(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係わる携帯端末装置の構成を示すブロック図である。以下の説明では、携帯端末装置の一例として、多機能型の携帯電話機、いわゆるスマートフォンを例に挙げて説明する。
図1に示すように、上記携帯端末装置は、主な構成要素として、制御部100と、無線通信部10と、表示部20と、通話部30と、操作部40と、記憶部50と、放送受信部60と、GPS受信部70と、デジタルカメラ80と、赤外線通信部90とを備える。主な機能としては、基地局装置BSおよび移動通信網MNを介して、音声通信やデータ通信を行う通信機能と、放送局BCから送信される地上デジタル放送信号を受信する放送受信機能と、自己の位置を測位する測位機能、他の携帯電話機MSと赤外線通信を行う赤外線通信機能などを備えるとともに、これらを利用したアプリケーションソフトウェアを実行する機能を備える。その他、Bluetooth(登録商標)や、非接触型の近距離無線通信により、クレジット決済を行う機能や、交通機関の利用や商品購入代金の支払いを行う電子マネー機能などを備える。
無線通信部10は、制御部100の指示にしたがって、移動通信網MNに収容された基地局装置BSと無線通信を行うものであって、これにより音声データや電子メールデータなどの送受信、Webデータやストリーミングデータなどの受信を行う。
表示部20は、制御部100の制御により、画像(静止画像および動画像)や文字情報などを表示して、視覚的にユーザに情報を伝達するものである。例えば、図2に示すように、アイコン表示エリア200には、アプリケーションソフトウェアや、それらによって作成された電子ファイル、WebのURL(Uniform Resource Locator)などに対応したアイコンを多数並べて表示し、機能キー表示エリア210には、機能が割り当てられたソフトウェアキーを表示する。
通話部30は、スピーカ31やマイクロホン32を備え、マイクロホン32を通じて入力されたユーザの音声を制御部100にて処理可能な音声データに変換して制御部100に出力したり、無線通信部10を介して通話相手などから受信した音声データを復号してスピーカ31から出力するものである。
操作部40は、複数のキースイッチなどの他に、上記表示部20上に設けられたタッチパネルを備え、これを通じてユーザから指示を受け付けるものである。タッチパネルは、抵抗膜方式、静電容量式、電磁誘導式などいずれの方式でもよく、ユーザが操作したタッチパネル上の座標を検出し、これを制御部100に通知する。
なお、制御部100は、操作部40から通知された座標に基づき、この座標に対応する表示部20上の表示領域に表示しているアイコンや機能キーを検出し、これに対する操作として認識する。操作は、シングルクリック、ダブルクリック、ドラッグ、その他、多点接触によるアクションなどを検出して、ユーザが意図する命令(選択、実行、移動、表示の拡大や縮小、画面スライド(ページ送り)など)を制御部100が認識し、実行する。
記憶部50は、制御部100の制御プログラムや制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称や電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータや、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータなどを一時的に記憶するものである。記憶部50は、HDDや、RAMやROMなどの半導体メモリなどの1つまたは複数の記憶手段を含むものである。
また記憶部50は、通常表示順序データ50aの他に、後述するレコメンド表示制御を実現するための制御データとして、除外アイコンリストデータ50bと、使用履歴データ50cと、総合評価値データ50dと、レコメンド表示順序データ50eと、最終利用履歴データ50fと、Webアクセス履歴データ50gとを記憶する。
通常表示順序データ50aは、レコメンド表示制御を行わない場合に、アプリケーションソフトウェアや、それらによって作成された電子ファイル、WebページのURLなどに対応したアイコンの識別情報(以下、アイコンインデックスあるいは単にインデックスと称する。図中では、indexと略記する。)を、アイコン表示エリア200に表示する配列を示す情報である。なお、アイコンインデックスと、アイコンと、アプリケーションソフトウェア、電子ファイルあるいはWebページのURLとを対応づけたアイコンテーブルは、図示しないが記憶部50が記憶する。
除外アイコンリストデータ50bは、レコメンド表示制御を行う場合に、この制御の除外対象となるアイコンのアイコンインデックスをリスト化した情報である。具体的には、アイコンインデックスに、低優先度を設定する場合には、極小(例えば、0以下)の総合評価値を対応付け、一方、高優先度を設定する場合には、極大の総合評価値(例えば、100)を対応づける。これにより、後の処理において、レコメンド表示制御を無視した低優先度あるいは高優先度で、アイコン表示エリア200に表示されることになる。
使用履歴データ50cは、図3乃至図5に例示するように、各アイコンの利用(実行)履歴を記録するものであって、図3に示すように、アイコンインデックスに対応づけて利用時間帯を管理する利用時間帯管理テーブル、アイコンインデックスに対応づけて利用した曜日を管理する利用曜日管理テーブル、アイコンインデックスに対応づけて利用場所(緯度と経度)を管理する利用場所管理テーブルなどがある。そして、各アイコンインデックスには、表示順序の優先度算出の基礎となる評価値が対応づけられている。
なお、図3の例では、1時間単位で利用時間帯を分割し、それぞれ評価値を管理する場合を示しているが、これに限定されるものではなく、1時間よりも短い単位や、1時間よりも長い単位で管理するようにしてもよい。また図4の例では、曜日で評価値を管理するようにしているが、これに限定されるものではなく、日にちや週、月単位で管理するようにしてもよい。また位置情報については、完全に一致することは少ないことが想定されるので、所定の大きさの領域で分割したエリア単位でグループ化して管理するようにしてもよい。
総合評価値データ50dは、使用履歴データ50cとして記憶される各テーブルを総合的に利用し、アイコンインデックス毎に評価値を集計したものである。その一例を図6に示す。なお、評価値の集計は、制御部100によって行われるが、各テーブル毎に評価値に重み付けを行った後に、加算して総合評価値が求められる。
レコメンド表示順序データ50eは、制御部100が総合評価値データ50dに基づいて決定した、アイコンを表示する順序を示すデータである。なお、通常表示順序データ50aと、レコメンド表示順序データ50eは、独立して管理されており、両者に含まれるアイコンは必ずしも一致する必要はない。
最終利用履歴データ50fは、アイコンインデックスに対応づけて、そのアイコンが最後に利用された時刻と、そのアイコンのファイルパスを示す情報を対応づけたデータである。その一例を図7に示す。
Webアクセス履歴データ50gは、ブラウザソフトウェアによってアクセスしたURL、Webのタイトル、アクセスした時刻、アイコンを対応づけて、Webページのアクセス履歴として記憶するデータである。
放送受信部60は、放送局BCから送信される地上デジタル放送信号のうち、ワンセグメントを受信し、映像信号が例えばH.264などの形式で符号化された放送データ(符号化ストリーム)を得る。なお、ここでは、放送受信部60は、低フレームレートのワンセグメントを受信する場合を例に挙げるが、これに限らず、より高いフレームレートのフルセグメントを受信するディジタルチューナであってもよい。また放送局BCは、広域に対して放送を行う通常の放送局でもよいし、大型店舗や公共施設などの特定の地域を受信エリアとするエリア限定の放送局であってもよい。
GPS受信部70は、GPS衛星ST1〜STnから送信されるGPS(Global Positioning System)信号を受信して、位置(緯度、経度、高度)を測位するものであって、この測位によって得た位置情報(緯度、経度、高度)を制御部100に出力する。
デジタルカメラ80は、CCD(Charge-Coupled Device)あるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を用いて撮像を行うデジタルカメラであって、制御部100によって制御され、撮像によって得た画像データを制御部100に出力する。
赤外線通信部90は、赤外線通信機能を有する対向機器(例えば、他の携帯電話機MS)と赤外線通信を行うものであって、制御部100によって動作設定がなされ、制御部100から与えられる送信データを赤外線光で送信したり、対向機器から赤外線光で送信されるデータを受信し、これを受信データとして制御部100に出力する。
制御部100は、マイクロプロセッサを備え、記憶部50が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって動作し、当該移動無線端末装置の各部を統括して制御するものであって、例えば音声通信やデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する通信制御機能と、電子メールの作成や送受信を行うためのメールソフトウェアや、Webブラウジングを行うためのブラウザソフトウェア、ストリーミングデータのダウンロードや再生を行うためのメディア再生ソフトウェア、放送局BCから送信される地上デジタル放送信号を受信するための放送受信ソフトウェア、デジタルカメラ80を制御して撮影を行う画像処理ソフトウェア、QR(Quick Response)コード(登録商標)を画像解析により復号する画像解析ソフトウェアを実行し、これらに係わる各部を制御するアプリケーション処理機能を備える。
また制御部100は、操作部40の検出結果に基づいて、表示部20に表示しているアイコンに対する操作を検出し、その操作が起動を要求するものである場合には、そのアイコンに対応づけられた機能を実行する。
例えば、操作されたアイコンにアプリケーションソフトウェアが対応づけられている場合には、制御部100は、対応づけられたアプリケーションソフトウェアを記憶部50から読み出して実行する。
また例えば、操作されたアイコンに電子ファイルが対応づけられている場合には、制御部100は、対応づけられた電子ファイルを利用(閲覧や編集など)するためのアプリケーションソフトウェアを記憶部50から読み出して実行する。
そして例えば、操作されたアイコンにWebページのURLが対応づけられている場合には、制御部100は、ブラウザソフトウェアを起動するとともに、無線通信部10を介した通信を開始し、インターネットNWを通じて上記URLに対応する情報を記憶するサーバSVにアクセスしてWebデータなどを取得し、ブラウザソフトウェアを用いて情報を表示部20に表示する。すなわち、上記URLにアクセスして、ユーザに情報を閲覧させる。
そして制御部100は、レコメンド表示制御手段100aを備える。この機能は、記憶部50に記憶されるレコメンド表示制御アプリケーションを制御部100が読み出して実行することにより実現するものであって、図2に示したような通常(レコメンド表示制御の非実行時)の順序でのアイコン表示に代わって、ユーザの利用履歴に応じた順序でアイコン表示を行うものである。
