JP2011183582A - 印刷方法及び印刷装置 - Google Patents

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JP2011183582A JP2010048844A JP2010048844A JP2011183582A JP 2011183582 A JP2011183582 A JP 2011183582A JP 2010048844 A JP2010048844 A JP 2010048844A JP 2010048844 A JP2010048844 A JP 2010048844A JP 2011183582 A JP2011183582 A JP 2011183582A
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Akihito Sato
彰人 佐藤
Bunji Ishimoto
文治 石本
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • B41J19/145Dot misalignment correction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism

Abstract

【課題】 インクジェットプリンターを用いて罫線印刷を行う際に、ノズル列端部とノズ
ル列中央部との間に生じるインク着弾位置の走査方向のずれを補正する。
【解決手段】 搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズルから構成されるノズル列が前
記搬送方向と交差する走査方向に移動しつつ当該ノズルからインクを噴出してドットを形
成することにより画像を印刷する印刷方法であって、前記複数のノズルからインクを噴出
することによって搬送方向に沿って事前に印刷された罫線について、前記ノズル列中央部
のノズルにより形成されたドットの座標と、前記ノズル列端部のノズルにより形成された
ドットの座標とを計測し、当該座標同士の走査方向のずれ量を算出しておき、画像を構成
する単位要素を表す画素データのうち、前記ノズル列端部のノズルにより形成されるドッ
トに対応する画素データを、前記ずれ量に応じて走査方向にずらして印刷を行う。
【選択図】 図14

Description

本発明は、印刷方法及び印刷装置に関する。
圧電素子を振動させることでノズルからインクを噴出させて印刷を行うインクジェット
プリンターが広く普及している。インクジェットプリンターを用いて罫線等の直線を印刷
しようとする場合、複数のノズルから構成されるノズル列を有するヘッドを、媒体の搬送
方向と直交する方向(走査方向)に往復させながら各ノズルからインクを噴出させる方法
が一般的である。一方、ノズル列中の中央部に位置するノズルと端部に位置するノズルと
ではインク噴出特性が異なることから、噴出されたインクが媒体に着弾するタイミングが
ずれて、罫線がまっすぐに印刷できない場合がある。
このような問題を解消するために、事前にインク噴出タイミングを異ならせた複数のパ
ターンを印刷しておき、インク着弾位置のずれ量が最小となるパターンに基づいて駆動信
号を生成して圧電素子の駆動を制御する方法が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2006−167995号公報
特許文献1の方法によれば、あらかじめ設定された噴出パターンに基づいて駆動信号を
生成することで、インクの媒体への着弾位置を補正することが可能である。
しかし、このような制御手段を有するプリンターでは、ノズル列毎に設けられる複数の
圧電素子(例えば1ノズル列あたり360個の圧電素子)を制御するために駆動回路の規
模が大きくなってしまう。そのため、ノズル列を分割して圧電素子をブロック単位として
制御することがあるが、ノズル(圧電素子)単位での制御ができなくなることから、ノズ
ル列端部のノズルにより形成されたインクドットの走査方向における着弾位置のずれを的
確に補正することができないという問題がある。
本発明では、インクジェットプリンターを用いて罫線印刷を行う際に、ノズル列端部と
ノズル列中央部との間に生じるインク着弾位置の走査方向のずれを補正することを目的と
している。
上記目的を達成するための主たる発明は、搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズル
から構成されるノズル列が前記搬送方向と交差する走査方向に移動しつつ当該ノズルから
インクを噴出してドットを形成することにより画像を印刷する印刷方法であって、前記複
数のノズルからインクを噴出することによって、搬送方向に沿って事前に印刷された罫線
について、前記ノズル列中央部のノズルにより形成されたドットの座標と、前記ノズル列
端部のノズルにより形成されたドットの座標とを計測し、当該座標同士の走査方向のずれ
量を算出しておき、画像を構成する単位要素を表すデータである画素データのうち、前記
ノズル列端部のノズルにより形成されるドットに対応する画素データを、前記ずれ量に応
じてずらして印刷を行う印刷方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
印刷システムの全体構成を示すブロック図である。 図2Aは、本実施形態のプリンターの構成を説明する図である。図2Bは、本実施形態のプリンターの構成を説明する側面図である。 ヘッドの構造を説明するための断面図である。 ヘッドに設けられたノズルNzの配列を説明する図である。 図5AはUni−d印刷時において、インクドットが媒体上に形成される様子を説明する図である。図5Bは、Uni−d印刷時にインク噴出速度Vm1〜Vm180が一定である場合に、媒体上に形成されるインクドットを説明する図である。 図6AはBi−d印刷時において、インクドットが媒体上に形成される様子を説明する図である。図6Bは、Bi−d印刷時にインク噴出速度Vm1〜Vm180が一定である場合に、媒体上に形成されるインクドットを説明する図である。 Uni−d印刷時において、2種類のインク噴出速度でノズルからインクを噴出する場合に、インクドットが媒体上に形成される様子を表す図である。 Uni−d印刷時において、ノズル列中央部ノズルから噴出されるインク噴出速度が一定であり、ノズル列端部ノズルから噴出されるインク噴出速度がそれよりも早い場合に、媒体上に形成されるインクドットによって罫線が印刷される様子を示す図である。 Bi−d印刷時において、2種類のインク噴出速度でノズルからインクを噴出する場合に、インクドットが媒体上に形成される様子を表す図である。 Bi−d印刷時において、ノズル列中央部ノズルから噴出されるインク噴出速度が一定であり、ノズル列端部ノズルから噴出されるインク噴出速度がそれよりも早い場合に、媒体上に形成されるインクドットによって罫線が印刷される様子を示す図である。 インクドットのずれ量を算出するためのフロー図である。 インクドットと基準線とのずれ量を示す図である。 図13Aは罫線を印刷するための画素データの一例を示す図である。図13Bは図13Aの画素データに基づいて形成されるドットの配置を示す図である。 図14Aは図13Aの画素データを補正した画素データを示す図である。図14Bは図14Aの画素データに基づいて形成されるドットの配置を示す図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズルから構成されるノズル列が前記搬送方向と
