JP2011170073A - 硬化性組成物及び光学部材 - Google Patents
硬化性組成物及び光学部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011170073A JP2011170073A JP2010033335A JP2010033335A JP2011170073A JP 2011170073 A JP2011170073 A JP 2011170073A JP 2010033335 A JP2010033335 A JP 2010033335A JP 2010033335 A JP2010033335 A JP 2010033335A JP 2011170073 A JP2011170073 A JP 2011170073A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- curable composition
- optical member
- meth
- acrylate
- oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- WURHWLMSFFSRBJ-UHFFFAOYSA-N C1C2SC3C=CC=CC3SC2C=CC1 Chemical compound C1C2SC3C=CC=CC3SC2C=CC1 WURHWLMSFFSRBJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Optical Head (AREA)
Abstract
Description
近年、眼鏡レンズの中心厚が小さくなる傾向がある等の事情の下、プラスチックレンズの材料として、より高い屈折率を有する光学用樹脂が望まれている。
また、UV硬化材料は、無溶剤、低粘度のフォーミュレーションが可能なことから、高い生産性で複雑な形状を有する製品を製造する方法に用いるための材料として有用であり、近年、パソコン、液晶テレビ、携帯電話等のディスプレイ関連材料としても幅広く利用されている。プラスチック光学材料の需要が高まるにつれ、UV硬化樹脂には、従来の速硬化、高硬度、接着性等といった機能のほかに、硬化物の屈折率制御が求められてきている。
このような高い屈折率を有する光学用樹脂(重合体)を得るために、硫黄原子を含有する化合物を単量体として用いることが知られている(特許文献1、2)。
本発明は、高い屈折率を有しながら室温では液体であるため、容易に光学部材を形成することのできる硬化性組成物、及びその硬化体から得られる光学部材を提供することを目的とする。
1.下記一般式(1)及び下記一般式(2)で示される構造単位からなる群から選択される少なくとも1種を有する樹脂を含有する光学部材。
2.さらに、周期律表第4族元素の酸化物を主成分とする、数平均粒子径が1〜100nmの粒子を含有する上記1に記載の光学部材。
3.前記粒子が、酸化チタン又は酸化ジルコニウムを主成分とする粒子である上記2に記載の光学部材。
4.固体画像素子の集光材用である上記1〜3のいずれかに記載の光学部材。
5.ディスク集光材用である上記1〜3のいずれかに記載の光学部材。
6.下記一般式(3)及び下記一般式(4)で示される化合物からなる群から選択される少なくとも1種を含有する硬化性組成物。
7.ラジカル重合開始剤を含有する上記6に記載の硬化性組成物。
8.さらに、周期律表第4族元素の酸化物を主成分とする、数平均粒子径が1〜100nmの粒子を含有する上記6又は7に記載の硬化性組成物。
9.前記粒子が、酸化チタン又は酸化ジルコニウムを主成分とする粒子である上記8に記載の硬化性組成物。
10.さらに、界面活性剤を含有する上記6〜9のいずれかに記載の硬化性組成物。
11.さらに、有機溶剤を含有する上記6〜10のいずれかに記載の硬化性組成物。
本発明の硬化性組成物は、高い屈折率を有する硬化体を形成することができる。
I.硬化性組成物
本発明の硬化性組成物は、下記成分を含み得る。
(A)下記式(3)及び(4)で示される化合物からなる群から選択される少なくとも1種(以下、硫黄含有ラジカル重合性化合物という)
(B)ラジカル重合性化合物
(C)無機粒子
(D)光ラジカル重合開始剤
(E)界面活性剤
(F)有機溶剤
(G)その他添加剤
以下、上記各成分について説明する。
本実施形態の硬化性組成物は、下記式(3)及び(4)で示される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の硫黄含有ラジカル重合性化合物を含有する。
上記式(3)及び式(4)中、m、n、p及びqはそれぞれ1〜4の数である。m、n、p及びqが5以上になると、得られる重合体の屈折率が低下するため好ましくない。
上記式(3)及び式(4)で示される硫黄含有ラジカル重合性化合物は、常温で液体であり、光学用樹脂調製時に希釈モノマーや溶剤を用いる必要が無いため、これを重合して得られる硬化体の屈折率を高く保持することができる。
本発明の硬化性組成物には、上記の硫黄含有ラジカル重合性化合物の他に、任意成分として硫黄を含有しないラジカル重合性化合物を配合することもできる。ラジカル重合性化合物の機能の一つとしては、硬化性組成物に光が照射された際に、重合して高分子量化することや架橋構造を形成することが挙げられる。これにより、硬化物の硬度を向上させることができる。尚、「(メタ)アクリロイル基」とは、アクリロイル基又はメタアクリロイル基を指し、「分子内に複数の(メタ)アクリロイル基を有する」とは、該分子内に存在するアクリロイル基及びメタアクリロイル基の合計が2以上であることを指す。
