JP6928579B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
このような遊技機としては、遊技者にとっての有利度を異ならせるために、上述の大当たりの抽選確率等が異なるように定められた複数段階の設定値からいずれかを設可能であるとともに、当該設定値を変更可能なものが知られている(特許文献1参照)。また、このような遊技機においては、電源断が発生したときに、設定されている設定値を保存するとともに、電源断から復帰したときに、保存された設定値と設定されている設定値とが一致しているか否かを判定し、一致していないと判定されたときには異常が発生したものとして所定の処理を実行するようなことが行われている(特許文献2参照)。
ここで、設定値は遊技の有利度に大きな影響を及ぼす情報であることから、設定値の確認や変更が可能な特定の状態が設定された場合には、この旨を適切に把握できるようにすることが望まれていた。
以下、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。なお、下記の符号及び記載は、本発明の構成に相当する発明の実施の形態における構成の符号及び名称を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(パチンコ機Pの外部構成)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
また、図1に示すように、前扉3の外周には、種々の色や発光パターンで発光することにより演出を行う前扉演出ランプDLが設けられており、前扉3の外周における左上部には、種々の色で発光することで、所定の発生条件の成立により生じる種々の特定状態を報知する状態報知ランプELが設けられている。前扉演出ランプDL及び状態報知ランプELはいずれも、複数色の発光が可能なLEDにより構成されている。
この遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
また、この可動片16bの構成は特に限定されるものではなく、たとえば、遊技盤11に直交する軸を中心に左右方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する一対の羽根部材や、水平な軸を中心に前後方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する蓋部材により構成してもよいし、また、上下方向にスライドして第2始動入賞口16を開閉するシャッター部材により構成してもよい。
なお、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16の設置位置は特に限定されるものではなく、たとえば、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16は、いずれの遊技領域12(第1遊技領域12a、第2遊技領域12b)を流下する遊技球も入球しやすいような位置に配置してもよい。
なお、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球は、1個以上であれば特に限定されるものではなく、いかなる個数にしてもよい。また、可動片16bが設けられている始動入賞口(第2始動入賞口16)と可動片16bが設けられていない始動入賞口(第1始動入賞口15)とでは、賞球の数を同一にしてもよいし、異ならせてもよい。本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球の数は3個、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球の数は1個となっている。
そして、常態においては、第1開閉扉18bが閉位置に位置し(すなわち、第1開閉扉18bが閉じられ)第1大入賞口18は閉鎖されているため、当該第1大入賞口18への遊技球の入球は不可能となっているものの、上述の特別遊技が実行されると、後述の第2入賞口55が開放される特定のラウンド遊技以外のラウンド遊技(本形態では、1ラウンド〜3ラウンド、及び、6ラウンド〜10ラウンド)において、第1開閉扉18bが開位置に位置し(すなわち、第1開閉扉18bが開き)第1大入賞口18が開放されるとともに、第1開閉扉18bが遊技球を第1大入賞口18へ導く受皿部材として機能することにより、第1大入賞口18への遊技球の入球が可能となる。
また、当該第1大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では15個)の賞球が払い出される。
なお、特に図示していないが、第1大入賞口18内には、第1大入賞口18へ入球した遊技球を第1大入賞口18の外部(遊技盤11の背面側)へ排出するための第1大入賞口排出口も設けられている。
そして、常態においては、第2開閉扉55bが閉位置に位置し(すなわち、第2開閉扉55bが閉じられ)第2大入賞口55は閉鎖されているため、当該第2大入賞口55への遊技球の入球は不可能となっているものの、上述の特別遊技が実行されると、特定のラウンド遊技(本形態では、4ラウンド及び5ラウンド)において、第2開閉扉55bが開位置に位置し(すなわち、第2開閉扉55bが開き)第2大入賞口55が開放されるとともに、第2開閉扉55bが遊技球を第2大入賞口55へ導く受皿部材として機能することにより、第2大入賞口55への遊技球の入球が可能となる。
また、当該第2大入賞口55へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では15個)の賞球が払い出される。
また、図4(a)〜(c)に示すように、第2アタッカー装置54の内部には、特定領域57を開閉可能なシャッター部59が設けられている。このシャッター部59は、遊技盤11に対して突没可能な板部材となっており、特別遊技の実行中は、予め定められた作動パターンで突没を繰り返すようになっている。そして、シャッター部59が遊技盤11から突出しているときには特定領域57が閉状態となり、第2アタッカー装置54内の底部を転動してきた遊技球は、特定領域57へ進入することができず、一般領域58へ進入することとなる。これに対して、シャッター部59が遊技盤11に没入しているときには特定領域57が開状態となり、第2アタッカー装置54内の底部を転動してきた遊技球は、特定領域57又は一般領域58のいずれかに進入することとなる。このように、第2アタッカー装置54の内部に進入した(第2大入賞口55へ入球した)遊技球が特定領域57へ進入するか否かは、第2アタッカー装置54内に遊技球が進入するタイミング、シャッター部59の突没のタイミング等に委ねられることとなる。
なお、シャッター部59は上述のような構成に限定されるものではなく、たとえば、特定領域57と一般領域58とを交互に開閉するような構成としてもよい。また、シャッター部59は設けなくてもよい。
さらに、本形態に係るパチンコ機Pでは、特定のラウンド遊技中に所定数(本形態では1個)の遊技球が特定領域57へ進入した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、遊技者にとって有利な遊技状態である高確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態に設定されるようになっている。これに対して、特定のラウンド遊技中に所定数の遊技球が特定領域57へ進入しなかった場合(すなわち、第2大入賞口55へ入球した遊技球がすべて一般領域58へ進入した場合)、特別遊技の終了後の遊技状態が、低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(通常遊技状態)に設定されるようになっている。
第2開閉扉55bの開閉パターン、及び、遊技状態の設定に関しては、後程詳述する。
なお、演出表示装置21は、液晶表示装置に限定されるものではなく、たとえば、外周に図柄が付された複数のドラムを用いて各種表示を行うドラム式の表示装置等を用いてもよい。
第1役物演出装置YS1は、駆動モータM1(図7参照)により、遊技領域12の中央上部に対応する初期位置から、遊技領域12のほぼ中央に対応する可動位置までの範囲内で上下に移動可能となっている。また、第2役物演出装置YS2は、駆動モータM2(図7参照)により、遊技領域12の左部に対応する初期位置から、当該初期位置よりも右寄りの可動位置までの範囲内で左右に移動可能となっている。第1役物演出装置YS1及び第2役物演出装置YS2はいずれも、常態においてはそれぞれの初期位置に停留しており、種々のタイミング(たとえば、所定の演出の実行時点等)で、可動位置まで移動する。
電源スイッチ650はオン又はオフに切り替えることが可能となっており、電源スイッチ650がオンになると電源基板600から各基板に電源が供給され、電源スイッチ650がオフになると電源基板600から各基板への電源の供給が停止する。
なお、本明細書においては、電源スイッチ650がオンになり電源が供給されることを「電源がオン」、「パチンコ機Pの電源がオン」になるともいい、電源スイッチ650がオフになり電源の供給が停止することを「電源がオフ」、「パチンコ機Pの電源がオフ」になるともいうものとする。
以下、主制御基板100について詳述する。
本形態における主制御基板100は、図6に示すように、長方形板状の基板であって、配線パターンが片面にのみ設けられた片面基板(1層基板)となっている。
なお、主制御基板100は、配線パターンが両面に設けられた両面基板(2層基板)を採用してもよい。また、主制御基板100としては、配線パターンが設けられた基板を複数層重ねて構成された多層基板(たとえば、4層基板)を採用することも考えられるが、たとえば中間層に違法な配線パターンが設けられた場合に当該違法な配線パターンの発見が困難となることから、1層基板や2層基板を採用するのが望ましい。
なお、メイン情報表示装置105は、4つの7セグメント表示器を横並びに配設して構成するのではなく、縦並びに配設して構成してもよいし、2行2列に配設して構成してもよい。また、メイン情報表示装置105を構成する7セグメント表示器の数は3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよい。また、メイン情報表示装置105は、7セグメント表示器により構成するのではなく、液晶表示器やドットマトリクス表示器等により構成してもよい。また、メイン情報表示装置105は、メインIC104から受信したデータを独自に処理する装置が内蔵されていなければ他の装置を内蔵してもよく、たとえば、メイン情報表示装置105の作動をコントロールするためのドライバ回路等を内蔵してもよい。
そして、このメインRAM103に記憶されたデータに基づいて、出玉率、特別電動役物比率、役物比率等の遊技に関する情報がメイン情報表示装置105に表示されるようになっている。
ここで、出玉率は、発射球数に対する総賞球数の割合であり、総賞球数/発射球数により算出される値である。また、特別電動役物比率は、総賞球数に対する特別電動役物総賞球の割合であり、特別電動役物総賞球数/総賞球数により算出される値である。また、役物比率は、総賞球数に対する役物総賞球数の割合であり、役物総賞球数/総賞球数により算出される値である。
また、本明細書においては、上述のメインRAM103に記憶される発射球数や払い出された賞球数等のデータを「遊技性能データ」ともいい、また、上述の出玉率等の遊技に関する情報を「遊技性能表示情報」ともいう。
そして、設定変更モードが設定された状態で、押下ボタン109aを操作する(RAMクリアスイッチ109がオンになる)ことにより、設定値を変更できる(切り替えることができる)ようになっている。パチンコ機Pに設定される設定値は、メインRAM103に記憶されるようになっており、設定値が変更される場合には、メインRAM103に記憶されている設定値が変更されることとなる。
また、主制御基板100の表面に設けられる装置や電子部品は、上述のものに限定されるものではなく、たとえば、メイン情報表示装置105への各種情報の表示の実行や表示内容の切り換えを行うためのスイッチ等を設けてもよい。また、メインRAM103に記憶されている情報のクリア及び設定値の変更はいずれも、RAMクリアスイッチ109により行われるようになっているが、これに限定されるものではない。たとえば、RAMクリアスイッチ109とは別個独立の設定変更スイッチを設け、RAMクリアスイッチ109はメインRAM103に記憶されている情報のクリアに用いるように設定し、設定変更スイッチは設定値の変更に用いるように設定してもよい。
次に、パチンコ機Pの作動を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は、図7に示すように、主制御基板100、発射払出制御基板200、副制御基板300、遊技球貸出制御基板400及び電源基板600により構成されている。
また、図7に示すように、主制御基板100には、発射払出制御基板200、副制御基板300及び電源基板600が接続され、また、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400が接続されている。さらに、主制御基板100及び発射払出制御基板200には、遊技進行上の種々の情報をパチンコ機Pの外部(たとえば、遊技場のホールコンピュータ等)に出力するための外部情報端子基板500が接続されている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、発射払出制御基板200が遊技球の発射及び賞球の払い出しの双方を制御しているが、遊技球の発射を制御する基板(発射制御基板)と、賞球の払い出しを制御する基板(払出制御基板)とを別個に設けてもよい。
この主制御基板100は、図7に示すように、メインCPU101と、メインROM102と、メインRAM103と、を備えている。そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
磁気検出センサとしては、第1始動入賞口15の周辺に向けられる磁気を検出する磁気検出センサ70a、第2始動入賞口16の周辺に向けられる磁気を検出する磁気検出センサ70b、第1大入賞口18の周辺に向けられる磁気を検出する磁気検出センサ70c、及び、第2大入賞口55の周辺に向けられる磁気を検出する磁気検出センサ70dが、それぞれ別個に接続されている。
電波検出センサとしては、遊技盤11の上部に照射される電波を検出する電波検出センサ71a、遊技盤11の中央に照射される電波を検出する電波検出センサ71b、及び、遊技盤11の下部に照射される電波を検出する電波検出センサ71cが、それぞれ別個に接続されている。
また、電波検出センサ71a,71b,71cは、電波を検出するとオンとなり各センサに対応する電波検出信号を主制御基板100に出力し、電波の検出中は、電波検出信号が連続して出力される。主制御基板100においては、入力された電波検出信号の種類により、いずれの箇所に照射された電波であるのかを把握することができる。そして、電波検出センサ71a,71b,71cは、電波を検出しなくなるとオフとなり主制御基板100への電波検出信号の出力を停止する。
また、振動検出センサ72は、パチンコ機Pが振動していることを検出するとオンとなり振動検出信号を主制御基板100に出力し、振動の検出中は、振動検出信号が連続して出力される。そして、振動検出センサ71は、パチンコ機Pの振動を検出しなくなるとオフとなり主制御基板100への振動検出信号の出力を停止する。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで第2始動入賞口16、第1大入賞口18、第2大入賞口55の開閉制御やシャッター部59の突没制御が行われ、また、各表示装置の表示制御が行われるようになっている。
これに対して、本体枠開放検出センサ2aは、本体枠2が開放されていることを検出しなくなるとオフとなり本体枠開放検出信号の出力を停止する。そして、発射払出制御基板200は、本体枠開放検出信号の入力が止まると、本体枠2が閉じられたと判断し、主制御基板100への本体枠開放コマンドの送信を停止する。
これに対して、前扉開放検出センサ3aは、前扉3が開放されていることを検出しなくなるとオフとなり扉開放検出信号の出力を停止する。そして、発射払出制御基板200は、扉開放検出信号の入力が止まると、前扉3が閉じられたと判断し、主制御基板100への扉開放コマンドの送信を停止する。
受皿満タン検出センサ7aは、遊技球が上述の所定位置に達したことを検出するとオンとなり受皿検出信号を発射払出制御基板200に出力するようになっており、貯留された遊技球が上述の所定位置に達している間は、受皿検出信号が連続して出力される。そして、発射払出制御基板200は、受皿検出信号が入力されると、受皿満タンコマンドを主制御基板100に送信する。
これに対して、受皿満タン検出センサ7aは、遊技球が上述の所定位置に達したことを検出しなくなるとオフとなり受皿検出信号の出力を停止する。そして、発射払出制御基板200は、受皿検出信号の入力が止まると、受皿7の満タン状態が解除されたと判断し、主制御基板100への受皿満タンコマンドの送信を停止する。
また、カード返却ボタン37が押下操作されると、カード返却スイッチ37aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、カードの返却を要求する返却要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが返却要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御がなされる。
この副制御基板300は、図7に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるサブRAM303と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、音声制御基板と電飾制御基板とを別個に設けているが、これらの基板の機能を集約した1枚の基板(音声電飾制御基板)を設け、当該基板により、音声出力及び照明の点灯のいずれをも制御するようにしてもよい。
また、主制御基板100には、供給される電力の電圧値を検知するための電断検知回路が設けられている。この電断検知回路は、供給される電力の電圧値が所定値以下となった場合(たとえば、電源スイッチ650がオフとなった場合や不測の電源断が発生した場合)に電断が発生したと判断して、主制御基板100へ電断発生信号を出力するとともに、電圧値が所定値よりも大きくなった場合(たとえば、電源スイッチ650がオンとなった場合や不測の電源断から復帰した場合)には電断から復帰したと判断して、主制御基板100への電断発生信号の出力を停止する。
そして、不整合が生じていないと判断された場合、メインCPU101は、メインRAM103へのアクセスの禁止を解除するとともに、電断からの復帰時における演出の制御に必要なデータの内容を示す各種コマンドを副制御基板300へ送信するようになっている。
なお、この場合にクリアするデータとしては、遊技の進行に係る各種データのみとしてもよい。すなわち、遊技性能データ及び設定値はクリアせずに記憶したままとしてもよい。そして、遊技性能データに関しては、特定の操作を行うことでクリアできるようにしてもよい。
具体的には、このイニシャル処理が実行されると、第1役物演出装置YS1及び第2役物演出装置YS2がいずれも可動位置まで移動した後、初期位置まで移動するようになっている。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、イニシャル処理が開始されてから終了するまでの時間が25秒となっている。
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技について、メインROM102に格納されている各種テーブルに基づいて説明する。
上述の如く、本形態のパチンコ機Pにおいては、特図遊技と普図遊技の遊技が並行して進行する。これら両遊技を進行する際の遊技状態としては、低確率遊技状態(いわゆる非確変状態)又は高確率遊技状態(いわゆる確変状態)のいずれかの遊技状態と、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれかの遊技状態と、が組み合わされたいずれかの遊技状態が設定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、通常遊技状態という)、又は、高確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、高確時短遊技状態という)のいずれかの遊技状態が設定される。
また、非時短遊技状態は、可動片16bが開きにくく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりにくく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しにくい遊技状態である。また、時短遊技状態は、非時短遊技状態よりも可動片16bが開きやすく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりやすく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすい遊技状態である。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、通常遊技状態が設定されるようになっている。
具体的には、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、演出表示装置21において第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われ、通常遊技状態が設定されると、演出表示装置21において第1遊技領域12aへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に用いられる乱数として、大当たりの判定に用いられる大当たり決定乱数、特別図柄の種別の決定に用いられる当たり図柄乱数、並びに、上述の変動演出のパターン(以下、変動演出パターンという)を決定するための変動モード番号、変動パターン番号の決定に用いられるリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数を有している。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の大当たり決定乱数は、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この大当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、変動演出パターンの決定に用いられる乱数は上述の3種類に限定されるものではなく、たとえば、これらの乱数に加えて他の乱数を用いてもよいし、これらの乱数のうちいずれか1又は複数の乱数を用いてもよい。
この保留記憶領域は、第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第1特図乱数という)を記憶するための第1保留記憶領域、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第2特図乱数という)を記憶するための第2保留記憶領域から構成されている。そして、これらの保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、第1特図乱数を計4組、第2特図乱数を計4組記憶可能となっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1保留記憶領域に記憶されている第1特図乱数の組数(以下、第1特図保留数という)は、第1特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶され、第2保留記憶領域に記憶されている第2特図乱数の組数(以下、第2特図保留数という)は、第2特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、第1特図乱数や第2特図乱数が保留記憶領域に記憶されることを「保留」や「保留記憶」ともいい、また、第1特図保留数や第2特図保留数を単に「保留数」ともいう。
