JP2011185957A - 偏光板、表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に製造でき、かつ薄型化が可能である偏光板、表示装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】偏光フィルムを備える偏光板であって、上記偏光板は、上記偏光フィルムの一方の主面上に積層されるとともに接着剤が硬化した第一接着層と、上記第一接着層の上記偏光フィルムとは反対側の主面上に積層され、かつ少なくとも上記第一接着層側の主面に易剥離性を有する第一保護層とを更に備える偏光板であり、好適には、上記偏光フィルムは、ポリビニルアルコールを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、偏光板、表示装置及びその製造方法に関する。より詳しくは、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、PDAフォン、携帯ゲーム機、タブレットPC(Personal Computer)等の携帯端末用の表示装置に好適な偏光板、表示装置及びその製造方法に関するものである。
現在、テレビ、パソコン用ディスプレイ、携帯端末用ディスプレイ等の表示装置として、薄型化が可能であるフラットパネルディスプレイが普及している。現在、実用化されているフラットパネルディスプレイとしては、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置(以下「有機ELディスプレイ」ともいう。)、プラズマパネルディスプレイ等が挙げられる。なかでも、液晶表示装置及び有機ELディスプレイは、薄型化及び低消費電力化が容易であり、携帯電話、PDA、PDAフォン、携帯ゲーム機、タブレットPC等の携帯端末に広く利用されている。
一般的な液晶表示装置は、通常、一対の基板及び一対の基板間に狭持された液晶層を有する液晶表示パネルと、液晶表示パネルの両面上に配置された一対の偏光板と、光源を有するバックライトユニットとを備える。
一方、有機ELディスプレイは、自発光型ディスプレイであり、バックライトユニット等の光源は必要ないが、外光反射を防ぐために、通常、有機ELパネルの表示面上に、位相差板及び偏光板の積層体からなる円偏光板が設けられる。
偏光板は、一般に、偏光子として、主にポリビニルアルコール系フィルム(PVAフィルム)にヨウ素錯体又は二色性色素を吸着させた偏光フィルムを有する。この偏光フィルムは、延伸により作製されるため、収縮しやすい。また、PVAフィルムは、親水性ポリマーを使用していることから、特に加湿条件下においては非常に変形しやすい。また、PVAフィルムは、フィルム自体の機械的強度が弱いため、フィルムが裂けやすい。そのため、偏光フィルムの両主面上には、通常、偏光フィルムを保護するためのTAC(トリアセチルセルロース)等の保護フィルム(保護層)が貼り合わされる。これにより、偏光板の強度を補うとともに、偏光フィルムの信頼性を確保している。
このような偏光板の薄型化を図る技術として、透明支持体の片面に直接もしくは離型層を介して粘着性を有する未硬化の電離放射線硬化型樹脂層を設けた転写シートの樹脂層面を親水性高分子からなる偏光フィルムの少なくとも片面に貼り合わせ、活性光線にて露光処理を行い樹脂層を硬化させた後、必要に応じて支持体を剥離することにより、偏光フィルムの表面に保護層を有する光学部材を作製する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
なお、偏光フィルム以外の偏光子を用いる偏光板としては、配向した二色性分子層の両面に接着剤層を有する偏光子が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
ところで、携帯端末の分野においては、表示パネルの表示面を保護するとともに端末のデザイン性を向上するために、保護板(カバー基板)が表示パネルの表示面側に配置された表示装置が開発されている。
また、表示画面上においてペン、指等の接触物が接触した位置を検出することができる画面入力機能付表示装置が普及している。表示画面上においてペン、指等の接触物が接触した位置を検出する手段としては、タッチパネル、タッチセンサ等が広く採用されており、タッチパネルを表示装置と一体的に使用する場合、表示パネルの表示面側にタッチパネルを配置することにより、タッチパネル機能を実現している。
特開2006−163082号公報 特開平9−197125号公報
