JP2011189035A - 吸収体およびおむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】脂質の多い体液や表面張力の低い体液を、良好に吸収できる吸収体およびおむつを提供する。
【解決手段】使い捨ておむつ1は、液透過性のトップシート10と、液不透過性のバックシート20と、両シートの間に介在する吸収体30と、を備えている。吸収体30の吸収コア31は、パルプや高吸収性ポリマー等の親水性材料と、カポック繊維とを混合させた材料により、構成されている。このため、吸収コア31は、脂質の多い体液や表面張力の低い体液(例えば水様便)を、良好に吸収できる。脂質の多い体液や表面張力の低い体液が、吸収コア31に吸収されれば、これらの体液が使い捨ておむつ1から漏れ出してしまう問題も、軽減される。
【選択図】図4

Description

本発明は、着用者の股間に宛がわれて着用者から排泄される体液を吸収する吸収体、および当該吸収体を備えたおむつに関する。
従来、着用者から排泄される尿等の体液を吸収するおむつが知られている。このようなおむつの例として、特許文献1には、液透過性の内面シートと液不透過性の外面シートとの間に、パルプと高吸収ポリマーから成る吸収体を配置した使い捨ておむつが記載されている。また、特許文献2には、吸収性ポリマーとフラップパルプとを含有する吸収体、液透過性の表面シートと液不透過性の裏面シートとの間に介在させてなる使い捨ておむつが記載されている。
特開2005−118339号公報 特開2000−354760号公報
しかしながら、特許文献1,2の吸収体に含まれるポリマーは、脂質の多い液体や表面張力の低い液体に対しては、高い吸収力を発揮できない。このため、特許文献1,2の吸収体では、脂質の多い体液や表面張力の低い体液、例えば水様便を、吸収保持することが困難であった。また、特許文献1,2の吸収体では、浣腸液に使用されるグリセリンを吸収保持することも、困難であった。
吸収体に吸収されない水様便やグリセリンは、着用者の肌とおむつとの間に広がり、おむつから外部へ漏れ出す場合がある。また、水様便やグリセリンが、吸収体の表面を被覆すると、吸収体への尿の吸収まで阻害される場合もある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、脂質の多い体液や表面張力の低い体液を良好に吸収できる吸収体、および当該吸収体を備えたおむつを提供することを、目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、着用者の股間に宛がわれて着用者から排泄される体液を吸収する吸収体であって、カポック繊維を含む。
本願の第2発明は、第1発明の吸収体であって、親水性材料と、前記カポック繊維とを含む。
本願の第3発明は、第2発明の吸収体であって、前記親水性材料と前記カポック繊維とを混合させた吸収コアを有する。
本願の第4発明は、第2発明または第3発明の吸収体であって、前記吸収体のうち、少なくとも着用者の肌側に位置する部位が、カポック繊維を含む。
本願の第5発明は、第4発明の吸収体であって、前記親水性材料を含む吸収コアと、前記カポック繊維を含み、前記吸収コアより着用者の肌側に配置された上層シートと、を有する。
本願の第6発明は、第4発明の吸収体であって、前記親水性材料を含む吸収コアと、前記カポック繊維を含み、前記吸収コアの表面を被覆する被覆シートと、を有する。
本願の第7発明は、第2発明から第6発明までのいずれかの吸収体であって、前記吸収体の表面は、カポック繊維を含む第1領域と、前記カポック繊維を含まない第2領域と、を有する。
本願の第8発明は、着用者から排泄される体液を吸収するおむつであって、第1発明から第7発明までのいずれかの吸収体を備える。
本願の第9発明は、第8発明のおむつであって、前記吸収体より着用者の肌側に配置され、前記おむつの内側面に対して起立する一対のサイドシートをさらに備え、前記サイドシートは、カポック繊維を含む。
本願の第1発明〜第9発明によれば、脂質の多い体液や表面張力の低い体液を、良好に吸収できる。
特に、本願の第2発明によれば、脂質の少ない体液および表面張力の高い体液と、脂質の多い体液および表面張力の低い体液との双方を、良好に吸収できる。
特に、本願の第3発明によれば、吸収コアにおいて、脂質の少ない体液および表面張力の高い体液と、脂質の多い体液および表面張力の低い体液との双方を、吸収できる。また、カポック繊維を使用しつつ、吸収コアの柔軟性を確保できる。