なお、大当たりの抽選に係るテーブルはこれらに限定されるものではなく、他に、乱数に基づく判定や決定を行う必要がある場合には、適宜、テーブルを設けてもよい。
また、図8(a)〜(l)に示すように、低確率判定テーブル及び高確率判定テーブルにはそれぞれ、設定中の設定値に応じた6種類ずつが設けられている。
具体的には、低確率判定テーブルには、設定値が「1」である場合に参照される第1低確率判定テーブル110a、設定値が「2」である場合に参照される第2低確率判定テーブル110b、設定値が「3」である場合に参照される第3低確率判定テーブル110c、設定値が「4」である場合に参照される第4低確率判定テーブル110d、設定値が「5」である場合に参照される第5低確率判定テーブル110e、及び、設定値が「6」である場合に参照される第6低確率判定テーブル110fが設けられている。
高確率判定テーブルには、設定値が「1」である場合に参照される第1高確率判定テーブル110g、設定値が「2」である場合に参照される第2高確率判定テーブル110h、設定値が「3」である場合に参照される第3高確率判定テーブル110i、設定値が「4」である場合に参照される第4高確率判定テーブル110j、設定値が「5」である場合に参照される第5高確率判定テーブル110k、及び、設定値が「6」である場合に参照される第6高確率判定テーブル110lが設けられている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜199の数値範囲内で1個の当たり図柄乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によって大当たりに当選した場合に、遊技球が入球した始動入賞口に応じて、第1始動入賞口判定テーブル111a又は第2始動入賞口判定テーブル111bのいずれかの当たり図柄乱数判定テーブル111が選択され、取得された当たり図柄乱数と選択された当たり図柄乱数判定テーブル111とに基づいて、特別図柄の種別が決定される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、いずれの当たり図柄乱数判定テーブル111であっても、同一の大当たり図柄が決定されるようになっているが、これに限定されるものではなく、各テーブルにおいて異なる大当たり図柄が決定されるようにしてもよい。
すなわち、当たり図柄乱数判定テーブル111は、大当たりに当選した場合にのみ参照され、ハズレの場合には参照されないようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように大当たりの抽選によって特別図柄が決定されると、当該決定の結果に基づいて変動演出パターンを決定するための変動モード番号及び変動パターン番号が決定されるとともに、決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成される。そして、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、主制御基板100から副制御基板300に送信され、副制御基板300は、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の具体的な態様(たとえば、演出表示装置21の表示部21aに表示する画像等)を決定する。変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、変動演出の変動時間及び態様の決定に用いられるコマンドである。
このリーチグループ決定乱数判定テーブル112は、遊技状態、始動入賞口の種別、及び、保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)ごとに複数設けられている。ここでは、図10(a)〜(c)に示すように、遊技状態が非時短遊技状態であってかつ第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112についてのみ詳述し、他のリーチグループ決定乱数判定テーブル112の説明は省略する。
また、遊技状態が非時短遊技状態であり、かつ、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得された第2特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときは、当該抽選時の第2特図保留数が0〜3であった場合に(すなわち、第2特図保留数がいかなる個数であっても)、第3判定テーブル112cが選択される(図10(c)参照)。
また、図10(b)に示すように、第2判定テーブル112bによれば、リーチグループ決定乱数が0〜5999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が6000〜8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜9899であった場合に「第3グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900〜10006であった場合に「第4グループ」が決定される。
さらに、図10(c)に示すように、第3判定テーブル112cによれば、リーチグループ決定乱数が0〜7999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が8000〜10006であった場合に「第2グループ」が決定される。
このリーチモード決定乱数判定テーブル113は、大別して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に参照されるハズレ用判定テーブルと、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に参照される大当たり用判定テーブルと、を備えている。
また、図11(b)に示すように、第2グループ用判定テーブル113bによれば、リーチモード決定乱数が0〜1999であった場合に、「00H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第2変動テーブル114bが選択される。また、リーチモード決定乱数が2000〜2038であった場合に、「01H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第2変動テーブル114bが選択される。
また、図11(c)に示すように、第3グループ用判定テーブル113cによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に(すなわち、リーチモード決定乱数がいかなる値であっても)、「02H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第3変動テーブル114cが選択される。
さらに、図11(d)に示すように、第4グループ用判定テーブル113dによれば、リーチモード決定乱数が0〜1899であった場合に、「03H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第3変動テーブル114cが選択される。また、リーチモード決定乱数が1900〜2038であった場合に、「04H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第4変動テーブル114dが選択される。
ここでは、図12(a)及び(b)に示すように、非時短遊技状態において特別図柄X1が決定された場合に参照される第1大当たり用判定テーブル113e、及び、非時短遊技状態において特別図柄X2が決定された場合に参照される第2大当たり用判定テーブル113fについて説明し、他の大当たり用判定テーブルの説明は省略する。
また、第2大当たり用判定テーブル113fによれば、リーチモード決定乱数が0〜1399であった場合に、「33H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第32変動テーブル114gが選択される。また、リーチモード決定乱数が1400〜2038であった場合に、「34H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第32変動テーブル114gが選択される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、大当たりの抽選時の遊技状態、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルが設けられているが、始動入賞口の種別を考慮して、大当たりの抽選時の遊技状態、始動入賞口の種別、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルを設けるようにしてもよい。
ここでは、図13(a)〜(g)に示すように、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に決定される第1変動テーブル114a、第2変動テーブル114b、第3変動テーブル114c及び第4変動テーブル114d、並びに、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に決定される第30変動テーブル114e、第31変動テーブル114f及び第32テーブル114gについて説明し、他の変動パターン抽選テーブル114の説明は省略する。
たとえば、図13(a)に示すように、第1変動テーブル114aによれば、変動パターン乱数が0〜124であった場合に「00H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が125〜249であった場合に「01H」という変動パターン番号が決定される。また、図13(d)に示すように、第4変動テーブル114dによれば、変動パターン乱数が0〜119であった場合に「03H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が120〜249であった場合に「04H」という変動パターン番号が決定される。
なお、同様に、他の変動パターンテーブル114によっても、所定の変動パターン乱数に対応して、所定の変動パターン番号が決定されるようになっている(図13参照)。
本形態に係るパチンコ機Pは、上述の決定処理や特別遊技の制御を行うためのテーブルとして、変動時間決定テーブル115、特別電動役物作動テーブル116、及び、遊技状態設定テーブル117等を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pは、この変動時間決定テーブル115として、各変動モード番号に対応する変動演出の前半部分の変動時間(以下、前半変動時間という)が定められた第1変動時間決定テーブル115a、及び、各変動パターン番号に対応する変動演出の後半部分の変動時間(以下、後半変動時間という)が定められた第2変動時間決定テーブル115bを備えている(図14(a)及び(b)参照)。
そして、変動モード番号が決定されると、この決定された変動モード番号及び第1変動時間決定テーブル115aに基づき、対応する前半変動時間が決定される。また、変動パターン番号が決定されると、この決定された変動パターン番号及び第2変動時間決定テーブル115bに基づき、対応する後半変動時間が決定される。そして、このように決定された前半変動時間と後半変動時間の合計値が、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の全体の変動時間に相当する。
たとえば、決定された変動モード番号が「03H」及び変動パターン番号が「04H」であった場合には、変動モード番号「03H」に対応して「13秒」の前半変動時間が決定され、変動パターン番号「04H」に対応して「60秒」の後半変動時間が決定される。そして、これらの合計値「73秒(=13秒+60秒)」が、変動演出の全体の変動時間となる。
なお、変動演出の態様については、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するのではなく、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動モードコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出は、前半部分と後半部分とに分けるのではなく、より多くの部分に分けて、変動モードコマンドや変動パターンコマンドに基づいて、それぞれの部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出の態様は、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドのみならず、他のコマンドに基づいて決定してもよい。また、変動モードコマンド又は変動パターンコマンドのいずれかのみに基づいて決定してもよい。
第1大入賞口18が開放されるラウンド遊技は、第1アタッカー装置17の第1開閉扉18bが開くことにより第1大入賞口18が開放されてから、第1大入賞口18へ所定の終了個数の遊技球が入球するか、若しくは、予め定められた開放時間が経過することによって、開放されていた第1大入賞口18が閉鎖されて終了する。また、第2大入賞口55が開放されるラウンド遊技は、第2アタッカー装置54の第2開閉扉55bが開くことにより第2大入賞口55が開放されてから、第2大入賞口55へ所定の終了個数の遊技球が入球するか、若しくは、予め定められた開放時間が経過することによって、開放されていた第2大入賞口55が閉鎖されて終了する。
これに対して、4ラウンド及び5ラウンドの各ラウンド遊技中においては、第2大入賞口55が1回開放されるように設定されている。そして、この1回の開放における開放時間が29.0秒に設定されている。すなわち、上述のラウンド遊技においては、第2大入賞口ソレノイド55cが通電制御されることにより、第2開閉扉55bが、閉位置から開位置に変位して開位置に29.0秒位置した後、開位置から閉位置へ変位するという態様で作動するようになっている。
これに対して、4ラウンド及び5ラウンドの各ラウンド遊技中においては、第2大入賞口55は、0.1秒開放された後1.0秒閉鎖されるというパターンが10回繰り返される。すなわち、上述のラウンド遊技においては、第2大入賞口ソレノイド55cが通電制御されることにより、第2開閉扉55bが、閉位置から開位置に変位して開位置に0.1秒位置した後、開位置から閉位置へ変位して閉位置に1.0秒位置するという態様での作動を10回繰り返すようになっている。
すなわち、特別図柄X2が決定された場合には、特別図柄X1が決定された場合よりも、4ラウンド及び5ラウンドの各ラウンド遊技中に、特定領域57へ遊技球を進入させることが困難となっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、図16(a)及び(b)に示すように、遊技状態設定テーブル117として、特別遊技中に特定領域57へ所定数の遊技球が進入した場合に参照される第1状態設定テーブル117aと、特別遊技中に特定領域57へ所定数の遊技球が進入しなかった場合に参照される第2状態設定テーブル117bと、が設けられている。
また、図16(a)に示すように、上述の場合には、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率遊技状態に設定されると同時に、時短遊技状態に設定され、時短遊技状態の継続回数(以下、時短回数という)は10000回に設定される。すなわち、特別遊技の終了後、大当たりの抽選の結果が10000回導出されるまで、時短遊技状態が継続する。
なお、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pでは、高確率遊技状態における大当たりの当選確率がおよそ1/59となっているため、実質的には、大当たりに再度当選するまで、高確率遊技状態及び時短遊技状態が継続することとなる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、特別図柄X1が決定された場合には、4ラウンド及び5ラウンドの各ラウンド遊技中に所定数の遊技球を特定領域57へ進入させることができる。したがって、特別図柄X1が決定された場合には、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定される。これに対して、特別図柄X2が決定された場合には、4ラウンド及び5ラウンドの各ラウンド遊技中に所定数の遊技球を特定領域57へ進入させることができない。したがって、特別図柄X2が決定された場合には、特別遊技の終了後の遊技状態が通常遊技状態に設定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球がゲート20を通過すると、第2始動入賞口16の可動片16bを作動させて当該可動片16bを開くか否かを決定する普通図柄の抽選が行われる。そして、この普通図柄の抽選によって当たりとなると、可動片16bが開き、第2始動入賞口16が開状態となるため、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
この普通図柄の抽選は、遊技球がゲート20を通過することを契機に取得される当たり決定乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための当たり決定乱数判定テーブル118に基づいて、行われる。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、当たり決定乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、普図保留記憶領域に記憶されている当たり決定乱数の数(以下、普図保留数という)は、普図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されることを「普図保留」ともいう。
本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技球がゲート20を通過すると、0〜65535の数値範囲内で1個の当たり決定乱数が取得される。そして、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が非時短遊技状態であれば、非時短判定テーブル118aが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された非時短判定テーブル118aとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。また、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が時短遊技状態であれば、時短判定テーブル118bが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された時短判定テーブル118bとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。
また、時短判定テーブル118bによれば、当たり決定乱数が1〜65000であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、65001〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この時短判定テーブル118bにおいて当たりとなる確率は65000/65536、すなわち、およそ99/100となる。
なお、普通図柄の抽選によって当たりとなった場合には当たり図柄が決定され、ハズレとなった場合にはハズレ図柄が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図18に示すように、遊技状態が非時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が3秒に決定され、遊技状態が時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が0.6秒に決定される。そして、普通図柄の変動時間が決定されると、この決定された普通図柄の変動時間の間、普通図柄表示装置32(図3参照)が点滅表示される。そして、普通図柄の抽選により当たりとなって当たり図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が点灯し、ハズレとなってハズレ図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が消灯する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、普通図柄表示装置32が点灯すると、第2始動入賞口16の可動片16bが、第2始動入賞口開放制御テーブル120に定められた態様で開閉するようになっている。具体的には、遊技状態が非時短遊技状態の場合には、図19に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが0.2秒(=0.2秒×1回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが0.2秒開放される。また、遊技状態が時短遊技状態の場合には、図18に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが2.4秒(=1.2秒×2回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが合計2.4秒開放される。
上述したように、パチンコ機Pの電源がオフからオンになると(電断から復帰すると)、電源がオフとなる前(電断発生直前)に滞在していたモード、電源がオンとなった時点(電断復帰時)における設定スイッチ108のオン又はオフ、RAMクリアスイッチ109のオン又はオフ、本体枠開放検出センサ2aのオン又はオフ(本体枠2の開放又は閉鎖)、電源がオフとなった時点で行われるメインRAM103のバックアップ処理に関する異常(以下、バックアップ異常という)の発生の有無、メインRAM103における異常(以下、RAM異常という)の発生の有無に応じて、いずれかのモードが設定される。
以下、電断復帰時におけるモードの設定について、図20〜図21を参照して具体的に説明する。
この場合には、図20に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定変更モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであったときにも、電断復帰時に、電断発生直前の滞在モードが設定される。すなわち、電断復帰時に設定されるモードは、電断発生直前の滞在モードのままとなる。
また、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モードであって、かつ特別遊技中であったときには、電断復帰時には特別遊技が再開される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、原則として、設定スイッチ108がオンとなっている間のみ、設定変更モード又は設定確認モードに滞在するようになっている。上述の場合には、電断発生直前の滞在モードが設定変更モードであったときには電断復帰時に設定変更モードが設定され、電断発生直前の滞在モードが設定確認モードであったときには電断復帰時に設定確認モードが設定されるが、設定スイッチ108はオフであるため、設定変更モード又は設定確認モードが設定された後すぐに遊技可能モードが設定(遊技可能モードに変更)されることとなる。したがって、電断復帰後は、外見から、設定変更モード又は設定確認モードが設定されていると認識するのは困難であり、遊技可能モードが設定されていると認識される。
この場合にも、図20に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定変更モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであったときにも、電断復帰時に、電断発生直前の滞在モードが設定される。
また、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モードであって、かつ特別遊技中であったときには、電断復帰時には特別遊技が再開される。
