JP2011184705A - 高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性が高く、低コストで実現可能な高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造方法を提供すること。
【解決手段】高強度中空ばね用の鋼管ビレットを、熱間加工した後に中間熱処理し、さらに冷間加工して高強度中空ばね用シームレス鋼管を製造する方法において、前記中間熱処理を、加熱温度が750〜1000℃(但し、750℃は含まない)、750℃を超える加熱時間が60〜1800sec、及び加熱温度から500℃までの冷却速度が0.5〜20℃/secの条件で行うことを特徴とする高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、高強度の中空ばね用シームレス鋼管の製造方法に関し、特に自動車に使用される中空形状の懸架ばねなど適したシームレス鋼管の製造方法に関するものである。
一般にコイルばねは中実の素線を巻回して形成されたものであるが、これを軽量化すべく、中空の素線すなわち管状のものを用いる発想は特許文献1などにすでに提案されているように古くから知られてはいるが、その製造が困難であることと過去の市場ニーズもさほど強くなかったことも相俟って実用化に至る状況になかった。
一方、近年は自動車を中心とする各種車両の軽量化に対するニーズが一段と高まりつつあり、排ガス規制を受けるガソリン車に限らず、今後有望視される電気自動車においても消費エネルギーの削減の観点から車体全体の軽量化は将来に亘って必要不可欠なテーマとして位置付けられ、これに伴ってサスペンションの主要部品である懸架ばねを中空化する技術ついても改めて注目され、その実用化に向けての本格的な開発が推進されている現状にある。
ところで、この中空懸架ばねは直径16mm前後の小径の鋼管(単にパイプということがある)を素材として熱間あるいは冷間でばね成形を行い、次いで焼入れ、焼き戻しなどの熱処理を施し、最終的にセッチング、ショットピーニングなどを行って製品となすが、素材となる鋼管が懸架ばねの特性を大きく左右するため、この素材鋼管の品質を維持、向上させることが重要となる。
この中空ばね用素材鋼管として当初製造コストの面から電縫管(溶接管)が検討されたが、ばね用鋼材(JIS G4801)は一般に0.5%以上のCを含有する高C鋼で、またSiやMnなどの合金元素を含むため、造管、溶接工程を必須とするその製造に適さないことが判明し、シームレス鋼管の適用が検討されるに至った。
シームレス鋼管の製法については、特殊な穿孔工程(マンネスマン穿孔)を必要とするマンネスマン法と呼ばれる熱間圧延法あるいは、このような穿孔工程を必要としない熱間押出し法などにより、ビレットの熱間加工行い、さらに冷間加工行って製品サイズの鋼管を得るのが一般的であるが、前者のマンネスマン法の採用を前提とした技術として特許文献2に記載のものが提案されている。この技術はマンネスマン穿孔前の加熱温度条件並びに中間熱処理条件を規定することで一定の品質を確保しながら加工性を改善するものであるが、生産性が悪い上に上記穿孔が可能な素材を前提とするため強度の高い鋼管を製造することが困難であり、さらに鋼管の内周面に表面傷が発生するなどの問題があった。
この問題を解消するため、後者の熱間押出し法を用いる技術が特許文献3及び4に提案されている。両文献に開示される技術はいずれも熱間押出し法として静水圧押出しを採用するものである。
しかしながら、これらの従来技術においても熱間静水圧押出法による熱間加工後に複数回の圧延及び/または抽伸などの冷間加工を経るため生産性が悪く、コスト高となり高強度ばね用として中実材に取って代わり実用化するには不十分である。特許文献4に記載(参照)されているように、熱間静水圧押出法にて製造できるシームレス鋼管は外径30〜60mm程度であるが、自動車用の懸架ばねなどとして使用するには、これを冷間加工して外径約20mm以下まで減径しなければならない。この際の加工減面率は外径20mmまでの加工の場合でも、55〜88%であり、大きな減面加工を必要とする。本発明者らは、これらの従来技術をベースとして、製造コスト低減のために、加工方法などを工夫することによって一回の冷間加工工程の減面率を増加し、工程を簡略化することを検討したが、これら従来技術に記載されている製法では、減面率約30%が加工限界で、それ以上の加工は困難であり、押出外径30mmから外径20mmまで成形する場合でも、少なくとも3回の冷間加工工程が必要であることが分かった。
