JP2011167225A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者の介入性を高めることで遊技の興趣を向上したパチンコ遊技機を提供すること。
【解決手段】パチンコ遊技機1は、第2の始動口12への入賞を契機とした第2の保留乱数が保留されている場合には、第1の始動口11への入賞を契機とした第1の保留乱数よりも第2の保留乱数を優先して読み出し、第2の保留乱数が保留されておらず第1の保留乱数のみが保留されている場合に限って第1の保留乱数を読み出して大当たり判定に適用する読出手段212と、第1の保留乱数の中に確変当選乱数と一致する保留乱数があるか否かを、確変大当たり状態において報知する第1の報知を実行可能な報知手段37を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、停止表示された図柄に応じて大当たり状態を発生させるパチンコ遊技機に関する。
従来より、スリーセブン(「7−7−7」)など揃いの図柄を可変表示部に停止表示させて大当たりの当選を報知し、大当たり状態を発生させる、いわゆるセブン機と呼ばれるパチンコ遊技機が知られている。このパチンコ遊技機では、始動口への入賞に応じて抽出された抽選用乱数を用いて大当たり判定(特図判定)が実行され、可変表示部の変動表示を経由してその判定結果が表示される。可変表示部の変動表示中に始動口へ入賞した場合には、抽出された抽選用乱数が保留乱数として一旦、保留されるようになっている。保留乱数は、可変表示部の変動表示が終了した後、抽出されたタイミングが古いものから順番に読み出され、大当たり判定に適用される。
さらに、上記のようなパチンコ遊技機の中には、第1及び第2の抽選用乱数の抽出契機となる第1及び第2の始動口を備えていると共に、第2の抽選用乱数により当選した場合の方が有利な大当たり状態が発生するように設定された遊技機がある(例えば、特許文献1参照。)。このパチンコ遊技機では、第1及び第2の抽選用乱数が同時に保留されている場合には第2の抽選用乱数の方が優先的に読み出されるようになっている。また、大当たり状態が終了した後、第2の始動口への入賞確率が高くなると共に大当たりの当選確率が高くなる確変状態が発生する場合が設定されている。このような確変状態を設定することで、大当たり状態が終了した後、第2の抽選用乱数による当選可能性を高め、大当たり状態が連続的に発生する、いわゆる「連荘」が発生した場合の出玉を増やして遊技の興趣を高めようとしている。
このパチンコ遊技機の遊技で確変状態が発生した場合、通常状態へ復帰した後では当選できないが確変状態の発生中であれば当選可能な乱数が、保留された第1の抽選用乱数の中に含まれている可能性がある。このような場合であれば、確変状態が終了する前に第1の抽選用乱数による大当たり判定を実行させた方が遊技者にとって有利である。第1の抽選用乱数による大当たり判定を実行させるためには、例えば、前記第2の始動口への入賞を回避するように玉を発射したり、玉の発射を一時的に中断したりといった遊技方法が有効となる。
しかしながら、前記従来のパチンコ遊技機では、次のような問題がある。すなわち、保留された第1の抽選用乱数の中に大当たりの当選乱数が含まれているか否かを推定することは遊技者にとって極めて困難であり、第2の始動口への入賞が容易な確変状態であれば、常にその始動口へ入賞させるという遊技方法を選択するほかなく単調な遊技性に陥っていたという問題がある。
特開2007−289362号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、遊技者の介入性を高めることで遊技の興趣を向上したパチンコ遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、遊技領域に打ち込まれた玉が入賞可能なように当該遊技領域に設けられた第1及び第2の始動口と、
前記第1の始動口への入賞に応じて所定範囲の乱数の中から第1の抽選用乱数を抽出し、前記第2の始動口への入賞に応じて所定範囲の乱数の中から第2の抽選用乱数を抽出する乱数抽出手段と、
前記乱数抽出手段が抽出した抽選用乱数を所定の上限保留数を限度として順次、保留乱数として記憶する保留乱数記憶手段と、
前記保留乱数記憶手段が記憶した前記保留乱数を読み出す読出手段と、
通常状態における大当たりの当選乱数である通常当選乱数が規定された第1当選乱数テーブルと、確変状態における大当たりの当選乱数である確変当選乱数が前記第1当選乱数テーブルにおける通常当選乱数の数よりも多く規定された第2当選乱数テーブルと、を記憶する当選乱数テーブル記憶手段と、
前記読出手段が読み出した前記保留乱数を当選乱数テーブルと照合することで大当たり判定を実行する大当たり判定手段と、
前記大当たり判定手段による大当たり判定の結果を表示する表示手段と、
前記第2当選乱数テーブルを用いて前記大当たり判定が実行される確変状態を発生させる確変状態発生手段と、
前記大当たり判定での当選に応じて、前記確変状態が後続して発生する確変大当たり状態を含む大当たり状態を発生させる大当たり状態発生手段と、
前記第1の保留乱数の中に前記確変当選乱数と一致する保留乱数があるか否かを、前記確変大当たり状態又は前記確変状態において報知する第1の報知を実行可能な報知手段と、を備え、
前記読出手段は、前記保留乱数記憶手段により前記保留乱数が記憶されている場合において、前記第1の抽選用乱数に基づく第1の保留乱数、及び前記第2の抽選用乱数に基づく第2の保留乱数のうち何れか一方のみが記憶されているときは、前記大当たり判定の結果表示が終了したときに当該一方の保留乱数を読み出すのに対し、前記第1及び第2の保留乱数が共に記憶されているときは、前記大当たり判定の結果表示が終了したときに第2の保留乱数を優先的に読み出すことを特徴とするパチンコ遊技機にある(請求項1)。
