JP2011173528A - 軌道回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】列車検知信号の連続性ばかりか断続性も的確に検出しうる軌道回路装置を実現
【解決手段】扛上カウンタ65の値が扛上時素対応閾値を上回ると列車不在線の判定を出し、落下カウンタ64の値が落下時素対応閾値を上回ると列車検知の判定を出し、落下時素対応閾値より小さな落下断続性閾値の回数以上に亘り連続して受信フレームデータEが列車無しを示したときには落下カウンタ64をクリアし、扛上時素対応閾値より小さな扛上断続性閾値の回数以上に亘り連続して受信フレームデータEが列車有りを示したときには扛上カウンタ65をクリアする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、鉄道分野における軌道回路装置に関し、詳しくは、列車の走行する軌道を区分けした何れかの区間に接続されて該当区間に列車検知信号(TD波)を流すことにより該当区間における列車の有無を検出する軌道回路装置に関する。
軌道回路装置には直流式と交流式とがあり(例えば非特許文献1参照)、交流のAF軌道回路では列車検知信号として商用周波数やその他の適宜な所定周波数の交流信号が用いられている(例えば特許文献1〜3参照)。
図3は、そのような従来の軌道回路装置について、本願発明の説明に役立つ部分を抽出したものであり、(a)が軌道回路装置20のブロック構成図、(b)が列車検知信号Aの波形例、(c)が列車検知信号Aのスペクトルである。
この軌道回路装置20の主たる役割は、列車10の走行する軌道が幾つかの区間11,12,13に区分けされていてそのうち区間12に接続されているとすれば接続先の区間12における列車10の有無を検知することであり、そのために、軌道回路装置20は、初期設定回路22やレベル落下扛上判定回路23を具備した論理部21と、信号発生回路31を具備していて列車検知信号Aを軌道の区間12へ送出する送信装置30と、レベル検出回路41を具備していて軌道の区間12から列車検知信号Aを受信してレベル信号B(判定基礎情報)を生成する受信装置40とを具えている。
この軌道回路装置20では、論理部21だけでなく、信号発生回路31やレベル検出回路41も、デジタル化されている。そのため、送信装置30は、信号発生回路31として、列車検知信号Aの原形となる正弦波状のキャリア波形をデジタル値で保持しているキャリア波形メモリ32と、そのメモリ32から読み出された波形値に応じてパルス幅変調信号を生成するパルス幅変調器33(PWM)を具備している。また、送信装置30は、パルス幅変調信号をアナログの列車検知信号Aに変換するために、例えばD級増幅回路からなる電力増幅器34と、高調波を除去して基本の搬送周波数foの交流成分だけを列車検知信号Aとして出力するローパスフィルタ35(LPF)を具備している。
送信装置30から出力された列車検知信号Aは、装置と外部との絶縁耐圧を確保するトランス36と、室外用の信号ケーブル37と、ケーブルと軌道との絶縁耐圧を確保するトランス38とを介して、軌道の区間12の一端部に送り込まれるようになっている。さらに、列車検知信号Aは、軌道の区間12に列車10が在線していなければ、軌道の区間12において一端側から他端側へ伝達され、軌道の区間12の他端部から、軌道とケーブルとの絶縁耐圧を確保するトランス48と、室外用のケーブル47と、外部と装置との絶縁耐圧を確保するトランス46を介して、受信装置40に届くようになっている。
なお、軌道の区間12に列車10が在線しているときには、列車10の車輪や車軸での短絡によって、軌道の区間12における列車検知信号Aの伝達が断たれるため、列車検知信号Aが受信装置40に届かないようにもなっている。
受信装置40は、伝達されて来た列車検知信号Aを受信してアナログからデジタルに変換するために、電力増幅器45(AMP)と、A/D変換器44(ADC)とを具備している。また、受信装置40は、レベル検出回路41として、デジタル化した列車検知信号Aから搬送周波数foの信号成分を抽出するバンドパスフィルタ43(BPF)と、その抽出信号のレベルを示すレベル信号Bを生成する整流器42とを具備している。
論理部21のレベル落下扛上判定回路23は、そのようなレベル信号Bから列車検知信号Cを生成して例えばCTCや連動装置といった上位装置の在線情報処理に供するものであり、具体的には、判定基礎情報としてのレベル信号Bが予め決定された所定レベルを上回っている時間が扛上時素を超えて連続すると列車検知信号Cの値を列車不在線状態にし、判定基礎情報としてのレベル信号Bが予め決定された所定レベルを下回っている時間が落下時素を超えて連続すると列車検知信号Cの値を列車検知状態にするようになっている。なお、列車運行上注意を要する列車検知側の落下時素は500msといった短時間に、そうでもない列車不在線側の扛上時素は1000ms〜1100msといった比較的長時間に、予め決められている。
論理部21の初期設定回路22は、必要な初期化を行うものであり、例えば、軌道の区間12の列車検知信号Aを他の区間11,13の列車検知信号から周波数弁別しうるよう、装置の新規設置時や交換調整時などに軌道回路装置20の列車検知信号Aについて周波数foが選定されていると、装置起動時に、周波数foの列車検知信号Aを生成するのに必要なデータ等を波形メモリ32に設定するとともに、受信した列車検知信号Aから周波数foの信号成分を抽出するのに必要なパラメータ等をバンドパスフィルタ43に設定するようになっている。
このような構成の軌道回路装置20は、軌道の区間12の両端部にケーブル37,47を介して接続され、動作電力を供給されると、キャリア波形メモリ32やバンドパスフィルタ43などが初期化されて、搬送周波数foの列車検知信号Aが送信装置30から軌道の区間12に送信される。そして、軌道の区間12に列車10が不在のときや軌道の区間12から出たときは、列車検知信号Aが十分な振幅を維持しながら受信装置40に届いて受信され、それを反映したレベル信号Bが所定レベルを上回るので、扛上時素経過後に列車検知信号Cが列車不在線状態になる。一方、軌道の区間12に列車10が進行して来たときは、列車10の車輪と車軸での軌道短絡により軌道の区間12において列車検知信号Aの伝達が断たれ、それを反映したレベル信号Bが所定レベルを下回るので、落下時素経過後に列車検知信号Cが列車検知状態になる。こうして列車の有無が随時検出される。