分子内に2つの(メタ)アクリロイル基を有する重合性化合物としては、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2,4−ジメチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ブチルエチルプロパンジオール(メタ)アクリレート、エトキシ化シクロヘキサンメタノールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングルコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングルコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、オリゴエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングルコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、2−エチル−2−ブチル−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、フルオレンジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、EO変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFポリエトキシジ(メタ)アクリレート、オリゴプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、2−エチル−2−ブチル−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ビス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
分子内に5つの(メタ)アクリロイル基を有するラジカル重合性化合物としては、ソルビトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートが挙げられる。
分子内に6つの(メタ)アクリロイル基を有するラジカル重合性化合物としては、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ソルビトールヘキサ(メタ)アクリレート、フォスファゼンのアルキレンオキサイド変性ヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
本実施形態で用いるラジカル重合性化合物としては、これらの中では、(p−フェニレンスルファニル)エチルアクリレートが、屈折率に優れる点でより好ましい。
本実施形態の硬化性組成物は、任意成分として金属酸化物を主成分とする無機粒子を含むことができる。無機粒子の機能の一つとしては、硬化性組成物が硬化された場合に、硬化された硬化性組成物(以下、これを硬化体ということがある。)の屈折率を高くすることが挙げられる。
ここで、「金属酸化物を主成分として構成される」とは、金属酸化物以外に上記のような表面修飾に用いられる化合物や、アルカリ金属塩等の微量の成分を含んでいてもよいことを意味する。尚、粒子中の金属酸化物の割合は80質量%以上であることが好ましく、85質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがさらに好ましい。
無機粒子が酸化チタンを主成分として形成される場合は、アナターゼ型の結晶構造有する二酸化チタンを含むことがさらに好ましい。このような無機粒子は、高い屈折率と、硬化性組成物中において分散性をより良好にすることができるため、例えば、無機粒子の硬化性組成物に対する含有量を低減することができ、また例えば、硬化体の屈折率を効率的に高めることができる。
また、本明細書において、屈折率とは、波長633nm、23℃で測定した屈折率を指すものとする。尚、本明細書において「高屈折率」とは、1.8以上の屈折率を指す。
無機粒子の数平均粒子径は、粒度分布計による粒径頻度分布から測定することができる。粒度分布計による方法では、無機粒子が分散されている溶液を、レーザ回折法や散乱法を用いて測定して、粒径頻度分布を求めることができる。本発明で、「数平均粒子径として1nm以上100nm以下である」とは、粒径頻度分布において、累積頻度が50%となる中心粒径(体積基準のメジアン径:d50)が1nm以上100nm以下の範囲にあることを意味する。
本発明の硬化性組成物は、任意成分としてラジカル重合開始剤を含有することもできる。ラジカル重合開始剤としては、光ラジカル重合開始剤又は熱ラジカル重合開始剤を用いることができる。光ラジカル重合開始剤を用いる場合には、必要に応じて、光増感剤を併用することもできる。
本実施形態の硬化性組成物は、界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤としては、例えば、シリコーン系、オルガノポリシロキサン系等のケイ素系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウリレート、ポリエチレングリコールジステアレート等のノニオン系界面活性剤、アクリル系又はメタクリル系の重合物からなる界面活性剤等が挙げられる。
本実施形態の硬化性組成物に界面活性剤を配合する場合には、界面活性剤の好ましい含有量は、有機溶剤を除く硬化性組成物の成分全量を100質量%として、5質量%以下、好ましくは0.01質量%以上5質量%以下、より好ましくは0.1質量%以上3質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以上2質量%以下である。界面活性剤の配合量が上記好ましい配合量未満であると、例えば、硬化性組成物に、塗布性や濡れ性といった機能を十分に発現させることができない場合がある。また、界面活性剤の配合量が上記好ましい配合量を超えると、硬化性組成物の非架橋成分が増加することにより硬化体の強度が低下するおそれがある。
本実施形態の硬化性組成物は、用途に応じて有機溶剤を含むことができる。有機溶剤の幾つかの機能としては、硬化前の硬化性組成物の粘度等を調節して、例えば、基材等への塗布性を向上させたり、操作性、成形性を向上させることが挙げられる。例えば、硬化性組成物の硬化体を光機能膜として使用する場合には、硬化前の硬化性組成物を成膜する基材等に塗布する場合があるが、このような場合の硬化性組成物の粘度としては、例えば、0.1mPa・s以上50,000mPa・s以下(25℃)が好ましく、より好ましくは、0.5mPa・s以上10,000mPa・s(25℃)である。