本発明のパチンコ遊技機の遊技領域には、前記第1の抽選用乱数の抽出契機となる前記第1の始動口と、前記第2の抽選用乱数の抽出契機となる前記第2の始動口と、が設けられている。前記第1の抽選用乱数に基づく前記第1の保留乱数と、前記第2の抽選用乱数に基づく前記第2の保留乱数と、では、第2の保留乱数の方が優先され、両方の保留乱数が同時に保留されているときには、第2の保留乱数が優先的に読み出されて前記大当たり判定が実行されるようになっている。前記第2の保留乱数が保留されている場合には、前記第1の保留乱数による前記大当たり判定が実行されることなく遊技が進行することになる。
前記確変状態下で前記第2の保留乱数が保留されると、前記第1の保留乱数の中に前記確変当選乱数と一致する保留乱数が有っても、当該第1の保留乱数による大当たり判定が実行されなくなる。その第1の保留乱数が前記通常当選乱数と不一致であった場合には、通常状態への復帰に応じて大当たりを取り逃がしてしまうことになる。
このような大当たりの取り逃がしを未然に回避できるよう、本発明のパチンコ遊技機は、前記確変当選乱数と一致する前記第1の保留乱数が保留されているか否かの前記第1の報知を実行可能な前記報知手段を備えている。前記第1の報知により前記確変当選乱数と一致する前記第1の保留乱数が保留されている旨を把握できた場合には、前記第2の始動口に入賞させないように遊技することで、前記確変状態の発生中に当該第1の保留乱数による大当たり判定が実行されるように仕向けることができる。
本発明における通常状態等では、前記第1の始動口への入賞確率よりも前記第2の始動口の入賞確率を低く設定しておくのが良い。この場合には、前記確変状態の開始時点における前記第2の保留乱数の保留数が、前記第1の保留乱数の保留数よりも少なくなり得る。さらに、前記確変状態において前記第2の始動口への入賞確率が高くなるように設定するのが良い。前記確変状態への開始後に前記第2の始動口への入賞を回避するように遊技すれば、前記第1の保留乱数による大当たり判定が実行されるように仕向けることができる。一方、前記第2の始動口へ入賞させるように遊技すれば、前記第2の抽選用乱数による大当たり判定を実行させることができる。このように前記第2の始動口へ入賞させるか否かを選択的に遊技することにより、前記第1の保留乱数による大当たり判定を実行させるか否かを遊技者側で選択して遊技を進めることができるようになる。
また、前記報知手段は、前記確変大当たり状態における遊技結果に応じて前記第1の報知を実行するか否かを決定することが好ましい(請求項2)。
この場合には、前記確変大当たり状態における遊技の進め方によって前記第1の報知が実行されるか否かが左右されるようになる。前記第1の報知に対する遊技者側の介入性が一層高くなり、遊技の興趣がさらに高くなる。
また、前記確変大当たり状態の発生中に遊技者側に第1の課題を提示する課題提示手段を備え、
前記報知手段は、前記課題提示手段が提示した前記第1の課題が達成されたときに前記第1の報知を実行することが好ましい(請求項3)。
この場合には、遊技を有利に進める上で、前記第1の課題の達成が非常に重要なポイントとなる。前記確変大当たり状態における遊技者の緊張感や期待感を高めると共に、前記第1の課題の提示により遊技に変化を与え興趣を高めることができる。
また、前記確変当選乱数には、前記通常当選乱数と共通する当選乱数が含まれており、
前記課題提示手段は、前記第1の保留乱数の何れかが前記確変当選乱数と一致する旨を報知する第1の報知が実行された後、前記確変大当たり状態の発生中に遊技者側に第2の課題を提示するように構成され、
前記報知手段は、前記第2の課題が達成されたときに、前記第1の報知に係る第1の保留乱数が前記通常当選乱数と一致する抽選用乱数であるか否かを報知する第2の報知を実行することが好ましい(請求項4)。
この場合には、前記第2の報知に応じて、一層有利に遊技を進めることができるようになる。例えば、前記通常当選乱数とは一致しない旨が報知された場合には、前記確変状態下で前記第1の保留乱数による大当たり判定を実行させるのが良いと判断できる。一方、前記通常当選乱数と一致する旨が報知された場合には、前記確変状態が発生している間は、先ず、前記第2の始動口へ入賞させて大当たり判定を実行させ、当該確変状態の終了後にゆっくりと前記第1の保留乱数による大当たり当選を獲得するという遊技方法を選択できるようになる。
また、前記表示手段は、前記第1の保留乱数の何れも前記確変当選乱数と一致しない旨を報知する第1の報知が実行された場合の確変状態においては、前記第1の保留乱数の何れかが前記確変当選乱数と一致する旨を報知する第1の報知が実行された場合の確変状態と比べて長い期間をかけて前記大当たり判定の結果を表示することが好ましい(請求項5)。
前記第1の保留乱数の中に前記確変当選乱数が含まれている場合には、前記確変状態が速く進行した方が遊技者にとって望ましい。一方、前記第1の保留乱数の中に前記確変当選乱数が含まれていない場合には、前記確変状態下で前記第1の保留乱数による前記大当たり判定を実行させるよりも、その確変状態が終了する前に前記第2の抽選用乱数による前記大当たり判定を実行させる方が望ましい。このような場合について、上記のように前記大当たり判定の結果の表示期間を長く設定すれば、前記確変状態の終了前に前記第2の始動口へ入賞する確率を高くでき、前記第2の抽選用乱数による前記大当たり判定が実行されるように仕向けることができる。
