JP2011180412A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】両面画像形成が可能な画像形成装置において、連続して同一サイズの用紙に大量の画像形成を行ったときに用紙の側端にくり返し当接され、摺擦される部材に発生する傷を軽減し、傷に起因する画像不良や画像汚れ等の不具合を防止すること。
【解決手段】両面画像形成を実行するときの転写部及び定着部に搬送する用紙の幅方向位置を、用紙の一方の面に画像形成を行うときと、当該用紙の他方の面に画像形成を行うときとで変更する。
【選択図】図6

Description

搬送されるシート状の用紙に像担持体に形成された画像を転写して画像形成を行う画像形成装置に係る。
電子写真プロセスによる画像形成装置においては、感光体ドラムあるいは中間転写ベルト等のトナー像担持部材に形成したトナー像を、用紙に転写し、定着部にて用紙に転写されたトナー画像を加熱定着して機外に排出する。用紙に転写されるトナー像を担持するトナー像担持部材(以下、用紙転写トナー像担持部材、とも記す)からの用紙へのトナー像の転写は、用紙を、トナーと反対極性の電圧が印加された転写ローラと用紙転写トナー像担持部材とが対向する位置である転写域にてなされる。
また、画像形成装置には、用紙の表裏を反転させる用紙反転部を備え、用紙の表、裏面にそれぞれトナー像を形成する、いわゆる、両面画像形成を可能とするものがある。
この、用紙反転部は定着部の下流位置に配され、片側の面にトナー像が転写、定着された用紙の表裏を反転して転写域に搬送する。そして、転写域では用紙転写トナー像担持部材に対向する用紙の面(トナー像が転写、定着された面の裏面)にトナー像を転写することにより用紙の表、裏面にそれぞれトナー画像が転写された両面画像形成がなされる。
通常、画像形成がなされる用紙は長方形をなし、平行な2辺に沿って搬送される。
以下、用紙が搬送される方向を搬送方向、用紙の搬送方向に対して直交する方向を、幅方向、と称することにする。
画像形成装置における、転写域、定着部は、用紙が搬送される搬送方向に沿って配置され、それぞれにて用紙に対向する部材の幅方向の寸法は、当該画像形成装置が搬送可能な用紙の、幅方向の最大寸法値に対応可能に構成される。以下、画像形成装置が搬送可能な用紙の幅方向の最大寸法値を用紙最大幅と称し、Wmaxと記すことにする。
用紙は、通常、その幅方向の中央を、画像形成装置における用紙最大幅の中央に一致させて搬送さる。そして、用紙転写トナー像担持部材や転写ローラ、定着部のそれぞれの幅方向の中央は、幅方向の中央を用紙最大幅の中央に一致させて搬送される用紙の幅方向の中央に、一致するように配置されている。
従来の画像形成装置においては、同一サイズの用紙に連続して画像形成を行うとき、搬送される用紙に当接する部材、例えば、用紙に転写されるトナー像を担持する用紙転写トナー像担持部材や、転写部、定着部等に、用紙の搬送方向に沿った傷が発生する場合がある。例えば、用紙転写トナー像担持部材、転写部、定着部等は、搬送される用紙の側端に当接され、繰り返して摺擦されるので、摺擦された部位に用紙の搬送方向に沿ったスジ状の傷が形成されることがある。
用紙転写トナー像担持部材の傷は傷部分のトナー像の形成及び転写が不安定となり、また、転写部の傷は傷部分の転写が不安定になり、それぞれ、画像不良の原因となる。
定着部の傷は、傷部にトナーが蓄積されやすく、蓄積したトナーが用紙に転写されて用紙の搬送方向に沿った汚れ発生の原因となる。
そして、このような、用紙の搬送方向に沿った傷に起因する画像不良あるいは画像汚れは、多量の同一サイズの用紙に連続して画像形成を行った後、連続して画像形成を行った用紙よりも大きいサイズの用紙に画像形成を行ったときに発生しやすい。
搬送される用紙の側端との摺擦による摩耗、傷を軽減、防止する技術として、
定着部の上流側位置に用紙斜行送り手段を備え、トナー像が転写された用紙の前、後端を搬送方向に直交させた姿勢から傾斜させて定着部に送り込むことにより、定着部の傷を防止する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
また、定着部における転写定着ローラの、用紙の搬送方向に直交する方向の位置を、用紙の通過枚数に基づいて変更し、搬送される用紙の側端との摺擦による摩耗を低減する技術が開示されている(例えば、特許文献2)。
特開2004−331311号公報 特開2007−148336号公報
特許文献1に開示されている技術は、定着部を通過して排紙される用紙の姿勢は傾斜されている。排紙される用紙の姿勢が傾斜されていると、多量の画像形成を行ったときの排出された用紙の整合が乱れやすいことや、排紙された用紙に後処理を行う際には傾斜された用紙を再び搬送方向に直交する姿勢に戻す必要がある等の問題がある。また、定着部の上流側に位置する用紙転写トナー像担持部材や転写部への傷防止についての配慮はなく、用紙転写トナー像担持部材や転写部への傷の発生、及び傷による用紙の搬送方向に沿った汚れは防止できない。
同様に、特許文献2に開示されている技術も、用紙転写トナー像担持部材や転写部への傷防止についての配慮はなされていない。
本発明は、連続して同一サイズの用紙に大量の画像形成を行ったときに用紙の側端にくり返し当接され、摺擦される部材に発生する傷を軽減し、傷に起因する画像不良や画像汚れ等の不具合を防止することを目的とするものである。
上記課題は、以下の手段により解決される。
1.用紙に転写するトナー像を担持する用紙転写トナー像担持部材と、
前記用紙転写トナー像担持部材が担持するトナー像を用紙に転写する転写部と
定着部と、
用紙を搬送する用紙搬送部と、
用紙の表裏を反転する用紙反転部と、
を有し、
前記転写部にて用紙の一方の面のみにトナー像の転写を行い、前記定着部にて転写したトナー像を定着して排出する片面画像形成を行うことに加え、一方の面にトナー像の転写及び定着が行われた用紙を前記用紙反転部にて表裏反転し、表裏反転された当該用紙の他方の面にトナー像の転写を行い定着して排紙する両面画像形成が可能な画像形成装置において、
前記転写部及び前記定着部に搬送する用紙の搬送方向に直交する方向の位置である用紙の幅方向位置を変更する用紙幅方向位置変更部を備え、
前記用紙幅方向位置変更部は、前記両面画像形成を実行するときの前記転写部及び前記定着部に搬送する用紙の幅方向位置を、用紙の一方の面に画像形成を行うときと、当該用紙の他方の面に画像形成を行うときとで変更することを特徴とする画像形成装置。
2.前記両面画像形成を行うときの、前記用紙転写トナー像担持部材と前記転写部との対向位置及び前記定着部に搬送する用紙の幅方向位置は、用紙の一方の面にトナー像の転写及び定着を行うときは、前記片面画像形成を行うときの用紙の幅方向位置に対して偏倚させた位置であり、当該用紙の他方の面にトナー像の転写及び定着を行うときは、前記片面画像形成を行うときの用紙の幅方向位置に同じであることを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
3.用紙の一方の面にトナー像の転写及び定着を行うときの、前記片面画像形成を行うときの用紙の幅方向位置に対しての用紙の偏倚の量を、搬送される用紙の内容により決定することを特徴とする前記2に記載の画像形成装置。
4.搬送される用紙の内容には、ジョブに指定された用紙のサイズ、搬送姿勢、及びジョブに指定された枚数に基づいて実行される用紙の給送順序の情報が含まれることを特徴とする前記3に記載の画像形成装置。
5.幅方向位置を偏倚させた用紙の搬送がなされるときの、前記用紙転写トナー像担持部材に形成されるトナー画像の幅方向位置は、前記片面画像形成を行うときの書き込み位置に対して偏倚されることを特徴とする前記2に記載の画像形成装置。
6.幅方向位置を偏倚させた用紙の搬送がなされるときの、前記用紙転写トナー像担持部材へ形成されるトナー画像の幅方向位置の偏倚は、用紙の幅方向位置の偏倚量に対応してなされることを特徴とする前記5に記載の画像形成装置。
7.両面画像形成を行うときの、用紙の一方の面に画像形成を行うときの前記用紙の幅方向位置は、片面画像形成を行うときの用紙の幅方向位置に同じであり、当該用紙の他方の面に画像形成を行うときの用紙の幅方向位置は、片面画像形成を行うときの用紙の幅方向位置に対して偏倚させた位置であることを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
本発明により、同一サイズの用紙に大量の画像形成を行った後でも、画像汚れの発生のない画像形成装置を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態の一例である画像形成装置GSを説明する図である。 片面画像形成がなされるとき用紙が搬送される状態を説明する図である。 ローラ位置変更部540を説明する図である。 幅方向位置を偏倚されて搬送される用紙の状態を説明する図である。 画像形成装置GSの制御関係を示すブロック図である。 画像形成装置GSの用紙搬送動作の基本の流れを示すフローチャートである。 両面画像形成SRにおける用紙搬送動作の流れの一部を示すフローチャートである。 図7のフローチャートの残部を示すフローチャートである。 中間転写ベルト350に担持されるカラートナー像の幅方向位置を決定する流れを示すフローチャートである。 片両面画像形成SRにおける用紙搬送動作の流れを示すフローチャートである。 第2の形態における両面画像形成SRを実行したときの用紙搬送動作の流れの一部を示すフローチャートである。 図11のフローチャートの残部を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態の一例である画像形成装置GSを説明する図である。