従って、このような状況の下、中空ばねの実用化をより一層具体化させるためには、特に冷間加工工程の生産性を向上させ、高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造コストを低減する技術開発望まれていた。
特公昭58−137666号公報 特許第2512984号公報 特開2007−125588号公報 特開2007−127227号公報
本発明は、上述した技術背景に鑑みてなされたものであり、生産性が高く、低コストで実現可能な高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造方法を提供することをその課題とするものである。
本発明は上記課題を解決するための手段として、以下の内容を要旨とする高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造方法をここに提案する。
(1)高強度中空ばね用の鋼管ビレットを、熱間加工した後に中間熱処理し、さらに冷間加工して高強度中空ばね用シームレス鋼管を製造する方法において、前記中間熱処理を、加熱温度が750〜1000℃(但し、750℃は含まない)、750℃を超える加熱時間が60〜1800sec、及び加熱温度から500℃までの冷却速度が0.5〜20℃/secの条件で行うことを特徴とする高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造方法。
(2)前記高強度中空ばね用の鋼管ビレットが、C:0.20〜0.70質量%、Si:0.50〜3.00質量%、Mn:0.10〜3.00質量%、P:0.030質量%以下(0%を含む)、S:0.030質量%以下(0%を含む)、N:0.0200質量%以下(0%を含む)、残部Fe及び不可避的不純物からなる請求項1に記載の高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造方法。
(3)前記鋼管ビレットが、さらにCr:3.00質量%以下(0%を含まない、以下同じ)、B:0.0150質量%以下、Al:0.100質量以下、V:1.000質量%以下、Ti:0.300質量%以下、Nb::0.300質量%以下、Ni:3.00質量%以下、Cu:3.00質量%以下、Mo:2.00質量%以下、Ca:0.0050質量%以下、Mg:0.0050質量%以下、REM:0.0200質量%以下、Zr:0.100質量%以下、Ta:0.100質量%以下、Hf:0.100質量%以下から選ばれる1種以上を含有する請求項2に記載の高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造方法。
本発明によれば、生産性が高く、低コストで実現可能な高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造方法を提供することができる。すなわち、熱間加工後の冷間加工工程において一回の加工減面率が50%を超える場合であっても、本発明により、素材に割れを発生させることなく、効率よく高強度中空ばね用シームレス鋼管を製造することができるものである。
また、本発明によれば、懸架ばねなどのサスペンション部品の中空化を推進することができ、自動車など車両の更なる軽量化を図ることができる。
本発明者らは、前記背景技術で述べたように、特許文献3及び4に開示された従来のシームレス鋼管の製造方法では、一回の冷間加工工程による加工減面率は30%が加工限界であることを認識した上で、この冷間加工における加工限界を向上させる技術手段についてさらに鋭意研究を行ったところ、加工対象となる素材中の炭化物の形態制御によって冷間加工限界が向上できるのではないかとの着想を得た。
