JP5796484B2 - 振動発電機 - Google Patents

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Description

本発明は、振動によって発電する振動発電機に関する。
従来、振動による運動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動発電機が提案されている。このような振動発電機では、例えば、永久磁石がコイル内で振動することで、コイルに磁束の変化に伴う誘導電流が発生するようになっており、この発生した誘導電流を外部負荷に供給できる(例えば特許文献1参照)。振動発電機の発電効率を向上させるために、磁力の強い永久磁石が使用される場合がある。この場合、振動発電機の筐体の材料として軟磁性体を用いることによって、永久磁石によって形成される強い磁界を筐体内に効果的に閉じ込め、筐体外に漏れ出る磁界を抑制できる。
特開2006−296144号公報
しかしながら、振動発電機の筐体の材料として軟磁性体が用いられた場合、永久磁石と筐体との間に吸引力が作用し、永久磁石は筐体に引き寄せられる。このため永久磁石はコイル内を移動し難くなる。従って、振動発電機を小さなストロークで弱く振動させた場合、永久磁石の振動は抑制され、コイルに発生する誘導電流は大幅に低下するという問題点がある。また、振動発電機を適切に発電させるために、ユーザは、振動発電機を大きなストロークで強く振動させる必要があるという問題点がある。このため、手振りなどによって振動発電機を強制振動させる場合は発電可能であるが、そうでない場合、例えば人体に取り付け、歩行時の振動によって発電させる場合、振動が弱すぎて発電不可能となる。振動発電機は、強制振動させないで使用する場合が圧倒的に多い。このため、振動発電機に負荷を接続して実際に使用する場合、放電によって充電量が足りなくなっている可能性がある。このような場合、ユーザは、振動発電機を手振りで強制振動させないと使用できないので不便である。
本発明の目的は、筐体内から外部に漏れ出る磁界を効果的に抑制し、且つ、効率的に発電可能な振動発電機を提供することである。
本発明の振動発電機は、筒状の部材である第一壁部、および、前記第一壁部の軸線方向両側端の開口を閉塞する第二壁部を備え、前記第一壁部および前記第二壁部で囲まれた空間内部の磁界を遮蔽する筐体と、前記筐体内に設けられた筒状のボビン、および、前記ボビンに巻回されるコイルを備えた振動体であって、前記筐体の軸線方向と前記ボビンの軸線方向とが一致する向きで、前記筐体に対して前記軸線方向に振動可能な振動体と、前記振動体を振動可能に支持する支持部と、前記ボビン内を、前記筐体に対して記軸線方向に往復移動可能に設けられた可動子であって、永久磁石、および、前記永久磁石の前記軸線方向端部に設けられ、前記永久磁石が移動して前記第二壁部に近接した場合に前記永久磁石と前記第二壁部との衝突を防止するスペーサを備えた可動子とを備え、前記可動子の前記軸線方向の移動量は、前記振動体の前記軸線方向の移動量よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、振動発電機は、振動可能な振動体および可動子を備えている。このため、可動子を構成する永久磁石が、軟磁性体で構成された筐体に引き寄せられた状態でも、振動体が備えるコイルを振動させることができる。よって、振動発電機が小さなストロークで弱く振動する場合でも、振動発電機は効率的に発電する。一方、可動子は端部にスペーサを備えているので、振動発電機が大きなストロークで強く振動する場合、可動子は筐体から容易に離間してコイル内を振動し、振動発電機は効率的に発電する。このように振動発電機は、軟磁性体の筐体で可動子を覆うことによって漏れ磁界の発生を抑制しつつ、振動態様が異なる状態で使用された場合も効率的に発電できる。特に、可動子が筐体に引き寄せられた状態でも、振動体を振動させることによって発電可能であるため、振動発電機を弱く振動させる態様で使用された場合でも効率的に発電できる。
本発明において、前記振動体および前記可動子が何れかの前記第二壁部に最も近接した状態で、前記永久磁石の少なくとも一部は、前記コイルの軸線方向内側に位置してもよい。振動発電機が小さなストロークで弱く振動する場合、可動子は筐体に引き寄せられ、第二壁部に近接した状態で静止する。この状態で、コイルの軸線方向内側に可動子の永久磁石のうち少なくとも一部が位置することになる。このため、振動体が振動することによってコイルに誘導電流が発生し、振動発電機は発電する。このように、振動発電機が小さなストロークで弱く振動する場合でも、振動子内を可動子が相対移動することになるので、振動発電機は適切に発電できる。