画像形成装置GSは、画像読取部100、画像書込部200、画像形成部300、給紙・搬送部500、転写部600、定着部700、操作表示部800、及び、制御部900(非図示)等から構成されている。画像形成装置GSは、制御部900の制御のもとに操作表示部800より入力されたジョブ情報に基づいて用紙にトナー画像を形成し排出する画像形成動作を行う。
また、画像形成装置GSは、図示上部に自動原稿送り装置SCを有している。自動原稿送り装置SCは、原稿載置台SC1に載置された原稿を1枚ずつ画像読取部100の対向位置に搬送する。
画像読取部100は、スリット101、ランプ113と、第1ミラー115、第2ミラー117、第3ミラー119とを一体化してなるミラーユニット等からなるミラー系、及び画像を撮像素子(CCD)上に結像させる結像レンズ109を有している。そして、自動原稿送り装置SCによりスリット101の対向位置に搬送された原稿の画像情報を各ミラー及び結像レンズ109を介して撮像素子(CCD)上に結像させて画像情報を取得する。
画像形成部300は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)の各色のトナー像を形成する4組のプロセスユニット310Y、310M、310C、310Kを有している。
プロセスユニット310Y、310M、310C、310Kそれぞれは、何れも共通した構造である。以下、イエロー(Y)のトナー像を形成するプロセスユニット310Yを代表例にして、プロセスユニット310Y、310M、310C、310Kの構造及びトナー像の形成を説明する。
プロセスユニット310Yは、感光体ドラム311Yと、帯電器312Yと、画像書込手段としての画像書込部200と、現像器314Yを有している。
感光体ドラム311Yは、例えば外径が40〜100mmの円筒状の基体の外周に、例えば有機感光体層(OPC)等の光導電層を形成したものである。感光体ドラム311Yは、図示しない駆動源からの動力により所定の速度で回転される。
帯電器312Yは、感光体ドラム311Yの移動方向に対して直交する方向(図において紙面垂直方向)に感光体ドラム311Yと対峙して取り付けられる。帯電器312Yは、感光体ドラム311Yの有機感光体層に対し所定の電位を与えるコロナ放電電極としての放電ワイヤを備え、トナーと同極性のコロナ放電によって帯電作用(本実施形態においてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム311Yに対し一様な電位を与える。
画像書込部200は、各プロセスユニット310Y、310M、310C、310Kに対応する画像書込ユニット210Y、210M、210C、210Kから成る。
画像書込ユニット210Y、210M、210C、210Kは、それぞれ不図示の半導体レーザ(LD)光源、回転多面鏡(符号なし)、fθレンズ、複数の反射ミラー等を有し、半導体レーザ(LD)光源から発光されるレーザ光にて対応するプロセスユニット310の感光体ドラム311に画像信号に対応する露光(画像書込)を行い、感光体ドラム311に原稿画像に対応する静電潜像を形成せしめる。この画像書込部200による感光体ドラム311への画像書き込み位置は、制御部900の制御により決定される。
プロセスユニット310Yを代表例にして説明すると、画像書込ユニット210Yは対応するプロセスユニット310Yにおける感光体ドラム311Yにイエロー(Y)画像信号に対応する露光(画像書込)を行い、感光体ドラム311Yに静電潜像を形成せしめる。
プロセスユニット310Yにおける現像器314Yは、感光体ドラム311Yの帯電極性と同極性に帯電されたイエロー(Y)の2成分現像剤をそれぞれ収容している。そして現像剤担持体である現像ローラ314aは、感光体ドラム311Yと所定の間隙をあけて非接触に保たれ、感光体ドラム311Yの回転方向と順方向に回転するようになっている。そして現像時、現像器314は、現像ローラ314aにトナーと同極性の直流電圧、あるいは直流電圧に交流電圧を重畳する現像バイアス電圧が印加されることにより、感光体ドラム311Y上の静電潜像にイエロー(Y)トナーを付着させて感光体ドラム311Y上にイエロートナー像を形成する。
プロセスユニット310M、310C、310Kもプロセスユニット310Yと同様な構成を有し、それぞれ対応する画像書込部210M、210C、210Kにより感光体ドラム311M、311C、311Kへの書き込みがなされ、感光体ドラム311M、311C、311Kにマゼンタトナー像、シアントナー像、黒トナー像が形成される。
用紙に転写されるトナー像を担持する用紙転写トナー像担持部材として機能する中間転写ベルト350は、半導電性の無端状(シームレス)の樹脂ベルト部材に導電材料を分散した構成を有する。中間転写ベルト350は、複数のローラ部材により、その表面を感光体ドラム311Y、311M、311C、311Kに当接しつつ回動可能に支持されている。
感光体ドラム311Y、311M、311C、311Kに表面を当接する中間転写ベルト350の部位の裏面側にはそれぞれ、第1の転写手段としての中間転写ローラ601Y、601M、601C、601K、が配されている。中間転写ローラ601Y、601M、601C、601Kは、感光体ドラム311Y、311M、311C、311Kに対向して設けられ、中間転写ベルト350と感光体ドラム311Y、311M、311C、311Kとの間に中間転写域を形成する。中間転写ローラ601Y、601M、601C、601Kには定電流制御によりトナーと反対極性の直流定電流が印加され、中間転写域に形成される転写電界によって、感光体ドラム311Y、311M、311C、311K上のトナー像が中間転写ベルト350上に順次重畳転写されて、中間転写ベルト350上にカラートナー像が形成される。この中間転写ベルト350上に形成されたカラートナー像が用紙に転写されるトナー像である。
用紙カセット590に収容された用紙Pは、用紙搬送部として機能する給紙・搬送部500における複数の搬送ローラ対により機内に給紙、搬送される。そして、給紙・搬送部500における給紙ローラ対522、レジスト駆動ローラ523a及びレジスト従動ローラ523bからなるレジストローラ対523を経て、中間転写ベルト350と転写ローラ611との対向位置であり用紙転写部600として機能する用紙転写域610に搬送される。なお、レジストローラ対523は、その軸方向(図示手前側から奥側へ向かう方向)の位置を変更可能に構成されている。レジストローラ対523の軸方向の位置の変更はローラ位置変更部540にてなされ、その詳細は後述する。
転写ローラ611はトナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加されており、用紙転写域610において、中間転写ベルト350上に形成された重ね合わせのカラートナー像(カラー画像)が用紙に転写される。
用紙転写域610にてカラートナー像が転写された用紙は、定着部700に搬送され定着処理される。定着部700は、定着駆動ローラ701と、ヒータを内蔵する定着従動ローラ702とを有し、定着駆動ローラ701と定着従動ローラ702にて狭持して搬送する用紙を押圧、加熱することにより、カラー画像を用紙に定着する。カラー画像が定着された用紙は、排紙ローラ526に挟持されて機外の排紙トレイ595上に搬送、載置される。
画像形成装置GSは、以上述べたような用紙の片側の面にのみ画像形成を行う通常の画像形成(以下、片面画像形成、とも記す)に加え、用紙の表、裏面にそれぞれトナー像を形成する、いわゆる、両面画像形成を可能とする。
両面画像形成を行うときには、片側の面にトナー画像の転写及び定着がなされた用紙を、切り替えガイド530により用紙反転部550に導いて表裏を反転させ、表裏を反転させた用紙を再びレジストローラ対523を介して用紙転写域610に送り出す。そして、用紙のトナー画像が転写された面の裏面に中間転写ベルト350に形成された後続のカラートナー画像を転写し、定着部700による定着処理を経て用紙を排紙ローラ526により機外の排紙トレイ595上に搬送、載置する。以下、両面画像形成がなされるとき、1枚の用紙における最初に画像形成がなされる側の面を第1面、第1面の裏側の面を第2面と記すことにする。両面画像形成がなされるときは、用紙カセット590から給送された用紙の第1面にトナー画像の転写及び定着がなされ、続いて、当該用紙の第2面にトナー画像の転写及び定着がなされて機外に排出される。
画像形成装置GSは操作表示部800を有し、操作者は、操作表示部800を介して実行するジョブに係る情報(ジョブ情報)を入力することができる。操作表示部800から入力できるジョブ情報は、用紙の片面のみに画像形成を行う(片面画像形成)か用紙の両面に画像形成を行う(両面画像形成)かの選択結果、用紙のサイズの選択、用紙をその長辺を搬送方向に直交させて搬送するたて送りか、その短辺を搬送方向に直交させて搬送するよこ送りかの用紙の搬送姿勢の選択結果、画像形成を行いたい用紙の枚数、の情報が含まれる。また、操作表示部800にはスタートボタンが配されており、スタートボタンが押されると画像形成装置GSは入力されたジョブ情報に基づく動作を開始し画像形成動作を行う。
片面画像形成がなされるときは、用紙は、その幅方向(搬送方向に直交する方向)の中央を、用紙転写域610及び定着部700それぞれの、画像形成装置GSの搬送可能な用紙の、幅方向の最大寸法値である用紙最大幅Wmaxの中央に一致させて搬送される。
