JP2011166209A - 無線受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズ環境下においても的確に利得を調整することが可能な無線受信装置を提供する。
【解決手段】ゲイン制御部が実行するAGC処理では、受信電力の変動の大きさを示す電力変動値が予め設定された基準閾値を越える毎に(S120;YES)、増幅器による増幅後の受信電力がADCによるサンプリング可能な目標値に一致するように、ゲイン量の設定を変更し(S130)、パケットの先頭を検出すると(S150;YES)、パケットの終了を検出するまで、S130で設定したゲイン量を保持する(S160,S170)。このため、定常ノイズや瞬時的なノイズが発生する場合においても、パケットの受信直前における電力変動に基づいて、ゲイン量を確定することが可能になる。
【選択図】図3

Description

本発明は、特定の周波数帯域の無線信号を受信する無線受信装置に関する。
昨今では、ITS(Intelligent Transport Systems)の一つとして、道路側に設置された通信インフラ(路側器)や他の車両などと、ドライバの運転車両との間で無線通信を行い、ドライバ側から死角となる情報(死角情報)を運転車両に提供することによって、安全運転の支援や事故防止などを図るインフラ協調型の安全運転支援システム(以下、インフラ協調システムという)の構築が進められている。
具体的にはインフラ協調システムでは、無線通信を行うための周波数帯域が割り当てられ、この特定の周波数帯域の無線信号を受信するために、例えば運転車両に無線受信装置が設置される。一般的に、この種の無線受信装置は、受信信号を増幅し、その増幅信号をサンプリングしてデジタル信号に変換した後に、デジタル信号を復調することにより、各種情報(死角情報など)を表すビット列を生成するように構成される。
また従来技術としては、受信信号の電力を測定し、受信電力が所定の電力閾値を上回る場合に限り、増幅信号の平均電力がサンプリング可能な(換言すれば、受信信号を復調可能な)目標値に一致するように、受信信号の増幅率(利得)の設定を変更するAGC(Automatic Gain Control)を行う受信装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−311261号公報
ところで、インフラ協調システムでは、2011年の地上テレビジョン放送のデジタル化完了に伴い、新たな周波数需要に分配することが可能となった周波数帯域(715MHz〜725MHz)を利用することが検討されており、この周波数帯域が、地上デジタル放送の周波数帯域(470MHz〜710MHz)や携帯電話の周波数帯域(730MHz〜770MHz)と隣接するため、無線受信装置に対するノイズの影響が懸念される。
このような周波数環境の変化において、ノイズ耐性に優れた無線受信装置の開発が望まれるが、従来のAGCを行う無線受信装置では、例えば本来受信すべき信号の電力を上回るノイズが発生すると、そのノイズ強度に対応する利得が固定されてしまうため、適切に増幅信号をサンプリングできない(ひいては受信信号を復調できない)虞があるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、ノイズ環境下においても的確に利得を調整することが可能な無線受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた発明である請求項1に記載の無線受信装置では、受信手段が、特定の周波数帯域の無線信号を受信し、増幅手段が、受信手段を介して受信した無線信号(即ち、受信信号)を予め設定された利得で増幅する。そして、信号処理手段が、増幅手段にて増幅された受信信号を復調してビット列を生成するための信号処理を行う。
ここで、本発明の無線受信装置では、RSSI手段によって、受信信号の電力を測定してその受信電力を示すRSSI信号を出力し、利得設定手段によって、受信電力の変動の大きさを示す電力変動値が、予め設定された基準閾値を越える場合に、RSSI手段から出力されるRSSI信号に基づいて、増幅手段による増幅後の受信信号の平均電力が、信号処理手段による復調可能な目標値に一致するように、利得の設定を変更する。