本発明において、前記永久磁石は、前記軸線方向に並べられた複数の単位永久磁石を備え、前記単位永久磁石が着磁方向に複数並べられ且つ隣接する前記単位永久磁石と他の前記単位永久磁石との近接部分で同極同士が対向配置した構造である同極対向構造を有し、前記着磁方向に往復移動可能であり、前記コイルは、複数の単位コイルを備え、前記単位コイルは、前記ボビンに巻回された部分の前記軸線方向の長さが、前記単位永久磁石の前記軸線方向の長さと略同一長さとなるように、前記ボビンに巻回されており、前記可動子が前記第二壁部に最も近接し、前記振動体が静止した状態で、前記単位コイルの前記軸線方向略中央部分の内側に、前記単位永久磁石と他の前記単位永久磁石との近接部分が位置してもよい。振動発電機が小さなストロークで弱く振動する場合、可動子は筐体に引き寄せられ、第二壁部に近接した状態で静止する。この状態で、単位永久磁石間の近接部分は、単位コイルの軸線方向略中央の内側に位置する。振動発電機の振動に伴ってボビンが僅かに振動する場合、単位コイルと単位永久磁石との軸線方向略中央の位置が一致する方向に単位コイルは移動することになる。ここで、単位コイルに発生する誘導電流は、単位コイルと単位永久磁石との軸線方向略中央の位置が一致する方向に単位コイルが移動する場合に、最も大きくなる。従って振動発電機は、小さなストロークで弱く振動する場合でも、効率的に発電できる。
本発明において、前記支持部による前記振動体の振動を規制する規制部を備えてもよい。振動発電機が大きなストロークで強く振動する場合、振動体のボビン内を可動子が移動する。ここで振動体は規制部によって振動が規制されるので、可動子とコイルとの相対位置の変化は大きくなる。従って振動発電機は、大きなストロークで強く振動する場合、効率的に発電できる。
本発明において、前記規制部は、前記振動体を一方の前記第二壁部に押し付けることによって、前記振動体の振動を規制してもよい。これによって規制部は、振動体の振動を容易に規制できる。
本発明において、前記ボビンから、軸線方向に対して直交する向き且つ前記ボビンの外方に延びる延設部を備え、前記延設部の先端は、前記コイルよりも前記ボビンの軸線方向に直交する外側に位置してもよい。振動体が筐体内を軸線方向と交差する方向に移動した場合、筐体の内壁には延設部が接触し、コイルは内壁に接触しない。このように振動発電機は、振動体の振動時にコイルが内壁に接触することを抑止することによって、コイルが磨耗することを抑制できる。これによって振動発電機の耐久性は向上する。
本発明において、前記筐体の前記第一壁部の内側に潤滑剤を設けてもよい。振動体は、潤滑剤によって筐体内を良好に振動する。従って振動発電機は、振動体を円滑に振動させることによって発電効率を向上させることができる。
本発明において、前記可動子は、前記軸線方向に貫通する第一貫通穴を備え、前記ボビン内を前記軸線方向に延び、前記第一貫通穴に挿通する支持棒を備え、前記可動子は、前記ボビン内を前記支持棒に沿って前記軸線方向に往復移動可能に設けられてもよい。これによって、可動子は支持棒に沿って軸線方向に往復移動するため、軸線方向と直交する方向に可動子が移動してボビンに接触することを抑止できる。これによって振動発電機は、可動子を円滑に振動させることができる。
本発明において、前記第一貫通穴を前記軸線方向に挿通する棒状部であって、前記軸線方向に貫通する第二貫通穴を備えた棒状部、および、前記棒状部の前記軸線方向両端から、前記軸線方向と直交する方向に延び、前記可動子の前記軸線方向両端面に接触する延設部を有し、前記可動子の前記軸線方向両端面から前記可動子を挟持する締結部材を備え、前記支持棒は、前記第二貫通穴に挿通してもよい。これによって、ボビン内で可動子を円滑に振動させつつ、可動子を構成する永久磁石およびスペーサを適切に締結することができる。
本発明において、前記振動発電機は、歩行する人体に取り付けられ、前記支持部は、歩行する前記人体によって前記振動発電機が振動する場合の振動周波数で前記振動体が共振するように、前記振動体を支持してもよい。これによって振動発電機は、人体の歩行運動に基づいて振動体が良好に振動するので、発電効率を更に高めることができる。
本発明において、前記コイルに誘導した誘導電流を整流する複数の整流部を備え、前記コイルは、前記複数の整流部のそれぞれに接続する複数の分割コイルを備えてもよい。これによって、コイルから整流器までの配線の全長を短くできるので、配線の内部抵抗によって誘導電流が損失することを抑止できる。
本発明において、前記筐体は軟磁性体であってもよい。これによって筐体は、内部の可動子によって発生する磁界を良好に遮蔽できる。
本発明において、前記スペーサは非磁性体であってもよい。これによって、永久磁石によってスペーサが磁化されることを抑止できる。従って、筐体の第二壁部に可動子が吸着することを適切に防止できる。
振動発電機1の断面図である。 振動発電機1の上端近傍の拡大断面図である。 振動発電機1の断面図である。 第一変形例における振動発電機2の断面図である。 第二変形例における振動発電機3の断面図である。 第二変形例における振動発電機3の断面図である。 第三変形例における振動発電機4の断面図である。
本発明の一実施形態の振動発電機1について、図1を参照して説明する。図1の上側、下側、左側、右側、手前側、および奥行き側を、其々、振動発電機1の上側、下側、左側、右側、前側、および後側という。
