JP2011168241A - 電動アシスト自転車 - Google Patents

電動アシスト自転車 Download PDF

Info

Publication number
JP2011168241A
JP2011168241A JP2010036096A JP2010036096A JP2011168241A JP 2011168241 A JP2011168241 A JP 2011168241A JP 2010036096 A JP2010036096 A JP 2010036096A JP 2010036096 A JP2010036096 A JP 2010036096A JP 2011168241 A JP2011168241 A JP 2011168241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
driving force
target assist
ratio
assisted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010036096A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuma Iida
琢磨 飯田
Masatoshi Nagayama
雅敏 永山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010036096A priority Critical patent/JP2011168241A/ja
Publication of JP2011168241A publication Critical patent/JP2011168241A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因によってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することが容易な電動アシスト自転車を提供する。
【解決手段】踏力検出部71によって検出される踏力Fと速度算出部234によって検出される車速Vvと体重検出部61や気温検出部121等の走行情報取得部によって取得される走行情報とに基づいて、ペダルから得られるトルクTpと補助動力部10から補助されるトルクTmとの比率の目標値である目標アシスト比Rtを設定する目標アシスト比率設定部235と、トルクTpとトルクTmとの比率が、目標アシスト比Rtになるように、モータ101から補助されるトルクTmを制御する駆動制御部236とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、ユーザの踏力を電動力により補助する電動アシスト自転車に関する。
近年、ガソリン代の高騰や環境問題の高まりも相まって、最も手軽な乗り物である電動アシスト自転車の人気が高まってきている。電動アシスト自転車は、バッテリを動力源としてモータを回転させることにより、人間のペダルをこぐ力(踏力)をアシストしている。現在これらのモータに電力を供給するバッテリとしては、主にニッケル水素電池やリチウムイオン電池が使われており、これらのバッテリを複数直列に使用して24Vの直流電源を供給している。
またバッテリへの充電は商用電源からのみ充電するタイプと、減速時に回生エネルギーを直接バッテリに充電する機能を併せもつ回生充電機能をもつタイプとがある。
踏力を電動力で補助して走行可能な電動アシスト自転車として、ユーザの踏力や心拍数を検知し、その心拍数が、有酸素運動が可能な範囲となるように、ユーザの踏力を補助する電動力や、ユーザに運動負荷をかけて踏力を増大させる負荷力を制御するようにした電動アシスト自転車が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−231491号公報
しかしながら、特許文献1に開示の方法では、ユーザの心拍数に基づいて、有酸素運動が可能となるような運動負荷がユーザにかかるようにアシスト量や負荷力を制御するので、例えば、夏場の暑い日に走行していたり、ユーザが肥満により体重が重かったり、上り坂を走行していたり、あるいはユーザの健康状態が優れない、といった電動アシスト自転車からみた外的要因が走行条件に影響を及ぼして、ユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれがある。
特に、年配層や病気を抱えている人にとっては、このような外的要因の影響による身体的負荷の増大は、非常に負担の大きいものとなっていた。
本発明の目的は、走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因によってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することが容易な電動アシスト自転車を提供することである。
本発明に係る電動アシスト自転車は、ユーザの踏力を電動力により補助する電動アシスト自転車であって、前記踏力が入力されるペダルと、前記ペダルに入力される踏力に応じた車輪の駆動を、モータにより生じさせた駆動力によって補助する補助動力部と、前記ペダルに入力される踏力を検出する踏力検出部と、前記電動アシスト自転車の車速を検出する車速検出部と、前記電動アシスト自転車の走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因に関する情報である走行情報を取得する走行情報取得部と、前記踏力検出部によって検出される踏力と前記車速検出部によって検出される車速と前記走行情報取得部によって取得される走行情報とに基づいて、前記ペダルから得られる駆動力と前記補助動力部から補助される駆動力との比率の目標値である目標アシスト比率を設定する目標アシスト比率設定部と、前記ペダルから得られる駆動力と前記補助動力部から補助される駆動力との比率が、前記目標アシスト比率設定部によって設定された目標アシスト比率になるように、前記補助動力部から補助される駆動力を制御する駆動制御部とを備える。
この構成によれば、走行情報取得部によって、電動アシスト自転車の走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因に関する情報である走行情報が取得される。そして、目標アシスト比率設定部によって、ユーザがペダルを踏んだときの踏力と、電動アシスト自転車の車速と、電動アシスト自転車の走行に影響を及ぼすおそれのある走行情報とに基づいて、ペダルから得られる駆動力と補助動力部から補助される駆動力との比率であるアシスト比率の目標値である目標アシスト比率が、設定される。さらに、駆動制御部によって、アシスト比率が目標アシスト比率と一致するように、補助動力部から補助される駆動力が制御される。
これにより、電動アシスト自転車の走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因に関する情報である走行情報に応じて、アシスト比率を設定することができるので、走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因によってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することが容易となる。
また、前記走行情報取得部は、当該電動アシスト自転車に乗っているユーザの体重を、前記走行情報として取得する体重検出部を含むことが好ましい。
この構成によれば、目標アシスト比率設定部によって、ユーザの体重に応じて目標アシスト比率が設定される。さらに、駆動制御部によって、アシスト比率が目標アシスト比率と一致するように、補助動力部から補助される駆動力が制御される。
ここで、ユーザの体重が重いほど、慣性質量が増大して電動アシスト自転車を走行させるために必要な駆動力が増大するから、ユーザの体重は、電動アシスト自転車の走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因(電動アシスト自転車からみた外的要因)に関する情報に相当している。そして、ユーザの体重に応じて目標アシスト比率が設定され、アシスト比率が目標アシスト比率と一致するように、補助動力部から補助される駆動力が制御されるから、ユーザの体重によってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することが容易となる。
また、前記目標アシスト比率設定部は、前記走行情報によって示される体重が重くなるほど、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定することが好ましい。
ユーザの体重が重くなるほど、電動アシスト自転車全体の慣性重量が増大し、走行させるために必要な駆動力が増大する。そこで、この構成によれば、体重が重くなって慣性重量が増大するほど、補助動力部から補助される駆動力が増大されるので、ユーザの体重によってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減できる。
また、前記目標アシスト比率設定部は、当該電動アシスト自転車が加速しているときにのみ、前記体重が重くなるほど前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定することが好ましい。
慣性重量が大きくなると、加速時に必要な駆動力は増大するが、定速走行時には、慣性重量が大きくなっても走行に必要な駆動力はほとんど変わらない。そこで、この構成によれば、電動アシスト自転車が加速しているときにのみ、体重が重くなるほど補助動力部から補助される駆動力が増大されるので、定速走行時において、補助動力部による補助が過度に行われるおそれを低減できる。