次に、第1の実施形態に係わる携帯端末装置の動作について説明する。以下の説明では特に、レコメンド表示制御の動作について説明する。図8は、レコメンド表示制御の動作を説明するためのフローチャートであって、図8(a)に示す第1処理と、図8(b)に示す第2処理が並行して行われる。
これらの処理は、レコメンド表示制御手段100aが、記憶部50に記憶されるレコメンド表示制御アプリケーションを制御部100が読み出して実行することにより実現するもので、ユーザが操作部40を通じて、レコメンド表示制御アプリケーションの実行要求を行うと開始される。
なお、この実行要求が与えられる前の時点では、制御部100が、通常表示順序データ50aに基づく配列で、アイコン表示エリア200に、アプリケーションソフトウェアや、それらによって作成された電子ファイル、WebページのURLなどに対応したアイコンなどを表示する。
まず、図8(a)を参照して、第1処理について説明する。なお、この処理は、制御部100が動作を終了するまで繰り返し実行される。
ステップ8aにおいてレコメンド表示制御手段100aは、操作部40に対する操作を監視して、操作部40を通じて、ユーザからアイコンに対する操作(例えば、ダブルクリック)が行われ、その機能を利用する指示が行われたか否かを判定する。ここで、利用する指示が行われたことを検出した場合には、ステップ8bに移行し、一方、利用する指示が行われたことを検出しない場合には、再びステップ8aに移行して、判定を行う。
ステップ8bにおいてレコメンド表示制御手段100aは、除外アイコンリストデータ50bを参照し、ステップ8aで操作されたアイコンのインデックスが、除外アイコンリストデータ50bに登録されているか否かを判定する。ここで、除外アイコンリストデータ50bに登録されている場合には、ステップ8aに移行し、一方、除外アイコンリストデータ50bに登録されていない場合には、ステップ8cに移行する。
ステップ8cにおいてレコメンド表示制御手段100aは、使用履歴データ50cを参照し、ステップ8aで操作されたアイコンのインデックスを含むテーブルが、使用履歴データ50cに存在するか否かを判定する。ここで、上記テーブルが存在する場合には、ステップ8gに移行し、一方、上記テーブルが存在しない場合には、ステップ8dに移行する。
ステップ8dにおいてレコメンド表示制御手段100aは、使用履歴データ50cの各テーブルを参照し、新規のアイコンインデックスの情報が追加できるか否か、すなわち各テーブルに空き領域があるか否かを判定する。ここで、上記空き領域が存在する場合には、ステップ8fに移行し、一方、上記空き領域が存在しない場合には、ステップ8eに移行する。
ステップ8eにおいてレコメンド表示制御手段100aは、最終利用履歴データ50fのテーブルを参照し、利用された時期が最も古く利用頻度が低い推定されるアイコンインデックスを検出し、そのアイコンインデックスに対応する情報を各テーブルから削除して、空き領域を生成し、ステップ8fに移行する。
なお、使用履歴データ50cのテーブルを参照し、出現頻度が最下位のアイコンインデックスを検出し、そのアイコンインデックスに対応する情報を各テーブルから削除して、空き領域を生成するようにしてもよい。この他、最終利用履歴データ50fと使用履歴データ50cの両方のテーブルを参照して、低利用頻度のアイコンインデックスを削除することも考えられる。
ステップ8fにおいてレコメンド表示制御手段100aは、使用履歴データ50cの各テーブルに、ステップ8aで操作されたアイコンのインデックスを追加し、ステップ8gに移行する。
ステップ8gにおいてレコメンド表示制御手段100aは、使用履歴データ50cの各テーブルにおいて、ステップ8aで操作されたアイコンのインデックスに対応する評価値を上げ(増加させ)、ステップ8hに移行する。例えば、利用時間帯管理テーブルについては、制御部100が計時する時刻から、上記アイコンの機能の利用が開始された時刻を求め、そしてステップ8aで操作されたアイコンのインデックスのうち、該当する利用時間帯の評価値を上げる。
また、利用曜日管理テーブルについては、制御部100が計時する時刻に基づいて、上記アイコンの利用が開始された時刻の曜日を求め、そしてステップ8aで操作されたアイコンのインデックスのうち、該当する曜日の評価値を上げる。そしてまた、利用場所管理テーブルについては、GPS受信部70が測位した位置情報に基づいて、上記アイコンの利用が開始された時の位置情報を求め、そしてステップ8aで操作されたアイコンのインデックスのうち、該当する位置の評価値を上げる。
ステップ8hにおいてレコメンド表示制御手段100aは、使用履歴データ50cの各テーブルにおいて、ステップ8aで操作されたアイコンのインデックス以外のインデックスに対応する評価値を下げ(減少させ)、ステップ8iに移行する。
ステップ8iにおいてレコメンド表示制御手段100aは、上記アイコンに対応する機能の利用開始日時を、制御部100が計時する時刻から求め、この時刻を最終利用時刻として、アイコンインデックスに対応づけて、最終利用履歴データ50fに記録し、ステップ8aに移行する。なお、利用開始日時ではなく、利用終了時刻を検出して、最終利用履歴データ50fに記録するようにしてもよい。
次に、図8(b)を参照して、第2処理について説明する。
ステップ8jにおいてレコメンド表示制御手段100aは、図2に示すように、機能キー表示エリア210に、切替キー212を表示する。そして、機能キー表示エリア210に、切替キー212を表示するのに合わせて、ページ送りキーなどの他の機能キー211,213を表示し、ステップ8kに移行する。
ステップ8kにおいてレコメンド表示制御部100aは、後述するステップ8oのレコメンド表示処理によってレコメンド表示がなされた状態か否かを判定する。ここで、レコメンド表示がなされた状態の場合には、ステップ8mに移行し、一方、レコメンド表示がなされた状態ではない場合には、ステップ8lに移行する。
ステップ8lにおいてレコメンド表示制御手段100aは、操作部40に対する操作を監視して、ステップ8jで表示した切替キー212に対して、ユーザによって操作が行われたか否か、すなわち、レコメンド表示への切り替え要求を行ったか否かを判定する。ここで、レコメンド表示への切り替え要求を検出した場合には、ステップ8oに移行し、一方、上記要求を検出しない場合には、ステップ8mに移行する。
ステップ8mにおいてレコメンド表示制御手段100aは、レコメンド表示順序データ50eを更新するタイミングが到来したか否かを判定する。すなわち、前回の更新からの経過時間を制御部100が監視し、その経過時間が予め設定した値を超えたか否かを判定する。ここで、更新タイミングが到来した場合には、ステップ8nに移行し、一方、更新タイミングが到来していない場合には、ステップ8pに移行する。
なお、図3に示す例では、1時間が経過する毎に、また図4に示す例では、午前0時になる毎に、ステップ8mにおいてYesと判定する。この他、GPS受信部70の検出結果を監視し、存在しているエリアが所定の距離以上変化した場合、ステップ8aでYesと判定された場合などに、ステップ8nの処理を開始してもよい。
ステップ8nにおいてレコメンド表示制御手段100aは、レコメンド表示順序データ50eを更新する更新処理を実行し、ステップ8oに移行する。なお、この更新処理の詳細については、図9を参照して後述する。
ステップ8oにおいてレコメンド表示制御手段100aは、レコメンド表示順序データ50eに基づいて、レコメンド表示処理を実施し、ステップ8pに移行する。なお、このレコメンド表示処理の詳細については、図10を参照して後述する。
ステップ8pにおいてレコメンド表示制御手段100aは、ユーザが操作部40を通じて、レコメンド表示制御アプリケーションを終了する操作を行ったか否かを判定する。ここで、上記終了操作が行われたことを検出した場合には、ステップ8qに移行し、一方、上記終了操作が行われたことを検出しない場合には、ステップ8kに移行する。
ステップ8rにおいてレコメンド表示制御部100aは、ステップ8oのレコメンド表示処理によってレコメンド表示がなされた状態か否かを判定する。ここで、レコメンド表示がなされた状態の場合には、ステップ8rに移行し、一方、レコメンド表示がなされた状態ではない場合には、当該処理を終了する。
ステップ8qにおいてレコメンド表示制御手段100aは、通常表示順序データ50aに基づく配列で、アイコン表示エリア200に、アプリケーションソフトウェアや、それらによって作成された電子ファイル、WebページのURLなどに対応したアイコンなどを表示し、当該処理を終了して、アイコン表示制御に関する権限を制御部100に移す。
次に、図9を参照して、ステップ8mの更新処理について説明する。
まず、ステップ9Aにおいてレコメンド表示制御手段100aは、Webアクセス履歴データ50gに基づいて、Webアクセスの履歴に関する縮約処理を実行し、ステップ9aに移行する。この詳細については、後述する。
ステップ9aにおいてレコメンド表示制御手段100aは、現在状況の情報を取得し、ステップ9bに移行する。すなわち、制御部100から現在時刻を示す時刻情報を取得し、またGPS受信部70から現在位置を示す位置情報を取得する。
ステップ9bにおいてレコメンド表示制御手段100aは、使用履歴データ50cに含まれる各テーブルを参照して、ステップ9aで取得した現在状況(時刻情報および位置情報)に対応するすべてのインデックスとそれに対応づけられた評価値をセットにして検出し、ステップ9cに移行する。
ステップ9cにおいてレコメンド表示制御手段100aは、ステップ9bで検出した評価値に対して、テーブル毎に異なる重み付けを行い、インデックス毎に加算して集計する。そしてこのインデックス毎の評価値の集計結果と、除外アイコンリストデータ50bに記録された総合評価値を、インデックス毎の総合評価値として、総合評価値データ50dに上書き記録して、ステップ9dに移行する。なお、重み付けは、ユーザが予め任意に設定できるようにしてもよく、また、異なるテーブルの評価値を同等に扱いたい場合には、同じ値を設定すればよい。
ステップ9dにおいてレコメンド表示制御手段100aは、総合評価値データ50dに記録された情報を参照し、総合評価値の高い順に、各総合評価値およびそれに対応するインデックスの順序を並べ替えるソート処理を実施し、ステップ9eに移行する。
ステップ9eにおいてレコメンド表示制御手段100aは、ステップ9dによって総合評価値の高い順にソートされた情報(各総合評価値およびそれに対応するインデックス)を、レコメンド表示順序データ50eに上書き記録して、当該処理を終了し、ステップ8oに移行する。
次に、図10を参照して、ステップ8nのレコメンド表示処理について説明する。
まず、ステップ10aにおいてレコメンド表示制御手段100aは、レコメンド表示順序データ50eを読み出し、ステップ10bに移行する。
ステップ10bにおいてレコメンド表示制御手段100aは、ステップ10aで読み出したレコメンド表示順序データ50eに基づいて、対応づけられた総合評価値が高いインデックスを、優先的にアイコン表示エリア200に表示し、当該処理を終了する。これにより、例えば図2に示すような順序で表示されていたアイコンが、図11に示すように、アイコン表示エリア200の左上から右に、そして下の列に順を追って表示される。
すなわち、図11の例では、「メール」と表記されたアイコンが最も優先順位が高く、これに続き、「インターネット」、「ゲーム」、「カメラ」、「アドレス帳」、「辞書」、「電卓」…「株価」の順に、優先順位が下がって表示される。またこのうち、例えば「メール」が除外アイコンリストデータ50bにおいて、高優先度が設定され、極大な総合評価値が設定されていたとすると、その利用頻度とは無関係に、上位の位置にアイコンが表示されることになる。また反対に、極小な総合評価値が設定されていたとすると、次ページ以降の低優先順位の位置に、アイコン表示がなされる。