本発明のパチンコ遊技機は、遊技者の介入性を高めることで遊技の興趣を向上した優れた遊技性を呈する遊技機である。
実施例1における、パチンコ遊技機の正面図。 実施例1における、表示装置を示す正面図。 実施例1における、パチンコ遊技機の電気的な構成を示すシステム図。 実施例1における、当選乱数テーブルを説明する説明図。 実施例1における、ミッション1を提示する課題提示画面を示す正面図。 実施例1における、ミッション2を提示する課題提示画面を示す正面図。 実施例1における、ミッション3を提示する課題提示画面を示す正面図。 実施例1における、大当たり処理の流れを示すフロー図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、停止表示された図柄の組合せに応じて大当たり状態を発生させる、いわゆるセブン機と呼ばれるパチンコ遊技機1に関する例である。この内容について、図1〜図8を用いて説明する。
本例のパチンコ遊技機1は、図1に示すごとく外観的な構成を備えている。パチンコ遊技機1は、図示しない台枠に取り付けられた開閉扉13と、開閉扉13の内側に位置する遊技盤の盤面に形成された略円形状の遊技領域130と、遊技領域130の左右に配置された一対のスピーカ131と、遊技領域130の下側に設けられた上皿135及び下皿137と、上皿135の右下に配置された発射ハンドル134と、を備えている。
開閉扉13は、パチンコ遊技機1に対面して左側のヒンジ133を介して回動可能な状態で台枠に固定されている。開閉扉13には、遊技領域130に対応する略円形状の透明窓139と、透明窓139の上半分両側に配置された装飾ランプ136と、が設けられている。スピーカ131に当たる位置には、複数の貫通孔132が穿孔されている。
発射ハンドル134は、遊技領域130への玉の打ち出し強さを調整するための操作ハンドルである。発射ハンドル134は、図示しないスプリングにより左回転方向の初期位置に向けて付勢されている。初期位置に発射ハンドル134が位置する場合の打ち出し強さはゼロであり、この状態では玉は発射されない。発射ハンドル134が右回転方向に操作された際、内部の発射装置421により玉が発射される。発射ハンドル134の操作量が大きくなるほど、玉の打ち出し強さが強くなる。発射ハンドル134は、玉の発射を一時停止するための発射停止ボタン(図示略)を備えている。発射停止ボタンを操作すれば、玉の発射を一時停止できる。
上皿135は、入賞に応じて払い出された賞球や、貸玉等を受け入れるための受け皿である。上皿135は、遊技者側に向けて張り出すように形成されている。上皿135の玉は、図示しない供給通路を経由して発射装置421へ供給されるようになっている。
下皿137は、上皿135の玉が一杯になったときに賞球を払い出したり、遊技者の操作に応じて上皿135の玉を回収するための受け皿である。
遊技領域130は、遊技媒体であるパチンコ玉が流下する領域である。遊技領域130には、液晶表示部190を含む表示装置19を中心とし、左右の通過ゲート141・142、第1の始動口11、第2の始動口12、大入賞装置16等が配設されている。遊技領域130の最下部には、入賞することなく流下した玉を回収するための玉排出口138が開口している。遊技領域130の左縁には、普図表示部181及び普図保留表示部182が配置されている。
通過ゲート141・142は、通過玉を検知するゲートである。通過ゲート141・142では、玉を通過させるのみで賞球の払い出しが設定されていない。本例では、確変大当たり状態の発生中に実行されるミッション(課題)に、通過ゲート141・142が利用される。また、向かって左側の通過ゲート141は、普通図柄の当否判定(以下、普図判定という。)の契機となるゲートとなっている。
始動口11・12は、特図判定の契機となる入賞口であり、表示装置19の下側に配置されている。始動口11は、特図判定用の第1の抽選用乱数の抽出契機となる入賞ポケットである。始動口11の直下に位置する始動口12は、特図判定用の第2の抽選用乱数の抽出契機となる電動チューリップ、すなわち一対の可動羽根121を開口部120に設けた電チューである。
通常時における一対の可動羽根121は、図1に示すごとく、隙間を空けて相互に対面するように起立する状態(図1中、点線で示す状態。)にある。上方に向けて開口するこの隙間は、すぐ上に位置する始動口11の入賞ポケットにより閉塞されている。この状態では、始動口12へ玉が入賞できないようになっている。一方、相互に離隔するように回動した一対の可動羽根121(図1中、実線で示す状態。)は、開口部120への玉の流入をガイドする受け皿のように作用する。この状態では、始動口12への入賞が容易に発生するようになる。始動口12は、普図判定での当選に応じて可動羽根121を開放する。可動羽根121の開放時間は、通常状態において0.2秒×1回、確変状態及び時短状態において1.5秒×3回となっている。
大入賞装置16は、大入賞口160を開口する、いわゆるアタッカーと呼ばれる可変入賞装置である。この大入賞装置16は、始動口12の下側に配置されている。大入賞装置16は、横長略矩形状を呈する大入賞口160と、該大入賞口160の下辺を中心として回動する蓋部材161と、を有している。大入賞装置16では、遊技領域130をなす盤面と略面一をなすように蓋部材161が位置したときに大入賞口160が閉鎖状態となる一方、蓋部材161が下辺を中心として遊技者側に回動したときに大入賞口160が開放状態となる。このように回動した蓋部材161は、玉を大入賞口160に導くための受け皿となる。なお、大入賞装置16への入賞に対する払い出しは、1入賞当たり13個となっている。
