JP2011187696A - 発光装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】その小型化、薄型化および低コスト化が容易であり、放熱性に優れた発光装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】異なる金属層からなる第1下側導体層13と、第1下側導体層上に形成される第1電極導電体11と、第1下側導電体層から切り離されて形成される異なる金属層からなる第2下側導体層14と、第2下側導体層上に形成され、第1電極導電体に離間して形成される第2電極導電体12と、下側導電体層上において第1と第2電極導電体の間に充填された絶縁体層15とを有し、第1と第2電極導電体は絶縁体層から露出する側面を有し、第1と第2下側導電体層が絶縁体層に接する領域で切り離される電極基板と、電極基板上に配置され、第1および第2電極導電体の上面部または第1および第2下側導電体層の底部に電気接続された発光素子16と、電極基板上で発光素子を封止し発光素子からの光を透過する透光性絶縁体19とを具備する。
【選択図】図2
【解決手段】異なる金属層からなる第1下側導体層13と、第1下側導体層上に形成される第1電極導電体11と、第1下側導電体層から切り離されて形成される異なる金属層からなる第2下側導体層14と、第2下側導体層上に形成され、第1電極導電体に離間して形成される第2電極導電体12と、下側導電体層上において第1と第2電極導電体の間に充填された絶縁体層15とを有し、第1と第2電極導電体は絶縁体層から露出する側面を有し、第1と第2下側導電体層が絶縁体層に接する領域で切り離される電極基板と、電極基板上に配置され、第1および第2電極導電体の上面部または第1および第2下側導電体層の底部に電気接続された発光素子16と、電極基板上で発光素子を封止し発光素子からの光を透過する透光性絶縁体19とを具備する。
【選択図】図2
Description
本発明は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の発光素子からなる発光装置およびその製造方法に係り、特にその小型化、薄型化および低コスト化が容易になる発光装置およびその製造方法に関する。
発光装置は、各種のランプ類、文字、記号、画像等による情報伝達あるいは電飾のために用いられる表示装置、更に照明灯、液晶表示のバックライト等に用いられる照明装置等として広く使用される。通常、表面実装部品(SMD:Surface Mount Device)であるこの発光装置は、その発光素子が平板状の絶縁基板の一主面に固着されて樹脂封止され、その電極が絶縁基板上の配線あるいはそのランド部にワイヤーボンディング等により接続する構造になる(例えば、特許文献1,2,3参照)。ここで、上記配線は絶縁基板の一主面(表面)に配設され、更に他主面(裏面)に引き出される。そして、発光装置は例えばハンダ等によりその裏面側に引き出された配線が例えばプリント回路基板(PCB:Printed Circuit Board)等の配線板の回路配線等に電気接続され取り付けられる。
ここで、従来の発光装置について図13および図14を参照して説明する。図13は例えば波長変換型のようなLED素子が発光素子用パッケージに実装された状態の一例を示す断面図であり、図14は他例を示す断面図である。図13に示すように、絶縁基板101の表面に発光素子102が例えば非導電性ペーストの接着剤103により固着される。そして、第1配線104および第2配線105がそれぞれ絶縁基板101の表面、側面および裏面に亘って配設されている。この絶縁基板101の表面側において、発光素子102の外部接続用端子の一電極(図示せず)と第1配線104が第1ボンディングワイヤー106により接続され、同様にその他電極(図示せず)と第2配線105が第2ボンディングワイヤー107により接続されている。
絶縁基板101の表面側、発光素子102、絶縁基板101の表面側に配設された第1配線104および第2配線105、第1ボンディングワイヤー106および第2ボンディングワイヤー107を被覆するように封止樹脂108が形成されている。ここで、封止樹脂108は上記LED素子の出射光を透過する透明樹脂、あるいは蛍光体等の混在する透明樹脂である。
これに対して、図14に示す例(例えば、特許文献2参照)では、絶縁性の基板201の表面側に両面電極型発光素子202が例えば銀ペーストのような導電性ペーストを介して素子ランド部203に固着されている。そして、基板201を貫通する第1スルーホール204が例えば素子ランド部203領域の下部に形成され、同様に第2スルーホール205が基板201表面の所定箇所に形設された表面配線206領域の下部に形成されている。これ等の第1スルーホール204および第2スルーホール205には、それ等の側壁を被覆して第1配線接続層207および第2配線接続層208が形成され、それぞれに基板201の裏面に配設された第1配線209、第2配線210に電気接続している。ここで、第1スルーホール204および第2スルーホール205には樹脂211が挿設されている。
発光素子202の電極(図示せず)が表面配線206とボンディングワイヤー212により接続されている。更に、基板201の表面側、発光素子202、表面配線206、ボンディングワイヤー212を被覆するように封止樹脂213が形成されている。ここで、封止樹脂213は発光素子の出射光を透過する例えば透明樹脂である。
上述した発光装置は、発光素子用パッケージとして、基本的には配線層の形成された絶縁性の基板を備えた樹脂パッケージに発光素子が封止されることから、その小型化、薄型化が比較的に容易になるとされる。ここで、発光素子用パッケージとして、上記絶縁性の基板の一主面に凹所(キャビティ)が設けられ、そのキャビティ内に発光素子が載置された構造の発光装置が提示されている(例えば、特許文献1参照)。あるいは、絶縁性の基板の上面に発光素子を取り囲むように上方に開いた周壁体が装着されパッケージ外部への高出射効率あるいは高出射指向性が図られた構造の発光装置が提示されている(例えば、特許文献3参照)。
