JP2011187634A - 磁性材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】密度および磁束密度に優れるとともに、優れた保磁力を備える磁性材料を提供すること。
【解決手段】鉄粉末と、鉄およびケイ素を含むFe−Si粉末との混合物を、圧粉成形することにより、磁性材料を製造する。この磁性材料によれば、密度および磁束密度に優れるとともに、優れた保磁力を確保することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、磁性材料に関する。
従来、電動機、発電機、変圧器などの各種電気機器には、例えば、圧粉磁心などの磁性材料が、広く用いられている。
圧粉磁心は、例えば、純鉄、Fe−Si系合金などの磁性粉末を、加圧成形することにより製造されており、より具体的には、例えば、純鉄からなる軟磁性粉末と、NdBのメタノール液とを混合し、軟磁性粉末の表面に絶縁皮膜を形成した後、メタノールを留去させ、得られる磁性粉を圧縮成形することにより、圧粉磁心を製造する方法が、提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、例えば、Fe−3%Si、Fe−4%Siなどの組成の原料粉末に、シリコーン樹脂皮膜をコーティングし、得られる皮膜処理粉末を温間加圧成形することにより、圧粉磁心を製造する方法が、提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2008−16670号公報(実施例1) 特開2004−288983号公報(実施例)
しかしながら、特許文献1に記載されるように、純鉄を用いて圧粉磁心を製造する場合には、得られる圧粉磁心は、保磁力が高く、圧粉磁心としての損失特性(ヒステリシス損など)に劣る場合がある。
一方、特許文献2に記載されるように、鉄およびケイ素を含む原料粉末(Fe−3%Si、Fe−4%Si)を用いて圧粉磁心を製造すると、保磁力を抑制することができる。
しかし、特許文献2に記載される原料粉末は、成形性に劣る場合があり、そのような場合には、原料粉末を上記の純鉄と同程度の圧力で圧縮成形しても、優れた密度(成形体密度)の圧粉磁心を得ることができない場合がある。このような密度が十分ではない圧粉磁心では、その磁束密度を十分に確保できず、磁気特性に劣るという不具合がある。
これに対して、例えば、原料粉末におけるSiの含有量を低減させることにより、保磁力を抑制するとともに、成形性を向上させ、圧粉磁心の密度(成形体密度)を向上することも検討される。しかし、このようにして得られる圧粉磁心においても、やはり、密度および磁束密度を十分に確保することができず、さらには、十分に保磁力を抑制できないという不具合がある。
また、圧粉磁心としては、さらなる密度および磁束密度の向上、および、保磁力の抑制が、要求されている。
本発明の目的は、密度および磁束密度に優れるとともに、優れた保磁力を備える磁性材料を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の磁性材料は、鉄粉末と、鉄およびケイ素を含むFe−Si粉末との混合物を、圧粉成形することにより得られることを特徴としている。
また、本発明の磁性材料では、前記鉄粉末が、水アトマイズ法により得られることが好適である。
また、本発明の磁性材料では、前記鉄粉末の配合割合が、前記鉄粉末と前記Fe−Si粉末との総量100質量部に対して、20〜80質量部であることが好適である。
本発明の磁性材料によれば、密度および磁束密度に優れるとともに、優れた保磁力を確保することができる。
鉄粉末およびFe−Si系合金粉末の配合割合と、相対密度との関係を示すグラフである。 鉄粉末およびFe−Si系合金粉末の配合割合と、磁束密度との関係を示すグラフである。 鉄粉末およびFe−Si系合金粉末の配合割合と、保磁力との関係を示すグラフである。
本発明の磁性材料は、鉄粉末と、鉄およびケイ素を含むFe−Si粉末とを含んでいる。
本発明において、鉄粉末としては、例えば、純鉄などが挙げられる。
