JP2011167234A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】始動口への入球に起因して抽出された乱数値に基づいて抽選が行われ、該抽選の結果が大当りであれば第1大入賞口20を開放して特別遊技を実行し、前記結果が小当りであれば第2大入賞口21を開放する小当り遊技を行い、該開放中に特定領域への入球で前記特別遊技を実行する弾球遊技機において、前記乱数値が大当り又は小当りとなる値か否かを前記抽選の事前に先読み判定する先読み判定手段と、大当り又は小当りとなる可能性を示唆する第1先読み演出を実行する第1先読み演出実行手段と、小当り遊技から発展した特別遊技の遊技内容および特別遊技後の遊技状態を示唆する第2先読み演出を実行する第2先読み演出実行手段とを設け、小当り発生時に第2先読み演出を実行する。
【選択図】 図19
Description
なお、特許文献1では、始動口への入球時に当否決定(抽選)、図柄決定を行っているが、現在では当否決定、図柄決定は図柄変動開始時でしか行うことはできないように規制されている。よって前記先読み判定の結果は、当り又はその可能性があるか否かといった予告の情報として利用する。この情報は先読みコマンドとして、遊技を制御する主制御装置から図柄表示装置を制御するサブ制御装置へ送信され、サブ制御装置は前記先読みコマンドに基づき、遊技状態や演出状況を判断した上で先読み演出を行う。
混合機は、前記デジパチのように図柄により大当りが決定する遊技構成と、所定の条件で開放する役物内部の特定領域に遊技球が入球することにより大当りとなる所謂「羽根物」と呼ばれる遊技構成を備える。混合機の場合、前記役物を開放する条件は、前記始動口への入球に起因する図柄の抽選により行う(小当り)。
このように、混合機は、図柄による大当りの喜びと役物による大当りの喜びとを一台の機種で味わう事ができ、高い遊技性を有する。また、図柄当りを遊技のメインとするか、役物当りを遊技のメインとするかで大きく遊技性を変えることができ、多様な遊技構成を形成することができる。
また図柄変動の開始から終了までのタイミングで先読み演出を実行することができ、このタイミングでは、図柄変動中に大当たりの期待が高いことを示唆する演出を表示することが考えられる。
更にまた大当り中に先読み演出を実行することができ、このタイミングでは、大当り遊技の表示演出中(大当り終了演出中も含む)に、大当り遊技終了後にも新たに大当たりの期待が高いことを示唆する演出を表示することが考えられる。
特に先読み演出の機能を前記混合機に用いた場合、前記図柄当りでは今まで通りの先読み演出が可能であり、前記役物当りでは小当りについて先読み演出は可能であるが、小当りから大当り遊技へ移行するかどうかについては先読み演出できない。混合機においては、図柄当りだけでなく、役物当りも遊技者にとって重要な関心事項であり、図柄当りの先読み演出だけでは演出効果が十分なものであるとはいえなかった。
そこで本発明は前記事情に鑑み、デジパチの遊技構成と羽根物の遊技構成を供えた混合機において、先読み判定を無駄にすることなく、前記両遊技構成に対して先読み演出を実行することができ、先読み関する演出効果を向上して遊技者の遊技に対する期待感を高めることを課題としてなされたものである。
始動口への遊技球の入球に起因して乱数値が抽出され、該乱数値を保留記憶として記憶せしめ、前記保留記憶に基づいて遊技者に有利な遊技状態に移行するか否かの抽選が実施され、該抽選の結果を図柄表示装置の表示演出によって報知せしめる弾球遊技機であって、
開閉可能に設けられた第1大入賞口と、開閉可能に設けられた第2大入賞口と、前記第2大入賞口へ入球した遊技球を入球可能に設けられた特定領域と、を有し、
前記抽選の結果が大当りであれば、前記第1大入賞口を所定の態様で開放せしめて賞球の獲得に有利な特別遊技を実行し、
前記抽選の結果が小当りであれば、前記第2大入賞口を所定の態様で開放する小当り遊技を行い、該開放中に遊技球が前記特定領域に入球すると前記特別遊技を実行する弾球遊技機において、
前記保留記憶の乱数値が、前記大当り又は前記小当りとなる特定の値であるか否かを、該保留記憶の前記抽選の事前に先読み判定する先読み判定手段と、
前記先読み判定の結果を、前記保留記憶に対応する先読み判定記憶として記憶する先読み判定記憶手段と、
前記先読み判定記憶に基づき、前記保留記憶に前記大当り又は前記小当りがある可能性を示唆する第1先読み演出を実行する第1先読み演出実行手段と、
