JP2011175154A - 画像形成装置、画像形成装置の保守管理システム、現像剤寿命算出方法、現像剤寿命算出プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の保守管理システム、現像剤寿命算出方法、現像剤寿命算出プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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【課題】現像剤の劣化状態を蓄積された印刷条件から予測して現像剤寿命(現像剤交換時期)を決定することにより現像剤の劣化状態と現像剤の交換時期とのマッチングを図る。
【解決手段】累積印刷ページ数及び1ジョブ当たりの連続印刷ページ数を計数する計数手段201と、記録媒体への印刷1ページ当たりの画像面積率を算出する画像面積率算出手段202と、累積印刷ページ数と画像面積率とに基づいて1ページ当たりにおける平均画像面積率を算出する平均画像面積率算出手段203と、1ジョブ当たりの連続印刷ページ数に基づいて1ジョブ当たりにおける平均連続印刷ページ数を算出する平均duty算出手段204と、平均画像面積率と平均連続印刷ページ数とに基づいて現像剤寿命を算出する現像剤寿命算出手段207と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機やレーザープリンタ等の画像形成装置に関し、詳しくは、現像剤の劣化状態を、蓄積された印刷条件の情報から予測することにより、現像剤寿命を適切に決定する画像形成装置、画像形成装置の保守管理システム、現像剤寿命算出方法、現像剤寿命算出プロクラム及び記憶媒体に関する。
トナーとキャリアとからなる二成分現像剤を用いる画像形成装置においては、キャリアの経時劣化により現像剤の寿命が決まるため、所定枚数の印刷がなされたことを条件に現像剤の交換を行うように設定することが多い。キャリアの経時劣化状態には種々のものがあり、例えば、キャリア表面にトナーやトナーの外添剤が付着し、帯電能力が下がってしまうスペントと呼ばれる状態や、キャリア表面が摩耗しキャリア抵抗が下がってしまうキャリアの膜削れ状態などがある。これらキャリアの経時劣化状態は、印刷動作における画像面積率や、印刷動作が連続的であったか、間欠的であったかといった条件によって大きく変化する。そのため、現像剤の寿命を印刷枚数に基づいて一律に決めてしまうと、実際はまだ寿命に到達していないのに現像剤の交換を行わなければならないといった無駄が発生してしまうことになる。
上述の問題を解決するべく、特許文献1には現像剤の嵩を検知して、その検知結果からトナーや現像剤の劣化状態を予測し、現像剤の交換時期を予測する技術が開示されている。
また、特許文献2には、現像剤が劣化するとキャリアの帯電能力が低下し、トナーの帯電量が低下するため、画像濃度を一定に保つ制御上ではトナー濃度が低めになることを利用して、現像剤の劣化状態を予測する発明が開示されている。この発明においては、トナー濃度が一定量よりも低くなっている状態を、非常に強い現像電界における画像パッチ濃度から判断することにより現像剤の劣化状態、及び交換時期を予測している。
さらに、特許文献3には、現像スリーブ上の現像剤の静電容量を測定し、その測定結果から現像剤の劣化状態を予測し、現像剤の交換時期を予測する技術が開示されている。
特許文献1乃至3に記載された技術により、現像剤の劣化状態を正しく検知することができれば、現像剤の劣化状態と現像剤の交換時期のマッチングを図ることができる。つまり、現像剤を寿命直前まで使用することで、無駄なく現像剤の交換を行うことができ、コスト低減、環境負荷低減が実現できる。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術においては、環境変動による現像剤の嵩変動の影響を大きく受けてしまうため、実際の現像剤の劣化状態と、予測された現像剤の劣化状態によってずれが生じてしまうという問題がある。
また、特許文献2に開示されている技術においては、高湿環境におけるトナー濃度低下が考慮されていないため、環境変動が大きい場合には、実際の現像剤の劣化状態と、予測された現像剤の劣化状態にズレが生じてしまうという問題がある。
さらに、特許文献3に開示されている技術においては、現像剤の静電容量を測定する機構を設けると現像装置の肥大化を招き、コストアップしてしまうというマイナス面を持っている。また、キャリア表面にトナーから離脱した添加剤が付着することによるキャリア帯電能力の低下と静電容量変化との間では、うまく相関がとれないため、実際の現像剤の劣化状態と、予測された現像剤の劣化状態にずれが生じてしまうという問題がある。
本発明は、以上に示した問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、現像剤の劣化状態を、蓄積された印刷条件から予測するという環境変動の影響を受けにくい方法を用いて現像剤寿命を算出することにより、現像剤の劣化状態と実際の現像剤の寿命のマッチングを図り、無駄を低減し、コスト低減、環境負荷低減を実現する画像形成装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤によって潜像担持体上の潜像を現像する画像形成装置であって、累積印刷ページ数及び1ジョブ当たりの連続印刷ページ数を計数する計数手段と、記録媒体への印刷1ページ当たりの画像面積率を算出する画像面積率算出手段と、前記計数手段の計数した累積印刷ページ数と、前記画像面積率算出手段の算出した画像面積率と、に基づいて1ページ当たりにおける平均画像面積率を算出する平均画像面積率算出手段と、前記計数手段の計数した1ジョブ当たりの連続印刷ページ数に基づいて、1ジョブ当たりにおける平均連続印刷ページ数を算出する平均duty算出手段と、前記平均画像面積率算出手段の算出