JP2011168965A - ヘアキャッチャー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】封水S1の貯留部135を有する排水トラップ1に設けられるヘアキャッチャー10に、排水トラップ1に対して封水S1の上に設けられて排水を通過させながら排水中の毛髪H1を捕集する捕集部材11と、該捕集部材11の下部(一時保水部20)に対して着脱可能に設けられて封水S1内に挿入されて抗菌性の物質を溶出する抗菌部材70とを設ける。
【選択図】図1
Description
特許文献2記載の排水トラップは、防臭パイプ筒部の銅の抗菌性により防臭パイプ筒部や封水貯留部へのヌメリ発生の抑制が期待される。しかし、射出成形された防臭パイプの銅製筒部は合成樹脂に固着しているため、防臭パイプの銅製筒部が寿命となると、防臭パイプ全体を交換しなければヌメリ発生を抑制することができない。従って、排水トラップ貯留部の抗菌性を維持することが容易ではない。
また、抗菌部材が寿命となっても、寿命となった抗菌部材を捕集部材から外して新たな抗菌部材を捕集部材に取り付けるという簡単な作業により、排水トラップ貯留部の抗菌性が維持される。
上記排水は、毛髪を含む水とする。
上記捕集部材は、ごみなど毛髪以外の異物も捕集するものも含まれる。
上記抗菌性は、菌の増殖を抑制する性質をいう。抗菌性の物質は、抗菌性を有する物質をいい、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン、ニッケルイオン、等が含まれる。上記抗菌部材は、封水内に挿入されて抗菌性の物質を溶出する部材であればよく、銀イオン等を溶出する種々の部材の他、特開平11−343592号公報や特開2000−143422号公報に記載されるNi−P系合金を含む材料等が含まれる。
なお、上記排水が毛髪を含む水であるので、排水流出孔は、毛髪を含んでいた水が流出する孔を意味する。ここで、排水中の毛髪の流出を抑止する排水流出孔は、全ての毛髪を止めなくても良い。すなわち、抑止は、全てを止めることに限定されない。
ここで、筒状部材とされた抗菌部材には、捕集部材に取り付けるための部位を有するものも含まれる。
請求項2に係る発明では、着脱可能な抗菌部材を有する簡易な構造のヘアキャッチャーを提供することができる。
請求項3に係る発明では、抗菌部材の寿命を延ばすことができる。
請求項4に係る発明では、抗菌部材が防臭パイプ内に挿入される場合に捕集部材から抗菌部材の外側へ流出した排水を円滑に排水トラップ貯留部へ導くことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るヘアキャッチャー10を設けた浴室用排水トラップ1の垂直断面を示している。この浴室は、図示しないシャワーや給湯栓等が設けられた洗い場W1が浴槽B1の外側に設けられ、この洗い場W1の床材110の一部が凹んで排水桝112が形成されている。この排水桝112は、下側の開口部に向かって略水平方向に内側へ延出したフランジ部113を有し、上側の開口部にカバー120を着脱することができるようにされている。排水トラップ1は、排水桝112に取り付けられ、カバー120と床材110との隙間CL1から排水桝112へ流入した排水を通過させる。本排水トラップ1は、トラップ本体130、締め付けフランジ140、防臭パイプ150、及びヘアキャッチャー10を備える。
なお、本明細書では、封水S1の貯留部135の上部を構成する部材を封水筒と呼び、この封水筒は、防臭パイプ150が内側に挿入される部材であるものとする。
封水筒130Bを取り付けたトラップ本体130は、上部が開口し、浴槽側の封水筒側壁130aの下部に水平方向へ突出した接続口131が形成され、該接続口131に対向する位置に水平方向へ突出した排出口132が形成されている。接続口131は、接続管を介して浴槽の防水パンに接続されている。トラップ本体130内では、封水筒側壁130a,130bの貯留部上縁部130cを上限位置とする封水面S2が形成され、この封水面S2の下側に防臭パイプ150の下部が差し込まれる。また、トラップ本体130の上縁部には径方向内側へ延出したフランジ部133が形成され、このフランジ部133の内周面にねじ部133aが形成されている。
