JP2022002671A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特典遊技状態中の遊技の興趣を高める弾球遊技機を提供すること。【解決手段】可変入賞装置22からなる始動口24への入球に起因して当否判定を行い、小当りの当選時に小当り遊技を実施する一方、大当りの当選時に大当り遊技を実施するようになし、大当り遊技終了後に可変入賞装置22への入球が通常よりも容易となる特典遊技状態に移行するようになす弾球遊技機において、終了条件が異なる複数種類の特典遊技状態を設け、第1の特典遊技状態は少なくとも第1小当り図柄が表示されることを終了条件となし、第2の特典遊技状態は少なくとも第2小当り図柄が表示されることを終了条件となし、第1小当り図柄と第2小当り図柄とで選択率が相違するようになし、特典且つ大当り当選確率が高確率となる第3の特典遊技状態では当否判定に伴う図柄変動が所定回数に達することのみを終了条件とする。【選択図】 図6

Description

本発明は弾球遊技機、特に当否判定の実施回数を増やすことに有利な特典遊技状態に移行可能な弾球遊技機に関するものである。
従来、弾球遊技機(パチンコ機)は、始動口への入球に起因して大当りとなるか否かの当否判定が実施され、大当りと判定されると特別図柄が変動表示後に大当りを示す図柄で確定表示され、後に賞球の獲得に有利な大当り遊技が実行される遊技性を備えたもの主流である。
またこの種のパチンコ機は、大当り遊技の終了後、確変状態や、時短状態や、開放延長状態等といった特典遊技状態に移行するものが知られている。更に、特許文献1に記載されているように、大当り遊技の終了後に特典遊技状態に移行すると共に、当該特典遊技状態が、所定回数の当否判定が行われるまで継続するパチンコ機が知られている。
特開2012−192171号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたパチンコ機において、遊技を行う遊技者は、特典遊技状態の終了時期を容易に把握できてしまう。このため、特典遊技状態中において遊技がワンパターンになったり、緊張感を欠いたものになったりする。その結果、従来のパチンコ機では遊技の興趣を欠くおそれがある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、特典遊技状態中の遊技の興趣を高めることができる弾球遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
本発明は、可変入賞装置からなる始動口と、
前記始動口への入球に起因して当選か否かの当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定の結果を報知する図柄を導出表示する表示装置と、
前記当否判定の結果が当選であって前記表示装置に小当りの当選を示す図柄が表示されることで小当り遊技を実施する小当り遊技実施手段と、
前記当否判定の結果が当選であって前記表示装置に大当りの当選を示す図柄が表示されると大当り遊技を実施する大当り遊技実施手段と、
大当り遊技終了後に前記当否判定による当選確率を通常状態よりも高確率となる確率変動状態へと移行可能な確変制御手段と、
大当り遊技終了後に前記可変入賞装置への入球が通常状態よりも容易となる特典遊技状態に移行する特典遊技制御手段と、を備えた弾球遊技機であって、
前記当否判定の大当り当選時に複数種類の大当り図柄の中から前記表示装置に表示する大当り図柄を選択する大当り図柄選択手段と、
前記当否判定の小当り当選時に複数種類の小当り図柄の中から前記表示装置に表示する小当り図柄を選択する小当り図柄選択手段と、を備え、
前記特典遊技制御手段は終了条件が異なる複数種類の前記特典遊技状態を備え、
第1の特典遊技状態は少なくとも第1小当り図柄が表示されることを終了条件となし、
第2の特典遊技状態は少なくとも第2小当り図柄が表示されることを終了条件となし、
前記第1小当り図柄と前記第2小当り図柄とでは、前記小当り図柄選択手段による選択率が相違するようになし、
所定の大当り図柄で当選することにより大当り遊技終了後に前記特典遊技状態且つ前記確率変動状態となる第3の特典遊技状態では、前記当否判定に伴う前記導出表示が所定回数に達することのみを終了条件とすることを要旨とする。
尚、本発明の弾球遊技機は、所定の作動ゲートを設け、当該作動ゲートを遊技球が通過することに起因して普通図柄の抽選を実施し、普通図柄が当選することで可変入賞装置が所定の態様で開閉する構成が望ましい。
また本発明の弾球遊技機は、常時入球が可能な第1始動口と、可変入賞装置からなる第2始動口とを設ける。そして特別図柄として、第1始動口への入球に起因する当否判定の結果を報知する第1特別図柄と、第2始動口への入球に起因する当否判定の結果を報知する第2特別図柄と、を設ける構成としてもよい。第1特別図柄と第2特別図柄とを設けた場合、第2始動口への入球に起因する第2特別図柄の当否判定でのみ小当りの当選を可能とするようにしてもよい。
更に本発明の弾球遊技機は、小当り遊技において大入賞口を所定の態様で開閉作動するようになし、大当り遊技において大入賞口を小当り遊技よりも大量に賞球が獲得可能な態様で開閉作動する構成が望ましい。この場合、大入賞口は、大当り遊技を実行する大入賞口と、小当り遊技を実行する大入賞口とを個別に設けることが望ましい。これにより、大当り遊技であるか小当り遊技であるか区別が容易にできる。これに限らず、単一の大入賞口で構成し、大当り遊技と小当り遊技とで共通の大入賞口を開放するようにしてもよい。
また本発明において特典遊技状態は、少なくとも、始動口を備えた普通電動役物の開放延長機能、普通電動役物を開放するための普通図柄の抽選に伴う普通図柄の変動時間の短縮機能、普通図柄の抽選の当選確率を高くする確変機能の何れか一つ又は複数の機能を含む遊技状態が望ましい。本発明において確率変動状態は、特別図柄の変動時間の短縮といった機能が付加される構成が望ましい。
本発明によれば、特典遊技状態の終了条件を第1小当り図柄が表示されること又は第2小当り図柄が表示されることとしたので、何時に第1小当り図柄又は第2小当り図柄が表示されるかによって特典遊技状態の継続期間が決まる。このため、小当りの発生頻度と、第1小当り図柄であるか第2小当り図柄であるかといった小当り図柄選択率の偏りにより特典遊技状態の継続期間が容易に予想できないといった興趣の高い遊技性を実現することができる。更に、特典遊技状態且つ確率変動状態となる第3の特典遊技状態においても第1及び第2の特典遊技状態とは異なる終了条件としたので、より特典遊技状態中の遊技の興趣を高めることができる。
また本発明は、特典遊技状態の終了条件となる小当り図柄の種類を大当り図柄選択手段により選択された大当り図柄に応じて決定する構成が考えられる。
これによれば、大当り図柄選択率の偏りにより特典遊技状態の継続期間が容易に予想できないといった興趣の高い遊技性を実現することができる。
更に本発明は、第1の特典遊技状態と第2の特典遊技状態とでは、可変入賞装置の作動態様が相違する構成が考えられる。
これによれば、第1の特典遊技状態と第2の特典遊技状態とで遊技の有利度が異なるので興趣の高い遊技性を実現することができる。
本発明に係る第1実施例の弾球遊技機の正面図である。 第1実施例の弾球遊技機に設置された遊技盤の正面図である。 弾球遊技機の背面図である。 弾球遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 弾球遊技機の遊技仕様を示す説明図である。 弾球遊技機の大当り図柄に関する説明図である。 弾球遊技機の小当り図柄に関する説明図である。 主制御装置により実行される「起動処理」を示すフローチャートである。 主制御装置により実行される「割込み処理」を示す第1のフローチャートである。 主制御装置により実行される「割込み処理」を示す第2のフローチャートである。 割込み処理の中で実行される「入力判定処理」を示すフローチャートである。 入力判定処理の中で実行される「特図入球確認処理」を示すフローチャートである。 入力判定処理の中で実行される「普図入球確認処理」を示すフローチャートである。 割込み処理の中で実行される「当否判定処理」を示すフローチャートである。 当否判定処理の中で実行される「普図当否判定処理」を示す第1のフローチャートである。 当否判定処理の中で実行される「普図当否判定処理」を示す第2のフローチャートである。 当否判定処理の中で実行される「普図当否判定処理」を示す第3のフローチャートである。 普図当否判定処理の中で実行される「普図遊技処理」を示す第1のフローチャートである。 普図当否判定処理の中で実行される「普図遊技処理」を示す第2のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「第1特図当否判定処理」を示す第1のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「第1特図当否判定処理」を示す第2のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「第2特図当否判定処理」を示す第1のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「第2特図当否判定処理」を示す第2のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「第2特図当否判定処理」を示す第3のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「第2特図当否判定処理」を示す第4のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「第2特図当否判定処理」を示す第5のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「大当り遊技処理」を示す第1のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「大当り遊技処理」を示す第2のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「大当り遊技処理」を示す第3のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「大当り遊技処理」を示す第4のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「小当り遊技処理」を示す第1のフローチャートである。 特図当否判定処理の中で実行される「小当り遊技処理」を示す第2のフローチャートである。 演出の表示態様を示す第1の表示例である。 演出の表示態様を示す第2の表示例である。 第2実施例の弾球遊技機に設置された遊技盤の正面図である。 第2実施例の弾球遊技機の大当り図柄に関する説明図である。 第3実施例の弾球遊技機における天井到達回に関する説明図である。 第4実施例の弾球遊技機における時短図柄に関する説明図である。 第4実施例の弾球遊技機における電サポ遊技の開始を示すタイミングチャートである。 第5実施例の弾球遊技機に設置された遊技盤の正面図である。 遊技盤に設けられた大入賞口の作動説明図である。 第5実施例の弾球遊技機の遊技仕様を示す第1の説明図である。 第5実施例の弾球遊技機の遊技仕様を示す第2の説明図である。 第5実施例の弾球遊技機の遊技仕様を示す第3の説明図である。
〔第1実施例〕
以下、本発明の第1実施例の弾球遊技機(パチンコ機)について、図面を参照しながら説明する。まず、図1から図3を参照して、本実施例におけるパチンコ機1の外観構成を説明する。
(1.パチンコ機1の概略構成)
図1に示すように、パチンコ機1は、遊技者が遊技可能な遊技機であり、遊技施設に設置される。
(1−1.パチンコ機1の前面構成)
パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101,101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び内枠30(図3参照)が開閉可能に設けてある。尚、これら前枠11及び内枠30はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して内枠30を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放可能である。
前枠11の板ガラス110の奥には内枠30に保持された遊技盤2(図2参照)が設けてある。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112,112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機1は、所謂、CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)CRが隣接してある。パチンコ機1には上皿12の右側に精算表示装置170(図4参照)の球貸スイッチ171、精算スイッチ172及び精算表示器が設けてある。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な演出ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
(1−2.パチンコ機1の遊技盤の構成)
図2に示すように、遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。また遊技領域は、そのほぼ中央上方寄りの位置にセンターケース200が装着されている。これにより遊技領域20は、所定の発射威力未満で遊技球を発射したときに遊技球が流下する左遊技領域20Lと、所定の発射威力以上で遊技球を発射したときに遊技球が流下する右遊技領域20Rとに分けられる。尚、遊技領域20には多数の遊技釘等が植設されている。
センターケース200は、中央に演出図柄表示装置46(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。尚、センターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース200の左右方向中央の直下位置には、常時、遊技球の入球が可能で、入球に起因して第1特別図柄(以下、第1特図という)の当否判定が実行される第1特図始動口23が配置されている。第1特図始動口23へ遊技球が入球すると複数種類の乱数(数値データ)が抽出され、これらの乱数は第1特図の保留記憶として記憶される。
また、第1特図始動口23の下流側の位置には、第1大入賞口25が配置されている。第1大入賞口25は、特別電動役物の開閉板にて開閉可能に設けられ、大当り遊技のラウンド遊技において所定の開放態様で開放可能な入賞口である。
この様に配置された第1特図始動口23への入球は、主に、「左打ち遊技」により遊技球を左遊技領域20Lへ流下させることにより狙う。一方、大当り遊技で開放する第1大入賞口25への入球は、主に、「右打ち遊技」により遊技球を右遊技領域20Rへ流下させることにより狙う。
また、左遊技領域20Lには、センターケース200の左側斜め下方位置で、第1特図始動口23の左側位置に、常時、入球が可能な複数(3つ)の一般入賞口27が配置されている。
右遊技領域20Rには、センターケース200の右横位置に、普図作動口21が配置されている。普図作動口21は、遊技球が入球通過可能なゲートであり、入球通過に起因して普通図柄(以下、単に普図という)の当否判定が行われる。普図作動口21へ遊技球が入球すると複数種類の乱数(数値データ)が抽出され、これらの乱数は普図の保留記憶として記憶される。
また、右遊技領域20Rには、普図作動口21の下流側に、普通電動役物22(以下、単に普電役物という)が配置されている。普電役物22は、開閉可能な左右一対の羽根を備えており、通常、遊技球の入球が困難な入球装置である。そして、普図の当否判定により当選となると、羽根が所定の開放態様で開放され、入球が可能になる。
そして、普電役物22は、内部に第2特図始動口24が配置されている。第2特図始動口24には、普電役物22に入球した遊技球のみが入球可能な構成である。第2特図始動口24は、これへの入球に起因して第2特別図柄(以下、第2特図という)の当否判定が実行される入賞口である。第2特図始動口24へ遊技球が入球すると複数種類の乱数が抽出され、これらの乱数は第2特図の保留記憶として記憶される。
更に、右遊技領域20Rには、普電役物22の下流側に、特別電動役物の開閉板により開閉される第2大入賞口26が配置されている。第2大入賞口26は小当り遊技において開放可能な入賞口である。
この様に配置された普図作動口21、普電役物22、第2特図始動口24及び第2大入賞口26への入球は、主に、「右打ち遊技」により遊技球を右遊技領域20Rへ流下させることにより狙う。
遊技領域20には、第1大入賞口25の直下の盤面最下部に、各種の入賞口へ入球することなく、遊技領域20の最下部へ流下した遊技球を取り込むアウト口203が設けられている。
遊技盤2には、その右下端部の外レール201の外側の領域に、7セグメント表示器からなる第1特図表示装置281と第2特図表示装置283、及び4個のLED表示器からなる第1特図保留数表示装置282と第2特図保留数表示装置284が配置されている。また、同領域には、複数のLED表示器からなる、普通図柄表示装置285、及び普通図柄保留数表示装置286が配置されている。
(1−3.パチンコ機1の裏面構成)
図3はパチンコ機1の裏面を示すもので、パチンコ機1の裏面側には、遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出機構が設けられている。この構成により、遊技盤2の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り上皿12に払い出される。また、賞球を払い出す払出ユニット33により球貸スイッチ171の操作で払い出される貸球も払い出す構成である。
パチンコ機1の裏面側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、電源基板45の裏側に設けられている。
主制御装置40には、RWMクリアスイッチ及び設定キースイッチが設けられる。RWMクリアスイッチは、主として、主制御装置40に内蔵されたRWMに記憶された遊技情報等をクリアする際に操作される。尚、RWMクリアスイッチは、払出制御装置41や電源基板45に配置してもよい。
主制御装置40には、4つの7セグメントLED表示器からなる性能表示装置が設けられている。パチンコ機1は、性能表示装置をパチンコ機1の裏面側に設けることにより、遊技中の遊技者から見えない位置に性能表示装置を配置することができる。
また、払出制御装置41には、不正があったと主制御装置40が判断した場合に、LEDを点灯し、不正があった旨を遊技施設の従業員等に報知する不正報知ランプが設けられている。
パチンコ機1の裏面側には、球タンク31の右側に、外部接続端子板38が配置され、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ500(図4参照)へ送られる。尚、従来はホールコンピュータ500へ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータ500へ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30から出力される信号をホールコンピュータ500へ出力するための端子)の2種類を用いられているが、本実施例では、一つの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ500へ送信される。
