JP3187689U - 丸鋸刃 - Google Patents

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勝美 小山
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株式会社小山金属工業所
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Abstract

【課題】製造が容易な切削抵抗が小さい丸鋸刃を提供する。
【解決手段】丸鋸刃2は、円板形状の座金4と、ダイヤモンド電着層6とを備えている。この座金4は、複数の刃形と複数の凹部10とを備えている。この刃形と凹部10とは、座金4の周縁に周方向に交互に並べられて形成されている。このダイヤモンド電着層6が刃形の表面に形成されて、切削刃が形成されている。ダイヤモンド電着層6は、周方向に凹部10を間にして不連続に形成されている。この切削刃のすくい角は、2°以上5°以下にされている。好ましくは、切削刃の逃げ角は、0°より大きくされている。好ましくは、すくい面が切削刃の円周方向に面する両面に形成されている。好ましくは、逃げ面は半径方向内向きに凹んでいる。
【選択図】図1

Description

本考案は、丸鋸刃に関する。詳細には、本考案は、特に合成樹脂成型品の切断に適する丸鋸刃に関する。
切断や切削に、チップソーが使用されている。チップソーは、円盤状の鋸身と多数のチップとを備えている。鋸身の外周縁には、所定間隔をおいて刃台が複数形成されている。チップは、各刃台に一つずつ同じ向きに固着されている。この様に、鋸身に多数のチップが固着されている。
このチップの軸方向の厚さは、鋸身の厚さより大きくされている。鋸身が回転して、チップが被切削材に切り込む。被切削材は、チップの軸方向の厚さで切り欠かれる。このチップにより、被切削材が切断等される。
特開2011−178138号公報
このチップの軸方向の厚さが大きいと、切削抵抗が大きくなる。例えば、肉厚の薄い塩化ビニル製の雨樋に、厚いチップで切り込むと、雨樋が変形することがある。この切断中に、雨樋に割れが生じることもある。
このチップの軸方向幅を小さくすることで、切削抵抗を小さくしうる。しかしながら、チップの軸方向幅は、鋸身の厚さより小さく出来ない。鋸身自身も、切削加工に耐える強度が必要なため、厚さを小さくすることに限界がある。鋸身の厚さを変えずに、チップの軸方向幅を小さくすると、刃台への高い固定精度が必要になる。
本考案の目的は、製造が容易な切削抵抗が小さい丸鋸刃の提供にある。
本考案に係る丸鋸刃は、円板形状の座金と、ダイヤモンド電着層とを備えている。この座金は、複数の刃形と複数の凹部とを備えている。この刃形と凹部とは、座金の周縁に周方向に交互に並べられて形成されている。このダイヤモンド電着層が刃形の表面に形成されて、切削刃が形成されている。ダイヤモンド電着層は、周方向に凹部を間にして不連続に形成されている。この切削刃のすくい角は、2°以上5°以下にされている。
好ましくは、上記切削刃の逃げ角は、0°より大きくされている。
好ましくは、上記すくい面は、切削刃の円周方向に面する両面に形成されている。
好ましくは、上記逃げ面は、切削刃の刃先の、周方向一方の先端と他方の先端とを通る平面より、半径方向内向きに凹んでいる。
本考案に係る丸鋸刃では、チップソーより薄くされうる。この丸鋸刃では、切削時の発熱が抑制されている。この丸鋸刃は、被切削材料を滑らかに切削出来る。
図1は、本考案の一実施形態に係る丸鋸刃が示された正面図である。 図2は、図1の丸鋸刃の側面図である。 図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。 図4は、図1のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、図1の矢印Vで示された部分拡大図である。 図6は、図4の矢印VIで示された部分拡大図である。 図7は、本考案の他の実施形態に係る丸鋸刃の切削刃が示された正面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本考案が詳細に説明される。
図1及び図2に示された丸鋸刃2は、座金4及びダイヤモンド電着層6とからなる。図3及び図4の断面に示される様に、ダイヤモンド電着層6が座金4の周縁の表面を覆っている。
座金4は、高炭素鋼、合金工具鋼等の金属材料からなる。座金4は、概して円盤状である。図1の点Psは、座金4の中心を示している。図3に示される様に、座金4の周縁に、刃形8と凹部10とが形成されている。複数の刃形8と凹部10とが周方向に交互に等間隔に並べられている。
