JP2011172498A - 小害獣自動撃退装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】厨房などの家屋内に侵入するネズミをはじめとする小害獣に対して、複数の威嚇手段を利用してストレスを与えることにより撃退する小害獣自動撃退装置を提供する。
【解決手段】小害獣自動撃退装置1の筐体2に、小害獣の接近を感知する小害獣感知センサー3と、この小害獣感知センサー3から送信される感知信号をトリガとして発光する発光部4と、この感知信号をトリガとして駆動手段によって往復運動を行う1本以上のアーム6と、アーム6の先端部に設けられ、設置面に打撃を与えるパドル5とを具備する。発光部4の点滅と、パドル5が設置面を叩いたときの音及び振動と、アーム6及びパドル5の動きの4種類の威嚇手段が相まって小害獣に恐怖感とストレスを与え、撃退効果を発揮する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として厨房などの家屋内に侵入するネズミをはじめとする小害獣に複数の威嚇手段によってストレスを与え、撃退する小害獣自動撃退装置に関する。
ネズミは病原体などの媒介となることから家屋内、特に食物を扱う飲食店の厨房や食品工場では侵入を防止することが強く望まれる。そのため、殺鼠剤等を設置・投与したり、粘着性のある物質を塗布したシートを出没場所に置いてネズミを捕獲したりする方法が試みられていた。しかし、ネズミの死骸、死臭を処理しなくてはならず、また殺鼠剤の使用は人体にも、強弱はあれ有害であった。
このような問題に鑑み、ネズミを捕獲するのではなく、何らかの手段によってネズミを威嚇し、侵入を防止する方法が模索されてきた。
ところで、ネズミは本来臆病な動物であり、この臆病な小動物が危険から自分の身を守る唯一の方法は、周囲に警戒を怠ることなく神経を常に張り巡らせながら行動することである。
そこで従来のネズミを捕獲する方法に代わり、この「臆病で警戒心が強い」という習性を逆に利用してネズミを撃退する試みが追求されてきた。すなわち、ネズミの敏感な神経に過度な刺激を与え、ネズミをストレス状態に追い込み、逃げ出すようにしむけるのである。
このタイプの方法では、ネズミを追い払うための手段として音や光を利用することが多い。しかし、音だけ、光だけといった単一の手段では撃退効果が長続きしない。
なぜなら、ネズミは安心感を得るため、異物がどこまで安全で、どの程度危険なのか見極めるという学習を常に行っているので、単一な撃退機能しかないならば、知能の高いネズミは学習し、容易にこれを無力化してしまうからである。
そこで、複数の手段を併用して撃退効果を維持させる試みが多数提案され始めた。例えば特許文献1や特許文献2である。
特許文献1は、光と音を併用し、効率的にネズミを撃退しようとする。特許文献2は、小害獣全般を対象としている装置であり、光と音と振動を併用する。
このように、光と音、あるいは光と音と振動という複合的な手段を利用すれば、ネズミをはじめとする小害獣の学習能力を鈍らせ、撃退効果を継続させることが、より期待される。
特開2008−35793号公報 実用新案登録第3128756号公報
ところで、ネズミは臆病さゆえに光(明るさ)や音に対して警戒を示すが、それにもまして視野に動きがあるものを認めたときに最も敏感かつ直接的に反応する。これは動視といって生物一般に備わっている能力であり、この能力により獲物を攻撃したり、敵の攻撃から身を守ったりする。つまりこの能力は生存のためにきわめて重要なものであり、周囲の動きに対して鈍感になるということは死を意味するのである。だから生物は一般に、動きに対してはなかなか学習しない、あるいは学習してもその効果を持続させないと言われている。特にネズミのように生態系の底辺に位置する動物はその傾向が強く、このことは本発明者の長期にわたるネズミの習性の観察からも裏付けられている。従ってネズミを威嚇して撃退するために、動きのあるものを見せつけ、さらに音や光で補強するということは、ネズミの学習行動を撹乱させ、ひいては学習をさせないという点で理に適ったことである。