振動発電機1は筐体31を備える。筐体31の形状は円筒形である。筐体31は、第一壁部31Aおよび第二壁部31B、31Cを備える。第一壁部31Aは、筐体の31の周壁部である。第二壁部31B、31Cは、第一壁部31Aの軸線方向の端部の開口を閉塞する板状の部材である。筐体31の軸線方向は、上下方向を向く。第二壁部31Bは、第一壁部31Aの上側端部の開口を閉塞する。第二壁部31Cは、第一壁部31Aの下側端部の開口を閉塞する。筐体31の材料は軟磁性体である。筐体31は、第一壁部31Aおよび第二壁部31B、31Cで囲まれた空間内部の可動子50(後述)から発生する磁界が、筐体31の外部に漏えいすることを抑制する。筐体31の材料の一例として、鉄、ステンレスが挙げられる。筐体31内に、振動体40、可動子50、および、支持部61A、61B(以下、総称して「支持部61」という。)が設けられる。
振動体40は、コイル41、ボビン43、および延設部44を備える。ボビン43の形状は円筒形である。ボビン43は、筐体31の軸線方向に延びる。ボビン43の軸線方向の長さは、筐体31の軸線方向の長さと比較して短い。ボビン43の軸線方向と筐体31の軸線方向とは一致する。ボビン43の外径は、筐体31の第一壁部31Aの内径の略半分である。ボビン43の軸線方向の両端部は開口する。ボビン43の軸線方向の両端部は、支持部61によって支持される。詳細には、ボビン43の一方側(上側)の端部は支持部61Aによって支持され、ボビン43の他方側(下側)の端部は支持部61Bによって支持される。支持部61Aは、第二壁部31Bの内面に設けられ、筐体31の内側に向けて軸線方向に延びる。支持部61Bは、第二壁部31Cの内面に設けられ、筐体31の内側に向けて軸線方向に延びる。支持部61はコイル状の圧縮ばねである。支持部61の内径は、ボビン43の内径と略同一である。支持部61は、筐体31の軸線方向に弾性変化し、ボビン43に対して軸線方向に弾性力を加える。これによって振動体40は、軸線方向に振動する。
ボビン43に延設部44が設けられる。延設部44は、ボビン43に対して鉛直方向且つ外周方向に向けて延びる。延設部44の形状は、ボビン43の周壁を周回する環状である。延設部44の外周方向の端部は、筐体31の第一壁部31Aの内面に近接する。延設部44は、延設部44A〜44Jを備える。延設部44A〜44Jは、等間隔でボビン43の軸線方向に並び、ボビン43の周壁を軸線方向に9等分する。
コイル41は、単位コイル42A〜42I(以下、総称して「単位コイル42」という。)を備える。単位コイル42は、延設部44A〜44Jによって9等分されたボビン43の周壁のそれぞれに沿って巻回される。詳細には、ボビン43の一方側(上側)の端部に設けられた延設部44Aと延設部44Bとの間、延設部44B〜44C間、延設部44C〜44D間、延設部44D〜44E間、延設部44E〜44F間、延設部44F〜44G間、延設部44G〜44H、延設部44H〜44I、および、延設部44Hとボビン43の他方側(下側)の端部に設けられた延設部44Jとの間に、単位コイル42A〜42Iが順番に巻回される。単位コイル42は、隣接する他の単位コイル42との巻線方向が逆向きとなるように巻回される。巻線方向を逆向きとすることによって、後述する可動子50の振動に伴って単位コイル42に誘起する誘導電流の向きを揃えている。
図2に示すように、単位コイル42のうちボビン43の軸線方向に対して直交する方向の外側部分(第一壁部31Aに最も近接する部分、点線45)は、延設部44の先端部分(延設部44のうち第一壁部31Aに最も近接する部分、点線46)よりも内側に位置する。従って、振動体40が筐体31内を軸線方向と交差する方向に移動した場合、第一壁部31Aには延設部44が接触し、コイル41は第一壁部31Aに接触しない。従って、コイル41が第一壁部31Aに接触することによってコイル41が磨耗することを防止できるので、振動発電機1の耐久性は向上する。
第一壁部31Aの内側に、潤滑剤65が塗布される。潤滑剤65は、振動体40が軸線方向に振動した場合に、第一壁部31Aと延設部44との間に発生する摩擦力を軽減させる。潤滑剤65によって振動体40は、筐体31内を軸線方向にスムーズに振動する。
図1に示すように、ボビン43内に可動子50が設けられる。可動子50は、永久磁石51およびスペーサ53A、53B(以下、総称して「スペーサ53」という。)を備える。可動子50は、ボビン43内を、筐体31の軸線方向に往復移動可能に設けられる。永久磁石51は、単位永久磁石52A〜52E(以下、総称して「単位永久磁石52」という。)を備える。単位永久磁石52の形状は円柱形の棒状である。単位永久磁石52A〜52Eの形状は同一である。単位永久磁石52は、単位永久磁石52A〜52Eの順で筐体31の軸線方向に並んでいる。単位永久磁石52の軸線方向は、筐体31の軸線方向と同一方向を向く。単位永久磁石52の軸線方向の長さは、隣接する延設部44間の距離と略同一である。
