JP2011185587A - 被処理物の乾燥方法および乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 被処理物の一例としての生ゴミGを回転可能な容器5内に収容し、容器内に温風を導入することで生ゴミGを乾燥させる際、容器5の回転を停止させた状態で容器5内に温風を導入して表面に露出する生ゴミGを乾燥させる第1工程と、その後容器5を回転させることで新たに水分を含んだ生ゴミGを表面に露出させる第2工程と、水分を含んだ生ゴミGが表面に露出した時点で容器の回転を停止させて新たに表面に露出する生ゴミGを乾燥させる第3工程を設け、これら工程を繰り返すようにする。また、必要に応じて、攪拌ばね23によって生ゴミGを攪拌する。
【選択図】 図3
Description
一方、生ゴミに温風を吹き付けて乾燥させるような技術として、生ゴミを収容する生ゴミ処理部の上部に、送風口と排気口を設け、攪拌手段によって生ゴミを送風口に向けて攪拌しながら移送し、送風口から温風を吹きつけるような技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
この際、容器の回転方式等は任意であるが、例えばドラム型の容器を縦回転(ドラム軸に対して直交する方向の回転軸周りに回転)させることにより、攪拌効果が高くなって好適である。
また、温風を導入する導入路や排気路を回転軸部分に設けることにより、装置の簡素化が図れる。
なお、容器の回転と停止のタイミングの一例としては、例えば、容器がドラム型で縦回転させるような場合に、回転は数回転程度、容器の回転を停止させた乾燥時間を5分〜25分程度とるようにすれば好適であり、また、温風の温度としては、例えば80〜150℃程度が好適である。
ここで、容器内で被処理物を乾燥させるに際しては、容器内の湿気の程度が大きく影響し、相対湿度が高いままでは乾燥効率が悪くなる。また、高温の空気を多量に送りこんでも熱効率が悪く、しかも排ガスを脱臭するための労力が多大に必要となる。そこで、容器内の湿気を積極的に除去して乾燥効率を上げるため、所定のタイミングで、容器内の空気を循環させて水分を除去する循環工程を行う。なお、このように水分を除去して乾燥させれば、熱処理されて臭気も少なくなるのが一般的であるため、特に脱臭器等は必要ではないが、必要に応じて脱臭器等を設けるようにしてもよい。
ここで、所定のタイミングとして、例えば、容器の回転が停止したときなどに行うと好適である。
すなわち、容器の回転軸部分に設けられる導入路を通して温風を容器内に供給する場合、50〜60℃程度の温風であれば特に問題はないが、温風の温度をそれ以上に高くすると、容器を回転させるための軸受けベアリングのオイル等に熱的負担がかかり、保守整備が煩雑となる。そこで、加熱源を容器内に設けることで、装置を簡素に構成できる。
そして、この攪拌ばねによって被処理物を攪拌すれば、被処理物が団子状に固まるのを防止でき、効果的に乾燥させることができる。
ここで、容器の姿勢が特定の姿勢になったときの一例としては、例えば容器内に設けられる攪拌ばねが被処理物に接触した時点などである。
なお、この水分除去用循環機構としては、例えば、容器内の空気を一時的に容器外に導いて空気から水分を抜き取った後、この空気を容器内に戻す工程で加熱部によって一部の空気を加熱して高温脱臭を連続的に行うようにしてもよく、空気を循環させるためのファンや、抜き取った水分を容器外に排出するための排水部や、空気を加熱するための加熱部等によって構成すれば好適である。
また、容器内の一部に、被処理物を攪拌するための攪拌ばねを設ければ、被処理物が団子状になるのを効果的に防止できる。
また、容器内の空気の一部を取り出して水分や臭気を除去し再び容器内に戻す工程を行うことにより、より効率的に乾燥等を行うことができる。
また、容器内に温風を導入する際、空気を加温するための加熱源を容器内に設ければ、回転軸のベアリング等からオイルが乾いたり蒸発したりすることが防止され保守整備が楽になる。
また、容器が回転して特定の姿勢になったとき、攪拌ばねによって被処理物を攪拌すれば、被処理物が団子状に固まるのを効果的に抑制できる。
なお、このような空気導入パイプ15内の空気を加温する加熱源16としては、例えば容器5内の水平パイプ3の中間部分(図の破線に示すような箇所)に配置してもよい。
なお、温風の温度としては、例えば80〜130℃程度が好適である。
そして、この排気パイプ17を通して容器5内の空気を排気するが、この排気パイプ17の下流側には、脱臭器やフィルタ等(不図示)を設け、また必要に応じて吸引ポンプを設けるようにしている。
そして、この空気が存在する空間部には、容器5内の空気の一部を一時的に容器5外に出して、空気に含まれる水分を抜き出して除去した後、この空気を再び容器5内に戻す水分除去用循環機構18を設けている。
