JP2011176964A - 振動発電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電効率の高い振動発電機を提供する。
【解決手段】振動発電機1は、筒状部材11、コイル22,可動子13、及び緩衝部材24を少なくとも備える。コイル22は、筒状部材11に巻回されている。可動子13は、筒状部材11内に収容されている。永久磁石14,15は、同極を対向させた状態で配置されている。締結部材16は、永久磁石14と永久磁石15とを締結するために設けられている。突設部16b,16dが、永久磁石14,15の左右端面から突設している。緩衝部材24は、筒状部材11両端開口部を覆う蓋部18a,18bの内側に取り付けられている。可動子13が移動した場合、突設部16b,16dは、緩衝部材24の中心部に設けられた貫通穴24cに挿入される。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動によって発電する振動発電機に関する。
従来、振動による運動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動発電機が提案されている。振動発電機では、永久磁石がコイル内で振動することで、コイルに誘導電流を発生させる。発生した誘導電流は、蓄電装置(コンデンサーなど)に蓄電される。蓄電された蓄電装置から電流が取り出されることで、振動発電機は負荷に電流を供給できる。なお、振動発電機の発電効率は、永久磁石の振動時のストロークの増加に伴い、向上する。
コイル内を振動する磁石として、複数の磁石の同極同士を対向させて一体化させた磁石(同極対向磁石)を使用した振動発電機が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の装置では、交互に巻き方向が逆となる複数のコイル中で、同極対向磁石を移動させる。これによって、振動発電機の発電効率を高めることができる。
同極対向磁石には、対向する磁石を両側から押え付ける締結部材が取り付けられる。(同極対向磁石と締結部材とからなるユニットを、「可動子」という。)振動発電機の筐体の内、可動子が振動した場合に可動子と接触する両側内壁面に、緩衝部材が取り付けられる。緩衝部材は、可動子が振動して筐体に接触した場合の衝撃を和らげ、筐体の破損を防止している。
特開2006−296144号公報
締結部材は、対向する磁石を両側から押え付けなければならないので、同極対向磁石の振動方向端面から突設する。可動子の振動時、締結部材は緩衝部材と接触する。締結部材が移動方向に突設した分、可動子の振動時のストロークは短くなる。従って振動発電機の発電効率が低下するという問題点がある。
本発明の目的は、可動子のストロークを比較的長くすることで、発電効率の高い振動発電機を提供することにある。
本発明の第一態様に係る振動発電機は、永久磁石をコイル内で往復移動させることで、前記コイルに電流が誘起し発電する振動発電機であって、前記コイルが巻回された筒状部材と、前記筒状部材内を往復移動可能に設けられた可動子であり、複数の永久磁石と、前記複数の永久磁石の同極同士を対向させて締結する締結部材であって前記永久磁石の移動方向端面から突設する突設部を備えた締結部材とを少なくとも備えた可動子と、前記筒状部材で囲まれた空間の両側に設けられると共に、前記筒状部材の両端に設けられた壁部に前記可動子が近接した状態で、前記可動子に接触する緩衝部材とを備え、前記可動子が前記壁部に最も近接した状態で、前記可動子が近接した一壁部側に突設する前記突設部の突端部分は、前記可動子と接触する前記緩衝部材のうち前記可動子側の端部よりも、前記一壁部側に位置することを特徴とする。
本発明の第一態様によれば、可動子は、永久磁石と、永久磁石を締結する締結部材とを備えている。可動子が収容される筒状部材内には、可動子の振動時の衝突の衝撃を和らげるための緩衝部材が取り付けられている。可動子の振動時、可動子が一壁部に近接した状態で、可動子と緩衝部材とは接触する。可動子が筒状部材の一壁部に近接した状態で、締結部材のうち一壁部側の突端部は、緩衝部材における可動子側の端部よりも、一壁部側に位置する。このため振動発電機は、締結部材の突設部の分、可動子のストロークが短くなってしまうことを防止できる。永久磁石のストロークを十分確保できるので、振動発電機は良好な発電効率を実現できる。
