JP2011184305A - アディポネクチン産生促進剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全性の高い天然物由来の成分を用いて、アディポネクチン産生促進剤を提供すること。および、コンブの仮根部、特に養殖コンブ仮根部のさらなる利用法を提供すること。
【解決手段】コンブ仮根部由来、特に養殖コンブ仮根部由来のフコイダンを有効成分とする、アディポネクチン産生促進剤、およびこれを含む飲食品または健康食品。フコイダンは、コンブ仮根部からの抽出により得ることができる。
【選択図】なし
【解決手段】コンブ仮根部由来、特に養殖コンブ仮根部由来のフコイダンを有効成分とする、アディポネクチン産生促進剤、およびこれを含む飲食品または健康食品。フコイダンは、コンブ仮根部からの抽出により得ることができる。
【選択図】なし
Description
本発明は、アディポネクチン産生促進剤およびこれを含有する飲食品に関する。詳しくは、従来は利用されずに廃棄されていたコンブ仮根部、特に養殖コンブ仮根部を用い、これから抽出した有効成分をアディポネクチン産生促進剤として利用するものである。
アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌される生理活性物質であるアディポサイトカインの一種であり、骨格筋および肝臓にドミナントに発現する2種の受容体(AdipoR-1およびAdipoR-2) と結合し、AMP-activated protein kinaseを活性化することで脂肪酸の燃焼と糖の取り込みを促進する。また、アディポネクチンは、エネルギー代謝亢進のみならず、マクロファージ、リンパ球、生殖細胞の活性や血管内皮細胞の修復を促進する作用をもつ。内臓脂肪が増加するとアディポネクチンの末梢血中濃度は減少することが知られ、2型糖尿病、メタボリックシンドローム、冠動脈疾患の患者では血中濃度が低下している。これまでに報告されたアディポネクチンの作用としては、インスリン感受性の亢進、動脈硬化抑制、抗炎症、心筋肥大抑制などがある。
従って、アディポネクチンは肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の改善に効果が期待され、アディポネクチンの産生を促進する物質の開発が進められている。特に、安全性の点から天然物由来の物質を用いたアディポネクチン産生促進剤が提案されており、例えば、シイタケ、タモギタケ、アンズタケ、鹿角霊芝より選ばれる1種または2種以上の抽出物を含有するアディポネクチン産生促進剤(特許文献1)、ナリンゲンカルコンまたはその誘導体を有効成分とするアディポネクチン産生増強・促進剤(特許文献2)、メチル化カテキン類を有効成分とするアディポネクチン産生促進剤 (特許文献3) などが知られている。
一方、本発明者らは、先に、養殖昆布において、それまで費用をかけて廃棄していた仮根部の利用法を検討し、食品素材として利用できることを見出した(特許文献4)。即ち、養殖コンブの仮根部は、古くから食品として利用されてきたコンブ葉状体とは異なり、カリウムと食物繊維を多量に含んでいることを見出し、減塩や食物繊維補給のために有用な食品素材を提供したものである。また、養殖コンブの仮根部が有効な抗腫瘍成分を含有していることも見出している(特許文献5)。しかし、コンブ仮根部から抽出したフコイダンのアディポネクチン産生促進作用についてはこれまで全く知られていない。
コンブは褐藻類コンブ科コンブ属の海藻の葉状体を乾燥したものであり、通常、葉状体の先端部と下端部および仮根部は除いて製品化される。また、根昆布と称して販売されているものは、コンブの仮根ではなく、コンブ仮根部に近い葉状体の下端部である。天然のコンブでは、仮根部は岩盤に強く付着しており、採取の際に岩石、土砂との分離が難しい。養殖昆布では、受精した幼胞子体を付着させたロープを、太いロープに結び付けて海中に入れて栽培するため採取が容易である。上記の本発明者等による発明前は、養殖昆布の仮根部の海への投棄は汚染の問題を生じるため、陸揚げして埋め立てなどの手段で廃棄処分していた。
本発明の目的は、安全性の高い天然物由来の成分を用いて、優れたアディポネクチン産生促進剤を提供することである。また、コンブの仮根部、特に養殖コンブ仮根部のさらなる利用法を提供するものである。
本発明者らは、養殖コンブ仮根の利用を検討する過程で、養殖コンブ仮根由来の成分の中でフコイダンに着目し、これを投与したラットにおいてアディポネクチン産生促進効果を確認し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は以下の通りである。
