JP2011177378A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを高騰させることなく、スイッチ回りの意匠上の自由度を拡大できる遊技機。
【解決手段】精算スイッチ7Hと主制御装置2Aとの間に長押遅延回路50を設け、精算スイッチ7Hの長押操作で主制御装置2Aが精算動作を開始するようにしたので、精算スイッチ7Hの誤操作による精算動作の起動が防止され、精算スイッチ7Hとマックスベットスイッチ7Eとを近接配置しても、何ら問題が生じることがなく、スイッチ回りの意匠上の自由度を拡大することができる。しかも、長押遅延回路50は、少数の電子素子で構成される簡単で小型のものとなるので、取り付けにあたり、前扉3や筐体2の設計変更が不要となる。また、長押遅延回路50の設置で、主制御装置2Aのソフトウェアやハードウェアの変更も不要となる。従って、スロットマシン1の製造コストの高騰を未然に防止することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、遊技媒体の投入の際に押圧操作され、この押圧操作により投入指令信号を出力する押しボタン式の投入スイッチと、この投入スイッチの押圧操作で投入された遊技媒体を元に戻す際に押圧操作され、この押圧操作により精算指令信号を出力する押しボタン式の精算スイッチと、前記投入スイッチからの投入指令信号及び前記精算スイッチからの精算指令信号を受信すると、それぞれの信号に応じた所定の制御動作を行う制御装置とを備えている遊技機に関する。
従来より、遊技者に娯楽を提供する遊技機として、外周面に複数種類の図柄が記された複数の回転リールを備え、回転状態の回転リールを遊技者に停止させて図柄を揃えさせる遊技を行うスロットマシンが利用されている。
更に具体的に説明すると、スロットマシンには、遊技媒体としてのメダルが投入される投入口と、周面に複数種類の図柄が記されるとともに回転駆動される複数の回転リールと、これらの回転リールの回転を開始させるために操作されるスタートスイッチと、回転リールの回転を停止させるために操作されるストップスイッチとが設けられている。
また、スロットマシンには、入賞の際にメダルを払い出す払出装置としてのホッパ装置と、ホッパ装置等の遊技用装置の動作を制御する制御装置と、ホッパ装置等の遊技用装置に電力を供給する電源装置が設けられている。
そして、スロットマシンにメダルを投入した後、遊技者がスタートスイッチ装置を操作すると、複数の回転リールが一斉に回転を開始する。この後、遊技者がストップスイッチを押圧操作すると、ストップスイッチに対応した回転リールが停止し、すべてストップスイッチの押圧操作が完了によってすべての回転リールが停止する。
この際、停止した回転リールの図柄が特定の組合せに揃うと入賞となり、入賞すると、入賞した役に応じた数のメダルを遊技者に払い出す払出動作がホッパ装置によって行われるようになっている。
ここで、スロットマシンは、投入口に投入されたメダルを貯留する機能と、内部に貯留されているメダルの枚数であるクレジット数を表示する機能とを備えている。
また、スロットマシンには、一回の押圧操作で最大数である3枚のメダルがベットされるマックスベットスイッチと、一回の押圧操作で1枚のメダルがベットされる1枚ベットスイッチと、押圧操作によってベットされたメダルを元の貯留状態に戻す、あるいは、貯留されているメダルを遊技者に返却する精算スイッチとが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
そして、スロットマシンにおける高さ方向の中間部分には、上方の部分が下方の部分よりも後退させた段状の部位が形成されている。この段状の部位は、前述した各種のスイッチが集中的に配置された操作パネル部となっている。
具体的に説明すると、段状の操作パネル部の前面には、向かって左側から順に、精算スイッチ、スタートスイッチ、及び、三個のストップスイッチが設けられ、段状の操作パネル部の前面における左側の端部近傍部分には、左側から順に、1枚ベットスイッチ及びマックスベットスイッチが設けられている。
このようなスロットマシンで遊技を行うにあたり、遊技者は、まず、手持ちのメダルをメダル投入口に投入していき、ある程度まとまった枚数のメダルをスロットマシンの内部に貯留しておく。なお、スロットマシンの内部に貯留されたメダルを手元に戻したい場合、あるいは、遊技を止めるためにメダルの精算を行いたい場合、遊技者は、精算ボタンの押圧操作を行ってホッパ装置を作動させれば、スロットマシンの内部に貯留されているすべてのメダルを遊技者に払い出させることができる。
スロットマシンの内部にメダルが貯留された状態で、マックスベットスイッチ又は1枚ベットスイッチを押圧操作すると、メダルがベットされ、この後、スタートスイッチを操作すると、回転リールが回転を開始して遊技が開始される。
一方、マックスベットスイッチ又は1枚ベットスイッチを押圧操作してメダルをベットし後、スタートスイッチを操作する前に、遊技者が精算スイッチを操作すれば、ベットされたメダルを元の貯留状態に戻すことができ、これにより、メダルをベットしてしまっても、遊技を中止することができる。
特開2009−165587号公報
前述のようにベットスイッチ及び精算スイッチを備えた遊技機では、遊技者がベットスイッチを押圧操作する際に、誤って精算スイッチが押圧操作されないように、精算スイッチとベットスイッチとを互いに離隔して配置し、さらに、精算スイッチを段状の操作パネル部の上面に設け、且つ、ベットスイッチを段状の操作パネル部の前面に設けることで、精算スイッチとベットスイッチとの押圧方向を相違させている。
このため、スロットマシンの外観をデザインするにあたり、スロットマシンの操作パネル部の同一面上に精算スイッチ及びベットスイッチを近接配置したくとも、精算スイッチの誤操作のおそれがあるので、精算スイッチ及びベットスイッチを近接配置した意匠を採用することができないので、スイッチ回りの意匠上の自由度が制約されてしまう、とい問題がある。
ここで、スロットマシンには、その遊技動作を制御する制御装置が設けられており、この制御装置で、ベットスイッチの押圧操作の際に精算スイッチの出力信号を無効にし、誤って精算スイッチが押圧操作されても、精算動作がなされないようにすることが考えられるが、このような制御装置の設計変更は、制御装置のソフトウェアを追加する必要があるうえ、制御装置を構成するCPUの処理速度や記憶容量を高める等、ハードウェアの機能向上が必要となるので、意匠上の理由でスロットマシンの製造コストを高騰させるおそれがある、という問題を生じさせる。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、製造コストを高騰させることなく、スイッチ回りの意匠上の自由度を拡大できる遊技機を提供することである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1に記載された発明は、遊技媒体の投入の際に押圧操作され、この押圧操作により投入指令信号を出力する押しボタン式の投入スイッチ(7E)と、この投入スイッチ(7E)の押圧操作で投入された遊技媒体を元に戻す際に押圧操作され、この押圧操作により精算指令信号を出力する押しボタン式の精算スイッチ(7H)と、前記投入スイッチ(7E)からの投入指令信号及び前記精算スイッチ(7H)からの精算指令信号を受信すると、それぞれの信号に応じた所定の制御動作を行う制御装置(2A)とを備えている遊技機(1)であって、前記精算スイッチ(7H)及び前記制御装置(2A)の間には、入力部に入力された入力信号を所定時間遅らせて出力部から出力する長押遅延回路(50)が接続され、この長押遅延回路(50)は、入力信号の受信開始から所定時間が経過するまで、当該入力信号の受信時における状態が維持されると、出力部から当該入力信号を出力し、当該入力信号の受信時における状態が途中で元に戻ると、当該入力信号を出力しないように形成されたものであることを特徴とする。