つまり、このように構成された無線受信装置では、電力変動値が基準閾値を越える毎に、復調可能なレベルに利得の設定が変更されるため、瞬時的に強いレベルのノイズが発生した場合であっても、その後の受信信号の電力変動に追随して、利得の再設定を行うことが可能になる。したがって、本発明の無線受信装置によれば、ノイズ環境下においても的確に利得を調整することができる。
具体的には、本発明の無線受信装置では、請求項2に記載のように、遅延手段が、RSSI手段から出力されるRSSI信号を、予め規定された遅延時間だけ遅らせて利得設定手段に入力し、利得設定手段が、RSSI手段から直接入力したRSSI信号に基づく受信電力と、遅延手段を介して入力したRSSI信号に基づく受信電力との電力差を電力変動値として、利得の設定に係る閾値判定を行ってもよい。
このように構成された無線受信装置によれば、比較的弱いレベルのノイズが発生した場合に、利得の設定を変更せずに済むため、不要な制御を省略することができる。
あるいは、本発明の無線受信装置では、請求項3に記載のように、電力保持手段が、信号処理手段による信号処理後の受信電力を保持し、利得設定手段が、RSSI手段から直接入力したRSSI信号に基づく受信電力と、遅延手段を介して入力したRSSI信号に基づく受信電力との電力差を電力変動値として、利得の設定に係る閾値判定を行ってもよい。
このように構成された無線受信装置によれば、ビット列を表す無線信号(パケット)の受信後の信号レベルを、定常的に発生しているノイズ(以下、定常ノイズという)に依るものとして、定常ノイズのレベルがパケットの受信毎に変化する場合であっても、少なくとも定常ノイズを上回る受信信号に基づいて、利得を調整することができる。
また、本発明の無線受信装置では、請求項4に記載のように、プリアンブル検出手段が、ビット列に含まれているプリアンブルを検出し、利得設定手段が、プリアンブル検出手段によるプリアンブルの検出後、信号処理手段による信号処理が完了するまで、利得の設定を保持するようにしてもよい。
このように構成された無線受信装置によれば、パケットの復調期間に利得の設定が変更されずに済むため、同一の利得で増幅された信号に基づいて、安定的にビット列を生成することができる。
なお、本発明の無線受信装置において、請求項5に記載のように、プリアンブル検出手段は、受信信号の繰り返し部分における自己相関を検出する自己相関検出部と、受信信号と既知信号パターンとの相互相関を検出する相互相関検出部とを備えて構成されてもよい。
このように構成された無線受信装置によれば、プリアンブルの検出精度を向上させることができ、パケットの先頭を検出することにより、パケットの復調期間の直前に利得を確実に保持(固定)することができる。
また、本発明の無線受信装置において、請求項6に記載のように、信号処理手段は、増幅手段にて増幅された受信信号をサンプリングしてデジタル信号を生成するA/D変換部と、A/D変換部により生成されたデジタル信号を復調する復調部と、自己相関検出部により自己相関を検出し、且つ、相互相関検出部により相互相関を検出した場合に限り、復調部を動作させる動作制御部とを備えて構成されてもよい。
このように構成された無線受信装置によれば、確実にパケットの先頭を検出した場合に限り、復調動作を開始するため、ビット列の生成に寄与することのない無駄な復調処理を省略することができる。
本発明が適用された無線受信装置1の構成を示すブロック図である。 AGC回路10の構成を示すブロック図である。 ゲイン制御部20が実行するAGC処理の詳細を表すフローチャートである。 AGC処理のS140で実行されるパケット先頭判定処理の詳細を表すフローチャートである。 パケット終了判定部24の動作を説明するためのタイミング図。 無線受信装置1における第1の動作例を示すタイミング図である。 無線受信装置1における第2の動作例を示すタイミング図である。 無線受信装置1における第3の動作例を示すタイミング図である。 無線受信装置1の動作を詳細に説明するための第1の説明図である。 無線受信装置1の動作を詳細に説明するための第2の説明図である。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[全体構成]