その他に、従来からの発光素子用パッケージとして上記配線の替わりにリードフレームが用いられ、あるいはすり鉢状のキャビティをもつ樹脂成形体が用いられ、発光素子がそのキャビティ内に載置される構造のものがある(例えば、特許文献4参照)。ここで、上記キャビティの側面には上述した周壁体の場合と同様に光反射層が形成されている。
しかしながら、従来の発光装置は、基本的には発光素子用パッケージを構成する絶縁性の基板上に発光素子が配置される構造になることから、例えば携帯端末機器のように小型軽量化が加速してくると、それに対応できる大幅な小型化、薄型化に限界が生じてくる。また、その製造工程において、絶縁性の基板への導電層の堆積とそのパターニングによる配線の形成あるいはスルーホール、貫通穴等の形成が必要になるために、発光装置の小型化、薄型化に伴いその高コスト化が避けられない。そして、所要形状のスルーホールはドリル加工、レーザ加工等により行う必要があり、基板に穴バリの発生が生じ易く、その口径が小さくなるに従いスルーホールの側壁へのメッキによる例えば上述したような配線接続層の形成に不具合が生じ易くなる。
更に、例えば複数の発光装置が回路基板等に実装される照明装置において、従来の発光装置にあってはそれ等からの発熱に対する放熱性が低いために、発光素子の発光効率の劣化により寿命が短くなる虞がある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、発光装置の小型化、薄型化および低コスト化が容易になる発光装置およびその製造方法を提供することを目的とする。更に、その放熱性に優れた構造の発光装置を安価に提供できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる発光装置は、異なる金属層からなる第1下側導体層と、第1下側導体層上に形成される第1電極導電体と、第1下側導電体層から切り離されて形成される異なる金属層からなる第2下側導体層と、第2下側導体層上に形成され、第1電極導電体に離間して形成される第2電極導電体と、下側導電体層上において第1と第2電極導電体の間に充填された絶縁体層とを有し、第1と第2電極導電体は絶縁体層から露出する側面を有し、第1と第2下側導電体層が絶縁体層に接する領域で切り離される電極基板と、電極基板上に配置され、第1および第2電極導電体の上面部または第1および第2下側導電体層の底部に電気接続された発光素子と、電極基板上で発光素子を封止し発光素子からの光を透過する透光性絶縁体とを具備していることを特徴とする発光装置にある。
そして、本発明にかかる発光装置の製造方法は、積層された互いに異なる材質の電極導電体層と下側導体層のうち、下側導体層をエッチングストッパーにして電極導電体層を選択的エッチングし、下側導体層上に複数の電極導電体を形成する工程と、下側導体層上を覆い複数の電極導電体の間に充填される絶縁体層を形成する工程と、下側導体層を絶縁体層に接する領域で選択的エッチングし、電極導電体のそれぞれに電気接続する部分に切り離す工程と、隣接する電極導電体の間に充填された絶縁体層上に発光素子を装着し、発光素子の上面に形成された2つの電極を隣接する2つの電極導電体に電気接続する工程と、少なくとも前記発光素子を透光性絶縁体により封止する工程と、絶縁体層を貫通する電極導電体のうちの所定の電極導電体を貫通する方向に透光性絶縁体と共にダイシングする工程と、を有する構成になっている。
そして、本発明にかかる他の発光装置の製造方法は、積層された互いに異なる金属の電極導電体層と下側導体層のうち、下側導体層をエッチングストッパーにして前記電極導電体層を選択的にエッチングし、下側導体層上に複数の電極導電体を形成する工程と、下側導電体層上を覆い複数の電極導電体の間に充填される絶縁体層を形成する工程と、下側導体層を絶縁体層が接する領域で選択的エッチングし、電極導電体のそれぞれに電気接続する部分に切り離して分離する工程と、隣接する電極導電体のうちの1つの電極導電体に発光素子の裏面が導通するように装着する工程と、発光素子の上面に形成された電極を隣接する他の電極導電体の上面部に金属細線で電気接続する工程と、少なくとも発光素子を透光性絶縁体により封止する工程と、絶縁体層を貫通する電極導電体のうちの所定の電極導電体を貫通する方向に透光性絶縁体と共にダイシングする工程とを有する構成になっている。
そして、本発明にかかる他の発光装置の製造方法は、積層された互いに異なる金属の電極導電体層と下側導体層のうち、下側導体層をエッチングストッパーにして電極導電体層を選択的にエッチングし、下側導体層上に複数の分離電極導電体を形成する工程と、下側導電体層上を覆い前記複数の分離電極導電体の間に充填される絶縁体層を形成する工程と、前記隣接する3つの分離電極導電体のうちの中の電極導電体をエッチング除去し凹所を形成する工程と、下側導体層を絶縁体層が接する領域で選択的エッチングして切り離し分離する工程と、凹所の底部で露出する下側導体層上に発光素子を装着する工程と、少なくとも発光素子を透光性絶縁体により封止する工程と、絶縁体層を貫通する電極導電体のうちの所定の電極導電体を貫通する方向に前記透光性絶縁体と共にダイシングする工程と、を有する構成になっている。