まず、床材フランジ部113の先端部にパッキン144を取り付け、トラップ本体のフランジ部133に締め付けフランジ140を螺入して床材フランジ部113とトラップ本体130とを互いに固定する。次に、防臭パイプ150を締め付けフランジ140に取り付ける。最後に、ヘアキャッチャー10を締め付けフランジ140に取り付けると、排水トラップ1が形成される。
ヘアキャッチャー10は、捕集部材11と抗菌部材70とから構成されている。捕集部材11は、排水トラップ1に対して封水S1の上に設けられ、排水を通過させながら排水中の毛髪H1等のごみを捕集する。抗菌部材70は、捕集部材11の下部に対して着脱可能に設けられ、封水S1内に挿入されて抗菌性の物質を溶出させる。以下、図1〜5及び図6(a)を参照して、本実施形態のヘアキャッチャー10を具体的に説明する。
なお、図4では、締め付けフランジ140及び防臭パイプ150を二点鎖線で示している。また、図5では、下部排水流出部22及び排水流出孔群31を二点鎖線で示すとともに、抗菌部材70の取り付け位置も二点鎖線で示している。
一時保水部20は、上部が開口し下方へ凹んだ凹状に形成され、流入した排水を一時的に保水する。図1,4,5に示すように、一時保水部20は、半球の底に上方へ凸とされた凸部24を有する凹状とされている。凸部24を含む一時保水部20の下部には、排水中の毛髪H1等の流出を抑止しながら排水を略下方へ流出させる下部排水流出孔23を複数有する下部排水流出部22が設けられている。一時保水部20における下部排水流出部22の周囲は、下部排水流出孔の無い壁部21とされ、外側に向かって膨出しながら斜めに立ち上がっている。
立壁部50は、図1,2に示すように、洗い場W1からの排水を通す流入部60を設けて上部排水流出部30の外側に配置されている。立壁部50は、排水流出孔群31に直接排水が流れ込むことを抑止し、排水を流入部60だけから一時保水部20へ流入させるガイド機能を有する。本捕集部材11は、各排水流出孔群31,31の外側となる上部排水流出部30の外縁部から各立壁部50,50が上方へ延出している。
むろん、捕集部材11と締め付けフランジ140とは種々の嵌合構造により嵌合することができ、切欠部44及び突起141bの間隔も180°間隔など様々な間隔とすることができる。
以上より、抗菌部材70は、一時保水部20に取り付けられると、図1に示すように、封水S1内に挿入され、抗菌性の物質が封水S1内に溶出する。抗菌部材70は、封水S1中で抗菌性の物質を溶出する抗菌材料のみで形成されてもよいが、ステンレスといった金属材料等に抗菌材料をめっきして形成されてもよい。封水中で抗菌性の物質を溶出する抗菌材料は、特開平11−343592号公報や特開2000−143422号公報に記載されるNi−P系合金を含む材料が好ましい。このような材料で抗菌部材を形成すると、封水S1中にNi及びPが溶出すると考えられ、封水S1中の菌の増殖が抑制され、防臭パイプ150や封水貯留部135のヌメリ発生が抑えられる。むろん、封水中で抗菌性の物質を溶出する抗菌材料は、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオンといった金属イオンを溶出する金属材料、無機材料、有機材料、等でもよい。
一方、排水トラップ1からヘアキャッチャー10を取り外し、捕集部材11から抗菌部材70を引き離すように引っ張ると、捕集部材の係止片25a,25aが弾性変形し、抗菌部材の係止孔72a,72aから係止片25a,25aが抜け、捕集部材11から抗菌部材70を外すことができる。従って、抗菌部材が寿命となったとき、捕集部材11に取り付ける抗菌部材を交換するのが容易であり、交換後の抗菌部材で防臭パイプ150や封水貯留部135のヌメリ発生を抑制する効果を持続させることができる。
