JP2011178270A - バッテリ温度調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍サイクルによりバッテリの温度を調整するバッテリ温度調整装置において、外気温度の変化による冷凍サイクルのサイクル効率の低下を抑制する。
【解決手段】バッテリ1と、バッテリ1に向けて空気を送風するバッテリ用送風機32と、圧縮機35、圧縮機35から吐出された高圧冷媒を凝縮させる凝縮器36、凝縮器36下流側の冷媒を減圧する膨張弁37、および膨張弁37にて減圧された低圧冷媒を蒸発させてバッテリ用送風機32の送風空気を冷却するバッテリ用蒸発器33を有するバッテリ温度調整用の冷凍サイクル34とを備え、バッテリ1、凝縮器36、およびバッテリ用蒸発器33それぞれを、バッテリ用送風機32の送風空気の送風経路に配置し、バッテリ1を、バッテリ用蒸発器33と凝縮器36の間に配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バッテリの温度を調整するバッテリ温度調整装置に関する。
従来、電気自動車やハイブリッド自動車等には、車両走行時の駆動力を発生させる走行用モータに電力を供給する大容量のバッテリが搭載されている。このバッテリは、充電時や走行用モータへ電力を供給する放電時に発熱を生じて高温となることがあるが、バッテリの温度が著しく上昇すると、性能低下や劣化を生じてしまう。一方、バッテリの温度が著しく低下すると、バッテリ出力の低下を招くと共に充電時の充電効率の悪化を招いてしまう。
このため、大容量のバッテリを搭載した電気自動車等には、バッテリの温度調整するためのバッテリ冷却装置が搭載されている(例えば、特許文献1、2参照)。なお、特許文献1、2に記載のバッテリ冷却装置では、車両に搭載した冷凍サイクルによりバッテリを冷却する構成が開示されている。
特開2001−105843号公報 特開2005−53369号公報
ところで、特許文献1、2に記載のバッテリ冷却装置では、冷凍サイクルのコンデンサ(凝縮器)で、圧縮機から吐出された高温高圧冷媒と外気(バッテリ冷却装置外部の空気)とを熱交換させて、冷媒を凝縮させる構成としている。このため、外気温度によって冷凍サイクルのサイクル効率が低下する場合がある。例えば、夏季等のように外気温度が高い温度条件でバッテリの冷却を行う場合、凝縮器における放熱量が低下するので、圧縮機から吐出された高圧冷媒の圧力(高圧側圧力)が上昇し、冷凍サイクルのサイクル効率が低下してしまう。
本発明は上記点に鑑みて、冷凍サイクルによりバッテリの温度を調整するバッテリ温度調整装置において、外気温度の変化による冷凍サイクルのサイクル効率の低下を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、バッテリ(1)と、バッテリ(1)に向けて空気を送風するバッテリ用送風手段(32)と、圧縮機(35)、圧縮機(35)から吐出された高圧冷媒を凝縮させる凝縮器(36)、凝縮器(36)下流側の冷媒を減圧する減圧手段(37)、および減圧手段(37)にて減圧された低圧冷媒を蒸発させてバッテリ用送風手段(32)の送風空気を冷却するバッテリ用蒸発器(33)を有する冷凍サイクル(34)とを備え、バッテリ(1)、凝縮器(36)、およびバッテリ用蒸発器(33)それぞれは、バッテリ用送風手段(32)の送風空気の送風経路に配置されており、バッテリ(1)は、バッテリ用蒸発器(33)と凝縮器(36)の間に配置されていることを特徴とする。
これによれば、バッテリ(1)、凝縮器(36)、およびバッテリ用蒸発器(33)それぞれを同一の送風経路に配置しているので、バッテリ用蒸発器(33)にて冷却された空気をバッテリ(1)に送風すると、バッテリ(1)通過後の空気が凝縮器(36)に送風される。
このため、凝縮器(36)内の高圧冷媒とバッテリ(1)通過後の空気とを熱交換させて高圧冷媒の熱を放熱することができる。つまり、夏季等のように外気温度、すなわちバッテリ温度調整装置外部の空気の温度が高い場合であっても、凝縮器(36)における放熱量を確保して、高圧冷媒の圧力の上昇を抑制することができる。
故に、従来に比べて、外気温度の変化による冷凍サイクル(34)のサイクル効率の低下を抑制することが可能となる。
具体的には、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載のバッテリ温度調整装置において、バッテリ用送風手段(32)と冷凍サイクル(34)とを制御し、バッテリ用蒸発器(33)によって冷却された空気をバッテリ(1)に供給し、バッテリ(1)を通過した空気を凝縮器(36)に供給する冷却モードを実行する冷房制御手段(6)を更に備える構成とすればよい。
これによれば、冷却モードを実行することで、バッテリ(1)を通過した空気が凝縮器(36)に供給され、供給された空気にて凝縮器(36)内の高圧冷媒を冷却することができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項2に記載のバッテリ温度調整装置において、バッテリ(1)を通過した送風空気の温度を検出する送風空気温度検出手段(63)と、バッテリ(1)を介さずに、送風経路外部の外気を凝縮器(36)に導入するための外気導入経路(43、44)と、外気導入経路(43、44)から凝縮器(36)に導入する外気の温度を検出する外気温度検出手段(61)と、バッテリ(1)から凝縮器(36)に至る送風経路と、外気導入経路(43、44)とを開閉する開閉手段(45)と、を更に備え、冷房制御手段(6)は、冷却モードを実行する際に、送風空気温度検出手段(63)によって検出した送風空気の温度と、外気温度検出手段(61)によって検出した外気の温度をと比較し、当該比較の結果、送風空気の温度が外気の温度以下である場合は、送風空気を凝縮器(36)に供給し、送風空気の温度が外気の温度より高い場合は、外気を凝縮器(36)に供給するように開閉手段(45)を制御することを特徴とする。
これによれば、室外空気とバッテリ(1)と凝縮器(36)の間を流れる空気のうち温度が低い方の空気にて、凝縮器(36)をより効果的に冷却することができるので、冷凍サイクル(34)のサイクル効率の向上を図ることができる。なお、「送風経路外部の外気」は、バッテリ調整装置外部の空気(外気)を意味している。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のバッテリ温度調整装置において、バッテリ用送風手段(32)と冷凍サイクル(34)とを制御し、凝縮器(36)によって加熱された空気をバッテリ(1)に供給し、バッテリ(1)を通過した空気をバッテリ用蒸発器(33)に供給する加熱モードを実行する暖房制御手段(6)を更に備えることを特徴とする。