した平均画像面積率と、前記平均duty算出手段の算出した平均連続印刷ページ数と、に基づいて現像剤寿命を算出する現像剤寿命算出手段と、を備える画像形成装置を特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記平均画像面積率と前記平均連続印刷ページ数とから、現像剤寿命基準値に対する補正係数を導出する補正係数導出手段を備え、前記現像剤寿命算出手段は、前記現像剤寿命基準値に前記補正係数を乗じることにより現像剤寿命を算出する請求項1記載の画像形成装置を特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記画像面積率が所定のしきい値以下である場合に、該しきい値と前記画像面積率との差分に相当するトナー量を算出する画像面積率差分判定手段を備え、該画像面積率差分判定手段の算出した量のトナーを消費するための調整用トナーパターンを前記潜像担持体に形成する請求項1又は2記載の画像形成装置を特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記調整用トナーパターンが、転写領域外に形成される請求項1乃至3の何れか一項記載の画像形成装置を特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項記載の画像形成装置と、該画像形成装置の保守・点検情報を管理するサービス端末と、前記画像形成装置と前記サービス端末とを接続する通信ネットワークと、を備え、前記画像形成装置は、前記現像剤寿命算出手段の算出した現像剤寿命を前記サービス端末に送信する画像形成装置の保守管理システムを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤によって潜像担持体上の潜像を現像する画像形成装置における現像剤寿命算出方法であって、計数手段が累積印刷ページ数及び1ジョブ当たりの連続印刷ページ数を計数するステップと、画像面積率算出手段が記録媒体への印刷1ページ当たりの画像面積率を算出するステップと、平均画像面積率算出手段が、前記計数手段の計数した累積印刷ページ数と前記画像面積率算出手段の算出した画像面積率とに基づいて、1ページ当たりにおける平均画像面積率を算出するステップと、平均duty算出手段が、前記計数手段の計数した1ジョブ当たりの連続印刷ページ数に基づいて、1ジョブ当たりにおける平均連続印刷ページ数を算出するステップと、現像剤寿命算出手段が、前記平均画像面積率算出手段の算出した平均画像面積率と、前記平均duty算出手段の算出した平均連続印刷ページ数と、に基づいて現像剤寿命を算出するステップと、を有する現像剤寿命算出方法を特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6記載の現像剤寿命算出方法をコンピュータに実行させる現像剤寿命算出プログラムを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7記載の現像剤寿命算出プロクラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を特徴とする。
本発明によれば、二成分現像剤中のキャリアの経時劣化状態を、印刷動作における画像面積率や、1ジョブ当たりの平均連続印刷ページ数から予測して現像剤寿命を算出しているので、実際には現像剤寿命に達していないにもかかわらず現像剤を交換しなければならないといった無駄を低減することができ、コスト低減、環境負荷低下を達成することができる。
本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。 作像手段たるプロセスユニットの断面概略図を示す。 本発明に係る画像形成装置の制御手段を示す図である。 第一の実施形態に係る平均画像面積率Aと現像剤寿命との関係を示す図である。 第一の実施形態に係る平均dutyBと現像剤寿命との関係を示す図である。 第一の実施形態に係る現像剤寿命補正係数を示すテーブルである。 第一の実施形態と従来例の現像剤交換までの累積印刷枚数を比較する図である。 第二の実施形態に係る平均画像面積率Aと現像剤寿命との関係を示す図である。 第二の実施形態に係る現像剤寿命補正係数を示すテーブルである。 第二の実施形態と従来例の現像剤交換までの累積印刷枚数を示す図である。 第三の実施形態に係る平均画像面積率Aと現像剤寿命との関係を示す図である。 第三の実施形態に係る現像剤寿命補正係数を示すテーブルである。 第三の実施形態と従来例の現像剤交換までの累積印刷枚数を示す図である。 第四の実施形態に係るプリンタの保守管理システムを示す図である。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(画像形成装置)の一実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係るプリンタの基本的な構成について図1に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。
プリンタ1は、プリンタ1の最下方に配置されて、記録媒体たる記録紙Pを収容する第一給紙カセット11及び第二給紙カセット15と、記録紙Pの束から一枚ずつ記録紙Pを分離して略鉛直方向に形成された給紙経路19に給送する第一給紙ローラ13及び第二給紙ローラ17と、給紙経路19内に配設されて記録紙Pを搬送する複数の搬送ローラ対21と、搬送されてきた記録紙Pを突き当て一旦停止させて画像の転写タイミングをとるレジストローラ対23と、ベルト駆動ローラ53との間で二次転写ニップN2を形成することにより、記録紙Pにトナー像を転写する二次転写ローラ25と、加圧ローラ29及び定着ローラ31を備え、熱と圧力により記録紙Pにトナー像を定着させる定着ユニット27と、定着ローラ31の電磁誘導発熱層を発熱させるIHコイルユニット33と、排紙経路35内に配置されてプリンタ1の外部に記録紙Pを排出する排紙ローラ対37と、プリンタ1の外部に排出された記録紙Pをスタックするスタック部39と、一方の面にトナー像が定着された記録紙Pを反転させる両面経路41と、を備える。
