JP2011183555A - 未加硫タイヤの保管装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一時保管中の未加硫タイヤの変形量が予測不能又は予測よりも大きい又は不明であっても、製品タイヤのセンターずれを抑制できるようにする。
【解決手段】保管装置の受け皿は、横置きされた未加硫タイヤGTのトレッド部からサイドウォール部迄を支持する第1の受け皿1と、第1の受け皿1上に配置され、未加硫タイヤGTのハンプ部を支持する第2の受け皿2からなる。第1の受け皿1は矢印a1に示すように昇降する。第2の受け皿2は矢印a2に示すように傾斜が変化する。第1の受け皿1の高さ、第2の受け皿2の傾斜を調整することで、未加硫タイヤGTのセンターの高さと目標高さとの差異を予め定められた値以下にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、未加硫タイヤを一時的に保管する装置に関し、特に未加硫の超大型ORR(Off the Road Radial)タイヤを保管しているときにタイヤの自重により生じるビード部の変形を抑制する未加硫タイヤの保管装置に関する。
従来、タイヤ成型ドラム上にタイヤ構成部材であるインナーライナーやカーカスプライなどを巻き付けて筒状に形成したものを、ブラダーなどのシェーピング機構を用いてシェーピングして生タイヤ(未加硫タイヤ)を成型し、次に生タイヤを加硫して製品タイヤを製造することが行われている。このとき、加硫前の生タイヤの径を安定化させるために、生タイヤの外径形状と略等しいタイヤ支持面を備えた受け皿を有する一時保管用台車に横置きにして一時保管し、その後、加硫機に入れて加硫している(特許文献1)。
ここで、超大型ORRタイヤを構成するトレッドゴムはゴムゲージが大きく重量も大きいため、一時保管中に自重によって垂れ下がり、形状が変形することがある。図6にこの様子を示す。図示のように、上側サイドリング101及び下側サイドリング102が取り付けられた生タイヤGTが、図示されていない台車上に設けられた受け皿201上に横置きされている。ここで、生タイヤGTは、幅方向の中心位置L0の左側のみ図示した。
生タイヤGTのトレッドゴムが自重によりGT1のように変形すると、生タイヤGTのセンター(トレッドのタイヤ幅方向の中心=タイヤ赤道)の高さが、保管開始時の高さLS0からLS4へ下降してしまう。このように生タイヤGTのセンターが下降すると、生タイヤと加硫金型のキャビティの形状とに不一致が生じる(図では、生タイヤGTのセンターの高さLS4がトレッドモールド103のセンターの高さL2から下方にh3ずれている)。この結果、加硫時におけるキャビティ内のゴム流れが不均一となり、製品タイヤのゲージの不均一やエア入り、ベア等が発生して品質が低下するという問題が生じる。
また、タイヤの偏平化により、グリーンケース、ベルト・トレッドバンドの合体のばらつきが大きくなり、生タイヤのセンターの位置がばらつくため、製品タイヤのセンターの位置もばらついてしまう。図7にこの様子を示す。ここで、図7Aは生タイヤGTのセンターの高さLS5がトレッドモールド103のセンターの高さL2よりもh4低い場合であり、図7Bは生タイヤGTのセンターの高さLS6がトレッドモールド103のセンターの高さL2よりもh5高い場合である。前者では製品タイヤのセンター高さが下方にずれてしまい、後者では製品タイヤのセンター高さが上方にずれてしまう。
従来、このような製品タイヤのセンターずれを抑えるため、文献に記載されたものではないが、モールドの割り位置、即ちモールドのサイドモールドとトレッドモールドとの境界位置の設定により、ずれ量を制御することが行われている。図8Aにこの様子を示す。トレッドゴムの変形によるセンターのずれ量が従来知見で予測可能な場合、生タイヤGTをサイドモールド104に載せたときの生タイヤGTのセンターの高さLS7がトレッドモールド103のセンターの高さL2と等しくなるように、サイドモールド104とトレッドモールド103との境界位置L3を設定して、サイドモールド104とトレッドモールド103を分割する。なお、図では、サイドモールド104として下側のサイドモールドを図示したが、上側のサイドモールドについても同様に分割する。