さらに、本発明にかかる他の発光装置の製造方法は、積層された互いに異なる金属からなる電極導電体層と下側導体層のうち、下側導体層をエッチングストッパーにして電極導電体層を選択的エッチングし、下側導体層上に複数の電極導電体を形成する工程と、複数の電極導電体間に露出する下側導体層上を覆い複数の電極導電体の間に絶縁体層を充填する工程と、下側導体層を前記絶縁体層に接する領域で選択的エッチングし、電極導電体のそれぞれに電気接続する部分に切り離す工程と、絶縁体層をまたがるようにして、切り離された隣接する下側導体層に発光素子を接合する工程と、前記発光素子を透光性絶縁体により封止する工程と、絶縁体層を貫通する電極導電体のうちの所定の電極導電体を貫通する方向に前記透光性絶縁体と共にダイシングする工程とを有する発光装置の製造方法にある。
本発明の構成により、従来の発光装置に較べて更なる小型化、薄型化が可能になると共にその低コスト化が容易になる。しかも、その放熱性が向上するために、発光効率の劣化が防止され高い信頼性を有し低コストの例えば白色LEDからなる照明灯、バックライトが可能になる。
以下に本発明の好適な実施形態のいくつかについて図面を参照して説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は一部省略される。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる発光装置およびその製造方法について図1ないし図4を参照して説明する。ここで、図1は本実施形態にかかる発光装置の一例を示す図であり、(a)はその上面図、(b)はその底面図である。図2は図1(a)のX−X線にそう断面図である。そして、図3および図4は上記発光装置の製造方法の一例を示す製造工程別断面図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる発光装置およびその製造方法について図1ないし図4を参照して説明する。ここで、図1は本実施形態にかかる発光装置の一例を示す図であり、(a)はその上面図、(b)はその底面図である。図2は図1(a)のX−X線にそう断面図である。そして、図3および図4は上記発光装置の製造方法の一例を示す製造工程別断面図である。
図1および図2に示すように、発光装置10では、第1電極導電体11および第2電極導電体12が、それぞれ第1下側導体層13と第2下側導体層14に電気接続して形成されている。そして、これ等の導体層上において第1電極導電体11および第2電極導電体12の間に絶縁体層15が充填して形成されている。第1下側導体層13と第2下側導体層14は絶縁体層15に接する領域で分離されている。第1電極導電体11および第2電極導電体12の間に充填された絶縁体層15上に例えばLED素子のような発光素子16が接着剤17により固着され装着(マウント)されている。ここに、第1電極導電体11と第1下側導体層13で第1電極導体を形成し、第2電極導電体12と第2下側導体層14とで第2電極導体を形成している。
そして、発光素子16の上面に外部接続用端子として設けられた2つの電極(図示せず)はそれぞれ金属細線18により第1電極導電体11と第2電極導電体12の上面部に接続されている。上記第1電極導電体11および第2電極導電体12、絶縁体層15、発光素子16および金属細線18を透光性の封止樹脂19すなわち透光性絶縁体で被覆している。ここに電極導体は発光装置の構造、配置に応じて任意のパターンに形成することができ、柱状、ディスク状、また方形、円形、ストライプ状等に形成することができる。
このような発光装置10において、第1下側導体層13および第2下側導体層14は、詳細は後述されるがその製造工程における高精度化あるいは製作の容易さ等を考慮して、2層以上の構造が好ましい。図2に示すように、第1下側導体層13、第2下側導体層14は、第1金属箔13aと第1金属バリア層13b、第2金属箔14aと第2金属バリア層14bによりそれぞれ構成される。また、上記第1電極導電体11、第2電極導電体12、第1下側導体層13、第2下側導体層14の表面に例えばニッケル(Ni)単層、Ni/金(Au)あるいはNi/銀(Ag)の複合層から成るメッキ層20が施されるとよい。
上記発光装置10において、第1電極導電体11および第2電極導電体12は低コスト化の点から銅(Cu)材が好適である。その他に、アルミニウム(Al)材、ステンレス材等の金属材を使用することができる。また、2層構造をなす金属箔(金属薄板も含む)および金属バリア層は、それぞれCu箔およびNi層により構成されると好適である。
また、絶縁体層15に使用される熱可塑性樹脂として、例えば液晶ポリマー(LCP)、フェノキシ樹脂、ポリエーテルスルフォン樹脂、ポリスルフォン樹脂、ポリフェニレンスルフォン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリフェニールエーテル樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂、ポリテトラフロロエチレン樹脂等が挙げられる。特に、上記LCPは、光反射性が高く、また耐熱性、誘電率の高い安定性を有しており極めて好適である。
また、発光素子16としては例えば三族窒化物系化合物半導体からなり紫外光から青色光を発光する波長変換型LED素子が使用される。その他に、緑色光から赤色光、赤外光を発光するLED素子やレーザ素子(LD素子)を用いることができる。2つの電極には片面配置、両面配置がある。
封止樹脂19を構成する透明樹脂としては、無色透明なエポキシ樹脂、アクリル樹脂あるいはシリコーン樹脂が極めて好適である。更に、封止樹脂19中での光の分散材として発光の損失がなく、無色透明で高反射率の材料が添加されるとよい。そのような材料として、例えば、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化バリウム、酸化チタン、硫酸バリウム、エポキシ系樹脂などが挙げられる。
