JP2019122656A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、このような遊技機としては、遊技者にとっての有利度を異ならせるために、上述の大当たりの抽選確率等が異なるように定められた複数段階の設定値からいずれかを設可能であるとともに、当該設定値を変更可能なものが知られている(特許文献1参照)。このような遊技機においては、設定されている設定値に応じて大当たりの抽選確率が異なることとなるため、遊技者の興趣を高めることができるようになっている。
ここで、上述の保留について大当たりである旨を示唆する演出の実行中に設定値の変更を行った場合、当該設定値の変更の前後で大当たりの抽選確率が異なることとなる。すると、設定値の変更前には、上述の保留について大当たりである旨の示唆が行われていたにもかかわらず、設定値の変更後には、当該保留について大当たりの抽選の結果がハズレとなるような事態が生じる可能性がある。このような事態が生じた場合には、演出において示唆される内容と大当たりの抽選の結果とが矛盾することとなり、遊技者に対して不信感を与えるおそれが生じていた。
以下、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。なお、下記の符号及び記載は、本発明の構成に相当する発明の実施の形態における構成の符号及び名称を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
ここで、「前記保留が記憶されておらず、かつ前記図柄表示手段による前記図柄の変動表示が行われていない」とは、遊技機に設けられている所定の記憶手段(メインRAM103)に保留の情報や変動表示に係る図柄の情報が記憶されていないことを意味するものであり、所定の記憶手段にもともと上述の情報が記憶されていない場合や、所定の記憶手段に上述の情報が記憶されていたものの、当該記憶手段の記憶内容を消去する処理(メインRAM103をクリアする処理)を行ったことで、当該記憶手段から上述の情報が消去された場合を含むものである。
(パチンコ機Pの外部構成)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
この遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
なお、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16の設置位置は特に限定されるものではない。
なお、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球は、1個以上であれば特に限定されるものではなく、いかなる個数にしてもよい。また、可動片16bが設けられている始動入賞口(第2始動入賞口16)と可動片16bが設けられていない始動入賞口(第1始動入賞口15)とでは、賞球の数を同一にしてもよいし、異ならせてもよい。
そして、大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では15個)の賞球が払い出される。
また、上皿6の前方位置には、遊技者が操作することにより遊技中や待機中等に実行される演出の進行や切り替えが可能な演出操作装置9が設けられている。この演出操作装置9は、回転操作が可能な操作ダイヤル9aと押下操作が可能な操作ボタン9bとから構成されている。
電源スイッチ650はオン又はオフに切り替えることが可能となっており、電源スイッチ650がオンになると電源基板600から各基板に電源が供給され、電源スイッチ650がオフになると電源基板600から各基板への電源の供給が停止する。
なお、本明細書においては、電源スイッチ650がオンになり電源が供給されることを「電源がオン」、「パチンコ機Pの電源がオン」になるともいい、電源スイッチ650がオフになり電源の供給が停止することを「電源がオフ」、「パチンコ機Pの電源がオフ」になるともいうものとする。
また、RAMクリアスイッチ660もオン又はオフに切り替えることが可能となっており、常態においてはオフになっている。
本形態における主制御基板100は、図5に示すように、長方形板状の基板であって、配線パターンが片面にのみ設けられた片面基板(1層基板)となっている。
なお、主制御基板100は、配線パターンが両面に設けられた両面基板(2層基板)を採用してもよい。また、主制御基板100としては、配線パターンが設けられた基板を複数層重ねて構成された多層基板(たとえば、4層基板)を採用することも考えられるが、たとえば中間層に違法な配線パターンが設けられた場合に当該違法な配線パターンの発見が困難となることから、1層基板や2層基板を採用するのが望ましい。
なお、メイン情報表示装置105は、4つの7セグメント表示器を横並びに配設して構成するのではなく、縦並びに配設して構成してもよいし、2行2列に配設して構成してもよい。また、メイン情報表示装置105を構成する7セグメント表示器の数は3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよい。また、メイン情報表示装置105は、7セグメント表示器により構成するのではなく、液晶表示器やドットマトリクス表示器等により構成してもよい。また、メイン情報表示装置105は、メインIC104から受信したデータを独自に処理する装置が内蔵されていなければ他の装置を内蔵してもよく、たとえば、メイン情報表示装置105の作動をコントロールするためのドライバ回路等を内蔵してもよい。
そして、このメインRAM103に記憶されたデータに基づいて、出玉率、特別電動役物比率、役物比率等の遊技に関する情報がメイン情報表示装置105に表示されるようになっている。
ここで、出玉率は、発射球数に対する総賞球数の割合であり、総賞球数/発射球数により算出される値である。また、特別電動役物比率は、総賞球数に対する特別電動役物総賞球の割合であり、特別電動役物総賞球数/総賞球数により算出される値である。また、役物比率は、総賞球数に対する役物総賞球数の割合であり、役物総賞球数/総賞球数により算出される値である。
また、本明細書においては、上述のメインRAM103に記憶される発射球数や払い出された賞球数等のデータを「遊技性能データ」ともいい、また、上述の出玉率等の遊技に関する情報を「遊技性能表示情報」ともいう。
そして、設定変更モードが設定された状態で、設定変更ボタンが操作されて設定変更スイッチ109がオンになることにより設定値を変更可能となっている。
また、パチンコ機Pに設定される設定値は、メインRAM103に記憶されるようになっており、設定値が変更される場合には、メインRAM103に記憶されている設定値が変更されることとなる。
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は、図6に示すように、主制御基板100、発射払出制御基板200、副制御基板300及び遊技球貸出制御基板400により構成されている。
また、図5に示すように、主制御基板100には、発射払出制御基板200及び副制御基板300が接続され、また、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400が接続されている。さらに、主制御基板100及び発射払出制御基板200には、遊技進行上の種々の情報をパチンコ機Pの外部(たとえば、遊技場のホールコンピュータ等)に出力するための外部情報端子基板500が接続されている。
この主制御基板100は、図6に示すように、メインCPU101と、メインROM102と、メインRAM103と、を備えている。そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで第2始動入賞口16や大入賞口18の開閉制御がなされ、また、各表示装置の表示制御がなされるようになっている。
図6に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球の発射を制御するための機器として、操作ハンドル5に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ5aと、操作ハンドル5の操作角度(回転角度)を検出する操作ボリューム5bと、遊技球の発射を停止する発射停止スイッチ5cと、上皿6に受容されている遊技球を発射装置(図示しておらず)に送る球送りソレノイド60と、遊技球を発射する発射モータ61と、が接続されている。また、タッチセンサ5a、操作ボリューム5b及び発射停止スイッチ5cから出力される制御信号が、発射払出制御基板200に入力されるようになっている。
そして、タッチセンサ5a及び操作ボリューム5bからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61を通電して遊技球を発射させる制御がなされる。これに対して、発射停止スイッチ5cからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61の通電を止めて遊技球の発射を停止させる制御がなされる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、特に図示していないが、遊技球が発射された旨を検出する発射センサが設けられており、この発射センサによる遊技球の発射の検出に基づいて、発射球数を取得できるようになっている。
球貸ボタン36が押下操作されると、遊技球貸出装置Rにより、記憶されている価値情報から所定の価値情報を減算する処理がなされるとともに、減算された価値情報に対応する個数の遊技球を払い出す制御がなされる。また、カード返却ボタン37が押下操作されると、遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御がなされる。
この副制御基板300は、図6に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるサブRAM303と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
サブCPU301は、主制御基板100から送信されるコマンドやタイマからの信号に基づき、サブROM302に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、画像表示を制御するための画像制御基板(特に図示しておらず)、音声出力を制御するための音声制御基板(特に図示しておらず)、照明の点灯を制御するための電飾制御基板(特に図示しておらず)に、演出実行用のコマンドを送信する。
そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、画像制御基板は演出表示装置21による画像表示を制御し、音声制御基板は音声出力装置10からの音声出力を制御し、電飾制御基板は演出照明装置23による照明の点灯を制御する。また、電飾制御基板は、操作ダイヤル9aの回転操作に基づき回転操作検出センサ9cから出力される回転操作検出信号、又は、操作ボタン9bの押下操作に基づき押下操作検出センサ9dから出力される押下操作検出信号が入力されると、所定のコマンドを副制御基板300に送信する。
また、主制御基板100には、供給される電源の電圧値を検知するための電断検知回路が設けられている。この電断検知回路は、供給される電源の電圧値が所定値以下となった場合(たとえば、電源スイッチ650がオフとなった場合や不測の電源断が発生した場合)に電断と判断して、主制御基板100へ電断発生信号を出力するとともに、電圧値が所定値よりも大きくなった場合(たとえば、電源スイッチ650がオンとなった場合や不測の電源断から復帰した場合)には電断から復帰したと判断して、主制御基板100への電断発生信号の出力を停止する。
そして、メインCPU101は、上述の電断発生信号を検出している場合には、メインRAM103へのアクセスを禁止することにより、メインRAM103の記憶領域に記憶されている遊技の進行に係る各種データ(第1特図保留数、第2特図保留数、特図遊技の進行状況を示す実行フェーズデータ、普図保留数、普図遊技の進行状況を示す普図実行フェーズデータ)を保持する処理(すなわち、バックアップ処理)を行い、電断発生信号を検出しなくなった場合には、メインCPU101は、メインRAM103へのアクセスの禁止を解除するとともに、電断からの復帰時における演出の制御に必要なデータの内容を示す各種コマンドを副制御基板300へ送信するようになっている。