しかしながら、モールドの割り位置の設定の場合、予測不能な変形が起きた場合や変形量が不明の場合には、図8Bに示すように、生タイヤGTをサイドモールド104に載せたときに、トレッドモールド103のセンターの高さL2と生タイヤGTのセンターの高さにずれhが発生し、結果として製品タイヤにセンターずれが発生するという問題がある。
つまり、近年のタイヤサイズ拡大に伴い、トレッドの質量が増加し、自重による変形や横置き保管の時間による影響が大きくなっていることから、モールドの割り位置の設定のみでセンターずれに対応することが困難な状況である。また、成型時に生タイヤのセンター位置がばらついた場合、製品タイヤのセンターずれ量が大きくなってしまう可能性がある。
特開平9−58480号公報
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その第1の目的は、未加硫タイヤの変形量が予測不能又は予測よりも大きい又は不明であっても、製品タイヤのセンターずれを抑制できるようにすることであり、第2の目的は、成型時に未加硫タイヤのセンター位置がばらついても、製品タイヤのセンターずれを抑制できるようにすることである。
本発明の未加硫タイヤの保管装置は、横置きの未加硫タイヤのトレッド部からサイドウォール部迄を支持する受け皿と、該受け皿の全体を昇降させる昇降機構と、該受け皿の内、外周側の所定の範囲の傾斜を変化させる傾斜調整機構とを有することを特徴とする未加硫タイヤの保管装置である。
本発明によれば、未加硫タイヤが載っている受け皿の全体の昇降、又は受け皿の内、外周側の所定の範囲の傾斜の変更の少なくとも一方を実行して、受け皿に載っている未加硫タイヤのセンターの高さと目標高さとの差異を予め定められた値以下にすることで、未加硫タイヤの変形量が予測不能又は予測よりも大きい又は不明であっても、また、成型時に未加硫タイヤのセンター位置がばらついていても、製品タイヤのセンターずれを抑制することができる。
本発明の実施形態の未加硫タイヤの保管装置における受け皿を示す図である。 本発明の実施形態の未加硫タイヤの保管装置の要部の構成を示す図である。 本発明の実施形態の未加硫タイヤの保管装置において受け皿の高さと傾斜を調整する処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の未加硫タイヤの保管装置において、未加硫タイヤの形状に合わせて受け皿の高さを調整する様子を示す図である。 本発明の実施形態の未加硫タイヤの保管装置において、受け皿の高さを調整することにより未加硫タイヤのセンターの高さをモールドのセンターの高さに合わせる様子を示す図である。 未加硫タイヤが一時保管中に自重により変形する様子を示す図である。 生タイヤのセンターの位置がばらつく様子を示す図である。 モールドの割り位置の設定により、製品タイヤのセンターずれ量を制御する様子を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1に本発明の実施形態の未加硫タイヤの保管装置における受け皿を示す。ここで、図1Aは断面図であり、図1Bは平面図である。
図示のように、受け皿は、横置きされた未加硫タイヤGTのトレッド部からサイドウォール部を支持する第1の受け皿1と、第1の受け皿1上に配置され、未加硫タイヤGTのハンプ部(トレッドゴムの最も厚い部位)を支持する第2の受け皿2からなる。