図2は、片面画像形成がなされるとき用紙が搬送される状態を説明する図である。
図中、CLは搬送される用紙Pの幅方向寸法の中央位置である。CL610は用紙転写域610における中間転写ベルト350と転写ローラ611との対向部、すなわち用紙転写域610における画像形成装置GSの用紙最大幅Wmaxの中央位置である。また、CL700は定着部700における用紙最大幅Wmaxの中央位置である。
図示するように、片面画像形成がなされるときは、用紙転写域610の上流位置に配されたレジストローラ対523により送り出された用紙Pは、幅方向中央位置CLを、用紙転写域610における用紙最大幅Wmaxの中央CL610に一致する幅方向位置で搬送される。
用紙転写域610を通過した用紙Pは定着部700に搬送される。用紙転写域610から定着部700に搬送されるに際して、用紙の幅方向位置の変更はなされない。したがって、定着部700に搬送された用紙Pは、幅方向中央位置CLを、定着部700における用紙最大幅の中央であるCL700に一致させた幅方向位置にて定着部700を通過する。
本実施の形態の画像形成装置GSは、両面画像形成に際して搬送される用紙の幅方向位置を、用紙の第1面にトナー像の転写及び定着を行うときと、用紙の第2面にトナー像の転写及び定着を行うときと、で変更する。
用紙の幅方向位置の変更は、用紙を挟持したレジストローラ対523の用紙の幅方向位置を、移動することによりなされる。用紙を挟持したレジストローラ対523が幅方向に図示矢印q、あるいは矢印r方向に移動することにより、レジストローラ対523にて用紙転写域610に送り出す用紙の幅方向位置が変更される。レジストローラ対523により用紙転写域610に送り出される用紙の幅方向の移動量と移動の方向はレジストローラ対523の幅方向の移動量と移動の方向に等しくなる。以下、レジストローラ対523の矢印q方向への移動を+(プラス)方向の移動、矢印r方向への移動を−(マイナス)方向の移動、と記すことにする。
レジストローラ対523の幅方向の移動は、用紙幅方向位置変更部として機能するローラ位置変更部540によりなされる。
図3は、ローラ位置変更部540を説明する図である。
ローラ位置変更部540は、画像形成装置GSの不図示の筐体に固定された台板541と台板541に固定されたモータ540Mを有している。
レジスト駆動ローラ523a及びレジスト従動ローラ523bからなるレジストローラ対523は、軸受け523dを介してレジスト基板523cに取り付けられている。軸受け523dには、レジスト駆動ローラ523a及びレジスト従動ローラ523bを互いに押圧する方向に付勢する押圧バネ523eが取り付けられている。レジスト基板523cの図示下方にはガイド板523fと、図示左側下部にはウオーム噛合部材523Gが固定されている。ウオーム噛合部材523Gには後述される円筒ウオーム歯車540Gに噛み合い可能なウオームホイールの歯型が形成されている。
台板541は、図示上面にレジスト基板523cを載置可能であり、台板541に載置されたレジスト基板523cは、ガイド板523fを台板541に、配された案内溝(図示せず)に案内されて幅方向位置を図示矢印q方向及び矢印r方向への移動が可能である。
モータ540Mの軸には、台板541に載置されたレジスト基板523cに取り付けられたウオーム噛合部材523Gと噛み合う円筒ウオーム歯車540Gが取り付けられている。
モータ540Mが回転することにより、モータ540Mの軸に取り付けられた円筒ウオーム歯車540Gが回転し、円筒ウオーム歯車540Gが1回転される毎に、ウオーム噛合部材523Gが円筒ウオーム歯車540Gのリード寸法(予め定められている)だけ円筒ウオーム歯車540Gの軸方向に移動され、レジスト基板523cが図示左右方向(幅方向)に移動される。
モータ540Mはステッピングモータであり、その回転方向、回転角度は制御部900により決定される。制御部900は、モータ540Mの回転方向及び回転角度を制御し、レジスト基板523cを移動させる方向と、レジスト基板523cを移動させる量(距離)を制御する。
前述のように、レジストローラ対523はレジスト基板523cに取り付けられており、レジストローラ対523が移動する方向及びその量は、制御部900により制御される。
画像形成装置GSが片面画像形成を行うときは、制御部900は、レジストローラ対523の幅方向寸法の中央CL523を、用紙カセット590から搬送される用紙の幅方向中央CL(用紙最大幅Wmaxの中央に一致する)に一致させた位置に配置する。この、レジストローラ対523が、幅方向寸法の中央CL523を、用紙カセット590から搬送される用紙の中央CL(用紙最大幅Wmaxの中央に一致する)に一致させた位置がレジストローラ対523のホームポジションである。ホームポジションにあるレジストローラ対523から下流側位置の用紙転写域610に送り出された用紙Pの幅方向中央位置CLは用紙転写域610における用紙最大幅の中央CL610に一致する。
画像形成装置GSが両面画像形成を行うときは、用紙の第1面に画像形成を行う場合と第2面に画像形成を行う場合とで、レジストローラ対523から送り出す用紙の幅方向位置を変更する。
レジストローラ対523から送り出す用紙の幅方向位置の変更は、搬送された用紙の前端を狭持したレジストローラ対523の幅方向位置を図示矢印qあるいは矢印r方向へ移動させることになされる。例えば、用紙Pの幅方向中央位置CLをレジストローラ対523における用紙最大幅Wmaxの中央CLGHに一致させて搬送されてきた用紙の前端をレジストローラ対523が狭持し、用紙の前端を狭持したレジストローラ対523の幅方向位置を図示矢印q方向に偏倚量Sの偏倚をさせて用紙転写域610に送り出す。これにより、用紙転写域610に搬送された用紙は、その中央位置CLを用紙転写域610における用紙最大幅Wmaxの中央位置CL610に対して、偏倚量Sの偏倚を有して用紙転写域610を搬送される。
図4は幅方向位置を偏倚されて搬送される用紙の状態を説明する図である。図4は、用紙Pを狭持したレジストローラ対523を、用紙Pを狭持した位置から図示矢印q方向に偏倚量Sだけ偏倚させて用紙を送り出させたときの状態を示す図である。図示されるように、レジストローラ対523から送り出される用紙Pの幅方向中央位置CLは、用紙転写域610における中間転写ベルト350と転写ローラ611との対向部、すなわち用紙転写域610における用紙最大幅Wmaxの中央位置CL610及び、定着部700における用紙最大幅Wmaxの中央位置CL700に対して、偏倚量Sの偏倚を有する。
このように、用紙転写域610における中間転写ベルト350、及び転写ローラ611、そして、定着部700における定着駆動ローラ701及び定着従動ローラ702に、搬送される用紙の側端部が当接する位置が、第1面の画像形成(トナー像の転写と定着)時と第2面の画像形成時とで変動するので、同一サイズの用紙に連続して両面画像形成を行ったときに発生する傷を軽減することができる。
<実施の形態1>
発明の実施の形態1は、両面画像形成実行時において用紙の一方の面(第1面)に画像形成を行うときの用紙の幅方向位置を、片面画像形成を行うときの用紙の幅方向位置に対して偏倚させた位置とし、画像形成された用紙の裏面(第2面)に画像形成を行うときの用紙の幅方向位置を、片面画像形成を行うときの用紙の幅方向位置に同じにするものである。
用紙の幅方向位置の偏倚は、レジストローラ対523の幅方向位置を、用紙Pを挟持した位置から幅方向へ移動し、幅方向への移動したレジストローラ対523から用紙を送り出すことによりなされる。
片面画像形成において用紙の第1面に画像形成を行うとき、ローラ位置変更部540は、ホームポジションにあるレジストローラ対523が用紙カセット590から搬送された用紙の先端を狭持すると、レジストローラ対523の幅方向の位置を移動する。
本実施の形態にけるレジストローラ対523のホームポジションからの移動量Sは搬送対象の用紙の内容により決定される。用紙の第1面への画像形成に際し、レジストローラ対523から用紙転写域610に送り出される用紙の幅方向の中央CLは、用紙転写域610における用紙最大幅Wmaxの中央からレジストローラ対523のホームポジションからの移動量Sと等しい量Sだけ偏倚される。
この、レジストローラ対523のホームポジションからの幅方向の移動量S、すなわち、用紙転写域610に送り出される用紙の幅方向の中央が用紙転写域610における用紙最大幅Wmaxの中央から偏倚される偏倚量Sは、制御部900により算出される。その、算出方法についての詳細は後述する。
制御部900は、両面画像形成の実行に際し、ホームポジションからのレジストローラ対523の移動方向及び移動量Sを算出し、算出結果に基づいてモータ540Mの回転方向及び回転角度を制御し、目標とする偏倚位置までレジストローラ対523を幅方向に移動させる。
制御部900は、用紙を狭持したレジストローラ対523の幅方向の移動がなされると、レジストローラ対523のレジスト駆動ローラ523aを動作させて、レジストローラ対523に狭持した用紙を用紙転写域610に送り出させる。レジストローラ対523から用紙転写域610に送り出された用紙は、その幅方向の中央CLが、用紙転写域610における用紙最大幅Wmaxの中央位置よりレジストローラ対523の幅方向の移動量Sだけ偏倚した幅方向位置、すなわち、用紙転写域610における用紙最大幅Wmaxの中央位置CL610から幅方向にSだけ偏倚して送り出される。