ここで、電断発生時の処理が複雑になるのを防止すべく、本形態における副制御基板300には電断検知回路が設けられておらず、当該副制御基板300においては上述のようなバックアップ処理は行われない。そのため、電断から復帰した際には、サブCPU301がメインCPU101から送信される上述の各種コマンドに基づいて演出の制御を行うことにより、当該時点で適切な演出が実行できるようになっている。
さらに、本形態に係るパチンコ機Pでは、電断が発生した場合(電源スイッチ650がオフとなった場合、不測の電源断が発生した場合)には、電断復帰時に、電断発生時のチェックサムと電断復帰時のチェックサムとを比較することにより、電断発生時におけるメインRAM103の記憶データと電断復帰時におけるメインRAM103の記憶データとに不整合が生じているか否かが判断される。そして、不整合が生じていると判断された場合にも、メインRAM103において異常が発生したとして、メインRAM103に記憶されているすべてのデータをクリアする処理が実行される。
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技について、メインROM102に格納されている各種テーブルに基づいて説明する。
上述の如く、本形態のパチンコ機Pにおいては、特図遊技と普図遊技の遊技が並行して進行する。また、これら両遊技を進行する際の遊技状態としては、低確率遊技状態(いわゆる非確変状態)又は高確率遊技状態(いわゆる確変状態)のいずれかの遊技状態と、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれかの遊技状態と、が組み合わされたいずれかの遊技状態が設定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、通常遊技状態という)、又は、高確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、高確時短遊技状態という)のいずれかの遊技状態が設定される。
また、非時短遊技状態は、可動片16bが開きにくく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりにくく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しにくい遊技状態である。また、時短遊技状態は、非時短遊技状態よりも可動片16bが開きやすく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりやすく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすい遊技状態である。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、通常遊技状態が設定されるようになっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1遊技領域12aを流下する遊技球は、第1始動入賞口15への入球が可能となっている。また、第2遊技領域12bを流下する遊技球は、大入賞口18への入球、ゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球が可能となっている。そして、通常遊技状態中は、遊技球が第1始動入賞口15へ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、大入賞口18へ遊技球が入球し、或いは遊技球がゲート20を通過及び第2始動入賞口16へ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせる。
具体的には、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、演出表示装置21において第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われ、通常遊技状態が設定されると、演出表示装置21において第1遊技領域12aへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に用いられる乱数として、大当たりの判定に用いられる大当たり決定乱数、特別図柄の種別の決定に用いられる当たり図柄乱数、並びに、上述の変動演出のパターン(以下、変動演出パターンという)を決定するための変動モード番号、変動パターン番号の決定に用いられるリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数を有している。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の大当たり決定乱数は、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この大当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、変動演出パターンの決定に用いられる乱数は上述の3種類に限定されるものではなく、たとえば、これらの乱数に加えて他の乱数を用いてもよいし、これらの乱数のうちいずれか1又は複数の乱数を用いてもよい。
この保留記憶領域は、第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第1特図乱数という)を記憶するための第1保留記憶領域、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第2特図乱数という)を記憶するための第2保留記憶領域から構成されている。そして、これらの保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、第1特図乱数を計4組、第2特図乱数を計4組記憶可能となっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1保留記憶領域に記憶されている第1特図乱数の組数(以下、第1特図保留数という)は、第1特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶され、第2保留記憶領域に記憶されている第2特図乱数の組数(以下、第2特図保留数という)は、第2特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、第1特図乱数や第2特図乱数が保留記憶領域に記憶されることを「保留」や「保留記憶」ともいい、また、第1特図保留数や第2特図保留数を単に「保留数」ともいう。
なお、大当たりの抽選に係るテーブルはこれらに限定されるものではなく、他に、乱数に基づく判定や決定を行う必要がある場合には、適宜、テーブルを設けてもよい。
また、図7(a)〜(l)に示すように、低確率判定テーブル及び高確率判定テーブルにはそれぞれ、設定中の設定値に応じた6種類ずつが設けられている。
具体的には、低確率判定テーブルには、設定値が「1」である場合に参照される第1低確率判定テーブル110a、設定値が「2」である場合に参照される第2低確率判定テーブル110b、設定値が「3」である場合に参照される第3低確率判定テーブル110c、設定値が「4」である場合に参照される第4低確率判定テーブル110d、設定値が「5」である場合に参照される第5低確率判定テーブル110e、及び、設定値が「6」である場合に参照される第6低確率判定テーブル110fが設けられている。
高確率判定テーブルには、設定値が「1」である場合に参照される第1高確率判定テーブル110g、設定値が「2」である場合に参照される第2高確率判定テーブル110h、設定値が「3」である場合に参照される第3高確率判定テーブル110i、設定値が「4」である場合に参照される第4高確率判定テーブル110j、設定値が「5」である場合に参照される第5高確率判定テーブル110k、及び、設定値が「6」である場合に参照される第6高確率判定テーブル110lが設けられている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜199の数値範囲内で1個の当たり図柄乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によって大当たりに当選した場合に、遊技球が入球した始動入賞口に応じて、第1始動入賞口判定テーブル111a又は第2始動入賞口判定テーブル111bのいずれかの当たり図柄乱数判定テーブル111が選択され、取得された当たり図柄乱数と選択された当たり図柄乱数判定テーブル111とに基づいて、特別図柄の種別が決定される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、いずれの当たり図柄乱数判定テーブル111であっても、同一の大当たり図柄が決定されるようになっているが、これに限定されるものではなく、各テーブルにおいて異なる大当たり図柄が決定されるようにしてもよい。
すなわち、当たり図柄乱数判定テーブル111は、大当たりに当選した場合にのみ参照され、ハズレの場合には参照されないようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように大当たりの抽選によって特別図柄が決定されると、当該決定の結果に基づいて変動演出パターンを決定するための変動モード番号及び変動パターン番号が決定されるとともに、決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成される。そして、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、主制御基板100から副制御基板300に送信され、副制御基板300は、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の具体的な態様(たとえば、演出表示装置21の表示部21aに表示する画像等)を決定する。変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、変動演出の変動時間及び態様の決定に用いられるコマンドである。
このリーチグループ決定乱数判定テーブル112は、遊技状態、始動入賞口の種別、及び、保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)ごとに複数設けられている。ここでは、図9(a)〜(c)に示すように、遊技状態が非時短遊技状態であってかつ第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112についてのみ詳述し、他のリーチグループ決定乱数判定テーブル112の説明は省略する。
また、遊技状態が非時短遊技状態であり、かつ、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得された第2特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときは、当該抽選時の第2特図保留数が0〜3であった場合に(すなわち、第2特図保留数がいかなる個数であっても)、第3判定テーブル112cが選択される(図9(c)参照)。
また、図9(b)に示すように、第2判定テーブル112bによれば、リーチグループ決定乱数が0〜5999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が6000〜8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜9899であった場合に「第3グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900〜10006であった場合に「第4グループ」が決定される。
さらに、図9(c)に示すように、第3判定テーブル112cによれば、リーチグループ決定乱数が0〜7999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が8000〜10006であった場合に「第2グループ」が決定される。
このリーチモード決定乱数判定テーブル113は、大別して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に参照されるハズレ用判定テーブルと、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に参照される大当たり用判定テーブルと、を備えている。
また、図10(b)に示すように、第2グループ用判定テーブル113bによれば、リーチモード決定乱数が0〜1999であった場合に、「00H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第2変動テーブル114bが選択される。また、リーチモード決定乱数が2000〜2038であった場合に、「01H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第2変動テーブル114bが選択される。