第1の受け皿1は、未加硫タイヤGTのタイヤ外径(OD)の50%〜110%の範囲を支持する。つまり、第1の受け皿1は、その外径がタイヤ外径の110%であり、内径がタイヤ外径の50%である。第1の受け皿1の外径を未加硫タイヤGTのタイヤ外径の110%に設定した理由は、未加硫タイヤでは、センターラインよりもハンプ部の方が径が10%程度大きいものが存在するからである。また、第1の受け皿1の内径をタイヤ外径の50%に設定した理由は、未加硫タイヤでは外径の50%付近迄は下側サイドリングが付いているサイズが存在するからである。
また、第1の受け皿1は、矢印a1に示すように、昇降機構(詳細については後述)により昇降する。昇降量は未加硫タイヤGTの幅(OW)の10%以内である。昇降量の範囲をこのように設定した理由はビード部の変形に起因する製品不良の発生を防ぐためである。即ち、トレッド部からサイドウォール部を昇降させることでビード部も変形する。このとき、昇降量が未加硫タイヤGTの幅(OW)の10%を越えると、ビード部の変形が大きくなり、変形が原因の製品不良が発生する可能性があると考えられる。
第2の受け皿2は、未加硫タイヤGTの外径の75%〜110%の範囲を支持する。つまり、第2の受け皿2は、その外径がタイヤ外径の110%であり、内径がタイヤ外径の75%である。また、第2の受け皿2は、矢印a2に示すように、傾斜調整機構(詳細については後述)により傾斜を変化させることができる。傾斜が変化する範囲(可変設定範囲)は+5°〜+20°である(符号の+は、半径方向外側に向かうときに登り傾斜であることを意味する)。
第2の受け皿2は、周方向に複数(ここでは8個)に分割された受け皿片2−1〜2−8からなる。各受け皿片2−1〜2−8は個別に傾斜調整が可能である。第2の受け皿2は、未加硫タイヤGTの全体ではなくハンプ部を上下させることにより、未加硫タイヤGTのトレッドセンターの高さを調整するための支持体である。未加硫タイヤGTの全体が昇降した場合は、サイドウォール部からビード部の変形が大きくなり、製品不良が発生する可能性があるため、75%〜110%の範囲を支持している。また、傾斜が+20°を越えると、ハンプ部の変形量も大きくなりすぎることで、製品不良が発生する可能性があり、+5°未満では製品タイヤのセンターずれを防止することができないからである。
なお、図1では、未加硫タイヤGTのタイヤ外径(OD)の50%〜110%の範囲を支持する第1の受け皿1の上に、未加硫タイヤGTのタイヤ外径(OD)の75%〜110%の範囲を支持する第2の受け皿2を配置し、第2の受け皿2の傾斜を変更可能に構成しているが、未加硫タイヤGTのタイヤ外径(OD)の50%〜110%の範囲を支持する受け皿の内、未加硫タイヤGTのタイヤ外径(OD)の75%〜110%の範囲を支持する部分を周方向に分割し、傾斜を変更可能に構成することもできる。
図2に本発明の実施形態の未加硫タイヤの保管装置の要部の構成を示す。図示のように、第1の受け皿1の下方には第1の受け皿1の高さを調整するための高さ調整機構(昇降機構)3、及び第2の受け皿2の傾斜を調整するための傾斜調整機構4が配置されている。
高さ調整機構3は、油圧シリンダや電動シリンダを有するピストンシリンダ機構からなり、そのピストンロッド31の先端に固定された支持体32が第1の受け皿1の下面に固定されている。高さ調整機構駆動装置5からの駆動信号に応じて、矢印a3に示すようにピストンロッド31を進退(昇降)させることにより、第1の受け皿1の高さを調整することができる。高さ調整機構3は、第1の受け皿1の周方向を均等に分割する位置に複数(例えば4個)配置されており、それらが連動して動作する。
傾斜調整機構4は、油圧シリンダや電動シリンダを有するピストンシリンダ機構からなり、そのピストンロッド41は第1の受け皿1を貫通し、先端が第2の受け皿2の下面に取り付けられている。第2の受け皿2の外周側の縁は、揺動軸を有する取り付け部材21により、第1の受け皿1の上面に対して揺動自在に取り付けられている。また、ピストンロッド41の先端は、揺動軸を有する取り付け部材22により、第2の受け皿2の下面に取り付けられている。傾斜調整機構駆動装置6からの駆動信号に応じて、矢印a4に示すようにピストンロッド41を進退(昇降)させることにより、第2の受け皿2の傾斜を調整することができる。