下部排水流出部22の排水流出流量を超える排水が一時保水部20に流入すると、排水は、一時保水部20に入りきらず上縁部21aを超える。上部排水流出部30の排水は、毛髪H1等の流出が抑止されながら排水流出孔群31,31から下方へ流出し、流れ方向D2で示すように、防臭パイプ150の内側と筒状抗菌部材70の外側との間を通って封水面S2に落下する。
次に、本ヘアキャッチャー10の作用、効果を説明する。
捕集部材の一時保水部20に抗菌部材70を取り付けてヘアキャッチャー10を排水トラップ1に取り付けると、抗菌部材70は、図1に示すように封水S1内に挿入され、封水S1中で抗菌性の物質が溶出する。すると、封水S1中の菌の増殖が抑制され、封水貯留部135の内面や、封水S1に差し込まれた部分の防臭パイプ150の内面及び外面に対するヌメリの発生が抑制される。
ここで、実用新案登録第3078057号公報に記載される排水トラップのように、銅製筒部の端部周囲に金型を当てて合成樹脂を射出成形した防臭パイプを使用していると、銅製筒部を交換する際には防臭パイプ全体を交換しなければならない。防臭パイプ全体を交換するにはコストが高く、結果として寿命となった筒部が使用され、排水トラップ貯留部や防臭パイプに多くのヌメリが付着することにもなる。
まず、カバー120を外し、ヘアキャッチャー10を回して締め付けフランジ140から取り外す。次に、寿命となった抗菌部材70を捕集部材11から外し、新たな抗菌部材70を捕集部材11に取り付ける。そして、交換後の抗菌部材70を有するヘアキャッチャー10を回して締め付けフランジ140に取り付け、排水桝の段部114にカバー120を載せると、抗菌部材70の交換作業が終了する。このとき、抗菌部材70は、封水S1内に挿入されている。
このように、抗菌部材70が寿命となっても、簡単な作業で抗菌部材70のみを交換することができ、交換後の抗菌部材70から溶出する抗菌性の物質により封水貯留部135の抗菌性が維持される。
以上より、本ヘアキャッチャーは、排水トラップ貯留部の抗菌性を容易に維持することが可能であるという、有用な効果を奏する。
本発明を適用可能な洗い場は、浴室の洗い場以外にも、洗面化粧台の排水トラップに繋がる洗面台、理容店や美容室の排水トラップに繋がる洗面台、等でもよい。
また、排水トラップに封水貯留部がある限り、上述した排水トラップを構成する部材の一部が無いような排水トラップにも、本発明を適用可能である。
さらに、本発明のヘアキャッチャーは、種々の変形例が考えられる。
例えば、ヘアキャッチャーには、捕集部材及び抗菌部材以外の第三の部材が取り付けられてもよい。
捕集部材を構成する各部は、全て一体化されていてもよいし、独立した部材で構成されてもよい。
捕集部材には、把手等の部位が設けられてもよい。
一時保水部や排水導入部の無い種々の捕集部材の下部に対して抗菌部材を着脱可能に設けても、本発明のヘアキャッチャーとすることができる。捕集部材の排水流出部は、複数の排水流出孔23,32で構成される以外にも、繊維や針金等を編んで形成した網等で構成されてもよい。
抗菌部材は、円筒状以外にも、断面楕円形の筒状、断面多角形の筒状、板状、線状、等の形状とされてもよい。また、捕集部材に設けた排水流出部からの排水の流出が確保される限り、抗菌部材は、円柱状等、中実とされてもよい。
また、抗菌部材は、分割可能な複数の部材で構成されてもよい。
上述した実施形態では抗菌部材掛止部を構成する係止片及び位置決め片の外側に抗菌部材を掛止しているが、係止片及び位置決め片の内側に抗菌部材を掛止してもよい。
上記位置決め片の代わりに係止片を設け、この係止片を係止するための係止孔をさらに抗菌部材に形成してもよい。
掛止片25c,25cの位置に切欠72c,72cを合わせて抗菌部材70の上端部70aの内側に抗菌部材掛止部の各部位25c,25c,25b,25bを入れ、抗菌部材70を固定する向きに回すことにより、抗菌部材70が一時保水部20に取り付けられる。また、捕集部材11に取り付けられた抗菌部材70を外す向きに回し、捕集部材11から抗菌部材70を引き離すように引っ張ると、捕集部材11から抗菌部材70を外すことができる。なお、図6(b)においても、一時保水部20の図示を省略している。
