JP2011171636A - 防水部材付きフレキシブル回路基板 - Google Patents

防水部材付きフレキシブル回路基板 Download PDF

Info

Publication number
JP2011171636A
JP2011171636A JP2010035913A JP2010035913A JP2011171636A JP 2011171636 A JP2011171636 A JP 2011171636A JP 2010035913 A JP2010035913 A JP 2010035913A JP 2010035913 A JP2010035913 A JP 2010035913A JP 2011171636 A JP2011171636 A JP 2011171636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
flexible circuit
waterproof member
waterproof
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010035913A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kuribayashi
宏行 栗林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2010035913A priority Critical patent/JP2011171636A/ja
Publication of JP2011171636A publication Critical patent/JP2011171636A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

【課題】防水性能が高いフレキシブル回路基板を提供すること。
【解決手段】電子機器の筐体に挿通されるフレキシブル回路基板5と、該フレキシブル回路基板5の防水部位に付設されている防水部材11aと、を有し、該防水部材11aは、微細気泡を含有する防水性の弾性樹脂からなること、を特徴とする防水部材付きフレキシブル回路基板である。防水部材11aは、フレキシブル回路基板5の防水部位の一方の実装面14と、両側面15a、15bを覆うようにして、フレキシブル回路基板5に接着して付設されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、防水部材付きフレキシブル回路基板、特に、携帯電話に用いられるフレキシブル回路基板に関するものである。
近年の携帯電話には、高い防水性能が要求されている。
通常、携帯電話では、第1の筐体と第2の筐体がヒンジ部で繋がっている。図1に、携帯電話のヒンジ部近傍の断面図を示す。携帯電話1では、電子部品や回路基板4aが内部に設置されている第1の筐体2aと、電子部品や回路基板4bが内部に設置されている第2の筐体2bがヒンジ部3で繋がっている。そして、それぞれの筐体内の電子部品又は回路基板4は、フレキシブル回路基板5により、電気的に接続されている。詳細には、該フレキシブル回路基板の両端のコネクタ6a、6bが、回路基板4a、4bと繋がっている。あるいは、該フレキシブル回路基板の両端のコネクタ6a、6bが、筐体内の電子部品に直接繋がっている。
このとき、フレキシブル回路基板5は、第1の筐体2a内から一旦外に出て、ヒンジ部3の内部を通り、第2の筐体2b内に繋がっている。そのため、筐体2とフレキシブル回路基板5との間の防水が不十分だと、携帯電話1に水がかかったり、携帯電話1を水中に落とした場合には、筐体2内に水が浸入してしまうために、電子部品等が故障してしまう。
そこで、筐体2とフレキシブル回路基板5との間に、防水部材7a、7bを付設することにより、筐体2とフレキシブル回路基板5との間を防水する。
従来、平板状の防水性を有する柔軟性樹脂を、防水部位のフレキシブル回路基板の実装面の一方又は両方に配設し、それらを筐体で上下から挟み付けることにより、平板状の柔軟性樹脂を上下方向から押さえ付けて、筐体とフレキシブル回路基板との間の防水が行われていた(特許文献1参照)。
特開2009−26966号公報(特許請求の範囲、図2)
ところが、従来の防水構造では、急激な気温や気圧の変化のある場合に、防水性が十分ではないという問題があった。
従って、本発明の課題は、上記問題を解決することであり、防水性能が高いフレキシブル回路基板を提供することにある。
なお、携帯電話に限らず、電子部品や回路基板が内部に設置されている複数の筐体が、ヒンジ部で繋がっている構造を有する電子機器においては、上記課題は、共通の課題である。
