JP5764777B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
このように、混合機は、図柄による大当りの喜びと役物による大当りの喜びとを一台の機種で味わう事ができ、高い遊技性を有する。また、図柄当りを遊技のメインとするか、役物当りを遊技のメインとするかで大きく遊技性を変えることができ、多様な遊技構成を形成することができる。
また前記従来のデジパチでは、大当り遊技終了後の遊技状態を、当選確率が高くなる高確率遊技状態(確変)や、普通電動役物からなる始動口の開放時間を延長して始動口への入球率を高める開放延長遊技状態や、図柄の変動時間を短くして抽選の機会を増やす時短遊技状態に移行させる構成として、大当り遊技後の遊技状態にも遊技者の関心を集めるようにし、更には、大当り遊技後の遊技状態を高確率、開放延長、時短となっても遊技者に報知しない潜伏演出を行ない、大当り遊技後の遊技状態に関する遊技者の期待感を高めることが行われるのに対して、混合機では大当り遊技後の遊技状態に関する遊技者の関心や期待感を高めることが充分でないといった問題もあった。
遊技盤に、始動口と、開閉可能な第1大入賞口と、開閉可能な第2大入賞口と、前記第2大入賞口へ入球した遊技球を入球可能な特定領域とを備え、
前記始動口への入球に起因して、大当り、小当り又はハズレのいずれであるかの抽選を実施せしめるとともに、図柄表示装置に図柄を変動後に確定表示せしめて前記抽選の結果を報知するようになし、前記抽選の結果が大当りであれば遊技者にとって有利な遊技を実施する弾球遊技機において、
遊技の進行に関わる制御を行う主制御装置と、
該主制御装置からの指示に基いて演出に関わる制御を行うサブ制御装置と、を備え、
前記主制御装置は、前記抽選を実施する当否判定手段と、
前記判定の結果が前記大当りのときに、前記第1大入賞口を所定の開放態様で作動せしめる第1大当り設定手段と、
前記判定の結果が前記小当りのときに、前記第1大入賞口を作動させるか、又は前記第2大入賞口を作動させるかの選択を行う小当り開放選択手段と、
該小当り開放選択手段により前記第1大入賞口の作動が選択されたときに、前記第1大入賞口を所定の開放態様で作動せしめる第1小当り設定手段と、
前記小当り開放選択手段により前記第2大入賞口の作動が選択されたときに、前記第2大入賞口を所定の開放態様で作動せしめる第2小当り設定手段と、
前記第2大入賞口が開放して前記特定領域へ遊技球が入球したときに、前記第1大入賞口又は前記第2大入賞口を所定の開放態様で作動せしめる第2大当り設定手段と、を備え、
かつ主制御装置は、前記第1大当り設定手段又は前記第2大当り設定手段により前記第1大入賞口又は前記第2大入賞口を作動せしめる大当り遊技の終了後に、遊技状態設定手段により通常の遊技状態とは異なる遊技状態に移行することが設定可能な構成とし、
前記第1大当り設定手段は、前記第1大入賞口を開放作動せしめる複数種類の前記開放態様からひとつの開放態様を選択して前記第1大入賞口を開放作動せしめるようになし、
少なくとも前記第1大当り設定手段が前記第1大入賞口を作動せしめる1種類の開放態様と、前記第1小当り設定手段が前記第1大入賞口を作動せしめる開放態様とを同一に設定せしめ、
前記サブ制御装置は、前記図柄に対応した変動演出と、前記大当りのときに少なくとも前記第1大入賞口が開放するまでに行われる大当り開始演出と、前記小当りのときに少なくとも前記第1大入賞口又は前記第2大入賞口が開放するまでに行われる小当り開始演出と、を行う構成となし、
かつサブ制御装置には、前記第1大当り設定手段による前記第1大入賞口の開放態様が前記第1小当り設定手段による前記第1大入賞口の開放態様と同一のときは、前記大当り開始演出にて前記小当り開始演出と同一の演出内容を行なう特別演出実行手段を備え、
更に、前記小当り開放選択手段には、前記遊技状態設定手段により前記通常の遊技状態とは異なる遊技状態のときに、前記第1大入賞口か又は前記第2大入賞口を選択する選択率を変化させる選択率変更手段を備えた構成とする。