これによれば、加熱モードを実行することで、圧縮機(35)から吐出された高圧冷媒を凝縮器(36)にて凝縮させる際に生ずる凝縮熱(排熱)にてバッテリ1に送風する送風空気を加熱することができる。このため、バッテリ温度調整装置のエネルギ効率の向上を図ることができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のバッテリ温度調整装置において、バッテリ(1)および冷凍サイクル(34)それぞれは、車両に搭載されており、車室内(20)に向けて空気を送風する室内空調用送風手段(22)を備え、冷凍サイクル(34)は、バッテリ用蒸発器(33)に並列に接続されて室内空調用送風手段(22)にて送風する送風空気を冷却する室内空調用蒸発器(23)を有して構成されていることを特徴とする。
これによれば、1つの冷凍サイクル(34)にてバッテリ(1)に送風する空気および車室内に送風する空気それぞれを冷却することができる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のバッテリ温度調整装置において、バッテリ(1)および冷凍サイクル(34)それぞれは、車両に搭載されており、バッテリ用蒸発器(33)にて冷却された空気が、バッテリ(1)および車室内(20、20b)の双方に送風されるように構成されていることを特徴とする。
これによっても、1つの冷凍サイクル(34)にてバッテリ(1)に送風する空気および車室内に送風する空気それぞれを冷却することができる。
また、請求項7に記載の発明のように、バッテリ(1)と、バッテリ(1)に向けて空気を送風するバッテリ用送風手段(32)と、圧縮機(35)、第1の熱交換器(36)、第2の熱交換器(33)を有し、第1の熱交換器(36)および第2の熱交換器(33)のいずれか一方が凝縮器として作用し、他方が蒸発器として作用する冷凍サイクル(34)とを備え、バッテリ(1)、第1の熱交換器(36)、および第2の熱交換器(33)それぞれを、バッテリ用送風手段(32)による送風空気の送風経路に配置し、バッテリ(1)は、第1の熱交換器(33)と第2の熱交換器(36)の間に配置する構成としてもよい。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態のバッテリ温度調整ユニットを搭載した車両の模式図である。 第1実施形態のバッテリ温度調整ユニットの作動を説明する説明図である。 第1実施形態のバッテリ温度調整用の冷凍サイクルの挙動を示すモリエル線図である。 第2実施形態のバッテリ温度調整ユニットの作動を説明する説明図である。 第3実施形態のバッテリ温度調整ユニットの概略構成を示す構成図である。 第3実施形態のバッテリ温度調整ユニットの作動を説明する説明図である。 第4実施形態のバッテリ温度調整ユニットの概略構成を示す構成図である。 第4実施形態のバッテリ温度調整ユニットの作動を説明する説明図である。 第5実施形態のバッテリ温度調整ユニットを搭載した車両の模式図である。 第6実施形態のバッテリ温度調整ユニットを搭載した車両の模式図である。 第7実施形態のバッテリ温度調整ユニットを搭載した車両の模式図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本実施形態は、車両に搭載されたバッテリ1の温度を調整するバッテリ温度調整ユニット(バッテリ温度調整装置)3に本発明を適用したもので、図1は、本実施形態に係るバッテリ温度調整ユニット3を搭載した車両の模式図である。なお、本実施形態の車両は、バッテリ1を電源とする走行用電動モータによって走行する電気自動車あるいは走行駆動源としてエンジン(図示略)と走行用電動モータ(図示略)の両方を備えるハイブリッド自動車である。
図1に示すように、車両には、車室内20を空調するための空調ユニット2、バッテリ1の温度を調整するバッテリ温度調整ユニット(バッテリ温度調整装置)3、各ユニット2、3を制御するための制御装置(ECU)6等が搭載されている。
バッテリ1は、充電可能な二次電池であり、例えば多数のリチウムイオン電池やニッケル水素電池等を電気的に直列接続して、車両において要求される所定の高電圧を発生するものである。本実施形態のバッテリ1は、車両後方のトランクルーム付近に搭載されている。なお、バッテリ1の搭載位置は、車両後方のトランクルーム付近に限定されず、例えば、車両床下、車両の後部座席の下に搭載してもよい。
バッテリ温度調整ユニット3は、バッテリ1を収容するバッテリ収容ケース31を有し、バッテリ収容ケース31内にバッテリ1に向かって空気が送風される送風経路を構成する。このバッテリ収容ケース31の送風経路の最上流部には車両外部の空気を導入するための給気ダクト(図示略)が接続されている。
給気ダクトの下流側にはバッテリ1に向かって空気を送風する電動式のバッテリ用送風機32(バッテリ用送風手段)が配置されている。なお、バッテリ用送風機32は、送風ファンをモータにより駆動するようになっている。
本実施形態のバッテリ用送風機32は、モータの回転方向を正逆両方向に切り替えて給気ダクト側からバッテリ1側に向けて空気を送風する給気機能と、バッテリ1側から給気ダクト側に向けて空気を送風する排気機能とを切替可能に構成されている。このような給気機能と排気機能とを切替可能とする送風機の送風ファンとしては、例えば、空気が軸方向と直角な断面内を通り抜けるクロスフローファン(横流ファン)が好適である。
バッテリ用送風機32の下流側には、送風空気を冷却する冷却用熱交換器をなす蒸発器33(バッテリ用蒸発器)が配置されている。この蒸発器33は、バッテリ温度調整用の冷凍サイクル34を構成する要素の1つであり、低圧冷媒が送風空気から吸熱して蒸発することにより送風空気を冷却する。
ここで、バッテリ温度調整用の冷凍サイクル34は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機35、圧縮機35で吐出された高圧冷媒を凝縮させる凝縮器36、凝縮器36下流側の冷媒を減圧する膨張弁37、膨張弁37にて減圧された低圧冷媒を蒸発させる蒸発器33を有する。本実施形態の圧縮機35は、電動モータにより回転駆動する電動圧縮機で構成される。
バッテリ温度調整ユニット3における蒸発器33の下流側には、バッテリ1が配置されている。バッテリ1は、バッテリ1周囲に空気を通風可能な空隙部が形成された状態でバッテリ収容ケース31に配置されている。
バッテリ収容ケース31におけるバッテリ1の下流側には、バッテリ温度調整用の冷凍サイクル34の凝縮器36が配置されている。つまり、バッテリ1は、送風経路を構成するバッテリ収容ケース31においてバッテリ温度調整用の冷凍サイクル34の蒸発器33と凝縮器36との間に配置されている。
バッテリ収容ケース31における凝縮器36の下流側は、バッテリ収容ケース31内の空気を車両外部に排出する排気ダクト(図示略)が接続されている。この排気ダクトは、バッテリ用送風機32にて給気ダクト側からバッテリ1側に向けて空気を送風する場合に空気を車両外部に排出し、バッテリ1側から給気ダクト側に向けて空気を送風する場合に車両外部から空気を給気するものである。
一方、空調ユニット2は、車室内20の前部に位置する計器盤(図示略)の内側空間および車両前部の走行駆動源等を配置する空間に配置されている。