そしてまた、図12に例示するように、機能キー表示エリア210の「Web」キー214の位置をユーザが操作すると、操作部40の検出結果に基づいて、レコメンド表示制御手段100aが、「Web」キー214が操作されたものと見なして、レコメンド表示順序データ50eに含まれるインデックスのうち、Webサイトに対応づけられたインデックスに対応するアイコンのみをリスト化してアイコン表示エリア200に表示する。
なお、図12では、Webページのタイトル情報を示す場合を例示しているが、制御部100が無線通信部10を制御してWebサイトと通信して、最新のRSSを取得したり、HTMLページ中のメタ情報を抽出し、これらの情報や、制御部100がタイトルを加工して得たWebサイトに関する情報を表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは、一目で当該Webサイトに関する最新の情報を得ることができる。
次に、図13を参照して、ブラウザソフトウェアを使用して、Webブラウジングを行った場合に行われるWebアクセス履歴データ50gの生成処理について説明する。図13に示す処理は、ブラウザソフトウェアが起動された場合に制御部100によって実行され、ブラウザソフトウェアの利用が停止するまで繰り返し実行される。なお、ここで用いられるブラウザソフトウェアは、複数のタブでそれぞれWebページを閲覧することが可能な、いわゆるタブブラウザであるものとする。
まず、ステップ13aにおいて制御部100は、操作部40を通じたユーザ操作によって、Webページへのアクセスを要求する操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、上記操作を受け付けた場合には、ステップ13bに移行し、一方、上記操作を受け付けなかった場合には、再びステップ13aにて、上記操作の監視を継続する。
なお、上記操作とは、例えば、ブラウザソフトウェアのURL入力欄にURLが入力されてアクセス操作がなされた場合や、WebページのURLが対応づけられたアイコンが操作された場合などである。
ステップ13bにおいて制御部100は、所定の手順、例えばHTTP(Hyper Text Transport Protocol)にしたがって、ステップ13a(あるいは後述のステップ13d)でアクセス要求されたWebページのURLにアクセスして、Webデータを取得し、ブラウザソフトウェアを介してWebページを表示し、ステップ13cに移行する。
ステップ13cにおいて制御部100は、ステップ13a(もしくはステップ13d)でアクセス要求されたURLを、アクセス履歴としてWebアクセス履歴データ50gに記録し、ステップ13dに移行する。なお、接続を行った時刻や場所などの情報についても取得し、対応づけてアクセス履歴に記録しておく。その一例を図14に示す。
ステップ13dにおいて制御部100は、操作部40を通じたユーザ操作によって、Webページへのアクセスを要求する操作を新たに受け付けたか否かを判定する。ここで、上記操作を新たに受け付けた場合には、ステップ13eに移行し、一方、上記操作を新たに受け付けなかった場合には、再びステップ13dにて、新たな操作の監視を継続する。
ステップ13eにおいて制御部100は、ステップ13dで判定した操作が、現在使用中のブラウザソフトウェアにおいて、ステップ13bで閲覧に用いた画面とは別に、新たなタブ画面(あるいは、新規に別のウィンドウ)を開いてアクセスするものであるか否かを判定する。すなわち、同一ブラウザソフトウェアのWeb閲覧画面においてタブ画面(別のウィンドウ)を新規に追加することで、別のWebページを閲覧するという操作が生じたか否かを判定する。
ここで、上記操作が生じた場合には、ステップ13fに移行し、一方、ステップ13bで閲覧に用いたウィンドウから別のWebページへアクセスする操作の場合や、別のブラウザソフトウェアを使用したWeb閲覧の場合には、ステップ13bに移行する。
ステップ13fにおいて制御部100は、所定の手順、例えばHTTPにしたがって、ステップ13dでアクセス要求されたWebページのURLにアクセスして、Webデータを取得し、新規のタブ画面を介してWebページを表示し、ステップ13gに移行する。
ステップ13gにおいて制御部100は、ステップ13bで閲覧したURLのドメイン名と、ステップ13fで閲覧したURLのドメイン名が同じであるか否かを判定する。ここで、同じドメイン名の場合には、ステップ13hに移行し、一方、同じドメイン名でない場合には、ステップ13iに移行する。
ステップ13hにおいて制御部100は、ステップ13dでアクセス要求されたURLを、アクセス履歴としてWebアクセス履歴データ50gに記録する。なお、接続を行った時刻や場所などの情報についても取得し、対応づけてアクセス履歴に記録しておく。そして制御部100は、この記録した履歴と、ステップ13cで記録した履歴に、共通するフラグを生成し、これをWebアクセス履歴データ50gに記録し、ステップ13aに移行する。図14には、履歴No.1と履歴No.2に共通するフラグf1を付与した例を示している。
ステップ13iにおいて制御部100は、ステップ13dでアクセス要求されたURLを、アクセス履歴としてWebアクセス履歴データ50gに記録し、ステップ13aに移行する。なお、接続を行った時刻や場所などの情報についても取得し、対応づけてアクセス履歴に記録しておく。その一例を図14に示す。
次に、図15を参照して、図9に示した縮約処理(ステップ9A)について説明する。 まず、ステップ15aにおいてレコメンド表示制御手段100aは、Webアクセス履歴データ50gのうち、前回の縮約処理の実行から現在時刻までの間のアクセス履歴を参照し、同じフラグにより関連づけられた複数のアクセス履歴を1つのグループにして検出し、ステップ15bに移行する。
ステップ15bにおいてレコメンド表示制御部100aは、記憶部50が記憶するアイコンテーブルを参照し、ステップ15aでグループ化したアクセス履歴のURLのうち、アイコンテーブルに記憶されたURLを含むアクセス履歴とそのアイコンを検出する。すなわち、ステップ15aでグループとして検出したアクセス履歴のURLのうち、アイコンが設定されたURLを有するアクセス履歴とそのアイコンを検出する。ここで、アイコンが設定されたアクセス履歴がない場合には、ステップ15dに移行し、一方、アイコンが設定されたアクセス履歴がある場合には、ステップ15cに移行する。
ステップ15cにおいてレコメンド表示制御部100aは、ステップ15aでグループ化された複数のアクセス履歴を、ステップ15bで検出されたアイコンを通じたアクセス履歴と見なして、使用履歴データ50cの評価値に反映させる。すなわち、URLが完全に一致していなくても、同じフラグが付与されたアクセス履歴については、ステップ15bで検出したアイコンを通じたアクセス履歴と見なして評価値に反映し、ステップ15dに移行する。なお、各アクセス履歴に含まれる時刻や場所の情報に基づいて、対応する条件の利用時間帯管理テーブル、利用曜日管理テーブルおよび利用場所管理テーブルの各評価値が上げられるのはいうまでもない。
ステップ15dにおいてレコメンド表示制御部100aは、Webアクセス履歴データ50gを参照し、所定の時間内もしくは同じウィンドウ(ウィンドウの識別情報もWebアクセス履歴データ50gに記録する場合)で、同じURLのWebページへのアクセスが複数回行われる間に他のURLのWebページの閲覧が行われ、かつこれらのWebページが同じドメイン名を有するアクセス履歴を検出し、これを1つのグループにして、ステップ15eに移行する。図14に示す例では、履歴No.31〜35が、グループ化される。すなわち、これらの履歴No.31〜35はドメイン名が共通しており、かつ履歴No.31,33,35のURLが同一であり、このURLのWebページを介して、この他のWebページ(履歴No.32,34)にアクセスしていると推測されるからである。
ステップ15eにおいてレコメンド表示制御部100aは、記憶部50が記憶するアイコンテーブルを参照し、ステップ15dでグループ化したアクセス履歴のURLのうち、アイコンテーブルに記憶されたURLを含むアクセス履歴とそのアイコンを検出する。すなわち、ステップ15dでグループとして検出したアクセス履歴のURLのうち、アイコンが設定されたURLを有するアクセス履歴とそのアイコンを検出する。ここで、アイコンが設定されたアクセス履歴がない場合には、当該処理を終了してステップ9aに移行し、一方、アイコンが設定されたアクセス履歴がある場合には、ステップ15fに移行する。
ステップ15fにおいてレコメンド表示制御部100aは、ステップ15dでグループ化された複数のアクセス履歴を、ステップ15eで検出されたアイコンを通じたアクセス履歴と見なして、使用履歴データ50cの評価値に反映させる。すなわち、URLが完全に一致していなくても、グループ化されたアクセス履歴については、ステップ15eで検出したアイコンを通じたアクセス履歴と見なして評価値に反映し、当該処理を終了してステップ9aに移行する。なお、各アクセス履歴に含まれる時刻や場所の情報に基づいて、対応する条件の利用時間帯管理テーブル、利用曜日管理テーブルおよび利用場所管理テーブルの各評価値が上げられるのはいうまでもない。
以上のように、上記構成の携帯端末装置では、ユーザが利用した機能の利用履歴を記憶し、この利用履歴に基づいて、機能を利用するためのアイコンの表示配列を制御するようにしている。したがって、上記構成の携帯端末装置によれば、ユーザの利用頻度に応じて、アイコンの表示配列が変化するので、ユーザにとって利便性が高い。
また、上記構成の携帯端末装置では、上記利用履歴として、利用した時間帯、利用した曜日、利用した場所など複数の利用状況についてその頻度を示す評価値を記録しておき、現在の状況(時間帯、曜日、場所)に応じた評価値に基づいて、ユーザが利用する可能性の高い機能を推定して、アイコンの表示配列を制御するようにしている。
このため、現在の状況と過去の利用履歴とに基づいて、アイコンの表示配列が制御されるので、ユーザにとって利便性が高い。また、複数の状況(時間帯、曜日、場所)を考慮して、ユーザが利用する可能性の高い機能を推定するので、一部の状況について、十分な利用履歴が集積されていなくても、他の状況を参照して推定が行えるので、利便性の低下を抑制できる。
さらに、上記構成の携帯端末装置では、利用履歴として集積される複数の状況について、重み付けを行って総合評価値を求めて、これに基づいてユーザが利用する可能性の高い機能を推定するようにしている。このため、複数の状況について、重みを考慮した推定が行えるので、より高い精度でユーザの利便性を向上できる。
そしてまた、上記構成の端末装置では、除外アイコンリストデータ50bを記憶し、これに記憶されるアイコンインデックスについては、レコメンド表示制御の対象外として処理するようにしている。このため、使用頻度が高い機能であっても、それを除外して表示したり、あるいは、使用頻度が低い機能であっても、それを優先的に表示するようにできる。
また上記構成の携帯端末装置では、あるWebページから新たな閲覧タブ(あるいは、新規ウィンドウ)を生成して、再び同じドメイン名を有するWebページを閲覧した場合や、連続してアクセスした複数のWebページが同じドメイン名を有し、かつ同じURLのWebページを行き来しながら閲覧された場合には、それらを1つのWebページと見なして縮約し、1つのアイコンの評価値に反映させるようにしている。