あるいは、波長変換型LED素子の場合は、封止樹脂19に所要の蛍光体が添加される。そのような蛍光体は、半導体LED素子からの光により励起され長波長側にシフトした波長で発光するものである。例えば、A3B5O12:M(A:Y、Gd、Lu、Tb等 B:Al、Ga M:Ce3+、Tb3+、Eu3+、Cr3+、Nd3+、Er3+等)、ABO3:M(A:Y、Gd、Lu、Tb B:Al、Ga M:Ce3+、Tb3+、Eu3+、Cr3+、Nd3+、Er3+)などのアルミン酸塩、又は、(Ba,Ca,Eu)xSiyOz:Eu2+などのオルトケイ酸塩が例として挙げられる。
そして、例えばGaN系の半導体LED素子からの青色光によりYAG(Yttrium Aluminum Garnet)系の蛍光体を励起し、黄色系の蛍光を出射させそれらの混合色である白色光を生成する。あるいは、半導体LED素子からの紫外光により上記封止樹脂19中に混在する複数の蛍光体を励起し、例えば色光の三原色の赤、緑、青の蛍光を出射させて白色光を生成する。
次に、上記発光装置10の製造方法の一例について説明する。図3(a)に示すように、電極導電体となる例えば25μm〜200μmの金属板(例えばCu板)21、下側導体層となる0.5μm〜1μm厚の金属バリア層(例えばNi層)22および10μm〜200μ厚の金属箔(例えばCu箔)23の3層構造のクラッド材を用意する。そして、金属板21の表面に所定パターンを有するエッチングレジスト24を形成し、更に金属箔23の裏側の全面を被覆するエッチングレジスト25を形成する。ここで、これ等のエッチングレジストは、公知の感光性ドライフィルムを用いたフォトリソグラフィにより形成される。
次に、図3(b)に示すように、例えばアンモニアアルカリ性エッチング液等のエッチング液に浸漬し、エッチングレジスト24,25をエッチングマスクにして、金属板21を選択エッチングする。ここで、金属バリア層22がエッチングストッパーとして機能する。そして、エッチングレジスト24,25をアルカリ水溶液により剥離ないし溶解し除去して、図3(c)に示すように、金属バリア層22および金属箔23に電気接続しその一主面から突出する複数の分離電極導電体26が形成される。
次に、図3(c)の分離電極導電体26が立設された金属バリア層22および金属箔23の2層構造体上に熱可塑性シートを積層・配置し、この積層体を例えば30〜100kgf/cm2程度で加熱加圧し一体化する。あるいは、上記一体化後の熱可塑性シートの表面に対して例えば化学的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)を施す。ここで、熱可塑性シートにLCPフィルムを用いるとよい。LCPフィルムとしては例えば住友化学社製のLCPキャスト(商品名)、クラレ社製のベクスター(商品名)の等が好適に使用できる。
このようにして、図3(d)に示すように、金属バリア層22を覆い複数の分離電極導電体26の間に充填された絶縁体層15が形成される。ここで、分離電極導電体26の上面は絶縁体層15面から貫挿、露出されている。
次に、図3(e)に示すように、分離電極導電体26の上面はメッキ層27により被覆する。ここで、メッキ層27は、例えば3μm程度の厚さのNi層をメッキ形成し、その上に例えば1μm程度の厚さのAu層をメッキ形成したNi/Au複合層からなる。
次に、フォトリソグラフィ技術を用いて形成したエッチングレジストをエッチングマスクにして、下側導体層である金属箔23および金属バリア層22を順次に化学薬液によりパターンエッチングして分離する。エッチング部分は絶縁体層15に接する領域である。これにより図4(a)に示すように、分離電極導電体26にそれぞれ電気接続し互いにパターン分離した複数の下側導体層28を形成する。なお、このエッチング工程においては、図示しないが電極導電体26の上面部となるメッキ層27側の全面はエッチングレジストにより上記エッチングから保護される。分離電極導電体26、下側導体層28および絶縁体層15で電極基板29を形成する。
次に、図4(b)に示すように、複数の分離電極導電体26の間に充填した絶縁体層15上に例えばAgペーストのような導電性ペーストあるいは非導電性ペーストにより発光素子16を接着させて装着する。そして、発光素子16が装着された絶縁体層15を挟んで配置される一対の分離電極導電体26の上面部と、発光素子16上に設けられている2つの電極(図示せず)とを、例えばAu、Al等の金属細線18を通してそれぞれ電気接続する。ここで、上記上面部の平面寸法は、ボンディングワイヤーである金属細線をボンディングできる広さがあれよく、例えば矩形の一辺が20μm〜100μm程度になる。そして、その断面形状は円形、半円形、楕円形、半楕円形、矩形、多角形等種々のもので構わない。
次に、図4(c)に示すように、絶縁体層15、発光素子16、金属細線18、分離電極導電体26およびメッキ層27を被覆するように図2で示した封止樹脂19を全面に形成する。このようにして、後述の第3の実施形態において詳述する個片化前の発光装置が複数に集合配列されたシート状基板が作製される。
そして、図4(d)に示したようなダイシング線Lにおいて上述したシート状基板にダイシングを施し、図1に示したような単体の発光装置に個片化する。なお、個片化した後に、図2に示したようなメッキ層20を例えば無電解メッキ法によりNi/Au複合層の構造に形成してもよく、例えば第1電極導電体11および第2電極導電体12の側面、第1下側導体層13および第2下側導体層14の底部と側面がメッキ層20によって被覆されるようにする。以上のようにして、第1の実施形態の発光装置10が形成される。上記メッキ層20は、回路基板への実装において、第1電極導電体11、第2電極導電体12、第1下側導体層13および第2下側導体層14と回路配線あるいは接続ランドとのハンダ接合を容易にする。
上記実施形態において、発光素子10としてLED素子の外部接続用端子がその上面の電極とその底面とからなる場合には、図1および図2において発光素子10の底面を導電性ペーストにより例えば第2電極導電体12の上面部と導通するように装着するとよい。この場合には、図1および図2において第2電極導電体12に接続する金属細線18は不要になる。