また大当りでの第1大入賞口の開放作動の種類を複数設定し、そのうちの1種類を小当りでの第1大入賞口の開放作動と同じにし、かつ前記開放作動が同じときに特別演出実行手段により大当り開始演出にて小当り開始演出と同一の演出内容を行なうので、この第1大入賞口の開放作動では、遊技者にとって遊技状態が移行可能な大当りによるものか、遊技状態が移行されない小当りによるものか判断できない状態を設けることができる。従って、遊技状態が移行しても遊技者に報知しないといった潜伏演出が可能となり、高確率、開放延長、時短などの遊技状態に移行したのではないかといった遊技者の期待感を高めることができ、遊技性が向上する。
従来の「デジパチ」タイプのパチンコ機では、潜伏演出の構成において大当りで大入賞口を開放させる条件とは異なる条件の当りによって大入賞口を開放させるので、当否判定として、大当りの当否判定を行い、ハズレであれば、条件の異なる前記当りの判定を行うのでプログラム処理の負担が大きいが、本発明によれば、大当りと同じ条件で第1大入賞口又は第2大入賞口を開放させる小当りによって潜伏演出ができるので、プログラム処理の負担を軽減することができる。
前枠52の板ガラス61の奥には前記内枠に保持された遊技盤10(図2)が設けてある。
なお、図1の39は、前枠52および前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠52を開放する。
第2大入賞口21は、上部の左右両側に開閉可能な左右一対の開閉部材211が設置されている。第2大入賞口21は開閉部材211の開放時にのみ遊技球が入球可能な構成である。
また第2大入賞口21の下部の床面には特定領域212が設けられており、入球した遊技球が特定領域212に入球可能である。
振分け部材213は前記内部の振分け機構が左右交互に作動しており、遊技球は取込まれたタイミングで左右ランダムに振分けられる。
第1および第2特図始動口22,23は特図の当否抽選用の始動口であり、いずれの始動口22,23へも遊技球が入球すると複数種類の乱数値が抽出され、抽出された乱数値は特図の保留記憶として記憶される。そして、保留記憶の乱数値に基づいて特図の当否抽選が行われる。
またセンターケース14には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
遊技盤10の遊技領域13には複数の一般入賞口28、多数の遊技釘や風車等が設けられ、遊技領域13の最下部にはアウト口29が設けられている。
遊技盤10の左上部には特別図柄表示装置16と特図保留数表示装置17が、遊技盤10の右上部には普通図柄表示装置18と普図保留数表示装置19が、それぞれ設置されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当する。
更に主制御装置80は、第1、第2大入賞口ソレノイド203,216を制御して第1、第2大入賞口20,21を開放作動せしめる。また振分け役物ソレノイド217を制御して第2大入賞口21の振分け部材213を作動せしめ、普電役物ソレノイド233を制御して第2特図始動口23を開閉作動せしめる。
まずパチンコ機50の基本的な遊技を説明する。パチンコ機50は、第1又は第2特図始動口22,23への入球に起因して特図の当否抽選を実行する。このとき特図表示装置16と演出図柄表示装置15の図柄変動を開始し、その後、特図表示装置16に特図の確定図柄を、演出図柄表示装置15に特図に対応する擬似図柄を確定表示して前記抽選結果を報知する。
抽選結果が大当り(図柄当り)となると、第1大入賞口20を所定の態様で開放する大当り遊技(特別遊技)に移行する。一方、小当りでは、第1大入賞口20又は第2大入賞口21のいずれかを所定の態様で開放せしめる(小当り遊技)。第2大入賞口21が開放し、遊技球が特定領域212に入球することにより大当り(役物当り)となって、第1大入賞口を開放する前記特別遊技に移行する。
そして特別遊技終了後には、大当りや小当りとなった特図に基づいて、普通電動役物たる第2特図始動口23の開放時間を延長するとともに特図の平均変動時間を短くする時短遊技が付与される可能性がある。