雄ねじ部25dの位置に上端部70aを合わせて抗菌部材70を固定する向きに回すと、雄ねじ部25dと雌ねじ部72dとが螺合し、抗菌部材70が一時保水部20に取り付けられる。また、抗菌部材70を外す向きに回すと、捕集部材11から抗菌部材70を外すことができる。
外嵌部25eの位置に上端部70aを合わせて抗菌部材70を捕集部材11に向かって押すと、弾性変形したOリング25fが捕集部材の溝72fに入り、抗菌部材70が一時保水部20に取り付けられる。また、捕集部材11から抗菌部材70を引き離すように引っ張ると、Oリング25fが弾性変形し、捕集部材11から抗菌部材70を外すことができる。
抗菌部材70の内側70iに四箇所の挿入部25gを圧入すると、抗菌部材70が一時保水部20に取り付けられる。また、捕集部材11から抗菌部材70を引き離すように引っ張ると、捕集部材11から抗菌部材70を外すことができる。なお、図7(a)においても、一時保水部20の図示を省略している。
例えば、抗菌部材70の符号70a側を捕集部材11に取り付けて排水トラップを使用している場合、図1を参照して説明すると、抗菌部材70は、封水S1に漬かっている部分から抗菌性の物質を封水S1中に溶出させる。一方、封水面S2から上側の部分からは、ほとんど抗菌性の物質が溶出しない。ここで、抗菌部材70の符号70b側から抗菌性の物質がほとんど溶出しなくなったとき、捕集部材11から抗菌部材70を一旦外し、抗菌部材70の符号70b側を捕集部材11に取り付けて排水トラップを使用することにする。すると、今まで封水S1に漬かっていなかった抗菌部材70の符号70a側から抗菌性の物質が封水S1中に溶出する。
なお、上述した挿入部25gの代わりに、抗菌部材70の外側を掛止する複数の挟持部を捕集部材11に設けてもよい。この場合、複数の挟持部の間に抗菌部材70を圧入すると、抗菌部材70が一時保水部20に対して着脱可能に取り付けられる。
抗菌部材の上端部70aの内側70iに挿入部25hを圧入すると、抗菌部材70が一時保水部20に取り付けられる。また、捕集部材11から抗菌部材70を引き離すように引っ張ると、捕集部材11から抗菌部材70を外すことができる。
むろん、挿入部25hの内側に抗菌部材の上端部70aが圧入されるようにされてもよい。なお、図7(b)においても、一時保水部20の図示を省略している。
本変形例の抗菌部材70は、符号70a側と符号70b側の両方を捕集部材11に取り付けることができる。すなわち、本抗菌部材70は、一時保水部20に対して上下逆に取り付け可能とされている。本変形例でも、抗菌性の物質の溶出量が減ったときに抗菌部材70を上下逆にして使用することができるので、抗菌部材70の寿命を延ばすことができる。なお、図7(c)においても、一時保水部20の図示を省略している。
以上より、本変形例では、捕集部材11から抗菌部材70の外側へ流出した排水を円滑に封水貯留部135へ導くことができる。
図9に示す抗菌部材70には2本の引掛部75が設けられているが、抗菌部材70に設ける引掛部の数は、1本でもよいし、3本以上でもよい。また、引掛部75は、抗菌性の物質を溶出する材料で形成されてもよいし、抗菌性の物質を溶出しない材料で形成されてもよい。
以上説明したように、本変形例のヘアキャッチャー10は、抗菌部材70を着脱させるための構造を捕集部材11に別途設ける必要が無いので、簡易な構造で済む。
図10は、引掛部75を設けた円筒状の抗菌部材70を有するヘアキャッチャー10の分解斜視図である。本変形例の捕集部材12は、上述した一時保水部20を有する捕集部材11よりも平たくされ、多数の排水流出孔26が全体に形成されている。本変形例でも、引掛部75,75を挿入する排水流出孔26,26に引掛部75,75を入れ、抗菌部材70を捕集部材12に向かって押すと、引掛部75,75が弾性変形して排水流出孔26,26に係止され、抗菌部材70が捕集部材12の下部に対して着脱可能に取り付けられる。従って、本変形例のヘアキャッチャー10も、抗菌部材70を着脱させるための構造を捕集部材12に別途設ける必要が無いので、簡易な構造で済む。