このため、例えばポータルサイトやニュースサイトなどのように、一時的なアクセスが行われるWebページについても、そのサイトにアクセスするアイコンの評価値に反映されるので、アクセス履歴を効率的にアイコン表示に反映させることができる。これにより、ユーザの利便性が向上する。
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
その一例として例えば、上記実施の形態では、所定の条件を満たしたアクセス履歴をグループ化して縮約するようにしたが、これに加えて例えば、予めお気に入り登録されたURLについては、上記グループ化の対象外とするようにしてもよい。
また上記実施の形態では、ステップ13g〜13iにおいて、同じドメイン名のWebページにアクセスした場合には、フラグを付与しておき、後の処理(ステップ15a〜15c)でグループ化して、複数のWebページへのアクセスでも1つのアイコンに対応するWebページへのアクセスと見なして縮約する処理を行っていた。
あるいは上記実施の形態では、ステップ15d〜15fにおいて、同じURL(例えば、http://www.XXX.co.jp/index/)のWebページへのアクセスが複数回行われる間に、同じドメイン名(例えば、http://www.XXX.co.jp/digital/やhttp://www.XXX.co.jp/living/)を有するWebページにアクセスした状態を、ステップ13cで記録しておいたWebアクセス履歴データ50gから検出して、これらの複数のWebページへのアクセスでも1つのアイコンに対応するWebページへのアクセスと見なして縮約する処理を行っていた。
これらに代わって例えば、WebページのURL(例えば、http://www.XXX.co.jp/index/)毎に、日時、曜日、場所についてそれぞれ評価値を記憶して置き、その後、アクセスしたWebページが同じドメイン名のURL(例えば、http://www.XXX.co.jp/digital/)であることを検出した場合や、同じドメイン名でなくても、アクセス履歴に記憶されたWebページを中心にページを行き来していること(例えば、http://www.XXX.co.jp/index/のURLを有するWebページからhttp://www.YYY.co.jp/text/へ移動し、http://www.XXX.co.jp/index/へ移動するように、http://www.XXX.co.jp/index/を中心としてページを行き来すること)を検出すると、このWebページのアクセス履歴は記憶せず、代わりに上記記憶してあるWebページ(例えば、http://www.XXX.co.jp/index/)の履歴として、日時、曜日、場所の各評価値を上げるようにして、アクセス履歴に基づく情報量を縮約するようにしてもよい。このような処理によれば、同じドメイン名のURL(例えば、http://www.XXX.co.jp/digital/)のWebページのアクセス履歴が縮約されるので、記憶部50の記憶容量を節約することができる。なお、この処理は、制御部100およびレコメンド表示制御部100aが行う。
また上述したような縮約処理において、同じドメイン名を有するWebページのアクセス履歴は、短い方のURL(もしくは、"/"が少ない方のURL)として置き換えて記録するようにしてもよい。例えば、先にhttp://www.XXX.co.jp/index/digital/というWebページのURLに対し、日時、曜日、場所についてそれぞれ評価値を記憶して置いた場合でも、後に、http://www.XXX.co.jp/index/という短いURLを有するWebページにアクセスした場合には、上記URL:http://www.XXX.co.jp/index/digital/に代わって、http://www.XXX.co.jp/index/を記憶するようにしてもよい。すなわち、これまでに蓄積した評価値を、http://www.XXX.co.jp/index/についての評価値として置き換えるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、スマートフォンを例に挙げて説明したが、それ以外の携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants)、ノート型パーソナルコンピュータなど、機能をアイコン表示する機器に広く適用することができる。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係わる携帯端末装置は、図1に示した第1の実施形態に係わる携帯端末装置と見かけ上同様の構成であることより、図1を利用して説明する。また各構成の説明については省略し、前述した第1の実施形態の構成に関する説明と同様であるものとする。
すなわち、第2の実施形態に係わる携帯端末装置は、主な構成要素として、制御部100と、無線通信部10と、表示部20と、通話部30と、操作部40と、記憶部50と、放送受信部60と、GPS受信部70と、デジタルカメラ80と、赤外線通信部90とを備える。主な機能としては、基地局装置BSおよび移動通信網MNを介して、音声通信やデータ通信を行う通信機能と、放送局BCから送信される地上デジタル放送信号を受信する放送受信機能と、自己の位置を測位する測位機能、他の携帯電話機MSと赤外線通信を行う赤外線通信機能などを備えるとともに、これらを利用したアプリケーションソフトウェアを実行する機能を備える。その他、Bluetooth(登録商標)や、非接触型の近距離無線通信により、クレジット決済を行う機能や、交通機関の利用や商品購入代金の支払いを行う電子マネー機能などを備える。
次に、第2の実施形態に係わる携帯端末装置の動作について説明する。以下の説明では特に、レコメンド表示制御の動作について説明する。また、第1の実施形態に係わる携帯端末装置と同様の動作については、第1の実施形態の説明で用いた図面を用いて説明する。
図8は、レコメンド表示制御の動作を説明するためのフローチャートであって、図8(a)に示す第1処理と、図8(b)に示す第2処理が並行して行われる。
これらの処理は、レコメンド表示制御手段100aが、記憶部50に記憶されるレコメンド表示制御アプリケーションを制御部100が読み出して実行することにより実現するもので、ユーザが操作部40を通じて、レコメンド表示制御アプリケーションの実行要求を行うと開始される。
なお、この実行要求が与えられる前の時点では、制御部100が、通常表示順序データ50aに基づく配列で、アイコン表示エリア200に、アプリケーションソフトウェアや、それらによって作成された電子ファイル、WebページのURLなどに対応したアイコンなどを表示する。
まず、図8(a)を参照して、第1処理について説明する。なお、この処理は、制御部100が動作を終了するまで繰り返し実行される。
ステップ8aにおいてレコメンド表示制御手段100aは、操作部40に対する操作を監視して、操作部40を通じて、ユーザからアイコンに対する操作(例えば、ダブルクリック)が行われ、その機能を利用する指示が行われたか否かを判定する。ここで、利用する指示が行われたことを検出した場合には、ステップ8bに移行し、一方、利用する指示が行われたことを検出しない場合には、再びステップ8aに移行して、判定を行う。
ステップ8bにおいてレコメンド表示制御手段100aは、除外アイコンリストデータ50bを参照し、ステップ8aで操作されたアイコンのインデックスが、除外アイコンリストデータ50bに登録されているか否かを判定する。ここで、除外アイコンリストデータ50bに登録されている場合には、ステップ8aに移行し、一方、除外アイコンリストデータ50bに登録されていない場合には、ステップ8cに移行する。
ステップ8cにおいてレコメンド表示制御手段100aは、使用履歴データ50cを参照し、ステップ8aで操作されたアイコンのインデックスを含むテーブルが、使用履歴データ50cに存在するか否かを判定する。ここで、上記テーブルが存在する場合には、ステップ8gに移行し、一方、上記テーブルが存在しない場合には、ステップ8dに移行する。
ステップ8dにおいてレコメンド表示制御手段100aは、使用履歴データ50cの各テーブルを参照し、新規のアイコンインデックスの情報が追加できるか否か、すなわち各テーブルに空き領域があるか否かを判定する。ここで、上記空き領域が存在する場合には、ステップ8fに移行し、一方、上記空き領域が存在しない場合には、ステップ8eに移行する。
ステップ8eにおいてレコメンド表示制御手段100aは、最終利用履歴データ50fのテーブルを参照し、利用された時期が最も古く利用頻度が低い推定されるアイコンインデックスを検出し、そのアイコンインデックスに対応する情報を各テーブルから削除して、空き領域を生成し、ステップ8fに移行する。
なお、使用履歴データ50cのテーブルを参照し、出現頻度が最下位のアイコンインデックスを検出し、そのアイコンインデックスに対応する情報を各テーブルから削除して、空き領域を生成するようにしてもよい。この他、最終利用履歴データ50fと使用履歴データ50cの両方のテーブルを参照して、低利用頻度のアイコンインデックスを削除することも考えられる。
ステップ8fにおいてレコメンド表示制御手段100aは、使用履歴データ50cの各テーブルに、ステップ8aで操作されたアイコンのインデックスを追加し、ステップ8gに移行する。
ステップ8gにおいてレコメンド表示制御手段100aは、使用履歴データ50cの各テーブルにおいて、ステップ8aで操作されたアイコンのインデックスに対応する評価値を上げ(増加させ)、ステップ8hに移行する。例えば、利用時間帯管理テーブルについては、制御部100が計時する時刻から、上記アイコンの機能の利用が開始された時刻を求め、そしてステップ8aで操作されたアイコンのインデックスのうち、該当する利用時間帯の評価値を上げる。
また、利用曜日管理テーブルについては、制御部100が計時する時刻に基づいて、上記アイコンの利用が開始された時刻の曜日を求め、そしてステップ8aで操作されたアイコンのインデックスのうち、該当する曜日の評価値を上げる。そしてまた、利用場所管理テーブルについては、GPS受信部70が測位した位置情報に基づいて、上記アイコンの利用が開始された時の位置情報を求め、そしてステップ8aで操作されたアイコンのインデックスのうち、該当する位置の評価値を上げる。
ステップ8hにおいてレコメンド表示制御手段100aは、使用履歴データ50cの各テーブルにおいて、ステップ8aで操作されたアイコンのインデックス以外のインデックスに対応する評価値を下げ(減少させ)、ステップ8iに移行する。
ステップ8iにおいてレコメンド表示制御手段100aは、上記アイコンに対応する機能の利用開始日時を、制御部100が計時する時刻から求め、この時刻を最終利用時刻として、アイコンインデックスに対応づけて、最終利用履歴データ50fに記録し、ステップ8aに移行する。なお、利用開始日時ではなく、利用終了時刻を検出して、最終利用履歴データ50fに記録するようにしてもよい。
次に、図8(b)を参照して、第2処理について説明する。
ステップ8jにおいてレコメンド表示制御手段100aは、図2に示すように、機能キー表示エリア210に、切替キー212を表示する。そして、機能キー表示エリア210に、切替キー212を表示するのに合わせて、ページ送りキーなどの他の機能キー211,213を表示し、ステップ8kに移行する。
