JP2011174317A - 雨水流出抑制施設 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工が容易でありながら、舗装面に転圧不良などが発生するのも防止することのできる雨水流出抑制施設を得る。
【解決手段】雨水が流入する2つ以上の貯留浸透槽1を地中に備えた雨水流出抑制施設Aにおいて、各貯留浸透槽1を各槽の上部を連通する上部連通管4によって接続する。各槽1内の空気は上部連通管4を通って大気に放出されるので、各槽ごとに地表に通じる通気孔を形成することを省略でき、施工が容易となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、道路側溝を流れる雨水を地中に配置した貯留浸透槽に流入させることで、道路側溝から雨水が道路などに流出するのを抑制できるようにした雨水流出抑制施設に関する。
道路側溝を流れる雨水の一部を、道路側溝から直接または流入桝を介して、地中に埋設してある貯留浸透槽に一時的に流入させることで、降雨量が多いときなどに道路側溝から雨水が道路に流出するのを抑制できるようにした雨水流出抑制施設は、知られている。道路に沿って複数個の貯留浸透槽を配置するようにした雨水流出抑制施設も知られており、特許文献1には、道路が緩やかに曲がっている場合でも、複数個の貯留浸透槽を道路の曲がりに沿って配置できるように、一方の貯留浸透槽の敷設方向とそれに隣接する他方の貯留浸透槽とを、自在継ぎ手管を備えた直管で接続するようにした雨水流出抑制施設が記載されている。
また、地中に設置する貯留浸透槽として、樹脂材料からなる貯水空間形成部材を多段に積み上げ、その周囲を透水シートで覆って浸透槽とすることも知られている(例えば、特許文献2、3等)。
従来知られた雨水流出抑制施設において、雨水とともに流れ込む砂やゴミ等が貯留浸透槽の内部全体に沈殿物として堆積してしまうのを防ぐために、雨水の流入口を貯留浸透槽の下部に設け、貯留浸透槽内には、沈殿物を下部に落とした後の上澄み水が貯留されるようにしているのが普通である。そして、貯留浸透槽の下部に沈殿し堆積した砂などは、定期的に高圧水やバキュームを用いて除去するようにしている。複数個の貯留浸透槽を道路に沿って地中に埋設する場合も、特許文献1に記載のように、各貯留浸透槽の下部同士を管部材等で接続するのが普通である。
そのような貯留浸透槽において、下部から雨水が槽内に入り込んできたときに、槽の上部に空気溜まりが生じないように、対応する量の空気を槽外に排出させることが必要であり、そのために、槽の上部から地表面へ通気孔を設置することも行われている。
特開2009−52304号公報 特開2008−8075号公報 特開2009−24447号公報
雨水流出抑制施設において、道路に沿って多数個の貯留浸透槽を設置する場合、道路の曲がりが急な場合には、容量の小さい小型の槽を角度を調整しながら多数配置することで、所定の貯留容量を確保することが必要となる。その場合、槽の数だけ、地表面への通気孔が設置されることとなり、貯留浸透槽の埋設作業が困難となるばかりでなく、道路舗装工事の転圧作業なども困難となって、転圧不良による変状が発生する恐れがある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、道路に沿って複数個の貯留浸透槽を埋設して構築される雨水流出抑制施設において、各貯留浸透槽ごとに地表面への通気孔を形成しなくても、各貯留浸透槽の上部に空気溜まりが生じるのを防止できるようにし、それにより、施工が容易でありながら、舗装面に転圧不良などが発生するのも防止することのできる雨水流出抑制施設を提供することを課題とする。
本発明による雨水流出抑制施設は、雨水が流入する貯留浸透槽を地中に備えた雨水流出抑制施設であって、2つ以上の貯留浸透槽を備えており、各槽は各槽の上部を連通する上部連通管によって接続されていることを特徴とする。
