JP2011187810A - 樹脂塗布装置、及び樹脂塗布方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】サイドフィル方式のアンダーフィル塗布を含むICの周りを樹脂塗布する装置において、塗布ニードル位置が微妙にずれることにより樹脂の拡がり不良が発生したり、塗布ニードルがICに干渉したりする不良が発生するという問題があった。
【解決手段】ニードル位置確認用ステージ上にICのXYサイズに管理サイズを加えたブロックを戴置し、ブロック上にICのXYサイズのブロックを戴置し、更に、ニードルとニードル位置確認用ステージとの接触を検知するニードル接触管理ユニットを設ける。予め塗布するICとニードル位置確認ブロックとの位置関係(寸法X、寸法Y)を入力しておき、ニードルを位置確認用ステージにてニードル軌跡動作をさせ、間接的にICとの位置関係を確認する。これにより、ニードル位置がずれることによる樹脂の広がり不良やニードルがICに干渉したりする不良の発生が抑えられる。
【選択図】図5
【解決手段】ニードル位置確認用ステージ上にICのXYサイズに管理サイズを加えたブロックを戴置し、ブロック上にICのXYサイズのブロックを戴置し、更に、ニードルとニードル位置確認用ステージとの接触を検知するニードル接触管理ユニットを設ける。予め塗布するICとニードル位置確認ブロックとの位置関係(寸法X、寸法Y)を入力しておき、ニードルを位置確認用ステージにてニードル軌跡動作をさせ、間接的にICとの位置関係を確認する。これにより、ニードル位置がずれることによる樹脂の広がり不良やニードルがICに干渉したりする不良の発生が抑えられる。
【選択図】図5
Description
本発明は、樹脂塗装置及び樹脂塗布方法に関し、特にCOF(Chip On Film)タイプの電子部品の製造に好適な樹脂塗装置及び樹脂塗布方法に関する。
従来、サイドフィル方式のアンダーフィル塗布を含むIC(Integrated Circuit:半導体集積回路)の周りを樹脂塗布する装置において、塗布ニードル位置が微妙にずれることにより樹脂の拡がり不良が発生したり、塗布ニードルがICに干渉したりする不良が発生するという問題があった。
図1、図2に、従来のCOF(Chip On Film)式電子部品の組立システムの例を示す。
このCOF式電子部品の組立システムは、IC1と、COFテープ2と、認識マーク3と、樹脂4と、樹脂塗布装置10を有する。
このCOF式電子部品の組立システムは、IC1と、COFテープ2と、認識マーク3と、樹脂4と、樹脂塗布装置10を有する。
IC1は、COFテープ2上に配置された半導体集積回路である。認識マーク3は、樹脂塗布位置を特定するために、COFテープ2上に形成されたマークである。樹脂4は、IC1とCOFテープ2の間隙を封止し、硬化することでIC1とCOFテープ2を固着させる。樹脂塗布装置10は、COFテープ2上のIC1に対して樹脂4の塗布を行う装置である。なお、樹脂塗布装置10は、組立工程に係る設備を管理・監視する計算機(図示しない)により制御されている場合もある。この場合、当該計算機も樹脂塗布装置10の一部とみなすことができる。
樹脂塗布装置10は、樹脂シリンジ(注射筒)11と、ニードル12と、認識カメラ13と、ディスペンサー14と、XYZテーブル15を含む。
樹脂4を内包する樹脂シリンジ11と、樹脂シリンジ11の先端に設けられたニードル12は、一体化している。認識カメラ13は、認識マーク3を読み取り、認識する。ディスペンサー14は、シリンジ11内にエアー圧(空気圧)を供給してニードル12より樹脂4を吐出させる。XYZテーブル15には、樹脂シリンジ11及びニードル12に関するX軸(左右軸)方向、Y軸(前後)方向、Z軸(上下)方向のそれぞれの位置情報が設定されている。樹脂塗布装置10は、XYZテーブル15を参照して、樹脂シリンジ11とニードル12を、X軸(左右軸)方向、Y軸(前後)方向、Z軸(上下)方向にそれぞれ3次元的に移動することが可能である。
図1、図2に示すように、従来のCOF式電子部品の組立工程においては、COFテープ2にIC1を接合し、樹脂4を内包する樹脂シリンジ11の先端に設けられたニードル12をCOFテープ2に接合されたIC1の直上に配置し、ディスペンサー14から樹脂シリンジ11内にエアー圧を供給してニードル12より樹脂4を吐出させ、IC1とCOFテープ2の間隙に樹脂4を毛細菅現象により注入する方式をとっている。