このような目的は、以下の本発明(1)〜(2)により達成される。
(1)電子機器の筐体に挿通されるフレキシブル回路基板と、該フレキシブル回路基板の防水部位に付設されている防水部材と、を有し、
該防水部材は、微細気泡を含有する防水性の弾性樹脂からなること、
を特徴とする防水部材付きフレキシブル回路基板。
(2)前記防水性の弾性樹脂が、シリコン樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン樹脂又はアクリル樹脂であることを特徴とする(1)の防水部材付きフレキシブル回路基板。
本発明によれば、防水性能が高いフレキシブル回路基板を提供することができる。
携帯電話のヒンジ部近傍の断面図である。 本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板の形態例の模式的な平面図である。 図2中の防水部材をx−x断面で切ったときの端面図である。 本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板が、筐体のフレキシブル回路基板の挿通部に配置さている様子を示す模式的な端面図である。 防水部材の形態例を示す模式的な端面図である。 本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板の製造例(1)に用いられる成形型の模式的な斜視図である。 成形型にフレキシブル回路基板が設置されている様子を示す模式的な平面図である。 図7中のz−z線で切ったときの端面図である。 配置工程(1)で、フレキシブル回路と発泡性化合物粉末分散硬化性樹脂とが配置されている様子を示す模式的な端面図である。 硬化兼発泡工程(1)で、硬化された後の様子を示す模式的な端面図である。
本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板は、電子機器の筐体に挿通されるフレキシブル回路基板と、該フレキシブル回路基板の防水部位に付設されている防水部材と、を有し、
該防水部材は、微細気泡を含有する防水性の弾性樹脂からなること、
を特徴とする防水部材付きフレキシブル回路基板である。
本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板について、図2〜図4を参照して説明する。図2は、本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板の形態例の模式的な平面図であり、図3は、図2中の防水部材をx−x断面で切ったときの端面図であり、図4中(4−1)は、本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板が、筐体のフレキシブル回路基板の挿通部位に配置さている様子を示す模式的な端面図であり、(4−2)は、(4−1)の筐体のみを示す図である。
図2中、防水部材付きフレキシブル回路基板10は、フレキシブル回路基板5と、防水部材11aと、を有している。フレキシブル回路基板5の両端には、コネクタ6(6a、6b)が付設されている。また、コネクタ6が付設されている側とは反対側のフレキシブル回路基板上には、補強板が付設されていてもよい。そして、防水部材付きフレキシブル回路基板10は、電子部品又は回路基板が内部に設置されている2つの筐体が、ヒンジ部で取り付けられている電子機器、例えば、図1に示す携帯電話に用いられる。
防水部材11aは、防水性の弾性樹脂からなる。また、防水部材11aを構成している防水性の弾性樹脂は、微細気泡を含有している。なお、以下の図では、防水部材の端面に表れる微細気泡については、作図の都合上、記載していない。
図3に示すように、防水部材11aは、フレキシブル回路基板の防水部位13の一方の実装面14と、フレキシブル回路基板5の両側面15a、15bを覆うようにして、フレキシブル回路基板5に接着して付設されている。また、フレキシブル回路基板5の他方の実装面12は、防水部材11で覆われていない。
防水部材付きフレキシブル回路基板10が用いられている電子機器では、フレキシブル回路基板の一端に付設されているコネクタ6aは、第1の筐体内の電子部品又は回路基板に接続され、フレキシブル回路基板の他端に付設されているコネクタ6bは、第2の筐体内の電子部品又は回路基板に接続され、フレキシブル回路基板5のヒンジ内内設部21は、ヒンジ部内に収められる。このとき、フレキシブル回路基板5は、第1の筐体の内部から外へ出て、ヒンジ部の内部を通って、第2の筐体の内部に入るように設置される。