以下、主制御装置80、サブ統合装置83(厳密には、そのCPU)が実行するプログラム処理に基づいて作動の詳細を説明する。
続いて、特図保留数表示装置17の点灯数を1増加させるとともに、サブ統合装置83へ現在の保留記憶数を送信する特図保留数コマンド送信処理を行う(S203)。S203の処理後、又はS200、S201が否定判定(S200:no、S201:no)であればリターンする。
大当りであれば(S305:yes)、前記読み出した保留記憶の大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し(S306)、前記保留記憶の変動パターン決定用乱数の値および現在の遊技状態(時短状態、通常状態)によって変動パターン(変動時間)を決定する(S307)。次に、前記大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り遊技(特別遊技)の内容(ラウンド数や第1大入賞口20の開放回数、開放時間、オープニング演出時間、エンディング演出時間等)および特別遊技終了後の遊技状態(時短遊技、通常遊技)の設定を行なう(S308)。S308の処理は特許請求の範囲に記載の第1大当り設定手段に相当する。
「図柄2」であれば、動作内容が「大当りB」となって、大当り遊技の継続回数および第1大入賞口20の作動が「大当りA」と同様の大当りB遊技を実行する。そして大当りB遊技の終了後は通常の遊技状態に移行する。
「図柄3」であれば、動作内容が「大当りC」となって、大当り遊技の継続回数が2ラウンドで、第1大入賞口20を0.6秒間開放させる作動を2回繰り返す。そして大当りC遊技の終了後は時短遊技状態(開放延長遊技状態)に移行する。
「図柄5」であれば、動作内容が「小当りB」となって、第2大入賞口21を0.8秒間開放させる作動を2回行う。
「図柄6」であれば、動作内容が「小当りC」となって、「図柄5」と同様に、第1大入賞口20を0.8秒間開放させる作動を2回繰り返す。
小当りA,B,Cはいずれも小当り遊技終了後は通常の遊技状態に移行する。
また、小当りB,Cから特定領域に遊技球が入球して「役物当り」に発展すると、大当り遊技の継続回数が16ラウンドで、第1大入賞口20を28秒間開放させる作動を15回繰り返す。そして図柄5による役物当りの大当り遊技終了後は時短遊技状態(開放延長遊技状態)に移行する。図柄6による役物当りでは通常の遊技状態に移行する。
尚、図柄3による「大当りC」と図柄4による「小当りA」では第1大入賞口20の開放態様が同じであり、遊技者は第1大入賞口20の作動を見ただけでは前者か後者か判断できない。
続いて小当り遊技のオープニング時間およびエンディング時間を設定する(S361,S362)。
第2大入賞口21であれば(S363:yes)、役物当り遊技のオープニング時間の設定(S364)、役物当り遊技の動作の設定(S365)およびエンディング時間を設定し(S366)、役物当り遊技後の遊技状態を設定する(S367)。S365の処理は特許請求の範囲に記載の第2大当り設定手段に相当する。
変動開始コマンドを受信したサブ統合装置83は、特図の確定図柄(当り図柄、ハズレ図柄)、変動時間に応じて擬似図柄の種類、変動演出の種類を決定し、該決定結果を演出図柄制御装置82に送信し、演出図柄制御装置82はサブ統合装置83の決定に従って演出図柄表示装置15にて擬似図柄の変動表示を行う。
尚、前記擬似図柄の種類および変動演出の種類の決定は、サブ統合装置83により決定される構成に限るものではなく、同じサブ制御装置である演出図柄制御装置82にて決定する構成でもよい。
図柄停止コマンドを受信したサブ統合装置83は演出図柄制御装置82に予め決めておいた擬似図柄を確定表示させる指示信号を出力し、演出図柄制御装置82は、その信号により演出図柄表示装置15を制御して擬似図柄を確定表示させる。これにより、特別図柄と擬似図柄の変動の開始と終了が同じタイミングになる(同期する)。
