JP2541139Y2 - 配管の振動減衰装置 - Google Patents
配管の振動減衰装置Info
- Publication number
- JP2541139Y2 JP2541139Y2 JP1990120739U JP12073990U JP2541139Y2 JP 2541139 Y2 JP2541139 Y2 JP 2541139Y2 JP 1990120739 U JP1990120739 U JP 1990120739U JP 12073990 U JP12073990 U JP 12073990U JP 2541139 Y2 JP2541139 Y2 JP 2541139Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- vibration
- damping device
- sand
- vibration damping
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、建築物などに付設する配管や工場の設備配
管などの振動減衰装置に関する。
管などの振動減衰装置に関する。
《従来の技術》 従来は例えば、建物の揚水ポンプの配管においてはポ
ンプの回転によって水に圧力脈動が発生し、配管を振動
させている。そのために配管の支持部ならびに建屋貫通
部を通じて建物に振動が伝わり騒音障害を起こす原因に
なっていた。
ンプの回転によって水に圧力脈動が発生し、配管を振動
させている。そのために配管の支持部ならびに建屋貫通
部を通じて建物に振動が伝わり騒音障害を起こす原因に
なっていた。
そこで、脈動を吸収する装置として配管の軸方向に対
称な楕円形断面を持つ衝撃吸収体(パイプサイレンサ
ー)を取り付けて振動の発生を防止している。
称な楕円形断面を持つ衝撃吸収体(パイプサイレンサ
ー)を取り付けて振動の発生を防止している。
このパイプサイレンサーと称する脈動吸収用の装置は
配管の途中に直列に接続するものであるために配管を行
なう当初から設置するものであった。
配管の途中に直列に接続するものであるために配管を行
なう当初から設置するものであった。
《考案が解決しようとする課題》 それ故に、パイプサイレンサーを設備配管を行なった
後から装着しようとする場合には、設けようとする配管
の途中部分を切断除去する必要があり、工事費や工事期
間の面で不利であった。
後から装着しようとする場合には、設けようとする配管
の途中部分を切断除去する必要があり、工事費や工事期
間の面で不利であった。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであって、そ
の目的は既設の設備配管にも容易に取り付けることの出
来る配管の振動減衰装置を提供することにある。
の目的は既設の設備配管にも容易に取り付けることの出
来る配管の振動減衰装置を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために本考案の配管の振動減衰装
置は配管の外周面を密閉するように包み、かつ円周方向
に分割可能な筒体を該配管の任意部分に装着し、更に該
筒体内部にマスダンパおよび互いの振動作用でフリクシ
ョンダンパとして機能する砂等の粒状体を充填密封した
のである。
置は配管の外周面を密閉するように包み、かつ円周方向
に分割可能な筒体を該配管の任意部分に装着し、更に該
筒体内部にマスダンパおよび互いの振動作用でフリクシ
ョンダンパとして機能する砂等の粒状体を充填密封した
のである。
《作用》 上記構成によれば、配管の振動を粒状体で受け止め、
さらに粒状体と粒状体との間の隙間で粒状体から粒状体
へ伝わる配管の振動を吸収し、配管の振動エネルギーを
消滅させている。
さらに粒状体と粒状体との間の隙間で粒状体から粒状体
へ伝わる配管の振動を吸収し、配管の振動エネルギーを
消滅させている。
粒状体としては適度な質量を有し、かつまた粒子が細
かく、しかも容易に手に入る材料として砂が適してい
る。配管の円周方向に分割可能に構成した筒体の内部に
砂を充填し、配管の任意位置外周面を包囲するように、
これら分割した筒体を円周方向に隣接させるように突き
合わせて装着するものである。
かく、しかも容易に手に入る材料として砂が適してい
る。配管の円周方向に分割可能に構成した筒体の内部に
砂を充填し、配管の任意位置外周面を包囲するように、
これら分割した筒体を円周方向に隣接させるように突き
合わせて装着するものである。
《実施例》 以下、本考案の好適な実施例について図面を参照にし
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
第1図に設備配管1に装着した振動減衰装置2の様子
を示し、この振動減衰装置2は中心に設備配管1を通す
ための貫通孔を設けた筒体になっており、これをその直
径線分に沿って左右に二つ割りにし、それぞれは貫通孔
を形成する半円状に中心部が窪んだ断面半円形の溝をも
つ断面半円形状の容器3に分かれて、互いを突き合わせ
たとき円形状の筒体になるように夫々の一端において回
動自在にヒンジ5にて連結接続している。
を示し、この振動減衰装置2は中心に設備配管1を通す
ための貫通孔を設けた筒体になっており、これをその直
径線分に沿って左右に二つ割りにし、それぞれは貫通孔
を形成する半円状に中心部が窪んだ断面半円形の溝をも