単位永久磁石52は、軸線方向に隣接する他の単位永久磁石52と、軸線方向端部で接触している。単位永久磁石52は、軸線方向に着磁している。単位永久磁石52A、52C、52Eは、第二壁部31B側(上側)がN極に着磁し、第二壁部31C側(下側)がS極に着磁している。単位永久磁石52B、52Dは、上側がS極に着磁し、下側がN極に着磁している。単位永久磁石52Aの下端と単位永久磁石52Bの上端、および、単位永久磁石52Cの下端と単位永久磁石52Dの上端は、それぞれS極に着磁しており、S極同士が対向配置している。同様に、単位永久磁石52Bの下端と単位永久磁石52Cの上端、および、単位永久磁石52Dの下端と単位永久磁石52Eの上端は、其々N極に着磁しており、N極同士が対向配置している。以下、上述した構造を同極対向構造ともいう。
スペーサ53の形状は円柱形の棒状である。単位永久磁石52Aのうち単位永久磁石52Bと接触する側と反対側に、スペーサ53Aが設けられる。単位永久磁石52Eのうち単位永久磁石52Dと接触する側と反対側に、スペーサ53Bが設けられる。スペーサ53Aは、可動子50がボビン43内を移動した場合に、単位永久磁石52Aが第二壁部31Bに衝突することを抑止する。スペーサ53Bは、可動子50がボビン43内を移動した場合に、単位永久磁石52Bが第二壁部31Cに衝突することを抑止する。
スペーサ53の材料は非磁性体である。スペーサ53の材料の一例として、アルミニウムや銅、真鍮が挙げられる。スペーサ53は、永久磁石51によって磁化されない。可動子50が第二壁部31B、31Cに近接した状態で、永久磁石51と第二壁部31B、31Cとの間は、スペーサ53の軸線方向の長さ分離間する。このようにしてスペーサ53は、永久磁石51と第二壁部31B、31Cとの間の磁気的な吸引力を弱める。
スペーサ53の軸線方向の長さは、支持部61が最も大きく収縮した状態の軸線方向の長さと略同一である。支持部61Aが最も大きく収縮し、且つ、可動子50が第二壁部31Bに接触した状態で、単位永久磁石52Aの少なくとも一部は、単位コイル42Aの軸線方向内側に位置する。同様に、支持部61Bが最も大きく収縮し、且つ、可動子50が第二壁部31Cに接触した状態で、単位永久磁石52Eの少なくとも一部は、単位コイル42Iの軸線方向内側に位置する。
また図1に示すように、振動体40が静止し、且つ、可動子50が第二壁部31Cに接触した状態で、単位コイル42の軸線方向略中央(点線47)且つボビン43の内側の位置に、単位永久磁石52と他の単位永久磁石52との接触部分が配置するように、スペーサ53の軸線方向の長さが調整される。上述したように、単位永久磁石52と単位コイル42とは、軸線方向の長さが略同一である。このため、単位コイル42F、42G、42H、および42Iのそれぞれの軸線方向略中央且つボビン43の内側の位置に、単位永久磁石52A〜52B間、52B〜52C間、52C〜52D間、および52D〜52E間の接触部分がそれぞれ位置する。
単位永久磁石52およびスペーサ53には、軸線方向に延びる貫通穴521が設けられる。貫通穴521には、中心軸522が挿通する。中心軸522の両端に、中心軸522の延びる方向と直交する方向に突出する突出部523が設けられる。突出部523は、単位永久磁石52およびスペーサ53を、軸線方向両側から挟み込む。中心軸522は、単位永久磁石52間に作用する磁気的な反発力によって単位永久磁石52間が離間することを防いでいる。
振動発電機1の発電動作について説明する。振動発電機1は、次の二つの態様で使用されることによって振動し、発電することを想定している。
(1)振動発電機1は、歩行中のユーザに取り付けられる。振動発電機1には、軸線方向の移動量(以下、「ストローク」という。)の短い弱い力が軸線方向に加えられる。振動発電機1は、通常歩行であれば、所定範囲内の所定の低い周波数で振動する(以後、この所定の周波数のことを通常歩行周波数とする)。なお通常歩行周波数は、ユーザの性別や年令によって変化するが、通常は、概ね約1〜3Hz程度である。
(2)振動発電機1は、ユーザによって人為的に、ストロークの長い強い力が軸線方向に加えられる。振動発電機1は、高い周波数(約3Hz以上)で振動する。
以下、それぞれの場合について説明する。
(1)の場合について説明する。可動子50は、永久磁石51と筐体31との間に作用する磁気的な吸引力によって、第二壁部31B、31Cのいずれかに引き寄せられる。例えば図1に示すように、可動子50は第二壁部31Cに引き寄せられ、可動子50のスペーサ53Bが第二壁部31Cに接触した状態になったとする。
振動発電機1を取り付けたユーザが歩行したとする。振動発電機1は、筐体31の軸線方向に弱い力で振動する。振動時のストロークは短い。軸線方向に振動する運動エネルギーが、振動体40および可動子50に伝達する。ここで、可動子50と第二壁部31Bとの間には磁気的な吸引力が働いているため、可動子50に運動エネルギーが伝達しても、可動子50は第二壁部31Cから離間しない。従って、可動子50は筐体31の軸線方向に振動しない。一方、振動体40は、運動エネルギーによって軸線方向に振動する(矢印35)。振動発電機1のストロークは短いので、振動体40の軸線方向の移動量は小さい。しかしながら、可動子50は第二壁部31Cに接触した状態で移動しないため、可動子50と振動体40との軸線方向の相対位置は、振動体40の振動によって繰り返し変化する。永久磁石51は、コイル41に覆われた空間を出入りする。