しかしながら、特許文献1は、この最も効果的な手段を欠いており、音と光のみで威嚇し撃退しようとしている。また、特許文献2では、音と振動とを発生させる仕組みが装置内部に設けられている。そのため、特許文献2の装置では、ネズミに動きのあるものを見せつけることができず、視覚による威嚇を与えることができない。
したがって、特許文献1および2の装置はいずれもネズミ撃退の効果を十分に発揮しうるとは言いがたい。
このような問題点に鑑み本発明は、視覚的な怖さも含む複合的な威嚇手段を備えて撃退効果を持続させることによって、ネズミの侵入を効果的に防ぎ、厨房などを衛生的に保つことを目的とする。
なお、この明細書では代表的な小害獣であるネズミを念頭においた記述をするが、ネズミに限らず、ハクビシンや猫などの小害獣全般に本発明の装置は撃退効果を発揮する。
上記の目的を達成するために、本発明の小害獣自動撃退装置は、
小害獣の接近を感知する小害獣感知センサーと、
この小害獣感知センサーから送信される感知信号をトリガとして発光する発光部と、
前記感知信号をトリガとして駆動手段によって往復運動を行う1本以上のアームと、アームの先端部に設けられ、設置面に打撃を与えるパドルと
を具備することを特徴とする。
これにより、本発明の装置が設置されている場所に侵入したネズミをはじめとする小害獣は、発光部による光と、アームとパドルの往復運動と、パドルが装置の設置面を叩くときに発生する音と振動とによって威嚇される。しかも、センサーを利用しているので小害獣は不意打ち的に威嚇される。動物はこの「不意打ち」に慣れることはあまりないが、特にネズミのように敏捷性を武器にしている小動物には、強いストレスを与えることができる。
本発明の小害獣自動撃退装置において、小害獣感知センサーとして小害獣の体温を感知するセンサー、あるいは前記小害獣感知センサーの用途として差分監視カメラを用いるとよい。
また、本発明の小害獣自動撃退装置において、前記小害獣感知センサーが小害獣を感知してからの経過時間を取得するタイマーを備え、所定時間が経過したときに前記発光部および前記アームの動作を停止するとよい。
これにより、小害獣を追い払うという目的から必要な時間だけ威嚇手段を稼動させることで小害獣の学習効果を低減させ撃退効果を持続させるとともに、節電効果もある。
また、本発明の小害獣自動撃退装置において、前記発光部は高輝度の光源を点滅させるとよい。
これにより、暗闇の中を安心して侵入してきた小害獣は、不意に直視できない光を目の当たりにするので、撃退効果が高まる。
本発明の小害獣自動撃退装置において、前記パドルは金属製であることが好ましい。
これにより、パドルが床を叩く都度、不快な金属音が発生するので、小害獣を撃退する効果が高い。
本発明の小害獣自動撃退装置において、アームが複数有る場合、それぞれのアームが時間差をおいて往復運動を行う、つまりアームの動作のタイミングが一定でないことが好ましい。また、前記駆動手段の動作速度を可変とすることが好ましい。
これにより、アームとパドルによって生じる、音、振動、動きという各要因に変化をもたせることができるので、小害獣にとって学習しにくく、撃退効果が持続する。
本発明の小害獣自動撃退装置において、前記パドルが、設置面の代わりに筐体の底面部分から延伸したパドル受け板に打撃を与えるようにしてもよい。
これにより、狭い場所や、家具や什器の上、カーペット敷きの場所、地面等にも設置でき、パドルによる騒音と振動とを発生させることができる。
ネズミをはじめとする小害獣を撃退するために重要なのは、その効果を持続させることである。この点、本発明は効果を持続させるために複数の小害獣忌避要因(光、動き、音、および振動)を併用しているので、小害獣にとって学習しにくく、撃退効果が持続する。
しかも、小害獣の出現を感知するセンサーを併用しているので、「不意打ち効果」が期待される。すなわち、本発明は小害獣が近づいてきた時だけ突発的に稼動するので、小害獣の意表をつき、慌てふためかせることができる。稼動が停止し、いったん逃げ出した小害獣がセンサーの感知範囲内に再度侵入してくると、再び威嚇手段が稼動する。この繰り返しにより、小害獣にストレスを与え続け、小害獣を寄り付かないようにすることができる。
この効果が大きいことは、本発明者の実験でも確かめられている。