用紙転写域610にては、中間転写ベルト350に担持されたカラートナー像が用紙の中間転写ベルト350に対向する面(第1面)に転写される。そして、幅方向位置が偏倚された用紙が用紙転写域610に搬送されるときには、中間転写ベルト350に担持されたカラートナー像の幅方向位置は、用紙の偏倚量Sに合わせて偏倚するように構成されている。
幅方向位置が偏倚された用紙が用紙転写域610に搬送されるときには、画像書込ユニット210Y、M、C、Kのそれぞれ対応するプロセスユニット310Y、M、C、Kの感光体ドラム311Y、M、C、Kに書き込む画像、すなわち中間転写ベルト350に転写され、その後に用紙の第1面に転写される画像の幅方向位置が、用紙の偏倚量Sに合わせて偏倚される。
そして、現像を経て感光体ドラム311Y、M、C、K上に形成された幅方向位置が用紙の偏倚量Sに合わせて偏倚されたトナー像を中間転写ベルト350に転写され、中間転写ベルト350上に幅方向位置が用紙の偏倚量Sに合わせて偏倚されたカラートナー像を形成させる。
用紙転写域610では、幅方向位置が偏倚量Sだけ偏倚した用紙の中間転写ベルト350に対向する面(第1面)に、用紙の偏倚量Sに合わせて偏倚されたカラートナー像が転写されるので、用紙とカラートナー像の相互の位置関係が用紙の偏倚により乱されることはない。
カラー画像が転写された用紙は、定着手段である定着部700に搬送され定着処理される。用紙転写域610から定着部700への搬送に際して用紙の幅方向位置の変更はなされないので、用紙は偏倚量Sの偏倚を保ったまま定着部700に搬送され、定着処理される。
両面画像形成を行うときには、片側の面(第1面)にトナー画像の転写及び定着がなされた用紙は、用紙反転部550に導かれて表裏の反転がなされる。表裏の反転がなされた用紙は、給紙ローラ対522を経て、その搬送方向先端がレジストローラ対523に到達する。用紙反転部550にて表裏の反転がなされるに際し用紙の幅方向位置の変更はなされないので、用紙は幅方向の偏倚量Sを保ったままレジストローラ対523に搬送される。また、レジストローラ対523はホームポジションから移動量Sにて移動した位置を保って表裏の反転がなされた用紙を待つ。そして、給紙ローラ対522により送り出された表裏の反転がなされた用紙の搬送方向先端をレジスト駆動ローラ523a及びレジスト従動ローラ523bにて挟持すると、ローラ位置変更部540は偏倚量Sの偏倚を保った位置にて用紙を狭持したレジストローラ対523の幅方向の位置をホームポジションに戻す。
制御部900は、移動量Sにて偏倚しているレジストローラ対523をホームポジションに戻すためのレジストローラ対523をホームポジションまで戻す移動量−Sを算出し、算出結果に基づいてモータ540Mの回転方向及び回転角度を制御することにより、ホームポジションにレジストローラ対523を移動させる。
制御部900は、用紙を狭持したレジストローラ対523のホームポジションへの移動が完了すると、レジストローラ対523のレジスト駆動ローラ523aを動作させて、レジストローラ対523に狭持した用紙を用紙転写域610に送り出させる。レジストローラ対523から用紙転写域610に送り出された用紙は、その幅方向の中央CLを、用紙転写域610における画像形成装置GSの用紙最大幅Wmaxの中央位置に一致させて中間転写ベルト350と転写ローラ611との対向位置を搬送される。
用紙転写域610にては、中間転写ベルト350に担持されたカラートナー像が、表裏が反転された用紙の中間転写ベルト350に対向する面(第2面)に転写される。
制御部900は、プロセスユニット310Y、M、C、Kに対応する画像書込ユニット210Y、M、C、Kの動作を制御して、感光体ドラム311Y、M、C、Kに書き込む画像、すなわち、後に中間転写ベルトに転写され、さらに用紙の第2面に転写される画像の幅方向位置を、用紙最大幅Wmaxの中央位置に一致させる。
そして、現像を経て感光体ドラム311Y、M、C、K上に形成された、その幅方向位置が、用紙最大幅Wmaxの中央位置に一致したトナー像を中間転写ベルト350に転写させ、中間転写ベルト350上にその幅方向位置が用紙最大幅Wmaxの中央位置に一致したカラートナー像を形成させる。
用紙転写域610では、用紙最大幅Wmaxの中央位置に一致させた搬送された用紙の中間転写ベルト350に対向する面(第2面)に、中間転写ベルト350に幅方向位置が用紙最大幅Wmaxの中央位置に一致したカラートナー像が転写されるので、用紙とカラートナー像の相互の位置関係が乱されることはない。
カラー画像が転写された用紙は、定着手段である定着部700に搬送され定着処理される。用紙転写域610から定着部700への搬送に際して用紙の幅方向位置の変更はなされないので、用紙はその中央位置を用紙最大幅Wmaxの中央位置に一致させたまま定着部700に搬送され、定着処理される。
そして、第2面にカラー画像が定着された用紙は、排紙ローラ526に挟持されて機外の排紙トレイ595上に載置される。
本実施の形態においては、用紙の第1面に画像形成を行うに際しての用紙の幅方向の偏倚量を、搬送される用紙の内容により決定される。
搬送される用紙の内容には、用紙のサイズ、搬送するときの用紙の姿勢、及び画像形成を行とき用紙カセット590から給紙する用紙の順、すなわち給送順序枚数の情報が含まれる。
制御部900は、操作表示部800を介して選択、入力されたジョブ情報である、用紙のサイズ、搬送するときの用紙の姿勢、及び画像形成を行いたい用紙の枚数の情報に基づいて、用紙カセット590から給紙した用紙の第1面に画像形成を行うに際しての用紙の幅方向の単位偏倚量sと、最大偏倚回数Nを算出する。単位偏倚量sとは複数回の偏倚がなされるときの1回の偏倚量を言い、最大偏倚回数Nは単位偏倚量sの偏倚をくり返す最大回数を言う。
本実施の形態である画像形成装置GSにおける単位偏倚量sの算出は以下のようになされる。
搬送可能な用紙最大幅:Wmax(mm)
両面画像形成を行う用紙の幅方向寸法:WP(mm)
用紙の最小重なり量:a(mm)
としたとき、累積して偏倚された用紙の側端が搬送可能な最大用紙の側端が通過する位置に到達するための偏倚の回数nは
n=(Wmax/2−WP/2)/(WP−a)・・・・(1)
となる。なお、用紙の最小重なり量aは、偏倚させた用紙の側端位置が偏倚前の用紙の側端位置に一致しないようにするために予め設定される値である。計算式(1)にて算出したnを整数に切り上げた値が最大偏倚回数Nとなる。
そして、単位偏倚量sは、
s=(Wmax/2−WP/2)/N・・・・・・・・・(2)
より算出される。
本実施の形態である画像形成装置GSは、ジョブで指定された複数の用紙に両面画像形成実行に際し、用紙カセット590から搬送される1、3、5枚目等の奇数枚目の用紙の第1面に画像形成(トナー像の転写、定着)を行う際には、上記計算式(2)で求めた単位偏倚量sに、1から始まり、後続の奇数枚数目の用紙を搬送する毎に1ずつ増加し最大偏倚回数Nに至る整数を順次乗じた値の偏倚量Sの偏倚を行って用紙を用紙転写域610に搬送する。例えば1枚目の用紙の偏倚量Sは単位偏倚量s×1、3枚目の用紙の偏倚量Sは単位偏倚量s×2、3枚目の用紙の偏倚量Sは単位偏倚量s×3、とし、単位偏倚量sに乗じる数が最大偏倚回数Nに至るまで偏倚量Sの拡大がなされる。
偏倚量Sが単位偏倚量s×Nとなったとき、偏倚された用紙の側端が搬送可能な最大用紙の側端が通過する位置に到達するのでこれ以上の偏倚量の拡大(累積)はなされず、後続して用紙カセット590から搬送される奇数枚目の用紙からは、再び単位偏倚量sに整数1から最大偏倚回数Nまでの整数を順次乗じた値の偏倚量Sの偏倚を行って用紙を用紙転写域610に搬送する。以下、ジョブに指定された用紙枚数の画像形成が終了するまで、偏倚量Sが単位偏倚量s×1から単位偏倚量s×Nに至る偏倚が順次なされるサイクルが繰り返される。
一方、画像形成がなされ、表裏反転された当該用紙の第2面に画像形成を行う際には第1面の画像形成時になされた偏倚量Sの偏倚を元に戻して用紙転写域610に搬送する。そして、画像形成がなされ、表裏反転された当該用紙の第2面に画像形成を行う際には第1面の画像形成時になされた偏倚量Sの偏倚を元に戻して用紙転写域610に搬送する。
また、用紙カセット590から搬送される2、4、6枚目の用紙の第1面に画像形成を行う際には、その直前に搬送された奇数枚目の用紙に施された偏倚量Sと絶対値が等しく、方向が反対の偏倚量、すなわち偏倚量−Sの偏倚を行って用紙を用紙転写域610に搬送する。そして、表裏反転された当該用紙の裏面(第2面)に画像形成を行う際にはその第1面の画像形成時になされた偏倚を元に戻して用紙転写域610に搬送する。
以下、偏倚量の算出例を説明する。
本実施の形態である画像形成装置GSは、A3サイズ用紙(長辺寸法:420mm 短辺寸法:297mm)の短辺を搬送方向に直交する姿勢(よこ向き)で搬送することが可能であり、搬送可能な用紙最大幅Wmaxは297mmである。この画像形成装置GSによりA6サイズ用紙(長辺寸法:148mm 短辺寸法:105mm)をよこ向き(短辺を搬送方向に直交する姿勢)で搬送し、その両面に画像形成を行うときの偏倚量を算出する。なお、用紙の最小重なり量aは5mmに設定されている。
搬送可能な用紙最大幅Wmax=297(mm)
両面画像形成を行う用紙の幅方向寸法WP=105(mm)
用紙の最小重なり量a=5(mm)
を算出式(1)に代入してnを求めると、
n=(Wmax/2−WP/2)/(WP−a)
=(297/2−105/2)/(105−5)
=1.010・・・・
となり、最大偏倚回数Nは、算出したn=1.010・・を整数に切り上げた2となる。