図1は、本発明が適用された無線受信装置1の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態の無線受信装置1は、特定の周波数帯域(715MHz〜725MHz)を使用して、車車間や路車間でパケット通信を行うインフラ協調システムを構築するために、各種自動車や路側器に通信装置の一部として設置されるものである。
図1に示すように、無線受信装置1は、無線信号を受信するためのアンテナ2と、アンテナ2を介して受信した無線信号(受信信号)から不要な周波数成分を除去して、特定の周波数帯域の受信信号を通過させるバンドパスフィルタ(BPF)3と、BPF3を通過した受信信号を予め設定された利得(ゲイン量)で増幅する増幅器4と、増幅器4におけるゲイン量を設定するためのAGC回路10と、BPF3からの出力に基づいて受信信号の電力を測定し、その受信電力を示すRSSI信号をAGC回路10に出力するRSSI検出部9と、増幅器4を介して入力した受信信号、及び、互いに位相量が直交する二つのローカル信号を混合して、受信信号の同相成分信号(I信号)と直交成分信号(Q信号)を生成する周波数変換回路(ミキサ)5と、ミキサ5が生成したI信号およびQ信号をサンプリングして、アナログ−デジタル変換を行うADC6と、ADC6にてアナログからデジタルに変換されたI信号およびQ信号(以下、IQ信号と総称する)に基づいて、他の車両や路側器に設置された送信装置100にて変調された信号を、予め設定された同期タイミングで復調する復調器7と、復調器7にて復調された信号に基づいて、送信装置100からの送信データを復号する信号処理を行う復号器8とを備えている。
なお、復号器8は、信号処理の実行中に送信データのヘッダ部を復号すると、そのヘッダ部(詳細には、シグナル部)が示すパケット全体の長さ(例えば、OFDMシンボル数)を表すパケット長情報を、AGC回路10に出力するように構成されている。
また、無線受信装置1は、パケットの先頭を表すプリアンブルを検出するために、ADC6からの出力信号の繰り返し部分における自己相関を検出する自己相関検出回路11と、ADC6からの出力信号と既知信号パターンとの相互相関を検出する相互相関検出回路12とを備えると共に、自己相関検出回路11により自己相関を検出し、且つ、相互相関検出回路12により相互相関を検出した場合に限り、ADC6から出力されるIQ信号を通過させて復調器7に入力する同期信号制御回路13を備えている。
なお、プリアンブルは、同一の信号パターンが所定周期(例えば1.6μs)で繰り返されるSTS(Short Training Symbol)と、STSの繰り返し周期よりも長い周期(例えば16μs)の信号パターンからなるLTS(Long Training Symbol)とを含む周知の構成を有している。
そして、自己相関検出回路11は、ADC6から所定周期だけ遅延させて入力したIQ信号の波形と、ADC6から直接入力したIQ信号の波形とを比較し、両者の一致度を示す指標が所定の閾値を上回る場合に、STSを検出したことを示す信号(以下、STS検出信号という)を同期信号制御回路13およびAGC回路10に出力する。
一方、相互相関検出回路12は、予め記憶されたSTSの信号パターンと、ADC6から入力したIQ信号の波形とを比較し、両者の一致度を示す指標が所定の閾値を上回る場合に、STSを検出するとともに、そのSTSに基づいて同期タイミングを設定し、その同期タイミングを示す信号(以下、タイミング信号という)を同期信号制御回路13および復調器7に出力する。
同期信号制御回路13は、自己相関検出回路11からSTS検出信号を入力し、さらに相互相関検出回路12からタイミング信号を入力すると、ADC6から出力されるIQ信号を通過させると共に、タイミング信号に基づく同期タイミングでIQ信号を復調器7に出力したことを示す信号(以下、同期信号という)をAGC回路10に出力する。