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2に記載された発明は、当該遊技機(1)は、遊技者による投入及び入賞によって内部に遊技媒体としてのメダルが蓄積可能とされ、遊技者が所定のベット操作でメダルをベットすると、遊技が開始できるスロットマシン(1)であり、前記投入スイッチ(7E)は、1回の押圧操作でベット可能な最大枚数のメダルをベットするマックスベットスイッチ(7E)であり、押圧操作により投入指令信号を出力するとともに、1回の押圧操作で1枚のメダルのベットがなされる1枚ベットスイッチ(7G)が前記マックスベットスイッチ(7E)に加えて設けられ、前記1枚ベットスイッチ(7G)及び前記制御装置(2A)の間には、入力部に入力された入力信号を所定時間遅らせて出力部から出力する長押遅延回路(50)が接続され、この長押遅延回路(50)は、入力信号の受信開始から所定時間が経過するまで、当該入力信号の受信時における状態が維持されると、出力部から当該入力信号を出力し、当該入力信号の受信時における状態が途中で元に戻ると、当該入力信号を出力しないように形成されたものであることを特徴とするである。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項2に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3に記載された発明は、電圧レベルがHigh状態のときに「0」を示すとともにし、電圧レベルがLow状態のときに「1」を示す論理信号が採用され、前記精算スイッチ(7H)及び前記1枚ベットスイッチ(7G)の各々は、押圧操作で閉じる内部接点を備えたものであり、前記長押遅延回路(50)は、電源の陽極からの電流で充電される静電容量素子(53)と、論理信号をそれぞれ受信する第1入力部(52A) 及び第2入力部(52B) を有し、これら第1入力部(52A) 及び第2入力部(52B) への入力信号が両方とも「1」を示す論理信号であるときに、「1」を示す論理信号を出力するとともに、これら第1入力部(52A) 及び第2入力部(52B) への入力信号のうち少なくとも一方が「0」を示す論理信号であるときに、「0」を示す論理信号を出力するAND回路(52)と、前記静電容量素子(53)の充電電流を調節するための第1直流抵抗素子(54)と、前記静電容量素子(53)の放電電流を調節するための第2直流抵抗素子(55)と、充電時に電源の陽極からの電流が前記第2直流抵抗素子(55)をバイパスして前記静電容量素子(53)に流入するように、前記第2直流抵抗素子(55)と並列に接続された整流素子(56)とを備え、電源の陽極からグランドまでの間に、前記第1直流抵抗素子(54)、前記整流素子(56)及び前記静電容量素子(53)が順次接続され、前記AND回路(52)の第1入力部(52A) が前記第1直流抵抗素子(54)及び前記整流素子(56)の接続部(62)に接続され、且つ、前記AND回路(52)の第2入力部(52B) が前記第2直流抵抗素子(55)及び前記静電容量素子(53)の接続部(63)に接続され、前記長押遅延回路(50)に接続されるスイッチ(7H, 7G)は、一端が前記AND回路(52)の第1入力部(52A) に直接に接続され、他端がグランドに接続され、スイッチ(7H, 7G)の接点が閉状態から開状態に移行すると、電源の陽極からの電流で静電容量素子(53)の充電が開始され、スイッチ(7H, 7G)の接点が開状態から閉状態に移行すると、スイッチ(7H, 7G)を通って静電容量素子(53)に蓄積された電流の放電が開始されるように形成されていることを特徴とする。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4に記載された発明は、遊技媒体の投入の際に押圧操作され、この押圧操作により投入指令信号を出力する押しボタン式の投入スイッチ(7E)と、この投入スイッチ(7E)の押圧操作で投入された遊技媒体を元に戻す際に押圧操作され、この押圧操作により精算指令信号を出力する押しボタン式の精算スイッチ(7H)と、前記投入スイッチ(7E)からの投入指令信号及び前記精算スイッチ(7H)からの精算指令信号を受信すると、それぞれの信号に応じた所定の制御動作を行う制御装置(2A)とを備えている遊技機(1)であって、前記精算スイッチ(7H)からの精算指令信号の受信が入力部に入力可能とされ、入力部に精算指令信号を受信すると、当該精算指令信号の受信から、予め設定された所定の待機時間が経過するまで、出力部から当該精算指令信号を出力するのを待機し、所定の待機時間の経過後、出力部から当該精算指令信号を出力するように形成された信号遅延回路(71)と、前記投入スイッチ(7E)からの投入指令信号の受信が入力部に入力可能とされ、入力部に投入指令信号を受信すると、当該投入指令信号の受信から、予め設定された所定のキャンセル時間が経過するまで、前記信号遅延回路(71)の出力部から出力される精算指令信号を遮断し、所定のキャンセル時間経過後、その遮断状態を解除するように形成された信号キャンセル回路(72)と備えていることを特徴とする。
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、精算スイッチ及び制御装置の間に、入力部に入力された入力信号を所定時間遅らせて出力部から出力する長押遅延回路を接続し、この長押遅延回路で、入力信号の受信開始から所定時間が経過するまで、当該入力信号の受信時における状態が維持された場合に限り、出力部から当該入力信号を出力させ、当該入力信号の受信時における状態が途中で元に戻ると、当該入力信号を出力させないようにしたので、精算スイッチを操作しても、精算スイッチの押圧状態を所定時間継続させる、いわゆる長押操作を行わなければ、精算スイッチが送出する精算指令信号が制御装置まで到達することがない。
これにより、遊技者が投入スイッチを押圧操作する際に、誤って精算スイッチを押圧操作しても、精算スイッチが長押操作されなければ、精算動作が誤って起動されることがなく、従って、精算スイッチと投入スイッチとを互いに近接して配置しても何ら問題が生じることがない。
このため、遊技機の外観をデザインするにあたり、精算スイッチ及び投入スイッチを近接配置した意匠を採用することもでき、スイッチ回りの意匠上の自由度を拡大することができる。
ここで、長押遅延回路は、小数の電子素子を組み合わせた簡単で小型のものとなるので、このような長押遅延回路を遊技機の内部に取り付けるあたり、その筐体等を設計変更する必要がなく、しかも、長押遅延回路を設ければ、制御装置のソフトウェアやハードウェアを変更する必要もなくなり、遊技機の製造コストの高騰も未然に防止することができ、以上により、前記目的が達成される。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、1枚ベットスイッチ及び制御装置の間に、入力部に入力された入力信号を所定時間遅らせて出力部から出力する長押遅延回路を接続し、この長押遅延回路で、入力信号の受信開始から所定時間が経過するまで、当該入力信号の受信時における状態が維持された場合に限り、出力部から当該入力信号を出力させ、当該入力信号の受信時における状態が途中で元に戻ると、当該入力信号を出力させないようにしたので、1枚ベットスイッチを操作しても、1枚ベットスイッチの押圧状態を所定時間継続させる、いわゆる長押操作を行わなければ、1枚ベットスイッチが送出する精算指令信号が制御装置まで到達することがない。