図4に示すように、防水部材付きフレキシブル回路基板10は、電子機器の筐体2に設けられたフレキシブル回路基板の挿通部位16に、挿通される。そして、防水部材11a及びフレキシブル回路基板5が、フレキシブル回路基板の挿通部位16に設置される。このとき、防水部材11aは、電子機器の筐体2とフレキシブル回路基板5との間隙を埋めるようにして配設されることにより、これらの間隙を密封して防水する。
詳細には、フレキシブル回路基板の挿通部位16の開口面積より、防水部材11a及びフレキシブル回路基板5の断面積を大きくしておき、筐体2で防水部材11a及びフレキシブル回路基板5を挟み込んで圧縮する。このとき、筐体2のフレキシブル回路基板の挿通部位16のうち、フレキシブル回路基板5と接触している箇所は、筐体2とフレキシブル回路基板5とが直接接触することにより、筐体2とフレキシブル回路基板5との間が塞がれている。また、フレキシブル回路基板の挿通部位16のうち、筐体2のフレキシブル回路基板5と接触している箇所以外の箇所は、防水部材11aが、筐体2とフレキシブル回路基板5との間に挟み込まれることにより、筐体2とフレキシブル回路基板5との間が塞がれている。
防水部材11aは、微細気泡を含有する弾性樹脂なので、防水部材11aが筐体2で挟み込まれて圧縮されることによる発生する内部応力で、フレキシブル回路基板の他方の面12及び防水部材11aが、筐体2に押し付けられる。このことにより、筐体2とフレキシブル回路基板の他方の面12及び防水部材11aとが密着して、防水部材付きフレキシブル回路基板10の防水部位が防水される。
また、防水部材11a内の微細気泡は、気圧が低くなるほど膨張するので、気圧が低くなるほど防水部材11aは膨張する。そのため、微細気泡を含有する弾性樹脂からなる防水部材11aは、気圧が低い環境下での防水性能が高い。また、防水部材11a内の微細気泡は、温度が高くなるほど膨張するので、温度が高くなるほど防水部材11aは膨張する。そのため、微細気泡を含有する弾性樹脂からなる防水部材11aは、温度が高い環境下での防水性能が高い。
本発明に係るフレキシブル回路基板としては、通常、ヒンジ部内を通って第1の筐体内の電子部品又は回路基板と第2の筐体内の電子部品又は回路基板とを繋ぐために用いられているフレキシブル回路基板であればよく、特に制限されない。本発明に係るフレキシブル回路基板としては、例えば、片面に回路が形成されているフレキシブル回路基板や、両面に回路が形成されているフレキシブル回路基板が挙げられ、また、一層のフレキシブル回路基板であっても、2以上のフレキシブル回路基板が重ねられている多層のフレキシブル回路基板であってもよい。
本発明に係るフレキシブル回路基板は、表面が樹脂材で覆われている。フレキシブル回路基板を覆っている樹脂材としては、通常のフレキシブル回路基板に用いられている材質であれば、特に制限されないが、筐体とフレキシブル回路基板が直接接触するような形態例では、シリコン樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン樹脂、エラストマー樹脂等の弾性樹脂が、フレキシブル回路基板が適度な柔軟性を有し且つ筐体とフレキシブル回路基板が直接接触する箇所の防水性能が高くなる点で好ましい。
本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板では、フレキシブル回路基板に、防水部材が付設されている。防水部材が付設される箇所は、フレキシブル回路基板の防水部位であり、例えば、図2では、符号13で示すフレキシブル回路基板の防水部位13である。そして、防水部位は、フレキシブル回路基板のうち、筐体に形成されているフレキシブル回路基板が挿入される部位(筐体の挿通部位)に位置する部位であり、例えば、図1では、符号18で示す部分が、防水部位18a、18bである。
防水部材は、防水性の弾性樹脂からなる。防水部材に係る防水性の弾性樹脂は、防水性を有し且つ弾性を有する樹脂であれば、特に制限されず、例えば、シリコン樹脂;ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素系樹脂;ウレタン樹脂、アクリル樹脂などの弾性を有するエラストマー樹脂等が挙げられる。
防水部材に係る防水性の弾性樹脂は、微細気泡を含有する。防水性の弾性樹脂に含有される微細気泡の平均径は、2〜30μm、好ましくは2〜5μmである。なお、微細気泡の平均径は、レーザー回折式粒度分布測定装置などにより測定される。