最後に、小害獣を捕獲するのではなく、追い払うだけなので死骸、死臭処理が不要である。死骸が存置していると蝿が発生したり、死骸から離脱したダニが人間にうつったりして極めて不衛生であるが、本発明の装置であれば、この点の心配は無用である。したがって、食品を扱う施設に最適であり、かつ人手も要さずコスト面でも有利である。
第1の実施の形態の小害獣自動撃退装置の斜視図である。 第1の実施の形態の小害獣自動撃退装置の回路構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態の小害獣自動撃退装置の設置箇所を例示した図である。 第2の実施の形態の小害獣自動撃退装置の斜視図である。 第2の実施の形態の小害獣自動撃退装置の使用状態を例示した図である。 第3の実施の形態の小害獣自動撃退装置の斜視図である。
ネズミを撃退するという目的を、複数のネズミ威嚇手段を備えた装置で実現した。
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は、本実施形態の小害獣自動撃退装置(以下、「自動撃退装置」)1を示す斜視図である。この図に示したように、自動撃退装置1は、箱状の筐体2でなっており、筐体2の側面部には、小害獣感知センサー(以下、「ネズミ感知センサー」)3と、発光部4と、その先端部にパドル5を有するアーム6が2本設けられている。また、筐体2の適当な個所に、稼働カウンター7と電源スイッチ8が設けられる。
ネズミ感知センサー3は、ネズミの接近を感知する機能を備えていれば、その種類を問わないが、室内が暗くなると感知機能が働く赤外線センサーが適当である。
このネズミ感知センサー3は、例えば、中心角が約50度、半径が約3m程度の扇形の範囲内に現れたネズミを感知できるものとする。
図2に示すように、このネズミ感知センサー3は制御回路10と信号線で接続しており、
制御回路10はアーム6の駆動手段9、発光部4、及び稼働カウンター7のそれぞれを制御する。制御回路10は、ネズミ感知センサー3がネズミを感知したときに送信する信号(以下、「ネズミ感知信号」)に基づいて発光部4とアーム6の駆動手段9の動作を開始し、稼働カウンター7に更新信号を送信する。
つまり、ネズミ感知センサー3を利用することによって、ネズミが近づいたときのみ発光させたり、アーム6を動かしたりすることで、ネズミに不意打ちを与えることができる。また、これらの威嚇手段をネズミ出没時のみ駆動することで、消費電力の低減という効果もある。これにより、自動撃退装置1は電池で駆動することも可能になり、設置場所の自由度が高まる。
稼働カウンター7は、ネズミ感知センサー3からのネズミ感知信号を受信すると感知回数を取得し表示するものである。稼働カウンター7は、自動撃退装置1の電源スイッチ8をONにしたときに、0にリセットされる状態になっているとよい。あるいは、手動で0にリセットするものでもよい。
稼働カウンター7の表示を確認することで、自動撃退装置1の設置場所におけるネズミの生息状況を推定でき、また自動撃退装置1の設置による撃退効果を判断する手がかりになる。
電源スイッチ8は、自動撃退装置1の設置時、例えば、夜間に厨房などが無人となる時にONにしてネズミ感知センサー3による感知が常時可能な状態にする。自動撃退装置1は、様々な場所に設置することが想定されるので、電池を電源とすることが好ましいが、コンセント等からの交流電源を併用してもよい。
発光部4は、ネズミを感知したときに光を点滅させる威嚇手段である。制御回路10がネズミ感知信号を受信すると、発光部4の電源をONにし、光を点滅させる。
発光部4として、LED(発光ダイオード)やランプ等の公知のものを使用すればよいが、紫外線を含む白色光を発する白色LEDや紫外線照射ランプなどが効果的である。紫外線はネズミに対する忌避効果が強いからである。また、発光部4は凝視が不可能なほど輝度の高い光源が好ましい。
図1には、発光部4として1列に5個のLEDが配置されているが、個数や並べ方はどのようなものでもよい。例えば、2個のLEDを横に並べてもよい。生き物の目のような感じをネズミに与えるからである。
発光部4の位置は、ネズミが直視できるような高さを考慮して決めるとよい。