前記先読み判定記憶に基づき、前記小当り遊技から前記特定領域に遊技球が入球して前記特別遊技を実行する場合の前記特別遊技の遊技内容および前記特別遊技後に通常とは異なる特定の遊技状態が付与される可能性があることを示唆する第2先読み演出を実行する第2先読み演出実行手段と、を備え、
前記第2先読み演出実行手段は、前記小当りが発生し、前記第2大入賞口が開放されたとき、又は前記第2大入賞口への入球時、前記図柄表示装置に前記第2先読み演出を実行する構成とする。
また先読み判定の結果を第1先読み演出の実行と第2先読み演出の実行の両方に用いるので、従来のように先読み判定が無駄にならず、先読み判定を充分に活用することができる。
尚、第1先読み演出実行手段は、先読み判定記憶が大当りや小当りの時に、必ずしも第1先読み演出を実行する構成ではなく、第1先読み演出実行手段の判定により第1先読み演出を実行する場合と実行しない場合とを設けることが望ましい。同様に第2先読み演出も実行する場合と実行しない場合とを設けることが望ましい。
請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記先読み判定手段は、先読み判定の結果が小当りの時に、前記第2先読み演出を実行することを許可するか否かの設定を行なう先読み演出許可手段を備え、
前記先読み判定の結果には、前記先読み演出許可手段による設定内容を含むように構成する。
請求項1,2に記載の弾球遊技機において、
前記乱数値の記憶と前記抽選の実行を含む遊技の制御を司る主制御装置と、前記図柄表示装置の表示演出を制御するサブ制御装置を備え、
前記主制御装置は、
前記先読み判定手段と、
前記先読み判定の結果を前記サブ制御装置へ送信する先読み判定送信手段と、を備え、
前記サブ制御装置は、
前記主制御装置から送信された前記先読み判定の結果を記憶する前記先読み判定記憶手段と、
前記第1先読み演出実行手段と、
前記第2先読み演出実行手段と、を備え、
前記第2先読み演出実行手段は、前記先読み判定記憶に基づいて前記第2先読み演出を実行せしめる構成とする。
請求項1,2に記載の弾球遊技機において、
前記乱数値の記憶と前記抽選の実行を含む遊技の制御を司る主制御装置と、前記図柄表示装置の表示演出を制御するサブ制御装置を備え、
前記主制御装置は、
前記先読み判定手段と、
前記先読み判定の結果を前記サブ制御装置へ送信する先読み判定送信手段と、
前記先読み判定記憶手段と、
前記小当り遊技の前記第2大入賞口の開放時および前記第2大入賞口への入球時に前記図柄表示装置に表示される演出内容を指定する第2先読み演出内容指定手段と、
前記第2先読み演出内容指定手段で指定された演出内容を前記サブ制御装置へ送信する演出内容送信手段と、を備え、
前記サブ制御装置は、
前記第1先読み演出実行手段と、
前記第2先読み演出実行手段と、を備え、
前記第2先読み演出実行手段は、受信した前記先読み判定の結果および前記演出内容に基づいて前記第2先読み演出を実行せしめる構成とする。
請求項1ないし4に記載の弾球遊技機において、
前記第2先読み演出実行手段は、前記第1先読み演出実行手段による第1先読み演出が実行されなかった場合に、第2先読み演出を実行せしめる構成とする。
請求項1ないし4に記載の弾球遊技機において、
前記始動口として第1始動口と第2始動口を設け、
前記第2始動口として、開閉可能に設けられ、前記抽選とは異なる他の抽選が実行されてその抽選結果が当りの時に開放する普通電動役物で構成し、
前記第2先読み演出実行手段は、前記第2始動口への入球時の前記保留記憶を対象に前記第2先読み演出を実行せしめる構成とする。
前枠52の板ガラス61の奥には前記内枠に保持された遊技盤10(図2)が設けてある。
前枠52の下半部には上皿55と下皿63とが一体に形成してある。下皿63の右側には発射ハンドル64が設けてあり、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤10に向けて発射される。
なお、図1の39は、前枠52および前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠52を開放する。
第2大入賞口21は、上部の左右両側に開閉可能な左右一対の開閉部材211が設置されている。第2大入賞口21は開閉部材211の開放時にのみ遊技球が入球可能な構成である。
また第2大入賞口21の下部には特定領域212が設けられており、入球した遊技球が特定領域212に入球可能である。