また、この場合に、電断復帰時に設定変更モード又は設定確認モードが設定されたときには、その後すぐに遊技可能モードが設定されることはない。
この場合には、図20に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定確認モードであったときには、電断復帰時に、初期化処理(遊技性能データ及び遊技の進行に係る各種データのクリア)が行われた後、遊技可能モードが設定される。また、電断発生直前の滞在モードが設定変更モードであったときには、電断復帰時に、初期化処理が行われた後、設定変更モードが設定される。また、電断発生直前の滞在モードが遊技停止モードであったときには、電断復帰時に、遊技停止モードが設定される。
また、初期化処理により遊技の進行に係る各種データがクリアされるため、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モードであった場合に、保留が記憶されていたときや特別図柄や普通図柄の変動表示中であったときには、記憶されていた保留はクリアされ、特別図柄や普通図柄の変動表示はリセットされる。特別遊技中であったときには、この特別遊技もリセットされる。
また、電断発生直前の滞在モードが設定変更モードであって、かつ設定値の変更中であったとき、電断復帰後の初期化処理では設定値はクリアされないため、電断復帰後に設定された設定変更モードにおいても、電断発生直前に変更中の設定値(メインRAM103に記憶されている設定値)がそのまま維持される。そして、設定変更モードが設定された後すぐに遊技可能モードが設定される。これにより、設定変更モードが終了するため、後述するように変更中の設定値が確定することとなる。
この場合にも、図20に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定確認モードであったときには、電断復帰時に、初期化処理が行われた後、遊技可能モードが設定される。また、電断発生直前の滞在モードが設定変更モードであったときには、電断復帰時に、初期化処理が行われた後、設定変更モードが設定される。また、電断発生直前の滞在モードが遊技停止モードであったときには、電断復帰時に、遊技停止モードが設定される。
また、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モードであった場合に、保留が記憶されていたときや特別図柄や普通図柄の変動表示中であったときには、記憶されていた保留はクリアされ、特別図柄や普通図柄の変動表示はリセットされる。特別遊技中であったときには、この特別遊技もリセットされる。
また、電断発生直前の滞在モードが設定変更モードであって、かつ設定値の変更中であったときには、電断復帰後に設定された設定変更モードにおいても、電断発生直前に変更中の設定値がそのまま維持される。そして、設定変更モードが設定された後すぐに遊技可能モードが設定されることはなく設定変更モードは終了しないため、この時点では変更中の設定値は確定しない。
この場合には、図20に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定変更モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであったときにも、電断復帰時に、電断発生直前の滞在モードが設定される。
また、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モードであって、かつ特別遊技中であったときには、電断復帰時には特別遊技が再開される。
また、設定変更モード又は設定確認モードが設定された後すぐに遊技可能モードが設定される。
この場合には、図20に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定確認モードであったときには、電断復帰時に、設定確認モードが設定される。また、電断発生直前の滞在モードが設定変更モードであったときには、電断復帰時に、設定変更モードが設定される。また、電断発生直前の滞在モードが遊技停止モードであったときには、電断復帰時に、遊技停止モードが設定される。
また、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モードであって、かつ特別遊技中であったときには、電断復帰時に設定確認モードが設定され、その後、設定スイッチ108がオフになると特別遊技が再開される。
また、設定変更モードが設定された後すぐに遊技可能モードが設定されることはない。
この場合には、図20に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定確認モードであったときには、電断復帰時に、初期化処理が行われた後、遊技可能モードが設定される。また、電断発生直前の滞在モードが設定変更モードであったときには、電断復帰時に、初期化処理が行われた後、設定変更モードが設定される。また、電断発生直前の滞在モードが遊技停止モードであったときには、電断復帰時に、遊技停止モードが設定される。
また、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モードであった場合に、保留が記憶されていたときや特別図柄や普通図柄の変動表示中であったときには、記憶されていた保留はクリアされ、特別図柄や普通図柄の変動表示はリセットされる。特別遊技中であったときには、この特別遊技もリセットされる。
また、電断発生直前の滞在モードが設定変更モードであって、かつ設定値の変更中であったときには、電断復帰後に設定された設定変更モードにおいても、電断発生直前に変更中の設定値がそのまま維持される。そして、設定変更モードが設定された後すぐに遊技可能モードが設定される。これにより、設定変更モードが終了するため、変更中の設定値が確定することとなる。
この場合には、図20に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであっても、電断復帰時に、初期化処理が実行された後、設定変更モードが設定される。
また、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モードであった場合に、保留が記憶されていたときや特別図柄や普通図柄の変動表示中であったときには、記憶されていた保留はクリアされ、特別図柄や普通図柄の変動表示はリセットされる。特別遊技中であったときには、この特別遊技もリセットされる。
また、電断発生直前の滞在モードが設定変更モードであって、かつ設定値の変更中であったときには、電断復帰後に設定された設定変更モードにおいても、電断発生直前に変更中の設定値がそのまま維持される。そして、設定変更モードが設定された後すぐに遊技可能モードが設定されることはなく設定変更モードは終了しないため、この時点では変更中の設定値は確定しない。
すなわち、電断復帰時に、設定スイッチ108がオフ、RAMクリアスイッチ109がオフ、本体枠開放検出センサ2aがオフ、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合、設定スイッチ108がオン、RAMクリアスイッチ109がオフ、本体枠開放検出センサ2aがオフ、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合、設定スイッチ108がオフ、RAMクリアスイッチ109がオン、本体枠開放検出センサ2aがオフ、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合、設定スイッチ108がオン、RAMクリアスイッチ109がオン、本体枠開放検出センサ2aがオフ、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合、設定スイッチ108がオフ、RAMクリアスイッチ109がオフ、本体枠開放検出センサ2aがオン、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合、設定スイッチ108がオン、RAMクリアスイッチ109がオフ、本体枠開放検出センサ2aがオン、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合、設定スイッチ108がオフ、RAMクリアスイッチ109がオン、本体枠開放検出センサ2aがオン、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合にはいずれも、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであっても、電断復帰時に、初期化処理が実行された後、遊技停止モードが設定される(図20参照)。
この場合には、図20に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであっても、電断復帰時に、初期化処理が実行された後、設定変更モードが設定される。
また、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モードであった場合に、保留が記憶されていたときや特別図柄や普通図柄の変動表示中であったときには、記憶されていた保留はクリアされ、特別図柄や普通図柄の変動表示はリセットされる。特別遊技中であったときには、この特別遊技もリセットされる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、この場合(電断発生直前にバックアップ異常が発生していた場合)には、電断復帰時に実行される初期化処理において、遊技性能データ及び遊技の進行に係る各種データのクリアのみならず、設定値のクリアも行われるようになっている。そのため、電断発生直前の滞在モードが設定変更モードであって、かつ設定値の変更中であったときには、電断復帰後に設定された設定変更モードにおいて、電断発生直前に変更中の設定値(メインRAM103に記憶されている設定値)は維持されず、メインRAM103に記憶されている設定値が、初期値として予め定められた設定値(本形態では「1」)に変更された状態となる。なお、設定変更モードが設定された後すぐに遊技可能モードが設定されることはなく設定変更モードは終了しないため、この時点では設定値は確定しない。
この場合には、図21に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定変更モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであったときにも、電断復帰時に、遊技停止モードが設定される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、電源復帰時にバックアップ異常が発生した場合及び電源復帰時に初期化処理が実行された場合に、RAM異常の発生の有無が判断されるようになっている。そのため、電源復帰時に初期化処理が実行されず、かつバックアップ異常が発生していなかったときには、RAM異常が発生しているにもかかわらず、その旨を発見(検出)できない場合がある。この場合には、RAM異常が発生していたとしても、RAM異常が発生していなかったものとして、上述の(1)の場合と同様の電断復帰時のモード設定の処理が行われる。
この場合にも、図21に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定変更モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであったときにも、電断復帰時に、遊技停止モードが設定される。
また、RAM異常が発生しているにもかかわらず、その旨を発見できなかった場合には、RAM異常が発生していたとしても、RAM異常が発生していなかったものとして、上述の(2)の場合と同様の電断復帰時のモード設定の処理が行われる。
この場合にも、図21に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定変更モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであったときにも、電断復帰時に、遊技停止モードが設定される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、RAM異常の発生の判断対象となるのは当該所定の記憶領域内のみであり、当該所定の記憶領域外においてデータを喪失した場合やデータの読み書きが不可能となっていた場合には、RAM異常が発生したとは判断されない。このようにRAM異常が発生したと判断されなかった場合には、RAM異常が発生していなかったものとして、上述の(3)の場合と同様の電断復帰時のモード設定の処理が行われる。
この場合にも、図21に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定変更モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであったときにも、電断復帰時に、遊技停止モードが設定される。
また、上述のようにRAM異常が発生したと判断されなかった場合には、RAM異常が発生していなかったものとして、上述の(4)の場合と同様の電断復帰時のモード設定の処理が行われる。
この場合にも、図21に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定変更モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであったときにも、電断復帰時に、遊技停止モードが設定される。
また、RAM異常が発生しているにもかかわらず、その旨を発見できなかった場合には、RAM異常が発生していたとしても、RAM異常が発生していなかったものとして、上述の(5)の場合と同様の電断復帰時のモード設定の処理が行われる。
この場合にも、図21に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定変更モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであったときにも、電断復帰時に、遊技停止モードが設定される。
また、RAM異常が発生しているにもかかわらず、その旨を発見できなかった場合には、RAM異常が発生していたとしても、RAM異常が発生していなかったものとして、上述の(6)の場合と同様の電断復帰時のモード設定の処理が行われる。
この場合にも、図21に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定変更モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであったときにも、電断復帰時に、遊技停止モードが設定される。
また、上述のようにRAM異常が発生したと判断されなかった場合には、RAM異常が発生していなかったものとして、上述の(7)の場合と同様の電断復帰時のモード設定の処理が行われる。
この場合にも、図21に示すように、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定変更モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであったときにも、電断復帰時に、遊技停止モードが設定される。
また、上述のようにRAM異常が発生したと判断されなかった場合には、RAM異常が発生していなかったものとして、上述の(8)の場合と同様の電断復帰時のモード設定の処理が行われる。
このように、本形態に係るパチンコ機Pでは、RAM異常が発生した場合には、設定変更モードが設定される条件(設定スイッチ108がオン、RAMクリアスイッチ109がオン、本体枠開放検出センサ2aがオン)が成立したときであっても、設定変更モードの設定に優先されて遊技停止モードが設定されることとなる。
すなわち、電断復帰時に、設定スイッチ108がオフ、RAMクリアスイッチ109がオフ、本体枠開放検出センサ2aがオフ、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合、設定スイッチ108がオン、RAMクリアスイッチ109がオフ、本体枠開放検出センサ2aがオフ、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合、設定スイッチ108がオフ、RAMクリアスイッチ109がオン、本体枠開放検出センサ2aがオフ、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合、設定スイッチ108がオン、RAMクリアスイッチ109がオン、本体枠開放検出センサ2aがオフ、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合、設定スイッチ108がオフ、RAMクリアスイッチ109がオフ、本体枠開放検出センサ2aがオン、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合、設定スイッチ108がオン、RAMクリアスイッチ109がオフ、本体枠開放検出センサ2aがオン、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合、設定スイッチ108がオフ、RAMクリアスイッチ109がオン、本体枠開放検出センサ2aがオン、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合、設定スイッチ108がオン、RAMクリアスイッチ109がオン、本体枠開放検出センサ2aがオン、バックアップ異常の発生有り、RAM異常の発生無しであった場合にはいずれも、電断発生直前の滞在モードが遊技可能モード、設定確認モード、遊技停止モードのいずれであっても、電断復帰時に、遊技停止モードが設定される(図21参照)。
なお、電源復帰時に設定確認モード又は設定変更モードが設定された後すぐに遊技可能モードが設定された場合には、メイン情報表示装置105に一瞬、設定値が表示された後、遊技可能モードの設定に伴って遊技性能表示情報が表示されることとなる。
たとえば、メインRAM103に記憶されている設定値が「2」であった場合において、本体枠2が開放されている状態で押下ボタン109aが押下操作されると、メインRAM103に記憶される設定値が「3」に変更されることとなる。そして、本体枠2が開放されている状態で押下ボタン109aが押下操作されるごとに、メインRAM103に記憶される設定値が「4」「5」「6」と変更され、「6」の次には「1」に変更される。なお、メインRAM103に記憶される設定値が変更されるごとに、メイン情報表示装置105における設定値の表示も変更されるようになっている。
そして、設定スイッチ108がオフになると、これ以降はメインRAM103に記憶されている設定値の変更が不可となる。すなわち、この時点でメインRAM103に記憶されている設定値が、新たな設定値として確定することとなる。
したがって、本形態に係るパチンコ機Pによれば、主制御基板100に関する異常の発生といった遊技に大きな影響を与えかねない不適切な事象が生じたまま、遊技が進行してしまうのを確実に防止することができる。
本形態に係るパチンコ機Pでは、所定の発生条件の成立により種々の特定状態が生じるようになっている。この特定状態には、主制御基板100における発生条件の成立により生じる特定状態と、副制御基板300における発生条件の成立により生じる特定状態とがある。そして、この特定状態が生じた場合には、状態報知ランプELや前扉演出ランプDLの所定の態様での点灯、液晶表示装置21の所定の態様での表示、音声出力装置10による所定の音声出力等により、生じた特定状態の種類を報知する特定状態報知が行われるとともに、当該特定状態が主制御基板100における発生条件の成立による特定状態であった場合には、当該特定状態に応じた外部情報が主制御基板100から外部情報端子基板500へ送信されることにより、ホールコンピュータに対して特定状態が生じた旨が通知されるようになっている。
以下、各特定状態について、より具体的に説明する。
主制御基板異常エラーは、電断復帰時や特別図柄の変動表示の開始時等の予め定められた判断時点で、RAM異常が発生していたこと及びメインRAM103に記憶されている設定値が設定可能範囲(1〜6)外となっていたこと(以下、設定値異常の発生という)の少なくともいずれか一方が成立していた場合に生じる。そして、この主制御基板異常エラーは、設定変更モードが設定され、かつRAM異常の発生及び設定異常の発生が無かった場合に解除される。
また、この主制御基板異常エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(エラー検知中情報)が外部情報端子基板500へ送信される。
バックアップ異常エラーは、電断復帰時に、バックアップ異常が発生していた場合に生じる。そして、このバックアップ異常エラーは、設定変更モードが設定され、かつRAM異常の発生及び設定異常の発生が無かった場合に解除される。
また、このバックアップ異常エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(エラー検知中情報)が外部情報端子基板500へ送信される。
設定変更状態は、電断復帰時に、設定変更モードが設定された場合に生じる。そして、設定変更状態は、設定変更モードが終了し(設定スイッチ108がオフとなり)遊技可能モードが設定された場合に解除される。
また、この設定変更状態が生じた場合には、設定変更モードの設定中である旨を示す外部情報(設定変更中情報)が予め定められた最小出力時間(本形態では、0.128秒)以上外部情報端子基板500へ送信される。
RAMクリア実行状態は、電断復帰時に、メインRAM103の初期化処理が行われた場合(押下ボタン109aを押下操作しRAMクリアスイッチ109をオンにした状態で電源をオンにした場合)に生じ、当該初期化処理が終了すると解除される。
また、このRAMクリア実行状態が生じた場合には、初期化処理が行われた旨を示す外部情報(初期化情報)が上述の最小出力時間以上外部情報端子基板500へ送信される。
設定確認状態は、電断復帰時に、設定確認モードが設定された場合に生じる。そして、設定確認状態は、設定確認モードが終了し(設定スイッチ108がオフとなり)遊技可能モードが設定された場合に解除される。
また、この設定確認状態が生じた場合には、設定確認モードの設定中である旨を示す外部情報(設定確認中情報)が上述の最小出力時間以上外部情報端子基板500へ送信される。
不正入賞エラーは、特別遊技の実行中以外に遊技球が大入賞口(第1大入賞口18又は第2大入賞口55)へ所定個数(本形態では5個)以上入球した場合、又は、第2始動入賞口16の開放中以外に遊技球が第2始動入賞口16へ所定個数(本形態では5個)以上入球した場合に生じる。
また、この不正入賞エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(不正入賞エラー発生情報)が上述の最小出力時間以上外部情報端子基板500へ送信される。
入賞頻度異常エラーは、予め定められた規定時間(本形態では、60秒)内に、遊技球が一般入賞口14(第1一般入賞口14a、第2一般入賞口14b)又は始動入賞口(第1始動入賞口15、第2始動入賞口16)へ所定個数(本形態では、15個)以上入球した場合に生じる。
また、この入賞頻度異常エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(入賞頻度異常エラー発生情報)が上述の最小出力時間以上外部情報端子基板500へ送信される。
大入賞口過剰入賞エラーは、1回の特別遊技における2以上のラウンド遊技において、遊技球が大入賞口(第1大入賞口18、第2大入賞口55)へ「終了個数(10個)+追加上限個数(5個)」以上入球した場合に生じる。
また、この大入賞口過剰入賞エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(大入賞口過剰入賞エラー発生情報)が上述の最小出力時間以上外部情報端子基板500へ送信される。
電波エラーは、いずれかの電波検出センサ71a,71b,71cにより電波が検出された場合、又は、いずれかの電波検出センサ71a,71b,71cが断線や破損することにより異常が発生した場合に生じ、電波が検出されなくなった場合や異常が解消した場合に解除される。
