JP2011185655A - インサーキットエミュレータ装置 - Google Patents

インサーキットエミュレータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011185655A
JP2011185655A JP2010049355A JP2010049355A JP2011185655A JP 2011185655 A JP2011185655 A JP 2011185655A JP 2010049355 A JP2010049355 A JP 2010049355A JP 2010049355 A JP2010049355 A JP 2010049355A JP 2011185655 A JP2011185655 A JP 2011185655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
reflected signal
target system
limit value
upper limit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010049355A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Osaki
真司 大崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2010049355A priority Critical patent/JP2011185655A/ja
Publication of JP2011185655A publication Critical patent/JP2011185655A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Exchanges (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Abstract

【課題】ターゲットシステムとの接続を介する伝送路やコネクタ、さらにはグランドなどの、品質や特性に左右されずに、信号品質を測定可能なICE装置を提供する。
【解決手段】ターゲットシステムに向けて差動型信号を入力し、その一方に対する2つの反射信号を、2つのリターンパスからそれぞれ受け取る。これら2つの反射信号の正常範囲を示す上限値および下限値を予め用意しておく。これら2つの反射信号のいずれかが、上限値または下限値を超えることで、ターゲットシステムの信号線またはグランドが、断線またはショートしていることを判定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ICE(InCircuit Emultator:インサーキットエミュレータ)装置と、このICE装置を用いたテスト方法とに係り、特に、ターゲットとなる伝送路の信号品質検査を行うICE装置と、このICE装置を用いたテスト方法とに係る。
マイコンで動作するプログラム(ソフトウェア)のデバグは、ICE装置を用いて行うことが可能である。このデバグを行う際、ICE装置と、このマイコンを含むターゲットシステムとは、複数の伝送路およびコネクタを介して接続される。この技術分野において、デバグを行う対象となるマイコンを含む対象デバイスの端子数は増加しており、また、その動作周波数も上昇している。
このため、ICE装置およびターゲットシステムを接続する信号線や、GND(GrouND:グランド)への接続状態に、接触不良やショートが発生すると、伝送信号の品質に大きく影響する。ICE装置からターゲットシステムに向けて信号を伝送する際に、信号波形の乱れが発生すると、ターゲットシステムが誤動作してしまう。その結果、マイコンのプログラムデバグが行えなくなってしまう。
このため、信号線やGNDを接続するコネクタの接触不良やショート、ターゲットシステムに接続する伝送路におけるインピーダンスなどの特性を確保する要求が高まっている。そのためには、GNDやコネクタのインピーダンスに左右されずに信号品質を測定する必要がある。
図1は、特許文献1(特開平07−245629号公報)に記載の伝送路の異常検出装置の構成を示す回路図である。
図1の伝送路の異常検出装置の構成要素について説明する。図1の伝送路の異常検出装置は、方形波発生器12と、ドライバ13と、スイッチ駆動回路20と、第1、第2のスイッチ18、19と、方向性結合器14と、レシーバ15と、第1、第2のコンパレータ16、17と、第1、第2のLPF(Low Pass Filter:ローパスフィルタ)21、22と、第1、第2の表示器23、24とを具備している。方向性結合器14は、伝送路11の中心導体およびGNDシールドと、ダイオードとを含む。
図1の伝送路の異常検出装置の各構成要素同士の接続関係について説明する。方形波発生器12の出力部は、ドライバ13の入力部と、スイッチ駆動回路20の入力部とに接続されている。ドライバ13の出力部は、伝送路11の中心導体に接続されている。伝送路11のGNDシールドは、GND2、3、4に接地されており、さらに、方向性結合器14のダイオードのカソードに接続されている。このダイオードのアノードは、レシーバ15の入力部に接続されている。レシーバ15の出力部は、第1のコンパレータ16の非反転入力部と、第2のコンパレータ17の反転入力部とに接続されている。第1のコンパレータ16の反転入力部には、第1の閾値電圧VTH1が印加される。第2のコンパレータ17の非反転入力部には、第2の閾値電圧VTH2が印加される。第1のコンパレータ16の出力部は、第1のスイッチ18の一方の端部に接続されている。第2のコンパレータ17の出力部は、第2のスイッチ19の一方の端部に接続されている。第1のスイッチ18の他方の端部は、第1のLPF21の入力部に接続されている。第2のスイッチ19の他方の端部は、第2のLPF22の入力部に接続されている。第1のLPF21の出力部は、第1の表示器23の入力部に接続されている。第2のLPF22の出力部は、第2の表示器24の入力部に接続されている。スイッチ駆動回路20の出力部は、第1、第2のスイッチ18、19の制御部に接続されている。
図1の伝送路の異常検出装置の動作について説明する。図2は、伝送路11における障害箇所が、方向性結合器14から比較的遠い場合の、図1の異常検出装置の各地点で観測される波形を示す波形図である。図3は、伝送路11における障害箇所が、方向性結合器14から比較的近い場合の、図1の異常検出装置の各地点で観測される波形を示す波形図である。図2および図3は、上から順に、ドライブ13が出力するドライブ波形と、レシーバ15が出力するレシーバ波形と、コンパレータ16、17が出力するコンパレータ波形と、LPF21、22が入出力するLPF入出力波形とを示している。図2および図3において、横軸は時間を、縦軸は信号電圧を、それぞれ示している。