本発明の硬化性組成物には、上記成分の他、求められる特性、性能に応じて下記の各種の添加剤を配合することができる。添加剤の例としては、酸化防止剤、増感剤、重合禁止剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
本発明の光学部材は、上記本発明の硬化性組成物を硬化させることにより得ることができる。上記硬化性組成物を硬化させることにより、上記硫黄含有ラジカル重合性化合物が重合し、下記一般式(1)及び下記一般式(2)で示される構造単位からなる群から選択される少なくとも1種を有する樹脂が形成される。本発明の光学部材はこの樹脂を含有することを特徴とする。
光照射で硬化する条件は、塗布した硬化性組成物の厚さにも依るが、例えば、1μmの厚さに塗布した場合、紫外線を0.1〜10J/cm2照射すればよい。
加熱により硬化する条件は、熱ラジカル重合開始剤が分解してラジカルを発生する温度であれば硬化させることができるが、短時間で硬化させるために60〜120℃に加熱することも好ましい。加熱時間は、加熱温度や硬化物の厚さ、大きさにも依るが、数μm厚のフィルム状である場合は1分〜1時間、1cm角の立方体程度の大きさの場合、30分〜3時間程度加熱することが好ましい。
融点:156.2℃(DSC)
FT−IR(KBr、cm−1):1592.9、1454.1、1253.5、1207.2、894.8、856.2、802.2
1H−NMR(300MHz、DMSO−d6、ppm):6.96−7.03(m、2H)、7.22−7.25(m、2H)、7.41−7.45(m、2H)
収量6.0g
収率74.6%
1H−NMR(300MHz、DMSO−d6、ppm):7.40(s、2H)、7.36(d、2H)、7.17(d、2H)、3.44(m、4H)、2.96(t、4H)
収量1.56g
収率65.5%
1H−NMR(300MHz、DMSO−d6、ppm):7.59(s,2H)、7.48(d、2H)、7.35(d、2H)、6.25(d、2H)、6.08(m、2H)、5.87(d、2H)、4.28(t、4H)、3.32(t、4H)
収量:5.50g
収率:68.4%
1H−NMR(300MHz、DMSO−d6、ppm):7.45(s、2H)、7.30(d、2H)、7.10(d、2H)、3.43(m、4H)、2.92(t、4H)
収量1.28g
収率53.7%
1H−NMR(300MHz、DMSO−d6、ppm):7.50(s,2H)、7.47(d、2H)、7.30(d、2H)、6.24(d、2H)、6.10(m、2H)、5.85(d、2H)、4.27(t、4H)、3.30(t、4H)
収量1.32g
1H−NMR(300MHz、DMSO−d6、ppm):7.50(s,2H)、7.47(d、2H)、7.30(d、2H)、6.25(s、2H)、5.30(s、2H)、4.27(t、4H)、3.30(t、4H)、1.96(s、6H)
収量1.30g
1H−NMR(300MHz、DMSO−d6、ppm):7.48(s,2H)、7.40(d、2H)、7.28(d、2H)、6.24(s、2H)、5.31(s、2H)、4.28(t、4H)、3.25(t、4H)、1.95(s、6H)
収量121g
収率90%
1H−NMR(300MHz、CDCl3、ppm):7.32(d、4H)、7.25(d、4H)、3.78(t、4H)、3.13(t、4H)、1.78(br、2H)
収量1.56g
収率65.5%
1H−NMR(300MHz、DMSO−d6、ppm):7.26(d、4H)、7.17(d、4H)、6.15(d、2H)、5.99(m、2H)、5.81(d、2H)、4.15(t、4H)、3.16(t、4H)
収量1.43g
1H−NMR(300MHz、DMSO−d6、ppm):7.26(d、4H)、7.17(d、4H)、6.24(s、2H)、5.31(s、2H)、4.15(t、4H)、3.16(t、4H)、1.95(s、6H)
硬化性組成物の調製
表1−1〜1−3(以下、まとめて表1という)に示す配合の実施例1〜実施例14及び比較例1〜比較例5の硬化性組成物を調製し、下記の評価を行った。
各実施例及び各比較例の組成物を用いて、評価試料を作成した。評価試料としては、シリコンウエハー上に各組成物を塗布したものと、ガラスウエハー上に各組成物を塗布したものを作成した。各ウエハーへの組成物の塗布は、ミカサ株式会社製のスピンコーターを用いて行った。各試料はプリベーク(120℃/60秒)を行い、UV照射(1.0mJ/cm2、窒素雰囲気下)にて硬化させた。シリコンウエハー上に形成したものは屈折率の評価に用い、ガラスウエハー上に形成したものは透過率の評価に用いた。
各実施例及び各比較例の屈折率は、シリコンウエハー上に成膜した各試料において、硬化後、シリコンウエハーから剥離していない部分について測定した。屈折率測定は、Metricon社製、プリズムカラーModel 2010を用い、波長633nmの光を用いて行った。各試料の屈折率の測定結果は、表1に併記した。
各実施例及び各比較例の透明性は、各試料の光透過率を測定して行った。光透過率は、ガラスウエハー上に成膜した各試料において、硬化後、シリコンウエハーから剥離していない部分について測定した。透過率測定は、日本分光株式会社製の分光光度計を用いて行った。光透過率の測定は、波長400nmの光によって行い、結果を表1に記載した。
各実施例及び各比較例の組成物の粘度測定は、E型粘度計を用いて行い、結果を表1に記載した。
2,7−ビス[(2−アクリロイルオキシエチル)スルファニル]チアントレン:合成例3で製造
3,6−ビス[(2−アクリロイルオキシエチル)スルファニル]チアントレン:合成例5で製造
2,7−ビス[(2−メタクリロイルオキシエチル)スルファニル]チアントレン:合成例6で製造