交差する走査方向に移動しつつ当該ノズルからインクを噴出してドットを形成することに
より画像を印刷する印刷方法であって、前記複数のノズルからインクを噴出することによ
って搬送方向に沿って事前に印刷された罫線について、前記ノズル列中央部のノズルによ
り形成されたドットの座標と、前記ノズル列端部のノズルにより形成されたドットの座標
とを計測し、当該座標同士の走査方向のずれ量を算出しておき、画像を構成する単位要素
を表す画素データのうち、前記ノズル列端部のノズルにより形成されるドットに対応する
画素データを、前記ずれ量に応じて走査方向にずらして印刷を行う印刷方法。
このような印刷方法によれば、罫線印刷を行う際に、ノズル列端部とノズル列中央部と
の間に生じるインク着弾位置の走査方向のずれを補正することができる。
かかる印刷方法であって、 前記画素データをずらす方向は、前記ノズル列端部のノズ
ルにより形成されたドットが、前記ノズル列中央部のノズルにより形成されたドットから
ずれた方向と反対の方向であることが望ましい。
このような印刷方法によれば、実際に形成されたドットのずれ方向と反対方向に画素を
ずらすことで、罫線をまっすぐにすることができる。
かかる印刷方法であって、前記ノズル列が走査方向を移動しつつ前記インクを噴出する
際に、前記複数のノズルからそれぞれ噴出されたインクが前記媒体上で走査方向の同じ位
置に着弾するように、前記複数のノズルからインクを噴出するタイミング調整を行い、前
記タイミング調整を行った後に前記罫線の印刷を行うことが望ましい。
このような印刷方法によれば、Bi−d(Uni−d)調整後でもなお生じる、ヘッド
ごとのインク噴出特性差によるドット着弾位置のずれを補正して、罫線ずれを抑制するこ
とができる。
かかる印刷方法であって、算出された前記走査方向のずれ量が所定の値より小さい場合
は、前記画素データをずらさないことが望ましい。
このような印刷方法によれば、もともとずれ量が小さく、ずらす必要のないドットをず
らすことで、かえって罫線ずれを大きくするようなことを防止することができる。
かかる印刷方法であって、算出された前記走査方向のずれ量が大きいほど、前記画素デ
ータをずらす量も大きいことが望ましい。
このような印刷方法によれば、実際のドットのずれ量の大きさによって、画素データを
何画素分ずらすか決定することで精密なドット位置補正が可能となり、より効果的に罫線
ずれを防止することができる。
かかる印刷方法であって、前記ノズル列中央部のノズルにより形成されたドットの座標
が、該ノズル列中央部のノズルにより形成された複数のドットの座標の走査方向の平均値
によって決定されることが望ましい。
このような印刷方法によれば、各ドットと基準線とのずれのばらつきが少なくなるため
に、画素データを補正して端部ドット位置をずらした時に、罫線がまっすぐになりやすい
また、(A)複数のノズルから構成されるノズル列を有し、媒体の搬送方向と交差する
走査方向を移動しつつ当該ノズルからインクを噴出してドットを形成することで画像を印
刷するヘッド部と、(B)前記画像を印刷する画像データを生成する制御部であって、前
記ノズル列中央部のノズルにより形成されたドットの座標と、前記ノズル列端部のノズル
により形成されたドットの座標との走査方向のずれ量に応じて、前記画像を構成する単位
要素を表す画素データのうち、前記ノズル列端部のノズルにより形成されるドットに対応
する画素データを走査方向にずらす、ことを特徴とする制御部と、を備える印刷装置が明
らかとなる。
===印刷装置の基本的構成===
発明を実施するための印刷装置の形態として、インクジェットプリンター(プリンター
1)を例に挙げて説明する。
<プリンターの構成>
図1は、プリンター1の全体構成を示すブロック図である。
プリンター1は、紙・布・フィルム等の媒体に文字や画像を記録(印刷)する液体噴出
装置であり、外部装置であるコンピューター110と通信可能に接続されている。
コンピューター110にはプリンタードライバーがインストールされている。プリンタ
ードライバーは、表示装置(不図示)にユーザーインターフェースを表示させ、アプリケ
ーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換させるためのプログラ
ムである。このプリンタードライバーは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなど
の記録媒体(コンピューターが読み取り可能な記録媒体)に記録されている。また、プリ
ンタードライバーはインターネットを介してコンピューター110にダウンロードするこ
とも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成
されている。
コンピューター110はプリンター1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じ
た印刷データをプリンター1に出力する。
プリンター1は、搬送ユニット20と、キャリッジユニット30と、ヘッドユニット4
0と、検出器群50と、コントローラー60と、を有する。コントローラー60は、外部
装置であるコンピューター110から受信した印刷データに基づいて各ユニットを制御し
、媒体に画像を印刷する。プリンター1内の状況は検出器群50によって監視されており
、検出器群50は検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は検出
器群50から出力された検出結果に基づいて各ユニットを制御する。
<搬送ユニット20>
図2は、本実施形態のプリンター1の構成を表した図である。
搬送ユニット20は、媒体(例えば紙Sなど)を所定の方向(以下、搬送方向という)
に搬送させるためのものである。ここで、搬送方向はキャリッジの移動方向と交差する方