(1−4.パチンコ機1の作動)
図2に戻り、パチンコ機1の作動について説明する。パチンコ機1は、普図作動口21に遊技球が入球すると、普図の当否判定に関する複数種の乱数値を抽出し、抽出した乱数値に基づいて当否判定を行う。この当否判定の結果に基づき、パチンコ機1は、普通図柄表示装置285において普図の変動表示を開始し、所定時間後に確定表示を行う。
そして、当否判定の結果が当りであれば、パチンコ機1は、普電役物22を開放し、第2特図始動口24への入球を可能とする。普電役物22の開放時間及び開放回数は、例えば、通常状態で0.2秒×1回、遊技者にとって有利な遊技状態(後述の普電役物サポート状態)では、1.0秒から2.0秒×1回に設定される。
パチンコ機1は、第1特図始動口23に遊技球が入球すると、第1特図の当否判定に関する複数種の乱数値を抽出し、抽出した乱数値を第1特図の保留記憶として所定数記憶する。そして、パチンコ機1は、保留記憶された乱数値に基づいて当否判定を行い、大当りであるか又はハズレであるか判定される。この当否判定の結果に基づき、パチンコ機1は、第1特図表示装置281において第1特図の変動表示を開始し、所定時間経過後に確定表示を行う。また、パチンコ機1は、演出図柄表示装置46において第1特図に対応する疑似演出図柄700(図33参照)の変動表示を開始し、所定時間経過後に確定表示を行う。
同様に、パチンコ機1は、第2特図始動口24に遊技球が入球すると、第2特図の当否判定に関する複数種の乱数値を抽出し、抽出した乱数値を第2特図の保留記憶として所定数記憶する。そして、パチンコ機1は、保留記憶された第2特図の乱数値に基づいて当否判定を行い、大当り、小当り、ハズレの何れであるか判定される。この当否判定に基づき、パチンコ機1は、第2特図表示装置283において第2特図の変動表示を開始し、所定時間経過後に第2特図の確定表示を行う。また、パチンコ機1は、演出図柄表示装置46において第2特図に対応する疑似演出図柄700の変動表示を開始し、所定時間経過後に確定表示を行う。
尚、第1特図及び第2特図の変動表示及び確定表示は、遊技盤2の隅に小さく表示される。そこで、パチンコ機1は、遊技領域20の中央に設けた演出図柄表示装置46において第1特図及び第2特図に対応する疑似演出図柄700による疑似演出表示を行い、疑似演出表示を通して遊技者に当否判定の結果を報知する。パチンコ機1は、疑似演出表示において、3つの疑似演出図柄700の変動表示を行い、当否判定の結果が大当りであれば、3つの疑似演出図柄700を同一図柄で停止させる。また、パチンコ機1は、疑似演出表示において、2つの疑似演出図柄700を同じ図柄で停止させた状態で残り1つの疑似演出図柄700の変動表示を行うリーチ演出を行うことにより、当否判定において大当りになることの期待感を遊技者に与えることができる。
更にまた、パチンコ機1は、第1特図の当否判定と第2特図の当否判定とがそれぞれ、第1特図始動口23、第2特図始動口24への入球に応じて実行され、第1特図と第2特図との同時変動が可能な構成である。
そして、パチンコ機1は、第1特図と第2特図とが同時変動している場合、演出図柄表示装置46において実施される疑似演出表示では、現在の遊技状況に応じて主体となる第1特図又は第2特図の何れか一方の変動を対象とする疑似演出表示を実施するように構成されている。例えば、遊技状況に応じて、第1特図始動口23を狙ったほうが有利な左打ち遊技が推奨される遊技状態では、演出図柄表示装置46にて第1特図に対応する疑似演出表示を実施する。一方、第2特図始動口24を狙ったほうが有利な右打ち遊技が推奨される遊技状態では、演出図柄表示装置46にて第2特図に対応する疑似演出表示を実施する。
尚、第1特図と第2特図とが同時変動時、パチンコ機1は、演出図柄表示装置46において、主体となる特図の疑似演出表示のみを表示することが望ましい。またこれに限らず、主体となる特図の疑似演出表示を実施している状態で、他の特図の変動が開始及び終了となった場合に、表示画面の隅に小さく、他方の特図の変動開始に対応する演出表示及び他方の特図の変動終了に対応する演出表示を表示するようにしてもよい。
パチンコ機1は、第1特図又は第2特図当否判定の結果が、第1特図又は第2特図の確定表示された態様に応じて大当りであれば、大当り遊技が実施される。この大当り遊技において、パチンコ機1は、第1大入賞口25の開閉を行う。具体的に、パチンコ機1は、第1大入賞口25の開放を開始してから所定時間(例えば、29秒)が経過した際、或いは、第1大入賞口25の開放を開始してから入球した遊技球が規定入賞数(本実施例では9個)に到達した際に、第1大入賞口25を閉鎖する、といった一連の動作を1ラウンドとするラウンド遊技を所定回数行う。例えば、大当り遊技は、所定の開放態様で第1大入賞口25を開放するラウンド遊技を10ラウンド行う構成である。
パチンコ機1は、第2特図当否判定の結果が、第2特図の確定表示した態様に応じて小当りであれば、小当り遊技が実施される。この小当り遊技において、パチンコ機1は、第2大入賞口26の開閉を行う。小当り遊技では、例えば、第2大入賞口26を6.0秒開放する開放動作が1回実行される。
パチンコ機1は、第1特図及び第2特図の同時変動時に、例えば、第2特図判定結果が小当りであり、第2特図が小当りを示す確定表示がなされると、第1特図の変動が中断される。そして、第1特図の変動は、第2特図の小当り遊技中では中断され、小当り遊技の終了後に再開される。
また、パチンコ機1は、第1特図及び第2特図の同時変動時に、例えば、第1特図又は第2特図の何れか一方の判定結果が大当りであり、第1特図又は第2特図が大当りを示す確定表示がなされると、他方の第2特図又は第1特図の変動が停止される。この場合、一方の特図が大当りとなる変動中に、他方の当否判定が実施されても、強制的にハズレ判定にされるため、他方の特図の変動はハズレ図柄で停止され、確定される。
パチンコ機1は、いわゆる確率変動機であり、第1大入賞口25が閉鎖された遊技状態と第1大入賞口25が開放された遊技状態との2つの遊技状態に大別される。更に、第1大入賞口25が閉鎖された遊技状態には、通常状態(低確率状態)と、通常状態よりも遊技者にとって有利な確変状態(高確率状態)との2つの遊技状態が含まれる。尚、確変状態とは、第1特図及び第2特図の当否判定で大当りとなる確率が通常状態よりも高く設定された遊技状態である。更に確変状態では第1特図又は第2特図の当否判定における特図の変動時間の短縮といった機能が付与される(時短状態)。例えば、確変状態は、次回の大当りが生起するまで継続される。
また、パチンコ機1は、確変大当りと通常大当りとの2つの大当り種別を含む。パチンコ機1は、第1特図又は第2特図の当否判定で確変大当りとなった場合に、大当り図柄として確変図柄を選択する。この場合、パチンコ機1は、大当り遊技後に確変状態へ移行する。
また、パチンコ機1は、確変状態への移行と共に、普図の当否判定時の当選確率が高確率とされ、普図の変動時間が短縮され、且つ普電役物の開放時間が延長される普電役物サポート機能(普図の確変機能、普図の時短機能、普電役物の開放延長機能)が付与される。この普電役物サポート機能(普電サポート機能)は、確変状態と同様に、次回の大当りが生起するまで継続される。この普電サポート機能の作動中において、パチンコ機1は、一定時間内で行われる第2特図及び普図の変動表示回数を増やすことができる。
一方、パチンコ機1は、第1特図又は第2特図の当否判定で通常大当りとなった場合に、大当り図柄として通常図柄を選択する。この場合、パチンコ機1は大当り遊技後に、第1特図又は第2特図の当否判定時の当選確率が低確率とされる。一方、パチンコ機1は大当り遊技後に、普図の当否判定時の当選確率が高確率とされ、普図の変動時間が短縮され、且つ普電役物の開放時間が延長される普電サポート機能が付与された普電サポート状態へ移行する。
そしてパチンコ機1は、普電サポート状態として、起因となる大当り遊技の種類、即ち大当り図柄に応じて付与される機能が異なる複数種類の普電サポート状態を備えている。これら複数種類の普電サポート状態は、それぞれ、普電役物22の開放態様、普電サポート状態の継続が終了することとなる終了条件が異なる構成である。尚、普電サポート状態の種類、終了条件等については、後述の図6を参照して説明する。
そしてパチンコ機1は、大当り遊技において、遊技球を右遊技領域20Rへ発射する右打ち遊技を行い、第1大入賞口25への入球を目指すことを推奨する。更に、大当り遊技終了後に普電サポート状態に移行しても、遊技者に普図の抽選から第2特図始動口24への入球を狙って右打ち遊技を推奨する。
(2.パチンコ機1の電気的構成)
次に、図4を参照して、パチンコ機1の電気的構成を説明する。パチンコ機1は、遊技進行等の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43及び発射制御装置44を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、いずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置はいずれもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。また、主制御装置40には各種の乱数を抽出する乱数カウンタ等も備わっている。
本実施例において、発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等が設けられてもいてもよい。
(2−1.主制御装置40)
図4に示すように、パチンコ機1の電気的構成は、主として遊技の制御を司る主制御装置40を中心に構成される。主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介してホールコンピュータ500又は試射試験装置(図示せず)に電気的に接続される。そして、主制御装置40からの出力信号は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介してホールコンピュータ500又は試射試験装置に送られる。
主制御装置40には、裏配線中継端子板530を介して、前枠11(図1参照)が開放しているか否かを検出するガラス枠開放スイッチ501、及び、内枠30(図3参照)が開放しているか否かを検出する内枠開放スイッチ502が接続される。尚、図においてスイッチは、単にSWと記載する。これらガラス枠開放スイッチ501及び内枠開放スイッチ502は、各々の検出信号を主制御装置40に出力する。尚、図4において、「スイッチ」は「SW」と記す。
また、主制御装置40には、遊技盤中継端子板531を介して、第1特図始動口23(図2参照)への入球を検出する第1特図始動口スイッチ503、第2特図始動口24(図2参照)への入球を検出する第2特図始動口スイッチ504、普図作動口21(図2参照)への入球を検出する普通図柄作動スイッチ505、第1大入賞口25(図2参照)への入球数をカウントする第1カウントスイッチ506、第2大入賞口26(図2参照)への入球数をカウントする第2カウントスイッチ507、一般入賞口27(図2参照)への入球を検出する一般入賞口スイッチ508、及びアウト口203に取り込まれた遊技球を検出するアウト口スイッチ509が接続される。そして、これら第1特図始動口スイッチ503、第2特図始動口スイッチ504、普通図柄作動スイッチ505、第1カウントスイッチ506、第2カウントスイッチ507、一般入賞口スイッチ508及びアウト口スイッチ509は、各々の検出信号を主制御装置40に出力する。
更に、主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して第1大入賞口ソレノイド510が接続され、これを駆動することにより第1大入賞口25(図2参照)の開閉制御を行う。更にまた、主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して第2大入賞口ソレノイド511が接続され、これを駆動することにより第2大入賞口26(図2参照)の開閉制御を行う。更にまた、主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して普電役物ソレノイド512が接続され、これを駆動することにより普電役物22(図2参照)の開閉制御を行う。尚、図4において「ソレノイド」は、「SOL」と記載する。
主制御装置40は、搭載されたプログラムに従って動作する。そして、主制御装置40は、各種検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種コマンドを生成し、払出制御装置41及びサブ統合制御装置42にコマンドを出力する。更に、主制御装置40は、図柄表示装置中継端子板533を介して接続された第1特図表示装置281、第1特図保留数表示装置282、第2特図表示装置283、第2特図保留数表示装置284、普通図柄表示装置285及び普通図柄保留数表示装置286の表示制御を行う。
尚、主制御装置40に搭載されるMPU(Micro Processing Unit)は、CPUと、ROMと、RAMと、カウンタ回路と、タイマ回路と、乱数回路とを主に備える。CPU、ROM、RAM、カウンタ回路、タイマ回路及び乱数回路の各々は、内部バスを介して接続され、内部バスは、外部バスインターフェイスを介して、パチンコ機1に設けられた各種スイッチや各種装置等に通信可能に接続されている。
(2−2.払出制御装置41)
次に払出制御装置41について説明する。払出制御装置41は、主制御装置40に対して双方向通信可能に接続される。払出制御装置41には、払出中継端子板534及び裏配線中継端子板530を介してガラス枠開放スイッチ501及び内枠開放スイッチ502に接続される。そして、払出制御装置41は、外部接続端子板38を介して賞球に関する情報、前枠11及び内枠30の開閉状態に関する情報等をホールコンピュータ500又は試射試験装置(図示せず)に送信する。また、払出制御装置41は、必要に応じて、遊技球の発射を停止させるための発射停止信号を発射制御装置44に送信する。
また、払出制御装置41は、裏配線中継端子板530を介して、球タンク31(図3参照)が空状態になったことを検出する球切れスイッチ520が接続される。球切れスイッチ520は、球タンク31が空状態になったことを検出すると、検出信号を払出制御装置41に出力する。
更に、払出制御装置41には、払出中継端子板534を介して、遊技球の払出を行う払出モータ521と、遊技球が払い出されたことを検出する払出スイッチ522とが接続される。払出制御装置41は、主制御装置40から送られるコマンドに応じて払出モータ521を駆動し、遊技球の払出を行う。払出スイッチ522は、遊技球が払い出されたことを検出すると、検出信号を払出制御装置41に出力する。更に、払出制御装置41には、下皿13が満杯状態になったことを検出する満杯スイッチ523が接続される。満杯スイッチ523は、下皿13が満杯状態になったことを検出すると、検出信号を払出制御装置41に出力する。
払出制御装置41は、球切れスイッチ520から検出信号が入力された場合、及び、満杯スイッチ523から検出信号が入力された場合、払出モータ521を停止する。これにより、払出ユニット33による賞球の払出動作が停止される。球切れスイッチ520は、球切れ状態が解消されるまで検出信号を出力し続け、満杯スイッチ523は、下皿13の満杯状態が解除されるまで検出信号を出力し続ける。そして、払出制御装置41は、球切れスイッチ520及び満杯スイッチ523からの検出信号の入力が停止すると、払出モータ521の駆動を再開する。
尚、機台内に封入した遊技球を循環させて遊技を行う封入式遊技機等に本発明を採用する場合、主制御装置40から払出制御装置41(封入式遊技機の場合では、遊技球の払出が行われないため、枠制御装置と称するのが好適)への一方向通信としてもよい。この場合、遊技機は、不正されにくい構成とすることができる。
更に、払出制御装置41には、CRユニット端子板535を介して、CRユニットCR及び精算表示装置170に双方向通信可能に接続される。精算表示装置170には、遊技者により操作される球貸スイッチ171及び精算スイッチ172が接続される。球貸スイッチ171は、遊技者が遊技球の貸出を要求する際に操作されるスイッチであり、精算スイッチ172は、遊技者が精算を要求する際に操作されるスイッチである。
球貸スイッチ171は、遊技者による操作を検知すると、貸出要求の操作信号を出力する。球貸スイッチ171が出力した貸出要求信号は、精算表示装置170を介してCRユニットCRに入力され、CRユニットCRから払出制御装置41へ貸出要求信号が発信される。そして、払出制御装置41は、CRユニットCRから貸出要求信号を受けると、払出モータ521を駆動し、遊技球の払出を行うと共に、CRユニットCRに挿入されたプリペイドカードの残高表示を制御する。
精算スイッチ172は、遊技者による操作を検知すると、精算要求の操作信号を出力する。精算スイッチ172が出力した精算要求信号は、精算表示装置170を介してCRユニットCRに入力され、CRユニットCRは、精算要求信号に応じて、CRユニットCRに挿入されたプリペイドカードの残高管理及び残高表示に関する制御を行う。
また、払出制御装置41には、一般入賞口27への入球頻度が異常であると判断され場合に、点灯するLEDである不正報知ランプが設けられる。払出制御装置41は、主制御装置40から不正コマンドを受信すると、不正報知ランプを点灯させることにより、遊技施設の従業員等に対し、不正が行われたおそれがあることを報知できる。
(2−3.サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43)
サブ統合制御装置42は、演出中継端子板532を介して主制御装置40に接続されると共に、主制御装置40からサブ統合制御装置42への通信を可能とする。そして、サブ統合制御装置42は、主制御装置40から受信したコマンドに基づいて演出制御を行う。サブ統合制御装置42には、演出ボタン15及びジョグダイヤル16が接続される。演出ボタン15及びジョグダイヤル16はそれぞれ、操作による各々の検出信号をサブ統合制御装置42に入力する。
そして、サブ統合制御装置42は、スピーカ112の駆動により音声の出力を制御すると共に、枠側装飾ランプ113を含む各種LEDやランプの点灯及び消灯等を制御する。更に、サブ統合制御装置42には、スピーカ112から出力する音量を調節する音量調節スイッチが設けられる。サブ統合制御装置42は、音量調節スイッチから入力された操作信号に基づいて、スピーカ112から出力する音量を制御する。
演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42に対して双方向通信可能に接続される。サブ統合制御装置42は、演出図柄制御装置43に対し、キャラクタ等を表示する疑似演出や特図の疑似図柄の表示態様に関するコマンドを送信する。一方、演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られるコマンドに応じた疑似演出図柄700を演出図柄表示装置46のLCDパネルに表示する。