単位永久磁石52が単位コイル42内の空間を通過する際、単位永久磁石52が発する磁束が、単位コイル42を直交する。これによって、単位コイル42に誘導電流が発生する。単位永久磁石52が単位コイル42内の空間への出入りを繰り返すことで、単位コイル42に交流電流が発生する。単位コイル42に発生した交流電流は、単位コイル42のそれぞれに接続された配線を介して、整流器81に伝達する。整流器81では、交流電流の全波整流が行われる。整流器81で整流された電流は、図示外の定電圧回路によって定電圧化された後、図示外の蓄電部に蓄電される。また蓄電部に蓄電された電流は、図示外の電極を介して外部に出力される。外部に出力された電流は、外部装置の負荷に供給される。外部装置は、供給された電流によって駆動する。
上述したように、支持部61Bが最も大きく収縮し、且つ、可動子50が第二壁部31Cに接触した状態では、単位永久磁石52Eの少なくとも一部が単位コイル42Iの軸線方向内側に位置する。従って、振動体40のみが僅かに振動する(1)の場合でも、可動子50の永久磁石51はコイル41に覆われた空間を確実に出入りし、コイル41に誘導電流が発生する。このように、可動子50が第二壁部31Cに接触した状態で振動せず、振動体40のみが僅かに振動する場合でも、振動発電機1は確実に発電する。
また、振動体40が静止し、且つ、可動子50が第二壁部31Cに接触した状態で、単位コイル42の軸線方向略中央(点線47)且つボビン43の内側の位置に、単位永久磁石52と他の単位永久磁石52との接触部分が配置する。振動体40は、この位置を基準として軸線方向に上下移動を繰り返し、振動する。ここで、単位コイル42に発生する誘導電流は、単位コイル42と単位永久磁石52との軸線方向略中央の位置が一致する方向に単位コイル42が移動する場合に、最も大きくなる。従って(1)のように振動発電機1が振動した場合、振動によって振動発電機1は最も効率よく発電する。従って振動発電機1は、振動時のストロークが短い場合でも効率的に発電できる。
さらに、支持部61は、振動発電機1が(1)の態様で使用された場合の通常歩行周波数で共振するように、バネ定数が調整される。これによって、人体の歩行動作によって振動発電機1が振動する場合、振動体40は共振によって大きく振動する。従って、ストロークが小さく、且つ弱い力で振動発電機1が振動した場合でも、振動体40を大きく振動させることができるので、振動発電機1の発電効率をさらに高めることができる。
(2)の場合について説明する。(1)の場合と同様、可動子50は第二壁部31Cに引き寄せられる。この状態で、ユーザが振動発電機1を人為的に強く振ったとする。振動発電機1は、軸線方向に強い力で振動する。振動時のストロークは長い。軸線方向に振動する運動エネルギーが、振動体40および可動子50に伝達する。(1)の場合とは異なり、図3に示すように、可動子50は吸引力に逆らって第二壁部31Cから離間し、ボビン43内を軸線方向に振動する(矢印36)。理由は、単位永久磁石52Eと第二壁部31Cとはスペーサ53Bによって離間しており、双方間に働く磁気的な吸引力は弱いためである。
なお振動体40は、(1)と同様、軸線方向に振動する(矢印37)。可動子50および振動体40は、同一タイミングで同一方向に繰り返し移動することになる。ここで、可動子50の軸線方向の移動量は、振動体40の軸線方向の移動量と比較して大きい。このため、可動子50と振動体40との軸線方向の相対位置は、可動子50の振動によって繰り返し変化する。永久磁石51は、コイル41に覆われた空間を出入りする。単位コイル42に交流電流が発生する。単位コイル42に発生した交流電流は、整流器81、および図示外の定電圧回路および蓄電部を経て、図示外の電極を介して外部に出力される。
なお上述したように、支持部61は、(1)の態様で振動発電機1が使用される場合の前記通常歩行周波数で共振するように、バネ定数が定められる。このため、(1)の態様よりも大きい振動周波数(約3Hz)で振動する(2)の場合、振動体40は(1)の場合と比較して振動し難くなる。このため、振動時における振動体40の移動量に対する可動子50の移動量は、振動体40が振動し難くなった分、相対的に大きくなる。従って振動発電機1は、(2)の態様で使用された場合も効率的に発電できる。
以上説明したように、振動発電機1は振動体40および可動子50を備えているので、可動子50が筐体31に接触して離れず、振動しない状態でも、振動体40のみを振動させることができる(図1参照)。従って、振動発電機1に対して軸線方向に弱い力が加えられ、小さなストロークで低速に振動する場合でも、振動発電機1は効率的に発電できる。なお振動発電機1は、(1)として説明したように、ユーザに取り付けられて歩行動作によって発電するように使用される場合が多い。従って振動発電機1は、振動体40のみを振動させても発電可能とすることによって、振動発電機1を頻繁に発電させることができる。この場合、蓄電部には常時電流が蓄電されることになるので、振動発電機1を電源として常時使用可能な状態にしておくことができる。