これにより、1枚ベットスイッチは、前述した精算スイッチと同様に、マックスベットスイッチに近接して配置しても何ら問題が生じることがなくなり、スロットマシンの外観をデザインするにあたり、精算スイッチ、1枚ベットスイッチ及びマックスベットスイッチを1箇所に近接配置した意匠を採用することもでき、スロットマシンの意匠上の自由度を拡大することができ、しかも、小型の長押遅延回路の追加で前述の機能が付加できるので、前扉や筐体の設計変更、及び、制御装置のソフトウェアやハードウェアの変更が必要なく、スロットマシンの製造コストの高騰も未然に防止することができる。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、電圧レベルがHigh状態のときに「0」を示すとともにし、電圧レベルがLow状態のときに「1」を示す論理信号を採用し、所定量の電荷が蓄積されると、電圧レベルがHigh状態となる静電容量素子と、静電容量素子への充電電流を調節するための第1直流抵抗素子と、静電容量素子の放電電流を調節するための第2直流抵抗素子と、第2直流抵抗素子に並列接続されて、充電時に第2直流抵抗素子をバイパスする整流素子とを設け、接続された外部のスイッチの接点が閉状態から開状態に移行すると、静電容量素子の充電が開始され、スイッチの接点が開状態から閉状態に移行すると、静電容量素子に蓄積された電流の放電が開始されるようにしたので、接続されたスイッチが長押操作されてスイッチの閉状態が所定時間継続されないと、静電容量素子の電圧レベルがHigh状態からLow状態へ移行せず、これにより、長押操作を行わなければ、スイッチの信号を制御装置に到達させない長押遅延回路を実現することができる。
一方、接続されたスイッチの押圧状態が解除され、スイッチの閉状態が開状態で移行すると、静電容量素子の充電が開始されて、静電容量素子の電圧レベルがLow状態からHigh状態へ移行する。この際、第2直流抵抗素子が整流素子でバイパスされるので、長押状態が充分長くなるように、第2直流抵抗素子の値を設定しても、充電電流には関与せず、静電容量素子の充電時間は、第1直流抵抗素子の値で調節され、第1直流抵抗素子を小さくすることで、静電容量素子を速やかに充電することができ、静電容量素子の電圧レベルは、瞬間的にLow状態からHigh状態へ移行する。
このような長押遅延回路をスイッチと制御回路との間に接続すれば、スイッチの信号は、スイッチを長押操作しなければ、制御回路に到達しない。
一方、スイッチの押圧操作を止めると、速やかに元の状態の戻るようになる。具体的には、長押操作を途中で中止した後、長押操作を再開した際には、新たに所定時間の経過を待たないと、スイッチの信号が制御回路に到達することがない。また、スイッチの信号が制御回路に到達した後、スイッチの押圧操作を止めると、すみやかに、スイッチの信号の制御回路への送出を取り止めるようになっている。
ここで、小型の電子素子である静電容量素子、直流抵抗素子、整流素子及びAND回路をそれぞれ1,2個ずつ組み合わせれば、長押遅延回路を形成できるので、長押遅延回路は、サイズが極めて小さなものとなり、しかも、安価なものとなる。このため、前扉や筐体に取り付けるにあたり、前扉や筐体を設計変更する必要がなく、且つ、制御装置側の設計変更を一切必要としないので、精算スイッチ等を長押操作式のものに改良しても、遊技機の製造コストの高騰を確実に防止することができる。
(請求項4の効果)
請求項4に記載されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、精算スイッチからの精算指令信号を受信可能とされ、精算指令信号の受信から所定の待機時間が経過するまで、受信した精算指令信号の出力を行わず、所定の待機時間経過後に受信した精算指令信号を出力する信号遅延回路と、投入スイッチからの投入指令信号を受信可能とされ、投入指令信号の受信から所定のキャンセル時間が経過するまで、信号遅延回路から出力される投入指令信号を遮断し、所定のキャンセル時間経過後に、その遮断状態を解除する信号キャンセル回路とを設けたので、投入スイッチの押圧操作と同時、又は、押圧操作の直前若しくは直後に精算スイッチの押圧操作が行われても、精算スイッチの押圧操作が行われてから待機時間が経過しないと、信号遅延回路から精算指令信号が出力されず、且つ、投入スイッチの押圧操作が行われてからキャンセル時間が経過するまでは、信号キャンセル回路が信号遅延回路から精算指令信号を遮断することとなる。
ここで、キャンセル時間を待機時間よりも充分長く設定すれば、投入スイッチの操作の前後に精算スイッチを誤って操作しても、精算スイッチが送出する精算指令信号は、信号キャンセル回路によって確実に遮断され、誤操作によって生じた精算指令信号が制御装置まで到達することがなく、従って、精算スイッチと投入スイッチとを互いに近接して配置しても何ら問題が生じることがない。
このため、遊技機の外観をデザインするにあたり、精算スイッチ及び投入スイッチを近接配置した意匠を採用することもでき、スイッチ回りの意匠上の自由度を拡大することができる。
そして、信号遅延回路及び信号キャンセル回路は、数個のリレー及びタイマーを組み合わせた簡単で小型のものとなるので、このような信号遅延回路及び信号キャンセル回路を遊技機の内部に取り付けるあたり、筐体等を大きく設計変更する必要がなく、しかも、信号遅延回路及び信号キャンセル回路を設ければ、制御装置のソフトウェアやハードウェアを変更する必要もなくなり、遊技機の製造コストの高騰も未然に防止することができ、以上により、前記目的が達成される。
本発明の一実施形態に係る遊技機であるスロットマシンを示す正面図である。 前記実施形態に係るスロットマシンの内部を示す正面図である。 前記実施形態に係る長押遅延回路の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態に係る長押遅延回路を示す結線図である。 前記実施形態における放電動作を説明するためのタイムチャートである。 前記実施形態における充電動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の変形例を示すリレーシーケンス回路図である。 本発明の変形例に係るスロットマシンを示す図1に相当する図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態である実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(スロットマシン1の概略構成)
本実施形態に係る遊技機としてのスロットマシン1は、図1に示すように、三個の回転リール11の各々に記された複数種類の図柄が所定の組合せとなるように、回転している回転リール11を停止させる遊技を行うものである。また、スロットマシン1は、遊技媒体として金属製のメダルを採用したものであり、メダルの投入によって遊技を開始するように形成されている。
このようなスロットマシン1には、図1の如く、当該スロットマシン1の各種装置を収納するとともに、正面形状が長方形となった筐体2が備えられている。