表示装置19は、図2に示すごとく、略中央に配置された液晶表示部190のほか、その下側に配置された特図保留表示部191・192を備えている。
液晶表示部190は、大当たり表示など遊技を演出する各種の演出画面を表示可能であるほか、大当たり判定(以下、特図判定という。)の結果を表す特別図柄を表示する表示手段35、及び大当たり状態下でミッション(課題)を提示する課題提示手段36としての機能を備えている。なお、表示手段35及び課題提示手段36による表示内容については、後で詳しく説明する。
特図保留表示部191・192は、特図判定用に保留された抽選用乱数である保留乱数の表示部である。特図保留表示部191・192は、水平方向に略等間隔で配置されたLEDよりなる保留ランプ195を4個ずつ備えている。特図保留表示部191・192は、保留ランプ195の点灯個数により保留数(上限保留数4個)を表示可能である。向かって左側に配置された特図保留表示部191は、始動口11への入賞に応じた第1の保留乱数の表示部である。向かって右側に配置された特図保留表示部192は、始動口12への入賞に応じた第2の保留乱数の表示部である。
特図保留表示部191・192は、保留乱数を左詰めで表示する。例えば、保留乱数が3個の場合、左から3個の保留ランプ195が白色点灯し、右端の保留ランプ195のみ消灯する。点灯状態の3個の保留ランプ195のうち左端の保留ランプは、保留乱数のうち抽出タイミングが最も古い保留乱数に対応している。また、左から3個目の点灯状態の保留ランプ195は、抽出タイミングが最も新しい保留乱数に対応している。
さらに、本例の特図保留表示部191は、第1の保留乱数の中に大当たりの当選乱数が含まれているか否かを報知する報知手段37としての機能を備えている。なお、報知手段37の報知内容については、後で詳しく説明する。
普図表示部181は、普図判定結果を表示する表示部である。本例の普図表示部181は、1つのLEDにより構成されている。普図表示部181は、LEDの点滅により変動動作を表示する。普図表示部181は、普図判定結果が当選のとき、最終的にLEDを点灯させ、ハズレのときLEDを消灯させる。なお、普図変動時間は、通常状態下で30秒、確変状態及び時短状態下で1秒となっている。
普図保留表示部182は、普図判定用に保留された抽選用乱数の表示部である。普図保留表示部182は、4つのLEDが縦に連設されてなる。普図保留表示部182は、LEDの点灯個数により保留数(上限保留数4個)を表示する。
本例のパチンコ遊技機1の遊技では、特図判定(大当たり判定)に当選したときに大当たり状態が発生する。大当たり状態としては、大入賞口160が開口するラウンドが15回繰り返された後、確変状態を経て時短状態に移行する第1の大当たり状態(以下、15R大当たり状態)と、ラウンドが5回繰り返された後、確変状態を経て時短状態に移行する第2の大当たり状態(以下、5R大当たり状態)と、がある。本例では、全ての大当たり状態が確変状態を伴う確変大当たり状態となっている。本例に代えて、確変状態を伴わない有利度合いの低い大当たり状態を追加設定しても良い。
確変状態の継続期間は、大当たり状態の種類に区別なく特図変動5回分となっている。一方、時短状態については、大当たり状態の種類に応じて継続期間が異なっている。15R大当たり状態に対応する時短状態は、特図変動100回分に渡って継続し、5R大当たり状態に対応する時短状態は、特図変動30回分に渡って継続する。
次に、パチンコ遊技機1の電気的な構成について、図3を用いて説明する。パチンコ遊技機1は、主回路20を中心として構成されている。主回路20に対しては、玉の払出を制御する払出制御回路41、玉の打込を制御する発射制御回路42、遊技演出を制御する副制御回路43、液晶表示部190を制御する表示制御回路44、入賞玉あるいは通過玉の検出器51〜53、始動口(電チュー)12を開放する電チューソレノイド56、大入賞装置16を開放させる大入賞ソレノイド55、特図保留表示部191・192や普図表示部181等を構成する各種のLED45、及び電力供給のための電源回路46等が電気的に接続されている。
払出制御回路41は、主回路20からの指示を受けて払出装置411を制御し、所定数の玉の払出を実行させる制御回路である。
発射制御回路42は、発射ハンドル134の操作量に応じて発射装置421を制御することで、玉の打ち出し強さをコントロールする制御回路である。
副制御回路43には、駆動アンプを含むスピーカ装置431、装飾ランプ136を含む装飾ランプ類432、及び液晶表示部190の表示を制御する表示制御回路44が電気的に接続されている。
入賞玉あるいは通過玉の検出器としては、通過ゲート141・142の通過玉を検出するゲート通過検出器511・512、始動口11・12への入賞玉を検出する始動入賞検出器521・522、及び大入賞装置16への入賞玉を検出する大入賞検出器53がある。
電チューソレノイド56は、始動口12の可動羽根121を開閉するためのソレノイドである。
大入賞ソレノイド55は、大入賞装置16の蓋部材161を回動駆動して、大入賞装置16を入賞可能な状態とするソレノイドである。
