴検出電極302に着弾する。液滴検出電極302にはアンプ回路(オペアンプ)303が繋がっており、液滴検出電極302に着弾した液滴に蓄えられていた電荷が液滴検出電極302に流れ、この信号を増幅し、それを図示しない検出器に入力する事により、液滴が吐出された事を検出することができる。
なお、インクジェットヘッド5のノズル面は略平面で良く、数百μm以上の突起をノズル孔205近傍に存在させる必要はない。さらに、帯電した液滴が液滴検出電極に直接着弾する必要は無く、帯電した液滴の着弾位置に、液滴検出電極と接した導電体を配置しておくなど、液滴に蓄えられた電荷が液滴検出電極に流れるように構成されていれば良い。さらに、待機時に静電吸着板7−1とインクジェットヘッド5の電位を等しくする場合を例に説明したが、本実施例でも、液滴がインクジェットヘッド5から離別する瞬間(図9(3))と液滴が飛行している間(図9(4))の電位の差が重要であり、それ以外は静電吸着板7−1とインクジェットヘッド5の電位はどのような関係であっても良い。
[第3実施例:第1実施形態の第3動作例]
本発明によるさらに他の実施例を図10〜11を用いて説明する。
先の動作例と異なる点は、図10に示すように、インクジェットヘッド5はアースされ、高電圧源601は静電吸着板7−1にだけ繋がっており、マイナス電圧からプラス電圧まで変化する電圧を静電吸着板7−1に印加する点である。図11は前記図6または図9と同様の図である。
図11(1)に示した待機時は静電吸着板7−1に0Vを印加する。液滴吐出制御信号が入ると図11(2)に示したように吐出が始まる。少なくとも、図11(3)に示した、液滴202がインクジェットヘッド5から離間する瞬間には高圧電源601から静電吸着板7−1にマイナス電圧を印加し、また図11(4)に示した液滴202が飛行している間は、高圧電源8から静電吸着板7−1にプラス電圧を印加する。図11(5)に示した液滴202が検出手段11である液滴検出電極111に着弾した後は、図11(6)に示した待機状態となり、静電吸着板7−1に0Vを印加する。このような構成にする事により、第一の動作例と同様の効果を得る事が出来る。
本発明によるさらに他の実施例を図10〜11を用いて説明する。
先の動作例と異なる点は、図10に示すように、インクジェットヘッド5はアースされ、高電圧源601は静電吸着板7−1にだけ繋がっており、マイナス電圧からプラス電圧まで変化する電圧を静電吸着板7−1に印加する点である。図11は前記図6または図9と同様の図である。
図11(1)に示した待機時は静電吸着板7−1に0Vを印加する。液滴吐出制御信号が入ると図11(2)に示したように吐出が始まる。少なくとも、図11(3)に示した、液滴202がインクジェットヘッド5から離間する瞬間には高圧電源601から静電吸着板7−1にマイナス電圧を印加し、また図11(4)に示した液滴202が飛行している間は、高圧電源8から静電吸着板7−1にプラス電圧を印加する。図11(5)に示した液滴202が検出手段11である液滴検出電極111に着弾した後は、図11(6)に示した待機状態となり、静電吸着板7−1に0Vを印加する。このような構成にする事により、第一の動作例と同様の効果を得る事が出来る。
あるいは、少なくとも、図11(3)に示した、液滴202がインクジェットヘッド5から離別する瞬間には高圧電源8から静電吸着板7−1にプラス電圧を印加し、図11(4)に示した、液滴202が飛行している間は、高圧電源601から静電吸着板7−1にマイナス電圧を印加する。このような構成にする事により、前記した第2実施例(第2動作例)と同様の効果を得る事が出来る。
なお、待機時に静電吸着板に0Vを印加する場合を例に説明した。この点も前記同様に、液滴202がインクジェットヘッド5から離別する瞬間(図11(3))と液滴202が飛行している間(図11(4))の電位の差が重要なのであって、それ以外は前記同様であり、静電吸着板7−1の電位はどの様であっても良い。
[第4実施例:第1実施形態の第4動作例]
本発明によるさらに他の実施例を、図12を用いて説明する。