また、第一態様において、前記可動子が前記一壁部に最も近接した状態で、前記一壁部側に突設する前記突設部は、前記可動子と接触する前記緩衝部材に対して、前記筒状部材の径方向の内側に位置してもよい。緩衝部材は、可動子の移動方向端面の周回部分と接触し、可動子の振動時の衝撃を緩衝できる。振動発電機は、可動子のストロークを十分確保して発電効率を維持しつつ、可動子の振動時の衝撃を効果的に緩衝できる。
また、第一態様において、前記突設部は、前記永久磁石の移動方向端面のうち少なくとも中心部分から突設し、前記緩衝部材は、前記突設部が挿入される凹部を備えていてもよい。可動子の移動時、緩衝部材はより多くの面部分で可動子と接触する。これによって振動発電機は、可動子の振動時の衝撃を更に効果的に緩衝できる。また、中心に貫通穴を備えた永久磁石を締結する締結部材、例えば、ボルト及びナット形状を有する締結部材を使用できる。
また、第一態様において、前記可動子が前記一壁部に最も近接した状態で、前記一壁部側に突設する前記突設部は、前記可動子と接触する前記緩衝部材に対して、前記筒状部材の径方向の外側に位置してもよい。緩衝部材は、可動子の移動方向端面の中心部分と接触し、可動子の振動時の衝撃を緩衝できる。振動発電機は、可動子のストロークを十分確保して発電効率を維持しつつ、可動子の振動時の衝撃を効果的に緩衝できる。
また、第一態様において、前記突設部は、前記永久磁石の移動方向端面のうち少なくとも周回部分から突設し、前記緩衝材部は、前記突設部にて囲まれた凹部に挿入される凸部を備えていてもよい。可動子の移動時、緩衝部材はより多くの面部分で可動子と接触する。これによって振動発電機は、可動子の振動時の衝撃を更に効果的に緩衝できる。また、永久磁石を周囲から覆う形状の締結部材を使用できる。締結部材は、確実に複数の永久磁石を締結できる。
振動発電機1の構成を示す図である。 図1のI−I線における矢視方向断面図である。 図1のII−II線における矢視方向断面図である。 振動発電機1の部分拡大図である。 振動発電機2の構成を示す図である。 図5のIII−III線における矢視方向断面図である。 図5のIV−IV線における矢視方向断面図である。 図5のV−V線における矢視方向断面図である。 振動発電機2の部分拡大図である。
以下、本発明の一実施形態における振動発電機(振動発電機1,2)について、図面を参照して説明する。参照される図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。記載されている装置の構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、
単なる説明例である。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態における振動発電機1について、図1〜図4を参照して説明する。図1における紙面左右方向を、振動発電機1の左右方向と定義する。振動発電機1は、筐体17を備えている。筐体17の形状は円筒形である(図2,3参照)。筐体17の両端は開口している。筐体17の両端の開口部分には、開口部分を覆う壁部18a,18bが其々取り付けられている。筐体17の左側の開口部分に壁部18aが取り付けられている。筐体17の右側の開口部分に壁部18bが取り付けられている。壁部18a,18bは、後述する可動子13の左右方向の移動を規制するために設けられている。筐体17及び壁部18a,18bの材料として、樹脂(アクリル樹脂)等の非磁性体材料が使用できる。
筐体17と壁部18a,18bとで囲まれた空間に、筒状部材11が収容されている。筒状部材11の形状は円筒形である(図2,3参照)。筐体17と筒状部材11とは、長手方向が同一方向となるように配置されている。筒状部材11の内径は、筐体17の内径の略半分である。筒状部材11の長手方向の長さは、筐体17と略同一である。筒状部材11の両端は開口している。筒状部材11の左側の開口部分は、壁部18aと接触している。筒状部材11の右側の開口部分は、壁部18bと接触している。壁部18a,18bは、筒状部材11の開口部分を覆っている。筒状部材11の材料として、樹脂(アクリル樹脂)等の非磁性体材料が使用できる。
なお、筐体17及び筒状部材11の形状は円筒形に限定されない。筐体17及び筒状部材11の形状は、例えば、楕円筒形状、四角筒等その他の多角筒形状であってもよい。筐体17及び筒状部材11の材料は、非磁性体であれば、銅、アルミニウム、真鍮等の金属であってもよい。また、筐体17は鉄やステンレス等の磁性体材料でも構わない。
