JP2011183998A - 燃料配管構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動抑制部材を任意の位置に取付けることを可能にするとともに、特定周波数での振動低減のチューニングをすることを可能にする。
【解決手段】燃料を貯留する車両用の燃料タンク14と、燃料タンク14内の燃料を車両用の内燃機関18に送るための燃料供給通路19と、燃料供給通路19の振動を抑制する振動抑制部材40と、を有する燃料配管構造10であって、振動抑制部材40が、振動を抑制する金属部材45,45と、この金属部材45,45を内部に収容するためのケース部材44と、を有し、ケース部材44に、金属部材45,45よりも軸方向に長く、燃料供給通路19の外周と接する燃料配管取付部47を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料を貯留する燃料タンクが設けられ、燃料タンク内の燃料を車両用の内燃機関に送るための燃料供給通路が設けられ、燃料供給通路の振動を抑制する振動抑制部材が設けられる燃料配管構造に関する。
燃料配管構造では、燃料を貯留する燃料タンクと、燃料タンク内の燃料を車両用の内燃機関に送るための燃料供給通路(燃料ホース)と、燃料供給通路の振動を抑制する振動抑制部材(パルセーションダンパ)とを備えたものがある。
この燃料配管構造によれば、燃料供給通路の振動を低減して燃料供給通路による騒音を抑制することが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
また、燃料配管構造では、燃料供給通路(燃料通路)の途中に燃料の脈動を低減する膨張室が設けられたものがある。
この燃料配管構造によれば、燃料供給通路の振動を低減して燃料供給通路による騒音を抑制することが可能である(例えば、特許文献2参照。)。
特開2007−187099公報 特開平10−30521号公報
ここで、特許文献1の燃料配管構造では、車体フレーム側に燃料供給通路がクランプ部材で止められ、燃料供給通路が止められるクランプ部材位置に、若しくはクランプ部材に隣接して振動抑制部材が設けられている。従って、振動抑制部材の取付位置に制約がある。
また、特許文献2の燃料配管構造では、燃料供給通路(燃料通路)の途中に燃料の脈動を低減する膨張室を設けるものなので、膨張室を一度設定してしまうと変更することはできない。従って、特定周波数でのチューニングが困難である。
本発明は、振動抑制部材を任意の位置に取付けることができるとともに、特定周波数での振動低減のチューニングをすることができる燃料配管構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、燃料を貯留する車両用の燃料タンクと、燃料タンク内の燃料を車両用の内燃機関に送るための燃料供給通路と、燃料供給通路の振動を抑制する振動抑制部材と、を有する燃料配管構造であって、振動抑制部材が、振動を抑制する金属部材と、この金属部材を内部に収容するためのケース部材と、を有し、ケース部材に、金属部材よりも軸方向に長く、燃料供給通路の外周と接する燃料配管取付部を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、金属部材が、ケース部材よりも重いことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、燃料配管取付部の内周に、燃料供給通路と接する弾性部材を設けたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、金属部材が、ケース部材から取外しが可能に収納されたことを特徴とする。
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明では、燃料を貯留する車両用の燃料タンクと、燃料タンク内の燃料を車両用の内燃機関に送るための燃料供給通路と、燃料供給通路の振動を抑制する振動抑制部材と、を有する。
振動抑制部材が、振動を抑制する金属部材と、この金属部材を内部に収容するためのケース部材と、を有し、ケース部材に、金属部材よりも軸方向に長く、燃料供給通路の外周と接する燃料配管取付部を備えたので、燃料ポンプから内燃機関に燃料を圧送するときの燃料供給通路の軸直方向の振動を防ぐことができる。これにより、燃料の移送量の安定化を図ることができる。また、燃料供給通路の外周と接する燃料配管取付部を備えたので、振動抑制部材を任意の位置に取付けることができる。
請求項2に係る発明では、金属部材が、ケース部材よりも重いので、燃料供給通路の軸直方向の脈動を効果的に抑制することができる。
請求項3に係る発明では、燃料配管取付部の内周に、燃料供給通路と接する弾性部材を設けたので、振動抑制部材が燃料供給通路の軸方向に移動することを防止できるとともに、振動抑制部材と燃料供給通路との接触による異音の発生を防止することができる。