一方、振動発電機1に対して軸線方向に強い力が加えられ、大きなストロークで高速に振動した場合、可動子50は第二壁部31B、31Cから容易に離間してボビン43内を振動する(図3参照)。可動子50の軸線方向の移動量は大きくなるので、振動発電機1は効率的に発電する。例えば振動発電機1の蓄電部に蓄電された電流が不足している場合、ユーザは、振動発電機1を強制的に振動させることによって、必要な電流を蓄電部に蓄電すると共に、振動発電機1から外部機器に電流を供給することができる。また振動発電機1は、可動子50を筐体31で覆うことによって漏れ磁界の発生を抑制できる。
なお本発明は上述の実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。以下、本発明の変形例について説明する。
図4を参照し、本発明の第一変形例における振動発電機2について説明する。振動発電機2は、上述の振動発電機1(図1参照)と異なり、単位コイル42Eを備えない。また、延設部44E〜44F間の距離は、他の延設部44間の距離よりも短い。さらに振動発電機2は、振動発電機1の整流器81(図1参照)の代わりに整流器82、83を備える。単位コイル42A〜42D(以下、総称して「分割コイル71」という。)は直列的に接続し、整流器82に接続する。整流器82は、分割コイル71に誘導した誘導電流を整流する。単位コイル42F〜42I(以下、総称して「分割コイル72」という。)は直列的に接続し、整流器83に接続する。整流器83は、分割コイル72に誘導した誘導電流を整流する。振動発電機2における他の構成は、上述の振動発電機1と同一であるため、振動発電機1と同一符号を付し、説明を省略する。
以上のように第一変形例では、単位コイル42A〜42D、42F〜42Iを分割コイル71、72に分割し、それぞれに整流器82、83を別々に接続する。これによって、整流器82、83を単位コイル42のできるだけ近傍に配置することができるため、単位コイル42から整流器82、83までの配線を短くできる。従って、配線の長さに比例して大きくなる内部抵抗の影響を小さくすることができるので、単位コイル42に発生した誘導電流が内部抵抗によって損失することを抑制できる。
なお、延設部44E〜44F間の距離を、他の延設部44間の距離よりも短くすることによって、分割コイル71、72のそれぞれに誘起する誘導電流がピーク値を示すタイミングを相違させることができる。これによって、瞬間的に大きな誘導電流が発生することを抑制することができる。
図5、6を参照し、本発明の第二変形例における振動発電機3について説明する。振動発電機3は、規制部91を備えるという点で、上述の振動発電機2(図4参照)と異なる。振動発電機3における他の構成は、上述の振動発電機2と同一であるため、振動発電機2と同一符号を付し、説明を省略する。
規制部91は、筐体31の第二壁部31Bに設けられる。規制部91は、架設部91A及び押下部91Bを備える。架設部91Aは、筐体31の外側且つ第二壁部31Bの上側に設けられる。架設部91Aは板体である。架設部91Aは、第二壁部31Bと並行に延びる。架設部91Aの延設方向の長さは、第二壁部31Bの直径よりも小さい。架設部91Aの両端に、押下部91Bが設けられる。押下部91Bは、架設部91Aに対して鉛直方向且つ第二壁部31Bに向かう方向に延びる棒状の部材である。第二壁部31Bには、穴32が設けられる。押下部91Bは穴32を通過し、筐体31外部から内部に延びる。押下部91Bの下端は、振動体40の延設部44Aに近接する。
規制部91は、架設部91Aが第二壁部31B側に移動して押下部91Bを筐体31内に押し込んだ状態(図5参照、以下「規制状態」という。)と、架設部91Aを第二壁部31Bから引き離して押下部91Bを筐体31外部に引き抜いた状態(図6参照、以下「解除状態」という。)とに切り替えることができる。規制状態では、振動体40は押下部91Bによって第二壁部31C側に押し付けられる。支持部61Bは圧縮し、振動体40は振動不可能な状態になる。一方、解除状態では、振動体40は押下部91Bによって押下されない。従って振動体40は、軸線方向に移動可能な状態になる。
規制部91の使用方法について説明する。ユーザは、(1)の態様で振動発電機3を振動させて発電させる場合、規制部91を解除状態(図6参照)にする。(1)の態様では、振動体40を積極的に振動させることによって振動体40と可動子50との相対位置を変化させ、発電を行う必要があるためである。一方ユーザは、(2)の態様で振動発電機3を振動させて発電させる場合、規制部91を規制状態(図5参照)にする。(2)の態様で、振動体40および可動子50の両方が振動すると、振動体40および可動子50の相対的な位置の変化は小さくなるためである。規制状態とすることによって、振動体40は振動不能な状態になるため、可動子50のみが軸線方向に振動することによって、振動体40と可動子50との相対的な位置の変化は大きくなる。従って、振動発電機3は効率的に発電する。