主回路20は、CPU(Central Processing Unit)21、記憶素子であるROM(Read Only Memory)22・RAM(Random Access Memory)23、所定範囲の乱数を発生する乱数発生部26、抽選用乱数を抽出する乱数抽出部25、及び入出力インタフェースをなすI/O(Input/Output)24等を備えている。本例の主回路20は、ROM22から読み出したプログラムをCPU21に実行させることにより、特図判定を実行する大当たり判定手段211、特図判定用の抽選用乱数を読み出す読出手段212、特図判定での当選に応じて大当たり状態を発生させる大当たり状態発生手段213、確変状態を発生させる確変状態発生手段214、及び大当たり状態の発生中に提示するミッション(課題)を抽選により決定する課題抽選手段215としての機能を実現する。
ROM22は、CPU21に実行させる各種の処理プログラムを記憶しているほか、特図判定に用いる当選乱数テーブル(図4)、及び普図判定に用いる図示しない当選乱数テーブルを記憶する乱数テーブル記憶手段221としての機能を備えている。
普図判定用の乱数テーブルでは、所定範囲の乱数の全てが当選乱数となっている。したがって、本例の普図判定では、当選確率が1/1となっている。
特図判定用の当選乱数テーブルとしては、図4に示すごとく、通常状態及び時短状態用の第1当選乱数テーブルと、確変状態用の第2当選乱数テーブルと、がある。各当選乱数テーブルでは、所定範囲の乱数のうち、特図判定に当選する当選乱数が規定されている。第1当選乱数テーブルにおける当選乱数(通常当選乱数)の割合は1/100、第2当選乱数テーブルにおける当選乱数(確変当選乱数)の割合は1/10となっている。
2種類の当選乱数テーブルを比較すると、第1当選乱数テーブルにおける通常当選乱数は、第2当選乱数テーブルにおける確変当選乱数の一部として包含されるように設定されている。つまり、通常当選乱数は、全て確変当選乱数でもある一方、確変当選乱数の一部は、通常状態及び時短状態におけるハズレ乱数となっている。
RAM23は、図3に示すごとく、CPU21のワークエリアや一時書き込みに利用される読み書き可能な記憶素子である。RAM23の記憶エリアには、8データ分の特図保留エリア231、及び4データ分の普図保留エリア232が割り当てられている。特図保留エリア231は、特図判定用の保留乱数の記憶領域(保留乱数記憶手段)である。普図保留エリア232は、普図判定用の保留乱数の記憶領域である。特図保留エリア231は、4データ分のエリアに2分割されている。第1の特図保留エリア231Aは、第1の始動口11への入賞に応じた第1の保留乱数の記憶領域である。第2の特図保留エリア231Bは、第2の始動口12への入賞に応じた第2の保留乱数の記憶領域である。
乱数抽出部25(乱数抽出手段)は、特図判定及び普図判定用の抽選用乱数を抽出する部分である。乱数抽出部25は、乱数発生部26が発生する乱数の中から当否判定に適用する抽選用乱数を抽出する。乱数抽出部25は、ゲート通過検出器511による通過玉の検出に応じて普図判定用の抽選用乱数を抽出し、始動入賞検出器521・522による始動入賞の検出に応じて特図判定用の抽選用乱数を抽出する。始動入賞検出器521は、特図判定のための第1の抽選用乱数に対応し、始動入賞検出器522は、特図判定用のための第2の抽選用乱数に対応している。
乱数抽出部25により抽出された特図判定用の抽選用乱数は、以下のように取り扱われる。特図保留エリア231A(B)内の保留数が1〜3個であれば、抽出された抽選用乱数は特図保留エリア231A(B)に格納される。一方、保留数が4個である場合には、抽選用乱数は特図保留エリア231A(B)に格納されることなく消去される。保留数がゼロ個であっても、特別図柄の変動表示中の場合は、抽出された抽選用乱数は特図保留エリア231A(B)に格納される。保留数がゼロ個であって、かつ、特別図柄が停止しているときのみ、抽出された抽選用乱数が保留されることなく直接、読出手段212により読み出される。なお、普図判定用の抽選用乱数についてもほぼ同様に取り扱われる。
読出手段212は、特図判定用の抽選用乱数を読み出す手段である。読出手段212は、特図の変動表示期間ではなく、かつ、大当たり状態の発生状態でないとき、乱数抽出部25が新たに抽出した抽選用乱数、あるいは保留された抽選用乱数(保留乱数)を、特図判定用の抽選用乱数として読み出す。
特図保留エリア231A・Bの保留乱数がゼロである場合には、乱数抽出部25が新たに抽出した抽選用乱数が特図判定用に読み出される。
一方、始動口12に対応する第2の保留乱数が特図保留エリア231Bに1個以上存在していれば、第1の保留乱数の有無に関係なく、第2の保留乱数のうち抽出された時間的なタイミングが最も先行する”古いもの”が特図判定用に読み出される。第2の保留乱数が保留されてなく、始動口11に対応する第1の保留乱数のみが1個以上存在していれば、その第1の保留乱数のうち最も古いものが特図判定用に読み出される。
大当たり判定手段211は、読出手段212が読み出した抽選用乱数を利用して特図判定を実行する手段である。大当たり判定手段211は、遊技状態に応じて選択した特図判定用の当選乱数テーブルに対して抽選用乱数を照合することで、大当たりか否かの特図判定を実行する。大当たり判定手段211は、大当たりが当選したとき、15R大当たりか、5R大当たりか、の振り分け抽選を実行する。この振り分け抽選における15R大当たりの選択確率と5R大当たりの選択確率との比率は、5:95となっている。
なお、普図判定についても、特図判定とほぼ同様に実行される。
大当たり状態発生手段213は、大当たり状態を発生させる手段である。大当たり状態発生手段213は、液晶表示部190に停止表示された図柄の組合せが大当たり図柄であるときに大当たり状態を発生させる。パチンコ遊技機1では、大当たり状態に対応する状態フラグとして大当たりフラグが設定されている。大当たりフラグとしては、15R大当たりに対応するフラグと、5R大当たりに対応するフラグと、がある。