方形波発生器12は、信号幅Tの方形波を出力する。ドライバ13は、この方形波を入力して、伝送路11の中心導体に出力する。伝送路11が、供給された方形波に対する反射信号を出力した場合、方向性結合器14は、この反射信号を検出する。レシーバ15は、検出された反射信号を入力し、第1、第2のコンパレータ16、17に向けて出力する。スイッチ駆動回路20は、図2、図3におけるドライブ波形がLOW状態である期間に、スイッチ18、19を導通状態にする。こうすることで、コンパレータ16、17の出力信号のうち、伝送路11からの反射信号に対応する部分だけをLPF21、22に供給する。
伝送路11に、短絡や断線などの障害が発生した場合は、反射信号が発生する。方向性結合器14は、ドライバ13との接続点から障害箇所までの距離に比例した時間遅れで、この反射信号を入力する。
伝送路11に発生した障害の種類が、断線であった場合は、正極性の反射信号がレシーバ15に供給される。このとき、反射信号の電圧が第1の閾値電圧VTH1を上回った場合に、第1のコンパレータ16の出力は1(High状態)となる。
伝送路11に発生した障害の種類が、短絡であった場合は、負極性の反射信号がレシーバ15に供給される。このとき、反射信号の電圧が第2の閾値電圧VTH2を下回った場合に、第2のコンパレータ17の出力は1(High状態)となる。
最後に、第1、第2の表示器23、24が、障害までの距離に応じた強度で信号を表示する。こうすることで、伝送路11に発生した障害の状況と、異常検出装置からの距離とを把握することが可能である。
特開平07−245629号公報
特許文献1の技術では、規準電圧として、伝送路11のGNDシールドを用いている。伝送路11のGNDシールドは、GND2、3、4に接地されている。したがって、これらのGND2、3、4が理想的である場合、すなわちこれらのGND2、3、4に電圧変動が無い場合にのみ、伝送路11の特性を測定することが出来る。
しかし、実際の動作では、ドライバ13が伝送路11の中心導体に向けて信号を出力すると、この信号とは反対の電流、すなわち「リターン電流」が、GNDシールドを流れる。このため、コネクタやターゲットシステムの基板のGNDの品質が測定に影響する場合がある。例えば、伝送路のGNDの品質も、測定に影響する。また、ICE装置とターゲットシステムとを接続する場合に、ICE装置と伝送路のGNDとを接続するコネクタに断線やショートがあれば、これも測定に影響が出る。ターゲットシステム上のGNDインピーダンスが高い場合にも、測定に影響が出る。
その理由を説明する。方形波としてのパルス信号を出力するドライバ13は、アンバランス(非平衡)である。また、伝送路のGNDにリターン電流を流すことで伝送路からの反射波を測定している。このため、ターゲットシステム上のGNDとの接続に問題があれば、反射波の測定はGNDインピーダンスの影響を受けてしまう。このとき、実際にはコネクタが接続されていても、ターゲットシステム上のGNDインピーダンスが高いために、異常検出器はコネクタの接触不良を検出してしまう。このように、伝送路のインピーダンスが正確に測定できない場合がある。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明によるICE装置は、差動型信号生成部(30)と、第1の線路(34)と、第1および第2のリターンパス(35、36)と、スイッチ(6)と、リファレンスパターンテーブル(61)と、反射信号異常検出部(64)とを具備する。ここで、差動型信号生成部(30)は、差動型信号(38、37)を生成する。第1の線路(34)は、差動型信号(38、37)の一方(38、37)を、異常を検出する対象であるターゲットシステム(43)に伝達する。第1および第2のリターンパス(35、36)は、差動信号(38、37)の他方をターゲットシステム(43)に伝達し、かつ、差動型信号の一方に対応する第1および第2の反射信号をそれぞれ入力する。スイッチ(6)は、第1または第2のリターンパス(35、36)のいずれかを選択して差動型信号生成部(30)に接続する。リファレンスパターンテーブル(61)は、第1または第2の反射信号の正常値の規準となる上限値および下限値(61a、61b、61c)を格納する。反射信号異常検出部(64)は、スイッチ6に選択された第1または第2のリターンパス(35、36)に対応する第1または第2の反射信号と、リファレンスパターン信号とを比較して、ターゲットシステム(43)の異常を検出する。第1または第2の反射信号が、上限値または下限値を超えることによって、ターゲットシステム(43)における信号線またはグランドにおける断線またはショートを判定する。
本発明によるICE装置を用いたテスト方法は、ICE装置に接続されたターゲットシステムの異常を検出するテスト方法である。本発明によるICE装置を用いたテスト方法は、(a)スイッチ(6)を、第1のリターンパスとの導通状態にするステップと、(b)ステップ(a)で得られた状態において、差動型信号(38、37)を生成するステップと、(c)ステップ(b)で生成された差動型信号(38、37)の一方に対応する第1の反射信号を入力するステップと、(d)ステップ(c)で入力した第1の反射信号を、正常値の規準となる上限値と比較するステップと、(e)ステップ(c)で入力した第1の反射信号を、正常値の規準となる下限地と比較するステップと、(f)スイッチ(6)を、第2のリターンパスとの導通状態にするステップと、(g)ステップ(f)で得られた状態において、差動型信号(38、37)を生成するステップと、(h)ステップ(g)で生成された差動型信号(38、37)の一方に対応する第2の反射信号を入力するステップと、(i)ステップ(h)で入力した第2の反射信号を、上限値と比較するステップと、(j)ステップ(h)で入力した第2の反射信号を、下限地と比較するステップと、(k)ステップ(d)、(e)、(i)および(j)の比較結果に基づいて、ターゲットシステム(43)における信号線またはグランドにおける断線またはショートを判定するステップとを具備する。
本発明によるICE装置と、このICE装置を用いたテスト方法では、ターゲットシステムに向けて差動型信号を入力し、その一方に対する2つの反射信号を、2つのリターンパスからそれぞれ受け取る。これら2つの反射信号の正常範囲を示す上限値および下限値を予め用意しておく。これら2つの反射信号のいずれかが、上限値または下限値を超えることで、ターゲットシステムの信号線またはグランドが、断線またはショートしていることを判定する。
