JP2011178138A - チップソー - Google Patents

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JP2011178138A JP2010047236A JP2010047236A JP2011178138A JP 2011178138 A JP2011178138 A JP 2011178138A JP 2010047236 A JP2010047236 A JP 2010047236A JP 2010047236 A JP2010047236 A JP 2010047236A JP 2011178138 A JP2011178138 A JP 2011178138A
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Katsumi Koyama
勝美 小山
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Abstract

【課題】切削屑がチップの後方に排出されやすいチップソーの提供。
【解決手段】円盤状の鋸身と、この鋸身の周縁に、所定間隔をおいて固着された多数のチップ3とを備えており、このチップ3が、上記鋸身の厚さより大きい厚さを有しており、さらに、左側面9と右側面10と前面7と後面11とを有しており、チップ3の前面7に刃先3aが形成されており、上記両側面9、10それぞれに、前面7から後面11に至る溝12が形成されており、この溝12が形成されているチップ3の部分が、鋸身の厚さと同一か又はより大きい厚さを有している。
【選択図】図2

Description

本発明はチップソーに関する。詳細には、本発明は、鋸身に多数のチップが固着されたチップソーのチップ形状の改良に関する。
図6(a)は、従来のチップソー51の一部が示された平面図である。図6(b)は図6(a)のチップソー51の一部が示された正面図である。図6(a)における上下方向は、チップソー51の軸方向である。チップソー51は、図6(a)において矢印Aで示された方向に回転する。このチップソー51は、円盤状の鋸身52と多数のチップ53とを備えている。鋸身52の外周縁には、所定間隔をおいて突出部(刃台ともいう)54が形成されている。隣接する突出部54同士の間には凹部55が形成される。チップ53は、各突出部54に一つずつ同じ向きに固着されている。
チップ53の厚さ(軸方向の幅)は、鋸身52の厚さより大きい。鋸身52の回転に伴う、チップソー51と被切削物との摩擦抵抗を低減するためである。チップ53の前面56には、切削容易の目的で、縦方向(半径方向)に微少角度のすくい角αが設定され、横方向(軸方向)に微少角度の横すくい角βが設定されている。横すくい角βは、多数のチップ53に対し、交互に逆方向に設定されている。従って、隣接するチップ53同士は、その平面視が互いに線対称となっている。
鋸身52の回転により、チップ53が被切削物に切り込み、この被切削物が切断等される。このチップソー51によって、雑木等が刈られ、木材や金属が切削、切断等される。切削された被切削物の屑は、上記両すくい角α、βの作用により、チップ53の前面56を、半径方向内向き及び軸方向内向きに流れやすい。この切削屑の一部は上記凹部55に滞留することもあり、他の部分は被切削物と鋸身52との間の隙間に侵入しやすい。これらの切削屑が、鋸身52の回転に対する摩擦抵抗の一因ともなる。
以上説明したようなチップソーは、例えば、特開2008−178925公報及び特開2004−122300公報に開示されている。
特開2008−178925公報 特開2004−122300公報
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、被切削物と鋸身との間の隙間に侵入する切削屑が低減されるチップソーを提供することを目的としている。
本発明に係るチップソーは、
円盤状の鋸身と、この鋸身の周縁に固着された、上記鋸身の厚さより大きい厚さを有する多数のチップとを備えており、
このチップが、左右の両側面と前面と後面とを有しており、前面に刃先が形成されており、上記両側面のうち、少なくとも一方の側面に、前面から後面に至る溝が形成されている。
かかる構成のチップソーが回転しているとき、切削された被切削物の屑が、慣性によって上記溝を後方に流れやすい。その結果、この切削屑はチップの後方に排出される。半径方向内側に進入しようとする切削屑は、溝の段部に邪魔されて内側には移動しにくい。
上記前面が鋸身の回転軸方向に対して傾斜するように、横すくい角が設定されたチップの場合、上記溝は、上記両側面のうち、傾斜した前面の後退した側において交差する側面にのみ形成されていてもよい。切削屑の後方への排出作用が奏されるからである。
上記溝がチップの両側面それぞれに形成されている場合、両溝の底面同士の間隔が、上記鋸身の厚さ以上であるのが好ましい。溝を流れてきた切削屑が、溝の後端において鋸身に邪魔されることがないからである。
上記溝が両側面それぞれに形成されている場合、上記チップの前面において、上記両側面の溝同士を連通する第二の溝が形成されているのが好ましい。切削屑が溝に進入しやすいからである。
上記溝が、チップの前面から後面にかけて、チップの上端部に向けて、直線状及び曲線状の少なくとも一方の状態で傾斜するように形成されていてもよい。
本発明に係るチップソーでは、切削された被切削物の屑がチップの後方に排出されやすい。その結果、隣接チップ同士の間の鋸身の凹部や、被切削物と鋸身との間の隙間に侵入する切削屑が低減し、摩擦抵抗も低減する。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係るチップソーが示された正面図であり、図1(b)は図1(a)のB部の拡大図であり、図1(c)は図1(a)のC部の拡大図である。 図2は図1のII−II線矢視図である。 図3(a)は図1におけるチップの正面図であり、図3(b)はその右側面図であり、図3(c)は図3(a)のIII−III線断面図であり、図3(d)は図3(a)のチップの背面図である。 図4(a)は他の例に係るチップの正面図であり、図4(b)はその右側面図であり、図4(c)は図4(a)のIV−IV線断面図であり、図4(d)は図4(a)のチップの背面図である。 図5(a)はさらに他の例に係るチップの正面図であり、図5(b)はその右側面図であり、図5(c)は図5(a)のV−V線断面図であり、図5(d)は図5(a)のチップの背面図である。 図6(a)は従来のチップソーの一部が示された平面図であり、図6(b)は図6(a)のチップソーの一部が示された正面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に示されたチップソー1は、鋸身2と多数のチップ3とからなる。鋸身2は、台金とも称される。鋸身2は、高炭素鋼、合金工具鋼等の金属材料からなる。鋸身2は、概して円盤状である。鋸身2は、その周縁に多数の突出部4を備えている。突出部4は、ほぼ半径方向に突出している。隣接する突出部4同士の間には凹部5が形成される。鋸身2は、その中心に軸孔6を備えている。この軸孔6には、チップソー1の回転軸が通される。回転軸の回転により、チップソー1が矢印A方向に回転する。