発光部4は、ネズミ感知センサー3がネズミを感知したときから感知しなくなったとき、つまりネズミ感知信号が送信されなくなったときまで点滅光を発してもよいが、ネズミ感知信号の受信開始からある一定時間(例えば4〜5秒間)点滅し続けてもよい。後者の場合は、ネズミを感知してからの経過時間を取得するタイマー(不図示)が備わり、制御回路10と接続している必要がある。
制御回路10がネズミ感知センサー3からのネズミ感知信号を受信すると、アーム6の駆動手段9の電源をONにし、これによりアーム6の往復運動が始まる。駆動手段9として、例えばモーターとカムやクランクの組合せ、あるいはソレノイドなどが用いられる。
図1のアーム6は、筺体2の設置面に対して接近・乖離の往復運動をする。アーム6が接近してくると、先端部に設けられたパドル5が設置面を叩く。アーム6の往復運動によって、パドル5による打撃音が繰り返される。これが、ネズミに対して聴覚的な威嚇手段となるのである。パドル5はステンレスのような金属製が好ましく、人間の耳にも不快な金属音がネズミの聴覚を刺激する。同時に、パドル5の設置面への打撃により振動が発生し、この振動が床や壁・家具を通ってネズミに伝わり、外敵が近づいていると錯誤させる効果もある。
しかし、このように音と振動がネズミを威嚇するだけでなく、アーム6及びパドル5の動きが視覚的な威嚇手段となる。しかも、これは非常に強力な威嚇手段である。臆病で神経質なネズミにとって最も恐怖心をいだかせるのは、視野に入る動くものであるといわれているからである。動きによる恐怖を与えるためには、パドル5はある程度の大きさ(一例として長径55mm、短径40mmくらいの楕円)があることが好ましい。
音と振動と動きという威嚇手段の効果を高めるためには、アーム6の往復速度を速くしたり遅くしたり適宜変更するとよい。例えば、駆動手段9にモーターを使用する場合、可変抵抗器によりモーターに与える電圧を制御し、速度変更させることが可能である。
また、図1に示すようにアーム6を2本備え、一方のアーム6と他方のアーム6との動作に時間差を設けてもよい。いつも一定の音、一定の動きでは利口なネズミに学習させてしまうが、毎回音にも動きにも微妙な変化があるとネズミは学習できず、敵(人間や猫など)が周囲に複数いるような錯覚を与えることができるからである。ここで、同一のモーターを駆動源としてカムやクランクで2本のアーム6を時間差運動させてもよく、あるいは各アーム6を別のモーターで駆動させてもよい。
発光部4の点滅と同様に、アーム6の往復運動もネズミ感知信号を受信している間、あるいは受信開始から所定時間が経過するまで行うものとする。
自動撃退装置1は、人手による設定や操作を行うための図示しない手段を適宜備えるものとする。このような操作手段として、例えば、稼働カウンター7の表示をゼロクリアするボタン、アーム6の駆動手段9の調整を可能とする可変抵抗器などがある。
なお、自動撃退装置1の威嚇手段(発光部4、アーム6とパドル5)のきめ細かい制御のためには、制御プログラムを内蔵したマイコンを搭載してもよい。コンピュータプログラムによってネズミ感知センサー3や制御回路10などの制御をするならば、動作時間や運動速度を乱数の発生などの方法で毎回変更できるので、ネズミの学習をほとんど不可能にすることができる。
次に、自動撃退装置1の利用について説明する。自動撃退装置1は、飲食店の厨房や食品工場のような餌を求めてネズミが出没しそうな場所に夜間設置されるのが主要な用途である。
ネズミ感知センサー3の感知可能範囲には限界があるので、ネズミの侵入を阻止したい対象スペースの面積によっては自動撃退装置1を複数台設置することも必要である。
図3には、中央付近にネズミが出没しやすい排水口と残飯のある箇所Pを有する対象スペースに2台の自動撃退装置(1Aと1B)を設けた例を示す。斜線部分Aは自動撃退装置1Aのネズミ感知センサーの感知可能領域、斜線部分Bは自動撃退装置1Bのネズミ感知センサーの感知可能領域である。稼働カウンター7の示すネズミ感知回数などを参考に都度適切な設置箇所、設置台数を決めればよい。
飲食店の厨房を例にとると、店員が残飯処理を終え、退店するときに自動撃退装置1を所定の箇所に設置し、電源スイッチ8を入れる。これにより、無人の厨房において、自動撃退装置1は稼動可能な状態となり、自動的にネズミを撃退する機能を発揮する。