筐体2は、前面全体が開口された箱状の部材である。そして、筐体2の前面開口は、当該筐体2に回動可能に取り付けられた前扉3で塞がれるようになっている。なお、前扉3は、閉じられると、自動的に施錠されるようになっている。
前扉3は、その前面をほぼ二分する上部パネル部4及び下部パネル部5を備えたものとなっている。そして、下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダルを貯留する受皿部6Aが一体成形された受皿ユニット6が設けられている。また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、遊技に係る操作を行うための操作卓7が遊技者側に突出するように形成されている。
ここで、上部パネル部4及び下部パネル部5は、意匠的に優れた外観を確保するために、合成樹脂製の化粧板が表面に張り付けられたものとなっている。
(上部パネル部4)
上部パネル部4には、図1中、操作卓7の上方且つ幅方向の中央部分において長方形状に形成された表示窓4Aが設けられている。
ここで、筐体2内部に設けられた三個の回転リール11の各々は、その外周面に複数種類の図柄に記されている。そして、各回転リール11の図柄は、筐体2の外部から表示窓4Aを通して目視可能となっている。なお、回転リール11の内部には、回転リール11を内側から照射する、図1には示されていないリール照明部11C が設けられている。
上部パネル部4の上端縁部分には、正面形状が左右に細長い逆台形状に形成された演出用照明装置4Bが設けられている。この演出用照明装置4Bは、上部パネル部4の上端縁部分のほぼ中央に配置され、その両端部は、演出用照明装置4Bの角隅部分まで達することなく、その手前の位置で途切れたものとなっている。
また、上部パネル部4の上側における両角近傍には、正面形状が湾曲した帯状に形成されるとともに、漢数字の「八」を描く一対の演出用照明装置4Cが設けられている。これらの演出用照明装置4Cの各々は、その上端部が演出用照明装置4Bの端部近傍に配置されるとともに、その下端側の部分が上部パネル部4の側縁へ向かって斜め下方に延びたものとなっている。
さらに、上部パネル部4の両方の側縁には、その間に表示窓4Aを挟むようにして配置された一対の演出用照明装置4Dが設けられている。
これらの演出用照明装置4B〜4Dの各々は、赤色のレンズの内部に配置された高輝度発光ダイオード等の光源を備え、遊技の進行に応じて、その光源の点灯又は点滅により、遊技における視覚的な演出効果を高めるものである。
表示窓4A及び演出用照明装置4Bの間には、遊技の演出用画像を表示する液晶表示装置4Eが設けられている。この液晶表示装置4Eは、動画を含む様々な画像を、遊技の進行に応じて表示するものである。
液晶表示装置4Eの下側における両角近傍には、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部4Fがそれぞれ設けられている。
(操作卓7)
操作卓7は、遊技における操作に必要な各種のスイッチ類が配置されたものである。
すなわち、操作卓7における図1中右端の部分には、前扉3の施錠を解除するための鍵が挿入される鍵穴7Aが設けられている。この鍵穴7Aの左斜め上方には、メダルを投入するためのメダル投入口7Bが開口されたメダル投入部7Cが設けられている。
メダル投入口7Bの左斜め下方には、三個の回転リール11のそれぞれを停止させる際に操作される三個のストップスイッチ30が設けられている。これら三個のストップスイッチ30のうち、左端に配置されているストップスイッチ30の左斜め上方には、後述するマックスベットスイッチ7Eが設けられている。
また、左端のストップスイッチ30の左方であって、マックスベットスイッチ7Eの左斜め下方の位置には、三個の回転リール11を一斉に回転させる際に操作されるスタートスイッチ7Fが設けられている。
ここで、マックスベットスイッチ7Eの図1中左側の近傍には、後述の1枚ベットスイッチ7G及び精算スイッチ7Hが設けられている。
マックスベットスイッチ7Eは、遊技者等が1回の押圧操作を行うと、一般的には、3枚のメダルをベットすることを命令する投入指令信号であるマックスベット信号を送出するものである。
換言すると、マックスベットスイッチ7Eは、1回の押圧操作でベット可能な最大枚数(一般的には3枚)のメダルをベットするための投入スイッチである。
また、1枚ベットスイッチ7Gは、遊技者等が1回の押圧操作を行うと、1枚のメダルをベットすることを命令する投入指令信号である1枚ベット信号を送出するものである。
換言すると、1枚ベットスイッチ7Gは、1回の押圧操作で1枚のメダルをベットするための投入スイッチである。
残りの精算スイッチ7Hは、遊技者等が押圧操作を行うと、貯留メダルの精算動作を実行すること、あるいは、ベットされたメダルを元に戻すことを命令する精算指令信号を送出するものである。
すなわち、精算スイッチ7Hの精算指令信号は、遊技を止めるために精算を行う精算時、換言すると、メダルのベットが行われていない時に、遊技者等によって精算スイッチ7Hが押圧操作された際に精算スイッチ7Hから出力され、貯留されているすべてのメダルを払い出させる契機となるものである。
また、精算スイッチ7Hの精算指令信号は、マックスベットスイッチ7E及び1枚ベットスイッチ7Gのいずれかの押圧操作によってメダルのベットが行われた後に、精算スイッチ7Hが押圧操作されると、メダルを元の状態、すなわち、メダルのベットによって減少したメダルのクレジット値を元のクレジット値に戻す契機となるものである。
以上において、マックスベットスイッチ7Eは、遊技媒体を投入する際、具体的には、メダルを例えば3枚ベットする際に押圧操作され、この押圧操作により投入指令信号であるマックスベット信号を出力する押しボタン式の投入スイッチである。
また、1枚ベットスイッチ7Gは、遊技媒体を投入する際、具体的には、メダルを1枚ベットする際に押圧操作され、この押圧操作により投入指令信号である1枚ベット信号を出力する押しボタン式の投入スイッチである。
さらに、精算スイッチ7Hは、マックスベットスイッチ7E及び1枚ベットスイッチ7Gのいずれかの押圧操作で投入された遊技媒体、すなわち、ベットされたメダルを元に戻す際に押圧操作され、この押圧操作により精算指令信号を出力する押しボタン式のものである。
(下部パネル部5及び受皿ユニット6)
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを表す象徴するキャラクター等が描かれたパネル5Aが設けられている。
受皿ユニット6には、メダルを貯留する前述の受皿部6Aに加えて、入賞時に受皿部6Aへ向かって払い出されるメダルを排出させるメダル払出口6Bと、遊技に係る効果音を発生するスピーカを備えた音声出力部6Cとが設けられている。
(筐体2内蔵の遊技用装置)
次いで、筐体2内に設けられている遊技用装置等の装置について簡単に説明する。
筐体2の内部には、図2に示すように、三個の回転リール11が回転自在に支持するとともに、これらの回転リール11のそれぞれを駆動する図2には示されていないステッピングモータ11A を備えた回胴装置10、内部に多数のメダルを貯留させる容器部21を備えるとともに受皿部6Aに向かってメダルを排出するホッパ装置20、遊技用装置の遊技動作やホッパ装置20の動作を制御するマイクロコンピュータからなるCPUを備えた主制御装置2A、及び、これらの装置に電力を供給する電源装置2B等が設けられている。