図3及び図4に示される様に、刃形8の外周面と、周方向に面する一対の面と、周方向に平行な平面とが、ダイヤモンド電着層6で覆われている。この刃形8の表面がダイヤモンド電着層6で覆われている。刃形4の表面にダイヤモンド電着層6が形成されて、切削刃12が形成されている。この切削刃12と凹部10とが座金4の周縁に交互に等間隔に並べられている。
図1に示され様に、座金4には、複数のスリット14が形成されている。スリット14は、座金4の周縁から半径方向内向きに延びている。複数のスリット14は、周方向に等間隔で形成されている。スリット14は、半径方向に凹部10より深く形成されている。スリット14は、刃形8より半径方向に深く形成されている。スリット14は、ダイヤモンド電着層6より半径方向に深く形成されている。座金4には、その中心Psに軸孔16が形成されている。
ダイヤモンド電着層6は、ダイヤモンド細粒とメッキ層とにより構成されている。このダイヤモンド細粒の粒径は、例えば、50μm以上100μm以下である。刃形8の表面にメッキ層が形成されることで、このダイヤモンド細粒が刃形8の表面に固定されている。ダイヤモンド細粒が、刃形8の表面に電着されている。このダイヤモンド電着層6の厚さTは、薄くされている。この厚さTは、例えば、0.1mmである。好ましくは、この厚さTは、0.08mm以上0.15mm以下にされる。
図4の両矢印W1は、座金4の厚さを示している。両矢印W2は、切削刃12の厚さを示している。この厚さW1とW2とは、軸方向の直線距離として測定される。この座金4の厚さW1は比較的に薄くされている。この厚さW1は、例えば、0.8mmである。好ましくは、この厚さW1は、0.6mm以上1.0mm以下にされる。
この切削刃12の厚さW2は、厚さW1とダイヤモンド電着層6の厚さTとを合わせた厚さにされている。この厚さW2は、例えば1.0mmである。好ましくは、この厚さW2は、0.76mm以上1.3mm以下にされる。
図5には、切削刃12と、切削刃12に隣接する凹部10の一部とが示されている。この切削刃12は、周方向のおいて凹部10の間に位置している。切削刃12は、歯先18と、刃先18の半径方向内側に位置する刃元20とからなっている。
刃先18は、すくい面22及び逃げ面24を備えている。すくい面22は、周方向に面している。逃げ面24は、半径方向外向きに面している。図5の点Pは、刃先18の先端を示している。この刃先18は、周方向の両方の向きにすくい面22を形成されている。逃げ面24の周方向両端に先端Pが形成されている。図5において、逃げ面24は、周方向一方の先端Pから他方の先端Pまで延びる平面で形成されている。このすくい面22は、周方向一方向きにだけ形成されてもよい。
図5の一点鎖線Ldは、座金4の中心Psを通って、刃先18の周方向両端の先端Pの中点を通る直線を示している。二点鎖線L1は、座金4の中心Psを通って、先端Pを通る直線を示している。二点鎖線Laは、すくい面22に沿って延びる直線を示している。両矢印αは、この直線L1と直線Laとがなす角度を示している。この角度αは、すくい面22のすくい角を示している。
この刃先18では、周方向の幅は半径方向内向きに徐々に小さくなっている。この刃先18の半径方向内側に連続する刃元20では、周方向の幅は半径方向内向きに徐々に大きくなっている。刃元20は、周方向の幅が徐々に大きくなって、凹部10の底部10aに至っている。この底部10aは、図5の正面視において円弧状に形成されている。この底部10aの半径方向内端は、ダイヤモンド電着層6より、半径方向内側に位置している。
図6の二点鎖線Lrは、刃先18の先端Pを通る円弧を示している。この円弧Lrの中心は、座金4の中心Psに一致している。二点鎖線L2は、先端Pを通る円弧Lrの接線を示している。両矢印βは、逃げ面24と直線L2とのなす角度を示している。この角度βは、逃げ面24の逃げ角を示している。
この丸鋸刃2を用いた切削方法が説明される。例えば、図示しない電動丸鋸の回転軸に軸孔16が通される。丸鋸刃2が電動丸鋸に固定される。この丸鋸刃は電動丸鋸の回転軸が回転させられる。丸鋸刃2は周方向一方の向きに回転させられる。回転する丸鋸刃2の切削刃12が、例えば樹脂成形品からなる雨樋に押しつけられる。切削刃12の周方向一方側で雨樋が切断される。
長期に使用されると、切削刃12の周方向一方側が摩耗する。丸鋸刃2が電動丸鋸の回転軸から取り外される。丸鋸刃2が周方向他方側を回転向きして、取り付け直される。回転軸が回転すると、丸鋸刃2は周方向他方向きに回転させられる。切削刃12の周方向他方側で切断される。
この切削刃2では、すくい面22が周方向に面する両面に形成されている。切削刃2は、周方向の両方向に切削可能にされている。これにより、一枚の丸鋸刃2の使用寿命は長くなっている。