また、サブ統合制御装置42は、一般入賞口27への入球頻度が異常であると判断され場合に、スピーカ112、枠側装飾ランプ113及び演出図柄表示装置46によるエラー報知を行う。
(2−4.発射制御装置44)
発射制御装置44は、払出制御装置41に接続され、払出制御装置41から発射制御装置44への通信を可能とする。発射制御装置44は、払出制御装置41を介して主制御装置40から送られるコマンドや、発射ハンドル14の回動信号に基づいて発射モータ526を制御し、遊技球の発射及び発射停止を行う。
また、発射制御装置44には、発射ハンドル14に設けられた発射停止スイッチ524、及び、発射ハンドル14に遊技者が接触していることを検出するタッチスイッチ525が接続される。タッチスイッチ525は、遊技者による発射ハンドル14の接触を検出した場合に、検出信号を発射制御装置44に入力する。そして、発射制御装置44は、タッチスイッチ525から検出信号が入力されている場合に、遊技球を発射する。一方、発射停止スイッチ524は、遊技者による操作があった場合に、検出信号を発射制御装置44に入力する。そして、発射制御装置44は、発射停止スイッチ524から検出信号が入力されると、タッチスイッチ525から検出信号が入力されている場合であっても、遊技球の発射を停止する。
(2−5.電源基板45)
図略であるが、電源基板45は、電源回路と、受電回路と、停電検出回路と、バックアップ用電源回路とを備える。電源回路は、外部に設けられたAC電源(主電源AC24V)から供給される交流電圧を変換し、直流電圧を生成する。受電回路には、電源スイッチが設けられ、電源回路は、受電回路を介してAC電源に接続される。電源スイッチをONにすると、電源回路は、AC電源と導通し、電源回路に主電源AC24Vが供給される。そして、電源回路は、必要な直流電圧各種制御装置やアクチュエータ等に供給する。
停電検出回路は、電源回路から供給される電圧を監視する。そして、停電検出回路は、供給された電圧が所定電圧未満となった場合に、電源スイッチのOFFへの切替え、或いは、停電に伴う電源の遮断が発生したと判断し、主制御装置40及び払出制御装置41に出力する停電検出信号をハイレベル(ON)にする。その一方、停電検出回路は、電源回路から供給される電圧が所定電圧以上に上昇した場合に、停電検出信号をローレベル(OFF)にする。
尚、本実施例において、停電検出回路は、停電検出信号を主制御装置40及び払出制御装置41に送信する場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば停電検出回路は、停電検出信号を主制御装置40及び払出制御装置41の何れか一方のみに送信し、主制御装置40から払出制御装置41に、或いは、払出制御装置41から主制御装置40に対し、停電用のコマンドを送信する構成としてもよい。
バックアップ用電源回路は、コンデンサ等により構成される。バックアップ用電源回路は、電源回路がAC電源から電力を供給しながら生成したDC5Vの電力を充電し、停電となった場合に、バックアップ電源(DC5V)を主制御装置40のRWM及び払出制御装置41のRWM等に供給する。
本実施例において、バックアップ電源は、主制御装置40のRWM及び払出制御装置41のRWMに供給される。よって、パチンコ機1は、電源が遮断された後においても一定時間に亘り、電源断発生時に主制御装置40及び払出制御装置41に記憶されていた内容、例えば、パチンコ機1の遊技状態や賞球として払い出す遊技球の数等の情報を保持できる。
その一方、バックアップ電源は、サブ統合制御装置42のRWMには供給されない。よって、パチンコ機1への電力供給が停止されると、サブ統合制御装置42のRWMに記憶されていた内容は、消去される。
(3.パチンコ機1の仕様)
次に、パチンコ機1の基本的仕様を説明する。図5に示すように、パチンコ機1は、通常遊技状態における大当り確率は、第1特図及び第2特図共に1/250に設定される。確変遊技状態における大当り確率は、第1特図及び第2特図ともに1/30に設定されている。
パチンコ機1は、第1特図の当否判定において小当り判定されはされない。一方、第2特図の小当りの当選確率は、通常遊技状態、確変遊技状態にかかわらず1/20に設定されている。これに限らず、小当りの当選確率は、通常遊技状態、確変遊技状態、設定値毎に相違させてもよい。
パチンコ機1では、普図の当選確率は、通常遊技状態では1/6とされている。そして、通常遊技状態において、普図の変動時間は約30秒に設定される。普電サポート状態において、普図の当選確率は5/6とされ、普図の変動時間は約1秒に設定される。
パチンコ機1において、記憶可能な保留記憶の上限数は、第1特図、第2特図ともに、各々4個である。
パチンコ機1において、大当り遊技終了後に確変状態に移行する確変突入率は、第1特図及び第2特図共に60%に設定される。また確変状態の継続は、10000回に設定される。この設定は、次回の大当りが生起するまで確変状態が継続するものである。
パチンコ機1において、大当り遊技終了後に普電サポート状態に移行する電サポ突入率は、第1特図及び第2特図共に100%に設定されている。また、パチンコ機1は、普電サポート状態の終了条件として複数種類の条件を備えている。そして、普電サポート状態の継続は、所定の終了条件が成立するまで継続される。
パチンコ機1は、第1特図又は第2特図の大当りが生起すると、第1大入賞口25にて大当り遊技が実施される。大当り遊技では、第1大入賞口25を開放するラウンド遊技を10ラウンド行う。各ラウンドにおいて、第1大入賞口25は、開放時間が29秒に達するまで、又は第1大入賞口25への入球数が規定数の9個に達するまで開放される。
パチンコ機1は、第2特図の小当りが生起すると、第2大入賞口26にて小当り遊技が実施される。小当り遊技では、第2大入賞口26が6.0秒間にわたって1回開放される。小当り遊技の規定数は1個である。
パチンコ機1において、普電役物22の作動態様は、通常遊技状態(非電サポ)、確変電サポ状態、第1非確変電サポ状態及び第2非確変電サポ状態とで各々異なる構成である。非普電サポート状態で普図が当選すると、普電役物22が0.2秒間にわたって1回開放される。また確変電サポ状態では、普電役物22が1.0秒間にわたって1回開放される。更に第1非確変電サポ状態では、普電役物22が1.5秒間にわたって1回開放される。更にまた第2非確変電サポ状態では、普電役物22が2.0秒間にわたって1回開放される。このように普電役物22の開放時間は、普電サポート状態であるか否か、普電サポート状態の場合はいずれの状態であるかに応じて開放時間が変更される構成である。
次に、賞球について説明する。第1特図始動口23及び第2特図始動口24の賞球は、それぞれ1個の入球につき3個に設定されている。第1大入賞口25及び第2大入賞口26の賞球は、それぞれ1個の入球につき13個に設定されている。その他の一般入賞口27などの賞球数は1個の入球につき10個に設定されている。
(4.大当り図柄と小当り図柄)
続いて、図6、図7を参照しながら、第1特図又は第2特図の大当り時に選択され設定される大当り図柄、第2特図の小当り時に選択され設定される小当り図柄について説明する。
(4−1.大当り図柄と電サポ終了条件)
続いて、図6を参照しながら、第1特図又は第2特図の大当り時に選択され設定される大当り図柄について説明する。尚、パチンコ機1は、大当り判定時に選択された大当り図柄に応じて、大当り遊技終了後の遊技状態等が設定される。図6に示すように、大当り図柄は、「第1大当り図柄」から「第5大当り図柄」の5種類の図柄からなる。
「第1大当り図柄」は「確変図柄」である。「第1大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が確変(高確率)且つ普電サポート状態に設定される。そして、「第1大当り図柄」の大当り遊技終了後における普電サポート状態は、第1特図及び第2特図の変動回数が10000回に達するまで、言い換えれば、次回の大当りが生起するまで継続される。即ち終了条件は、次回の大当りの生起とされ、小当り図柄が表示されることにより終了する構成はない。
「第2大当り図柄」は「非確変図柄」である。「第2大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が非確変(低確率)の普電サポート状態に設定される。そして、「第2大当り図柄」の大当り遊技終了後における普電サポート状態は、「小当り図柄A」による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が200回に達するまで継続される。このように終了条件は、「小当り図柄A」又は変動200回に設定されている。
「第3大当り図柄」は「確変図柄」である。「第3大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が確変且つ普電サポート状態に設定される。そして、「第3大当り図柄」の大当り遊技終了後における普電サポート状態の終了条件は、次回の大当りの生起とされ、小当り図柄が表示されることにより終了する構成はない。
「第4大当り図柄」は「非確変図柄」である。「第4大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が非確変の普電サポート状態に設定される。そして、「第2大当り図柄」の大当り遊技終了後における普電サポート状態は、「小当り図柄B」による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が200回に達するまで継続される。このように終了条件は、「小当り図柄B」又は変動200回に設定されている。
「第5大当り図柄」は「確変図柄」である。「第5大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が確変且つ普電サポート状態に設定される。そして、「第3大当り図柄」の大当り遊技終了後における普電サポート状態終了条件は、次回の大当りの生起とされ、小当り図柄が表示されることにより終了する構成はない。
(4−2.小当り図柄)
次に、図7を参照しながら、第2特図の小当り時に選択され設定される小当り図柄について説明する。図7に示すように、小当り図柄は、「小当り図柄A」から「小当り図柄D」の4種類の図柄からなる。各小当り図柄が選択される割合は、「小当り図柄A」が1/5とされ、「小当り図柄B」が2/5、「小当り図柄C」が1/5、「小当り図柄D」が1/5に設定されている。
(5.起動処理)
次に、図8に示すフローチャートを参照しながら、主制御装置40により実行される「起動処理」について説明する。起動処理は、パチンコ機1の電源投入時に実行される処理である。
図8に示すように、主制御装置40は、起動処理の最初の処理として、スタックアドレスにスタックポインタを設定する(処理S1)。続いて、主制御装置40は、割込みベクタテーブルの割込みベクタアドレスを、対応するレジスタに設定する(処理S2)と共に、内蔵レジスタを設定する(処理S3)尚、割込みベクタアドレスは、アドレス空間(メモリ空間)の中で、後述する割込み処理のプログラムに係る開始番地の指定に使用される。
次に、主制御装置40は、入力ポートのレジスタを読込み(処理S4)、停電停止信号がOFFであるか否かを判定する(処理S5)。そして、停電検出信号がONのままであり、否定判定あれば(処理S5:No)、主制御装置40は、電源基板45から供給される電圧が所定電圧に到達していないと判断する。この場合、主制御装置40は、処理S4に戻り、停電停止信号がOFFになるまで処理S4及び処理S5を繰り返し実行する。
一方、停電検出信号がOFFに切り替わり、肯定判定であれば(処理S5:Yes)、主制御装置40は、電源基板45から供給される電圧が所定電圧以上となり、安定的に電圧が供給される状態になったと判断し、RWM630への書込みを許可する(処理S6)。
処理S6の後、主制御装置40は、初期設定処理(処理S7)を実行する。この初期設定処理(処理S7)は、主に、移行モードの設定を行う。その後、主制御装置40は、割込みを禁止する(処理S8)と共に、レジスタ退避を実行する(処理S9)。更に、主制御装置40は、ベース値等の遊技性能を演算する遊技性能演算処理を実行する(処理S10)。つまり、主制御装置40は、遊技性能に関する演算をRWM630の領域外で行う。
処理S10の後、主制御装置40は、レジスタ復帰を実行する(処理S11)と共に割込みを許可し(処理S12)、処理S8へ戻る。このように、主制御装置40は、起動処理において、処理S8から処理S12までを繰り返し実行する。その一方で、主制御装置40は、処理S12が実行されてから処理S8が再度実行されるまでの間に、後述する割込み処理(図9参照)を周期的に(例えば4m処理S周期で)実行する。
(6.割込み処理)
次に、図9に示すフローチャートを参照しながら、主制御装置40により実行される「割込み処理」について説明する。図9に示すように、主制御装置40は、割込み処理で実行する最初の処理として、タイマ及びウォッチドッグタイマを設定する(処理S21)。処理S21において、主制御装置40は、主制御装置40に設けられた各種タイマの設定や、ウォッチドッグタイマのクリア及びリスタートを行う。
処理S21の後、主制御装置40は、モード値格納領域に格納されたモード値が「3」であるか否かを判定する(処理S22)。その結果、モード値が「3」であれば(処理S22:Yes)、パチンコ機1は、移行モードとして、遊技停止モードが設定されていると判断できる。つまり、パチンコ機1は、遊技開始不能な状態であって、電源スイッチのOFFへの切替えを待機している状態であると判断できる。よってこの場合、主制御装置40は、割込み許可(処理S36)を行い、起動処理(図8参照)へリターンする。
一方、モード値格納領域に格納されたモード値が「3」でなければ(処理S22:No)、主制御装置40は、主制御装置40に設けられた各種タイマを更新するタイマ更新処理を実行する(処理S23)。続いて、主制御装置40は、各種始動口及び各種入賞口への遊技球の入球に関する処理である入力判定処理(処理S24)を実行する。尚、入力判定処理(処理S24)の詳細は、図11に示すフローチャートを参照しながら後述する。処理S24の後、主制御装置40は、当否判定及び大当り遊技に関する処理である当否判定処理(処理S25)を実行する。尚、当否判定処理(処理S25)の詳細は、図14に示すフローチャートを参照しながら後述する。
処理S25の後、主制御装置40は、遊技状態が移行した場合に、その旨の信号をホールコンピュータ500に送信する遊技状態設定処理(処理S26)を実行する。処理S26において、主制御装置40は、例えば、上記した当否判定処理(処理S25)において大当り遊技(特別遊技)や当り遊技(普図遊技)が終了した後、所定時間経過後にホールコンピュータ500に信号を送信する。
尚、パチンコ機1が図示しない試射試験装置に接続されている場合に、主制御装置40は、処理S26において、遊技状態が移行したことを示す試験信号を試射試験装置(図示せず)に送信する。
処理S26の後、主制御装置40は、エラーが発生したか否かを監視するエラー監視処理(処理S27)を行う。尚、エラー監視処理(処理S27)において主制御装置40が監視するエラーとしては、前枠11や内枠30が開放されていることを示す開放エラーや、図示しない電波センサにより異常な電波が検出されたことを示す電波エラーや、図示しない振動センサにより異常な振動が検出されたことを示す振動エラー等が例示される。
処理S27の後、主制御装置40は、払出制御装置41に賞球コマンドを送信する賞球コマンド送信処理(処理S28)を実行する。そして、払出制御装置41は、受信した賞球コマンドに基づき、入球があった各種始動口又は各種入賞口毎に設定された賞球の払い出しを実行する。
処理S28の後、主制御装置40は、実行中に遊技内容に応じた画像データや音声データ等を作成し、サブ統合制御装置42に出力する演出用データ出力処理(処理S29)を実行する。更に、主制御装置40は、上記したエラー監視処理(処理S27)においてエラーの発生を検出した場合に、検出したエラーの内容に応じて、演出図柄表示装置46におけるエラー表示や、枠側装飾ランプ113の点灯や点滅、スピーカ112からの音声出力等のエラー報知を適宜行う。
処理S29の後、主制御装置40は、外部接続端子板38を介してホールコンピュータ500に外部出力処理(処理S30)を実行する。処理S30において、主制御装置40は、上記した当否判定処理(処理S25)での処理内容に基づき、第1大入賞口ソレノイド510、第2大入賞口ソレノイド511及び普電役物ソレノイド512に関するデータをホールコンピュータ500に送信する。また、処理S30において、主制御装置40は、上記したエラー監視処理(処理S27)でエラーの発生を検出した場合に、セキュリティ信号をホールコンピュータ500に送信する。尚、パチンコ機1に試射試験装置が接続されている場合、主制御装置40は、処理S30において、第1大入賞口ソレノイド510、第2大入賞口ソレノイド511及び普電役物ソレノイド512に関するデータやセキュリティ信号を試射試験装置に送信する。
図10に示すように、処理S30の後、主制御装置40は、レジスタ退避(処理S31)を行い、性能表示用データ作成処理(処理S32)を実行する。処理S32において、主制御装置40は、起動処理(図8参照)においてRWM630の領域外で実行した性能表示用演算処理(処理S10)の算出結果や、試射試験の試験結果を性能表示装置に表示するためのデータを作成する。処理S31の後、主制御装置40は、レジスタ復帰(処理S33)を実行する。
処理S33の後、主制御装置40は、セグメントデータ作成処理(処理S34)を実行する)。処理S34において、主制御装置40は、処理S31で作成したデータを性能表示装置に表示する準備として、性能表示装置に設けられた各種LEDのコモン(LEDセグメントに係る8bit単位の表示領域)毎の発光制御を行うためのセグメントデータを作成する。
処理S34の後、主制御装置40は、各種表示装置に対する表示処理(処理S35)として、性能表示装置における遊技性能や試射試験データの表示を行う。また、処理S35において、主制御装置40は、実行中の遊技状況に応じて、第1特図表示装置281、第2特図表示装置283、普通図柄表示装置285における各種図柄の変動表示や確定表示等を行う。処理S35の後、主制御装置40は、割込みを許可し(処理S36)、起動処理(図8参照)へリターンする。
尚、主制御装置40は、性能表示用演算処理(処理S10)を起動処理(図8)で実行するのに対し、性能表示用演算処理(処理S10)での演算結果の表示に関する処理を割込み処理で行う。この点に関し、主制御装置40は、処理量が多い性能表示用演算処理(処理S10)を起動処理で行うことにより、性能表示用演算処理(処理S10)が終了する前に割込み禁止(処理S8、図8参照)が実行されることを防止できる。一方、主制御装置40は、性能表示装置に対する表示処理を、第1特図表示装置281等に対する表示処理と同じタイミングで実行することで、表示制御の効率化を図ることができる。
(7.入力判定処理)
次に、図11に示すフローチャートを参照しながら、割込み処理(図9参照)の中で実行される「入力判定処理」(処理S24)について説明する。図11に示すように、主制御装置40は、入力判定処理(処理S24)の最初の処理として、特図入球確認処理(処理S101)を実行する。特図入球確認処理(処理S101)は、第1特図始動口23又は第2特図始動口24に遊技球が入球した場合に実行される処理である。尚、特図入球確認処理(処理S101)の詳細は、図12に示すフローチャートを参照しながら後述する。