上述したように、偏光フィルムは環境変化に対して非常に弱いため、偏光板の保護フィルムは必要不可欠なものであり、そのため、保護フィルムのない状態で偏光フィルムを取り扱うことは非常に困難であった。しかしながら、保護板やタッチパネルを備える表示装置においては、偏光板の保護層とタッチパネルや保護板の表示装置を保護する機能が重複しているため、モジュール厚の増加を招いてしまっていた。
それに対して、モジュールの薄型化を図るため、特許文献1に記載の技術を採用したとしても、電離放射線硬化型樹脂を硬化させるまでは、熱変化及び/又は湿度変化による偏光フィルムの寸法変化、特に収縮による偏光フィルムの反りを抑えることができない。より具体的には、偏光フィルムは、通常、4、5倍程度も延伸されたPVA系フィルムを使用しているので、偏光フィルムの収縮力は相当大きく、この寸法変化により、電離放射型硬貨樹脂層に発泡が生じてしまう。また、硬化前の電離放射型硬貨樹脂層は軟らかいため、偏光フィルムの収縮応力が電離放射型硬貨樹脂層に逃げてしまい、電離放射型硬貨樹脂層側に偏光フィルムが反ってしまう。以上より、保護板やタッチパネルを備える表示装置に対して電離放射線硬化樹脂を用いた偏光板を用いた場合、偏光板の表示パネルへの貼り付け工程において、偏光フィルムの反りに対して非常にシビアな管理が必要となる。また、偏光板の原反製造工程以降に露光機が必須となってしまう。
また、特許文献2に記載の偏光板は、偏光フィルムを有する偏光板に比べて、偏光特性が劣り、実用的ではなかった。更に、接着剤層として、粘着材を用いていることから、電離放射型硬貨樹脂層を用いた場合と同様に、偏光フィルムの反りや収縮を抑制することは困難である。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、容易に製造でき、かつ薄型化が可能である偏光板、表示装置及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、容易に製造でき、かつ薄型化が可能である偏光板、表示装置及びその製造方法について種々検討したところ、偏光板の偏光フィルムを保護する保護層に着目した。そして、保護層を偏光板から易剥離可能とするとともに、接着剤が硬化した接着層を用いて保護層を偏光フィルムに貼り付けることにより、製造工程において従来の偏光板と全く同じ扱いが可能になるとともに、偏光板を表示パネルに貼り付けた後、保護層を剥離し、そして保護層を介さずに保護板やタッチパネルを偏光フィルム上に貼り付けられることを見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、偏光フィルムを備える偏光板であって、上記偏光板は、上記偏光フィルムの一方の主面上に積層されるとともに接着剤が硬化した第一接着層と、上記第一接着層の上記偏光フィルムとは反対側の主面上に積層され、かつ少なくとも上記第一接着層側の主面に易剥離性を有する第一保護層とを更に備える偏光板である。
これにより、第一保護層を剥離し、第一保護層を介さずに保護板やタッチパネルを偏光フィルム上に貼り付けることができる。このように、偏光フィルムを保護する機能を保護板やタッチパネル等の部材に委ねることができるので、表示装置を薄型化することができる。
また、原反製造時に第一接着層は硬化してしまっているため、偏光フィルムの収縮や反り等の不具合が発生するのを効果的に抑制することができる。したがって、本発明の偏光板は、取り扱いにおいても従来品と全く同じ扱いが可能である。
更に、本発明の偏光板を表示パネルに貼り付けた後、第一保護層を剥離し、そして、第一保護層を介さずに保護板やタッチパネルを偏光フィルム上に貼り付けることができる。このように、保護板やタッチパネルの貼り付け工程において、偏光フィルムを表示パネルで支持することができるので、保護板やタッチパネルの貼り付け工程において偏光フィルムに収縮や反り等の不具合が発生するのを抑制することができる。
なお、上記易剥離性は、偏光フィルムに不具合を発生することなく、第一保護層を第一接着層から剥離できる程度の剥離性であることが好ましい。
本発明の偏光板の構成としては、このような構成要素を必須として形成されるものである限り、その他の構成要素を含んでいても含んでいなくてもよく、特に限定されるものではない。
本発明の偏光板における好ましい形態について以下に詳しく説明する。なお、以下に示す各種の形態は、適宜組み合わせて用いてもよい。
上記第一保護層は、易剥離性を有さず、かつ保護機能を有する層(保護層)と、易剥離性を有する層(易剥離層)とが積層されてもよいし、易剥離性及び保護機能を有する単一の層であってもよい。前者によれば、所望の保護機能及び易剥離性を有する第一保護層をより容易に形成することができる。後者によれば、第一保護層の形成工程の簡略化が可能になる。