以上説明したように、第二変形例では、振動体40の振動を規制することが可能な規制部91を設ける。(2)の態様で振動発電機3が使用される場合、可動子50のみがボビン43内を軸線方向に振動するように、規制部91を規制状態(図5参照)とする。振動体40は、規制部91によって振動が規制されるため、振動しない。これによって、可動子50と振動体40との相対位置を大きく変化させることが可能となる。従って振動発電機3は効率的に発電できる。
図7を参照し、本発明の第三変形例における振動発電機4について説明する。振動発電機4では、中心軸522(図1参照)の代わりに締結部材96が貫通穴521に挿通される。締結部材96は、棒状部961、延設部962、および貫通穴963を備える。
棒状部961の形状は棒状である。棒状部961は、貫通穴521内を軸線方向に延びる。棒状部961の軸線方向の長さは、可動子50の軸線方向の長さと略同一である。棒状部961の直径は、貫通穴521の内径と略同一である。貫通穴963は、棒状部961を軸線方向に貫通する貫通穴である。延設部962は、棒状部961の軸線方向両端に設けられる。延設部962は、棒状部961の軸線方向両端から、軸線方向に対して直交する方向、且つ、棒状部961の外側に延びる。延設部962は、スペーサ53のうち単位永久磁石52に接触する側と反対側の面に沿って延び、該面に接触する。延設部962は、単位永久磁石52およびスペーサ53を、軸線方向両側から挟み込む。締結部材96は、単位永久磁石52間に作用する磁気的な反発力によって単位永久磁石52間が離間することを防いでいる。
ボビン43内に、支持棒95が設けられる。支持棒95は、ボビン43内を軸線方向に延びる。支持棒95は、第二壁部31B、31C間に亙って設けられる。支持棒95は、締結部材96の貫通穴963に挿通している。支持棒95の直径は、貫通穴963の内径よりも小さい。可動子50は、支持棒95に沿って軸線方向に往復移動可能である。可動子50の軸線方向と直交する方向への移動は、支持棒95によって妨げられる。従って、可動子50が軸線方向に往復移動する過程で、可動子50はボビン43に接触しない。従って可動子50は、ボビン43内を軸線方向に円滑に往復移動する。
以上説明したように、第三変形例では、可動子50は支持棒95によって軸線方向に直交する方向への移動が妨げられるので、軸線方向に往復移動する過程で、ボビン43に接触しない。従って、可動子50はボビン43内を円滑に往復移動することが可能となるので、振動発電機4は効率的に発電することが可能となる。
なお上述の第三変形例において、貫通穴963の内壁に潤滑剤が塗布されても良い。これによって、支持棒95と貫通穴963との間の摩擦力は小さくなるので、可動子50は支持棒95に沿って円滑に往復移動することが可能となる。
上述の実施形態および変形例において、(1)の使用態様では、歩行する人体に振動発電機1、2、3が取り付けられることを想定した。振動発電機1〜3は、振動する他の物体(以下、「振動物体」という。)に取り付けられて使用されてもよい。またこの場合、振動発電機1〜3が振動物体の振動に基づいて振動する場合に想定される周波数で振動体40が共振するように、支持部61のバネ定数が調整されてもよい。これによって振動発電機1〜3は、外部からの僅かな力によっても振動体40を振動させることができる。従って振動発電機1〜3は、(1)の使用態様で使用された場合に効率的に発電できる。一方、(2)の使用態様で振動発電機1〜3が振動する場合、振動時の周波数は、(1)の使用態様で振動する場合と異なる。このため、振動体40の振動は抑制されるので、振動発電機1〜3の振動による振動体40と可動子50との間の相対的な位置関係の変化は大きくなる。従って振動発電機1〜3は、(2)の使用態様で使用された場合も効率的に発電できる。
ボビン43内にも潤滑剤が塗布されてもよい。これによって、可動子50はボビン43内をスムーズに振動することができるので、振動発電機1の発電効率をさらに向上させることができる。スペーサ53の軸線方向の長さは、上述した長さよりも長くてもよい。スペーサ53の軸線方向の長さを大きくすることによって、可動子50はさらに容易に第二壁部31B、31Cから離間することになるので、振動発電機1〜3を(2)の使用態様で使用することが容易に可能となる。可動子50の永久磁石51は、同極対向構造を有していなくてもよい。
振動発電機3における規制部91の代わりに、他の態様で振動体40の振動を規制する記載部材を設けてもよい。例えば、筐体31の第一壁部31Aに穴を設けてもよい。筐体31外側から内側に突出させることが可能なストッパを、該穴に挿入できるようにしてもよい。そしてストッパが、振動体40の軸線方向の振動を規制できるようにしてもよい。
1、2、3、4 振動発電機
31 筐体
31A 第一壁部
31B、31C 第二壁部
40 振動体
41 コイル
42 単位コイル
43 ボビン
50 可動子
51 永久磁石
52 単位永久磁石
53 スペーサ
61 支持部
71、72 分割コイル
65 潤滑剤
81、82、83 整流器
91 規制部

Claims (13)