なお、主制御装置2Aは、マックスベットスイッチ7Eからの投入指令信号、1枚ベットスイッチ7Gからの投入指令信号、及び、精算スイッチ7Hからの精算指令信号を受信すると、それぞれの信号に応じた所定の制御動作を行う制御装置である。
また、前扉3の裏側には、図2の如く、表側の液晶表示装置4Eの対応した位置に配置されている、換言すると、前扉3の上端縁近傍中央に配置されているとともに、液晶表示装置4E等の演出用装置の制御を行う副制御装置2D、前扉3の上下方向中央に配置されているとともに、クレジット値を表示する図示しない7セグメントLEDを駆動する電子回路からなる中央表示基板8A、この中央表示基板8Aの図2中左側の端部下方に配置されるとともに、メダル投入口7Bに投入されたメダルを選別するメダルセレクタ8、及び、中央表示基板8Aの図2中右側の端部に配置されるとともに、後述する長押遅延回路50を備えた誤操作防止装置60等が設けられている。
(長押遅延回路50)
次に、1枚ベットスイッチ7G及び精算スイッチ7Hの誤操作を防止するための長押遅延回路50について説明する。
前述した1枚ベットスイッチ7G及び精算スイッチ7Hの各々には、長押遅延回路50が1つずつ接続されている。これらの長押遅延回路50は、両方とも前述の誤操作防止装置60の内部に形成されている。
以下に、精算スイッチ7Hの長押遅延回路50の構成について、図3及び図4を参照しながら詳しく説明する。なお、1枚ベットスイッチ7Gの長押遅延回路50の構成は、精算スイッチ7Hのものと同様なので、その説明を省略する。
長押遅延回路50は、図3に示すように、精算スイッチ7H及び主制御装置2Aの間に接続されたものである。この長押遅延回路50は、入力部に入力された入力信号、換言すると、精算スイッチ7Hからの精算指令信号を所定時間遅らせて出力部から出力する回路である。
この長押遅延回路50には、精算スイッチ7Hから受信した精算指令信号を受信してから所定時間遅らせて出力する遅延回路51と、精算スイッチ7Hからリアルタイムで出力される積算指令信号及び遅延回路51から遅れて出力される精算指令信号の論理積を出力するAND回路52とを備えたものである。
ここで、長押遅延回路50は、電圧レベルがHigh状態のときに「0」を示すとともにし、電圧レベルがLow状態のときに「1」を示す論理信号が採用されたものである。
また、精算スイッチ7Hは、図4に示すように、押圧操作で閉じる内部接点61を備えたものである。
そして、長押遅延回路50の遅延回路51は、図4の如く、電源の陽極からの電流で充電される静電容量素子である電解コンデンサ53と、電解コンデンサ53の充電電流を調節するための第1直流抵抗素子54と、電解コンデンサ53の放電電流を調節するための第2直流抵抗素子55と、この第2直流抵抗素子55と並列に接続された整流素子であるダイオード56とを備えたものとなっている。
このうち、第1直流抵抗素子54は、電源の陽極とグランドとの間において、ダイオード56及び電解コンデンサ53と直列に接続されている。
これにより、精算スイッチ7Hが押圧操作されていない状態、すなわち、内部接点61が開状態の時に、電源の陽極からの電流が電解コンデンサ53に流入して電解コンデンサ53を充電するようになっている。
そして、電解コンデンサ53の充電時には、電源の陽極からの電流がダイオード56によって第2直流抵抗素子55をバイパスして電解コンデンサ53に流入するようになっている。
また、第2直流抵抗素子55は、電解コンデンサ53の陽極とグランドとの間において、精算スイッチ7Hと直列に接続されている。
これにより、精算スイッチ7Hが押圧操作されている状態、すなわち、内部接点61が閉状態の時に、電解コンデンサ53に蓄積された電荷が第2直流抵抗素子55を通ってグランドへ放電されるようになっている。
この電解コンデンサ53の充電時には、電源の陽極からの電流は、ダイオード56によって第2直流抵抗素子55をバイパスして電解コンデンサ53に流入するようになっている。
以上において、第2直流抵抗素子55は、第1直流抵抗素子54よりも直流抵抗値が著しく大きいものが採用されている。
このため、長押遅延回路50は、電解コンデンサ53の充電時間がその放電時間よりも著しく短くなるように設定されている。
一方、長押遅延回路50のAND回路52は、内部に設けられているOR回路57の入出力を反転させたものである。
すなわち、OR回路57は、論理信号をそれぞれ受信する第1入力部57A 及び第2入力部57B と、演算結果となる論理信号を出力する出力部57C とを備えたものである。
このOR回路57の第1入力部57A 、第2入力部57B 、及び、出力部57C には、論理を反転させる反転器58が設けられている。
これらの反転器58を付加されたOR回路57は、論理積を演算するAND回路52を形成するものとなっている。そして、AND回路52は、論理信号をそれぞれ受信する第1入力部52A 及び第2入力部52B を有し、これら第1入力部52A 及び第2入力部52B への入力信号が両方とも「1」を示す論理信号であるときに、「1」を示す論理信号を出力部52C から出力するとともに、これら第1入力部52A 及び第2入力部52B への入力信号のうち少なくとも一方が「0」を示す論理信号であるときに、「0」を示す論理信号を出力部52C から出力するものとなっている。
この際、AND回路52の第1入力部52A が第1直流抵抗素子54及びダイオード56の接続部62に接続され、且つ、AND回路52の第2入力部52B が第2直流抵抗素子55及び電解コンデンサ53の接続部63に接続されている。
また、長押遅延回路50に接続される精算スイッチ7Hは、一端がAND回路52の第1入力部52A に接続され、他端がグランドに接続されている。
このような長押遅延回路50では、精算スイッチ7Hが押圧操作されると、精算スイッチ7Hの内部接点61が閉状態となり、AND回路52の第1入力部52A の電圧レベルが速やかにHigh状態からLow状態へ変化する。
換言すると、精算スイッチ7Hが押圧操作されると、AND回路52の第1入力部52A の論理値が速やかに「0」から「1」へ移行する。
そして、精算スイッチ7Hの押圧操作によって精算スイッチ7Hの内部接点61が閉状態になると、電解コンデンサ53に蓄積された電荷が第2直流抵抗素子55及び精算スイッチ7Hの閉じた内部接点61を通ってグランドへ放電されるので、AND回路52の第2入力部52B の電圧レベル、すなわち、電解コンデンサ53の陽極側の電圧レベルは、低下していく。
ここで、電解コンデンサ53の陽極電圧レベルが電源電圧値Vccから、論理値の「0」から「1」へ移行する電圧Vまで低下する降下時間は、電解コンデンサ53の静電容量値及び第2直流抵抗素子55の直流抵抗値で決まる時定数に応じた速さで低下していく。
例えば、電解コンデンサ53の静電容量値Cが1μFとされ、第2直流抵抗素子55の直流抵抗値Rが470kΩとされているとする。この場合、時定数R・Cは、0.47となる。
そして、図5に示すように、時刻t0 で精算スイッチ7Hの押圧操作が開始され、時刻t1 で電解コンデンサ53の陽極電圧レベルが、電源電圧値Vccから、電源電圧値Vccの36.8%まで降下した場合、電解コンデンサ53の陽極電圧レベルが、電源電圧値Vccの100%から36.8%まで降下する降下時間をTとすると、降下時間Tは、時定数R・Cで表されるので、その値は、0.47秒、すなわち、470msとなる。