そして算出式(2)により単位偏倚量sは、
s=(Wmax/2−WP/2)/N
=(297/2−105/2)/2
=48(mm)
となる。
このようにA6サイズ用紙をよこ向きで搬送し、その両面に画像形成を行うときの単位偏倚量sは48mm、最大偏倚回数Nは2となる。したがって1枚目の用紙には単位偏倚量s×1=48mm×1=48mmの偏倚を行う。
用紙カセット590から給送された1枚目の用紙の第1面に画像形成を行うときには用紙転写域610に搬送する用紙の幅方向の中心位置を用紙最大幅Wmax(=297mm)の中央位置から48mm偏倚させる。そして1枚目の用紙の第2面に画像形成を行うときには48mmの偏倚を元に戻して、幅方向の中心位置を用紙最大幅Wmaxの中央位置に一致させて用紙転写域610に搬送する。
用紙カセット590から給送された偶数枚目である2枚目の用紙の第1面に画像形成を行うときには用紙の幅方向の中心位置をその用紙の直前に搬送された用紙(1枚目の用紙)に施された偏倚量と絶対値が等しく、方向が反対の偏倚量の偏倚を行って用紙を用紙転写域610に搬送する。すなわち、1枚目の用紙の第1面に画像形成を行ったときの偏倚位置に対して用紙最大幅Wmaxの中央位置を挟む反対の方向に1枚目の用紙の偏倚量である48mmに絶対値の等しい偏倚、すなわち−48mm偏倚させて用紙転写域610に搬送する。そして2枚目の用紙の第2面に画像形成を行うときには−48mmの偏倚を元に戻して、幅方向の中心位置を用紙最大幅Wmaxの中央位置に一致させて用紙転写域610に搬送する。
3枚目の用紙の第1面に画像形成を行うときには用紙転写域610に搬送する用紙の幅方向の中心位置を、単位偏倚量s×2=48mm×2=96mmの偏倚を行い用紙転写域610に搬送する。
偶数枚目である4枚目の用紙の第1面に画像形成を行うときには用紙の幅方向の中心位置をその用紙の直前に搬送された用紙(3枚目の用紙)に施された偏倚量と絶対値が等しく、方向が反対の偏倚量の偏倚を行って用紙を用紙転写域610に搬送する。すなわち、1枚目の用紙の第1面に画像形成を行ったときの偏倚位置に対して用紙最大幅Wmaxの中央位置を挟む反対の方向にその直前の用紙(3枚目)の偏倚量である96mmに絶対値の等しい偏倚、すなわち−96mm偏倚させて用紙転写域610に搬送する。そして2枚目の用紙の第2面に画像形成を行うときには偏倚を元に戻して、幅方向の中心位置を用紙最大幅Wmaxの中央位置に一致させて用紙転写域610に搬送する。
3枚目の用紙の第1面への画像形成に際して施される偏倚は2回、すなわち最大偏倚回数Nに等しい回数の偏倚が施されるので偏倚された3枚目の用紙の側端が搬送可能な最大用紙の側端が通過する位置に到達し、それ以上の偏倚は不可能となる。4枚目の用紙の第1面への画像形成に際して施される偏倚も、先行する奇数枚数目の用紙(3枚目)の最大偏倚回数Nの偏倚が施された偏倚量に対し方向は反対側であるが絶対値が等しいので同様である。
画像形成装置GSは、2回の偏倚が累積された偶数枚目の用紙(4枚目の用紙)の後に用紙カセット590から搬送される用紙(5枚目)は、また1枚目の用紙と同じ単位偏倚量48mm×2の偏倚を行って用紙を用紙転写域610に搬送する。そして、画像形成がなされ、表裏反転された当該用紙の第2面に画像形成を行う際には第1面の画像形成時になされた偏倚量Sの偏倚を元に戻して用紙転写域610に搬送する。
そして、それに続いて用紙カセット590から搬送される用紙(6枚目)の第1面に画像形成を行う際には、その直前に搬送された用紙に施された偏倚量48mmと絶対値が等しく、方向が反対の偏倚量−48mmの偏倚を行って用紙を用紙転写域610に搬送する。そして、表裏反転された当該用紙の裏面(第2面)に画像形成を行う際にはその第1面の画像形成時になされた偏倚を元に戻して用紙転写域610に搬送する。以下、ジョブに指定された用紙枚数の画像形成が終了するまで、偏倚量48mm、−48mm、96mm、−96mm、48mm、−48mm、96mm、−96mm、・・・の偏倚のサイクルが繰り返される。
前述したように、用紙の偏倚量Sの算出、すなわちレジストローラ対523のホームポジションから移動量Sの算出、及び算出した移動量Sに基づくレジストローラ対523の軸方向の移動制御は制御部900によりなされる。
図5は、画像形成装置GSの制御関係を示すブロック図である。
制御部900は中央演算素子であるCPU910、メモリであるROM920及びRAM930を始め、図に記されてはいない通信用インターフェイス等を有するコンピュータシステムであり、伝達回路を介して各部と接続されている。なお、図中、画像書込部200については、画像書込ユニット210Y、M、C、Kを総称して画像書込ユニット210と表記してある。また、画像形成部300については、プロセスユニット310Y、M、C、Kを総称してプロセスユニット310、感光体ドラム311Y、M、C、Kを総称して感光体ドラム311、現像器314Y、M、C、Kを総称して現像器314と表記している。
CPU910はROM920に収納してあるプログラムを実行して画像形成装置GSの各機構部の動作を制御し、ジョブを実行する。
ROM920に収納されているプログラムには、画像形成装置GSに画像形成を行わせるプログラムに加えて、画像形成装置GSが両面画像形成を行うときの用紙の搬送の制御動作を行う両面画像形成SR(サブルーチン)プログラム及び画像形成装置GSが片面画像形成を行うときの用紙の搬送の制御動作を行う片面画像形成SR(サブルーチン)プログラムが含まれる。
ROM920には、前述のプログラムに加えて、算出式、定数及びテーブルが収納されている。収納されている算出式には、前述した算出式(1)、算出式(1)により算出されたnから最大偏倚回数Nを算出する算出式、単位偏倚量sを算出する算出式(2)、単位偏倚量sにカウンタ数N(後述される)を乗じて偏倚量Sを算出する算出式、算出された偏倚量Sに等しい距離だけレジストローラ対523を移動させるためのモータ540Mの回転角度を算出する算出式が含まれる。また、収納されている定数は、Wmax(本実施の形態においては297(mm))、a(本実施の形態においては5(mm))が含まれる。そして、収納されているテーブルは、選択、入力された用紙のサイズ、搬送する用紙の姿勢(用紙の短辺に沿って搬送する姿勢をたて、長辺に沿って搬送する姿勢をよこ)、に対応する用紙の幅方向寸法WPを参照可能な用紙幅方向寸法テーブルが含まれる。
本実施の形態においてROM920に収納されている用紙幅方向寸法テーブルの例を表1に示す。
Figure 2011180412
用紙幅方向寸法テーブルには、画像形成装置GSが対応可能な用紙のサイズと、選択された用紙の搬送姿勢と、に対応する幅方向寸法WPがテーブルとして収納されており、例えばA6サイズの用紙を搬送姿勢よこ向き(用紙の短辺を用紙の搬送方向に直交する姿勢)で搬送するときの、WP=105(mm)を索出できる。
なお、搬送姿勢たてとは用紙の長辺を用紙の搬送方向に直交する姿勢(たて向き)であり、搬送姿勢よことは用紙の短辺を用紙の搬送方向に直交する姿勢(よこ向き)である。
またRAM930は複数の情報の収納と読み出しが可能な記憶手段として機能するとともに、数量を加算し記憶するカウンタとしても機能する。本実施の形態においては、RAM930はカウンタ数Nを収納する。収納するカウンタ数Nは正の整数であり、CPU910の制御のもとに変更される。
以下、画像形成装置GSが行う用紙搬送動作の詳細を、図6、図7、図8、図9を参照して説明する。
図6は、画像形成装置GSの用紙搬送動作の基本の流れを示すフローチャートである。
制御部900のCPU910は、操作表示部800から、ジョブの内容が入力され、スタートボタンが押されるとステップS1にて、実行するジョブが両面画像形成であるか否かを入力結果に基づいて判断する。両面画像形成ジョブである(ステップS1 Yes)のときはステップS2に移行する。ステップS2ではROM920に収納されている両面画像形成SR(サブルーチン)プログラムに基づいて両面画像形成SRを実行し、用紙を搬送させる。また、両面画像形成ジョブでない(ステップS1 No)のときはステップS3に移行する。ステップS3ではROM920に収納されている片面画像形成SR(サブルーチン)プログラムに基づいて片面画像形成SRを実行し、用紙を搬送させる。
図7、図8は、両面画像形成SRにおける用紙搬送動作の流れを示すフローチャートである。図7は、両面画像形成SRにおける用紙搬送動作の流れの一部を示すフローチャートであり、図8は、図7の残部を示すフローチャートである。以下、図7、図8を参照して両面画像形成SRにおける用紙の搬送動作を説明する。
両面画像形成SRの実行を開始すると、CPU910は図7に示すステップS201にて用紙の単位偏倚量sと最大偏倚回数Nを算出する。
CPU910は操作表示部800から入力されたジョブ情報から、用紙のサイズ及び搬送姿勢の情報に基づいてROM920に収納されている用紙幅方向寸法テーブルを参照して幅方向寸法WPを索出する。そして、WPとRAM930に収納されている定数Wmax、及びaより、ROM920に収納された算出式(1)を用いてnを算出し、nから最大偏倚回数Nを算出し、さらに、算出式(2)を用いて単位偏倚量sを算出する。
続くステップS202ではカウンタとしても機能するRAM930に収納しているカウンタ数NをリセットしてN=1とする。