1.コンブ仮根部由来のフコイダンを有効成分とする、アディポネクチン産生促進剤。
2.フコイダンが、コンブ仮根部からの抽出により得られたものである、上記1記載のアディポネクチン産生促進剤。
3.コンブが養殖コンブである、上記1または2記載のアディポネクチン産生促進剤。
4.上記1〜3のいずれかの項記載のアディポネクチン産生促進剤を含有する飲食品。
5.上記1〜3のいずれかの項記載のアディポネクチン産生促進剤を含有する健康食品。
1.コンブ仮根部由来のフコイダンを有効成分とする、アディポネクチン産生促進剤。
2.フコイダンが、コンブ仮根部からの抽出により得られたものである、上記1記載のアディポネクチン産生促進剤。
3.コンブが養殖コンブである、上記1または2記載のアディポネクチン産生促進剤。
4.上記1〜3のいずれかの項記載のアディポネクチン産生促進剤を含有する飲食品。
5.上記1〜3のいずれかの項記載のアディポネクチン産生促進剤を含有する健康食品。
本発明のアディポネクチン産生促進剤は、アディポネクチンの産生促進作用に優れていると共に、安全性の確認された食品素材由来の成分を利用するので、安全性の面でも優れている。従って、本発明のアディポネクチン産生促進剤を健康食品として、あるいは、通常の飲料や食品に添加して用いて、肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の予防・改善効果を期待することができる。また、本発明はコンブ仮根、特に養殖コンブ仮根の別の利用方法を見出した点でも有用な発明である。
本発明のアディポネクチン産生促進剤は、コンブ仮根部由来のフコイダンを有効成分とする。
本発明で使用するフコイダンは、コンブ仮根部、特に好ましくは養殖コンブ仮根部由来のフコイダンである。フコイダンは、海藻などに含まれる、フコースを主成分とした硫酸化多糖類の総称であり、原料の違いにより成分や構造に違いがみられる。コンブ仮根部から得られるフコイダンは、L−フコイダンおよびGa−フコイダンからなる。L−フコイダンは葉状体にも含まれているフコイダンであり、フコースおよびガラクトースを構成糖として含む。Ga−フコイダンは仮根部特有のフコイダンであり、糖としてはフコースを主体とし、その他にマンノース、ガラクトース、キシロース、グルコースで構成されている。コンブ仮根部由来フコイダンにはL−フコイダンとGa−フコイダンが1:1〜2:1の割合で含まれる。
本発明で使用するフコイダンは、コンブ仮根部、特に好ましくは養殖コンブ仮根部由来のフコイダンである。フコイダンは、海藻などに含まれる、フコースを主成分とした硫酸化多糖類の総称であり、原料の違いにより成分や構造に違いがみられる。コンブ仮根部から得られるフコイダンは、L−フコイダンおよびGa−フコイダンからなる。L−フコイダンは葉状体にも含まれているフコイダンであり、フコースおよびガラクトースを構成糖として含む。Ga−フコイダンは仮根部特有のフコイダンであり、糖としてはフコースを主体とし、その他にマンノース、ガラクトース、キシロース、グルコースで構成されている。コンブ仮根部由来フコイダンにはL−フコイダンとGa−フコイダンが1:1〜2:1の割合で含まれる。
フコイダンはメカブ、オキナワモズクなどの他の褐藻類にも含まれているが、本発明で使用するコンブ仮根部由来のフコイダンは、他の海藻由来のフコイダン、また葉状体由来のフコイダンとは、構成糖の点で異なる。特に、Gaフコイダンは、他の海藻や葉状体には存在せず、コンブ仮根部のみに存在するという特徴を有する。
本発明においてフコイダンを得るために用いるコンブ仮根とは、図1に示したコンブの部位のうち、仮根 (holdfast) を主とし、葉柄 (stipe)を含んでいてもよい部分を指し、以前は食用として利用されず廃棄されていた部分である。通常のコンブ製品は葉状体 (frond)の先端部と下端部を除いた部分から製造され、葉状体の下端部は根昆布と称されて利用されている。本発明で仮根を使用するコンブの種類には、マコンブ、ミツイシコンブ、リシリコンブなどがあり、特に限定されないが、採取が容易であることなどから養殖コンブであるのが好ましい。
本発明で用いるコンブ仮根部由来のフコイダンとしては、コンブ仮根部より抽出した粗フコイダンでも、それを精製したフコイダンでもよい。
コンブ仮根からフコイダンを得る方法は、既知のフコイダン調製方法が使用でき特に限定されないが、例えば、コンブ仮根やその粉末に、熱水抽出、無機酸による抽出、有機酸による抽出などの抽出操作、あるいは、塩化カルシウム等の2価の陽イオンを含む水溶液による抽出操作、およびこれらを組み合わせた方法を適用する。また、抽出液から粗フコイダンを得るために、エタノール等の低級アルコールによる凝集、あるいは限外ろ過器を用いることによる、ナトリウム等の無機塩類の除去を行う。