また、プリンタ1は、色ごとにトナー像を形成するプロセスユニット100(100Y、100C、100M、100K)と、プロセスユニット100の下方に配置され、プロセスユニット100内の感光体111(111Y、111C、111M、111K)に潜像を書き込む露光ユニット43と、プロセスユニット100にて形成されたトナー像が転写される中間転写ベルト47、中間転写ベルト47を清掃するベルトクリーニングユニット49、感光体111表面に形成されたトナー像を中間転写ベルトに転写する一次転写ローラ51(51Y、51C、51M、51K)、中間転写ベルト47を駆動するベルト駆動ローラ53及び中間転写ベルト47のテンションを調整するベルトテンションローラ55を備えた中間転写ユニット45と、中間転写ユニット45の下方に配置され、ベルトクリーニングユニット49にて中間転写ベルト47から除去された転写残トナーを収容する廃トナーボトル57と、中間転写ユニット45の上方に配置され、各色トナーを収容するトナーボトル59(59Y、59C、59M、59K)と、を備えている。
また、プリンタ1は、プリンタ1の装置全体を制御する制御手段(不図示)を備えている。
同図のプリンタ1は、トナー像形成手段たるプロセスユニット100として、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す)用の4つのプロセスユニット100Y、100C、100M、100Kを備えている。これらは、画像を形成する画像形成物質として、対外に異なる色のY、C、M、Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。
図2は、作像手段たるプロセスユニットの断面概略図である。プロセスユニット100は、感光体111を含む感光体ユニット110と、感光体111を現像する現像ユニット130とを備える。感光体ユニット110と現像剤ユニット130は、一体的にプリンタ1本体に着脱可能である。
感光体ユニット110は、潜像担持体たるドラム状の感光体111と、感光体111に付着した転写残トナー等を除去し回収する潜像担持体クリーニング手段たるドラムクリーニング装置113、感光体111の表面摩擦係数を所定の値にするための滑剤塗布ブラシ117および滑剤119(ステアリン酸亜鉛)、滑剤119を感光体111上に均一に塗布するための滑剤塗布ブレード121、感光体111を均一に帯電するための帯電ローラ123、帯電ローラ123を清掃する帯電ローラクリーナ125などを有している。
ドラムクリーニング装置113は、感光体111に付着した転写残トナー等を除去するクリーニングブレード115を備えている。
帯電ローラ123は、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向(矢印A方向)に回転駆動する感光体111の表面を図示しない帯電バイアス印加手段からAC電圧にDC電圧を重畳した帯電バイアスを印加して一様に帯電させる。続いて、画像信号に対応した露光ユニット43(図1参照)から発せられるレーザ光Lによって露光走査されて静電潜像を形成する。
現像ユニット130は、第一搬送スクリュー133が配設された第一現像剤収容部131と、第二搬送スクリュー137が配設された第二現像剤収容部135を有しており、第一現像剤収容部131の下面には、透磁率センサからなるトナー濃度センサ139が設置されており、磁性体であるキャリア粒子とトナーの混合比を透磁率から算出し、所定のトナー濃度になるように、図示しないトナー補給装置から必要によってトナーを補給している。
第一搬送スクリュー133は、図示しない駆動手段によって回転駆動され、第一現像剤収容部131内の現像剤は図2の紙面に直交する方向における奥側から手前側に搬送され、第一現像剤収容部131と第二現像剤収容部135との間の仕切り壁141に設けられた図示しない連通口を経て、第二現像剤収容部内135に進入する。
第二現像剤収容部内135の第二搬送スクリュー137は、図示しない駆動手段によって回転駆動されることで、現像剤を図2の紙面に直交する方向における手前側から奥側に搬送する。第二搬送スクリュー137の上方には、現像スリーブ143が第二搬送スクリュー141と平行な姿勢で配設され、現像剤担持体たる現像スリーブ143は図中反時計回り方向(矢印B方向)に回転駆動される。
現像スリーブ143は非磁性材料(アルミ)パイプからなり、表面をサンドブラストで粗面化処理されている。現像スリーブ143の内部には、図示しないマグネットが配設されており、第二搬送スクリュー137によって搬送される現像剤の一部は、このマグネットの発する磁力によって現像スリーブ143表面に汲み上げられる。そして、現像スリーブ143と所定の間隙を保持するように配設されたドクターブレード145によってその層厚が規制された後、感光体111と対抗する現像領域まで搬送され、図示しない現像バイアス印加手段から現像スリーブ143に印加される現像バイアスによって、感光体111上に形成された静電潜像にトナーを付着させ、トナー像を形成する。現像によってトナーを消費した現像剤は、現像スリーブ143の回転に伴って第二搬送スクリュー137上に戻される。そして、図2の紙面に直交する方向における奥側まで搬送されると、図示しない連通口を経て第一現像剤収容部131内に戻る。