本発明の偏光板は、上記偏光フィルムがポリビニルアルコールを含む形態と、延伸されたフィルムを含む形態とに特に好適である。これにより、偏光板の光学特性を良好にすることができる。
上記偏光板は、上記偏光フィルムの他方の主面上に積層されるとともに接着剤が硬化した第二接着層と、上記第二接着層の上記偏光フィルムとは反対側の主面上に積層された第二保護層とを更に備えてもよい。これにより、本発明の偏光板の信頼性をより向上することかできる。
なお、上記第二保護層は、偏光フィルムを保護し、かつ表示装置に利用され得るものであればその材質や特性は特に限定されず、例えば、光学的に等方性を示す等方性フィルムであってもよいし、位相差を有する位相差フィルムであってもよいが、表示装置の薄型化を実現しつつ、表示特性を向上する観点からは、位相差を有することが好ましい。一方、上記第一保護層は、後で剥離されるため、製造工程中において上述の機能を発現し得るものであればその材質や特性は特に限定されない。
本発明はまた、表示パネル、偏光フィルム及び基板をこの順に備える表示装置であって、上記表示装置は、上記偏光フィルムの上記基板側の主面上に積層されるとともに接着剤が硬化した第三接着層と、上記表示パネル及び上記偏光フィルムの間に設けられた第三保護層とを更に備え、上記基板は、貼り付け部材により上記第三接着層の上記偏光フィルムとは反対側の主面に貼り付けられる表示装置でもある。
これにより、保護層を介さずに保護板やタッチパネルを偏光フィルム上に貼り付けることができる。このように、偏光フィルムを保護する機能を保護板やタッチパネル等の部材に委ねることができるので、表示装置を薄型化することができる。
なお、上記貼り付け部材は、基板と表示パネルとを貼り付け得るものであれば特に限定されず、例えば、接着剤、粘着材、両面テープ等が挙げられる。また、上記基板は、表示パネルの表示面上に設け得るものであれば特に限定されず、例えば、保護板、タッチパネル等が挙げられる。
本発明の表示装置の構成としては、このような構成要素を必須として形成されるものである限り、その他の構成要素を含んでいても含んでいなくてもよく、特に限定されるものではない。
本発明の表示装置における好ましい形態について以下に詳しく説明する。なお、以下に示す各種の形態は、適宜組み合わせて用いてもよい。
本発明の表示装置は、上記偏光フィルムがポリビニルアルコールを含む形態と、延伸されたフィルムを含む形態とに特に好適である。これにより、偏光板の光学特性を良好にすることができる。
また、上記第三保護層は、偏光フィルムを保護し、かつ表示装置に利用され得るものであればその材質や特性は特に限定されず、例えば、光学的に等方性を示す等方性フィルムであってもよいし、位相差を有する位相差フィルムであってもよいが、表示装置の薄型化を実現しつつ、表示特性を向上する観点からは、位相差を有することが好ましい。
上記表示パネルは、液晶表示パネル又は有機エレクトロルミネセンス表示パネルであってもよい。これにより、本発明の表示装置を携帯端末として好適に利用することができる。
本発明は更に、表示パネルを備える表示装置の製造方法であって、上記製造方法は、本発明の偏光板を上記表示パネルに貼り付ける偏光板貼り付け工程と、上記偏光板貼り付け工程後に、上記第一保護層を剥離する剥離工程とを含む表示装置の製造方法でもある。
これにより、本発明の表示装置を容易に製造することができる。また、偏光板貼り付け工程後に剥離工程を行うことから、保護板やタッチパネルを表示装置に貼り付ける工程において、偏光フィルムを表示パネルで支持することができる。したがって、保護板やタッチパネルを表示装置に貼り付ける工程において偏光フィルムに反りが発生するのを抑制することができる。
本発明の表示装置の製造方法は、上記工程を有するものである限り、その他の工程により特に限定されるものではない。
本発明の偏光板によれば、表示装置の薄型化が可能である偏光板を容易に実現することができる。
以下に実施形態を掲げ、本発明を図面を参照して更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1の偏光板の断面模式図である。
本実施形態の偏光板10aは、保護層1a、易剥離層2a、接着層3a、偏光フィルム4、接着層3b、保護層1b、粘着層5及び保護フィルム6がこの順に積層された構造を有する。すなわち、偏光フィルム4の一方の主面には、易剥離層2aが接着層3aに接するように接着層3aにより易剥離層2a及び保護層1aが貼り付けられ、偏光フィルム4の他方の主面には、接着層3bにより保護層1bが貼り付けられている。保護層1bの偏光フィルム4とは反対側の主面には、粘着層5及び保護フィルム6がこの順に貼り付けられている。そして、保護層1a及び易剥離層2aは、易剥離層2a及び接着層3aの界面に沿って剥離可能となっている。