次に時短フラグが1か否か(現在、時短遊技状態であるか否か)を確認し(S326)、時短フラグが1(時短遊技状態)であれば(S326:yes)、時短フラグに0をセットし(S327)、「特別遊技処理」へ移行する。S326で時短フラグが1でなければ(S326:no)、そのまま「特別遊技処理」へ移行する。
時短遊技状態(開放延長遊技状態)は、時短カウンタにより継続期間が規制され、例えば、特図の変動回数が100回に達すると遊技状態が解除される。
またS408の処理で小当り終了演出の終了時間が経過していない場合(S408:no)、S411の処理で時短遊技が設定されない場合(S411:no)はリターンする。
S423の処理で大当り開始演出中でなければ(S423:no)、大当り開始演出の設定処理を行ない(S428)、この処理でサブ統合装置83へ大当り開始コマンドを送信し、リターンする。コマンドを受信したサブ統合装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置15に演出が表示される。
最終ラウンドが終了であれば(S434:yes)、大当り終了演出の設定処理を行ない(S436)、サブ統合装置83へ大当り終了コマンドを送信し、リターンする。コマンドを受信したサブ統合装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置15に演出が表示される。
最終ラウンドが終了であれば(S443:yes)、大当り終了演出の設定処理を行ない(S445)、サブ統合装置83へ2R大当り終了コマンドを送信し、リターンする。コマンドを受信したサブ統合装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置15に演出が表示される。
尚、S455の処理およびS412(図12)は特許請求の範囲に記載の遊技状態設定手段および開放延長設定手段に相当する。
終了時間が経過していれば(S460:yes)、開放の対象となる大入賞口が第2大入賞口21か確認する(S461)。対象が第2大入賞口21であれば(S461:yes)、第2大入賞口21の開放処理を行い(S462)、第2大入賞口の特定領域212を有効にする(S463)。第2大入賞口21開放処理では第2大入賞口ソレノイド216を駆動して第2大入賞口21の開閉部材211を予め設定された所定の開放態様(図10の「小当りB,C」参照)で開放する。
最終ラウンドが終了であれば(S473:yes)、小当り終了演出の設定処理を行ない(S475)、サブ統合装置83へ小当り終了コマンドを送信し、リターンする。コマンドを受信したサブ統合装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置15に演出が表示される。
ここで、第2特図始動口23は普図の当否抽選で普図当りとなると開放される構成であり、以下、普図の当否抽選に関する制御処理を説明する。
続いて、普図保留数表示装置19の点灯数を1増加させるとともに、サブ統合装置83へ現在の保留記憶数を送信する普図保留数コマンド送信処理を行う(S503)。S503の処理後、又はS500、S501が否定判定(S500:no、S501:no)であればリターンする。
作動中でなければ(S600:no)、普図の変動が停止中であるか(S601)、普図の確定図柄が表示中であるか(S602)の確認が行われる。
当りであれば(S605:yes)、当り図柄決定用乱数の値に基づいて普図の当り図柄を決定し(S606)、変動パターン決定用乱数の値および現在の遊技状態(時短状態、通常状態)によって変動パターン(変動時間)を決定する(S607)。次に、当り図柄決定用乱数の値に基づいて普図当りの内容(普通電動役物(第2特図始動口23)の開放回数、開放時間などの設定を行なう(S608)。
続くS609の処理では、普図の当否判定結果を示すデータ(確定された図柄、変動時間など)を含んだ変動開始コマンドをサブ統合装置83に出力するとともに、普通図柄表示装置18において普図を変動表示させる処理を行う。S609の処理後、又はS600、S603が否定判定ならば(S600:no、S603:no)、「普通遊技処理」に移行する。