また、荷物を搭載可能な搭載部をさらに備え、前記走行情報取得部は、さらに、前記搭載部に搭載された荷物の重量である搭載重量を、前記走行情報として取得する搭載重量検出部を含むことが好ましい。
電動アシスト自転車全体の慣性重量は、電動アシスト自転車に荷物が積まれた場合も増大する。そこで、この構成によれば、搭載重量検出部によって、荷物の重量である搭載重量が走行情報として取得され、この搭載重量が、目標アシスト比率設定部によって走行情報として用いられて目標アシスト比率が設定され、駆動制御部によって補助動力部から補助される駆動力が制御されるから、搭載重量によってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することが容易となる。
また、前記目標アシスト比率設定部は、前記走行情報によって示される前記体重と前記搭載重量との合計が重くなるほど、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定することが好ましい。
電動アシスト自転車全体の慣性重量は、ユ−ザの体重と荷物の搭載重量との合計が重くなるほど増大する。そこで、この構成によれば、体重と搭載重量との合計が重くなって慣性重量が増大するほど、補助動力部から補助される駆動力が増大されるので、ユーザの体重によってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減できる。
また、前記目標アシスト比率設定部は、当該電動アシスト自転車が加速しているときにのみ、前記体重と前記搭載重量との合計が重くなるほど前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定することが好ましい。
慣性重量が大きくなると、加速時に必要な駆動力は増大するが、定速走行時には、慣性重量が大きくなっても走行に必要な駆動力はほとんど変わらない。そこで、この構成によれば、電動アシスト自転車が加速しているときにのみ、体重と搭載重量との合計が重くなるほど補助動力部から補助される駆動力が増大されるので、定速走行時において、補助動力部による補助が過度に行われるおそれを低減できる。
また、前記走行情報取得部は、気温を前記走行情報として検出する気温検出部を含むことが好ましい。
この構成によれば、目標アシスト比率設定部によって、気温に応じて目標アシスト比率が設定される。さらに、駆動制御部によって、アシスト比率が目標アシスト比率と一致するように、補助動力部から補助される駆動力が制御される。
ここで、気温がある所定の温度を超えて高温になると、ユーザの体温調節が困難になって電動アシスト自転車を走行させることによる体力の消耗が増大し、気温がある所定の温度を下回って低温になると、ユーザの筋肉の動きが悪くなって電動アシスト自転車を走行させることによる体への負担が増大するので、気温は、電動アシスト自転車の走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因に関する情報に相当している。そして、気温に応じて目標アシスト比率が設定され、アシスト比率が目標アシスト比率と一致するように、補助動力部から補助される駆動力が制御されるから、気温によってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することが容易となる。
また、前記目標アシスト比率設定部は、前記走行情報によって示される気温と予め設定された基準温度との差が増大するほど、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定することが好ましい。
ユーザにとって快適な基準温度と気温との差が増大するほど、ユーザの身体的負担が増大する。そこで、この構成によれば、気温と基準温度との差が増大するほど、補助動力部から補助される駆動力の比率が増大されるので、気温によってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することができる。
また、前記走行情報取得部は、さらに、湿度を前記走行情報として検出する湿度検出部を含むことが好ましい。
ユーザの身体的負担は、湿度によっても異なる。そこで、この構成によれば、気温と湿度とに応じて目標アシスト比率が設定され、アシスト比率が目標アシスト比率と一致するように、補助動力部から補助される駆動力が制御されるから、気温と湿度とによってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することが容易となる。
また前記目標アシスト比率設定部は、前記走行情報によって示される気温と湿度とから前記ユーザの体感温度を算出すると共に、当該算出された体感温度と予め設定された基準温度との差が増大するほど、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定することが好ましい。
気温が同じでも、湿度によってユーザの体感温度は異なる。そして、ユーザの身体的負担は、大きく体感温度に依存している。そこで、この構成によれば、目標アシスト比率設定部によって、気温と湿度とからユーザの体感温度が算出される。そして、体感温度と基準温度との差が増大するほど、補助動力部から補助される駆動力の比率が増大されるので、気温と湿度とによってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することができる。
また、前記走行情報取得部は、現在地と目的地との間の標高差を前記走行情報として取得する標高差取得部を含むことが好ましい。
この構成によれば、目標アシスト比率設定部によって、現在地と目的地との間の標高差に応じて目標アシスト比率が設定される。さらに、駆動制御部によって、アシスト比率が目標アシスト比率と一致するように、補助動力部から補助される駆動力が制御される。
ここで、現在地と目的地との間に標高差があると、目的地に着くまでのユーザの身体的負担が異なる。従って、標高差は、電動アシスト自転車の走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因に関する情報に相当している。そして、標高差に応じて目標アシスト比率が設定され、アシスト比率が目標アシスト比率と一致するように、補助動力部から補助される駆動力が制御されるから、標高差によってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することが容易となる。
また、前記目標アシスト比率設定部は、前記走行情報によって示される標高差が、現在地よりも目的地の方が標高が高いことを示す場合、当該標高差が増大するほど、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定することが好ましい。
現在地よりも目的地の方が標高が高ければ、目的地までの道程において、上り坂が多くなり、ユーザの身体的負担が増大する。そこで、この構成によれば、現在地よりも目的地の方が標高が高い場合、当該標高差が増大するほど、補助動力部から補助される駆動力が増大されるので、標高差によってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することができる。
また、前記目標アシスト比率設定部は、前記走行情報によって示される標高差が、現在地よりも目的地の方が標高が低いことを示す場合、当該標高差が増大するほど、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を減少させるように、前記目標アシスト比率を設定することが好ましい。
現在地よりも目的地の方が標高が低ければ、目的地までの道程において、下り坂が多くなり、ユーザの身体的負担が減少する。そこで、この構成によれば、現在地よりも目的地の方が標高が低い場合、当該標高差が増大するほど、補助動力部から補助される駆動力が減少されるので、下り坂において過度にアシストしてしまうおそれを低減することができる。
また、前記走行情報取得部は、前記ユーザの血圧、心拍数、及び体温のうち少なくとも一つを前記走行情報として検出する健康情報検出部を含み、前記目標アシスト比率設定部は、前記健康情報検出部によって検出された走行情報の示す値が、前記ユーザが健康であることを示す範囲として予め設定された基準範囲の範囲外である場合、当該走行情報の示す値が当該基準範囲の範囲内である場合よりも、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定することが好ましい。
ユーザの血圧、心拍数、及び体温には、ユーザの健康状態が反映されている。そして、ユーザの健康が優れないときは、健康なときよりも、身体的負担を減少させることが望ましい。従って、血圧、心拍数、及び体温は、電動アシスト自転車の走行に影響を及ぼすおそれのある、電動アシスト自転車にとっての外的要因に関する情報である、走行情報に相当している。
そこで、この構成によれば、健康情報検出部によって、ユーザの血圧、心拍数、及び体温のうち少なくとも一つが走行情報として検出される。そして、このような走行情報の示す値が、ユーザが健康であることを示す範囲として予め設定された基準範囲の範囲外である場合、当該走行情報の示す値が当該基準範囲の範囲内である場合よりも、補助動力部から補助される駆動力の比率が増大される。これにより、ユーザの健康が優れないときは、健康なときよりも、身体的負担を減少させることが可能となる。
また、前記走行情報取得部は、路面の状態を検出する路面状態検出部を含むことが好ましい。
