JP2011177744A - アーク溶接用ワイヤ矯正装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】隣接して回転自在に配設された2個の受けローラー6と、前記2個の受けローラー6の中間位置に、前記2個の受けローラー6と対向して回転自在に配設された加圧ローラー7とからなる矯正部を、前記2個の受けローラー6と加圧ローラー7の間に形成されるワイヤ送給路を回転軸中心として回転自在に固定部材1に取り付け、矯正部を固定部材1に対して固定させるロック機構を設ける。
【選択図】図3
Description
また、近年では、アーク溶接用のトーチは、ロボットアームに取り付けられる場合が多く、ワイヤがロボットアームに形成された送給路を送給されている間に、ワイヤ矯正装置55で曲げられた方向と逆の方向に曲げられると、真っ直ぐな状態でワイヤがコンタクトチップ57aに供給されて、給電不良となってしまう。近年では、ロボットアームに形成された送給路も複雑化しているため、設計時にワイヤ矯正装置55で曲げられる方向を適切に設定することは困難であった。
アーク溶接用のワイヤの曲がり癖を矯正するアーク溶接用ワイヤ矯正装置において、
隣接して回転自在に配設された2個の受けローラーと、前記2個の受けローラーの中間位置であり且つ前記2個の受けローラーと対向する位置に回転自在に配設された加圧ローラーとからなる矯正部を、前記2個の受けローラーと加圧ローラーの間に形成されるワイヤ送給路を回転軸中心として回転自在に固定部材に取り付けたことを特徴とする。
矯正部を固定部材に対して固定させるロック機構を設けたことを特徴とする。
これにより、ロック機構を解除して回転部材を回転させるという簡単な操作で、ワイヤの曲がり方向をトーチの進行方向に変更させることができ、コンタクトチップの先端からから供給されるワイヤの狙い位置ズレを防止することが可能となる。
矯正部は、円盤状の回転部材に取り付けられ、
前記回転部材の外縁には、外側に向かって徐々に板厚が薄くなるテーパー面が形成され、
固定部材には、外縁に支持溝が凹陥形成された支持ローラーが複数回転自在に取り付けられ、
前記回転部材は、前記テーパー面で、前記複数の支持ローラーの支持溝に挟持されて、固定部材に回転自在に取り付けられていることを特徴とする。
このため、回転部材は、外側から支持ローラーで挟持されて、固定部材に取り付けられているので、回転部材に取り付けられた矯正部が、固定部材に対してぐらつくことなく、精度高くワイヤの曲がり癖を矯正することが可能となる。
矯正部は、固定部材に取り付けられた軸受部材に取り付けられていることを特徴とする。
このため、簡単な構造で、矯正部を固定部材に回転自在に取り付けることが可能となり、製造コストを低減することが可能となる。
複数の矯正部を直列に配設したことを特徴とする。
これにより、コンタクトチップに送給されるワイヤをより所望の曲線に形成することが可能となり、よりワイヤの狙い位置ズレや給電不良を防止することが可能となる。
以下に図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施の形態(第1の実施形態)を示す。図1〜図5に示されるように、本発明のアーク溶接用ワイヤ矯正装置20は、固定部材1、回転部材2、複数の支持ローラー3、ブラケット5、2個の受けローラー6、加圧ローラー7、ローラー取付部材8、調整部材9、ロック部材10とから構成されている。なお、本明細書において、前後方向とは、ワイヤの進行方向であり、ワイヤが進む方向を前方としている。
図6〜図9を用いて、以下、第2の実施形態のアーク溶接用ワイヤ矯正装置30について第1の実施形態と異なる点について説明する。第2の実施形態のアーク溶接用ワイヤ矯正装置30は、前記矯正部を円盤状の回転部材12に取り付け、回転部材12を固定部材11に取り付けられた軸受部材13に取り付けた実施形態である。軸受部材13は、図に示される実施形態では、大径のボールベアリングである。このような構成により、回転部材12は固定部材11に対して回転自在となっている。
図10、図11を用いて、以下、第3の実施形態のアーク溶接用ワイヤ矯正装置40について第2の実施形態と異なる点について説明する。第3の実施形態のアーク溶接用ワイヤ矯正装置40は、矯正部を回転させるアクチュエータ17を有している。アクチュエータ17には、回転角度を制御することができるサーボモーターやパルスモータが含まれる。アクチュエータ17は、固定部材14に取り付けられている。第3の実施形態の回転部材15の外縁には、ギア15aが形成されている。ギア15aは、アクチュエータ17の回転軸に取り付けられたギア部材16と噛合している。このような構造により、アクチュエータ17が作動すると、矯正部が回転するようになっている。アクチュエータ17は、アーク溶接用トーチを取り付けるロボットアームの動きと連動して作動するようになっている。このため、ロボットアームがどのような姿勢をとった場合であっても、コンタクトチップの先端からから供給されるワイヤの狙い位置ズレ及び給電不良を防止することが可能となる。
なお、図12に示されるように、複数の矯正部を直列にワイヤ送給路を回転軸中心として回転自在に配設したアーク溶接用ワイヤ矯正装置であっても差し支えない。このように構成した場合には、それぞれの矯正部をそれぞれ回転させることにより、コンタクトチップに送給されるワイヤをより所望の曲線に形成することが可能となり、よりワイヤの狙い位置ズレや給電不良を防止することが可能となる。
1a ワイヤ挿通穴
2 回転部材(第1の実施形態)
2a ロック溝
2b ワイヤ挿通穴
2c テーパー面
3 支持ローラー
3a 支持溝
5 ブラケット
5a スライド凹部
5b 支持穴
6 受けローラー