S622の処理で当り図柄でなければ(S622:no)、普図のハズレ図柄の確定図柄表示設定処理を行う(S625)。S624,S625の処理終了後は普通遊技処理に移行する。
即ち、「大当りC」と「小当りA」とはいずれも第1大入賞小20の0.6秒の開放を2回実施する。従ってこの第1大入賞口20の開放動作では、遊技者は「大当りC」か「小当りA」かのいずれによるものか判断できない。第1大入賞口20の開放作動が「大当りC」によるものであれば、遊技者に知られることなく時短遊技状態(開放延長遊技状態)に移行され、時短遊技状態(開放延長遊技状態)の潜伏状態となる。
前記コマンドの受信があれば(S700:yes)、前記第1潜伏演出を行なうか否かの指定を行い(S701)、演出が指定されれば(S701:yes)、演出図柄表示装置15に第1潜伏演出を開始させる処理を行う(S702)。S702の処理は特許請求の範囲に記載の特別演出手段に相当する。
そして表示画面の上半部左寄りの位置には、例えば「時短モード突入?!普電の開放が長ければ突入!」などの第1潜伏演出開始表示154を行なう。第1潜伏演出開始表示154は普図の変動中にのみ表示される。
前記コマンドの受信があれば(S710:yes)、S712の処理で「特図当否判定処理」(図7)の大当り、小当り設定処理(S308,S312)および時短フラグ(S455,図16)から遊技状態を参照する(S712)。遊技状態が時短遊技状態(開放延長遊技状態)であるか否か確認し(S713)、時短中であれば(S713:yes)、演出図柄表示装置15に時短遊技状態(開放延長遊技状態)であることを告知する表示演出を行なう(S714)。
S714の時短状態告知処理によれば、図27(b)に示すように、演出図柄表示装置15の表示画面の上半部左寄りの位置には、例えば「時短潜伏モード突入!100回時短!」などの時短状態告知表示155を行なう。
S715の通常状態告知処理によれば、図27(c)に示すように、演出図柄表示装置15の表示画面の上半部左寄りの位置には、例えば「残念!ただの小当りでした。」などの通常状態告知表示156を行なう。
尚、「第1潜伏演出開始処理」(図25)および「第1潜伏演出終了処理」(図26)は特許請求の範囲に記載の第1演出制御手段に相当する。
一般に混合機では、大当りよりも小当りの発生頻度が高く、従来の混合機では小当りでは第2大入賞口のみが開放作動する構成であるため、第1大入賞口に比べて第2大入賞口の作動頻度が極端に高く遊技が単調になりやすい。これに対して本パチンコ機50では、小当りで、確定図柄等に基づいて無作為に、かつ一方に偏ることなく第1大入賞口20又は第2大入賞口21が作動するので、遊技が単調となることを防ぐことができる。
また小当りにおいて、選択される大入賞口次第、例えば小当りB,Cでは大当りに発展する可能性があり、小当りAでは小当りで終了してしまうこととなるので、遊技者に第1又は第2のどちらの大入賞口20,21が開放するのかといった関心を持たせて遊技者の期待感を向上させることができる。
そこで、大当りCと小当りAとでの同一の開放態様で第1大入賞口20を開放作動するようにしたので、大当りCか小当りAか遊技者が判断できず、大当りCの場合、大当り遊技後の遊技状態が潜伏状態(遊技者が気付かない)の時短遊技状態(開放延長遊技状態)となる。この状態で、第1潜伏演出の開始を表示することで、時短遊技状態(開放延長遊技状態)に移行したのではないかといった遊技者の期待感を高めることができる。
尚、潜伏状態での時短遊技状態(開放延長遊技状態)は、普図が当選にして第2特図始動口23が開放作動することにより遊技者に知らせることとなるので、普図が当選するまでの間で第1潜伏演出の開始表示を良好に実施できる。
図28は本実施形態の遊技盤10Aを示す正面図で、遊技領域13のほぼ中央には演出図柄表示装置15を備えた大型のセンターケース14Aが設けられ、該センターケース14Aにより第2大入賞口21Aが構成されている。