振分け部材213は前記内部の振分け機構が左右交互に作動しており、遊技球は取込まれたタイミングで左右ランダムに振分けられる。
第1および第2特図始動口22,23は特図の当否抽選用の始動口であり、いずれの始動口22,23へも遊技球が入球すると複数種類の乱数値が抽出され、抽出された乱数値は特図の保留記憶として記憶される。そして、保留記憶の乱数値に基づいて特図の当否抽選が行われる。
またセンターケース14には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
遊技盤10の遊技領域13には複数の一般入賞口28、多数の遊技釘や風車等が設けられ、遊技領域13の最下部にはアウト口29が設けられている。
遊技盤10の左上部には特別図柄表示装置16と特図保留数表示装置17が、遊技盤10の右上部には普通図柄表示装置18と普図保留数表示装置19が、それぞれ設置されている。
更に主制御装置80は、第1、第2大入賞口ソレノイド203,216を制御して第1、第2大入賞口20,21を開放作動せしめる。また振分け役物ソレノイド217を制御して第2大入賞口21の振分け部材213を作動せしめ、普電役物ソレノイド233を制御して第2特図始動口23を開閉作動せしめる。
まずパチンコ機50の基本的な遊技を説明する。パチンコ機50は、第1又は第2特図始動口22,23への入球に起因して特図の当否抽選を実行する。このとき特図表示装置16と演出図柄表示装置15の図柄変動を開始し、その後、特図表示装置16に特図の確定図柄を、演出図柄表示装置15に特図に対応する擬似図柄を確定表示して前記抽選結果を報知する。
抽選結果が大当り(図柄当り)となると、条件装置と役物連続作動装置がともに作動して第1大入賞口20を所定の態様で開放する大当り遊技(特別遊技)に移行する。一方、小当りでは、条件装置のみが作動し、これを起因に第2大入賞口21を所定の態様で開放せしめ(小当り遊技)、遊技球が特定領域212に入球することにより大当り(役物当り)となって、役物連続作動装置が作動し、第1大入賞口を開放する前記特別遊技に移行する。
そして特別遊技終了後には、大当りや小当りとなった特図に基づいて、普通電動役物たる第2特図始動口23の開放時間を延長するとともに特図の平均変動時間を短くする時短遊技が付与される可能性がある。
以下、主制御装置80、サブ統合装置83(厳密には、そのCPU)が実行するプログラム処理に基づいて作動の詳細を説明する。
図5に示す「始動口入賞確認処理1」は前記入賞確認処理(S108)のサブルーチンで、この始動口入賞確認処理1では、第1、第2特図始動口22,23への遊技球の入球を確認し、入球時に抽出した各種乱数値の記憶処理と図柄変動開始時の当否判定(抽選)に先立って、先読み判定を行う処理であり、特許請求の範囲に記載した本発明における先読み判定手段、先読み演出許可手段と先読み判定送信手段とを含む処理となる。
続いて、特図保留数表示装置17の点灯数を1増加させると共にサブ統合装置83に現在の保留記憶数を送信する保留記憶数指示コマンド送信処理を行う(S205)。尚、このS205で送信する現在の保留記憶数指示コマンドとS204で送信する先読み判定コマンドを合わせて、1度に先読み判定結果の情報と現在の保留記憶数の情報を送信する構成にしてもよい。S205の処理後、又はS200、S201が否定判定(S200:no、S201:no)であればリターンする。
大当りであれば(S305:yes)、前記読み出した保留記憶の大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し(S306)、前記保留記憶の変動パターン決定用乱数の値および現在の遊技状態(時短状態、通常状態)によって変動パターン(変動時間)を決定する(S307)。次に、前記大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り遊技(特別遊技)の内容(ラウンド数や第1大入賞口20の開放回数、開放時間、オープニング演出時間、エンディング演出時間等)および特別遊技終了後の遊技状態(時短遊技、通常遊技)の設定を行なう(S308)。
サブ統合装置83側は前記変動開始コマンドにより、大当り図柄(大当り遊技の種類)、ハズレ図柄、リーチの有無、変動時間を把握することができる。
尚、前記擬似(演出)図柄の種類および変動演出の種類の決定は、サブ統合装置83により決定される構成に限るものではなく、同じサブ制御装置である演出図柄制御装置82にて決定する構成でもよい。