請求項4に係る発明では、金属部材が、ケース部材から取外しが可能に収納されたので、金属部材の重量を任意に変更することができる。これにより、燃料供給通路(燃料配管)の経年劣化などによって変化する脈動に対応することができる。また、金属部材が、ケース部材から取外しが可能に収納されたので、金属部材を変更することができる。この結果、特定周波数での振動低減のチューニングをすることができる。
図1は本発明に係る燃料配管構造を示す斜視図である。 図1に示された燃料配管構造の実施例1の振動抑制部材の斜視図ある。 図2に示された実施例1の振動抑制部材の分解斜視図である。 図2の4−4線断面図である。 図1に示された燃料配管構造の実施例2の振動抑制部材の分解斜視図である。 図1に示された燃料配管構造の実施例3の振動抑制部材の分解斜視図である。 図1に示された燃料配管構造の実施例4の振動抑制部材の分解斜視図である。 図1に示された燃料配管構造の実施例5の振動抑制部材の分解斜視図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1に示されたように、燃料配管構造10は、燃料を貯留する車両用の燃料タンク14と、燃料タンク14から延出され、燃料を供給するフィラーパイプ(燃料供給管)15と、燃料タンク14内の圧力を逃がす圧力逃がし管16と、燃料タンク14に取付けられ、燃料を車両用の内燃機関(エンジン)18に送る燃料ポンプ17と、燃料ポンプ17と内燃機関18との間に設けられる燃料タンク側フィードパイプ19と、燃料タンク14内で発生する蒸発ガスを吸着して一時蓄えるキャニスタ21と、キャニスタ21と燃料タンク14とに連結され、燃料タンク14からキャニスタ21に蒸留ガスを送る第1及び第2パイプ23,24と、内燃機関(エンジン)18とキャニスタ21との間に配置され、キャニスタ21で吸着され一時蓄えられた蒸留ガスを内燃機関18に供給するキャニスタ側フィードパイプ25と、燃料タンク側フィードパイプ19を車体側に支持する第1のパイプ支持部材27と、蒸留ガスを送る第1及び第2パイプ23,24を車体側に支持する第2のパイプ支持部材28と、燃料タンク側フィードパイプ19及び蒸留ガスを送る第1パイプ23を車体側に支持する第3のパイプ支持部材29と、燃料タンク側フィードパイプ19及びキャニスタ側フィードパイプ25を車体側に支持する第4のパイプ支持部材31と、燃料タンク側フィードパイプ19及びキャニスタ側フィードパイプ25を車体側に支持する第5のパイプ支持部材32と、燃料タンク側フィードパイプ19に設けられ、燃料タンク側フィードパイプ19等の燃料供給通路の共振を防止する振動抑制部材40と、からなる。振動抑制部材40は、第1のパイプ支持部材27と第3のパイプ支持部材29との間に配置される。
燃料タンク側フィードパイプ19は、燃料供給通路である。以下、燃料タンク側フィードパイプ19を、「燃料供給通路19」と記載する。なお、燃料タンク側フィードパイプ19は燃料供給通路の一例であり、キャニスタ側フィードパイプ25、第1パイプ及び第2パイプも燃料供給通路である。
図2〜図4に示されたように、実施例1の振動抑制部材40は、燃料供給通路19に取付けられるケース部材44と、このケース部材44に取外しが可能に収納される金属部材45,45と、ケース部材44に設けられ、燃料供給通路19と接する弾性部材46,46と、からなる。
ケース部材44は、半割りに形成された一方側ケース51と、半割りに形成された他方側ケース52と、これらのケース51,52を連結するヒンジ部53と、からなる。すなわち、ケース部材44は、一方側ケース51、他方側ケース52及びヒンジ部53、に一体的に形成される。従って、ポリプロピレンなどの樹脂で成形するのが、好適である。
一方側ケース51は、金属部材45を収納する収納部54と、弾性部材46を介して燃料供給通路19に取付ける取付部55と、ヒンジ部53の対向側にて外方に突出させた突出部56と、この突出部56に形成され他方側ケース52に係止する係止爪57と、が形成される。収納部54は、断面視で半円パイプ状の空間が形成された部分である。
他方側ケース52は、金属部材45を収納する収納部64と、弾性部材46を介して燃料供給通路19に取付ける取付部65と、ヒンジ部53の対向側にて外方に突出させた突出部66と、この突出部66に形成され一方側ケース51の係止爪57に係止する係止孔67と、が形成される。収納部64は、断面視で半円パイプ状の空間が形成された部分である。
取付部55,65を合わせることで、金属部材45よりも軸方向に長く、燃料供給通路19の外周と接する燃料配管取付部47が構成される。燃料配管取付部47は、取付状態で、弾性部材46,46を介して燃料供給通路19の外周と接する。