3,6−ビス[(2−メタクリロイルオキシエチル)スルファニル]チアントレン:合成例7で製造
4,4’−ビス(アクリロイルオキシエチルチオ)ジフェニルスルフィド:合成例9で製造
4,4’−ビス(メタクリロイルオキシエチルチオ)ジフェニルスルフィド:合成例10で製造
(p−フェニレンスルファニル)エチルアクリレート:大阪有機化学工業社製
フルオレンジアクリレート:A−BPEF、新中村化学社製
ルチル型チタニアゾル:TS−149、テイカ社製、プロピレングリコールモノメチルエーテル分散、固形分濃度20wt%
アナターゼ型チタニアゾル:NOD−742GTF、ナガセケミテック社製、プロピレングリコールモノメチルエーテル分散、固形分濃度20wt%
ジルコニアゾル:OZ−S30K、日産化学社製、MEK分散、固形分濃度20wt%
ジフェニル(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド:(商品名)LucirinTPO、BASF社製
2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン:(商品名)IRGACURE907、チバ・ジャパン社製
ジメチルポリシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合体:(商品名)DC−190、東レ・ダウコーニング社製
特定の硫黄含有ラジカル重合性化合物を含有する本発明の硬化性組成物を重合させて得られる重合体(硬化体)は、高屈折率であると同時に透過性が高いため、光学用部材の製造材料として好適である。具体的には、レンズ(例えば、眼鏡レンズ、カメラレンズ等)の材料、ナノインプリント用材料、光学接着剤等の用途、導波路、記録材料等の光学部材の材料として有用である。
本発明の光学部材は、特に固体画像素子の集光材及びディスク集光材として有用である。
Claims (11)
- さらに、周期律表第4族元素の酸化物を主成分とする、数平均粒子径が1〜100nmの粒子を含有する請求項1に記載の光学部材。
- 前記粒子が、酸化チタン又は酸化ジルコニウムを主成分とする粒子である請求項2に記載の光学部材。
- 固体画像素子の集光材用である請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学部材。
- ディスク集光材用である請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学部材。
- ラジカル重合開始剤を含有する請求項6に記載の硬化性組成物。
- さらに、周期律表第4族元素の酸化物を主成分とする、数平均粒子径が1〜100nmの粒子を含有する請求項6又は7に記載の硬化性組成物。
- 前記粒子が、酸化チタン又は酸化ジルコニウムを主成分とする粒子である請求項8に記載の硬化性組成物。
- さらに、界面活性剤を含有する請求項6〜9のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
- さらに、有機溶剤を含有する請求項6〜10のいずれか1項に記載の硬化性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010033335A JP2011170073A (ja) | 2010-02-18 | 2010-02-18 | 硬化性組成物及び光学部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010033335A JP2011170073A (ja) | 2010-02-18 | 2010-02-18 | 硬化性組成物及び光学部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011170073A true JP2011170073A (ja) | 2011-09-01 |
Family
ID=44684279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010033335A Pending JP2011170073A (ja) | 2010-02-18 | 2010-02-18 | 硬化性組成物及び光学部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011170073A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018122748A1 (en) * | 2016-12-29 | 2018-07-05 | 3M Innovative Properties Company | Curable high refractive index ink compositions and articles prepared from the ink compositions |
JP2019504464A (ja) * | 2015-10-20 | 2019-02-14 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | インプリント用インク組成物、インプリント方法、光学エレメント、照明装置、光センサ及び光起電力装置 |
US20200355997A1 (en) * | 2019-05-08 | 2020-11-12 | Facebook Technologies, Llc | Thianthrene derivatized monomers and polymers for volume bragg gratings |
US11718580B2 (en) | 2019-05-08 | 2023-08-08 | Meta Platforms Technologies, Llc | Fluorene derivatized monomers and polymers for volume Bragg gratings |
