JP2011174320A - プレキャスト梁の接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な施工により、高品質な接合構造を構築することを可能とした、プレキャスト梁の接合構造を提供する。
【解決手段】梁部材10,20同士を突き合わせた状態で接合する梁の接合構造1であって、一方の梁部材10の本体部12の端面から他方の梁部材20側に突出する第一の接続部11と、第一の接続部11と空間40をあけて対向するように配されて、他方の梁部材20の本体部22の端面から一方の梁部材10側に突出する第二の接続部21と、空間40に打設されたコンクリート硬化体30と、を備え、第一の接続部11および第二の接続部12には、それぞれ空間40に突出するトラス筋が配設されており、一方の梁部材10の少なくとも1本の上端筋13は第一の接続部11に沿って延出している。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレキャスト梁の接合構造に関する。
柱梁架構を構築する際に、プレキャスト製の梁部材や柱部材を利用することで、工期の短縮を図る場合がある。
プレキャスト製の梁部材は、運搬時の制約等により、その長さが限定されていた。そのため、梁のスパン長が梁部材の運搬可能な長さよりも大きい場合には、スパン中央付近でプレキャスト製の梁部材同士を接合する必要がある。
従来のプレキャスト製の梁部材の接合構造は、隣り合う梁部材を、端面同士が対向するように隙間をあけて配設し、当該隙間に現場打ちコンクリートを打設することにより一体化するのが一般的である。
このとき、両梁部材の端面から突出する主筋同士を、機械式継手やエンクローズ溶接により接合したり、両主筋に跨って配設された連結主筋により重ね継手を構成することなどにより、応力を伝達するように構成する。
ところが、従来の機械式継手や溶接による接合は、価格が高い上に精度が必要であり、接合作業に手間が係るため、工期短縮の妨げとなるという問題点を有していた。
そのため、特許文献1には、梁の端部に開口溝形断面を形成し、開口溝形断面に跨って継手筋を配筋して重ね継手にする梁の接合構造が開示されている。
また、特許文献2には、一方の梁部材の突き合わせ端部に切欠部を設け、他方の梁部材の突き合わせ端部には切欠部に組み合わせる突設部を設け、切欠部と突設部とを組み合わせる梁の接合構造が開示されている。
このとき、切欠部と突設部に形成された複数の貫通孔を利用して、切欠部と突設部に跨って連結部材を配設することにより梁同士の一体化を図っている。
特開平6−158712号公報 特開2008−144431号公報
特許文献1に記載の梁の接合構造は、梁主筋の上に継手筋を乗せているだけの構成であるため、施工時に継手筋の位置がずれることにより、応力の伝達性能が低下するおそれがあった。そのため、継手筋のずれ防止に手間を要する場合があった。
また、特許文献2に記載の梁の接合構造は、肉厚の薄い切欠部や突設部に対して、連結部材を挿通するための貫通孔を多数形成するため、梁の強度の低下が懸念されていた。また、多数の連結部材を配設する作業に手間を要していた。
本発明は、プレキャスト梁同士を接合する際に、複雑な主筋の継手を省略して施工性を高めることを課題とする。
このような課題を解決する本発明は、梁部材同士を突き合わせた状態で接合するプレキャスト梁の接合構造であって、一方の梁部材の本体部の端面から他方の梁部材側に突出する第一の接続部と、前記第一の接続部と空間をあけて対向するように配されて、前記他方の梁部材の本体部の端面から前記一方の梁部材側に突出する第二の接続部と、を備え、前記第一の接続部および第二の接続部の内側面には、それぞれ前記空間に突出する接合筋が配設されるとともに、前記空間にコンクリートが打設されていることを特徴としている
かかるプレキャスト梁の接合構造では、接続部に設けた接合筋と現場打設したコンクリートによって梁部材が一体的に接合されるため、梁主筋同士を直接接合する必要がなく、施工性が向上する。また、ひびわれや耐力低下の原因となる貫通孔などが接続部に形成されない。
前記接合筋がトラス筋からなり、前記第一の接続部に配筋されたトラス筋と、前記第二の接続部に配筋されたトラス筋とが、互いの高さ方向の位置をずらして配筋されていれば、トラス筋同士が接触することがなく、施工性がより向上する。