空調ユニット2は、ケース21を有し、このケース21内に車室内20に向かって空気が送風される送風経路を構成する。このケース21の送風経路の最上流部には車両外部の空気(外気)および車両内部の空気(内気)を選択的に導入するための内外気切替機構(図示略)が配置されている。そして、内外気切替機構の下流側には車室内20に向かって空気を送風する電動式の室内空調用送風機22(室内空調用送風手段)が配置されている。なお、室内空調用送風機22は、遠心式の送風ファンをモータにより駆動するようになっている。
室内空調用送風機22の下流側には、送風空気を冷却する冷却用熱交換器をなす蒸発器(室内空調用蒸発器)23が配置されている。この蒸発器23は、車室内空調用の冷凍サイクル24を構成する要素の一つであり、低温低圧の冷媒(低圧冷媒)が送風空気から吸熱して蒸発することにより送風空気を冷却する。
ここで、車室内空調用の冷凍サイクル24は、バッテリ温度調整用の冷凍サイクル34と同様に、圧縮機25、凝縮器26、膨張弁27、蒸発器(室内空調用蒸発器)23を有する。本実施形態の圧縮機25は、電動モータにより回転駆動する電動圧縮機で構成される。なお、凝縮器26には、電動式の冷却ファン26aによって室外空気が送風される。
空調ユニット2における蒸発器23の下流側には、ケース21内を流れる空気を加熱する加熱用熱交換器(図示略)、加熱用熱交換器での加熱度合いを調節して車室内20に吹き出す空気の温度を調節するエアミックスドア(図示略)等が配置されている。そして、空調ユニット2は、温度調節された空調風を車室内20へ吹き出して車室内20を空調する。
本実施形態の制御装置6は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。この制御装置6は、そのROM内に空調制御のための制御プログラムやバッテリ1の温度調整制御のための制御プログラムを記憶しており、当該制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行うものである。
制御装置6の入力側には、各種センサからセンサ検出信号が入力される。このセンサとしては、外気温度(車両外部の温度)Tamを検出する外気センサ61、バッテリ1の温度を検出するバッテリ温度センサ62、バッテリ1と凝縮器36との間を流れる空気の温度を検出する送風空気温度センサ63等が設けられている。なお、外気センサ61が本発明の外気温度検出手段に相当し、送風空気温度センサ63が本発明の送風空気温度検出手段に相当している。
また、制御装置6の出力側には、室内空調用送風機22の送風ファン、車室内空調用の冷凍サイクル24における圧縮機25の電動モータ、凝縮器26の冷却ファン26a、バッテリ用送風機32の送風ファン、バッテリ温度調整用の冷凍サイクル34における圧縮機35の電動モータ等が接続され、これらの機器の作動が制御装置6の出力信号により制御される。
本実施形態の制御装置6は、バッテリ1の温度を調整する際に、バッテリ1を冷却する冷却モードおよびバッテリ1を加熱する加熱モードのいずれか一方の運転モードを決定した後、バッテリ用送風機32およびバッテリ温度調整用の冷凍サイクル34を制御して、決定した運転モードを実行するように構成されている。なお、制御装置6は、バッテリ温度センサ62の検出値等に基づいて冷却モードおよび加熱モードのいずれか一方を選択する。
本実施形態の冷却モードは、バッテリ温度調整ユニット3の蒸発器33によって冷却された空気をバッテリ1に供給し、バッテリ1を通過した空気を凝縮器36に供給する運転モードである。また、暖房モードは、バッテリ温度調整ユニット3の凝縮器36によって加熱された空気をバッテリ1に供給し、バッテリ1を通過した空気を蒸発器33に供給する運転モードである。なお、本実施形態の制御装置6は、冷却モードを実行する冷房制御手段を構成すると共に、加熱モードを実行する暖房制御手段を構成している。
次に、本実施形態の空調ユニット2およびバッテリ温度調整ユニット3の作動を説明する。まず、空調ユニット2の作動の概要を説明すると、室内空調用送風機22を作動させることにより内外気切替機構を介して導入された空気がケース21内を車室内20に向かって送風される。また、室内空調用の冷凍サイクル24の圧縮機25を作動させることにより、室内空調用の冷凍サイクル24内を冷媒が循環する。
室内空調用送風機22の送風空気は、まず蒸発器23を通過して冷却、除湿され、この冷風が加熱用熱交換器、エアミックスドア等により所定の温度に調節される。そして、温度調節された空調風が、ケース21内の送風経路の最下流部に設けられた吹出口から車室内20に吹き出して、車室内20の空調を行う。
次に、バッテリ温度調整ユニット3の作動について図2に基づいて説明する。図2は、バッテリ温度調整ユニット3の作動を説明する説明図であり、図2(a)が冷却モード時の送風空気の流れを示し、図2(b)が暖房モード時の送風空気の流れを示している。
まず、制御装置6は、バッテリ1の温度を調整する際の運転モードを決定する。具体的に制御装置6は、バッテリ温度センサ62にてバッテリ1の温度を検出し、検出したバッテリ1の温度が予め設定された高温側基準温度以上となった場合に、運転モードを冷却モードに決定する。また、バッテリ温度センサ62の検出値(バッテリ1の温度)が予め設定された低温側基準温度以下となった場合に、運転モードを暖房モードに決定する。なお、高温側基準温度は、低温側基準温度より高い温度に設定されている。
制御装置6は、運転モードを冷却モードに決定した場合に、送風空気が給気ダクト側からバッテリ収容ケース31側に向かって流れるようにバッテリ用送風機32を作動させる。これにより、バッテリ温度調整ユニット3外部の空気が、給気ダクト、バッテリ収容ケース31、排気ダクトの順に流れる。また、バッテリ温度調整用の冷凍サイクル34の圧縮機35を作動させることにより、バッテリ温度調整用の冷凍サイクル34内を冷媒が循環する。
冷却モード時の送風空気は、図2(a)に示すように、蒸発器33、バッテリ1、凝縮器36の順に送風される。具体的には、まず蒸発器33を通過して冷却、除湿され、この冷風がバッテリ1の周囲を通過して、バッテリ1が冷却される。バッテリ1通過後の空気は、凝縮器36へと送風され、凝縮器36内の高圧冷媒が冷却される。そして、バッテリ収容ケース31に接続された排気ダクトを介して車両外部に排気される。
一方、制御装置6は、運転モードを暖房モードに決定した場合に、送風空気がバッテリ収容ケース31側から給気ダクト側に向かって流れるようにバッテリ用送風機32を作動させる。これにより、バッテリ温度調整ユニット3外部の空気が、排気ダクト、バッテリ収容ケース31、給気ダクトの順に送風される。また、バッテリ温度調整用の冷凍サイクル34の圧縮機35を作動させることにより、バッテリ温度調整用の冷凍サイクル34内を冷媒が循環する。
暖房モード時の送風空気は、図2(b)に示すように、凝縮器36、バッテリ1、蒸発器33の順に送風される。具体的には、まず凝縮器36を通過して加熱され、この温風がバッテリ1の周囲を通過して、バッテリ1が加熱される。バッテリ1通過後の空気は、蒸発器33へと送風され、蒸発器33内の低圧冷媒が蒸発する。そして、バッテリ収容ケース31に接続された給気ダクトを介して車両外部に排気される。