トナー濃度センサ139による現像剤の透磁率の検知結果は、電圧信号として図示しない制御手段に送られる。現像剤の透磁率は、現像剤のトナー濃度と相関を示すため、トナー濃度センサ139はトナー濃度に応じた値の電圧を出力する。上記制御手段はRAM(Randam Access Memory)等の情報記憶手段を備えており、この中にトナー濃度センサ139からの出力電圧の目標値であるVrefを格納しており、トナー濃度センサ139からの出力電圧値とVrefを比較し、図示しないトナー供給装置から比較結果に応じたトナー量を現像ユニット130中の第一現像剤収容部131の図2の紙面に直交する方向における奥側からトナーを補給し、現像剤中のトナー濃度を所望の値に維持する。トナー濃度センサ139とトナー供給装置による本制御は、各色個別に実施されている。
図1に示すように、プロセスユニット100の図中下方には、露光ユニット43が配設されている。潜像書き込み手段たる露光ユニット43は、画像情報に基づいてレーザ光Lを各プロセスユニット100の感光体111表面に照射する。これによって、感光体111上に静電潜像を形成する。なお、露光ユニット43は、光源たるレーザーダイオード(不図示)から発せられたレーザ光Lを感光体111に照射するものである。レーザーダイオードから発せられたレーザ光Lは、モータによって回転駆動されるポリゴンミラーによって走査され、複数の光学レンズやミラーを介して感光体111に到達する。かかる構成に代えて、LEDアレイによる露光手段を採用することもできる。
露光ユニット43の下方には、第一給紙カセット11、第二給紙カセット15が鉛直方向に並べて配置されている。これら給紙カセット内には、それぞれ、記録媒体たる記録紙Pが収容されており、最上位の記録紙Pには、第一給紙ローラ13、第二給紙ローラ17がそれぞれ当接している。図示しない駆動手段によって、所定のタイミングにて給紙ローラが図1中反時計回り方向(矢印C方向)に回転駆動されると、記録紙Pが給紙カセットの図中右側方において略鉛直方向に配設された給紙経路19に向けて排出される。給紙経路19には複数の搬送ローラ対21が配設されており、給紙経路19に送出された記録紙Pは、これらの搬送ローラ対21によって上方に向けて搬送される。
給紙経路19には、レジストローラ対23が配設されている。レジストローラ対23は、搬送ローラ対21によって搬送されてきた記録紙Pを一旦停止させる。そして、中間転写ベルト47上に形成されたトナー画像が中間転写ベルト47と二次転写ローラ25との間に形成された二次転写ニップN2に到達するタイミングに合わせて、レジストローラ対23が駆動し、記録紙Pを二次転写ニップN2に向けて送り出す。
各プロセスユニット100の図中上方には、無端移動体である中間転写ベルト47を張架しながら図中反時計回り方向(矢印D方向)に無端移動させる中間転写ユニット45が配設されている。転写手段たる中間転写ユニット45は、中間転写ベルト47の他、ベルトクリーニングユニット49、各色の感光体111と対抗する位置に配設された一次転写ローラ51(51Y、51C、51M、51K)、外部からの駆動を受けて中間転写ベルト47を駆動させるベルト駆動ローラ53、ベルトテンションローラ55等で構成されている。なお、ベルト駆動ローラ53は、二次転写ローラ25の対抗ローラを兼ねている。
これらのローラに張架されながら、中間転写ベルト47は、ベルト駆動ローラ53の回転駆動によって無端移動する。
一次転写ローラ51は中間転写ベルト47を介して感光体111に当接し、一次転写ニップN1を形成している(図2参照)。感光体111上に形成されたトナー画像のトナーとは逆極性の転写バイアスを一次転写ローラ51に印加することで、感光体111上のトナー画像を中間転写ベルト47上に転写する。各色のプロセスユニット100にて形成された各色のトナー画像は、中間転写ベルト47上に順次一次転写され、中間転写ベルト47上にカラー画像が形成される。
中間転写ベルト47の外側であって、ベルト駆動ローラ53と中間転写ベルト47とを挟んで対抗する位置に、二次転写ローラ25が配設されている。二次転写ローラ25は、バネ荷重によって、ベルト駆動ローラ53に所定の荷重で当接し、二次転写ニップN2が形成されている。
中間転写ベルト47上に形成されたカラー画像は、中間転写ベルト47の無端移動によって二次転写ニップN2に移動する。レジストローラ対23は、中間転写ベルト47に担持されたカラー画像が二次転写ニップN2に進入するのと同期して駆動し、記録紙Pを二次転写ニップN2に進入させる。
トナー画像は、二次転写ローラ25とベルト駆動ローラ53との間に形成される二次転写電界とニップ圧によって、記録紙Pに二次転写される。二次転写の電界は、ベルト駆動ローラ53にトナーと同極性の転写バイアスを印加し、二次転写ローラ25を接地することで形成している。
二次転写ニップN2を通過した後の中間転写ベルト47上には、記録紙Pに転写されなかったトナーが僅かに残っている。これは、ベルトクリーニングユニット49によってクリーニングされる。なお、ベルトクリーニングユニット49は、中間転写ベルト47の表面に当接するクリーニングブレード50を有しており、中間転写ベルト47上の転写残トナーをクリーニングブレード50にて掻きとって除去する。
中間転写ベルト47上から除去された転写残トナーは、廃トナーボトル57に収容され、廃棄される。
二次転写ニップN2の記録紙P搬送方向下流側(上方)には、定着ユニット27が配設されている。この定着ユニット27は、電磁誘導発熱層を内包する定着ローラ31、定着ローラ31と所定圧力で当接され、所定のニップ幅を形成する加圧ローラ29、図示しない温度センサ等で構成されている。定着ローラ31の図中左側に、定着ローラ31内の電磁誘導発熱層を発熱させるための電磁誘導手段であるIHコイルユニット33を有する。定着ローラ31は、IHコイルによる電磁誘導で加熱される。加圧ローラ29が時計回り方向(矢印E方向)に、定着ローラ31が反時計回り方向(矢印F方向)に図示しない駆動源によって回転移動する。