コンブ仮根からフコイダンを得る方法は、既知のフコイダン調製方法が使用でき特に限定されないが、例えば、コンブ仮根やその粉末に、熱水抽出、無機酸による抽出、有機酸による抽出などの抽出操作、あるいは、塩化カルシウム等の2価の陽イオンを含む水溶液による抽出操作、およびこれらを組み合わせた方法を適用する。また、抽出液から粗フコイダンを得るために、エタノール等の低級アルコールによる凝集、あるいは限外ろ過器を用いることによる、ナトリウム等の無機塩類の除去を行う。
さらに、クロマトグラフィーなどの精製手段により粗フコイダンを精製してもよい。また、得られるフコイダンをイオン交換やゲルろ過クロマトグラフなどの方法でGa−フコイダンやL−フコイダンに分離してもよい。
好ましくは、コンブ仮根を乾燥後、粉砕機で粉砕する等の通常の粉末化手段を用いて粉末化し、得られるコンブ仮根粉末より塩酸などの無機酸によりフコイダンを抽出する。フコイダン抽出および精製方法の好適な一態様は以下の通りである。
(水溶性成分の抽出)
養殖コンブ仮根を乾燥して粉砕して得られる粉末に、塩酸等の酸でpH2.0 〜2.5 に調整した水を10〜13倍量加え、70〜80℃で2〜3時間程度抽出を行う。抽出操作を2〜3回繰り返し、上澄を採取し遠心分離を行う。得られた上清をろ紙等で濾過し清澄液を得る。その後の操作を容易にするために、清澄液をエバポレーターを用い減圧濃縮する。濃縮の際は、沈澱が析出すると沈澱に粗フコイダンが含まれてしまうため、なるべく沈澱が析出しないようにするのが望ましい。濃縮後の溶液を遠心分離し、沈澱を除去する。
(水溶性成分の抽出)
養殖コンブ仮根を乾燥して粉砕して得られる粉末に、塩酸等の酸でpH2.0 〜2.5 に調整した水を10〜13倍量加え、70〜80℃で2〜3時間程度抽出を行う。抽出操作を2〜3回繰り返し、上澄を採取し遠心分離を行う。得られた上清をろ紙等で濾過し清澄液を得る。その後の操作を容易にするために、清澄液をエバポレーターを用い減圧濃縮する。濃縮の際は、沈澱が析出すると沈澱に粗フコイダンが含まれてしまうため、なるべく沈澱が析出しないようにするのが望ましい。濃縮後の溶液を遠心分離し、沈澱を除去する。
(粗フコイダンの抽出)
上で得られた清澄液にエタノール等の低級アルコールを2〜3倍量加えて沈澱を生じさせ、遠心分離により得られる沈澱を回収・乾燥し、これを約7〜10倍量の塩酸等の酸でpH2.0 〜2.5 に調整した水に溶解し、6〜12時間程度静置する。吸引ろ過により得られた溶液を濃縮し、エタノール等の低級アルコールを2〜3倍量加えて沈澱を生じさせ、遠心分離により得られる沈澱を回収・乾燥させる。この操作を1〜2回程度繰り返して粗フコイダンを得る。
また、別法として、上記で得られた清澄液を分角分子量10,000の限外ろ過器を用いて、清澄液に存在するナトリウム等を排除して、粗フコイダンを得る方法が挙げられる。
上で得られた清澄液にエタノール等の低級アルコールを2〜3倍量加えて沈澱を生じさせ、遠心分離により得られる沈澱を回収・乾燥し、これを約7〜10倍量の塩酸等の酸でpH2.0 〜2.5 に調整した水に溶解し、6〜12時間程度静置する。吸引ろ過により得られた溶液を濃縮し、エタノール等の低級アルコールを2〜3倍量加えて沈澱を生じさせ、遠心分離により得られる沈澱を回収・乾燥させる。この操作を1〜2回程度繰り返して粗フコイダンを得る。
また、別法として、上記で得られた清澄液を分角分子量10,000の限外ろ過器を用いて、清澄液に存在するナトリウム等を排除して、粗フコイダンを得る方法が挙げられる。
(フコイダンの精製)
乾燥させた沈澱(粗フコイダン)を、クロマトグラフィーなどの方法により精製する。好ましくは、陰イオン樹脂を用いた液体クロマトグラフにより、コンブ仮根部由来の精製フコイダンを得ることができる。
乾燥させた沈澱(粗フコイダン)を、クロマトグラフィーなどの方法により精製する。好ましくは、陰イオン樹脂を用いた液体クロマトグラフにより、コンブ仮根部由来の精製フコイダンを得ることができる。
上述のようにして得られるフコイダンは、後出の試験例において実証するように、ラットにおいてアディポネクチンの血中濃度を向上させる、即ち、アディポネクチン産生を促進する。具体的には、ラットを用いて、アディポネクチン産生機能に及ぼす影響を検討した結果、コンブ仮根部由来のフコイダンが末梢血中アディポネクチン濃度を上昇させることが判明した。このアディポネクチン産生促進作用は、腸内細菌叢を好気性にして改善することによるものと推測される。
また、本発明のアディポネクチン産生促進剤の有効成分は天然物由来であり、安全性が高いので、食品に添加して用いても、または栄養補助食品や健康食品などの経口組成物として利用することもできる。