路面の状態は、電動アシスト自転車の走行に影響を与えるから、電動アシスト自転車の走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因に関する情報である走行情報に相当している。そして、この構成によれば、路面の状態に応じて目標アシスト比率が設定され、アシスト比率が目標アシスト比率と一致するように、補助動力部から補助される駆動力が制御されるから、路面の状態によってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することが容易となる。
また、前記目標アシスト比率設定部は、前記路面状態検出部によって検出された路面状態が、路面の凍結を示す場合、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を減少させるように、前記目標アシスト比率を設定することが好ましい。
この構成によれば、路面が凍結している場合、補助動力部から補助される駆動力が減少されるので、路面の凍結により車輪がスリップするおそれが低減され、スリップにより転倒するなどしてユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することが可能となる。
また、前記モータを駆動させるための電力を供給する二次電池と、前記二次電池の温度を検出する電池温度検出部と、前記電池温度検出部によって検出された温度とに基づいて、前記二次電池を過度に放電させることなく前記モータによって発生させることができる駆動力の上限値を、アシスト可能限度値として算出するアシスト可能量算出部とをさらに備え、前記駆動制御部は、前記ペダルから得られる駆動力と前記補助動力部から補助される駆動力との比率を前記目標アシスト比率に一致させた場合における、当該補助動力部から補助される駆動力が、前記アシスト可能量算出部によって算出されたアシスト可能限度値を超える場合、前記補助動力部から補助される駆動力が前記アシスト可能限度値となるように制御することが好ましい。
二次電池は、温度によっても放電に伴う劣化の程度が異なる。そこで、この構成によれば、アシスト可能量算出部によって、二次電池の温度に基づいて、二次電池を過度に放電させることなくモータによって発生させることができる駆動力の上限値が、アシスト可能限度値として算出される。そして、駆動制御部によって、ペダルから得られる駆動力と補助動力部から補助される駆動力との比率を目標アシスト比率に一致させた場合における、当該補助動力部から補助される駆動力が、アシスト可能量算出部によって算出されたアシスト可能限度値を超える場合、補助動力部から補助される駆動力がアシスト可能限度値となるように制御される結果、二次電池を過度に放電させて劣化させるおそれが低減される。
また、前記モータを駆動させるための電力を供給する二次電池と、前記二次電池のSOCを検出するSOC検出部と、前記SOC検出部によって検出されたSOCに基づいて、前記二次電池を過度に放電させることなく前記モータによって発生させることができる駆動力の上限値を、アシスト可能限度値として算出するアシスト可能量算出部とをさらに備え、前記駆動制御部は、前記ペダルから得られる駆動力と前記補助動力部から補助される駆動力との比率を前記目標アシスト比率に一致させた場合における、当該補助動力部から補助される駆動力が、前記アシスト可能量算出部によって算出されたアシスト可能限度値を超える場合、前記補助動力部から補助される駆動力が前記アシスト可能限度値となるように制御することが好ましい。
二次電池は、SOCによっても放電に伴う劣化の程度が異なる。そこで、この構成によれば、アシスト可能量算出部によって、二次電池のSOCに基づいて、二次電池を過度に放電させることなくモータによって発生させることができる駆動力の上限値が、アシスト可能限度値として算出される。そして、駆動制御部によって、ペダルから得られる駆動力と補助動力部から補助される駆動力との比率を目標アシスト比率に一致させた場合における、当該補助動力部から補助される駆動力が、アシスト可能量算出部によって算出されたアシスト可能限度値を超える場合、補助動力部から補助される駆動力がアシスト可能限度値となるように制御される結果、二次電池を過度に放電させて劣化させるおそれが低減される。
このような構成の電動アシスト自転車は、走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因によってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することが容易である。
本発明の一実施形態に係る電動アシスト自転車の構成の一例を示す外観図である。 図1に示す電動アシスト自転車における、主に電気的構成の一例を示すブロック図である。 図2に示す電動アシスト自転車の動作の一例を示すフローチャートである。 図2に示す電動アシスト自転車の動作の一例を示すフローチャートである。 合計重量値Waと補正係数Kwとを対応づけるLUTの一例を示す説明図である。 体感温度tsと補正係数Ktとを対応づけるLUTの一例を示す説明図である。 血圧値BP(収縮期血圧)と補正係数Kbとを対応づけるLUTの一例を示す説明図である。 標高差hdと補正係数Khとを対応づけるLUTの一例を示す説明図である。 車速Vvと上限アシスト比Rmaxとの対応関係を示すLUTの一例を、グラフ化して示した説明図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る電動アシスト自転車の構成の一例を示す外観図である。
図1に示す電動アシスト自転車1は、フレーム2に、前輪3、後輪4、ハンドル5、サドル6、体重検出部61、ペダル7、踏力検出部71、クランクアーム8、クランク軸9、補助動力部10、操作部11、制御ボックス12、前籠13(搭載部)、搭載重量検出部131、電池モジュール14、血圧センサ15(健康情報検出部)、ケーブル16、前輪回転速度検出部17、及び後輪回転速度検出部18が取り付けられて構成されている。
また、制御ボックス12内には、気温taを検出する温度センサ等を用いて構成された気温検出部121と、湿度humを検出する湿度センサ等を用いて構成された湿度検出部122と、制御部123とが収納されている。
この場合、気温taがある所定の温度を超えて高温になると、ユーザの体温調節が困難になって電動アシスト自転車1を走行させることによる体力の消耗が増大し、気温taがある所定の温度を下回って低温になると、ユーザの筋肉の動きが悪くなって電動アシスト自転車1を走行させることによる体への負担が増大するので、気温taは、電動アシスト自転車1の走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因(電動アシスト自転車1からみた外的要因)に関する情報である走行情報の一例に相当している。
また、湿度humは、高くなるほどユーザの体感温度が上昇し、実質的に気温taの上昇と同様の効果があるから、湿度humは、電動アシスト自転車1の走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因に関する情報である走行情報の一例に相当している。
ペダル7は、長さがL(m)のクランクアーム8を介してクランク軸9に連結されている。クランク軸9は、補助動力部10に連結されている。そして、ユーザがペダル7を踏み込むと、その踏力がクランクアーム8を介してクランク軸9の回転力(回転運動、回転トルク)に変換されて、補助動力部10に伝達される。
体重検出部61は、例えば圧力センサを用いて構成されている。体重検出部61は、例えばサドル6の下部に取り付けられて、ユーザがサドル6に座ったときに、ユーザの体重WTを検出するようにされている。
搭載重量検出部131は、例えば圧力センサを用いて構成されている。搭載重量検出部131は、例えば前籠13の下部に取り付けられている。そして、ユーザが前籠13に荷物を入れたときに、荷物の重量を搭載重量WPとして検出するようにされている。なお、搭載部は前籠に限られず、例えば荷台であってもよい。
この場合、ユーザの体重WTが重いほど、あるいは荷物の搭載重量WPが重いほど、慣性質量が増大して電動アシスト自転車1を走行させるために必要な駆動力が増大するから、ユーザの体重WTや搭載重量WPは、電動アシスト自転車1の走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因(電動アシスト自転車1からみた外的要因)に関する情報である走行情報の一例に相当している。
踏力検出部71は、例えば圧力センサを用いて構成されている。踏力検出部71は、ペダル7に取り付けられている。そして、踏力検出部71は、ユーザが電動アシスト自転車1を漕ぐためにペダル7を踏み込んだときに生じる踏力Fを検出するようになっている。
なお、踏力検出部71は、ペダル7に配設される例に限られず、例えばクランク軸9に取り付けられて、クランク軸9に加えられたトルクを検出することにより、ユーザの踏力Fを検出するようになっていてもよい。また、踏力検出部71は、圧力センサに限られず、例えば非接触磁歪式トルクセンサや歪みゲージであってもよい。
前輪回転速度検出部17は、例えば前輪3の車軸付近に配設されている。そして、前輪回転速度検出部17は、前輪3の回転速度を検出する。後輪回転速度検出部18は、例えば後輪4の車軸付近に配設されている。そして、後輪回転速度検出部18は、後輪4の回転速度を検出する。
操作部11は、例えば液晶パネルとキースイッチとを備えて構成されている。そして、ユーザがキースイッチを操作することによって、現在地と目的地との間の標高差hdを入力可能にされている。標高差hdは、例えば現在地より目的地の標高が高い場合の標高差をプラスの値で、現在地より目的地の標高が低い場合の標高差をマイナスの値で示すようになっている。
操作部11は、このようにして入力された標高差hdを示すデータを、制御部123へ送信する。この場合、操作部11は、標高差取得部の一例に相当している。
