JP2011167260A - 嵌合具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】雄条と雌条とを有する互いに嵌合可能な一対の嵌合具において、密度940〜965kg/m3の高密度ポリエチレン35〜75質量%と、密度910〜930kg/m3、スウェル比が1.7〜1.9の高圧法低密度ポリエチレン25〜65質量%からなる樹脂組成物より形成されていることを特徴とする嵌合具である。
【選択図】図1
Description
本発明の嵌合具11は、一対のテープ状基部14の一方の内側に雄条12が設けられ、他方の内側に雌条13が設けられ、該雄条12と該雌条13とが嵌合する嵌合具である。
前記嵌合具11は、雄条12および雌条13と一対のテープ状基部14を含む嵌合具11全体を、密度940〜965kg/m3の高密度ポリエチレン35〜75質量%と、密度910〜930kg/m3、スウェル比が1.7〜1.9の高圧法低密度ポリエチレン25〜65質量%からなる樹脂組成物で形成されている。
下記の実施例、および比較例において、嵌合具の形成に用いた樹脂を以下に示す。
HDPE−1:「ハイゼックス2100J」(プライムポリマー製)、密度953kg/m3、メルトフローレート(MFR)5.8g/10min、融点131℃
HDPE−2:「クレオレックスK4750」(旭化成ケミカルズ製、メタロセン系高密度ポリエチレン)、密度947kg/m3、MFR5.0、融点129℃
〔高圧法低密度ポリエチレン〕
LDPE−1:「スミカセンL705」(住友化学製)、密度919kg/m3、MFR7.0g/10min、スウェル比1.72、融点107℃
LDPE−2:「スミカセンL405」(住友化学製)、密度924kg/m3、MFR3.7g/10min、スウェル比1.85、融点112℃
LDPE−3:「スミカセンF411−0」(住友化学製)、密度924kg/m3、MFR5.0g/10min、スウェル比1.44、融点110℃
〔直鎖状低密度ポリエチレン〕
LLDPE:「ウルトゼックス20100J」(プライムポリマー製)、密度:917kg/m3、MFR8.5g/10min、融点120℃
〔動摩擦係数〕
動摩擦係数は、実施例、比較例の嵌合具本体の樹脂組成物を口径40mm、L/D25の押出し機を用いて、リップクリアランス1.0mmのフラットダイを使用し、溶融押出成形後、冷却水槽に導き、冷却固化させ約150μmのシート状成形物を得た後、JIS K7125に準じて、シート対シートの動摩擦係数を測定した。
なお、本シートの成形に当たっては、異型ダイをフラットダイとした以外は、溶融温度、成形速度、冷却温度、ダイス材質等、嵌合具の成形と同様の条件で成形した。
雄条および雌条の嵌合部の滑り性を嵌合の開閉の官能評価、また、成形時の嵌合安定性にて評価した。
◎:大きな抵抗が無く嵌合可能である。安定して生産可能である。
○:若干の抵抗はあるものの嵌合可能。調整を必要とするが成形可能。
×:抵抗大きく嵌合が不可。嵌合部の変形等を生ずる。
実施例および比較例で製造された嵌合具を袋体に溶着加工し、LLDPE「ウルトゼックス20100J」を用い、実施例6と同様に製造した嵌合具(LLDPE嵌合具)を袋体に溶着加工したものと比較し、柔軟性を評価した。
◎:適度な柔軟性を有しLLDPE嵌合具と大きな差異は感じない。
○:若干の剛性は感じるが、実用上問題は無い。
×:LLDPE製嵌合具と比較し剛性が大きく包装用袋体として不向きである。
嵌合具本体として、高密度ポリエチレン「ハイゼックス2100J」70質量%と、スウェル比が1.72の高圧法低密度ポリエチレン「スミカセンL705」30質量%からなる樹脂組成物を用意し、融着層として、直鎖状低密度ポリエチレン「ウルトゼックス3550R」を用意した。
前記樹脂組成物を口径40mm、L/D25の押出し機を用いて、嵌合具を、また、直鎖状低密度ポリエチレンを口径30mm、L/D25の押出し機を用いて融着層を形成するように、複合異形ダイに導き、共押出し形成後、冷却水槽に導いて冷却固化させてから巻取機にて巻き取り、嵌合具を得た。表1に評価を示す。
表1に示す樹脂組成物を用意して用いたこと以外は、実施例1と同様にして、複合異形ダイに導き、共押出成形後、冷却水槽に導いて冷却固化させてから巻取機にて巻き取り、嵌合具を得た。表1に評価を示す。
表1に示す樹脂組成物を用意して用いたこと以外は、実施例1と同様にして、複合異形ダイに導き、共押出成形後、冷却水槽に導いて冷却固化させてから巻取機にて巻き取り、嵌合具を得た。表2に評価を示す。
嵌合具の樹脂として、高密度ポリエチレン「クレオレックス3550R」50質量%と、スウェル比が1.85の高圧法低密度ポリエチレン「スミカセンL405」50質量%からなる樹脂組成物を用意し、口径40mm、L/D25の押出し機を用いて、テープ状基部と雄条および雌条の嵌合部からなる一対のオレフィン系樹脂製嵌合具を押出成形後、冷却水槽に導いて冷却固化させてから巻取機にて巻き取り、嵌合具を得た。表1に評価を示す。
12,22 雄条
13,23 雌条
14,24 テープ状基部
25 融着層
Claims (3)
- テープ状基部に雄条を有する第1の嵌合具とテープ状基部に該雄条と嵌合可能な雌条を有する第2の嵌合具からなる一対の嵌合具において、
密度940〜965kg/m3の高密度ポリエチレン35〜75質量%と、密度910〜930kg/m3、スウェル比が1.7〜1.9の高圧法低密度ポリエチレン25〜65質量%からなる樹脂組成物より形成されていることを特徴とする嵌合具。 - 前記テープ状基部の雄条または雌条の設けられていない側の表面に、融着層を設けてなることを特徴とする請求項1に記載の嵌合具。
- 前記融着層が、前記第2層より袋本体への低温融着性に優れた樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の嵌合具。
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