また、この電波エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(エラー検知中情報)が上述の最小出力時間以上外部情報端子基板500へ送信される。
磁気エラーは、いずれかの磁気検出センサ70a,70b,70c,70dにより磁気が検出された場合、又は、いずれかの磁気検出センサ70a,70b,70c,70dが断線や破損することにより異常が発生した場合に生じ、磁気が検出されなくなった場合や異常が解消した場合に解除される。
また、この磁気エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(エラー検知中情報)が外部情報端子基板500へ送信される。
特定領域異常通過エラーは、特別図柄X2の決定に基づく特別遊技の特定のラウンド遊技(4ラウンド、5ラウンド)において、遊技球が第2大入賞口55に設けられた特定領域57へ進入した場合、すなわち、特定領域57への遊技球の進入が困難な特定のラウンド遊技中に特定領域57へ遊技球が進入した場合に生じる。
また、この特定領域異常通過エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(エラー検知中情報)が外部情報端子基板500へ送信される。
大入賞口入出球不一致エラーは、特別遊技の終了時において、当該特別遊技が開始されてから終了するまでの間における、第2大入賞口55へ入球した遊技球の数及び第2大入賞口55から排出された遊技球の数が一致しなかった場合に生じる。
また、この大入賞口入出球不一致エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(大入賞口入出球不一致エラー発生情報)が上述の最小出力時間以上外部情報端子基板500へ送信される。
大入賞口異常排出エラーは、特別遊技の実行中において、第2大入賞口55への遊技球の入球が検出されていないにもかかわらず、第2大入賞口55からの遊技球の排出が検出された場合に生じる。
また、この大入賞口異常排出エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(大入賞口異常排出エラー発生情報)が上述の最小出力時間以上外部情報端子基板500へ送信される。
振動エラーは、振動検出センサ72によりパチンコ機Pが振動していることが検出された場合に生じ、振動が検出されなくなった場合に解除される。
また、この振動エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(エラー検知中情報)が上述の最小出力時間以上外部情報端子基板500へ送信される。
始動入賞口異常入賞エラーは、予め定められた規定時間(本形態では、5秒)以内に、遊技球が同一の始動入賞口(第1始動入賞口15、第2始動入賞口16)へ所定個数(本形態では、15個)以上入球した場合に生じる。
また、この始動入賞口異常入賞エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(エラー検知中情報)が上述の最小出力時間以上外部情報端子基板500へ送信される。
なお、この始動入賞口異常入賞エラーは、遊技球が入球可能であって、入球した遊技球を、下流に配置された第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ交互に振り分け可能な入賞口装置を備えたパチンコ機Pにおいても適用することができる。このようなパチンコ機Pにおいては、遊技球が同一の始動入賞口(第1始動入賞口15、第2始動入賞口16)へ連続して所定個数(たとえば、5個)以上入球した場合に、始動入賞口異常入賞エラーが生じるように設定してもよい。
扉開放エラーは、前扉3の開放が検出された場合に生じ、前扉3の開放が検出されなくなった場合(前扉3の閉鎖が検出された場合)に解除される。
また、この扉開放エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(扉開放中情報)が外部情報端子基板500へ送信される。
盤面センサエラーは、遊技盤11に取り付けられた所定のセンサ(本形態では、第1始動入賞口検出センサ15a、第2始動入賞口検出センサ16a、第1大入賞口検出センサ18a、第2大入賞口検出センサ55a、特定領域検出センサ57a、一般領域検出センサ58a、ゲート検出センサ20a)が主制御基板100に接続されていない場合に生じ、所定のセンサが主制御基板100に接続された場合に解除される。
また、この盤面センサエラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(エラー検知中情報)が外部情報端子基板500へ送信される。
なお、盤面センサエラーの対象となるセンサは、上述のものに限定されず、これらのうちの一部のセンサのみを対象としてもよいし、他のセンサを対象としてもよい。
アウト口検出センサエラーは、アウト口検出センサ19aが主制御基板100に接続されていない場合に生じ、アウト口検出センサ19aが主制御基板100に接続された場合に解除される。
また、このアウト口検出センサエラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(エラー検知中情報)が外部情報端子基板500へ送信される。
ベース異常エラーは、全入賞口(第1一般入賞口14a、第2一般入賞口14b、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16、第1大入賞口18、第2大入賞口55)へ入球した遊技球の総数と、アウト口19へ受け入れられた遊技球の総数との差が所定個数(本形態では、50個)以上となった場合に生じる。
また、このベース異常エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(ベース異常エラー発生情報)が上述の最小出力時間以上外部情報端子基板500へ送信される。
可動体エラーは、主制御基板100により作動が制御される可動体(本形態では、可動片16b、シャッター部59)について、可動されない等の異常が発生した場合に生じ、当該異常が解消した場合に解除される。
また、この可動体エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(エラー検知中情報)が外部情報端子基板500へ送信される。
なお、可動体エラーの対象となる可動体は、上述のものに限定されず、これらのうちの一部の可動体のみを対象としてもよいし、他の可動体を対象としてもよい。たとえば、始動入賞口へ遊技球が入球することで大入賞口を開閉する羽根部材が開放され、開放中に当該大入賞口へ入球した遊技球が、当該大入賞口内に設けられた特別領域へ進入することで特別遊技が実行されるパチンコ機(いわゆる羽根物)においては、上述の羽根部材に異常が発生した場合に、可動体エラーが生じるように設定してもよい。
満タンエラーは、受皿7が満タン状態となった場合に生じ、受皿7が満タン状態でなくなった場合(受皿7の満タン状態が解除された場合)に解除される。
また、この満タンエラーが生じた場合には、外部情報が外部情報端子基板500へ送信されないようになっている。
特定領域未通過エラーは、特別図柄X1の決定に基づく特別遊技の特定のラウンド遊技(4ラウンド、5ラウンド)において、遊技球が第2大入賞口55に設けられた特定領域57へ進入しなかった場合、すなわち、特定領域57への遊技球の進入が容易な特定のラウンド遊技中であるにもかかわらず特定領域57へ遊技球が進入しなかった場合に生じる。
また、この特定領域未通過エラーが生じた場合には、この旨を示す外部情報(特定領域未通過情報)が上述の最小出力時間以上外部情報端子基板500へ送信される。
電断復帰状態は、電源がオフからオンになった場合(すなわち、電断復帰時)に生じる。
また、この電断復帰状態が生じた場合には、外部情報が外部情報端子基板500へ送信されないようになっている。
役物演出装置エラーは、副制御基板300により作動が制御される役物演出装置YSである第1役物演出装置YS1及び第2役物演出装置YS2の少なくともいずれか一方に、駆動モータが作動しない等の異常が発生した場合に生じ、当該異常が解消した場合に解除される。
また、上述の如く、役物演出装置エラーは副制御基板300における発生条件の成立による特定状態であるため、この役物演出装置エラーが生じた場合には、外部情報が外部情報端子基板500へ送信されることはない。
なお、役物演出装置エラーの対象となる役物演出装置YSは、上述のものに限定されず、これらのうちの一部の役物演出装置YSのみを対象としてもよいし、他の役物演出装置YSを対象としてもよい。たとえば、前扉3に役物演出装置YSを設けたパチンコ機においては、この前扉3に設けられた役物演出装置YSに異常が発生した場合に、役物演出装置エラーが生じるように設定してもよい。
次に、上述の特図遊技、普図遊技及び特別遊技の進行に伴って主制御基板100で実行される処理の概要について、フローチャートを用いて説明する。
まず、主制御基板100のメイン処理を説明する。
電源基板600により電力が供給されると、メインCPU101にシステムリセットが発生し、メインCPU101は、図22のフローチャートに示すメイン処理を実行する。
ステップ101において、メインCPU101は、電断復帰時に設定される設定変更モードを制御する設定変更モード制御処理を実行する。そして、次のステップ102に進む。
ステップ103において、メインCPU101は、電断復帰時に設定される遊技可能モードを制御する遊技可能モード制御処理を実行する。そして、次のステップ104に進む。
ステップ130において、メインCPU101は、メインROM102から起動プログラムを読み込む等、電断復帰時(電源スイッチ650がオンとなった場合、不測の電源断から復帰した場合)における各種処理を実行するために必要な初期設定処理を実行する。そして、次のステップ131に進む。
ステップ131において、メインCPU101は、電断復帰後に上述の各種処理の実行を開始するまでの待機時間である電断監視時間を、電断監視時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ132に進む。
ステップ133において、メインCPU101は、上述のステップ131で設定された電断監視時間が経過したか否かを判定する。そして、経過していないと判定した場合、ステップ132に戻る。一方、経過したと判定した場合、次のステップ134に進む。なお、電断監視時間タイマカウンタには減算タイマを採用しており、上述の電断発生信号の検出の判定が実行されるごとにタイマカウンタが1ずつ減算され、0となった場合に電断監視時間が経過したと判定されるようになっている。
ステップ135において、メインCPU101は、モードの設定等の各種処理を行うモード設定処理を実行する。そして、次のステップ136へ進む。
そして、初期化処理の実行条件を満たしていないと判定した場合、ステップ139に進む。一方、初期化処理の実行条件を満たしていると判定した場合、次のステップ137に進む。
ステップ138において、メインCPU101は、初期化処理が実行されたことを示すRAMクリアコマンドを発射払出制御基板200や副制御基板300へ送信する。そして、ステップ140に進む。
ステップ140において、メインCPU101は、電断復帰時における演出の制御に必要なデータの内容を示すコマンドを副制御基板300へ送信する。そして、電断復帰時処理を終了する。
本形態に係るパチンコ機Pにおいては、供給される電源の電圧が所定値以下となると、上述の主制御基板100のメイン処理に割り込んで、図24のフローチャートに示す電断退避処理が実行される。
ステップ151において、メインCPU101は、割り込みを許可するための処理を行う。そして、電断退避処理を終了する。
ステップ153において、メインCPU101は、電断監視時間を、電断監視時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ154に進む。
ステップ155において、メインCPU101は、上述のステップ153で設定された電断監視時間が経過したか否かを判定する。そして、経過していないと判定した場合、ステップ154に戻る。一方、経過したと判定した場合、電断退避処理を終了し、上述の電断復帰時処理を実行する。電断監視時間の経過の判定は、上述の電断復帰時処理における判定と同様に行われる。
なお、電断が発生した場合には、上述のステップ153からステップ155までをループしている間、パチンコ機Pの作動が停止することとなる。
ステップ160において、メインCPU101は、設定スイッチ108がオンであるか否か、RAMクリアスイッチ109がオンであるか否か、本体枠開放検出センサ2aがオンであるか否か、バックアップ異常が発生したか否か、及び、RAM異常が発生したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、次のステップ161に進む。
ステップ161において、メインCPU101は、上述のステップ160における判定処理を結果に基づいて、遊技可能モード、設定変更モード、設定確認モード又は遊技停止モードのいずれかを設定する。そして、次のステップ162に進む。
ステップ170において、メインCPU101は、設定変更モードが設定されているか否かを判定する。そして、設定変更モードが設定されていないと判定した場合、設定変更モード制御処理を終了する。一方、設定変更モードが設定されていると判定した場合、次のステップ171に進む。
ステップ171において、メインCPU101は、設定スイッチ108がオフであるか否かを判定する。そして、設定スイッチ108がオフであると判定した場合、ステップ175に進む。一方、設定スイッチ108がオフでない(すなわち、オンである)と判定した場合、次のステップ172に進む。
ステップ173において、メインCPU101は、本体枠開放検出センサ2aがオンであるか否か(すなわち、本体枠2が開放している否か)を判定する。そして、本体枠開放検出センサ2aがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、ステップ171に戻る。一方、本体枠開放検出センサ2aがオンであると判定した場合、次のステップ174に進む。
また、上述のステップ171で設定スイッチ108がオフであると判定した場合に進むステップ175において、メインCPU101は、設定変更モードを終了し遊技可能モードを設定する。そして、次のステップ176に進む。
ステップ180において、メインCPU101は、設定確認モードが設定されているか否かを判定する。そして、設定確認モードが設定されていないと判定した場合、設定確認モード制御処理を終了する。一方、設定確認モードが設定されていると判定した場合、次のステップ181に進む。
ステップ181において、メインCPU101は、設定スイッチ108がオフであるか否かを判定する。そして、設定スイッチ108がオフでないと判定した場合、ステップ181に戻る。一方、設定スイッチ108がオフであると判定した場合、次のステップ182に進む。
ステップ183において、メインCPU101は、遊技可能モードの設定に伴う各種処理を実行する。たとえば、イニシャル処理を実行するためのイニシャル処理実行信号を副制御基板300へ送信する。そして、設定確認モード制御処理を終了する。
ステップ190において、メインCPU101は、遊技可能モードが設定されているか否かを判定する。そして、遊技可能モードが設定されていないと判定した場合、遊技可能モード制御処理を終了する。一方、遊技可能モードが設定されていると判定した場合、次のステップ191に進む。
ステップ191において、メインCPU101は、遊技可能モードの設定に伴う各種処理を実行する。そして、遊技可能モード制御処理を終了する。
主制御基板100に設けられたリセット用クロックパルス発生回路により、所定の周期(本形態に係るパチンコ機Pでは、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図29のフローチャートに示すタイマ割込処理が実行される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、主制御基板100のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ201において、メインCPU101は、当たり図柄乱数の更新を行う。具体的には、乱数カウンタを「1」加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを「0」に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。そして、次のステップ202に進む。
ステップ203において、メインCPU101は、特図遊技及び特別遊技に関する制御を行うための特図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ205において、メインCPU101は、特定状態の発生や解除に関する制御を行うための特定状態制御処理を実行する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ207において、メインCPU101は、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉するための始動入賞口ソレノイドデータ、第1大入賞口18や第2大入賞口55の開閉を制御するための大入賞口ソレノイドデータ、各種表示装置(第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置32、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39及び普通図柄保留表示装置33)の表示データ等の作成を実行する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ300において、メインCPU101は、遊技球がゲート20を通過したことに基づいて普通図柄の抽選を行うためのゲート検出時処理を実行する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、メインCPU101は、遊技球が第1始動入賞口15へ入球したことに基づいて大当たりの抽選を行うための第1始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ302に進む。
ステップ303において、メインCPU101は、遊技球が第1大入賞口18へ入球したことに基づいて所定の処理を行うための第1大入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ304に進む。
ステップ305において、メインCPU101は、遊技球が特定領域57へ進入したことに基づいて所定の処理を行うための特定領域検出時処理を実行する。そして、次のステップ306に進む。
ステップ307において、メインCPU101は、遊技球が一般入賞口14(第1一般入賞口14a、第2一般入賞口14b)へ入球したことに基づいて所定の処理を行うための一般入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ308に進む。
ステップ400において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における普図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、当該値が4未満であると判定した場合、次のステップ402に進む。
ステップ403において、メインCPU101は、当たり決定乱数を取得して普図保留記憶領域に記憶し、ゲート検出時処理を終了する。
ステップ500において、メインCPU101は、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第1特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ502に進む。
ステップ503において、メインCPU101は、現時点の大当たり決定乱数を取得して第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ505において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ506に進む。
ステップ507において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第1保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ508に進む。
なお、特に図示していないが、この第1始動入賞口入球カウンタの値は、予め定められた消去実行タイミング(たとえば、特別遊技の開始時等)においてクリアされるようになっている。また、この第1始動入賞口入球カウンタの値は、入賞頻度異常エラー、始動入賞口異常入賞エラー、ベース異常エラー等が発生したか否かの判断、メイン情報表示装置105に表示される遊技性能表示情報の作成等に用いられる。
ステップ509において、メインCPU101は、第1特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、第1始動入賞口検出時処理を終了する。
ステップ600において、メインCPU101は、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第2特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ602に進む。
ステップ603において、メインCPU101は、現時点の大当たり決定乱数を取得して第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ605において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ606に進む。
ステップ607において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第2保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ608に進む。
なお、特に図示していないが、この第2始動入賞口入球カウンタの値は、予め定められた消去実行タイミング(たとえば、特別遊技の開始時等)においてクリアされるようになっている。また、この第2始動入賞口入球カウンタの値は、不正入賞エラー、入賞頻度異常エラー、始動入賞口異常入賞エラー、ベース異常エラー等が発生したか否かの判断、メイン情報表示装置105に表示される遊技性能表示情報の作成等に用いられる。
ステップ609において、メインCPU101は、第2特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶し、第2始動入賞口検出時処理を終了する。
ステップ610において、メインCPU101は、第1大入賞口検出センサ18aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第1大入賞口検出センサ18aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第1大入賞口検出時処理を終了する。一方、第1大入賞口検出センサ18aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ611に進む。
ステップ611において、メインCPU101は、第1大入賞口18へ入球した遊技球の数をカウントするための第1大入賞口入球カウンタの値を1インクリメントする。そして、第1大入賞口検出時処理を終了する。
なお、特に図示していないが、この第1大入賞口入球カウンタの値は、予め定められた消去実行タイミング(たとえば、特別遊技の終了時等)においてクリアされるようになっている。また、この第1大入賞口入球カウンタの値は、不正入賞エラー、大入賞口過剰入賞エラー、ベース異常エラー等が発生したか否かの判断、メイン情報表示装置105に表示される遊技性能表示情報の作成等に用いられる。