図柄停止コマンドを受信したサブ統合装置83は演出図柄制御装置82に予め決めておいた擬似(演出)図柄を確定表示させる指示信号を出力し、演出図柄制御装置82は、その信号により演出図柄表示装置15を制御して擬似(演出)図柄を確定表示させる。これにより、特別図柄と擬似(演出)図柄の変動の開始と終了が同じタイミングになる(同期する)。
またS406の処理で小当り終了演出の終了時間が経過していない場合(S406:no)、S409の処理で時短遊技が設定されない場合(S409:no)はリターンする。
S405の処理で小当り終了演出中でなければ(S405:no)、小当り開始演出の設定処理を行ない(S415)、この処理でサブ統合装置83へ小当り開始コマンドを送信し、リターンする。コマンドを受信したサブ統合装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置15に演出が表示される。
S417の処理で第2大入賞口21の開放時間終了時間が経過していなければ(S417:no)、特定領域が有効か確認し(S419)、有効でなければ(S419:no)、小当り終了演出の設定処理を行ない(S420)、この処理でサブ統合装置83へ小当り終了コマンドを送信し、リターンする。コマンドを受信したサブ統合装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置15に演出が表示される。
S443の処理で大当り開始演出中でなければ(S443:no)、大当り開始演出の設定処理を行ない(S448)、この処理でサブ統合装置83へ大当り開始コマンドを送信し、リターンする。コマンドを受信したサブ統合装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置15に演出が表示される。
最終ラウンドが終了であれば(S453:yes)、大当り終了演出の設定処理を行ない(S455)、サブ統合装置83へ大当り終了コマンドを送信し、リターンする。コマンドを受信したサブ統合装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置15に演出が表示される。
先ず、前記「始動口入賞確認処理1」により主制御装置80から送信された先読み判定コマンドおよび保留記憶数指示コマンドを受信したか確認する(S500)。受信がなければ(S500:no)リターンし、受信があれば(S500:yes)、前記先読み判定コマンドの先読み判定内容を記憶する(S501、本発明の先読み判定記憶手段に該当する)。続いて保留記憶数を記憶する(S502)。
S504の処理で大当りでなければ(S504:no)、10分の1の確率で第1先読み演出を行なうように振分け(S508)、第1先読み演出を実行する場合はS507の処理に移行する。第1先読み演出を行なわなければ、単に保留表示図柄を更新表示する(S509)。
一方、第1先読み演出を実行しない場合にはS506、S509の処理後に、先読み判定内容が小当りであるか確認する(S510)。小当りであれば(S510:yes)リターンし、小当りでなければ(S510:no)、S511の処理で先読み判定内容を消去して、リターンする。
前記表示画面の下端部左寄りの位置には、保留記憶の存在を示す保留表示図柄153が表示される。保留表示図柄において、白丸図柄153は保留記憶があることを示し、黒丸図柄154は保留記憶なしを示し、図例では3個の保留記憶があることを示す。そして星図柄155を先読み図柄として、3個目の保留記憶に大当りの可能性があることを表している。
本「第1先読み判定処理2」では、S520からS524までの処理内容は前記「第1先読み判定処理1」のS500からS504までの処理内容と同一で、これらの処理の説明を省く。
S524の処理で大当りであれば(S524:yes)、S525の処理において2分の1の確率で、第1先読み演出を行う判定と演出を行ない判定とに振分ける。
一方、S524で大当りでなければ(S402:no)、S526の処理において10分の1の確率で、第1先読み演出を行う判定とするように振分ける。
一方、前記S525又はS526で第1先読み演出を行わない判定の場合には、S528の処理において先読み判定内容が小当りであるか確認する。
一方、第1先読み演出を実行しない場合は、S528の判定が小当りであれば(S528:yes)リターンし、小当りでなければ(S528:no)、S529の処理で先読み判定内容を消去して、リターンする。
前記コマンドの受信がなく(S600:no)、又は前記フラグが1でなければ(S601:no)リターンする。