経口組成物とする場合、上述のようにして得たフコイダンに、必要に応じて食品分野で慣用の賦形剤、甘味料、香料、着色剤などの添加剤を配合することにより製造できる。この組成物は、粉末剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、ドリンク剤、ゼリーなどの各種形態に常法により製剤化して、例えば栄養補助食品や健康食品などとして経口摂取することができる。また、本発明経口組成物は、フコイダンを、通常の飲食品に配合したものであってもよい。摂取量は、フコイダン量として成人で体重1kg当たり10〜100 mg/日程度が好ましい。
以下に本発明をさらに詳しく説明するため実施例を示すが、本発明はそれらによって限定されるものではない。以下では、コンブ仮根部として養殖コンブ仮根部を用いた場合について具体的に説明する。
(参考例1)
(養殖コンブ仮根からのフコイダンの抽出)
乾燥した養殖コンブ仮根を粗砕機(カッターミル)で粗く粉砕した後、微砕機(サンプルミル)で微粉末にして、養殖コンブ仮根粉末を得た。養殖コンブ仮根粉末500gに、水5000mLを加え、塩酸でpH3に調整して、75℃で3時間抽出した。この操作を3回繰り返した後、固形分を取り除き、遠心分離 (3000rpm 、20分) を行った。得られた上清をろ過し、清澄液を得た。後の操作を容易にするために、清澄液をなるべく沈澱が析出しないように、約10分の1の液量となるまで減圧濃縮した。濃縮後の液を遠心分離し沈澱を除いた。
(養殖コンブ仮根からのフコイダンの抽出)
乾燥した養殖コンブ仮根を粗砕機(カッターミル)で粗く粉砕した後、微砕機(サンプルミル)で微粉末にして、養殖コンブ仮根粉末を得た。養殖コンブ仮根粉末500gに、水5000mLを加え、塩酸でpH3に調整して、75℃で3時間抽出した。この操作を3回繰り返した後、固形分を取り除き、遠心分離 (3000rpm 、20分) を行った。得られた上清をろ過し、清澄液を得た。後の操作を容易にするために、清澄液をなるべく沈澱が析出しないように、約10分の1の液量となるまで減圧濃縮した。濃縮後の液を遠心分離し沈澱を除いた。
(粗フコイダンの抽出)
上で得られた清澄な液にエタノールを2倍量加えて沈澱を生じさせ、遠心分離後、沈澱を乾燥し、これを約7倍量の水に溶解し、塩酸でpHを2に調整して約1時間静置した。吸引ろ過により得られた溶液を濃縮し、再度エタノールを2倍量加えて沈澱を生じさせ、遠心分離後沈澱を乾燥した。この操作を2回程度繰り返して粗フコイダン16.3gを得た。
上で得られた清澄な液にエタノールを2倍量加えて沈澱を生じさせ、遠心分離後、沈澱を乾燥し、これを約7倍量の水に溶解し、塩酸でpHを2に調整して約1時間静置した。吸引ろ過により得られた溶液を濃縮し、再度エタノールを2倍量加えて沈澱を生じさせ、遠心分離後沈澱を乾燥した。この操作を2回程度繰り返して粗フコイダン16.3gを得た。
(参考例2)
養殖コンブ仮根由来フコイダンの分析
(1) Ga- フコイダン、L-フコイダンの分離
上記のようにして得た粗フコイダン4.5 gを水500mL に溶解し、DEAE-TOYOPEARL 650M を500mL 充填したカラムにマウントした。500mL の水で洗浄した後、0.5M NaCl 500mL (Ga-フコイダンが抽出される) 、さらに1.0M NaCl 500mL (L- フコイダンが抽出される) でフコイダンを溶離した。上記溶離液を流すとき、カラム出口から溶出する液をフラクションコレクターで20mLずつ分取し、各フラクションの一部をサンプリングし、HPLCで分析した。HPLC分析条件は次の通りである。カラム:Asahipak GS-520H、検出器:示差屈折、溶離液:0.3M NaNO3、流速:1.0mL /分、カラム温度:60℃。各フコイダンのピークのあるフラクションを回収し、エバポレーターで濃縮後、分画分子量1000の透析膜で透析を25時間行った後、さらに濃縮した。得られた濃縮液を凍結乾燥した。
養殖コンブ仮根由来フコイダンの分析
(1) Ga- フコイダン、L-フコイダンの分離
上記のようにして得た粗フコイダン4.5 gを水500mL に溶解し、DEAE-TOYOPEARL 650M を500mL 充填したカラムにマウントした。500mL の水で洗浄した後、0.5M NaCl 500mL (Ga-フコイダンが抽出される) 、さらに1.0M NaCl 500mL (L- フコイダンが抽出される) でフコイダンを溶離した。上記溶離液を流すとき、カラム出口から溶出する液をフラクションコレクターで20mLずつ分取し、各フラクションの一部をサンプリングし、HPLCで分析した。HPLC分析条件は次の通りである。カラム:Asahipak GS-520H、検出器:示差屈折、溶離液:0.3M NaNO3、流速:1.0mL /分、カラム温度:60℃。各フコイダンのピークのあるフラクションを回収し、エバポレーターで濃縮後、分画分子量1000の透析膜で透析を25時間行った後、さらに濃縮した。得られた濃縮液を凍結乾燥した。