ステップ620において、メインCPU101は、第2大入賞口検出センサ55aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2大入賞口検出センサ55aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2大入賞口検出時処理を終了する。一方、第2大入賞口検出センサ55aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ621に進む。
ステップ621において、メインCPU101は、第2大入賞口55へ入球した遊技球に数をカウントするための第2大入賞口入球カウンタの値を1インクリメントする。そして、第2大入賞口検出時処理を終了する。
なお、特に図示していないが、この第2大入賞口入球カウンタの値は、予め定められた消去実行タイミング(たとえば、特別遊技の終了時等)においてクリアされるようになっている。また、この第2大入賞口入球カウンタの値は、不正入賞エラー、大入賞口過剰入賞エラー、大入賞口入出球不一致エラー、大入賞口異常排出エラー、ベース異常エラー等が発生したか否かの判断、メイン情報表示装置105に表示される遊技性能表示情報の作成等に用いられる。
ステップ630において、メインCPU101は、特定領域検出センサ57aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、特定領域検出センサ57aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、特定領域検出時処理を終了する。一方、特定領域検出センサ57aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ631に進む。
ステップ631において、メインCPU101は、第2大入賞口55の外部へ排出される遊技球の数をカウントするための第2大入賞口排出球カウンタの値を1インクリメントする。そして、次のステップ632に進む。
ステップ653において、メインCPU101は、特定領域57へ所定数の遊技球が進入したことを示す進入フラグをオンにする。そして、特定領域検出時処理を終了する。
なお、特に図示していないが、この第2大入賞口排出球カウンタの値は、予め定められた消去実行タイミング(たとえば、特別遊技の終了時等)においてクリアされるようになっている。また、この第2大入賞口排出球カウンタの値は、大入賞口入出球不一致エラー、大入賞口異常排出エラー等が発生したか否かの判断、メイン情報表示装置105に表示される遊技性能表示情報の作成等に用いられる。また、進入フラグは、特定領域未通過エラーが発生してか否かの判断等に用いられる。
ステップ640において、メインCPU101は、一般領域検出センサ58aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、一般領域検出センサ58aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、一般領域検出時処理を終了する。一方、一般領域検出センサ58aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ641に進む。
ステップ641において、メインCPU101は、第2大入賞口排出球カウンタの値を1インクリメントする。そして、一般領域検出時処理を終了する。
ステップ650において、メインCPU101は、一般入賞口検出センサ14cからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、一般入賞口検出センサ14cからの検出信号が入力されていないと判定した場合、ステップ652に進む。一方、一般入賞口検出センサ14cからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ651に進む。
ステップ651において、メインCPU101は、第1一般入賞口へ入球した遊技球の数をカウントするための第1一般入賞口入球カウンタの値を1インクリメントする。そして、次のステップ652に進む。
ステップ653において、メインCPU101は、第2一般入賞口へ入球した遊技球の数をカウントするための第2一般入賞口入球カウンタの値を1インクリメントする。そして、一般入賞口検出時処理を終了する。
なお、特に図示していないが、第1一般入賞口入球カウンタ及び第2一般入賞口入球カウンタの値は、予め定められた消去実行タイミング(たとえば、特別遊技の開始時等)においてクリアされるようになっている。また、第1一般入賞口入球カウンタ及び第2一般入賞口入球カウンタの値は、入賞頻度異常エラー、ベース異常エラー等が発生したか否かの判断、メイン情報表示装置105に表示される遊技性能表示情報の作成等に用いられる。
ステップ660において、メインCPU101は、アウト口検出センサ19aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、アウト口検出センサ19aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、アウト口検出時処理を終了する。一方、アウト口検出センサ19aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ661に進む。
ステップ661において、メインCPU101は、アウト口19へ受け入れられた遊技球の数をカウントするためのアウト口入球カウンタの値を1インクリメントする。そして、アウト口検出時処理を終了する。
なお、特に図示していないが、アウト口入球カウンタの値は、予め定められた消去実行タイミング(たとえば、初期化処理の実行時点等)においてクリアされるようになっている。また、アウト口入球カウンタの値は、ベース異常エラー等が発生したか否かの判断、メイン情報表示装置105に表示される遊技性能表示情報の作成等に用いられる。
ステップ700において、メインCPU101は、実行フェーズデータの値をロードする。この実行フェーズデータは、当該特図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この実行フェーズデータは、後述する特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」と、後述する特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」と、後述する停止後処理の実行を示すデータ「02」と、後述する特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」と、後述する特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ700でロードした実行フェーズデータの値に基づき、特別図柄変動開始処理(ステップ701)、特別図柄変動停止処理(ステップ702)、停止後処理(ステップ703)、特別遊技制御処理(ステップ704)又は特別遊技終了処理(ステップ705)のいずれかを実行する。そして、特図関連制御処理を終了する。
ステップ800において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「00」でないと判定した場合、特別図柄変動開始処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「00」であると判定した場合、次のステップ801に進む。
ステップ801において、メインCPU101は、第2保留記憶領域の記憶部に第2特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第2特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第2特図乱数が記憶されていると判定した場合、ステップ804に進む。一方、第2特図乱数が記憶されていないと判定した場合、次のステップ802に進む。
ステップ803において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第1保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第1保留記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第1保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
ステップ805において、メインCPU101は、大当たり決定乱数判定テーブル110のうち、メインRAM103に記憶されている設定値及び現時点の遊技状態に対応するいずれかを選択し、選択したテーブルと上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を導出する大当たり判定処理を実行する。そして、次のステップ806に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pの特別図柄変動開始処理では、第1特図乱数及び第2特図乱数の両方が記憶されている場合には、第1特図乱数に優先して第2特図乱数が処理されるようになっているが、これに限定されるものではなく、保留記憶領域に記憶された順に処理してもよい。
ステップ808において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数に基づいて、変動演出パターンの決定に係る変動演出パターン決定処理を実行する。そして、次のステップ809に進む。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数が第1保留記憶領域に記憶されている場合には、第1特図保留数を認識できる態様で第1特図保留表示装置38が表示され、第2特図乱数が第2保留記憶領域に記憶されている場合には、第2特図保留数を認識できる態様で第2特図保留表示装置39が表示されるようになっている。そして、第1特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第1特図保留数が1つ減ることを示すように、第1特図保留表示装置38が表示制御され、第2特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第2特図保留数が1つ減ることを示すように、第2特図保留表示装置39が表示制御される。
そして、次のステップ810に進む。
また、上述のステップ802で第1保留記憶領域に第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合に進むステップ811において、メインCPU101は、変動表示が行われていないことに基づき、演出表示装置21においてデモ表示を行うためのデモ判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は特別図柄の変動表示が行われていない時間を計時するとともに、特別図柄の変動表示が行われることなく所定のデモ開始時間(たとえば、30秒)が経過した場合に、演出表示装置21にデモ画面を表示するためのデモコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別変動開始処理を終了する。
ステップ900において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ903に進む。一方、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ901に進む。
ステップ901において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態を確認する。そして、次のステップ902に進む。
また、上述のステップ900で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ903において、メインCPU101は、当該抽選の判定に係る始動入賞口の種別(すなわち、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への入球により取得されたものであるか)を確認するとともに、現時点の遊技状態、及び、現時点の保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)を確認する。そして、次のステップ904に進む。
ステップ905において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数と上述のステップ904で選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を決定し、当該グループの種別を所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ906に進む。
ステップ907において、メインCPU101は、上述のステップ902で選択されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ906で選択されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を決定し、この決定された変動モード番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ908に進む。
ステップ909において、メインCPU101は、上述のステップ908で選択された変動パターン抽選テーブル114と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を決定し、この決定された変動パターン番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ910に進む。
ステップ911において、メインCPU101は、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号に基づいて変動モードコマンドを生成し、所定の一時記憶領域に記憶された変動パターン番号に基づいて変動パターンコマンドを生成する。さらに、メインCPU101は、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、変動演出パターン決定処理を終了する。
ステップ1000において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「01」でないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「01」であると判定した場合、次のステップ1001に進む。
ステップ1002において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄を、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に停止表示するための停止表示データをセットし、特別図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1003に進む。
ステップ1004において、メインCPU101は、特別図柄を停止表示する停止表示時間を停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1005に進む。
ステップ1100において、メインCPU101は、実行フェーズデータが停止後処理の実行を示すデータ「02」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「02」でないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「02」であると判定した場合、次のステップ1101に進む。
ステップ1101において、メインCPU101は、上述のステップ1004で停止表示時間タイマカウンタにセットされた停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1102に進む。
ステップ1103において、メインCPU101は、時短回数更新処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、現時点の遊技状態が時短遊技状態であることを示す時短遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、時短遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた時短回数記憶領域を更新する。この時短回数記憶領域には、時短遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、時短遊技フラグをオフにする処理も実行する。また、時短遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1104に進む。
ステップ1105において、メインCPU101は、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1111に進む。一方、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1106に進む。
ステップ1107において、メインCPU101は、現時点の遊技状態をリセットする。そして、次のステップ1108に進む。
ステップ1109において、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄の種別に基づいて、メインRAM103にラウンド数をセットする。具体的には、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X1及び特別図柄X2のいずれであっても、ラウンド数として「10」をセットする。そして、次のステップ1110に進む。
また、上述のステップ1105で停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1111において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を確認し、当該遊技状態を示す遊技状態コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1112に進む。
ステップ1200において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「03」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「03」であると判定した場合、次のステップ1201に進む。
ステップ1201において、メインCPU101は、上述のステップ1108でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過したか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1202に進む。
ステップ1203において、メインCPU101は、各ラウンド遊技における第1大入賞口18や第2大入賞口55の開閉制御等を行うラウンド遊技制御処理を実行する。そして、次のステップ1204に進む。
ステップ1205において、メインCPU101は、所定数の遊技球が特定領域57を通過したか否かを示す特定領域通過状態指定コマンド演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、ここで記憶された特定領域通過状態指定コマンドは、上述のステップ208の出力制御処理により副制御基板300へ送信される。そして、次のステップ1206に進む。
ステップ1208において、メインCPU101は、特別遊技が終了したことを示す特別遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1209に進む。
ステップ1250において、メインCPU101は、最初のラウンド遊技(すなわち、1ラウンド)が開始された時点であるか否かを判定する。そして、1ラウンドが開始された時点でないと判定した場合、ステップ1253に進む。一方、1ラウンドが開始された時点であると判定した場合、次のステップ1251に進む。
ステップ1251において、メインCPU101は、ラウンド遊技が開始される旨を示す開始フラグをオンにする。そして、次のステップ1252に進む。
ステップ1253において、メインCPU101は、開始フラグがオンであるか否かを判定する。そして、開始フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、ステップ1261に進む。一方、開始フラグがオンであると判定した場合、次のステップ1254に進む。
ステップ1255において、メインCPU101は、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技開始コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1256に進む。
ステップ1257において、メインCPU101は、ラウンド遊技中において第1大入賞口ソレノイド18c又は第2大入賞口ソレノイド55cを通電制御するために参照する特別電動役物作動テーブル116として、第1作動テーブル116aを取得する。そして、ステップ1259に進む。
ステップ1259において、メインCPU101は、上述のステップ1257又はステップ1258で取得された特別電動役物作動テーブル116を参照して、第1大入賞口18又は第2大入賞口55の開放時間(すなわち、第1大入賞口ソレノイド18c又は第2大入賞口ソレノイド55cの通電時間)を開放時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1260に進む。
なお、ここで開放時間タイマカウンタにセットされた開放時間は、上述のステップ200のタイマ更新処理で減算されるようになっている。
具体的には、メインCPU101は、取得された特別電動役物作動テーブル116及び上述の開放時間タイマカウンタの値に基づいて、第1大入賞口18又は第2大入賞口55の開閉制御を行う。
たとえば、停止表示されている特別図柄がX1である場合、1ラウンド〜3ラウンド、及び、6ラウンド〜10ラウンドの各ラウンド遊技中においては、第1大入賞口18が29.0秒開放される。これに対して、4ラウンド及び5ラウンドの各ラウンド遊技中においては、第2大入賞口55が29.0秒開放される
また、停止表示されている特別図柄がX2である場合、1ラウンド〜3ラウンド、及び、6ラウンド〜10ラウンドの各ラウンド遊技中においては、第1大入賞口18が29.0秒開放される。これに対して、4ラウンド及び5ラウンドの各ラウンド遊技中においては、第2大入賞口55について、0.1秒開放及び1.0秒閉鎖が繰り返し10回行われる。
そして、次のステップ1261に進む。
ステップ1262において、メインCPU101は、開放時間タイマカウンタにセットされた開放時間の経過、若しくは、第1大入賞口18又は第2大入賞口55への終了個数(10個)の遊技球の入球のいずれかの条件を満たしたか否かを判定する。そして、いずれの条件も満たしていないと判定した場合、ラウンド遊技制御処理を終了する。一方、いずれかの条件を満たしたと判定した場合、次のステップ1263に進む。
ステップ1264において、メインCPU101は、ラウンド遊技の終了を示すラウンド遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1265に進む。
ステップ1266において、メインCPU101は、上述のステップ1257又はステップ1258で取得された特別電動役物作動テーブル116を参照して、各ラウンド遊技の終了後に設定されるインターバル時間をインターバルタイマカウンタにセットする。具体的には、いずれのラウンド遊技の終了後も、2.0秒のインターバル時間がセットされる。なお、ここでインターバルタイマカウンタにセットされたインターバル時間は、上述のステップ200のタイマ更新処理で減算されるようになっている。そして、ラウンド遊技制御処理を終了する。
ステップ1268において、メインCPU101は、終了フラグをオフにする。そして、次のステップ1269に進む。
ステップ1269において、メインCPU101は、開始フラグをオンにする。そして、ラウンド遊技制御処理を終了する。