上記従来技術は、熱間押出しによる熱間加工工程とピルガー圧延あるいは抽伸による冷間加工工程の間に中間熱処理が組み込まれている。この中間熱処理は、冷間加工性を確保するために採用されている球状化焼鈍であり、加工後の素材を650〜750℃の温度域にて加熱し、素材中の炭化物を球状化させて軟質化させる熱処理である。
しかし、この球状化焼鈍によって得られる球状化組織の場合、その後の冷間加工中に、球状化炭化物と母相の変形能が異なるため、炭化物と母相の界面にひずみが集中してボイド生成し、加工減面率が一定以上に上昇すると素材の割れが生じることになる。このため、冷間加工における加工限界の向上を図るには、あらかじめ素材組織中の炭化物をひずみ集中の起こりにくい形態に制御することが有力な方法と考えられる。
そこで、本発明者らは、加工素材の金属組織中における炭化物形態と加工限界に着目して引き続き、研究、実験を重ねた結果、球状炭化物を消失させ、パーライト組織とすれば加工限界が向上することを究明するに至った。このパーライト組織は、フェライトとセメンタイトが層状に配列した組織で、球状化組織と比べて高硬度であり、従来の技術常識に基づく加工性確保の指針に反する。
ところが、このパーライト組織は、冷間加工中、層状のフェライト(母相)とセメンタイトが連動して変形するため、ひずみ集中が軽減され、加工減面率が上昇してもボイド形成しにくく、事実、後述の実施例から明らかなごとく、球状化組織に比べて加工限界が遥かに向上し、一回の加工減面率が55%以上の強加工を行った場合でも鋼管素材に割れを発生させずに製造できることが分かったのである。
上述した発明者らの研究、実験及び知見により、従来とは異なった技術視点から、特異な解決原理に基づく新たな中間熱処理を導入、採用することにより、冷間加工における加工限界が向上することを確認し、解決手段に記した本発明を完成させたものである。
本発明の高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造方法に関し、まず最大の特徴である中間熱処理について説明する。
〔1〕本製造方法における中間熱処理
本発明の中間熱処理は、冷間加工前の素材の組織をパーライト組織とするために、下記の三つの熱処理条件(加熱・冷却条件)を満足させる必要がある。
(1)加熱温度:750〜1000℃(但し、750℃は含まない)
中間熱処理前における素材、すなわち熱間加工を経た素材の金属組織中には炭化物が存在していることから、この炭化物を溶解、消失させなければならないが、加熱温度が750℃以下の低温では未溶解の炭化物が残存することになり、本発明の意図する冷間加工時の加工限界を向上させることができない。従って、750℃を超える温度とする必要がある。一方、加熱温度が1000℃を越える高温では、加熱中にオーステナイト組織が粗大化して焼入れ性が向上し、冷却中にパーライト変態しにくくなり、ベイナイトやマルテンサイトといった冷間加工性に乏しい硬質組織を形成しやすくなり、やはり本発明の意図する加工限界を向上させることが困難となる。従って、1000℃以下の温度とする必要がある。よって、本発明の中間熱処理における加熱温度は750℃を超え1000℃以下の温度範囲に加熱するものとする。
また、加熱温度の下限に関しては、上記炭化物の溶解、消失の容易さの観点から、好ましくは820℃以上とするのがよい。また、加熱温度の上限に関しては、上記硬質組織の形成し難さの観点から、好ましくは950℃以下とするのがよい。
(2)加熱時間:60〜1800sec
本発明における加熱時間は750℃を超える時間として定義される。この加熱時間が60sec未満では素材の組織中の炭化物溶解、消失が不十分となり、未溶解炭化物が残るため、本発明の意図する加工限界を向上させることが難しくなる。従って、これを確実に溶解、消失させるためには60sec以上の加熱時間が必要である。一方、1800secを超える長時間では、オーステナイト粒径が粗大化し、パーライト組織を得にくくなり、やはり、本発明の意図する加工限界を向上が困難となる。従って、1800sec以下の加熱時間とすることが必要である。よって、本発明の中間熱処理における加熱時間は60sec以上1800sec以下とする。