ステップ8kにおいてレコメンド表示制御部100aは、後述するステップ8oのレコメンド表示処理によってレコメンド表示がなされた状態か否かを判定する。ここで、レコメンド表示がなされた状態の場合には、ステップ8mに移行し、一方、レコメンド表示がなされた状態ではない場合には、ステップ8lに移行する。
ステップ8lにおいてレコメンド表示制御手段100aは、操作部40に対する操作を監視して、ステップ8jで表示した切替キー212に対して、ユーザによって操作が行われたか否か、すなわち、レコメンド表示への切り替え要求を行ったか否かを判定する。ここで、レコメンド表示への切り替え要求を検出した場合には、ステップ8oに移行し、一方、上記要求を検出しない場合には、ステップ8mに移行する。
ステップ8mにおいてレコメンド表示制御手段100aは、レコメンド表示順序データ50eを更新するタイミングが到来したか否かを判定する。すなわち、前回の更新からの経過時間を制御部100が監視し、その経過時間が予め設定した値を超えたか否かを判定する。ここで、更新タイミングが到来した場合には、ステップ8nに移行し、一方、更新タイミングが到来していない場合には、ステップ8pに移行する。
なお、図3に示す例では、1時間が経過する毎に、また図4に示す例では、午前0時になる毎に、ステップ8mにおいてYesと判定する。この他、GPS受信部70の検出結果を監視し、存在しているエリアが所定の距離以上変化した場合、ステップ8aでYesと判定された場合などに、ステップ8nの処理を開始してもよい。
ステップ8nにおいてレコメンド表示制御手段100aは、レコメンド表示順序データ50eを更新する更新処理を実行し、ステップ8oに移行する。なお、この更新処理の詳細については、図9を参照して後述する。
ステップ8oにおいてレコメンド表示制御手段100aは、レコメンド表示順序データ50eに基づいて、レコメンド表示処理を実施し、ステップ8pに移行する。なお、このレコメンド表示処理の詳細については、図10を参照して後述する。
ステップ8pにおいてレコメンド表示制御手段100aは、ユーザが操作部40を通じて、レコメンド表示制御アプリケーションを終了する操作を行ったか否かを判定する。ここで、上記終了操作が行われたことを検出した場合には、ステップ8qに移行し、一方、上記終了操作が行われたことを検出しない場合には、ステップ8kに移行する。
ステップ8rにおいてレコメンド表示制御部100aは、ステップ8oのレコメンド表示処理によってレコメンド表示がなされた状態か否かを判定する。ここで、レコメンド表示がなされた状態の場合には、ステップ8rに移行し、一方、レコメンド表示がなされた状態ではない場合には、当該処理を終了する。
ステップ8qにおいてレコメンド表示制御手段100aは、通常表示順序データ50aに基づく配列で、アイコン表示エリア200に、アプリケーションソフトウェアや、それらによって作成された電子ファイル、WebページのURLなどに対応したアイコンなどを表示し、当該処理を終了して、アイコン表示制御に関する権限を制御部100に移す。
次に、図16を参照して、ステップ8mの更新処理について説明する。
まず、ステップ9aにおいてレコメンド表示制御手段100aは、現在状況の情報を取得し、ステップ9bに移行する。すなわち、制御部100から現在時刻を示す時刻情報を取得し、またGPS受信部70から現在位置を示す位置情報を取得する。
ステップ9bにおいてレコメンド表示制御手段100aは、使用履歴データ50cに含まれる各テーブルを参照して、ステップ9aで取得した現在状況(時刻情報および位置情報)に対応するすべてのインデックスとそれに対応づけられた評価値をセットにして検出し、ステップ9cに移行する。
ステップ9cにおいてレコメンド表示制御手段100aは、ステップ9bで検出した評価値に対して、テーブル毎に異なる重み付けを行い、インデックス毎に加算して集計する。そしてこのインデックス毎の評価値の集計結果と、除外アイコンリストデータ50bに記録された総合評価値を、インデックス毎の総合評価値として、総合評価値データ50dに上書き記録して、ステップ9dに移行する。なお、重み付けは、ユーザが予め任意に設定できるようにしてもよく、また、異なるテーブルの評価値を同等に扱いたい場合には、同じ値を設定すればよい。
ステップ9dにおいてレコメンド表示制御手段100aは、総合評価値データ50dに記録された情報を参照し、総合評価値の高い順に、各総合評価値およびそれに対応するインデックスの順序を並べ替えるソート処理を実施し、ステップ9eに移行する。
ステップ9eにおいてレコメンド表示制御手段100aは、ステップ9dによって総合評価値の高い順にソートされた情報(各総合評価値およびそれに対応するインデックス)を、レコメンド表示順序データ50eに上書き記録して、当該処理を終了し、ステップ8oに移行する。
次に、図10を参照して、ステップ8nのレコメンド表示処理について説明する。
まず、ステップ10aにおいてレコメンド表示制御手段100aは、レコメンド表示順序データ50eを読み出し、ステップ10bに移行する。
ステップ10bにおいてレコメンド表示制御手段100aは、ステップ10aで読み出したレコメンド表示順序データ50eに基づいて、対応づけられた総合評価値が高いインデックスを、優先的にアイコン表示エリア200に表示し、当該処理を終了する。これにより、例えば図2に示すような順序で表示されていたアイコンが、図11に示すように、アイコン表示エリア200の左上から右に、そして下の列に順を追って表示される。
すなわち、図11の例では、「メール」と表記されたアイコンが最も優先順位が高く、これに続き、「インターネット」、「ゲーム」、「カメラ」、「アドレス帳」、「辞書」、「電卓」…「株価」の順に、優先順位が下がって表示される。またこのうち、例えば「メール」が除外アイコンリストデータ50bにおいて、高優先度が設定され、極大な総合評価値が設定されていたとすると、その利用頻度とは無関係に、上位の位置にアイコンが表示されることになる。また反対に、極小な総合評価値が設定されていたとすると、次ページ以降の低優先順位の位置に、アイコン表示がなされる。
そしてまた、図12に例示するように、機能キー表示エリア210の「Web」キー214の位置をユーザが操作すると、操作部40の検出結果に基づいて、レコメンド表示制御手段100aが、「Web」キー214が操作されたものと見なして、レコメンド表示順序データ50eに含まれるインデックスのうち、Webサイトに対応づけられたインデックスに対応するアイコンのみをリスト化してアイコン表示エリア200に表示する。
なお、図12では、Webページのタイトル情報を示す場合を例示しているが、制御部100が無線通信部10を制御してWebサイトと通信して、最新のRSSを取得したり、HTMLページ中のメタ情報を抽出し、これらの情報や、制御部100がタイトルを加工して得たWebサイトに関する情報を表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは、一目で当該Webサイトに関する最新の情報を得ることができる。
次に、図17を参照して、ブラウザソフトウェアを使用して、Webブラウジングを行った場合の使用履歴データ50cに対する処理について説明する。すなわち、WebページのURLが対応づけられたアイコンについて、そのURLにアクセスした場合の評価値を制御する処理について説明する。図17に示す処理は、ブラウザソフトウェアが起動された場合に制御部100によって実行され、ブラウザソフトウェアの利用が停止するまで繰り返し実行される。
まず、ステップ13aにおいて制御部100は、操作部40を通じたユーザ操作によって、現在表示中のWebページから、他のWebページにアクセスを要求する操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、上記操作を受け付けた場合には、ステップ13bに移行し、一方、上記操作を受け付けなかった場合には、再びステップ13aにて、上記操作の監視を継続する。
なお、上記操作とは、例えば、ブラウザソフトウェアのURL入力欄にURLが入力されてアクセス操作がなされた場合や、表示部20に表示しているハイパーテキストにハイパーリンクが設定され、それに対する操作がユーザによってなされた場合である。
ステップ13bにおいて制御部100は、ステップ13a(もしくはステップ13h)でアクセス要求されたURLを、Webアクセス履歴データ50gに記録するとともに、所定の手順、例えばHTTP(Hyper Text Transport Protocol)にしたがって、ステップ13a(あるいは後述のステップ13h)でアクセス要求されたWebページのURLにアクセスし、ステップ13cに移行する。なお、接続を行った時刻や場所などの情報についても取得し、対応づけて記録しておく。
ステップ13cにおいて制御部100は、ステップ13bでアクセスしたWebサイトから、リダイレクトを示す情報を受信したか否かを判定する。ここで、リダイレクトを示す情報を受信した場合には、ステップ13eに移行し、一方、受信しない場合には、ステップ13gに移行する。
なお、通信プロトコルとして、例えばHTTPを用いている場合は、ステータスコードとして、リダイレクトを示す301(Moved Permanently)あるいは302(Moved Temporarily)を上記Webサイトから受信した場合に、リダイレクトを示す情報を受信したものと判定する。
ステップ13dにおいて制御部100は、ステップ13bでアクセスしたWebサイトからWebデータを取得し、ブラウザソフトウェアを介してWebページを表示し、ステップ13gに移行する。
ステップ13eにおいて制御部100は、所定の手順(例えばHTTP)にしたがって、ステップ13bでアクセスしたWebサイトから、ステップ13cで検出したリダイレクトによる接続先のURLを取得し、このURLにアクセスして、Webデータを取得し、ブラウザソフトウェアを介してWebページを表示し、ステップ13fに移行する。
ステップ13fにおいて制御部100は、ステップ13eのリダイレクト先のURLを、Webアクセス履歴データ50gに記録し、ステップ13oに移行する。なお、接続を行った時刻や場所などの情報についても取得し、対応づけて記録しておく。
一方、ステップ13gにおいて制御部100は、所定の時間tをカウントダウンするタイマをスタートさせ、ステップ13hに移行する。
ステップ13hにおいて制御部100は、操作部40を通じてユーザ操作によって、現在表示中のWebページから、他のWebページにアクセスを要求する操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、上記操作を受け付けた場合には、ステップ13iに移行し、一方、上記操作を受け付けなかった場合には、ステップ13jに移行する。
なお、上記操作とは、例えば、ブラウザソフトウェアのURL入力欄にURLが入力されてアクセス操作がなされた場合や、表示部20に表示しているハイパーテキストにハイパーリンクが設定され、それに対する操作がユーザによってなされた場合である。
ステップ13iにおいて制御部100は、記憶部50が記憶するアイコンテーブルを参照して、ステップ13cで記録したURLに対応づけられたアイコンが存在するかを確認する。そして、存在する場合は、使用履歴データ50cに記憶されるアイコンインデックスのうち、存在を確認したURLに対応するアイコンインデックスに対応づけられた評価値を上げ、一方、それ以外のアイコンインデックスに対応づけられた評価値を下げて、ステップ13bに移行する。なお、対応するアイコンインデックスが存在しない場合には、使用履歴データ50cに、新規に評価値を追加し、この評価値にアイコンインデックスを対応付ける。