上述した基本構成の軌道回路装置20は正弦波状で周波数一定の単純な信号を列車検知信号Aとして用いるものであるが、軌道の区間を経由させて電文信号を送受信するようになった列車在線検知システムもある(例えば特許文献4参照)。この謂わば電文送受信方式では、共通化された複数の送受信装置と、データ伝送路を介して地上制御装置とを接続したシステム構成が採用されている。そして、地上制御装置にて個々の送信装置へ異なる電文を送出し、更にその電文にMSK変調を施してから軌道へ送出させるようになっている。また、受信装置は、電文を復調し、伝送路を介して地上制御装置に届けるようになっている。このような電文送受信方式は、送受信装置の共通化と列車検知機能の高度化を目的としたものであるが、送信装置毎に電文信号の情報内容を異ならせることが必要であり、列車の有無の判定タイミングが電文の送受信の完了後に限られるので落下時素や扛上時素の設定単位時間を電文送受信時間より短くすることができない。
また、デジタル変調方式の一種である狭帯域のFSK(Frequency Sift Keying)を列車検知信号Aに使用している軌道回路装置もある(例えば特許文献5参照)。この謂わばビット送受信方式では、変移周波数が2種(fo±2Hz)の交番信号が用いられる。そして、交番された変調波の相補性を受信側で照査することにより、ノイズによる誤動作なかでも列車在線を不在線とする不正扛上を防止しようとしている。変調波の相補性の照査の具体的内容は、明らかではないが、受信値が1ビット毎に替わることが多数ビットを含む所定時間に亘って連続するのを確認することと思われる。その場合、落下時素や扛上時素の設定単位時間を相補性照査信時間より短くすることができない。
特開2000−168554号公報 特開2005−262895号公報 特開2008−265626号公報 特開2002−225707号公報 特開2009−179214号公報
「鉄道電気技術者のための信号概論 信号シリーズ9 軌道回路」社団法人日本鉄道電気技術協会発行
ところで、軌道回路は、列車検知信号の送受信結果に基づく落下扛上判定(列車有無判定)処理に際して、落下状態(列車検知状態)や扛上状態(列車不在線状態)を安定して維持させる必要がある。安定した扛上状態(列車不在線状態)の維持には、列車運行の稼働率が望ましい高い値に確保される、という利点があるからであり、安定した落下状態(列車検知状態)の維持には、列車運行の安全性が高位に確保される、という利点があるからである。とはいえ、扛上状態(列車不在線状態)の過度な安定は、扛上から落下への円滑な状態遷移を妨げて、安全性を損ないかねない。また、落下状態(列車検知状態)の過度な安定は、落下から扛上への円滑な状態遷移を妨げて、稼働率を低下させかねない。
そのため、上記の二状態をバランスよく的確に判定し且つ安定的に維持することが必要となるのであるが、そのバランスには両状態の発現特性に加えて両状態の検出優先度の差違も影響するため、実現は単純でない。
そして、従来の軌道回路装置では、その実現のために、上述したように連続性検出用の時素を落下時素と扛上時素とに分けて個別設定可能にしているが、それに加えて、レベル信号の二値化に際して、ヒステリシス特性を持たせたりすることも行われている。
ところが、各時素で示された時間に亘って扛上状態(列車不在線状態)や落下状態(列車検知状態)が連続しているか否かを調べるという謂わば連続性検出手法にとどまる限り、扛上状態(列車不在線状態)が扛上時素より短時間だけ続き而も落下状態(列車検知状態)が落下時素より短時間だけ続くという断続状態を的確に仕分けることができない。
しかしながら、そのような断続状態は、近年問題となっている周波数変調性ノイズ特に交番性の特徴を持つノイズが軌道に乗ったときに発現しやすいと考えられるので、その断続状態を的確に仕分ける謂わば断続性検出手法の早急な実現が望まれる。
そこで、列車検知信号について連続性に加えて断続性まで的確に検出しうる軌道回路装置を実現することが技術的な課題となる。
本発明の軌道回路装置は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、軌道の該当区間に列車検知信号を送出する送信部と、前記区間から前記列車検知信号を受信してその受信信号から判定基礎情報を検出する受信部と、前記判定基礎情報に基づいて前記区間における列車の有無を判別する論理部とを備えた軌道回路装置において、前記論理部が、前記判定基礎情報が列車有りを示した回数を数え上げる落下カウンタと、前記判定基礎情報が列車無しを示した回数を数え上げる扛上カウンタとを具備していて、前記扛上カウンタの値が扛上時素対応閾値を上回ると列車不在線の判定を出し、前記落下カウンタの値が落下時素対応閾値を上回ると列車検知の判定を出し、前記落下時素対応閾値より小さな落下断続性閾値の回数以上に亘り連続して前記判定基礎情報が列車無しを示したときには前記落下カウンタをクリアし、前記扛上時素対応閾値より小さな扛上断続性閾値の回数以上に亘り連続して前記判定基礎情報が列車有りを示したときには扛上カウンタをクリアするようになっていることを特徴とする。
本発明の軌道回路装置は(解決手段2)、上記解決手段1のうち落下カウンタのクリア条件を残して扛上カウンタのクリア条件を省いたものであり、具体的には、軌道の該当区間に列車検知信号を送出する送信部と、前記区間から前記列車検知信号を受信してその受信信号から判定基礎情報を検出する受信部と、前記判定基礎情報に基づいて前記区間における列車の有無を判別する論理部とを備えた軌道回路装置において、前記論理部が、前記判定基礎情報が列車有りを示した回数を数え上げる落下カウンタと、前記判定基礎情報が列車無しを示した回数を数え上げる扛上カウンタとを具備していて、前記扛上カウンタの値が扛上時素対応閾値を上回ると列車不在線の判定を出し、前記落下カウンタの値が落下時素対応閾値を上回ると列車検知の判定を出し、前記落下時素対応閾値より小さな落下断続性閾値の回数以上に亘り連続して前記判定基礎情報が列車無しを示したときには前記落下カウンタをクリアするようになっていることを特徴とする。
本発明の軌道回路装置は(解決手段3)、上記解決手段1のうち落下カウンタのクリア条件を省いて扛上カウンタのクリア条件を残したものであり、具体的には、軌道の該当区間に列車検知信号を送出する送信部と、前記区間から前記列車検知信号を受信してその受信信号から判定基礎情報を検出する受信部と、前記判定基礎情報に基づいて前記区間における列車の有無を判別する論理部とを備えた軌道回路装置において、前記論理部が、前記判定基礎情報が列車有りを示した回数を数え上げる落下カウンタと、前記判定基礎情報が列車無しを示した回数を数え上げる扛上カウンタとを具備していて、前記扛上カウンタの値が扛上時素対応閾値を上回ると列車不在線の判定を出し、前記落下カウンタの値が落下時素対応閾値を上回ると列車検知の判定を出し、前記扛上時素対応閾値より小さな扛上断続性閾値の回数以上に亘り連続して前記判定基礎情報が列車有りを示したときには扛上カウンタをクリアするようになっていることを特徴とする。