  1. 筒状の部材である第一壁部、および、前記第一壁部の軸線方向両側端の開口を閉塞する第二壁部を備え、前記第一壁部および前記第二壁部で囲まれた空間内部の磁界を遮蔽する筐体と、
    前記筐体内に設けられた筒状のボビン、および、前記ボビンに巻回されるコイルを備えた振動体であって、前記筐体の軸線方向と前記ボビンの軸線方向とが一致する向きで、前記筐体に対して前記軸線方向に振動可能な振動体と、
    前記振動体を振動可能に支持する支持部と、
    前記ボビン内を、前記筐体に対して記軸線方向に往復移動可能に設けられた可動子であって、永久磁石、および、前記永久磁石の前記軸線方向端部に設けられ、前記永久磁石が移動して前記第二壁部に近接した場合に前記永久磁石と前記第二壁部との衝突を防止するスペーサを備えた可動子と
    を備え
    前記可動子の前記軸線方向の移動量は、前記振動体の前記軸線方向の移動量よりも大きいことを特徴とする振動発電機。
  2. 前記振動体および前記可動子が何れかの前記第二壁部に最も近接した状態で、前記永久磁石の少なくとも一部は、前記コイルの軸線方向内側に位置することを特徴とする請求項1に記載の振動発電機。
  3. 前記永久磁石は、前記軸線方向に並べられた複数の単位永久磁石を備え、前記単位永久磁石が着磁方向に複数並べられ且つ隣接する前記単位永久磁石と他の前記単位永久磁石との近接部分で同極同士が対向配置した構造である同極対向構造を有し、前記着磁方向に往復移動可能であり、
    前記コイルは、複数の単位コイルを備え、
    前記単位コイルは、前記ボビンに巻回された部分の前記軸線方向の長さが、前記単位永久磁石の前記軸線方向の長さと略同一長さとなるように、前記ボビンに巻回されており、
    前記可動子が前記第二壁部に最も近接し、前記振動体が静止した状態で、前記単位コイルの前記軸線方向略中央部分の内側に、前記単位永久磁石と他の前記単位永久磁石との近接部分が位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の振動発電機。
  4. 前記支持部による前記振動体の振動を規制する規制部を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の振動発電機。
  5. 前記規制部は、
    前記振動体を一方の前記第二壁部に押し付けることによって、前記振動体の振動を規制することを特徴とする請求項4に記載の振動発電機。
  6. 前記ボビンから、軸線方向に対して直交する向き且つ前記ボビンの外側に延びる延設部を備え、
    前記延設部の先端は、前記コイルよりも前記ボビンの軸線方向に直交する外側に位置することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の振動発電機。
  7. 前記筐体の前記第一壁部の内側に潤滑剤を設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の振動発電機。
  8. 前記可動子は、前記軸線方向に貫通する第一貫通穴を備え、
    前記ボビン内を前記軸線方向に延び、前記第一貫通穴に挿通する支持棒を備え、
    前記可動子は、
    前記ボビン内を前記支持棒に沿って前記軸線方向に往復移動可能に設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の振動発電機。
  9. 前記第一貫通穴を前記軸線方向に挿通する棒状部であって、前記軸線方向に貫通する第二貫通穴を備えた棒状部、および、前記棒状部の前記軸線方向両端から、前記軸線方向と直交する向き且つ前記棒状部の外側に延び、前記可動子の前記軸線方向両端面に接触する延設部を有し、前記可動子の前記軸線方向両端面から前記可動子を挟持する締結部材を備え、
    前記支持棒は、前記第二貫通穴に挿通することを特徴とする請求項8に記載の振動発電機。
  10. 前記振動発電機は、歩行する人体に取り付けられ、
    前記支持部は、
    歩行する前記人体によって前記振動発電機が振動する場合の振動周波数で前記振動体が共振するように、前記振動体を支持することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の振動発電機。
  11. 前記コイルに誘導した誘導電流を整流する複数の整流部を備え、
    前記コイルは、
    前記複数の整流部のそれぞれに接続する複数の分割コイルを備えたことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の振動発電機。
  12. 前記筐体は軟磁性体であることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の振動発電機。
  13. 前記スペーサは非磁性体であることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の振動発電機。
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