二次転写ニップN2を通過した記録紙Pは、中間転写ベルト47から分離された後、定着ユニット27内に搬送される。そして、定着ユニット27の定着ニップN3に挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ローラ31によって加熱され、同時に定着ニップN3で加圧されてトナー画像が記録紙P上に定着される。
このようにして定着処理が施された記録紙Pは、排紙ローラ対37を経由してプリンタ1の機外に排出され、プリンタ1本体の上面に形成されたスタック部39にスタックされる。
中間転写ユニット45の上方には、Y、C、M、Kトナーを収容する各色のトナーボトル59(59Y、59C、59M、59K)が配設されている。トナーボトル59に収容された各色のトナーは、各色のプロセスユニット100の現像ユニット130に適宜供給される。これらトナーボトル59は、プリンタ1本体から脱着可能となっており、トナーボトル59内のトナー残量がなくなると、トナーボトル59を交換できるようになっている。
〔第一の実施形態〕
本発明の第一の実施形態について図3乃至図6に基づいて説明する。図3は、本発明に係る画像形成装置の制御手段を示す図である。図4は、本実施形態に係る平均画像面積率Aと現像剤寿命との関係を示す図である。図5は、本実施形態に係る平均dutyBと現像剤寿命との関係を示す図である。図6は、本実施形態に係る現像剤寿命補正係数を示すテーブルである。
本実施形態においては、累積印刷ページ数と画像面積率と1ジョブ当たりの連続印刷ページ数とから現像剤の寿命を算出するための補正係数を求め、この補正係数を現像剤寿命の基準値に乗ずることによって、実際の現像剤の寿命により近い現像剤寿命を算出する点に特徴がある。
本実施形態においては、プリンタ1(画像形成装置)としてリコーImagio MPC4500を用いた。本装置の印刷速度は35枚/分(A4Y)、プロセス速度は205mm/sである。なお、以下に示す実施例は本発明の一実施形態であり、プロセスコントロールのタイミングや、制御方法等を限定する趣旨ではない。
図3に示すように、本実施形態における制御手段200は、累積印刷ページ数C、連続印刷動作1回(1ジョブ)当たりの連続印刷ページ数であるdutyBj、及び総ジョブ数Jを計数する計数手段201と、記録紙P(記録媒体)の画像面積率Apを1ページ毎に算出する画像面積率算出手段202と、累積印刷ページ数Cと各ページの画像面積率Apとから1ページ当たりの画像面積率の平均値(平均画像面積率A)を算出する平均画像面積率算出手段203と、1ジョブ当たりの連続印刷ページ数の平均値を示す平均dutyBを算出する平均duty算出手段204と、平均画像面積率Aと平均dutyBとから現像剤寿命の基準値(現像剤寿命基準値D)に対する補正係数(a、b)を導出する補正係数導出手段206と、補正係数(a、b)と現像剤寿命基準値Dとから現像剤を交換すべき時期を示す現像剤寿命Xを算出する現像剤寿命算出手段207と、を備える。また、制御手段200は、累積印刷ページ数C、dutyBj、総ジョブ数J、画像面積率Ap、平均画像面積率A、平均dutyB、補正係数を記憶する不揮発性メモリからなる記憶手段205を備えている。
現像剤寿命は累積印刷ページ数を基準とした値である。現像剤寿命基準値Dは、所定の条件の下で印刷を続けた場合に現像剤が寿命に達した累積印刷ページ数であり、予め実験にて算出しておく。また、現像剤寿命Xは本発明により求められる現像剤寿命を示す累積印刷ページ数である。
以下、制御手段200が備える各手段の動作、及び各手段を用いた現像剤寿命Xの導出方法について説明する。
計数手段201は、累積印刷ページ数C、連続印刷動作1回(1ジョブ)当たりの連続印刷ページ数であるdutyBj、及び総ジョブ数Jを計数する(計数ステップ)。
計数手段201は、累積印刷ページ数Cを係数するにあたり、1回の印刷が行われる毎に1ずつカウントアップする。なお、ここでいう1回の印刷とは記録紙Pの片面に印刷することである。記録紙Pの両面に印刷する場合、計数手段は表面への印刷と裏面への印刷とを夫々カウントするので、2回カウントアップすることとなる。
本実施形態に係るプリンタ1は、印刷モードとして白黒モードとフルカラーモードとを備えている。白黒モードは、プロセスユニット100Kのみが動作するプリンタ1の動作形態であり、フルカラーモードは、4色全てのプロセスユニット100が動作するプリンタ1の動作形態である。計数手段201は、白黒モード時における累積印刷ページ数Cmと、フルカラーモード時における累積印刷ページ数Ccとを夫々計数している。従って、プロセスユニット100Kの累積印刷ページ数Ckは、累積印刷ページ数Cmに累積印刷ページ数Ccを加えたものに等しい(Ck=Cm+Cc)。また、プロセスユニット100M、100C、100Yの累積印刷ページ数Cma、Ccy、Cyeは、夫々累積印刷ページ数Ccに等しい。計数手段201の計数した累積印刷ページ数Cm、Ccは、夫々記憶手段205に格納される。なお、各プロセスユニットにおける現像剤寿命の算出方法は同一であるため、以下の説明においては、累積印刷ページ数Ck、Cma、Ccy、Cyeを代表的に累積印刷ページ数Cと表現する。
画像面積率算出手段202は、記録紙P(記録媒体)の画像面積率Apを1ページ毎に算出して、記憶手段205に格納する(画像面積率算出ステップ)。
平均画像面積率算出手段203は、累積印刷ページ数Cを記憶手段5から読み出して、累積印刷ページ数Cにおける画像面積率Apの平均値(平均画像面積率A)を算出し、記憶手段205に格納する(平均画像面積率算出ステップ)。
平均duty算出手段204は、1回の連続印刷を1つのジョブと定義し、夫々のジョブのdutyBjと総ジョブ数Jとを記憶手段5から読み出して、dutyBjと総ジョブ数Jとから累積印刷ページ数Cにおける連続印刷ページ数の平均値である平均dutyBを算出し、記憶手段205に格納する(平均duty算出ステップ)。なお、dutyは、印刷が連続的に行われたか間欠的に行われたかを示す情報である。