また、本発明の軌道回路装置は(解決手段4)、上記解決手段1〜3の軌道回路装置であって、前記送信部が、複数ビットからなるビット列を単位フレームとする送信フレームデータで間断なく繰り返して搬送波を周波数変調することにより前記列車検知信号を発生するものであり、前記受信部が、前記受信信号から周波数復調にて再生したビット列から前記単位フレームの送受信時間より短いフレーム再生周期で複数ビットを抽出することにより受信フレームデータを生成してこれを前記判定基礎情報に含めるものであり、前記論理部が、前記単位フレームの送受信時間より短いフレーム判定周期で前記受信フレームデータを処理するものであることを特徴とする。
さらに、本発明の軌道回路装置は(解決手段5)、上記解決手段4の軌道回路装置であって、前記論理部が、前記受信フレームデータの処理に際し、個々のフレームデータについてフレーム単位でデータ値の妥当性を判定するのに加えて、複数のフレームデータに亘るデータ値の周期的な変化の妥当性も判定するようになっていることを特徴とする。
また、本発明の軌道回路装置は(解決手段6)、上記解決手段4,5の軌道回路装置であって、前記送信フレームデータが同値ビットの連続数の異なるビットパターンを含んでいることを特徴とする。
また、本発明の軌道回路装置は(解決手段7)、上記解決手段1を引用する上記解決手段4〜6の軌道回路装置であって、前記扛上断続性閾値が前記落下断続性閾値より小さい値に設定されていることを特徴とする。
このような本発明の軌道回路装置にあっては(解決手段1〜3)、落下カウンタと扛上カウンタを具備して列車有りの回数と列車無しの回数を個別に数え上げることで連続性検出用の時素を落下時素と扛上時素とに分けて個別設定可能にしているが、それに加え、落下時素対応閾値より小さな落下断続性閾値や,扛上時素対応閾値より小さな扛上断続性閾値も導入して、判定基礎情報が落下断続性閾値の回数以上に亘り連続して列車無しを示したときに落下カウンタをクリアし、判定基礎情報が扛上断続性閾値の回数以上に亘り連続して列車有りを示したときに扛上カウンタをクリアするようにしたことにより、時素対応閾値より小さな連続性が判別に反映することとなった一方で、断続性閾値より小さな連続性まで判別に影響するのは抑制されるので、連続性検出用だった時素の機能が連続性検出にとどまらず断続性まで検出しうるように拡張されることとなる。
したがって、この発明によれば、列車検知信号について連続性に加えて断続性まで的確に検出しうる軌道回路装置を実現することができる。
また(解決手段4)、既述した従来の列車検知性能向上策には一長一短があり、更なる改善の余地があると言える。すなわち、ビット送受信方式の場合、回路規模の増大を僅かなものに抑制しながらも或る程度の効果を得ることができるが、2種の周波数のみを使用しているため、近年問題となっている周波数変調性ノイズ特に交番性の特徴を持つノイズに弱く、そのようなノイズが軌道に乗ったときには不正落下も不正扛上も両方とも起こりうる可能性がある。また、狭帯域なFSKを使用しているため、相補性の照査の精度を高めるために相補性の照査時間を長くすると、細かな時素設定ができないので、精密な列車検知を行うことができなくなる。さらに、相補性をもって照査しているため、ビットエラー率(BER)の概念を導入しにくく、数値的に落下・扛上の稼働率を求めにくい。また、1ビット毎の処理となるため、複雑なビットパターンの照査理論が複雑になる。このような不満がビット送受信方式にある。
一方、電文送受信方式の場合、列車検知機能高度化の効果は高いが、原価や処理速度等に不満がある。すなわち、軌道への送受信が電文単位であるため、ビット単位に比べて送受信の時間が長いことから、列車検知の時間単位・周期が長くなるので、列車検知時素を細かく設定ができなくて、精密な列車検知を行うことができない。さらに、ビットエラー率が悪い環境では、電文の送受信時にフレーム同期が外れると電文全体が不正となることから、フレームエラー率を実用的な値まで下げるのが困難である。そのため、検出回路に同期検波などを採用することが必要なので、ハードウェア資源やソフトウェア資源を多く要することとなる。
そこで、上述したビット送受信方式と電文送受信方式の双方の利点を同時に享受することができるよう、耐ノイズ性に優れているうえ時素設定がきめ細かく行える軌道回路装置を安価に実現することが、更なる技術課題となる。
そして、本発明の軌道回路装置にあっては(解決手段4)、信号処理での使用実績が多くて安価に実現しうる周波数変調を採用したうえで、フレームデータを間断なく繰り返して送信するとともに受信側でもフレーム単位でデータ処理するようにしたことにより、耐ノイズ性が向上して、列車検知機能が既述の電文送受信方式に匹敵するほど高まる。また、受信側でのフレームデータ生成やその判定の周期が単位フレームの送受信時間より短いため、その周期を単位とする時素設定が、既述の電文送受信方式よりも既述のビット送受信方式に近づくので、きめ細かく行えることとなる。しかも、その具体化は例えばシフトレジスタを使用するといったことで簡便かつ安価に行える。
したがって、この発明によれば、列車検知信号について連続性に加えて断続性まで的確に検出でき而も耐ノイズ性に優れているうえ時素設定がきめ細かく行える軌道回路装置を実現することができる。
さらに、本発明の軌道回路装置にあっては(解決手段5)、フレームデータが間断なく繰り返し送受信されるのを利用して、電文送受信方式に似たフレーム単位でのデータ妥当性判定だけでなく、更に複数フレームに亘る周期性検出に基づく妥当性判定までも行うようにしたことにより、耐ノイズ性がより向上する。
また、本発明の軌道回路装置にあっては(解決手段6)、同値ビットの連続数の異なるビットパターンを送信フレームデータに含ませるようにしたことにより、周波数変調にて生成された列車検知信号が、そのスペクトルには片側の有効範囲の側波帯だけでも複数のピークの発現する信号になって、単純な交番性のノイズでは潰されない周波数成分を明確に保持するので、近年問題となっている周波数変調性ノイズにも高い確率で耐えることができる。
また、本発明の軌道回路装置にあっては(解決手段7)、フレーム単位での判定では複数ビットのうち1ビットでも違っていると列車検知の判定が出るため列車不在線より列車検知の判定が出やすいという傾向があるうえ、フレーム単位での判定を単位フレームの送受信時間より短い周期で行うとその傾向が強まり、その傾向が強すぎると扛上状態(列車不在線状態)を落下状態(列車検知状態)と見誤ることによる列車運行の稼働率の低下が無視できなくなってしまうところ、扛上断続性閾値を落下断続性閾値より小さくすることにより、簡便に、上記傾向が緩和されて、列車運行の稼働率が適度に確保される。