図1は、特許文献1に記載の伝送路の異常検出装置の構成を示す回路図である。 図2は、伝送路における障害箇所が、方向性結合器から比較的遠い場合の、図1の異常検出装置の各地点で観測される波形を示す波形図である。 図3は、伝送路における障害箇所が、方向性結合器から比較的近い場合の、図1の異常検出装置の各地点で観測される波形を示す波形図である。 図4は、本発明によるICE装置の構成を示す回路図である。 図5は、本発明によるICE装置の動作方法、すなわち本発明によるICE装置を用いたテスト方法を示すフローチャートである。 図6は、本発明の第1の実施形態によるICE装置の、反射信号比較回路の詳細な構成を示す回路図である。 図7は、本発明の第1の実施形態において、図5のフローチャートに沿って図4の各地点における波形を示す波形図群である。図7(a)は、差動出力バッファのプラス側出力部38における信号の波形を示す波形図である。図7(b)は、差動出力バッファのマイナス側出力部37における信号の波形を示す波形図である。図7(c)は、差動出力バッファのプラス側出力部から出力された信号に対する反射信号の、正常であった場合の波形を示す波形図である。図7(d)は、差動出力バッファのプラス側出力部から出力された信号に対する反射信号の、異常があった場合の波形を示す波形図である。図7(e)は、リファレンスパターンテーブルに予め登録されたリファレンスパターンの波形を示す波形図である。 図8は、本発明の第2の実施形態による反射信号比較回路の構成を示す回路図である。 図9は、本発明の第2の実施形態において、図5のフローチャートに沿って図4の各地点における波形を示す波形図群である。図9(a)は、差動出力バッファのプラス側出力部における信号の波形を示す波形図である。図9(b)は、差動出力バッファのマイナス側出力部における信号の波形を示す波形図である。図9(c)は、差動出力バッファのプラス側出力部から出力された信号に対する反射信号の、正常であった場合の波形を示す波形図である。図9(d)は、差動出力バッファのプラス側出力部から出力された信号に対する反射信号の、異常があった場合の波形を示す波形図である。図9(e)は、差動出力バッファのマイナス側出力部から出力された信号に対する反射信号の、正常であった場合の波形を示す波形図である。図9(f)は、差動出力バッファのマイナス側出力部から出力された信号に対する反射信号の、異常があった場合の波形を示す波形図である。図9(g)は、リファレンスパターンテーブルに予め登録されたリファレンスパターンの波形を示す波形図である。
添付図面を参照して、本発明によるICE装置と、このICE装置を用いたテスト方法とを実施するための形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
図4は、本発明によるICE装置42の構成を示す回路図である。
図4のICE装置42の構成要素について説明する。図4のICE装置42は、デバグ回路66と、マイコン67と、パルス生成部65と、差動出力バッファ30と、リファレンスパターンテーブル61と、反射信号比較回路64と、比較結果記録テーブル60と、判定回路62と、リターンパス選択回路63と、スイッチ6と、第1、第2の伝送路40、41を具備している。
マイコン67は、第1、第2、第3の接続部を具備している。差動出力バッファ30は、入力部と、プラス側出力部38と、マイナス側出力部37とを具備している。リファレンスパターンテーブル61は、第1、第2の出力部94、95を具備している。リファレンスパターンテーブル61は、さらに、図7(e)に示すリファレンスパターン61aを具備している。反射信号比較回路64は、第1〜第4の入力部と、第1、第2の出力部とを具備している。比較結果記録テーブル60は、第1〜第3の入力部と、出力部とを具備している。スイッチ6は、第1、第2、第3の端部と、制御用端部とを具備している。第1の伝送路40は、中心導体34と、GNDシールド36とを具備している。第2の伝送路41は、中心導体35と、GNDシールド36とを具備している。
図6は、本発明の第1の実施形態によるICE装置42の、反射信号比較回路64の詳細な構成を示す回路図である。
図6の反射信号比較回路64の構成要素について説明する。図6の反射信号比較回路64は、第1、第2の比較器70、71を具備している。
本発明の第1の実施形態のICE装置42における各構成要素同士の接続関係について説明する。
マイコン67の第1の接続部は、デバグ回路66に接続されている。マイコン67の第2の接続部は、第1の伝送路40の中心導体34に接続されている。マイコン67の第3の接続部は、第2の伝送路41の中心導体35に接続されている。パルス生成部65の出力部は、差動出力バッファ30の入力部に接続されている。リファレンスバターンテーブル61の第1の出力部94は、反射信号比較回路64の第1の入力部に接続されている。リファレンスバターンテーブル61の第2の出力部95は、反射信号比較回路64の第2の入力部に接続されている。反射信号比較回路64の第1、第2の出力部は、比較結果記録テーブル60の第1、第2の入力部にそれぞれ接続されている。差動出力バッファ30のプラス側出力部38は、第1の伝送路40の中心導体34と、反射信号比較回路64の第3の入力部に接続されている。差動出力バッファ30のマイナス側出力部37は、スイッチ6の第1の端部に接続されている。なお、差動出力バッファ30のマイナス側出力部37は、さらに、反射信号比較回路64の第4の入力部に接続されても良い。スイッチ6の第2の端部は、第2の伝送路41の中心導体35に接続されている。スイッチ6の第3の端部は、第1、第2の伝送路40、41のGNDシールド36に接続されている。リターンパス選択回路63の第1の出力部は、スイッチ6の制御用端部に接続されている。リターンパス選択回路63の第2の出力部は、比較結果記録テーブル60の第3の入力部に接続されている。比較結果記録テーブル60の出力部は、判定回路62の入力部に接続されている。判定回路62は、判定結果48を出力する。
図4のICE装置42に接続された、ターゲットシステム43の構成要素について説明する。
図4のターゲットシステム43は、第1〜第3の入力部と、第1〜第3の配線と、図示されない回路とを具備している。図示されない回路を簡略化して、図4の回路では第1、第2のインピーダンス69、68として表している。第1〜第3の配線は、第1〜第3の配線インピーダンス31、32、33をそれぞれ具備している。以降、第1〜第3の配線を、第1〜第3の配線インピーダンス31、32、33として表す。
図4のターゲットシステム43の構成要素同士の接続関係について説明する。
第1の入力部は、第1の配線インピーダンス31の一方の端部に接続されている。第1の配線インピーダンス31の他方の端部は、第1のインピーダンス69の一方の端部に接続されている。第1のインピーダンス69の他方の端部は、GNDに接地されている。第2の入力部は、第2の配線インピーダンス32の一方の端部に接続されている。第2の配線インピーダンス32の他方の端部は、第2のインピーダンス68の一方の端部に接続されている。第2のインピーダンス68の他方の端部は、GNDに接地されている。第3の入力部は、第3の配線インピーダンス33の一方の端部に接続されている。第3の配線インピーダンス33の他方の端部は、GNDに接地されている。