なお、操作部11は、ユーザによる現在地の標高Hplと目的地の標高Hdlの入力を受け付けて、標高差hd=Hdl−Hplとして、標高差hdを算出するようにしてもよい。
また、標高差取得部は、操作部11に限られず、例えばカーナビゲーションシステムを用いてユーザが入力した目的地の情報や、GPS(Global Positioning System)によって得られた現在地の位置情報、及び標高を含む地図情報などから、標高差hdを自動的に算出するものであってもよい。
目的地までの標高差hdが大きくなるほど目的地までの道程で上り坂が多くなり、電動アシスト自転車1を走行させるためにより多くの駆動力を必要とするから、標高差hdは、電動アシスト自転車1の走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因に関する情報である走行情報の一例に相当している。
血圧センサ15は、ケーブル16を介して制御部123と接続されている。血圧センサ15は、例えばリストバンドにセンサが取り付けられて構成されており、ユーザが腕にリストバンドを嵌めることで、ユーザの血圧を検出し、その血圧値BPを、ケーブル16を介して制御部123へ出力するようになっている。
血圧には、ユーザの健康状態が反映されている。血圧が、所定の上限値を超える高血圧状態であったり、所定の下限値を下回る低血圧状態であったりするような、健康状態が優れない場合には、電動アシスト自転車1の走行に際してユーザに体力的な負担をかけないようにする必要性が高くなる。従って、血圧値BPは、電動アシスト自転車1の走行に影響を及ぼすおそれのある電動アシスト自転車1にとっての外的要因に関する情報である走行情報の一例に相当している。
なお、健康情報検出部は、血圧センサ15に限られず、例えばユーザの心拍数や体温を、走行情報として検出するものであってもよい。
補助動力部10は、例えばモータ101や、図略のギア、クラッチ機構等を用いて構成されている。また、補助動力部10は、制御部123からの制御信号に応じてモータ101を駆動させ、その駆動力をギアやクラッチ機構によって、ユーザがペダル7を踏み込むことで得られたクランク軸9の回転力に付加することで、後輪4の駆動力を生じさせる。補助動力部10は、このようにして得られた駆動力を、例えばチェーン19を介して後輪4に伝達するようにされている。
図2は、図1に示す電動アシスト自転車1における、主に電気的構成の一例を示すブロック図である。補助動力部10は、モータ101、駆動回路102、及び動力伝達機構103を備えて構成されている。
モータ101としては、例えば三相ブラシレスDCモータが用いられる。モータ101の動作原理は、例えばホール素子センサを使用してロータの回転位置を検出し、そのロータの回転位置に応じて駆動電流を切り替えることで、モータの回転を制御するというものである。
駆動回路102は、制御部123からの制御信号に応じた電流を、電池モジュール14からモータ101へ供給することで、モータ101によって、制御部123からの制御信号に応じた駆動力を発生させる。
動力伝達機構103は、ギアやクラッチ機構等を用いて構成されている。そして、動力伝達機構103は、クランク軸9の回転力に、モータ101の駆動力を付加して得られた駆動力を、チェーン19を介して後輪4へ伝達することで、後輪4を駆動する。
電池モジュール14は、例えば、二次電池141、電圧検出部142、電流検出部143、及び電池温度検出部144を備えて構成されている。
二次電池141としては、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池、鉛蓄電池等、種々の二次電池を用いることができる。また、二次電池141は、複数のセルが組み合わされた組電池であってもよい。二次電池141は、モータ101駆動用の電力を、駆動回路102へ供給する。また、二次電池141は、商用電源やモータ101の回生電流によって充電されるようになっている。
電圧検出部142は、例えばアナログデジタルコンバータを用いて構成されている。そして、電圧検出部142は、二次電池141の両端子間の電圧値Vbを検出し、制御部123へ出力する。
電流検出部143は、例えば電流検出用のシャント抵抗や電流変成器、及びアナログデジタル変換器等によって構成されている。そして、電流検出部143は、二次電池141の充放電電流を検出し、例えば二次電池141の充電電流をプラスの電流値で、放電電流をマイナスの電流値で表す信号を、制御部123へ出力する。
電池温度検出部144は、例えばサーミスタや熱電対等を用いて構成された温度センサである。そして、電池温度検出部144は、二次電池141の電池温度tbを検出し、電池温度tbを示す信号を制御部123へ出力する。
制御部123は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、タイマ回路と、これらの周辺回路等とを備えて構成されている。
そして、制御部123は、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、SOC算出部231(SOC検出部)、アシスト可能量算出部232、路面状態検出部233、速度算出部234(車速検出部)、目標アシスト比率設定部235、及び駆動制御部236として機能する。
制御部123は、操作部11、踏力検出部71、前輪回転速度検出部17、後輪回転速度検出部18、体重検出部61、搭載重量検出部131、気温検出部121、湿度検出部122、血圧センサ15、電圧検出部142、電流検出部143、及び電池温度検出部144の各部や、駆動回路102との間で、有線の信号線や例えばCAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、Ethenet等の通信手段、あるいは無線通信手段によって、通信可能に接続されている。これにより、制御部123は、各部で得られた情報を受信したり、駆動回路102へ制御信号を出力したりするようにされている。
SOC算出部231は、例えば電流検出部143から出力された電流値を、単位時間毎に積算することによって、二次電池141に充電されている充電電気量Qcを算出する。そして、電池制御部145は、充電電気量Qcと、二次電池141の満充電容量FCCとに基づいて、下記の式(1)を用いて二次電池141のSOC(State Of Charge)を算出する。
SOC=(Qc/FCC)×100 (%) ・・・(1)
なお、SOC算出部231は、例えば電圧検出部142で検出された電圧値VbをSOCに換算することによって、二次電池141のSOCを算出するようにしてもよく、他の方法でSOCを算出するようにしてもよい。
アシスト可能量算出部232は、電池温度検出部144で検出された電池温度tbから、放電可能電力Ptを算出する。二次電池141は、大きな電力を出力させるほど劣化し易くなる性質がある。そして、二次電池141の温度によってもその劣化の程度が異なり、最も劣化の少ない基準温度からの温度差が大きくなるほど、劣化し易くなる。
そこで、例えば、二次電池141の電池温度tbと、その電池温度tbにおいて二次電池141をあまり劣化させずに放電させることが可能な放電可能電力Ptとを、基準温度からの温度差が大きくなるほど電力値が小さくなるように対応付けたLUTを、例えばROMに記憶させておく。そして、アシスト可能量算出部232は、このLUTによって、電池温度検出部144で検出された電池温度tbと対応付けられた放電可能電力Ptを取得するようにしてもよい。
また、アシスト可能量算出部232は、SOC算出部231で算出されたSOCから、放電可能電力Psocを算出する。二次電池141は、SOCが小さいほど、放電に伴う劣化の程度が大きくなる性質がある。
そこで、例えば、二次電池141のSOCと、そのSOCにおいて二次電池141をあまり劣化させずに放電させることが可能な放電可能電力Psocとを、SOCが小さくなるほど電力値が小さくなるように対応付けたLUTを、例えばROMに記憶させておく。そして、アシスト可能量算出部232は、このLUTによって、SOC算出部231で算出されたSOCと対応付けられた放電可能電力Psocを取得するようにしてもよい。
さらに、アシスト可能量算出部232は、放電可能電力Ptと放電可能電力Psocとのうち小さい方を、放電可能電力Pとして取得する。
そして、アシスト可能量算出部232は、例えば下記の式(2)を用いて、放電可能電力Pが供給された場合にモータ101から出力されるトルク値を、アシスト可能トルク値Tmaxとして算出する。
アシスト可能トルク値Tmax=P/ω ・・・(2)
但し、ωはモータ101の角速度(rad/sec)である。
なお、電池温度検出部144とSOC算出部231とのうち、いずれか一方のみを備え、アシスト可能量算出部232は、放電可能電力Ptと放電可能電力Psocとのうち、いずれか一方のみを放電可能電力Pとして取得するようにしてもよい。
路面状態検出部233は、前輪回転速度検出部17によって検出された前輪3の回転速度と、後輪回転速度検出部18によって検出された後輪4の回転速度との差を算出する。そして、その差が、予め設定された速度閾値を超えた場合には、車輪がスリップして前輪3と後輪4との間に回転速度差が生じていると考えられることから、路面が凍結してスリップしやすくなっていると判定する。路面状態検出部233は、このようにして路面の凍結(路面状態)を検出する。
なお、路面状態検出部233は、例えばVICS(Vehicle Information And Communication System)等の交通情報システムから、路面の凍結情報を取得するようにしてもよい。