金属部材45は、振動を抑制する部材である。鉄材等の比重の高い材料で形成された断面視半割りパイプ形状の重りである。従って、金属部材45,45は、樹脂等で形成されるケース部材44よりも重い。金属部材45,45は、一方側ケース51の収納部54及び他方側ケース52の収納部64に1個ずつ収納され、それぞれの収納部54,64に固定される。さらに、ケース部材44から取外しが可能に収納される。
弾性部材46は、ゴムなどの弾性を有する材料で形成された半割りパイプ形状の部材である。一方側ケース51の取付部55及び他方側ケース52の取付部65に1個ずつ取付けされる。弾性部材46,46は、燃料配管取付部47の内周に設けられ、燃料供給通路19と接する。
図1〜図4に示されたように、燃料配管構造10では、燃料を貯留する車両用の燃料タンク14と、燃料タンク14内の燃料を車両用の内燃機関18に送るための燃料供給通路19と、燃料供給通路19の振動を抑制する振動抑制部材40と、を有する。振動抑制部材40は、パイプ支持部材27,29の間に配置される。
振動抑制部材40が、振動を抑制する金属部材45,45と、この金属部材45,45を内部に収容するためのケース部材44と、を有し、ケース部材44に、金属部材45,45よりも軸方向に長く、燃料供給通路19の外周と接する燃料配管取付部47を備えたので、燃料ポンプ17から内燃機関18に燃料を圧送するときの燃料供給通路19の軸直方向の振動を防ぐことができる。これにより、燃料の移送量の安定化を図ることができる。また、燃料供給通路19の外周と接する燃料配管取付部47を備えたので、振動抑制部材40を任意の位置に取付けることができる。
燃料配管構造10では、金属部材45が、ケース部材44よりも重いので、燃料供給通路19の軸直方向の脈動を効果的に抑制することができる。
燃料配管構造10では、燃料配管取付部47の内周に、燃料供給通路19と接する弾性部材46,46を設けたので、振動抑制部材40が燃料供給通路19の軸方向に移動することを防止できるとともに、振動抑制部材40と燃料供給通路19との接触による異音の発生を防止することができる。
燃料配管構造10では、金属部材45が、ケース部材44から取外しが可能に収納されたので、金属部材45の重量を任意に変更することができる。これにより、燃料供給通路19の経年劣化などによって変化する脈動に対応することができる。また、金属部材45が、ケース部材44から取外しが可能に収納されたので、金属部材45を変更することができる。この結果、特定周波数での振動低減のチューニングをすることができる。
図5に示されるように、実施例2の振動抑制部材70は、第1抑制ユニット71と、第2抑制ユニット72と、これらの抑制ユニット71,72を連結する連結部73,73と、から構成される。連結部73は、具体的には分割溝であり、第1抑制ユニット71及び第2抑制ユニット72は、切り離し可能に連結されている。すなわち、第1抑制ユニット71及び第2抑制ユニット72は、第1実施例の振動抑制部材40(図3参照)に略同一構成の部材である。第1抑制ユニット71を説明して第2抑制ユニット72の説明は省略する。
第1抑制ユニット71は、ケース部材74と、金属部材75,75と、弾性部材76,76と、からなる。ケース部材74は、一方側ケース81と、他方側ケース82と、ヒンジ部83と、からなる。
一方側ケース81は、収納部84と、弾性部材76を介して燃料供給通路19に取付ける取付部85と、突出部86と、係止爪87と、が形成される。他方側ケース82は、収納部94と、弾性部材76を介して燃料供給通路19に取付ける取付部95と、突出部96と、係止孔97と、が形成される。
取付部85,95を合わせることで、金属部材75よりも軸方向に長く、燃料供給通路19の外周と接する燃料配管取付部77が構成される。
実施例2の振動抑制部材70は、第1抑制ユニット71と第2抑制ユニット72とが連結部73を介して切り離し可能に且つ直列に連結されたので、一つの燃料供給通路19に2個の振動抑制部材(第1抑制ユニット71及び第2抑制ユニット72)を取付けしたい場合に作業時間の短縮を図ることができる。
また、第1抑制ユニット71と第2抑制ユニット72とが連結部73を介して切り離し可能に連結されたので、個別に使用することもでき、振動抑制部材70の利便性を向上することができる。
さらに、第1抑制ユニット71と第2抑制ユニット72とが連結部73を介して切り離し可能に連結されたので、2個の振動抑制部材を同時に生産することができる。これにより、振動抑制部材70の生産性の向上を図ることができる。
図6に示されるように、実施例3の振動抑制部材100は、第1抑制ユニット101と、第2抑制ユニット102と、これらの抑制ユニット101,102を連結する連結部103と、から構成される。第1抑制ユニット101及び第2抑制ユニット102は、第1実施例の振動抑制部材40(図3参照)に略同一構成の部材である。第1抑制ユニット101を説明して第2抑制ユニット102の説明は省略する。