また、加熱時間の下限に関しては、上記炭化物の溶解、消失の容易さの観点から、好ましくは300sec以上するのがよい。また、加熱時間の上限に関しては、上記オーステナイト粒径が粗大化のし難さの観点から、好ましくは540sec以下とするのがよい。
(3)加熱温度から500℃までの冷却速度:0.5〜20℃/sec
上述した加熱条件で素材を加熱した後、冷却中にパーライト変態せしめるためには、冷却条件すなわち冷却速度を制御しなければならないが、加熱による加熱温度から500℃までの冷却速度が0.5℃/sec未満では冷却が遅すぎてパーライト変態せずに球状炭化物が析出し、球状化焼鈍組織と同様の組織とり、本発明の意図する加工限界の向上は望めない。従って、この冷却速度を0.5℃/sec以上とする必要がある。一方、同冷却速度が20℃/secを超えると、冷却が速すぎて、ベイナイトやマルテンサイトといった硬質組織が生成し、やはり、本発明の意図する加工限界の向上が困難となる。従って、同冷却速度は20℃/sec以下とする必要がある。よって、冷却中に安定的にパーライト変態せしめるため、本発明の中間熱処理における加熱温度から500℃までの冷却速度を0.5℃/sec以上20℃/sec以下と定める。
また、上記の冷却速度の下限に関しては、球状炭化物の析出をより抑制し、パーライト変態を一層進みやすくする観点から、好ましくは1℃/sec以上とすればよい。また、上記の冷却速度の上限に関しては、上記硬質組織の生成のし難さの観点から、好ましくは10℃/sec以下とすればよい。
次いで、本発明の高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造方法における冷間加工について説明する。
〔2〕本製造方法における冷間加工
本発明においては高強度中空ばね用の鋼管ビレットを、熱間加工した後、前記の中間熱処理を行い、さらにこれを冷間加工するが、熱間加工については、鋼管の表面性状を良好に維持できる点から特許文献3、4で提案される熱間静水圧押出し法を採用することが好ましいが、熱間加工の方式やその条件は本発明の特徴とするところでないので、圧延法など従来から知られる熱間加工法によっても良く、加工条件も任意の方法が採用できる。
一方、冷間加工については、加工の方式は圧延(ピルガ−圧延など)、抽伸のいずれでも採用できるが、加工の条件が従来と様相を異にする。
前記したように本発明の特徴とする中間熱処理の導入により、加工限界を大幅に向上できることから以下の加工条件とする。
すなわち、本発明の冷間加工においては一回の加工減面率を好ましくは30%以上、さらに好ましくは50%以上とした加工条件を採用する。
従って、自動車用の中空懸架ばねなどの外形20mm以下の小径のシームレス鋼管製品を製造対象とした場合には、熱間加工後の外径が30〜60mmの素材となるため、従来においては三回以上の多数回の加工工程(工数)を要するが、本発明では一回または二回の加工で製造することができる。
次に、本発明の製造方法において対象とする鋼管ビレットの成分について説明する。
〔3〕鋼管ビレットの成分
本発明の製造対象となるシームレス鋼管は高強度中空ばね用であることから、解決手段(1)に記載のように加工対象である鋼管ビレットもこの用途に適合する鋼成分であればいかなる成分でもよいが、特にこの高強度中空ばね用として推奨される成分について解決手段(2)及び(3)において規定した。これらの鋼管ビレットの成分について以下に説明する。
(1)C:0.20〜0.70%
Cは鋼材の強度への影響が大きい。高強度ばねに適用するには0.20%以上の添加が必要である。一方で、Cを増量すると、焼入れ時に脆いレンズマルテンサイトが生成し、ばね疲労特性が劣化する。そのため0.70%以下にする必要がある。
また、このC量の下限については、より好ましくは0.30%以上、更に好ましくは0.35%以上、一層好ましくは0.40%以上であり、その下限については、より好ましくは0.65%以下、更に好ましくは0.60%以下、一層好ましくは0.55%以下である。