上記の雨水流出抑制施設では、複数個の貯留浸透槽は、各槽の上部を連通する上部連通管によって接続されているので、いずれかの槽内に雨水が流入したときに、当該槽から押し出される空気は、上部連通管を通って他の貯留浸透槽内に移動し、さらに、上部連通管の端部が開放している1本の通気孔または管理桝等を通して、地上面に排出される。そのために、各槽ごとに地上への通気孔を立設する必要はなく、貯留浸透槽を地中に埋設する作業は容易となる。また、複数本の地上への通気孔が存在しないことから、舗装も転圧不良がない状態で容易に行うことができる。
本発明による雨水流出抑制施設において、隣接する貯留浸透槽同士がすべて直線的に接続していてもよく、少なくとも一部の貯留浸透槽同士が直線的にではなく角度を持って接続していてもよい。そして、後者の場合には、その部分において前記上部連通管はフレキシブルな部材であるか自在継ぎ手管を備えるようにされる。
上部連通管をフレキシブルな部材とするか、自在継ぎ手管を備えるようにすることにより、隣接する貯留浸透槽同士の接続角度に応じて、双方の貯留浸透槽を容易に接続することができ、施工が容易となる。
本発明による雨水流出抑制施設において、上部連通管の一端が雨水流入口を兼ねていてもよく、上部連通管とは別に、各貯留浸透槽の下部を連通状態に接続する下部連通部材をさらに設けて、下部連通部材の一端を雨水流入口として利用するようにしてもよい。後者の場合において、隣接する貯留浸透槽同士が直線的ではなく角度を持って接続している部分においては、前記下部連通部材もフレキシブルな部材であるか自在継ぎ手管を備えているものとされる。
本発明によれば、施工が容易でありながら、舗装面に転圧不良などが発生するのも防止することのできる雨水流出抑制施設が得られる。
本発明による雨水流出抑制施設の一例を示す概略図。 本発明による雨水流出抑制施設の他の例を示す概略図。 本発明による雨水流出抑制施設のさらに他の例を示す概略図。 本発明による雨水流出抑制施設のさらに他の例を示す概略図。 貯留浸透槽を形成する貯水空間形成部材の一例を説明する図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明による雨水流出抑制施設の一例を示す概略図であり、雨水流出抑制施設A1は、3つの貯留浸透槽1と、流入桝として機能する第1の管理桝10と、流出桝として機能する第2の管理桝20とで構成される。
各貯留浸透槽1は、同じものであり、雨水を一時的に貯留し地中に浸透させる機能を備える。貯留浸透槽1は、前記した特許文献1または2に記載されるような、従来知られたものであってよい。一例として、貯留浸透槽1は、図5に示す樹脂製の貯水空間形成部材31を、90度方向を変えながら多段に積み上げて形成されている。
この貯水空間形成部材31は、前記した特許文献2に記載されるものであり、下端が開放された箱状部32aの複数個が間隔を空けながらX方向に配列した箱列32が、X方向に直交するY方向に間隔を空けながら必要列数だけ配列した構成を基本的に備えている。必要な場合には、異なった大きさの複数個の貯水空間形成部材31を箱列(凸部からなる列)32の方向が同じ方向となるように寄せ集めて貯水空間形成部材31とすることもできる。
そして、貯水空間形成部材31の多数枚を、前記箱列(凸部からなる列)32の方向が交互に90度に交差した姿勢で上下方向に積み上げることにより、貯留浸透槽1とされる。図示の例で、貯留浸透槽1は、掘削した支持地盤に砕石のような基礎材2を敷き詰めて均平化し、その上に配置されており、全体が不織布のような透水性シート3により覆われることで、貯留浸透槽1とされている。
3つの貯留浸透槽1は、この例で、最上位に積み上げられた貯水空間形成部材31における前記した箱列(凸部からなる列)32、32の間のX方向に延びる空間領域の向きが同じ方向となるようにして、地中に埋設されている。そして、隣接する各貯留浸透槽1同士は、双方の前記X方向に延びる空間領域のいずれかに接続する上位連通管4によって、互いの内部の空間が連通状態となるようにして接続されている。