以上説明した本実施形態によれば、バッテリ収容ケース31にバッテリ1、蒸発器33、および凝縮器36を配置すると共に、バッテリ1を蒸発器33と凝縮器36との間に配置する。そして、冷却モード時には、蒸発器33にて冷却された空気を、バッテリ1を介して凝縮器36へと送風する構成としている。
このため、冷却モード時には、凝縮器36内の高圧冷媒とバッテリ1を介して送風された空気とを熱交換させて高圧冷媒の熱を放熱することができる。つまり、夏季等のように室外空気の温度(外気温度)が高い場合であっても、凝縮器36における放熱量を確保して、高圧冷媒の圧力の上昇を抑制することができる。故に、従来に比べて、外気温度の変化による冷凍サイクル34のサイクル効率の低下を抑制することが可能となる。
ここで、本実施形態の構成では、バッテリ温度調整ユニット3外部の空気(外気)がバッテリ1を通過後の空気よりも高温となる場合に冷却モードを実行すると、バッテリ温度調整用の冷凍サイクル34が図3のモリエル線図の実線で示す挙動となる。なお、図3のモリエル線図における破線は、従来の構成の如く、外気により凝縮器36の高圧冷媒を冷却する場合を示している。
本実施形態の構成では、外気よりも低温のバッテリ1通過後の空気にて凝縮器36の高圧冷媒を冷却するので、高圧冷媒の放熱量が増大し、従来の構成に比べて、高圧冷媒の圧力が低下し、低圧冷媒の圧力が上昇した状態でバランスする。このため、本実施形態の構成における冷凍サイクル34全体の冷凍能力Qが従来の構成における冷凍能力Q0に比べて増大すると共に、本実施形態の構成における圧縮機35の駆動動力Lが従来の構成における圧縮機35の駆動動力L0に比べて低下する。
従って、本実施形態の構成では、冷却モード時のサイクル効率COP(=Q/L)を、従来の構成における冷却モード時のサイクル効率COP(=Q0/L0)よりも向上させることができる(Q/L>Q0/L0)。
また、本実施形態の構成では、1つのバッテリ用送風機32にて、蒸発器33と凝縮器36の両方に空気を送風することができるので、蒸発器33および凝縮器36それぞれに対応して送風機を設ける構成に比べて、バッテリ温度調整ユニット3の部品点数を少なくすることができる。
さらに、本実施形態のバッテリ温度調整ユニット3は、暖房モード時に送風空気がバッテリ収容ケース31側から給気ダクト側に向かって流れるようにバッテリ用送風機32を作動させるので、凝縮器36にて加熱された温風にてバッテリ1を暖房することができる。つまり、本実施形態では、バッテリ1の暖房するための熱源として、凝縮器36にて生ずる凝縮熱(排熱)を利用しており、バッテリ温度調整ユニット3のエネルギ効率の向上を図ることが可能となる。
さらに、バッテリ1を加熱する加熱手段(電気ヒータ等)を別途設けることなく、バッテリ1を暖房することが可能となり、バッテリ温度調整ユニット3の部品点数を少なくすることができる。この結果、バッテリ温度調整ユニット3のコスト低減や車両搭載性の向上を図ることが可能となる。
ここで、本実施形態では、バッテリ収容ケース31の内部に蒸発器33、バッテリ1、凝縮器36を配置する構成としているが、これに限定されるものではない。蒸発器33、バッテリ1、凝縮器36の配置をバッテリ用送風機32の送風経路に配置する構成であれば、蒸発器33や凝縮器36をバッテリ収容ケース31の外部に配置する構成としてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4に基づいて説明する。ここで、図4は、本実施形態に係るバッテリ温度調整ユニット3の模式図であり、図4(a)が冷却モード時の送風空気の流れを示し、図4(b)が暖房モード時の送風空気の流れを示している。なお、本実施形態では、主に上記第1実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態のバッテリ温度調整ユニット3の冷凍サイクル34は、バッテリ1を冷却する冷却運転(冷却モード)とバッテリ1を暖房する暖房運転(暖房モード)とを切替可能なヒートポンプ装置として構成されている。
具体的には、バッテリ温度調整用の冷凍サイクル34には、圧縮機35の吐出側および吸入側それぞれに冷媒の流路を切替えるための電気式の三方弁38a、38bおよび切替流路39a、39bを設ける構成としている。
本実施形態のバッテリ温度調整用の冷凍サイクル34は、当該三方弁38a、38bの切替前後で、バッテリ温度調整用の冷凍サイクル34における冷媒の流れが逆転するように構成されている。これにより、例えば、三方弁38a、38bの切替前に凝縮器36として機能していた熱交換器(第1の熱交換器)を、切替後に蒸発器として機能(作用)させると共に、三方弁38a、38bの切替前に蒸発器33として機能していた熱交換器(第2の熱交換器)を、切替後に凝縮器として機能(作用)させることが可能となっている。なお、三方弁38a、38bの切替(作動)は、制御装置6の出力信号により制御されるようになっている。
本実施形態の制御装置6は、冷却モード時に、図2(a)の矢印で示すように、圧縮機35から吐出された冷媒が凝縮器36→膨張弁37→蒸発器33→圧縮機35の順に流れるように電気式の三方弁38a、38bを切替える。そして、送風空気が給気ダクト側からバッテリ収容ケース31側に向かって流れるようにバッテリ用送風機32を作動させる。
これにより、バッテリ温度調整ユニット3外部の空気(外気)が、給気ダクト、バッテリ収容ケース31、排気ダクトの順に流れるので、冷却モード時にバッテリ1を介して送風された空気にて凝縮器36内の高圧冷媒の熱を放熱することができる。
一方、暖房モード時には、図2(b)の矢印で示すように、圧縮機35から吐出された冷媒が切替流路39a→蒸発器33→膨張弁37→凝縮器36→切替流路39b→圧縮機35の順に流れるように電気式の三方弁38a、38bを切替える。この場合、蒸発器33が圧縮機35の高圧冷媒を凝縮させる凝縮器として機能し、凝縮器36が膨張弁37で減圧された低圧冷媒を蒸発させる蒸発器として機能する。
そして、送風空気が給気ダクト側からバッテリ収容ケース31側に向かって流れるようにバッテリ用送風機32を作動させる。これにより、外気が、給気ダクト、バッテリ収容ケース31、排気ダクトの順に流れるので、凝縮器として機能する蒸発器33にて加熱された温風によりバッテリ1を加熱することができる。