補正係数導出手段206は、現像剤寿命基準値D、図4及び図5から、各平均画像面積率Aに対応した補正係数aと、各平均dutyBに対応した補正係数bとを導出する。
ここで、基準となる現像剤寿命基準値Dを決定する方法について説明する。現像剤が寿命に達する場合とは、(1)トナーから離脱した外添剤がキャリアを覆ってしまうことによりキャリアの帯電能力が下がってしまい、トナーの帯電量が所定の閾値以下となる場合、(2)キャリア表面膜が摩耗することでキャリアの抵抗が低下してしまい、キャリアへ注入された電荷が原因でキャリアが逆極性に帯電することにより感光体ドラムへ付着するキャリア量が所定の閾値以上となる場合である。(1)と(2)の少なくとも一方を満たした場合の累積印刷ページ数を実験的に求めることで、現像剤寿命基準値Dを決定する。本実施形態においては、画像面積率5[%]、duty5[ページ/ジョブ]の条件の下で実験したところ、現像剤寿命基準値Dは45万ページとなった。なお、現像剤寿命基準値Dは実験条件により変動する数値であり、本実施形態における45万ページとは、あくまでも一例に過ぎない。
図4に示すように、平均画像面積率Aによって現像剤寿命は変動する。また、図5に示すように、dutyが変化すると、プロセスユニットの単位駆動時間に対するトナー消費量が変動するため、dutyによっても現像剤寿命は変動する。
補正係数aと補正係数bの導出について説明する。
補正係数導出手段206は、現像剤寿命基準値Dが決定されたときの印刷条件における現像剤寿命を1としたときの、各平均画像面積率における現像剤寿命の比率を補正係数aとして導出し、各平均dutyBにおける現像剤寿命の比率を補正係数bとして導出する(補正係数導出ステップ)。
本実施形態において補正係数aは、平均画像面積率5%における現像剤寿命を1として、補正係数a、bを導出している。なお、図6には、画像面積率Aを8つに区分して8つの補正係数aを導出し、平均dutyBを5つに区分して8つの補正係数bを導出することにより作成した補正係数テーブルが示されている。このように、予め補正係数a、bを所定の区分に分割して求めたテーブルを作成しておき、このテーブルに基づいて補正係数a、bを決定するようにしてもよい。
現像剤寿命算出手段207は、現像剤寿命Xを算出する(現像剤寿命算出ステップ)。現像剤寿命算出手段207は、現像剤寿命Xを、D×a×b、すなわち、
X[ページ]=450000[ページ]×a×b
・・・・・・・・・・(1)
と決定している。また、累積印刷ページ数Cと現像剤寿命Xが、
C[ページ]≧X[ページ]
・・・・・・・・・・(2)
の関係を満たしたときに、現像剤の交換時期であると判断する。
従来、現像剤寿命の判断に用いられた累積印刷ページ数は、最も厳しい条件に設定して印刷を続けた場合を想定して決定されたものである。しかし実際には、想定した条件が連続することは考えづらく、実際には寿命に達していなくとも、現像剤を交換しなければならなかった。本実施形態においては、現像剤の劣化状態と現像剤寿命とのマッチングが図れており、実際の現像剤の寿命により近い累積印刷ページ数を現像剤寿命と判断するので、従来のような無駄を低減できる。
図7は、平均画像面積率5[%]、平均duty5[ページ/ジョブ]の条件の下、繰り返し印刷を行った場合の本実施形態と従来例の現像剤交換までの累積印刷ページ数を比較する図である。本実施形態においては現像剤交換までの累積印刷ページ数が多くなっており、無駄なく現像剤を使用することができる。
以上のように、本実施形態によれば、二成分現像剤中のキャリアの経時劣化状態を、印刷動作における画像面積率や、1ジョブ当たりの平均連続印刷ページ数から予測して現像剤寿命を決定しているので、実際には現像剤寿命に達していないにもかかわらず現像剤を交換しなければならないといった無駄を低減することができ、コスト低減、環境負荷低下を達成することができる。
なお、本実施形態に示した現像剤寿命Xの算出方法をコンピュータに実行させるプログラムにて実現させてもよい。また、このプログラムをCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することにより、配布が可能となる。
〔第二の実施形態〕
本発明の第二の実施形態について図3、図8及び図9に基づいて説明する。図8は、本実施形態に係る平均画像面積率Aと現像剤寿命との関係を示す図である。図9は、本実施形態に係る現像剤寿命補正係数を示すテーブルである。本実施形態においては、1ページ当たりの画像面積率が所定のしきい値以下である場合に、そのしきい値との差分に相当するトナーを消費するようにした点に特徴がある。以下、第一の実施形態と同一の部分については、その説明を省略する。
本実施形態におけるプリンタ1は、図6に示すように、平均画像面積率Aが5[%]のときの補正係数aが最大値1となり、現像剤寿命が最長となる。従って、本実施形態においては、現像剤寿命が最長となる平均画像面積率Aである5%をしきい値Eと決定した。なお、本実施形態におけるしきい値Eの決定方法は、あくまで一例に過ぎず、他の方法により決定してもよい。
本実施形態における制御手段210は、第一の実施形態における制御手段200に、さらに画像面積率差分判定手段211(以下、差分判定手段211という)を備えている。差分判定手段211は、しきい値Eと、実際の画像面接率Apとを比較し、画像面積率Apがしきい値E以下であった場合(Ap≦E)に、その差分に相当するトナー量を算出する。プリンタ1は、差分に相当するトナー量を消費可能なトナーパターン(調整用トナーパターン)を感光体111(図2参照)上に形成し、最良の画像面積率と、実際のトナー消費量とのマッチングを図っている。