前記トラス筋と交差するように縦筋を配筋してもよい。このようにすると、接合部の耐力が増加するようになる。
前記空間に、前記一方の梁部材と前記他方の梁部材の端面の一方または両方に差筋を配して材軸方向に伸ばすことで、更に接合耐力を高めてもよい。また、両部材の端面に固定された差筋を互いに重ねて継手を形成すれば、梁の曲げ耐力を上げることも可能である。
前記第一の接続部または前記第二の接続部のいずれか一方に、前記空間の下側の開口を遮蔽する底部が一体に形成されていれば、空間の底面を遮蔽するための型枠を省略することが可能となる。
本発明のプレキャスト梁の接合構造によれば、煩雑な継手がないので現場での作業が簡易化され、工期の短縮とコストダウンが可能となる。
本発明の実施の形態に係る梁の接合構造を示す斜視図である。 (a)は図1に示す梁の接合構造の横断面図、(b)は平面図、(c)は正面図である。 (a)は一方の梁部材の接続部を示す正面図、(b)は他方の梁部材の接続部を示す背面図である。 (a)〜(c)は、梁の接合構造の変形例を示す横断面図である。
本実施形態では、図1に示すように、プレキャスト製の梁部材10,20をスパン中央付近で突き合わせた状態で接合する梁(プレキャスト梁)の接合構造1について説明する。
梁の接合構造1は、一方の梁部材10の第一の接続部11と、他方の梁部材20の第二の接続部21と、コンクリート硬化体30と、を備えている。そして、これらが一体化することにより梁部材10,20が接合される。
梁部材10は、第一の接続部11と、本体部12と、を備えて構成されている。
本体部12は、所定の梁せいと梁幅(厚み)を有した断面矩形状のコンクリート部材で、図2(b)および(c)に示すように、上端筋13と下端筋14と肋筋15が配筋されている。
上端筋13は、本体部12の厚さ方向(横断方向)に間隔をあけて2本並設されている。上端筋13は、本体部12の上端面から所定のコンクリート被りを確保した位置に配筋されている。
2本の上端筋13、13のうち、第一の接続部11側に配筋された上端筋13は、本体部12の空間側端面12aから突出して、第一の接続部11の上面に沿って延出されている。この一方の上端筋13は、コンクリート打設前は、露出した状態で延出されており、コンクリートを打設することでコンクリート硬化体30内に巻き込まれる。
他方の上端筋13は、先端の位置が、空間側端面12aから所定のコンクリート被りを確保した位置に配筋されている。
下端筋14は、本体部12の厚さ方向(横断方向)に間隔をあけて2本並設されている。
下端筋14は、本体部12の下端面から所定のコンクリート被りを確保した位置に配筋されている。また、下端筋14は、先端の位置が、空間側端面12aから所定のコンクリート被りを確保した位置となるように配筋されている。
肋筋15は、上端筋13,13および下端筋14,14を囲むように配筋されている。肋筋15は、断面視矩形状に加工されている。
上端筋13、下端筋14および肋筋15の鉄筋径、配筋ピッチ、本数等は、適宜設定すればよい。
第一の接続部11は、図2(b)および(c)に示すように、一方の梁部材10の本体部12の空間側端面12aから他方の梁部材20側に突出する板状部分である。
第一の接続部11は、第二の接続部21と空間40をあけて対向するように形成されている。
本実施形態では、第一の接続部11を高さ寸法(図2(c)における上下方向の長さ)を本体部12の高さよりも小さく形成する。第一の接続部11の下端は、本体部12の下端よりも高い位置に位置していることで、後記する底部28が挿入可能に構成されている。また、第一の接続部11の上端は、本体部12の上端よりも低い位置に位置している。
第一の接続部11の幅寸法(図2(b)における上下方向の長さ)は、後記する第二の接続部21との間に空間40を形成することができるように、本体部12の幅寸法の1/3程度としたが、背の高いトラス筋を用いて空間40を広げてもよい。
なお、第一の接続部11の形状寸法は、限定されるものではない。
第一の接続部11には、図2(a)および(b)に示すように、トラス筋(接合筋)16,16,…と、配力筋17,17,…と、が配筋されている。