チップ3は、各突出部4に一つずつ同じ向きに固着されている。チップ3の前面7には、鋸身2の半径に対する傾斜角であるすくい角αが設定され(図1(a))、回転軸方向に対する傾斜角である横すくい角βも設定されている(図2)。平面視で、チップ3における横すくい角βの基点が刃先3aを構成する。刃先3aは上下に延びる稜部である。チップ3の上面8には先端傾き角γが設定されている(図3(b))。横すくい角β及び先端傾き角γは、一列に並んだチップ3について、交互に逆方向に設定されている。従って、隣接するチップ3同士は、その平面視形状及び右側面視形状ともに互いに線対称となっている。
図2において矢印Aで示されているのは、チップソー1の回転方向である。チップ3は、典型的には、超硬合金からなる。高融点金属の炭化物等の粉末が焼結されることで、チップ3が得られる。図1及び図2から明らかなように、チップ3は、突出部4の回転方向前寄りに位置している。チップ3は、突出部4に固着されている。典型的な固着の手段は、高周波加熱によるろう接である。典型的なろう材は、銀ろうである。チップ3の鋸身2へのろう接の範囲(後面及び下面の周縁)は従来から減少はしておらず、十分な固着強度が得られている。図2に示されるように、チップ3の厚さ(軸方向の幅)T1は鋸身2の厚さtよりも若干大きい。
図3の(a)及び(d)に示されるように、チップ3の左側面9及び右側面10それぞれに、前面7から後面11に至る溝12が形成されている。この溝12は、正面視で前面7に対してほぼ直角をなして後方に延びている。前面7にはすくい角αが設定されている(図1)。従って、必然的に、この溝12は、鋸身2の接線方向に対して、上記すくい角αとほぼ同一角度だけ傾斜している。この傾斜は、前面7から後面11に向けて半径方向外向きである。従って、チップソー1が回転しているとき、切削された被切削物の屑が、慣性によって溝12を通って後方且つ外方(鋸身2の半径方向外向き)に排出される。溝12の接線方向に対する傾斜角は上記すくい角αと同一角度には限定されない。それより大きくてもよく、0°とαとの間の角度であってもよい。
図3(b)に示されるように、溝12の横断面は長方形を呈している。長方形に限らず、長円をその長径で切った半長円形、台形等が採用されてもよい。両側面9、10の溝12は、図3(b)に示されるように、互いに対向する部位に形成されている。すなわち、反対面の互いに一致した位置に形成されている。不一致を除外する趣旨ではないが、力学的バランスを考慮すると、一致しているのが好ましい。
対向する溝12の底面12a同士の間隔、すなわち、溝12が形成されているチップ3の部分の厚さT2は、鋸身2の厚さtと同一又はわずかに大きいのが好ましい。溝12の後端に、切削屑の流れを阻害するような鋸身2による段が生じないからである。また、溝12内に進入した切削屑は、溝12の下の段12bに邪魔されるため、チップソー1の半径方向内側には進入しにくい。その結果、鋸身2が回転するときの被切削物との間の摩擦が低減される。
図4には他のチップ13が示されている。このチップ13は、その基本的な外形状は図1から図3に示されるチップ3と同じである。従って、上記チップ3と同一の部位については、その説明を省略する。図4(a)に示されるように、このチップ13では、両溝14ともに、チップ13の前面15に対してほぼ直角から上方(鋸身2の半径方向外向き)に傾斜して後面16に至っている。その結果、チップソー1が回転しているとき、切削屑は外方に排出されやすい。このチップ13の溝14は直線的に延びているが、かかる形状に限定はされない。例えば、後方に向けて、円弧等を描いて上方に湾曲した溝であってもよい。また、直線状に傾斜した溝と湾曲した溝との組み合わせであってもよい。例えば、溝の前半が直線状に傾斜し、後半が湾曲している等である。かかる溝であっても、切削屑は外方に排出されやすい。上記溝14の横断面は長方形を呈している。
図5には他のチップ17が示されている。このチップ17は、その基本的な外形状、並びに、溝18の方向及び形状は図1から図3に示されるチップ3と同じである。従って、上記チップ3と同一の部位については、その説明を省略する。図5の(a)、(c)及び(d)に示されるように、このチップ17の前面19には、左右の両溝18を連通する第二の溝20が形成されている。この第二の溝20は、その幅W2が上記両溝18の幅W1と同じであり、その上下端の位置も上記両溝18の上下端の位置と一致している。
第二の溝20の底部20aの断面は円弧状を呈している。すなわち、図5(c)に示されるように、チップ17の、溝18及び第二の溝20が形成されている部分の横断面がU字状を呈している。従って、切削屑はこの第二の溝20から左右の両溝18に進入しやすい。その結果、切削屑が後方且つ外方へ排出されやすい。第二の溝20が形成されているため、前端部(第二の溝20の底部)20aはチップ17の前面19よりわずかに後退している。しかし、この円弧状断面の前端部20aがチップ17の前面19と一致していてもよい。以上のような第二の溝20は、図3及び図4に示されるチップ3、13に形成されていてもよい。
以上の実施形態では、溝12、14、18は、チップの左右両側面に形成されている(図3、図4、図5)。しかし、かかる構成には限定されず、片側の側面にのみ溝が形成されてもよい。例えば、横すくい角βが設定されているチップ3、13、17では、傾斜した前面の後退した側において交差する側面にのみ、溝が形成されてもよい。具体的には、図3では、溝12は、(a)に示された側面10には形成されず、(d)に示された側面9にのみ形成される。すなわち、図3(c)では、下側の溝12は形成されず、上側の溝12のみ形成される。これは、図3(c)において、刃先3aによって切削された屑は、内側(図3(c)における上方)に流れるからである。
本発明に係るチップソーは、木工用ソー、金属加工用ソー等に装着されうる。切削屑を効果的に排出しうるため、とくに、木工用ソー、金属加工用ソーとして有用である。
1・・・チップソー
2・・・鋸身
3、13、17・・・チップ
4・・・突出部
5・・・凹部
6・・・軸孔
7、15、19・・・前面
8・・・上面
9・・・左側面
10・・・右側面
11、16・・・前面
12、14、18・・・溝
20・・・第二の溝
3a・・・刃先
α・・・すくい角
β・・・横すくい角
γ・・・先端傾き角
T1・・・(チップの)厚さ
T2・・・(チップの溝部の)厚さ
t・・・(鋸身の)厚さ
W1・・・(溝の)幅
W2・・・(第二の溝の)幅

