JP2011179799A - 給湯室外機及びこれを備えた給湯空気調和機 - Google Patents

Abstract

【課題】吹出し口に設けたベルマウス及び温水用熱交換器の収納壁上に水滴が侵入するのを防止するように構成した給湯室外機及びこれを備えた給湯空気調和機を提供すること。
【解決手段】底板２、ベルマウス５を有する吹出し口４が設けられた前面パネル３、側面パネル６及びトップパネル７によりほぼ直方体状に形成された筐体１を有し、筐体１内に冷凍サイクル用熱交換器、送風ファン１０、温水用熱交換器、圧縮機などが設置された給湯室外機において、前面パネル３の吹出し口４の上縁部に前面側に庇状に張り出したアイスガード１５を設けると共に、吹出し口４の両側縁部の上部にアイスガード１５に近接又は当接してガイドリブ１６ａ，１６ｂを設けた。
【選択図】図１

Description

本発明は、給湯空気調和機の給湯室外機及びこの給湯室外機を備えた給湯空気調和機に関するものである。

従来の給湯空気調和機の給湯室外機に、底板となる室外機ベース、ベルマウスを有する吹出し口が設けられた前面板と側面板とからなる前面パネル、側面板と背面板とからなる側面パネル、及び上面板であるトップパネルによって形成されたほぼ直方体状の筐体を有し、この筐体内に、冷凍サイクル用熱交換器、送風ファン、ファンモータ、温水用熱交換器及び圧縮機などが設置されたものがある（例えば、特許文献１参照）。

特開２００６−８４１６４号公報（第４−５頁、図２）

特許文献１の給湯室外機においては、雨や雪などによる水滴がトップパネルから落下してベルマウス内に侵入し、ベルマウスの上部と送風ファンとの間で氷結して氷柱となり、送風ファンと接触して異音を発するという問題があった。
また、給湯室外機は送風ファンの下部に温水用熱交換器の収納壁が設けられており、ベルマウスの下部からこの収納壁上に侵入した水が氷結し、送風ファンと接触して異音を発生することがあった。

本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、吹出し口に設けたベルマウス及び温水用熱交換器の収納壁上に水滴が侵入するのを防止するように構成した給湯室外機及びこれを備えた給湯空気調和機を提供することを目的としたものである。

本発明は、底板、ベルマウスを有する吹出し口が設けられた前面パネル、側面パネル及びトップパネルによりほぼ直方体状に形成された筐体を有し、該筐体内に冷凍サイクル用熱交換器、送風ファン、温水用熱交換器、圧縮機などが設置された給湯室外機において、前記前面パネルの吹出し口の上縁部に前面側に庇状に張り出したアイスガードを設けると共に、前記吹出し口の両側縁部の上部に前記アイスガードに近接又は当接してガイドリブを設けたものである。

また、本発明に係る給湯空気調和機は、上記の給湯室外機を備えたものである。

本発明によれば、給湯室外機の前面パネルにアイスガード及びガイドリブを設け、雨や雪などによってトップパネルから落下する水滴が、ベルマウスや温水用熱交換器の収納壁に侵入することなく地上に落下するようにしたので、水滴が氷結して送風ファンと接触し異音が発生することがない。

本発明の実施の形態１に係る給湯室外機の正面図である。 図１のＡ−Ａ断面図である。 図１の要部の拡大図である。 本発明の実施の形態２に係る給湯室外機の正面図である。 図４の要部の拡大図である。

［実施の形態１］
図１は本発明の実施の形態１に係る給湯室外機の正面図、図２は図１のＡ−Ａ断面図、図３は図１の要部の拡大図である。
給湯室外機は、底板となる室外機ベース２、空気の吹出し口４及びその内側にベルマウス５が設けられた前面板と側面板とからなる前面パネル３、側面板と背面板とからなる側面板６、及び上面板となるトップパネル７により形成されたほぼ直方体状の筐体１を備えている。

そして、この筐体１内には、冷凍サイクル用熱交換器８、一部がベルマウス５内に位置し、ファンモータによって駆動される送風ファン１０、送風ファン１０の下部に設けられて温水用熱交換器が収納される収納壁１１などが設置されている。

１５は前面パネル３に、吹出し口４の上縁部の幅方向（図の左右方向）に沿って、前面側に庇状に張り出して取付けられたアイスガードである。１６ａ，１６ｂは吹出し口４の両側縁部の上部において、前面パネル３と一体に設けられたガイドリブで、斜め前面側に折り曲げられてその先端部がアイスガード１５に近接又は当接している。