筒状部材11の外周面にコイル21,22,23が巻回されている。コイル21,22,23は、筒状部材11の左右略中央部分に、筒状部材11の長手方向と直交する方向に巻回されている。コイル21、23は同一方向に巻回されている。コイル22は、コイル21,23と逆方向に巻回されている。コイル21,22,23の材料として、銅が使用できる。なお、コイル21,22,23は、筒状部材11の全周にわたって巻回されていてもよい。
筒状部材11の内側に可動子13が収容されている。可動子13は、筒状部材11内を長手方向に自在に移動可能に設けられている。可動子13は、永久磁石14,15と締結部材16とを備えている。
永久磁石14,15の形状は円柱形である(図2参照)。永久磁石14,15の内径は、筒状部材11の外径と比較して僅かに小さい。永久磁石14,15は、筒状部材11と長手方向が同一方向となるように配置されている。永久磁石14,15は、其々長手方向に磁化されている。永久磁石14の右端と、永久磁石15の左端とは接触している。永久磁石14の右端と、永久磁石15の左端とは同じ極性を有している。永久磁石14,15は、同極を対向させた状態で、左右方向に一直線上に並べて配置されている。永久磁石14の左端から永久磁石15の右端までの長さは、筒状部材11の約1/3である。永久磁石14,15は、内径中心を左右に伸びる貫通穴を備えている。貫通穴の断面形状は円形である。なお、永久磁石14,15の形状は円柱形に限定されないが、筒状部材11内と同一の断面形状を有していることが望ましい。
締結部材16は、永久磁石14と永久磁石15とを締結するために設けられている。締結部材16は、軸部16aと突設部16b,16dとを備えている。軸部16aは、永久磁石14,15の貫通穴内を左右方向に伸びている。軸部16aの形状は円柱形(図2参照)である。軸部16aの外径は、永久磁石14,15の貫通穴の穴径と略等しい。軸部16aの左右方向の長さは、永久磁石14の左端から永久磁石15の右端までの長さと略等しい。
軸部16aの左右両端に、突設部16b,16dが接続されている。軸部16aの左端に突設部16bが接続されている。軸部16aの右端に突設部16dが接続されている。突設部16b,16dの形状は円柱形である。突設部16b,16dの外径は、永久磁石14,15の外径の略半分である。突設部16b,16dの外径は、軸部16aの外径よりも大きい。突設部16bは、永久磁石14の左端面14aから左方に突設している。突設部16dは、永久磁石15の右端面15aから右方に突設している。突設部16b,16dは、永久磁石14,15を左右方向から内側方向に向かって挟み込んでいる。締結部材16は、永久磁石14と永久磁石15との間に働く反発力によって、永久磁石14,15が互いに離れてしまうことを防止している。締結部材16の材料としては、非磁性体材料(樹脂、金属等)が使用できる。締結部材16としては、例えばボルトとナットが使用できる。
壁部18aの右側面及び壁部18bの左側面に、緩衝部材24が設けられている。緩衝部材24の形状は円柱形(図3参照)である。緩衝部材24の底面は、壁部18a,18bに接続している。緩衝部材24の左右方向の長さは、締結部材16の突設部16b,16dの左右方向の長さと比較して僅かに大きい。緩衝部材24には、内径中心を左右に伸びる貫通穴24cが設けられている。貫通穴の断面形状は円形である(図3参照)。貫通穴24cの穴径は、締結部材16の突設部16b,16dの外径とほぼ等しい。可動子13が左方向に移動した場合、突設部16bは貫通穴24cに挿入される。可動子13が右方向に移動した場合、突設部16dは貫通穴24cに挿入される。
図4は、可動子13が左方向に最も移動した状態を示している。可動子13が左方向に最も移動した状態で、可動子13のうち永久磁石14の左端面14aは、緩衝部材24の右端面24aと接触する。緩衝部材24は、可動子13が左方向に移動して緩衝部材24に衝突した場合の衝撃を吸収できる。従って緩衝部材24は、可動子13が左方向に移動した場合に壁部18aに加わる衝撃を和らげることができる。締結部材16の突設部16bは、緩衝部材24の貫通穴24cに挿入している。突設部16bの左端面16cは、壁部18aの近傍に位置している。このように、可動子13の移動による衝撃を緩衝部材24によって効果的に緩衝しつつ、突設部16bの左端面16cを、壁部18aに極力近接させることができる。