[AGC回路の構成]
次に、図2は、AGC回路10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、AGC回路10は、RSSI検出部9から出力されるRSSI信号に基づいて受信電力の移動平均値を算出し、その移動平均値を表す信号(以下、RSSI−RT信号という)を出力する移動平均算出部21と、移動平均算出部21から出力されるRSSI−RT信号を、予め規定された遅延時間(例えば1.6μs)だけ遅らせて出力する遅延器22と、移動平均算出部21から直接入力したRSSI−RT信号に基づく受信電力と、遅延器22を介して入力したRSSI−RT信号に基づく受信電力(以下、遅延電力という)との電力差(以下、第1電力差という)を算出する第1電力差算出部23とを備えている。
また、AGC回路10は、移動平均算出部21から出力されるRSSI−RT信号と、復号器8から出力されるパケット長情報とに基づいて、パケットの終了を判定し、パケットの終了を検出したタイミングを表す信号(以下、パケット終了信号という)を出力するパケット終了判定部24と、移動平均算出部21から出力されるRSSI−RT信号と、パケット終了判定部24から出力されるパケット終了信号とに基づいて、パケットの終了から一定期間T4(図6参照)経過後の受信電力をノイズレベルとして保持するノイズレベル保持部25と、移動平均算出部21から直接入力したRSSI−RT信号に基づく受信電力と、ノイズレベル保持部25にて保持されている受信電力との電力差(以下、第2電力差という)を算出する第2電力差算出部26とを備えている。
なお、パケット終了判定部24は、図5に示すように、RSSI−RT信号に基づいて、受信信号の移動平均値が所定の閾値を下回るタイミングを検出する第1の検出処理を行うと共に、パケット長情報に基づいて、例えばOFDMシンボル数をカウントし、ヘッダ部に続くデータ部に対応する送信シンボル数に達するタイミングを検出する第2の検出処理を行う。そして、第1及び第2の検出処理のいずれかの処理において先に検出された方のタイミングでパケット終了信号を出力する。
また、ノイズレベル保持部25は、自身の保持しているノイズレベルが、受信電力の移動平均値を上回る場合、移動平均算出部21から出力されるRSSI−RT信号に基づいて、受信電力の移動平均値を下回るようにノイズレベルの設定を更新してもよい。
さらに、AGC回路10は、移動平均算出部21から出力されるRSSI−RT信号、第1及び第2電力差算出部23,26にて算出された第1及び第2電力差、パケット終了判定部24から出力されるパケット終了信号、自己相関検出回路11から出力されるSTS検出信号、及び、同期信号制御回路13から出力される同期信号に基づいて、ゲイン量の設定を変更するためのAGC処理を行うゲイン制御部20を備えている。
[AGC処理]
次に、図3は、ゲイン制御部20が実行するAGC処理の詳細を表すフローチャートである。なお、本処理は、無線受信装置1の電源がON状態である間、繰り返し実行される。
図3に示すように、まず、本処理が開始されると、S110では、増幅器4に対して利得が最大値となるようにゲイン量を初期値に設定し、受信電力の変動が微少であっても、第1及び第2電力差算出部23,26にて第1及び第2電力差を算出できるように待ち受けの準備を行う。
続くS120では、第1及び第2電力差算出部23,26にて算出された第1及び第2電力差に基づいて、これら受信電力の変動の大きさを示す電力変動値が、予め設定された基準閾値(例えば5dB)を越えるか否かを判断し、ここで肯定判断した場合にはS130に移行し、一方否定判断した場合には、本ステップを再実行する。
S130では、移動平均算出部21から出力されるRSSI−RT信号に基づいて、予め設定された第1待機時間T1が経過した後の受信信号の移動平均値が、ADC6によるサンプリング可能な目標値に一致するように、ゲイン量を設定して増幅器4に出力する。なお、ここで設定するゲイン量は、ADC6が有する入力レベルの許容範囲(ダイナミックレンジ)を超えない範囲で、ADC6の入力レベルが最大値(目標値)となる増幅器4の利得を逆算して求められる。