(2)Si:0.50〜3.00%
Siは500℃以下での焼戻し軟化抵抗が大きいことが知られている。比較的低温で焼戻し処理を行うばねの強度確保に必要な元素であり0.50%以上の添加が必要である。一方で、Si増量は焼戻し時のセメンタイト析出を抑制し、残留γを増加させるが、残留γの増加によりばね特性が劣化するため3.00%以下とする必要がある。
また、このSi量の下限については、より好ましくは1.00%以上、更に好ましくは1.40%以上、一層好ましくは1.70%以上であり、その下限については、より好ましくは2.80%以下、更に好ましくは2.60%以下、一層好ましくは2.40%以下である。
(3)Mn:0.10〜3.00%
Mnは有害元素SをMnSとして固定して靭性劣化を抑制する。そのためには0.10%以上の添加が必要になる。一方、Mnはセメンタイトに固溶し安定化させるが、Mn増量によってセメンタイト中のMn比が高くなると、加熱時にセメンタイトが溶解しにくくなる。よって、3.00%以下とすることが必要である。
また、このMn量の下限については、より好ましくは0.15%以上、更に好ましくは0.20%以上、一層好ましくは0.30%以上であり、その上限についてはより好ましくは2.50%以下、更に好ましくは2.00%以下、一層好ましくは1.50%以下である。
(4)P:0.03%以下(0%を含む)
Pは粒界偏析して靭性を劣化させるため低いほど良い。高強度ばねとしての特性を確保するためには0.03%以下とする必要がある。
また、このP量の下限については、より好ましくは0.020%以下、更に好ましくは0.015%以下、一層好ましくは0.010%以下である。
(5)S:0.030%以下(0%を含む)
Sは粒界脆化や粗大硫化物形成により靭性劣化させるため低いほど良い。高強度ばねとしての特性を確保するためには0.030%以下に制御する必要がある。
また、このS量の上限については、より好ましくは0.020%以下、更に好ましくは0.015%以下、一層好ましくは0.010%以下である。
(6)N:0.0200%以下(0%を含む)
NはAlやTiなどと窒化物を形成し、組織微細化して靭性向上に寄与するが、固溶状態で存在すると靭性を劣化させる。そのため本発明では、N量0.0200%とする必要がある。
また、このN量の上限については、より好ましくは0.0150%以下、更に好ましくは0.0100%以下、一層好ましくは0.0050%以下である。
(7)Cr:3.00%以下(0%を含まない)
Crは焼戻し後の強度確保や耐食性向上に有効であり、ばねの高強度化に有利な元素である。この効果を発揮させるには0.20%以上の添加が好ましい。一方、Crはセメンタイトに固溶し安定化させるが、Cr増量によってセメンタイト中のCr比が高くなると、加熱時にセメンタイトが溶解しにくくなるため3%以下とする必要がある。
また、このCr量の下限については、より好ましくは0.40%以上、更に好ましくは0.60%以上、一層好ましくは0.80%以上であり、その上限については、より好ましくは2.50%以下、更に好ましくは2.00%以下、一層好ましくは1.50%以下である。
(8)B:0.0150%以下(0%を含まない)
BはPの粒界偏析を軽減し、靭性劣化を抑制する効果がある。この効果を発現させるには0.0010%以上添加すればよい。一方、過剰添加すると粗大な炭硼化物を生成し、強度低下、靭性劣化を招くので、0.0150%以下とする必要がある。
また、このB量の上限については、より好ましくは0.0015%以上、更に好ましくは0.0020%以上、一層好ましくは0.0025%以上であり、その下限については、より好ましくは0.0120%以下、更に好ましくは0.0100%以下、一層好ましくは0.0070%以下である。
(9)Al:0.100%以下(0%を含まない)
AlはNをAlNとして固定し、固溶Nによる靭性劣化を抑制する上、組織微細化して靭性向上に寄与する。この効果を発揮させるには0.001%以上添加すればよい。しかしながら、AlはSiと同様に焼戻し時のセメンタイト析出を抑制し、残留γを増加させる効果があり、Al増量すると残留γの増加によりばね特性が劣化する。このため、0.100%以下とする必要がる。