路面が凍結すると、電動アシスト自転車1の走行に際して車輪がスリップし易くなるから、路面の凍結を示す情報は、電動アシスト自転車1の走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因に関する情報である走行情報の一例に相当している。
この場合、操作部11、前輪回転速度検出部17、後輪回転速度検出部18、体重検出部61、搭載重量検出部131、気温検出部121、湿度検出部122、血圧センサ15、及び路面状態検出部233が、走行情報取得部の一例に相当している。
速度算出部234は、例えば後輪回転速度検出部18によって検出された後輪4の回転速度(単位時間あたりの回転数)に、後輪4の外周長さを乗算することによって、電動アシスト自転車1の車速Vvを算出する。
目標アシスト比率設定部235は、踏力検出部71によって検出される踏力Fと、速度算出部234によって算出される車速Vvと、体重検出部61によって検出される体重WTと、搭載重量検出部131によって検出される搭載重量WPと、気温検出部121によって検出される気温taと、湿度検出部122によって検出される湿度humと、血圧センサ15によって検出される血圧値BPと、路面状態検出部233によって検出される路面状態とに基づいて、ペダル7から得られるトルクTp(駆動力)とモータ101から出力されるトルクTm(駆動力)との比率であるアシスト比Ra(=Tm/Tp)の目標値である目標アシスト比Rtを設定する。
駆動制御部236は、アシスト比Raが、目標アシスト比Rtになるように、駆動回路102からモータ101へ出力される電流値を制御する。具体的には、駆動制御部236は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御によって、駆動回路102からモータ101へ出力される電流値を制御し、モータ101から出力されるトルクTmを調節することで、アシスト比Raが目標アシスト比Rtと一致するように制御する。
次に、上述のように構成された電動アシスト自転車1の動作について説明する。図3、図4は、図2に示す電動アシスト自転車1の動作の一例を示すフローチャートである。まず、電圧検出部142、電流検出部143、及び電池温度検出部144によって、二次電池141の、電圧値Vb、充放電電流値Ib、及び電池温度tbがそれぞれ検出される(ステップS1)。
次に、SOC算出部231によって、充放電電流値Ibが単位時間毎に積算されて充電電気量Qcが算出され、式(1)に基づき二次電池141のSOCが算出される(ステップS2)。
次に、アシスト可能量算出部232によって、二次電池141のSOC、及び電池温度tbから、放電可能電力Pが算出される(ステップS3)。
次に、アシスト可能量算出部232によって、放電可能電力Pから、式(2)を用いてアシスト可能トルク値Tmaxが算出される(ステップS4)。
次に、路面状態検出部233によって、路面情報、すなわち路面が凍結しているか否かが検出される(ステップS5)。
そして、路面が凍結している場合(ステップS6でYES)、モータ101による駆動力が車輪に加わると、スリップが生じやすくなって、望ましくない。そこで、路面が凍結している場合(ステップS6でYES)には、目標アシスト比率設定部235は、目標アシスト比Rtを減少させ、例えばゼロに設定し、ステップS21へ移行する。
これにより、路面の凍結により車輪がスリップしやすくなっているときは、目標アシスト比Rtが減少、例えばゼロにされて、モータ101による駆動力が減少、例えばゼロにされるので、凍結路面でスリップするおそれが低減される。
一方、路面が凍結していなければ(ステップS6でNO)、速度算出部234、踏力検出部71、体重検出部61、搭載重量検出部131、気温検出部121、湿度検出部122、血圧センサ15、及び操作部11によって、車速Vv、踏力F、体重WT、搭載重量WP、気温ta、湿度hum、血圧値BP、及び標高差hdが、それぞれ取得される(ステップS8)。
以下、目標アシスト比率設定部235によって、体重WT、搭載重量WP、気温ta、湿度hum、血圧値BP、及び標高差hdに基づいて、補正係数Kw、補正係数Kt、補正係数Kb、及び補正係数Khが算出される。補正係数Kw、補正係数Kt、補正係数Kb、及び補正係数Khは、その値が大きくなるほど、目標アシスト比Rtを大きくすることを意味する係数である。
具体的には、まず、目標アシスト比率設定部235によって、体重WTと搭載重量WPとの合計重量値Waから、補正係数Kwが算出される(ステップS9)。図5は、合計重量値Waと補正係数Kwとを対応づけるLUT(Look Up Table)の一例を示す説明図である。例えば図5に示すLUTが、予めROMに記憶されている。
目標アシスト比率設定部235は、体重WTと搭載重量WPとを加算して合計重量値Waを算出する。そして、目標アシスト比率設定部235は、例えば図5に示すLUTによって、合計重量値Waと対応づけて記憶されている補正係数Kwを取得することで、補正係数Kwを算出する。
図5に示すように、補正係数Kwは、合計重量値Waが重くなるほど大きな値になるようにされている。これによって、体重WTや搭載重量WPが重く、慣性質量が増大して電動アシスト自転車1を走行させるために必要な駆動力が増大するほど、目標アシスト比Rtを増大させて、ユーザの負担を低減するようになっている。
なお、目標アシスト比率設定部235は、例えば、速度算出部234によって算出される車速Vvの変化を監視し、車速Vvが増大した場合、電動アシスト自転車1が加速していると判定するようにしてもよい。あるいは、目標アシスト比率設定部235は、例えば、踏力検出部71によって検出される踏力Fを監視し、踏力Fが増大した場合、電動アシスト自転車1が加速していると判定するようにしてもよい。
そして、目標アシスト比率設定部235は、電動アシスト自転車1が加速しているときにのみ、合計重量値Waから補正係数Kwを算出、設定するようにしてもよい。慣性重量が大きくなると、加速時に必要な駆動力は増大するが、定速走行時には、慣性重量が大きくなっても走行に必要な駆動力はほとんど変わらない。
そこで、電動アシスト自転車1が加速しているときにのみ、合計重量値Waから補正係数Kwを算出、設定することで、定速走行時において、アシスト比率が過度に大きな値に設定されてしまうおそれを低減できる。
また、目標アシスト比率設定部235は、体重WTと搭載重量WPとのうち、いずれか1つのみを用いて補正係数Kwを算出するようにしてもよい。そして、例えば、体重WTと搭載重量WPとのうち、いずれか1つと補正係数Kwとを対応づけるLUTを、図5に示すLUTの代わりにROMに記憶しておいてもよい。
次に、目標アシスト比率設定部235によって、気温taと湿度humとから、補正係数Ktが算出される(ステップS10)。具体的には、目標アシスト比率設定部235は、まず気温taと湿度hum(相対湿度)とから、下記の式(3)を用いて、ミスナールの体感温度tsを算出する。
体感温度ts=ta−[{1/{2.3×(ta−10)}×{0.8−(hum/100)}} ・・・(3)
図6は、体感温度tsと補正係数Ktとを対応づけるLUTの一例を示す説明図である。例えば図6に示すLUTが、予めROMに記憶されている。
目標アシスト比率設定部235は、例えば図6に示すLUTによって、体感温度tsと対応づけて記憶されている補正係数Ktを取得することで、補正係数Ktを算出する。
図6に示すように、最も快適な温度である20℃以上30℃未満の範囲に設定された基準温度範囲と、体感温度tsとの差が大きくなるほど、補正係数Ktが大きな値になるようにされている。これによって、ユーザの体力の消耗が大きくなる高温時や、体の負担が大きくなる低温時には、目標アシスト比Rtを増大させて、ユーザの負担を低減するようになっている。
なお、湿度検出部122を備えず、目標アシスト比率設定部235は、気温taのみを用いて補正係数Ktを算出するようにしてもよい。そして、例えば、気温taと補正係数Ktとを対応づけるLUTを、図6に示すLUTの代わりにROMに記憶しておいてもよい。
次に、目標アシスト比率設定部235によって、血圧値BPから、補正係数Kbが算出される(ステップS11)。図7は、血圧値BP(収縮期血圧)と補正係数Kbとを対応づけるLUTの一例を示す説明図である。例えば図7に示すLUTが、予めROMに記憶されている。
目標アシスト比率設定部235は、例えば図7に示すLUTによって、血圧値BPと対応づけて記憶されている補正係数Kbを取得することで、補正係数Kbを算出する。
図7に示すように、最も健康状態が良いと考えられる110mmHg以上130mmHg未満の範囲に設定された基準血圧範囲と、血圧値BPとの差が大きくなるほど、補正係数Kbが大きな値になるようにされている。これによって、ユーザが高血圧や低血圧状態である場合のように、健康状態が優れない場合には、目標アシスト比Rtを増大させて、ユーザの負担を低減するようになっている。
なお、血圧センサ15の代わりに心拍センサを用いて、目標アシスト比率設定部235は、最も健康状態が良いと考えられる心拍数と、心拍センサで検出された心拍数との差が大きくなるほど、補正係数Kbを大きな値に設定してもよい。
また、血圧センサ15の代わりに体温センサを用いて、目標アシスト比率設定部235は、最も健康状態が良いと考えられる体温と、体温センサで検出された体温との差が大きくなるほど、補正係数Kbを大きな値に設定してもよい。
次に、目標アシスト比率設定部235によって、標高差hdから、補正係数Khが算出される(ステップS12)。図8は、標高差hdと補正係数Khとを対応づけるLUTの一例を示す説明図である。例えば図8に示すLUTが、予めROMに記憶されている。
目標アシスト比率設定部235は、例えば図8に示すLUTによって、標高差hdと対応づけて記憶されている補正係数Khを取得することで、補正係数Khを算出する。