高さ調整機構駆動装置5及び傾斜調整機構駆動装置6は制御装置10により制御される。制御装置10は、コンピュータにより構成されており、この未加硫タイヤの保管装置の全体を制御する機能を持つ。
CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子を有するカメラ7は、受け皿に載っている未加硫タイヤGTをトレッド部の正面(トレッド踏面)側から撮影して画像情報を生成し、制御装置10へ送る。制御装置10は、カメラ7からの画像情報を解析することで、未加硫タイヤGTのセンターを検出することができる。ここで、未加硫タイヤのセンターには、トレッドを形成するラミネーター工程において、タイヤ周方向にのびるタイヤセンター識別ラインが引かれているので、そのラインを検出することでセンターを識別することが好適である。
カメラ7の高さはカメラ調整機構8により調整することができる。カメラ調整機構8は、油圧シリンダや電動シリンダを有するピストンシリンダ機構からなり、そのピストンロッド81の先端に固定された支持体82がカメラ7の下面に固定されている。カメラ調整機構駆動装置9からの駆動信号に応じて、矢印a5に示すようにピストンロッド81を進退(昇降)させることにより、カメラ7の高さを調整することができる。
制御装置10は、タイヤのサイズ(呼び)とセンターの高さの目標値との対応関係を記載した制御データテーブル10aを備えており、受け皿に載っている未加硫タイヤGTのサイズに応じて、そのセンターの高さの目標値を読み出し、カメラ7の光軸L1の高さが未加硫タイヤGTのセンターの高さの目標値になるように、カメラ調整機構駆動装置9に駆動信号を供給する。
これにより、カメラ7で撮影した画像の上下方向の中心が未加硫タイヤGTのセンターの高さの目標値に対応するため、未加硫タイヤGTの実際のセンターの高さLとの差異を容易に求めることができる。そして、制御装置10は、この差異が予め定めた閾値以下となるように、高さ調整機構駆動装置5、傾斜調整機構駆動装置6に対して駆動信号を供給することで、高さ調整機構3の昇降量(第1の受け皿1の高さの変更量)、傾斜調整機構4の傾斜調整量(第2の受け皿2の傾斜の変更量)をフィードバック制御し、未加硫タイヤGTのセンターの高さLと目標高さとの差異を自動的に予め定められた値以下にすることができる。この結果、未加硫タイヤGTの変形量が予測不能又は予測よりも大きい又は不明であっても、また、成型時に未加硫タイヤのセンター位置がばらついていても、製品タイヤのセンターずれを抑制することができる。
操作装置11は、オペレータがこの未加硫タイヤの保管装置を操作するためのキーボードやマウスなどの入力部と、入力された情報やこの未加硫タイヤの保管装置の動作状態などを表示するディスプレイ部などからなる。
ここで、カメラ7で撮影した画像の上下方向の中心、即ち未加硫タイヤGTのセンターの高さの目標位置と、未加硫タイヤGTの実際のセンターの高さLの画像とをディスプレイ部に同時に表示すれば、オペレータは、それらの差異を画面上で把握することができる。そこで、ディスプレイ部を見ながら、高さ調整機構駆動装置5、傾斜調整機構駆動装置6を個別に動作させることで、未加硫タイヤGTのセンターLの高さと目標高さとの差異を手動で予め定められた閾値以下にすることができる。
以上の構成を有する未加硫タイヤの保管装置において、制御装置10が受け皿の高さと傾斜を調整する処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。