そして、この水分除去用循環機構18は、容器5のドラム軸方向の一方側の側壁から張り出して設けており、この方向は、容器5の回転を停止させて生ゴミの表面を乾燥させる際、生ゴミGが溜まる方向とは逆の上部側で、空気が存在する側としている。
また、このような水分除去用循環機構18は、乾燥時に容器内に空気が存在する側の容器5の側壁に複数個所設けるようにしてもよく、また、循環路20と容器5内部との境界部に、異物の侵入を防止するメッシュ部材等を設けてもよい。
出し入れ口14から容器5内に生ゴミGを投入する。この際、生ゴミGの量は、容器5内の半分程度とし、少なくとも、水分除去用循環機構18の循環路20には届かないような量にする。
また、これと同時に水分除去用循環機構18のファン21を駆動して、容器5内の空気を循環路20を通して循環させる。
すると、容器5内に導入された温風によって、表面に露出する生ゴミの水分が蒸発し、容器5内の湿度があがるが、この湿度の高い空気の一部は水分除去用循環機構18を循環することで、水分を除去される。
因みに、この回転は、通常2〜5回転程度である。また、容器5を回転させている間における空気導入パイプ15からの温風の供給や、排気パイプ17からの排気は自由であり、継続していても停止していてもよい。
そして、表面に露出する生ゴミGが乾燥すると、上記のような手順を繰り返すことで、生ゴミGが団子状になるのを防止できるとともに、効率よく乾燥させることができる。
なお、容器5が回転中に水分除去用循環機構18の駆動を停止する理由は、循環路20内に生ゴミG等が吸い込まれるのを防止するためである。
そして、容器5内の生ゴミGの乾燥が完了すると、容器5を回転させて出し入れ口14を下向きにし、蓋を開けて払い出す。
なお、生ゴミ処理の場合、必要に応じて容器5内に生ゴミ処理用の微生物を投入してもよい。微生物を投入することにより生ゴミの乾燥と生ゴミ処理を効率的に行うことができる。
この実施例は、容器5内の所定箇所に攪拌ばねを設け、容器5の姿勢が特定の姿勢になったとき、攪拌ばねで被処理物を攪拌するようにした構成例であり、上記例と同様に、被処理物として生ゴミGを例にとり、また、図面においては、前記例と同様な箇所に同一の番号を付している。
例えば、容器5の回転軸となる水平パイプ3を容器5の中央部分に貫通させているが、このような構成は例示であり、また、被処理物は生ゴミGに限定されるものではなく、例えば、乾燥食品等を乾燥する場合などにも適用可能である。
Claims (6)
- 被処理物を乾燥させる乾燥方法であって、被処理物を回転可能な容器内に収容する収容工程と、容器の回転軸部分に設けられる導入路を通して所定温度に加温した温風を容器内に導入することで容器内に蒸気を発生させ、この蒸気が含まれる空気を容器の回転軸部分に設けられる排気路から容器外に排気する乾燥工程を備え、この乾燥工程では、容器の回転を停止させた状態で容器内に温風を導入することで表面に露出する被処理物を乾燥させる第1工程と、その後容器を回転させることで新たな水分を含んだ被処理物を表面に露出させる第2工程と、水分を含んだ被処理物が表面に露出した時点で容器の回転を停止させて表面に露出する被処理物を乾燥させる第3工程とを繰り返すようにしたことを特徴とする被処理物の乾燥方法。
- 前記乾燥工程において、所定のタイミングで、容器内の空気の一部を抜き出して空気中に含まれる水分や臭気を除去した後、水分や臭気が除去された空気を再び容器内に戻す循環工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の被処理物の乾燥方法。
- 前記容器内に所定温度に加温した温風を導入する際、空気を加温するための加熱源を容器内に設けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の被処理物の乾燥方法。
- 前記乾燥工程において、容器の姿勢が特定の姿勢になったとき、容器内に設けられる攪拌ばねによって被処理物を攪拌する工程が行われることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の被処理物の乾燥方法。
- 被処理物を乾燥させる乾燥装置であって、被処理物を収容することのできる回転可能な容器と、この容器内に所定温度に加温した温風を導入することができる温風導入機構と、容器内から蒸気が含まれる空気を排気することのできる排気機構と、容器内の空気の一部を抜き出して空気中に含まれる水分を容器外に放出させた後、水分が放出された空気を再び容器内に戻すことのできる水分除去用循環機構を備えたことを特徴とする乾燥装置。
- 前記容器内の一部に、被処理物を攪拌するための攪拌ばねを設けたことを特徴とする請求項5に記載の乾燥装置。
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2010
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