カウントダウンフラグが1であれば(S601:yes)、保留位置フラグが1であるか確認する(S602)。この処理で保留位置フラグが1でなければ(S602:no)、先読み判定内容により大当りとなる可能性がある保留記憶の位置(保留位置)が4であるか確認する(S603)。保留位置が4であれば(S603:yes)、保留位置フラグを1とし(S604)、カウントに3をセットし(S605)、続くS606の処理において、演出図柄表示装置15にカウントダウン数値4を表示せしめて第1先読み演出を実行する。
またS607の処理で保留位置が3でなければ(S607:no)、保留位置が2か確認する(S611)。保留位置が2であれば(S611:yes)、保留位置フラグを1とし(S612)、カウントに1をセットし(S613)、続くS614の処理において、演出図柄表示装置15にカウントダウン数値2を表示せしめる。
S611の処理で保留位置が2でなければ(S611:no)、保留位置フラグとカウントダウンフラグとに0をセットし(S615、S616)、そのままリターンする。
S623の処理でカウントが2でなければ(S623:no)、カウントに0をセットし(S626)、保留位置フラグおよびカウントダウンフラグを0にし(S627、S628)、続くS629の処理において、演出図柄表示装置15にカウントダウン数値1を表示せしめる。この処理によりカウントダウンの表示は図柄変動ごとに数値が減ることとなる。
一方、先読み判定内容記憶があれば(S701:yes)、前記「特図当否判定処理1」(図6、S312)で設定された小当り設定を参照する(S702)。続くS703の処理において前記小当り設定では大当りのラウンド数が15ラウンド付与されるか確認する。15ラウンドであれば(S703:yes)、大当り遊技後に時短遊技が付与されるか確認する(S704)。
また第2先読み演出の他の表示態様として、図21に示すように、キャラクタ152の顔の表情と、ラウンド数および時短遊技の情報表示157を実行してもよい。
なお、第2先読み演出では前記ラウンド数、時短遊技の付与の他に、大入賞口の開放時間、開放回数、時短遊技の付与回数といった情報を表示してもよい。
特に、第1先読み演出では保留記憶の存在を示す保留表示図柄を用いた演出とカウントダウン表示での演出とを実行可能となし、第2先読み演出ではキャラクタを用いた演出と情報表示を実行可能としたので、より演出内容を多様化できる。
また多様な第1および第2先読み演出により、遊技者の遊技に対する期待感を高め、興趣の豊かな遊技を実現できる。特に本実施形態では、第1先読み演出が実行されないときに第2先読み演出を行なうようにしたので、第1先読み演出がなくても小当りとなれば第2先読み演出を実行するので、小当りから特別遊技への移行に関する遊技者の期待感を向上させることができる。
また振分け部材213を設けることで、小当り時に第2大入賞口21への入球から特定領域への入球までの時間を稼ぐことができる。従って、第2先読み演出を実行するタイミングを、小当りの発生時、又は小当りによる第2大入賞口21の開放時、又は小当りによる第2大入賞口21への入球時(第2カウントSW214検出時)の3通りに設定することができる。これによれば遊技者の予期しないタイミングで第2先読み演出が実行され、遊技者を飽きさせない。
尚、第2先読み演出を、第2大入賞口21の開放時、又は第2大入賞口21への入球時に実行させるには、「第2先読み判定処理1」において、前記開放を確認する処理、前記入球を確認する処理を追加すればよい。
図22は本実施形態の遊技盤10Aを示す正面図で、遊技領域13のほぼ中央には演出図柄表示装置15を備えた大型のセンターケース14Aが設けられ、該センターケース14Aにより第2大入賞口21Aが構成されている。
センターケース14Aの下方中央位置には第1特図始動口22が設けられている。センターケース14Aの右横位置には普図始動口24が設けられ、普図始動口24の下方位置には第2特図始動口23が設けられている。そして遊技領域13の右下部には第1および第2特図始動口22,23の間に第1大入賞口20が設けられている。
時短遊技状態になった場合、右側の普図始動口24を狙うことなり、普図始動口24へ入球すると普図抽選がなされる。普図当りの場合は普通電動役物からなる第2特図始動口23が開放する。この場合、前記時短遊技の開放延長機能により第2特図始動口23の開放時間が延長されるので入球の可能性が高い。第2特図始動口23へ入球すると、特図の大当り(直撃当たり)、小当り、ハズレが抽選される。