防水性の弾性樹脂に含有される微細気泡の合計体積は、防水性の弾性樹脂の見かけ体積の5〜70%、好ましくは5〜20%である。なお、防水性の弾性樹脂の見かけ体積とは、微細気泡も含んだ防水性の弾性樹脂の体積を指す。防水性の弾性樹脂に含有される微細気泡の合計体積は、ナノ粒子径分布測定装置により測定される。
防水部材の弾性率は、防水部位で防水性能が発揮されるような応力を発生できる程度であれば、特に制限されない。
図2〜図4では、防水部材11が防水部位のフレキシブル回路基板の一方の実装面及び両側面の3面を覆って接着している形態例を示しているが、これに限定されず、本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板の形態例としては、防水部材が防水部位のフレキシブル回路基板の4面全て(両実装面及び両側面)を覆って接着している形態例や、防水部材が防水部位のフレキシブル回路基板の一方の実装面のみの1面を覆って接着している形態例や、防水部材が防水部位のフレキシブル回路基板の両実装面の2面を覆って接着している形態例が挙げられる。なお、フレキシブル回路基板の実装面とは、コネクタ、コネクタの裏側に相当する位置に取り付けられる補強板、両面テープ等が固定される面であり、平面方向に広がっている面である。また、フレキシブル回路基板の側面とは、フレキシブル回路基板の2つの実装面を上下の面としたときの側面である。
また、本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板のうち、防水部材がフレキシブル回路基板の一方の実装面及び両側面の3面を覆って接着している形態例では、フレキシブル回路基板の側面側の防水部材の形状は、フレキシブル回路基板の一方の実装面及び両側面の3面を覆っている形状であれば、特に制限されず、例えば、図3に示すように、断面視したときに、長方形の防水部材中にフレキシブル回路基板が埋め込まれているような形状や、図5中(5−1)及び(5−2)に示すように、断面視したときに、長方形の防水部材の上面にフレキシブル回路基板の側面接着部17(17a、17b)が突出したような形状が挙げられる。また、本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板のうち、防水部材が防水部位のフレキシブル回路基板の4面全て(両実装面及び両側面)を覆って接着している形態例の防水部材の形状としては、図5中(5−3)に示す防水部材11dの形状が挙げられる。また、本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板のうち、防水部材が防水部位のフレキシブル回路基板の一方の実装面のみの1面を覆って接着している形態例の防水部材の形状としては、図5中(5−4)に示す防水部材11eの形状が挙げられる。また、本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板のうち、防水部材が防水部位のフレキシブル回路基板の両実装面の2面を覆って接着している形態例の防水部材の形状としては、図5中(5−5)に示す防水部材11fの形状が挙げられる。また、防水部材の全体形状は、筐体の挿通部位の形状に合わせて、適宜選択される。
防水部材は、フレキシブル回路基板に接着することができる接着性の樹脂からなり、自らの接着力で、フレキシブル回路基板に直接接着していてもよいし、あるいは、フレキシブル回路基板への接着性がない樹脂からなり、防水性の接着剤を介して、フレキシブル回路基板に接着していてもよい。
本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板は、その両端に、筐体内の電子部品又は回路基板と接続するためのコネクタが付設されている。また、本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板は、必要に応じて、表面実装が可能な電子部材、例えば、抵抗、トランジスタ、コンデンサ等が付設されている。
本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板が用いられる電子機器としては、電子部品又は回路基板が内部に設置されている2個の筐体が、ヒンジ部で繋がっている電子機器であれば、特に制限されず、携帯電話、デジタルカメラ、デジタルムービー等が挙げられる。
本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板の製造例を以下に示す。本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板の製造例(1)は、発泡性化合物粉末が硬化性樹脂に分散されている発泡性化合物粉末分散硬化性樹脂を調製する工程と、