センターケース14Aの下方中央位置には第1特図始動口22が設けられている。センターケース14Aの右横位置には普図始動口24が設けられ、普図始動口24の下方位置には第2特図始動口23が設けられている。そして遊技領域13の右下部には第1および第2特図始動口22,23の間に第1大入賞口20が設けられている。
「図柄2の大当りB」遊技の終了後には、時短遊技状態(開放延長遊技状態)に移行する。
「図柄3の大当りC」遊技の終了後には、高確率遊技状態に移行する。
「小当りA,B,C」では小当り遊技終了後の遊技状態は通常遊技状態である。
また「小当りBから発展した役物当り」遊技の終了後には、高確率遊技状態および時短遊技状態(開放延長遊技状態)に移行する。
また「小当りCから発展した役物当り」遊技の終了後には、時短遊技状態(開放延長遊技状態)に移行する。
尚、各大当り、各小当りおよび各役物当りにおける第1大入賞口20または第2大入賞口21の開放態様は第1の実施形態と同様であり、「大当りC」と「小当りA」では同様の開放態様としてある。
図30に示すように、S370の処理において特図の図柄変動時間(前記S307又はS311又はS314の変動パターンに基づく)が経過したか否かを確認する。時間が経過していれば(S370:yes)、図柄停止コマンドをサブ統合装置83に出力する図柄停止コマンド送信処理を行うとともに、特別図柄表示装置16を制御して前記S306又はS310又はS313(図7)にて決定した確定図柄を確定表示させる(S371)。
図柄停止コマンドを受信したサブ統合装置83は演出図柄制御装置82に予め決めておいた擬似図柄を確定表示させる指示信号を出力し、演出図柄制御装置82は、その信号により演出図柄表示装置15を制御して擬似図柄を確定表示させる。これにより、特別図柄と擬似図柄の変動の開始と終了が同じタイミングになる(同期する)。
次に時短フラグが1か否か(現在が時短遊技状態であるか否か)を確認し(S376)、時短フラグが1であれば(S376:yes)、時短フラグに0をセットする(S377)。続いて確変フラグが1か否か(現在が高確率遊技状態であるか否か)を確認し(S378)、確変フラグが1であれば(S378:yes)、確変フラグに0をセット(S379)して「特別遊技処理」へ移行する。
尚、S558の処理は特許請求の範囲に記載の遊技状態設定手段および確率変動設定手段に相当する。
「第2潜伏演出処理」では、「特別遊技処理」のS414の処理(図12)又はS428(図13)により主制御装置80から送信された小当り又は大当り開始コマンドを受信したか確認する(S800)。
前記コマンドの受信があれば(S800:yes)、前記第2潜伏演出を行なうか否かの指定を行い(S801)、演出を行なうことが指定されれば(S801:yes)、潜伏フラグを1にセットし(S802)、潜伏カウンタをセットし(S803)、演出図柄表示装置15に第2潜伏開始演出を表示させる処理を行う(S804)。
そこで、大当りCと小当りAとでの同一の開放態様で第1大入賞口20を開放作動するようにしたので、大当りCか小当りAか遊技者が判断できず、大当りCの場合、大当り遊技後の遊技状態が潜伏状態(遊技者が気付かない)の高確率遊技状態となる。この状態で、第2潜伏開始演出を表示することで、高確率遊技状態に移行したのではないかといった遊技者の期待感を高め、遊技性を向上することができる。
例えば、「図柄4」、「図柄5」の場合、当否確率が通常、高確率のいずれの遊技状態でも、開放延長遊技状態でない(図において電サポなし)ときは第1大入賞口20を開放する「小当りA」を選択し、開放延長遊技状態(図において電サポあり)ときは第2大入賞口20を開放する「小当りB」または「小当りC」を選択する。
また、小当りB、小当りCの振り分けにより、大当り後の遊技状態の振り分けについても、任意に設定が可能となる。そのため、通常時はどちらの大入賞口が開放するかで遊技者に興趣を与え、開放延長遊技状態では大当り遊技後にどちらの遊技状態が付与されるかで遊技者に興趣を与えることができるようになる。