(2) フコイダン中の構成糖
各フコイダン30mgに1mol/L 硫酸10mLを加えて溶解し、オートクレーブ中で加水分解 (110 ℃、2.5 時間) した。炭酸バリウムで中和後 (pH試験紙で中和を確認) 、遠心分離 (3000rpm 、20分) を行った。上澄みを濾過し、エパポレーターで溶媒を留去した後、さらに55℃の電気乾燥機で3時間乾燥した。その後、水を加えて4mLに定容し、これを試料溶液とした。
各フコイダン30mgに1mol/L 硫酸10mLを加えて溶解し、オートクレーブ中で加水分解 (110 ℃、2.5 時間) した。炭酸バリウムで中和後 (pH試験紙で中和を確認) 、遠心分離 (3000rpm 、20分) を行った。上澄みを濾過し、エパポレーターで溶媒を留去した後、さらに55℃の電気乾燥機で3時間乾燥した。その後、水を加えて4mLに定容し、これを試料溶液とした。
別に、グルコース、キシロース、ガラクトース、フコース、マンノースを各々10mg量り、水を加えて8mLに定容し標準溶液とした。
標準溶液および試料溶液20μL につき、次の条件で高速液体クロマトグラフィーにて各糖のピーク高さを測定し、標準溶液および試料溶液のピーク比から各糖の濃度を算出した。
標準溶液および試料溶液20μL につき、次の条件で高速液体クロマトグラフィーにて各糖のピーク高さを測定し、標準溶液および試料溶液のピーク比から各糖の濃度を算出した。
カラム:ポリスフェア CHPB
検出器:示差屈折
カラム温度:80℃
流速:0.4 mL/分
溶離液:H2O
各フコイダンの構成糖の分析結果を表1に示す。
検出器:示差屈折
カラム温度:80℃
流速:0.4 mL/分
溶離液:H2O
各フコイダンの構成糖の分析結果を表1に示す。
(3) フコイダン中のウロン酸
Ga- フコイダン、L-フコイダンをそれぞれ10mg量り水に溶解後、Ga- フコイダン溶液は50mLに、L-フコイダン溶液は10mLに定容する。
Ga- フコイダン、L-フコイダンをそれぞれ10mg量り水に溶解後、Ga- フコイダン溶液は50mLに、L-フコイダン溶液は10mLに定容する。
試料溶液1mLを9mLスクリュー管に入れ、冷却しながら試薬1 (濃硫酸60mLに四ホウ化ナトリウム0.57gを溶解) を5mL加え沸騰水浴中で10分間加熱する。室温に冷却後、試薬2( 99.5%エタノール20mLにカルバゾール0.025 gを溶解) を0.2mL 加え、再び沸騰水浴中で15分間加熱する。室温に冷却後、吸光度を530nm で測定しグルクロン酸ナトリウムで作成した検量線から定量する。
各フコイダンのウロン酸の測定結果を表1に示す。
各フコイダンのウロン酸の測定結果を表1に示す。
(4)Ga-フコイダン、L-フコイダン中の硫酸基
各フコイダン10mgに1mol/L 塩酸10mLを加えて溶解し、オートクレーブ中で加水分解 (105 ℃、5時間) した。冷却後、水を加えて100mL に定容し試料溶液とした。別に硫酸ナトリウムを147.9mg 量り水を加えて正確に100mL とした (1000ppm SO4 標準液) 。調製した標準液を1mL、3mLおよび5mL採り、水を加えて正確に100mL とし、それぞれ10ppm 、30ppm および50ppm のSO4 標準溶液とした。
各フコイダン10mgに1mol/L 塩酸10mLを加えて溶解し、オートクレーブ中で加水分解 (105 ℃、5時間) した。冷却後、水を加えて100mL に定容し試料溶液とした。別に硫酸ナトリウムを147.9mg 量り水を加えて正確に100mL とした (1000ppm SO4 標準液) 。調製した標準液を1mL、3mLおよび5mL採り、水を加えて正確に100mL とし、それぞれ10ppm 、30ppm および50ppm のSO4 標準溶液とした。
試料溶液および標準溶液10μL につき、下記の条件で高速液体クロマトグラフィーにて硫酸基のピーク高さを測定した。
標準溶液のピーク高さから検量線を作成し、試料溶液のピーク高さと検量線から試料溶液中の硫酸基の濃度を求め硫酸基の含有量を算出した。
標準溶液のピーク高さから検量線を作成し、試料溶液のピーク高さと検量線から試料溶液中の硫酸基の濃度を求め硫酸基の含有量を算出した。
カラム:Shodex IC I-525A