店員が翌日出店してくると稼働カウンター7の表示を確認して、電源スイッチ8を切り、自動撃退装置1を厨房の作業の邪魔にならない場所に片付ける。稼働カウンター7の示す出没回数などを参考に必要と考えられる期間、繰り返し自動撃退装置1を設置して使用する。
自動撃退装置1に電源スイッチ8が入ると、ネズミ感知センサー3は常時、ネズミが感知可能な状態となる。ネズミ感知センサー3からのネズミ感知信号が送信されてこないときは制御回路10は発光部4もアーム6の駆動手段9も動作させないが、送信されると動作を開始させる。つまり、ネズミがネズミ感知センサー3の感知可能領域内に侵入すると、感知され、発光部4が点滅すると共に、アーム6の往復運動が始まる。これにより、ネズミは、目と耳と身体に思いがけない刺激を受けて脅え、ネズミ感知センサー3の感知可能領域内から逃げ出す。ネズミ感知信号が送信されてこなくなると、或いはタイマーの設定時間を経過すると、発光部4及びアーム6の駆動手段9は稼動を停止する。こうして威嚇手段が停止したので、ネズミが再び侵入を試みるかもしれないが、そうすると再び威嚇手段が稼動する。この繰り返しにより自動撃退装置1はネズミに多大なストレスと恐怖感を与えることができる。ネズミは、この恐怖感を記憶するため、その後、同じ場所に近づかないようになる。
音だけ、光だけ、あるいは音と光だけといった限られた威嚇手段では、ネズミもその状態にじき慣れてしまい、撃退効果が長続きしない。
しかし、自動撃退装置1は、光、動き、音、振動という4種類の威嚇手段を併用し、ネズミの弱点(臆病さ、警戒心の強さ、ストレスに対する弱さ)を突き、ネズミに多大なストレスを与えることにより、逃げ出すように仕向けるものである。ただし、ストレスを与えることによる撃退方法はすぐに効果が表れるとは限らない。効果が現れるまでの時間は、ネズミの生息数、及び環境などにより異なる。また、ネズミは生きていくための生命線となる自分たちの餌場をそう簡単には諦めず、何度も餌を求め出没しようと試みる。
自動撃退装置1は、こうしたネズミの出没行動にあわせ、複合的機能による執拗な威嚇を行って、ネズミを餌場に出没させず学習もさせない。そのため、ネズミは、ストレスが徐々に蓄積され限界に達していく。本発明者の実験から、自動撃退装置1は、約1〜2週間ほどでネズミの姿を見かけない状況にすることが確かめられている。
次に、図4に従い、第2の実施形態の自動撃退装置101を示す。これは、第1の実施形態の自動撃退装置1と構成および機能はほとんど同様である。
ただし、自動撃退装置101では、底面から延伸したパドル受け板102を備え、アーム6の往復運動により、パドル5が床面の代わりにこのパドル受け板102を叩く点で自動撃退装置1と相違する。
本発明の自動撃退装置は、常に床面の上に置けるとは限らない。また、コンクリートの床のように、設置面が硬く平らであるとは限らない。例えば、図5に示すように、換気口の近くの什器の上のような狭い場所に設置する必要があることもある。あるいは斜めに傾けて設置せざるをえないこともある。このような場合、パドル5は床面を叩くことができず音も振動も発生させることができない。そこで、どのような場所にどういった置き方をしても、パドル5が音と振動を発生させられるようにパドル受け板102を設けたわけである。これにより、自動撃退装置101をどこにでも、例えば厨房器具と壁の隙間のような狭い箇所、あるいは畳やカーペットの上であっても設置することができる。
続いて、図6に従い、第3の実施形態の自動撃退装置201を示す。これは、第1の実施形態の自動撃退装置1と本質的な違いはない。
ただし、自動撃退装置201は、大規模な厨房のような面積の広く、かつネズミが大量に出没する可能性の有る場所に設置するのに適するように大型にした点で異なる。自動撃退装置1の筐体2は一例として縦105mm、横150mm、高さ65mm程度の箱状を想定しているが、自動撃退装置201は、縦130mm、横450mm、高さ95mm程度と、大きめなものを想定する。
また、アーム6を3本以上設けて、音と振動を増大させる。さらに、ネズミ感知センサー3を複数個使用して感知範囲を拡げてもよい。
この自動撃退装置201は、抱えて持つには適さない大きさなので、取っ手202を付けて持ち運びを容易にすることが好ましい。