緩衝部材24の材料として、弾力性のある周知の材料が使用できる。例えば、イソプレンゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴム等が使用できる。
振動発電機1の動作について説明する。ユーザは、筐体17が長手方向に振動するように、振動発電機1を振動させる。運動エネルギーが、筐体17に加えられる。可動子13と筒状部材11との摩擦力、及び、可動子13に対する気体からの抵抗力などを介して、運動エネルギーが可動子13に伝達する。可動子13は、筒状部材11内を長手方向に往復移動する。可動子13は、コイル21,22,23に覆われた空間を出入りする。コイル21,22,23内の空間を通過する際、可動子13の永久磁石14,15が発する磁束が、コイル21,22,23を直交する。これによって、コイル21,22,23に誘導電流が発生する。可動子13がコイル21,22,23内の空間への出入りを繰り返すことで、コイル21,22,23に交流電流が発生する。
可動子13の移動時、可動子13は緩衝部材24に接触する。緩衝部材24は、可動子13の移動によって壁部18a,18bに加わる衝撃を和らげる。可動子13の移動時、突設部16b,16dは、貫通穴24cに挿入される。締結部材16の突設部16bの突端部(左端面16c)と壁部18aとを極力近接させることができる。締結部材16の突設部16dの突端部(右端面16e)と壁部18bとを極力近接させることができる。従って可動子13の移動による衝撃を緩衝部材24によって効果的に緩衝しつつ、可動子13は、筒状部材11の内部領域を最大限利用して左右に移動できる。可動子13のストロークを最大限利用できるので、コイル21,22,23に大きな誘導電流を発生させることができる。
コイル21,22,23に発生した交流電流は、コイル21,22,23の其々の両端に接続された配線を介して、図示外の整流部に伝達する。整流部では、交流電流の全波整流が行われ、図示外の蓄電部によって蓄電される。蓄電された電流は、図示外の電極を介して外部に出力される。外部に出力された電流は、外部装置の負荷に供給される。外部装置は、供給された電流によって駆動する。
以上説明したように、振動発電機1では、可動子13が左側に移動し、壁部18aに最も近接した状態で、締結部材16の突設部16bの突端部(左端面16c)は、緩衝部材24の右端面24aよりも壁部18a側に位置する。振動発電機1は、可動子13の振動時、締結部材16の突設部16b,16dの突端部と壁部18a,18bとを極力近接させることができる。振動発電機1は、突設部16b,16dの長さ分、可動子13のストロークが短くなってしまうことを防止できる。永久磁石14,15のストロークを十分確保できるので、コイル21,22,23に大きな誘導電流を発生させることができる。よって振動発電機1は、高い発電効率を実現できる。
なお、緩衝部材24の貫通穴24cの穴径を調節することで、緩衝部材24と可動子13との接触部分の面積を大きくできる。これによって振動発電機1は、可動子13のストロークを十分確保して発電効率を維持しつつ、可動子13の移動による衝撃を効果的に緩衝できる。
なお本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
上述の実施形態における突設部16b,16d及び緩衝部材24の形状は一例であり、他の形状であってもよい。突設部は、永久磁石の左右端面のすべてを覆ってもよい。可動子13は、左右其々の方向に複数の突設部を備えた構成であってもよい。緩衝部材24は、複数の突設部が挿入される凹部を備えていてもよい。突設部は、可動子13の左右端面の中心部分から少なくとも突設していればよく、突設部が端面の外周部分に至っていてもよい。緩衝部材の形状は、貫通穴を備えた円柱形状でなくともよく、永久磁石14,15の端面のうち一部分とのみ接触する形状であってもよい。突設部の突設方向は、永久磁石の端面に対して鉛直方向でなくともよく、斜め方向に突設していてもよい。
<第二実施形態>
本発明の第二実施形態における振動発電機2について、図5〜図9を参照して説明する。以降の説明は、上述した第一実施形態と異なる点についてのみ行い、同様の部分については、同一符号を付し、説明を省略する。
振動発電機2では、筒状部材11の内側に可動子33が収容されている。可動子33は、筒状部材11内を長手方向に自在に移動可能に設けられている。可動子33は、永久磁石34,35と締結部材36とを備えている。