このとき、Webアクセス履歴データ50gにURLと対応づけて記録した時刻や場所の情報に基づいて、対応する条件の利用時間帯管理テーブル、利用曜日管理テーブルおよび利用場所管理テーブルの各評価値を上げ、一方、それ以外のアイコンインデックスに対応づけられた評価値を下げる。一方、存在しない場合には、これらのテーブルに、新規に評価値を追加し、この評価値にアイコンインデックスを対応付け、ステップ13bに移行する。
ステップ13jにおいて制御部100は、前述のリダイレクトやユーザ操作(ステップ13hの判定対象)以外のトリガで、ブラウザソフトウェアにおいて、現在アクセス中のURLから別のWebページのURLにアクセスする処理が発生したか否かを判定する。ここで、別のWebページのURLにアクセスする処理が発生した場合には、ステップ13mに移行し、一方、上記処理が発生しない場合には、ステップ13kに移行する。なお、上記トリガの例としては、METAタグやスクリプトによるリダイレクトが考えられる。
ステップ13kにおいて制御部100は、ステップ13gで起動したタイマがタイムアウトしたか否か、すなわち所定時間tが経過したか否かを判定する。ここで、タイムアウトした場合には、ステップ13lに移行して、新たなアクセス操作の監視を開始し、一方、タイムアウトしていない場合には、ステップ13hに移行する。
ステップ13lにおいて制御部100は、記憶部50が記憶するアイコンテーブルを参照して、ステップ13cでWebアクセス履歴データ50gに記録したURLに対応づけられたアイコンが存在するかを確認する。そして、存在する場合は、使用履歴データ50cに記憶されるアイコンインデックスのうち、存在を確認したURLに対応するアイコンインデックスに対応づけられた評価値を上げ、一方、それ以外のアイコンインデックスに対応づけられた評価値を下げて、ステップ13aに移行する。なお、対応するアイコンインデックスが存在しない場合には、Webアクセス履歴データ50gに、新規に評価値を追加し、この評価値にアイコンインデックスを対応付ける。
このとき、Webアクセス履歴データ50gにURLと対応づけて記録した時刻や場所の情報に基づいて、対応する条件の利用時間帯管理テーブル、利用曜日管理テーブルおよび利用場所管理テーブルの各評価値を上げ、一方、それ以外のアイコンインデックスに対応づけられた評価値を下げる。一方、存在しない場合には、これらのテーブルに、新規に評価値を追加し、この評価値にアイコンインデックスを対応付け、ステップ13aに移行する。
ステップ13mにおいて制御部100は、所定の手順(例えばHTTP)にしたがって、ステップ13jで発生した処理を実行して、新たな接続先のURLを取得し、このURLにアクセスして、Webデータを取得し、ブラウザソフトウェアを介してWebページを表示し、ステップ13nに移行する。
ステップ13nにおいて制御部100は、ステップ13mのURLを、Webアクセス履歴データ50gに記録し、ステップ13oに移行する。なお、接続を行った時刻や場所などの情報についても取得し、対応づけて記録しておく。
ステップ13oにおいて制御部100は、記憶部50が記憶するアイコンテーブルを参照して、ステップ13fあるいはステップ13nでWebアクセス履歴データ50gに記録したURLに対応づけられたアイコンが存在するかを確認する。そして、存在する場合は、使用履歴データ50cに記憶されるアイコンインデックスのうち、存在を確認したURLに対応するアイコンインデックスに対応づけられた評価値を上げ、一方、それ以外のアイコンインデックスに対応づけられた評価値を下げて、ステップ13aに移行する。なお、対応するアイコンインデックスが存在しない場合には、Webアクセス履歴データ50gに、新規に評価値を追加し、この評価値にアイコンインデックスを対応付ける。
このとき、Webアクセス履歴データ50gにURLと対応づけて記録した時刻や場所の情報に基づいて、対応する条件の利用時間帯管理テーブル、利用曜日管理テーブルおよび利用場所管理テーブルの各評価値を上げ、一方、それ以外のアイコンインデックスに対応づけられた評価値を下げる。一方、存在しない場合には、これらのテーブルに、新規に評価値を追加し、この評価値にアイコンインデックスを対応付け、ステップ13aに移行する。
すなわち、ステップ13oでは、ステップ13aでユーザからアクセス要求されたURLではなく、このURLのWebページへのアクセスをきっかけに、このURLからリダイレクトあるいはその他の理由で、ユーザの指示とは別にアクセスしたURLについて、使用履歴データ50cの評価値に反映させ、一方、ユーザからアクセス要求されたURLについては、使用履歴データ50cの評価値に反映させないようにしている。
以上のように、上記構成の携帯端末装置では、ユーザが利用した機能の利用履歴を記憶し、この利用履歴に基づいて、機能を利用するためのアイコンの表示配列を制御するようにしている。したがって、上記構成の携帯端末装置によれば、ユーザの利用頻度に応じて、アイコンの表示配列が変化するので、ユーザにとって利便性が高い。
また、上記構成の携帯端末装置では、上記利用履歴として、利用した時間帯、利用した曜日、利用した場所など複数の利用状況についてその頻度を示す評価値を記録しておき、現在の状況(時間帯、曜日、場所)に応じた評価値に基づいて、ユーザが利用する可能性の高い機能を推定して、アイコンの表示配列を制御するようにしている。
このため、現在の状況と過去の利用履歴とに基づいて、アイコンの表示配列が制御されるので、ユーザにとって利便性が高い。また、複数の状況(時間帯、曜日、場所)を考慮して、ユーザが利用する可能性の高い機能を推定するので、一部の状況について、十分な利用履歴が集積されていなくても、他の状況を参照して推定が行えるので、利便性の低下を抑制できる。
さらに、上記構成の携帯端末装置では、利用履歴として集積される複数の状況について、重み付けを行って総合評価値を求めて、これに基づいてユーザが利用する可能性の高い機能を推定するようにしている。このため、複数の状況について、重みを考慮した推定が行えるので、より高い精度でユーザの利便性を向上できる。
そしてまた、上記構成の端末装置では、除外アイコンリストデータ50bを記憶し、これに記憶されるアイコンインデックスについては、レコメンド表示制御の対象外として処理するようにしている。このため、使用頻度が高い機能であっても、それを除外して表示したり、あるいは、使用頻度が低い機能であっても、それを優先的に表示するようにできる。
また上記構成の携帯端末装置では、ブラウザソフトウェアによってアクセスしたURLのうち、ユーザからアクセス要求されたURLではなく、このURLのWebページへのアクセスをきっかけに、このURLからリダイレクトあるいはその他の理由で、ユーザの指示とは別にアクセスしたURLについて、使用履歴データ50cの評価値に反映させ、一方、ユーザからアクセス要求されたURLについては、使用履歴データ50cの評価値に反映させないようにしている。
このため、ユーザからの要求でアクセスしたWebページのうち、最終的に閲覧したWebページについて、使用履歴データ50cの評価値に反映させるので、本来ユーザが望むWebページに対応するアイコンが優先的に表示されることになり、利便性が向上する。
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
その一例として例えば、上記実施の形態では、図17に示した処理において、Webアクセス履歴データ50gに記録したURLのうち、そのURLからリダイレクトあるいはその他の理由で、ユーザの指示とは別にアクセスしたURLについて、使用履歴データ50cの評価値に反映させるようにした。これに代わって例えば、Webアクセス履歴データ50gには、上記別のアクセスしたURLのみを記録するように、ステップ13cで保存したURLは削除するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、スマートフォンを例に挙げて説明したが、それ以外の携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants)、ノート型パーソナルコンピュータなど、機能をアイコン表示する機器に広く適用することができる。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態に係わる携帯端末装置は、図1に示した第1の実施形態に係わる携帯端末装置と見かけ上同様の構成であることより、図1を利用して説明する。また各構成の説明については、前述した第1の実施形態の構成と異なる部分(記憶部50と制御部100)についてのみ説明し、同じ部分の説明は、第1の実施形態で行った説明と同様であるものとする
すなわち、第3の実施形態に係わる携帯端末装置は、主な構成要素として、制御部100と、無線通信部10と、表示部20と、通話部30と、操作部40と、記憶部50と、放送受信部60と、GPS受信部70と、デジタルカメラ80と、赤外線通信部90とを備える。主な機能としては、基地局装置BSおよび移動通信網MNを介して、音声通信やデータ通信を行う通信機能と、放送局BCから送信される地上デジタル放送信号を受信する放送受信機能と、自己の位置を測位する測位機能、他の携帯電話機MSと赤外線通信を行う赤外線通信機能などを備えるとともに、これらを利用したアプリケーションソフトウェアを実行する機能を備える。その他、Bluetooth(登録商標)や、非接触型の近距離無線通信により、クレジット決済を行う機能や、交通機関の利用や商品購入代金の支払いを行う電子マネー機能などを備える。
記憶部50は、制御部100の制御プログラムや制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称や電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータや、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータなどを一時的に記憶するものである。記憶部50は、HDDや、RAMやROMなどの半導体メモリなどの1つまたは複数の記憶手段を含むものである。
また記憶部50は、通常表示順序データ50aの他に、後述するレコメンド表示制御を実現するための制御データとして、除外アイコンリストデータ50bと、使用履歴データ50cと、総合評価値データ50dと、レコメンド表示順序データ50eと、最終利用履歴データ50fと、Webアクセス履歴データ50gとを記憶する。これらは、第1の実施形態または第2の実施形態と同様であることより、その説明を省略する。
さらに、記憶部50は、変動量データ50hと、Web評価値データ50iと、Webレコメンド表示順序データ50jとを記憶する。その他、記憶部50は、ユーザが任意に登録した複数のURLをリスト化したブックマークでデータを記憶する。
変動量データ50hは、図19に示すような変動量テーブルである。これは、諸条件と、変動量kを対応づけたテーブルである。なお、変動量kは、後述するWeb評価値Vの算出に用いる重み係数である。
Web評価値データ50iは、アクセスしたURL毎のWeb評価値Vである。Web評価値Vは、ユーザにとっての有用性を示す指標である。