図4のICE装置42およびターゲットシステム43は、第1〜第3のコネクタ45、46、47を介して接続されている。第1のコネクタ45の一方の端部は、第1の伝送路40の中心導体34に接続されている。第1のコネクタ45の他方の端部は、ターゲットシステム43の第1の入力部に接続されている。第2のコネクタ46の一方の端部は、第2の伝送路41の中心導体35に接続されている。第2のコネクタ46の他方の端部は、ターゲットシステム43の第2の入力部に接続されている。第3のコネクタ47の一方の端部は、第1、第2の伝送路40、41のGNDシールド36に接続されている。第3のコネクタ47の他方の端部は、ターゲットシステム43の第3の入力部に接続されている。
本発明のICE装置の動作について説明する。
デバグ回路66に接続されたマイコン67は、第1、第2の伝送路40、41と、第1〜第3のコネクタ45、46、47を介してターゲットシステム43に所定の信号を送信する。こうすることで、マイコン67は、ターゲットシステム43に搭載されている図示しないマイコンの代替として動作し、プログラムでバグを行う。
ICE装置42は、ターゲットシステム43との接続状態を、TDR(Time Domain Reflection)法を用いてテストする。
図5は、本発明によるICE装置42の動作方法、すなわち本発明によるICE装置を用いたテスト方法を示すフローチャートである。図5のフローチャートは、第1〜第13のステップS1〜S13を具備している。
図7は、本発明の第1の実施形態において、図5のフローチャートに沿って図4の各地点における波形を示す波形図群である。
図7(a)は、差動出力バッファ30のプラス側出力部38における信号の波形を示す波形図である。
図7(b)は、差動出力バッファ30のマイナス側出力部37における信号の波形を示す波形図である。
図7(c)は、差動出力バッファ30のプラス側出力部38から出力された信号に対する反射信号の、正常であった場合の波形を示す波形図である。
図7(d)は、差動出力バッファ30のプラス側出力部38から出力された信号に対する反射信号の、異常があった場合の波形を示す波形図である。
図7(e)は、リファレンスパターンテーブル61に予め登録されたリファレンスパターン61aの波形を示す波形図である。
以下、図5のフローチャートに沿って、本発明によるICE装置を用いたテスト方法の具体例を説明する。
本発明によるICE装置を用いたテスト方法が開始すると、まず、第1のステップS1に進む。第1のステップS1では、差動出力バッファ30のマイナス側出力部37を、第2の伝送路41の中心導体35に接続する。このとき、リターンパス選択回路63が、スイッチ6に向けてリターンパス選択信号1を出力する。スイッチ6は、リターンパス選択信号1に応じて、第1の端部と、第2の端部とを接続状態にする。この結果、第2の伝送路41の中心導体35は、第1の伝送路40の中心導体34を流れる信号のリターンパスとして動作する。第1のステップS1の次は、第2のステップS2に進む。
第2のステップS2では、差動出力バッファ30のプラス側出力部38が、第1の伝送路40の中心導体34に向けて方形波としてのパルス信号を出力する。このとき、まずパルス生成部65が方形波としてのパルス信号を生成する。次に、差動出力バッファ30のプラス側出力部38が、図7(a)に示す正極性パルス信号53を出力する。このとき、同時に、差動出力バッファ30のマイナス側出力部37は、図7(b)に示す負極性パルス信号54を出力する。第2のステップS2の次は、第3のステップS3に進む。
第3のステップS3では、ターゲットシステム43からの反射信号に基づいて、信号線における断線の有無を判断する。
正極性パルス信号53は、第1の伝送路40の中心導体34を介して、第1のコネクタ45に到達する。同様に、負極性パルス信号54は、第2の伝送路41の中心導体35を介して、第2のコネクタ46に到達する。
ここで、例として、第1の伝送路40はインピーダンスマッチングされているものとする。また、第1のコネクタ45は、小型化に伴って配線幅が細くなり、その結果、インピーダンスが100Ω程度の高い値になっているものとする。
この場合、差動出力バッファ30のプラス側出力部38から伝送路40までの距離に対応する時間において、反射信号の発生は無い。なお、図7(c)のT1は、この距離に対応する時間遅れを示す。
また、伝送路40から第1のコネクタ45までの距離に対応する時間において、反射信号50が発生する。なお、図7(c)のT2は、この距離に対応する時間遅れを示す。
さらに、ターゲットシステム43の第1の配線インピーダンス31が高い場合には、第1のコネクタ45から第1の配線までの距離に対応する時間において、反射信号58が発生する。
このように、差動出力バッファ30のプラス側出力部38から出力された信号と、第1のコネクタ45で発生する反射信号50と、ターゲットシステム43の第1の配線インピーダンス31で発生する反射信号58とを加算して、図7(c)の反射信号51が得られる。この反射信号51は、反射信号比較回路64の第3の入力部に供給される。
上述したように、リファレンスパターンテーブル61は、図7(e)に示すリファレンスパターン61aを、予め格納している。このリファレンスパターン61aは、正常時の、あるいは動作上問題が無い範囲での、ばらつき幅を持たせた2つの閾値55、56を具備している。ここで、上の閾値55は、断線閾値55である。また、下の閾値56は、ショート閾値56である。リファレンスパターンテーブル61は、断線閾値55に対応する断線閾値リファレンスパターン信号と、ショート閾値56に対応するショート閾値リファレンスパターン信号とを、第1および第2の出力部94、95からそれぞれ出力する。
反射信号比較回路64の第1の比較器70は、非反転入力部に反射信号51を、反転入力部に断線閾値リファレンスパターン信号を、それぞれ入力する。反射信号比較回路64の第1の比較器70は、反射信号51と、断線閾値リファレンスパターン信号とを比較して、その結果を断線検出信号7として出力する。すなわち、反射信号51が、断線閾値リファレンスパターン信号を上回る瞬間があった場合には、断線検出信号7を1(High状態)とする。断線検出信号7が1となった場合には、第5のステップS5へ進む。その他の場合には、第4のステップS4に進む。
第5のステップS5では、ターゲットシステム43において信号線が未接続であることを示す信号線未接続信号が、比較結果記録テーブル60に書き込まれる。