図8に示すように、標高差hdが大きくなるほど、補正係数Khが大きな値になるようにされている。これによって、目的地までの標高差hdが大きく、目的地までの道程で上り坂が多くなるほど、目標アシスト比Rtを増大させて、ユーザの負担を低減するようになっている。
なお、図8には、標高差hdが正の値、すなわち現在地より目的地の標高が高い場合の例を示したが、標高差hdが負の値、すなわち現在地より目的地の標高が低い場合、標高差hdの絶対値が増大するほど、補正係数Khの値が小さくなるようにしてもよい。これによって、現在地より目的地の標高が低く、目的地までの道程で下り坂が多くなるほど、目標アシスト比Rtを減少させることができる結果、過度にアシストしてしまうおそれを低減できる。
次に、目標アシスト比率設定部235は、補正係数Kw、Kt、Kb、Khのうちの最大値を、最大補正係数Kmaxとして取得する(ステップS13)。
次に、目標アシスト比率設定部235は、車速Vvから、上限アシスト比Rmaxを算出する(ステップS14)。図9は、車速Vvと上限アシスト比Rmaxとの対応関係を示すLUTの一例を、グラフ化して示した説明図である。
図9に示すLUTは、車速Vvが時速15km/h以下の範囲では、上限アシスト比Rmaxが、道路交通法で規定されているアシスト比の上限である「1」に設定されている。そして、車速Vvが時速15km/hを超えると徐々に上限アシスト比Rmaxが減少し、時速24km/h以上では上限アシスト比Rmaxが「0」、すなわちモータ101によるアシストを行わない設定にされている。
目標アシスト比率設定部235は、例えば図9に示すLUTを参照し、当該LUTによって、車速Vvと対応付けられている上限アシスト比Rmaxを取得する。
次に、目標アシスト比率設定部235によって、上限アシスト比Rmaxと最大補正係数Kmaxとから、下記の式(4)を用いて目標アシスト比Rtが算出、設定される(ステップS15)。
目標アシスト比Rt=Rmax × Kmax ・・・(4)
次に、駆動制御部236は、踏力検出部71で検出された踏力F(Kg)と、クランクアーム8の長さL(m)とに基づいて、下記の式(5)を用いてペダル7から得られるトルクTpを算出する(ステップS21)。
トルクTp=F×L ・・・(5)
次に、駆動制御部236は、このようにして得られたトルクTpと目標アシスト比率設定部235によって設定された目標アシスト比Rtとから、式(6)を用いてモータ101によって発生させるべきトルクTmを算出する(ステップS22)。
トルクTm=Tp×Rt ・・・(6)
次に、駆動制御部236は、算出されたトルクTmと、アシスト可能量算出部232によって算出されたアシスト可能トルク値Tmaxとを比較する(ステップS23)。そして、トルクTmがアシスト可能トルク値Tmax以下であれば(ステップS23でYES)、駆動制御部236は、モータ101からトルクTmを出力させるために必要な駆動電流を、駆動回路102によって、二次電池141からモータ101へ供給させる。これにより、駆動制御部236は、モータ101から動力伝達機構103へ、トルクTmを出力させる(ステップS24)。
そうすると、動力伝達機構103によって、クランク軸9から得られたトルクTpに、モータ101から出力されたトルクTmが加えられて後輪4が駆動されることで、目標アシスト比Rtでアシストされて、後輪4が駆動されることになる。
これにより、体重WT、搭載重量WP、気温ta、湿度hum、血圧値BP、及び路面が凍結しているか否かの路面状態といった、走行に影響を及ぼすおそれのある、電動アシスト自転車1にとっての外的要因に応じてアシスト比が設定されるので、このような外的要因によってユーザに過度の身体的負担がかかってしまうおそれを低減することができる。
一方、トルクTmがアシスト可能トルク値Tmaxを超えていれば(ステップS23でYES)、駆動制御部236は、モータ101からアシスト可能トルク値Tmaxを出力させるために必要な駆動電流を、駆動回路102によって、二次電池141からモータ101へ供給させる。これにより、駆動制御部236は、モータ101から動力伝達機構103へ、アシスト可能トルク値Tmaxを出力させる(ステップS25)。
従って、いかなる外的要因が生じていても、モータ101から出力されるトルク値は、アシスト可能トルク値Tmax以下の範囲に制限される。ここで、アシスト可能トルク値Tmaxは、二次電池141をほぼ劣化させることなく放電可能な放電可能電力Pで得られるトルク値であるから、二次電池141が、放電可能電力Pを超える過度の放電を行うことが防止されるので、過度の放電によって二次電池141が劣化するおそれが低減される。
本発明は、ユーザの踏力を電動力により補助する電動アシスト自転車であって、車輪を1つ、又は二つ以上有するものに、好適に適用できる。
1 電動アシスト自転車
2 フレーム
3 前輪
4 後輪
5 ハンドル
6 サドル
7 ペダル
8 クランクアーム
9 クランク軸
10 補助動力部
11 操作部
12 制御ボックス
13 前籠
14 電池モジュール
15 血圧センサ
16 ケーブル
17 前輪回転速度検出部
18 後輪回転速度検出部
19 チェーン
61 体重検出部
71 踏力検出部
101 モータ
102 駆動回路
103 動力伝達機構
121 気温検出部
122 湿度検出部
123 制御部
131 搭載重量検出部
141 二次電池
142 電圧検出部
143 電流検出部
144 電池温度検出部
145 電池制御部
231 SOC算出部
232 アシスト可能量算出部
233 路面状態検出部
234 速度算出部
235 目標アシスト比率設定部
236 駆動制御部
BP 血圧値
F 踏力
FCC 満充電容量
hd 標高差
hum 湿度
Ib 充放電電流値
Kb,Kh,Kt,Kw 補正係数
Kmax 最大補正係数
P 放電可能電力
Qc 充電電気量
Ra アシスト比
Rmax 上限アシスト比
Rt 目標アシスト比
ta 気温
tb 電池温度
Tm,Tp トルク
Tmax アシスト可能トルク値
ts 体感温度
Vb 電圧値
Vv 車速
Wa 合計重量値
WP 搭載重量
WT 体重

Claims (19)

  1. ユーザの踏力を電動力により補助する電動アシスト自転車であって、
    前記踏力が入力されるペダルと、
    前記ペダルに入力される踏力に応じた車輪の駆動を、モータにより生じさせた駆動力によって補助する補助動力部と、
    前記ペダルに入力される踏力を検出する踏力検出部と、
    前記電動アシスト自転車の車速を検出する車速検出部と、
    前記電動アシスト自転車の走行に影響を及ぼすおそれのある外的要因に関する情報である走行情報を取得する走行情報取得部と、
    前記踏力検出部によって検出される踏力と前記車速検出部によって検出される車速と前記走行情報取得部によって取得される走行情報とに基づいて、前記ペダルから得られる駆動力と前記補助動力部から補助される駆動力との比率の目標値である目標アシスト比率を設定する目標アシスト比率設定部と、
    前記ペダルから得られる駆動力と前記補助動力部から補助される駆動力との比率が、前記目標アシスト比率設定部によって設定された目標アシスト比率になるように、前記補助動力部から補助される駆動力を制御する駆動制御部と
    を備えることを特徴とする電動アシスト自転車。
  2. 前記走行情報取得部は、
    当該電動アシスト自転車に乗っているユーザの体重を、前記走行情報として取得する体重検出部を含むこと
    を特徴とする請求項1記載の電動アシスト自転車。
  3. 前記目標アシスト比率設定部は、
    前記走行情報によって示される体重が重くなるほど、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定すること
    を特徴とする請求項2記載の電動アシスト自転車。
  4. 前記目標アシスト比率設定部は、
    当該電動アシスト自転車が加速しているときにのみ、前記体重が重くなるほど前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定すること
    を特徴とする請求項3記載の電動アシスト自転車。
  5. 荷物を搭載可能な搭載部をさらに備え、
    前記走行情報取得部は、
    さらに、前記搭載部に搭載された荷物の重量である搭載重量を、前記走行情報として取得する搭載重量検出部を含むこと
    を特徴とする請求項4記載の電動アシスト自転車。
  6. 前記目標アシスト比率設定部は、
    前記走行情報によって示される前記体重と前記搭載重量との合計が重くなるほど、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定すること
    を特徴とする請求項5記載の電動アシスト自転車。
  7. 前記目標アシスト比率設定部は、
    当該電動アシスト自転車が加速しているときにのみ、前記体重と前記搭載重量との合計が重くなるほど前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定すること
    を特徴とする請求項6記載の電動アシスト自転車。
  8. 前記走行情報取得部は、
    気温を前記走行情報として検出する気温検出部を含むこと
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動アシスト自転車。
  9. 前記目標アシスト比率設定部は、
    前記走行情報によって示される気温と予め設定された基準温度との差が増大するほど、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定すること
    を特徴とする請求項8記載の電動アシスト自転車。
  10. 前記走行情報取得部は、