純鉄は、鉄(Fe)を主成分とする磁性粉末であって、純鉄100質量部に対するFeの含有量が、例えば、99.0質量部以上、好ましくは、99.5質量部以上、より好ましくは、99.8質量部以上である。
また、純鉄は、その他の元素を含有することもできる。
その他の元素としては、例えば、炭素(C)、窒素(N)、酸素(O)、ケイ素(Si)、リン(P)、硫黄(S)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)などが挙げられる。
また、純鉄におけるその他の元素の含有量は、純鉄100質量部に対して、その他の元素が、例えば、1.0質量部以下、好ましくは、0.5質量部以下である。
その他の元素の含有量が上記上限を超過する場合には、成形体密度、磁束密度などが低下する場合や、保磁力が十分に抑制されない場合がある。
なお、純鉄が、Siを含有する場合には、そのSiは、不純物として純鉄に含有されるものであって、その含有量は、Fe−Si粉末におけるSiの含有量よりも少なく、より具体的には、純鉄100質量部に対して、Siが、例えば、1.0質量部以下、好ましくは、0.5質量部以下である。
このような鉄粉末の製造方法としては、特に制限されず、例えば、上記の各成分を上記含有量で含有する金属(鉄)溶湯に高圧の水を噴き付け、金属溶湯を急冷するとともに粉末化する水アトマイズ法や、上記の溶湯に高圧のガスを噴き付け、金属溶湯を急冷するとともに粉末化するガスアトマイズ法などのアトマイズ法、さらには、上記の各成分を上記含有量で含有する金属の鋳塊(インゴット)をボールミルなどの公知の粉砕機により粉砕する粉砕法など、公知の方法を採用することができる。
また、例えば、アトマイズ法により鉄粉末を製造した後、得られた鉄粉末を、必要により、さらに粉砕法により粉砕することもできる。
鉄粉末の製造方法として、好ましくは、アトマイズ法、より好ましくは、水アトマイズ法が挙げられる。
鉄粉末を水アトマイズ法により製造すれば、鉄粉末の成形性を向上することができるため、後述する圧粉成形において、鉄粉末を塑性変形させ、Fe−Si粉末の隙間(空隙)に、鉄粉末を充填することができる。その結果、このような方法によれば、磁性材料の密度をより一層向上することができ、優れた磁束密度を備える磁性材料を得ることができる。
また、このようにして得られる鉄粉末の体積平均粒子径は、例えば、20〜300μm、好ましくは、50〜200μm、より好ましくは、70〜150μmである。
鉄粉末の体積平均粒子径が上記範囲であれば、保磁力を良好とすることができる。
また、鉄粉末の表面には、例えば、絶縁皮膜を形成することができる。
絶縁皮膜としては、例えば、酸化物皮膜、リン酸塩皮膜、樹脂皮膜などが挙げられる。
酸化物皮膜としては、例えば、SiO皮膜、Al皮膜、TiO皮膜、ZrO皮膜などが挙げられる。
また、酸化物皮膜としては、例えば、複合酸化物皮膜も含まれ、そのような複合酸化物皮膜としては、例えば、FeSiO皮膜、FeAl皮膜、NiFe皮膜などが挙げられる。
リン酸塩皮膜としては、例えば、リン酸鉄皮膜、リン酸マンガン皮膜、リン酸亜鉛皮膜、リン酸カルシウム皮膜、リン酸アルミニウム皮膜などが挙げられる。
樹脂皮膜としては、例えば、シリコーン樹脂皮膜、アミド樹脂皮膜、イミド樹脂皮膜、フェノール樹脂皮膜などが挙げられる。
これら絶縁皮膜は、単独使用または2種類以上併用することができる。
絶縁皮膜として、好ましくは、リン酸塩皮膜が挙げられる。
絶縁皮膜としてリン酸塩皮膜を採用すれば、渦電流損失を抑制し、磁束密度を良好とすることができる。
また、鉄粉末の表面に絶縁皮膜を形成する方法としては、特に制限されず、公知の方法を採用することができる。
例えば、絶縁皮膜としてリン酸塩皮膜を採用する場合には、例えば、水または有機溶剤(例えば、メタノール、エタノールなど)にリン酸を混合および溶解させたリン酸溶液に、鉄粉末を浸漬し、その後、乾燥させる方法などが挙げられる。
鉄粉末の表面に形成される絶縁皮膜の厚みは、例えば、0.005〜3μm、好ましくは、0.01〜0.1μmである。
絶縁皮膜の厚みが上記範囲であれば、渦電流損失を抑制し、磁束密度を良好とすることができる。