まず制御装置10は、受け皿に載っている未加硫タイヤGTのサイズ情報を取得する(ステップS1)。このサイズ情報は、オペレータが操作装置11から入力することもできるし、図示されていないシェーピング装置の制御装置から受け取ることもできる。
次に制御装置10は、制御データテーブル10aにアクセスし、先に取得したサイズ情報に対応する未加硫タイヤのセンターの高さの目標値情報を取得する(ステップS2)。
次いで制御装置10は、カメラ7の光軸L1の高さを未加硫タイヤGTのセンターの高さの目標値に設定する。即ち、カメラ7の光軸L1の高さがステップS2で取得した目標値となるように、カメラ調整機構駆動装置9に対して制御信号を供給する。
次に制御装置10は、カメラ7に撮影を開始させて、カメラ7からの画像情報を取得し、未加硫タイヤGTのセンターLの高さを求める(ステップS4)。次に未加硫タイヤGTのセンターLの高さと目標高さとの差異が予め定めた閾値となるように、高さ調整機構駆動装置5、傾斜調整機構駆動装置6に対し、制御信号を供給することで、第1の受け皿1の高さ、第2の受け皿2の傾斜の少なくとも一方を調整する。
ここで、第1の受け皿1の高さ、第2の受け皿2の傾斜の調整手順としては、(1)まず第1の受け皿1の高さ調整を実行し、不足分を第2の受け皿2の傾斜調整で補う、(2)まず第2の受け皿2の傾斜調整を実行し、不足分を第1の受け皿1の高さ調整で補う、などがある。また、これらの一方をタイヤのサイズ毎に決めておいてもよい。
以上の処理により、未加硫タイヤGTのトレッドセンターLの高さと目標高さとの差異を自動的に予め定められた閾値以下にすることができる。
次に第1の受け皿1の高さを調整する様子について、図4及び図5を用いて具体的に説明する。図4は未加硫タイヤGTの形状に合わせて、矢印a1のように第1の受け皿1の高さを調整することにより、未加硫タイヤGTのセンターの高さLS1を、未加硫タイヤGTが加硫機に入れられたときのトレッドモールド103のセンターの高さL2に合わせる様子を示す。また、図5Aは未加硫タイヤGTのセンターの高さLS2が加硫機に入れられたときのトレッドモールド103のセンターの高さL2よりもh1低い場合に、矢印a1uのように第1の受け皿1の高さをh1上げることにより高さを合わせる様子を示す。さらに、図5Bは未加硫タイヤGTのセンターLS3が加硫機に入れられたときのトレッドモールド103のセンターの高さL2の高さよりもh2高い場合に、矢印a1dのように第1の受け皿1の高さをh2下げることにより高さを合わせる様子を示す。これらの場合、図2の制御データテーブル10aに書かれているセンターの高さの目標値はトレッドモールド103のセンターの高さL2となる。
次に実施例について従来例と比較しながら説明する。ここで、下記の実施例1、2の受け皿は図1に示した構造を有するものである。また、従来例の受け皿は、未加硫タイヤの外径の110%〜50%の範囲を支持し、かつ傾斜が4°に固定された円板状である。
[実施例1]
下記の表1は実施例1を示している。
Figure 2011183555
この表より、タイヤサイズ:60/80R57の未加硫タイヤをタイヤ受け皿に載せた場合、受け皿の高さが0(基準高さ)である従来例では、製品タイヤのセンターずれ量が−11mmである(11mm低い)のに対し、受け皿(第1の受け皿1)の高さを未加硫タイヤGTの幅(OW)の+6.2%(6.2%高くする)にした実施例では、製品タイヤのセンターずれ量が+1mm(1mm高い)に減少している。つまり、実施例では製品タイヤのセンターずれ量が従来例の約1/10に減少している。
[実施例2]
下記の表2は実施例2を示している。
Figure 2011183555
この表より、タイヤサイズ:60/80R57の未加硫タイヤを受け皿に載せた場合、受け皿の傾斜が4°である従来例では、製品タイヤのセンターずれ量が−11mmである(11mm低い)のに対し、受け皿(第2の受け皿2)の傾斜を14°にした実施例では、製品タイヤのセンターずれ量が+1mm(1mm高い)に減少している。つまり、実施例では製品タイヤのセンターずれ量が従来例の約1/10に減少している。