偏光フィルム4は、ポリビニルアルコール系フィルム(PVAフィルム)にヨウ素錯体又は二色性色素が吸着されている。より詳細には、PVAフィルムの平均ケン化度は、85〜100モル%(好ましくは98〜100モル%)、平均重合度は1500以上(好ましくは3500以上、10000以下)である。そして、このPVAフィルムを延伸した後にヨウ素錯体又は二色性色素の水溶液に浸漬し染色するか、延伸及び染色を同時に行うか、ヨウ素錯体又は二色性色素に染色した後に延伸するかの方法によりPVAフィルムにヨウ素錯体又は二色性色素を吸着させる。その後、耐久化処理としてホウ素化合物処理を行いヨウ素錯体又は二色性色素の定着処理を行う。PVAフィルムの延伸倍率は3〜10倍(好ましくは5〜8倍)、PVAフィルムの延伸温度は40〜130℃から選択されるのが好ましい。このように、PVAフィルムへの染色、つまり偏光素子の吸着は、PVAフィルムに偏光素子を含有する液体を接触させることによって行われる。偏光素子としてヨウ素錯体を用いる場合、通常、ヨウ素−ヨウ化カリウムの水溶液が用いられ、ヨウ素の濃度は0.1〜2g/l、ヨウ化カリウムの濃度は10〜50g/l、ヨウ素/ヨウ化カリウムの重量比は20〜100が好適である。染色時間は30〜500秒程度が実用的である。染色の処理浴の温度は30〜80℃が好ましい。染色用の水溶液には水溶媒以外に水と相溶性のある有機溶媒を少量含有させてもよい。接触手段としては浸漬、塗布、噴霧等の任意の手段が適用できる。染色処理されたPVAフィルムは次いでホウ素化合物によって処理される。ホウ素化合物としては、ホウ酸、ホウ砂が実用的である。ホウ素化合物は水溶液又は水−有機溶媒混合液の形で濃度0.5〜2モル/l程度で用いられ、液中には少量のヨウ化カリウムを共存させるのが実用上好ましい。ホウ素化合物処理の処理法は浸漬法が好ましいが、もちろん塗布法、噴霧法も実施可能である。ホウ素化合物処理の処理時の温度は50〜70℃程度、処理時間は5〜20分程度が好ましい。また、必要に応じてホウ素化合物処理中にPVAフィルムの延伸操作を行ってもよい。
本実施形態では平均重合度3800、ケンカ度99.5%、膜厚80μmのポリビニルアルコール系フィルムをヨウ素0.2g/l及びヨウ化カリウム60g/lからなる水溶液中に30℃にて240秒浸漬し、次いでホウ酸70g/l及びヨウ化カリウム30g/lからなる水溶液に浸漬するとともに、同時に6倍に一軸延伸しつつ5分間にわたってホウ酸処理を実施した。そして、30℃、24時間かけて乾燥し、偏光フィルム4を作製した。
保護層1aとしては、酢酸セルロース系フィルムを用いるのが一般的であるが、特にこれに限定されない。例えば、熱可塑性飽和ノルボルネン系樹脂、ポリカーボネート(PC)、ポリサルホン(PSu)、ポリアリレート、ポリエーテルサルホン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン、PMMA、ポリα−メチルスチレン等のフィルムを用いてもよく、これらのモノマーユニットが入った共重合体等からなるフィルムも使用可能である。保護層1aは、後に剥離されてしまうので、安価な材料が好ましい。
本実施形態では、酢酸セルロース系の保護フィルムであるTACに、界面活性剤が配合されているHC(アクリル系UV硬化樹脂)が塗布されたHC層付きTAC(コニカミノルタ社製、KC8UX−H)を使用した。なお、HC層は易剥離層2aとして機能する。
保護層1bとしては、表示装置の光学的特性に影響を及ぼす層となるため、光学的均一性が高いフィルムが好ましい。すなわち、保護層1bは、光軸及びレターデーションが均一に揃っており、光学的に等方性を示すことが好ましい。より具体的には、保護層1bは、面内の光軸の設定値からの公差が±2°(より好適には、±1°)、リターデーションの設定値からの公差が±10nm(より好適には、±5nm)のフィルムであることが好ましい。一方、保護層1bは、表示装置の光学的要求に応じた位相差層でもよい。すなわち、保護層1bは、リターデーションを有してもよい。このように、偏光板10aでは、偏光フィルム4の剥離されてしまう保護層1aと反対側に光学補償のためのフィルム(光学補償フィルム)を設けることができる。保護層1bの材料としては、保護層1aと同様のものが挙げられるが、なかでも、酢酸セルロース(例えば、TAC)、熱可塑性飽和ノルボルネン系樹脂が技術的に確立されていることから最も一般的である。
本実施形態では膜厚70μmの熱可塑性飽和ノルボルネン系樹脂フィルム(JSR社製、ARTON、コロナ処理済み)を採用した。