第4のステップS4では、ターゲットシステム43からの反射信号に基づいて、信号線におけるショートの有無を判断する。
すなわち、第3のステップS3における反射信号比較回路64の第1の比較器70と同様に、第2の比較器71は、反転入力部に反射信号51を、非反転入力部にショート閾値リファレンスパターン信号を、それぞれ入力する。反射信号比較回路64の第2の比較器71は、反射信号51と、ショート閾値リファレンスパターン信号とを比較して、その結果をショート検出信号8として出力する。すなわち、反射信号51が、ショート閾値リファレンスパターン信号を下回る瞬間があった場合には、ショート検出信号8を1(High状態)とする。ショート検出信号8が1となった場合には、第6のステップS6へ進む。その他の場合は、第7のステップS7に進む。
第6のステップS6では、ターゲットシステム43において信号線がショートしていることを示す信号線ショート信号が、比較結果記録テーブル60に書き込まれる。
第7のステップS7では、差動出力バッファ30のマイナス側出力部37を、第2の伝送路41のGNDシールド36に接続する。このとき、リターンパス選択回路63が、スイッチ6に向けてリターンパス選択信号1を出力する。スイッチ6は、リターンパス選択信号1に応じて、第1の端部と、第3の端部とを接続状態にする。この結果、第1、第2の伝送路40、41のGNDシールド36は、第1の伝送路40の中心導体34を流れる信号のリターンパスとして動作する。第7のステップS7の次は、第8のステップS8に進む。
第8のステップS8では、第1のステップS1と同様に、差動出力バッファ30のプラス側出力部38が、第1の伝送路40の中心導体34に向けて方形波としてのパルス信号を出力する。このとき、まずパルス生成部65が方形波としてのパルス信号を生成する。次に、差動出力バッファ30のプラス側出力部38が、図7(a)に示す正極性パルス信号53を出力する。このとき、同時に、差動出力バッファ30のマイナス側出力部37は、図7(b)に示す負極性パルス信号54を出力する。第8のステップS8の次は、第9のステップS9に進む。
第9のステップS9では、第3のステップS3と同様に、ターゲットシステム43からの反射信号に基づいて、GNDにおける断線の有無を判断する。
すなわち、正極性パルス信号53は、第1の伝送路40の中心導体34を介して、第1のコネクタ45に到達する。ただし、負極性パルス信号54は、第1、第2の伝送路40、41のGNDシールド36を介して、第2のコネクタ46に到達する。
ここで、例として、第3のコネクタ47に接触不良があり、第1、第2の伝送路40、41のGNDシールド36と、ターゲットシステム43の第3の配線インピーダンス33とが接続されていないものとする。この場合、正極性パルス信号53に対応するリターン電流が流れる経路が無い。したがって、第1の伝送路40は第1のコネクタ45を介してターゲットシステム43に接続されているものの、リターンパスが無いため、第1のコネクタ45のインピーダンスは開放状態の無限大になる。したがって、差動出力バッファ30から第1のコネクタ45までの距離に対応する時間遅れT2以降に、正極性の反射信号57が発生する。
このように、差動出力バッファ30のプラス側出力部38から出力された信号と、反射信号57とを加算して、図7(d)に示す反射信号52が得られる。この反射信号52は、反射信号比較回路64の第3の入力部に供給される。
ここで、第3のステップS3と同様に、反射信号比較回路64の第1の比較器70は、反射信号52を、断線閾値リファレンスパターン信号と比較して、その結果を断線検出信号7として出力する。すなわち、反射信号52が、断線閾値リファレンスパターン信号を上回る瞬間があった場合には、断線検出信号7を1(High状態)とする。断線検出信号7が1となった場合には、第12のステップS12へ進む。その他の場合には、第10のステップS10に進む。
第12のステップS12では、ターゲットシステム43においてGNDが未接続であることを示すGND未接続信号が、比較結果記録テーブル60に書き込まれる。
第10のステップS10では、ターゲットシステム43からの反射信号に基づいて、GNDにおけるショートの有無を判断する。
すなわち、第4のステップS4と同様に、反射信号比較回路64の第2の比較器71は、反射信号51と、ショート閾値リファレンスパターン信号とを比較して、その結果をショート検出信号8として出力する。すなわち、反射信号52が、ショート閾値リファレンスパターン信号を下回る瞬間があった場合には、ショート検出信号8を1(High状態)とする。ショート検出信号8が1となった場合には、第13のステップS13へ進む。その他の場合は、第11のステップS11に進む。
第13のステップS13では、ターゲットシステム43においてGNDがショートしていることを示すGNDショート信号が、比較結果記録テーブル60に書き込まれる。
第11のステップS11では、信号線、GND、ともに断線もショートも無いことを示す接続OK信号が、比較結果記録テーブル60に記録される。
以上に説明したように、本発明の第1の実施形態によるICE装置およびこのICE装置を用いたテスト方法では、問題が信号線またはGNDのいずれにあるのかを判定できる。また、ICE装置をターゲットシステムに接続して動作させる前に、コネクタの接触状態や、ターゲットシステムの配線インピーダンスを測定して動作上問題ないことを判断することができる。その結果、ICE装置を使った際にICE装置からターゲットシステムに向けて伝送する信号の乱れによる誤動作を未然に防止することが出来る。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態によるICE装置は、第1の実施形態とほぼ同じ構成を有する。ただし、差動出力バッファ30のマイナス側出力部37は必ず反射信号比較回路64に接続されている必要があり、リファレンスパターンテーブル61は2つのリファレンスパターン信号を格納しており、反射信号比較回路64の構成が異なる。
図8は、本発明の第2の実施形態による反射信号比較回路64の構成を示す回路図である。図8の反射信号比較回路64は、第1、第2、第3のスイッチ90、91、93と、比較器96とを具備している。第1、第2、第3のスイッチ90、91、93は、各々、第1、第2、第3の端部および図示されない制御用端部を具備している。