7 加圧ローラー
7a 係合溝
8 ローラー取付部材
8a ネジ穴
9 調整部材
9a ネジ部
9b ノブ
10 ロック部材
10a ロック部
10b ノブ
11 固定部材(第2の実施形態)
12 回転部材(第2の実施形態)
13 軸受部材
14 固定部材(第3の実施形態)
15 回転部材(第3の実施形態)
15a ギア
16 ギア部材
17 アクチュエータ
20 アーク溶接用ワイヤ矯正装置(第1の実施形態)
30 アーク溶接用ワイヤ矯正装置(第2の実施形態)
40 アーク溶接用ワイヤ矯正装置(第3の実施形態)
50 アーク溶接装置
52 ソリッドワイヤ
51 ワイヤリール
55 ワイヤ矯正装置
56 送給装置
57 トーチ
57a コンタクトチップ
Claims (5)
- アーク溶接用のワイヤの曲がり癖を矯正するアーク溶接用ワイヤ矯正装置において、
隣接して回転自在に配設された2個の受けローラーと、前記2個の受けローラーの中間位置であり且つ前記2個の受けローラーと対向する位置に回転自在に配設された加圧ローラーとからなる矯正部を、前記2個の受けローラーと加圧ローラーの間に形成されるワイヤ送給路を回転軸中心として回転自在に固定部材に取り付けたことを特徴とするアーク溶接用ワイヤ矯正装置。 - 矯正部を固定部材に対して固定させるロック機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載のアーク溶接用ワイヤ矯正装置。
- 矯正部は、円盤状の回転部材に取り付けられ、
前記回転部材の外縁には、外側に向かって徐々に板厚が薄くなるテーパー面が形成され、
固定部材には、外縁に支持溝が凹陥形成された支持ローラーが複数回転自在に取り付けられ、
前記回転部材は、前記テーパー面で、前記複数の支持ローラーの支持溝に挟持されて、固定部材に回転自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアーク溶接用ワイヤ矯正装置。 - 矯正部は、固定部材に取り付けられた軸受部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアーク溶接用ワイヤ矯正装置。
- 複数の矯正部を直列に配設したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のアーク溶接用ワイヤ矯正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010043725A JP5501032B2 (ja) | 2010-03-01 | 2010-03-01 | アーク溶接用ワイヤ矯正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010043725A JP5501032B2 (ja) | 2010-03-01 | 2010-03-01 | アーク溶接用ワイヤ矯正装置 |
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JP2011177744A true JP2011177744A (ja) | 2011-09-15 |
JP5501032B2 JP5501032B2 (ja) | 2014-05-21 |
Family
ID=44689865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010043725A Active JP5501032B2 (ja) | 2010-03-01 | 2010-03-01 | アーク溶接用ワイヤ矯正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP5501032B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023223637A1 (ja) * | 2022-05-18 | 2023-11-23 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 溶接システム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5160645A (en) * | 1974-11-22 | 1976-05-26 | Sumitomo Metal Ind | Yosetsuwaiyano magarikyoseisochi |
JPS59150637A (ja) * | 1983-02-17 | 1984-08-28 | Daido Steel Co Ltd | 溶接用ワイヤ矯正装置 |
JPH09277053A (ja) * | 1996-04-17 | 1997-10-28 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 非消耗電極式溶接装置の溶接ワイヤ供給装置 |
-
2010
- 2010-03-01 JP JP2010043725A patent/JP5501032B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023223637A1 (ja) * | 2022-05-18 | 2023-11-23 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 溶接システム |
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JP5501032B2 (ja) | 2014-05-21 |
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