静電吸着板7−1を支えているフレーム604の静電吸着板7−1の下部では無い静電吸着板7−1から外れた位置で、且つ、静電吸着板7−1の近傍に液滴受容部701が設けてあり、その中に液滴検出電極702が設置してある。このような構成にする事により、液滴の飛行方向を大きく曲げなくても静電吸着部材が汚れにくいため、静電吸着部材やインクジェットヘッドに印加する電圧を下げる事が出来る。このようにすると、設計の余裕度が広がるという効果がある。
液滴受容部は窪みが形成されていても良いし、ポーラス状の液滴吸収体が設置してあっても良い。
本発明によるさらに他の実施例を、図12を用いて説明する。
静電吸着板7−1を支えているフレーム604の静電吸着板7−1の下部では無い静電吸着板7−1から外れた位置で、且つ、静電吸着板7−1の近傍に液滴受容部701が設けてあり、その中に液滴検出電極702が設置してある。このような構成にする事により、液滴の飛行方向を大きく曲げなくても静電吸着部材が汚れにくいため、静電吸着部材やインクジェットヘッドに印加する電圧を下げる事が出来る。このようにすると、設計の余裕度が広がるという効果がある。
液滴受容部は窪みが形成されていても良いし、ポーラス状の液滴吸収体が設置してあっても良い。
[第5実施例(第2実施形態の第1実施例)]
本発明によるさらに他の実施例を、図13〜14を用いて説明する。
本実施例では、本発明を適用するインクジェット記録装置として、図13に示すものを使用している。
本第5実施例は第2実施形態に属する。この第2実施形態では、第1実施形態のインクジェット装置に対して、静電吸着部材7として、静電吸着ベルト7−2が設けられている点で異なっている。この静電吸着ベルト7−2は高電圧発生源8より正負電圧に変化する数百〜数千VのAC電圧が加えられており、静電気により媒体6を吸着し、モータ9により静電吸着ベルト7を動かす事で媒体6を前に搬送することができる。高電圧発生源8は静電吸着ベルト7−2に印加する電圧を制御可能となっている。
本発明によるさらに他の実施例を、図13〜14を用いて説明する。
本実施例では、本発明を適用するインクジェット記録装置として、図13に示すものを使用している。
本第5実施例は第2実施形態に属する。この第2実施形態では、第1実施形態のインクジェット装置に対して、静電吸着部材7として、静電吸着ベルト7−2が設けられている点で異なっている。この静電吸着ベルト7−2は高電圧発生源8より正負電圧に変化する数百〜数千VのAC電圧が加えられており、静電気により媒体6を吸着し、モータ9により静電吸着ベルト7を動かす事で媒体6を前に搬送することができる。高電圧発生源8は静電吸着ベルト7−2に印加する電圧を制御可能となっている。
キャリッジ1を左に移動させながらインクジェットヘッド5から液滴を媒体6に対して、図示しない制御装置から送られて来る画像データに従って吐出させ、媒体6を前方に所望の距離だけ移動させた後、キャリッジ1を今度は右に移動させながらインクジェットヘッド5から液滴を媒体6に対して、図示しない制御装置から送られて来る画像データに従って吐出さる。これらの動作を繰り返す事により媒体上の一面に所望の画像を得る事が出来る。
キャリッジ1等は、第一実施形態におけるキャリッジと同様である。
静電吸着ベルト7−2の部分の電圧の印加状態を、図15を用いて説明する。
図15に示すように、静電吸着ベルト7−2は、搬送ローラ802に懸回されており、搬送ローラ802の回転により、回送する事が可能である。さらに、静電吸着ベルト7−2は、交流電圧803が印加される帯電ローラ804に接して回送されるため、正負の電荷がベルト搬送方向に交互に印加され、静電吸着ベルト7−2上に正に帯電した領域と負に帯電した領域が交互に形成される。
静電吸着ベルト7−2の部分の電圧の印加状態を、図15を用いて説明する。
図15に示すように、静電吸着ベルト7−2は、搬送ローラ802に懸回されており、搬送ローラ802の回転により、回送する事が可能である。さらに、静電吸着ベルト7−2は、交流電圧803が印加される帯電ローラ804に接して回送されるため、正負の電荷がベルト搬送方向に交互に印加され、静電吸着ベルト7−2上に正に帯電した領域と負に帯電した領域が交互に形成される。