この時、IC1とニードル12の位置関係が重要である。従来は、図3のフローチャートに示すように、樹脂塗布装置10が、ニードル12の塗布位置と認識カメラ13の位置を事前に記憶しておき(ステップS1)、認識カメラ13を用いて、COFテープ2上に形成された認識マーク3の位置を認識し(ステップS2)、認識マーク3からの塗布位置を決定し(ステップS3)、予めXYZテーブル15に設定された塗布ニードル軌跡により塗布を実施する(ステップS4)という方式を取っている。図4に、塗布ニードル軌跡の例を示す。
また、TAB(Tape Automated Bonding)タイプの樹脂ポッティングの例であるが、公知例の特開平5−6913号公報(特許文献1)において、カメラ10によって塗布された樹脂の位置、広がりを検出し、次の塗布時の吐出ノズルの軌跡と吐出時間にフィードバックすることにより、安定した樹脂塗布を行う技術が開示されている。
しかしながら、従来の方法では、毛細管現象を生ずるために必要なIC1の周辺300μm以下にニードル外周軌跡を設定したCOFテープ2への樹脂塗布において、ニードル12とIC1との隙間を現製品で確認している訳ではないため、ニードル位置が微妙にずれることにより樹脂の拡がり不良が発生したり、ニードル12がIC1に干渉したりする不良が発生するという欠点があった。
上記のようにニードル位置が微妙にずれる原因として、樹脂切りや何らかの接触等を原因とするニードル12の先端変形やニードル12の固定ゆるみ等によるニードル12側の位置ずれ、カメラ起因での認識ずれ、最初の認識カメラ13−ニードル12間設定不具合、ニードル軌跡位置指定不具合等がある。
なお、樹脂切りとは、ニードル先端の樹脂をふき取ることである。ニードル12は、ニードル軌跡動作中に、先端から樹脂を吐出しているため、吐出完了後のニードル12の先端の外周には樹脂が付着している。また、待機中に、ニードル12内の樹脂がエアー残圧等で先端から垂れることがある。塗布量の安定化のため、樹脂を塗布する前に、ニードル先端の樹脂をふき取る(樹脂切りする)必要がある。樹脂切りの具体的な手段として、ニードル先端に樹脂切り板を軽く接触させて樹脂をふき取ったり、ニードル先端の樹脂を吸引したりして樹脂をぬぐう。その際に、ニードル先端の変形が生じる可能性がある。
また、公知例の特開平5−6913号公報(特許文献1)によると、製造中の製品の塗布状態を常時検出し、演算処理の後次の塗布時の吐出ノズルの軌跡と吐出時間にフィードバックするため、処理時間が掛かりコストアップにつながるという問題があった。また、ニードルの先端中央部からの吐出ではなく、例えば、ニードル先端側面からの偏り吐出傾向がある場合は、実塗布された樹脂位置と実ニードル軌跡位置とにわずかに差が生じ、ニードル位置がICに極端に近い時、ニードルがICに干渉するという問題があった。
本発明では、ICのXYサイズ(平面の縦横サイズ)を基準に設けたニードル位置確認ステージの外周に沿ってニードル軌跡動作をさせ、間接的にICとの位置関係を確認する。
本発明の樹脂塗布装置は、COF(Chip On Film)テープ上に戴置されたIC(Integrated Circuit)に対してニードル軌跡動作を実施し、樹脂塗布を行うためのニードルと、COFテープ外に存在し、ニードルがニードル軌跡動作を試行するためのニードル位置確認ステージとを具備する。ニードル位置確認ステージは、ニードルがニードル軌跡動作を試行する際の対象であり、ニードル位置確認ステージ上に戴置され、ICのXYサイズに管理サイズを加えた第1層ブロックと、第1層ブロック上に戴置され、ICと同じXYサイズの第2層ブロックと、ニードルがニードル軌跡動作を試行した際に、第1層ブロックとニードルとが接触しないか確認するニードル接触確認ユニットとを具備する。