向である。搬送ユニット20は、給紙ローラー21と、搬送モーター22と、搬送ローラ
ー23と、プラテン24と、排紙ローラー25とを有する(図2A及び図2B)。
給紙ローラー21は、紙挿入口に挿入された紙をプリンター内に給紙するためのローラ
ーである。搬送ローラー23は、給紙ローラー21によって給紙された紙Sを印刷可能な
領域まで搬送するローラーであり、搬送モーター22によって駆動される。搬送モーター
22の動作はプリンター側のコントローラー60により制御される。プラテン24は、印
刷中の紙Sを、紙Sの裏側から支持する部材である。排紙ローラー25は、紙Sをプリン
ターの外部に排出するローラーであり、印刷可能な領域に対して搬送方向下流側に設けら
れている。
<キャリッジユニット30>
キャリッジユニット30は、ヘッドユニット40が取り付けられたキャリッジ31を所
定の方向(以下、移動方向という)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのもので
ある。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモーター32(CRモ
ーターとも言う)とを有する(図2A及び図2B)。
キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能であり、キャリッジモーター32によって
駆動される。キャリッジモーター32の動作はプリンター側のコントローラー60により
制御される。また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能
に保持している。
<ヘッドユニット40>
ヘッドユニット40は、紙Sにインクを噴出するためのものである。ヘッドユニット4
0は、複数のノズルを有するヘッド41を備える。このヘッド41はキャリッジ31に設
けられ、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そ
して、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に噴出することによって、移動方
向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙に形成される。
図3は、ヘッド41の構造を示した断面図である。ヘッド41は、ケース411と、流
路ユニット412と、ピエゾ素子群PZTとを有する。ケース411はピエゾ素子群PZ
Tを収納し、ケース411の下面に流路ユニット412が接合されている。流路ユニット
412は、流路形成板412aと、弾性板412bと、ノズルプレート412cとを有す
る。流路形成板412aには、圧力室412dとなる溝部、ノズル連通口412eとなる貫
通口、共通インク室412fとなる貫通口、インク供給路412gとなる溝部が形成され
ている。弾性板412bはピエゾ素子PZTの先端が接合されるアイランド部412hを
有する。そして、アイランド部412hの周囲には弾性膜412iによる弾性領域が形成
されている。インクカートリッジに貯留されたインクが、共通インク室412fを介して
、各ノズルNzに対応した圧力室412dに供給される。ノズルプレート412cはノズ
ルNzが形成されたプレートである。ノズル面では、イエローインクを吐出するイエロー
ノズル列Yと、マゼンタインクを吐出するマゼンタノズル列Mと、シアンインクを吐出す
るシアンノズル列Cと、ブラックインクを吐出するブラックノズル列Kと、が形成されて
いる。各ノズル列では、ノズルNzが搬送方向に所定間隔Dにて並ぶことによって構成さ
れている。
ピエゾ素子群PZTは、櫛歯状の複数のピエゾ素子(駆動素子)を有し、ノズルNzに
対応する数分だけ設けられている。ヘッド制御部HCなどが実装された配線基板(不図示
)によって、ピエゾ素子に駆動信号COMが印加され、駆動信号COMの電位に応じてピ
エゾ素子は上下方向に伸縮する。ピエゾ素子PZTが伸縮すると、アイランド部412h
は圧力室412d側に押されたり、反対方向に引かれたりする。このとき、アイランド部
412h周辺の弾性膜412iが変形し、圧力室412d内の圧力が上昇・下降すること
により、ノズルからインク滴が吐出される。
図4は、ヘッド41に設けられたノズルNzの説明図である。図4に示されるように各
ノズル列では、各色のインクを噴出するための噴出口であるノズルNzが搬送方向に所定
間隔Dにて並ぶことにより構成されている。本実施形態では、各ノズル列において#1〜
#180の180個のノズルNzを備えるものとして説明を行う。そして#1〜#3の3
つのノズル、及び、#178〜#180の3つのノズルをそれぞれノズル列の端部ノズル
とし、#4〜#177のノズルをノズル列中央部ノズルとする。
なお、各ノズル列における実際のノズル数は180個には限られず、例えばノズル数が
90個であったり360個であったりしてもよい。また、ノズル列端部ノズルの数も端部
から3つとは限られず、端部から5つ分(#1〜#5)を端部ノズルと定義することもで
きる。端部ノズルの数は、ヘッド内部でのインクの流れ方や製造時の誤差によるヘッド特
性により決定される。
ピエゾ素子群は、櫛歯状の複数のピエゾ素子PZT(駆動素子)を有し、ノズルNzに
対応する数分だけ設けられている。配線基板であるフレキシブルケーブル(不図示)によ
ってピエゾ素子PZTに駆動信号COMが印加され、駆動信号COMの電位に応じてピエ
ゾ素子は上下方向に伸縮する。ピエゾ素子PZTが伸縮すると、図3に示されるアイラン
ド部412hは圧力室412d側に押されたり、反対方向に引かれたりする。このとき、
アイランド部412h周辺の弾性膜412iが変形し、圧力室412d内の圧力が上昇・
下降することにより、ノズルからインク滴が噴出される。
<検出器群50>
検出器群50は、プリンター1の状況を監視するためのものである。検出器群50には
、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出センサ53、及び光学
センサ54等が含まれる(図2A及び図2B)。
リニア式エンコーダ51は、キャリッジ31の移動方向の位置を検出する。ロータリー
式エンコーダ52は、搬送ローラー23の回転量を検出する。紙検出センサ53は、給紙
中の紙Sの先端の位置を検出する。光学センサ54は、キャリッジ31に取付けられてい
る発光部と受光部により、対向する位置の紙Sの有無を検出し、例えば、移動しながら紙
の端部の位置を検出し、紙の幅を検出することができる。また、光学センサ54は、状況
に応じて、紙Sの先端(搬送方向下流側の端部であり、上端ともいう)・後端(搬送方向
上流側の端部であり、下端ともいう)も検出できる。