吐出検査を行う際、図示しない液滴がインクジェットヘッド805から離間する瞬間に、インクジェットヘッド5に静電吸着ベルト7−2の負に帯電した領域を近接させ(図15(a))、図示しない液滴が飛行を開始したら静電吸着ベルト7−2を少し送って、インクジェットヘッド5に静電吸着ベルト7−2の正に帯電した領域を近接させる(図15(b))。液滴が飛行している間はインクジェットヘッド5に静電吸着ベルト7−2の正に帯電した領域を近接させた状態を維持する。このような構成にする事により、第一実施例と同様の効果を得る事が出来る。待機時はインクジェットヘッド5に静電吸着ベルト7−2のどの領域が近接していても構わない。
あるいは、図示しない液滴がインクジェットヘッド5から離間する瞬間にインクジェットヘッド5に静電吸着ベルト7−2の正に帯電した領域を近接させ(図15(b))、図示しない液滴が飛行を開始したら静電吸着ベルト7−2を少し送って、インクジェットヘッド5に静電吸着ベルト7−2の負に帯電した領域を近接させる(図15(a))。このような構成にする事により、第2実施例と同様の効果を得る事が出来る。待機時はインクジェットヘッド5に静電吸着ベルト7−2のどの領域が近接していても構わない。なお静電吸着ベルト7−2にエンコーダを付けるなど、静電吸着ベルト7−2の送り量が分かるような構成とすることができる。このエンコーダによって、静電吸着ベルト7−2の+又は−に帯電させた部分が、静電吸着ベルト7−2の何処であるかが把握可能である。この情報を用いることによって、本実施例では、静電吸着ベルト7−2の+と−の位置を把握して、本実施例で説明した動作を適宜行うことができる。
あるいは、図示しない液滴がインクジェットヘッド5から離間する瞬間にインクジェットヘッド5に静電吸着ベルト7−2の正に帯電した領域を近接させ(図15(b))、図示しない液滴が飛行を開始したら静電吸着ベルト7−2を少し送って、インクジェットヘッド5に静電吸着ベルト7−2の負に帯電した領域を近接させる(図15(a))。このような構成にする事により、第2実施例と同様の効果を得る事が出来る。待機時はインクジェットヘッド5に静電吸着ベルト7−2のどの領域が近接していても構わない。なお静電吸着ベルト7−2にエンコーダを付けるなど、静電吸着ベルト7−2の送り量が分かるような構成とすることができる。このエンコーダによって、静電吸着ベルト7−2の+又は−に帯電させた部分が、静電吸着ベルト7−2の何処であるかが把握可能である。この情報を用いることによって、本実施例では、静電吸着ベルト7−2の+と−の位置を把握して、本実施例で説明した動作を適宜行うことができる。
[第6実施例]
本発明によるさらに他の実施例を、図16を用いて説明する。吐出検査を行う際、図示しない液滴がインクジェットヘッド5から離間する瞬間に、予め帯電ローラ804に負の直流を印加して搬送ローラ802を回転し、静電吸着ベルト7−2を一周以上送る事によって、静電吸着ベルト7−2の全域を一端、負に帯電させ、図示しない液滴が飛行を開始したら帯電ローラ804を正に印加して搬送ローラ802を回し、静電吸着ベルト7−2を一周以上送る事によって、静電吸着ベルト7−2の全域を正に帯電させる。こうする事により、第一実施例と同様の効果を得る事が出来る。
あるいは、図示しない液滴がインクジェットヘッド5から離間する瞬間に、予め帯電ローラ804に正に印加して搬送ローラ802を回し、静電吸着ベルト7−2を一周以上送る事によって、静電吸着ベルト801の全域を一端、正に帯電させ、図示しない液滴が飛行を開始したら帯電ローラ804を負に印加して搬送ローラ802を回し、静電吸着ベルト7−2を一周以上搬送させる事によって、静電吸着ベルト7−2の全域を負に帯電させる。このような構成により、第2実施例と同様の効果を得る事が出来る。
本発明によるさらに他の実施例を、図16を用いて説明する。吐出検査を行う際、図示しない液滴がインクジェットヘッド5から離間する瞬間に、予め帯電ローラ804に負の直流を印加して搬送ローラ802を回転し、静電吸着ベルト7−2を一周以上送る事によって、静電吸着ベルト7−2の全域を一端、負に帯電させ、図示しない液滴が飛行を開始したら帯電ローラ804を正に印加して搬送ローラ802を回し、静電吸着ベルト7−2を一周以上送る事によって、静電吸着ベルト7−2の全域を正に帯電させる。こうする事により、第一実施例と同様の効果を得る事が出来る。