確変状態発生手段214は、大当たり状態の終了に応じて確変状態を発生させる手段である。確変状態発生手段214は、特図判定5回分に渡る確変状態を発生させる。確変状態下の特図判定には、確変状態用の当選乱数テーブル(図4)が適用されるため、大当たりの当選確率が高くなり有利となる。確変状態発生手段214は、確変状態の終了に応じて時短状態を発生させる。
課題抽選手段215は、大当たり状態の発生中に提示するミッション(課題)を抽選により決定する手段である。ミッションとしては、以下の3種類がある。課題抽選手段215は、ラウンド毎に何れかのミッションを抽選により決定する。
(1)ミッション1:8秒以内にラウンドを終了させる。
(2)ミッション2:ラウンド中に左の通過ゲート141に3個入賞させる。
(3)ミッション3:ラウンド中に右の通過ゲート142に3個入賞させる。
次に、特図判定結果を表示する表示手段35、ミッションを提示する課題提示手段36、及び第1の保留乱数の内訳を報知する報知手段37の内容について説明する。
表示手段35は、図2に示すごとく、液晶表示部190の表示画面上に、複数種類の図柄を変動表示する図柄表示領域190L、C、Rを形成する。表示手段35は、各図柄表示領域190L、C、Rに表示された3つの図柄の組合せよりなる特別図柄により特図判定結果を表示する。本例では、各図柄表示領域190L、C、Rに変動表示する図柄として、1〜9のアラビア数字をイラスト化した9種類の図柄を採用している。
表示手段35は、特図判定結果を表示するに当たって各図柄表示領域190L、C、Rにおける特別図柄の変動表示(特図変動)を一斉に開始し、所定の変動表示期間の経過後、各図柄表示領域190L、C、Rに何れかの図柄を停止させる。大当たりに当選した際には、「3−3−3」又は「7−7−7」の同じ図柄(いわゆるゾロ目)の組合せよりなる大当たり図柄が液晶表示部190に表示され、大当たりが発生した旨が報知される。なお、変動表示期間は、後述する通り、遊技状態に応じて異なっている。
課題提示手段36が液晶表示部190に表示する表示画面としては、ミッション1に対応する課題提示画面361(図5)、ミッション2に対応する課題提示画面362(図6)、ミッション3に対応する課題提示画面363(図7)がある。課題提示手段36は、ラウンドの開始に先立って課題提示画面361〜363の何れかを選択的に表示する。課題提示画面361〜363は、ミッションを提示する旨を表すミッション提示欄368と、ミッションの内容を表示する内容表示欄369と、を配置してなる。
報知手段37は、始動口11に対応する第1の保留乱数の内訳に関する報知を、特図保留表示部191(図2)を利用して実行する。報知手段37による報知としては、第1のミッションが達成されたときに実行される第1の報知と、第1のミッションの達成後、第2のミッションが達成されたときに実行される第2の報知と、がある。
第1の報知は、特図保留エリア231Aの第1の保留乱数の中に、確変当選乱数に一致する保留乱数が有るか無いかの報知である。報知手段37は、確変当選乱数と一致する第1の保留乱数に対応する保留ランプ195を青色点灯させることで第1の報知を実行する。
第2の報知は、第1の保留乱数の中に、通常当選乱数に一致する保留乱数が有るか無いかの報知である。報知手段37は、通常当選乱数と一致する第1の保留乱数に対応する保留ランプ195を赤色点灯させることで第2の報知を実行する。第1の報知の実行後に、このような第2の報知が実行されると、第1の報知により青色点灯されていた保留ランプ195が赤色に切り換わることになる。
ここで、本例では、前記表示手段35による変動表示期間が、通常状態では5〜12秒、時短状態では2〜5秒となっている。但し、ミッションを達成したにも関わらず保留ランプ195が白色のままであった場合、すなわち第1の保留乱数の中に確変当選乱数が含まれていないことが確定した場合には、時短状態であっても通常状態と同様に5〜12秒の変動表示期間が設定される。このように設定すれば、確変状態が終了するまでの時間を長くできるので、確変状態の発生中に始動口12へ入賞する確率を高くでき、第2の抽選用乱数が抽出される可能性を高めることができる。さらに、保留ランプ195が青色に変化した後に赤色に変化した場合、すなわち第1の保留乱数の中に通常当選乱数が含まれていることが確定した場合についても、時短状態であっても5〜12秒の変動表示期間が設定される。
以上のように構成された本例のパチンコ遊技機1の動作の流れについて、図8のフロー図を参照して説明する。同図のフロー図は、大当たり処理の流れを示している。
大当たり処理では、先ず大当たり当選が判断される(S101)。大当たりに当選した場合には(S101:YES)、さらに、5R大当たりの当選か15R大当たりの当選かが、判断される(S102)。5R大当たりの場合には(S102:YES)、大当たり状態下のラウンド数のカウンタである消化ラウンド数(初期値ゼロ)に10回が加算される(S103)。これにより、消化ラウンド数10回を初期値として、その後、消化ラウンド数が15回に達するまでラウンドが5回繰り返される大当たり状態が開始される。一方、10R大当たりの場合には(S102:NO)、消化ラウンド数ゼロ回を初期値として、その後、消化ラウンド数が15回に達するまでラウンドが15回繰り返される大当たり状態が開始される。
新しいラウンドは、消化ラウンド数を1回加算した上でスタートし(S104)、3種類のフラグ値により以下の3状態を表す報知フラグのフラグ値が判断される(S105)。