樹脂塗布方法では、ニードルを用いて、COF(Chip On Film)テープ上に戴置されたIC(Integrated Circuit)に対してニードル軌跡動作を実施し、樹脂塗布を行う。また、COFテープ外に存在するニードル位置確認ステージ上で、ニードルがニードル軌跡動作を試行する。なお、ニードル位置確認ステージは、ニードルがニードル軌跡動作を試行する際の対象であり、ニードル位置確認ステージ上に戴置され、ICのXYサイズに管理サイズを加えた第1層ブロックと、第1層ブロック上に戴置され、ICと同じXYサイズの第2層ブロックと、ニードルがニードル軌跡動作を試行した際に、第1層ブロックとニードルとが接触しないか確認するニードル接触確認ユニットとを具備する。
ニードルの位置の確認・設定ができる。
<第1実施形態>
以下に、本発明の第1実施形態について添付図面を参照して説明する。
本実施形態では、実際に樹脂塗布する際にニードル位置を確認するため、COFテープ2の近傍にニードル位置確認用のステージを用意する。
以下に、本発明の第1実施形態について添付図面を参照して説明する。
本実施形態では、実際に樹脂塗布する際にニードル位置を確認するため、COFテープ2の近傍にニードル位置確認用のステージを用意する。
<基本構成>
図5に示すように、本発明に係るCOF式電子部品の組立システムは、IC1と、COFテープ2と、認識マーク3と、樹脂4と、樹脂塗布装置10と、ニードル位置確認ステージ20を有する。
図5に示すように、本発明に係るCOF式電子部品の組立システムは、IC1と、COFテープ2と、認識マーク3と、樹脂4と、樹脂塗布装置10と、ニードル位置確認ステージ20を有する。
IC1は、COFテープ2上に戴置された半導体集積回路である。認識マーク3は、個々のIC1を認識するために、COFテープ2上に形成されたマークである。樹脂4は、IC1とCOFテープ2の間隙を封止し、硬化することでIC1とCOFテープ2を固着させる。樹脂塗布装置10は、COFテープ2上のIC1に対して樹脂4の塗布を行う装置である。なお、樹脂塗布装置10は、組立工程に係る設備を管理・監視する計算機(図示しない)により制御されている場合もある。この場合、当該計算機も樹脂塗布装置10の一部とみなすことができる。ニードル位置確認ステージ20は、COFテープ2の近傍に配置されたニードル位置確認用のステージである。ニードル位置確認ステージ20は、樹脂塗布装置10と同時に使用されるため、樹脂塗布装置10の一部とする。
樹脂塗布装置10は、樹脂シリンジ(注射筒)11と、ニードル12と、認識カメラ13と、ディスペンサー14と、XYZテーブル15を含む。
樹脂4を内包する樹脂シリンジ11と、樹脂シリンジ11の先端に設けられたニードル12は、一体化している。認識カメラ13は、認識マーク3を読み取り、認識する。ディスペンサー14は、シリンジ11内にエアー圧(空気圧)を供給してニードル12より樹脂4を吐出させる。XYZテーブル15には、樹脂シリンジ11及びニードル12に関するX軸(左右軸)方向、Y軸(前後)方向、Z軸(上下)方向のそれぞれの位置情報が設定されている。樹脂塗布装置10は、XYZテーブル15を参照して、樹脂シリンジ11とニードル12を、X軸(左右軸)方向、Y軸(前後)方向、Z軸(上下)方向にそれぞれ3次元的に移動することが可能である。
ニードル位置確認ステージ20は、ブロック21と、ブロック22と、ニードル接触管理ユニット23を備える。
ここでは、図5の(b)に示すように、ニードル位置確認ステージ20上にIC1のXYサイズ(平面の縦横サイズ)に管理サイズを加えたブロック21を戴置し、ブロック21上にIC1のXYサイズのブロック22を戴置し、更に、ニードル12とニードル位置確認ステージ20との接触を検知するニードル接触管理ユニット23を設けている。なお、ブロック21上にIC1のXYサイズのブロック22を戴置している理由は、認識カメラ13で、IC1の特定コーナーとブロック22の特定コーナーを認識させ、IC1とニードル位置確認ステージ20との位置間隔を設定するためである。IC1とブロック22とは、XYサイズが同じであるため、合わせ易い。また、ニードル接触管理ユニット23は、樹脂塗布装置10と連携、或いは、一体化していても良い。
すなわち、
ブロック21のXYサイズ=IC1のXYサイズ+管理サイズ
ブロック22のXYサイズ=IC1のXYサイズ
である。
ブロック21のXYサイズ=IC1のXYサイズ+管理サイズ
ブロック22のXYサイズ=IC1のXYサイズ
である。