この調整用トナーパターンは、画像面積率Apがしきい値E以下となった印刷動作と、次の印刷動作との間の紙間領域、すなわち転写紙Pに転写されない領域(転写領域外)に形成され、トナーを消費している。なお、このトナー消費を1ページごとではなく、所定ページ数毎、あるいは1ジョブごとに行うようにしてもよい。また、調整用トナーパターンを紙間領域以外の箇所に形成してもよい。例えば、あるジョブが終了した後に調整用トナーパターンを感光体111に形成し、該トナーパターンを印刷することなくクリーニングするようにしてもよい。
図8のグラフでは、図4のグラフに比して、しきい値以下の画像面積率における現像剤寿命が改善されていることがわかる。トナー消費が少ないと、トナー収支が少ない条件で現像剤が攪拌されつづけてしまうため、キャリアの摩耗が早く、キャリアの抵抗低下によって現像剤寿命が早まるという問題がある。本実施形態においては、画像面積率が5%以下であった場合は、トナー消費量が5%となるように差分の画像面積率パッチを形成してトナーを消費しているため、現像剤の寿命が長くなっている。
本実施形態における補正係数aは、図8に基づいて導出している。なお、補正係数a、補正係数b、現像剤寿命基準値D、及び現像剤寿命Xの算出方法は、第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図10は、平均画像面積率5[%]、平均duty5[ページ/ジョブ]の条件の下、繰り返し印刷を行った場合の本実施形態と従来例の現像剤交換までの累積印刷ページ数を比較する図である。本実施形態においては現像剤交換までの累積印刷ページ数が多くなっており、無駄なく現像剤を使用することができる。
以上のように本実施形態によれば、1ページ当たりの画像面積率が一定の閾値以下であった場合に、画像面積率としきい値との差分に相当するトナー量となる調整用トナーパターンを潜像担持体上に形成することによって、常に一定量以上のトナーを消費することができる。従って、トナー消費が少ないことによるトナーやキャリアの劣化を低減することができる。さらに本実施形態においては、トナー劣化によるトナー飛散や異常画像を抑制できる他、トナーの収支が少ないことによるキャリア劣化が少ないという利点がある。
なお、調整用パターンを形成する場合と形成しない場合とではキャリアの劣化状態が変わるため、現像剤の寿命がばらつきやすく、従来のように、所定ページ数の印刷が行われたことをもって現像剤寿命であると判断する場合、現像剤寿命(現像剤の交換時期)を短めに設定しなければならないといった問題が生じる。しかし、本発明においては、現像剤の寿命を画像面積率と1ジョブ当たりの連続印刷ページ数とから算出しているので、従来のような問題は起こらない。従って、より無駄を少なくでき、コスト低減、環境負荷低減を達成することができる。
なお、本実施形態に示した現像剤寿命Xの算出方法をコンピュータに実行させるプログラムにて実現させてもよい。また、このプログラムをCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することにより、配布が可能となる。
〔第三の実施形態〕
本発明の第三の実施形態について図11、図12に基づいて説明する。図11は、本実施形態に係る平均画像面積率Aと現像剤寿命との関係を示す図である。図12は、本実施形態に係る現像剤寿命補正係数を示すテーブルである。本実施形態においては、トナーボトル中にキャリアを混合した点に特徴がある。以下、第一及び第二の実施形態と同一の部分については、その説明を省略する。
本実施形態において、プリンタ1のトナーボトル59中(図1参照)には、比率が10wt%となる量のキャリアが予め混合されている。
図11では図4に比して、斜線にて示した高画像面積率側の現像剤寿命が改善されている。トナー補給量の多い高画像面積率の印刷においては新しいキャリアが補給されていくこととなり、キャリア全体としての劣化状態が抑制されるためである。なお、トナーの補給によって、現像ユニット130にて余剰となった現像剤は、図示しない現像剤排出スクリューにより自動的に現像ユニット130外へと排出される(図2参照)。
本実施形態における補正係数aは、図11に基づいて導出している。なお、補正係数a、補正係数b、現像剤寿命基準値D、及び現像剤寿命Xの算出方法は、第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図13は、平均画像面積率5[%]、平均duty5[ページ/ジョブ]の条件の下、繰り返し印刷を行った場合の本実施形態と従来例の現像剤交換までの累積印刷ページ数を比較する図である。本実施形態においては現像剤交換までの累積印刷ページ数が多くなっており、無駄なく現像剤を使用することができる。
以上のように、本実施形態によれば、トナーボトル中にトナーだけでなく一定量のキャリアも含有させることによって、現像ユニット内に新しいキャリアを少しずつ補給し、余剰分の現像剤を現像剤排出装置によって現像装置外へと排出しているので、キャリアの寿命を延ばすことができる。
なお、本実施形態の構成では、画像面積率によりキャリアの入れ替わり率が変動するため、画像面積率によって現像剤の寿命が大きく変わるといった問題がある。例えば、従来のように、所定ページ数の印刷が行われたことをもって現像剤寿命であると判断する場合、現像剤寿命(現像剤の交換時期)を短めに設定しなければならないといった問題が生じる。具体的には、キャリアの補給によってキャリアの寿命が延びても、ほとんどトナー収支が無いような極端な使用環境下においては、キャリア寿命が延びない場合があり、結果的に現像剤寿命を短めに設定しなければならないといった問題がある。しかし、本実施形態においては、現像ユニット内に新しいキャリアを補給するとともに、キャリアの劣化状態を予測して現像剤交換時期を決定しているので、延長されたキャリア寿命分を適切に判断することができ、キャリア寿命の延長効果を最大限活かすことができる。
〔第4実施形態〕