偏光フィルム4に用いられるポリビニルアルコール系フィルムや保護層1a及び保護層1bに主に用いられる酢酸セルロース系フィルムは、共に親水性であるため、接着層3a及び接着層3bの材料(接着剤)としては、親水性のポリビニルアルコール系接着剤を用いる場合が一般的である。また、接着層3a及び接着層3bの接着剤としては、イソシアネート系接着剤、ポリウレタン系接着剤、シリコーン系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤等を用いてもよい。接着層3a及び接着層3bは、異なる部材同士を接着することから、接着層3a及び接着層3bの接着剤としては、各機能に合わせて別々なものを使用してもよい。
本実施形態では接着層3aの接着剤にポリビニル系接着剤(ポリビニルアルコール4部、メラミン1部及び水95部)を採用し、接着層3bの接着剤にイソシアネート系接着剤(イソシアネート硬化剤10部、ポリビニルアルコール3部及び水87部)採用した。
易剥離層2aは、接着層3aとの間にある程度の接着性が必要となる。具体的には、製造工程における偏光板10aの最大湾曲半径は、50mm程度であるため、易剥離層2aは、製品となった偏光板10aの曲げ半径が50mmにおいて、易剥離層2a及び接着層3aの間で層間剥離が発生しない程度の接着性を有することが好ましい。一方、易剥離層2aの剥離強度は弱ければ弱いほどよく、易剥離層2a及び保護層1aの剥離工程において偏光フィルム4にダメージを与えないためには、易剥離層2aの180°ピール強度は、1N/25mm以下(剥離速度300mm/min)であることが好ましく、0.5N/25mm以下(剥離速度300mm/min)であることがより好ましい。易剥離層2aの材料は接着層3aとの相性に優れていれば特に限定されないが、有機ケイ素系化合物やフッ素系化合物からなる層を簡便に使用することができる。具体的には、パーフルオロシラン、フルオロカーボン、フルオロアルキル基又はフルオロシクロアルキル基を有する有機ケイ素化合物、含フッ素エポキシ重合体、エポキシ基含有フルオロシリコン重合体、含フッ素アクリル酸エステル、含フッ素メタクリル酸エステル、含フッ素フマル酸ジエステル、含フッ素不飽和二塩基酸ジエステル、末端シラノールの有機ポリシロキサン、フルオロアルキルアシル基含有のポリシロキサン、パーフルオロアルキルアクリレート若しくはパーフルオロアルキルメタクリレートとアルコキシシラン基を有する単量体との共重合体、長鎖のフルオロアルキル基を有するアクリレート若しくはメタクリレートとシリコン含有の重合性不飽和単量体との共重合体、長鎖のパーフルオロアルキル基若しくはパーフルオロアルキルエーテル基を有する有機シラザンの共重合体、フッ素系界面活性剤を含有する化合物等から形成される層が挙げられる。
本実施形態では、上述のHC層付きTAC(コニカミノルタ社製、KC8UX−H)のHC層を易剥離層2aとして利用した。
偏光板10aを表示パネルに貼り付けるための粘着層5の材料(粘着材)と、偏光板10aの表示パネルへの貼り付け工程まで粘着層5を保護する保護フィルム6とは、従来公知のものを用いることができる。
本実施形態の偏光板10aによれば、保護層1a及び易剥離層2aを剥離することができるので、保護層1aを介さずに保護板やタッチパネル等の任意の部材を偏光フィルム4上に貼り付けることができる。このように、偏光フィルム4を保護する機能をその部材に委ねることができ、保護層1aの分だけ表示装置を薄型化することができる。
また、偏光板10aの原反製造時に接着層3aは硬化してしまっているため、偏光フィルム4の耐久性を向上させることができる。したがって、偏光板10aは、取り扱いにおいても従来品と全く同じ扱いが可能である。このように、偏光板10aは、現行の偏光板の製造設備で作製することができる。
更に、偏光板10aを表示パネルに貼り付けた後、易剥離層2a及び保護層1aを剥離し、そして、保護層1aを介さずに保護板やタッチパネルを偏光フィルム4上に貼り付けることができる。このように、保護板やタッチパネルの貼り付け工程において、偏光フィルム4を表示パネルで支持することができるので、保護板やタッチパネルの貼り付け工程において偏光フィルム4に反りが発生するのを抑制することができる。
そして、保護機能を有する保護層1aと、易剥離機能を有する易剥離層2aとが別個に設けられることから、所望の保護機能を有する保護層1aと、所望の易剥離性を有する易剥離層2aとを容易に形成することができる。
図2は、実施形態1の偏光板の変形例1の断面模式図である。