処理S101の後、主制御装置40は、普図入球確認処理(処理S102)を実行する。普図入球確認処理(処理S102)は、普図作動口21に遊技球が入球した場合に実行される処理である。尚、普図入球確認処理(処理S102)の詳細は、図13に示すフローチャートを参照しながら後述する。
処理S102の後、主制御装置40は、入賞数カウント処理(処理S103)を実行する。入賞数カウント処理(処理S103)は、第1大入賞口25、第2大入賞口26又は一般入賞口27に遊技球が入球した場合に実行される処理である。具体的に、処理S103において、主制御装置40は、第1カウントスイッチ506、第2カウントスイッチ507又は一般入賞口スイッチ509が遊技球を検出した場合に、第1大入賞口25、第2大入賞口26又は一般入賞口27へ入球した遊技球の数をカウントするカウンタの値に1を加算する。
処理S103の後、主制御装置40は、アウト数カウント処理(処理S104)を実行する。アウト数カウント処理(処理S104)は、遊技性能の演算に利用するアウト数の集計を行う処理である。具体的に、処理S104において、主制御装置40は、第1特図始動口スイッチ503、第2特図始動口スイッチ504、普通図柄作動スイッチ505、第1カウントスイッチ506、第2カウントスイッチ507、一般入賞口スイッチ509及びアウト口スイッチ509が遊技球を検出した場合に、アウト数をカウントするカウンタの値に1を加算する。
処理S104の後、主制御装置40は、一般入賞口27への入球頻度が異常であるか否かを判定する(処理S105)。具体的に、主制御装置40は、処理S105において、所定時間内(例えば60秒間)に一般入賞口27に入球した遊技球数が規定入賞数(例えば10個)を超えた場合に、不正が行われたと判定する。その結果、主制御装置40は、入球頻度が正常であり、否定判定であれば(処理S105:No)、そのまま本処理を終了し、割込み処理(図9参照)へリターンする。
一方、入球頻度が異常であり、肯定判定であれば(処理S105:Yes)、主制御装置40は、払出制御装置41及びサブ統合制御装置42に対して不正報知コマンドを送信し(処理S106)、本処理を終了する。処理S106において、主制御装置40から不正報知コマンドを受信した払出制御装置41は、払出制御装置41に設けられた不正報知ランプを点灯する。
また、主制御装置40から不正報知コマンドを受信したサブ統合制御装置42は、枠側装飾ランプ113の点灯や点滅、スピーカ112からの音声出力等によるエラー報知を行う。さらに、サブ統合制御装置42から不正報知コマンドに受信した演出図柄制御装置43は、演出図柄表示装置46において、不正が行われた旨の警告表示を行う。尚、スピーカ112からの音声出力によるエラー報知は、エラー報知を開始してから30秒後に終了し、演出図柄表示装置46における警告表示及び枠側装飾ランプ113によるエラー報知は、エラー報知を開始してから5分後に終了する。
(7−1.特図入球確認処理)
次に、図12に示すフローチャートを参照しながら、入力判定処理(処理S24、図11参照)の中で実行される特図入球確認処理(処理S101)について説明する。特図入球確認処理(処理S101)は、第1特図始動口23への入球に応じて複数種の第1特図の乱数を抽出し保留記憶すると共に、第2特図始動口24への入球に応じて複数種の第2特図の乱数を抽出し保留記憶する。そして第1特図始動口23、第2特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
図12に示すように、「特図入球確認処理」は、先ず、処理S110において第1特図始動口スイッチ503により第1特図始動口23への入球を検出したか否か判定する。否定判定であれば(処理S110:No)、処理S115へ移行する。
肯定判定であれば(処理S110:Yes)、処理S111において第1特図用保留記憶領域に記憶されている第1特図の保留記憶の数が満杯か否か(上限数に達しているか否か)判定する。肯定判定であれば(処理S111:Yes)、処理S115へ移行する。
前記処理S111で否定判定であれば(処理S111:No)、処理S112において、第1特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。抽出された各種の乱数を第1特図用保留記憶領域の仮の記憶領域に記憶する。更に仮の記憶領域に記憶された各種の乱数を第1特図用保留記憶として第1特図用保留記憶領域の主体の記憶領域に記憶する。尚、第1特図の保留記憶数が「0」であっても、第1特図始動口23に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
続いて処理S113の第1特図の先読み判定処理を実行する。本先読み判定処理は、大当りとなるか否かの当否判定が行われる前に、第1特図用保留記憶領域の仮の記憶領域に記憶された大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数などが特定の数値であるか確認する。例えば、特定の数値として、大当りと判定される数値、スーパーリーチやリーチと判定される数値等であるか否か、更に大当りの場合は確変遊技や普電サポート状態が付与される大当りであるか否かなどが確認される。また本処理では第1特図の先読み判定の判定結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。その後、処理S114において保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した第1特図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。無論、判定内容に拘わらず、サブ統合制御装置42に毎回先読みコマンドを送信する構成でもよい。先読みコマンドに応じて、サブ統合制御装置42では、演出図柄表示装置46の保留記憶図柄等に、大当りやリーチの可能性があることを示唆する先読み演出を行う。
続く処理S115において、第2特図始動口スイッチ504により第2特図始動口24への入球を検出したか否か判定する。否定判定であれば(処理S115:No)、入力判定処理(図11参照)へリターンし、本処理を終了する。
肯定判定であれば(処理S115:Yes)、処理S116において第2特図用保留記憶領域に記憶されている第2特図の保留記憶の数が満杯か否か(上限数に達しているか否か)判定する。肯定判定であれば(処理S116:Yes)、リターンする。
前記処理S116で否定判定であれば(処理S116:No)、処理S117において、第2特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。抽出された各種の乱数を第2特図用保留記憶領域の仮の記憶領域に記憶する。更に仮の記憶領域に記憶された各種の乱数を第2特図用保留記憶として第2特図用保留記憶領域の主体の記憶領域に記憶する。更に所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶として記憶する。尚、第2特図の保留記憶数が「0」であっても、第2特図始動口24に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
続いて処理S118において第2特図の先読み判定処理を実行する。本先読み判定処理は、大当りとなるか否かの当否判定が行われる前に、第2特図用保留記憶領域の仮の記憶領域に記憶された大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数などが特定の数値であるか確認する。例えば、特定の数値として、大当りと判定される数値、スーパーリーチやリーチと判定される数値等であるか否か、更に大当りの場合は確変遊技や普電サポート状態が付与される大当りであるか否かなどが確認される。また本処理では第2特図の先読み判定の判定結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。その後、処理S119において保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した第1特図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。無論、判定内容に拘わらず、サブ統合制御装置42に毎回先読みコマンドを送信する構成でもよい。先読みコマンドに応じて、サブ統合制御装置42では、演出図柄表示装置46の保留記憶図柄等に、大当りやリーチの可能性があることを示唆する先読み演出を行う。
特図入球確認処理(処理S101)では、保留記憶の数が満杯なければ、抽出された乱数を予め設定された仮の記憶領域に記憶し、その後、仮の記憶領域に記憶された乱数を主体の保留記憶領域に記憶する構成である。これに限らず、保留記憶の数が満杯でなければ、抽出された乱数を、仮の記憶領域と主体の保留記憶領域とにそれぞれ記憶するようにしてもよい。更に、第1特図始動口23又は第2特図始動口24への入球に起因して乱数が抽出されると、抽出された乱数を仮の記憶領域に記憶する。そして保留記憶の数が満杯であるか否か確認し、満杯でなければ、仮の記憶領域に記憶された乱数を主体の保留記憶領域に記憶するようにしてもよい。この場合、保留記憶の数が満杯であれば、仮の記憶領域に記憶した乱数を消去する。
尚、特図入球確認処理(処理S101)では、先読み判定処理は、仮の記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するが、これに限らず、主体の保留記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するようにしてもよい。
(7−2.普図入球確認処理)
次に、図13に示すフローチャートを参照しながら、入力判定処理(処理S24、図11参照)の中で実行される普図入球確認処理(処理S102)について説明する。普図入球確認処理(処理S102)は、普図作動口21への入球に応じて複数種の普図に関する乱数を抽出し保留記憶する。そして、普図作動口21への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理である。
図13に示すように、「普図入球確認処理」は、先ず、処理S121において普通図柄作動スイッチ505により普図作動口21への入球を検出したか否か判定する。否定判定であれば(処理S121:No)、入力判定処理(図11参照)へリターンし、本処理を終了する。
肯定判定であれば(処理S121:Yes)、処理S122において普図用保留記憶領域に記憶されている普図の保留記憶の数が満杯か否か(上限数に達しているか否か)判定する。肯定判定であれば(処理S122:Yes)、リターンする。
前記処理S122で否定判定であれば(処理S122:No)、処理S123において、普図の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。そして、抽出された各種の乱数を普図用保留記憶として普図用保留記憶領域に記憶する。尚、普図の保留記憶数が「0」であっても、普図作動口21に遊技球が入球したとき抽出される種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。その後、処理S124において普図保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した普図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
(8.当否判定処理)
次に、図14に示すフローチャートを参照しながら、割込み処理の中で実行される当否判定処理(処理S25)について説明する。図14に示すように、主制御装置40は、当否判定処理(処理S25)で実行する最初の処理として、普図の当否判定及び当り遊技(普図遊技)に関する処理である普図当否判定処理(処理S200)を実行する。尚、普図当否判定処理(処理S200)の詳細は、図15乃至図19に示すフローチャートを参照しながら後述する。
続いて、主制御装置40は、第1特図又は第2特図の当否判定、及び、大当り遊技(特別遊技)に関する処理である特図当否判定処理(処理S300)を実行する。尚、特図当否判定処理(処理S300)の詳細は、図20乃至図32に示すフローチャートを参照しながら後述する。
(8−1:普図当否判定処理)
続いて、図15乃至図19に示すフローチャートを参照しながら、当否判定処理(処理S25、図14参照)の中で実行される「普図当否判定処理」(処理S200)について説明する。
図15に示すように、主制御装置40は、普図当否判定処理(処理S200)で実行する最初の処理として、当り遊技(普図遊技)中に作動する普電役物22が作動中であるか否かを判定する(処理S201)。処理S201において、普電役物22が作動しており、肯定判定であれば(処理S201:Yes)、主制御装置40は、当り遊技中であると判断し、普図遊技処理(処理S250)へ移行する。
一方、普電役物22が作動しておらず、否定判定であれば(処理S201:No)、主制御装置40は、普通図柄表示装置285において普図を変動表示中であるか否かの判定を行う(処理S202)。その結果、普図の変動表示中であり、肯定判定であれば(処理S202:Yes)、主制御装置40は、変動表示中である普図の変動時間が経過したか否かを判定する(処理S203)。
そして、変動表示中である普図の変動時間が経過しており、肯定判定であれば(処理S203:Yes)、主制御装置40は、普図の変動を停止し、確定表示する確定表示処理を実行し(処理S204)、普図遊技処理(処理S250)へ移行する。一方、変動表示中である普図の変動時間が経過しておらず、否定判定であれば(処理S203:No)、主制御装置40は、処理S204をスキップして、普図遊技処理(処理S250)へ移行する。
処理S202において、普図の変動表示中でなく、否定判定であれば(処理S202:No)、主制御装置40は、普通図柄表示装置285において普図を確定表示中であるか否かを判定する(処理S205)。
そして、普図の確定表示中であり、肯定判定であれば(処理S205:Yes)、主制御装置40は、普図の確定表示時間が経過したか否かを判定する(処理S206)。その結果、確定表示時間が経過しておらず、否定判定であれば(処理S206:No)、主制御装置40は、普図遊技処理(処理S250)へ移行する。一方、普図の確定表示時間が経過しており、肯定判定であれば(処理S206:Yes)、主制御装置40は、確定表示終了処理(処理S207)を実行する。
処理S207において、主制御装置40は、普通図柄表示装置285において確定表示中である普図の表示終了設定を行う。また、主制御装置40は、演出図柄表示装置46における普図に関する演出を終了させるためのコマンドをサブ統合制御装置42に送信する。処理S207の後、主制御装置40は、図16に示す処理S208へ移行する。
図16に示すように、処理S208において、主制御装置40は、普図の当否判定の結果が当りであるか否かを判定する。そして、普図の当否判定の結果が当りであり、肯定判定であれば(処理S208:Yes)、主制御装置40は、当り遊技(普図遊技)を開始するための処理を行う。具体的に、主制御装置40は、普電役物22の作動を開始するための処理(処理S209)を行う。また、主制御装置40は、当り遊技演出の開始を指示する当り遊技開始コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(処理S210)と共に、当り遊技の開始インターバル時間の計時を開始する。処理S210の後、主制御装置40は、普図遊技処理(処理S250、図15参照)へ移行する。
一方、処理S208において、普図の当否判定の結果がはずれであり、否定判定であれば(処理S208:No)、主制御装置40は、処理S209及び処理S210をスキップし、普図遊技処理(処理S250)へ移行する。
図15に戻り、普図当否判定処理(処理S200)の説明を続ける。処理S205において、普図の確定表示中でなく、否定判定であれば(処理S205:No)、主制御装置40は、普図の保留記憶があるか否かを判定する(処理S211)。
その結果、普図の保留記憶がなく、否定判定であれば(処理S211:No)、主制御装置40は、普図遊技処理(処理S250)へ移行する。一方、普図の保留記憶があり、肯定判定であれば(処理S211:Yes)、主制御装置40は、普図の保留記憶のシフト処理を行い(処理S212)、普図の保留記憶のうち最も古い保留記憶に基づく当否判定を行う。また、この処理S212に伴い、主制御装置40は、普図の保留記憶数から1を減算する。そして、処理S212の後、図17に示す処理S213へ移行する。
図17に示すように、処理S213において、主制御装置40は、普図で用いる当否判定テーブル(普通テーブル)と当り決定用乱数とに基づく当否判定を行う。その結果、当否判定の結果が当りであり、において、肯定判定であれば(処理S214:Yes)、主制御装置40は、当り図柄決定用乱数に基づいて普図の当り図柄を決定する(処理S215)と共に、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(処理S216)。その後、主制御装置40は、当り遊技の開始インターバル時間及び終了インターバル時間を設定する当り設定処理(処理S217)を実行する。
一方、当否判定の結果がはずれであり、処理S214において、否定判定であれば(処理S214:No)、主制御装置40は、当り図柄決定用乱数に基づいてはずれ図柄を決定する(処理S218)と共に、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(処理S219)。
尚、処理S216及び処理S219において、主制御装置40は、遊技状態が普電サポート状態等であれば、通常遊技状態(非普電サポート状態)よりも普図の変動時間が短縮されるように変動パターンを決定する。例えば、主制御装置40は、通常遊技状態であれば、変動時間を6.2秒とする変動パターンを選択し、遊技状態が普電サポート状態であれば、変動時間を通常遊技状態よりも短い約1秒とする変動パターンを選択する。
処理S217又は処理S219の後、主制御装置40は、普図保留記憶の減少を示す情報等を含む保留記憶情報をサブ統合制御装置42に送信する(処理S220)。そして、保留記憶情報を受信したサブ統合制御装置42は、演出図柄制御装置43に保留記憶情報を送信し、演出図柄表示装置46における普図保留表示(図示せず)の表示内容を更新する。
処理S220後、主制御装置40は、サブ統合制御装置42に対し、普図変動開始コマンドを送信する(処理S221)。処理S221は、普通図柄表示装置285において普図の変動表示を行うのに伴い、普図に対応する演出を演出図柄表示装置46において行うための前処理である。具体的に、主制御装置40は、サブ統合制御装置42に対し、普図変動開始コマンドとして、当否判定の結果や普図の変動パターン等を含む図柄変動開始コマンドや、処理S215又は処理S218で決定した当り図柄又ははずれ図柄に応じた演出を指定する演出指定コマンドを送信する。処理S221の後、主制御装置40は、普図遊技処理(処理S250、図15)を実行する。