この丸鋸刃2では、切削刃12は座金4の刃形8とダイヤモンド電着層6とからなるので、厚さW1が小さくされうる。この丸鋸刃2は、切削幅が小さい。この丸鋸刃2では、切削による切削抵抗が小さい。切削による発熱が抑制されている。
この切削刃12では、2°以上のすくい角αが形成されているので、更に、切削抵抗が小さい。一方で、すくい角αが5°以下とされるこで、切削刃12の強度が損なわれることが抑制されている。
また、ダイヤモンド電着層6は、周方向に凹部10を間にして不連続に形成されている。切削時に、ダイヤモンド電着層6は、被切削材料に不連続に接触する。また、切削刃12が周方向に凹部10を間にしているので、切削粉が排出され易い。これらにより、一層、切削抵抗が小さくされており、切削による発熱が抑制されている。
また、切削刃12の逃げ角βが0°より大きくされている。切削時に切削刃12の逃げ面24と被切削材料との摩擦が抑制されている。これにより、切削による発熱が抑制されている。被切削材料の切削面が荒くなることが抑制されている。この丸鋸刃2は、被切削材料の切削面を滑らかに仕上げられる。
この丸鋸刃2では、切削抵抗が抑制され、発熱が抑制されている。この丸鋸刃2による切削時に、被切削材の変形や破損が抑制される。この丸鋸刃2は、合成樹脂成型品等の加工に適している。この丸鋸刃2は、特に、肉厚の薄い合成樹脂成型品、例えば、塩化ビニル樹脂製の雨樋やパイプ等の切断加工に適している。また、この丸鋸刃2は、変形し易い断熱材等の切断加工に適している。
図7には、本考案の他の実施形態に係る丸鋸刃26が示されている。この丸鋸刃26は、切削刃28を備えている。この丸鋸刃26では、丸鋸刃2の切削刃12に代えて切削刃28を備える他は、丸鋸刃2と同様の構成を備えている。ここでは、丸鋸刃26の構成のうち、丸鋸刃2と異なる構成について説明がされ、丸鋸刃2と同様の構成についてはその説明が省略される。ここでは、丸鋸刃2と同様の構成については同じ符号を用いて説明がされる。
この切削刃28では、逃げ面30が形成されている。この切削刃28では、切削刃12の逃げ面24に代えて逃げ面30を備える他は、切削刃12と同様の構成を備えている。
切削刃28では、逃げ面30は、周方向一方の先端Pと他方の先端Pとを通る平面より、半径方向内向きに凹んでいる。逃げ面30は、先端Pから周方向に離れる向きに向かって半径方向内向きに傾斜して延びている。この傾斜は、周方向一方の先端Pと他方の先端Pとを通る平面より大きくされている。切削刃28の逃げ角β’は、切削刃12の逃げ角βより大きくなっている。
切削時に切削刃28の逃げ面30と被切削材料との摩擦がより一層抑制されている。これにより、切削による発熱が抑制されている。被切削材料の切削面が荒くなることが抑制されている。この丸鋸刃26は、被切削材料の切削面をより一層滑らかに仕上げられる。
更に、この切削刃28では、逃げ角β’が大きいので、切削刃28の先端P部分が摩耗したときに、その曲率半径が大きくなることが抑制される。摩耗後も曲率半径が小さくされているので、切れ味の低下が抑制される。この切削刃28では、切削刃12に比べて、使用寿命が長くなっている。この丸鋸刃26は、使用寿命に優れている。
以上説明された丸鋸刃は、種々の材質の切削及び切断加工に広く適用しうる。この丸鋸刃は、合成樹脂成型品等の切削及び切断加工に特に適している。
2、26・・・丸鋸刃
4・・・座金
6・・・ダイヤモンド電着層
8・・・刃形
10・・・凹部
12、28・・・切削刃
14・・・スリット
16・・・軸孔
18・・・刃先
20・・・刃元
22、・・・すくい面
24、30・・・逃げ面

Claims (4)

  1. 円板形状の座金と、ダイヤモンド電着層とを備えており、
    この座金が複数の刃形と複数の凹部とを備えており、
    この刃形と凹部とが座金の周縁に交互に周方向に並べられて形成されており、
    このダイヤモンド電着層がこの刃形の表面に形成されて切削刃が形成されており、
    ダイヤモンド電着層が周方向に凹部を間にして不連続に形成されており、
    この切削刃のすくい角が2°以上5°以下にされている丸鋸刃。
  2. 上記切削刃の逃げ角が0°より大きくされている請求項1に記載の丸鋸刃。
  3. 上記すくい面が切削刃の円周方向に面する両面に形成されている請求項1又は2に記載の丸鋸刃。
  4. 上記逃げ面が、切削刃の刃先の、周方向一方の先端と他方の先端とを通る平面より、半径方向内向きに凹んでいる請求項3に記載の丸鋸刃。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110253639A (zh) * 2019-07-03 2019-09-20 中山市中建电气有限公司 具有金刚石磨层的一体式高分子材料专用锯片及加工方法

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