(報知フラグ)
・フラグ値0:大当たり状態がスタートしたときの初期状態。
・フラグ値1:最初のミッション(第1の課題)の達成により、特図保留エリア231Aの第1の保留乱数の中に確変当選乱数に一致する保留乱数が有る旨が報知された状態。
・フラグ値2:最初のミッションの達成により、特図保留エリア231Aの第1の保留乱数の中に確変当選乱数に一致する保留乱数が無い旨が報知された状態。
報知フラグのフラグ値が2以外の場合は(S105:NO)、遊技者に提示する最初(フラグ値ゼロのとき)あるいは2回目(フラグ値1のとき)のミッションが抽選により決定され(S106)、対応する課題提示画面(図5〜図7のうちの何れか)の表示によりミッションが提示される(S107)。報知フラグがゼロのときに第1の課題としてのミッションが実行され、報知フラグが1のときに第2の課題としてのミッションが実行される。一方、報知フラグのフラグ値が2、すなわち第1の保留乱数の中に大当たりが無い旨が報知済みである場合には(S105:YES)、S106及びS107が迂回されるため、ミッションの抽選は実行されない。
各ラウンドでは、大入賞口160が開放される(S108)。大入賞口160への入賞玉数が8個に到達したとき(S109:YES)、大入賞口160が閉鎖されラウンドが終了する(S110)。報知フラグがゼロ又は1である場合には(S111:YES)、S107で提示したミッションが達成されたか否かが判断される(S112)。ミッションが達成された場合には(S112:YES)、報知フラグがゼロであるか否か判断される(S113)。
報知フラグがゼロであれば(S113:YES)、確変状態用の第2当選乱数テーブル(図4)に対して第1の保留乱数を照合して大当たり判定が実行される(S114)。大当たりの当選乱数がある場合には(S115:YES)、特図保留表示部191の中で、対応する保留ランプ195が青色に点灯されると共に(S116)、報知フラグのフラグ値に1がセットされる(S117)。大当たりの当選乱数がない場合には(S115:NO)、報知フラグのフラグ値に2がセットされる(S166)。
一方、報知フラグがゼロではなく1である場合(S113:NO)、すなわち2回目のミッションが達成された場合には、通常状態用の第1当選乱数テーブル(図4)に対して第1の保留乱数を照合して大当たり判定が実行される(S154)。大当たりの当選乱数があれば(S155:YES)、1回目のミッション達成に応じて青色点灯された保留ランプが赤色に切り換えられる(S156)。
消化ラウンド数が15回になるまで以上のようなラウンドが繰り返され(S118:NO)、消化ラウンド数が15回に到達したとき(S118:YES)、消化ラウンド数及び報知フラグがゼロに初期化される(S119、S120)。さらに、確変状態に対応する確変状態フラグに1がセットされ(S121)、これにより、大当たり状態の終了に応じて確変状態が開始されるようになる。
以上のように構成された本例のパチンコ遊技機1では、第1及び第2の保留乱数が同時に保留されているとき、第2の保留乱数が優先的に読み出されるため、第1の保留乱数による特図判定が実行されない。確変状態以外の遊技状態では、始動口12の開放時間が極めて短時間となっており、第2の保留乱数が発生する可能性が極めて低くなっている。一方、大当たり状態が終了して確変状態が発生すると、普図変動時間が1秒と短くなると共に始動口12の開放時間が長くなる。そのため、確変状態では、第2の保留乱数が発生し易くなり、第1の保留乱数による特図判定が実行されなくなる可能性が高くなる。第1の保留乱数の中に確変当選乱数がある場合には、確変状態の終了に応じて大当たりを取り逃がしてしまうおそれがある。
本例のパチンコ遊技機1の遊技では、大当たり状態下でミッションを達成することで、第1の保留乱数の中に確変当選乱数が有るか無いかの第1の報知を受け得る。第1の報知により確変当選乱数が有る旨が明確になった場合には、第2の保留乱数が発生しないよう、始動口12への入賞を回避しながら遊技する方法が有利となる。始動口12の入賞を回避するためには、普図判定の契機となる始動ゲート141を避ける右打ち等が有効となる。
第1の報知の後、大当たり状態の発生中にミッションをもう一回達成すれば、その当選乱数が通常当選乱数であるか否かの第2の報知を受けることができる。第2の報知により、第1の報知に係る第1の保留乱数が通常当選乱数である旨が明確になれば、その第1の保留乱数による特図判定を確変状態の発生中に実行させる必要がなくなる。この場合には、始動口12に入賞させて特図判定を実行させた方が有利となる。
以上のように本例のパチンコ遊技機1では、大当たり状態の発生中にミッションを達成して報知を実行させ、その報知の内容に応じて打ち方を変更するという遊技方法が有効となる。このように本例のパチンコ遊技機1では、遊技者側の介入性が高められ、これにより遊技の興趣が向上している。
なお、本例は、大当たり状態下でミッションが達成された場合に大当たりの当選乱数の有無を報知した例である。これに代えて、例えば、15ラウンド中でミッションを達成できたラウンド数など、ミッションの達成度に応じて報知するか否かを決定することも良い。あるいは、ミッションの達成度に応じて報知回数を決定することも良い。例えば、報知回数2回であれば、その大当たり状態の発生中に加えて、次回の大当たり状態の発生中にも当選乱数の有無を報知しても良い。また、当選乱数の有無の報知が確定した場合に、何回報知するかを抽選により決定するようにしても良い。