(8−2.普図遊技処理)
次に、図18に示すフローチャートを参照しながら、普図当否判定処理(処理S200)の中で実行される「普図遊技処理」(処理S250)について説明する。図18に示すように、主制御装置40は、普図遊技処理(処理S250)で実行する最初の処理として、普電役物22開放中であるか否かを判定する(処理S251)。そして、普電役物22が開放されており、肯定判定であれば(処理S251:Yes)、主制御装置40は、図19に示す処理S252へ移行する。
図19に示すように、処理S252において、主制御装置40は、第2特図始動口スイッチ504の検出信号により普電役物22に遊技球が1個入球したか否かを判定する。そして、普電役物22に入球した遊技球が1個に到達しておらず、否定判定であれば(処理S252:No)、主制御装置40は、普電役物22を開放してから所定時間が経過したか否かを判定する(処理S253)。そして、普電役物22を開放してから所定時間が経過しておらず、否定判定であれば(処理S253:No)、主制御装置40は、そのまま普図遊技処理(処理S250、図18参照)を終了し、当否判定処理(図14参照)へリターンする。
一方、普電役物22に入球した遊技球が4個に到達し、処理S252において、肯定判定である場合(処理S252:Yes)、又は、普電役物22を開放してから所定時間が経過し、処理S252において、肯定判定である場合(処理S253:Yes)、主制御装置40は、普電役物ソレノイド512を駆動して普電役物22を閉鎖する(処理S254)。続いて、主制御装置40は、終了インターバル時間の計時を開始する終了インターバル処理(処理S255)を実行する。処理S255の後、主制御装置40は、普図遊技処理(処理S250)を終了し、リターンする。
図18に戻り、普図遊技処理(処理S250)の説明を続ける。処理S251において、否定判定であれば(処理S251:No)、主制御装置40は、終了インターバル中であるか否かを判定する(処理S256)。その結果、終了インターバル中であり、肯定判定であれば(処理S256:Yes)、続いて、主制御装置40は、終了インターバル時間が経過したか否かを判定する(処理S257)。
その結果、処理S257において、肯定判定であれば(処理S257:Yes)、主制御装置40は、処理S258において普図の当り遊技終了の処理を実行すると共に、処理S259において当り遊技終了コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。そして、当り遊技終了コマンドを受信したサブ統合制御装置42は、当り遊技演出を終了する。処理S259の後、主制御装置40は、普図遊技処理(処理S250、図18参照)を終了し、当否判定処理(図14参照)へリターンする。一方、終了インターバル時間が経過しておらず、否定判定であれば(処理S257:No)、主制御装置40は、そのまま普図遊技処理(処理S250)を終了し、当否判定処理へリターンする。
また、処理S256において、否定判定であれば(処理S256:No)、主制御装置40は、開始インターバル時間が経過したか否かを判定する(処理S260)。その結果、開始インターバル時間が経過しており、肯定判定であれば(処理S260:Yes)、主制御装置40は、処理S261において、普電役物ソレノイド512を駆動し、普電役物22を開放する。一方、処理S260において、否定判定であれば(処理S260:No)、主制御装置40は、そのまま普図遊技処理(処理S250)を終了し、当否判定処理へリターンする。
(8−3.特図当否判定処理)
次に、図20乃至図32に示すフローチャートを参照しながら、当否判定処理(処理S25、図14参照)の中で実行される「特図当否判定処理」(処理S300)について説明する。特図当否判定処理(処理S300)は、図20乃至図21に示す「第1特図当否判定処理」、図22乃至図26に示す「第2特図当否判定処理」、図27乃至図30に示す「大当り遊技処理」、及び図31乃至図32に示す「小当り遊技処理」が順次に実行される。
「特図当否判定処理」(処理S300)は、「第1特図当否判定処理」及び「第2特図当否判定処理」において第1特図の当否判定と第2特図の当否判定は個別に実行される。
(8−4.第1特図当否判定処理)
図20に示すように「第1特図当否判定処理」は、先ず、処理S301において特別電動役物の未作動を確認して大当り遊技中又は小当り遊技中でないか否かを判定する。否定判定であれば(処理S301:No)、本処理を終了し、特図当否判定処理へリターンする。
肯定判定であれば(処理S301:Yes)、処理S302において第1特図が変動停止中であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S302:Yes)、処理S303において第1特図の確定図柄が未表示中であるか否かを判定する。
前記処理S303において肯定判定であれば(処理S303:Yes)、処理S304において第1特図の保留記憶があるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S304:No)、リターンする。肯定判定であれば(処理S304:Yes)、処理S305において第1特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う。該シフト処理により第1特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
続いて、図21に示す処理S310において現在の遊技状態が特図の確変(高確率)状態であるか否か判定する。具体的には、確変フラグが「1」であるか否かを判定する。確変フラグは、遊技状態が確変状態にあることを示すフラグであり、セットされると(フラグの値が「1」になると)、確変状態とされる。一方、解除されると(フラグの値が「0」になると)、通常(低確率)状態とされる。
前記処理S310にて肯定判定であれば(S310:Yes)、処理S311において確変時の当否判定用テーブルと当否判定の対象となる第1特図の保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して判定を行う。前記処理S310にて否定判定であれば(S310:No)、処理S312において低確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる第1特図の保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して判定を行う。
続いて、処理S313において第2特図が大当りの変動中であるか否かの判定を行う。肯定判定であれば(処理S313:Yes)、第1特図の当否判定を強制的にハズレとなし、処理S320へ移行する。否定判定であれば(処理S313:No)、処理S314において、前記処理S311又は前記処理S312の当否判定が大当りか否かの判定を行う。否定判定であれば(処理S314:No)、第1特図の当否判定をハズレとなし、処理S320へ移行する。
前記処理S314において肯定判定であれば(処理S314:Yes)、処理S315において、前記当否判定の対象となる第1特図の保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。これにより、「大当り図柄A」乃至「大当り図柄D」(図9参照)の何れか一つの図柄が決定される。
次に、処理S316において、前記当否判定の対象となる第1特図の保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、変動テーブルから第1特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンが決定される。この場合、パチンコ機1では、前回の大当り図柄や当否判定時の遊技状態等に応じて変動テーブルが決定される。そして、決定された変動テーブルの中から変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンが決定される。
変動パターンの決定後、処理S317において大当り設定処理を行う。この処理では、決定された大当り図柄に基づき、例えば、10R大当り遊技を実施するといった大当り遊技の内容、大当り遊技終了後の確変状態への移行や普電サポート状態への移行、これらの継続回数、演出図柄表示装置46で実施される大当り遊技の大当り開始演出の時間の設定、大当り終了演出の時間等の設定がなされる。
次に、処理S318において、当否判定後の第1特図の保留記憶の情報(例えば当否判定実行後の保留記憶の減少を示す情報など)をサブ統合制御装置42に送信する処理を行う。
更に処理S319において第1特図表示装置281の図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信する。その後、リターンする。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには第1特図の変動パターン、第1特図の当否判定の判定結果などが含まれる。尚、構成によっては変動時間の終了を指示するための図柄確定コマンドを送ってもよい。但し、変動パターンなどで予め変動時間は指定されているため必須のものではない。
前記処理S313で肯定判定(処理S313:Yes)、又は前記処理S314否定判定であれば(処理S314:No)、第1特図はハズレ判定であるので、処理S320においてハズレ図柄の決定、処理S321において、前記当否判定の対象となる第1特図の保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、ハズレ図柄の変動パターンの決定が行われる。更に処理S322においてハズレ設定処理が行われる。その後、大当り判定時と同様に、前記処理S318及び前記処理S319が行われる。その後、リターンする。
(8−5.第2特図当否判定処理)
次に、図22に示すように、「第2特図当否判定処理」は、先ず、処理S331において特別電動役物の未作動を確認して大当り遊技中又は小当り遊技中でないか否かを判定する。否定判定であれば(処理S331:No)本処理を終了し、特図当否判定処理へリターンする。
肯定判定であれば(処理S331:Yes)、処理S332において第2特図が変動停止中であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S332:Yes)、処理S333において第2特図の確定図柄が未表示中であるか否かを判定する。
前記処理S333において肯定判定であれば(処理S333:Yes)、処理S334において第2特図の保留記憶があるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S334:No)、リターンする。肯定判定であれば(処理S334:Yes)、処理S335において第2特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う。該シフト処理により第2特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
続いて、図23に示す処理S340において現在の遊技状態が特図の確変状態であるか否か判定する。肯定判定であれば(処理S340:Yes)、処理S341において確変時の当否判定用テーブルと当否判定の対象となる第2特図の大当り決定用乱数とを対比して判定を行う。否定判定であれば(処理S340:No)、処理S342において低確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる第2特図の大当り決定用乱数とを対比して判定を行う。
続いて、処理S343において第1特図が大当りの変動中であるか否かの判定を行う。肯定判定であれば(処理S343:Yes)、第2特図の当否判定を強制的にハズレとなし、処理S355へ移行する。否定判定であれば(処理S343:No)、処理S344において、前記処理S341又は前記処理S342の当否判定が大当りであるか否かの判定を行う。
前記処理S344にて肯定判定であれば(処理S344:Yes)、処理S345において、前記当否判定の対象となる第2特図の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。これにより、「大当り図柄A」乃至「大当り図柄D」(図9参照)の何れか一つの図柄が決定される。
続いて処理S346において、前記当否判定の対象となる第2特図の変動パターン決定用乱数に基づいて、変動テーブルから第2特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンが決定される。この場合も前記処理S316と同様、前回の大当り図柄や当否判定時の遊技状態等に応じて変動テーブルが決定される。そして、決定された変動テーブルの中から変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンが決定される。
変動パターンの決定後、処理S347において大当り設定処理を行う。この処理では、決定された大当り図柄に基づき、例えば、10R大当り遊技を実施するといった大当り遊技の内容の設定が行われる。また、大当り遊技終了後の確変状態への移行や普電サポート状態への移行、これらの継続回数、演出図柄表示装置46で実施される大当り遊技の大当り開始演出の時間の設定、大当り終了演出の時間等の設定がなされる。
次に、処理S348において第2特図の当否判定後の保留記憶の情報(例えば当否判定実行後の保留記憶の減少を示す情報など)をサブ統合制御装置42に送信する処理を行う。
続く処理S349において第2特図表示装置283の図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信する。その後、リターンする。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには第2特図の変動パターン、第2特図の当否判定の判定結果などが含まれる。更に、構成によっては変動時間の終了を指示するための図柄確定コマンドを送ってもよい。但し、変動パターンなどで予め変動時間は指定されているため必須のものではない。
前記処理S344で否定判定であれば(処理S344:No)、処理S350において前記処理S341又は前記処理S342の当否判定が小当りか否かの判定を行う。肯定判定であれば(処理S350:Yes)、処理S351において、前記当否判定の対象となる第2特図の小当り図柄決定用乱数に基づいて小当り図柄を決定する。
続いて、処理S352において、前記当否判定の対象となる第2特図の変動パターン決定用乱数に基づいて、第2特図の小当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する。
続いて処理S353において小当り設定処理を行う。この処理では、前記決定された小当り図柄に基づき、小当り遊技の内容、演出図柄表示装置46で実施される小当り遊技の小当り開始演出の時間の設定、小当り終了演出の時間等の設定がなされる。その後、前記処理S348及び前記処理S349を実行し、リターンする。
前記処理S343において肯定判定(処理S343:Yes)又は前記処理S350において否定判定(処理S350:No)であれば、第2特図はハズレ判定であるので、処理S355において第2特図のハズレ図柄を決定し、処理S356において、前記当否判定の対象となる第2特図の変動パターン決定用乱数に基づいて、ハズレ図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する。次に処理S357においてハズレ設定処理を行う。その後、前記処理S348及び前記処理S349を実行し、その後、リターンする。
前記処理S302(図20)又は前記処理S332(図22)で否定判定であれば(処理S302又は処理S332:No)、図24に示すように、処理S360において第1特図又は第2特図の図柄変動時間が経過したか否かを判定する(処理S360)。肯定判定であれば(処理S360:Yes)、処理S361において、第1特図表示装置281の変動表示を終了して第1特図を確定表示させる制御、又は第2特図表示装置283の変動表示を終了して第2特図を確定表示させる制御を行う。更にサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示をさせるようにコマンドを送信する。尚、前記変動開始コマンドにて変動時間を指定していることから、図柄確定コマンドを送信しない構成でもよい。この構成ならばコマンド数を抑えながら同等に演出表示を実施することができる。
続いて、処理S362においては、前記処理S361で確定表示された特図が小当り図柄であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S362:Yes)、処理S363において中断フラグを「1」にセットする。その後、「大当り遊技処理」へ移行する。
前記処理S362にて否定判定であれば(処理S362:No)、処理S364において前記特図が大当り図柄であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S364:No)、「大当り遊技処理」へ移行する。
肯定判定であれば(処理S364:Yes)、処理S365において停止フラグを「1」にセットする。その後、「大当り遊技処理」へ移行する。
前記処理S360にて否定判定であれば(処理S360:No)、処理S366において中断フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S366:Yes)、処理S367において特図変動中断処理を行う。その後、大当り遊技処理に移行する。
前記特図変動中断処理は、第1特図又は第2特図のうちの一方の特図(第2特図)が小当り図柄で確定表示されたため、変動中の他方の特図(第1特図)の変動を中断する処理である。更に、この処理は、当該他方の特図の変動時間の計測を停止させる処理であり、一方の特図の確定表示に基づく小当り遊技を終了すると、当該他方の特図の変動を再開する。
前記処理S366にて否定判定であれば(処理S366:No)、処理S368において停止フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。否定判定であれば(処理S368:No)、「大当り遊技処理」へ移行する。肯定判定であれば(処理S368:Yes)、処理S369において特図変動停止処理を行う、その後、「大当り遊技処理」に移行する。
前記特図変動停止処理は、第1特図又は第2特図のうちの一方の特図が大当り図柄で確定表示されたため、変動中の他方の特図の変動をハズレ図柄で停止させる処理である。
前記処理S303又は前記処理S333にて否定判定であれば(処理S303又は処理S333:No)、図25に示すように、処理S370において第1特図又は第2特図の確定図柄表示時間が経過したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S370:No)、「大当り遊技処理」へ移行する。
一方、肯定判定であれば(処理S370:Yes)、処理S371において第1特図表示装置281による第1特図の確定図柄表示又は第2特図表示装置283による第2特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ第1特図又は第2特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