本発明の第四の実施形態について図14に基づいて説明する。図14は、本実施形態に係るプリンタの保守管理システムを示す図である。本実施形態においては、第一乃至第三の実施形態に示したプリンタ1(1a、1b、1c)と、プリンタ1の保守、点検を含む管理を行うためのサービス側端末301と、を通信ネットワーク302を介して接続し、プリンタの保守管理システム300を構築した点に特徴がある。
プリンタ1は、平均画像面積率Aに基づいて導出した補正係数aと、平均dutyBに基づいて導出した補正係数bと、現像剤寿命基準値Dとから、現像剤寿命Xを算出し、現像剤寿命Xを現像剤交換時期の予測結果としてサービス側端末301に送信する。また、プリンタ1は、合わせて累積印刷ページ数Cをサービス側端末301に送信する。サービス側端末301は、プリンタ1から受信した予測結果及び累積印刷ページ数Cを保守管理情報として管理する。
第一乃至第三の実施形態における説明から明らかなように、補正係数a、bはプリンタ1の印刷条件によって変動するので、累積印刷ページ数Cの増加に伴って現像剤寿命Xも変動する。従ってプリンタ1は、所定の間隔、例えば所定の累積印刷ページ数毎、あるいは所定期間毎にて現像剤寿命Xをサービス側端末301に送信することが望ましい。また、サービス側端末301は、受信した累積印刷ページ数C、現像剤寿命X及び現像剤寿命Xの変動状況を保守管理情報として管理することで、現像剤の交換時期をより正確に予測することができる。
以上のように本実施形態によれば、サービス側端末が保守管理情報に基づいて予測される現像剤の交換時期を管理するので、予測された現像剤の交換時期情報に基づいて現像剤の交換サービスを提供することができるようになる。従って、よりスムーズかつ正確に現像剤交換を行うことができ、プリンタのダウンタイムを低減することができる。
1、1a、1b、1c…プリンタ、200、210…制御手段、201…計数手段、202…画像面積率算出手段、203…平均画像面積率算出手段、204…平均duty算出手段、205…記憶手段、206…補正係数導出手段、207…現像剤寿命算出手段、211…画像面積率差分判定手段、300…保守管理システム、301…サービス側端末、302…通信ネットワーク
特開2008−076428公報 特開2004−233826公報 特開2009−015046公報

Claims (8)

  1. トナーとキャリアとからなる二成分現像剤によって潜像担持体上の潜像を現像する画像形成装置であって、
    累積印刷ページ数及び1ジョブ当たりの連続印刷ページ数を計数する計数手段と、
    記録媒体への印刷1ページ当たりの画像面積率を算出する画像面積率算出手段と、
    前記計数手段の計数した累積印刷ページ数と、前記画像面積率算出手段の算出した画像面積率と、に基づいて1ページ当たりにおける平均画像面積率を算出する平均画像面積率算出手段と、
    前記計数手段の計数した1ジョブ当たりの連続印刷ページ数に基づいて、1ジョブ当たりにおける平均連続印刷ページ数を算出する平均duty算出手段と、
    前記平均画像面積率算出手段の算出した平均画像面積率と、前記平均duty算出手段の算出した平均連続印刷ページ数と、に基づいて現像剤寿命を算出する現像剤寿命算出手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記平均画像面積率と前記平均連続印刷ページ数とから、現像剤寿命基準値に対する補正係数を導出する補正係数導出手段を備え、
    前記現像剤寿命算出手段は、前記現像剤寿命基準値に前記補正係数を乗じることにより現像剤寿命を算出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像面積率が所定のしきい値以下である場合に、該しきい値と前記画像面積率との差分に相当するトナー量を算出する画像面積率差分判定手段を備え、該画像面積率差分判定手段の算出した量のトナーを消費するための調整用トナーパターンを前記潜像担持体に形成することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記調整用トナーパターンが、転写領域外に形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項記載の画像形成装置と、該画像形成装置の保守・点検情報を管理するサービス端末と、前記画像形成装置と前記サービス端末とを接続する通信ネットワークと、を備え、
    前記画像形成装置は、前記現像剤寿命算出手段の算出した現像剤寿命を前記サービス端末に送信することを特徴とする画像形成装置の保守管理システム。
  6. トナーとキャリアとからなる二成分現像剤によって潜像担持体上の潜像を現像する画像形成装置における現像剤寿命算出方法であって、
    計数手段が累積印刷ページ数及び1ジョブ当たりの連続印刷ページ数を計数するステップと、
    画像面積率算出手段が記録媒体への印刷1ページ当たりの画像面積率を算出するステップと、
    平均画像面積率算出手段が、前記計数手段の計数した累積印刷ページ数と前記画像面積率算出手段の算出した画像面積率とに基づいて、1ページ当たりにおける平均画像面積率を算出するステップと、
    平均duty算出手段が、前記計数手段の計数した1ジョブ当たりの連続印刷ページ数に基づいて、1ジョブ当たりにおける平均連続印刷ページ数を算出するステップと、
    現像剤寿命算出手段が、前記平均画像面積率算出手段の算出した平均画像面積率と、前記平均duty算出手段の算出した平均連続印刷ページ数と、に基づいて現像剤寿命を算出するステップと、を有することを特徴とする現像剤寿命算出方法。
  7. 請求項6記載の現像剤寿命算出方法をコンピュータに実行させることを特徴とする現像剤寿命算出プログラム。
  8. 請求項7記載の現像剤寿命算出プロクラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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