従って、本実施形態の構成では、第1実施形態の構成と同様の作用効果を奏することができる。なお、本実施形態では、ヒートポンプ装置を三方弁38a、38b、切替流路39a、39bで構成したが、これに限定されず、他の形態でヒートポンプ装置を構成してもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図5、図6に基づいて説明する。ここで、図5は、本実施形態に係るバッテリ温度調整ユニット3の模式図である。また、図6はバッテリ温度調整ユニット3の作動を説明する説明図であり、図6(a)が冷却モード時の送風空気の流れを示し、図6(b)が暖房モード時の送風空気の流れを示している。なお、本実施形態では、主に上記第1、第2実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態のバッテリ収容ケース31におけるバッテリ1と凝縮器36との間の通路壁面には、空気排出ダクト41を介してバッテリ1の下流側の空気を車両外部に排出するための排出口40が形成されている。この排出口40は、回転軸42aを中心に回転可能な板状の第1開閉ドア42にて開閉される。
また、バッテリ収容ケース31におけるバッテリ1と凝縮器36との間の通路壁面には、外気導入ダクト44を介して車両外部から空気を導入するための外気導入口43が形成されている。外気導入ダクト44の上流側には、車両外部(バッテリ用送風機32の送風空気が流れる送風経路外部)の外気を凝縮器36に送風する送風ファン44aが配置されている。ここで、外気導入ダクト44および外気導入口43は、バッテリ用送風機32の送風空気が流れる送風経路の外部から外気を凝縮器36に導入するための外気導入経路を構成している。
外気導入口43は、回転軸45aを中心に回転可能な板状の第2開閉ドア45にて開閉される。この第2開閉ドア45は、外気導入口43を開放する際には、バッテリ収容ケース31におけるバッテリ1と凝縮器36との間の送風経路を閉鎖可能に構成されている。すなわち、第2開閉ドア45は、バッテリ用送風機32から凝縮器36に至る送風経路と、外気導入ダクト44および外気導入口43で構成される外気導入経路と、を選択的に開閉するための開閉手段を構成している。
第1開閉ドア42および第2開閉ドア45は、各回転軸42a、45aの一端部がリンク機構(図示略)を介してモータ(図示略)に接続され、当該モータの駆動により開閉される。なお、各開閉ドア42、45を駆動するモータは、制御装置6により制御可能に構成されている。
また、本実施形態では、バッテリ1を冷却する際の冷却モードとして、バッテリ1通過後の空気を凝縮器36に送風する第1冷却モードと、バッテリ1を介さずに、バッテリ調整ユニット3外部の空気、すなわちバッテリ収容ケース31外部の空気(外気)を凝縮器36に送風する第2冷却モードとが設けられている。なお、第1冷却モードおよび第2冷却モードの決定は、外気センサ61および送風空気温度センサ63の検出値に基づいて制御装置6にて行われる。
本実施形態の制御装置6は、バッテリ1を冷却する際に、第1冷却モードおよび第2冷却モードのいずれか一方の冷却モードを決定した後、第1開閉ドア42および第2開閉ドア45を制御して、決定した冷却モードを実行するように構成されている。
次に、本実施形態のバッテリ温度調整ユニット3における冷却モード時の作動を説明する。制御装置6では、運転モードを冷却モードに決定した後、今回の冷却モードを第1冷却モードおよび第2冷却モードのいずれか一方に決定する。
具体的に制御装置6では、外気センサ61の検出値(外気温度)および送風空気温度センサ63の検出値(送風空気温度)を比較して、送風空気温度センサ63の検出値(送風空気温度)が外気センサ61の検出値(外気温度)以下の場合には、第1冷却モードに決定する。一方、送風空気温度センサ63の検出値(送風空気温度)が外気センサ61の検出値(外気温度)より大きい場合には、第2冷却モードに決定する。
制御装置6は、第1冷却モードに決定した場合に、第1開閉ドア42にて排出口40を閉鎖すると共に、第2開閉ドア45にて外気導入口43(外気導入経路)を閉鎖する。これにより、図6(a)の矢印で示すように、外気よりも低温となるバッテリ1通過後の空気が凝縮器36に送風される。なお、第1冷却モードでは、外気導入ダクト44の送風ファン44aの作動を停止する。
一方、制御装置6は、第2冷却モードに決定した場合に、第1開閉ドア42にて排出口40を開放する。そして、第2開閉ドア45にて外気導入口43(外気導入経路)を開放すると共に、バッテリ収容ケース31におけるバッテリ1と凝縮器36との間の送風経路を閉鎖する。さらに、外気導入ダクト44の送風ファン44aを作動させる。
これにより、図6(b)の矢印で示すように、バッテリ1通過後の空気よりも低温となる外気(外気導入ダクト44を介して流れる空気)が凝縮器36に送風される。なお、バッテリ1通過後の空気は、空気排出ダクト41を介して車両外部に排出される。
以上説明した本実施形態によれば、外気とバッテリ1通過後の空気(バッテリ1と凝縮器36との間の空気)のうち温度が低い方の空気にて、凝縮器36の高圧冷媒の熱を放熱させることができる。このため、凝縮器36をより効果的に冷却すること、すなわち凝縮器36での放熱量を増大させることができるので、冷凍サイクル34のサイクル効率の向上を図ることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図7、図8に基づいて説明する。ここで、図7は、本実施形態に係るバッテリ温度調整ユニット3の模式図である。また、図8はバッテリ温度調整ユニット3の作動を説明する説明図であり、図8(a)が第1冷却モード時の送風空気の流れを示し、図8(b)が第2冷却モード時の送風空気の流れを示し、図8(c)が第3冷却モード時の送風空気の流れを示している。
本実施形態では、冷却モードとして、第3実施形態にて説明した第1冷却モードおよび第2冷却モードに加え、バッテリ1通過後の空気を蒸発器33に送風する第3冷却モードが設けられている。なお、本実施形態では、主に第3実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態のバッテリ温度調整ユニット3では、バッテリ収容ケース31におけるバッテリ用送風機32の上流側に、バッテリ収容ケース31と給気ダクト(図示略)との間の送風経路を開閉するための板状の第3開閉ドア46が設けられている。第3開閉ドア46は、回転軸46aを中心に回転可能に構成されている。
また、本実施形態のバッテリ温度調整ユニット3には、バッテリ1通過後の空気をバッテリ収容ケース31における第3開閉ドア46とバッテリ用送風機32との間の送風経路に戻すための循環ダクト47が設けられている。この循環ダクト47は、空気排出ダクト41から分岐して、バッテリ収容ケース31における第3開閉ドア46とバッテリ用送風機32との間の通路壁面に開口する開口部に接続されている。
そして、空気排出ダクト41と循環ダクト47との分岐部には、バッテリ1通過後の空気が流れる送風経路を空気排出ダクト41側と循環ダクト47側とに選択的に切替可能な板状の切替ドア48が設けられている。切替ドア48は回転軸48aを中心に回転可能に構成されている。
第1〜第3開閉ドア42、45、46、および切替ドア48は、各回転軸42a、45a、46a、48aの一端部がリンク機構(図示略)を介してモータ(図示略)に接続され、当該モータの駆動により開閉される。なお、各開閉ドア42、45、46、および切替ドア48を駆動するモータは、制御装置6により制御可能に構成されている。