US11780819B2 (en) | 2019-11-27 | 2023-10-10 | Meta Platforms Technologies, Llc | Aromatic substituted alkane-core monomers and polymers thereof for volume Bragg gratings |
WO2023238828A1 (ja) * | 2022-06-09 | 2023-12-14 | 株式会社ダイセル | 硬化性組成物 |
US11879024B1 (en) | 2020-07-14 | 2024-01-23 | Meta Platforms Technologies, Llc | Soft mold formulations for surface relief grating fabrication with imprinting lithography |
CN117603108A (zh) * | 2023-10-23 | 2024-02-27 | 江苏集萃光敏电子材料研究所有限公司 | 一种高折射可固化单体 |
US12044963B2 (en) | 2020-01-22 | 2024-07-23 | Applied Materials, Inc. | High refractive index imprint compositions and materials and processes for making the same |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04159309A (ja) * | 1990-10-24 | 1992-06-02 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 高屈折率レンズ用樹脂 |
JP2003183414A (ja) * | 2001-12-13 | 2003-07-03 | Mitsubishi Chemicals Corp | 超微粒子を含有する架橋樹脂組成物成形体 |
JP2007131698A (ja) * | 2005-10-11 | 2007-05-31 | Mitsubishi Chemicals Corp | 放射線硬化性組成物及びその硬化物、並びにその積層体 |
-
2010
- 2010-02-18 JP JP2010033335A patent/JP2011170073A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04159309A (ja) * | 1990-10-24 | 1992-06-02 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 高屈折率レンズ用樹脂 |
JP2003183414A (ja) * | 2001-12-13 | 2003-07-03 | Mitsubishi Chemicals Corp | 超微粒子を含有する架橋樹脂組成物成形体 |
JP2007131698A (ja) * | 2005-10-11 | 2007-05-31 | Mitsubishi Chemicals Corp | 放射線硬化性組成物及びその硬化物、並びにその積層体 |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019504464A (ja) * | 2015-10-20 | 2019-02-14 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | インプリント用インク組成物、インプリント方法、光学エレメント、照明装置、光センサ及び光起電力装置 |
US12006441B2 (en) | 2015-10-20 | 2024-06-11 | Koninklijke Philips N.V. | Imprinting ink composition, imprinting method, optical element lighting device, optical sensor and photovoltaic device |
US11584863B2 (en) | 2016-12-29 | 2023-02-21 | 3M Innovative Properties Company | Curable high refractive index ink compositions and articles prepared from the ink compositions |
CN110121538A (zh) * | 2016-12-29 | 2019-08-13 | 3M创新有限公司 | 可固化的高折射率墨组合物和由墨组合物制备的制品 |
US20190352520A1 (en) * | 2016-12-29 | 2019-11-21 | 3M Innovative Properties Company | Curable high refractive index ink compositions and articles prepared from the ink compositions |
WO2018122748A1 (en) * | 2016-12-29 | 2018-07-05 | 3M Innovative Properties Company | Curable high refractive index ink compositions and articles prepared from the ink compositions |
US11718580B2 (en) | 2019-05-08 | 2023-08-08 | Meta Platforms Technologies, Llc | Fluorene derivatized monomers and polymers for volume Bragg gratings |
CN113748108A (zh) * | 2019-05-08 | 2021-12-03 | 脸谱科技有限责任公司 | 用于体布拉格光栅的噻蒽衍生的单体和聚合物 |