永久磁石34,35の形状は円柱形である(図6参照)。永久磁石34,35の外径は、筒状部材11の内径の略半分である。永久磁石34,35は、筒状部材11と長手方向が同一方向となるように配置されている。永久磁石34,35は、其々長手方向に磁化されている。永久磁石34の右端と、永久磁石35の左端とは接触している。永久磁石34の右端と、永久磁石35の左端とは同じ極性を有している。永久磁石34,35は、同極を対向させた状態で、左右方向に一直線上に並べて配置されている。永久磁石34の左端から永久磁石35の右端までの長さは、筒状部材11の略1/3である。なお、永久磁石34,35の形状は円柱形に限定されない。
締結部材36は、永久磁石34と永久磁石35とを締結するために設けられる。締結部材36の形状は円柱形である(図6,7参照)。締結部材36の外径は、筒状部材11の内径と比較して僅かに小さい。締結部材36の長手方向の長さは、筒状部材11の約1/2である。締結部材36は、筒状部材11と長手方向が同一方向となるように配置されている。締結部材36は、永久磁石34,35の周囲を被っている。永久磁石34,35は、締結部材36の内部中心部分に内装されている。
締結部材36の左端面36cに孔部36fが設けられている。孔部36fは、左端面36cの中心部分から右方に伸びている。孔部36fの底部は、締結部材36に内装された永久磁石34の左端面34aに至っている。孔部36fの断面形状は円形である。孔部36fの穴径は、永久磁石34の外径と比較して僅かに小さい。可動子33の左端部分は、永久磁石34の左端面34aの周回部分から、孔部36fを構成する突設部36bが左方に突設した形状を有している。締結部材36の右端面36eに孔部36gが設けられている。孔部36gは、右端面36eの中心部分から左方に伸びている。孔部36gの底部は、締結部材36に内装された永久磁石35の右端面35aに至っている。孔部36gの断面形状は円形である(図7参照)。孔部36gの穴径は、永久磁石35の外径と比較して僅かに小さい。可動子33の右端部分は、永久磁石35の右端面35aの周回部分から、孔部36gを構成する突設部36dが右方に突設した形状を有している。
突設部36b,36dは、永久磁石34,35を左右方向から内側方向に向かって挟み込んでいる。締結部材36は、永久磁石34と永久磁石35との間に働く反発力によって、永久磁石34,35が互いに離れてしまうことを防止している。締結部材36の材料としては、非磁性体材料(樹脂、金属等)が使用できる。
壁部18aの右側面及び壁部18bの左側面に、緩衝部材44が設けられている。緩衝部材44の形状は円柱形(図8参照)である。緩衝部材44の底面は、壁部18a,18bに接続している。緩衝部材44の外径は、締結部材36に設けられている孔部36f,36gの穴径とほぼ等しい。緩衝部材44の左右方向の長さは、孔部36f,36gの深さよりも僅かに長い。可動子33が左方向に移動した場合、緩衝部材44は孔部36fに挿入される。可動子33が右方向に移動した場合、緩衝部材44は孔部36gに挿入される。
図9は、可動子33が左方向に最も移動した状態を示している。可動子33が左方向に最も移動した状態で、可動子33のうち永久磁石34の左端面34aは、緩衝部材44の右端面44aと接触する。緩衝部材44は、可動子33が左方向に移動して緩衝部材44に衝突した場合の力を吸収できる。従って緩衝部材44は、可動子33が左方向に移動した場合に壁部18aに加わる衝撃を和らげることができる。緩衝部材44は、可動子33の孔部36fに挿入される。突設部36bの左端面36cは、壁部18aの近傍に位置している。このように、可動子33の移動による衝撃を緩衝部材44によって効果的に緩衝しつつ、突設部36bの左端面36cを、壁部18aに極力近接させることができる。
振動発電機2の動作について説明する。ユーザが振動発電機2を振動させる。可動子33は移動する。可動子33は緩衝部材44に接触する。緩衝部材44は、可動子33の移動によって壁部18aに加わる衝撃を和らげる。可動子33の移動時、緩衝部材44は孔部36f,36gに挿入される。締結部材36の突設部36bの突端部(左端面36c)と壁部18aとを極力近接させることができる。締結部材36の突設部36dの突端部(右端面36e)と壁部18bとを極力近接させることができる。従って可動子33の移動による衝撃を緩衝部材44によって効果的に緩衝しつつ、可動子33は、筒状部材11の内部領域を最大限利用して移動できる。可動子33のストロークを最大限利用できるので、コイル21,22,23に大きな誘導電流を発生させることができる。