第1の管理桝10は、地上に開放したマンホール口11を有し、底面12は貯留浸透槽1の底面近傍にまで達している。第1の管理桝10には、図示しない道路側溝からの溢流水が、図示しない流入口から流入する。第1の管理桝10は上部領域に雨水出口13を有し、該雨水出口13は、前記した貯留浸透槽1の最上流側の貯留浸透槽1aにおける最上位に積み上げられた貯水空間形成部材31における前記した箱列32、32の間のX方向に延びる空間領域に接続している。
第2の管理桝20は、第1の管理桝10と同じ形状であってよく、地上に開放したマンホール口21を有し、底面22は貯留浸透槽1の底面近傍にまで達している。第2の管理桝20は、その上部領域に、前記した貯留浸透槽1の最下流側の貯留浸透槽1cにおける最上位に積み上げられた貯水空間形成部材31における前記した箱列32、32の間のX方向に延びる空間領域に接続した雨水入口23を有しており、雨水入口23から最下流側の貯留浸透槽1c内の雨水が第2の管理桝20に流入する。第2の管理桝20内に流入した雨水は、図示しないオリフィスを備えた流出口から、河川等に排出される。
なお、図1では、3個の貯留浸透槽1を示したが、貯留浸透槽1の個数は任意である。また、図では、最上流側の貯留浸透槽1aに第1の管理桝10が接続し、最下流側の貯留浸透槽1cに第2の管理桝20が接続するものとしたが、複数個の貯留浸透槽1のいずれに第1の管理桝10が接続し、いずれに第2の管理桝20が接続するかも任意である。
図1に示す雨水流出抑制施設A1の雨水貯留時での状態を説明する。一時的に降雨量が多くなると、道路側溝からの雨水が第1の管理桝10内に流入する。第1の管理桝10内の水面レベルが雨水出口13に達すると、雨水は雨水出口13を通って、貯留浸透槽1a内に入り込む。第1の管理桝10において、底面12と雨水出口13とは上下方向に大きく離れており、第1の管理桝10の雨水出口13より下位の領域は沈砂部として機能することができる。そのために、貯留浸透槽1a内に流入する雨水は、雨水に混入している土砂等が除去された清浄な上澄み水となる。
貯留浸透槽1a内に流入した雨水は、積層された貯水空間形成部材31で形成される空間を下方に向けて流れ、貯留浸透槽1aの底面に達する。そして、次第に前記空間内に貯留される。貯留浸透槽1a内での雨水の移動と貯留を円滑にするために、貯留浸透槽1a内の空気を流入する雨水量と等量だけ、外部に排除する必要がある。本発明による雨水流出抑制施設A1では、隣接する槽同士は、その上部形成した上部連通管4によって連通した状態とされているので、貯留浸透槽1aから排除された空気は、上部連通管4を通って隣接する貯留浸透槽1b内に入り込む。以下、空気の送り出しが、隣接する貯留浸透槽1に順次伝わっていき、最後には、最下流側の貯留浸透槽1cに接続した雨水入口23を通って、第2の管理桝20に達し、大気に開放される。
一方、雨水は、次第に貯留浸透槽1a内に充満していき、貯留浸透槽1aが満杯となった時点で、上部連通管4を通って隣接する貯留浸透槽1b内に入り込む。そして、2つ目の貯留浸透槽1bを雨水で満たす。以下、雨水の流れは、隣接する貯留浸透槽1に順次伝わっていき、最後には、最下流側の貯留浸透槽1cを雨水で充満する。その状態で、さらに雨水が第1の管理桝10から貯留浸透槽1a内に流入する場合には、雨水は、最下流側の貯留浸透槽1cに取り付けた雨水入口23から第2の管理桝20に入り込み、図示しないオリフィスを備えた流出口から、河川等に排出される。
そのような貯留の過程で、それぞれの貯留浸透槽1内に貯留された雨水は、不織布のような透水性シート3を通って、徐々に地中に含浸していく。それにより、下流での急激な増水による河川の氾濫も防止することができる。
上記のように、本発明による雨水流出抑制施設A1では、槽内の空気を排出するために必要な地表に通じる通気孔を、各貯留浸透槽1ごとに形成することを要しない。そのために、貯留浸透槽1の施工がきわめて容易となるとともに、施工後に地表面を舗装するときに、必要な転圧作業を容易にかつ十分に行うことが可能となる。