管理サイズについては、実際に管理対象となる製品ICの厚みやILピッチ等により裏面付着や樹脂拡がり状態が変化するため、SPEC(specification:仕様)等で適切に設定する必要があると考えられる。通常は、100μm≦管理サイズ≦400μmを想定している。但し、実際には、これらの例に限定されない。
ニードル12は、ブロック21の周囲で、ニードル軌跡動作を試行する。
本発明における樹脂塗布方法では、樹脂塗布装置10に対して、予め樹脂塗布するIC1とニードル位置確認ブロック22との位置関係(寸法X,寸法Y)を入力し記憶しておく。樹脂塗布装置10は、IC1を戴置したニードル位置確認ステージ20上にてニードル12にニードル軌跡動作を実施させ、間接的にIC1とニードル12との位置関係を確認する。
また、樹脂塗布装置10がニードル位置確認ステージ20上にてニードル12にニードル軌跡動作を実施させた際に、ニードル接触管理ユニット23が、ニードル12とニードル位置確認ステージ20とが接触したかどうかを確認することで、ニードル高さの管理が可能になる。このニードル高さは、ニードル12とニードル位置確認ステージ20の間隙のZ軸(上下)方向の幅(高さ)である。
これにより、ニードル位置がずれることによる樹脂の広がり不良やニードルがICに干渉したりする不良の発生が抑えられる。
<動作>
事前の準備として、実際の塗布ポジションとは別に、COFテープ2と平行して塗布ポジション横にニードル位置確認ステージ20を設置する。ニードル位置確認ステージ20は、図5の(b)(c)に示すように、樹脂塗布するIC1のXYサイズを管理サイズ分拡大したブロック21と、樹脂塗布するIC1のXYサイズと同じサイズのブロック22により形成された多段凸状のステージ構造になっている。ニードル位置確認ステージ20とニードル12の間にはニードル接触管理ユニット23がある。
事前の準備として、実際の塗布ポジションとは別に、COFテープ2と平行して塗布ポジション横にニードル位置確認ステージ20を設置する。ニードル位置確認ステージ20は、図5の(b)(c)に示すように、樹脂塗布するIC1のXYサイズを管理サイズ分拡大したブロック21と、樹脂塗布するIC1のXYサイズと同じサイズのブロック22により形成された多段凸状のステージ構造になっている。ニードル位置確認ステージ20とニードル12の間にはニードル接触管理ユニット23がある。
図6を参照して、本発明におけるCOF式電子部品の組立工程の樹脂塗布時の動作について説明する。
(1)ステップS11
図6のフローチャートに示すように、作業者は、樹脂塗布装置10に対して、予め認識カメラ13の位置と、XYZテーブル15に基づいて樹脂塗布するIC1の裏面特定コーナーの位置と、ニードル位置確認ブロック22の特定コーナーの位置(又は、ニードル位置確認ブロック22側のIC1に相当するブロック22の特定コーナーの位置)を入力し、実際のIC1とニードル位置確認ステージ20の位置関係(寸法X,寸法Y)を設定する。このとき、樹脂塗布装置10は、それぞれの位置に関する情報の入力を受け付け、設定された位置関係に関する情報を保持する。
図6のフローチャートに示すように、作業者は、樹脂塗布装置10に対して、予め認識カメラ13の位置と、XYZテーブル15に基づいて樹脂塗布するIC1の裏面特定コーナーの位置と、ニードル位置確認ブロック22の特定コーナーの位置(又は、ニードル位置確認ブロック22側のIC1に相当するブロック22の特定コーナーの位置)を入力し、実際のIC1とニードル位置確認ステージ20の位置関係(寸法X,寸法Y)を設定する。このとき、樹脂塗布装置10は、それぞれの位置に関する情報の入力を受け付け、設定された位置関係に関する情報を保持する。
(2)ステップS12
その後、樹脂塗布装置10は、認識カメラ13により、COFテープ2上に形成された認識マーク3の位置と、IC1の裏面特定コーナーの位置を入力し、認識マーク3とニードル位置確認ステージ20の位置関係を設定する。例えば、樹脂塗布装置10は、認識カメラ13で、認識マーク3とIC1の裏面特定コーナーとを読み取って認識することで、認識マーク3の位置と、IC1の裏面特定コーナーの位置を確認し、入力する。