続いて、処理S372において第1特図又は第2特図の図柄が大当りになる組み合わせであるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S372:Yes)、処理S373において確変状態を示す確変フラグが「1」であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S373:No)、処理S375へ移行する。肯定判定であれば(処理S373:Yes)、処理S374において確変フラグを「0」にリセットする。
処理S375では普電サポート状態を示す電サポフラグが「1」であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S375:No)、処理S377へ移行する。肯定判定であれば(処理S375:Yes)、処理S376において電サポフラグを「0」にリセットする。
電サポフラグは、遊技状態が普電サポート状態にあることを示すフラグであり、セットされると(フラグの値が「1」になると)、普電サポート状態とされる。一方、解除されると(フラグの値が「0」になると)、非普電サポート状態とされる。
これらの処理により大当り遊技中での確変状態及び普電サポート状態に関する遊技状態を通常遊技状態にリセットする。
次に、処理S377において条件装置の作動を開始させる。尚、条件装置は第1特図又は第2特図の当否判定が大当りとなり大当り図柄が確定表示されることにより作動して大当り遊技の開始条件を成立させるものであり、且つ大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置である。
続く処理S378において役物連続作動装置を作動させる。更に役物連続作動装置の作動に応じて特別電動役物を作動させる。これにより、大当り遊技を開始可能な状態となり、続く処理S379において大当り遊技開始処理を行なう。
前記大当り遊技開始処理では、大当り遊技を開始するコマンド及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置42に送信する。その後、「大当り遊技処理」に移行する。
前記処理S372にて否定判定であれば(処理S372:No)、図26に示すように、処理S380において第2特図の図柄が小当りになる組み合わせであるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S380:No)、後述の処理S383へ移行する。肯定判定であれば(処理S380:Yes)、処理S381において特別電動役物の作動開始処理を行う。続く処理S382において小当り遊技開始処理を行う。この処理では、小当り遊技を開始するコマンド及び小当り遊技に係る情報(小当りのオープニング時間、開放パターン、小当りのエンディング時間等)をサブ統合制御装置42に送信する。
前記処理S382に続き移行する、又は処理S380にて否定判定(処理S380:No)で移行する処理S383において、電サポフラグが「1」であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S383:No)、処理S387へ移行する。肯定判定であれば(処理S383:Yes)、処理S384において普電サポート状態の終了条件を判定する処理を行う。
本処理では、普電サポート状態の終了条件を判定するにあたり、先ず、普電サポート状態へ移行する起因となった大当り遊技終了後の第1特図及び第2特図の変動回数を電サポカウンタにて計数する。この場合は、電サポカウンタカウントは第1特図及び第2特図の変動回数を合算したものである。
次に本処理においては、普電サポート状態の種類を判別する。即ち、普電サポート状態は、「第1大当り図柄」、「第3大当り図柄」又は「第5大当り図柄」を起因とする大当り遊技終了後の「確変普電サポート状態」、「第2大当り図柄」を起因とする大当り遊技終了後の「第1非確変普電サポート状態」、又は「第4大当り図柄」を起因とする大当り遊技終了後の「第2非確変普電サポート状態」の何れであるか判別する。
普電サポート状態の種類を判別した結果が「確変普電サポート状態」であれば、電サポカウンタにより第1特図及び第2特図の変動回数「10000回」に達したか否かを判定する。変動回数が「10000回」に達した場合には終了条件が成立したと判断する。
普電サポート状態の種類を判別した結果が「第1非確変普電サポート状態」であれば、当該当否判定の結果が「小当り」であるか否かを確認する。判定結果が「小当り」であれば、選択された小当り図柄が「小当り図柄A」であるか否かを確認する。小当り図柄が「小当り図柄A」であれば終了条件が成立したと判断する。
一方、当該当否判定の結果が「小当り」でない時、又は当否判定の結果が「小当り」であっても小当り図柄が「小当り図柄A」でなければ、電サポカウンタにより第1特図及び第2特図の変動回数が「200回」に達したか否かを判定する。変動回数が「200回」に達した場合には終了条件が成立したと判断する。
普電サポート状態の種類を判別した結果が「第2非確変普電サポート状態」であれば、当該当否判定の結果が「小当り」であるか否かを確認する。判定結果が「小当り」であれば、選択された小当り図柄が「小当り図柄B」であるか否かを確認する。小当り図柄が「小当り図柄B」であれば終了条件が成立したと判断する。
一方、当該当否判定の結果が「小当り」でない時、又は当否判定の結果が「小当り」であっても小当り図柄が「小当り図柄B」でなければ、電サポカウンタにより第1特図及び第2特図の変動回数が「200回」に達したか否かを判定する。変動回数が「200回」に達した場合には終了条件が成立したと判断する。
次に、処理S385において、普電サポート状態の終了条件が成立したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S385:No)、処理S387へ移行する。肯定判定であれば(処理S385:Yes)、処理S386において電サポフラグを「0」にリセットする。これにより、遊技状態は非普電サポート状態へ移行される。
続いて処理S387において、現在の遊技状態が確変状態であるか否か、普電サポート状態であるか否かなどの状態を示す状態指定コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。その後、「大当り遊技処理」へ移行する。
(8−6.大当り遊技処理)
次に、図27乃至図30を参照しながら「大当り遊技処理」について説明する。
図29に示すように「大当り遊技処理」では、先ず、処理S400において前記役物連続作動装置が作動中であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S400:No)、処理を終了して「小当り遊技処理」へ移行する。一方、肯定判定であれば(処理S400:Yes)、処理S401において第1大入賞口25が開放中であるか否かを判定する。
前記処理S401において否定判定であれば(処理S401:No)、処理S402において大当り遊技のインターバル中か否かを判定し、否定判定であれば(処理S402:No)、処理S403において大当り終了演出中か否かを判定する。否定判定であれば(処理S403:No)、処理S404で大当り開始演出時間が経過したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S404:No)、特図当否判定処理へリターンする。
肯定判定であれば(処理S404:Yes)、処理S405の第1大入賞口開放処理において第1ラウンドにおける第1大入賞口25を開放する制御を行う。また処理S405ではサブ統合制御装置42へ大当り遊技を開始する旨のコマンドを送信する。その後、リターンする。
前記処理S401にて肯定判定であれば(処理S401:Yes)、図31に示すように、第1大入賞口25に10個の入賞があったか否か(規定入賞数)の判定(処理S410)、又は第1大入賞口25の開放時間が終了したか否かの判定(処理S411)を行い、いずれか肯定判定であれば(処理S410又は処理S411:Yes)、処理S412において第1大入賞口25を閉鎖し、続く処理S413において大当りインターバルを開始する処理を実行する。その後、リターンする(図27参照)。尚、前記処理S410及び前記処理S411が何れも否定判定であれば(処理S410:No、処理S411:No)、リターンする。
前記処理S402(図27)にて肯定判定であれば(処理S402:Yes)、図29に示すように、処理S420において大当りインターバル時間が経過したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S420:No)、リターンする(図27参照)。肯定判定であれば(処理S420:Yes)、処理S421において最終ラウンドであるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S421:Yes)、処理S422の大当り終了演出の処理を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、前記処理S421にて否定判定であれば(処理S421:No)、処理S423の第1大入賞口開放処理により次のラウンドにおける第1大入賞口25の開放を実行してリターンする。
前記処理S403(図27)にて肯定判定であれば(処理S403:Yes)、図30に示すように、処理S430において大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S430:No)、リターンする(図27参照)。肯定判定であれば(処理S430:Yes)、処理S431においての役物連続作動装置の作動を停止する処理を実行し、続いて処理S432において条件装置、特別電動役物の作動を停止する処理を実行する。
続く、処理S433において前記大当り図柄に応じて大当り遊技終了後に確変状態とする設定であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S433:No)、処理S436へ移行する。肯定判定であれば(処理S433:Yes)、処理S434において確変状態を継続する確変回数を設定する。この場合、確変状態は次回の大当りまで継続するので、例えば確変回数は10000回とする。次に処理S435において確変フラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に確変状態が付与される。
次に、処理S436において前記大当り図柄に応じて大当り遊技終了後に普電サポート状態とする設定であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S436:No)、処理S439へ移行する。肯定判定であれば(処理S436:Yes)、処理S437において普電サポート状態を継続するサポート継続回数が、前記処理S317又は前記処理S347で設定された回数に設定される。次に処理S438において電サポフラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に普電サポート状態が付与される。
次に、処理S439において前記停止フラグの値が「1」であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S439:No)、処理S441へ移行する。肯定判定であれば(処理S439:Yes)、処理S440において停止フラグを「0」にリセットする。
続く処理S441において大当り終了コマンド送信の処理を実行し、この処理でサブ統合制御装置42等に大当り終了コマンドを送信する。更に処理S442において確変状態や普電サポート状態といった状態指定コマンドをサブ統合制御装置42等へ送信する。その後、リターンする(図27参照)。
前記処理S400(図27)にて役物連続作動装置が作動中でなければ(処理S400:No)、「小当り遊技処理」に移行する。
(8−7.小当り遊技処理)
次に、図31及び図32を参照しながら「小当り遊技処理」について説明する。
図31に示すように、「小当り遊技処理」では、先ず、処理S450において特別電動役物が作動中であるか否かを判定する。否定判定であれば(処理S450:No)、処理を終了して特図当否判定処理へリターンする。肯定判定であれば(処理S450:Yes)、処理S451において小当り開始演出中であるか否かを判定する。
前記処理S451にて肯定判定であれば(処理S451:Yes)、処理S452において小当り開始演出時間が経過したか否かを判定する。否定判定であれば(処理S452:No)、リターンする。肯定判定であれば(処理S452:Yes)、処理S453において所定の開放態様にて第2大入賞口26を開放する。その後、リターンする。
前記処理S451にて否定判定であれば(処理S451:No)、処理S454において第2大入賞口26が開放中であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S454:Yes)、第2大入賞口26に10個の入賞があったか否か(規定入賞数)の判定(処理S455)、又は第2大入賞口26の開放時間が終了したか否かの判定(処理S456)を行い、いずれか肯定であれば(処理S455又は処理S456:Yes)、処理S457において第2大入賞口26を閉鎖する。その後リターンする。尚、いずれも否定判定であれば(処理S455又は処理S456:No)、リターンする。
前記処理S454にて否定判定であれば(処理S454:No)、図32に示すように、処理S460において特別電動役物の作動を停止せしめる。
次に処理S461において、中断フラグが「1」であるか否かを判定する。肯定判定であれば(処理S461:Yes)、処理S462において中断フラグを「0」にリセットする。これにより、変動を中断していた第1特図は変動を再開する。
一方、前記処理S461にて否定判定の場合であれば(処理S461:No)、処理S463において小当り終了コマンドがサブ統合制御装置42に送信される。この後、処理S464において状態指定コマンドがサブ統合制御装置42に送信され、リターンする。これにより小当り遊技を終了する。
(9.演出の表示態様)
次に、図33乃至図34を参照しながら、演出図柄表示装置46において実施される演出の表示態様を説明する。
パチンコ機1は、当否判定に伴い第1特図又は第2特図の図柄変動が開始されると、演出図柄表示装置46において、第1特図又は第2特図に対応する疑似演出図柄の変動が開始される。図33(a)に示すように、演出図柄表示装置46の表示画面には、下半部に大きく、第1特図又は第2特図の変動に対応する3個の数字図柄等からなる疑似演出図柄700が変動表示される。また表示画面の上部右側には、パチンコ機1のメインキャラクタである「熊の達吉」のキャラクタ画像710が表示される。表示画面の下部左側部には、第1特図の保留記憶の存在を示す第1保留記憶表示画像721が表示される。図例では黒丸表示が第1特図の保留記憶の存在を示す。また表示画面の下部右側部には、第2特図の保留記憶の存在を示す第2保留記憶表示画像722が表示される。
第1特図又は第2特図の当否判定の結果が大当りであれば、図33(b)に示すように、演出図柄表示装置46の表示画面には、下半部に大きく、第1特図又は第2特図の大当り図柄に対応する3つの同一図柄からなる大当り疑似演出図柄701が確定表示される。また、キャラクタ画像710として、満面の笑みの「熊の達吉」が表示される。
第1特図又は第2特図の当否判定の結果が小当りであれば、図33(c)に示すように、演出図柄表示装置46の表示画面には、下半部に大きく、第1特図又は第2特図の小当り図柄に対応する3つの同一小当り図柄からなる小当り疑似演出図柄702が確定表示される。また、キャラクタ画像710として、笑みの「熊の達吉」が表示される。
次に、図34に示す演出表示例は、大当り遊技終了の普電サポート状態の表示例を示す。普電サポート状態において、演出図柄表示装置46の表示画面には、画面上部の左寄りの位置に目立つように右打ち遊技を促す右打ち報知画像741が表示される。また右打ち報知画像741の直下位置には、普電サポート状態であることを示す電サポ開始画像751が表示される。
(10.第1実施例の作用効果)
実施例のパチンコ機1は、次の構成を有する。即ち、可変入賞装置22からなる始動口24と、始動口24への入球に起因して当選か否かの当否判定を行う当否判定手段(処理S311、処理S312、処理S341、処理S342)と、当否判定の結果を報知する図柄を導出表示する表示装置283と、当否判定の結果が当選であって表示装置283に小当りの当選を示す図柄が表示されることで小当り遊技を実施する小当り遊技実施手段(処理S453)と、当否判定の結果が当選であって図柄表示装置283に大当りの当選を示す図柄が表示されると大当り遊技を実施する大当り遊技実施手段(処理S405)と、を備える。また、大当り遊技終了後に当否判定による当選確率を通常状態よりも高確率となる確率変動状態へと移行可能な確変制御手段(処理S435)と、大当り遊技終了後に可変入賞装置22への入球が通常状態よりも容易となる特典遊技状態(普電サポート状態)に移行する特典遊技制御手段(処理S438)と、を備えた弾球遊技機である。そして、当否判定の大当り当選時に複数種類の大当り図柄の中から表示装置283に表示する大当り図柄を選択する大当り図柄選択手段(処理S315、処理345)と、当否判定の小当り当選時に複数種類の小当り図柄の中から表示装置283に表示する小当り図柄を選択する小当り図柄選択手段(処理S351)と、を備える。更に特典遊技制御手段は終了条件が異なる複数種類の特典遊技状態を備え、第1の特典遊技状態は少なくとも第1小当り図柄(小当り図柄A)が表示されることを終了条件となし、第2の特典遊技状態は少なくとも第2小当り図柄(小当り図柄B)が表示されることを終了条件となし、第1小当り図柄(小当り図柄A)と第2小当り図柄(小当り図柄B)とでは、小当り図柄選択手段による選択率が異なる構成を有する。更に所定の大当り図柄で当選することにより大当り遊技終了後に特典遊技状態且つ確率変動状態となる第3の特典遊技状態では、当否判定に伴う前記導出表示が所定回数に達することのみを終了条件とする構成を有する。
また本実施例のパチンコ機1は、特典遊技状態の終了条件となる小当り図柄の種類を大当り図柄選択手段により選択された大当り図柄に応じて決定する構成を有する。
更にまた本実施例のパチンコ機1は、第1の特典遊技状態と第2の特典遊技状態とでは、可変入賞装置22の作動態様が相違する構成を有する。
本実施例のパチンコ機1によれば、普電サポート状態の終了条件を「小当り図柄A」が表示されること又は「小当り図柄B」が表示されることとしたので、何時に「小当り図柄A」又は「小当り図柄B」が表示されるかによって普電サポート状態の継続期間が決まる。このため、小当りの発生頻度と、小当り時に「小当り図柄A」であるか「小当り図柄B」であるかといった小当り図柄選択率の偏りにより普電サポート状態の継続期間が容易に予想できないといった興趣の高い遊技性を実現することができる。更に、普電サポート状態且つ確率変動状態となる第3の特典遊技状態においても第1及び第2の特典遊技状態とは異なる終了条件としたので、より特典遊技状態中の遊技の興趣を高めることができる。