次に、本実施形態のバッテリ温度調整ユニット3における冷却モード時の作動を説明する。制御装置6は、運転モードを冷却モードに決定した後、今回の冷却モードを第1冷却モード、第2冷却モード、および第3冷却モードのいずれかに決定する。
具体的に制御装置6は、外気センサ61および送風空気温度センサ63の検出値を比較して、外気センサ61の検出値が送風空気温度センサ63の検出値よりも低い場合には、第2冷却モードに決定する。一方、外気センサ61の検出値が送風空気温度センサ63の検出値以上となる場合には、さらに、バッテリ温度センサ62の検出値(バッテリ1の温度)が予め設定した許容温度以上に達しているか否かを判定する。この結果、バッテリ1の温度が許容温度以上に達していると判定された場合には、バッテリ1を効果的に冷却可能な第3冷却モードに決定する。一方、バッテリ1の温度が許容温度以上に達していると判定された場合には、第1冷却モードに決定する。なお、許容温度は、高温側基準温度よりも高い温度に設定されている。
制御装置6は、第1冷却モードに決定した場合に、第1開閉ドア42にて排出口40を閉鎖すると共に、第2開閉ドア45にて外気導入口43を閉鎖する。さらに、第3開閉ドア46にて給気ダクトとバッテリ用送風機32の間の送風経路を開放すると共に、切替ドア48にて循環ダクト47の送風経路を閉鎖して空気排出ダクト41の送風経路を開放する。これにより、図8(a)の矢印で示すように、外気よりも低温となるバッテリ1通過後の空気が凝縮器36に送風される。
また、制御装置6は、第2冷却モードに決定した場合に、第1開閉ドア42にて排出口40を開放する。そして、第2開閉ドア45にて外気導入口43を開放すると共に、バッテリ収容ケース31におけるバッテリ1と凝縮器36との間の送風経路を閉鎖する。さらに、第3開閉ドア46にて給気ダクトとバッテリ用送風機32の間の送風経路を開放すると共に、切替ドア48にて循環ダクト47の送風経路を閉鎖して空気排出ダクト41の送風経路を開放する。これにより、図8(b)の矢印で示すように、バッテリ1通過後の空気よりも低温となる外気が凝縮器36に送風される。
また、制御装置6は、第3冷却モードに決定された場合に、第1開閉ドア42にて排出口40を開放する。そして、第2開閉ドア45にて外気導入口43を開放すると共に、バッテリ収容ケース31におけるバッテリ1と凝縮器36との間の送風経路を閉鎖する。さらに、第3開閉ドア46にて給気ダクトとバッテリ用送風機32の間の送風経路を閉鎖すると共に、切替ドア48にて空気排出ダクト41の送風経路を閉鎖して循環ダクト47の送風経路を開放する。
これにより、図8(c)の矢印で示すように、外気よりも低温となるバッテリ1通過後の空気が蒸発器33に送風される。すなわち、蒸発器33にて冷却された空気がバッテリ1を介して蒸発器33に戻される。なお、凝縮器36には、外気が送風される。
本実施形態によれば、バッテリ1の温度、車両外部の温度、バッテリ1通過後の空気の温度に応じて、バッテリ1を冷却する際の冷却モードを変更することで、バッテリ1の冷却を好適な態様で行うことができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図9に基づいて説明する。ここで、図9は、本実施形態に係るバッテリ温度調整ユニット3を搭載した車両の模式図である。
上述の第1〜第4実施形態では、空調ユニット2およびバッテリ温度調整ユニット3それぞれが独立した冷凍サイクル24、34を備える構成としている。これに対して、本実施形態では、空調ユニット2およびバッテリ温度調整ユニット3で1つの冷凍サイクル34を共用する構成としている。なお、本実施形態では、主に第1〜第4実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態における各ユニット2、3で共用する冷凍サイクル34は、圧縮機35、凝縮器36、第1膨張弁(バッテリ用減圧手段)37a、第1蒸発器(バッテリ用蒸発器)33を有して構成されている。ここで、第1蒸発器33は、バッテリ用送風機32の下流側に配置され、バッテリ1に送風する空気を冷却するものである。なお、冷凍サイクル34の圧縮機35、凝縮器36については、車両前方側に配置されている。
さらに、本実施形態の冷凍サイクル34は、凝縮器36と第1膨張弁37aとの間で分岐して圧縮機25と第1蒸発器33との間で合流するように接続される分岐経路28、当該分岐経路28に設けられた第2膨張弁(第2の減圧手段)37b、および第2蒸発器(室内空調用蒸発器)23を有して構成されている。この第2蒸発器23は、室内空調用送風機22の下流側に配置され、車室内20に送風する空気を冷却するものである。
また、本実施形態のバッテリ収容ケース31には、バッテリ1通過後の空気を車両前方に配置した凝縮器36に導くための送風経路を構成する空気導入ダクト49が接続されている。このため、凝縮器36には、空気導入ダクト49を介してバッテリ1通過後の空気が送風される。
ここで、本実施形態におけるバッテリ用送風機32の送風経路は、バッテリ収容ケース31と空気導入ダクト49の内部空間にて構成されている。そして、当該送風経路における第1蒸発器33と凝縮器36との間にバッテリ1が配置され、バッテリ用送風機32から送風された空気が第1蒸発器33→バッテリ1→凝縮器36の順に送風されるように構成されている。
次に、本実施形態の空調ユニット2およびバッテリ温度調整ユニット3の作動(制御装置6にてバッテリ1を冷却する冷却モードを実行する際の作動)を説明する。冷凍サイクル34の圧縮機35を作動させることにより、冷凍サイクル34内を冷媒が循環する。具体的には、圧縮機35から吐出された冷媒は、凝縮器36→第1膨張弁37a→第1蒸発器33→圧縮機35へと流れると共に、凝縮器36の下流側の冷媒が分岐経路28を介して第2膨張弁37b→第2蒸発器23→圧縮機35へと流れる。
そして、室内空調用送風機22およびバッテリ用送風機32を作動させることにより、車室内20に向かって空気が送風されると共に、バッテリ収容ケース31に向かって空気が送風される。室内空調用送風機22の送風空気は、第2蒸発器23を通過して冷却、除湿されると共に、加熱用熱交換器、エアミックスドア等により所定の温度に調節された後、車室内20に吹き出される(図9のケース21内に示す矢印参照)。
一方、バッテリ用送風機32の送風空気は、第1蒸発器33を通過して冷却、除湿され、この冷風がバッテリ1の周囲を通過して、バッテリ1が冷却される。バッテリ1を冷却した後の空気は、空気導入ダクト49を介して凝縮器36に送風され、凝縮器36内の高圧冷媒が冷却される。
本実施形態では、バッテリ収容ケース31および空気導入ダクト49にて構成されたバッテリ用送風機32の送風経路に、バッテリ1、蒸発器33、および凝縮器36を配置している。そして、当該送風経路において、バッテリ1を蒸発器33と凝縮器36との間に配置している。