本発明の実施例1について、軌道回路装置の構造等を示し、(a)がブロック構成図、(b)が列車検知信号の波形例、(c)が列車検知信号のスペクトルである。 本発明の実施例2について、軌道回路装置の構造を示すブロック図である。 従来の軌道回路装置を示し、(a)がブロック構成図、(b)が列車検知信号の波形例、(c)が列車検知信号のスペクトルである。
このような本発明の軌道回路装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜2により説明する。
図1に示した実施例1は、上述した解決手段1〜7(出願当初の請求項1〜7)を具現化したものであり、図2に示した実施例2は、その変形例である。
なお、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、また、それらについて背景技術の欄で述べたことは以下の各実施例についても共通するので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
本発明の軌道回路装置の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が軌道回路装置60のブロック構成図、(b)が列車検知信号Aの波形例、(c)が列車検知信号Aのスペクトルである。
この図1(a)の軌道回路装置60は、既述した図3(a)の従来装置20と同様、軌道の該当区間12に列車検知信号Aを送出する送信部と、区間12から列車検知信号Aを受信してその受信信号から判定基礎情報を検出する受信部と、その判定基礎情報に基づいて区間12における列車10の有無を判別する論理部とを備えているが、以下に述べるように幾つかの点が改良されている。
すなわち(図1(a)参照)、軌道回路装置60が従来装置20と相違するのは、送信部としての送信装置30が送信装置70になった点と、受信部としての受信装置40が受信装置80になった点と、それに加えて論理部21が論理部61になった点である。
送信装置70が従来の送信装置30と相違するのは、信号発生回路31が信号発生回路71になった点であり、信号発生回路71が従来の信号発生回路31と相違するのは、フレームデータメモリ72と周波数変調器73(FM変調)が追加された点である。
受信装置80が従来の受信装置40と相違するのは、受信信号から判定基礎情報を検出する検出回路が拡張されて検出回路81になった点であり、検出回路81には、既述したように判定基礎情報の一つとしてレベル信号Bを生成するレベル検出回路41に加えて、もう一つの判定基礎情報として受信フレームデータEを生成するフレーム検出回路82が追加されている。
論理部61が従来の論理部21と相違するのは、単フレーム判定回路67とフレーム周期性検出回路66と扛上カウンタ65と落下カウンタ64と復調落下扛上判定回路63とを具備していて受信フレームデータEを処理する受信フレーム処理回路63〜67と、その受信フレーム処理回路63〜67の生成した列車検知信号Fとレベル落下扛上判定回路23の生成した列車検知信号Cとを統合して最終的な列車検知信号Gを生成する論理和演算回路62とが追加された点である。なお、軌道回路装置60も軌道回路装置20と同様に多くの回路部分がデジタル化されており、この軌道回路装置60では、論理部61と信号発生回路71と検出回路81が、何れも、FPGA(Field Programable Gate Array)や,DSP(Digital Signal Processor)で具現化されている。
フレームデータメモリ72は、複数ビットの不揮発性メモリからなり、送信フレームデータを保持している。送信フレームデータは、複数ビットからなるビット列であって、送信の単位フレームとされており、フレームデータメモリ72から読み出されて1ビットずつ周波数変調器73へシリアル転送される。そのシリアル転送は間断なく繰り返して行われるようになっている。
周波数変調器73は、キャリア波形メモリ32の波形データに基づいて生成された正弦波状の搬送波を、フレームデータメモリ72からシリアル転送された送信フレームデータで、周波数変調することによって、列車検知信号Aの原信号を生成し、この原信号をパルス幅変調器33に送出するようになっている。
送信フレームデータは、任意のビット列で良い訳でなく、同値ビットの連続数の異なるビットパターンを含んだビット列である。例えば、好適なものとしては、“010011”や,“01010011”(図1(b)参照),“01010011000111”,さらにはそれらを反転した“101100”や,“10101100”,“10101100111000”などが挙げられる。“01010100”や“11010010”も同値ビットの連続数の異なるビットパターンを含んでいるので使用可能であるが、前者は“0”と“1”の個数が等しくないのでノイズ耐性がビットにより非対称となる点で劣るため好適とまでは言えず、後者は“11”と“00”とが隣接していないのでスペクトル密度の分散性が良くないため好適とまでは言えない。
さらに、最適な送信フレームデータには、一巡循環値が総て異なるという性質、すなわち1ビットずつ循環させたとき一巡し終えるまで同じ値が発現しないという性質、も具わっている。例えば、8ビットのフレーム“01010011”の一巡循環値は、2進数と16進数とで示すと、“01010011”=「53」、 “10100110”=「A6」、 “01001101”=「4D」、 “10011010”=「9A」、 “00110101”=「35」、 “01101010”=「6A」、 “11010100”=「D4」、 “10101001”=「A9」となり、総て異なっている。
フレーム検出回路82は(図1(a)参照)、受信装置80に届いた列車検知信号Aからバンドパスフィルタ43で有効な周波数成分を抽出して生成した受信信号に周波数復調(FM復調)を施す周波数復調器83と、その復調信号を二値化することでビット列を再生して受信ビットデータDとするビット再生回路84と、受信ビットデータDをシリアルで入力してシリアル−パラレル変換を施すことにより受信フレームデータを生成するシフトレジスタ85(SR)と、シフトレジスタ85から受信フレームデータをパラレルで読み出して数フレームを一時蓄積する先入れ先出し方式のバッファ86とを具えている。
このフレーム検出回路82では、受信ビットデータDがビット再生回路84で1ビット再生される度に受信ビットデータDが1ビットずつシフトレジスタ85に入力されるとともに、その1ビット再生周期と同じか適宜な倍数のフレーム再生周期で受信フレームデータがシフトレジスタ85からバッファ86に転送されるので、1ビット送受信時間に1フレームの割合で受信フレームデータが得られる。また、その受信フレームデータとして、列車検知信号Aの送受信が正常であれば、送信フレームデータの一巡循環値が順次再生される。それが一時蓄積されたバッファ86のデータは受信フレームデータEとして単フレーム判定回路67へ送出されて判定基礎情報に加わる。その送出は、1フレームずつ行っても良く、数フレームずつ纏めて行っても良いが、上記のフレーム再生周期と同じ制約が課されていて、単位フレームの送受信時間より短い周期で行うようになっている。