一方、押圧操作されていた精算スイッチ7Hの押圧操作が解除されると、精算スイッチ7Hの内部接点61が開状態となり、AND回路52の第1入力部52A の電圧レベルが速やかにLow状態からHigh状態へ変化する。
換言すると、精算スイッチ7Hの押圧操作が解除されると、AND回路52の第1入力部52A の論理値が速やかに「1」から「0」へ移行する。
そして、精算スイッチ7Hの押圧操作の解除によって精算スイッチ7Hの内部接点61が開状態になると、電源の陽極からの電流が電解コンデンサ53へ第1直流抵抗素子54及びダイオード56を通って、電解コンデンサ53へ流入し、電解コンデンサ53を充電するので、AND回路52の第2入力部52B の電圧レベル、すなわち、電解コンデンサ53の陽極側の電圧レベルは、上昇していく。
ここで、電解コンデンサ53の陽極電圧レベルが電源電圧値Vccから、論理値の「1」から「0」へ移行する電圧Vまで低下する降下時間は、電解コンデンサ53の静電容量値及び第1直流抵抗素子54の直流抵抗値で決まる時定数に応じた速さで低下していく。
例えば、電解コンデンサ53の静電容量値Cが1μFとされ、第1直流抵抗素子54の直流抵抗値Rが1kΩとされた場合、その時定数R・Cは、0.001となる。
そして、図6に示すように、時刻t0 で精算スイッチ7Hの押圧操作が解除され、時刻t2 で電解コンデンサ53の陽極電圧レベルが、0Vから電源電圧値Vccの63.2%まで上昇した場合、電解コンデンサ53の陽極電圧レベルが、電源電圧値Vccの0%から63.2%まで上昇する上昇時間をTとすると、上昇時間Tは、時定数R・Cで表されるので、その値は、0.001秒、すなわち、1msとなる。
以上において、長押遅延回路50は、入力信号の受信開始から所定時間が経過するまで、当該入力信号の受信時における状態が維持されると、具体的には、精算スイッチ7Hの内部接点61の閉状態が所定時間維持されると、AND回路52の第1入力部52A 及び第2入力部52B の論理値が両方とも「1」となり、出力部から当該入力信号を出力、すなわち、AND回路52の出力部52C から精算指令信号を出力するように形成されている。
そして、長押遅延回路50は、入力信号の受信開始から所定時間が経過する前に、当該入力信号の受信時における状態が途中で元に戻ると、具体的には、精算スイッチ7Hの内部接点61の閉状態が所定時間の経過前に解除されると、AND回路52の第2入力部52B の論理値が「1」になることがなく、これにより、当該入力信号を出力しない、すなわち、AND回路52の出力部52C から精算指令信号を出力しないように形成されている。
また、入力信号の受信時における状態が途中で元に戻ると、具体的には、精算スイッチ7Hの押圧操作が解除されると、電源の陽極からの電流がダイオード56を通って第2直流抵抗素子55をバイパスして電解コンデンサ53に流入するので、電解コンデンサ53が速やかに充電され、一旦、精算スイッチ7Hの押圧操作を解除すると、新たに精算スイッチ7Hの押圧操作を押し続けても、再度、所定時間の経過を待たないと、出力部52C から精算指令信号が出力されないようになっている。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、精算スイッチ7H及び主制御装置2Aの間に、入力部に入力された入力信号を所定時間遅らせて出力部から出力する長押遅延回路50を接続し、この長押遅延回路50で、入力信号の受信開始から所定時間が経過するまで、当該入力信号の受信時における状態が維持された場合に限り、出力部から当該入力信号を出力させ、当該入力信号の受信時における状態が途中で元に戻ると、当該入力信号を出力させないようにしたので、精算スイッチ7Hを誤って操作しても、精算スイッチ7Hの押圧状態を所定時間継続させる、いわゆる長押操作、例えば、0.5秒程度の長押操作を行わなければ、精算スイッチ7Hが送出する精算指令信号が主制御装置2Aまで到達することがない。
これにより、精算スイッチ7H及びマックスベットスイッチ7Eが近接配置され、遊技者がマックスベットスイッチ7Eを押圧操作する際に、誤って精算スイッチ7Hを押圧操作しても、精算スイッチ7Hが長押操作されなければ、精算動作が誤って起動されることがなく、従って、精算スイッチ7H及びマックスベットスイッチ7Eを互いに近接して配置しても何ら問題が生じることがない。
このため、スロットマシン1の外観をデザインするにあたり、精算スイッチ7H及びマックスベットスイッチ7Eを近接配置した意匠を採用することもでき、スロットマシン1の意匠上の自由度を拡大することができる。
ここで、長押遅延回路50は、電解コンデンサ53、直流抵抗素子54, 55、及び、ダイオード56と、AND回路52とを組み合わせた簡単で小型のものとなり、且つ、このような長押遅延回路50をスロットマシン1の前扉3の裏側に取り付けるようにしたので、長押遅延回路50を設置するにあたり、前扉3や筐体2を設計変更する必要がなく、しかも、長押遅延回路50の設置によって、主制御装置2Aのソフトウェアやハードウェアの変更が不要となり、これにより、スロットマシン1の製造コストの高騰を未然に防止することができる。
また、1枚ベットスイッチ7G及び主制御装置2Aの間にも、精算スイッチ7H及び主制御装置2Aの間と同様に、長押遅延回路50を接続したので、1枚ベットスイッチ7Gをマックスベットスイッチ7Eに近接して配置しても何ら問題が生じることがなくなり、スロットマシン1の外観をデザインするにあたり、精算スイッチ7H、1枚ベットスイッチ7G及びマックスベットスイッチ7Eを1箇所に近接配置した意匠を採用することもでき、スロットマシン1の意匠上の自由度を拡大することができ、しかも、小型の長押遅延回路50の追加で前述の機能が付加できるので、前扉3や筐体2の設計変更、及び、主制御装置2Aのソフトウェアやハードウェアの変更が必要なく、スロットマシン1の製造コストの高騰も未然に防止することができる。
さらに、長押遅延回路50が送受信する信号として、電圧レベルがHigh状態のときに「0」を示すとともにし、電圧レベルがLow状態のときに「1」を示す論理信号を採用し、且つ、所定量の電荷が蓄積されると、電圧レベルがHigh状態となる静電容量素子である電解コンデンサ53と、電解コンデンサ53への充電電流を調節するための第1直流抵抗素子54と、電解コンデンサ53の放電電流を調節するための第2直流抵抗素子55と、第2直流抵抗素子55に並列接続されて、充電時に第2直流抵抗素子55をバイパスする整流素子であるダイオード56とを含んで長押遅延回路50を構成したので、接続された外部のスイッチの接点、例えば、精算スイッチ7Hの内部接点61が閉状態から開状態に移行すると、電解コンデンサ53の充電が開始され、スイッチの接点が開状態から閉状態に移行すると、電解コンデンサ53に蓄積された電流の放電が開始されるようになる。
ここで、電解コンデンサ53の放電電流を調節するための第2直流抵抗素子55を設け、さらに、電解コンデンサ53の放電時間が充分長くなるように、第2直流抵抗素子55の直流抵抗値を大きく設定したので、接続されたスイッチが長押操作されて、当該スイッチの閉状態が所定時間継続されないと、電解コンデンサ53の電圧レベルがHigh状態からLow状態へ移行しなくなる。
一方、第2直流抵抗素子をバイパスするダイオードを設け、さらに、電解コンデンサ53の充電が短時間で完了するように、第1直流抵抗素子54の直流抵抗値を小さく設定したので、接続されたスイッチの押圧状態が解除され、電解コンデンサ53の充電が開始されると、電解コンデンサ53の充電が瞬時に完了するようになり、電解コンデンサ53の電圧レベルもLow状態からHigh状態へ瞬時に移行するようになる。