ステップS203では、入力されたジョブ情報に指定されたサイズ及び搬送姿勢に適合する用紙を収納する用紙カセット590より用紙を給紙する。この用紙がジョブにおける1枚目の用紙となる。この、用紙カセット590より給紙された用紙の幅方向中央(CL)は、ホームポジションで待機しているときのレジストローラ対523の幅方向寸法の中央CL523に一致している。
ステップS204では、待機しているレジストローラ対523に給紙された用紙の搬送方向前端が挟持されるのを待つ。なお、用紙カセット590からの給紙を待つレジストローラ対523はホームポジション位置にある。そして、用紙の前端がレジストローラ対523に挟持される(ステップS204 Yes)と、ステップS205に移行する。
ステップS205では、レジストローラ対523に挟持された用紙が用紙反転部550を経由して搬送されたものか否かを確認する。用紙が、直接、用紙カセット590から給紙されたもの、すなわち用紙反転部550を経由して搬送されたものでない(ステップS205 No)ときはステップS206に移行する。また、用紙反転部550を経由して搬送されたものである(ステップS205 Yes)ときはステップS210に移行する。
ステップS206では挟持された用紙が実行中のジョブにおいて用紙カセット590から給紙された1枚目、3枚目、5枚目、・・・のような奇数枚目の用紙か否かを確認する。ステップS206では挟持された用紙が奇数枚目(例えば1枚目)の用紙であるとき(ステップS206 Yes)であるときステップS207に移行する。
ステップS207では、用紙の偏倚量Sを算出する。CPU910はステップS212で算出した単位偏倚量sにカウンタ数Nを乗じて偏倚量Sを算出する。すなわちステップS207で算出される偏倚量SはS=s×Nでる。
ステップS206で挟持された用紙(用紙カセット590より給紙された用紙)が奇数枚目の用紙でない(ステップS206 No)ときはステップS208に移行する。
ステップS208では、CPU910はステップS212で算出した単位偏倚量sにカウンタ数Nを乗じた数にマイナスを付した偏倚量Sを算出する。すなわちステップS208で算出される偏倚量SはS=−s×Nでる。このように、ステップS207とステップS208で算出される用紙の偏倚量は、その絶対値は等しく互いに反対方向に偏倚する数値となる。
ステップS207あるいはステップS208で用紙の偏倚量Sの算出を行うとステップS209に移行する。
ステップS209では、CPU910はローラ位置変更部540におけるモータ540Mの回転方向及び回転角度を制御してホームポジションにあるレジストローラ対523を偏倚量Sに等しい量だけ移動させる。
そして、ステップS211にて狭持した用紙を用紙転写域610に搬送させる。
用紙転写域610に搬送される用紙反転部550を経由しない用紙は、をその中央(CL)を用紙転写域610の中央CL610に対してレジストローラ対523のホームポジションからの移動量Sに等しい量、すなわち偏倚量Sだけ偏倚される。
用紙転写域610においては、搬送される用紙の偏倚量に応じて偏倚されて形成されたカラートナー像が、用紙に転写される。用紙の偏倚量に応じて偏倚されたカラートナー像の形成については後述する。
続くステップS212では用紙を定着部700に搬送させて転写されたカラートナー像を定着し、ステップS213に移行する。
ステップS213では、トナー像を転写、定着した用紙の面が第1面であるか否かを確認する。トナー像を転写、定着した用紙の面が、両面画像形成において最初に画像形成がなされた面、すなわち第1面である(ステップS213 Yes)であるときはステップS214に移行する。
ステップS214では切り替えガイド530を動作させて用紙を用紙反転部550に導き、ステップS204に戻る。
ステップS204では、待機しているレジストローラ対523に給紙された用紙の搬送方向前端が挟持されるのを待つ。なお、用紙反転部550からの給紙を待つレジストローラ対523はホームポジションから偏倚量S偏倚した位置にある。
そして、用紙の前端がレジストローラ対523に挟持される(ステップS204 Yes)と、ステップS205に移行する。
ステップS205では、レジストローラ対523に挟持された用紙が用紙反転部550を経由して搬送されたものか否かを確認する。用紙が、用紙反転部550を経由して搬送されたものである(ステップS205 Yes)ときはステップS210に移行する。
ステップS210ではCPU910は、ローラ位置変更部540におけるモータ540Mの回転方向及び回転角度を制御してホームポジションから偏倚量Sだけ変移した位置にあるレジストローラ対523をホームポジションに移動させる。
そして、ステップS211にて狭持した用紙を用紙転写域610に搬送させる。
用紙転写域610に搬送される用紙反転部550を経由した用紙は、レジストローラ対523のホームポジションへの移動により、その中央(CL)を用紙転写域610の中央CL610に一致させて搬送される。
続くステップS212では用紙を定着部700に搬送させて転写されたカラートナー像を定着し、ステップS213に移行する。
ステップS213では、トナー像を転写、定着した用紙の面が第1面であるか否かを確認する。トナー像を転写、定着した用紙の面が第1面の裏面である第2面、すなわち第1面ではない(ステップS213 No)であるときはステップS215に移行する。
ステップS215では、両面画像形成がなされた用紙を装置外に排出させ、ステップS216に移行する。
ステップS216にては、ステップS215にて行った用紙の排出を以てジョブが終了したか否かを確認する。ジョブに指定された枚数の用紙の両面画像形成及び排出がなされた、すなわちジョブが終了した(ステップS216 Yes)ときには両面搬送動作SRを終了する。一方、ジョブに指定された枚数の用紙の両面画像形成及び排出がなされていない、すなわちジョブが終了していない(ステップS216 No)ときには図8のステップS217に移行する。
ステップS217では、排出した用紙が、実行中のジョブにおいて用紙カセット590から給紙された2枚目、4枚目、6枚目、・・・のような偶数枚目の用紙であるか否かを確認する。排出した用紙が奇数枚目の用紙である、すなわち偶数枚目の用紙ではない(ステップS217 No)ときは図7のステップS203に戻る。そしてステップS203〜ステップS216までの動作をジョブが終了するまで繰り返す。
一方、ステップS217にて、排出した用紙が、実行中のジョブにおいて用紙カセット590から給紙された偶数枚目の用紙である(ステップS217 Yes)ときはステップS218に移行する。
ステップS218では、カウンタとしても機能するRAM930に収納しているカウンタ数Nに整数1を加算しN=N+1とするインクリメントを行い、ステップS219に移行する。
ステップS218では、インクリメントされたカウンタ数Nが、ステップS201で算出したN(最大偏倚回数)以上であるか否かを確認する。そして、カウンタ数Nが、ステップS201で算出したN未満、すなわち、N以上でないときは図7のステップS203に戻る。そしてステップS203〜ステップS216までの動作をジョブが終了するまで繰り返す。一方、カウンタ数NがNに等しいかそれより大きい値、すなわちN以上のときは図7のステップS202に戻る。ステップS202ではカウンタ数NをリセットしてN=1とし、以下、ステップS203〜ステップS216までの動作をジョブが終了するまで繰り返す。そして、ジョブが終了した(ステップS216 Yes)ときには両面搬送動作SRを終了する。
このように、両面画像形成に際して、用紙転写域610及び定着部700に搬送する用紙の幅方向位置を、用紙の第1面に画像形成を行うときと、用紙の第2面に画像形成を行うときとで変更することにより、連続して同一サイズの用紙に大量の画像形成を行ったときに用紙に当接する部材へ発生する用紙の搬送方向に沿った傷の発生を抑制でき、傷に起因する画像不良や画像汚れ等の不具合を防止することが可能となる。また両面画像形成がなされた用紙は、片面画像形成のときと同様に、その中央(CL)を用紙転写域610の中央CL610および定着部700の中央CL700に一致した幅方向位置にて排出されるので、排出された用紙の整合が乱れにくく、後処理を行うのも好適である。
なお、幅方向位置が偏倚された用紙が用紙転写域610に搬送されるときには、中間転写ベルト350に担持されるカラートナー像は、その幅方向位置は用紙の偏倚量Sに合わせて偏倚されたものとなる。
図9は中間転写ベルト350に担持されるカラートナー像の幅方向位置を決定する流れを示すフローチャートである。
CPU910は、ステップS11で、画像書込ユニット210Y、210M、210C、210Kに感光体ドラム311Y、311M、311C、311Kに画像情報の書き込みをさせるに際し、当該画像情報により画像形成プロセスを経て中間転写ベルト350に形成されるカラートナー像が、偏倚された用紙に転写する画像か否かを、ジョブの進行状況より確認する。
そして、偏倚された用紙に転写する画像ではない(ステップS11 No)ときにはステップS12へ移行する。
ステップS12ではCPU910は画像書込ユニット210Y、M、C、Kの動作を制御して標準位置に画像情報を書き込ませる。標準位置とは、画像書込ユニット210Y、M、C、Kが、それぞれ対応するプロセスユニット310Y、M、C、Kの感光体ドラム311Y、M、C、Kに書き込む画像、すなわち中間転写ベルト350に転写され、さらに用紙転写域610に搬送されてきた用紙に転写される画像の幅方向の中央位置を、用紙転写域610の幅方向の中央位置CL610に一致させる位置をいう。