図示しないが、本発明による雨水流出抑制施設は、流出桝として機能する第2の管理桝20を備えない雨水流出抑制施設であってもよい。その場合には、いずれか1つの貯留浸透槽1、好ましくは、雨水が貯留される順番が最後となる貯留浸透槽1にのみ、地表に通じる通気孔を形成することで、本発明の所期の目的を達成することができる。また、雨水流出抑制施設を構成するすべての貯留浸透槽1が、各槽の上部を連通する上部連通管4によって相互に接続されていることを条件に、貯留浸透槽1への雨水の流入口は、図1に示すように貯留浸透槽1の上部でなくてもよく、下部等、適宜の位置であってもよい。
図2は、本発明による雨水流出抑制施設の他の例を示す概略図である。この雨水流出抑制施設A2は、
(a)各貯留浸透槽1が、上記した上部連通管4に加えて、各貯留浸透層1の下部を連通する下部連通部材5によっても接続されている点、
(b)第1の管理桝10が、上部領域に形成した雨水出口13に加えて、下部領域に形成した第2の雨水出口14をさらに有し、該第2の雨水出口14は、最上流側の貯留浸透槽1aにおける最下位近傍に位置する貯水空間形成部材31における前記した箱列32、32の間のX方向に延びる空間領域に接続している点、および、
(c)第2の管理桝20が、上部領域に形成した雨水入口23に加えて、下部領域に形成した第2の雨水入口24をさらに有し、該第2の雨水入口24は、最下流側の貯留浸透槽1cにおける最下位近傍に位置する貯水空間形成部材31における前記した箱列32、32の間のX方向に延びる空間領域に接続している点、
の3点で、図1に示した雨水流出抑制施設A1と相違している。他の構成は同じであってよく、同じ部材には同じ符号を付している。
この雨水流出抑制施設A2では、第1の管理桝10内に流入した雨水は、第2の雨水出口14を通って、貯留浸透槽1a内に流入し、そこから、下部連通部材5を通って、順次、他の貯留浸透槽、すなわち、貯留浸透槽1b、貯留浸透槽1cへと流れていき、最後には、最下流側の貯留浸透槽1cに取り付けた第2の雨水入口24から第2の管理桝20に入り込み、図示しないオリフィスを備えた流出口から、河川等に排出される。流出口からの流出量を超える雨水は、各貯留浸透槽1a〜1c内に貯留され、次第に、地中に含浸していく。
貯留浸透槽1a〜1c内に雨水が貯留される過程で、各槽内の空気は各槽の上部を連通している上部連通管4を通り、最終的に、第1の管理桝10に形成した雨水出口13または第2の管理桝20に形成した雨水入口23を通って、第1の管理桝10または第2の管理桝20に達し、そこから、大気に開放される。したがって、この態様でも、各貯留浸透槽1a〜1cへの雨水の貯留は円滑に行われる。
なお、雨水流出抑制施設A2において、雨水出口13または雨水入口23のいずれか一方を省略してもよい。また、配置されるいずれか1つの貯留浸透槽1に地表に通じる通気孔を形成する場合には、雨水出口13または雨水入口23の双方を省力してもよい。その場合には、第2の管理桝20それ自体を省略することもできる。
図3は、本発明による雨水流出抑制施設のさらに他の例を示す概略図である。この雨水流出抑制施設A3は、第1の管理桝10に形成した第2の雨水出口14から第2の管理桝20に形成した第2の雨水入口24に亘るようにして、断面ほぼU字状をなす樋部材6が挿入されている点で、図2に示した雨水流出抑制施設A2と相違する。他の構成は同じであってよく、同じ部材には同じ符号を付している。
すなわち、雨水流出抑制施設A3では、前記樋部材6は、第1の管理桝10に形成した第2の雨水出口14、貯留浸透槽1aでの最下位近傍に位置する貯水空間形成部材31における前記した箱列32、32の間のX方向に延びる空間領域、下部連通部材5、貯留浸透槽1bでの前記したX方向に延びる空間領域、下部連通部材5、貯留浸透槽1cでの前記したX方向に延びる空間領域、および、第2の管理桝20に形成した第2の雨水出口24を連続的に通過するようにして、その内部に挿入されている。