また、このような鉄粉末は、市販品としても入手可能であり、そのような市販品としては、例えば、商品名アトメル300NH(水アトマイズ法により製造された鉄粉末、神戸製鋼社製)、商品名Somaloy500(水アトマイズ法により製造された鉄粉末、ヘガネス社製)などが挙げられる。
本発明において、Fe−Si粉末は、鉄およびケイ素を含有する磁性粉末であって、例えば、FeおよびSiを含有する合金(以下、Fe−Si系合金)粉末などが挙げられる。
Fe−Si系合金におけるFeおよびSiの含有量は、特に制限されないが、Fe−Si系合金100質量部に対して、Feが、例えば、85〜99質量部、好ましくは、93〜99質量部であり、Siが、例えば、1〜10質量部、好ましくは、1〜7質量部である。
FeおよびSiの含有量が上記範囲であれば、保磁力を良好とすることができる。
また、Fe−Si系合金は、FeおよびSiを含んでいればよく、その他の元素を含有することもできる。
その他の元素としては、例えば、炭素(C)、酸素(O)、アルミニウム(Al)、リン(P)、硫黄(S)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)などが挙げられる。
また、Fe−Si系合金におけるその他の元素の含有量は、Fe−Si系合金100質量部に対して、その他の元素が、例えば、6質量部以下、好ましくは、1質量部以下である。
その他の元素の含有量が上記上限を超過する場合には、磁束密度が低下する場合がある。
このようなFe−Si系合金粉末の製造方法としては、特に制限されず、例えば、上記アトマイズ法、上記粉砕法など、公知の方法を採用することができる。
これら製造方法は、単独使用または2種類以上併用することができる。
また、Fe−Si系合金粉末の体積平均粒子径は、例えば、20〜300μm、好ましくは、50〜200μm、より好ましくは、100〜150μmである。
Fe−Si系合金粉末の体積平均粒子径が上記範囲であれば、保磁力を良好とすることができる。
また、このようなFe−Si系合金粉末の表面には、例えば、絶縁皮膜を形成することができる。
絶縁皮膜としては、例えば、上記した鉄粉末の表面に形成する絶縁皮膜と同様の絶縁皮膜が挙げられる。
これら絶縁皮膜は、単独使用または2種類以上併用することができる。
絶縁皮膜として、好ましくは、酸化物皮膜が挙げられる。
絶縁皮膜として酸化物皮膜を採用すれば、渦電流損失を抑制し、磁束密度を良好とすることができる。
Fe−Si系合金粉末の表面に絶縁皮膜を形成する方法としては、特に制限されず、公知の方法を採用することができる。
例えば、絶縁皮膜としてSiO皮膜を採用する場合には、例えば、Fe−Si系合金粉末をシリコーン樹脂により被覆した後、加熱する方法や、Fe−Si系合金粉末を酸化させる方法などが挙げられる。
Fe−Si系合金粉末の表面に形成される絶縁皮膜の厚みは、例えば、0.005〜3μm、好ましくは、0.01〜0.3μmである。
絶縁皮膜の厚みが上記範囲であれば、渦電流損失を抑制し、磁束密度を良好とすることができる。
また、Fe−Si系合金粉末の体積平均粒子径の、上記の鉄粉末の体積平均粒子径に対する比(Fe−Si系合金粉末の体積平均粒子径/鉄粉末の体積平均粒子径)は、例えば、0.5〜3、好ましくは、1〜2である。
Fe−Si系合金粉末の体積平均粒子径の、上記の鉄粉末の体積平均粒子径に対する比が上記範囲であれば、成形体密度を向上することができ、磁束密度を良好とすることができる。
また、このようなFe−Si系合金粉末は、市販品としても入手可能であり、そのような市販品としては、例えば、商品名DAP MS3(アトマイズ法により製造されたFe−Si系合金粉末、Si含有量3質量%、大同特殊鋼社製)、商品名DAP MS7(アトマイズ法により製造されたFe−Si系合金粉末、Si含有量6.5質量%、大同特殊鋼社製)などが挙げられる。
次いで、本発明の磁性材料を製造する方法について説明する。
本発明において、磁性材料を製造するには、まず、鉄粉末とFe−Si粉末とを混合する。
鉄粉末と、Fe−Si粉末との配合割合は、鉄粉末とFe−Si粉末との総量100質量部に対して、鉄粉末が、例えば、20〜80質量部、好ましくは、40〜80質量部、より好ましくは、40〜60質量部であり、Fe−Si粉末が、例えば、20〜80質量部、好ましくは、20〜60質量部、より好ましくは、40〜60質量部である。