このため、スイッチの信号を主制御装置2Aに到達させるには、スイッチを押圧するとともに、その押圧状態を所定時間継続させる必要があり、所定時間が経過する前に、押圧状態が解除されると、瞬時に電解コンデンサ53の充電が完了され、それまで継続させたスイッチ操作が無効となるので、スイッチが長押操作された場合に限って、スイッチの信号が主制御装置2Aに到達し、これにより、精算スイッチ7Hや1枚ベットスイッチ7Gの誤操作を確実に防止することができる。
このような長押遅延回路50は、小型の電子素子である電解コンデンサ53、直流抵抗素子54, 55、ダイオード56及びAND回路52をそれぞれ1,2個ずつ組み合わせることで形成できるので、そのサイズを極めて小さくでき、しかも、安価に製造することができる。このため、前扉3や筐体2にそのまま取り付けることができ、前扉3、筐体2及び主制御装置2Aの設計変更が一切不要となり、精算スイッチ7Hや1枚ベットスイッチ7Gを長押操作式のものにするにあたり、スロットマシンの製造コストの高騰を確実に防止することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、前記実施形態では、精算スイッチ7Hや1枚ベットスイッチ7Gの誤操作を防止する誤操作防止装置として、精算スイッチ7Hや1枚ベットスイッチ7Gを長押しすることで、その信号を主制御装置2Aに到達させ、これにより、精算スイッチ7Hや1枚ベットスイッチ7Gの誤操作を防止する長押遅延回路50を採用したが、誤操作防止装置としては、マックスベットスイッチ7Eの操作前後の所定期間は、精算スイッチ7Hや1枚ベットスイッチ7Gの操作を無効にする操作キャンセル回路を採用してもよい。
すなわち、誤操作防止装置としては、精算スイッチからの受信した精算指令信号の出力を遅延させて行う出力する信号遅延回路と、所定のキャンセル時間経過するまで、精算指令信号を遮する信号キャンセル回路とを備えたものが採用できる。
以下に、信号遅延回路及び信号キャンセル回路について更に詳しく説明する。
一方の信号遅延回路は、精算スイッチからの精算指令信号の受信が入力部に入力可能とされ、入力部に精算指令信号を受信すると、当該精算指令信号の受信から、予め設定された所定の待機時間が経過するまで、出力部から当該精算指令信号を出力するのを待機し、所定の待機時間の経過後、出力部から当該精算指令信号を出力するように形成された回路である。
他方の信号キャンセル回路は、投入スイッチからの投入指令信号の受信が入力部に入力可能とされ、入力部に投入指令信号を受信すると、当該投入指令信号の受信から、予め設定された所定のキャンセル時間が経過するまで、前述した信号遅延回路の出力部から出力される精算指令信号を遮断し、所定のキャンセル時間経過後、その遮断状態を解除するように形成された回路である。
図7には、信号遅延回路と信号キャンセル回路とを備えた誤操作防止装置の一例として、リレーシーケンス回路によって形成された誤操作防止装置70が示されている。以下に、図7を参照しながら、誤操作防止装置70について説明する。
なお、信号遅延回路と信号キャンセル回路とを備えた誤操作防止装置としては、リレーシーケンス回路によって形成されたものに限らず、トランジスタ等のハードウェアからなるデジタル論理回路を備えたもの、あるいは、所定のソフトウェアが搭載された4ビットマイクロコンピュータからなるものも採用できる。
誤操作防止装置70は、図7に示すように、リレーシーケンス回路からなる信号遅延回路71と、この信号遅延回路71と同様に、リレーシーケンス回路によって形成された信号キャンセル回路72とを備えたものとなっている。
このうち、信号遅延回路71は、精算スイッチ7Hの内部接点61の開閉動作で生じる接点信号としての精算指令信号を受けるリレー71A と、精算指令信号で励磁され、励磁状態を自分で保持する自己保持用のリレー71B と、精算指令信号で起動されるタイマー71C とを備えたものである。
このような信号遅延回路71は、精算スイッチ7Hから精算指令信号を受信すると、タイマー71C が起動し、タイマー71C に設定された待機時間が経過すると、タイマー71C の内部a接点65A 及び内部b接点65B が作動するようになっている。
ここで、タイマー71C の内部b接点65B が作動して開状態となると、自己保持用のリレー71B 及びタイマー71C への電流を遮断するので、内部a接点65A は、開状態から閉状態へ移行しても、瞬時に開状態に戻るようになっている。
そして、タイマー71C の内部b接点65B は、開閉動作することで、信号遅延回路71の出力信号を形成するものである。
また、タイマー71C の内部b接点65B は、信号キャンセル回路72側に設けられている後述するリレー72B の内部b接点67B と直列に接続されている。これにより、信号遅延回路71の出力信号は、信号キャンセル回路72に入力されることとなっている。
以上において、精算スイッチ7Hの内部接点61の開閉動作で生じるパルス波形の精算指令信号は、信号遅延回路71に入力されると、入力から待機時間だけ遅れて、パルス波形の信号として、信号遅延回路71から出力されるようになっている。
信号キャンセル回路72は、マックスベットスイッチ7Eの内部接点64の開閉動作で生じる接点信号としてのマックスベット信号を受けるリレー72A と、マックスベット信号で励磁され、励磁状態を自分で保持する自己保持用のリレー72B と、マックスベット信号で起動されるタイマー72C とを備えたものである。
そして、リレー72B の内部b接点67B は、信号キャンセル回路72の出力信号を形成するものであり、信号遅延回路71の出力接点信号を
このような信号キャンセル回路72は、マックスベットスイッチ7Eからマックスベット信号を受信すると、タイマー72C が起動し、その後、タイマー72C に設定されたキャンセル時間が経過すると、タイマー72C の内部b接点66B が作動するようになっている。
ここで、マックスベット信号を受信してから、キャンセル時間が経過するまでの間、タイマー72C の内部b接点66B は、閉状態を維持するので、リレー72B に励磁電流が流れ続け、リレー72B の内部b接点67B は、開状態を維持する。
このため、信号遅延回路71側のタイマー71C の内部b接点65B は、開状態になったリレー72B の内部b接点67B によって、主制御装置2Aから遮断された状態となる。すなわち、精算指令信号が遮断されることとなる。
一方、マックスベット信号を受信してから、キャンセル時間が経過すると、タイマー72C の内部b接点66B が作動して開状態となり、自己保持用のリレー72B 及びタイマー72C への電流を遮断するので、リレー72B の内部b接点67B は、開状態から閉状態へ移行することとなる。
このため、信号遅延回路71側のタイマー71C の内部b接点65B は、閉状態になったリレー72B の内部b接点67B を通じて主制御装置2Aと導通可能な状態となる。すなわち、精算指令信号が主制御装置2Aに到達可能な状態となる。
以上により、精算スイッチ7Hの内部接点61の開閉動作で生じるパルス波形の精算指令信号は、信号キャンセル回路72に入力されても、精算スイッチ7Hの押圧操作の直前または直後に、マックスベットスイッチ7Eの押圧操作がなされている場合には、押圧操作によりマックスベットスイッチ7Eから出力されるマックスベット信号を受信した時点から、キャンセル時間が経過するまでの間、遮断されるようになっている。