トラス筋16は、図2(a)および図3(a)に示すように、いわゆるオムニアトラス筋により構成されており、その脚部16aが第一の接続部11に埋設され、その他の部分が空間40に突出している。なお、トラス筋16の形状や鉄筋径等の構成は限定されるものではない。
本実施形態では、トラス筋16を上下方向に互いに間隔をあけて3段配筋するが、トラス筋16の段数は限定されるものではない。
トラス筋16は、後記する第二の接続部21に配されたトラス筋26と、互いの高さをずらした位置に配されている。これにより、第一の接続部11と第二の接続部21とを向き合わせることで、トラス筋16,26同士が、交互に重なり合うように配設される。
トラス筋16は、図3(a)に示すように、本体部12から連続して第一の接続部11に配筋されている。なお、トラス筋16は、第一の接続部11のみに配筋してもよく、トラス筋16を配筋する範囲や段数は、設計応力等に応じて適宜設定すればよい。
配力筋17は、図2(a)に示すように、第一の接続部11に上下方向に配筋されており、その頭部は第一の接続部11の上端面から突出している。配力筋17の頭部を曲げ加工してフックを形成し、上端筋13に係止されている。
梁部材20は、図1に示すように、第二の接続部21と、本体部22と、底部28と、を備えて構成されている。
本体部22は、所定の梁せいと梁幅(厚み)を有した断面矩形状のコンクリート部材である。
本体部22には、図2(b)および(c)に示すように、上端筋23と下端筋24と肋筋25が配筋されている。
上端筋23は、本体部22の厚さ方向(横断方向)に間隔をあけて2本並設されている。上端筋23は、本体部22の上端面から所定のコンクリート被りを確保した位置に配筋されている。
2本の上端筋23,23のうち、第二の接続部21側に配筋された上端筋23は、図2(b)に示すように、第二の接続部21内に連続して配筋されている。
もう一方の上端筋23は、先端の位置が、空間側端面22aから所定のコンクリート被りを確保した位置に配筋されている。
下端筋24は、本体部22の厚さ方向(横断方向)に間隔をあけて2本並設されている。
下端筋24は、本体部22の下端面から所定のコンクリート被りを確保した位置に配筋されている。また、下端筋14は、後記する底部28内に連続して配筋されている。
肋筋25は、上端筋23,23および下端筋24,24を囲むように配筋されている。肋筋25は、断面視矩形状に加工されている。
上端筋23、下端筋24および肋筋25の鉄筋径、配筋ピッチ、本数等は、設計応力に応じて適宜設定すればよい。
第二の接続部21は、図2(b)および(c)に示すように、他方の梁部材20の本体部22の空間側端面22aから一方の梁部材20側に突出する板状部分である。
第二の接続部21は、第一の接続部11と空間40をあけて対向するように形成されている。
本実施形態では、第二の接続部21を高さ寸法(図2(c)における上下方向の長さ)を本体部22の高さと同等に形成する。また、第二の接続部21の幅寸法(図2(b)における上下方向の長さ)は、本体部22の幅寸法の1/3程度とし、第一の接続部11との間に空間40を形成することが可能に構成する。
なお、第二の接続部21の形状寸法は、限定されるものではない。
第二の接続部21には、図2(a)および(b)に示すように、トラス筋(接合筋)26,26,…と、配力筋27,27,…と、が配筋されている。
トラス筋26は、図2(a)および図3(b)に示すように、いわゆるオムニアトラス筋により構成されており、その脚部26aが第二の接続部21に埋設され、その他の部分が空間40に突出している。
トラス筋26は、図3(a)に示すように、第二の接続部21のみに配筋されている。なお、トラス筋26は、本体部22から連続して第二の接続部21に配筋してもよく、トラス筋26を配筋する範囲や段数は、設計応力等に応じて適宜設定すればよい。
この他のトラス筋26の構成は、第一の接続部11に配筋されたトラス筋16と同様なため、詳細な説明は省略する。
配力筋27は、図2(a)に示すように、第二の接続部21に配筋されていて、その上部および下部に折り曲げ加工を施すことで断面視コ字状を呈している。