カラム温度:40℃
溶離液:2.3mM フタル酸+2.5mM トリス混合溶液
流速:1.5mL /分
検出器:電気伝導度
各フコイダンの硫酸基の分析結果を表1に示す。
カラム温度:40℃
溶離液:2.3mM フタル酸+2.5mM トリス混合溶液
流速:1.5mL /分
検出器:電気伝導度
各フコイダンの硫酸基の分析結果を表1に示す。
(5) コンブ仮根部由来フコイダンの組成
表1に示す結果から、コンブ仮根部由来のフコイダンに特有のGaフコイダンは、構成糖としてフコース以外にガラクトース、キシロース、マンノースおよびグルコースを含むことが分かる。
表1に示す結果から、コンブ仮根部由来のフコイダンに特有のGaフコイダンは、構成糖としてフコース以外にガラクトース、キシロース、マンノースおよびグルコースを含むことが分かる。
(参考例3)
(養殖コンブ仮根からのフコイダン抽出)
乾燥した養殖コンブ仮根を粗砕機(カッターミル)で粗く粉砕した後、微砕機(サンプルミル)で微粉末にして、養殖コンブ仮根粉末を得た。試料360 gを0.25w/v %クエン酸−水和物溶液4680mLに加え攪拌した。75℃の水浴に浸し、懸濁液が70℃に達してから3時間加熱した。冷却後、4500rpm で20分間遠心分離を行い、上清を吸引ろ過した。
(養殖コンブ仮根からのフコイダン抽出)
乾燥した養殖コンブ仮根を粗砕機(カッターミル)で粗く粉砕した後、微砕機(サンプルミル)で微粉末にして、養殖コンブ仮根粉末を得た。試料360 gを0.25w/v %クエン酸−水和物溶液4680mLに加え攪拌した。75℃の水浴に浸し、懸濁液が70℃に達してから3時間加熱した。冷却後、4500rpm で20分間遠心分離を行い、上清を吸引ろ過した。
(粗フコイダンの抽出)
上で得られた清澄な液を分画分子量10,000のフィルターを取り付けた限外ろ過機で10倍濃縮した。次いで、濃縮液と同量の水を加え2倍濃縮し、さらにこの操作を2回行った後、濃縮液を90℃で20分間加熱した。冷却後、凍結乾燥を行い、その重量を測定し粗フコイダンを11.7g得た。
上で得られた清澄な液を分画分子量10,000のフィルターを取り付けた限外ろ過機で10倍濃縮した。次いで、濃縮液と同量の水を加え2倍濃縮し、さらにこの操作を2回行った後、濃縮液を90℃で20分間加熱した。冷却後、凍結乾燥を行い、その重量を測定し粗フコイダンを11.7g得た。
(錠剤)
成分 1錠当たりの含有量
コンブ仮根部由来フコイダン 250mg
ソルビトール 200mg
ステアリン酸Mg 8mg
サッカリンNa 2mg
合計 460mg
成分 1錠当たりの含有量
コンブ仮根部由来フコイダン 250mg
ソルビトール 200mg
ステアリン酸Mg 8mg
サッカリンNa 2mg
合計 460mg
(顆粒剤)
成分 1包当たりの含有量
コンブ仮根部由来フコイダン 1000mg
D−マンニトール 800mg
マクロゴール 200mg
ポリビニルピロリドン 50mg
サッカリンNa 5mg
香料 適量
合計 2055mg
成分 1包当たりの含有量
コンブ仮根部由来フコイダン 1000mg
D−マンニトール 800mg
マクロゴール 200mg
ポリビニルピロリドン 50mg
サッカリンNa 5mg
香料 適量
合計 2055mg
(液剤)
成分 1回分当たりの含有量
コンブ仮根部由来フコイダン 1000mg
パラオキシ安息香酸エチル 10mg
パラオキシ安息香酸メチル 5mg
サッカリンNa 10mg
香料 適量
水 適量
合計 50mL
成分 1回分当たりの含有量
コンブ仮根部由来フコイダン 1000mg
パラオキシ安息香酸エチル 10mg
パラオキシ安息香酸メチル 5mg
サッカリンNa 10mg
香料 適量
水 適量
合計 50mL
(うどんへの配合)
成分 1玉当たりの含有量
コンブ仮根部由来フコイダン 3g
小麦粉(中力粉) 100g
水 43g
塩 5g
合計 151g
成分 1玉当たりの含有量
コンブ仮根部由来フコイダン 3g
小麦粉(中力粉) 100g
水 43g
塩 5g
合計 151g
(そばへの配合)
成分 1玉当たりの含有量
コンブ仮根部由来フコイダン 3g
そば粉 80g
小麦粉(強力粉) 20g
水 40g
合計 143g
成分 1玉当たりの含有量
コンブ仮根部由来フコイダン 3g
そば粉 80g
小麦粉(強力粉) 20g
水 40g
合計 143g
(ゼリーへの配合)
成分 含有量
コンブ仮根部由来フコイダン 3.0g
オレンジジュース 75.0g
ゼラチン 2.5g
砂糖 7.5g
水 75.0g
合計 163.0g
成分 含有量
コンブ仮根部由来フコイダン 3.0g
オレンジジュース 75.0g
ゼラチン 2.5g
砂糖 7.5g