このため、制御装置6にてバッテリ1を冷却する冷却モードを実行すると、凝縮器36内の高圧冷媒とバッテリ1を介して送風された空気とを熱交換させて高圧冷媒の熱を放熱することができるので、外気温度の変化による冷凍サイクル34のサイクル効率の低下を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、空調ユニット2とバッテリ温度調整ユニット3とで1つの冷凍サイクル34を共用しているので、車両の搭載機器の部品点数を少なくすることができる。この結果、バッテリ温度調整ユニット3の車両搭載性の向上を図ることが可能となる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図10に基づいて説明する。ここで、図10は、本実施形態に係るバッテリ温度調整ユニット3を搭載した車両の模式図である。
上述の第5実施形態では、2つの蒸発器(バッテリ用蒸発器33および室内空調用蒸発器23)を有する冷凍サイクル34における一方の蒸発器(バッテリ用蒸発器)33にてバッテリ1に送風する空気を冷却する構成としている。これに対して、本実施形態では、各ユニット2、3で共用する冷凍サイクル34における1つの蒸発器(バッテリ用蒸発器33)にて冷却した空気を車室内20およびバッテリ1が収容されたバッテリ収容ケース31内の双方に送風する構成としている。なお、本実施形態では、主に第5実施形態と異なる部分について説明する。
本実施形態のバッテリ温度調整ユニット3は、蒸発器33にて冷却され、加熱用熱交換器等により温度調整された空気をバッテリ収容ケース31におけるバッテリ1の上流側に導くための冷風導入ダクト29を有して構成されている。この冷風導入ダクト29は、空調ユニット2のケース21における蒸発器33下流側とバッテリ収容ケース31におけるバッテリ1の上流側とを接続するダクトである。
また、本実施形態では、1つの送風機(バッテリ用送風手段)32にて車室内20に向けて空気を送風すると共に、冷風導入ダクト29を介してバッテリ収容ケース31(バッテリ1)に向けて空気を送風するように構成されている。
ここで、本実施形態の送風機32におけるバッテリ収容ケース31に向けて送風する空気の送風経路は、ケース21、冷風導入ダクト29、バッテリ収容ケース31、および空気導入ダクト49の内部空間にて構成されている。そして、当該送風経路における蒸発器33と凝縮器36との間にバッテリ1が配置され、送風機32から送風された空気が蒸発器33→バッテリ1→凝縮器36の順に送風されるように構成されている。
次に、本実施形態の空調ユニット2およびバッテリ温度調整ユニット3の作動(制御装置6にてバッテリ1を冷却する冷却モードを実行する際の作動)を説明する。本実施形態の構成では、送風機32を作動させることにより、車室内20および冷風導入ダクト29を介してバッテリ収容ケース31に向かって空気が送風される。この送風空気は、蒸発器33を通過して冷却、除湿されると共に、加熱用熱交換器、エアミックスドア等により所定の温度に調節された後、車室内20およびバッテリ収容ケース31に吹き出される(図10に示す矢印参照)。
そして、バッテリ収容ケース31に向かって送風された空気は、バッテリ1の周囲を通過して、バッテリ1を冷却する。そして、バッテリ1を冷却した後の空気は、空気導入ダクト49を介して凝縮器36に送風され、凝縮器36内の高圧冷媒が冷却される。
本実施形態の構成によれば、ケース21、冷風導入ダクト29、バッテリ収容ケース31、および空気導入ダクト49にて構成される送風機32の送風経路に、バッテリ1、蒸発器33、および凝縮器36を配置している。そして、当該送風経路において、バッテリ1を蒸発器33と凝縮器36との間に配置している。
このため、制御装置6にてバッテリ1を冷却する冷却モードを実行すると、凝縮器36内の高圧冷媒とバッテリ1を介して送風された空気とを熱交換させて高圧冷媒の熱を放熱することができるので、外気温度の変化による冷凍サイクル34のサイクル効率の低下を抑制することが可能となる。
また、本実施形態の構成によれば、空調ユニット2とバッテリ温度調整ユニット3とで1つの冷凍サイクル34を共用する構成としているので、第5実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について図11に基づいて説明する。ここで、図11は、本実施形態に係るバッテリ温度調整ユニット3を搭載した車両の模式図である。なお、第1〜第6実施形態の構成と同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態は、車室内前席20aを空調する前席用空調ユニット2、車室内後席20bを空調する後席用空調ユニット5、バッテリ温度調整ユニット3、制御装置6が搭載された車両に本発明を適用している。本実施形態では、後席用空調ユニット5とバッテリ温度調整ユニット3にて冷凍サイクル34を共用する構成とし、当該冷凍サイクル34の蒸発器(バッテリ用蒸発器)33にて冷却した空気を車室内後席20bおよびバッテリ1が収容されたバッテリ収容ケース31内に送風する構成としている。
具体的には、後席用空調ユニット5は、車両後方のトランクルーム付近に搭載されている。後席用空調ユニット5は、ケース51を有し、このケース51内に車室内後席20bに向かって空気が送風される送風経路を構成する。
また、ケース51における空気流れ上流側には、車室内後席20bおよびバッテリ収容ケース31(バッテリ1)に空気を送風する送風機(バッテリ用送風手段)32が配置されている。また、送風機32の下流側には、送風機32の送風空気を冷却するための蒸発器33が配置されている。後席用空調ユニット5における蒸発器33の下流側には、加熱用熱交換器(図示略)、エアミックスドア(図示略)等が配置されている。そして、後席用空調ユニット5は、温度調節された空調風を車室内後席20bへ吹き出して車室内後席20bを空調する。
一方、バッテリ温度調整ユニット3は、蒸発器33にて冷却した空気をバッテリ収容ケース31におけるバッテリ1の上流側に導くための冷風導入ダクト52を有して構成されている。本実施形態の冷風導入ダクト52は、後席用空調ユニット5のケース51における蒸発器33下流側とバッテリ収容ケース31におけるバッテリ1の上流側とを接続するダクトである。また、バッテリ収容ケース31におけるバッテリ1の下流側には、冷凍サイクル34の凝縮器36が配置されている。
ここで、本実施形態の送風機32におけるバッテリ収容ケース31に向けて送風する空気の送風経路は、ケース51、冷風導入ダクト52、およびバッテリ収容ケース31にて構成されている。そして、当該送風経路における蒸発器33と凝縮器36との間にバッテリ1が配置され、送風機32から送風された空気が蒸発器33→バッテリ1→凝縮器36の順に送風されるように構成されている。
次に、本実施形態の空調ユニット2およびバッテリ温度調整ユニット3の作動(制御装置6にてバッテリ1を冷却する冷却モードを実行する際の作動)を説明する。本実施形態の構成では、送風機32を作動させることにより、車室内後席20bおよび冷風導入ダクト52を介してバッテリ収容ケース31に向かって空気が送風される。この送風空気は、蒸発器33を通過して冷却、除湿されると共に、加熱用熱交換器、エアミックスドア等により所定の温度に調節された後、車室内後席20bおよび冷風導入ダクト52を介してバッテリ収容ケース31に吹き出される(図11に示す矢印参照)。