単フレーム判定回路67は、受信フレームデータを判定基礎情報として処理するものであるが、その処理に際し、個々のフレームデータについてフレーム単位でデータ値の妥当性を判定するようになっている。具体的には、受信フレームデータEをフレーム検出回路82から受け取る度に、各々の受信フレームデータがフレームデータメモリ72の送信フレームデータの一巡循環値の何れかに一致しているか否かを調べて、どれかに一致していれば判定基礎情報が列車無し即ち扛上状態(列車不在線状態)を示していると判定し、どれにも一致していなければ判定基礎情報が列車有り即ち落下状態(列車検知状態)を示していると判定するようになっている。
フレーム周期性検出回路66は、単フレーム判定回路67で処理した受信フレームデータを単フレーム判定回路67から受け取って、それを判定基礎情報として処理するものであるが、その処理に際し、複数のフレームデータに亘るデータ値の周期的な変化の妥当性を判定するようになっている。具体的には、受信フレームデータを単フレーム判定回路67から受け取る度に、単フレーム判定回路67の判定結果が列車有り即ち落下状態(列車検知状態)であったときには受信フレームデータの内容を調べるまでもなく直ちにフレーム周期性検出回路66も判定基礎情報が列車有り即ち落下状態(列車検知状態)を示していると判定し、単フレーム判定回路67の判定結果が列車無し即ち扛上状態(列車不在線状態)であれば受信フレームデータの内容を調べて判別するようになっている。
すなわち、フレーム周期性検出回路66は、個々の受信フレームデータがフレーム単位では正常に受信できている場合、直前に受け取った受信フレームデータを一時記憶しておいて、その直前データと現在の受信フレームデータとの前後関係が、送信フレームデータの一巡循環値の並び順に合致しているか否かを調べて、合致していれば判定基礎情報が列車無し(OK)即ち扛上状態(列車不在線状態)を示しているとの判定を維持するが、合致していなければ単フレーム判定回路67の判定を覆して判定基礎情報が列車有り(NG)即ち落下状態(列車検知状態)を示していると判定し直すようになっている。
このようなフレーム周期性検出回路66と単フレーム判定回路67とによって、論理部61は、判定基礎情報としての受信フレームデータの処理に際し、個々のフレームデータについてフレーム単位でデータ値の妥当性を判定するのに加えて、複数のフレームデータに亘るデータ値の周期的な変化の妥当性も判定するものとなっている。また、そのフレーム判定周期についても、上記のフレーム再生周期と同じ制約が課されるが、例えば受信フレームデータEを受け取る度に処理するだけで、単位フレームの送受信時間より短い周期で受信フレームデータが処理されることとなる。
扛上カウンタ65は、フレーム周期性検出回路66から列車無し(OK)即ち扛上状態(列車不在線状態)の判定が出る度にその回数を数え上げるインクリメンタルカウンタであり、そのカウント値のクリアは復調落下扛上判定回路63がするようになっている。
落下カウンタ64は、フレーム周期性検出回路66から列車有り(NG)即ち落下状態(列車検知状態)の判定が出る度にその回数を数え上げるインクリメンタルカウンタであり、やはりカウント値のクリアは復調落下扛上判定回路63がするようになっている。
復調落下扛上判定回路63は、落下カウンタ64と扛上カウンタ65のカウント値に基づいて列車検知信号Fを生成するものであり、扛上カウンタ65の値が扛上時素対応閾値を上回ると列車不在線の判定を出して列車検知信号Fの値を列車不在線の状態にし、落下カウンタ64の値が落下時素対応閾値を上回ると列車検知の判定を出して列車検知信号Fの値を列車検知の状態にする。さらに、落下時素対応閾値に加えてそれより値の小さい落下断続性閾値も参照していて、フレーム周期性検出回路66から列車無し(OK)即ち扛上状態(列車不在線状態)の判定が落下断続性閾値の回数以上に亘り連続して出たときには落下カウンタ64をクリアしてそのカウント値をゼロに戻すようになっている。
また、復調落下扛上判定回路63は、扛上時素対応閾値に加えてそれより値の小さい扛上断続性閾値も参照していて、フレーム周期性検出回路66から列車有り(NG)即ち落下状態(列車検知状態)の判定が扛上断続性閾値の回数以上に亘り連続して出たときには扛上カウンタ65をクリアしてそのカウント値をゼロに戻すようになっている。
レベル落下扛上判定回路23ではその落下時素や扛上時素が既述したよう500msや1000ms〜1100msと予め決められているが、レベル落下扛上判定回路23に併設されてそれを補強する立場の受信フレーム処理回路63〜67では、落下時素は同じ500msに設定するのが良いが、扛上時素は短めの例えば800msに設定される。
そのような時素を1ビット送受信時間で割って算出した整数値が時素対応閾値に選定されるが、落下断続性閾値には1以上であって落下時素対応閾値より小さい値が選定され、扛上断続性閾値には1以上であって扛上時素対応閾値より小さい値が選定され、更に扛上断続性閾値が落下断続性閾値より小さい値になるような選定がなされている。
論理和演算回路62は、列車検知信号Cと列車検知信号Fとから論理和にて列車検知信号Gを生成するものであり、列車検知信号C,Fの何れか一方又は双方が落下状態(列車検知状態)のときには列車検知信号Gを落下状態(列車検知状態)にし、列車検知信号C,Fが双方とも扛上状態(列車不在線状態)のときだけ列車検知信号Gを扛上状態(列車不在線状態)にするようになっている。
この実施例1の軌道回路装置60について、その使用態様及び動作を説明する。
軌道回路装置60の設置時には、送信装置70がトランス36とケーブル37とトランス38を介して軌道の区間12の一端部に接続されるとともに、受信装置80がトランス46とケーブル47とトランス48を介して軌道の区間12の他端部に接続される。
そして、軌道回路装置60が起動されると、論理部61では落下カウンタ64や扛上カウンタ65がクリアされ、論理部61の初期設定回路22による初期化によって、他の区間と周波数弁別可能な搬送周波数foの正弦波の波形データがキャリア波形メモリ32に設定され、下限周波数faと上限周波数fbとがバンドパスフィルタ43に設定される。その上下限周波数fa,fbは(図1(c)参照)、搬送周波数foを中心として列車検知信号Aの有効な側波帯を含むように決定されている。