本実施形態の発光装置では、複数の電極導電体の間に充填された絶縁体層の上面に発光素子が装着される。そして、発光素子の電極は金属細線により上記電極導電体の上面部に接続し、この側面を露出した電極導電体を通して絶縁体層の下面に形成した下側導体層と電気接続する構造になる。このために、従来技術のように絶縁基板の上面および端面に配線層を形成する必要がなく、従来技術の場合に較べて発光装置の更なる小型化、薄型化が可能になる。
また、従来技術のような絶縁基板へのスルーホールあるいは貫通穴の形成が不要になるために、発光装置の製造コストの低減が容易になる。特に、発光装置の小型化に伴いスルーホールあるいは貫通穴の口径寸法が微細化する場合にその効果が顕著となる。従来技術で説明したように所要形状のスルーホール等はドリル加工、レーザ加工等により行う必要がある。ここで、絶縁基板に穴バリの発生が生じ易く、その口径が小さくなるに従いスルーホールの側壁へのメッキによる例えば上述したような配線接続層あるいは絶縁基板の側面に形成される配線の形成に不具合が生じ易くなるからである。
また、本実施形態の発光装置の回路基板への実装において、回路基板の回路配線あるいは接続ランドと、上述した電極導電体の側面とのハンダ接合が容易になる。このために、良好なハンダフィレットが形成されて発光装置の固定強度が向上する。また、このハンダフィレット形成は、その検査工程において視認し易い。このようにして、発光装置は、それが実装された回路基板の信頼性が高くなりしかも高歩留まりに生産できることから、極めて実用性に優れたものとなる。
そして、上記実施形態で説明した発光素子が電極導体の上面部に導通装着される場合には、発光装置の動作において、発光素子から発生する熱が上記電極導体を通って放熱され易くなる。このために、発光素子の発熱による発光効率の劣化が防止され高い信頼性を有し低コストの発光装置が実現できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態にかかる発光装置およびその製造方法について図5および図6を参照して説明する。ここで、図5は本実施形態にかかる発光装置の一例を示す断面図である。そして、図6は上記発光装置の製造方法の一例を示す製造工程別断面図である。この実施形態では、発光素子が絶縁体層に設けられた凹所の底部で露出する下側導体層上に導通装着される。この点が第1の実施形態と主に異なるところである。以下、その異なるところを主に説明する。
次に、第2の実施形態にかかる発光装置およびその製造方法について図5および図6を参照して説明する。ここで、図5は本実施形態にかかる発光装置の一例を示す断面図である。そして、図6は上記発光装置の製造方法の一例を示す製造工程別断面図である。この実施形態では、発光素子が絶縁体層に設けられた凹所の底部で露出する下側導体層上に導通装着される。この点が第1の実施形態と主に異なるところである。以下、その異なるところを主に説明する。
図5に示すように、発光装置30では、第1電極導電体11および第2電極導電体12の間に充填された絶縁体層15に凹所31が形成されている。そして、凹所31で露出する第2下側導体層14の第2金属バリア層14bにメッキ層32が形成され、例えば導電性ペーストからなる接着剤(図示せず)により、発光素子16が第2金属バリア層14bに接着されて凹所31の底部の第2下側導体層14に対し導通装着されている。
そして、発光素子16の上面に設けられた電極(図示せず)が金属細線18により第1電極導電体11の上面部に接続されている。その他は、その構成材料も含めて第1の実施形態で説明したのと同様になっている。
次に、第2の実施形態にかかる発光装置の製造方法の一例について図6を参照して説明する。この場合、第1の実施形態で説明した図3(d)の製造工程まではその寸法以外は同様に作製する。図3(d)の工程を図6(a)で示す。この後に図6(b)に示すように、フォトリソグラフィにより所定パターンのエッチングレジスト33および金属箔23の裏面の全面を被覆するエッチングレジスト34を形成する。そして、所定の分離電極導電体26を化学薬液によりエッチング除去し凹所31を形成し、その後にエッチングレジスト33,34を除去する。
次に、図6(c)に示すように、第1の実施形態で説明したように分離電極導電体26の上面はメッキ層27により被覆し、同時に凹所31の底部もメッキ層32により被覆する。
次に、第1の実施形態で説明したのと同様に、フォトリソグラフィ技術を用いて形成したエッチングレジストをエッチングマスクにして、金属箔23および金属バリア層22を順次に化学薬液によりパターンエッチングする。そして、図6(d)に示すように、絶縁体層15に接する領域において互いにパターン分離した下側導体層28を形成する。
次に、図6(e)に示すように、凹所31上に例えばAgペーストのような導電性ペーストにより発光素子16を下側導体層28上のメッキ層32に接着させて装着する。そして、発光素子16が装着された下側導体層28とは異なる下側導体層に接続する分離電極導電体26のメッキ層27から成る上面部と、発光素子16上の電極(図示せず)とを金属細線18を通して電気接続する。
そして、第1の実施形態で説明したのと同様に、絶縁体層15、発光素子16、金属細線18、分離電極導電体26およびメッキ層27を被覆するように封止樹脂19を全面に形成する。そして、図6(e)に示したようなダイシング線Lに沿ったダイシングを施し個片化して図5に示したような発光装置30を作製する。以上のようにして、第2の実施形態の発光装置30が形成される。
上記実施形態において、発光装置30は、第1電極導電体11と第2電極導電体12の間に複数の発光素子が装着される構造にすることができる。この例について図7を参照して説明する。図7は複数の発光素子が装着された発光装置を示す上面図であり、(a)は4個の発光素子の場合、(b)は3個の発光素子の場合である。