抽選結果が大当り(直撃当たり)の場合は前記と同様の大当り遊技(特別遊技)となる。小当りの場合は条件装置のみが作動し、第2大入賞口21Aの開閉部材211aが開放する(例えば0.8秒開放を1回)。小当りで遊技球が特定領域212aに入球することにより大当り(役物当り)となって、役物連続作動装置が作動し、第1大入賞口20を開放する前記特別遊技に移行する。
続いて、第1特図保留数表示装置の点灯数を1増加させると共にサブ統合装置83に現在の第1保留記憶数を送信する第1保留記憶数指示コマンド送信処理を行う(S215)。尚、このS215で送信する現在の保留記憶数のコマンドとS204で送信する先読み判定コマンドを合わせて、1度に先読み判定結果の情報と現在の保留記憶数の情報を送信する構成にしてもよい。S215の処理後、又はS210、S211が否定判定(S210:no、S211:no)であればS216へ移行する。
大当りであれば(S356:yes)、前記読み出した第1又は第2保留記憶の大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し(S357)、前記第1又は第2保留記憶の変動パターン決定用乱数の値および現在の遊技状態(時短状態、通常状態)によって変動パターン(変動時間)を決定する(S358)。次に、前記大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り遊技(特別遊技)の内容(ラウンド数や第1大入賞口20の開放回数、開放時間、オープニング演出時間、エンディング演出時間等)および特別遊技終了後の遊技状態(時短遊技、通常遊技)の設定を行なう(S359)。
サブ統合装置83側は前記変動開始コマンドにより、大当り図柄(大当り遊技の種類)、ハズレ図柄、リーチの有無、変動時間を把握することができる。
尚、前記擬似(演出)図柄の種類および変動演出の種類の決定は、サブ統合装置53により決定される構成に限るものではなく、同じサブ制御装置である演出図柄制御装置82にて決定する構成でもよい。
更に、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、「特別遊技処理1」(図9ないし図13参照)、「第1先読み判定処理1」(図14)、「第1先読み判定処理2」(図15)、「カウントダウン予告処理」(図16,図17)を実行し、第1保留記憶および第2保留記憶に対して第1先読み演出を実行し、第2保留記憶に対して「第2先読み判定処理1」(図19)を実行して、第2先読み演出を実行する。
また、第2特図始動口23への入球時に第2先読み演出を実行するので、小当りから発展する大当りへの期待感を高めることができる。すなわち、時短遊技により普通物の開放延長機能が作動している場合は、第2特図始動口23への入球が容易であること、本パチンコ機のような混合機では小当りから発展して大当りとなるケースが多いことから、第1先読み演出よりも第2先読み演出を実行する方が演出効果が発揮され遊技者の期待感を高める。
本実施形態の遊技盤は第1の実施形態のそれと同一で(図2参照)、第1および第2の特図始動口22,23を備えているが、いずれの始動口22,23への入球を起因に抽出された各種の乱数は第1、第2に区別されることなく同じの保留記憶とする。また本実施形態では、第1の実施形態のように保留記憶に対する先読み判定の結果をサブ制御装置(サブ統合装置83)で記憶するのではなく、先読み判定の結果を主制御装置80で記憶するように構成した。
続いて、特図保留数表示装置17の点灯数を1増加させると共にサブ統合装置83に現在の保留記憶数を送信する保留記憶数指示コマンド送信処理を行う(S236)。尚、この処理で送信する現在の保留記憶数のコマンドとS235で送信する先読み判定コマンドを合わせて、1度に先読み判定結果の情報と現在の保留記憶数の情報を送信する構成にしてもよい。S236の処理後、又はS230、S231が否定判定(S230:no、S231:no)であればリターンする。
またS476の処理で小当り終了演出の終了時間が経過していない場合(S476:no)、S479の処理で時短遊技が設定されない場合(S479:no)はリターンする。
S475の処理で小当り終了演出中でなければ(S475:no)、小当り開始演出の設定処理を行ない(S482)、この処理でサブ統合装置83へ小当り開始コマンドを送信し、リターンする。コマンドを受信したサブ統合装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置15に演出が表示される。