フレキシブル回路基板の防水部材の付設部位が、成形型内に充填されている発泡性化合物粉末分散硬化性樹脂と接触するように、該フレキシブル回路と該発泡性化合物粉末分散硬化性樹脂とを配置する配置工程(1)と、
該発泡性化合物粉末分散硬化性樹脂の該発泡性化合物粉末を発泡させると共に、該硬化性樹脂を硬化させる硬化兼発泡工程(1)と、
を有する防水部材付きフレキシブル回路基板の製造例である。
製造例(1)について、防水部材がフレキシブル回路基板の一方の実装面及び両側面の3面を覆って接着している防水部材付きフレキシブル回路基板の形態例の製造を例に、図6〜図10を参照して説明する。図6は、製造例(1)に用いられる成形型の模式的な斜視図であり、図7は、成形型にフレキシブル回路基板が設置されている様子を示す模式的な平面図であり、図8は、図7中のz−z線で切ったときの端面図であり、図9は、配置工程(1)で、フレキシブル回路と発泡性化合物粉末分散硬化性樹脂とが配置されている様子を示す模式的な端面図であり、図10は、硬化兼発泡工程(1)で、硬化された後の様子を示す模式的な端面図である。
図6に示すように、成形型20aは、上面のない直方体の容器である。成形型20aの2つの側壁201には、フレキシブル回路基板5が設置される切欠き部19が形成されている。
次いで、図7及び図8に示すように、成形型20aの切欠き部19に、フレキシブル回路基板5を設置する。このとき、フレキシブル回路基板5の防水部位の一方の実装面14及び両側面15a、15bが、成形型20a内に位置するように、フレキシブル回路基板5を設置する。なお、フレキシブル回路基板5の他方の実装面12の位置(符号22で示す点線の位置)は、成形型20aの他の2つの側壁202の高さと同じか、成形型20aの他の2つの側壁202の高さより低い位置にする。
次いで、図9に示すように、成形型20a内に、熱分解性の発泡性化合物粉末分散されている熱硬化性樹脂23(以下、熱分解性発泡性化合物分散熱硬化性樹脂とも記載)を、フレキシブル回路基板5の他方の実装面12の位置22まで充填する。このことにより、フレキシブル回路基板5の一方の実装面14及び両側面15a、15bが、成形型20a内に充填されている熱分解性発泡性化合物分散熱硬化性樹脂で覆われる。
このようにして、配置工程(1)を行う。
次いで、図9に示す成形型20aごと、成形型20a内に充填されている熱分解性発泡性化合物分散熱硬化性樹脂23を加熱して、熱分解性の発泡性化合物粉末を熱分解して、気泡を発生させると共に、熱硬化性樹脂を、硬化させて、図10に示す微細気泡を含有する熱硬化性樹脂の硬化物24にする(硬化兼発泡工程(1))。
硬化兼発泡工程(1)を行った後は、成形型20aを、微細気泡を含有する熱硬化性樹脂の硬化物24から外して、本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板を得る。
また、本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板の製造例(2)は、硬化性樹脂に気体を吹き込み、硬化性樹脂中に微細気泡を分散させて、微細気泡分散硬化性樹脂を調製する工程と、
フレキシブル回路基板の防水部材の付設部位が、成形型内に充填されている微細気泡分散硬化性樹脂と接触するように、該フレキシブル回路と該微細気泡分散硬化性樹脂とを配置する配置工程(2)と、
該成形型内に充填されている該硬化性樹脂を硬化させる硬化工程(2)と、
を有する防水部材付きフレキシブル回路基板の製造例である。
製造例(2)において、硬化性樹脂に吹き込む気体としては、特に制限されないが、例えば、空気、二酸化炭素が挙げられる。また、硬化性樹脂に吹き込む気体の平均径及び合計体積は、得られる防水部材付きフレキシブル回路基板の防水部材中の微細気泡の平均径及び合計体積が所定の値となるように、適宜選択される。
配置工程(2)及び硬化工程(2)の操作については、発泡性化合物粉末分散硬化性樹脂に代えて、微細気泡分散硬化性樹脂を用いること以外は、配置工程(1)及び硬化兼発泡工程(1)の操作と同様である。
配置工程(1)及び(2)に係る成形型は、防水部材の形状を成形するための成形型である。配置工程(1)及び(2)に係る成形型は、一続きの1つの構成要素により構成される成形型であっても、複数の構成要素を組み合わせて構成されている成形型であってもよい。
配置工程(1)及び(2)に係る成形型の内側には、硬化後に、硬化性樹脂の硬化物の離型性を高めるために、離型剤を塗布してもよい。