そして、現像を経て感光体ドラム311Y、M、C、K上に形成されたトナー像が中間転写ベルト350に転写され、中間転写ベルト350上カラートナー像を形成させる。
用紙転写域610では、偏倚なしで搬送された用紙には、幅方向中央が用紙転写域610の幅方向の中央CL610一致したカラートナー像が転写される。
一方、ステップS11にて、偏倚された用紙に転写する画像であると確認された(ステップS11 Yes)ときにはステップS13へ移行する。
ステップS13では、CPU910は画像書込ユニット210Y、M、C、Kの動作を制御して用紙の偏倚量Sに合わせた書き込みを行わせる。
用紙の偏倚量Sに合わせた書き込みとは、画像書込ユニット210Y、M、C、Kが、それぞれ対応するプロセスユニット310Y、M、C、Kの感光体ドラム311Y、M、C、Kに書き込む画像、すなわち中間転写ベルト350に転写され、さらに用紙転写域610に搬送されてきた用紙に転写される画像の幅方向の中央位置を、用紙転写域610の幅方向の中央位置CL610から用紙の偏倚量Sに一致させる位置にて書き込むことをいう。
そして、現像を経て感光体ドラム311Y、M、C、K上に形成されたトナー像が中間転写ベルト350に転写され、中間転写ベルト350上カラートナー像を形成させる。
用紙転写域610では、幅方向位置が偏倚量Sだけ偏倚して搬送された用紙には、用紙の偏倚量Sに合わせて用紙転写域610の幅方向の中央CL610から偏倚されたカラートナー像が転写されるので、用紙と転写されたカラートナー像との相互の幅方向の位置関係が用紙の偏倚により乱されることはない。
図10は片両面画像形成SRを実行したときの用紙搬送動作の流れを示すフローチャートである。
片面画像形成SRを開始すると、CPU910はステップS301にて入力されたジョブ情報に指定されたサイズ及び搬送姿勢に適合する用紙を収納する用紙カセット590より用紙を給紙する。
ステップS302では、レジストローラ対523に、給紙された用紙の搬送方向前端が挟持されるのを待つ。用紙の前端がレジストローラ対523に挟持される(ステップS204 Yes)と、ステップS303に移行する。
ステップS303にては狭持した用紙を用紙転写域610に搬送させる。
用紙転写域610に搬送される用紙は、その中央(CL)を用紙転写域610の中央CL610に一致させて搬送される。
続くステップS304では用紙を定着部700に搬送させて転写されたカラートナー像を定着し、ステップS305に移行する。
ステップS305では片面に画像がなされた用紙を装置外に排出させ、ステップS306に移行する。
ステップS306にては、ステップS305にて行った用紙の排出を以てジョブが終了したか否かを確認する。ジョブに指定された枚数の用紙の画像形成及び排出がなされていない、すなわちジョブが終了していない(ステップS216 No)ときにはステップS301に戻る。
そして、ステップS301〜ステップS306までの動作をジョブが終了するまで繰り返し、ジョブに指定された枚数の用紙の両面画像形成及び排出がなされた、すなわちジョブが終了した(ステップS306 Yes)ときには片面画像形成SRを終了する。
前述した画像形成装置GSにおいては、両面画像形成の実行に際し、用紙転写域610及び定着部700に用紙を搬送する用紙の幅方向の中央位置を、用紙の第1面へのカラー画像の転写及び定着を行うときには用紙転写域610及び定着部700の幅方向の中央位置に対して偏倚量Sだけ偏移させ、用紙の第2面へのカラー画像の転写及び定着を行うときには、用紙転写域610及び定着部700の幅方向の中央位置に一致させていた。しかし、用紙転写域610及び定着部700に用紙を搬送する用紙の幅方向の中央位置を、用紙の第1面へのカラー画像の転写及び定着を行うときには用紙転写域610及び定着部700の幅方向の中央位置に一致させ、用紙の第2面へのカラー画像の転写及び定着を行うときには、用紙転写域610及び定着部700の幅方向の中央位置から偏倚量Sだけ偏移させるようにしても良い。以下このように構成した発明の第2形態について説明する。
第2形態は第1形態と両面画像形成SR(サブルーチン)プログラムの内容が異なるのみで、その他の機構は同一である。以下、その両面画像形成SRの動作を主に説明する。
図11、図12は、第2の形態における両面画像形成SRを実行したときの用紙搬送動作の流れを示すフローチャートである。図11は、第2の形態における両面画像形成SRを実行したときの用紙搬送動作の流れの一部を示すフローチャートであり、図12は、図11の用紙搬送動作の流れの残部を示すフローチャートである。以下、図11、図12を参照して両面画像形成SRが実行されたときの、用紙の搬送動作を説明する。
第2の形態における両面画像形成SRの実行を開始すると、CPU910は図11に示すステップS2001にて用紙の単位偏倚量sと最大偏倚回数Nを算出する。算出方法は第1の形態における単位偏倚量sと最大偏倚回数Nの算出方法に同じである。
続くステップS2002ではカウンタとしても機能するRAM930に収納しているカウンタ数NをリセットしてN=1とする。
ステップS2003では、入力されたジョブ情報に指定されたサイズ及び搬送姿勢に適合する用紙を収納する用紙カセット590より用紙を給紙する。この用紙がジョブにおける1枚目の用紙となる。この、用紙カセット590より給紙された用紙の幅方向中央(CL)は、ホームポジションで待機しているときのレジストローラ対523の幅方向寸法の中央CL523に一致している。
ステップS2004では、待機しているレジストローラ対523に給紙された用紙の搬送方向前端が挟持されるのを待つ。なお、用紙カセット590からの給紙を待つレジストローラ対523はホームポジション位置にある。そして、用紙の前端がレジストローラ対523に挟持される(ステップS2004 Yes)と、ステップS2005に移行する。
ステップS2005では、レジストローラ対523に挟持された用紙が用紙反転部550を経由して搬送されたものか否かを確認する。用紙が、直接、用紙カセット590から給紙されたもの、すなわち用紙反転部550を経由して搬送されたものでない(ステップS2005 No)ときはステップS2010に移行する。また、用紙反転部550を経由して搬送されたものである(ステップS2005 Yes)ときはステップS2006に移行する。
ステップS2010にては、レジストローラ対523が狭持した用紙を用紙転写域610に搬送させる。
用紙転写域610に搬送される用紙反転部550を経由しない用紙は、レジストローラ対523のホームポジションへの移動により、その中央(CL)を用紙転写域610の中央CL610に一致させて搬送される。
用紙転写域610に搬送される用紙反転部550を経由しない用紙は、をその中央(CL)を用紙転写域610の中央CL610に対してレジストローラ対523のホームポジションからの移動量Sに等しい量、すなわち偏倚量Sだけ偏倚される。そして用紙転写域610においては、搬送される用紙の偏倚量に応じて偏倚されて形成されたカラートナー像が、用紙に転写される。
続くステップS2011では用紙を定着部700に搬送させて転写されたカラートナー像を定着し、ステップS2012に移行する。
ステップS2012では、トナー像を転写、定着した用紙の面が第1面であるか否かを確認する。トナー像を転写、定着した用紙の面が、両面画像形成において最初に画像形成がなされた面、すなわち第1面である(ステップS2012 Yes)であるときはステップS2013に移行する。
ステップS2013では切り替えガイド530を動作させて用紙を用紙反転部550に導き、ステップS2004に戻る。
ステップS2004では、待機しているレジストローラ対523に給紙された用紙の搬送方向前端が挟持されるのを待つ。なお、用紙反転部550からの給紙を待つレジストローラ対523はホームポジション位置にある。
そして、用紙の前端がレジストローラ対523に挟持される(ステップS2004 Yes)と、ステップS2005に移行する。
ステップS2005では、レジストローラ対523に挟持された用紙が用紙反転部550を経由して搬送されたものか否かを確認する。用紙が、用紙反転部550を経由して搬送されたものである(ステップS2005 Yes)ときはステップS2006に移行する。
ステップS2006では挟持された用紙が実行中のジョブにおいて用紙カセット590から給紙された1枚目、3枚目、5枚目、・・・のような奇数枚目の用紙か否かを確認する。ステップS2006では挟持された用紙が奇数枚目(例えば1枚目)の用紙であるとき(ステップS2006 Yes)であるときステップS2007に移行する。
ステップS2007では、用紙の偏倚量Sを算出する。CPU910はステップS2012で算出した単位偏倚量sにカウンタ数Nを乗じて偏倚量Sを算出する。すなわちステップS2007で算出される偏倚量SはS=s×Nである。
ステップS2006で挟持された用紙(用紙カセット590より給紙された用紙)が奇数枚目の用紙でない(ステップS2006 No)ときはステップS2008に移行する。
ステップS2008では、CPU910はステップS2012で算出した単位偏倚量sにカウンタ数Nを乗じた数にマイナスを付した偏倚量Sを算出する。すなわちステップS2008で算出される偏倚量SはS=−s×Nでる。このように、ステップS2007とステップS2008で算出される用紙の偏倚量は、その絶対値は等しく互いに反対方向に偏倚する数値となる。
ステップS2007あるいはステップS2008で用紙の偏倚量Sの算出を行うとステップS2009に移行する。