Claims (5)

  1. 円盤状の鋸身と、
    この鋸身の周縁に固着された、上記鋸身の厚さより大きい厚さを有する多数のチップとを備えており、
    このチップが、左右の両側面と前面と後面とを有しており、
    上記前面に刃先が形成されており、
    上記両側面のうち、少なくとも一方の側面に、前面から後面に至る溝が形成されているチップソー。
  2. 上記チップの前面に、この前面が鋸身の回転軸方向に対して傾斜するように、横すくい角が設定されており、
    上記溝が、上記両側面のうち、傾斜した前面の後退した側において交差する側面にのみ形成されている請求項1に記載のチップソー。
  3. 上記溝が上記両側面それぞれに形成されており、両溝の底面同士の間隔が、上記鋸身の厚さ以上である請求項1に記載のチップソー。
  4. 上記チップの前面において、上記両側面の溝同士を連通する第二の溝が形成されている請求項1又は3に記載のチップソー。
  5. 上記溝が、チップの前面から後面にかけて、チップの上端部に向けて、直線状及び曲線状の少なくとも一方の状態で傾斜するように形成されている請求項1から4のいずれかに記載のチップソー。
JP2010047236A 2010-03-04 2010-03-04 チップソー Withdrawn JP2011178138A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014184552A (ja) * 2013-02-20 2014-10-02 Mitsubishi Electric Corp メタルソー及びそのメタルソーを用いた加工方法
RU2677422C1 (ru) * 2018-07-11 2019-01-16 Федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Северный (Арктический) федеральный университет имени М.В. Ломоносова" Круглая пила
WO2023058346A1 (ja) * 2021-10-04 2023-04-13 兼房株式会社 丸鋸刃

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