ステップ1300において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「04」でないと判定した場合、特別遊技終了処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「04」であると判定した場合、次のステップ1301に進む。
ステップ1301において、メインCPU101は、進入フラグがオンであるか否かを判定する。そして、進入フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、ステップ1307に進む。一方、進入フラグがオンであると判定した場合、次のステップ1302に進む。
ステップ1303において、メインCPU101は、高確回数として10000をセットする。そして、次のステップ1304に進む。
ステップ1305において、メインCPU101は、時短回数として10000をセットする。そして、次のステップ1306に進む。
また、上述のステップ1301で進入フラグがオンでないと判定した場合に進むステップ1307において、メインCPU101は、高確遊技フラグをオフにする。これにより、特別遊技の終了後の遊技状態が低確率遊技状態に設定される。そして、次のステップ1308に進む。
ステップ1309において、メインCPU101は、上述のステップ1302、ステップ1304、ステップ1307、ステップ1308で設定された遊技状態に応じて、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。この遊技状態指定コマンドには、ステップ1302又はステップ1307で設定された高確遊技フラグのオン又はオフの情報、ステップ1304又はステップ1308で設定された時短遊技フラグのオンの情報、高確回数の情報、時短回数の情報が含まれている。そして、次のステップ1310に進む。
ステップ1400において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータの値をロードする。この普図実行フェーズデータは、当該普図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この普図実行フェーズデータは、後述する普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」と、後述する普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」と、後述する普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」と、後述する可動片制御処理の実行を示すデータ「13」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ1400でロードした普図実行フェーズデータの値に基づき、普通図柄変動開始処理(ステップ1401)、普通図柄変動停止処理(ステップ1402)、普通図柄停止後処理(ステップ1403)又は可動片制御処理(ステップ1404)のいずれかを実行する。そして、普図関連制御処理を終了する。
ステップ1500において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動開始処理の実行を示す「10」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「10」でないと判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「10」と判定した場合、次のステップ1501に進む。
ステップ1501において、メインCPU101は、普図保留記憶領域に当たり決定乱数が記憶されているか否か、すなわち、普図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、普図保留数カウンタが「1」以上でない(すなわち、「0」)と判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図保留数カウンタが「1」以上であると判定した場合、次のステップ1502に進む。
ステップ1503において、メインCPU101は、普図保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、普図保留記憶領域に記憶された当たり決定乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の当選判定処理に用いられるようになっている。そして、次のステップ1504に進む。
ステップ1505において、メインCPU101は、上述のステップ1504における当選判定処理の結果が当たりであるか否かを判定する。そして、当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合、ステップ1507に進む。一方、当たりであると判定した場合、次のステップ1506に進む。
また、上述のステップ1505で当選判定処理の結果が当たりでないと判定した場合に進むステップ1507において、メインCPU101は、ハズレ図柄データをメインRAM103の所定の普図記憶領域に記憶する。そして、次のステップ1508に進む。
ステップ1509において、メインCPU101は、普通図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、普通図柄表示装置32が点滅表示を開始する。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されている場合には、普図保留数を認識できる態様で普通図柄保留表示装置33が表示されるようになっている。そして、普通図柄の変動表示が行われる場合には、当該変動表示の開始と同時に、普図保留数が1つ減ることを示すように、普通図柄保留表示装置33が表示制御される。そして、次のステップ1510に進む。
ステップ1511において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動停止処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「11」をセットする。そして、普通図柄変動開始処理を終了する。
ステップ1600において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「11」でないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「11」であると判定した場合、次のステップ1601に進む。
ステップ1601において、メインCPU101は、上述のステップ1508で普図変動時間タイマカウンタにセットされた普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1602に進む。
ステップ1603において、メインCPU101は、普通図柄を停止表示する普図停止表示時間を普図停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1604に進む。
ステップ1700において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「12」でないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「12」であると判定した場合、次のステップ1701に進む。
ステップ1701において、メインCPU101は、上述のステップ1603で普図停止表示時間タイマカウンタにセットされた普図停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、当該普図停止表示時間が経過していないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、当該普図停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1702に進む。
ステップ1703において、メインCPU101は、普図関連制御処理において可動片制御処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「13」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
ステップ1800において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが可動片制御処理の実行を示すデータ「13」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「13」でないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「13」であると判定した場合、次のステップ1801に進む。
ステップ1801において、メインCPU101は、可動片16bが作動制御中であるか否か、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cが通電されているか否かを判定する。そして、可動片16bが作動制御中であると判定した場合、ステップ1804に進む。一方、可動片16bが作動制御中でないと判定した場合、次のステップ1802に進む。
ステップ1803において、メインCPU101は、第2始動入賞口開放制御テーブル120を参照し、上述のステップ1802で確認した遊技状態に応じて、始動入賞口ソレノイド16cの通電制御データ(開放データ)として、通電回数(開放回数)及び通電時間(開放時間)をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
ステップ1805において、メインCPU101は、可動片16bの作動の停止、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cの通電の停止を実行する。そして、次のステップ1806に進む。
ステップ1900において、メインCPU101は、特定状態の発生を制御する発生制御処理を実行する。そして、次のステップ1901に進む。
ステップ1901において、メインCPU101は、特定状態の解除を制御する解除制御処理を実行する。そして、特定状態制御処理を終了する。
ステップ2000において、メインCPU101は、いずれかの特定状態に対応する発生条件が成立しているか否かを判定する。そして、いずれの特定状態に対応する発生条件も成立していないと判定した場合、発生制御処理を終了する。一方、いずれかの特定状態に対応する発生条件が成立していると判定した場合、次のステップ2001に進む。
ステップ2001において、メインCPU101は、上述の特定状態に対応する発生条件が成立した旨を示す特定状態発生コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。これにより、当該特定状態の発生が副制御基板300に伝達されることとなる。そして、次のステップ2002に進む。
ステップ2002において、メインCPU101は、上述の特定状態に対して所定の外部情報を送信する旨が定められていた場合に、当該外部情報を外部情報端子基板500に送信する外部情報送信処理を実行する。なお、上述の特定状態に対して外部情報を送信する旨が定められていなかった場合には、メインCPU101はここでは何も行わない。そして、発生制御処理を終了する。
ステップ2100において、メインCPU101は、いずれかの特定状態が解除されるための解除条件(たとえば、主制御基板異常エラーであれば、設定変更モードが設定され、かつRAM異常の発生及び設定異常の発生が無かったこと等)が成立しているか否かを判定する。そして、いずれの特定状態に対応する解除条件も成立していないと判定した場合、解除制御処理を終了する。一方、いずれかの特定状態に対応する解除条件が成立していると判定した場合、次のステップ2101に進む。
ステップ2101において、メインCPU101は、上述の特定状態に対応する解除条件が成立した旨を示す特定状態解除コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。これにより、当該特定状態の解除が副制御基板300に伝達されることとなる。そして、解除制御処理を終了する。
上述の如く、主制御基板100において各種処理が実行されることにより、特図遊技及び普図遊技、並びに、特別遊技が進行する。そして、これら遊技の進行中には、主制御基板100から種々のコマンドを副制御基板300に送信し、このコマンドを副制御基板300が受信することにより、当該副制御基板300において、遊技の進行に伴う演出の制御が行われる。
また、上述の如く、所定の発生条件の成立により特定状態が生じた場合には、生じた特定状態の種類を報知する特定状態報知が行われるようになっている。以下、特定状態報知について具体的に説明する。
(特定状態報知の概要)
本形態における特定状態報知は、予め定められた特定状態報知開始条件が成立することで開始され、予め定められた特定状態報知終了条件が成立することで終了するようになっている。そして、この特定状態報知では、状態報知ランプELや前扉演出ランプDL等が所定の態様で点灯し、液晶表示装置21において所定の態様での表示が行われ、音声出力装置10により所定の音声出力が行われることで、生じた特定状態が報知されるようになっている。
なお、詳細については後述するが、本形態に係るパチンコ機Pでは、各特定状態について定められている特定状態報知開始条件は、当該特定状態の発生条件と同一となっている。すなわち、特定状態が生じることが特定状態報知開始条件として定められている。したがって、主制御基板100における発生条件の成立による特定状態については、主制御基板100から特定状態発生コマンドを受信することで、特定状態報知が開始されることとなる。
以下、図56を参照して、各特定状態に対応する特定状態報知の制御データの内容を具体的に説明する。
主制御基板異常エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、RAM異常の発生及び設定値異常の発生の少なくともいずれか一方が成立したこと(すなわち、主制御基板異常エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が主制御基板異常エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、設定変更モードが設定され、かつRAM異常の発生及び設定異常の発生が無かったこと(すなわち、主制御基板異常エラーの解除条件が成立し、この特定状態が解除されたこと)が定められており、サブCPU301が主制御基板異常エラーに対応する特定状態解除コマンドを受信することにより終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告の強弱が相対的に弱い警告音(以下、警告音弱という)が出力されるとともに、「主制御基板異常エラーです」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「主制御基板異常エラーです 係員を呼んでください」という文字の表示が行われる。
また、主制御基板異常エラーの優先順位は「1番」(最も高い優先順位)となっている。
バックアップ異常エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、バックアップ異常の発生(すなわち、バックアップ異常エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301がバックアップ異常エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、設定変更モードが設定され、かつRAM異常の発生及び設定異常の発生が無かったこと(すなわち、バックアップ異常エラーの解除条件が成立し、この特定状態が解除されたこと)が定められており、サブCPU301がバックアップ異常エラーに対応する特定状態解除コマンドを受信することにより終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音弱が出力されるとともに、「バックアップ異常エラーです」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「バックアップ異常エラーです 係員を呼んでください」という文字の表示が行われる。
また、バックアップ異常エラーの優先順位は「2番」(2番目の優先順位)となっている。
設定変更状態に基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、設定変更モードの設定(すなわち、設定変更状態の発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が設定変更状態に対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、設定変更モードが終了し遊技可能モードが設定されたこと(すなわち、設定変更状態の解除条件が成立し、この特定状態が解除されたこと)が定められており、サブCPU301が設定変更状態に対応する特定状態解除コマンドを受信することにより終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音弱が出力されるとともに、「設定変更中です」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「設定変更中です」という文字の表示が行われる。
また、設定変更状態の優先順位は「3番」(3番目の優先順位)となっている。
RAMクリア実行状態に基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、初期化処理の実行(すなわち、RAMクリア実行状態の発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301がRAMクリア実行状態に対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、特定状態報知が開始されてから予め定められた所定時間(本形態では、31秒)が経過したことが定められている。すなわち、特定状態報知が開始されてから所定時間が経過すると、上述の特定状態報知が終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により「メモリをクリアしました」という音声が出力される。なお、この音声については、パチンコ機Pの機種ごとに様々な種類の音声を採用することができる。さらに、演出表示装置21においては、予め定められたデフォルト画面(本形態では、「電源復帰中」という文字の表示が行われる画面)が表示される。
また、RAMクリア実行状態の優先順位は「4番」(4番目の優先順位)となっている。
そこで、本形態に係るパチンコ機Pでは、設定変更状態が生じた場合には、設定変更状態に基づく特定状態報知が終了した時点からRAMクリア実行状態に基づく特定状態報知を所定時間(31秒)実行するようになっている。
この設定変更状態が生じた場合における特定状態報知については、後程、詳述する。
設定確認状態に基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、設定確認モードの設定(すなわち、設定確認状態の発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が設定変更状態に対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、設定確認モードが終了し遊技可能モードが設定されたこと(すなわち、設定確認状態の解除条件が成立し、この特定状態が解除されたこと)、特定状態報知が開始されてから予め定められた所定時間(本形態では、31秒)以上経過したことが定められている。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音弱が出力されるとともに、「設定確認中です」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「設定確認中です」という文字の表示が行われる。
また、設定確認状態の優先順位は「5番」(5番目の優先順位)となっている。
そして、設定確認モードが終了し遊技可能モードが設定された場合には、設定確認状態に基づく特定状態報知における一部の報知(前扉演出ランプDLの点灯、演出表示装置21の表示)のみ終了し、その後、この報知については、電断復帰状態に基づく特定状態報知の態様により実行されることとなる。また、設定確認モードが終了し遊技可能モードが設定され、かつ特定状態報知が開始されてから所定時間以上経過した場合に、設定確認状態に基づく特定状態報知における他の報知(状態報知ランプELの点灯、盤面演出ランプGLの消灯、音声の出力)が終了し、その後、この報知については、電断復帰状態に基づく特定状態報知の態様により実行されることとなる。
この設定確認状態が生じた場合における特定状態報知については、後程、詳述する。
不正入賞エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、特別遊技の実行中以外に遊技球が大入賞口(第1大入賞口18又は第2大入賞口55)へ所定個数(5個)以上入球したこと、又は、第2始動入賞口16の開放中以外に遊技球が第2始動入賞口16へ所定個数(5個)以上入球したこと(すなわち、不正入賞エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が不正入賞エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、特定状態報知が開始されてから予め定められた所定時間(60秒)が経過したことが定められている。すなわち、特定状態報知が開始されてから所定時間が経過すると、上述の特定状態報知が終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告の強弱が相対的に強い警告音(以下、警告音通常という)が出力されるとともに、「不正入賞を検出しました」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「不正入賞を検出しました」という文字の表示が行われる。
また、不正入賞エラーの優先順位は「6番」(6番目の優先順位)となっている。
入賞頻度異常エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、予め定められた規定時間(60秒)内に、遊技球が一般入賞口14(第1一般入賞口14a、第2一般入賞口14b)又は始動入賞口(第1始動入賞口15、第2始動入賞口16)へ所定個数(15個)以上入球したこと(すなわち、入賞頻度異常エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が入賞頻度異常エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、特定状態報知が開始されてから予め定められた所定時間(60秒)が経過したことが定められている。すなわち、特定状態報知が開始されてから所定時間が経過すると、上述の特定状態報知が終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音通常が出力されるとともに、「入賞頻度異常を検出しました」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「入賞頻度異常を検出しました」という文字の表示、異常が検出された箇所(第1一般入賞口14a、第2一般入賞口14b、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16)の表示、及び、「係員を呼んでください」という文字の表示が行われる。
また、入賞頻度異常エラーの優先順位は「7番」(7番目の優先順位)となっている。