Webレコメンド表示順序データ50jは、制御部100がWeb評価値データ50iに基づいて決定した、アクセスしたURLの履歴を表示する順序を示すデータである。
制御部100は、マイクロプロセッサを備え、記憶部50が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって動作し、当該移動無線端末装置の各部を統括して制御するものであって、例えば音声通信やデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する通信制御機能と、電子メールの作成や送受信を行うためのメールソフトウェアや、Webブラウジングを行うためのブラウザソフトウェア、ストリーミングデータのダウンロードや再生を行うためのメディア再生ソフトウェア、放送局BCから送信される地上デジタル放送信号を受信するための放送受信ソフトウェア、デジタルカメラ80を制御して撮影を行う画像処理ソフトウェア、QR(Quick Response)コード(登録商標)を画像解析により復号する画像解析ソフトウェアを実行し、これらに係わる各部を制御するアプリケーション処理機能を備える。
また制御部100は、操作部40の検出結果に基づいて、表示部20に表示しているアイコンに対する操作を検出し、その操作が起動を要求するものである場合には、そのアイコンに対応づけられた機能を実行する。
例えば、操作されたアイコンにアプリケーションソフトウェアが対応づけられている場合には、制御部100は、対応づけられたアプリケーションソフトウェアを記憶部50から読み出して実行する。
また例えば、操作されたアイコンに電子ファイルが対応づけられている場合には、制御部100は、対応づけられた電子ファイルを利用(閲覧や編集など)するためのアプリケーションソフトウェアを記憶部50から読み出して実行する。
そして例えば、操作されたアイコンにWebページのURLが対応づけられている場合には、制御部100は、ブラウザソフトウェアを起動するとともに、無線通信部10を介した通信を開始し、インターネットNWを通じて上記URLに対応する情報を記憶するサーバSVにアクセスしてWebデータなどを取得し、ブラウザソフトウェアを用いて情報を表示部20に表示する。すなわち、上記URLにアクセスして、ユーザに情報を閲覧させる。
そして制御部100は、レコメンド表示制御手段100aを備える。この機能は、第1の実施形態または第2の実施形態で説明したものと同様であり、その説明を省略する。
さらに制御部100は、Webレコメンド表示制御手段100aを備える。この機能は、記憶部50に記憶されるWebレコメンド表示制御アプリケーションを制御部100が読み出して実行することにより実現するものであって、ユーザの利用履歴を諸条件に基づいて分析および評価し、この評価の結果に応じた順序で、推奨するWebサイトのリストを表示するものである。なお、このリストからタイトルを選択すれば、対応づけられたWebサイトに接続を開始する。
次に、第3の実施形態に係わる携帯端末装置の動作について説明する。以下の説明では、レコメンド表示制御手段100aによる動作については説明を省略し、第1の実施形態または第2の実施形態を参照されたい。以下では、特に、Webレコメンド表示制御の動作について説明する。図20は、Webレコメンド表示制御の動作を説明するためのフローチャートである。
これらの処理は、Webレコメンド表示制御手段100bが、記憶部50に記憶されるWebレコメンド表示制御アプリケーションを制御部100が読み出して実行することにより実現するもので、ブラウザソフトウェアや図17に示した処理に並行して、バックグラウンドで実行される。
より具体的には、操作部40を通じたユーザ操作によって、ブラウザソフトウェアにおいてURLが入力されたり、あるいはブックマークに登録されたURLのリストから所望のURLが選択されたりした場合に、このURL(以下、入力URLと称する。)に対応するWebページにブラウザソフトウェアがアクセスすると、図20の処理が開始される。
まずステップ20aにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、ブラウザソフトウェアがアクセスした入力URLのWebページにリダイレクトが生じて、異なるURL(以下、リダイレクトURLと称する。)のWebページにブラウザソフトウェアがアクセスしたか否かを判定する。ここで、リダイレクトが生じてURLのWebページにアクセスした場合には、ステップ20bに移行し、一方、リダイレクトが生じず、入力URLのWebページにアクセスしたままの場合には、ステップ20cに移行する。
ステップ20bにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、図20の処理において、処理の対象とするURL(以下、処理対象URL)を特定するURL特定処理を実施し、ステップ20dに移行する。上記URL特定処理の詳細を図21に示す。ここでいったん、図21を参照して、URL特定処理について説明する。
ステップ21aにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、入力URLがブックマークに登録されているか否かを判定する。ここで、入力URLがブックマークに登録されている場合には、ステップ21cに移行し、一方、登録されていない場合には、ステップ21bに移行する。
ステップ21bにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、リダイレクトURLを処理対象URLとして設定し、ステップ21cに移行する。
ステップ21cにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、リダイレクトURLがブックマークに登録されているか否かを判定する。ここで、リダイレクトURLがブックマークに登録されている場合には、ステップ21fに移行し、一方、登録されていない場合には、ステップ21eに移行する。
ステップ21dにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、入力URL処理対象URLとして設定し、ステップ21fに移行する。
ステップ21eにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、処理対象URLがブックマークに登録されていないことを示す非登録フラグを設定し、当該処理を終了して、ステップ20dに移行する。
ステップ21fにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、処理対象URLがブックマークに登録されていることを示す登録フラグを設定し、当該処理を終了して、ステップ20dに移行する。
再び、図20を参照して、以下を説明する。
ステップ20cにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、入力URLを処理対象URLとして設定し、ステップ20dに移行する。
ステップ20dにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、Webアクセス履歴データ50gを参照し、処理対象URLに最後にアクセスした時刻を検出し、この時刻と現在時刻を比較して、所定時間以上の時間が経過しているか否かを判定する。ここで、所定時間以上の時間が経過している場合には、ステップ20fに移行し、一方、所定時間以上の時間が経過していない場合には、ステップ20eに移行する。
ステップ20eにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、処理対象URLは、所定時間以上の時間が経過する前に、再びアクセスしたURLであることより、これに相当する変動量kを変動量データ50hより読み出す。なお、図19に例示した変動量データ50hでは、変動量k=0.01が設定される。
更に、Webレコメンド表示制御手段100bは、処理対象URLに対応づけられたWeb評価値VをV0としてWeb評価値データ50iから読み出し、下式(1)に従って、Web評価値Vを更新してWeb評価値データ50iに記録する。また、処理対象URL以外のWeb評価値データ50iにWeb評価値Vが記録されるURLについては、下式(2)に従って、Web評価値Vを更新してWeb評価値データ50iに記録し、ステップ20nに移行する。なお、αは、学習率であり、1以下の正の実数である。
V=(1−α)V0+αk …(1)
V=(1−α)V0 …(2)
ステップ20fにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、処理対象URLがブックマークに登録されているか否かを判定する。ここで、処理対象URLがブックマークに登録されている場合には、ステップ20gに移行し、一方、登録されていない場合には、ステップ20hに移行する。なお、ステップ21eにより非登録フラグが設定されている場合には、ステップ20hに移行し、一方、ステップ21fにより登録フラグが設定されている場合には、ステップ20gに移行する。
ステップ20gにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、処理対象URLがブックマークに登録されていることより、これに相当する変動量kを変動量データ50hより読み出す。なお、図19に例示した変動量データ50hでは、変動量k=1.0が設定される。
更に、Webレコメンド表示制御手段100bは、処理対象URLに対応づけられたWeb評価値VをV0としてWeb評価値データ50iから読み出し、式(1)に従って、Web評価値Vを更新してWeb評価値データ50iに記録する。また、処理対象URL以外のWeb評価値データ50iにWeb評価値Vが記録されるURLについては、式(2)に従って、Web評価値Vを更新してWeb評価値データ50iに記録し、ステップ20nに移行する。
ステップ20hにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、ブラウザソフトウェアが処理対象URLのWebページにアクセスした際に、そのWebページにドメイン名が上記処理対象URLから得られたか否かを判定する。ここで、ドメイン名が得られた場合には、ステップ20iに移行し、一方、ドメイン名が得られない場合、すなわち、IPアドレスなどの場合には、ステップ20jに移行する。ここでの判定は、有害サイトや悪意のあるサイトの場合、ドメイン名が割り当てられていないことが多いことに着目したものである。
ステップ20iにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、ブラウザソフトウェアが処理対象URLのWebページにアクセスした際に、そのWebページのタイトルが同Webページのコンテンツから得られたか否かを判定する。ここで、タイトルが得られた場合には、ステップ20kに移行し、一方、タイトルが得られない場合には、ステップ20jに移行する。ここでの判定は、タイトルが割り当てられていないサイトは、ユーザにわかりにくいため、ユーザの利便性に配慮したものである。
ステップ20jにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、処理対象URLからドメイン名あるいはタイトルが得られないことより、これに相当する変動量kを変動量データ50hより読み出す。なお、図19に例示した変動量データ50hでは、変動量k=0.01が設定される。