尚、本実施形態では、「第2先読み判定処理」においてS701およびS702の処理で、前記第2先読み演出コマンドを参照する処理を行う。
図28に示すように、遊技盤10Bには、遊技領域13のほぼ中央には演出図柄表示装置15を備えた大型のセンターケース14Bが設けられ、該センターケース14Aにより第2大入賞口21Bが構成されている。
センターケース14Bの下方の中央位置には普図抽選用の普図始動口24が設けられている。センターケース14Bの左横位置には特図始動口22が設けられ、普図始動口24の右横位置の遊技領域13の右下部には第1大入賞口20が設けられている。
このときに特図始動口22に遊技球が入球すると特図当否抽選が行われる。この場合、ほぼ100%に近い確率で大当たり又は小当りとなる。抽選結果が大当り(直撃大当たり)であれば、第1大入賞口20を開放して大当り遊技が開始される。小当りであれば第2大入賞口21Bの開閉部材211bが所定の態様で開放する(例えば開放時間1.68秒で1回又は0.3秒で4回)。
そして小当りで、第2大入賞口21Bへ入球した遊技球が特定領域212bに入球すると、役物連続作動装置が作動して第1大入賞口20が開放して大当り遊技となる。大当りが終了すると時短遊技(開放延長機能)の設定が可能な構成である。
図29に示すように、主制御装置80が実行する「普図始動口入賞確認処理」では、先ず普図始動口24に遊技球が入球したか確認する(S240)。入球があれば(S240:yes)、普図の保留記憶数が既に上限数まで達していないか確認する(S241)。記憶可能な上限数は4個である。上限数に達していなければ(S241:yes)、S242の抽出乱数保留記憶処理において、前記入球に起因して抽出した普図の乱数値(当り判定用乱数、当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等)を普図の保留記憶として記憶する。
続いて、普図保留数表示装置19の点灯数を1増加させると共にサブ統合装置83に現在の保留記憶数を送信する保留記憶数指示コマンド送信処理を行う(S246)。尚、この処理で送信する現在の保留記憶数のコマンドとS245で送信する先読み判定コマンドを合わせて、1度に先読み判定結果の情報と現在の保留記憶数の情報を送信する構成にしてもよい。S246の処理後又はS240、S241が否定判定(S240:no、S241:no)であればリターンする。
続いて、特図保留数表示装置17の点灯数を1増加させると共にサブ統合装置83に現在の保留記憶数を送信する保留記憶数指示コマンド送信処理を行う(S257)。尚、この処理で送信する現在の保留記憶数のコマンドとS256で送信する先読み判定コマンドを合わせて、1度に先読み判定結果の情報と現在の保留記憶数の情報を送信する構成にしてもよい。S257の処理後又はS270、S271が否定判定(S270:no、S271:no)であればリターンする。
また前記「始動口入賞確認処理4」(図30)の特図の先読み判定コマンドを受信することにより、前記「第2先読み判定処理」(図19)が実行され、特図に関する第2先読み演出が実行される。
前記「特別遊技処理2」のS472の処理で、小当り開始演出中であれば、(S472:yes)、図31に示すように、小当り開始演出終了時間が経過したか確認する(S800)。終了時間が経過していれば(S800:yes)、第2大入賞口の開放処理を行い(S801)、第2大入賞口の特定領域を有効にする(S802)。次に「普図始動口入賞確認処理」(図29)で判定し記憶した普図の先読み判定の結果を参照し(S803)、判定結果(判定内容)が第2先読み演出を許可する判定か確認する(S804)。許可であれば(S804:yes)、「特図当否判定処理2」(図24)で設定された小当たり設定の内容を参照し(S805)、これに基づいて、サブ統合装置83へ第2先読み演出コマンドを送信する(S806)構成としてもよい。
15 演出図柄表示装置(図柄表示装置)
20 第1大入賞口
21 第2大入賞口
212,212a、212b 特定領域
22 第1始動口(始動口)
23 第2始動口(始動口)
50 パチンコ機(弾球遊技機)
80 主制御装置(先読み判定手段、先読み判定記憶手段、第2先読み演出許可実行手段、先読み判定送信手段、第2先読み演出内容指定手段、演出内容送信手段)
82 演出図柄制御装置(サブ制御装置)
83 サブ統合制御装置(サブ制御装置、先読み判定記憶手段、第1先読み演出実行手段、第2先読み演出実行手段)