大入賞口過剰入賞エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、1回の特別遊技における2以上のラウンド遊技において、遊技球が大入賞口(第1大入賞口18、第2大入賞口55)へ「終了個数(10個)+追加上限個数(5個)」以上入球したこと(すなわち、大入賞口過剰入賞エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が大入賞口過剰入賞エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、特定状態報知が開始されてから予め定められた所定時間(60秒)の経過が定められている。すなわち、特定状態報知が開始されてから所定時間が経過すると、上述の特定状態報知が終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音通常が出力されるとともに、「過剰入賞を検出しました」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「過剰入賞を検出しました」という文字の表示が行われる。
また、大入賞口過剰入賞エラーの優先順位は「8番」(8番目の優先順位)となっている。
電波エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、いずれかの電波検出センサ71a,71b,71cにより電波が検出されたこと、又は、いずれかの電波検出センサ71a,71b,71cが断線や破損することにより異常が発生したこと(すなわち、電波エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が電波エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、電波が検出されなくなってから又は異常が解消してから(すなわち、電波エラーの解除条件が成立し、この特定状態が解除されてから)予め定められた所定時間(60秒)が経過したことが定められており、サブCPU301が電波エラーに対応する特定状態解除コマンドを受信してから上述の所定時間が経過することにより終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音通常が出力されるとともに、「電波を検出しました」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「電波を検出しました」という文字の表示、電波や異常が検出された箇所(電波検出センサ71a,71b,71c)の表示、及び、「係員を呼んでください」という文字の表示が行われる。
また、電波エラーの優先順位は「9番」(9番目の優先順位)となっている。
磁気エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、いずれかの磁気検出センサ70a,70b,70c,70dにより磁気が検出されたこと、又は、いずれかの磁気検出センサ70a,70b,70c,70dが断線や破損することにより異常が発生したこと(すなわち、磁気エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が磁気エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、電源がオフになることが定められている。すなわち、特定状態報知が開始された後に電源がオフになると、上述の特定状態報知が終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音通常が出力されるとともに、「磁石を検出しました」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「磁石を検出しました」という文字の表示、磁気や異常が検出された箇所(磁気検出センサ70a,70b,70c,70d)の表示、及び、「係員を呼んでください」という文字の表示が行われる。
また、磁気エラーの優先順位は「10番」(10番目の優先順位)となっている。
特定領域異常通過エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、特別図柄X2の決定に基づく特別遊技の特定のラウンド遊技(4ラウンド、5ラウンド)において、遊技球が第2大入賞口55に設けられた特定領域57へ進入したこと(すなわち、特定領域異常通過エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が特定領域異常通過エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、電源がオフになることが定められている。すなわち、特定状態報知が開始された後に電源がオフになると、上述の特定状態報知が終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力に関しては、特定状態報知が開始される前に出力されていた音声が変化することなく、そのまま音声出力装置10により出力され続ける。さらに、演出表示装置21において、「特定領域異常通過を検出しました 係員を呼んでください」という文字の表示が行われる。
また、特定領域異常通過エラーの優先順位は「11番」(11番目の優先順位)となっている。
大入賞口入出球不一致エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、特別遊技の終了時において、当該特別遊技が開始されてから終了するまでの間における、第2大入賞口55へ入球した遊技球の数及び第2大入賞口55から排出された遊技球の数が一致しなかったこと(すなわち、大入賞口入出球不一致エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が大入賞口入出球不一致エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、特定状態報知が開始されてから予め定められた所定時間(60秒)が経過したことが定められている。すなわち、特定状態報知が開始されてから所定時間が経過すると、上述の特定状態報知が終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音通常が出力されるとともに、「入出球不一致を検出しました」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「大入賞口入出球不一致を検出しました」という文字の表示が行われる。
また、大入賞口入出球不一致エラーの優先順位は「12番」(12番目の優先順位)となっている。
大入賞口異常排出エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、特別遊技の実行中において、第2大入賞口55への遊技球の入球が検出されていないにもかかわらず、第2大入賞口55からの遊技球の排出が検出されたこと(すなわち、大入賞口異常排出エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が大入賞口異常排出エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、特定状態報知が開始されてから予め定められた所定時間(60秒)が経過したことが定められている。すなわち、特定状態報知が開始されてから所定時間が経過すると、上述の特定状態報知が終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音通常が出力されるとともに、「異常排出を検出しました」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「大入賞口異常排出を検出しました」という文字の表示が行われる。
また、大入賞口異常排出エラーの優先順位は「13番」(13番目の優先順位)となっている。
振動エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、振動検出センサ72によりパチンコ機Pが振動していることが検出されたこと(すなわち、振動エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が振動エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、特定状態報知が開始されてから予め定められた所定時間(60秒)が経過したことが定められている。すなわち、特定状態報知が開始されてから所定時間が経過すると、上述の特定状態報知が終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音通常が出力されるとともに、「振動を検出しました」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「振動を検出しました」という文字の表示が行われる。
また、振動エラーの優先順位は「14番」(14番目の優先順位)となっている。
始動入賞口異常入賞エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、予め定められた規定時間(5秒)以内に、遊技球が同一の始動入賞口(第1始動入賞口15、第2始動入賞口16)へ所定個数(15個)以上入球したこと(すなわち、始動入賞口異常入賞エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が始動入賞口異常入賞エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、特定状態報知が開始されてから予め定められた所定時間(60秒)が経過したことが定められている。すなわち、特定状態報知が開始されてから所定時間が経過すると、上述の特定状態報知が終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により「始動口異常入賞を検出しました」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「始動口異常入賞を検出しました」という文字の表示が行われる。
また、始動入賞口異常入賞エラーの優先順位は「15番」(15番目の優先順位)となっている。
扉開放エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、前扉3の開放が検出されたこと(すなわち、扉開放エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が扉開放エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、前扉3の開放が検出されなくなったこと(すなわち、扉開放エラーの解除条件が成立し、この特定状態が解除されたこと)が定められており、サブCPU301が扉開放エラーに対応する特定状態解除コマンドを受信することにより終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音通常が出力されるとともに、「扉が開いています」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「扉が開いています」という文字の表示が行われる。
また、扉開放エラーの優先順位は「16番」(16番目の優先順位)となっている。
盤面センサエラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、遊技盤11に取り付けられた所定のセンサ(第1始動入賞口検出センサ15a、第2始動入賞口検出センサ16a、第1大入賞口検出センサ18a、第2大入賞口検出センサ55a、特定領域検出センサ57a、一般領域検出センサ58a、ゲート検出センサ20a)が主制御基板100に接続されていないこと(すなわち、盤面センサエラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が盤面センサエラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、所定のセンサが主制御基板100に接続されたこと(すなわち、盤面センサエラーの解除条件が成立し、この特定状態が解除されたこと)が定められており、サブCPU301が盤面センサエラーに対応する特定状態解除コマンドを受信することにより終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音通常が出力されるとともに、「盤面センサエラーです」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「盤面センサエラー 係員を呼んでください」という文字の表示が行われる。
また、盤面センサエラーの優先順位は「17番」(17番目の優先順位)となっている。
アウト口検出センサエラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、アウト口検出センサ19aが主制御基板100に接続されていないこと(すなわち、アウト口検出センサエラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301がアウト口検出センサエラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、アウト口検出センサ19aが主制御基板100に接続されたこと(すなわち、アウト口検出センサエラーの解除条件が成立し、この特定状態が解除されたこと)が定められており、サブCPU301がアウト口検出センサエラーに対応する特定状態解除コマンドを受信することにより終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音通常が出力されるとともに、「アウト口センサエラーです」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「アウト口センサエラー 係員を呼んでください」という文字の表示が行われる。
また、アウト口検出センサエラーの優先順位は「18番」(18番目の優先順位)となっている。
ベース異常エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、全入賞口(第1一般入賞口14a、第2一般入賞口14b、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16、第1大入賞口18、第2大入賞口55)へ入球した遊技球の総数と、アウト口19へ受け入れられた遊技球の総数との差が所定個数(50個)以上となったこと(すなわち、ベース異常エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301がベース異常エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、特定状態報知が開始されてから予め定められた所定時間(60秒)が経過したことが定められている。すなわち、特定状態報知が開始されてから所定時間が経過すると、上述の特定状態報知が終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音通常が出力されるとともに、「ベース異常を検出しました」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「ベース異常を検出しました」という文字の表示が行われる。
また、ベース異常エラーの優先順位は「19番」(19番目の優先順位)となっている。
可動体エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、主制御基板100により作動が制御される可動体(可動片16b、シャッター部59)について、可動されない等の異常が発生したこと(すなわち、可動体エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が可動体エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、異常が解消したこと(すなわち、可動体エラーの解除条件が成立し、この特定状態が解除されたこと)が定められており、サブCPU301が可動体エラーに対応する特定状態解除コマンドを受信することにより終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが赤色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音通常が出力されるとともに、「可動体エラーです」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「可動体エラー」という文字の表示、異常が検出された箇所(可動片16b、シャッター部59)の表示、及び、「係員を呼んでください」という文字の表示が行われる。
また、可動体エラーの優先順位は「20番」(20番目の優先順位)となっている。
満タンエラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、受皿7が満タン状態となったこと(すなわち、満タンエラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が満タンエラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、受皿7が満タン状態でなくなったこと(すなわち、満タンエラーの解除条件が成立し、この特定状態が解除されたこと)が定められており、サブCPU301が満タンエラーに対応する特定状態解除コマンドを受信することにより終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯する。また、前扉演出ランプDL及び盤面演出ランプGLは、特定状態報知が開始される前の態様のまま点灯する。また、音声出力装置10により「球を抜いてください」という音声が出力される。なお、この音声については、パチンコ機Pの機種ごとに様々な種類の音声を採用することができる。さらに、演出表示装置21において、「球を抜いてください」という文字の表示が行われる。
また、満タンエラーの優先順位は「21番」(21番目の優先順位)となっている。
特定領域未通過エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、特別図柄X1の決定に基づく特別遊技の特定のラウンド遊技(4ラウンド、5ラウンド)において、遊技球が第2大入賞口55に設けられた特定領域57へ進入しなかったこと(すなわち、特定領域未通過エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が特定領域未通過エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、次の大当たりに当選すること又は電源がオフになることが定められている。すなわち、特定状態報知が開始された後に大当たりに当選するか又は電源がオフになると、上述の特定状態報知が終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが緑色で点灯する。また、盤面演出ランプGLは、特定状態報知が開始される前の態様のまま点灯する。また、音声出力に関しては、特定状態報知が開始される前に出力されていた音声が変化することなく、そのまま音声出力装置10により出力され続け、演出表示装置21における表示に関しても、特定状態報知が開始される前に表示されていた画像等が変化することなく、そのまま表示され続ける。
また、特定領域未通過エラーの優先順位は「22番」(22番目の優先順位)となっている。
電断復帰状態に基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、電源がオフからオンになったこと(すなわち、電断復帰状態の発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が電断復帰状態に対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、役物演出装置YS(第1役物演出装置YS1、第2役物演出装置YS2)を初期位置に停止させるイニシャル処理が終了することが定められている。すなわち、特定状態報知が開始された後にイニシャル処理が終了すると、上述の特定状態報知が終了する。
また、この特定状態報知中は、状態報知ランプELが青色で点灯、前扉演出ランプDLが青色で点灯、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力に関しては、特定状態報知が開始される前に出力されていた音声が変化することなく、そのまま音声出力装置10により出力され続ける。さらに、演出表示装置21においては、デフォルト画面が表示される。
また、電断復帰状態の優先順位は「23番」(23番目の優先順位)となっている。
役物演出装置エラーに基づく特定状態報知については、特定状態報知開始条件として、副制御基板300により作動が制御される役物演出装置YSである第1役物演出装置YS1及び第2役物演出装置YS2の少なくともいずれか一方に、駆動モータが作動しない等の異常が発生した(すなわち、役物演出装置エラーの発生条件が成立し、この特定状態が生じたこと)が定められており、サブCPU301が役物演出エラーに対応する特定状態発生コマンドを受信することにより開始される。
また、特定状態報知終了条件として、電源がオフになることが定められている。すなわち、特定状態報知が開始された後に電源がオフになると、上述の特定状態報知が終了する。
また、この特定状態報知中は、第1役物演出装置YS1のみ異常が発生した場合には状態報知ランプELが青色で点灯し、第2役物演出装置YS2のみ異常が発生した場合には状態報知ランプELが緑色で点灯し、第1役物演出装置YS1及び第2役物演出装置YS2の両方に異常が発生した場合には状態報知ランプELが黄色で点灯する。また、前扉演出ランプDL及び盤面演出ランプGLは、特定状態報知が開始される前の態様のまま点灯する。また、音声出力に関しては、特定状態報知が開始される前に出力されていた音声が変化することなく、そのまま音声出力装置10により出力され続け、演出表示装置21における表示に関しても、特定状態報知が開始される前に表示されていた画像等が変化することなく、そのまま表示され続ける。
また、役物演出装置エラーの優先順位は「24番」(24番目の優先順位)となっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、各特定状態が生じる原因となる発生条件は特定状態ごとに異なる内容となっており、これらの発生条件はそれぞれ別個に成立することがある。そのため、いずれかの特定状態が生じ当該特定状態に基づく特定状態報知が行われているときに、他の特定状態が重複して生じることが起こり得る。
そこで、本形態に係るパチンコ機Pでは、複数の特定状態が重複して生じた場合には、各特定状態に定められている優先順位の高いものから順に特定状態報知が行われるようになっている。
たとえば、入賞頻度異常エラーに基づく特定状態報知の実行中(すなわち、状態報知ランプELが青色で点灯し、前扉演出ランプDLが赤色で点灯し、盤面演出ランプGLが消灯し、音声出力装置10により警告音通常及び「入賞頻度異常を検出しました」との音声が出力され、演出表示装置21において「入賞頻度異常を検出しました」との文字の表示、異常が検出された箇所の表示、「係員を呼んでください」との文字の表示が行われているとき)に、不正入賞エラーが生じたものとする。
また、たとえば、大入賞口異常排出エラーに基づく特定状態報知の実行中(すなわち、状態報知ランプELが青色で点灯し、前扉演出ランプDLが赤色で点灯し、盤面演出ランプGLが消灯し、音声出力装置10により警告音通常及び「異常排出を検出しました」との音声が出力され、演出表示装置21において「大入賞口異常排出を検出しました」との文字の表示が行われているとき)に、特定領域異常通過エラーが生じたものとする。
すなわち、状態報知ランプELの青色の点灯、前扉演出ランプDLの赤色の点灯、盤面演出ランプGLの消灯はそのまま継続して行われる。また、特定領域異常通過エラーに基づく特定状態報知では、音声出力に関しては、当該特定状態報知が開始される前に出力されていた音声が変化することなく、そのまま音声出力装置10により出力され続けるため、大入賞口異常排出エラーに基づく特定状態報知で出力されていた警告音通常及び「異常排出を検出しました」との音声の出力が継続して行われる。また、上述の文字の表示に代わり、「特定領域異常通過を検出しました 係員をよんでください」との文字の表示が演出表示装置21において行われる(図56参照)。