<コントローラー60>
コントローラー60は、プリンターの制御を行うための制御ユニット(制御部)である
。コントローラー60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリー63と、
ユニット制御回路64とを有する。
インターフェース部61は、外部装置であるコンピューター110とプリンター1との
間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター1の全体の制御を行うための演算
処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等
を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子によって構成される。
そして、CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット制
御回路64を介して搬送ユニット20等の各ユニットを制御する。
<プリンタードライバーによる印刷処理について>
プリンタードライバーは、アプリケーションプログラムから画像データを受け取り、プ
リンター1が解釈できる形式の印刷データに変換し、印刷データをプリンターに出力する
。アプリケーションプログラムから画像データを印刷データに変換する際に、プリンター
ドライバーは、解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理、ラスタライズ処理、コ
マンド付加処理などを行う。以下に、プリンタードライバーが行う各種の処理について説
明する。
解像度変換処理は、アプリケーションプログラムから出力された画像データ(テキスト
データ、イメージデータなど)を、媒体に印刷する際の解像度(印刷解像度)に変換する
処理である。例えば、印刷解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリ
ケーションプログラムから受け取ったベクター形式の画像データを720×720dpi
の解像度のビットマップ形式の画像データに変換する。
なお、解像度変換処理後の画像データの各画素データは、RGB色空間により表される
各階調(例えば256階調)のRGBデータである。ここで、画素とは、画像を構成する
単位要素であり,この画素が2次元的に並ぶことによって画像が形成される。画素データ
とは、画像を構成する単位要素の印刷データであり、例えば、紙S上に形成されるドット
の階調値などを意味する。
色変換処理は、RGBデータをCMYK色空間のデータに変換する処理である。CMY
K色空間の画像データは、プリンターが有するインクの色に対応したデータである。この
色変換処理は、RGBデータの階調値とCMYKデータの階調値とを対応づけたテーブル
(色変換ルックアップテーブルLUT)に基づいて行われる。
なお、色変換処理後の画素データは、CMYK色空間により表される256階調の8ビ
ットCMYKデータである。本実施形態では該データを利用して画像処理を行い、印刷さ
れる2つの画像の境界部分におけるインクのにじみを防止している。画像処理の詳細につ
いては後述する。
ハーフトーン処理は、高階調数のデータを、プリンターが形成可能な階調数のデータに
変換する処理である。例えば、ハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、2
階調を示す1ビットデータや、4階調を示す2ビットデータに変換される。ハーフトーン
処理では、ディザ法・γ補正・誤差拡散法などが利用される。ハーフトーン処理されたデ
ータは、印刷解像度(例えば720×720dpi)と同等の解像度である。ハーフトー
ン処理後の画像データでは、画素ごと1ビット又は2ビットの画素データが対応しており
、この画素データは各画素でのドット形成状況(ドットの有無、ドットの大きさ)を示す
データになる。
ラスタライズ処理は、マトリクス状に並ぶ画素データを、プリンター1に転送すべきデ
ータ順に、画素データごとに並び替える。例えば、各ノズル列のノズルの並び順に応じて
、画素データを並び替える。
コマンド付加処理は、ラスタライズ処理されたデータに、印刷方法に応じたコマンドデ
ータを付加する処理である。コマンドデータとしては、例えば媒体の搬送速度を示す搬送
データなどがある。
これらの処理を経て生成された印刷データは、プリンタードライバーによりプリンター
1に送信される。
<プリンターの印刷動作>
プリンター1の印刷動作について簡単に説明する。コントローラー60は、コンピュー
ター110からインターフェース部61を介して印刷命令を受信し、各ユニットを制御す
ることにより、給紙処理・ドット形成処理・搬送処理等を行う。
給紙処理は、印刷すべき紙をプリンター内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言
う)に紙を位置決めする処理である。コントローラー60は、給紙ローラー21を回転さ
せ、印刷すべき紙を搬送ローラー23まで送る。続いて、搬送ローラー23を回転させ、
給紙ローラー21から送られてきた紙を印刷開始位置に位置決めする。
ドット形成処理は、移動方向(走査方向)に沿って移動するヘッドからインクを断続的
に噴出させ、紙上にドットを形成する処理である。コントローラー60は、キャリッジ3
1を移動方向に移動させ、キャリッジ31が移動している間に、印刷データに基づいてヘ
ッド41からインクを噴出させる。噴出されたインク滴が紙上に着弾すると、紙上にドッ
トが形成され、紙上には移動方向に沿った複数のドットからなるドットラインが形成され
る。
搬送処理は、紙をヘッドに対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。コ
ントローラー60は、搬送ローラー23を回転させて紙を搬送方向に搬送する。この搬送
処理により、ヘッド41は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置と
は異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
コントローラー60は、印刷すべきデータがなくなるまで、ドット形成処理と搬送処理
とを交互に繰り返し、ドットラインにより構成される画像を徐々に紙に印刷する。そして
、印刷すべきデータがなくなると、排紙ローラーを回転させてその紙を排紙する。なお、
排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
次の紙に印刷を行う場合は同処理を繰り返し、行わない場合は、印刷動作を終了する。
===罫線の印刷について===