鉄粉末とFe−Si粉末との配合割合が上記範囲であれば、磁性材料の密度および磁束密度を向上するとともに、優れた保磁力を確保することができる。
混合は、鉄粉末とFe−Si粉末とを十分に混合できれば、特に制限されず、例えば、ボールミル、振盪機などの公知の混合装置を用いることができる。
例えば、振盪機を使用する場合には、鉄粉末とFe−Si粉末とを、ガラス製の容器に投入し、振盪機により容器を振盪させる。
このような場合において、混合条件としては、特に制限されないが、振盪機の回転数が、例えば、300〜3000rpm、好ましくは、500〜2000rpmであって、混合時間が、例えば、0.5〜60分間、好ましくは、3〜30分間である。
次いで、この方法では、上記により得られる鉄粉末とFe−Si粉末との混合物を、圧粉成形する。
圧粉成形では、例えば、上記混合物を超硬製金型に充填し、公知の加圧機により、例えば、400〜2000MPa、好ましくは、600〜1500MPaの圧力条件において、加圧する。
なお、圧粉成形における温度条件は、通常、常温(25℃)であるが、必要により加熱することができ、さらには、必要により冷却することもできる。
また、圧粉成形における雰囲気条件は、通常、空気雰囲気であるが、必要により、例えば、不活性ガス(例えば、窒素ガス、アルゴンガスなど)雰囲気下において圧粉成形することもできる。
これにより、鉄粉末とFe−Si粉末とを含む磁性材料を得ることができる。
このようにして得られる磁性材料の成形体密度(かさ密度)は、例えば、6000kg/m以上、好ましくは、6800kg/m以上である。
成形体密度が上記範囲であれば、磁束密度を良好とすることができる。
なお、成形体密度は、例えば、アルキメデス法や、例えば、下記式(1)により算出することができる。
ρ=m/V (1)
(式中、ρは磁性材料の密度(成形体密度)を、mは磁性材料の質量を、Vは磁性材料の体積を、それぞれ示す。)
また、磁性材料の相対密度は、例えば、80%以上、好ましくは、90%以上である。
相対密度が上記範囲であれば、優れた磁束密度を確保することができる。
なお、磁性材料の相対密度は、下記式(2)により算出することができる。
相対密度=(m/V)/(AρFe+(1−A)ρFe−Si)×100 (2)
(式中、mは磁性材料の質量を、Vは磁性材料の体積を、ρFeは鉄粉末の真密度を、ρFe−Siは、Fe−Si粉末の真密度を、Aは、鉄粉末の配合比を、(1−A)は、Fe−Si粉末の配合比を、それぞれ示す。)
次に、本発明を実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明は下記の実施例によって限定されるものではない。
(実施例1)
鉄粉末(商品名アトメル300NH(水アトマイズ法により製造された鉄粉末、神戸製鋼社製))80質量部と、Fe−Si系合金粉末(商品名DAP MS3(アトマイズ法により製造されたFe−Si系合金粉末、Si含有量3質量%、大同特殊鋼社製))20質量部とをガラス瓶に入れ、振盪機(型番:VIBRAX VXR basic、IKA社製)により、回転数1000rpmで30分間混合した。
次いで、得られた混合粉末を、超硬製金型(成形サイズ:直径10mm)に充填し、ハンドプレス(型番:P−16B、理研精機社製)にて、加圧力1000MPaで圧粉成形し、磁性材料を得た。
(実施例2)
鉄粉末を60質量部、Fe−Si系合金粉末を40質量部配合した以外は、実施例1と同様にして、磁性材料を得た。
(実施例3)
鉄粉末を40質量部、Fe−Si系合金粉末を60質量部配合した以外は、実施例1と同様にして、磁性材料を得た。
(実施例4)
鉄粉末を20質量部、Fe−Si系合金粉末を80質量部配合した以外は、実施例1と同様にして、磁性材料を得た。
(実施例5)
鉄粉末(商品名アトメル300NH(水アトマイズ法により製造された鉄粉末、平均粒子径80μm、神戸製鋼社製))80質量部と、Fe−Si系合金粉末(Si含有量1質量%、大同特殊鋼社製)20質量部とを配合した以外は、実施例1と同様にして、磁性材料を得た。