また、図10(c)に示すように、第3グループ用判定テーブル113cによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に(すなわち、リーチモード決定乱数がいかなる値であっても)、「02H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第3変動テーブル114cが選択される。
さらに、図10(d)に示すように、第4グループ用判定テーブル113dによれば、リーチモード決定乱数が0〜1899であった場合に、「03H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第3変動テーブル114cが選択される。また、リーチモード決定乱数が1900〜2038であった場合に、「04H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第4変動テーブル114dが選択される。
ここでは、図11(a)及び(b)に示すように、非時短遊技状態において特別図柄X1が決定された場合に参照される第1大当たり用判定テーブル113e、及び、非時短遊技状態において特別図柄X2が決定された場合に参照される第2大当たり用判定テーブル113fについて説明し、他の大当たり用判定テーブルの説明は省略する。
また、第2大当たり用判定テーブル113fによれば、リーチモード決定乱数が0〜1399であった場合に、「33H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第32変動テーブル114gが選択される。また、リーチモード決定乱数が1400〜2038であった場合に、「34H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第32変動テーブル114gが選択される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、大当たりの抽選時の遊技状態、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルが設けられているが、始動入賞口の種別を考慮して、大当たりの抽選時の遊技状態、始動入賞口の種別、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルを設けるようにしてもよい。
ここでは、図12(a)〜(g)に示すように、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に決定される第1変動テーブル114a、第2変動テーブル114b、第3変動テーブル114c及び第4変動テーブル114d、並びに、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に決定される第30変動テーブル114e、第31変動テーブル114f及び第32テーブル114gについて説明し、他の変動パターン抽選テーブル114の説明は省略する。
たとえば、図12(a)に示すように、第1変動テーブル114aによれば、変動パターン乱数が0〜124であった場合に「00H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が125〜249であった場合に「01H」という変動パターン番号が決定される。また、図12(d)に示すように、第4変動テーブル114dによれば、変動パターン乱数が0〜119であった場合に「03H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が120〜249であった場合に「04H」という変動パターン番号が決定される。
なお、同様に、他の変動パターンテーブル114によっても、所定の変動パターン乱数に対応して、所定の変動パターン番号が決定されるようになっている(図12参照)。
本形態に係るパチンコ機Pは、上述の決定処理や特別遊技の制御を行うためのテーブルとして、変動時間決定テーブル115、特別電動役物作動テーブル116、及び、遊技状態設定テーブル117等を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pは、この変動時間決定テーブル115として、各変動モード番号に対応する変動演出の前半部分の変動時間(以下、前半変動時間という)が定められた第1変動時間決定テーブル115a、及び、各変動パターン番号に対応する変動演出の後半部分の変動時間(以下、後半変動時間という)が定められた第2変動時間決定テーブル115bを備えている(図13(a)及び(b)参照)。
そして、変動モード番号が決定されると、この決定された変動モード番号及び第1変動時間決定テーブル115aに基づき、対応する前半変動時間が決定される。また、変動パターン番号が決定されると、この決定された変動パターン番号及び第2変動時間決定テーブル115bに基づき、対応する後半変動時間が決定される。そして、このように決定された前半変動時間と後半変動時間の合計値が、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の全体の変動時間に相当する。
たとえば、決定された変動モード番号が「03H」及び変動パターン番号が「04H」であった場合には、変動モード番号「03H」に対応して「13秒」の前半変動時間が決定され、変動パターン番号「04H」に対応して「60秒」の後半変動時間が決定される。そして、これらの合計値「73秒(=13秒+60秒)」が、変動演出の全体の変動時間となる。
なお、変動演出の態様については、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するのではなく、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動モードコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出は、前半部分と後半部分とに分けるのではなく、より多くの部分に分けて、変動モードコマンドや変動パターンコマンドに基づいて、それぞれの部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出の態様は、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドのみならず、他のコマンドに基づいて決定してもよい。また、変動モードコマンド又は変動パターンコマンドのいずれかのみに基づいて決定してもよい。
この特別遊技においては、遊技者は、所定個数の期待値の賞球を獲得可能となる。
この特別遊技においては、遊技者は、特別図柄X1が決定された場合の特別遊技よりも少ない期待値の賞球を獲得可能となる。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図15に示すように、特別図柄X1又は特別図柄X2のいずれが決定された場合であっても、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定される。また、高確率遊技状態の継続回数(以下、高確回数という)及び時短遊技状態の継続回数(以下、時短回数という)はいずれも、100回に設定される。すなわち、特別遊技の終了後、大当たりの抽選の結果が100回導出されるまで、高確率時短遊技状態が継続する。また、この遊技状態の継続中に大当たりに当選した場合には、再度、高確回数及び時短回数が設定されるようになっている。したがって、特別遊技の終了後に高確率時短遊技状態が設定され、この遊技状態の継続中に大当たりに当選することなく、100回の抽選の結果がすべてハズレとなると、遊技状態が通常遊技状態に変更されることとなる。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球がゲート20を通過すると、第2始動入賞口16の可動片16bを作動させて当該可動片16bを開くか否かを決定する普通図柄の抽選が行われる。そして、この普通図柄の抽選によって当たりとなると、可動片16bが開き、第2始動入賞口16が開状態となるため、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
この普通図柄の抽選は、遊技球がゲート20を通過することを契機に取得される当たり決定乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための当たり決定乱数判定テーブル118に基づいて、行われる。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、当たり決定乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、普図保留記憶領域に記憶されている当たり決定乱数の数(以下、普図保留数という)は、普図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されることを「普図保留」ともいう。
本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技球がゲート20を通過すると、0〜65535の数値範囲内で1個の当たり決定乱数が取得される。そして、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が非時短遊技状態であれば、非時短判定テーブル118aが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された非時短判定テーブル118aとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。また、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が時短遊技状態であれば、時短判定テーブル118bが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された時短判定テーブル118bとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。
また、時短判定テーブル118bによれば、当たり決定乱数が1〜65000であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、65001〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この時短判定テーブル118bにおいて当たりとなる確率は65000/65536、すなわち、およそ99/100となる。
なお、普通図柄の抽選によって当たりとなった場合には当たり図柄が決定され、ハズレとなった場合にはハズレ図柄が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図17に示すように、遊技状態が非時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が3秒に決定され、遊技状態が時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が0.6秒に決定される。そして、普通図柄の変動時間が決定されると、この決定された普通図柄の変動時間の間、普通図柄表示装置32(図3参照)が点滅表示される。そして、普通図柄の抽選により当たりとなって当たり図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が点灯し、ハズレとなってハズレ図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が消灯する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、普通図柄表示装置32が点灯すると、第2始動入賞口16の可動片16bが、第2始動入賞口開放制御テーブル120に定められた態様で開閉するようになっている。具体的には、遊技状態が非時短遊技状態の場合には、図18に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが0.2秒(=0.2秒×1回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが0.2秒開放される。また、遊技状態が時短遊技状態の場合には、図18に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが2.4秒(=1.2秒×2回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが合計2.4秒開放される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述したように、電断から復帰する(電源スイッチ650がオンになる)と、電断発生直前に滞在していたモード、電断復帰時におけるRAMクリアスイッチ660のオン又はオフ、モード切り替えスイッチ108のオン又はオフの状態、メインRAM103における異常の発生の有無に応じて、いずれかのモードが設定される。