本変形例の偏光板10bは、保護層1a及び易剥離層2aの代わりに保護層1cを設けたこと以外は、偏光板10aと同じ構成を有する。保護層1cは、易剥離層2aの材料、又は、保護層1aの材料と易剥離層2aの材料とを含有する材料により形成される。保護層1cは、保護機能と易剥離機能とを有する部材である。したがって、偏光板10bでは、保護層1c及び接着層3aの界面に沿って保護層1cが剥離可能となっている。
偏光板10bによれば、偏光板10aと同様に、従来品と全く同じ扱いが可能であるとともに、表示装置の薄型化が可能である。また、保護層1c上に易剥離層を形成する工程を省略できるので、製造工程の簡略化が可能である。
図3は、実施形態1の偏光板の変形例2の断面模式図である。
本変形例の偏光板10cは、接着層3b、保護層1b、粘着層5及び保護フィルム6の代わりに接着層3c、易剥離層2b及び保護層1dを設けたこと以外は、偏光板10aと同じ構成を有する。すなわち、偏光板10cは、偏光フィルム4と、偏光フィルム4の一方の主面上に積層されるとともに接着剤が硬化した接着層3aと、接着層3aの偏光フィルム4とは反対側の主面上に積層された易剥離層2aと、易剥離層2aの接着層3aとは反対側の主面上に積層された保護層1aと、偏光フィルム4の他方の主面上に積層されるとともに接着剤が硬化した接着層3cと、接着層3cの偏光フィルム4とは反対側の主面上に積層された易剥離層2bと、易剥離層2bの接着層3cとは反対側の主面上に積層された保護層1dとを備える。
このように、偏光板10cでは、偏光フィルム4の両主面側に、剥離可能な易剥離層2a及び保護層1aと、剥離可能な易剥離層2b及び保護層1dとを有することから、保護層1aを介さずに保護板やタッチパネル等の任意の部材を偏光フィルム4上に貼り付けることができるとともに、保護層1dを介さずに表示パネルを偏光フィルム4上に貼り付けることができる。したがって、表示装置の更なる薄型化が可能となる。
なお、接着層3c、易剥離層2b及び保護層1dの材質や特性はそれぞれ、接着層3a、易剥離層2a及び保護層1aと同様の観点から選択すればよい。
図4は、実施形態1の偏光板の変形例3の断面模式図である。
本変形例の偏光板10dは、易剥離層2a及び保護層1aの代わりに保護機能及び易剥離機能を有する上述の保護層1cを設けるとともに、易剥離層2b及び保護層1dの代わりに保護機能及び易剥離機能を有する保護層1eを設けるたこと以外は、偏光板10cと同じ構成を有する。すなわち、偏光板10dは、偏光フィルム4と、偏光フィルム4の一方の主面上に積層されるとともに接着剤が硬化した接着層3aと、接着層3aの偏光フィルム4とは反対側の主面上に積層され、かつ接着層3a側の主面に易剥離性を有する保護層1cと、偏光フィルム4の他方の主面上に積層されるとともに接着剤が硬化した接着層3cと、接着層3cの偏光フィルム4とは反対側の主面上に積層され、かつ接着層3c側の主面に易剥離性を有する保護層1eとを備える。
このように、偏光板10dでは、偏光フィルム4の両主面側に、剥離可能な保護層1cと、剥離可能な保護層1eとを有することから、保護層1cを介さずに保護板やタッチパネル等の任意の部材を偏光フィルム4上に貼り付けることができるとともに、保護層1eを介さずに表示パネルを偏光フィルム4上に貼り付けることができる。したがって、表示装置の更なる薄型化が可能となる。
なお、保護層1eの材質や特性は、保護層1cと同様の観点から選択すればよい。
また、本実施形態の偏光板は、変形例2及び変形例3が組み合わされた形態でもよい。すなわち、例えば、偏光板10cにおいて、易剥離層2b及び保護層1dを設ける代わりに、保護層1eを設けてもよい。
(実施形態2)
図5は、実施形態2の表示装置の断面模式図である。図6は、製造工程中における実施形態2の表示装置の断面模式図である。
本実施形態の表示装置100aは、タッチパネル31、貼り付け部材41、接着層3a、偏光フィルム4、接着層3b、保護層1b、粘着層5、液晶表示パネル21及び裏偏光板11が積層された構造を有する。
本実施形態の表示装置100aの製造方法を以下に示す。まず、実施形態1の偏光板10aから保護フィルム6を剥がし、液晶表示パネル21のタッチパネル31を貼る側の面に粘着層5により偏光板10aを貼り付ける。また、粘着層5と同様の粘着層(図示せず)により液晶表示パネル21の背面に裏偏光板11を貼り付ける。