また、抗菌部材の引掛部を係止するための専用の孔を捕集部材に設けてもよい。この場合、抗菌部材を着脱させるための構造を捕集部材に設ける必要があるものの、抗菌部材を簡単に交換することができ、排水トラップ貯留部の抗菌性を容易に維持することが可能であるという効果が得られる。
本変形例でも、抗菌部材70の外側を掛止するように筒部を捕集部材11に設けてもよい。この場合、筒部の間に抗菌部材70を挿入すると、抗菌部材70が一時保水部20に対して着脱可能に取り付けられる。
すなわち、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなるヘアキャッチャーでも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、排水トラップ貯留部の抗菌性を容易に維持することが可能な技術を提供することができる。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりして本発明を実施することも可能であり、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりして本発明を実施することも可能である。従って、本発明は、上述した実施形態や変形例に限られず、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成等も含まれる。
10…ヘアキャッチャー、11,12…捕集部材、
20…一時保水部(捕集部材の下部)、
22…下部排水流出部、23…下部排水流出孔、
25…抗菌部材掛止部、25a…係止片、25b…位置決め片、25c…掛止片、
25d…雄ねじ部、25e…外嵌部、25f…Oリング、
25g,25h…挿入部、25i…筒部、25j…爪部、25k…スリット、
26…排水流出孔、
30…上部排水流出部、31…排水流出孔群、32…上部排水流出孔、
40…排水導入部、
70…抗菌部材、
70a…上端部、70b…下端部、70i…内側、
71…筒部、
72a…係止孔、72c…切欠、72d…雌ねじ部、72f…溝、72h…切欠、
73…通過孔、
75…引掛部、
110…床材、112…排水桝、120…カバー、
130…トラップ本体、130A…本体部材、130B…封水筒、
130a,130b…封水筒側壁、130c…貯留部上縁部、
135…貯留部、
140…締め付けフランジ、
150…防臭パイプ、151…本体部、152…フランジ部、
B1…浴槽、H1…毛髪、S1…封水、S2…封水面、W1…洗い場。
Claims (4)
- 封水の貯留部を有する排水トラップに設けられるヘアキャッチャーであって、
前記排水トラップに対して前記封水の上に設けられ、排水を通過させながら排水中の毛髪を捕集する捕集部材と、
前記捕集部材の下部に対して着脱可能に設けられ、前記封水内に挿入されて抗菌性の物質を溶出する抗菌部材とを備えることを特徴とするヘアキャッチャー。 - 前記捕集部材は、排水中の毛髪の流出を抑止しながら排水を流出させる排水流出孔を有し、
前記抗菌部材は、前記排水流出孔に対して抜き出し可能に挿入して前記捕集部材に掛止される引掛部を有することを特徴とする請求項1に記載のヘアキャッチャー。 - 前記抗菌部材は、前記捕集部材の下部に対して上下逆に取り付け可能とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のヘアキャッチャー。
- 前記抗菌部材は、前記捕集部材の下部から前記封水内へ垂下する筒状部材とされ、該筒状部材に該筒状部材の外側から内側へ排水を通す通過孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のヘアキャッチャー。
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