その後、樹脂塗布装置10は、認識カメラ13により、COFテープ2上に形成された認識マーク3の位置と、IC1の裏面特定コーナーの位置を入力し、認識マーク3とニードル位置確認ステージ20の位置関係を設定する。例えば、樹脂塗布装置10は、認識カメラ13で、認識マーク3とIC1の裏面特定コーナーとを読み取って認識することで、認識マーク3の位置と、IC1の裏面特定コーナーの位置を確認し、入力する。
(3)ステップS13
組立工程の作業開始後、樹脂塗布装置10は、認識カメラ13を用いて、COFテープ2上に形成された認識マーク3を検出する。このとき、認識カメラ13は、カメラの焦点を合わせているCOFテープ2が一方向に(ライン上を)移動し、認識マーク3がカメラの範囲内を通過した際に、認識マーク3を検出する。なお、実際には、COFテープ2を一ヶ所に固定した状態で、樹脂塗布装置10自体や、ニードル12と認識カメラ13を組み合わせたユニットが移動するようにすることも可能である。
組立工程の作業開始後、樹脂塗布装置10は、認識カメラ13を用いて、COFテープ2上に形成された認識マーク3を検出する。このとき、認識カメラ13は、カメラの焦点を合わせているCOFテープ2が一方向に(ライン上を)移動し、認識マーク3がカメラの範囲内を通過した際に、認識マーク3を検出する。なお、実際には、COFテープ2を一ヶ所に固定した状態で、樹脂塗布装置10自体や、ニードル12と認識カメラ13を組み合わせたユニットが移動するようにすることも可能である。
(4)ステップS14
樹脂塗布装置10は、認識カメラ13がCOFテープ2上に形成された認識マーク3を検出した後、検出された認識マーク3とニードル位置確認ステージ20の位置関係と、予め設定された位置関係(寸法X,寸法Y)とに基づいて、ニードル12を、ニードル位置確認ステージ20まで移動する。
樹脂塗布装置10は、認識カメラ13がCOFテープ2上に形成された認識マーク3を検出した後、検出された認識マーク3とニードル位置確認ステージ20の位置関係と、予め設定された位置関係(寸法X,寸法Y)とに基づいて、ニードル12を、ニードル位置確認ステージ20まで移動する。
(5)ステップS15
ニードル接触管理ユニット23は、電気的導通の有無により検出判断、又はニードルの振動等を検出判断することで、ニードル12とニードル位置確認ステージ20とが接触したかどうか検出できる。ここでは、ニードル位置確認ステージ20上でニードル軌跡動作を実施した際に、ニードル接触管理ユニット23は、ブロック21とニードル12が接触しないか確認する。なお、実際には、樹脂塗布装置10が、ニードル接触管理ユニット23を用いて、ニードル12とニードル位置確認ステージ20とが接触したかどうか検出するようにしても良い。或いは、樹脂塗布装置10が、ニードル接触管理ユニット23から、ニードル12とニードル位置確認ステージ20とが接触したかどうかに関する通知を受けるようにしても良い。ニードル12とニードル位置確認ステージ20との接触チェックについては、テープロット開始時、及び、指定個数の製品の樹脂塗布毎に実施することを想定している。
ニードル接触管理ユニット23は、電気的導通の有無により検出判断、又はニードルの振動等を検出判断することで、ニードル12とニードル位置確認ステージ20とが接触したかどうか検出できる。ここでは、ニードル位置確認ステージ20上でニードル軌跡動作を実施した際に、ニードル接触管理ユニット23は、ブロック21とニードル12が接触しないか確認する。なお、実際には、樹脂塗布装置10が、ニードル接触管理ユニット23を用いて、ニードル12とニードル位置確認ステージ20とが接触したかどうか検出するようにしても良い。或いは、樹脂塗布装置10が、ニードル接触管理ユニット23から、ニードル12とニードル位置確認ステージ20とが接触したかどうかに関する通知を受けるようにしても良い。ニードル12とニードル位置確認ステージ20との接触チェックについては、テープロット開始時、及び、指定個数の製品の樹脂塗布毎に実施することを想定している。
以上、COFタイプの電子部品のアンダーフィル樹脂塗布を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えばTABタイプの電子部品への樹脂ポッティングやBGA(Ball Grid Allay)タイプの電子部品へのアンダーフィル等にも適用可能である。
また、図示しないが、ピッチを同じくした複数のニードルと複数のニードル位置確認ステージを用いることで、マルチヘッド対応も可能である。