このように、実施例1、2ともに、製品タイヤのセンターずれ量が大幅に低減されており、本発明の効果が確認されたと言える。
以上詳細に説明したように、本発明の実施形態の未加硫タイヤの保管装置によれば、第1の受け皿1の昇降量の調整、又は第2の受け皿2の傾斜の調整の少なくとも一方を実行することにより、第1の受け皿1に載っている未加硫タイヤGTのセンターの高さと目標高さとの差異を予め定められた閾値以下にすることで、未加硫タイヤGTの変形量が予測不能又は予測よりも大きい又は不明であっても、また、成型時に未加硫タイヤGTのセンター位置がばらついていても、製品タイヤのセンターずれを抑制することができる。
また、タイヤサイズ毎に目標高さを設定することにより、様々なサイズのタイヤに対して、上述した調整を行い、製品タイヤのセンターずれを抑制することができる。
さらに、上述した調整が自動又は手動のどちらでも可能であるため、オペレータに応じて最適な調整を行うことができる。
1…第1の受け皿、2…第2の受け皿、3…高さ調整機構、4…傾斜調整機構、7…カメラ、8…カメラ高さ調整機構、10…制御装置、11…操作装置。

Claims (8)

  1. 横置きの未加硫タイヤのトレッド部からサイドウォール部迄を支持する受け皿と、該受け皿の全体を昇降させる昇降機構と、該受け皿の内、外周側の所定の範囲の傾斜を変化させる傾斜調整機構とを有することを特徴とする未加硫タイヤの保管装置。
  2. 請求項1に記載された未加硫タイヤの保管装置において、
    前記受け皿に載っている未加硫タイヤのセンターの高さを検出するセンター検出手段と、該センター検出手段により検出された高さと目標高さとの差異が予め定められた値以下となるように、前記昇降機構、又は前記傾斜調整機構を制御する制御手段とを有することを特徴とする未加硫タイヤの保管装置。
  3. 請求項1に記載された未加硫タイヤの保管装置において、
    前記受け皿に載っている未加硫タイヤのセンターの高さを検出するセンター検出手段と、該センター検出手段により検出された高さと目標高さとを表示する高さ表示手段と、オペレータによる指示に応じて、前記昇降機構、前記傾斜調整機構を個別に制御可能な制御手段とを有することを特徴とする未加硫タイヤの保管装置。
  4. 請求項2又は3に記載された未加硫タイヤの保管装置において、
    前記センター検出手段は、前記受け皿の縁部外側に配置され、前記受け皿に載っている未加硫タイヤをトレッド部側から撮影する撮影装置と、該撮影装置で生成された画像情報に基づいて、前記未加硫タイヤのセンターを識別する手段とを有することを特徴とする未加硫タイヤの保管装置。
  5. 請求項4に記載された未加硫タイヤの保管装置において、
    前記撮影装置の光軸の高さを前記受け皿に載っている未加硫タイヤのセンターの高さの目標値に設定する高さ設定手段を有することを特徴とする未加硫タイヤの保管装置。
  6. 請求項5に記載された未加硫タイヤの保管装置において、
    前記高さ設定手段は、前記受け皿に載っている未加硫タイヤのサイズに応じて前記目標値を設定することを特徴とする未加硫タイヤの保管装置。
  7. 請求項1に記載された未加硫タイヤの保管装置において、
    前記昇降機構は、前記受け皿に載っている未加硫タイヤの幅の10%以内の範囲で昇降することを特徴とする未加硫タイヤの保管装置。
  8. 請求項1に記載された未加硫タイヤの保管装置において、
    前記傾斜調整機構は、5°〜20°の範囲で傾斜を変化させることを特徴とする未加硫タイヤの保管装置。
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