以下、電断復帰時におけるモードの設定、及び、当該モードの設定時に行われる処理について、具体的に説明する。
この場合には、電断復帰時において、モード切り替えスイッチ108がオンであり、かつRAMクリアスイッチ660がオンであったときには、設定変更モードが設定される。また、メインRAM103に記憶されているデータのうち設定値及び遊技性能データ以外(遊技の進行に係る各種データ)がすべてクリアされ、メイン情報表示装置105において、メインRAM103に記憶されている設定値が表示される。
この場合には、電断復帰時において、モード切り替えスイッチ108がオンであり、かつRAMクリアスイッチ660がオンであったときには、(1)の場合と同様に、設定変更モードが設定される。また、メインRAM103に記憶されているデータのうち設定値及び遊技性能データ以外がすべてクリアされ、メイン情報表示装置105において、メインRAM103に記憶されている設定値が表示される。
この場合には、電断復帰時において、モード切り替えスイッチ108がオンであり、かつRAMクリアスイッチ660がオンであったときには、(1)及び(2)の場合と同様に、設定変更モードが設定される。また、メインRAM103に記憶されているデータのうち設定値及び遊技性能データ以外がすべてクリアされ、メイン情報表示装置105において、メインRAM103に記憶されている設定値が表示される。
この場合には、電断復帰時において、モード切り替えスイッチ108がオンであり、かつRAMクリアスイッチ660がオンであったときには、設定変更モードが設定されるとともに、メインRAM103に記憶されているすべてのデータがクリアされる。これにより、メインRAM103に記憶されていた設定値は「1」に更新される。そして、メイン情報表示装置105において、メインRAM103に記憶されている設定値(すなわち、「1」)が表示される。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、当該データがクリアされると、パチンコ機Pは初期状態となる。具体的には、遊技状態が通常遊技状態に設定され、第1特図保留数、第2特図保留数及び普図保留数はいずれもリセットされる。また、電源がオフになる直前において、特別図柄の変動表示の実行中、特別遊技の実行中、普通図柄の変動表示の実行中であった場合には、これらの実行も強制的にリセットされる。
以上のように、RAMクリアスイッチ660がオンの状態で電源がオンになった場合には、初期状態になるとともに、設定変更モード又は通常モードのいずれかが設定されることとなる。
次に、電断復帰時(電源スイッチ650がオンになったとき)に設定確認モードが設定される際の処理について、図19を参照して、より具体的に説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、電断から復帰すると、まず、メインCPU101の起動等を行う起動処理が実行される。また、この起動処理の終了後に、モード切り替えスイッチ108のオン又はオフ、RAMクリアスイッチ660のオン又はオフ、メインRAM103において異常が発生したか否か等を判定する判定処理が実行される。そして、この判定処理において、モード切り替えスイッチ108がオン、RAMクリアスイッチ660がオフ、及び、メインRAM103において異常が発生していないと判定されると、その後、モード切り替えスイッチ108がオフになるまで、設定確認モードが設定される。モード切り替えスイッチ108がオフになると、設定中の設定確認モードを通常モードに切り替える切り替え処理が実行され、通常モードが設定されることとなる。
これにより、判定処理の開始後は、モード切り替えスイッチ108及びRAMクリアスイッチ660の切り替えが可能となり、判定処理において、モード切り替えスイッチ108のオン又はオフ、RAMクリアスイッチ660のオン又はオフを判定可能となる。また、設定確認モードの設定中に、モード切り替えスイッチ108がオフになった旨を検出可能となる。
なお、判定処理における判定の結果に基づいて設定確認モードの設定が行われることから、判定処理の終了までは、RAMクリアスイッチ660はオフとなっている必要があるものの、判定処理の終了後においては、RAMクリアスイッチ660はオン又はオフのいずれとなっていてもよい。また、通常モードに切り替える切り替え処理の終了後においては、モード切り替えスイッチ108はオン又はオフのいずれとなっていてもよい。ただし、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pでは、電源がオンとなっており、かつ通常モードが設定されているときに、モード切り替えスイッチ108及びRAMクリアスイッチ660がいずれもオンになると、設定変更モードが設定される。
電断復帰時に設定確認モードが設定される場合には、起動処理が開始されてから判定処理が終了するまでの間は、演出表示装置21において報知は行われない。そして、判定処理が終了し設定確認モードが設定されると、切り替え処理が開始されるまでの間、演出表示装置21において、設定確認モードの設定中である旨を示す設定確認中報知が実行される。そして、切り替え処理が開始されると、当該設定確認中報知は終了する。なお、設定確認中報知は、切り替え処理が終了するまで延長して実行してもよい。
電断復帰時に設定確認モードが設定される場合には、起動処理が開始されてから切り替え処理が開始するまでの期間において、上述のセキュリティ信号が所定時間(たとえば、50ms以上)出力される。なお、セキュリティ信号は、起動処理が開始されてから切り替え処理が終了するまでの期間において、所定時間出力するように設定してもよい。
次に、電断復帰時に設定変更モードが設定される際の処理について、図20を参照して、より具体的に説明する。
上述したように、本形態に係るパチンコ機Pでは、電断から復帰すると、起動処理及び判定処理が実行される。判定処理において、モード切り替えスイッチ108及びRAMクリアスイッチ660がオン、並びに、メインRAM103において異常が発生していないと判定されると、その後、モード切り替えスイッチ108がオフになるまで、設定変更モードが設定される。
設定変更モードの設定中においては、設定変更ボタンを押下し設定変更スイッチ109をオンにすることで、メインRAM103に記憶されている設定値を変更可能となっている。そして、モード切り替えスイッチ108がオフになると、これ以降はメインRAM103に記憶されている設定値の変更が不可となる。すなわち、この時点でメインRAM103に記憶されている設定値が、新たな設定値として確定することとなる。
また、モード切り替えスイッチ108がオフになると、設定中の設定変更モードを通常モードに切り替える切り替え処理が実行され、通常モードが設定される。
また、設定変更モードが設定されてから切り替え処理が終了するまでの間のいずれかの時点(たとえば、切り替え処理の終了時)において、メインRAM103に記憶されている遊技の進行に係る各種データをクリアする処理が実行される。
これにより、判定処理の開始後は、モード切り替えスイッチ108及びRAMクリアスイッチ660の切り替えが可能となるとともに、判定処理において、モード切り替えスイッチ108のオン又はオフ、RAMクリアスイッチ660のオン又はオフを判定可能となる。また、設定変更モードの設定中に、設定変更スイッチ109がオンになった旨、及び、モード切り替えスイッチ108がオフになった旨を検出可能となる。
なお、判定処理における判定の結果に基づいて設定変更モードの設定が行われることから、判定処理の終了までは、RAMクリアスイッチ660はオンとなっている必要があるものの、判定処理の終了後においては、RAMクリアスイッチ660はオン又はオフのいずれとなっていてもよい。また、通常モードに切り替える切り替え処理の終了後においては、モード切り替えスイッチ108はオン又はオフのいずれとなっていてもよい。ただし、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pでは、電源がオンとなっており、かつ通常モードが設定されているときに、モード切り替えスイッチ108及びRAMクリアスイッチ660がいずれもオンになると、設定変更モードが設定される。
次に、電断復帰時に異常モードが設定される際の処理について、図21を参照して、より具体的に説明する。
上述したように、電断から復帰すると、起動処理及び判定処理が実行される。判定処理において、モード切り替えスイッチ108及びRAMクリアスイッチ660の少なくともいずれか一方がオフであると判定され、かつ、メインRAM103において異常が発生していると判定されると、異常モードが設定される。
これに対して、メインRAM103において異常が発生していると判定された場合であっても、モード切り替えスイッチ108及びRAMクリアスイッチ660がいずれもオンであると判定された場合には、設定変更モードが設定される。
これにより、判定処理において、モード切り替えスイッチ108のオン又はオフ、RAMクリアスイッチ660のオン又はオフを判定可能となる。
また、起動処理が開始されてから判定処理が終了するまでの間は、演出表示装置21において報知は行われない。そして、判定処理が終了し異常モードが設定されると、演出表示装置21において、異常モードの設定中である旨を示す異常中報知が実行される。
さらに、起動処理が開始されてから判定処理が終了するまでの間は、パチンコ機Pの外部への信号出力は行われないものの、判定処理が終了した後は、上述のセキュリティ信号が出力される。
ここで、電断復帰時に設定された設定変更モード中においては、第1設定変更許可条件を満たしている場合にのみ、設定変更が可能となっている。本形態に係るパチンコ機Pでは、この第1設定変更許可条件として、前扉3が開放されていること、及び、モード切り替えスイッチ108がオンであることが定められている。
具体的には、メインCPU101は、設定変更ボタンが押下され設定変更スイッチ109がオンになると、第1設定変更許可条件を満たしているか否か、すなわち、前扉開放検出先センサ3aが前扉3の開放を検出しているか否か、及び、モード切り替えスイッチ108がオンであるか否かを判定する。そして、前扉3の開放を検出しており、かつモード切り替えスイッチ108がオンであると判定した場合に、メインRAM103に記憶されている設定値を1インクリメントした値に変更する。
たとえば、メインRAM103に記憶されている設定値が「2」であった場合において、設定変更スイッチ109がオンになると、上述の第1設定変更許可条件を満たしていれば、メインRAM103に記憶される設定値が「3」に変更されることとなる。そして、設定変更スイッチ109がオンになるごとに、メインRAM103に記憶される設定値が「4」「5」「6」と変更され、「6」の次には「1」に変更される。なお、メインRAM103に記憶される設定値が変更されるごとに、メイン情報表示装置105における設定値の表示も変更されるようになっている。
上述したように、本形態に係るパチンコ機Pでは、電断復帰時のみならず、電源がオンであり、かつ通常モードが設定されているときに、RAMクリアスイッチ660及びモード切り替えスイッチ108がオンになると、その後、再びモード切り替えスイッチ108がオフになるまで、設定変更モードが設定される。
なお、設定変更モード中は、当該設定変更モードが設定される前の通常モードにおいて行われていた特図遊技、普図遊技、特別遊技等が停止する。具体的には、通常モードにおいて、特別遊技の実行中、特別図柄の変動表示(変動演出)の実行中、普通図柄の変動表示の実行中等であった場合には、これらが停止する。
また、モード切り替えスイッチ108がオフになると、設定中の設定変更モードを通常モードに切り替える切り替え処理が実行され、通常モードが設定される。