第1抑制ユニット101は、ケース部材104と、金属部材105,105と、弾性部材106,106と、からなる。ケース部材104は、一方側ケース111と、他方側ケース112とヒンジ部113と、とからなる。
一方側ケース111は収納部114と、弾性部材106を介して燃料供給通路19に取付ける取付部115と、突出部116と、係止爪117と、が形成される。他方側ケース112は、収納部124と、弾性部材106を介して燃料供給通路109に取付ける取付部125と、連結部103に設けられ係止爪117が係止する係止孔127と、が形成される。
取付部115,125を合わせることで、金属部材105よりも軸方向に長く、燃料供給通路109の外周と接する燃料配管取付部107が構成される。
実施例3の振動抑制部材100は、第1抑制ユニット101と第2抑制ユニット102とが連結部103を介して並列に連結されたので、燃料供給通路19と燃料供給通路19に平行に配置された他の燃料供給通路109に、2個の振動抑制部材(第1抑制ユニット101及び第2抑制ユニット102)を同時に取付けることができる。従って、作業時間の短縮を図ることができる。
図7に示されるように、実施例4の振動抑制部材130は、ケース部材134に金属部材135,135を仕切る仕切壁148,158を設け、金属部材135,135の個数を増減できるようにしたものである。
振動抑制部材130は、ケース部材134と、金属部材135,135と、弾性部材136,136と、からなる。
ケース部材134は、一方側ケース141と、他方側ケース142と、これらのケース141,142を連結するヒンジ部143と、からなる。
一方側ケース141は、金属部材135を収納する収納部144と、弾性部材136を介して燃料供給通路19に取付ける取付部145と、ヒンジ部143の対向側にて外方に突出させた突出部146と、この突出部146に形成され他方側ケース142に係止する係止爪147と、からなる。
収納部144は、断面視で半円パイプ状の空間が形成された部分であり、金属部材135を仕切る仕切壁148で分割構成される。
他方側ケース142は、金属部材135を収納する収納部154と、弾性部材136を介して燃料供給通路19に取付ける取付部155と、ヒンジ部143の対向側にて外方に突出させた突出部156と、この突出部156に形成され一方側ケース141の係止爪147に係止する係止孔157と、が形成される。収納部154は、断面視で半円パイプ状の空間が形成された部分であり、金属部材135を仕切る仕切壁158で分割構成される。
取付部145,155を合わせることで、金属部材135よりも軸方向に長く、燃料供給通路19の外周と接する燃料配管取付部137が構成される。
金属部材135は、振動を抑制する部材である。鉄材等の比重の高い材料で形成された断面視半割りパイプ形状の重りである。従って、金属部材135,135は、樹脂等で形成されるケース部材134よりも重い。金属部材135,135は、一方側ケース141の収納部144及び他方側ケース142の収納部154に1個ずつ(2個ずつにも増減可能)収納され、それぞれの収納部144,154に固定される。ケース部材134から取外しが可能に収納される。
さらに、金属部材135,135は、ケース部材134に金属部材135を仕切る仕切壁148,158が形成され、収納部144,154が分割されたので、個数を増減することが可能である。
弾性部材136は、ゴムなどの弾性を有する材料で形成された半割りパイプ形状の部材である。一方側ケース141の取付部145及び他方側ケース142の取付部155に1個ずつ取付けされる。弾性部材136,136は、燃料配管取付部137の内周に設けられ、燃料供給通路19と接する。
実施例4の振動抑制部材130は、ケース部材134に金属部材135を仕切る仕切壁148,158が形成されたので、金属部材135,135の個数を増減することができる。この結果、振動抑制部材130ではウエイト調整が可能となり、燃料供給通路19の取付箇所に適したウエイトを選択できる。
図8に示されるように、実施例5の振動抑制部材160は、燃料供給通路19の曲がり部分19aにも取付可能にしたものである。
振動抑制部材160は、燃料供給通路19に取付けられるケース部材164と、このケース部材164に取外しが可能に収納される金属部材165,165と、ケース部材164に設けられ、燃料供給通路19と接する複数の弾性部材166と、からなる。
ケース部材164は、半割りに形成された一方側ケース171と、半割りに形成された他方側ケース172と、これらのケース171,172を連結するヒンジ部173と、からなる。一方側ケース171、他方側ケース172及びヒンジ部173は、一体的に形成される。従って、ポリプロピレンなどの樹脂で成形するのが、好適である。