尚、本実施例のパチンコ機1は、「第1非確変普電サポート状態」と「第2非確変普電サポート状態」との第1特図及び第2特図の変動回数による終了条件が共に同一の「200回」であるが、これに限らず、「第1非確変普電サポート状態」と「第2非確変普電サポート状態」とで相違させることも考えられる。その場合、非確変普電サポート状態の終了条件となる特定の小当り図柄が出現率の高い小当り図柄であれば第1特図及び第2特図の変動回数も比較して少ない設定としたり、またその逆で変動回数を多く設定したりすることで、特定の小当り図柄が表示されなければ比較してより長い普電サポート状態を獲得できるという興趣ある遊技性が実現できる。例えば、「第1非確変普電サポート状態」の終了条件を「300回」となし、「第2非確変普電サポート状態」の終了条件を「150回」としてもよい。
また本実施例のパチンコ機1は、「第1非確変普電サポート状態」と「第2非確変普電サポート状態」とにおける普電役物22の開放態様が開放時間を相違させ、入球し易い普電サポート状態と、これと比較して入球し難い普電サポート状態を設けたので普電サポート状態を興趣あるものにできる。この観点から、普電サポート状態における普電役物22の開放態様の入球の容易さと困難性の差異を大きくすることも考えられる。その場合、いずれの普電サポート状態においても普電サポート状態中に持ち球が増えないように開放時間を設定するのが好適である。
〔第2実施例〕
(11.小当りラッシュ)
次に本発明の第2実施例のパチンコ機について説明する。
本発明は小当りラッシュ状態に移行することが可能なパチンコ機に好適に適用することができる。本実施例は小当りラッシュの機能を備えたパチンコ機において、普電サポート状態の終了条件(小当りラッシュの開始条件)として特定の小当り図柄が表示されることを条件とする構成について説明する。尚、本実施例のパチンコ機の基本構成は第1実施例のそれとほぼ同一であり、相違点を中心に説明する。
本実施例のパチンコ機は、遊技状態が確変、特図の時短、且つ非普電サポート状態に移行することにより、小当り遊技が頻繁に実施される遊技状態(所謂、小当りラッシュ状態)に移行可能に構成されたものである。
図35は本実施例のパチンコ機の遊技盤2Aを示す。遊技盤2Aには、センターケース200の左右方向中央の直下位置に、常時、遊技球の入球が可能な第1特図始動口23が配置されている。
遊技盤2Aには、センターケース200の右側の右遊技領域20Rに、普図作動口21が配置されている。更に右遊技領域20Rには、普図作動項21の下流側に、普電役物22Aが配置されている。普電役物22Aは開閉板により開閉可能な構成であり、通常、開閉板が遊技盤と面一の閉鎖姿勢をなし、開閉板の前を遊技球が通過して入球不可とされる。一方、普電役物22Aは、普図の当選により開閉板が遊技盤の前面へ突出する開放姿勢をなし、開閉板が流下する遊技球を受けつつ入球をさせるようになす。
普電役物22Aには、内部に第2特図始動口24Aが配置されている。第2特図始動口24Aには、普電役物22Aに入球した遊技球のみが入球可能な構成である。
また右遊技領域20Rには、普電役物22Aの右横位置に、常時入球可能な第2特図始動口24Bが配置されている。尚、第2特図始動口24Bは右打ち遊技時に入球頻度が高い構成が望ましい。
更に右遊技領域20Rには、普電役物22Aの直下位置に、大入賞口25が配置されている。
このようにパチンコ機は、遊技盤2Aにおいて、大入賞口25の真上に普電役物22Aが配置してある。このため、普電役物22Aの開放期間が長いと、小当りの当選により大入賞口25が開放されても大入賞口25への入球が困難となる構成である。またパチンコ機は、普電役物22Aの入球による賞球数(3個)が、大入賞口25の賞球数(13個)に比べて少ない。従って、パチンコ機は、普電役物22Aの開放期間が長い普電サポート状態では、小当りの賞球が望めず、遊技者が十分に持球を増やすことができない構成としている。
一方で、パチンコ機は、大当り遊技終了後に確変状態に移行可能な構成である。またパチンコ機は確変と共に第1特図及び第2特図の変動時間が短縮される特図の時短の機能が作動する。そしてパチンコ機は、大当り遊技終了後に確変、特図の時短、且つ普電サポート状態に移行した場合、その後に、先行して普電サポート状態が終了しても確変中は引き続き特図の時短が継続される。例えば、特図の変動時間は、通常の平均変動時間が約11秒であるに対して、特図の時短状態では平均変動時間が約2.0秒とされる。その上、パチンコ機は確変状態において小当り確率も高確率に移行する構成である。例えば、確変状態の小当り確率は19/20と設定する。
そしてパチンコ機は、確変、特図の時短、非普電サポート状態に移行しても遊技者に右打ち遊技を継続させるようになし、高い頻度で入球可能な第2特図始動口24Bを狙う遊技をさせる。そして第2特図始動口24Bへ入球することにより、短時間変動となった第2特図の当否判定により高確率(19/20)で小当りに当選することとなり、確変及び特図の時短状態が終了するまで、普電役物22Aの開放頻度が低く、大入賞口25に容易に入球可能な小当り遊技が頻発し、多くの賞球が獲得可能な小当りラッシュ状態をなす。尚、小当りラッシュは、第2特図(又は第1特図)の当否判定で大当りとなった場合や、確変状態及び特図の時短状態が終了した場合に終了となる。また、通常状態(低確率時)では、第2始動口24B入球に起因する第2特図の変動時間が長く(10分程度)、通常状態時に右打ちで第2始動口24Bを狙い打っても遊技が成立しない構成となっている。
続いて、図36を参照しながら、第1特図又は第2特図の大当り時に選択され設定される大当り図柄について説明する。尚、パチンコ機1は、大当り判定時に選択された大当り図柄に応じて、大当り遊技終了後の遊技状態等が設定される。図36に示すように、大当り図柄は、「第1大当り図柄」から「第5大当り図柄」の5種類の図柄からなる。
「第1大当り図柄」は「確変図柄」である。「第1大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が確変、特図の時短、且つ普電サポート状態に設定される。そして、「第1大当り図柄」の大当り遊技終了後における確変状態は第1特図及び第2特図の変動回数が10000回に達するまで、言い換えれば、次回の大当りが生起するまで継続される。一方、普電サポート状態は、「小当り図柄C」による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が「50回」に達するまで継続される。このように普電サポート状態の終了条件は、「小当り図柄C」又は変動50回に設定されている。従って「第1大当り図柄」は普電サポート状態が終了することにより確変、特図の時短、且つ非普電サポート状態となり小当りラッシュに移行可能な構成である。
「第2大当り図柄」は「非確変図柄」である。「第2大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が非確変の普電サポート状態に設定される。そして、「第2大当り図柄」の大当り遊技終了後における普電サポート状態は、「小当り図柄A」による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が200回に達するまで継続される。このように終了条件は、「小当り図柄A」又は変動200回に設定されている。「第2大当り図柄」は小当りラッシュに移行不可な構成である。
「第3大当り図柄」は「確変図柄」である。「第3大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が確変、特図の時短、且つ普電サポート状態に設定される。そして、「第3大当り図柄」の大当り遊技終了後における確変状態は第1特図及び第2特図の変動回数が10000回に達するまで、言い換えれば、次回の大当りが生起するまで継続される。一方、普電サポート状態は、「小当り図柄B」による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が「50回」に達するまで継続される。このように終了条件は、「小当り図柄B」又は変動50回に設定されている。従って「第3大当り図柄」は普電サポート状態が終了することにより確変、特図の時短、且つ非普電サポート状態となり小当りラッシュに移行可能な構成である。
「第4大当り図柄」は「非確変図柄」である。「第4大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が非確変の普電サポート状態に設定される。そして、「第4大当り図柄」の大当り遊技終了後における普電サポート状態は、「小当り図柄B」による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が200回に達するまで継続される。このように終了条件は、「小当り図柄B」又は変動200回に設定されている。「第4大当り図柄」は小当りラッシュに移行不可な構成である。
「第5大当り図柄」は「確変図柄」である。「第5大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が確変、特図の時短、且つ普電サポート状態に設定される。そして、「第5大当り図柄」の大当り遊技終了後における確変状態は第1特図及び第2特図の変動回数が10000回に達するまで、言い換えれば、次回の大当りが生起するまで継続される。一方、普電サポート状態は、第1特図及び第2特図の変動回数が「30回」に達するまで継続される。このように終了条件は変動30回に設定されている。従って「第5大当り図柄」は普電サポート状態が終了することにより確変、特図の時短、且つ非普電サポート状態となり小当りラッシュに移行可能な構成である。
パチンコ機は、「第1大当り図柄」又は「第3大当り図柄」による大当り遊技終了後に確変、特図の時短、且つ普電サポート状態に移行し、確変、特図の時短、且つ普電サポート状態において特定小当り図柄(小当り図柄C又は小当り図柄B)が表示されると普電サポート状態のみが終了して確変、特図の時短、且つ非普電サポート状態となることで小当りラッシュ状態に突入する構成である。尚、確変、特図の時短、且つ非普電サポート状態は次回の大当りが生起するまで継続される。
(12.第2実施例の作用効果)
本実施例のパチンコ機は、大当り遊技終了後に確変、特図の時短、且つ普電サポート状態に移行した場合、普電サポート状態が早く終了した方がいち早く小当りラッシュに移行するため遊技者にとって有利となる。そこで、確変、特図の時短、且つ普電サポート状態における普電サポート状態の終了条件を「小当り図柄C」が表示されること又は「小当り図柄B」が表示されることとしたので、何時に「小当り図柄C」又は「小当り図柄B」が表示されるかによって普電サポート状態の継続期間、即ち小当りラッシュの開始タイミングがランダムに決まる。このため、小当りの発生頻度と、小当り時に「小当り図柄C」であるか「小当り図柄B」であるかといった小当り図柄選択率の偏りにより普電サポート状態の継続期間が容易に予想できず、小当りラッシュの開始タイミングがランダムに変動することで小当りラッシュにて遊技者に付与される賞球数も変動することとなり、小当りラッシュを長く楽しめるか否かといった興趣の高い遊技性を実現することができる。
尚、本実施例のパチンコ機において、普電サポート状態中は、小当り遊技における大入賞口25の開放時間を、普電サポート状態中の普図抽選での当選による普電役物22Aの開放時間よりも短くしても良い。具体的には、例えば、小当り遊技における大入賞口25の開放時間を、0.2秒程度としてもよい。こうすることにより、普電サポート状態中、遊技者が、大入賞口25と普電役物22Aとを混同してしまうのを抑制できる。このため、遊技者は、普電役物22Aへの入球と大入賞口25への入球とを適切に判別でき、賞球数を正確に把握し易くなる。
また本実施例のパチンコ機において、普電役物22Aの配置を大入賞口25の直上位置とし普電役物22Aの開放時に大入賞口25への入球を邪魔するようにしたが、普電役物22Aの配置位置は、大入賞口25の直上に限らず、開放された大入賞口25への入球を妨害し得る範囲内に配置することが考えられる。即ち、普電役物22Aは、例えば、遊技球が大入賞口25に向かう経路上に配置され、開放時に大入賞口25への入球を妨害するようにしてもよい。
〔第3実施例〕
(13.天井機能)
次に本発明の第3実施例のパチンコ機について説明する。
本発明は通常遊技状態(非確変状態)にてハズレ変動が所定回数連続した場合に普電サポート状態に移行可能な天井機能を備えたパチンコ機に好適に適用することができる。本実施例は天井機能を備えたパチンコ機において、天井機能による普電サポート状態(以下、単に天井普電サポート状態ともいう)の終了条件として特定の小当り図柄が表示されることを条件とする構成について説明する。尚、本実施例のパチンコ機の基本構成は第1実施例のそれとほぼ同一であり、相違点を中心に説明する。
本実施例のパチンコ機は、大当り遊技終了後の非確変の普電サポート状態において、第1特図と第2特図の変動回数が所定回数に達することにより終了条件が成立すると通常遊技状態に移行する。そしてパチンコ機は、前回の大当り遊技終了からの第1特図及び第2特図のハズレ変動回数が予め設定された天井到達回に達することで非確変の天井普電サポート状態に移行する。
図37を参照しながら、本実施例のパチンコ機で用いる第1特図又は第2特図の大当り図柄について説明する。図37に示すように、大当り図柄は、「第1大当り図柄」から「第5大当り図柄」の5種類の図柄からなる。
「第1大当り図柄」は「確変図柄」である。「第1大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が確変且つ普電サポート状態に設定される。そして、「第1大当り図柄」の大当り遊技終了後における確変且つ普電サポート状態は第1特図及び第2特図の変動回数が10000回に達するまで、即ち次回の大当りが生起するまで継続される。従って「第1大当り図柄」は天井機能が付与されない構成である。
「第2大当り図柄」は「非確変図柄」である。「第2大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が非確変の普電サポート状態に設定される。「第2大当り図柄」の大当り遊技終了後における普電サポート状態は、第1特図及び第2特図の変動回数が100回に達するまで継続される。そして「第2大当り図柄」は大当り遊技の終了時に天井機能が付与され、天井到達回数が「900回」に設定される構成である。
そして、「第2大当り図柄」の天井到達における天井普電サポート状態は、「小当り図柄A」による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が200回に達するまで継続される。このように天井普電サポート状態の終了条件は、「小当り図柄A」又は変動200回に設定されている。
「第3大当り図柄」は「確変図柄」である。「第3大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が確変且つ普電サポート状態に設定される。そして、「第3大当り図柄」の大当り遊技終了後における確変且つ普電サポート状態は第1特図及び第2特図の変動回数が10000回に達するまで、即ち次回の大当りが生起するまで継続される。従って「第3大当り図柄」は天井機能が付与されない構成である。
「第4大当り図柄」は「非確変図柄」である。「第4大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が非確変の普電サポート状態に設定される。「第4大当り図柄」の大当り遊技終了後における普電サポート状態は、第1特図及び第2特図の変動回数が100回に達するまで継続される。そして「第4大当り図柄」は大当り遊技の終了時に天井機能が付与され、天井到達回数が「900回」に設定される構成である。
そして、「第4大当り図柄」の天井到達における天井普電サポート状態は、「小当り図柄B」による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が500回に達するまで継続される。このように天井普電サポート状態の終了条件は、「小当り図柄B」又は変動500回に設定されている。
「第5大当り図柄」は「確変図柄」である。「第5大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が確変且つ普電サポート状態に設定される。そして、「第5大当り図柄」の大当り遊技終了後における確変且つ普電サポート状態は第1特図及び第2特図の変動回数が10000回に達するまで、即ち次回の大当りが生起するまで継続される。従って「第5大当り図柄」は天井機能が付与されない構成である。
パチンコ機は、「第2大当り図柄」又は「第4大当り図柄」による大当り遊技終了後に非確変の普電サポート状態に移行し、この非確変の普電サポート状態において第1特図及び第2特図の変動回数が所定回数に達すると普電サポート状態が終了して非確変の非普電サポート状態となる。その後、大当り遊技終了時からの第1特図及び第2特図の変動回数が天井到達回数に達することで非確変の天井普電サポート状態に移行する。また、天井到達回に達することで移行した非確変の普電サポート状態においては、特定小当り図柄(小当り図柄A又は小当り図柄B)が表示されると天井普電サポート状態を終了する構成をなす。
(14.第3実施例の作用効果)
本実施例のパチンコ機によれば、天井機能によって移行した天井普電サポート状態においても、何時に「小当り図柄A」又は「小当り図柄B」が表示されるかによって天井普電サポート状態の継続期間が決まる。このため、小当りの発生頻度と、小当り時に「小当り図柄A」であるか「小当り図柄B」であるかといった小当り図柄選択率の偏りにより普電サポート状態の継続期間が容易に予想できないといった興趣の高い遊技性が天井機能を備えたパチンコ機において実現することができる。
尚、本実施例のパチンコ機は、「確変図柄」により設定される大当り遊技終了後の確変且つ普電サポート状態では次回の大当りまで確変且つ普電サポート状態が継続され、天井機能が付与されないが、これに限らず、例えば特図の変動回数が100回に達すると非確変且つ非普電サポート状態に移行し天井機能を付与する構成としてもよい。この場合、特図の変動回数が天井到達回数に達することで付与された天井普電サポート状態は、特定の小当り図柄による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が所定回数に達するまで継続することが望ましい。
〔第4実施例〕
(15.時短図柄機能)
次に本発明の第4実施例のパチンコ機について説明する。
本発明は、大当り図柄、小当り図柄及びハズレ図柄にかかわらず特定の時短図柄が表示されることにより普電サポート状態に移行可能な時短図柄機能を備えたパチンコ機に好適に適用することができる。本実施例は時短図柄機能を備えたパチンコ機において、普電サポート状態の終了条件として特定の小当り図柄が表示されることを条件とする構成について説明する。尚、本実施例のパチンコ機の基本構成は第1実施例のそれとほぼ同一であり、相違点を中心に説明する。
図38、図39を参照して本実施例のパチンコ機で用いる大当り図柄、小当り図柄、ハズレ図柄及び時短図柄について説明する。図38に示すように、パチンコ機は、少なくとも「第1大当り図柄」、「第2大当り図柄」、「第3大当り図柄」、「第4大当り図柄」、「第5大当り図柄」、「小当り図柄A」、「小当り図柄B」、「小当り図柄C」、「小当り図柄D」、「ハズレ図柄1」、「ハズレ図柄2」、「ハズレ図柄3」及び「ハズレ図柄4」等の13種類の特図を有する。尚、図39は時短図柄に応じた普電サポート状態の開始タイミングを示す。