図7(a)に示すように、平面形状が短冊状に延在する第1電極導電体11および第2電極導電体12の間に充填された絶縁体層15に複数(図では4個)の凹所31が例えば一列に配列して設けられている。そして、各凹所31に発光素子16a、16b、16cおよび16dが、図5で説明したのと同様にして第2下側導体層14上に導通装着されている。そして、それぞれの発光素子上の電極は金属細線18を介して第1電極導電体11に電気接続されている。ここで、これ等の発光素子の発光色は異なっていてもよいし、同一の発光色になってもよい。
これに対し、図7(b)に示すように、例えば平面形状が円弧パターンに配設される第1電極導電体11および第2電極導電体12の間に充填された絶縁体層15において、例えば3角形配置に3個の凹所31が設けられている。そして、これ等の凹所31に発光素子16a、16bおよび16cが図5で説明したのと同様にして、第2下側導体層14上に導通装着されている。そして、これ等の発光素子上の電極は金属細線18を介し第1電極導電体11に電気接続されている。ここで、これ等の発光素子の発光色は赤色、緑色、青色の色光の三原色の可視光を出射し白色光が取り出されるようになる。この場合、封止樹脂19は、例えば第1の実施形態で説明した無色透明なエポキシ樹脂、アクリル樹脂あるいはシリコーン樹脂が極めて好適に使用される。
なお、図7で説明したように発光装置に複数の発光素子が配置される構造の発光装置は、第1の実施形態で説明した発光装置10の場合にも同様にして形成できる。
第2の実施形態では、第1の実施形態で説明したのと同様な作用効果が奏され、発光装置の小型化、薄型化および低コスト化が可能になる。また、第2の実施形態では、第1の実施形態の場合に較べて、発光装置の動作における発光素子から発生する熱の放熱性が大幅に向上する。これは、発光素子16が第2下側導体層14に直接に接合された構造になり、この第2下側導体層14を介した放熱が増大するからである。そして、発光素子の発熱による発光効率の劣化が防止され更に高い信頼性を有する発光装置が実現される。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態にかかる発光装置について図8ないし図10を参照して説明する。ここで、図8は本実施形態にかかる発光装置の一例を示す断面図である。そして、図9および図10は発光装置製造のダイシングによる個片化前の発光装置が複数に集合配列されているシート状基板を示し、それぞれ(a)はその上面図、(b)はその底面図である。
次に、本発明の第3の実施形態にかかる発光装置について図8ないし図10を参照して説明する。ここで、図8は本実施形態にかかる発光装置の一例を示す断面図である。そして、図9および図10は発光装置製造のダイシングによる個片化前の発光装置が複数に集合配列されているシート状基板を示し、それぞれ(a)はその上面図、(b)はその底面図である。
図8に示すように、本実施形態の発光装置40は、第1の実施形態で説明したのと同様な単体の発光装置が所要数(図では6個)、直列に一次元配列した構造になっている。すなわち、電気接続している第1電極導電体11と第1下側導体層13、電気接続している第2電極導電体12と第2下側導体層14との間に、複数の分離電極導電体26を介し金属細線18を通して発光素子16が複数個に直列接続されている。ここで、発光素子16が例えば三族窒化物系化合物半導体からなる波長変換型LED素子になり、封止樹脂19には例えば透明樹脂に所要の蛍光体が添加され、発光装置40は白色LEDとなるように構成される。
このような発光装置40は、例えば携帯用機器における液晶表示装置のエッジライト方式のLEDバックライト光源として効果的に使用することができる。この場合、発光装置40は例えば薄い配線板上に実装され、その配線板の下面にAlのような金属板あるいは窒化アルミニウム(AlN)のような熱伝導性のよい絶縁板からなる放熱板が貼着される。そして、発光装置40の動作時において、多数の発光素子16から発生する熱は、分離電極導電体26および下側導体層28を介して上記放熱板に伝熱され放熱される。
上記発光装置40は、第1の実施形態における発光装置の製造方法で説明した例えば図4(c)に示した個片化前の状態にあるシート状基板から所定のダイシングを通して作製される。すなわち、図9に示すようにシート状基板41には個片化前の状態の発光装置が複数に集合配列され作製されている。ここで、図9(a)では図を簡明にするためにダイシング線Lにより切り出されて作製される発光装置40以外は、発光素子16および細線金属18等は・印で示し図示省略した。なお、シート状基板41の周縁は分離電極導電体26と同一材料により形成された外枠43で縁取られている。また、このシート状基板41はその上面が封止樹脂19で被覆されている。
上述したシート状基板41をダイシング線Lにより個片化することにより図8に示した発光装置40が製造される。そして、同様なダイシングにより同一基板から所要数の発光装置40を切り出し製造することができる。上記個片化において、図9に示すように、第1電極導電体11および第2電極導電体12はシート状の絶縁体層を貫挿する方向に剪断され、その側面が露出することになる。なお、第1の実施形態で説明した発光装置10は例えば同図のシート状基板41において、ダイシング線Lに沿って切り出し個片化して製造される。