あるいは、図示しない液滴がインクジェットヘッド5から離間する瞬間に、予め帯電ローラ804に正に印加して搬送ローラ802を回し、静電吸着ベルト7−2を一周以上送る事によって、静電吸着ベルト801の全域を一端、正に帯電させ、図示しない液滴が飛行を開始したら帯電ローラ804を負に印加して搬送ローラ802を回し、静電吸着ベルト7−2を一周以上搬送させる事によって、静電吸着ベルト7−2の全域を負に帯電させる。このような構成により、第2実施例と同様の効果を得る事が出来る。
以上、静電吸着板7−1に高電圧を印加する場合と、静電吸着ベルト7−2を帯電させる場合を例に挙げて説明した。本発明では、媒体の静電吸着部材7が備わり、その極性が制御出来ればよく、例えば、紙などのシート状の媒体の搬送ベルトの下に静電吸着板7−1を設け、静電吸着板7−1に高電圧を印加する構成としても構わない。
上記した例では検出電極に、液滴に溜まった電荷の流れを検出する方式で説明したが、液滴を帯電させる事で液滴の検出を可能にする方式であれば本発明は適用可能であり、例えば、特開2006−272634号公報に開示されているように、吐出液滴を荷電し、その液滴が検出電極の近傍を通過した際の誘導電流を検出する方法を採用してもよい。
さらに、文中“右”や“左”の位置関係には拘束されず、上記したのと逆であっても本発明が適用出来る事は言うまでも無い。
さらに、文中“右”や“左”の位置関係には拘束されず、上記したのと逆であっても本発明が適用出来る事は言うまでも無い。
1 キャリッジ
2 支柱
3 ベルト
4 モータ
5 インクジェットヘッド
6 媒体
7 静電吸着部材
7−1 静電吸着板
7−2 静電吸着ベルト
8、8−3、8−4 高電圧発生源
10 メンテナンス装置
11 検出手段
11−1 液滴検出電極
12 紙送りローラ
201 高電圧発生源
202 液滴
204 静電吸着板の端部
205 ノズル
303 アンプ(オペアンプ)
304 入力抵抗
601 交流の高圧電源
802 搬送ローラ
804 帯電ローラ
2 支柱
3 ベルト
4 モータ
5 インクジェットヘッド
6 媒体
7 静電吸着部材
7−1 静電吸着板
7−2 静電吸着ベルト
8、8−3、8−4 高電圧発生源
10 メンテナンス装置
11 検出手段
11−1 液滴検出電極
12 紙送りローラ
201 高電圧発生源
202 液滴
204 静電吸着板の端部
205 ノズル
303 アンプ(オペアンプ)
304 入力抵抗
601 交流の高圧電源
802 搬送ローラ
804 帯電ローラ
Claims (5)
- 荷電した液滴の電荷または誘導電流を検出して前記液滴の吐出状態を検査する検査手段を有するインクジェット記録装置において、
シート状の媒体を吸着するための静電吸着部材に電圧印加する電圧印加手段による前記電圧印加を、前記液滴を荷電させる荷電手段とし、
前記液滴が前記インクジェット記録装置のノズル孔から離れる時と、前記液滴が飛行している時とで前記電圧印加手段による印加電位が異なることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記液滴が、前記インクジェット記録装置のノズル孔から離れる時の電位と、前記液滴が飛行している時の前記電圧印加手段による前記静電吸着部材への電圧印加の電位の差を大きくするように、前記電圧印加手段による印加電位を変化させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記液滴が、前記インクジェット記録装置のノズル孔から離れる時と、前記液滴が飛行している時の前記電圧印加手段による前記静電吸着部材への電圧印加を、その電圧の極性を変えて印加することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記静電吸着部材が静電吸着板または静電吸着ベルトであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記電圧印加手段は、前記インクジェット記録装置のノズル孔からの前記液滴の吐出タイミングと同期させて前記ノズル孔から離れる時の電圧を印加することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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