ステップS2009ではCPU910は、ローラ位置変更部540におけるモータ540Mの回転方向及び回転角度を制御してホームポジションにあるレジストローラ対523を偏倚量Sに等しい量だけ移動させる。
そして、ステップS2010にて狭持した用紙を用紙転写域610に搬送させる。
用紙転写域610に搬送される用紙反転部550を経由した用紙は、をその中央(CL)を用紙転写域610の中央CL610に対してレジストローラ対523のホームポジションからの移動量Sに等しい量、すなわち偏倚量Sだけ偏倚される。そして用紙転写域610においては、中間転写ベルト350上の搬送される用紙の偏倚量Sに応じて偏倚されて形成されたカラートナー像が、用紙に転写される。
続くステップS2011では用紙を定着部700に搬送させて転写されたカラートナー像を定着し、ステップS2012に移行する。
ステップS2012では、トナー像を転写、定着した用紙の面が第1面であるか否かを確認する。トナー像を転写、定着した用紙の面が第1面の裏面である第2面、すなわち第1面ではない(ステップS2012 No)であるときはステップS2014に移行する。
ステップS2014では、両面画像形成がなされた用紙を装置外に排出させ、ステップS2015に移行する。
ステップS2015では、偏倚量Sだけ偏倚したレジストローラ対523をホームポジション位置に戻す。
続くステップS2016にては、ステップS2014にて行った用紙の排出を以てジョブが終了したか否かを確認する。ジョブに指定された枚数の用紙の両面画像形成及び排出がなされた、すなわちジョブが終了した(ステップS2016 Yes)ときには両面搬送動作SRを終了する。一方、ジョブに指定された枚数の用紙の両面画像形成及び排出がなされていない、すなわちジョブが終了していない(ステップS2016 No)ときには図12のステップS2017に移行する。
ステップS2017では、排出した用紙が、実行中のジョブにおいて用紙カセット590から給紙された2枚目、4枚目、6枚目、・・・のような偶数枚目の用紙であるか否かを確認する。排出した用紙が奇数枚目の用紙である、すなわち偶数枚目の用紙ではない(ステップS2017 No)ときは図11のステップS2003に戻る。そしてステップS2003〜ステップS2016までの動作をジョブが終了するまで繰り返す。
一方、ステップS2017にて、排出した用紙が、実行中のジョブにおいて用紙カセット590から給紙された偶数枚目の用紙である(ステップS2017 Yes)ときはステップS2018に移行する。
ステップS2018では、カウンタとしても機能するRAM930に収納しているカウンタ数Nに整数1を加算しN=N+1とするインクリメントを行い、ステップS2019に移行する。
ステップS2018では、インクリメントされたカウンタ数Nが、ステップS2001で算出したN(最大偏倚回数)以上であるか否かを確認する。そして、カウンタ数Nが、ステップS2001で算出したN未満、すなわち、N以上でないときは図11のステップS2003に戻る。そしてステップS2003〜ステップS2016までの動作をジョブが終了するまで繰り返す。一方、カウンタ数NがNに等しいかそれより大きい値、すなわちN以上のときは図11のステップS2002に戻る。ステップS2002ではカウンタ数NをリセットしてN=1とし、以下、ステップS2003〜ステップS2016までの動作をジョブが終了するまで繰り返す。そして、ジョブが終了した(ステップS2016 Yes)ときには両面搬送動作SRを終了する。
このように、両面画像形成に際して、用紙転写域610及び定着部700に搬送する用紙の幅方向位置を、用紙の第1面に画像形成を行うときと、用紙の第2面に画像形成を行うときとで変更することにより、連続して同一サイズの用紙に大量の画像形成を行ったときに用紙に当接する部材へ発生する用紙の搬送方向に沿った傷の発生を抑制でき、傷に起因する画像不良や画像汚れ等の不具合を防止することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態1及び2における画像形成装置GSは、用紙転写トナー像担持部材としてはベルト(中間転写ベルト350)を使用しているが、用紙転写トナー像担持部材ベルトに限定されずドラム状のものを用いること、あるいは感光体ドラムから直接用紙にトナー像を転写する形態とすることも可能である。また、入力されたジョブ情報における用紙のサイズ及び搬送するときの用紙の姿勢に基づいて単位偏倚量sと、最大偏倚回数Nを算出しているが、用紙のサイズ及び搬送するときの用紙の姿勢に対応する単位偏倚量sと、最大偏倚回数Nとを予め算出して、算出結果をテーブルとしてROM920に収納しておき、用紙のサイズ及び搬送するときの用紙の姿勢に対応する単位偏倚量sと、最大偏倚回数Nとをテーブルから索出するようにしても良い。また、用紙に転写されるトナー画像はカラー画像としたが、モノクロ画像とする形態も本発明に含まれるものである。
GS 画像形成装置
SC 自動原稿送り装置
100 画像読取部
200 画像書込部
210Y、210M、210C、210K 画像書込ユニット
300 画像形成部
310Y、M、C、K プロセスユニット
311Y、M、C、K 感光体ドラム
314Y、M、C、K 現像器
350 中間転写ベルト
500 給紙・搬送部
522 給紙ローラ対
523 レジストローラ対
523a レジスト駆動ローラ
523b レジスト従動ローラ
523c レジスト基板
523d 軸受け
523e 押圧バネ
523f ガイド板
523G ウオーム噛合部材
526 排紙ローラ
530 切り替えガイド
540 ローラ位置変更部
540G 円筒ウオーム歯車
540M モータ
541 台板
550 用紙反転部
590 用紙カセット
595 トレイ
600 転写部
610 用紙転写域
611 転写ローラ
700 定着部
701 定着駆動ローラ
702 定着従動ローラ
800 操作表示部
900 制御部
910 CPU
920 ROM
930 RAM
P 用紙
max 搬送可能な用紙最大幅
WP 用紙幅方向寸法
S 偏倚量
a 用紙の最小重なり量
s 単位偏倚量
最大偏倚回数

Claims (7)

  1. 用紙に転写するトナー像を担持する用紙転写トナー像担持部材と、
    前記用紙転写トナー像担持部材が担持するトナー像を用紙に転写する転写部と
    定着部と、
    用紙を搬送する用紙搬送部と、
    用紙の表裏を反転する用紙反転部と、
    を有し、
    前記転写部にて用紙の一方の面のみにトナー像の転写を行い、前記定着部にて転写したトナー像を定着して排出する片面画像形成を行うことに加え、一方の面にトナー像の転写及び定着が行われた用紙を前記用紙反転部にて表裏反転し、表裏反転された当該用紙の他方の面にトナー像の転写を行い定着して排紙する両面画像形成が可能な画像形成装置において、
    前記転写部及び前記定着部に搬送する用紙の搬送方向に直交する方向の位置である用紙の幅方向位置を変更する用紙幅方向位置変更部を備え、
    前記用紙幅方向位置変更部は、前記両面画像形成を実行するときの前記転写部及び前記定着部に搬送する用紙の幅方向位置を、用紙の一方の面に画像形成を行うときと、当該用紙の他方の面に画像形成を行うときとで変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記両面画像形成を行うときの、前記用紙転写トナー像担持部材と前記転写部との対向位置及び前記定着部に搬送する用紙の幅方向位置は、用紙の一方の面にトナー像の転写及び定着を行うときは、前記片面画像形成を行うときの用紙の幅方向位置に対して偏倚させた位置であり、当該用紙の他方の面にトナー像の転写及び定着を行うときは、前記片面画像形成を行うときの用紙の幅方向位置に同じであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 用紙の一方の面にトナー像の転写及び定着を行うときの、前記片面画像形成を行うときの用紙の幅方向位置に対しての用紙の偏倚の量を、搬送される用紙の内容により決定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 搬送される用紙の内容には、ジョブに指定された用紙のサイズ、搬送姿勢、及びジョブに指定された枚数に基づいて実行される用紙の給送順序の情報が含まれることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 幅方向位置を偏倚させた用紙の搬送がなされるときの、前記用紙転写トナー像担持部材に形成されるトナー画像の幅方向位置は、前記片面画像形成を行うときの書き込み位置に対して偏倚されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 幅方向位置を偏倚させた用紙の搬送がなされるときの、前記用紙転写トナー像担持部材へ形成されるトナー画像の幅方向位置の偏倚は、用紙の幅方向位置の偏倚量に対応してなされることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 両面画像形成を行うときの、用紙の一方の面に画像形成を行うときの前記用紙の幅方向位置は、片面画像形成を行うときの用紙の幅方向位置に同じであり、当該用紙の他方の面に画像形成を行うときの用紙の幅方向位置は、片面画像形成を行うときの用紙の幅方向位置に対して偏倚させた位置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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