はじめに、プリンター1を用いて罫線の印刷を行う方法について説明する。
前述の印刷動作において、キャリッジ31に設けられたヘッド41の走査方向の移動速
度を「Vc」として、ヘッド41に設けられたノズルNzから噴出されるインクの速度を
「Vm」とする。なお、説明のため、キャリッジ移送速度Vcは常に一定とし、インク噴
出速度Vmは、各色ノズル列を構成する#1〜#180の各ノズルNzについてそれぞれ
Vm1〜Vm180とする。
また、印刷方式として、ヘッド41が走査方向を一端側から他端側へと移動する時にの
みインクを噴出して画像を形成する単方向印刷方式(以下、Uni−d方式とも呼ぶ)と
、ヘッド41が一端側と他端側とを往復移動しながら、往路及び復路でインクを噴出して
画像を形成する双方向印刷方式(以下、Bi−d方式とも呼ぶ)とがある。
<ノズル列中の全てのノズルNzにおいてインク噴出速度Vmが一定の場合>
図5Aは、Uni−d印刷時において、インクドットが媒体上に形成される様子を説明
する図である。また、図5Bは、Uni−d印刷時において、各ノズル列を構成する#1
〜#180の全ノズルNzについてインク噴出速度Vm1〜Vm180が一定である場合
に、媒体上に形成されるインクドットによって罫線が印刷される様子を示す図である。
Uni−d印刷では、ヘッド41は走査方向を一端側から他端側(図5Aでは左側から
右側)へ一定速度Vcで移動しながら、媒体に対して鉛直下向きに速度Vmでインクを噴
出する。噴出されたインクは、媒体に対して斜め方向に飛翔し、媒体上に着弾してドット
を形成する。そして、ヘッド41が走査方向を一端側から他端側へ1回移動(パス)する
毎に、ノズル列中の全ノズルNz(#1〜#180)から同時にインクが噴出される。
全てのノズルNzについてインク噴出速度Vmが一定で、かつ、インクの噴出タイミン
グが同時であれば、#1〜#180の各ノズルNzから噴出されたインクの着弾位置は走
査方向に関して全て同じ位置となり、搬送方向に伸びるインクドット列が形成される(図
5B参照)。1パス目のインクドット列が形成された後に、媒体が下流側へと搬送され、
続いて2パス目のインク噴出が行われ、1パス目のインクドット列の搬送方向上流側に2
パス目のインクドット列が形成される。このような動作を繰り返すことにより、ドット列
からなる罫線(直線)が媒体上に印刷される。
なお、インク噴出のタイミングは設計工程において設計され、図5Aのように、インク
を着弾させる目標位置と対向する手前の位置からインクが噴射されるようにする。つまり
、ヘッド41が走査方向を移動して、所定のノズルが目標位置と対向する位置に到達する
タイミングよりも、所定のノズルからインクが噴出されてからインクが媒体に着弾するま
での時間だけ早いタイミングでインクが噴出されるように設計される。
図6Aは、Bi−d印刷時に、インクドットが媒体上に形成される様子を説明する図で
ある。また、図6Bは、Bi−d印刷時に、各ノズル列を構成する#1〜#180の全ノ
ズルNzについてインク噴出速度Vm1〜Vm180が一定である場合に、媒体上に形成
されるインクドットによって罫線が印刷される様子を示す図である。
Bi−d印刷の往路における動作は前述のUni−d印刷時と同様である。すなわち、
ヘッド41は走査方向を左側から右側へ一定速度Vcで移動しながら、媒体に対して鉛直
下向きに速度Vmでインクを噴出する。噴出されたインクは、媒体に対して斜め方向に飛
翔し、媒体上に着弾してドットを形成する。一方、復路において、ヘッド41は走査方向
を右側から左側へ一定速度Vcで移動しながら、媒体に対して鉛直下向きに速度Vmでイ
ンクを噴出する(図6A参照)。このとき、往路、復路のそれぞれについて、ノズルNz
からインクを噴出させるタイミングを調整することで媒体へのインク着弾位置をコントロ
ールすることができる。したがって、図6Bに示されるように、1パス目(往路)と2パ
ス目(復路)とで、走査方向の同じ位置にドット列を形成させ、これを繰り返すことで、
ずれの無い罫線を印刷することができる。
<インク噴出速度Vmが一定でない場合>
図7に、Uni−d印刷時において、「Vm」と、Vmよりも早い速度である「Vm′
」の2種類のインク噴出速度でノズルからインクを噴出する場合に、インクドットが媒体
上に形成される様子を示す。Vcが一定であるのに対してVm′>Vmであるため、速度
Vm′でノズルNzから噴出されたインクの方が、速度VmでノズルNzから噴出された
インクよりも早く媒体上に着弾する。したがって、図7のように、速度Vm′で噴出され
たインクドットは、速度Vmで噴出されたインクドットの着弾位置よりも走査方向の手前
側に着弾する。
図8は、Uni−d印刷時において、ノズル列中央部ノズル(#4〜#177)から噴
出されるインク噴出速度Vm4〜Vm177が一定であり、ノズル列端部ノズル(#1〜
#3、及び、#178〜#180)から噴出されるインク噴出速度Vm1〜Vm3、及び
、Vm178〜Vm180がVm4〜Vm177よりも早い場合に、媒体上に形成される
インクドットによって罫線が印刷される様子を示す図である。
前述のように、プリンター1で印刷を行う際は、インクがヘッド41内の流路ユニット
412を流れて各ノズルNzから噴出される。印刷時において、ヘッド内部をインクが均
一に流れ、常に全てのノズルNzから均等にインクが噴出されるとは限らず、流路ユニッ
ト412内でインク流れに偏りが発生することもある。特に、各ノズル列の端部ノズルN
z(#1〜#3、及び、#178〜#180)にはインクが過剰に流れ込んだり、逆に流
れにくかったりすることが多く、ノズル列の中央部ノズル(#4〜#177)と端部ノズ
ル#1〜#3、及び、#178〜#180)とではインク噴出特性に差が生じる場合があ
る。図8では、端部ノズルのインク噴出速度が早い場合に罫線印刷に与える影響を表して
いる。
図7で説明したように、ノズルNzから噴出されるインクの噴出速度が早いほど、先に
媒体に着弾しやすくなる。したがって、図8に示されるように、端部ノズル(#1〜#3
、及び、#178〜#180)から噴出されたインクは、中央部ノズル(#4〜#177
)から噴出されたインクよりも先に媒体に着弾し、印刷予定の罫線位置よりも走査方向手
前側(図7において走査方向左側)にインクドットが形成される。なお、図8では、Vm
1>Vm2>Vm3>Vm4の順でインク噴出速度が変化しており、ノズル列中の最端部
ノズルである#1から噴出されたインクが最も早く媒体に着弾し、続いて#2、#3、#
4の順にインクが着弾する様子を示している。一方、中央部ノズル(#4〜#177)か
らは一定速度でインクが噴出され、予定通りの走査方向位置(罫線位置)にインクドット
が着弾する。