そして、バッテリ収容ケース31に向かって送風された空気は、バッテリ1の周囲を通過して、バッテリ1を冷却する。バッテリ1を冷却した後の空気は、凝縮器36に送風され、凝縮器36内の高圧冷媒が冷却される。
本実施形態の構成によれば、ケース51、冷風導入ダクト52、およびバッテリ収容ケース31にて構成される送風機(バッテリ用送風手段)32の送風経路に、バッテリ1、蒸発器(バッテリ用蒸発器)33、および凝縮器36を配置している。そして、当該送風経路におけるバッテリ1を蒸発器33と凝縮器36との間に配置している。
このため、制御装置6にてバッテリ1を冷却する冷却モードを実行すると、凝縮器36内の高圧冷媒とバッテリ1を介して送風された空気とを熱交換させて高圧冷媒の熱を放熱することができるので、外気温度の変化による冷凍サイクル34のサイクル効率の低下を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、後席用空調ユニット5とバッテリ温度調整ユニット3とで冷凍サイクル34を共用しているので、車両の搭載機器の部品点数を少なくすることができる。この結果、バッテリ温度調整ユニット3の車両搭載性の向上を図ることが可能となる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、車両に搭載されたバッテリ1の温度を調整するバッテリ温度調整ユニット3に本発明を適用したが、車両に搭載されたバッテリ1に限らず、例えば、家庭や工場等で利用されるバッテリの温度を調整するバッテリ温度調整装置に適用することができる。
1 バッテリ
20 車室内
20b 車室内後席
21 ケース
22 送風機(室内空調用送風手段)
23 蒸発器(室内空調用蒸発器)
32 送風機(バッテリ用送風手段)
33 蒸発器(バッテリ用蒸発器)
34 冷凍サイクル
35 圧縮機
36 凝縮器
37 膨張弁(減圧手段)
45 第2開閉ドア(開閉手段)
6 制御装置(冷房制御手段、暖房制御手段)
61 外気センサ(外気温度検出手段)
63 送風空気温度センサ(送風空気温度検出手段)

Claims (7)

  1. バッテリ(1)と、
    前記バッテリ(1)に向けて空気を送風するバッテリ用送風手段(32)と、
    圧縮機(35)、前記圧縮機(35)から吐出された高圧冷媒を凝縮させる凝縮器(36)、前記凝縮器(36)下流側の冷媒を減圧する減圧手段(37)、および前記減圧手段(37)にて減圧された低圧冷媒を蒸発させて前記バッテリ用送風手段(32)の送風空気を冷却するバッテリ用蒸発器(33)を有する冷凍サイクル(34)とを備え、
    前記バッテリ(1)、前記凝縮器(36)、および前記バッテリ用蒸発器(33)それぞれは、前記バッテリ用送風手段(32)の送風空気の送風経路に配置されており、
    前記バッテリ(1)は、前記バッテリ用蒸発器(33)と前記凝縮器(36)の間に配置されていることを特徴とするバッテリ温度調整装置。
  2. 前記バッテリ用送風手段(32)と前記冷凍サイクル(34)とを制御し、前記バッテリ用蒸発器(33)によって冷却された空気を前記バッテリ(1)に供給し、前記バッテリ(1)を通過した空気を前記凝縮器(36)に供給する冷却モードを実行する冷房制御手段(6)を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のバッテリ温度調整装置。
  3. 前記バッテリ(1)を通過した送風空気の温度を検出する送風空気温度検出手段(63)と、
    前記バッテリ(1)を介さずに、前記送風経路外部の外気を前記凝縮器(36)に導入するための外気導入経路(43、44)と、
    前記外気導入経路(43、44)から前記凝縮器(36)に導入する外気の温度を検出する外気温度検出手段(61)と、
    前記バッテリ(1)から前記凝縮器(36)に至る前記送風経路と、前記外気導入経路(43、44)とを開閉する開閉手段(45)と、
    を更に備え、
    前記冷房制御手段(6)は、
    前記冷却モードを実行する際に、前記送風空気温度検出手段(63)によって検出した送風空気の温度と、前記外気温度検出手段(61)によって検出した外気の温度をと比較し、
    当該比較の結果、前記送風空気の温度が前記外気の温度以下である場合は、前記送風空気を前記凝縮器(36)に供給し、前記送風空気の温度が前記外気の温度より高い場合は、前記外気を前記凝縮器(36)に供給するように前記開閉手段(45)を制御することを特徴とする請求項2に記載のバッテリ温度調整装置。
  4. 前記バッテリ用送風手段(32)と前記冷凍サイクル(34)とを制御し、前記凝縮器(36)によって加熱された空気を前記バッテリ(1)に供給し、前記バッテリ(1)を通過した空気を前記バッテリ用蒸発器(33)に供給する加熱モードを実行する暖房制御手段(6)を更に備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のバッテリ温度調整装置。
  5. 前記バッテリ(1)および前記冷凍サイクル(34)それぞれは、車両に搭載されており、
    車室内(20)に向けて空気を送風する室内空調用送風手段(22)を備え、
    前記冷凍サイクル(34)は、前記バッテリ用蒸発器(33)に並列に接続されて前記室内空調用送風手段(22)にて送風する送風空気を冷却する室内空調用蒸発器(23)を有して構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のバッテリ温度調整装置。
  6. 前記バッテリ(1)および前記冷凍サイクル(34)それぞれは、車両に搭載されており、
    前記バッテリ用蒸発器(33)にて冷却された空気が、前記バッテリ(1)および車室内(20、20b)の双方に送風されるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のバッテリ温度調整装置。
  7. バッテリ(1)と、
    前記バッテリ(1)に向けて空気を送風するバッテリ用送風手段(32)と、
    圧縮機(35)、第1の熱交換器(36)、第2の熱交換器(33)を有し、前記第1の熱交換器(36)および前記第2の熱交換器(33)のいずれか一方が凝縮器として作用し、他方が蒸発器として作用する冷凍サイクル(34)とを備え、
    前記バッテリ(1)、前記第1の熱交換器(36)、および前記第2の熱交換器(33)それぞれは、前記バッテリ用送風手段(32)による送風空気の送風経路に配置されており、
    前記バッテリ(1)は、前記第1の熱交換器(33)と前記第2の熱交換器(36)の間に配置されていることを特徴とするバッテリ温度調整装置。
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