上記方法により高精度のニードル位置管理が可能となり、ニードル位置がずれることによる樹脂の広がり不良やニードルがICに干渉したりする不良の発生が抑えられる。このニードル軌跡位置の管理により、公知例の特開平5−6913号公報(特許文献1)記載の技術で処理時間が掛かりコストアップにつながるという問題とICへのニードル干渉も解決できる。
また、指定個数の製品塗布毎にニードル位置確認ステージ20での接触チェックを行うことにより、ニードル位置確認ステージ20上での塗布軌跡動作とニードル接触管理ユニット23により間接的ではあるが、ニードル12の微妙ずれを自動運転中でも検出管理できる自己判断機能がもてる。
管理項目としては、ニードル12のXY位置ずれとニードル高さの管理が同時に可能となる。その効果として、ニードルの微妙ずれでの樹脂拡がり不良やICへのニードル接触が防止可能となる。
また、ニードル12をニードル位置確認ステージ20にゆっくりサーチ移動し接触させ、ニードル接触確認ユニット13で、接触するXY位置ポイントを確認することで、その位置をニードル初期位置設定に使用することが可能となり、従来のワンポイント塗布位置を認識カメラで確認したり、ニードル先端を何かに押し付けて先端位置を認識カメラで確認する方法等で実施していたニードル初期位置設定・確認を容易化することか可能となる。
<第2実施形態>
図7に示すように、本発明において、ニードル位置確認ステージ20内のニードル接触部位のブロック21をブロック24の様な凹状の溝付きブロック上に戴置し、ブロック21の周囲をブロック24による外壁で囲うことで、ニードル変形・位置ズレを2方向で同時に管理可能となる。なお、ブロック21とブロック24は一体化していても良い。また、ブロック24は、凹状の溝付きブロックに限らず、内側を空洞にした外枠のみのブロックでも良い。
図7に示すように、本発明において、ニードル位置確認ステージ20内のニードル接触部位のブロック21をブロック24の様な凹状の溝付きブロック上に戴置し、ブロック21の周囲をブロック24による外壁で囲うことで、ニードル変形・位置ズレを2方向で同時に管理可能となる。なお、ブロック21とブロック24は一体化していても良い。また、ブロック24は、凹状の溝付きブロックに限らず、内側を空洞にした外枠のみのブロックでも良い。
本実施形態では、ニードル位置確認ステージ20は、ブロック12と、ブロック22と、ニードル接触管理ユニット23と、ブロック24を備える。
ここでは、図7の(b)に示すように、ニードル位置確認ステージ20上にブロック24を戴置し、ブロック24上にIC1のXYサイズに管理サイズを加えたブロック21を戴置し、ブロック21上にIC1のXYサイズのブロック22を戴置し、更に、ニードル12とニードル位置確認ステージ20との接触を検知するニードル接触管理ユニット23を設けている。なお、ニードル接触管理ユニット23は、樹脂塗布装置10と連携、或いは、一体化していても良い。
ニードル12は、ブロック24の凹状の溝内で、ニードル軌跡動作を試行する。
ニードル接触管理ユニット23は、図7の(c)に示すように、ブロック21又はブロック24の少なくとも一方と、ニードル12が接触しないか確認する。
これにより、IC側方向とIC側の反対方向のニードル変形・位置ズレを同時に管理可能となり、更にニードル位置精度向上につながる。
<各実施形態の組み合わせ>
なお、上記の各実施形態は、組み合わせて実施することも可能である。例えば、1回の組立工程において、ニードル位置確認ステージ20上にブロック24が存在するものと存在しないものが混在していても良い。
なお、上記の各実施形態は、組み合わせて実施することも可能である。例えば、1回の組立工程において、ニードル位置確認ステージ20上にブロック24が存在するものと存在しないものが混在していても良い。
<まとめ>
以上のように、本発明では、ICのXYサイズから設けたニードル位置確認ステージの外周に沿ってニードル軌跡動作をさせ、間接的にICとの位置関係を確認することでニードルの位置の確認・設定ができる。
以上のように、本発明では、ICのXYサイズから設けたニードル位置確認ステージの外周に沿ってニードル軌跡動作をさせ、間接的にICとの位置関係を確認することでニードルの位置の確認・設定ができる。