また、たとえば、電波エラーに基づく特定状態報知の実行中(すなわち、状態報知ランプELが青色で点灯し、前扉演出ランプDLが赤色で点灯し、盤面演出ランプGLが消灯し、音声出力装置10により警告音通常及び「電波を検出しました」との音声が出力され、演出表示装置21において「電波を検出しました」との文字の表示、電波の検出箇所の表示及び「係員を読んでください」との文字の表示が行われているとき)に、振動エラーが生じたものとする。
その後、電波エラーの特定状態報知終了条件が成立し、当該電波エラーに基づく特定状態報知が終了した場合において、振動エラーの特定状態報知終了条件が成立していなかったときには、当該振動エラーに基づく特定状態報知が行われることとなる。これに対して、上述の場合において、振動エラーの特定状態報知終了条件が成立していたときには、当該振動エラーに基づく特定状態報知は終了しているため、当該振動エラーに基づく特定状態報知は行われない。
したがって、本形態に係るパチンコ機Pによれば、公平かつ適切な遊技の進行を妨げる可能性が高い、より重要な特定状態を迅速に発見することができる。
本形態に係るパチンコ機Pでは、電断復帰時に初期化処理が実行された場合には、この初期化処理の実行によりRAMクリア実行状態が生じ、当該RAMクリア実行状態に基づく特定状態報知が実行されるが、電断復帰時に設定変更モードが設定された場合には、初期化処理が実行された時点からRAMクリア実行状態に基づく特定状態報知を実行するのではなく、設定変更状態に基づく特定状態報知が終了した時点からRAMクリア実行状態に基づく特定状態報知が所定時間(31秒)実行されるようになっている。
すなわち、電断復帰時に設定変更モードが設定されると、まず設定変更状態に基づく特定状態報知が実行される。具体的には、状態報知ランプELが青色で点灯し、前扉演出ランプDLが赤色で点灯し、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音弱及び「設定変更中です」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において、「設定変更中です」という文字の表示が行われる。
また、電断復帰状態に基づく特定状態報知は、上述の如く、イニシャル処理が終了することで終了するが、電断復帰時に設定変更モードが設定された場合には、当該イニシャル処理は電断復帰時から25秒で終了するため、設定変更状態に基づく特定状態報知及びRAMクリア実行状態に基づく特定状態報知が終了した時点(設定変更状態に基づく特定状態報知が終了してから所定時間(31秒)が経過した時点)では、電断復帰状態に基づく特定状態報知は終了しているため、当該電断復帰状態に基づく特定状態報知は行われない。
なお、電断復帰後すぐに設定変更モードが終了し、設定変更状態に基づく特定状態報知が終了した場合であっても、RAMクリア実行状態に基づく特定状態報知は所定時間(31秒)実行されるため、設定変更状態が生じた場合には、設定変更状態に基づく特定状態報知及びRAMクリア実行状態に基づく特定状態報知が併せて所定時間(31秒)以上実行されることとなる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、設定変更状態に基づく特定状態報知が終了しRAMクリア実行状態に基づく特定状態報知の実行中に、電断及び電断復帰が発生した場合(電源のオフ及びオンが行われた場合)において、当該電断復帰時にRAMクリアスイッチ109がオフになっていたときには、電断の発生前に実行されていたRAMクリア実行状態に基づく特定状態報知は再開されず、電断復帰により生じた電断復帰状態に基づく特定状態報知が実行されるようになっている。
なお、RAMクリアスイッチ109がオンになっていたときには、新たにRAMクリア実行状態に基づく特定状態報知が実行される。
上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pでは、電断復帰時に設定確認モードが設定された場合には、設定確認状態及び電断復帰状態が重複して生じるが、設定確認状態は電断復帰状態よりも優先順位が高いため、設定確認状態に基づく特定状態報知が優先的に実行される。また、設定確認状態が終了した場合には、設定確認状態に基づく特定状態報知の一部の報知(前扉演出ランプDLの点灯、演出表示装置21の表示)のみ終了し、その後、この報知については電断復帰状態に基づく特定状態報知の態様により実行される。また、設定確認状態が終了し、かつ特定状態報知が開始されてから所定時間以上(31秒)経過した場合には、設定確認状態に基づく特定状態報知の他の報知(状態報知ランプELの点灯、盤面演出ランプGLの消灯、音声の出力)が終了し、その後、この報知については電断復帰状態に基づく特定状態報知の態様により実行される。
したがって、設定確認状態が生じた場合には、当該設定確認状態に基づく特定状態報知が開始されてから所定時間(31秒)が経過したか否か、及び、設定確認状態の終了の有無(設定確認状態の終了時点)に応じて、実行される特定状態報知の態様が異なるようになっている。以下、詳細に説明する。
すなわち、設定確認状態に基づく特定状態報知が開始されてから間もなく(本形態では、6秒経過する前に)設定確認状態が終了した場合である。上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pでは、電断復帰時に設定確認モードが設定された場合には、当該設定確認モードの終了後にイニシャル処理が開始される。また、イニシャル処理は25秒間実行される。したがって、設定確認状態に基づく特定状態報知が開始されてから6秒以内に設定確認状態が終了した場合には、当該設定確認状態に基づく特定状態報知が開始されてから所定時間が経過するまでの間に、設定確認状態及びイニシャル処理の両方が終了することとなる。
具体的には、前扉演出ランプDLが青色で点灯し、演出表示装置21においてデフォルト画面が表示される。また、状態報知ランプELについては青色での点灯が継続し、盤面演出ランプGLについては消灯が継続し、音声出力装置10により警告音弱及び「設定確認中です」という音声の出力が継続して行われる。
また、状態報知ランプEL、盤面演出ランプGL及び音声出力装置10の報知は、電断復帰状態よりも優先順位の高い設定確認状態に基づく特定状態報知の態様により実行されている。そして、(1)の場合には、設定確認状態に基づく特定状態報知の態様による報知が終了する前に、電断復帰状態に基づく特定状態報知は終了するため、状態報知ランプEL、盤面演出ランプGL及び音声出力装置10の報知が電断復帰状態に基づく特定状態報知の態様により実行されることはない。
すなわち、設定確認状態に基づく特定状態報知が開始されてから一定時間経過後(本形態では、6秒経過後)所定時間が経過するまでの間に設定確認状態が終了した場合である。上述の如く、イニシャル処理の実行時間は25秒であるため、設定確認状態に基づく特定状態報知が開始されてから6秒経過後、所定時間(31秒)が経過するまでの間に設定確認状態が終了した場合には、当該設定確認状態に基づく特定状態報知が開始されてから所定時間が経過するまでの間に設定確認状態が終了し、当該所定時間が経過した後にイニシャル処理が終了することとなる。
具体的には、前扉演出ランプDLが青色で点灯し、演出表示装置21においてデフォルト画面が表示される。また、状態報知ランプELについては青色での点灯が継続し、盤面演出ランプGLについては消灯が継続し、音声出力装置10により警告音弱及び「設定確認中です」という音声の出力が継続して行われる。
したがって、上述の所定時間が経過すると、状態報知ランプELの青色での点灯、盤面演出ランプGLの消灯、音声出力装置10による警告音弱及び「設定確認中です」という音声の出力はいずれも終了するものの、この後は、電断復帰状態に基づく特定状態報知の態様によりこれらの報知が実行される。すなわち、状態報知ランプELは青色で点灯し、盤面演出ランプGLは消灯する。
また、電断復帰状態に基づく特定状態報知では、当該特定状態報知が開始される前に出力されていた音声がそのまま出力されるようになっているものの(図56参照)、上述のように、設定確認状態に基づく特定状態報知の終了とともに音声出力装置10による出力は終了してしまうため、音声出力装置10による出力は行われない。
すなわち、設定確認状態に基づく特定状態報知が開始されてから所定時間が経過した後に設定確認状態が終了したことで、当該所定時間の経過後に、設定確認状態及びイニシャル処理の両方が終了した場合である。
そして、(3)の場合にも、電断復帰時に設定確認モードが設定され、まず設定確認状態に基づく特定状態報知が実行される。具体的には、状態報知ランプELが青色で点灯し、前扉演出ランプDLが赤色で点灯し、盤面演出ランプGLが消灯する。また、音声出力装置10により警告音弱及び「設定確認中です」という音声が出力される。さらに、演出表示装置21において「設定確認中です」という文字の表示が行われる。
そして、この後は、電断復帰状態に基づく特定状態報知の態様によりこれらの報知が実行される。すなわち、状態報知ランプELは青色で点灯し、前扉演出ランプDLは青色で点灯し、盤面演出ランプGLは消灯し、音声出力装置10による出力は行われず、演出表示装置21においてはデフォルト画面が表示される。
まず、副制御基板300のメイン処理について、図60に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ3000において、電源投入に応じて、サブROM302からメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM303に記憶されるフラグなどの初期化、設定処理を実行する。そして、次のステップ3001に進む。
ステップ3001において、サブCPU301は、各演出乱数を更新する処理を行うとともに、以後は、割込処理が行われるまでステップ2001の処理を繰り返し実行する。ここでは、それぞれの演出乱数が非同期的に更新されている。
副制御基板300には、所定の周期(4ミリ秒)でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(特に図示しておらず)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、サブCPU301はタイマ割込処理プログラムを読み込んで、図61に示すタイマ割込処理を開始する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、副制御基板300のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ3101において、サブCPU301は、サブRAM303の受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を実行する。具体的には、副制御基板300においては、主制御基板100からコマンドが送信されると、コマンド受信割込処理が行われ、主制御基板100から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。そして、サブCPU301は、コマンド受信割込処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析する。そして、次のステップ3102に進む。
ステップ3103において、サブCPU301は、設定変更状態を制御する設定変更状態制御処理を実行する。そして、次のステップ3104に進む。
ステップ3105において、サブCPU301は、設定確認状態において対象の装置(前扉演出ランプDL、液晶表示装置21)による報知を制御する第1設定確認状態制御処理を実行する。そして、次のステップ3106に進む。
ステップ3107において、サブCPU301は、実行中の変動演出等の進行状況に応じて、演出操作装置9の操作の受け付け可否を判定するとともに、回転操作検出センサ9c及び押下操作検出センサ9dからの操作信号が入力されたか否かを判定する。そして、回転操作検出センサ9c又は押下操作検出センサ9dから操作信号が入力されたときに、演出操作装置9の操作受け付け中であった場合には、演出操作装装置9が操作されたことを画像制御基板、音声制御基板、電飾制御基板、作動制御基板等の各種制御基板に送信すべく、送信バッファにコマンドを格納する。そして、次のステップ3108に進む。
ステップ3200において、サブCPU301は、いずれかの特定状態報知開始条件が成立したか否かを判定する。そして、特定状態報知開始条件が成立していないと判定した場合、ステップ3205に進む。一方、特定状態報知開始条件が成立したと判定した場合、次のステップ3201に進む。
ステップ3201において、サブCPU301は、上述の特定状態報知開始条件に対応する特定状態報知が実行されている旨を示す実行中フラグがオンであるか否かを判定する。そして、実行中フラグがオンであると判定した場合、特定状態報知制御処理を終了する。一方、実行中フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、次のステップ3202に進む。
ステップ3203において、サブCPU301は、上述の特定状態報知開始条件に対応する特定状態報知について優先順位に従った報知の実行を制御するための処理が実行される。具体的には、サブCPU301は、特定状態報知の実行が重複することとなった場合には、重複した特定状態報知のうち最も高い優先順位が定められた特定状態報知を優先的に実行させる。これにより、各種ランプ、音声出力装置10、演出表示装置21等の演出装置において最も高い優先順位が定められた特定状態報知が実行されることとなる。なお、重複した特定状態報知のうち他の特定状態報知については、バックグラウンドで進行するようになっており、最も高い優先順位が定められた特定状態報知が終了した後は、バックグラウンドで進行している特定状態報知のうち最も高い優先順位が定められた特定状態報知が実行されることとなる。そして、次のステップ3204に進む。
また、上述のステップ3200で特定状態報知開始条件が成立していないと判定された場合に進むステップ3205において、サブCPU301は、いずれかの特定状態報知終了条件が成立したか否かを判定する。そして、特定状態報知終了条件が成立していないと判定した場合、特定状態報知制御処理を終了する。一方、特定状態報知終了条件が成立したと判定した場合、次のステップ3206に進む。
ステップ3207において、サブCPU301は、上述の特定状態報知終了条件に対応する特定状態報知を終了するための特定状態報知終了コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた特定状態報知終了コマンドは、上述のステップ3108において各種制御基板に送信され、これらの制御基板により、対応する特定状態報知の終了に係る制御が行われることとなる。そして、次のステップ3208に進む。
ステップ3300において、サブCPU301は、設定変更モードの設定により生じた設定変更状態が終了したか否かを判定する。そして、設定変更状態が終了していないと判定した場合、設定変更状態制御処理を終了する。一方、設定変更状態が終了したと判定した場合、次のステップ3301に進む。
ステップ3301において、サブCPU301は、RAMクリア実行状態に基づく特定状態報知を実行するためのRAMクリア特定状態報知実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされたRAMクリア特定状態報知実行コマンドは、上述のステップ3108において各種制御基板に送信され、これらの制御基板により、RAMクリア実行状態に基づく特定状態報知の実行に係る制御が行われることとなる。そして、設定変更状態制御処理を終了する。
ステップ3400において、サブCPU301は、RAMクリア実行状態に基づく特定状態報知の実行中であるか否かを判定する。そして、実行中でないと判定した場合、RAMクリア実行状態制御処理を終了する。一方、実行中であると判定した場合、次のステップ3401に進む。
ステップ3401において、サブCPU301は、電源がオンとなったことにより電断復帰状態が生じたか否かを判定する。そして、電断復帰状態が生じていないと判定した場合、RAMクリア実行状態制御処理を終了する。一方、電断復帰状態が生じたと判定した場合、次のステップ3402に進む。
ステップ3403において、サブCPU301は、電断復帰状態に基づく特定状態報知を実行するための電断復帰状態特定状態報知実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた電断復帰状態特定状態報知実行コマンドは、上述のステップ3108において各種制御基板に送信され、これらの制御基板により、電断復帰状態に基づく特定状態報知の実行に係る制御が行われることとなる。そして、RAMクリア実行状態制御処理を終了する。
ステップ3500において、サブCPU301は、設定確認状態において対象の装置(前扉演出ランプDL、液晶表示装置21)により所定の特定状態報知(設定確認状態に基づく特定状態報知、電断復帰に基づく特定状態報知)が実行されているか否かを判定する。そして、実行されていないと判定した場合、第1設定確認状態制御処理を終了する。一方、実行されていると判定した場合、次のステップ3501に進む。
ステップ3501において、サブCPU301は、上述の対象の装置による設定確認状態に基づく特定状態報知の実行が終了した旨を示す第1確認終了フラグがオンであるか否かを判定する。そして、第1確認終了フラグがオンであると判定した場合、ステップ3505に進む。一方、第1確認終了フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、次のステップ3502に進む。
ステップ3503において、サブCPU301は、上述の対象の装置による設定確認状態に基づく特定状態報知を終了するための設定確認状態特定状態報知終了コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた設定確認状態特定状態報知終了コマンドは、上述のステップ3108において各種制御基板に送信され、これらの制御基板により、上述の対象の装置による設定確認状態に基づく特定状態報知の終了に係る制御が行われることとなる。そして、次のステップ3504に進む。
また、上述のステップ3501で第1確認終了フラグがオンであると判定した場合に進むステップ3505において、サブCPU301は、イニシャル処理が終了したか否かを判定する。そして、イニシャル処理が終了していないと判定した場合、第1設定確認状態制御処理を終了する。一方、イニシャル処理が終了したと判定した場合、次のステップ3506に進む。
ステップ3507において、サブCPU301は、第1確認終了フラグをオフにする。そして、第1設定確認状態制御処理を終了する。
ステップ3600において、サブCPU301は、設定確認状態において対象の装置(状態報知ランプEL、盤面演出ランプGL、音声出力装置10)により所定の特定状態報知(設定確認状態に基づく特定状態報知、電断復帰に基づく特定状態報知)が実行されているか否かを判定する。そして、実行されていないと判定した場合、第2設定確認状態制御処理を終了する。一方、実行されていると判定した場合、次のステップ3601に進む。
ステップ3601において、サブCPU301は、上述の対象の装置による設定確認状態に基づく特定状態報知の実行が終了した旨を示す第2確認終了フラグがオンであるか否かを判定する。そして、第2確認終了フラグがオンであると判定した場合、ステップ3605に進む。一方、第2確認終了フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、次のステップ3602に進む。
ステップ3603において、サブCPU301は、上述の対象の装置による設定確認状態に基づく特定状態報知を終了するための設定確認状態特定状態報知終了コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた設定確認状態特定状態報知終了コマンドは、上述のステップ3108において各種制御基板に送信され、これらの制御基板により、上述の対象の装置による設定確認状態に基づく特定状態報知の終了に係る制御が行われることとなる。そして、次のステップ3604に進む。
また、上述のステップ3601で第2確認終了フラグがオンであると判定した場合に進むステップ3605において、サブCPU301は、イニシャル処理が終了し、かつ設定確認状態に基づく特定状態報知が開始されてから所定時間(31秒)が経過したか否かを判定する。そして、イニシャル処理は終了していない又は上述の所定時間が経過していないと判定した場合、第2設定確認状態制御処理を終了する。一方、イニシャル処理が終了し、かつ上述の所定時間が経過したと判定した場合、次のステップ3606に進む。
ステップ3607において、サブCPU301は、第2確認終了フラグをオフにする。そして、第2設定確認状態制御処理を終了する。
上述の実施の形態では、電断発生直前に滞在していたモード、電断復帰時における設定スイッチ108のオン又はオフ、RAMクリアスイッチ109のオン又はオフ、本体枠開放検出センサ2aのオン又はオフ、バックアップ異常の発生の有無、RAM異常の発生の有無に応じて、電断復帰時におけるモードの設定が行われるようになっていたが、モードの設定を行う際の判断条件はこれらに限定されるものではない。たとえば、前扉開放検出センサ3a等の他のセンサのオン又はオフを判断条件として追加してもよい。また、上述の判断条件のうちいずれかの判断条件(たとえば、本体枠開放検出センサ2aのオン又はオフ)については除外してもよい。
たとえば、電断復帰時に設定確認モードが設定された場合にも同様の制御が行われるようにしてもよい。具体的には、電断復帰時に設定確認モードが設定された場合には、設定確認状態に基づく特定状態報知が終了した時点から電断復帰状態に基づく特定状態報知が所定時間実行されるようにしてもよい。
設定確認状態に基づく特定状態報知が開始されてから所定時間が経過したか否か、及び、設定確認状態の終了の有無(設定確認状態の終了時点)に応じて、実行される特定状態報知の態様が異なるようになっているが、このような制御が行われるのは設定確認モードが設定された場合に限定されるものではない。
たとえば、電断復帰時に設定変更モードが設定された場合にも同様の制御が行われるようにしてもよい。具体的には、電断復帰時に設定変更モードが設定された場合には、設定変更状態に基づく特定状態報知が開始されてから所定時間が経過したか否か、及び、設定変更状態の終了の有無に応じて、実行される特定状態報知の態様が異なるようにしてもよい。
なお、上述の変形例は、可能な範囲で互いに組み合わせて構成することもできる。
21 演出表示装置
100 主制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM
Claims (1)
- 遊技者にとって有利な特別遊技を実行するか否かの抽選に関する設定値を設定可能な設定手段と、
第1の条件が成立することにより、前記設定値に関する所定の処理を実行可能な特定状態を設定し、当該特定状態の設定中に第2の条件が成立することにより、設定中の特定状態を解除する状態設定手段と、
所定の報知を実行可能な報知手段と、を備え、
前記特定状態の設定に伴って又は前記特定状態の設定を伴わずに、所定の記憶部に記憶された情報を消去する初期化処理を実行可能であり、
前記報知手段は、前記特定状態の設定を契機として第1の報知を実行可能であり、前記特定状態が解除された後に前記第1の報知の終了から特定時間が経過するまで第2の報知を実行可能であり、さらに、電源復帰に基づく第3の報知を実行可能であり、
前記第2の報知は、前記初期化処理の実行に基づくものであり、
前記特定状態の設定に伴う初期化処理及び前記特定状態の設定を伴わない初期化処理のいずれが実行された場合にも、同様の態様で前記第2の報知を実行可能であり、
電源復帰時に所定の可動体による所定の動作を実行可能であり、
電源復帰時に前記初期化処理を実行可能であり、
前記所定の動作の実行期間は、前記第2の報知が行われる期間よりも短く、
前記第1の報知及び前記第2の報知は前記第3の報知に優先して実行されることを特徴とする遊技機。
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