本実施形態は前記第1、第2の実施形態と同様、図11に示す「小当り設定処理」が実行され、「小当り設定処理」のS360の処理は特許請求の範囲に記載の選択率変更手段に相当する。
開放延長遊技状態では、第2大入賞口の選択率を高く設定することで、小当りから発展する大当り遊技の発生率を向上させ、遊技者の期待感を向上させることができる。
15 演出図柄表示装置(図柄表示装置)
20 第1大入賞口
21 第2大入賞口
212,212a 特定領域
22 第1特図始動口(始動口)
23 第2特図始動口(始動口)
50 パチンコ機(弾球遊技機)
80 主制御装置(当否判定手段、第1大当り設定手段、第2大当り設定手段、小当り開放選択手段、第1小当り設定手段、第2小当り設定手段、遊技状態設定手段、選択率変更手段)
82 演出図柄制御装置(サブ制御装置)
83 サブ統合制御装置(サブ制御装置、特別演出実行手段)
Claims (1)
- 遊技盤に、始動口と、開閉可能な第1大入賞口と、開閉可能な第2大入賞口と、前記第2大入賞口へ入球した遊技球を入球可能な特定領域とを備え、
前記始動口への入球に起因して、大当り、小当り又はハズレのいずれであるかの抽選を実施せしめるとともに、図柄表示装置に図柄を変動後に確定表示せしめて前記抽選の結果を報知するようになし、前記抽選の結果が大当りであれば遊技者にとって有利な遊技を実施する弾球遊技機において、
遊技の進行に関わる制御を行う主制御装置と、
該主制御装置からの指示に基いて演出に関わる制御を行うサブ制御装置と、を備え、
前記主制御装置は、前記抽選を実施する当否判定手段と、
前記判定の結果が前記大当りのときに、前記第1大入賞口を所定の開放態様で作動せしめる第1大当り設定手段と、
前記判定の結果が前記小当りのときに、前記第1大入賞口を作動させるか、又は前記第2大入賞口を作動させるかの選択を行う小当り開放選択手段と、
該小当り開放選択手段により前記第1大入賞口の作動が選択されたときに、前記第1大入賞口を所定の開放態様で作動せしめる第1小当り設定手段と、
前記小当り開放選択手段により前記第2大入賞口の作動が選択されたときに、前記第2大入賞口を所定の開放態様で作動せしめる第2小当り設定手段と、
前記第2大入賞口が開放して前記特定領域へ遊技球が入球したときに、前記第1大入賞口又は前記第2大入賞口を所定の開放態様で作動せしめる第2大当り設定手段と、を備え、
かつ主制御装置は、前記第1大当り設定手段又は前記第2大当り設定手段により前記第1大入賞口又は前記第2大入賞口を作動せしめる大当り遊技の終了後に、遊技状態設定手段により通常の遊技状態とは異なる遊技状態に移行することが設定可能な構成とし、
前記第1大当り設定手段は、前記第1大入賞口を開放作動せしめる複数種類の前記開放態様からひとつの開放態様を選択して前記第1大入賞口を開放作動せしめるようになし、
少なくとも前記第1大当り設定手段が前記第1大入賞口を作動せしめる1種類の開放態様と、前記第1小当り設定手段が前記第1大入賞口を作動せしめる開放態様とを同一に設定せしめ、
前記サブ制御装置は、前記図柄に対応した変動演出と、前記大当りのときに少なくとも前記第1大入賞口が開放するまでに行われる大当り開始演出と、前記小当りのときに少なくとも前記第1大入賞口又は前記第2大入賞口が開放するまでに行われる小当り開始演出と、を行う構成となし、
かつサブ制御装置には、前記第1大当り設定手段による前記第1大入賞口の開放態様が前記第1小当り設定手段による前記第1大入賞口の開放態様と同一のときは、前記大当り開始演出にて前記小当り開始演出と同一の演出内容を行なう特別演出実行手段を備え、
更に、前記小当り開放選択手段には、前記遊技状態設定手段により前記通常の遊技状態とは異なる遊技状態のときに、前記第1大入賞口か又は前記第2大入賞口を選択する選択率を変化させる選択率変更手段を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
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