また、このAl量の下限については、より好ましくは0.002%以上、更に好ましくは0.005%以上、一層好ましくは0.010%以上であり、その上限については、より好ましくは0.070%以下、更に好ましくは0.050%以下、一層好ましくは0.030%以下である。
(10)V:1.000%以下(0%を含まない)
Vは炭窒化物を形成して組織微細化に寄与し、靭性向上に有効である。この効果を発揮させるには、0.020%以上添加すればよい。しかしながら、過剰添加は炭窒化物が粗大化し靭性を劣化させる。この観点から1.000%以下とする必要がある。更に、コスト低減の観点からは必要最小限の添加が望ましい。
また、このV量の下限については、より好ましくは0.030%以上、更に好ましくは0.050%以上、一層好ましくは0.070%以上であり、その上限については、より好ましくは0.500%以下、更に好ましくは0.300%以下、一層好ましくは0.200%以下である。
(11)Ti:0.300%以下
Tiは炭窒化物を形成して組織微細化に寄与し、靭性向上に有効である。この効果を発揮させるには、0.020%以上添加すればよい。しかしながら、過剰添加は炭窒化物が粗大化し靭性を劣化させる。この観点から0.3%以下とする必要がある。更に、コスト低減の観点からは必要最小限の添加が望ましい。
また、このTi量の下限については、より好ましくは0.030%以上、更に好ましくは0.050%以上、一層好ましくは0.070%以上であり、その上限については、より好ましくは0.250%以下、更に好ましくは0.200%以下、一層好ましくは0.150%以下である。
(12)Nb:0.300%以下(0%を含まない)
Nbは炭窒化物を形成して組織微細化に寄与し、靭性向上に有効である。この効果を発揮させるには、0.02%以上添加すればよい。しかしながら、過剰添加は炭窒化物が粗大化し靭性を劣化させる。この観点から0.3%以下とする必要がある。更に、コスト低減の観点からは必要最小限の添加が望ましい。
また、このNb量の下限については、より好ましくは0.030%以上、更に好ましくは0.050%以上、一層好ましくは0.070%以上であり、その上限については、より好ましくは0.250%以下、更に好ましくは0.200%以下、一層好ましくは0.150%以下である。
(13)Ni:3.00 %以下(0%を含まない)
Niは添加によって靭性を向上させることが知られており、また、加熱時の脱炭を抑制する効果もあり、ばね耐久特性向上に寄与する。これらの効果を発揮させるには0.1%以上添加すればよい。一方、過剰添加すると残留γを増加させてばね特性を劣化させる。
よって、3%以下とする必要がある。更に、コスト低減の観点からは必要最小限の添加が望ましい。
また、このNi量の下限については、より好ましくは0.20%以上、更に好ましくは0.40%以上、一層好ましくは0.60%以上であり、その上限については、より好ましくは2.50%以下、更に好ましくは2.00%以下、一層好ましくは1.50%以下である。
(14)Cu:3.00%以下(0%を含まない)
Cuは加熱時の脱炭を抑制する効果があり、ばね耐久特性向上に寄与する。この効果を発揮させるには0.10%以上添加すればよい。一方、過剰添加すると残留γを増加させてばね特性を劣化させる。よって、3%以下とする必要がある。更に、コスト低減の観点からは必要最小限の添加が望ましい。
また、このCu量の下限については、より好ましくは0.20%以上、更に好ましくは0.40%以上、一層好ましくは0.60%以上であり、その上限については、より好ましくは2.50%以下、更に好ましくは2.00%以下、一層好ましくは1.50%以下である。
(15)Mo:2.00%以下(0%を含まない)
MoはPの粒界偏析を軽減し、靭性劣化を抑制する効果がある。また、炭化物を形成して組織微細化に寄与し、靭性を向上させる。これらの効果を発現させるには0.2%以上の添加が必要である。一方、過剰添加すると顕著な凝固偏析帯を形成し、靭性劣化を招く。よって2%以下とする必要がある。更に、コスト低減の観点からは必要最小限の添加が望ましい。