また、設定変更モードが設定されると、切り替え処理が開始されるまでの間、演出表示装置21において、設定変更モードの設定中である旨を示す設定変更中報知が実行される。そして、切り替え処理が開始されると、当該設定変更中報知は終了する。
さらに、設定変更モードが設定されてから切り替え処理が開始されるまでの期間において、上述のセキュリティ信号が所定時間(50ms以上)出力される。
したがって、電源がオンであるときに設定される設定変更モードが終了し、通常モードが設定された場合には、パチンコ機Pは初期状態とならない。具体的には、設定変更モードが設定される前の遊技状態が設定され、設定変更モードが設定される前の通常モードにおいて、特別図柄の変動表示の実行中、特別遊技の実行中、普通図柄の変動表示の実行中等であった場合には、これらが再開される。
上述したように、電源がオンであるときに設定される設定変更モードが終了し、通常モードが設定された場合には、パチンコ機Pは初期状態とならず、設定変更モードが設定される前の状態で遊技が再開されることとなる。
ここで、設定変更モードが設定される前の通常モードにおいて、たとえば、変動演出が実行されており、この変動演出中に、当該時点で記憶されている保留についての大当たりの抽選の結果が大当たりである旨を示唆する先読み予告演出が実行されていたものとする。また、設定変更モード中に設定値の変更が行われたものとする。
この場合において、通常モードが設定されると、上述の保留については記憶されたままとなっているものの、設定変更モード中に設定値が変更されたことにより、この設定値の変更後においては、上述の保留についての大当たりの抽選の結果がハズレとなるような事態が生じる可能性がある。このような事態が生じた場合には、演出において示唆される内容と大当たりの抽選の結果とが矛盾することとなり、遊技者に対して不信感を与えるとともに、演出に対する興趣を低下させるおそれがある。
たとえば、メインRAM103に記憶されている設定値が「5」であった場合において、設定変更スイッチ109がオンになると、上述の第2設定変更許可条件を満たしていれば、メインRAM103に記憶される設定値が「6」に変更されることとなる。
設定変更スイッチ109がオンになった場合における設定値の変更の具体的な制御、メイン情報表示装置105における表示については、電断復帰時に設定される設定変更モードにおける内容と同様である。
すなわち、保留が記憶されておらず、かつ変動演出が実行されていない場合にのみ、設定値を変更することができるため、設定値の変更前後において、演出において示唆される内容と大当たりの抽選の結果とが矛盾するような事態が生じず、遊技者に対して不信感を与え、演出に対する興趣を低下させるのを防止することができるのである。
次に、上述の特図遊技、普図遊技及び特別遊技の進行に伴って主制御基板100で実行される処理の概要について、フローチャートを用いて説明する。
まず、主制御基板100のメイン処理を説明する。
電源基板600により電源が供給されると、メインCPU101にシステムリセットを発生させメインCPU101の起動等を行う起動処理が実行された後、メインCPU101は、図22のフローチャートに示すメイン処理を実行する。
ステップ101において、メインCPU101は、電断復帰時に設定される設定変更モードを制御する電断復帰時設定変更モード制御処理を実行する。そして、次のステップ102に進む。
ステップ103において、メインCPU101は、当たり図柄乱数を更新する際に参照される当たり図柄乱数用初期値更新乱数の更新を行う。この当たり図柄乱数用初期値更新乱数は、当たり図柄乱数の初期値を決定するためのものである。すなわち、当たり図柄乱数は、更新を開始する時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として更新が行われる。そして、この乱数範囲を1周すると、その時点における当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として、当たり図柄乱数の更新が継続されるようになっている。そして、次のステップ104に進む。
ステップ130において、メインCPU101は、メインROM102から起動プログラムを読み込む等、電断復帰時(電源スイッチがオンとなった場合、不測の電源断から復帰した場合)における各種処理を実行するために必要な初期設定処理を実行する。そして、次のステップ131に進む。
ステップ131において、メインCPU101は、電断復帰後に上述の各種処理の実行を開始するまでの待機時間である電断監視時間を、電断監視時間タイマにセットする。そして、次のステップ132に進む。
ステップ133において、メインCPU101は、上述のステップ131で設定された電断監視時間を経過したか否かを判定する。そして、経過していないと判定した場合、ステップ132に戻る。一方、経過したと判定した場合、次のステップ134に進む。なお、電断監視時間タイマには減算タイマを採用しており、上述の電断発生信号の検出の判定が実行されるごとにタイマカウンタが1ずつ減算され、0となった場合に電断監視時間が経過したと判定されるようになっている。
ステップ135において、メインCPU101は、モードの設定等の各種処理を行う電断復帰時モード設定処理を実行する。そして、次のステップ136へ進む。
そして、リセット処理の実行条件を満たしていないと判定した場合、ステップ139に進む。一方、リセット処理の実行条件を満たしていると判定した場合、次のステップ137に進む。
ステップ138において、メインCPU101は、リセット処理が実行されたことを示すRAMクリアコマンドを発射払出制御基板200や副制御基板300へ送信する。そして、ステップ141に進む。
ステップ140において、メインCPU101は、電断から復帰したことを示す電断復帰コマンドを発射払出制御基板200や副制御基板300へ送信する。そして、次のステップ141に進む。
本形態に係るパチンコ機Pにおいては、供給される電源の電圧が所定値以下となると、上述の主制御基板100のメイン処理に割り込んで、図24のフローチャートに示す電断退避処理が実行される。
ステップ151において、メインCPU101は、割り込みを許可するための処理を行う。そして、電断退避処理を終了する。
ステップ153において、メインCPU101は、電断監視時間を、電断監視時間タイマにセットする。そして、次のステップ154に進む。
ステップ155において、メインCPU101は、上述のステップ153で設定された電断監視時間を経過したか否かを判定する。そして、経過していないと判定した場合、ステップ154に戻る。一方、経過したと判定した場合、電断退避処理を終了し、上述の初期化処理を実行する。電断監視時間の経過の判定は、上述の初期化処理における判定と同様に行われる。
なお、電断が発生した場合には、上述のステップ153からステップ155までをループしている間、パチンコ機Pの作動が停止することとなる。
ステップ160において、メインCPU101は、モード切り替えスイッチ108がオンであるか否か、RAMクリアスイッチ660がオンであるか否か、及び、メインRAM103において異常が発生したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、次のステップ161に進む。
ステップ161において、メインCPU101は、上述のステップ160における判定処理を結果に基づいて、設定変更モード、設定確認モード、異常モード又は通常モードのいずれかのモードを設定する。そして、次のステップ162に進む。
ステップ163において、メインCPU101は、演出表示装置21に、上述のステップ161で設定されたモードに応じた報知(設定確認中報知、設定変更中報知、異常中報知)を行わせるためのコマンドを副制御基板300へ送信する報知コマンド送信処理を実行する。そして、次のステップ164に進む。
ステップ170において、メインCPU101は、設定変更モードが設定されているか否かを判定する。そして、設定変更モードが設定されていないと判定した場合、電断復帰時設定変更モード制御処理を終了する。一方、設定変更モードが設定されていると判定した場合、次のステップ171に進む。
ステップ171において、メインCPU101は、モード切り替えスイッチ108がオフであるか否かを判定する。そして、モード切り替えスイッチ108がオフであると判定した場合、ステップ175に進む。一方、モード切り替えスイッチ108がオフでない(すなわち、オンである)と判定した場合、次のステップ172に進む。
ステップ173において、メインCPU101は、第1設定変更許可条件を満たすか否か(すなわち、前扉3が開放されているか否か、モード切り替えスイッチ108がオンであるか否か)を判定する。そして、第1設定変更許可条件を満たしていないと判定した場合、ステップ171に戻る。一方、第1設定変更許可条件を満たしていると判定した場合、次のステップ174に進む。
また、上述のステップ171でモード切り替えスイッチ108がオフであると判定した場合に進むステップ175において、メインCPU101は、通常モードを設定するための切り替え処理を実行する。そして、次のステップ176に進む。
ステップ180において、メインCPU101は、設定確認モードが設定されているか否かを判定する。そして、設定確認モードが設定されていないと判定した場合、電断復帰時設定確認モード制御処理を終了する。一方、設定確認モードが設定されていると判定した場合、次のステップ181に進む。
ステップ181において、メインCPU101は、モード切り替えスイッチ108がオフであるか否かを判定する。そして、モード切り替えスイッチ108がオフでないと判定した場合、ステップ181に戻る。一方、モード切り替えスイッチ108がオフであると判定した場合、次のステップ182に進む。
ステップ183において、メインCPU101は、通常モードの設定に伴う各種処理を実行する。そして、電断復帰時設定確認モード制御処理を終了する。
主制御基板100に設けられたリセット用クロックパルス発生回路により、所定の周期(本形態に係るパチンコ機Pでは、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図28のフローチャートに示すタイマ割込処理が実行される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、主制御基板100のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ201において、メインCPU101は、当たり図柄乱数の更新を行う。具体的には、乱数カウンタを「1」加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを「0」に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。そして、次のステップ202に進む。
ステップ203において、メインCPU101は、特図遊技及び特別遊技に関する制御を行うための特図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ205において、メインCPU101は、各種エラーの発生や解除に関する制御を行うためのエラー関連処理を実行する。具体的には、前扉3の開放に基づく扉開放コマンドや、受皿7の満タン状態に基づく受皿満タンコマンド等を、主制御基板100が受信した場合に、メインCPU101は、対応するエラー指定コマンド(たとえば、扉開放指定コマンド、満タン状態指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶(セット)する。また、上述のコマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合に、メインCPU101は、対応するエラー解除指定コマンド(たとえば、扉閉鎖指定コマンド、満タン解除指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ207において、メインCPU101は、パチンコ機Pの遊技状態を当該パチンコ機Pの外部に出力するための外部情報データ、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉するための始動入賞口ソレノイドデータ、大入賞口18の開閉を制御するための大入賞口ソレノイドデータ、各種表示装置(第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置32、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39及び普通図柄保留表示装置33)の表示データ等の作成を実行する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ209において、メインCPU101は、電源がオンであるときに設定変更モードの設定等の各種処理を行う電源オン時モード設定処理を実行する。そして、主制御基板100のタイマ割込処理を終了する。