WO2020227276A1 (en) * | 2019-05-08 | 2020-11-12 | Facebook Technologies, Llc | Thianthrene derivatized monomers and polymers for volume bragg gratings |
US20200355997A1 (en) * | 2019-05-08 | 2020-11-12 | Facebook Technologies, Llc | Thianthrene derivatized monomers and polymers for volume bragg gratings |
US11780819B2 (en) | 2019-11-27 | 2023-10-10 | Meta Platforms Technologies, Llc | Aromatic substituted alkane-core monomers and polymers thereof for volume Bragg gratings |
US12044963B2 (en) | 2020-01-22 | 2024-07-23 | Applied Materials, Inc. | High refractive index imprint compositions and materials and processes for making the same |
US11879024B1 (en) | 2020-07-14 | 2024-01-23 | Meta Platforms Technologies, Llc | Soft mold formulations for surface relief grating fabrication with imprinting lithography |
WO2023238828A1 (ja) * | 2022-06-09 | 2023-12-14 | 株式会社ダイセル | 硬化性組成物 |
CN117603108A (zh) * | 2023-10-23 | 2024-02-27 | 江苏集萃光敏电子材料研究所有限公司 | 一种高折射可固化单体 |
CN117603108B (zh) * | 2023-10-23 | 2024-06-04 | 江苏集萃光敏电子材料研究所有限公司 | 一种高折射可固化单体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2011170073A (ja) | 硬化性組成物及び光学部材 | |
KR101569213B1 (ko) | 폴리디알킬폴리실록산기, 퍼플루오로폴리에테르기, 우레탄기 및 (메트)아크릴로일기를 갖는 화합물, 그것을 함유하는 경화성 조성물 및 경화막 | |
JP4273362B1 (ja) | ハードコートフィルム | |
KR101285652B1 (ko) | 활성 에너지선 경화형 조성물 | |
JP4816986B1 (ja) | 硬化性組成物および反射防止用積層体 | |
TWI266773B (en) | Resin composition comprising particles | |
CN101208365A (zh) | 用于亮度增强薄膜的组合物 | |
JPH0759614B2 (ja) | 架橋性高分子キヤスト用組成物 | |
DE69716071T2 (de) | Strahlenhärtbares harz | |
JP4867658B2 (ja) | 液状硬化性樹脂組成物、硬化膜及び積層体 | |
JP5098741B2 (ja) | ハードコート形成用硬化性組成物、硬化膜及び積層体 | |
JP2009185272A (ja) | 光学組成物、該組成物を用いて製造された集光シート及び集光シートの製造方法 | |
JP5471756B2 (ja) | 硬化性組成物及び光学部材 | |
JP2021169613A (ja) | 硬化性組成物、硬化物及び積層体 | |
JP2019518854A (ja) | ナノゲルによるポリマーネットワーク構造の制御 | |
CN100432140C (zh) | 液态固化性树脂组合物、固化膜及层叠体 | |
JP2012149141A (ja) | 活性エネルギー線硬化性水性エマルジョン組成物およびその製造方法、硬化被膜形成方法並びにハードコート形成剤 | |
TWI363764B (ja) | ||
JPWO2007083749A1 (ja) | 樹脂組成物及びその硬化物を用いた光学部材 | |
JP2009132842A (ja) | 硬化性樹脂組成物及び光学部材 | |
JP3556332B2 (ja) | プラスチックレンズ成形用組成物及びそれを用いたプラスチックレンズ | |
JP2013237835A (ja) | 活性化エネルギー硬化性水性エマルジョン組成物およびその製造方法、硬化被膜形成方法並びにハードコート形成剤 | |
JP2009286925A (ja) | 硬化性組成物 | |
JP2006056924A (ja) | 反射防止膜形成用組成物 | |
JP2009197131A (ja) | 光学材料用組成物、硬化膜、表面保護層を有する光ディスク及び集光レンズ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120816 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130628 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130820 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131008 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20131217 |