特に、本願の第4発明によれば、脂質の多い体液や表面張力の低い体液を、排泄後迅速に吸収できる。
特に、本願の第5発明によれば、吸収コアより着用者の肌に近い位置において、脂質の多い体液や表面張力の低い体液を吸収できる。
特に、本願の第6発明によれば、被覆シートにおいて、脂質の多い体液や表面張力の低い体液を吸収できる。
特に、本願の第7発明によれば、脂質の多い体液や表面張力の低い体液は、第1領域に吸収される。また、脂質の少ない体液や表面張力の高い体液は、第2領域から吸収体の内部へ吸収される。
特に、本願の第8発明によれば、脂質の多い体液や表面張力の低い体液が、吸収体に吸収される。このため、これらの体液のおむつからの漏れが、抑制される。
特に、本願の第9発明によれば、脂質の多い体液や表面張力の低い体液が、サイドシートに吸収される。このため、これらの体液の側方への漏れが、さらに抑制される。
使い捨ておむつの斜視図である。 使い捨ておむつをトップシート側から見た平面図である。 使い捨ておむつをバックシート側から見た平面図である。 使い捨ておむつを図2中のIV−IV位置から見た断面図である。 吸収体を部分的に破断した状態で示した斜視図である。 変形例に係る吸収体の斜視図である。 変形例に係る使い捨ておむつの断面図である。 変形例に係る吸収体の斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.使い捨ておむつの構造>
図1は、本発明の一実施形態に係る吸収体30を備えた使い捨ておむつ1の斜視図である。図2は、使い捨ておむつ1を、展開した状態でトップシート10側から見た平面図である。図3は、使い捨ておむつ1を、展開した状態でバックシート20側から見た平面図である。また、図4は、使い捨ておむつ1を図2中のIV−IV位置から見た断面図である。なお、図2および図3は、後述するサイドシート用弾性部材41、腰周り用弾性部材51、および脚周り用弾性部材52を、いずれも伸長させた状態を示している。
図1〜図4に示すように、使い捨ておむつ1は、液透過性のトップシート10と、液不透過性のバックシート20と、両シート10,20の間に介在する吸収体30と、を有する積層体からなる本体部2を備えている。使い捨ておむつ1の着用者が尿や水様便等の体液を排泄すると、当該体液は、トップシート10を通過するが、バックシート20を通過することはなく、トップシート10とバックシート20との間において、吸収体30に吸収保持される。
本体部2は、着用者の腹面に宛がわれる前腹部2aと、着用者の背面に宛がわれる後背部2bと、前腹部2aおよび後背部2bを繋ぐ股部2cとを有している。以下では、前腹部2a、股部2c、および後背部2bが連なる方向を「長手方向」と称し、長手方向に直交しかつ本体部2の表面に沿う方向を「幅方向」と称する。本体部2は、前腹部2aから後背部2bにかけて長手方向に延び、その中間に位置する股部2cにおいて、幅方向にくびれた形状となっている。
トップシート10は、本体部2の上面側(着用者の肌面に近い側)に配置された、液透過性のシートである。トップシート10は、前腹部2aから後背部2bにかけて帯状に延び、その幅方向の寸法は、本体部2の外縁の幅方向の寸法よりも小さい。本実施形態のトップシート10は、疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)の表面を界面活性剤により処理して液透過性とした不織布により構成されている。なお、トップシート10は、親水性繊維(セルロース、レーヨン、コットン等)を用いた不織布により構成されていてもよい。
バックシート20は、本体部2の下面側(着用者の肌面から遠い側)に配置された、液不透過性のシートである。バックシート20は、平面視において、本体部2とほぼ同等の形状を有する。すなわち、バックシート20は、本体部2の下面全体を覆っている。本実施形態のバックシート20は、プラスチックフィルムにより構成されている。なお、バックシート20は、プラスチックフィルムとその下面に貼着された柔軟性の高い不織布とにより構成されていてもよい。また、バックシート20は、疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)を用いた撥水性の不織布により構成されていてもよい。
吸収体30は、トップシート10とバックシート20との間に固定された、吸液性および保液性を有する部材である。使い捨ておむつ1が着用されると、吸収体30は、着用者の股間に宛がわれる。図2および図3に示すように、吸収体30は、平面視において、本体部2の外縁より一回り小さく形成されている。また、図4に示すように、吸収体30は、トップシート10とバックシート20との間に、接着剤90により固定されている。