(実施例6)
鉄粉末を60質量部、Fe−Si系合金粉末を40質量部配合した以外は、実施例5と同様にして、磁性材料を得た。
(実施例7)
鉄粉末を40質量部、Fe−Si系合金粉末を60質量部配合した以外は、実施例5と同様にして、磁性材料を得た。
(実施例8)
鉄粉末を20質量部、Fe−Si系合金粉末を80質量部配合した以外は、実施例5と同様にして、磁性材料を得た。
(比較例1)
鉄粉末を100質量部とし、Fe−Si系合金粉末を配合しなかった以外は、実施例1と同様にして、磁性材料を得た。
(比較例2)
Fe−Si系合金粉末(商品名DAP MS3(アトマイズ法により製造されたFe−Si系合金粉末、Si含有量3質量%、大同特殊鋼社製))を100質量部とし、鉄粉末を配合しなかった以外は、実施例1と同様にして、磁性材料を得た。
(比較例3)
Fe−Si系合金粉末(Si含有量1質量%、大同特殊鋼社製)を100質量部とし、鉄粉末を配合しなかった以外は、実施例1と同様にして、磁性材料を得た。
(評価)
各実施例および各比較例で得られた磁性材料の密度、磁束密度および保磁力を、以下の方法で測定した。
<密度>
各実施例および各比較例において得られた各磁性材料の体積を、マイクロメーターにより測定した。
また、各磁性材料の質量mを、電子天秤により測定した。
各実施例および各実施例で得られた各磁性材料の密度(成形体密度)を、下記式(3)により、それぞれ算出した。
ρ=m/V (3)
(式中、ρは磁性材料の密度(成形体密度)を、mは磁性材料の質量を、Vは磁性材料の体積を、それぞれ示す。)
その結果を、表1に示す。
また、各実施例で得られた各磁性材料の相対密度を、下記式(4)により、それぞれ算出した。
相対密度=(m/V)/(AρFe+(1−A)ρFe−Si)×100 (4)
(式中、mは磁性材料の質量を、Vは磁性材料の体積を、ρFeは鉄粉末の真密度を、ρFe−Siは、Fe−Si系合金粉末の真密度を、Aは、鉄粉末の配合比を、(1−A)は、Fe−Si系合金粉末の配合比を、それぞれ示す。)
なお、上記式(4)において、ρFeを、7.87×10(kg/m)とした。
また、上記式(4)において、Si含有量3質量%であるFe−Si系合金粉末のρFe−Siを、7.58×10(kg/m)とし、Si含有量1質量%であるFe−Si系合金粉末のρFe−Siを、7.77×10(kg/m)とした。
なお、実施例5〜8および比較例1の磁性材料については、密度および相対密度をそれぞれ3回測定し、また、比較例3の磁性材料については、密度および相対密度をそれぞれ2回測定した。
その結果を、表1に示す。
Figure 2011187634
また、鉄粉末およびFe−Si系合金粉末の配合割合と、相対密度との関係を示すグラフを、図1に示す。
<磁束密度および保磁力>
各実施例および各比較例で得られた磁性材料の磁束密度(印加磁界:1595kA/m)、および、保磁力を、振動試料型磁力計(略称:VSM、型番:TM-VSM211483型(玉川製作所社製))により測定した。その結果を、表2に示す。
また、鉄粉末およびFe−Si系合金粉末の配合割合と、磁束密度との関係を示すグラフを図2に、鉄粉末およびFe−Si系合金粉末の配合割合と、保磁力との関係を示すグラフを図3に、それぞれ示す。
Figure 2011187634
なお、表中において、Bは磁束密度を、Hcは保磁力を、それぞれ示す。
また、磁束密度(B)は、その値が高いほど、磁気特性が良好であることを示し、保磁力(Hc)は、その値が低いほど、磁気特性(ヒステリシス損失などの損失特性)が良好であることを示す。

Claims (3)

  1. 鉄粉末と、鉄およびケイ素を含むFe−Si粉末との混合物を、圧粉成形することにより得られることを特徴とする、磁性材料。
  2. 前記鉄粉末が、水アトマイズ法により得られることを特徴とする、請求項1に記載の磁性材料。
  3. 前記鉄粉末の配合割合が、前記鉄粉末と前記Fe−Si粉末との総量100質量部に対して、20〜80質量部であることを特徴とする、請求項1または2に記載の磁性材料。
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