「第1大当り図柄」は「確変図柄」である。「第1大当り図柄」は、大当り遊技終了後に遊技状態が確変且つ普電サポート状態に設定される。(図39(ア)参照)。そして、「第1大当り図柄」の大当り遊技終了後における確変且つ普電サポート状態は第1特図及び第2特図の変動回数が10000回に達するまで、即ち次回の大当りが生起するまで継続される。従って終了条件は、次回の大当りの生起とされ、小当り図柄が表示されることにより終了する構成はない。
「第2大当り図柄」は「非確変図柄」である。「第2大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が非確変(低確率)の普電サポート状態に設定される(図39(ア)参照)。そして、「第2大当り図柄」の大当り遊技終了後における普電サポート状態は、「小当り図柄A」による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が200回に達するまで継続される。このように終了条件は、「小当り図柄A」又は変動200回に設定されている。
「第3大当り図柄」は「確変図柄」である。「第3大当り図柄」は、大当り遊技終了後に遊技状態が確変且つ普電サポート状態に設定される(図39(ア)参照)。そして、「第3大当り図柄」の大当り遊技終了後における普電サポート状態の終了条件は、次回の大当りの生起とされ、小当り図柄が表示されることにより終了する構成はない。
「第4大当り図柄」は「非確変図柄」である。「第4大当り図柄」は、設定されることにより大当り遊技終了後に遊技状態が非確変の普電サポート状態に設定される(図39(ア)参照)。そして、「第4大当り図柄」の大当り遊技終了後における普電サポート状態は、「小当り図柄B」による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が200回に達するまで継続される。このように終了条件は、「小当り図柄B」又は変動200回に設定されている。
「第5大当り図柄」は「確変図柄」である。「第5大当り図柄」は、大当り遊技終了後に遊技状態が確変且つ普電サポート状態に設定される(図39(ア)参照)。そして、「第5大当り図柄」の大当り遊技終了後における普電サポート状態の終了条件は、次回の大当りの生起とされ、小当り図柄が表示されることにより終了する構成はない。
「小当り図柄C」は、時短図柄であり、小当り遊技後に普電サポート状態に移行可能な図柄である(図39(イ)参照)。そして、「小当り図柄C」の小当り遊技終了後における普電サポート状態は、「小当り図柄A」による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が200回に達するまで継続される。このように終了条件は、「小当り図柄A」又は変動200回に設定されている。
「小当り図柄D」は、時短図柄であり、小当り遊技後に普電サポート状態に移行可能な図柄である(図39(イ)参照)。そして、「小当り図柄D」の小当り遊技終了後における普電サポート状態は、「小当り図柄B」による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が200回に達するまで継続される。このように終了条件は、「小当り図柄B」又は変動200回に設定されている。
「ハズレ図柄3」は、時短図柄であり、当該ハズレ図柄変動後に普電サポート状態に移行可能な図柄である(図39(ウ)参照)。そして、「ハズレ図柄3」のハズレ図柄変動後における普電サポート状態は、「小当り図柄A」による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が200回に達するまで継続される。このように終了条件は、「小当り図柄A」又は変動200回に設定されている。
「ハズレ図柄4」は、時短図柄であり、当該ハズレ図柄変動後に普電サポート状態に移行可能な図柄である(図39(ウ)参照)。そして、「ハズレ図柄4」のハズレ図柄変動後における普電サポート状態は、「小当り図柄B」による小当りが生起するまで、又は第1特図及び第2特図の変動回数が200回に達するまで継続される。このように終了条件は、「小当り図柄B」又は変動200回に設定されている。
尚、「小当り図柄A」、「小当り図柄B」、「ハズレ図柄1」及び「ハズレ図柄2」は、時短図柄とされていない。
パチンコ機は、「第2大当り図柄」、「第4大当り図柄」、「小当り図柄C」、「小当り図柄D」、「ハズレ図柄3」及び「ハズレ図柄4」が表示されることにより普電サポート状態に移行し、この普電サポート状態において特定小当り図柄(小当り図柄A又は小当り図柄B)が表示されること、又は第1特図及び第2特図の変動回数が所定回数に達すると普電サポート状態が終了となる。
(16.第4実施例の作用効果)
本実施例のパチンコ機によれば、第1実施例と同様の作用効果が得られ、何時に「小当り図柄A」又は「小当り図柄B」が表示されるかによって普電サポート状態の継続期間が決まる。このため、小当りの発生頻度と、小当り時に「小当り図柄A」であるか「小当り図柄B」であるかといった小当り図柄選択率の偏りにより普電サポート状態の継続期間が容易に予想できないといった興趣の高い遊技性が時短図柄を備えたパチンコ機において実現することができる。
また本実施例のパチンコ機は、当否判定による小当り当選時の各小当り図柄の選択率、及びハズレ時の各ハズレ図柄(時短図柄)の選択率を異なるものとすることで、大当りを介さずに普電サポート状態へ移行する移行率と、移行した普電サポート状態の終了を任意に設定することができ、特典遊技状態の興趣を高めることができる。
〔第5実施例〕
(17.第1種第2種混合機)
次に本発明の第5実施例のパチンコ機について説明する。
本発明は、図柄大当りの機能と、小当り遊技に特定領域へ入球にすることで大当りに発展する役物大当りの機能とを備えた第1種第2種混合タイプのパチンコ機に好適に適用することができる。本実施例は第1種第2種混合タイプのパチンコ機において、普電サポート状態の終了条件として特定の小当り図柄が表示されることを条件とする構成について説明する。尚、本実施例のパチンコ機の基本構成は第1実施例のそれとほぼ同一であり、相違点を中心に説明する。
本実施例のパチンコ機において、図40に示すように、遊技盤2Bには、右遊技領域20Rの普電役物22の下流側に、第1特別電動役物の第1特電扉にて開閉可能に設けられた第1大入賞口25が配置されている。第1大入賞口25は、第1特図又は第2特図の大当り時に実施される大当り遊技において、所定の態様で開放され、開放時に遊技球の入球が可能な構成である。
更に、右遊技領域20Rには、第1大入賞口25の下流側に、第2特別電動役物の第2特電扉にて開閉可能に設けられた第2大入賞口26Aが配置されている。第2大入賞口26Aは、第2特図の小当り時に実施される小当り遊技にて、所定の態様で開放され、開放時に遊技球の入球が可能な構成である。第2大入賞口26Aは、内部に、V入賞口である特定領域262と、遊技球が特定領域262へ入球するか否かを振り分けるシャッター263を有する入賞装置である。
図41に示すように、第2大入賞口26Aは上端部が第2特電扉により開閉可能とされた入球口260が設けられ、第2特電扉の開放時に遊技球が入球可能である。入球口260へ入球した遊技球は入球口260の中央から取り込まれトンネル状に形成された送出口261より装置内へ送られる。
第2大入賞口26Aは、内部の中央下部に特定領域262が設置されている。特定領域262は、遊技球が入球することにより小当り遊技から大当り遊技(役物大当り)へ発展可能とする領域である。また、特定領域262の上方位置には送出口261との間に、特定領域262を閉鎖或いは開放するシャッター263が設けられている。シャッター263は左右一対の開閉体を合掌状につき合わせて特定領域262を閉鎖する一方、左右に開いて特定領域262を開放する。尚、シャッター263は、常時、一定の開閉動作を繰り返す。
送出口261から送り出された遊技球は、シャッター263が開放している場合には特定領域262へ入球することとなり、シャッター263が閉鎖していればシャッター263の左右両側に設けられた左右一対の取込み口264,264から遊技盤内に取り込まれて第2大入賞口26Aから排出される。
尚、第2大入賞口26Aは、入球口260が開放するタイミングと、シャッター263の動作に応じて特定領域262への入球確率が変化する。従って、一定に開閉動作するシャッター263に対して、入球口260の開放タイミングを調整することで、特定領域262への入球確率を制御することができる。例えば、パチンコ機1は、特定領域262への入球確率を1/1に設定している。即ち、第2大入賞口26Aへの入球毎に特定領域262へ入球するようにしている。
第2大入賞口26Aへ入球した遊技球は、入球口260に設けられた球検出センサにより検出され入賞球としてカウントされる。また、特定領域262へ入球した遊技球及び各取込み口264,264へ取り込まれた遊技球と入賞球のカウントを照合して第2大入賞口26A内に残存している遊技球の有無を確認する構成である。
パチンコ機の基本的仕様を説明する。図42に示すように、パチンコ機1は、常時、大当り確率が第1特図及び第2特図共に1/199に設定される。パチンコ機は、第1特図の当否判定において小当り判定されはされない。一方、第2特図の小当りの当選確率は、常時、1/5.8(11/64)に設定されている。
パチンコ機は、通常の小当りと、特定の小当りとを備えている。パチンコ機は普電サポート状態にて特定の小当り以外の小当りが生起することによりほぼ100%の確率で役物大当りとなる構成である。そして通常の小当り遊技は、第2大入賞口26Aが6.0秒間にわたって1回開放される。小当り遊技の規定数は1個である。またV入賞率は約1/1である。一方、特定の小当り遊技は、第2大入賞口26Aが6.0秒間にわたって1回開放される。小当り遊技の規定数は1個である。またV入賞率は約0である。
次に、パチンコ機の大当り後の遊技状態について説明する。第1特図の当否判定による図柄大当りでは、例えば、「10R時短有」の大当り遊技が選択される。「10R時短有」の大当り遊技は、ラウンド遊技が10ラウンドに亘って実施される大当り遊技あり、大当り遊技終了後に普電サポート状態が設定されるものである。大当り遊技終了後の普電サポート状態における終了条件は、第2特図の1回の変動とされる。
第2特図の当否判定による図柄大当りでは、例えば、「13R時短有」の大当り遊技が選択される。「13R時短有」の大当り遊技は、ラウンド遊技が13ラウンドに亘って実施される大当り遊技あり、大当り遊技終了後に普電サポート状態が設定されるものである。大当り遊技終了後の普電サポート状態における終了条件は、第2特図の99回の変動、又は後述の特定の小当りの当選とされる。
第2特図による役物大当りでは、例えば、「13R時短有」の大当り遊技が選択される。「13R時短有」の大当り遊技は、ラウンド遊技が13ラウンドに亘って実施される大当り遊技あり、大当り遊技終了後に普電サポート状態が設定されるものである。大当り遊技終了後の普電サポート状態における終了条件は、第2特図の99回の変動、又は後述の特定の小当りの当選とされる。
続いて普図の当否判定及び普電役物の作動に関連する遊技仕様を説明する。パチンコ機は、通常遊技状態において、普図の変動時間が6.2秒に設定されている。また普図の当選確率が1/100に設定されている。当選により作動する普電役物22の開放時間及び開放回数は、0.2秒×1回に設定されている。
普電サポート状態において、普図の変動時間は0.7秒に設定されている。また普図の当選確率は99/100に設定されている。普図の当選により作動する普電役物22の開放時間及び開放回数は、第1特図、第2特図にかかわらず図柄大当り後の普電サポート状態では1.0秒×1回に設定されている。
次に小当りからの役物大当り後の普図の当選により作動する普電役物22の開放時間及び開放回数について説明する。尚、パチンコ機は少なくとも「小当りA」乃至「小当りD」の4種類の小当りを備え、何れかの小当りが選択される構成である。これらのうち「小当りA」と「小当りB」とが特定の小当りとされる。
「小当りA」からの役物大当り後の普電サポート状態における普電役物22の開放時間及び開放回数は2.0秒×1回に設定されている。「小当りB」からの役物大当り後の普電サポート状態における普電役物22の開放時間及び開放回数は1.0秒×2回に設定されている。「小当りC」からの役物大当り後の普電サポート状態における普電役物22の開放時間及び開放回数は2.0秒×1回に設定されている。「小当りD」からの役物大当り後の普電サポート状態における普電役物22の開放時間及び開放回数は1.0秒×2回に設定されている。
図43を参照してパチンコ機1の図柄大当り又は役物大当り後の普電サポート状態の終了条件の詳細を説明する。
図43(a)は第1特図で図柄大当りした場合の電サポ終了条件を示す。パチンコ機は第1特図で図柄大当りとして「電サポ10R時短有1」乃至「電サポ10R時短有10」の10種類の遊技を備えている。これらの遊技終了後における普電サポート状態の終了条件は、第1特図の変動回数が99回に達すること、又は第2特図の変動回数が1回に達することを条件とする。
図43(b)は第2特図で図柄大当りした場合の電サポ終了条件を示す。パチンコ機は第2特図で図柄大当りとして「電サポ13R時短有1」乃至「電サポ13R時短有10」の10種類の遊技を備えている。「電サポ13R時短有1」乃至「電サポ13R時短有5」の遊技終了後における普電サポート状態の終了条件は、第1特図及び第2特図の変動回数が99回に達すること、又は第2特図の当否判定で「小当り図柄A」が表示されることを条件とする。一方、「電サポ13R時短有6」乃至「電サポ13R時短有10」の遊技終了後における普電サポート状態の終了条件は、第1特図及び第2特図の変動回数が99回に達すること、又は第2特図の当否判定で「小当り図柄B」が表示されることを条件とする。
図43(c)は第2特図で役物大当りした場合の電サポ終了条件を示す。「小当り図柄A」からの役物大当り後の普電サポート状態における終了条件は、第1特図及び第2特図の変動回数が99回に達すること、又は第2特図の当否判定で「小当り図柄A」が表示されることを条件とする。「小当り図柄B」からの役物大当り後の普電サポート状態における終了条件は、第1特図及び第2特図の変動回数が99回に達すること、又は第2特図の当否判定で「小当り図柄B」が表示されることを条件とする。「小当り図柄C」からの役物大当り後の普電サポート状態における終了条件は、第1特図及び第2特図の変動回数が99回に達すること、又は第2特図の当否判定で「小当り図柄A」が表示されることを条件とする。「小当り図柄D」からの役物大当り後の普電サポート状態における終了条件は、第1特図及び第2特図の変動回数が99回に達すること、又は第2特図の当否判定で「小当り図柄B」が表示されることを条件とする。
図44は小当り当選時の図柄選択比率と各小当り図柄のトータル出現率を示す。
図44に示すように、小当り当選時における選択率は、「小当り図柄A」が2/11とされ、「小当り図柄B」が1/11とされ、「小当り図柄C」及び「小当り図柄D」がそれぞれ4/11とされる。当否判定時における出現率は、「小当り図柄A」が1/32とされ、「小当り図柄B」が1/64とされ、「小当り図柄C」及び「小当り図柄D」がそれぞれ1/16とされる。従って、通常小当り図柄となる「小当り図柄C」及び「小当り図柄D」は第2特図の1回の当否判定において1/8の確率で当選することとなる。
(18.第5実施例の作用効果)
本実施例のパチンコ機によれば、役物大当りした時の第2特図の小当り図柄の種類によって、大当り遊技終了後の電サポの種類(特定小当りの種類)が決まる。そして、小当り当選時に特定の小当り図柄(A、B)が表示されると電サポが終了し、当該小当り動作では役物大当りは発生しない(第2大入賞口26Aに入賞が困難な開放時間(0.2秒)、且つ第2第入賞口26A内のシャッター263が必ず特定領域262以外に遊技球を誘導)。このように本実施例のパチンコ機は、第1実施例と同様の作用効果が得られ、何時に「小当り図柄A」又は「小当り図柄B」が表示されるかによって普電サポート状態の継続期間が決まる。このため、小当りの発生頻度と、小当り時に「小当り図柄A」であるか「小当り図柄B」であるかといった小当り図柄選択率の偏りにより普電サポート状態の継続期間が容易に予想できないといった興趣の高い遊技性が第1種第2種混合タイプのパチンコ機において実現することができる。
本発明は上記の実施例にも限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、発射された遊技球を遊技機内部で回収し、再び発射装置により発射すると共に、ICカードなどの記憶媒体を用いて遊技者の持ち球数をデータとして管理する封入式遊技機に適用してもよい。
1:パチンコ機、2,2A,2B:遊技盤、20:遊技領域、20L:左遊技領域、20R:右遊技領域、46:演出図柄表示装置、22:普通電動役物(可変入賞装置)、23:第1特図始動口、24:第2特図始動口(始動口)、25:第1大入賞口、26,26A:第2大入賞口(大入賞口)、262:特定領域、281:第1特図表示装置、283:第2特図表示装置(表示装置)、40:主制御装置(当否判定手段、小当り遊技実施手段、大当り遊技実施手段、確変制御手段、特典遊技制御手段、小当り図柄選択手段、大当り図柄選択手段)、42:サブ統合制御装置

Claims (1)

  1. 可変入賞装置からなる始動口と、
    前記始動口への入球に起因して当選か否かの当否判定を行う当否判定手段と、
    前記当否判定の結果を報知する図柄を導出表示する表示装置と、
    前記当否判定の結果が当選であって前記表示装置に小当りの当選を示す図柄が表示されることで小当り遊技を実施する小当り遊技実施手段と、
    前記当否判定の結果が当選であって前記表示装置に大当りの当選を示す図柄が表示されることで大当り遊技を実施する大当り遊技実施手段と、
    前記大当り遊技終了後に前記当否判定による当選確率を通常状態よりも高確率となる確率変動状態へと移行可能な確変制御手段と、
    大前記当り遊技終了後に前記可変入賞装置への入球が通常状態よりも容易となる特典遊技状態に移行する特典遊技制御手段と、を備えた弾球遊技機であって、
    前記当否判定の大当り当選時に複数種類の大当り図柄の中から前記表示装置に表示する大当り図柄を選択する大当り図柄選択手段と、
    前記当否判定の小当り当選時に複数種類の小当り図柄の中から前記表示装置に表示する小当り図柄を選択する小当り図柄選択手段と、を備え、
    前記特典遊技制御手段は終了条件が異なる複数種類の前記特典遊技状態を備え、
    第1の特典遊技状態は少なくとも第1小当り図柄が表示されることを終了条件となし、
    第2の特典遊技状態は少なくとも第2小当り図柄が表示されることを終了条件となし、
    前記第1小当り図柄と前記第2小当り図柄とでは、前記小当り図柄選択手段による選択率が相違するようになし、
    所定の大当り図柄で当選することにより大当り遊技終了後に前記特典遊技状態且つ前記確率変動状態となる第3の特典遊技状態では、前記当否判定に伴う前記導出表示が所定回数に達することのみを終了条件とする弾球遊技機。
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