この態様の雨水流出抑制施設A3では、雨水中の土砂等は、前記した樋部材6内をそのまま通過して、第2の管理桝20まで達することができるので、各貯留浸透槽1内に土砂等の沈殿が生じるのを効果的に阻止することができる。また、沈殿した場合でも、樋部材6内に高圧水を噴射することなどで、容易に沈殿物を除去することができる。樋部材6は、第1の管理桝10および第2の管理桝20の双方またはいずれか一方の内部空間にまで延長する延長部を有していてもよく、その場合には、洗浄用のノズルを貯留浸透槽1内に導入しやすくなる。
図4は、本発明による雨水流出抑制施設のさらに他の例を示す概略図であり、隣接する2つの貯留浸透槽1、1の接続部の状態を中心に示している。ここでは、前記した上位連通管4として、直管4aと直管4bとを自在継ぎ手管7で接続した上部連通管4cを用いている。自在継ぎ手管7とは、一方の直管4aの軸線方向に対して他方の直管4bの軸線方向が角度変更自在となるように2つの直管4a,4bを接続しうるものであり、それ自体は従来知られたものである。一例として、一方の直管4aに接続する側の部材の表面は球面部となっており、該球面部を外包する球面部を備えた部材側の端部が直管4bに接続するようになっているものが挙げられる。
この構造を持つ上部連通管4cを2つの貯留浸透槽1、1の接続部に備えることにより、2つの貯留浸透槽1、1は、直線的ではなく、自在継ぎ手管7が許容する範囲の角度を持って互いに接続することができる。したがって、図1に示す雨水流出抑制施設A1において、隣接する貯留浸透槽1、1間に配置する上部連通管4の全部または一部に、上記した上部連通管4cを配置することにより、複数個の貯留浸透槽1を道路の曲線に沿うようにして配置することが可能となる。
図2に示した雨水流出抑制施設A2の場合には、自在継ぎ手管7を備えた上部連通管4cを配置した貯留浸透槽1、1間における下部連通部材5として、図示しないが、同様な形状の自在継ぎ手管7を備えた下部連通部材5を用いることで、やはり、複数個の貯留浸透槽1を道路の曲線に沿うようにして配置することが可能となる。必要な場合には、第1の管理桝10および第2の管理桝20の雨水出口および雨水入口も自在継ぎ手管7を備えた構造のものとしてもよい。また、自在継ぎ手管7を備えた上部連通管4cに代えて、フレキシブルな部材からなる上部連通管4(または下部連通部材5)を用いるようにしてもよい。
A1〜A3…本発明による雨水流出抑制施設、
1(1a〜1a)…貯留浸透槽、
3…透水性シート、
4…上位連通管、
4c…自在継ぎ手管を備えた上部連通管、
5…下部連通部材、
6…断面ほぼU字状をなす樋部材、
7…自在継ぎ手管
10…流入桝として機能する第1の管理桝、
13…雨水出口、
14…第2の雨水出口、
20…流出桝として機能する第2の管理桝、
23…雨水入口、
24…第2の雨水入口。

Claims (4)

  1. 雨水が流入する貯留浸透槽を地中に備えた雨水流出抑制施設であって、2つ以上の貯留浸透槽を備えており、各槽は各槽の上部を連通する上部連通管によって接続されていることを特徴とする雨水流出抑制施設。
  2. 請求項1に記載の雨水流出抑制施設であって、隣接する貯留浸透槽同士が直線的ではなく角度を持って接続している部分を有しており、その部分において前記上部連通管はフレキシブルな部材であるか自在継ぎ手管を備えていることを特徴とする雨水流出抑制施設。
  3. 請求項1または2に記載の雨水流出抑制施設であって、各貯留浸透槽は各槽の下部を連通する下部連通部材によっても接続されていることを特徴とする雨水流出抑制施設。
  4. 請求項2に従属する請求項3に記載の雨水流出抑制施設であって、隣接する貯留浸透槽同士が直線的ではなく角度を持って接続している部分において、前記下部連通部材もフレキシブルな部材であるか自在継ぎ手管を備えていることを特徴とする雨水流出抑制施設。
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