また、このMo量の下限については、より好ましくは0.30%以上、更に好ましくは0.50%以上、一層好ましくは0.70%以上であり、その上限については、より好ましくは1.80%以下、更に好ましくは1.60%以下、一層好ましくは1.40%以下である。
(16)Ca:0.0050%以下(0%を含まない)
Caは微量添加で硫化物を微細化し、靭性向上に寄与する。この効果を発現するためには、0.0001%以上添加すればよい。一方、過剰添加すると逆に靭性劣化を招く。よって、0.005%以下とする必要がある。
また、このCa量の下限については、より好ましくは0.0002%以上、更に好ましくは0.0003%以上、一層好ましくは0.0004%以上であり、その上限については、より好ましくは0.0030%以下、更に好ましくは0.0020%以下、一層好ましくは0.0010%以下である。
(17)Mg: 0.0050%以下(0%を含まない)
Mgは微量添加で硫化物を微細化し、靭性向上に寄与する。この効果を発現するためには、0.0001%以上添加すればよい。一方、過剰添加すると逆に靭性劣化を招く。よって0.005%以下とする必要がある。
また、このMg量の下限については、より好ましくは0.0002%以上、更に好ましくは0.0003%以上、一層好ましくは0.0004%以上であり、その上限については、より好ましくは0.0030%以下、更に好ましくは0.0020%以下、一層好ましくは0.0010%以下である。
(18)REM:0.0200%以下(0%を含まない)
REMは微量添加で硫化物を微細化し、靭性向上に寄与する。この効果を発現するためには、0.0001%以上添加すればよい。一方、過剰添加すると逆に靭性劣化を招く。よって、0.0200%以下とする必要がある。
また、このREM量の下限については、より好ましくは0.0002%以上、更に好ましくは0.0003%以上、一層好ましくは0.0004%以上であり、その上限については、より好ましくは0.0100%以下、更に好ましくは0.0050%以下、一層好ましくは0.0010%以下である。
なお、本発明でREMとは、ランタノイド元素(LaからLnまでの15元素)およびSc、Yを合わせたものを指す。
(19)Zr: 0.100%以下(0%を含まない)
Zrは炭窒化物を形成して組織微細化に寄与し、靭性向上に有効である。この効果を発揮させるには、0.010%以上添加すればよい。しかしながら、過剰添加は炭窒化物が粗大化し靭性を劣化させる。この観点から0.100%以下とする必要がある。更に、コスト低減の観点からは必要最小限の添加が望ましい。
また、このZr量の下限については、より好ましくは0.020%以上、更に好ましくは0.025%以上、一層好ましくは0.030%以上であり、その上限については、より好ましくは0.080%以下、更に好ましくは0.060%以下、一層好ましくは0.040%以下である。
(20)Ta:0.100%以下(0%を含まない)
Taは炭窒化物を形成して組織微細化に寄与し、靭性向上に有効である。この効果を発揮させるには、0.01%以上添加すればよい。しかしながら、過剰添加は炭窒化物が粗大化し靭性を劣化させる。この観点から0.100%以下とする必要がある。更に、コスト低減の観点からは必要最小限の添加が望ましい。
また、このTa量の下限については、より好ましくは0.020%以上、更に好ましくは0.025%以上、一層好ましくは0.030%以上であり、 その上限については、より好ましくは0.080%以下、更に好ましくは0.060%以下、一層好ましくは0.040%以下である。
(21)Hf:0.100%以下(0%を含まない)
Hfは炭窒化物を形成して組織微細化に寄与し、靭性向上に有効である。この効果を発揮させるには、0.010%以上添加すればよい。しかしながら、過剰添加は炭窒化物が粗大化し靭性を劣化させる。この観点から0.100%以下とする必要がある。更に、コスト低減の観点からは必要最小限の添加が望ましい。