本発明の樹脂塗布装置は、ニードル位置確認ステージ上にICのXYサイズに管理サイズを加えたブロックを戴置し、ブロック上にICのXYサイズのブロックを戴置し、更に、ニードルとニードル位置確認ステージとの接触を検知するニードル接触管理ユニットを設けたことを特徴とする。
また、本発明の樹脂塗布装置は、上記のニードル位置確認ステージを使用して間接的にニードル位置管理ができることを特徴とする。
更に、本発明の樹脂塗布装置は、上記のニードル位置確認ステージを使用してニードル位置の初期設定ができることを特徴とする。
本発明では、ニードル位置確認ステージとニードル接触管理ユニットを使用することで、ICに対してのニードル位置管理が自動運転中でも自己判断が可能となり、ニードル位置精度向上・保証が図れる。更に、接触検出機能を利用して、ニードル位置初期設定の入力ツールに使用できるため、ニードル位置設定の容易化・工数削減が図れる。
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、実際には、上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明に含まれる。
1… IC(Integrated Circuit:半導体集積回路)
2… COF(Chip On Film)テープ
3… 認識マーク
4… 樹脂
10… 樹脂塗布装置
11… 樹脂シリンジ(注射筒)
12… ニードル
13… 認識カメラ
14… ディスペンサー
15… XYZテーブル
20… ニードル位置確認ステージ
21… ブロック(ICのXYサイズに管理サイズを加えたブロック)
22… ブロック(ICのXYサイズのブロック)
23… ニードル接触管理ユニット
24… ブロック(凹状溝付きのブロック、又は外枠のブロック)
2… COF(Chip On Film)テープ
3… 認識マーク
4… 樹脂
10… 樹脂塗布装置
11… 樹脂シリンジ(注射筒)
12… ニードル
13… 認識カメラ
14… ディスペンサー
15… XYZテーブル
20… ニードル位置確認ステージ
21… ブロック(ICのXYサイズに管理サイズを加えたブロック)
22… ブロック(ICのXYサイズのブロック)
23… ニードル接触管理ユニット
24… ブロック(凹状溝付きのブロック、又は外枠のブロック)
Claims (10)
- COF(Chip On Film)テープ上に戴置されたIC(Integrated Circuit)に対してニードル軌跡動作を実施し、樹脂塗布を行うためのニードルと、
COFテープ外に存在し、前記ニードルがニードル軌跡動作を試行するためのニードル位置確認ステージと
を具備し、
前記ニードル位置確認ステージは、
前記ニードルがニードル軌跡動作を試行する際の対象であり、前記ニードル位置確認ステージ上に戴置され、前記ICのXYサイズに管理サイズを加えた第1層ブロックと、
前記第1層ブロック上に戴置され、前記ICと同じXYサイズの第2層ブロックと、
前記ニードルがニードル軌跡動作を試行した際に、前記第1層ブロックと前記ニードルとが接触しないか確認するニードル接触確認ユニットと
を具備する
樹脂塗布装置。 - 請求項1に記載の樹脂塗布装置であって、
前記ニードル位置確認ステージは、
前記第1層ブロックであって、凹状の溝付きのブロック
を更に具備し、
前記ニードル接触確認ユニットは、更に、前記凹状の溝付きのブロックと前記ニードルとが接触しないか確認する
樹脂塗布装置。 - 請求項1又は2に記載の樹脂塗布装置であって、
前記ニードル接触確認ユニットは、更に、前記ニードル位置確認ステージ自体と前記ニードルとが接触しないか確認する
樹脂塗布装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の樹脂塗布装置であって、
前記COFテープ上に形成された認識マークと、
前記認識マークを読み取って認識する認識カメラと、
前記認識カメラの位置と、前記ICの裏面特定コーナーの位置と、前記第2層ブロックの特定コーナーの位置を保持する手段と、
前記認識カメラが前記認識マークを検出した際、前記認識マークと前記ICと前記ニードル位置確認ステージとの位置関係に基づいて、前記ニードルを前記ニードル位置確認ステージまで移動する手段と