次に、第1の実施形態で説明したのと同様な単体の発光装置が所要数(図では24個)直並列に二次元配列した構造の発光装置50について、図10を参照し説明する。この場合のシート状基板51には、図10(a)に示すように、第1電極導電体11と第1下側導体層13、および第2電極導電体12と第2下側導体層14になる電極導体は、その平面形状が細長いパターンに形成されている。そして、これ等の電極導体の間に例えば円形状の分離電極導電体26が所要数に二次元配列され、同様に発光素子16がこれ等の分離電極導電体26間に二次元配置されている。ここで、第1電極導電体11から第2電極導電体12にかけて、一次元方向に配置の発光素子16は分離電極導電体26を介し金属細線によりで互いに電気接続される。すなわち、発光装置50は、例えば図8で説明したような発光装置40が形成され、この4個の発光装置40が並列配置された構造になる。
発光装置50は、上記シート状基板51のダイシング線Lの沿った切り出しにより個片化されて製造される。この場合も、上記シート状基板51では、図を簡明にするために発光装置50を示す領域以外は、発光素子16および細線金属18等は・印で示し図示省略した。また、シート状基板51の周縁は分離電極導電体26と同一材料により形成された外枠53で縁取られ、上面は封止樹脂19で被覆される。
このような発光装置50は、例えば白色LEDの照明装置として有効に使用することができる。この場合、発光装置50は例えばリジッド配線板上に実装され、その配線板の下面に上述したような放熱板が貼着される。そして、発光装置50の動作時において、多数の発光素子16から発生する熱が、発光装置40搭載のLEDバックライトの場合と同様にして分離電極導電体26および導電体層28を介して放熱板に伝熱され効果的に放熱される。
第3の実施形態に説明した複数の単体の発光装置からなる発光装置40,50は、第2の実施形態で説明した単体の発光装置30がそれぞれ直列あるいは直並列に形設された構造になっていてもよい。
第3の実施形態では、第1および第2の実施形態で説明したのと全く同様な作用効果が奏される。そして、複数の単体の発光装置を一体に集積させた構造の発光装置を作製することにより、種々の表示装置あるいは照明装置のコンパクト化が可能になる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態にかかる発光装置およびその製造方法について図11および図12を参照して説明する。ここで、図11は本実施形態にかかる発光装置の一例を示す断面図である。そして、図12は上記発光装置の製造方法の一例を示す製造工程別断面図である。
次に、第4の実施形態にかかる発光装置およびその製造方法について図11および図12を参照して説明する。ここで、図11は本実施形態にかかる発光装置の一例を示す断面図である。そして、図12は上記発光装置の製造方法の一例を示す製造工程別断面図である。
この実施形態では、フリップチップ構造の発光素子に適用される。例えばLEDの発光素子61はペレットの両端側に電極をもち、Au−錫(Sn)系合金等のハンダやAuバンプを介して下側導体層13,14に接合される。電極基板の構造は第1の実施形態で説明した構造と同様である。ただ、発光素子61のサイズに合わせて下側導体層13,14の間隙を狭くする。下側導体層は電極導電体の幅大部の側にあるので、機械的な強度が大きい。
第4の実施形態にかかる発光装置の製造方法の一例について図12を参照して説明する。この場合、第1の実施形態で説明した図4(a)の製造工程まではその寸法以外は同様に作製する。図4(a)の工程を図12(a)で示す。
次に、図12(b)に示すように、第1の実施形態で説明したのと同様に、フォトリソグラフィ技術を用いて形成したエッチングレジストをエッチングマスクにして、金属箔23および金属バリア層22を順次に化学薬液によりパターンエッチングする。そして、絶縁体層15に接する領域において互いにパターン分離した下側導体層28を形成する。この工程で、第1の実施形態で説明したように下側導体層露出面はメッキ層(図示しない)により被覆する。
次に、図12(c)に示すように、フリップチップ構造の発光素子61の電極面にAuバンプを配置したものを、絶縁体層15をまたぐようにして下側導電層28に超音波ボンディングで接合する。
そして、図12(d)に示す次工程で発光素子61を被覆するように封止樹脂19を下側導体層側に全面に形成する。そして、図12(d)に示したようなダイシング線Lに沿ったダイシングを施し個片化して図11に示したような発光装置60を作製する。第4の実施形態によれば、製造、放熱性に優れた発光装置を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、上述した実施形態は本発明を限定するものでない。当業者にあっては、具体的な実施態様において本発明の技術思想および技術範囲から逸脱せずに種々の変形・変更を加えることが可能である。
上記実施形態において、電極導電体が順テーパーを有し台形に形成されている場合が示されているが、この電極導電体は垂直形状になっていてもよいし、あるいは逆テーパー構造になっていても構わない。ここで、逆テーパー構造になる場合には、第2の実施形態において形成される凹所31は図5の上方に開いた形状になる。
また、上記実施形態では、発光装置の製造においてその個別化のためのダイシング工程が樹脂封止の後工程になる場合について説明しているが、発光素子用パッケージをダイシングにより個片化した後工程に発光素子の装着、金属細線によるワイヤーボンディング、樹脂封止を行うようにしても構わない。
10,30,40,50…発光装置、11…第1電極導電体、12…第2電極導電体、13…第1下側導体層、13a…第1金属箔、13b…第1金属バリア層、14…第2下側導体層、14a…第2金属箔、14b…第2金属バリア層、15…絶縁体層、16,16a,16b,16c,16d,61…発光素子、17…接着剤、18…金属細線、19…封止樹脂(透光性絶縁体)、20,27,32…メッキ層、21…金属板(電極導電体層)、22…金属バリア層(下側導体層)、23…金属箔(下側導体層)、24,25,33,34…エッチングレジスト、26…分離電極導電体、28…下側導体層、29…電極基板、31…凹所、41,51…シート状基板、43,53…外枠、L…ダイシング線