吸収体30の詳細な構造や材料については、後述する。
トップシート10の上面側には、側方への体液の漏れを防止するための一対のサイドシート40が設けられている。一対のサイドシート40は、本体部2の左右の側部を覆うように、長手方向に延びている。各サイドシート40は、疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン等)を用いた撥水性の不織布により構成されている。図4に示すように、一対のサイドシート40は、幅方向外側の部分が、接着剤90を介して、他のシートの上面に貼着されている。サイドシート40の幅方向内側の部分は、トップシート10の上面に貼着されておらず、トップシート10に対して立ち上がり可能となっている。
サイドシート40の幅方向内側の側縁部には、長手方向に延びる複数本のサイドシート用弾性部材41が設けられている。使い捨ておむつ1の製造時には、サイドシート用弾性部材41が、自然長よりも伸長された状態で、サイドシート40に取り付けられる。このため、サイドシート用弾性部材41は、サイドシート40を長手方向に収縮させる弾性力を発生させる。使い捨ておむつ1を開いたときには、サイドシート用弾性部材41の弾性力により、サイドシート40の幅方向内側の側縁部が立ち上がる。これにより、本体部2の上面に、一対の起立した堰が形成される。
前腹部2aおよび後背部2bには、幅方向に延びる複数本の腰周り用弾性部材51が設けられている。腰周り用弾性部材51は、トップシート10とバックシート20との間に、接着剤(図示省略)で固定されている。使い捨ておむつ1の製造時には、腰周り用弾性部材51が、自然長よりも伸長された状態で、前腹部2aおよび後背部2bに取り付けられる。このため、腰周り用弾性部材51は、前腹部2aおよび後背部2bを、幅方向に収縮させる弾性力を発生させる。着用者が使い捨ておむつ1を着用したときには、腰周り用弾性部材51の収縮力により、前腹部2aおよび後背部2bが、着用者の腰周りにフィットする。
また、股部2cの幅方向の両側縁部には、長手方向に延びる複数本の脚周り用弾性部材52が設けられている。脚周り用弾性部材52は、サイドシート40とバックシート20との間に、接着剤(図示省略)で固定されている。使い捨ておむつ1の製造時には、脚周り用弾性部材52が、自然長よりも伸長された状態で、股部2cの両側縁部に取り付けられる。このため、脚周り用弾性部材52は、股部2cの両側縁部を、長手方向に収縮させる弾性力を発生させる。着用者が使い捨ておむつ1を着用したときには、脚周り用弾性部材52の収縮力により、股部2cの両側縁部が、着用者の大腿部にフィットする。
本実施形態では、サイドシート用弾性部材41、腰周り用弾性部材51、および脚周り用弾性部材52に、ポリウレタン製の糸状の弾性部材が、使用されている。ただし、糸状の弾性部材に代えて、ポリウレタンや天然ゴム等を素材とする平板状の弾性部材が使用されてもよい。
また、使い捨ておむつ1は、一対のファスニング部材60を備えている。各ファスニング部材60の基端部60aは、後背部2bの左右の側縁部に、固定されている。具体的には、図4に示すように、サイドシート40とバックシート20との間に、接着剤90を介して、ファスニング部材60の基端部60aが固定されている。ファスニング部材60は、例えば、ポリプロピレン等の不織布により構成される。
各ファスニング部材60は、ファスニング本体部61と、ファスニング本体部61の自由端側の端辺から幅方向外側に張り出した2つの舌片状のつまみ部62と、を有している。各つまみ部62の内側面には、止着部材63が設けられている。止着部材63は、接着剤(図示省略)を介して、つまみ部62の内側面に固定されている。本実施形態では、止着部材63に、面ファスナーのフック材(雄部材)が用いられている。
一方、図1および図3に示すように、本体部2の前腹部2aの外側面には、ターゲットテープ70が設けられている。ターゲットテープ70は、接着剤(図示省略)を介して、前腹部2aの外側面に固定されている。本実施形態では、ターゲットテープ70に、面ファスナーのループ材(雌部材)が用いられている。上述の止着部材63は、ターゲットテープ70の任意の位置に、着脱自在に付着可能となっている。
着用者は、ターゲットテープ70に止着部材63を付着させることにより、前腹部2aおよび後背部2bを、着用者の腰周りにしっかりと固定できる。