更に、Webレコメンド表示制御手段100bは、処理対象URLに対応づけられたWeb評価値VをV0としてWeb評価値データ50iから読み出し、式(1)に従って、Web評価値Vを更新してWeb評価値データ50iに記録する。また、処理対象URL以外のWeb評価値データ50iにWeb評価値Vが記録されるURLについては、式(2)に従って、Web評価値Vを更新してWeb評価値データ50iに記録し、ステップ20nに移行する。
ステップ20kにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、処理対象URLに対応づけられたWeb評価値VをWeb評価値データ50iから読み出し、このWeb評価値Vが閾値以下であるか否かを判定する。ここで、Web評価値Vが閾値以上である場合には、ステップ20gに移行し、一方、Web評価値Vが閾値よりも小さい場合には、ステップ20lに移行する。
ステップ20lにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、URL深度カウント処理を実施し、ステップ20mに移行する。Webサイトは、一般に階層構造をなしており、深い階層のWebページほど、URLが長くなり、また階層の境目は「/」あるいは「?」などの区切り記号によって表されるのが一般的である。
そこで、上記URL深度カウント処理は、処理対象URLのWebサイトにおけるディレクトリ(階層)の深さを示す深度Dをカウントする。上記URL深度カウント処理の詳細を図22に示す。ここでいったん、図22を参照して、URL深度カウント処理について説明する。
ステップ22aにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、処理対象URLを構成する文字列の先頭の文字に対して、判定の対象となる文字を示すフォーカスを設定し、ステップ22bに移行する。
ステップ22bにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、フォーカスした文字は、URLの終端に設定される終端記号であるか否かを判定する。ここで、フォーカスした文字が、終端記号の場合には、ステップ22fに移行し、一方、フォーカスした文字が、終端記号ではない場合には、ステップ22cに移行する。
ステップ22cにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、フォーカスした文字が、「/」あるいは「?」のいずれかの特定記号であるか否かを判定する。ここで、フォーカスした文字が、特定記号の場合には、ステップ22dに移行し、一方、フォーカスした文字が、特定記号ではない場合には、ステップ22eに移行する。一般に、上記特定記号は、階層を区切るのに用いられる。
ステップ22dにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、深度Dを1増やし、ステップ22eに移行する。
ステップ22eにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、処理対象URLを構成する文字列のうち、現在フォーカスを設定している文字に続く次の文字に対してフォーカスを設定し、ステップ22bに移行する。
ステップ22fにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、処理対象URLを構成する文字列のうち、終端記号の直前の文字が「/」あるいは「?」のいずれかの特定記号であるか否かを判定する。ここで、終端記号の直前の文字が、特定記号の場合には、ステップ22gに移行し、一方、終端記号の直前の文字が、特定記号ではない場合には、ステップ22hに移行する。
ステップ22gにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、深度Dを1減らし、ステップ22hに移行する。URLは、終端記号の直前の文字が「/」であってもなくても、同様に扱われるので、どちらでも同じ深度でカウントされるように、最後に特定記号が存在する場合には、その分の深度を減らす。
ステップ22hにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、深度Dを2減らし、当該処理を終了してステップ20mに移行する。URLは、「http://」で始まるのが一般的であることより、その分の深度Dを減らす。
再び、図20を参照して、以下を説明する。
ステップ20mにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、ステップ20lで求めた深度Dに相当する変動量kを変動量データ50hより読み出す。なお、図19に例示した変動量データ50hでは、深度Dが0の場合には、変動量k=0.5が設定され、深度Dが1の場合には、変動量k=0.3が設定され、深度Dが2の場合には、変動量k=0.1が設定され、深度が3以上の場合には、変動量k=0.05が設定される。
更に、Webレコメンド表示制御手段100bは、処理対象URLに対応づけられたWeb評価値VをV0としてWeb評価値データ50iから読み出し、式(1)に従って、Web評価値Vを更新してWeb評価値データ50iに記録する。また、処理対象URL以外のWeb評価値データ50iにWeb評価値Vが記録されるURLについては、式(2)に従って、Web評価値Vを更新してWeb評価値データ50iに記録し、ステップ20nに移行する。
ステップ20nにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、Web評価値データ50iに基づき、アクセスしたURLの履歴を表示する順序を決定し、この表示順序を示すデータをWebレコメンド表示順序データ50jに記録して、当該処理を終了する。ここで、表示順序は、Web評価値が高いほど、優先的に表示するように設定する。
次に、図23を参照してWebレコメンド表示処理について説明する。この処理は、例えば操作部40を通じたユーザからの要求によって開始され、Webレコメンド表示制御手段100bによってなされる。
まず、ステップ23aにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、Webレコメンド表示順序データ50jを読み出し、ステップ23bに移行する。
ステップ23bにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、ステップ23aで読み出したWebレコメンド表示順序データ50jに基づいて、Web評価値が高いURLのインデックス(見出し)を優先的に表示部20にリスト化して表示し、ステップ23cに移行する。インデックスには、Webページのタイトル情報を合わせて表示する。
なお、上記では、Webページのタイトル情報を合わせて表示するものとして説明したが、制御部100が無線通信部10を制御してWebサイトと通信して、最新のRSSを取得したり、HTMLページ中のメタ情報を抽出し、これらの情報や、制御部100がタイトルを加工して得たWebサイトに関する情報を表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは、一目で当該Webサイトに関する最新の情報を得ることができる。
ステップ23cにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、ステップ23bでリスト化して表示しているURLのいずれかに対して、ユーザが操作部40を通じてアクセスを要求する操作を行ったか否かを判定する。ここで、操作部40の検出結果に基づいて、上記操作がなされたことを検出すると、ステップ23dに移行し、一方、操作されない場合には、引き続きユーザ操作を監視する。
ステップ23dにおいてWebレコメンド表示制御手段100bは、ステップ23cでアクセス要求されたURLをブラウザソフトウェアに設定して、該当Webサイトにアクセスし、当該処理を終了する。
以上のように、上記構成の携帯端末装置では、Webページを閲覧すると、そのWebページについて、変動量をパラメータとして用いたWeb評価値を求めるようにし、閲覧した各WebページのWeb評価値に基づく順序で、過去にアクセスしたWebページの一覧を表示するようにしている。そして、上記変動量を、Webページの階層の深さが浅いほど、上記Web評価値が高くなるように設定するようにしている。
したがって、上記構成の携帯端末装置によれば、過去にアクセスしたWebページの一覧を、Webページの階層の深さに応じて表示できるので、同じホームページであっても、上位層のWebページが一覧の上位に優先的に表示されるため、ユーザにとって利便性が高い。
また上記構成の携帯端末装置では、Web評価値が予め設定した閾値を超えない場合には、変動量を通常値よりも低い値に変更し、通常の場合に比べて相対的にWeb評価値の上昇率を抑制するようにしている。このため、閾値に達したWeb評価値が対応付けられたWebページについては、Web評価値が上昇率が他のWebページに対して相対的に上げられることになる。
一般に、ニュース記事のWebページなどは、1回だけアクセスすることが多いが、複数回アクセスするWebページは、繰り返しアクセスする価値のあるページ(たとえばポータルサイトのトップページ)と見なせるので、上述した処理によって、閾値に達したWebページについては、アクセス頻度の少ないWebページに比べて、Web評価値をより高く設定することができる。
そして上記構成の携帯端末装置では、Webページに、ドメイン名やタイトルが含まれない場合には、それ以外のWebページに比べて、相対的に小さい変動量を設定するようにしているので、Web評価値が上昇が他のWebページに対して相対的に抑制されることになる。これにより、例えばフィッシング詐欺などのおそれの高いWebページに対するアクセスを抑制することができる。
そしてまた上記構成の携帯端末装置では、所定時間内に再びアクセスしたWebページについては、それ以外のWebページに比べて、相対的に小さい変動量を設定するようにしているので、Web評価値が上昇が他のWebページに対して相対的に抑制されることになる。このため、ブラウザソフトウェア上で「戻る」などのソフトウェアキーを操作して、同じWebページに再アクセスした場合でも、そのアクセスについては、低く見積もられてWeb評価値に反映されることになる。
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
その一例として例えば、上記実施の形態では、図23の処理において、変動量を考慮して算出したWeb評価値に基づいて、Web評価値が高いURLのインデックスを優先的に表示部20にリスト化して表示するようにしたが、図10のレコメンド表示処理において、上記Web評価値を用いた順序で、Webページにアクセスするためのアイコンの表示順序を制御するようにしてもよい。
また上記実施の形態では、リスト化して表示する例を挙げて説明したが、最上位のWebページのインデックスのみを表示し、ユーザ操作に応じて、それに続く順位のWebページのインデックスを表示するようにしてもよい。すなわち、Web評価値の高いものから順に、ユーザ操作に応動して1つまたは複数を選択的に表示するようにしてもよい。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。