そして、マックスベットスイッチ7Eが押圧操作された時点からキャンセル時間が経過した後には、その遮断状態が解除され、その後、精算スイッチ7Hを押圧操作すれば、精算スイッチ7Hの内部接点61の開閉動作で生じるパルス波形の精算指令信号は、信号キャンセル回路72に遮断されることなく、主制御装置2Aに到達するようになっている。
このような誤操作防止装置70を採用しても、前記実施形態と同様の作用効果を達成できるが、前記実施形態における長押遅延回路50は、誤操作防止装置70よりもサイズが小さく、且つ、低コストであるため、前記実施形態のように長押遅延回路50を採用するのが好ましい。
また、前記実施形態では、マックスベットスイッチ7E、1枚ベットスイッチ7G、及び、精算スイッチ7Hを互いに近接させて配置したが、マックスベットスイッチ7E、1枚ベットスイッチ7G、及び、精算スイッチ7Hは、必ずしも近接させて配置する必要はなく、図8に示すように、互いに離間して配置してもよい。
さらに、遊技機としては、スロットマシンに限らず、遊技球を遊技媒体として利用するパチンコ機でもよい。
パチンコ機を遊技機として採用する場合には、遊技媒体である遊技球をパチンコ機に投入する際に押圧操作される球貸しスイッチを投入スイッチとして採用し、この球貸しスイッチの押圧操作で投入された遊技球を返却する際に押圧操作される返却スイッチを精算スイッチとして採用すればよい。
1 遊技機としてのスロットマシン
2A 制御装置である主制御装置
7E 投入スイッチとしてのマックスベットスイッチ
7G 1枚ベットスイッチ
7H 精算スイッチ
50 長押遅延回路
52 AND回路
52A AND回路の第1入力部
52B AND回路の第2入力部
53 静電容量素子としての電解コンデンサ
54 第1直流抵抗素子
55 第2直流抵抗素子
56 整流素子としてのダイオード
61 精算スイッチの内部接点
62 第1直流抵抗素子及び整流素子の接続部
63 第2直流抵抗素子及び静電容量素子の接続部
71 信号遅延回路
72 信号キャンセル回路

Claims (4)

  1. 遊技媒体の投入の際に押圧操作され、この押圧操作により投入指令信号を出力する押しボタン式の投入スイッチと、この投入スイッチの押圧操作で投入された遊技媒体を元に戻す際に押圧操作され、この押圧操作により精算指令信号を出力する押しボタン式の精算スイッチと、前記投入スイッチからの投入指令信号及び前記精算スイッチからの精算指令信号を受信すると、それぞれの信号に応じた所定の制御動作を行う制御装置とを備えている遊技機であって、
    前記精算スイッチ及び前記制御装置の間には、入力部に入力された入力信号を所定時間遅らせて出力部から出力する長押遅延回路が接続され、
    この長押遅延回路は、入力信号の受信開始から所定時間が経過するまで、当該入力信号の受信時における状態が維持されると、出力部から当該入力信号を出力し、当該入力信号の受信時における状態が途中で元に戻ると、当該入力信号を出力しないように形成されたものであることを特徴とする遊技機。
  2. 当該遊技機は、遊技者による投入及び入賞によって内部に遊技媒体としてのメダルが蓄積可能とされ、遊技者が所定のベット操作でメダルをベットすると、遊技が開始できるスロットマシンであり、
    前記投入スイッチは、1回の押圧操作でベット可能な最大枚数のメダルをベットするマックスベットスイッチであり、
    押圧操作により投入指令信号を出力するとともに、1回の押圧操作で1枚のメダルのベットがなされる1枚ベットスイッチが前記マックスベットスイッチに加えて設けられ、
    前記1枚ベットスイッチ及び前記制御装置の間には、入力部に入力された入力信号を所定時間遅らせて出力部から出力する長押遅延回路が接続され、
    この長押遅延回路は、入力信号の受信開始から所定時間が経過するまで、当該入力信号の受信時における状態が維持されると、出力部から当該入力信号を出力し、当該入力信号の受信時における状態が途中で元に戻ると、当該入力信号を出力しないように形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 電圧レベルがHigh状態のときに「0」を示すとともにし、電圧レベルがLow状態のときに「1」を示す論理信号が採用され、
    前記精算スイッチ及び前記1枚ベットスイッチの各々は、押圧操作で閉じる内部接点を備えたものであり、
    前記長押遅延回路は、
    電源の陽極からの電流で充電される静電容量素子と、
    論理信号をそれぞれ受信する第1入力部及び第2入力部を有し、これら第1入力部及び第2入力部への入力信号が両方とも「1」を示す論理信号であるときに、「1」を示す論理信号を出力するとともに、これら第1入力部及び第2入力部への入力信号のうち少なくとも一方が「0」を示す論理信号であるときに、「0」を示す論理信号を出力するAND回路と、
    前記静電容量素子の充電電流を調節するための第1直流抵抗素子と、
    前記静電容量素子の放電電流を調節するための第2直流抵抗素子と、
    充電時に電源の陽極からの電流が前記第2直流抵抗素子をバイパスして前記静電容量素子に流入するように、前記第2直流抵抗素子と並列に接続された整流素子と、
    を備え、
    電源の陽極からグランドまでの間に、前記第1直流抵抗素子、前記整流素子及び前記静電容量素子が順次接続され、前記AND回路の第1入力部が前記第1直流抵抗素子及び前記整流素子の接続部に接続され、且つ、前記AND回路の第2入力部が前記第2直流抵抗子及び前記静電容量素子の接続部に接続され、
    前記長押遅延回路に接続されるスイッチは、一端が前記AND回路の第1入力部に接続され、他端がグランドに接続され、
    スイッチの接点が閉状態から開状態に移行すると、電源の陽極からの電流で静電容量素子の充電が開始され、スイッチの接点が開状態から閉状態に移行すると、スイッチを通って静電容量素子に蓄積された電流の放電が開始されるように形成されていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 遊技媒体の投入の際に押圧操作され、この押圧操作により投入指令信号を出力する押しボタン式の投入スイッチと、この投入スイッチの押圧操作で投入された遊技媒体を元に戻す際に押圧操作され、この押圧操作により精算指令信号を出力する押しボタン式の精算スイッチと、前記投入スイッチからの投入指令信号及び前記精算スイッチからの精算指令信号を受信すると、それぞれの信号に応じた所定の制御動作を行う制御装置とを備えている遊技機であって、
    前記精算スイッチからの精算指令信号の受信が入力部に入力可能とされ、入力部に精算指令信号を受信すると、当該精算指令信号の受信から、予め設定された所定の待機時間が経過するまで、出力部から当該精算指令信号を出力するのを待機し、所定の待機時間の経過後、出力部から当該精算指令信号を出力するように形成された信号遅延回路と、
    前記投入スイッチからの投入指令信号の受信が入力部に入力可能とされ、入力部に投入指令信号を受信すると、当該投入指令信号の受信から、予め設定された所定のキャンセル時間が経過するまで、前記信号遅延回路の出力部から出力される精算指令信号を遮断し、所定のキャンセル時間経過後、その遮断状態を解除するように形成された信号キャンセル回路と備えていることを特徴とする遊技機。
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