図8の反射信号比較回路64の構成要素同士の接続関係について説明する。第1のスイッチ90の第1の端部は、比較器96の非反転側入力部に接続されている。第1のスイッチ90の第2の端部は、差動出力バッファ30のプラス側出力部38に接続されている。第1のスイッチ90の第3の端部は、差動出力バッファ30のマイナス側出力部37に接続されている。第2のスイッチ91の第1の端部は、比較器96の出力部に接続されている。第2のスイッチ91の第2の端部は、反射信号比較回路64が断線検出信号7を出力する第1の出力部に接続されている。第2のスイッチ91の第3の端部は、反射信号比較回路64がショート検出信号8を出力する第2の出力部に接続されている。第3のスイッチ93の第1の端部93は、比較器96の反転側入力部に接続されている。第3のスイッチ93の第2の端部は、リファレンスパターンテーブルの第1の出力部94に接続されている。第3のスイッチ93の第3の端部は、リファレンスパターンテーブルの第2の出力部95に接続されている。第1、第2、第3の信号90、91、93の制御用端部は、それぞれ、図示されない制御部に接続されている。
本発明の第2の実施形態によるICE装置のその他の構成は、第1の実施形態と同じであるので、さらなる説明を省略する。
本発明の第1の実施形態では、反射信号比較回路64が2つの比較器70、71を具備していた。ここで、第1の比較器70は断線の検出を、第2の比較器71はショートの検出を、それぞれ担当していた。その一方で、本発明の第2の実施形態では、反射信号比較回路64は比較器を1つのみ具備している。この比較器96は、第1のスイッチ90を切り替えることによって、断線またはショートを検出する役割が切り替わる。
すなわち、第3のスイッチ93において、第1の端部と、第2の端部とが導通状態である場合、比較器96は、リファレンスパターンテーブル61から、断線閾値リファレンスパターン信号を反転入力部に入力する。さらに、第1のスイッチ93において、第1の端部と、第2の端部とが導通状態である場合、比較器96は、差動出力バッファ30のプラス側出力部38から出力される信号を、非反転入力部に入力する。つまり、この場合は、比較器96は断線の検出を行う。このとき、第2のスイッチ91において、第1の端部と、第2の端部とを導通状態にすることで、比較器96は、断線検出の結果を示す信号を比較結果記録テーブル60の第1の入力部に向けて出力する。これは、本発明の第2の実施形態によるICE装置を用いたテスト方法の、図5のフローチャートにおける第1、第2、第3のステップS1、S2、S3と第7、第8、第9のステップS7、S8、S9に対応する。
また、第3のスイッチ93において、第1の端部と、第3の端部とが導通状態である場合、比較器96は、リファレンスパターンテーブル61から、ショート閾値リファレンスパターン信号を反転入力部に入力する。また、第1のスイッチ93において、第1の端部と、第3の端部とが導通状態である場合、比較器96は、差動出力バッファ30のマイナス側出力部37から出力される信号を、非反転入力部に入力する。つまり、この場合は、比較器96はショートの検出を行う。このとき、第2のスイッチ91において、第1の端部と、第2の端部とを導通状態にすることで、比較器96は、ショート検出の結果を示す信号を比較結果記録テーブル60の第2の入力部に向けて出力する。これは、本発明の第2の実施形態によるICE装置を用いたテスト方法の、図5のフローチャートにおける第1、第2、第4のステップS1、S2、S4と第7、第8、第10のステップS7、S8、S10に対応する。
図9は、本発明の第2の実施形態において、図5のフローチャートに沿って図4の各地点における波形を示す波形図群である。図9(a)は、差動出力バッファ30のプラス側出力部38における信号の波形を示す波形図である。図9(b)は、差動出力バッファ30のマイナス側出力部37における信号の波形を示す波形図である。図9(c)は、差動出力バッファ30のプラス側出力部38から出力された信号に対する反射信号の、正常であった場合の波形を示す波形図である。図9(d)は、差動出力バッファ30のプラス側出力部38から出力された信号に対する反射信号の、異常があった場合の波形を示す波形図である。図9(e)は、差動出力バッファ30のマイナス側出力部37から出力された信号に対する反射信号の、正常であった場合の波形を示す波形図である。図9(f)は、差動出力バッファ30のマイナス側出力部37から出力された信号に対する反射信号の、異常があった場合の波形を示す波形図である。図9(g)は、リファレンスパターンテーブル61に予め登録されたリファレンスパターン61b、61cの波形を示す波形図である。
本発明の第2の実施形態における図9(a)、図9(b)、図9(c)、図9(e)および図9(g)の61bは、本発明の第1の実施形態における図7(a)、図7(b)、図7(c)、図7(d)および図7(e)の61aと、それぞれ同じ波形であり、かつ、それぞれ同じように用いられる。すなわち、図5のフローチャートにおける第3、第9のステップS3、S9において、反射信号51、52がリファレンスパターン信号55を上回る瞬間があれば、信号線において異常が検出されたと判断される。
図9(d)、図9(f)および図9(g)の61cは、図9(c)、図9(e)および図7(e)の61aと、それぞれ極性を反転した波形であり、同じように用いられる。ただし、図9(g)の61cは、図7(e)の61aが有するショート閾値56の極性反転信号であるショート閾値86を有する。また、図9(d)の反射信号81は、図9(c)の反射信号50の極性反転信号であって、図9(c)の反射信号50、58の代わりに、それぞれに対応する極性反転信号である反射信号80、88を有する。同様に、図9(f)の反射信号82は、図9(e)の反射信号52の極性反転信号であって、図9(e)の反射信号57の代わりに、対応する極性反転信号である反射信号87を有する。すなわち、図5のフローチャートにおける第4、第10のステップS4、S10において、反射信号81、82がショート閾値86を下回る瞬間があれば、信号線においてショートが検出されたと判断される。
本発明の第2の実施形態によるICE装置を用いたテスト方法の他の部分については、第1の実施形態と同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
このように、本発明の第2の実施形態では、第1、第2、第3のスイッチ90、91、93のそれぞれにおいて、第1の端部を、第2または第3の端部のいずれかに適宜に導通させることで、図5のフローチャートにおける第3、第4、第9、第10のステップを、1つの比較器96だけで実行することが可能となる。すなわち、本発明の第1の実施形態と比較して、比較器の数を1つ減らし、回路規模を削減することが可能となる。
以上に説明したように、本発明のICE装置およびこのICE装置を用いたテスト方法は、伝送路やコネクタのGNDに障害がある場合や、ターゲットシステムのGNDやコネクタのインピーダンスが高い場合でも、伝送路の検査を行うことができる。
本発明によれば、差動出力バッファ30の出力のうち、一方を伝送路、特に同軸線路の中心導体に接続し、他方の接続先を別の任意の伝送路から選択して接続することが出来る。また、伝送路に応じた反射信号リファレンスパターンを既知の閾値として用いることで、伝送路からの反射の状態監視が出来る。その結果、GNDやコネクタのインピーダンスに左右されずに、伝送路の良否の判断を行うことが出来る。