ステップ300において、メインCPU101は、遊技球がゲート20を通過したことに基づいて、普通図柄の抽選を行うためのゲート検出時処理を実行する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、メインCPU101は、遊技球が第1始動入賞口15を通過したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第1始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、メインCPU101は、遊技球が第2始動入賞口16を通過したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第2始動入賞口検出時処理を実行する。そして、センサ検出時処理を終了する。
ステップ400において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における普図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、当該値が4未満であると判定した場合、次のステップ402に進む。
ステップ403において、メインCPU101は、当たり決定乱数を取得して普図保留記憶領域に記憶し、ゲート検出時処理を終了する。
ステップ500において、メインCPU101は、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第1特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ502に進む。
ステップ503において、メインCPU101は、現時点の大当たり決定乱数を取得して第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ505において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ506に進む。
ステップ507において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第1保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ508に進む。
ステップ600において、メインCPU101は、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第2特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ602に進む。
ステップ603において、メインCPU101は、現時点の大当たり決定乱数を取得して第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ605において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ606に進む。
ステップ607において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第2保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ608に進む。
ステップ700において、メインCPU101は、実行フェーズデータの値をロードする。この実行フェーズデータは、当該特図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この実行フェーズデータは、後述する特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」と、後述する特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」と、後述する停止後処理の実行を示すデータ「02」と、後述する特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」と、後述する特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ700でロードした実行フェーズデータの値に基づき、特別図柄変動開始処理(ステップ701)、特別図柄変動停止処理(ステップ702)、停止後処理(ステップ703)、特別遊技制御処理(ステップ704)又は特別遊技終了処理(ステップ705)のいずれかを実行する。そして、特図関連制御処理を終了する。
ステップ800において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「00」でないと判定した場合、特別図柄変動開始処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「00」であると判定した場合、次のステップ801に進む。
ステップ801において、メインCPU101は、第2保留記憶領域の記憶部に第2特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第2特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第2特図乱数が記憶されていると判定した場合、ステップ804に進む。一方、第2特図乱数が記憶されていないと判定した場合、次のステップ802に進む。
ステップ803において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第1保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第1保留記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第1保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
ステップ805において、メインCPU101は、大当たり決定乱数判定テーブル110のうち、メインRAM103に記憶されている設定値及び現時点の遊技状態に対応するいずれかを選択し、選択したテーブルと上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を導出する大当たり判定処理を実行する。そして、次のステップ806に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pの特別図柄変動開始処理では、第1特図乱数及び第2特図乱数の両方が記憶されている場合には、第1特図乱数に優先して第2特図乱数が処理されるようになっているが、これに限定されるものではなく、保留記憶領域に記憶された順に処理してもよい。
ステップ808において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数に基づいて、変動演出パターンの決定に係る変動演出パターン決定処理を実行する。そして、次のステップ809に進む。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数が第1保留記憶領域に記憶されている場合には、第1特図保留数を認識できる態様で第1特図保留表示装置38が表示され、第2特図乱数が第2保留記憶領域に記憶されている場合には、第2特図保留数を認識できる態様で第2特図保留表示装置39が表示されるようになっている。そして、第1特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第1特図保留数が1つ減ることを示すように、第1特図保留表示装置38が表示制御され、第2特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第2特図保留数が1つ減ることを示すように、第2特図保留表示装置39が表示制御される。
そして、次のステップ810に進む。
また、上述のステップ802で第1保留記憶領域に第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合に進むステップ811において、メインCPU101は、変動表示が行われていないことに基づき、演出表示装置21においてデモ表示を行うためのデモ判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は特別図柄の変動表示が行われていない時間を計時するとともに、特別図柄の変動表示が行われることなく所定のデモ開始時間(たとえば、30秒)が経過した場合に、演出表示装置21にデモ画面を表示するためのデモコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別変動開始処理を終了する。
ステップ900において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ903に進む。一方、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ901に進む。
ステップ901において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態を確認する。そして、次のステップ902に進む。
また、上述のステップ900で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ903において、メインCPU101は、当該抽選の判定に係る始動入賞口の種別(すなわち、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への入球により取得されたものであるか)を確認するとともに、現時点の遊技状態、及び、現時点の保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)を確認する。そして、次のステップ904に進む。
ステップ905において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数と上述のステップ904で選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を決定し、当該グループの種別を所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ906に進む。
ステップ907において、メインCPU101は、上述のステップ902で選択されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ906で選択されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を決定し、この決定された変動モード番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ908に進む。
ステップ909において、メインCPU101は、上述のステップ908で選択された変動パターン抽選テーブル114と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を決定し、この決定された変動パターン番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ910に進む。
ステップ911において、メインCPU101は、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号に基づいて変動モードコマンドを生成し、所定の一時記憶領域に記憶された変動パターン番号に基づいて変動パターンコマンドを生成する。さらに、メインCPU101は、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、変動演出パターン決定処理を終了する。
ステップ1000において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「01」でないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「01」であると判定した場合、次のステップ1001に進む。