一方側ケース171は、金属部材165を収納する収納部174と、弾性部材166,166を介して燃料供給通路19に取付ける取付部175,175と、取付部175,175の間に形成され、燃料供給通路19の曲がり部分19aを許容するケース側空間部178,178と、ヒンジ部173の対向側にて外方に突出させた突出部176と、この突出部176に形成され他方側ケース172に係止する係止爪177と、が形成される。収納部174は、断面視で半円パイプ状の空間が形成された部分である。
他方側ケース172は、金属部材165を収納する収納部184と、弾性部材166,166を介して燃料供給通路19に取付ける取付部185,185と、取付部185,185の間に形成され、燃料供給通路19の曲がり部分19aを許容するケース側空間部188,188と、ヒンジ部173の対向側にて外方に突出させた突出部186と、この突出部186に形成され一方側ケース171の係止爪177に係止する係止孔187と、が形成される。収納部184は、断面視で半円パイプ状の空間が形成された部分である。
取付部175,175,185,185を合わせることで、金属部材165よりも軸方向に長く、燃料供給通路19の外周と接する燃料配管取付部167,167が構成される。燃料配管取付部167,167は、取付状態で、複数の弾性部材166を介して燃料供給通路19の外周と接する。
金属部材165は、振動を抑制する部材である。鉄材等の比重の高い材料で形成された断面視半割りパイプ形状の重りである。従って、金属部材165,165は、樹脂等で形成されるケース部材164よりも重い。金属部材165,165は、一方側ケース171の収納部174及び他方側ケース172の収納部184に1個ずつ収納され、それぞれの収納部174,184に固定される。さらに、ケース部材164から取外しが可能に収納される。
また、金属部材165は、燃料供給通路19の曲がり部分19aを許容する金属部材側空間部165aが設けられる。
弾性部材166は、ゴムなどの弾性を有する材料で形成された半割りパイプ形状の部材である。一方側ケース171の取付部175,175及び他方側ケース172の取付部185,185に2個ずつ取付けされる。複数の弾性部材166は、燃料配管取付部167,167の内周に設けられ、燃料供給通路19と接する。
振動抑制部材160は、ケース内部に燃料供給通路19の曲がり部分19aを許容する金属部材側空間部165a,165a及びケース側空間部178,178,188,188を設けたので、燃料供給通路19の曲がり部分19aにも振動抑制部材160が取付可能となる。この結果、振動抑制部材160の適用範囲の拡大を図ることができる。
尚、本発明に係る燃料配管構造は、図1に示すように、燃料タンク側フィードパイプ19に振動抑制部材40が用いられたが、これに限るものではなく、振動抑制部材40は、キャニスタ側フィードパイプ25第1及び第2パイプ23,24等の他の燃料供給通路に設けらるものであってもよい。
また、本発明に係る燃料配管構造は、実施例1〜5を適宜組み合わせるものであってもよい。
さらに、本発明に係る燃料配管構造は、図1に示すように、振動抑制部材40は、第1のパイプ支持部材27と第3のパイプ支持部材29との間に配置されたが、これに限るものではなく、パイプ支持部材間に配置されたものであればよい。
本発明に係る燃料配管構造は、燃料を貯留する車両用の燃料タンクと、燃料タンク内の燃料を車両用の内燃機関に送るための燃料供給通路と、燃料供給通路の振動を抑制する振動抑制部材と、を有する自動車への適用に好適である。
10…燃料配管構造、14…燃料タンク、18…内燃機関(エンジン)、19…燃料供給通路、40…振動抑制部材、44…ケース部材、45…金属部材、47…燃料配管取付部。

Claims (4)

  1. 燃料を貯留する車両用の燃料タンクと、前記燃料タンク内の燃料を車両用の内燃機関に送るための燃料供給通路と、前記燃料供給通路の振動を抑制する振動抑制部材と、を有する燃料配管構造であって、
    前記振動抑制部材は、振動を抑制する金属部材と、この金属部材を内部に収容するためのケース部材と、を有し、
    前記ケース部材は、前記金属部材よりも軸方向に長く、前記燃料供給通路の外周と接する燃料配管取付部を備えたことを特徴とする燃料配管構造。
  2. 前記金属部材は、前記ケース部材よりも重いことを特徴とする請求項1記載の燃料配管構造。
  3. 前記燃料配管取付部の内周に、前記燃料供給通路と接する弾性部材を設けたことを特徴とする請求項2記載の燃料配管構造。
  4. 前記金属部材は、前記ケース部材から取外しが可能に収納されたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の燃料配管構造。
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