以上、第1〜第3の実施形態をもとに本発明の説明をしてきたが、これらの実施の形態は例示にすぎず、種々の変形例が考えられ、それらの変形例も本発明の範囲にある。
そうした変形例のいくつかを下記に記す。
上記の実施形態ではネズミの感知のために赤外線センサーを用いていたが、差分監視カメラでネズミの行動を画像の変化として捉えた結果をネズミ感知センサーの代わりに利用してもよい。その場合、差分監視カメラによる画像や判断結果をインターネット経由で取得してもよく、あるいは撃退装置に差分監視カメラを内蔵させてもよい。
上記の実施形態では発光部を点滅させていたが、所定時間点灯させてもよい。点滅であれ点灯であれ、ネズミが近づいてくると突然発光し、ネズミを脅かすことが重要なのである。
上記の実施形態においてタイマーを使用する場合、マイコン制御を利用することにより設定時間を可変にしてもよい。
上記の実施形態では、アームが複数本あるが、1本でもよい。1本といえどもパドルが設置面を叩き、音と振動を発生させ、かつアームの動きによって視覚的に恐怖感を与えることができるからである。
上記の実施形態では、夜間に装置を設置するものとして説明したが、昼間であっても、薄暗い場所に設置してもよいことは言うまでもない。
上記の実施形態では、発光と、動きとこの動きによって発生する騒音と振動とによってネズミを威嚇し撃退しようとするものであるが、威嚇手段はこれに限るものではない。たとえば、ネズミの嫌う犬や猫の鳴き声などの録音テープを流すスピーカーも威嚇手段に追加してもよい。
上記の実施形態では、図2に示すように、発光部4とアーム6の駆動手段9とを同一の制御回路10で制御していたが、それぞれ別の制御回路を用いてもよい。
光と音と振動と動きという複数の威嚇手段の組合せによりネズミをはじめとする小害獣の学習を防止して撃退効果を高め且つその効果を持続させることによって、飲食店の厨房などの衛生状態を保つことができる。
1、101、201 自動撃退装置
2 筐体
3 小害獣感知センサー
4 発光部
5 パドル
6 アーム
7 稼働カウンター
8 電源スイッチ
102 (自動撃退装置101の)パドル受け板

Claims (8)

  1. 小害獣の接近を感知する小害獣感知センサーと、
    この小害獣感知センサーから送信される感知信号をトリガとして発光する発光部と、
    前記感知信号をトリガとして駆動手段によって往復運動を行う1本以上のアームと、アームの先端部に設けられ、設置面に打撃を与えるパドルと
    を具備することを特徴とする小害獣自動撃退装置。
  2. 前記小害獣感知センサーとして小害獣の体温を感知するセンサー、あるいは前記小害獣感知センサーの用途として差分監視カメラを用いることを特徴とする請求項1に記載の小害獣自動撃退装置。
  3. 前記小害獣感知センサーが小害獣を感知してからの経過時間を取得するタイマーを備え、所定時間が経過したときに前記発光部および前記アームの動作を停止することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の小害獣自動撃退装置。
  4. 前記発光部は高輝度の光源を点滅させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の小害獣自動撃退装置。
  5. 前記パドルは金属製であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の小害獣自動撃退装置。
  6. アームが複数有る場合、それぞれのアームが時間差をおいて往復運動を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の小害獣自動撃退装置。
  7. 前記駆動手段の動作速度を可変とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載の小害獣自動撃退装置。
  8. 前記パドルが、設置面の代わりに筐体の底面部分から延伸したパドル受け板に打撃を与えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に記載の小害獣自動撃退装置。
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