ステップ1002において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄を、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に停止表示するための停止表示データをセットし、特別図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1003に進む。
ステップ1004において、メインCPU101は、特別図柄を停止表示する停止表示時間を停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1005に進む。
ステップ1100において、メインCPU101は、実行フェーズデータが停止後処理の実行を示すデータ「02」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「02」でないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「02」であると判定した場合、次のステップ1101に進む。
ステップ1101において、メインCPU101は、上述のステップ1004で停止表示時間タイマカウンタにセットされた停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1102に進む。
ステップ1103において、メインCPU101は、時短回数更新処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、現時点の遊技状態が時短遊技状態であることを示す時短遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、時短遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた時短回数記憶領域を更新する。この時短回数記憶領域には、時短遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、時短遊技フラグをオフにする処理も実行する。また、時短遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1104に進む。
ステップ1105において、メインCPU101は、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1111に進む。一方、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1106に進む。
ステップ1107において、メインCPU101は、現時点の遊技状態をリセットする。そして、次のステップ1108に進む。
ステップ1109において、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄の種別に基づいて、メインRAM103にラウンド数をセットする。具体的には、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X1であれば、ラウンド数として「16」をセットし、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X2であれば、ラウンド数として「4」をセットする。そして、次のステップ1110に進む。
また、上述のステップ1105で停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1111において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を確認し、当該遊技状態を示す遊技状態コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1112に進む。
ステップ1200において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「03」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「03」であると判定した場合、次のステップ1201に進む。
ステップ1201において、メインCPU101は、上述のステップ1108でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過しているか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過していると判定した場合、次のステップ1202に進む。
ステップ1203において、メインCPU101は、停止表示された大当たり図柄の種別に応じた特別電動役物作動テーブル116に基づいて、大入賞口18の開閉を行う大入賞口開閉制御処理を実行する。そして、次のステップ1204に進む。
ステップ1205において、メインCPU101は、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技開始コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1206に進む。
なお、ラウンド遊技開始コマンドは、ラウンド遊技の回数ごとに設けられており、これにより、何回目のラウンド遊技が開始されたかを副制御基板300に伝達できるようになっている。
ステップ1207において、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されているラウンド数を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1208に進む。
ステップ1209において、メインCPU101は、特別遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をエンディング時間タイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別遊技制御処理を終了する。
ステップ1211において、メインCPU101は、特別遊技が終了したことを示す特別遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1212に進む。
ステップ1300において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「04」でないと判定した場合、特別遊技終了処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「04」であると判定した場合、次のステップ1301に進む。
ステップ1301において、メインCPU101は、終了した特別遊技の実行契機となった大当たり図柄(メインRAM103の記憶領域に記憶)を確認するとともに、上述の大当たり図柄に応じた遊技状態設定テーブル117に基づいて、特別遊技の終了後の遊技状態を設定する。具体的には、メインCPU101は、高確遊技フラグ、時短遊技フラグ、高確回数、時短回数を設定する。本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の大当たり図柄が特別図柄X1及びX2のいずれの場合であっても、高確遊技フラグ及び時短遊技フラグをいずれもオンとするとともに、高確回数及び時短回数のいずれにも「100」をセットする。そして、次のステップ1302に進む。
ステップ1303において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、特別遊技終了処理を終了する。
ステップ1400において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータの値をロードする。この普図実行フェーズデータは、当該普図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この普図実行フェーズデータは、後述する普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」と、後述する普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」と、後述する普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」と、後述する可動片制御処理の実行を示すデータ「13」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ1400でロードした普図実行フェーズデータの値に基づき、普通図柄変動開始処理(ステップ1401)、普通図柄変動停止処理(ステップ1402)、普通図柄停止後処理(ステップ1403)又は可動片制御処理(ステップ1404)のいずれかを実行する。そして、普図関連制御処理を終了する。
ステップ1500において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動開始処理の実行を示す「10」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「10」でないと判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「10」と判定した場合、次のステップ1501に進む。
ステップ1501において、メインCPU101は、普図保留記憶領域に当たり決定乱数が記憶されているか否か、すなわち、普図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、普図保留数カウンタが「1」以上でない(すなわち、「0」)と判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図保留数カウンタが「1」以上であると判定した場合、次のステップ1502に進む。
ステップ1503において、メインCPU101は、普図保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、普図保留記憶領域に記憶された当たり決定乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の当選判定処理に用いられるようになっている。そして、次のステップ1504に進む。
ステップ1505において、メインCPU101は、上述のステップ1504における当選判定処理の結果が当たりであるか否かを判定する。そして、当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合、ステップ1507に進む。一方、当たりであると判定した場合、次のステップ1506に進む。
また、上述のステップ1505で当選判定処理の結果が当たりでないと判定した場合に進むステップ1507において、メインCPU101は、ハズレ図柄データをメインRAM103の所定の普図記憶領域に記憶する。そして、次のステップ1508に進む。
ステップ1509において、メインCPU101は、普通図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、普通図柄表示装置32が点滅表示を開始する。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されている場合には、普図保留数を認識できる態様で普通図柄保留表示装置33が表示されるようになっている。そして、普通図柄の変動表示が行われる場合には、当該変動表示の開始と同時に、普図保留数が1つ減ることを示すように、普通図柄保留表示装置33が表示制御される。そして、次のステップ1510に進む。
ステップ1511において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動停止処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「11」をセットする。そして、普通図柄変動開始処理を終了する。
ステップ1600において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「11」でないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「11」であると判定した場合、次のステップ1601に進む。
ステップ1601において、メインCPU101は、上述のステップ1508で普図変動時間タイマカウンタにセットされた普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1602に進む。