続くS140では、S120で基準閾値を越える受信電力の変動がパケットの先頭を示すものであるか否かを判定するパケット先頭判定処理を行う。
続くS150では、S140におけるパケット先頭判定処理の処理結果に基づいて、パケットの先頭を検出できたか否かを判断し、ここで肯定判断した場合にはS160に移行し、否定判断した場合には、S120で基準閾値を越える受信電力の変動がノイズに依るものとして、S120に移行する。
S160では、S130で設定されたゲイン量を保持(固定)し、続くS170では、パケット終了判定部24からパケット終了信号が入力されるまで待機し、パケット終了信号が入力された場合、S110に移行する。
[パケット先頭判定処理]
次に、図4は、AGC処理のS140で実行されるパケット先頭判定処理の詳細を表すフローチャートである。
図4に示すように、まず、本処理が開始されると、S210では、第1電力差算出部23から出力される第1電力差に基づいて、第1電力差が基準閾値を越えて上昇した後に下降に転じる時点(上昇ピーク)を検出する。
続くS220では、S210で検出した上昇ピークから第1待機時間T1が経過するまでの間に、第1電力差が再び上昇に転じたか否かを判断し、ここで肯定判断した場合には、S210の上昇ピークがノイズに依って検出されたものとして、S260に移行し、パケットの先頭の未検出を表す処理結果を記憶して、本処理を終了する。一方、否定判断した場合にはS230に移行する。なお、ここで肯定判断してS260に移行する場合、第1電力差が下降した後に再び上昇に転じる時点(下降ピーク)を検出し、下降ピークにおける第1電力差に基づいて基準閾値を再設定する(S255)。
S230では、S220で第1待機時間T1が経過した後、予め設定された第2待機時間T2が経過するまでの間に、自己相関検出回路11からSTS検出信号が入力されたか否かを判断し、ここで肯定判断した場合には、プリアンブルのSTSが検出されたものとして、その検出タイミングでS240に移行し、一方、否定判断した場合には、S260に移行し、パケットの先頭の未検出を表す処理結果を記憶して、本処理を終了する。
S240では、S230の検出タイミングから予め設定された第3待機時間T3が経過するまでの間に、同期信号制御回路13から同期信号が入力されたか否かを判断し、ここで肯定判断した場合には、自己相関に加えて、相互相関によるSTSも検出されたものとして、S260に移行し、パケットの先頭を検出したことを表す処理結果を記憶して、本処理を終了する。一方、ここで否定判断した場合には、S250に移行し、パケットの先頭の未検出を表す処理結果を記憶して、本処理を終了する。
[動作]
ここで、図6〜図8は、無線受信装置1における動作例をそれぞれ示すタイミング図である。
このように構成された無線受信装置1では、図6に示すように、パケットの受信前に、受信電力とノイズレベルとの電力差(第2電力差)が上昇して基準閾値Δ1を越えると共に、受信電力と遅延電力との電力差(第1電力差)が上昇して基準閾値Δ2を越えると、その時点から第1待機時間T1後の移動平均値(RSSI−RT)に基づいて、ゲイン量の設定が変更される。
そして、ゲイン量の設定が変更されてから第2待機時間T2が経過するまでに、自己相関によりプリアンブルのSTSが検出されると共に、その検出時から第3待機時間T3が経過するまでに、相互相関によりプリアンブルのSTSが検出されると、ゲイン量が再設定(変更)されることなく、先に設定されたゲイン量が保持(確定)される。
なお、パケットの受信が終了すると、ゲイン量が初期値に設定され、その設定時から第4待機時間T4が経過した時点の移動平均値が、新たなノイズレベルとして設定(更新)される。
また、無線受信装置1では、図7及び図8に示すように、受信電力と遅延電力との電力差(第1電力差)の上昇ピークを検出してから第1待機時間T1が経過するまでに、第1電力差が再び上昇に転じると、第1電力差の下降ピークにおける移動平均値(RSSI−RT)に基づいて、基準閾値Δ1,Δ2が再設定用の基準閾値λ1,λ2に更新される。