<2.吸収体の構造および材料>
続いて、上記の吸収体30の構造および材料について、説明する。図5は、吸収体30を、部分的に破断した状態で示した斜視図である。図4および図5に示すように、吸収体30は、吸収コア31と、吸収コア31を被覆する被覆シート32と、を有している。
吸収コア31は、粉砕したパルプや高吸収性ポリマー(Superabsorbent Polymer:SAP)等の親水性材料と、カポック(kapok)繊維とを混合させた材料を、扁平状に成形したものである。カポック繊維は、樹木由来の繊維であり、セルロース、ベントサン、リグニン、および水酸化脂肪酸エステルであるクテン質を含有する。カポック繊維は、脂質の多い液体や表面張力の低い液体に対して、高い吸液性および保液性を発揮する。
本実施形態の吸収コア31には、このようなカポック繊維が含まれている。このため、吸収コア31は、脂質の多い体液や表面張力の低い体液、例えば水様便を、良好に吸収できる。脂質の多い体液や表面張力の低い体液が、吸収コア31に吸収されれば、これらの体液が使い捨ておむつ1から漏れ出してしまう問題も、軽減される。
また、カポック繊維は、浣腸液に含まれるグリセリンも、良好に吸収する。したがって、本実施形態の吸収コア31は、浣腸をした後に排泄される水様便も、良好に吸収する。特に、着用者が寝たきりの高齢者である場合、自力での排便が困難であるため、浣腸をすることが多い。本実施形態の吸収体30は、このような着用者に対して、特に実益性の高いものとなる。
また、カポック繊維は、比重が極めて小さい。このため、吸収コア31の重量をほとんど増加させることなく、上述の効果を得ることができる。
一方、本実施形態の吸収コア31には、パルプや高吸収性ポリマー等の親水性材料も、含まれている。このため、吸収コア31は、脂質の少ない体液や表面張力の高い体液、例えば尿も、良好に吸収する。また、カポック繊維のみで吸収コア31を形成する場合より、柔軟性の高い吸収コア31を得ることができる。これにより、本実施形態の吸収体30は、着用者にとって肌触りのよいものとなっている。
なお、吸収コア31は、親水性材料として、パルプや高吸収性ポリマー以外の材料を含んでいてもよい。例えば、親水性材料として、セルロース繊維が使用されていてもよい。また、吸収コア31は、親水性材料として、高吸収性ポリマーのみを含むものであってもよい。高吸収性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム系のポリマーを、使用することができる。
被覆シート32は、吸収コア31を被覆することにより、吸収コア31の形状を維持するためのシートである。本実施形態では、被覆シート32に、親水性を有するティッシュペーパーが、使用されている。ただし、被覆シート32に、液透過性の不織布等の他の材料が、使用されてもよい。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、吸収コア31にカポック繊維が含まれていた。しかしながら、吸収体30において、カポック繊維が含まれる部位は、必ずしも吸収コア31でなくてもよい。
例えば、被覆シート32を、親水性材料とカポック繊維とを混合させた材料により、構成してもよい。被覆シート32にカポック繊維が含まれていれば、被覆シート32において、脂質の多い体液や表面張力の低い体液を、吸収できる。したがって、吸収コア31より着用者の肌に近い位置において、脂質の多い体液や表面張力の低い体液を、吸収できる。
被覆シート32にカポック繊維を配合する場合には、図6のように、吸収コア31の上面のうち、周縁部分のみが被覆シート32に覆われるようにしてもよい。このようにすれば、吸収コア31の上方空間の周縁部分に、カポック繊維を含む第1領域30aが形成される一方、吸収コア31の上方空間の中央部分に、カポック繊維を含まない第2領域30bが形成される。したがって、脂質の多い体液や表面張力の低い体液は、第1領域30aの被覆シート32に吸収される。また、脂質の少ない体液や表面張力の高い体液は、第2領域30bを介して、吸収コア31に吸収される。
また、吸収体30は、吸収コア31および被覆シート32以外の部材を有していてもよい。例えば、図7のように、吸収体30が、被覆シート32とトップシート10との間に配置された上層シート33を、有していてもよい。そして、このような上層シート33に、カポック繊維を配合するようにしてもよい。このようにすれば、上層シート33において、脂質の多い体液や表面張力の低い体液を、吸収できる。したがって、吸収コア31や被覆シート32より着用者の肌に近い位置において、脂質の多い体液や表面張力の低い体液を、吸収できる。