また、このHf量の下限については、より好ましくは0.020%以上、更に好ましくは0.025%以上、一層好ましくは0.030%以上であり、その上限については、より好ましくは0.080%以下、更に好ましくは0.060%以下、一層好ましくは0.040%以下である。
〔4〕実施例
本発明の効果を検証するため下記の実験を実施した。
表1に示す成分を有する、外径143mm、肉厚50mmの各鋼管ビレットを1000℃に加熱して熱間静水圧装置により熱間加工して、外径60mm、肉厚15mmの素管を作製した。
これらの素管を表2に記載の種々の条件(加熱温度、加熱時間及び冷却速度)で熱処理(中間熱処理)した。
そして、熱処理後の素管をピルガ−圧延機を用いて、下記4種の加工条件で冷間加工し、加工後の鋼管の割れの有無を確認し、割れがないものを○、割れが認められたものを×として評価し、表2にその結果を示した。
条件1:外径60mm、肉厚15mmから外径50mm、肉厚12.5mmに加工し、加工減面率を30.6%とする。
条件2:外径60mm、肉厚15mmから外径40mm、肉厚10mmに加工し、加工減面率を55.6%とする。
条件3:外径60mm、肉厚15mmから外径30mm、肉厚7.5mmに加工し、加工減面率を75.0%とする。
条件4:上記条件3にて割れが認められなかったものについては加工後の材料を用いて、再度熱処理(中間熱処理と同一条件にて実施)を行った後、高強度中空ばね用シームレス鋼管の製品サイズである外径16mm、肉厚4mmまで加工を行った。
表2の結果から、本発明例すなわち本発明の熱処理条件を満足する中間熱処理を行ったシームレス鋼管は、いずれもこの条件を満足しない比較例に比べて、加工限界が遙かに向上し、一回の加工減面率が55%以上の冷間加工を行った場合でも割れが生じないことが分り、また、本発明の熱処理条件の範囲において、より適切な加熱、冷却条件を選択することにより、同加工減面率をさらに75.0%以上とした場合でも割れを発生させずに冷間加工を実施できることが了解できる。従って、本発明により、20mm以下の小径の高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造に当たって、冷間加工の工数を従来より容易に減少でき、生産性を大幅に高めるとともにこれに要する製造コストを著しく軽減できるものである。

Claims (3)

  1. 高強度中空ばね用の鋼管ビレットを、熱間加工した後に中間熱処理し、さらに冷間加工して高強度中空ばね用シームレス鋼管を製造する方法において、前記中間熱処理を、加熱温度が750〜1000℃(但し、750℃は含まない)、750℃を超える加熱時間が60〜1800sec、及び加熱温度から500℃までの冷却速度が0.5〜20℃/secの条件で行うことを特徴とする高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造方法。
  2. 前記高強度中空ばね用の鋼管ビレットが、C:0.20〜0.70質量%、Si:0.50〜3.00質量%、Mn:0.10〜3.00質量%、P:0.030質量%以下(0%を含む)、S:0.030質量%以下(0%を含む)、N:0.0200質量%以下(0%を含む)、残部Fe及び不可避的不純物からなる請求項1に記載の高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造方法。
  3. 前記鋼管ビレットが、さらにCr:3.00質量%以下(0%を含まない、以下同じ)、B:0.0150質量%以下、Al:0.100質量以下、V:1.000質量%以下、Ti:0.300質量%以下、Nb::0.300質量%以下、Ni:3.00質量%以下、Cu:3.00質量%以下、Mo:2.00質量%以下、Ca:0.0050質量%以下、Mg:0.0050質量%以下、REM:0.0200質量%以下、Zr:0.100質量%以下、Ta:0.100質量%以下、Hf:0.100質量%以下から選ばれる1種以上を含有する請求項2に記載の高強度中空ばね用シームレス鋼管の製造方法。
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