上記のように構成した給湯室外機において、雨や雪などによって筐体１のトップパネル７に付着した水滴は、図３に破線で示すように、トップパネル７からアイスガード１５の上に落下する。そして、アイスガード１５に落ちた水滴の一部は、その前面側から地面に落下し、一部はアイスガード１５の両側から前面パネル３の前面側に移動し、ガイドリブ１６ａ，１６ｂによって吹出し口４の側縁部に誘導され、側縁部に沿って地上に落下する。

本実施の形態によれば、前面パネル３の上部にアイスガード１５とガイドリブ１６ａ，１６ｂを設け、トップパネル７上の水滴をアイスガード１５及びガイドリブ１６ａ，１６ｂを介して地上に落下させるようにしたので、ベルマウス５の上部や下部に水滴が侵入することがなく、このため、水滴の氷結によって送風ファン１０との間に生ずる異音の発生を防止することができる。

［実施の形態２］
図４は本発明の実施の形態２に係る給湯室外機の正面図、図５は図４の要部の拡大図である。なお、実施の形態１と同じ部分には、これと同じ符号が付してある。
本実施の形態は、図１の給湯室外機において、前面パネル３の吹出し口４の両側縁部の上部に設けたガイドリブ１６ａ，１６ｂの下部に、ガイドリブ１６ａ，１６ｂより幅狭の第２のガイドリブ１７ａ，１７ｂを設けたものである。

この第２のガイドリブ１７ａ，１７ｂは、前面パネル３の吹出し口４の両側縁部の上部に設けたガイドリブ１６ａ，１６ｂに連続して、吹出し口４の両側縁部を斜め上方（前面側）に折り曲げて形成したものである。なお、この第２のガイドリブ１７ａ，１７ｂの上端部は、ガイドリブ１６ａ，１６ｂとは別に、ガイドリブ１６ａ，１６ｂに近接して設けてもよい。

本実施の形態によれば、トップパネル７上の水滴は、図５に破線で示すように、アイスガード１５上に落下してその一部は前面側から地上に落下し、一部はアイスガード１５上を両端部に移動し、ガイドリブ１６ａ，１６ｂ及び第２のガイドリブ１７ａ，１７ｂに導かれて地上に落下する。

本実施の形態においても、実施の形態１の場合とほぼ同様の効果が得られるが、さらに、実施の形態１においては、アイスガード１５からガイドリブ１６ａ，１６ｂに導かれた水滴は、ガイドリブ１６ａ，１６ｂから自由落下するため、場合によってはベルマウス５の下部に侵入するおそれがあるが、本実施の形態によれば、ガイドリブ１６ａ，１６ｂに導かれた水滴は、第２のガイドリブ１７ａ，１７ｂを伝わって前面パネル３の前面側に導かれて地上に落下するので、水滴をより確実に地上に導くことができる。

［実施の形態３］
実施の形態１又は２に係る給湯室外機は、室内機と冷媒配管で接続されて給湯空気調和機を構成する。そしてこの給湯空気調和機は上記のような特徴を有する給湯室外機を備え、冷暖房及び接続した貯湯槽などへの給湯を行うことができる。

１ 給湯室外機の筐体、２ 底板、３ 前面パネル、４ 吹出し口、５ ベルマウス、６ 側面パネル、７ トップパネル、８ 冷凍サイクル用熱交換器、１０ 送風ファン、１１ 温水用熱交換器の収納壁、１５ アイスガード、１６ａ，１６ｂ ガイドリブ、１７ａ，１７ｂ 第２のガイドリブ。

Claims (3)

1. 底板、ベルマウスを有する吹出し口が設けられた前面パネル、側面パネル及びトップパネルによりほぼ直方体状に形成された筐体を有し、該筐体内に冷凍サイクル用熱交換器、送風ファン、温水用熱交換器、圧縮機などが設置された給湯室外機において、
   前記前面パネルの吹出し口の上縁部に前面側に庇状に張り出したアイスガードを設けると共に、前記吹出し口の両側縁部の上部に前記アイスガードに近接又は当接してガイドリブを設けたことを特徴とする給湯室外機。
2. 前記前面パネルの吹出し口に設けたガイドリブの下部に、該吹出し口の両側縁部に沿って第２のガイドリブを設けたことを特徴とする請求項１記載の給湯室外機。
3. 前記請求項１又は２記載の給湯室外機を備えたことを特徴とする給湯空気調和機。

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