そして、第1電力差が基準閾値λ1を越えると共に、第2電力差が基準閾値λ2を越えると、その時点から第1待機時間T1後の移動平均値(RSSI−RT)に基づいて、ゲイン量が再設定される。
また、ゲイン量の再設定時から第2待機時間T2が経過するまでに、自己相関によりプリアンブルのSTSが検出されると共に、その検出時から第3待機時間T3が経過するまでに、相互相関によりプリアンブルのSTSが検出されると、ゲイン量が変更されることなく、先に再設定されたゲイン量が保持(確定)される。
つまり、無線受信装置1では、電力変動値(第1電力差,第2電力差)が基準閾値を越える毎に、一定時間待機して、受信電力の変動が小さい安定状態における移動平均値に基づいて、ゲイン量の設定が行われ、パケットの先頭が検出されると、パケットの復調処理が完了するまで、その設定されたゲイン量が固定される。
[本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態の無線受信装置1では、電力変動値が基準閾値を越える毎にゲイン量の設定を変更するため、瞬時的に強いレベルのノイズが発生した場合であっても、その後の受信信号の電力変動に追随して、ゲイン量の再設定を行うことが可能になる。
また、無線受信装置1では、受信電力と遅延電力との電力差(第1電力差)、及び、受信電力とノイズレベルとの電力差(第2電力差)が共に、基準閾値を越える場合に、ゲイン量の設定を変更するため、図9に示すように、例えば、基準閾値Δ2以下のノイズであって、基準閾値Δ1を周期的に越える定常ノイズが発生する環境下において、無駄なゲイン量の再設定を防止することが可能になる。
そして、無線受信装置1では、図10に示すように、第1電力差の上昇ピークを検出した後に第1電力差が再び上昇に転じると、その上昇開始時の受信電力に基づいて基準閾値を再設定するため、パケットの受信直前に瞬時的なノイズが更に発生しても、パケットの受信電力に応じたゲイン量を再設定することが可能になる。
つまり、本実施形態の無線受信装置1によれば、定常ノイズや瞬時的なノイズが発生する場合においても、無駄なゲイン量の設定を極力減らしつつ、パケットの受信電力に応じたゲイン量を設定することができ、ひいては、ノイズ環境下においても的確に利得を調整することができる。
[本実施形態と特許請求の範囲との対応関係]
なお、上記実施形態において、アンテナ2およびBPF3が受信手段、増幅器4が増幅手段、ミキサ5,ADC6,復調器7,および復号器8が信号処理手段、RSSI検出部9および移動平均算出部21がRSSI手段、AGC回路10が利得設定手段、遅延器22が遅延手段、ノイズレベル保持部25が電力保持手段、自己相関検出回路11および相互相関検出回路12がプリアンブル検出手段、ADC6がA/D変換部、復調器7が復調部、同期信号制御回路13が動作制御部に相当する。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態のAGC処理では、第1電力差および第2電力差が共に基準閾値を越えることを、ゲイン量の設定を変更するための作動条件としているが、これに限定されるものではなく、例えば、第1電力差または第2電力差が基準閾値を越えることを作動条件としてもよい。なお、無線受信装置1は、第1電力差および第2電力差の少なくとも一方を算出するための構成であってもよい。
また、上記実施形態のパケット先頭判定処理では、パケットの先頭を検出するための判定材料として、第1電力差算出部23、自己相関検出回路11、および同期信号制御回路13からの全ての出力信号を用いているが、これに限定されるものではなく、第1電力差算出部23、自己相関検出回路11、および同期信号制御回路13の少なくとも一方の出力信号を用いてもよい。
また、上記実施形態のパケット終了判定部24は、第1及び第2の検出処理のいずれかの処理において先に検出された方のタイミングでパケット終了信号を出力するようにしているが、これに限らず、例えば、第1及び第2の検出処理のいずれかの処理において後に検出された方のタイミングでパケット終了信号を出力してもよい。あるいは、第1及び第2の検出処理のいずれか一方の処理だけを行い、その処理において検出されたタイミングでパケット終了信号を出力してもよい。