上層シート33にカポック繊維を配合する場合には、図8のように、吸収体30の上面のうち、周縁部分のみが上層シート33に覆われるようにしてもよい。このようにすれば、図6の例と同じように、吸収体30の上方空間の周縁部分に、カポック繊維を含む第1領域30aが形成される一方、吸収体30の上方空間の中央部分に、カポック繊維を含まない第2領域30bが形成される。したがって、脂質の多い体液や表面張力の低い体液は、第1領域30aの上層シート33に吸収される。また、脂質の少ない体液や表面張力の高い体液は、第2領域30bを介して、吸収コア31に吸収される。
以上のように、吸収体30の構造にかかわらず、吸収体30の少なくとも一部の部位に、カポック繊維が配合されていればよい。ただし、吸収体30のうち、着用者の肌側に位置する部位にカポック繊維が含まれていれば、脂質の多い体液や表面張力の低い体液を、排泄後迅速に吸収できる点で、好ましい。
また、吸収体30だけではなく、サイドシート40にも、カポック繊維を配合してもよい。サイドシート40にカポック繊維を配合すれば、サイドシート40において、脂質の多い体液や表面張力の低い体液を、吸収保持できる。したがって、これらの体液の側方への漏れが、防止される。また、カポック繊維は、脂質の少ない体液や表面張力の高い体液に対して、高い撥液性を発揮する。このため、サイドシート40は、脂質の少ない体液や表面張力の高い体液をはじき、これらの体液の側方への漏れも、防止する。
また、上記の実施形態では、ファスニング部材60を有する、いわゆるテープ止めタイプの使い捨ておむつ1に、本発明の吸収体を適用する場合について、説明した。しかしながら、本発明の吸収体は、パンツ型のおむつに適用されてもよい。また、本発明の吸収体は、下着や他のおむつの内側に敷いて使用される、パッドタイプのおむつに適用されてもよい。また、本発明の吸収体は、使い捨てでない再利用可能なおむつに適用されてもよい。また、本発明の吸収体は、生理用のナプキンに適用されてもよい。また、本発明の吸収体およびおむつは、成人を対象としたものであってもよく、幼児を対象としたものであってもよい。
また、以上の実施形態に登場する各要素を、適宜に組み合わせてもよい。
1 使い捨ておむつ
2 本体部
2a 前腹部
2b 後背部
2c 股部
10 トップシート
20 バックシート
30 吸収体
30a 第1領域
30b 第2領域
31 吸収コア
32 被覆シート
33 上層シート
40 サイドシート
60 ファスニング部材
63 止着部材
70 ターゲットテープ
90 接着剤

Claims (9)

  1. 着用者の股間に宛がわれて着用者から排泄される体液を吸収する吸収体であって、
    カポック繊維を含む吸収体。
  2. 請求項1に記載の吸収体であって、
    親水性材料と、前記カポック繊維とを含む吸収体。
  3. 請求項2に記載の吸収体であって、
    前記親水性材料と前記カポック繊維とを混合させた吸収コアを有する吸収体。
  4. 請求項2または請求項3に記載の吸収体であって、
    前記吸収体のうち、少なくとも着用者の肌側に位置する部位が、カポック繊維を含む吸収体。
  5. 請求項4に記載の吸収体であって、
    前記親水性材料を含む吸収コアと、
    前記カポック繊維を含み、前記吸収コアより着用者の肌側に配置された上層シートと、
    を有する吸収体。
  6. 請求項4に記載の吸収体であって、
    前記親水性材料を含む吸収コアと、
    前記カポック繊維を含み、前記吸収コアの表面を被覆する被覆シートと、
    を有する吸収体。
  7. 請求項2から請求項6までのいずれかに記載の吸収体であって、
    前記吸収体の表面は、
    カポック繊維を含む第1領域と、
    前記カポック繊維を含まない第2領域と、
    を有する吸収体。
  8. 着用者から排泄される体液を吸収するおむつであって、
    請求項1から請求項7までのいずれかに記載の吸収体を備えたおむつ。
  9. 請求項8に記載のおむつであって、
    前記吸収体より着用者の肌側に配置され、前記おむつの内側面に対して起立する一対のサイドシートをさらに備え、
    前記サイドシートは、カポック繊維を含むおむつ。
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