水 75.0g
合計 163.0g
(清涼飲料水への配合)
成分 1本当たりの含有量
コンブ仮根部由来フコイダン 3000mg
果糖 2000mg
クエン酸 200mg
ビタミンC 100mg
アセスルファムK 20mg
水 適量
合計 200mL
成分 1本当たりの含有量
コンブ仮根部由来フコイダン 3000mg
果糖 2000mg
クエン酸 200mg
ビタミンC 100mg
アセスルファムK 20mg
水 適量
合計 200mL
(試験例1)
(方法)
供試動物:雄性Wister系ラット (コンベ動物を5週齢で日本クレアより購入し、室温24±2℃、湿度60±20%の環境で2週間の馴致飼育後、7週齢より供試) を3匹/ケージで飼育した。
供試薬剤:参考例3で製造したフコイダンを用いた。
試験方法:
購入ラットを約2週間予備飼育後に、下痢などがなく血清生化学および血液学的臨床検査結果から健常と判断できる動物を供試した。処理群にはフコイダンを経口投与する。5%(W/V) メチルセルロース水溶液に溶解したフコイダンを、胃ゾンデを用いて100mg /kg/日 (5mL/kg/日) の割合で午前10時に毎日1回、2週間反復経口投与した。処理区の設定は以下の通りとした。対照群には溶媒 [5%(W/V) メチルセルロース水溶液] のみを投与し、無処理対照群には採血などのサンプリング以外一切の処理を施さない。なお、実験期間中ラットは固形試料 (MF:オリエンタル酵母) にて飼育した。
(方法)
供試動物:雄性Wister系ラット (コンベ動物を5週齢で日本クレアより購入し、室温24±2℃、湿度60±20%の環境で2週間の馴致飼育後、7週齢より供試) を3匹/ケージで飼育した。
供試薬剤:参考例3で製造したフコイダンを用いた。
試験方法:
購入ラットを約2週間予備飼育後に、下痢などがなく血清生化学および血液学的臨床検査結果から健常と判断できる動物を供試した。処理群にはフコイダンを経口投与する。5%(W/V) メチルセルロース水溶液に溶解したフコイダンを、胃ゾンデを用いて100mg /kg/日 (5mL/kg/日) の割合で午前10時に毎日1回、2週間反復経口投与した。処理区の設定は以下の通りとした。対照群には溶媒 [5%(W/V) メチルセルロース水溶液] のみを投与し、無処理対照群には採血などのサンプリング以外一切の処理を施さない。なお、実験期間中ラットは固形試料 (MF:オリエンタル酵母) にて飼育した。
無処理対照群:9匹 (3匹×3ケージ)
対照群 (溶媒投与群) :9匹 (3匹×3ケージ)
処理群 (フコイダン投与群) :15匹 (3匹×5ケージ)
動物の群分けは、予備飼育終了の3日前に予め採血して血清生化学、血液学および免疫化学的検査 (免疫系細胞解析、サイトカイン・アジポサイトカイン測定) を行っておき、この成績と群分け直前の体重のばらつきが最小となるように行った。
対照群 (溶媒投与群) :9匹 (3匹×3ケージ)
処理群 (フコイダン投与群) :15匹 (3匹×5ケージ)
動物の群分けは、予備飼育終了の3日前に予め採血して血清生化学、血液学および免疫化学的検査 (免疫系細胞解析、サイトカイン・アジポサイトカイン測定) を行っておき、この成績と群分け直前の体重のばらつきが最小となるように行った。
測定方法:
(1) 糞中細菌叢の解析
実験開始3日前から24時間の糞 (24時間糞) および薬剤投与14日後の時点の糞を採取した (ケージ当たり3匹分の混合採取となる) 。糞中の細胞叢の分析のために、ケージごとに採糞し、計量後に分析した。ラットの糞中の細菌叢を PCR法および光岡の方法に従い検索した。光岡法 (光岡知足編集「腸内細菌学」朝倉書店、東京、1990年) の場合、培養終了後に各培地に発育したコロニーをできる限り多く釣菌して培地による選択性、コロニーの数と形態、グラム染色性、菌形態、好気的発育試験などにより菌群レベルで同定と定量を行った。菌数は糞1g (湿重量) 当たりの対数値で表した。なお、検出限界菌数は 200/gである。
(1) 糞中細菌叢の解析
実験開始3日前から24時間の糞 (24時間糞) および薬剤投与14日後の時点の糞を採取した (ケージ当たり3匹分の混合採取となる) 。糞中の細胞叢の分析のために、ケージごとに採糞し、計量後に分析した。ラットの糞中の細菌叢を PCR法および光岡の方法に従い検索した。光岡法 (光岡知足編集「腸内細菌学」朝倉書店、東京、1990年) の場合、培養終了後に各培地に発育したコロニーをできる限り多く釣菌して培地による選択性、コロニーの数と形態、グラム染色性、菌形態、好気的発育試験などにより菌群レベルで同定と定量を行った。菌数は糞1g (湿重量) 当たりの対数値で表した。なお、検出限界菌数は 200/gである。