したがって、1パス目にヘッド41が走査方向を左側から右側へと1回移動する間に、
ノズル列の中央部(#4〜#177部分)によって形成されたドット列は直線状となり、
ノズル列の端部(#1〜#3、及び、#178〜#180部分)によって形成されたドッ
ト列は弓状に曲がった線となる。そして、2パス目、3パス目も同様な図形が形成される
ため、まっすぐな罫線を印刷することはできない。
図9に、Bi−d印刷時において、「Vm」と、Vmよりも早い速度である「Vm′」
の2種類のインク噴出速度でノズルからインクを噴出する場合に、インクドットが媒体上
に形成される様子を示す。Uni−d印刷時と同様に、Vm′>Vmであるため、速度V
m′でノズルNzから噴出されたインクの方が、速度VmでノズルNzから噴出されたイ
ンクよりも早く媒体上に着弾する。したがって、図9のように、往路において速度Vm′
で噴出されたインクドットは、速度Vmで噴出されたインクドットの着弾位置よりも手前
(図9において走査方向左側)に着弾し、復路において速度Vm′で噴出されたインクド
ットは、速度Vmで噴出されたインクドットの着弾位置よりも手前(図9において走査方
向右側)に着弾する。
図10は、Bi−d印刷時において、ノズル列中央部ノズル(#4〜#177)から噴
出されるインク噴出速度Vm4〜Vm177が一定であり、ノズル列端部ノズル(#1〜
#3、及び、#178〜#180)から噴出されるインク噴出速度Vm1〜Vm3、及び
、Vm178〜Vm180がVm4〜Vm177よりも早い場合に、媒体上に形成される
インクドットによって罫線が印刷される様子を示す図である。
この場合もUni−d印刷時と同様、ノズル列端部ノズル(#1〜#3、及び、#17
8〜#180)から噴出されたインクは、中央部ノズル(#4〜#177)から噴出され
たインクよりも先に媒体に着弾し、印刷予定の罫線位置よりも走査方向手前側にインクド
ットが形成される。したがって、1パス目の往路において、ヘッド41が走査方向を左側
から右側へと1回移動する間に、ノズル列の中央部(#4〜#177部分)によって形成
されたドット列は直線状となり、ノズル列の端部(#1〜#3、及び、#178〜#18
0部分)によって形成されたドット列は弓状に曲がった線となる。また、2パス目の復路
においては、1パス目とは逆向きに曲がった線が形成される。
さらに、Bi−d印刷ではヘッド41が往復しながらインクを噴出するために、1パス
目にノズル#180によって形成されたドットは罫線位置よりも左側に形成され、2パス
目にノズル#1によって形成されたドットは罫線位置よりも右側に形成される。これによ
り、両ドットの走査方向位置のずれ量も大きくなる。すなわち、1パス目と2パス目の境
目のずれがUni−d印刷時よりも大きくなり、印刷画像の劣化が顕著に表れる。
ここまで、ノズル列端部ノズルのインク噴出速度が早い場合について説明したが、これ
とは逆にノズル列端部ノズルのインク噴出速度が遅い場合でも同様のことが言える。イン
ク噴出速度が遅ければ、その分ノズルNzから噴出されたインクが媒体に着弾するまでの
時間が長くなるため、着弾予定位置(罫線の位置)よりも遠くにインクドットが着弾する
ことになる。そして、ノズル列中央部ノズルNzと端部ノズルNzとでインク噴出速度の
差が大きいほど、走査方向のインクドット着弾位置のずれも大きくなり、まっすぐな罫線
を印刷することはできなくなる。
===罫線印刷時のずれの補正について===
前述のように、ノズル列中の各ノズルNz毎に生じるインク噴出特性の差に起因して、
インクドットの走査方向の着弾位置にずれが生じることがあり、その様なずれが生じると
、完全にまっすぐな罫線を印刷することは難しくなる。そこで、本実施形態ではインクド
ット着弾位置のずれを見越して、印刷に用いる画素データをあらかじめ補正して該ドット
の走査方向の形成予定位置をずらしておくことで、実際の印刷時には印刷予定の走査方向
位置(罫線の位置)からのずれを極力小さくしてインクドットを着弾させる。
<ずれ量の測定>
画素データの補正を行うために、まず、印刷に使用するノズルを用いてテストパターン
としての罫線を印刷する。そして、該テストパターンにおいて印刷予定の罫線位置と、ノ
ズル列中の各ノズルNz(#1〜180)から噴出されたインクによって実際に形成され
たインクドット位置とのずれ量を算出する。
図11に、インクドットのずれ量を算出するためのフローを示す。なお、当該フローに
示される各工程は、プリンター1の製造段階において実施され、ユーザーが印刷時に行う
ものではない。
<S101:Bi−d(Uni−d)調整>
はじめに、プリンター1のBi−d調整(またはUni−d調整)を行う(S101)
。Bi−d調整とはヘッド41が走査方向を移動する際に、往路及び復路で各ノズルNz
からインクを噴出するタイミングを調整することを言う。これにより、走査方向における
往路でのドット形成位置と復路でのドット形成位置とが、図6Bのような状態に揃うよう
する。
前述のインク噴出速度Vm以外にも、ヘッド移動速度Vcの影響や、プリンターヘッド
の個体差により、インクドットの着弾位置が往路と復路でずれることがある。例えば、前
述の図6Aにおいて、実際のヘッド移動速度Vcが設計上のヘッド移動速度よりも遅かっ
た場合には、往路・復路ともに、着弾予定の位置(罫線の位置)よりも走査方向の手前側
にインクドットが着弾する。このような場合に、インク噴出のタイミングを設計上のタイ
ミングより遅くすることで、往復時のドット形成位置を揃えることができる。
本実施形態では、Bi−d調整(またはUni−d調整)を行った後でもなお生じ得る
、各ノズルNz(#1〜180)の噴出特性差による走査方向のドット着弾位置のずれを
補正することができる。
<S102・S103:テストパターン印刷・座標計測>
Bi−d調整が終了したプリンターを用いて、テストパターンとしての罫線を印刷する
(S102)。そして、印刷された該テストパターンを顕微鏡で観察することにより、#
1〜#180の180個のノズルNzにより形成された各ドットの座標を計測して、記録
する(S103)。特に、インクドットの着弾位置がずれやすいノズル列端部ノズル(#
1〜#3、及び、#178〜#180部分)の走査方向座標については必ず記録しておく
。一方、比較的、ドットの着弾位置ずれが少ないノズル列中央部ノズル(#4〜177)
については、全ドットの座標を計測するのではなく、サンプリング計測により任意の数箇
所を選択して記録するだけでもよい。全数測定を行うか、サンプリング測定を行うかは、
実際に印刷されたテストパターンを視認することにより、罫線が比較的まっすぐ印刷され
ているか、または、曲がっているかによって判断することができる。テストパターンの罫