配力筋27は、第二の接続部21および後記する底部28内に配筋された上端筋23および下端筋24,24を囲うように配筋されている。
配力筋27の上側先端部分は、第二の接続部21の空間側端面から突出しており、第一の接続部11に配筋された配力筋17の頭部17と隣接している。
本実施形態では、配力筋27の先端部にフック状の曲げ加工を施して配力筋27を上端筋13に係止させるか、または配力筋27同士を重ねて溶接することで、接続部分の肋筋を形成しようとしている。なお、配力筋27は、第一の接続部11と第二の接続部21とを所定の位置に配設した後、直線状に突出した配力筋27の先端部に曲げ加工を施すことで、上端筋13に係止させる。このとき、配力筋27の曲げ加工は、通常のフックと同様に135°であってもよいし、90°でもよい。
図2(a)に示すように、第一の接続部11に配筋された配力筋17および第二の接続部21に配筋された配力筋27は、互いに組み合わせることにより矩形状を呈し、肋筋15,25と同等の形状となる。
底部28は、図2(a)に示すように、空間40の下側の開口を遮蔽するように形成された板状部である。
底部28は、第二の接続部21の下端部から第一の接続部11方向に突設されており、第二の接続部21とともに断面視L字状を呈している。
第二の接続部21に配筋された配力筋27の下側端部は、底部28内に挿入されており、第二の接続部21と底部28が一体に形成されている。
また、底部28には、本体部22の下端筋24が連続して配筋されている。
コンクリート硬化体30は、空間40に打設されたコンクリートの硬化体であって、図2(a)に示すように、第一の接続部11の上面にも打設されるが、スラブのコンクリートを連続して打てば、接合部の一体性がより強固になる。
コンクリート硬化体30は、トラス筋16,26と上端筋13と配力筋17,27を巻き込むことで、第一の接続部11および第二の接続部21と一体となる。
なお、本実施形態では、図2(a)および(b)に示すように、空間40にトラス筋16,26と交差するように縦筋31を配筋している。本実施形態の縦筋31は、トラス筋16,26を縫うように、上下方向に配筋されている。
梁の接合構造1は、第一の接続部11と第二の接続部21とが互いに対向するように梁部材10,20を配設し、第一の接続部11と第二の接続部21との間に形成された空間40にコンクリートを打設することにより構築する。
梁の接合構造1によれば、コンクリート硬化体30がトラス筋16,26と上端筋13と配力筋17,27を巻き込んでいるため、梁部材10,20同士が、コンクリート硬化体30を介して一体に接合される。
第一の接続部11に沿って延出された上端筋13は、先端が他方の本体部22の空間側端面22aに隣接しており、第二の接続部21および後記する底部28内に配筋された他方の梁部材20の上端筋23および下端筋24,24は、先端が一方の本体部12の空間側端面12aに隣接しているため、梁部材10,20の主筋(上端筋13,23、下端筋14,24)同士の突合せ位置がずれている。そのため、梁部材10,20同士の応力の伝達性に優れている。
空間40にコンクリートを打設するのみで梁部材10,20同士が接合されるため、施工性に優れるとともに、梁に作用する応力は、互いに入組むように配筋されたトラス筋16,26と現場打設したコンクリートを介して相互に伝達される。また、コンクリートの代りに同等の強度・剛性を有するモルタル等を用いることも可能である。
トラス筋16,26は、それぞれ第一の接続部11と第二の接続部21に予め配筋されているため、現場での配筋作業を省略することができ、また、施工時に位置がずれるおそれもない。そのため、施工性に優れ、かつ、高品質である。
また、トラス筋16,26を縫うように縦筋31が配筋されているので、第一の接続部11と第二の接続部21を分離する力に対する抵抗力と一体性がより向上する。
一方の梁部材10の第一の接続部11側の上端筋13は、第一の接続部11の上面に沿って配筋されて、先端が他方の梁部材20の空間側端面22aに隣接している。また、他方の梁部材20の第二の接続部21側の上端筋23および下端筋24,24は、第二の接続部21または底部28に連続して配筋されて、先端が一方の梁部材10の空間側端面12aに隣接している。そのため、トラス筋16,20の応力伝達能力とあいまって、梁の主筋が連続して配筋されているのと同程度の応力伝達能力を発現することが可能となる。