次に、偏光板10aの保護層1aの表面にテープを貼り付け、そして保護フィルム6を剥がすように保護層1a及び易剥離層2aを剥がすか、図6に示すように、刃51を有する冶具50により易剥離層2a及び接着層3aの間に剥離のきっかけを入れてから保護層1a及び易剥離層2aを剥離する。このとき、偏光フィルム4上には硬化した接着層3aが残るので、偏光フィルム4の信頼性の低下を抑制することができる。また、偏光フィルム4は、液晶表示パネル21に支持されているので、これによっても偏光フィルム4が反ったり収縮してしまうのを抑制することができる。したがって、本実施形態では、タッチパネル31の液晶表示パネル21への貼り付け工程において、熱や湿度等のシビアな管理をする必要がない。また、偏光フィルム4上には硬化した接着層3aが残ることにより、貼り付け部材41と偏光フィルム4とが不必要な化学反応を起こしてしまい、偏光板10aの偏光特性が悪化するのを抑制することができる。なお、接着層3aは粘着性をもたないため、易剥離層2a及び接着層3aを剥離した後、再び易剥離層2a及び接着層3aを接着層3aに貼り付けることはできない。
そして、偏光フィルム4がむき出しになった状態で(ただし、接着層3aは残っている)、貼り付け部材41によりタッチパネル31を偏光フィルム4上に貼り付ける。
このように表示装置100aによれば、保護層1a及び易剥離層2aの厚み分だけモジュールの薄型化が可能になる。また、保護層1aがなくとも、タッチパネル31及び偏光板10aは貼り付け部材41により全面接着され、タッチパネル31を偏光フィルム4の保護部材としても利用することができる。
貼り付け部材41としては特に限定されず、接着剤や粘着材、両面テープ等を利用することができる。なお、接着剤としては、UV硬化樹脂や熱硬化樹脂等を使用できる。また、タッチパネル31の材質によっては、実施形態1にて説明した接着層3a及び接着層3bの接着剤を使用してもよい。このように、本実施形態では、露光機を必須とせず、現状と同様の製造ラインを用いて作製することができる。
なお、本実施形態においては、偏光板10aの代わりに、偏光板10b、偏光板10c又は偏光板10dを用いてもよい。
また、液晶表示パネル21及び偏光板10aの間や、液晶表示パネル21及び裏偏光板11の間にはそれぞれ、液晶表示パネル21の光学特性がマッチするように位相差板が一枚又は複数枚挿入されてもよい。
(実施形態3)
図7は、実施形態3の表示装置の断面模式図である。
本実施形態の表示装置100bは、タッチパネル31の代わりに保護板32を用いたこと以外は、実施形態2の表示装置100aと同じ構成を有する。表示装置100bによっても、実施形態2の表示装置100aと同様の効果を奏することができる。なお、保護板32は、透明性が高く、保護機能のあるものであれば、その材質や厚みは特に限定されない。
(実施形態4)
図8は、実施形態4の表示装置の断面模式図である。
本実施形態の表示装置100cは、液晶表示パネル21の代わりに有機ELパネル22を用いるとともに保護層1bの代わりにλ/4板7を用い、更に裏偏光板11を設けないこと以外は、実施形態2の表示装置100aと同じ構成を有する。表示装置100cによっても、実施形態2の表示装置100aと同様の効果を奏することができる。なお、λ/4板7の光軸(進相軸又は遅相軸)は、偏光フィルム4の光軸(透過軸又は吸収軸)と45°の交差角を有し、偏光フィルム4及びλ/4板7は、円偏光板として機能する。
(実施形態5)
図9は、実施形態5の表示装置の断面模式図である。
本実施形態の表示装置100dは、タッチパネル31の代わりに保護板32を用いたこと以外は、実施形態4の表示装置100cと同じ構成を有する。表示装置100dによっても、実施形態2の表示装置100aと同様の効果を奏することができる。なお、保護板32は、透明性が高く、保護機能のあるものであれば、その材質や厚みは特に限定されない。
(比較例1)
本比較例の偏光板は、接着層3a、保護層1a及び易剥離層2aの代わりに接着層3b及び保護層1aを用いたこと以外は、実施形態1の偏光板と同じ構成を有する。すなわち、本比較例の偏光板は、保護層、接着層、偏光フィルム、接着層、保護層、粘着層及び保護フィルムがこの順に積層された一般的な偏光板である。
(比較例2)
本比較例の表示装置は、偏光板10aの代わりに比較例1の偏光板を用いてこと以外は、実施形態3の表示装置と同じ構成を有する。すなわち、本比較例の表示装置は、保護板、貼り付け部材、保護層、接着層、偏光フィルム、接着層、保護層、粘着層、液晶表示パネル及び裏偏光板が積層された一般的な保護板付き液晶表示装置である。
(信頼性試験)
実施形態1及び比較例1の偏光板と、実施形態3及び比較例2の表示装置とについて信頼性試験を行った結果について説明する。信頼性試験として、高温環境試験(85℃、乾燥下で1000時間保持)、多湿環境試験(60℃、湿度90%下で1000時間保持)、ヒートショック試験(85℃、乾燥下で0.5時間保持した後−40℃、乾燥下で0.5時間保持するサイクルを500回実施)及び低温環境試験(−40℃で1000時間保持)を行った。その結果、各試験において、実施形態1、比較例1のいずれの偏光板にも外観異常はなかった。また、高温環境試験及び多湿環境試験前後における光学特性変化を偏光度の変化量で比較したところ、表1に示すように、実施形態1の偏光板は、昜剥離層なしの通常の偏光板(比較例1の偏光板)と同等の性能を示した。