初期化終了後は、送信装置70の信号発生回路71において、キャリア波形メモリ32の波形データに基づいて正弦波状の搬送波が生成されるとともに、それと並行してフレームデータメモリ72から送信フレームデータが間断なく繰り返して読み出され、周波数変調器73によって搬送波が送信フレームデータで周波数変調される。そして、それが電力増幅器34とローパスフィルタ35とケーブル等36〜38によって列車検知信号Aとして軌道の区間12に送出される。
搬送波の搬送周波数foが例えば5000Hzで、周波数変移が16Hzで、送信フレームデータが8ビットの“01010011”=「53」で(図1(b)参照)、ビットレートが64bpsとすると、列車検知信号Aに関する1ビット送受信時間は15.625msになり、単位フレームの送受信時間は125msになる。これは、復調落下扛上判定回路63の落下時素500msや扛上時素800msに比べて、数分の1でしかなく、十分に短い。また(図1(c)参照)、列車検知信号Aの側波帯には有効なピークが片側でも多数個が発現する。これは送信フレームデータにビットパターン“01”とビットパターン“0011”とが含まれており、両者で同値ビットの連続数が異なるからである。
列車検知信号Aは、従来同様、軌道の区間12に列車10が進行していると、その車輪や車軸でのレール短絡によって信号伝達が断たれて、軌道の区間12の他端部までほとんど届かないが、軌道の区間12から列車10が進出しているときには、軌道の区間12の他端部まで大振幅で届き、ケーブル等46〜48を介して受信装置80に受信される。受信装置80で、列車検知信号Aの受信信号は、電力増幅器45とA/D変換器44によってアナログ信号からデジタル信号に変換されて検出回路81に入力され、レベル検出回路41のレベル検出によって、判定基礎情報の一つとしてのレベル信号Bが生成される。
そして、論理部61では、レベル落下扛上判定回路23によって既述のようにしてレベル信号Bから列車検知信号Cが生成される。レベル信号Bの生成も、列車検知信号Cの生成も、従来同様、列車検知信号Aを受信しながら随時行われる。
また、受信装置80の検出回路81では、レベル検出と並行して、フレーム検出回路82によるフレーム検出の処理も行われる。このフレーム検出も、やはり列車検知信号Aを受信しながら行われるが、1ビット送受信時間15.625msかその整数倍の周期であって単位フレームの送受信時間125msより短い時間の周期で行われる。
詳述すると、列車検知信号Aの受信信号からバンドパスフィルタ43で有効周波数成分が抽出され、それに周波数復調器83で周波数復調が施されてから更にビット再生回路84で二値化され、このビット再生によって受信ビットデータDが生成され、受信ビットデータDが1ビットの再生の度にシフトレジスタ85によってシリアル−パラレル変換されて、送信フレームデータが得られる。このデータが、バッファ86に先入れ先出し方式で一時保持され、単位フレームの送受信時間125msより短い周期たとえば3ビット送受信時間46.875msで3フレームずつ受信フレームデータEとして論理部61の単フレーム判定回路67に転送される。
受信フレームデータEは、送信フレームデータ“01010011”が正常に受信できたときにはその一巡循環値の繰り返しとなり、16進数で示すと、53、A6、4D、9A、35、6A、D4、A9、53、A6、…となる。そして、個々のフレームデータについて単フレーム判定回路67によってフレーム単位でデータ値の妥当性が判定され、更に複数のフレームデータに亘るデータ値の周期的な変化の妥当性がフレーム周期性検出回路66によって判定され、何れも妥当であったときだけ、判定基礎情報が列車無し(OK)即ち扛上状態(列車不在線状態)を示しているとの判定が出されて、扛上カウンタ65のカウント値が+1される。
これに対し、何れか一方でも妥当でなければ、判定基礎情報が列車有り(NG)即ち落下状態(列車検知状態)を示しているとの判定が出されて落下カウンタ64のカウント値が+1される。このようなフレーム単位での判別と判定結果の計数も3ビット送受信時間46.875ms毎に3フレームずつ続けて処理されるので、その3ビット送受信時間46.875msが復調落下扛上判定回路63の落下時素や扛上時素の実質的な時素設定単位時間ということになる。これは単位フレーム送受信時間の125msより可成り短い。なお、バッファ86から単フレーム判定回路67への受信フレームデータEの転送を一フレーム再生する度に行うことにすれば、時素設定単位時間がもっと更に短い1ビット送受信時間15.625msになり、最もきめ細かく時素を設定することができる。
そして、落下カウンタ64のカウント値が落下時素対応閾値を上回る復調落下扛上判定回路63によって列車検知信号Fが列車検知の状態にされ、扛上カウンタ65のカウント値が扛上時素対応閾値を上回ると復調落下扛上判定回路63によって列車検知信号Fの値が列車不在線の状態にされるが、単調にカウント値が増加する訳でなく、受信フレームデータEについて列車無し(OK)即ち扛上状態(列車不在線状態)の判定が落下断続性閾値の回数以上に亘り連続して出たときには落下カウンタ64のカウント値がゼロに戻され、受信フレームデータEについて列車有り(NG)即ち落下状態(列車検知状態)の判定が扛上断続性閾値の回数以上に亘り連続して出たときには扛上カウンタ65のカウント値をゼロに戻される。
こうして、もう一つの判定基礎情報として列車検知信号Fが生成され、この列車検知信号Fと上述したレベル信号Bとから論理和演算回路62の演算によって最終的な列車検知信号Gが生成される。
そして、このような信号処理が軌道回路装置60では装置の起動から停止まで繰り返されて、軌道の区間12を介して列車検知信号Aの送受信が行われ、列車検知信号Aの受信信号に基づいてレベル検出による列車検知とフレーム判定による列車検知が行われる。
すなわち、軌道の区間12から列車10が進出しているときには、既述したように列車検知信号Aが送信装置70から受信装置80に伝達されるため、レベル信号Bの値が所定値より大きくなって、列車検知信号Cが列車無しを示すとともに、受信フレームデータEも妥当な状態が続いて、列車検知信号Fも列車無しを示すので、列車検知信号Gは的確に列車無しを示すこととなる。これに対し、列車10が軌道の区間12に進入したときには、既述したように列車検知信号Aの伝達が断たれるため、過大なノイズが無ければ、レベル信号Bの値が所定値より低くなって、列車検知信号Cが列車有りを示すとともに、受信フレームデータEも妥当でなくなって、列車検知信号Fも列車有りを示すので、列車検知信号Gは的確に列車有りを示すこととなる。