つ断面半円形状の容器3に分かれて、互いを突き合わせ
たとき円形状の筒体になるように夫々の一端において回
動自在にヒンジ5にて連結接続している。
さらに、その反対側の他端部には容器3,3aを互いに突
き合わせ連結固定するためにフランジ7,7aを突設し、フ
ランジ7,7aを閉じ合わせるように連結するためのボルト
孔9を穿設している。
き合わせ連結固定するためにフランジ7,7aを突設し、フ
ランジ7,7aを閉じ合わせるように連結するためのボルト
孔9を穿設している。
また、容器3,3aの中心部を通る上記断面半円形の溝の
ところには溝に沿って、ゴムパッキン11を添設してい
る。すなわち、溝の内周面に沿って一定厚のゴムを敷設
しているものである。
ところには溝に沿って、ゴムパッキン11を添設してい
る。すなわち、溝の内周面に沿って一定厚のゴムを敷設
しているものである。
さらにまた、各容器3,3aの上辺の一部には砂を充填す
るための充填孔13a,13を穿設してあり、この孔から乾燥
砂を内部に充填している。内部に砂を詰めたならば各充
填孔13,13aには蓋をしておくこと言うまでもない。この
ようにして筒を縦に二つ割りにした形状のそれぞれ左右
の容器に砂を付けたような構成をもつ振動減衰装置2の
使用に際しては、その横断面を第2図に示すように設備
配管1の最も激しい振動を発生しやすい部分あるいは振
動の生じやすい部分に容器3側のゴムパッキン11を当て
がうように添えたならば、もう一方の容器3aを容器3の
方へ閉じ合わせるようにヒンジ5を回動軸にして旋回さ
せる。その時、容器3,3aの夫々のフランジ7,7aが突き合
わせになるので、そのボルト孔9にボルト17を通し堅く
緊結する。そうすることにより、設備配管1の外周面を
ゴムパッキン11,11aが挟み込むように圧接し、設備配管
1の振動を確実に容器3,3aへ伝えるようにしながら結果
的に振動減衰装置2を設備配管1の外周囲を包むように
固定設置することができる。
るための充填孔13a,13を穿設してあり、この孔から乾燥
砂を内部に充填している。内部に砂を詰めたならば各充
填孔13,13aには蓋をしておくこと言うまでもない。この
ようにして筒を縦に二つ割りにした形状のそれぞれ左右
の容器に砂を付けたような構成をもつ振動減衰装置2の
使用に際しては、その横断面を第2図に示すように設備
配管1の最も激しい振動を発生しやすい部分あるいは振
動の生じやすい部分に容器3側のゴムパッキン11を当て
がうように添えたならば、もう一方の容器3aを容器3の
方へ閉じ合わせるようにヒンジ5を回動軸にして旋回さ
せる。その時、容器3,3aの夫々のフランジ7,7aが突き合
わせになるので、そのボルト孔9にボルト17を通し堅く
緊結する。そうすることにより、設備配管1の外周面を
ゴムパッキン11,11aが挟み込むように圧接し、設備配管
1の振動を確実に容器3,3aへ伝えるようにしながら結果
的に振動減衰装置2を設備配管1の外周囲を包むように
固定設置することができる。
配管1の振動はゴムパッキン11から容器3,3aに伝わり
さらに内部に充填した乾燥砂15に伝わって、乾燥砂15の
互いの振動作用によって振動エネルギーが乾燥砂15で消
耗消滅している。
さらに内部に充填した乾燥砂15に伝わって、乾燥砂15の
互いの振動作用によって振動エネルギーが乾燥砂15で消
耗消滅している。
《効果》 以上詳細に説明したように、本発明に係る配管の振動
減衰装置によれば、配管の外周面を密閉するように包
み、かつ円周方向に分割可能な筒体を該配管の任意部分
に装着し、更に該筒体内部にマスダンパおよび互いの振
動作用でフリクションダンパとして機能する砂等の粒状
体を充填密封したので、粒状体の振動および粒状体同士
の衝突伝達作用によって振動エネルギーを吸収できる効
果がある。また、すでに配管を終えた設備配管等の任意
の外周面に容易に装着することができるので、配管を切
断したりする作業を伴なわず配管設備を停止させること
なく減衰装置を装着できるので、工事費や工期の点で有
利である。
減衰装置によれば、配管の外周面を密閉するように包
み、かつ円周方向に分割可能な筒体を該配管の任意部分
に装着し、更に該筒体内部にマスダンパおよび互いの振
動作用でフリクションダンパとして機能する砂等の粒状
体を充填密封したので、粒状体の振動および粒状体同士
の衝突伝達作用によって振動エネルギーを吸収できる効
果がある。また、すでに配管を終えた設備配管等の任意
の外周面に容易に装着することができるので、配管を切
断したりする作業を伴なわず配管設備を停止させること
なく減衰装置を装着できるので、工事費や工期の点で有
利である。
第1図は本考案の振動減衰装置の構成を示す斜視図、第
2図はその横断面図である。 1……設備配管、2……振動減衰装置 3……容器、5……ヒンジ 7……フランジ、9……ボルト孔 11……ゴムパッキン、13……充填孔 15……乾燥砂、17……ボルト
2図はその横断面図である。 1……設備配管、2……振動減衰装置 3……容器、5……ヒンジ 7……フランジ、9……ボルト孔 11……ゴムパッキン、13……充填孔 15……乾燥砂、17……ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】配管の外周面を密閉するように包み、かつ
円周方向に分割可能な筒体を該配管の任意部分に装着
し、更に該筒体内部にマスダンパおよび互いの振動作用
でフリクションダンパとして機能する砂等の粒状体を充