ステップ1603において、メインCPU101は、普通図柄を停止表示する普図停止表示時間を普図停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1604に進む。
ステップ1700において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「12」でないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「12」であると判定した場合、次のステップ1701に進む。
ステップ1701において、メインCPU101は、上述のステップ1603で普図停止表示時間タイマカウンタにセットされた普図停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、当該普図停止表示時間が経過していないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、当該普図停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1702に進む。
ステップ1703において、メインCPU101は、普図関連制御処理において可動片制御処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「13」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
ステップ1800において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが可動片制御処理の実行を示すデータ「13」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「13」でないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「13」であると判定した場合、次のステップ1801に進む。
ステップ1801において、メインCPU101は、可動片16bが作動制御中であるか否か、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cが通電されているか否かを判定する。そして、可動片16bが作動制御中であると判定した場合、ステップ1804に進む。一方、可動片16bが作動制御中でないと判定した場合、次のステップ1802に進む。
ステップ1803において、メインCPU101は、第2始動入賞口開放制御テーブル120を参照し、上述のステップ1802で確認した遊技状態に応じて、始動入賞口ソレノイド16cの通電制御データ(開放データ)として、通電回数(開放回数)及び通電時間(開放時間)をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
ステップ1805において、メインCPU101は、可動片16bの作動の停止、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cの通電の停止を実行する。そして、次のステップ1806に進む。
ステップ1900において、メインCPU101は、モード切り替えスイッチ108がオンであるか否かを判定する。そして、モード切り替えスイッチ108がオンでないと判定した場合、電源オン時モード設定処理を終了する。一方、モード切り替えスイッチ108がオンであると判定した場合、ステップ1901に進む。
ステップ1901において、メインCPU101は、RAMクリアスイッチ660がオンであるか否かを判定する。そして、RAMクリアスイッチ660がオンでないと判定した場合、電源オン時モード設定処理を終了する。一方、RAMクリアスイッチ660がオンであると判定した場合、ステップ1902に進む。
ステップ1903において、メインCPU101は、メイン情報表示装置105に、設定変更モードに応じた表示内容(設定値)を表示させるメイン情報表示処理を実行する。そして、次のステップ1904に進む。
ステップ1905において、メインCPU101は、パチンコ機Pの外部に、設定変更モードに応じたセキュリティ信号を出力する信号出力処理を実行する。そして、次のステップ1906に進む。
ステップ2000において、メインCPU101は、設定変更モードが設定されているか否かを判定する。そして、設定変更モードが設定されていないと判定した場合、電源オン時設定変更モード制御処理を終了する。一方、設定変更モードが設定されていると判定した場合、次のステップ2001に進む。
ステップ2001において、メインCPU101は、モード切り替えスイッチ108がオフであるか否かを判定する。そして、モード切り替えスイッチ108がオフであると判定した場合、ステップ2005に進む。一方、モード切り替えスイッチ108がオフでないと判定した場合、次のステップ2002に進む。
ステップ2003において、メインCPU101は、第2設定変更許可条件を満たすか否か(すなわち、前扉開放検出先センサ3aが前扉3の開放を検出しているか否か、モード切り替えスイッチ108がオンであるか否か、特別図柄の変動表示が行われているか否か、第1特図保留数及び第2特図保留数がいずれも0であるか否か、並びに、特別遊技の実行中においては大入賞口18が閉鎖しているか否か)を判定する。そして、第2設定変更許可条件を満たしていないと判定した場合、ステップ2001に戻る。一方、第2設定変更許可条件を満たしていると判定した場合、次のステップ2004に進む。
また、上述のステップ2001でモード切り替えスイッチ108がオフであると判定した場合に進むステップ2005において、メインCPU101は、通常モードを設定するための切り替え処理を実行する。そして、次のステップ2006に進む。
上述の如く、主制御基板100において各種処理が実行されることにより、特図遊技及び普図遊技、並びに、特別遊技が進行することとなる。そして、これら遊技の進行中には、主制御基板100から種々のコマンドを副制御基板300に送信し、このコマンドを副制御基板300が受信することにより、当該副制御基板300において、遊技の進行に伴う演出の制御が行われる。
(a)及び(b)参照)、その後、左側に位置する演出図柄50(以下、第1停止図柄という)、右側に位置する演出図柄50(以下、第2停止図柄という)、中央に位置する演出図柄50(以下、第3停止図柄)という順番で停止表示される(図47(c)〜(e)参照)。
そして、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示される(図47(e)参照)。すなわち、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果が大当たりであることが報知される。
これに対して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には、特に図示していないが、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることはない。すなわち、少なくとも一の演出図柄50が他の演出図柄50とは異なる図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知される。
具体的には、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様が決定され、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様(リーチ発展演出の有無等)が決定されるようになっている。これにより、決定された態様に基づいた変動演出が、演出表示装置21において実行されることとなる。
上述の実施の形態では、電断発生直前に設定確認モードに滞在しており、かつ、電断復帰時にメインRAM103において異常が発生していなかった場合に、電断復帰時において、モード切り替えスイッチ108がオフであり、かつRAMクリアスイッチ660がオフであったときには、通常モードが設定されるとともに、メイン情報表示装置105において、メインRAM103に記憶されている遊技性能データに基づく遊技性能表示情報が表示されるようになっていたが、これに限定されるものではない。
たとえば、このときには、通常モードの代わりに設定確認モードを設定するとともに、メイン情報表示装置105において、遊技性能表示情報の代わりに、メインRAM103に記憶されている設定値を表示するようにしてもよい。
また、前扉3や本体枠2が閉鎖している場合には、モード切り替えスイッチ108がオンとなっても、当該モード切り替えスイッチ108がオフであるものとして扱い、設定変更モードが設定されないようにしてもよい。また、設定変更モード中に、前扉3や本体枠2が閉鎖した場合には、モード切り替えスイッチ108がオンとなっていても、当該モード切り替えスイッチ108がオフであるものとして扱い、設定変更モードを終了し、通常モードが設定されるようにしてもよい。
なお、モード切り替えスイッチ108がオンとなっても、当該モード切り替えスイッチ108がオフであるものとして扱う制御は、電断復帰時のみに行うように設定してもよい。このように設定した場合には、設定変更モード中に前扉3や本体枠が閉鎖しても、モード切り替えスイッチ108がオフであるものとは扱われないため、変更途中の設定値で確定してしまうことを防止することができる。
また、タイマ割込処理の実行に用いるタイマとして複数のタイマを設け、通常モードにおいて実行されるタイマ割込処理では特定のタイマを用いるとともに、設定確認モード及び設定変更モードにおいて実行されるタイマ割込処理では特定のタイマ以外のタイマを用いるようにしてもよい。
また、上述のようにアウト検出センサを設けた場合には、設定変更モード中において、上述のセキュリティ信号に加え、アウト検出センサによる検出内容を示すアウト信号を出力するようにしてもよい。
また、設定変更モード中においては、上述のセキュリティ信号に加え、パチンコ機Pが出力可能な既存の信号とは別個に設けられ、かつ設定変更モード中である旨を示す設定変更信号を出力するようにしてもよいし、上述のセキュリティ信号は出力せず、設定変更信号のみを出力するようにしてもよい。
また、設定変更信号は、既存の信号とは別個に設けるのではなく、既存の信号のいずれかを当該設定変更信号として用いるようにしてもよい。
また、設定変更モード中においては、モード切り替えスイッチ108がオフになることを契機として上述のセキュリティ信号の出力を開始するようにしてもよいし、モード切り替えスイッチ108がオフになる前から上述のセキュリティ信号を出力していた場合には、モード切り替えスイッチ108がオフになることを契機として当該セキュリティ信号の出力を終了するようにしてもよい。
また、通常モード中にモード切り替えスイッチ108がオンになった場合には、上述のセキュリティ信号を出力するようにしてもよい。
たとえば、第2設定変更許可条件としては、上述の条件の他、本体枠2が開放されていること、普通図柄の変動表示が行われていないこと、普図保留数が0であること等の条件を定めてもよい。また、前扉3が開放されていることの代わりに、本体枠2が開放されていることの条件を定めてもよい。
また、たとえば、大当たりに当選した後に、遊技領域12に設けられた特定のゲートを遊技球が通過することで特別遊技が開始されるように設定されているパチンコ機Pにおいては、大当たりに当選してから特別遊技が開始されるまでの期間中でないこと(大当たりに当選してから、上述の特定のゲートを遊技球が通過するまでの期間でないこと)等の条件を定めてもよい。
なお、上述の変形例は、可能な範囲で互いに組み合わせて構成することもできる。
21 演出表示装置
100 主制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM
Claims (1)
- 遊技球が流下可能な遊技領域と、
前記遊技領域に設けられ、遊技球が進入可能な始動領域と、
前記始動領域へ遊技球が進入したことを条件として、遊技者に有利な特別遊技の実行の可否の決定に係る乱数を取得し、所定数を上限に、保留として記憶する乱数取得手段と、
前記特別遊技の実行の可否の決定に基づいた図柄の変動表示を行う図柄表示手段と、を備え、
遊技者にとっての有利度が異なる複数段階の設定値のうちのいずれかを設定可能な遊技機において、
遊技機に設定されている設定値を変更可能な設定値変更手段を備え、
前記設定値変更手段は、
少なくとも、前記保留が記憶されておらず、かつ前記図柄表示手段による前記図柄の変動表示が行われていない場合に、前記設定値を変更可能であることを特徴とする遊技機。
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