を更に具備する
樹脂塗布装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の樹脂塗布装置であって、
前記ニードル接触確認ユニットは、前記ニードルと前記ニードル位置確認ステージとが接触するXY位置ポイントを確認し、前記XY位置ポイントに基づいてニードル初期位置設定を行う
樹脂塗布装置。 - ニードルを用いて、COF(Chip On Film)テープ上に戴置されたIC(Integrated Circuit)に対してニードル軌跡動作を実施し、樹脂塗布を行うことと、
COFテープ外に存在するニードル位置確認ステージ上で、前記ニードルがニードル軌跡動作を試行することと
を含み、
前記ニードル位置確認ステージは、
前記ニードルがニードル軌跡動作を試行する際の対象であり、前記ニードル位置確認ステージ上に戴置され、前記ICのXYサイズに管理サイズを加えた第1層ブロックと、
前記第1層ブロック上に戴置され、前記ICと同じXYサイズの第2層ブロックと、
前記ニードルがニードル軌跡動作を試行した際に、前記第1層ブロックと前記ニードルとが接触しないか確認するニードル接触確認ユニットと
を具備する
樹脂塗布方法。 - 請求項6に記載の樹脂塗布方法であって、
前記ニードル接触確認ユニットを用いて、前記第1層ブロックであって凹状の溝付きのブロックと前記ニードルとが接触しないか確認すること
を更に含む
樹脂塗布方法。 - 請求項6又は7に記載の樹脂塗布方法であって、
前記ニードル接触確認ユニットを用いて、前記ニードル位置確認ステージ自体と前記ニードルとが接触しないか確認すること
を更に含む
樹脂塗布方法。 - 請求項6乃至8のいずれか一項に記載の樹脂塗布方法であって、
前記COFテープ上に形成された認識マークを読み取って認識する認識カメラの位置と、前記ICの裏面特定コーナーの位置と、前記第2層ブロックの特定コーナーの位置を保持することと、
前記認識カメラが前記認識マークを検出した際、前記認識マークと前記ICと前記ニードル位置確認ステージとの位置関係に基づいて、前記ニードルを前記ニードル位置確認ステージまで移動することと
を更に含む
樹脂塗布方法。 - 請求項6乃至9のいずれか一項に記載の樹脂塗布方法であって、
前記ニードル接触確認ユニットを用いて、前記ニードルと前記ニードル位置確認ステージとが接触するXY位置ポイントを確認し、前記XY位置ポイントに基づいてニードル初期位置設定を行うこと
を更に含む
樹脂塗布方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2010053109A JP2011187810A (ja) | 2010-03-10 | 2010-03-10 | 樹脂塗布装置、及び樹脂塗布方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012114430A (ja) * | 2010-11-22 | 2012-06-14 | Samsung Led Co Ltd | 発光素子パッケージの樹脂塗布装置、及びこれを用いる発光素子パッケージの製造方法 |
-
2010
- 2010-03-10 JP JP2010053109A patent/JP2011187810A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012114430A (ja) * | 2010-11-22 | 2012-06-14 | Samsung Led Co Ltd | 発光素子パッケージの樹脂塗布装置、及びこれを用いる発光素子パッケージの製造方法 |
EP2455204B1 (en) * | 2010-11-22 | 2016-04-27 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Resin dispensing apparatus for light emitting device package and method of manufacturing light emitting device package |
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