以上説明したように、振動発電機2では、可動子33が左側に移動し、壁部18aに最も近接した状態で、締結部材36の突設部36bの突端部(左端面36c)は、緩衝部材44の右端面44aよりも壁部18a側に位置する。振動発電機2は、可動子33の振動時、締結部材36の突設部36b,36dの突端部と壁部18a,18bとを極力近接させることができる。振動発電機2は、突設部36b,36dの長さ分、可動子33のストロークが短くなってしまうことを防止できる。永久磁石34,35のストロークを十分確保できるので、コイル21,22,23に大きな誘導電流を発生させることができる。よって振動発電機2は、高い発電効率を実現できる。また、緩衝部材44は、可動子33の移動方向端面の中心部分と接触し、可動子33の振動時の衝撃を緩衝できる。振動発電機2は、可動子33のストロークを十分確保して発電効率を維持しつつ、可動子33の振動時の衝撃を効果的に緩衝できる。
振動発電機2では、永久磁石34,35を周囲から覆う形状の締結部材36を使用できる。締結部材36は、確実に永久磁石34,35を締結できる。
なお本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上述の実施形態における突設部36b,36d及び緩衝部材44の形状は一例であり、他の形状であってもよい。突設部は、永久磁石の左右端面のすべてを覆ってもよい。可動子33は、端面に複数の孔部を備えた構成であってもよい。緩衝部材44は、複数の孔部に挿入される凸部を備えていてもよい。締結部材は、永久磁石の端面の外周部分のうち少なくとも一部分から突設していればよく、孔部を備えていなくてもよい。緩衝部材は、可動子33の端面のうち少なくとも一部分に接触可能な形状を有していてもよい。
1,2 振動発電機
11 筒状部材
13,33 可動子
14,15,34,35 永久磁石
16,36 締結部材
16b,16d,36b,36d 突設部
18a,18b 壁部
21,22,23 コイル
24,44 緩衝部材
24c 貫通穴
36f,36g 孔部

Claims (5)

  1. 永久磁石をコイル内で往復移動させることで、前記コイルに電流が誘起し発電する振動発電機であって、
    前記コイルが巻回された筒状部材と、
    前記筒状部材内を往復移動可能に設けられた可動子であり、複数の永久磁石と、前記複数の永久磁石の同極同士を対向させて締結する締結部材であって前記永久磁石の移動方向端面から突設する突設部を備えた締結部材とを少なくとも備えた可動子と、
    前記筒状部材で囲まれた空間の両側に設けられると共に、前記筒状部材の両端に設けられた壁部に前記可動子が近接した状態で、前記可動子に接触する緩衝部材と
    を備え、
    前記可動子が前記壁部に最も近接した状態で、前記可動子が近接した一壁部側に突設する前記突設部の突端部分は、前記可動子と接触する前記緩衝部材のうち前記可動子側の端部よりも、前記一壁部側に位置することを特徴とする振動発電機。
  2. 前記可動子が前記一壁部に最も近接した状態で、前記一壁部側に突設する前記突設部は、前記可動子と接触する前記緩衝部材に対して、前記筒状部材の径方向の内側に位置することを特徴とする請求項1に記載の振動発電機。
  3. 前記突設部は、
    前記永久磁石の移動方向端面のうち少なくとも中心部分から突設し、
    前記緩衝部材は、
    前記突設部が挿入される凹部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の振動発電機。
  4. 前記可動子が前記一壁部に最も近接した状態で、前記一壁部側に突設する前記突設部は、前記可動子と接触する前記緩衝部材に対して、前記筒状部材の径方向の外側に位置することを特徴とする請求項1に記載の振動発電機。
  5. 前記突設部は、
    前記永久磁石の移動方向端面のうち少なくとも周回部分から突設し、
    前記緩衝材部は、
    前記突設部にて囲まれた凹部に挿入される凸部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の振動発電機。
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