Claims (10)
- 異なる金属層からなる第1下側導体層と、
前記第1下側導体層上に形成される第1電極導電体と、
前記第1下側導電体層から切り離されて形成される異なる金属層からなる第2下側導体層と、
前記第2下側導体層上に形成され、前記第1電極導電体に離間して形成される第2電極導電体と、
前記下側導電体層上において前記第1と第2電極導電体の間に充填された絶縁体層とを有し、
前記第1と第2電極導電体は前記絶縁体層から露出する側面を有し、前記第1と第2下側導電体層が前記絶縁体層に接する領域で切り離される電極基板と、
前記電極基板上に配置され、前記第1および第2電極導電体の上面部または前記第1および第2下側導電体層の底部に電気接続された発光素子と、
前記電極基板上で前記発光素子を封止し前記発光素子からの光を透過する透光性絶縁体と、を具備していることを特徴とする発光装置。 - 前記第1および第2電極導電体の前記上面部および前記側面と、前記第1および第2下側導体層の底部および側面が、メッキ層によって被覆されていることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
- 前記発光素子は、前記絶縁体層上に装着され、前記第1および第2電極導電体の上面部に金属細線によって接続される請求項1記載の発光装置。
- 前記発光素子は、前記第1および第2下側導電体層の底部に接続される請求項1記載の発光装置。
- 前記絶縁体層は、前記第2下側導電体層が露出する凹所を有し、前記凹所に前記発光素子が装着され前記第2下側導電体層に接続されるとともに、金属細線によって前記第1電極導電体の上面部に接続される請求項1記載の発光装置。
- 積層された互いに異なる金属からなる電極導電体層と下側導体層のうち、前記下側導体層をエッチングストッパーにして前記電極導電体層を選択的エッチングし、前記下側導体層上に複数の電極導電体を形成する工程と、
前記下側導体層上を覆い前記複数の電極導電体の間に充填される絶縁体層を形成する工程と、
前記下側導体層を前記絶縁体層に接する領域で選択的エッチングし、前記電極導電体のそれぞれに電気接続する部分に切り離す工程と、
隣接する前記電極導電体の間に充填された前記絶縁体層上に発光素子を装着し、前記発光素子の上面に形成された2つの電極を前記隣接する2つの電極導電体に電気接続する工程と、
少なくとも前記発光素子を透光性絶縁体により封止する工程と、
前記絶縁体層の形成により前記絶縁体層を貫通する前記電極導電体のうちの所定の電極導電体を前記貫通する方向に前記透光性絶縁体と共に前記透光性絶縁体と共にダイシングする工程と、を有する発光装置の製造方法。 - 積層された互いに異なる金属の電極導電体層と下側導体層のうち、前記下側導体層をエッチングストッパーにして前記電極導電体層を選択的にエッチングし、前記下側導体層上に複数の電極導電体を形成する工程と、
前記下側導電体層上を覆い前記複数の電極導電体の間に充填される絶縁体層を形成する工程と、
前記下側導体層を前記絶縁体層が接する領域で選択的エッチングし、前記電極導電体のそれぞれに電気接続する部分に切り離して分離する工程と、
隣接する前記電極導電体のうちの1つの電極導電体に発光素子の裏面が導通するように装着する工程と、
前記発光素子の上面に形成された電極を前記隣接する他の電極導電体の上面部に金属細線で電気接続する工程と、
少なくとも前記発光素子を透光性絶縁体により封止する工程と、
前記絶縁体層を貫通する前記電極導電体のうちの所定の電極導電体を前記貫通する方向に前記透光性絶縁体と共にダイシングする工程と、を有する発光装置の製造方法。 - 積層された互いに異なる金属の電極導電体層と下側導体層のうち、前記下側導体層をエッチングストッパーにして前記電極導電体層を選択的にエッチングし、前記下側導体層上に複数の分離電極導電体を形成する工程と、
前記下側導体層上を覆い前記複数の分離電極導電体の間に充填される絶縁体層を形成する工程と、
前記隣接する3つの分離電極導電体のうちの中の電極導電体をエッチング除去し凹所を形成する工程と、
前記下側導体層を前記絶縁体層が接する領域で選択的エッチングして切り離し分離する工程と、
前記凹所の底部に露出する前記下側導体層上に発光素子を装着する工程と、少なくとも前記発光素子を透光性絶縁体により封止する工程と、
前記絶縁体層を貫通する前記電極導電体のうちの所定の電極導電体を前記貫通する方向に前記透光性絶縁体と共にダイシングする工程と、を有する発光装置の製造方法。 - 積層された互いに異なる金属からなる電極導電体層と下側導体層のうち、前記下側導体層をエッチングストッパーにして前記電極導電体層を選択的エッチングし、前記下側導体層上に複数の電極導電体を形成する工程と、
前記複数の電極導電体間に露出する前記下側導体層上を覆い前記複数の電極導電体の間に絶縁体層を充填する工程と、
前記下側導体層を前記絶縁体層に接する領域で選択的エッチングし、前記電極導電体のそれぞれに電気接続する部分に切り離す工程と、
前記絶縁体層をまたがるようにして、前記切り離された隣接する前記下側導体層に発光素子を接合する工程と、
前記発光素子を透光性絶縁体により封止する工程と、
前記絶縁体層を貫通する前記電極導電体のうちの所定の電極導電体を前記貫通する方向に前記透光性絶縁体と共にダイシングする工程と、を有する発光装置の製造方法。 - 前記電極導電体が銅層であり、前記下側導体層がニッケル層あるいは積層するニッケル層と銅箔であり、前記絶縁体層が液晶ポリマーあるいは白色系の熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
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