配置工程(1)及び(2)では、成形型にフレキシブル回路基板を設置する前に、フレキシブル回路基板の硬化性樹脂と接触する面、特に、フレキシブル回路基板の両側面に、予め、硬化性樹脂を塗る等の下地処理をして、硬化性樹脂で覆われる面の濡れ性を向上させてから、下地処理したフレキシブル回路基板を成形型に設置することができる。
製造例(1)及び(2)は、防水部材の製造(成形)とフレキシブル回路基板への付設(接着)とを、同時に行う製造例であるが、先に、防水部材を製造しておき、次いで、製造した防水部材をフレキシブル回路基板に付設(接着)して、本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板を製造してもよい。
先に、防水部材を製造しておき、次いで、製造した防水部材をフレキシブル回路基板に付設(接着)する製造例を、以下に示す。本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板の製造例(3)は、発泡性化合物粉末が硬化性樹脂に分散されている発泡性化合物粉末分散硬化性樹脂を調製する工程と、
該発泡性化合物粉末分散硬化性樹脂の該発泡性化合物粉末を発泡させると共に、該硬化性樹脂を硬化させて、微細気泡を含有する硬化性樹脂の硬化物塊を得る硬化兼発泡工程(3)と、
微細気泡を含有する硬化性樹脂の硬化物塊を、防水部材の形状に切り、防水部材を得る切り出し工程(3)と、
該防水部材を、フレキシブル回路基板の防水部位に接着する接着工程(3)と、
を有するフレキシブル回路基板の製造例である。
また、本発明の防水部材付きフレキシブル回路基板の製造例(4)は、硬化性樹脂に気泡を吹き込み、硬化性樹脂中に微細気泡を分散させて、微細気泡分散硬化性樹脂を調製する工程と、
該微細気泡分散硬化性樹脂を硬化させて、微細気泡を含有する硬化性樹脂の硬化物塊を得る硬化工程(4)と、
微細気泡を含有する硬化性樹脂の硬化物塊を、防水部材の形状に切り、防水部材を得る切り出し工程(4)と、
該防水部材を、フレキシブル回路基板の防止部位に接着する接着工程(4)と、
を有するフレキシブル回路基板の製造例である。
つまり、製造例(3)及び(4)は、微細気泡を含有する硬化性樹脂の硬化物の大きな塊を製造し、その塊を、防水部材の形状に切って成形することにより、先に、防水部材を製造する製造例である。
製造例(1)〜(4)に係る硬化性樹脂としては、100〜300℃で加熱することにより熱硬化する熱硬化性樹脂、10〜100℃程度の温度で硬化剤と反応することにより硬化する低温硬化性樹脂が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。低温硬化性樹脂は、10〜100℃程度の温度で硬化剤と反応して硬化する樹脂であり、例えば、硬化性のシリコン樹脂液と硬化剤液の2液を混合することにより硬化する2液混合型の硬化性シリコン樹脂や、圧力が加えられることにより壊れるマイクロカプセルに硬化剤が内包されている硬化剤内包カプセルが硬化性のシリコン樹脂に分散されている潜伏型の硬化性シリコン樹脂等が挙げられる。そして、硬化性樹脂は、硬化兼発泡工程又は硬化工程で硬化させることにより、防水性の弾性樹脂となる。
製造例(1)及び(3)に係る発泡性化合物としては、加熱することにより熱分解して気体を発生させる熱分解性の発泡性化合物が挙げられる。
製造例(1)に係る硬化兼発泡工程(1)及び製造例(3)に係る硬化兼発泡工程(3)で、発泡性化合物として、熱分解性の発泡性化合物を用いる場合は、硬化性樹脂は熱硬化性樹脂であり、熱分解性の発泡性化合物の分解温度以上且つ熱硬化性樹脂の硬化温度で加熱することにより硬化兼発泡工程を行う。
本発明によれば、防水性に優れるフレキシブル回路基板を、簡便な方法で製造することができる。
1 携帯電話
2a 第1の筐体
2b 第2の筐体
3 ヒンジ部
4a、4b 回路基板
5 フレキシブル回路基板
6、6a、6b コネクタ
7、7a、7b 防水部材
10 防水部材付きフレキシブル回路基板
11、11a、11b、11c、11d、11e、11f 防水部材
12 フレキシブル回路基板の他方の実装面
13 フレキシブル回路基板の防水部位
14 フレキシブル回路基板の一方の実装面
15、15a、15b フレキシブル回路基板の側面
16 フレキシブル回路基板の挿通部位
17 側面接着部
18 防水部位
19 切欠き部
20 成形型
21 ヒンジ内内設部
22 フレキシブル回路基板の他方の実装面の位置
23 熱分解性発泡性化合物粉末分散熱硬化性樹脂
24 熱硬化性樹脂の硬化物
201 成形型の2つの側壁
202 成形型の他の2つの側壁