線が全体的に曲がって印刷されている場合には全数測定を行った方がよい。
なお、ドット座標の計測方法は、前述のような顕微鏡による観察には限られず、レーザ
ー計測等により行われてもよい。
<S104:基準位置の確定>
続いて、各ドットのずれ量を算出するための基準となる位置(基準線)を確定させる(
S104)。該基準位置は罫線が印刷される予定の位置であり、各ノズルNzから噴出さ
れたインクは、通常、この基準位置上に着弾することでまっすぐな罫線を形成する(図5
B・図6B参照)。特に、ノズル列中央部ノズル(#4〜#177)から噴出されたイン
クドットはS101のBi−d調整(またはUni−d調整)後であれば、ほぼ一直線上
に並ぶはずである。したがって、S103で計測されたノズル列中央部ノズル(#4〜#
177)により形成されたドット座標を比較して、走査方向のばらつきが所定の範囲内に
入っていれば、その走査方向位置の平均を基準位置(基準線)とし、該基準位置の走査方
向座標を0とする。
例えば、S103でノズル列中央部ノズルによって形成されたインクドットのうち10
点の座標をサンプリング計測しており、その10点の座標がそれぞれ0.07mm(36
0dpi)の幅に入っていれば、その10点の平均の座標位置を基準位置(罫線位置)と
する。平均をとることにより、ノズル列中央部の各ドット位置と罫線位置とのずれ幅が小
さくなる。これにより、後にノズル列端部ドットをずらす補正を行う際に、ノズル列中央
部ドットとノズル列端部ドットとのずれを小さくして、全体としてまっすぐな罫線を印刷
することができるようになる。
ドットの走査方向座標のばらつきが大きく、基準位置として確定できない場合には、再
びBi−d調整からやり直す(S101)。
<S105:ずれ量の算出>
基準線を確定させた後に、該基準線の位置と、ノズル列端部ノズル(#1〜#3、及び
、#178〜#180部分)により形成された各インクドットとの、走査方向のずれ量を
算出する。
図12は、インクドットと基準線とのずれ量を示す図である。各ドットの走査方向座標
と、基準線の走査方向座標(0)との差はそれぞれΔn(n=1,2,3、…180)で
表され、コントローラー60のメモリー63に記憶される。プリンター1はこの状態で出
荷され、各家庭などにおいてユーザーがプリンター1を使用して印刷を行う段階で、後述
する画素データの補正が行われることで印刷時の罫線ずれが抑制される。
なお、S103で座標を計測した全てのドットについて走査方向のずれ量を算出しても
よいが、S104の工程の後であれば、中央部ノズル(#4〜#177)により形成され
たドットのずれ量(Δ4〜Δ177)は無視できる程度の大きさである。したがって、該
中央部のずれ量は必ずしも算出する必要はない。
本実施形態ではノズル列端部の#1〜#3、及び、#178〜#180のずれが特に大
きいものと仮定して、この部分のインクドットに着目して説明を行う。
<画素データ補正>
ユーザーのもとで実際に印刷を行う際には、メモリー63に格納されたインクドットの
ずれ量Δnに基づいて、ノズル列端部ノズル(#1〜#3、及び、#178〜#180部
分)によって形成されるドットに対応する画素データが補正される。ここで、画素とは、
画像を構成する単位要素であり,この画素が2次元的に並ぶことによって画像が形成され
る。画素データとは、画像を構成する単位要素の印刷データであり、例えば、紙S上に形
成されるドットの階調値などを意味する。
図13Aに罫線を印刷するための画素データ(補正前)の一例を示す。図13Aにおい
て破線で区切られた1マス分が1画素であり、斜線部の画素はドットが形成される予定の
画素を表す。図13Aでは、罫線が形成される予定の周囲の7×360画素分のデータに
着目して説明を行うが、実際の画素データはこれよりも大きなものとなる。また、図13
Bに当該画素データに基づいて形成されるドットの配置を示す。図13Bにおいて●で表
されるのが実際に媒体上に形成されるインクドットを表す。
図13Aの画素データ上では、全てのドット形成予定の画素が走査方向にずれることな
く、搬送方向に一直線上に並んでいる。したがって、理想的には、印刷される罫線も走査
方向にずれることなく、まっすぐ形成されるべきである。しかし、実際に媒体に着弾する
インクドットは走査方向にずれる場合が多く、前述のように、ノズル列端部(#1〜#3
、及び、#178〜#180部分)におけるずれ量Δ1〜3、及び、Δ178〜180は
無視できない大きさになる場合がある。特にBi−d印刷時には、1パス目と2パス目の
境目のずれが目立ち、画像劣化の大きな要因となる(図13B参照)。
そこで、各ノズルNz毎のずれ量Δnに応じて、画素データ自体を、ドットの着弾ずれ
方向とは逆方向にずらす。例えば、図13Bにおいて、#1、及び、#2ノズルNzによ
り形成されたドットは基準線の左側にずれて形成されている。ドットのずれ量Δ1、及び
、Δ2は無視できない程大きく、罫線ずれの原因となっているため、当該ドットを形成す
る画素データを補正して、ドット着弾位置を修正する。この場合、#1及び#2に対応す
る画素データを右方向(ドットの着弾ずれ方向と逆の方向)に1画素分ずつずらしてから
印刷を行う。
図14Aに、図13Aの画素データを補正した状態の画素データを示す。図14Bに当
該補正後の画素データに基づいて形成されるドットの配置を示す。
図14Aにおいて、ドット着弾位置のずれが大きい#1、及び、#2に該当する画素を
走査方向に1画素分ずらしたために、実際に着弾するドットも走査方向に1画素分ずれる
ことになる。その結果、補正前の画素データによれば図14Bの○の位置に形成されてい
たはずの#1、及び、#2のドットが●の位置に形成されることになる。これにより、基
準線からの走査方向のずれ量Δ1、及び、Δ2を小さくすることができる。同様に、ノズ
ル列端部に位置する#179ノズルNz、及び、#180ノズルNzについても画素デー
タを1画素分ずらす補正を行うことで、補正前の罫線と比較してずれの少ない罫線を印刷
することができるようになる。
Bi−d印刷の場合は、ヘッド41の移動方向が1パス目と2パス目で逆になるため、
画素データをずらす方向も逆にする(図14A参照)。これにより、1パス目と2パス目
の境目のずれが目立たなくなるため、罫線のずれは大きく緩和される。

画素データ補正時に、何処の画素をどれだけずらすかは、補正前の画素データにより形
成されるドットの基準線からのずれ量Δnを基準として決定することができる。本実施形
態では、ドットずれ量Δnがある値より小さい場合は画素データの補正を行わず、Δnが
大きくなるほど、画素データの補正量も大きくする。
例えば、0.035mm(720dpi)>Δnであれば#nの画素はずらさず、0.