1 リターンパス選択信号
2 GND
3 GND
4 GND
6 SW
7 断線検出信号
8 ショート検出信号
11 伝送路
12 方形波発生器
13 ドライバ
14 方向性結合器
15 レシーバ
16 コンパレータ
17 コンパレータ
18 スイッチ
19 スイッチ
20 スイッチ駆動回路
21 LPF
22 LPF
23 表示器
24 表示器
30 差動出力バッファ
31 配線インピーダンス
32 配線インピーダンス
33 配線インピーダンス
34 伝送路40の中心導体
35 伝送路41の中心導体
36 伝送路40、41のGNDシールド
37 差動出力バッファ30の−出力
38 差動出力バッファ30の+出力
40 伝送路
41 伝送路
42 ICE装置
43 ターゲットシステム
45 コネクタ
46 コネクタ
47 コネクタ
48 判定結果
50 反射信号
51 反射信号
52 反射信号
53 正極性パルス
54 負極性パルス
55 断線閾値
56 ショート閾値
57 反射信号
58 反射信号
60 比較結果記録テーブル
61 リファレンスパターンテーブル
62 判定回路
63 リターンパス選択回路
64 反射信号比較回路
65 パルス生成部
66 デバグ回路
67 マイコン
68 インピーダンス
69 インピーダンス
70 比較器
71 比較器
80 反射信号(反射信号50の極性反転信号)
81 反射信号(反射信号51の極性反転信号)
82 反射信号(反射信号52の極性反転信号)
86 ショート閾値(ショート閾値56の極性反転信号)
87 反射信号(反射信号57の極性反転信号)
88 反射信号(反射信号58の極性反転信号)
90 スイッチ
91 スイッチ
93 スイッチ
94 第1の出力部
95 第2の出力部
96 比較器
T1 時間遅れ
T2 時間遅れ
T3 時間遅れ

Claims (8)

  1. 差動型信号を生成する差動型信号生成部と、
    前記差動型信号の一方を、異常を検出する対象であるターゲットシステムに伝達する第1の線路と、
    前記差動信号の他方を前記ターゲットシステムに伝達し、かつ、前記差動型信号の一方に対応する第1および第2の反射信号をそれぞれ入力する第1および第2のリターンパスと、
    前記第1または前記第2のリターンパスのいずれかを選択して前記差動型信号生成部に接続するスイッチと、
    前記第1または前記第2の反射信号の正常値の規準となる上限値および下限値を格納するリファレンスパターンテーブルと、
    前記スイッチ6に選択された前記第1または前記第2のリターンパスに対応する前記第1または前記第2の反射信号と、前記リファレンスパターン信号とを比較して、前記ターゲットシステムの異常を検出する反射信号異常検出部と
    を具備し、
    前記第1または前記第2の反射信号が、前記上限値または前記下限値を超えることによって、前記ターゲットシステムにおける信号線またはグランドにおける断線またはショートを判定する
    ICE(InCircuit Emulator)装置。
  2. 請求項1に記載のICE装置において、
    前記ターゲットシステムと接続するための第1および第2の伝送路をさらに具備し、
    前記第1の伝送路は、
    中心導体としての前記第1の線路と、
    グランドシールドとしての前記第2のリターンパスと
    を具備し、
    前記第2の伝送路は、
    中心導体としての前記第1のリターンパスと、
    グランドシールドとしての前記第2のリターンパスと
    を具備する
    ICE装置。
  3. 請求項1または2に記載のICE装置において、
    前記第1または前記第2の反射信号と、前記上限値または前記下限値との比較結果に基づいて、前記ターゲットシステムの異常を判定する判定回路と
    をさらに具備し、
    前記判定回路は、
    前記第1の反射信号が前記上限値を上回る第1の場合に、前記ターゲットシステムの信号線が未接続であると判定し、
    前記第1の反射信号が前記下限値を下回る第2の場合に、前記ターゲットシステムの信号線がショートしていると判定し、
    前記第2の反射信号が前記上限値を上回る第3の場合に、前記ターゲットシステムのグランドが未接続であると判定し、
    前記第2の反射信号が前記下限値を下回る第4の場合に、前記ターゲットシステムのグランドがショートしていると判定し、
    前記第1〜第4の場合のいずれにも当てはまらない場合に、前記ターゲットシステムの信号線およびグランドは正常であると判定する
    ICE装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のICE装置において、
    前記反射信号比較回路は、
    前記第1の反射信号と、前記上限値または前記下限値とを比較する第1の比較器と、
    前記第2の反射信号と、前記上限値または前記下限値とを比較する第2の比較器と
    を具備する
    ICE装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載のICE装置において、
    前記リファレンスパターンテーブルは、
    前記上限値を出力する上限値出力部と、
    前記下限値を出力する下限値出力部と
    を具備し、
    前記反射信号比較回路は、
    2つの入力を比較する比較器と、
    前記比較器の第1の入力部と、前記第1または前記第2のリターンパスのいずれかとを導通状態にする第1のスイッチと、
    前記比較器の第2の入力部と、前記上限値出力部または前記下限値出力部のいずれかとを導通状態にする第2のスイッチと
    を具備する
    ICE装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のICE装置において、
    前記ターゲットシステムに接続されて、前記ターゲットシステムにおけるマイコンの代替動作を行うマイコンと、
    前記マイコンを制御して前記ターゲットシステムのデバグを行うデバグ回路と
    をさらに具備する
    ICE装置。
  7. ICE装置に接続されたターゲットシステムの異常を検出するテスト方法であって、
    (a)スイッチを、第1のリターンパスとの導通状態にするステップと、
    (b)前記ステップ(a)で得られた状態において、差動型信号を生成するステップと、
    (c)前記ステップ(b)で生成された前記差動型信号の一方に対応する第1の反射信号を入力するステップと、
    (d)前記ステップ(c)で入力した前記第1の反射信号を、正常値の規準となる上限値と比較するステップと、