また、列車10が軌道の区間12に進入していて列車検知信号Aの伝達が断たれていても、列車検知信号Aに匹敵するかそれを超えるレベルの大きなノイズが軌道の区間12に乗った場合は、そのノイズに感応してレベル信号Bの値が所定値より大きくなって、列車検知信号Cが列車無しを示してしまうが、ノイズが例え近年問題となっている交番性の周波数変調性ノイズであったとしても、スペクトルに片側の側波帯だけでも有効なピークが複数存在する列車検知信号A(図1(c)参照)とノイズとが扛上時素以上の時間に亘って誤判定され続けるほど一致する確率は極めて小さいので、受信フレームデータEが妥当でなくなって、列車検知信号Fは列車有りを示すので、列車検知信号Gは的確に列車有りを示すこととなる。そして、これによって列車運行の安全性が飛躍的に高まる。
さらに、軌道の区間12から列車10が進出しているときには列車検知信号Aが送信装置70から受信装置80に伝達されるが、その信号波形を乱すようなノイズが乗った場合、波形が乱れてもレベルが維持されていれば、レベル信号Bの値が所定値より大きくなって、列車検知信号Cは列車無しを示すが、列車検知信号Aの波形が乱れると、その受信信号に不所望なビット化け・ビット値の反転が生じて、受信フレームデータEの妥当性が損なわれるので、列車検知信号Fは列車有りを示し、そのため列車検知信号Gが誤って列車有りを示すこととなる。この誤判定は、安全側なので致命的ではないが、列車運行の稼働率を低下させるので好ましくなく、以下に述べるようにして多くが回避される。
すなわち、落下カウンタ64のカウント値は、それが落下時素対応閾値に達する前に、落下断続性閾値の回数以上に亘り連続して受信フレームデータEが妥当であれば(OK)、ゼロに戻される。また、扛上カウンタ65のカウント値は、それが扛上時素対応閾値に達する前に、扛上断続性閾値の回数以上に亘り連続して受信フレームデータEが妥当でなければ(NG)、ゼロに戻される。しかも、そのようなカウントに関して、扛上断続性閾値が落下断続性閾値より小さいという条件が課されている。そのため、列車検知信号Aの受信信号に不所望なビット化け・ビット値の反転が生じても、その頻度が大きくなければ、受信フレームデータEの妥当性が維持されるのである。
数値例で説明するため、扛上時素対応閾値が“48”で、扛上断続性閾値が“1”で、落下時素対応閾値が“48”で、落下断続性閾値が“16”であるとする。また、単フレーム判定回路67とフレーム周期性検出回路66による判定の結果が妥当(OK)なときを○で示し、妥当でない不当(NG)のときを×で示す。
そして、○…○×…×○…○×…×という判定が出たとすると、ノイズの無い基本状態では、それぞれの○…○や×…×が48個以上の連なりになるので、○×から48フレーム後に列車検知信号Fが落下状態(列車検知状態)になり、×○から48フレーム後に列車検知信号Fが扛上状態(列車不在線状態)になる。
また、細切れであっても短期間に繰り返して不当(NG)の判定が出たとき、例えば○○○×○○○×○○○○×○○○×○○○×○○○×○○○○○×○○○×○○○×○○○×○○×○○○×○○○×○○○○×○○○×○○○○×○○○○○○×…のようなときには、落下カウンタ64のカウント値がクリアされずに増加して、やがて列車検知信号Fが落下状態(列車検知状態)になる。このような断続性では安全性が重視される。
これに対し、列車検知信号Fが扛上状態(列車不在線状態)になっているときに、不当(NG)の判定が飛び飛びに出た場合、例えば○○○×××○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○××○○○×○○○○○○○○○○○○○○○○○○×○○○○××○○○○○○…のような場合には、落下カウンタ64のカウント値がときどきクリアされて落下時素対応閾値まで増加しきれないので、列車検知信号Fが落下状態(列車検知状態)にならない。このような断続性では稼働率の確保が図られる。
図2にブロック構成図を示した軌道回路装置90が上述した実施例1の軌道回路装置60と相違するのは論理部61が改造されて論理部91になった点であり、論理部91が論理部61と相違するのは、初期設定回路22が機能拡張されて初期設定回路92になった点と、レベル落下扛上判定回路23が連続性検出に加えて断続性検出も行うレベル信号処理回路93〜96になっている点である。
初期設定回路92は、初期化時に、上述した初期設定回路22と同じ処理を行うのに加えて、送信フレームデータの設定も行うようになっている。その設定先は、フレームデータメモリ72と単フレーム判定回路67であり、単フレーム判定回路67への設定値はフレーム周期性検出回路66も参照するようになっている。初期設定回路92への送信フレームデータの入力は、例えば8ビットのDIPスイッチを用いたり一時接続の調整治具を用いて必要時だけ行われ、定常状態では同じ値の送信フレームデータが繰り返し使用される。軌道の区間12と他の区間11,13との間での信号切り分けはキャリア波形メモリ32とバンドパスフィルタ43による周波数弁別で行われるので、送信フレームデータは他の区間の装置と同じでも良く異なっていても良い。そのため、送信フレームデータの変更は、軌道の区間12に乗るノイズに対する耐性に応じて行うことができる。
レベル信号処理回路93〜96は、レベル信号Bの振幅レベルの適否を所定周期で判定するレベル判定回路96と、レベル判定回路96からレベル良好(OK)の判定が出る度にその回数を数え上げる扛上カウンタ95と、レベル判定回路96からレベル不足(NG)の判定が出る度にその回数を数え上げる落下カウンタ94と、両カウンタ94,95のカウント値に基づいて列車検知信号Cを生成するレベル落下扛上判定回路93とを具えている。レベル判定回路96によるレベル判定の周期は、単フレーム判定回路67と同じ125msでも良く、他の時間長であっても良い。
レベル落下扛上判定回路93は、復調落下扛上判定回路63と同様、扛上カウンタ95の値が扛上時素対応閾値を上回ると列車不在線の判定を出して列車検知信号Cの値を列車不在線の状態にし、落下カウンタ94の値が落下時素対応閾値を上回ると列車検知の判定を出して列車検知信号Cの値を列車検知の状態にする。さらに、落下時素対応閾値に加えてそれより値の小さい落下断続性閾値も参照していて、レベル判定回路96からレベル良好(OK)の判定が落下断続性閾値の回数以上に亘り連続して出たときには落下カウンタ94をクリアしてそのカウント値をゼロに戻すようになっている。
また、レベル落下扛上判定回路93は、扛上時素対応閾値に加えてそれより値の小さい扛上断続性閾値も参照していて、レベル判定回路96からレベル不足(NG)の判定が扛上断続性閾値の回数以上に亘り連続して出たときには扛上カウンタ95をクリアしてそのカウント値をゼロに戻すようになっている。