    さらに、湿度を前記走行情報として検出する湿度検出部を含むこと
    を特徴とする請求項8記載の電動アシスト自転車。
  11. 前記目標アシスト比率設定部は、
    前記走行情報によって示される気温と湿度とから、前記ユーザの体感温度を算出すると共に、当該算出された体感温度と予め設定された基準温度との差が増大するほど、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定すること
    を特徴とする請求項10記載の電動アシスト自転車。
  12. 前記走行情報取得部は、
    現在地と目的地との間の標高差を前記走行情報として取得する標高差取得部を含むこと
    を特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の電動アシスト自転車。
  13. 前記目標アシスト比率設定部は、
    前記走行情報によって示される標高差が、現在地よりも目的地の方が標高が高いことを示す場合、当該標高差が増大するほど、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定すること
    を特徴とする請求項12記載の電動アシスト自転車。
  14. 前記目標アシスト比率設定部は、
    前記走行情報によって示される標高差が、現在地よりも目的地の方が標高が低いことを示す場合、当該標高差が増大するほど、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を減少させるように、前記目標アシスト比率を設定すること
    を特徴とする請求項12又は13記載の電動アシスト自転車。
  15. 前記走行情報取得部は、
    前記ユーザの血圧、心拍数、及び体温のうち少なくとも一つを前記走行情報として検出する健康情報検出部を含み、
    前記目標アシスト比率設定部は、
    前記健康情報検出部によって検出された走行情報の示す値が、前記ユーザが健康であることを示す範囲として予め設定された基準範囲の範囲外である場合、当該走行情報の示す値が当該基準範囲の範囲内である場合よりも、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を増大させるように、前記目標アシスト比率を設定すること
    を特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の電動アシスト自転車。
  16. 前記走行情報取得部は、
    路面の状態を検出する路面状態検出部を含むこと
    を特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の電動アシスト自転車。
  17. 前記目標アシスト比率設定部は、
    前記路面状態検出部によって検出された路面状態が、路面の凍結を示す場合、前記補助動力部から補助される駆動力の比率を減少させるように、前記目標アシスト比率を設定すること
    を特徴とする請求項16記載の電動アシスト自転車。
  18. 前記モータを駆動させるための電力を供給する二次電池と、
    前記二次電池の温度を検出する電池温度検出部と、
    前記電池温度検出部によって検出された温度に基づいて、前記二次電池を過度に放電させることなく前記モータによって発生させることができる駆動力の上限値を、アシスト可能限度値として算出するアシスト可能量算出部とをさらに備え、
    前記駆動制御部は、
    前記ペダルから得られる駆動力と前記補助動力部から補助される駆動力との比率を前記目標アシスト比率に一致させた場合における、当該補助動力部から補助される駆動力が、前記アシスト可能量算出部によって算出されたアシスト可能限度値を超える場合、前記補助動力部から補助される駆動力が前記アシスト可能限度値となるように制御すること
    を特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の電動アシスト自転車。
  19. 前記モータを駆動させるための電力を供給する二次電池と、
    前記二次電池のSOCを検出するSOC検出部と、
    前記SOC検出部によって検出されたSOCに基づいて、前記二次電池を過度に放電させることなく前記モータによって発生させることができる駆動力の上限値を、アシスト可能限度値として算出するアシスト可能量算出部とをさらに備え、
    前記駆動制御部は、
    前記ペダルから得られる駆動力と前記補助動力部から補助される駆動力との比率を前記目標アシスト比率に一致させた場合における、当該補助動力部から補助される駆動力が、前記アシスト可能量算出部によって算出されたアシスト可能限度値を超える場合、前記補助動力部から補助される駆動力が前記アシスト可能限度値となるように制御すること
    を特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の電動アシスト自転車。
JP2010036096A 2010-02-22 2010-02-22 電動アシスト自転車 Pending JP2011168241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010036096A JP2011168241A (ja) 2010-02-22 2010-02-22 電動アシスト自転車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010036096A JP2011168241A (ja) 2010-02-22 2010-02-22 電動アシスト自転車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011168241A true JP2011168241A (ja) 2011-09-01

Family

ID=44682795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010036096A Pending JP2011168241A (ja) 2010-02-22 2010-02-22 電動アシスト自転車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011168241A (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013069300A1 (ja) * 2011-11-10 2013-05-16 国産電機株式会社 アシストモータ付き車両
JP2014069690A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Honda Motor Co Ltd 電動補助自転車の補助力制御装置
JP2014128992A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Bridgestone Cycle Co 電動補助自転車
JP2014128994A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Bridgestone Cycle Co 電動補助自転車
WO2015098012A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 三洋電機株式会社 制御システム、車両用電源装置
JP2015182600A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 ブリヂストンサイクル株式会社 電動アシスト自転車
JP2017506604A (ja) * 2014-02-28 2017-03-09 ロビンソン アラン ジョンROBINSON, Alan, John サイクリング補助装置
WO2017135716A1 (ko) * 2016-02-05 2017-08-10 중앙대학교 산학협력단 동력보조 구동 시스템 및 방법
CN107380339A (zh) * 2017-07-25 2017-11-24 江苏立央科技有限公司 电动助力自行车控制器
CN107416116A (zh) * 2017-07-25 2017-12-01 江苏立央科技有限公司 电动助力自行车系统
JP2017226296A (ja) * 2016-06-21 2017-12-28 ヤマハ発動機株式会社 電動補助車両および補助出力制御システム
KR101839921B1 (ko) 2016-02-05 2018-04-27 서울과학기술대학교 산학협력단 크랭크 강성 기반 동력 보조 구동 시스템 및 방법
CN108688763A (zh) * 2017-04-06 2018-10-23 株式会社岛野 自行车用控制装置
CN109689490A (zh) * 2016-10-11 2019-04-26 欧姆龙株式会社 控制系统、服务器、控制方法和程序
WO2019189285A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 太陽誘電株式会社 モータ制御装置及び電動アシスト車
JPWO2018122887A1 (ja) * 2016-12-27 2019-10-31 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両、車両外力情報記憶システム、及び外力関連情報記憶方法
CN111942513A (zh) * 2019-05-17 2020-11-17 株式会社岛野 人力驱动车用的控制装置
CN112896408A (zh) * 2021-02-03 2021-06-04 五羊—本田摩托(广州)有限公司 电动摩托车骑行方法、系统、电子设备及存储介质