なお、本例は、第1の保留乱数の中に当選乱数が含まれていない旨の第1の報知が実行された場合には、その後、第2の報知のためのミッションを実行しない例である。これに代えて、第1の保留乱数の中に当選乱数が含まれていない旨の第1の報知が実行された後に再度、ミッションを実行することも良い。このミッションが達成されたときには、次回の大当たり状態の発生中に報知を受ける権利をストックすれば良い。
また、本例では、大当たり状態の発生中に大当たりの当選乱数の有無を報知しているが、これに代えて、大当たり状態下でのミッション達成を前提として大当たり状態の終了後に当選乱数の有無を報知するようにしても良い。
なお、本例では、保留ランプ195の点灯色の変化により大当たりの当選乱数の有無を報知しているが、その他の方法で大当たりの当選乱数の有無を報知しても良い。例えば、電チューを開放しないことにより大当たりの当選乱数が含まれていないことを報知しても良い。
以上、実施例1のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
1 パチンコ遊技機
11、12 始動口
130 遊技領域
16 大入賞装置
160 大入賞口
19 表示装置
190 液晶表示部
191、192 特図保留表示部
195 保留ランプ
20 主回路
211 大当たり判定手段
212 読出手段
213 大当たり状態発生手段
214 確変状態発生手段
215 課題抽選手段
221 乱数テーブル記憶手段
231 特図保留エリア
232 普図保留エリア
25 乱数抽出部(乱数抽出手段)
35 表示手段
36 課題提示手段
361〜363 課題提示画面
37 報知手段
421 発射装置

Claims (5)

  1. 遊技領域に打ち込まれた玉が入賞可能なように当該遊技領域に設けられた第1及び第2の始動口と、
    前記第1の始動口への入賞に応じて所定範囲の乱数の中から第1の抽選用乱数を抽出し、前記第2の始動口への入賞に応じて所定範囲の乱数の中から第2の抽選用乱数を抽出する乱数抽出手段と、
    前記乱数抽出手段が抽出した抽選用乱数を所定の上限保留数を限度として順次、保留乱数として記憶する保留乱数記憶手段と、
    前記保留乱数記憶手段が記憶した前記保留乱数を読み出す読出手段と、
    通常状態における大当たりの当選乱数である通常当選乱数が規定された第1当選乱数テーブルと、確変状態における大当たりの当選乱数である確変当選乱数が前記第1当選乱数テーブルにおける通常当選乱数の数よりも多く規定された第2当選乱数テーブルと、を記憶する当選乱数テーブル記憶手段と、
    前記読出手段が読み出した前記保留乱数を当選乱数テーブルと照合することで大当たり判定を実行する大当たり判定手段と、
    前記大当たり判定手段による大当たり判定の結果を表示する表示手段と、
    前記第2当選乱数テーブルを用いて前記大当たり判定が実行される確変状態を発生させる確変状態発生手段と、
    前記大当たり判定での当選に応じて、前記確変状態が後続して発生する確変大当たり状態を含む大当たり状態を発生させる大当たり状態発生手段と、
    前記第1の保留乱数の中に前記確変当選乱数と一致する保留乱数があるか否かを、前記確変大当たり状態又は前記確変状態において報知する第1の報知を実行可能な報知手段と、を備え、
    前記読出手段は、前記保留乱数記憶手段により前記保留乱数が記憶されている場合において、前記第1の抽選用乱数に基づく第1の保留乱数、及び前記第2の抽選用乱数に基づく第2の保留乱数のうち何れか一方のみが記憶されているときは、前記大当たり判定の結果表示が終了したときに当該一方の保留乱数を読み出すのに対し、前記第1及び第2の保留乱数が共に記憶されているときは、前記大当たり判定の結果表示が終了したときに第2の保留乱数を優先的に読み出すことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記報知手段は、前記確変大当たり状態における遊技結果に応じて前記第1の報知を実行するか否かを決定することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記確変大当たり状態の発生中に遊技者側に第1の課題を提示する課題提示手段を備え、
    前記報知手段は、前記課題提示手段が提示した前記第1の課題が達成されたときに前記第1の報知を実行することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  4. 前記確変当選乱数には、前記通常当選乱数と共通する当選乱数が含まれており、
    前記課題提示手段は、前記第1の保留乱数の何れかが前記確変当選乱数と一致する旨を報知する第1の報知が実行された後、前記確変大当たり状態の発生中に遊技者側に第2の課題を提示するように構成され、
    前記報知手段は、前記第2の課題が達成されたときに、前記第1の報知に係る第1の保留乱数が前記通常当選乱数と一致する抽選用乱数であるか否かを報知する第2の報知を実行することを特徴とする請求項3に記載のパチンコ遊技機。
  5. 前記表示手段は、前記第1の保留乱数の何れも前記確変当選乱数と一致しない旨を報知する第1の報知が実行された場合の確変状態においては、前記第1の保留乱数の何れかが前記確変当選乱数と一致する旨を報知する第1の報知が実行された場合の確変状態と比べて長い期間をかけて前記大当たり判定の結果を表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
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