なお、上記実施形態では、無線受信装置1がインフラ協調システムにおいて使用されることを前提として記載されているが、これに限定されるものではなく、各種の無線通信システムにおいて使用され得る。つまり、無線受信装置1は、715MHz〜725MHz以外の特定の周波数帯域の無線信号を受信するように構成されてもよいし、自動車や路側器以外のものに設置されてもよい。
1…無線受信装置、2…アンテナ、3…BPF、4…増幅器、5…ミキサ、6…ADC、7…復調器、8…復号器、9…RSSI検出部、10…AGC回路、11…自己相関検出回路、12…相互相関検出回路、13…同期信号制御回路、20…ゲイン制御部、21…移動平均算出部、22…遅延器、23…第1電力差算出部、24…パケット終了判定部、25…ノイズレベル保持部、26…第2電力差算出部。

Claims (6)

  1. 特定の周波数帯域の無線信号を受信する受信手段と、
    該受信手段を介して受信した無線信号である受信信号を、予め設定された利得で増幅する増幅手段と、
    該増幅手段にて増幅された受信信号を復調してビット列を生成するための信号処理を行う信号処理手段と、
    前記受信信号の電力を測定して該受信電力を示すRSSI信号を出力するRSSI手段と、
    予め規定された作動条件を満たす場合、前記RSSI手段から出力されるRSSI信号に基づいて、前記増幅手段による増幅後の受信信号の平均電力が、前記信号処理手段による復調可能な目標値に一致するように、前記利得の設定を変更する利得設定手段と、
    を備える無線受信装置において、
    前記利得設定手段は、前記受信電力の変動の大きさを示す電力変動値が、予め設定された基準閾値を越えることを、前記作動条件とすることを特徴とする無線受信装置。
  2. 前記RSSI手段から出力されるRSSI信号を、予め規定された遅延時間だけ遅らせて、前記利得設定手段に入力する遅延手段を備え、
    前記利得設定手段は、前記RSSI手段から直接入力したRSSI信号に基づく前記受信電力と、前記遅延手段を介して入力したRSSI信号に基づく前記受信電力との電力差を、前記電力変動値とすることを特徴とする請求項1に記載の無線受信装置。
  3. 前記信号処理手段による前記信号処理後の前記受信電力を保持する電力保持手段を備え、
    前記利得設定手段は、前記RSSI手段から直接入力したRSSI信号に基づく前記受信電力と、前記電力保持手段により保持されている前記受信電力との電力差を、前記電力変動値とすることを特徴とする請求項1に記載の無線受信装置。
  4. 前記ビット列に含まれているプリアンブルを検出するプリアンブル検出手段を備え、
    前記利得設定手段は、前記プリアンブル検出手段による前記プリアンブルの検出後、前記信号処理手段による前記信号処理が完了するまで、前記利得の設定を保持することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の無線受信装置。
  5. 前記プリアンブル検出手段は、
    前記受信信号の繰り返し部分における自己相関を検出する自己相関検出部と、
    前記受信信号と既知信号パターンとの相互相関を検出する相互相関検出部と、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の無線受信装置。
  6. 前記信号処理手段は、
    前記増幅手段にて増幅された受信信号をサンプリングしてデジタル信号を生成するA/D変換部と、
    該A/D変換部により生成されたデジタル信号を復調する復調部と、
    前記自己相関検出部により前記自己相関を検出し、且つ、前記相互相関検出部により前記相互相関を検出した場合に限り、前記復調部を動作させる動作制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の無線受信装置。
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