    (e)前記ステップ(c)で入力した前記第1の反射信号を、正常値の規準となる下限地と比較するステップと、
    (f)前記スイッチを、第2のリターンパスとの導通状態にするステップと、
    (g)前記ステップ(f)で得られた状態において、前記差動型信号を生成するステップと、
    (h)前記ステップ(g)で生成された前記差動型信号の一方に対応する第2の反射信号を入力するステップと、
    (i)前記ステップ(h)で入力した前記第2の反射信号を、前記上限値と比較するステップと、
    (j)前記ステップ(h)で入力した前記第2の反射信号を、前記下限地と比較するステップと、
    (k)前記ステップ(d)、(e)、(i)および(j)の比較結果に基づいて、前記ターゲットシステムにおける信号線またはグランドにおける断線またはショートを判定するステップと
    を具備する
    ICE装置を用いたテスト方法。
  8. 請求項7に記載のICE装置を用いたテスト方法において、
    前記ステップ(k)は、
    (k−1)前記第1の反射信号が前記上限値を上回る場合に、前記ターゲットシステムの信号線が未接続であると判定するステップと、
    (k−2)前記第1の反射信号が前記下限値を下回る場合に、前記ターゲットシステムの信号線がショートしていると判定するステップと、
    (k−3)前記第2の反射信号が前記上限値を上回る場合に、前記ターゲットシステムのグランドが未接続であると判定するステップと、
    (k−4)前記第2の反射信号が前記下限値を下回る場合に、前記ターゲットシステムのグランドがショートしていると判定するステップと
    を具備し、
    (l)前記ステップ(k−1)〜(k−4)のいずれの場合にも当てはまらない場合に、前記ターゲットシステムの信号線およびグランドは正常であると判定するステップ
    をさらに具備する
    ICE装置を用いたテスト方法。
JP2010049355A 2010-03-05 2010-03-05 インサーキットエミュレータ装置 Withdrawn JP2011185655A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010049355A JP2011185655A (ja) 2010-03-05 2010-03-05 インサーキットエミュレータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010049355A JP2011185655A (ja) 2010-03-05 2010-03-05 インサーキットエミュレータ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011185655A true JP2011185655A (ja) 2011-09-22

Family

ID=44792141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010049355A Withdrawn JP2011185655A (ja) 2010-03-05 2010-03-05 インサーキットエミュレータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011185655A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017166975A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 アルプス電気株式会社 オープン/ショート検査回路及び負荷駆動装置
JP2021026135A (ja) * 2019-08-06 2021-02-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示装置および検査方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017166975A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 アルプス電気株式会社 オープン/ショート検査回路及び負荷駆動装置
JP2021026135A (ja) * 2019-08-06 2021-02-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 表示装置および検査方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009204329A (ja) 回路ボード検査システム及び検査方法
JP2006343267A (ja) 直流回路の絶縁抵抗測定器、静電容量測定器、絶縁抵抗測定方法および静電容量測定方法
CN100489549C (zh) 导线短/开路测试装置
JP5437183B2 (ja) 測定装置および基板検査装置
JP2010536641A (ja) 接続部品の接続を監視する監視装置
JP2011185655A (ja) インサーキットエミュレータ装置
JP2012149914A (ja) プリント基板劣化検査装置および劣化検査方法
TW201525477A (zh) 檢測系統的校正與運作方法
TWI763565B (zh) 自動測試機的線路自檢方法
JP6918659B2 (ja) 回路基板検査装置
JP5510964B2 (ja) 導通検査方法
TWI743629B (zh) 能夠於直流耦合模式下執行複數種測試的測試系統、傳送器與接收器
JP6491852B2 (ja) 回路素子測定装置
JP2011158347A (ja) 半導体装置および検査システム
JP4924231B2 (ja) 半導体試験装置
JP2006189352A (ja) インピーダンス変換回路、入出力回路及び半導体試験装置
JP5546986B2 (ja) 絶縁検査装置
JP4676218B2 (ja) 回路配線検査方法および回路配線検査装置
JP4876026B2 (ja) 基板検査装置
JP2013024724A (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JPH11231022A (ja) 半導体装置の検査方法および検査装置
CN110324196B (zh) 缆线运作监测系统
TWI635293B (zh) Cable operation detection system
KR101578917B1 (ko) 순간단락 검사 장치 및 그의 검사 방법
JP5101339B2 (ja) 検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20130507