07mm>Δn≧0.035mmであれば#nの画素を走査方向に1画素分ずらし、Δn
≧0.07mmであれば#nの画素を走査方向に2画素分ずらす、等の設定をメモリー6
3に記憶させておく。そして、前述のS105で計測されたΔnに対して、該設定を適用
することで、各画素についてのずらし量が決定される。なお、設定値は印刷する画像の解
像度(例えば720×720dpi等)に応じて適宜変更することができる。
図14Aにおいて#3のドットのずれ量Δ3は、Δ1やΔ2よりも小さく、#3ドット
の画素データをずらすと、かえって基準線からのずれが大きくなってしまう。したがって
、このような場合には画素データの補正は行わない。一方、Δ1、及び、Δ2について画
素データを2画素分ずらすと、やはり基準線からのずれが大きくなってしまう。したがっ
て、#1、及び、#2については1画素分のみずらす補正を行う。このように、基準とな
るずれ量を設定しておくことで、画像データの補正を適正に行うことができる。そして、
ドットのずれ量Δnの大きさに応じて画素データを何画素分ずらすかを決めることで、よ
り精密に画素データを補正することができる。
画素ずらし量が決定された後に、プリンタードライバーによって実際に画素データが補
正される。画素データの補正は、ユーザーが印刷を行う度に、前述のハーフトーン処理と
ラスタライズ処理との間で行われる。そして、該補正後のデータに基づいてノズルNzか
らインクが噴出され、印刷が行われる。
===まとめ===
本実施形態では、はじめに、ヘッドユニットが走査方向に移動しながらインクを噴出す
ることで印刷を行うプリンターを用いて、テストパターンとして媒体の搬送方向に伸びる
罫線を印刷する。ヘッドユニットのノズル列端部により形成されたインクドットの形成位
置と、ノズル列中央部により形成されたインクドットとの形成位置とでは、走査方向にず
れが生じているため、そのずれ量を測定し、ずれ量に応じて画素データ上で対応画素をず
らす補正を行ってから印刷を実施する。
これにより、ずれの少ないまっすぐな罫線を印刷することができる。
また、前記画素データの補正は、インク噴出タイミングを調整するBi−d調整(また
はUni−d調整)を行った後で行う。
Bi−d(Uni−d)調整により、インク噴出タイミングのずれによるドット着弾位
置のずれは解消することできるが、ノズル列の端部と中央部のインク噴出特性の違いによ
って、なおドット着弾位置がずれる場合がある。本実施形態では、このようなBi−d(
Uni−d)調整後でも生じるドットずれまで補正することができる。
また、本実施形態では、ドットのずれ量と所定の設定値を比較して、ずれ量が該設定値
よりも小さい場合は画素データの修正を行わないことで、データ修正により、逆にドット
ずれが大きくなってしまうことを防止している。
また、ドットのずれ量の大きさにしたがって、画素データ上でドットをずらす量も変化
させる。例えば、ドットずれ量が大きくなるほど、画素ずらし量も大きくする等、ヘッド
のインク噴出特性に合わせて精密な補正を行うことで、より効果的に罫線ずれを抑制する
ことができる。
また、ドットのずれ量を測定する際の基準となる位置は、ノズル列中央部により形成さ
れる複数のドットの座標の平均により決定される。
これにより、各ドットと基準線とのばらつきが少なくなり、まっすぐな罫線を印刷しや
すくなる。
===その他の実施形態===
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容
易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、
その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含ま
れることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれる
ものである。
<印刷装置について>
前述の実施形態では、画像を形成する印刷装置の一例としてインクジェットプリンター
が説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、
染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造型機、液体気化装置
、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、D
NAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の液体噴出装置に、本実施
形態と同様の技術を適用してもよい。
<使用するインクについて>
前述の実施形態では、CMYKの4色のインクを使用して印刷する例が説明されていた
が、これに限られるものではない。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ、ホワイト、
クリア等、CMYK以外の色のインクを用いて印刷を行ってもよい。
<ピエゾ素子について>
前述の実施形態では、液体を噴出させるための動作を行う素子としてピエゾ素子PZT
を例示したが、他の素子であってもよい。例えば、発熱素子や静電アクチュエーターを用
いてもよい。
<プリンタードライバーについて>
プリンタードライバーの処理はプリンター側で行ってもよい。その場合、プリンターと
ドライバーをインストールしたPCとで印刷装置が構成される。
1 プリンター
20 搬送ユニット、21 給紙ローラー、22 搬送モーター、
23 搬送ローラー、24 プラテン、25 排紙ローラー、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、32 キャリッジモーター、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、411 ケース、412 流路ユニット、
412a 流路形成板、412b 弾性板、412c ノズルプレート、
412d 圧力室、412e ノズル連通口、412f 共通インク室、
412g インク供給路、412h アイランド部、412i 弾性膜、
50 検出器群、51 リニア式エンコーダ、52 ロータリー式エンコーダ、
53 紙検出センサ、54 光学センサ、60 コントローラー、
61 インターフェース部、62 CPU、63 メモリー、
64 ユニット制御回路、110 コンピューター

Claims (7)

  1. 搬送方向に搬送される媒体に、複数のノズルから構成されるノズル列が前記搬送方向と
    交差する走査方向に移動しつつ当該ノズルからインクを噴出してドットを形成することに
    より画像を印刷する印刷方法であって、
    前記複数のノズルからインクを噴出することによって搬送方向に沿って事前に印刷され
    た罫線について、前記ノズル列中央部のノズルにより形成されたドットの座標と、前記ノ
    ズル列端部のノズルにより形成されたドットの座標とを計測し、当該座標同士の走査方向
    のずれ量を算出しておき、
    画像を構成する単位要素を表す画素データのうち、前記ノズル列端部のノズルにより形
    成されるドットに対応する画素データを、前記ずれ量に応じて走査方向にずらして印刷を
    行う印刷方法。
  2. 請求項1に記載の印刷方法であって、
    前記画素データをずらす方向は、
    前記ノズル列端部のノズルにより形成されたドットが、前記ノズル列中央部のノズルに
    より形成されたドットからずれた方向と反対の方向であることを特徴とする印刷方法。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の印刷方法であって、
    前記ノズル列が走査方向を移動しつつ前記インクを噴出する際に、前記複数のノズルか
    らそれぞれ噴出されたインクが前記媒体上で走査方向の同じ位置に着弾するように、前記
    複数のノズルからインクを噴出するタイミング調整を行い、
    前記タイミング調整を行った後に前記罫線の印刷を行う、
    ことを特徴とする印刷方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷方法であって、
    算出された前記走査方向のずれ量が所定の値より小さい場合は、前記画素データをずら
    さないことを特徴とする印刷方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の印刷方法であって、
    算出された前記走査方向のずれ量が大きいほど、前記画素データをずらす量も大きいこ
    とを特徴とする印刷方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷方法であって、
    前記ノズル列中央部のノズルにより形成されたドットの座標が、
    該ノズル列中央部のノズルにより形成された複数のドットの座標の走査方向の平均値に
    よって決定されることを特徴とする印刷方法。
  7. (A)複数のノズルから構成されるノズル列を有し、媒体の搬送方向と交差する走査方
    向を移動しつつ当該ノズルからインクを噴出してドットを形成することで画像を印刷する
    ヘッド部と、
    (B)前記画像を印刷する画像データを生成する制御部であって、
    前記ノズル列中央部のノズルにより形成されたドットの座標と、前記ノズル列端
    部のノズルにより形成されたドットの座標との走査方向のずれ量に応じて、
    前記画像を構成する単位要素を表す画素データのうち、前記ノズル列端部のノズ
    ルにより形成されるドットに対応する画素データを走査方向にずらす、ことを特徴とする
    制御部と、
    を備える印刷装置。
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