Claims (6)
- 始動口への遊技球の入球に起因して乱数値が抽出され、該乱数値を保留記憶として記憶せしめ、前記保留記憶に基づいて遊技者に有利な遊技状態に移行するか否かの抽選が実施され、該抽選の結果を図柄表示装置の表示演出によって報知せしめる弾球遊技機であって、
開閉可能に設けられた第1大入賞口と、開閉可能に設けられた第2大入賞口と、前記第2大入賞口へ入球した遊技球を入球可能に設けられた特定領域と、を有し、
前記抽選の結果が大当りであれば、前記第1大入賞口を所定の態様で開放せしめて賞球の獲得に有利な特別遊技を実行し、
前記抽選の結果が小当りであれば、前記第2大入賞口を所定の態様で開放する小当り遊技を行い、該開放中に遊技球が前記特定領域に入球すると前記特別遊技を実行する弾球遊技機において、
前記保留記憶の乱数値が、前記大当り又は前記小当りとなる特定の値であるか否かを、該保留記憶の前記抽選の事前に先読み判定する先読み判定手段と、
前記先読み判定の結果を、前記保留記憶に対応する先読み判定記憶として記憶する先読み判定記憶手段と、
前記先読み判定記憶に基づき、前記保留記憶に前記大当り又は前記小当りがある可能性を示唆する第1先読み演出を実行する第1先読み演出実行手段と、
前記先読み判定記憶に基づき、前記小当り遊技から前記特定領域に遊技球が入球して前記特別遊技を実行する場合の前記特別遊技の遊技内容および前記特別遊技後に通常とは異なる特定の遊技状態が付与される可能性があることを示唆する第2先読み演出を実行する第2先読み演出実行手段と、を備え、
前記第2先読み演出実行手段は、前記小当りが発生し、前記第2大入賞口が開放されたとき、又は前記第2大入賞口への入球時、前記図柄表示装置に前記第2先読み演出を実行することを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記先読み判定手段は、先読み判定の結果が小当りの時に、前記第2先読み演出を実行することを許可するか否かの設定を行なう先読み演出許可手段を備え、
前記先読み判定の結果には、前記先読み演出許可手段による設定内容を含むように構成した弾球遊技機。 - 請求項1,2に記載の弾球遊技機において、
前記乱数値の記憶と前記抽選の実行を含む遊技の制御を司る主制御装置と、前記図柄表示装置の表示演出を制御するサブ制御装置を備え、
前記主制御装置は、
前記先読み判定手段と、
前記先読み判定の結果を前記サブ制御装置へ送信する先読み判定送信手段と、を備え、
前記サブ制御装置は、
前記主制御装置から送信された前記先読み判定の結果を記憶する前記先読み判定記憶手段と、
前記第1先読み演出実行手段と、
前記第2先読み演出実行手段と、を備え、
前記第2先読み演出実行手段は、前記先読み判定記憶に基づいて前記第2先読み演出を実行せしめる弾球遊技機。 - 請求項1,2に記載の弾球遊技機において、
前記乱数値の記憶と前記抽選の実行を含む遊技の制御を司る主制御装置と、前記図柄表示装置の表示演出を制御するサブ制御装置を備え、
前記主制御装置は、
前記先読み判定手段と、
前記先読み判定の結果を前記サブ制御装置へ送信する先読み判定送信手段と、
前記先読み判定記憶手段と、
前記小当り遊技の前記第2大入賞口の開放時および前記第2大入賞口への入球時に前記図柄表示装置に表示される演出内容を指定する第2先読み演出内容指定手段と、
前記第2先読み演出内容指定手段で指定された演出内容を前記サブ制御装置へ送信する演出内容送信手段と、を備え、
前記サブ制御装置は、
前記第1先読み演出実行手段と、
前記第2先読み演出実行手段と、を備え、
前記第2先読み演出実行手段は、受信した前記先読み判定の結果および前記演出内容に基づいて前記第2先読み演出を実行せしめる弾球遊技機。 - 請求項1ないし4に記載の弾球遊技機において、
前記第2先読み演出実行手段は、前記第1先読み演出実行手段による第1先読み演出が実行されなかった場合に、第2先読み演出を実行せしめる弾球遊技機。 - 請求項1ないし4に記載の弾球遊技機において、
前記始動口として第1始動口と第2始動口を設け、
前記第2始動口として、開閉可能に設けられ、前記抽選とは異なる他の抽選が実行されてその抽選結果が当りの時に開放する普通電動役物で構成し、
前記第2先読み演出実行手段は、前記第2始動口への入球時の前記保留記憶を対象に前記第2先読み演出を実行せしめる弾球遊技機。
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