(2) 血清生化学、血液学および免疫化学的検査 (免疫系細胞解析、サイトカイン・アジポサイトカイン測定)
薬剤投与の開始3日前 (−3) 、3、7および14日後の時点で採血し、血清生化学、血液学および免疫化学的検査 (免疫系細胞解析、サイトカイン・アジポサイトカイン測定) を行った。14日の時点で採血後にエーテル麻酔下に動物を屠殺し、消化管分を摘出し、10%緩衝ホルマリンにて固定し、定法に従ってパラフィン包埋して、必要な場合には病理組織切片を作製し、免疫組織化学染色を施して免疫系細胞の分別と局在の観察を行った。
薬剤投与の開始3日前 (−3) 、3、7および14日後の時点で採血し、血清生化学、血液学および免疫化学的検査 (免疫系細胞解析、サイトカイン・アジポサイトカイン測定) を行った。14日の時点で採血後にエーテル麻酔下に動物を屠殺し、消化管分を摘出し、10%緩衝ホルマリンにて固定し、定法に従ってパラフィン包埋して、必要な場合には病理組織切片を作製し、免疫組織化学染色を施して免疫系細胞の分別と局在の観察を行った。
アディポネクチンはウエスタンブロット法にて測定した。VB12は、competitive protein binding analysis sephadex 法にて、葉酸はcompetitive protein binding analysis dextran coated charcoal法にて、全コリン酸はradioimmunoassay polyethylenglycol法にて測定した。
結果
血液中のアディポネクチン濃度の変化を、無処理対照群、溶媒対照群およびフコイダン処理群について表2に示す。これより、フコイダン投与群のアディポネクチン濃度が対照群に比べ上昇していることが確認できた。
血液中のアディポネクチン濃度の変化を、無処理対照群、溶媒対照群およびフコイダン処理群について表2に示す。これより、フコイダン投与群のアディポネクチン濃度が対照群に比べ上昇していることが確認できた。
フコイダンは高分子多糖類であるため体内吸収されることがほとんどない。そこで、フコイダン投与による体内でのアディポネクチン産生促進の作用機序について検討するため、腸内細菌の変化を調べた。その結果、表3に示すように、腸内で有益に働くLactobacillus 等の好気性菌量が増加していた。
また、フコイダン投与群において、ビタミンB12 や葉酸、赤血球などの血中濃度が対照群に比べ上昇していた (表4)。ビタミンB12 や葉酸は腸内細菌で生成されることが知られており、この結果についても腸内細菌叢の改善による影響と考えられる。また造血に関与するビタミンB12 が増えたことにより赤血球も増加したと言える。
表5に示す測定項目については、フコイダン投与による変化は見られなかった。
以上のように、コンブ仮根部由来のフコイダンを投与することにより、血中アディポネクチン濃度が顕著に上昇することが判明した。この作用機序としては、フコイダンの投与により糞中の好気性菌の割合が増加することから、腸内細菌叢の改善により、アディポネクチンの産生が促進されると考えられる。
以上のように、コンブ仮根部由来のフコイダンを投与することにより、血中アディポネクチン濃度が顕著に上昇することが判明した。この作用機序としては、フコイダンの投与により糞中の好気性菌の割合が増加することから、腸内細菌叢の改善により、アディポネクチンの産生が促進されると考えられる。
Claims (5)
- コンブ仮根部由来のフコイダンを有効成分として含有するアディポネクチン産生促進剤。
- フコイダンがコンブ仮根部からの抽出により得られたものである請求項1記載のアディポネクチン産生促進剤。
- コンブが養殖コンブである請求項1または2記載のアディポネクチン産生促進剤。
- 請求項1〜3のいずれかの項記載のアディポネクチン産生促進剤を含有する飲食品。
- 請求項1〜3のいずれかの項記載のアディポネクチン産生促進剤を含有する健康食品。
Priority Applications (1)
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JP2010047951A JP2011184305A (ja) | 2010-03-04 | 2010-03-04 | アディポネクチン産生促進剤 |
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- 2010-03-04 JP JP2010047951A patent/JP2011184305A/ja active Pending
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