レベル落下扛上判定回路93ではその落下時素や扛上時素がレベル落下扛上判定回路23のそれと同じく500msや1000ms〜1100msに定められ、そのような時素をレベル判定周期で割って算出した整数値が時素対応閾値に選定されるが、落下断続性閾値には1以上であって落下時素対応閾値より小さい値が選定され、扛上断続性閾値には1以上であって扛上時素対応閾値より小さい値が選定される。
この場合、フレーム単位での判定に加えてレベル判定についても連続性にとどまらず断続性まで反映した判定手法が適用されるので、断続的なノイズに対する耐性が高まる。なお、レベル判定では、フレーム単位での判定ほど列車検知判定の出やすい傾向が強い訳ではないことから、扛上断続性閾値を落下断続性閾値より小さくすることは重要でないので、扛上断続性閾値と落下断続性閾値の大小は安全性と稼働率の兼ね合いに応じて決まることとなる。
[その他]
上記実施例では軌道回路装置60,90が論理部61,91と送信装置70と受信装置80の3ユニットに分かれていたが、このユニット分けは本願発明の実施に必須でなく、1ユニットや2ユニットに纏めても良く、あるいは4ユニット以上に細分しても良い。
10…列車、11,12,13…軌道の区間、
20…軌道回路装置、21…論理部、
22…初期設定回路、23…レベル落下扛上判定回路、
30…送信装置(送信部)、31…信号発生回路、
32…キャリア波形メモリ、33…パルス幅変調器(PWM)、
34…電力増幅器(AMP)、35…ローパスフィルタ(LPF)、
36…トランス(MT)、37…ケーブル、38…トランス(MT)、
40…受信装置(受信部)、41…レベル検出回路、
42…整流器、43…バンドパスフィルタ(BPF)、
44…A/D変換器(ADC)、45…電力増幅器(AMP)、
46…トランス(MT)、47…ケーブル、48…トランス(MT)、
60…軌道回路装置、
61…論理部、62…論理和演算回路、
63…復調落下扛上判定回路、64…落下カウンタ、65…扛上カウンタ、
66…フレーム周期性検出回路、67…単フレーム判定回路、
70…送信装置(送信部)、71…信号発生回路、
72…フレームデータメモリ、73…周波数変調器(FM)、
80…受信装置(受信部)、81…検出回路、
82…フレーム検出回路、83…周波数復調器(FM)、
84…ビット再生回路、85…シフトレジスタ(SR)、86…バッファ、
90…軌道回路装置、
91…論理部、92…初期設定回路、
93…レベル落下扛上判定回路、94…落下カウンタ、
95…扛上カウンタ、96…レベル判定回路

Claims (7)

  1. 軌道の該当区間に列車検知信号を送出する送信部と、前記区間から前記列車検知信号を受信してその受信信号から判定基礎情報を検出する受信部と、前記判定基礎情報に基づいて前記区間における列車の有無を判別する論理部とを備えた軌道回路装置において、前記論理部が、前記判定基礎情報が列車有りを示した回数を数え上げる落下カウンタと、前記判定基礎情報が列車無しを示した回数を数え上げる扛上カウンタとを具備していて、前記扛上カウンタの値が扛上時素対応閾値を上回ると列車不在線の判定を出し、前記落下カウンタの値が落下時素対応閾値を上回ると列車検知の判定を出し、前記落下時素対応閾値より小さな落下断続性閾値の回数以上に亘り連続して前記判定基礎情報が列車無しを示したときには前記落下カウンタをクリアし、前記扛上時素対応閾値より小さな扛上断続性閾値の回数以上に亘り連続して前記判定基礎情報が列車有りを示したときには扛上カウンタをクリアするようになっていることを特徴とする軌道回路装置。
  2. 軌道の該当区間に列車検知信号を送出する送信部と、前記区間から前記列車検知信号を受信してその受信信号から判定基礎情報を検出する受信部と、前記判定基礎情報に基づいて前記区間における列車の有無を判別する論理部とを備えた軌道回路装置において、前記論理部が、前記判定基礎情報が列車有りを示した回数を数え上げる落下カウンタと、前記判定基礎情報が列車無しを示した回数を数え上げる扛上カウンタとを具備していて、前記扛上カウンタの値が扛上時素対応閾値を上回ると列車不在線の判定を出し、前記落下カウンタの値が落下時素対応閾値を上回ると列車検知の判定を出し、前記落下時素対応閾値より小さな落下断続性閾値の回数以上に亘り連続して前記判定基礎情報が列車無しを示したときには前記落下カウンタをクリアするようになっていることを特徴とする軌道回路装置。
  3. 軌道の該当区間に列車検知信号を送出する送信部と、前記区間から前記列車検知信号を受信してその受信信号から判定基礎情報を検出する受信部と、前記判定基礎情報に基づいて前記区間における列車の有無を判別する論理部とを備えた軌道回路装置において、前記論理部が、前記判定基礎情報が列車有りを示した回数を数え上げる落下カウンタと、前記判定基礎情報が列車無しを示した回数を数え上げる扛上カウンタとを具備していて、前記扛上カウンタの値が扛上時素対応閾値を上回ると列車不在線の判定を出し、前記落下カウンタの値が落下時素対応閾値を上回ると列車検知の判定を出し、前記扛上時素対応閾値より小さな扛上断続性閾値の回数以上に亘り連続して前記判定基礎情報が列車有りを示したときには扛上カウンタをクリアするようになっていることを特徴とする軌道回路装置。
  4. 前記送信部が、複数ビットからなるビット列を単位フレームとする送信フレームデータで間断なく繰り返して搬送波を周波数変調することにより前記列車検知信号を発生するものであり、前記受信部が、前記受信信号から周波数復調にて再生したビット列から前記単位フレームの送受信時間より短いフレーム再生周期で複数ビットを抽出することにより受信フレームデータを生成してこれを前記判定基礎情報に含めるものであり、前記論理部が、前記単位フレームの送受信時間より短いフレーム判定周期で前記受信フレームデータを処理するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された軌道回路装置。
  5. 前記論理部が、前記受信フレームデータの処理に際し、個々のフレームデータについてフレーム単位でデータ値の妥当性を判定するのに加えて、複数のフレームデータに亘るデータ値の周期的な変化の妥当性も判定するようになっていることを特徴とする請求項4記載の軌道回路装置。
  6. 上記解決手段4,5の軌道回路装置であって、前記送信フレームデータが同値ビットの連続数の異なるビットパターンを含んでいることを特徴とする請求項4又は至請求項5に記載された軌道回路装置。
  7. 前記扛上断続性閾値が前記落下断続性閾値より小さい値に設定されていることを特徴とする請求項1と請求項4乃至請求項6の何れかとに記載された軌道回路装置。
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