WO2021131674A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 自転車用車輪構成部品、自転車、および自転車管理システム
JPWO2021153387A1 (ja) * 2020-01-30 2021-08-05
CN113879445A (zh) * 2020-07-01 2022-01-04 蔡保源 自行车气压助力设备
TWI779849B (zh) * 2021-09-28 2022-10-01 和碩聯合科技股份有限公司 電動輔助腳踏車系統及電動輔助腳踏車
US11492073B2 (en) 2016-02-05 2022-11-08 Chung-Ang University Industry-Academic Cooperation Foundation Power assisted driving system and method

Cited By (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013069300A1 (ja) * 2011-11-10 2013-05-16 国産電機株式会社 アシストモータ付き車両
JP2014069690A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Honda Motor Co Ltd 電動補助自転車の補助力制御装置
JP2014128992A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Bridgestone Cycle Co 電動補助自転車
JP2014128994A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Bridgestone Cycle Co 電動補助自転車
JPWO2015098012A1 (ja) * 2013-12-27 2017-03-23 三洋電機株式会社 制御システム、車両用電源装置
CN105848978A (zh) * 2013-12-27 2016-08-10 三洋电机株式会社 控制系统、车辆用电源装置
US9963043B2 (en) 2013-12-27 2018-05-08 Sanyo Electric Co., Ltd. Control system and vehicle power supply
CN105848978B (zh) * 2013-12-27 2018-10-23 三洋电机株式会社 控制系统、车辆用电源装置
WO2015098012A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 三洋電機株式会社 制御システム、車両用電源装置
JP2017506604A (ja) * 2014-02-28 2017-03-09 ロビンソン アラン ジョンROBINSON, Alan, John サイクリング補助装置
JP2015182600A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 ブリヂストンサイクル株式会社 電動アシスト自転車
WO2017135716A1 (ko) * 2016-02-05 2017-08-10 중앙대학교 산학협력단 동력보조 구동 시스템 및 방법
US11492073B2 (en) 2016-02-05 2022-11-08 Chung-Ang University Industry-Academic Cooperation Foundation Power assisted driving system and method
KR101839921B1 (ko) 2016-02-05 2018-04-27 서울과학기술대학교 산학협력단 크랭크 강성 기반 동력 보조 구동 시스템 및 방법
JP2017226296A (ja) * 2016-06-21 2017-12-28 ヤマハ発動機株式会社 電動補助車両および補助出力制御システム
CN109689490A (zh) * 2016-10-11 2019-04-26 欧姆龙株式会社 控制系统、服务器、控制方法和程序
JPWO2018122887A1 (ja) * 2016-12-27 2019-10-31 川崎重工業株式会社 鞍乗型車両、車両外力情報記憶システム、及び外力関連情報記憶方法
CN108688763A (zh) * 2017-04-06 2018-10-23 株式会社岛野 自行车用控制装置
CN108688763B (zh) * 2017-04-06 2022-06-24 株式会社岛野 自行车用控制装置
US10988205B2 (en) 2017-04-06 2021-04-27 Shimano Inc. Bicycle control device
CN107416116A (zh) * 2017-07-25 2017-12-01 江苏立央科技有限公司 电动助力自行车系统
CN107416116B (zh) * 2017-07-25 2020-04-03 江苏立央科技有限公司 电动助力自行车系统
CN107380339A (zh) * 2017-07-25 2017-11-24 江苏立央科技有限公司 电动助力自行车控制器
CN107380339B (zh) * 2017-07-25 2022-06-28 江苏立央科技有限公司 电动助力自行车控制器
JPWO2019189285A1 (ja) * 2018-03-29 2021-03-25 太陽誘電株式会社 モータ制御装置及び電動アシスト車
WO2019189285A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 太陽誘電株式会社 モータ制御装置及び電動アシスト車
JP7379324B2 (ja) 2018-03-29 2023-11-14 太陽誘電株式会社 モータ制御装置及び電動アシスト車
CN111942513A (zh) * 2019-05-17 2020-11-17 株式会社岛野 人力驱动车用的控制装置
WO2021131674A1 (ja) * 2019-12-25 2021-07-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 自転車用車輪構成部品、自転車、および自転車管理システム
JPWO2021153387A1 (ja) * 2020-01-30 2021-08-05
WO2021153387A1 (ja) * 2020-01-30 2021-08-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動アシスト自転車、電動アシスト自転車の制御システム、および、電動アシスト自転車の制御方法
JP7312960B2 (ja) 2020-01-30 2023-07-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動アシスト自転車
CN113879445A (zh) * 2020-07-01 2022-01-04 蔡保源 自行车气压助力设备
CN112896408A (zh) * 2021-02-03 2021-06-04 五羊—本田摩托(广州)有限公司 电动摩托车骑行方法、系统、电子设备及存储介质
TWI779849B (zh) * 2021-09-28 2022-10-01 和碩聯合科技股份有限公司 電動輔助腳踏車系統及電動輔助腳踏車

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011168241A (ja) 電動アシスト自転車
US10376731B2 (en) Pedal drive system
EP1886913B1 (en) Electrically assisted bicycle
CN110626455B (zh) 用于智能电动自行车的自适应踏板辅助系统及具有输入扭矩过滤的控制逻辑
JP5970480B2 (ja) 電気的ペダル補助自転車
JP5564389B2 (ja) 電動補助自転車の制御装置
EP3110687B1 (en) An electric vehicle with controllable generator
JP5479291B2 (ja) 電動補助自転車の制御装置
US6320336B1 (en) Bicycle with power assisting function
JP5564391B2 (ja) 電動補助自転車の制御装置
US11701536B2 (en) Pedal drive system
CN110316307B (zh) 用于电动自行车的电子辅助预留和优化
JP5564390B2 (ja) 電動補助自転車の制御装置
JP2015107789A (ja) 勾配算出装置
CN111017103A (zh) 助力自行车
JP2010187479A (ja) 電動車
WO2015155583A1 (en) Vehicle
CN110191843A (zh) 用于控制踏板助力自行车的自适应系统和用于驱动自行车的电动马达的相应方法
JP2002255080A (ja) 電動補助自転車の制御装置
JP2002255082A (ja) 電動補助自転車の制御装置
JP2017159867A (ja) 電動アシスト自転車及びペダル踏力算出方法
JP2020083042A (ja) 人力駆動車用制御装置
US20120025963A1 (en) Vehicle using motor and method of controlling the same
TWI588042B (zh) 具電能回充功能的電動自行車與電能回充方法
JP3214709U (ja) アシスト自転車