Figure 2011185957
また、実施形態3、比較例2の表示装置におけるいずれの偏光板も、各試験において外観異常はなかった。また、高温環境試験及び多湿環境試験前後における光学特性変化を偏光度の変化量で比較したところ、表2に示すように、実施形態3における偏光板は、昜剥離層なしの通常の偏光板(比較例2における偏光板)と同等の性能を示した。
Figure 2011185957
実施形態1の偏光板の断面模式図である。 実施形態1の偏光板の変形例1の断面模式図である。 実施形態1の偏光板の変形例2の断面模式図である。 実施形態1の偏光板の変形例3の断面模式図である。 実施形態2の表示装置の断面模式図である。 製造工程中における実施形態2の表示装置の断面模式図である。 実施形態3の表示装置の断面模式図である。 実施形態4の表示装置の断面模式図である。 実施形態5の表示装置の断面模式図である。
符号の説明
1a、1b、1c、1d、1e:保護層
2a、2b:易剥離層
3a、3b、3c:接着層
4:偏光フィルム
5:粘着層
6:保護フィルム
7:λ/4板
10a、10b、10c:偏光板
11:裏偏光板
21:液晶表示パネル
22:有機ELパネル
31:タッチパネル
32:保護板
41:貼り付け部材
50:冶具
51:刃
100a、100b、100c、100d:表示装置

Claims (13)

  1. 偏光フィルムを備える偏光板であって、
    該偏光板は、該偏光フィルムの一方の主面上に積層されるとともに接着剤が硬化した第一接着層と、該第一接着層の該偏光フィルムとは反対側の主面上に積層され、かつ少なくとも該第一接着層側の主面に易剥離性を有する第一保護層とを更に備えることを特徴とする偏光板。
  2. 前記第一保護層は、易剥離性を有さず、かつ保護機能を有する層と、易剥離性を有する層とが積層されることを特徴とする請求項1記載の偏光板。
  3. 前記第一保護層は、易剥離性及び保護機能を有する単一の層であることを特徴とする請求項1記載の偏光板。
  4. 前記偏光フィルムは、ポリビニルアルコールを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の偏光板。
  5. 前記偏光フィルムは、延伸されたフィルムを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の偏光板。
  6. 前記偏光板は、前記偏光フィルムの他方の主面上に積層されるとともに接着剤が硬化した第二接着層と、該第二接着層の前記偏光フィルムとは反対側の主面上に積層された第二保護層とを更に備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の偏光板。
  7. 前記第二保護層は、位相差を有することを特徴とする請求項6記載の偏光板。
  8. 表示パネル、偏光フィルム及び基板をこの順に備える表示装置であって、
    該表示装置は、該偏光フィルムの該基板側の主面上に積層されるとともに接着剤が硬化した第三接着層と、該表示パネル及び該偏光フィルムの間に設けられた第三保護層とを更に備え、
    該基板は、貼り付け部材により該第三接着層の該偏光フィルムとは反対側の主面に貼り付けられることを特徴とする表示装置。
  9. 前記偏光フィルムは、ポリビニルアルコールを含むことを特徴とする請求項8記載の表示装置。
  10. 前記偏光フィルムは、延伸されたフィルムを含むことを特徴とする請求項8又は9記載の偏光板。
  11. 前記第三保護層は、位相差を有することを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の表示装置。
  12. 前記表示パネルは、液晶表示パネル又は有機エレクトロルミネセンス表示パネルであることを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の表示装置。
  13. 表示パネルを備える表示装置の製造方法であって、
    該製造方法は、請求項1記載の偏光板を該表示パネルに貼り付ける偏光板貼り付け工程と、
    該偏光板貼り付け工程後に、前記第一保護層を剥離する剥離工程とを含むことを特徴とする表示装置の製造方法。
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