填密封したことを特徴とする配管の振動減衰装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990120739U JP2541139Y2 (ja) | 1990-11-20 | 1990-11-20 | 配管の振動減衰装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990120739U JP2541139Y2 (ja) | 1990-11-20 | 1990-11-20 | 配管の振動減衰装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0477092U JPH0477092U (ja) | 1992-07-06 |
JP2541139Y2 true JP2541139Y2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=31868628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990120739U Expired - Lifetime JP2541139Y2 (ja) | 1990-11-20 | 1990-11-20 | 配管の振動減衰装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541139Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011183998A (ja) * | 2010-03-10 | 2011-09-22 | Honda Motor Co Ltd | 燃料配管構造 |
KR101794946B1 (ko) * | 2015-12-30 | 2017-11-07 | 주식회사 효성 | 배관용 동흡진장치 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102636862B1 (ko) * | 2019-01-21 | 2024-02-19 | 한온시스템 주식회사 | 탄성 댐퍼 및 이를 포함하는 열교환 장치 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5497818U (ja) * | 1977-12-22 | 1979-07-10 | ||
JPS6315385U (ja) * | 1986-07-15 | 1988-02-01 |
-
1990
- 1990-11-20 JP JP1990120739U patent/JP2541139Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011183998A (ja) * | 2010-03-10 | 2011-09-22 | Honda Motor Co Ltd | 燃料配管構造 |
KR101794946B1 (ko) * | 2015-12-30 | 2017-11-07 | 주식회사 효성 | 배관용 동흡진장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0477092U (ja) | 1992-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001158349A (ja) | 鉄道車両 | |
JPS60252834A (ja) | 防振装置 | |
JP2541139Y2 (ja) | 配管の振動減衰装置 | |
SE8502129D0 (sv) | Hydrauliskt dempande gummilagring | |
US20070045063A1 (en) | Disc brake pad | |
CA1156856A (en) | Vibrating apparatus for vibratory compactors | |
CN215173220U (zh) | 一种基于粒子阻尼的多向宽频管路减振器 | |
US4447034A (en) | Vibration damping base | |
JPH08219377A (ja) | 防振装置 | |
FR2662774A1 (fr) | Amortisseur de vibrations torsionnelles. | |
JP3371440B2 (ja) | 球面管継手 | |
JPH1082482A (ja) | 配管制振装置 | |
JPH0536101Y2 (ja) | ||
CN111550635A (zh) | 一种管道吊装减震支架 | |
CN220165874U (zh) | 一种污水处理设备的缓震装置 | |
JPH0332736Y2 (ja) | ||
JPH03223596A (ja) | 管用漏洩防止装置 | |
CN216972865U (zh) | 一种工业缝纫机静音装置 | |
JPS5822370Y2 (ja) | スピ−カシステム | |
RU2029824C1 (ru) | Нефтепровод | |
JPS61280960A (ja) | プラテンロ−ラ | |
JPH031518Y2 (ja) | ||
JPH0131782Y2 (ja) | ||
JPS6330833Y2 (ja) | ||
JPH0541210Y2 (ja) |