Claims (2)

  1. 電子機器の筐体に挿通されるフレキシブル回路基板と、該フレキシブル回路基板の防水部位に付設されている防水部材と、を有し、
    該防水部材は、微細気泡を含有する防水性の弾性樹脂からなること、
    を特徴とする防水部材付きフレキシブル回路基板。
  2. 前記防水性の弾性樹脂が、シリコン樹脂、フッ素系樹脂、ウレタン樹脂又はアクリル樹脂であることを特徴とする請求項1記載の防水部材付きフレキシブル回路基板。
JP2010035913A 2010-02-22 2010-02-22 防水部材付きフレキシブル回路基板 Pending JP2011171636A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010035913A JP2011171636A (ja) 2010-02-22 2010-02-22 防水部材付きフレキシブル回路基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010035913A JP2011171636A (ja) 2010-02-22 2010-02-22 防水部材付きフレキシブル回路基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011171636A true JP2011171636A (ja) 2011-09-01

Family

ID=44685413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010035913A Pending JP2011171636A (ja) 2010-02-22 2010-02-22 防水部材付きフレキシブル回路基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011171636A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108270899A (zh) * 2018-01-19 2018-07-10 广东欧珀移动通信有限公司 显示屏控制电路板组件、显示屏及电子设备
CN109788626A (zh) * 2017-11-10 2019-05-21 广州立景创新科技有限公司 具有防水洗结构的模组

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001214976A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Canon Inc 部材突き合わせ構造およびこれを用いた電子機器
JP2002124779A (ja) * 2000-10-13 2002-04-26 Sanyo Electric Co Ltd 携帯型電子機器
JP2005348341A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Casio Comput Co Ltd 携帯用電子機器
JP2006216687A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Fujitsu Ltd 防水キャップ及び電子機器
JP2009206043A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 細径同軸ケーブルハーネスおよび細径同軸ケーブル接続構造
JP2010034169A (ja) * 2008-07-27 2010-02-12 Sumitomo Electric Ind Ltd シール構造および電子機器

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001214976A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Canon Inc 部材突き合わせ構造およびこれを用いた電子機器
JP2002124779A (ja) * 2000-10-13 2002-04-26 Sanyo Electric Co Ltd 携帯型電子機器
JP2005348341A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Casio Comput Co Ltd 携帯用電子機器
JP2006216687A (ja) * 2005-02-02 2006-08-17 Fujitsu Ltd 防水キャップ及び電子機器
JP2009206043A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 細径同軸ケーブルハーネスおよび細径同軸ケーブル接続構造
JP2010034169A (ja) * 2008-07-27 2010-02-12 Sumitomo Electric Ind Ltd シール構造および電子機器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109788626A (zh) * 2017-11-10 2019-05-21 广州立景创新科技有限公司 具有防水洗结构的模组
CN109788626B (zh) * 2017-11-10 2021-10-08 广州立景创新科技有限公司 具有防水洗结构的模组
CN108270899A (zh) * 2018-01-19 2018-07-10 广东欧珀移动通信有限公司 显示屏控制电路板组件、显示屏及电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9596756B2 (en) Electronic device with printed circuit board noise reduction using elastomeric damming and damping structures
JP4353186B2 (ja) 電子装置
JP3748253B2 (ja) 車載電子機器の筐体構造
CN103635725B (zh) 密封构件和复合密封构件
JP5457226B2 (ja) シール構造、電子装置、携帯装置及びシール方法
US20130155627A1 (en) Electronic deviceswith support frames and mechanically-bonded plastic and methods for forming such electronic devices
JP2005080370A (ja) 回路構成体及び防水処理された回路構成体の製造方法
JP2003124662A (ja) 車載電子機器
JP2015201580A (ja) リアクトルおよびその製造方法
JP2020536375A (ja) ヒートシンクを備えた電子機器ハウジング
JP2011171636A (ja) 防水部材付きフレキシブル回路基板
JP2004153034A (ja) 車載電子機器の筐体構造
EP2389049A1 (en) Multilayer printed circuit board using flexible interconnect structure, and method of making same
JP2015201582A (ja) リアクトル
JP2009277739A (ja) シール構造体
US9055686B2 (en) Explosion-proof electronic device and manufacturing method thereof
WO2013073541A1 (ja) 電子モジュールおよび電子モジュールの製造方法
TWI720871B (zh) 殼體及使用其之電子裝置
JP2012004213A (ja) 防水部材付きフレキシブル回路基板
US20140029208A1 (en) Component-containing module and method for producing component-containing module
JP5348603B2 (ja) シール構造体
US20100181089A1 (en) Sealing structure
JP2008244422A (ja) シール構造体
EP2178353B1 (en) Circuit module, and electronic device using the module
JP2008243908A (ja) 回路基板および電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20130208

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131002

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20131015

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140304