底部28により空間40の底面を塞いでいるため、空間40の底面に対して型枠を配置する必要がない。
以上、本発明について、好適な実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。例えば、空間40に一方の梁部材10の空間側端面12aと他方の梁部材20の空間側端面22aとにボルト・ナットで固定された差筋を配筋することで、曲げ応力の伝達性能を向上させ、更に一体性を高めてもよい。
また、前記実施形態では、トラス筋16,26を上下に挿通するように縦筋31を配筋したが、縦筋31は省略してもよい。
また、前記実施形態では、接合筋としてトラス筋16,26を採用したが、接合筋は、第一の接続部11と第二の接続部21とを接合する機能を発揮するものであれば、トラス筋に限定されず、例えば孔開きの鋼板、H形鋼、溝形鋼、山形鋼、溶接金網、メッシュ筋等でもよい。
前記実施形態では、底部28が第一の接続部11の下面を覆う場合について説明したが、底部28の形状は限定されるものではなく、例えば、図4(a)に示すように、第一の接続部11の空間側の側面に突き合わせるように構成してもよい。
また、図4(b)に示すように、底部28を省略してもよい。この場合には、底型枠を配置する。また、底部は、第一の接続部11と一体に形成してもよい。
梁部材10,20同士の下端筋14,24同士を連結することを目的として、図4(b)に示すように、下端筋14,24を第一の接続部11または第二の接続部12に沿って配筋してもよい。このとき下端筋14,24同士は、重ね継手などにより連続させた構造とするのが望ましい。
また、梁の頭部とスラブ50とを一体に構成する場合には、図4(c)、(d)に示すように、第一の接続部11、第二の接続部12とともに、本体部12、22の上面を後打ち部とし、配力筋と肋筋の上部を露出させてもよい。この場合は、上端筋13,23を配筋した後にスラブ50のコンクリートを打設することで、梁部材10,20とスラブ50との一体化が実現する。なお、上下の関係を逆にすれば逆梁にも適用可能である。
さらに、梁部材10,20の断面は細長い形状に限定されるものではなく、例えば、図4(d)に示すように、幅の大きい梁部材10,20に対しても、本発明のプレキャスト梁の接合構造を採用してもよい。このとき、空間40の幅が大きい場合には、トラス筋16,26の高さ(図4(d)における左右方向の長さ)を大きくし、縦筋31の本数を増やしてもよい。
1 梁の接合構造(プレキャスト梁の接合構造)
10 梁部材
11 第一の接続部
12 本体部
13 上端筋
16 トラス筋(接合筋)
20 梁部材
21 第二の接続部
22 本体部
26 トラス筋(接合筋)
28 底部
30 コンクリート硬化体
31 縦筋
40 空間

Claims (4)

  1. 梁部材同士を突き合わせた状態で接合するプレキャスト梁の接合構造であって、
    一方の梁部材の本体部の端面から他方の梁部材側に突出する第一の接続部と、
    前記第一の接続部と空間をあけて対向するように配されて、前記他方の梁部材の本体部の端面から前記一方の梁部材側に突出する第二の接続部と、を備え、
    前記第一の接続部および第二の接続部の内側面には、それぞれ前記空間に突出する接合筋が配設されるとともに、前記空間にコンクリートが打設されていることを特徴とする、プレキャスト梁の接合構造。
  2. 前記接合筋がトラス筋からなり、
    前記第一の接続部に配筋されたトラス筋と、前記第二の接続部に配筋されたトラス筋とが、互いの高さ方向の位置をずらして配筋されていることを特徴とする、請求項1に記載のプレキャスト梁の接合構造。
  3. 前記トラス筋と交差するように配筋された縦筋を備えていることを特徴とする、請求項2に記載のプレキャスト梁の接合構造。
  4. 前記空間に配筋された差筋を備えていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のプレキャスト梁の接合構造。
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