JP2003078469A - 受信タイミング検出回路及びバースト信号受信機 - Google Patents

受信タイミング検出回路及びバースト信号受信機

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JP2003078469A
JP2003078469A JP2001261256A JP2001261256A JP2003078469A JP 2003078469 A JP2003078469 A JP 2003078469A JP 2001261256 A JP2001261256 A JP 2001261256A JP 2001261256 A JP2001261256 A JP 2001261256A JP 2003078469 A JP2003078469 A JP 2003078469A
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signal
circuit
reception timing
rssi
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Application number
JP2001261256A
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Minoru Kubota
稔 窪田
Kasumi Hatayama
かすみ 畑山
Yasuhiro Hamaguchi
泰弘 浜口
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の干渉信号が誤って受信された場合には
本来の受信信号が受信できなくなるという問題を解決
し、確度の高い受信タイミング信号を送信できる受信タ
イミング検出回路を提供することを目的とする。 【解決手段】 ディジタル化されたRSSI信号を遅延
して時間的に先行するRSSI信号のサンプル値を、R
SSI信号の増加量を求める為の基準値とする。次に、
後続して入力されたRSSI信号のサンプル値から前記
の基準値を減算することによって増加量を求める。最後
に、得られた増加量が設定された増加量閾値を越えた場
合に検出信号を出力し、受信タイミング信号をAGC回
路や復調回路に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バースト信号受信
機において、RSSI信号により受信タイミングを検出
する回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル変調されたバースト信号を送
受信するディジタル通信システムにおいては、伝搬路に
おける電力レベルの変動を抑圧する、送受信機間の周波
数オフセットを補償する、あるいはシステムを識別する
等の目的でバースト信号の先頭にプリアンブルと呼ばれ
る特定の信号が付加される。プリアンブル信号が十分に
長ければ、受信機は上記のような処理を精度良く行う事
ができるが、一方でシステムの伝送効率の低下を生じる
事になる。したがって、プリアンブル長はできる限り短
く設定されている。ディジタル信号処理を用いた無線信
号受信機は、受信した信号を中間周波数あるいはべ一ス
バンドでA/D変換して、周波数オフセット補償、シス
テム識別及び復調等の処理を行うが、近年伝送速度の高
速化に伴って定包絡線変調ではないQAM(Quadr
ature AmplitudeModulatio
n)やOFDM(Orthogonal Freque
ncy Division Multiplexin
g)方式を採用するシステムが増加し、短いプリアンブ
ル部において十分なレベル変動の抑圧が要求される。上
記の要求を満足する為、バースト信号受信においてAG
C残留誤差を低減する為の技術として、プリアンブル部
においてRSSI信号によるフィードフォワード制御と
復調回路からの受信電力の積分結果によるフィードバッ
ク制御を行う2段階のディジタルAGC方式等が採用さ
れる。
【0003】上述のようなAGC方式では、システム識
別や復調動作が行われる以前にレベル変動が抑圧されて
いる必要がある為、常にAGC動作を行うかあるいはプ
リアンブルの先頭部の電力を検出する事により受信タイ
ミングを早期に検出してAGC動作を行う必要がある。
フィードバック制御では、復調回路から制御信号を得る
為、復調回路が復調時と同様のクロックで動作する必要
があり、常にAGC動作を行う方式では受信機の消費電
力が問題となる。これを避ける為に、RSSI信号によ
る受信タイミングの検出が行われ、検出されたタイミン
グはAGC回路や復調回路に供給される事になる。
【0004】従来のバースト信号受信機を、図8を用い
て説明する。受信されたバースト信号はBPF回路1に
より帯域制限され、利用する周波数チャネルの信号が得
られる。次に、AGC回路2によりレベル変動が抑圧さ
れた後、第1のA/D変換回路3によりディジタル化さ
れ復調回路4で復調される。あるいは、直交検波後にべ
一スバンドI(In−phase)及びQ(Quadr
ature)信号でA/D変換され復調回路に供給され
る場合もある。一方、BPF回路1の出力信号はRSS
I回路5に供給されて、受信信号のRSSI値(RSS
I信号のサンプル値)に変換される。RSSI信号は、
第2のA/D変換回路6によりディジタル化されて受信
タイミング検出回路9に入力される。受信タイミング検
出回路9は、ガウス雑音環境において受信機の雑音指数
やシステム劣化等を考慮して、受信信号を正しく復調で
きる最小の受信レベルを示す最小受信感度付近に設定さ
れた絶対閾値8と受信信号のRSSI値が比較回路7に
よって比較され、RSSI値がその絶対閾値を超えた場
合に受信タイミングを検出してAGC回路2や復調回路
4に供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】無線通信システムで
は、周波数帯域を有効に利用する為、一定の距離だけ離
れている事や周波数チャネルの電力レベルが一定値以下
である事を条件に、同一周波数チャネルが利用される事
がある。また、ある受信機の近くで隣接周波数チャネル
が利用される事もある。この場合、受信機ではBPF回
路1により帯域制限が行われ干渉信号は一定の減衰を受
けるものの、干渉信号は残る事になる。しかし、受信機
は干渉信号レベルに対して受信信号レベルが一定以上高
ければ、干渉信号の存在下でも復調は可能となる。
【0006】このような場合、図8に示した従来の受信
タイミング検出回路9は、受信信号が存在しなくても干
渉信号レベルが絶対閾値8以上になった場合に受信信号
が検出され、干渉信号レベルが絶対閾値8を下回るまで
再度受信タイミングを検出する事は不可能である。した
がって、干渉信号の存在下で受信信号が受信された場合
には受信ができない事になる。実際には、復調回路4に
てシステム識別やバースト同期を行う事によって、誤っ
て検出された受信タイミングによる干渉信号の復調動作
は解除される事もあるが、再び受信タイミングを検出し
ようとしても、干渉信号レベルが絶対閾値8以上であれ
ば検出動作に入れない事になる。この結果、受信信号が
復調できない状態が生じる。本発明は、従来の干渉信号
が誤って受信された場合には本来の受信信号が受信でき
なくなるという問題を解決し、確度の高い受信タイミン
グ信号を送信できる受信タイミング検出回路を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明の受信タイミング検出回路は、バースト信号受信
機のRSSI(Received Signal St
rength Indication)回路の出力をA
/D変換したRSSI信号を受信して、前記バースト信
号受信機に受信タイミング信号を送信する受信タイミン
グ検出回路において、先に受信したRSSI信号のサン
プル値に基づいて基準値を出力する基準値作成回路と、
新たに受信したRSSI信号のサンプル値から前記基準
値を差し引いた増加量を出力する減算回路と、前記増加
量と増加量閾値とを比較し、前記増加量が前記増加量閾
値を越えたことを検出した場合に第1の検出信号を出力
する比較回路とを備え、前記第1の検出信号に基づいて
受信タイミング信号を送信することを特徴とする。
【0008】すなわち、ディジタル化されたRSSI信
号を遅延して時間的に先行するRSSI信号のサンプル
値を、RSSI信号の増加量を求める為の基準値とす
る。次に、後続して入力されたRSSI信号のサンプル
値から前記の基準値を減算することによって増加量を求
める。最後に、得られた増加量が設定された増加量閾値
を越えた場合に検出信号を出力し、受信タイミング信号
をAGC回路や復調回路に送信する。従来のようにサン
プル値の絶対値が閾値を越えたことにより受信タイミン
グを判断するのでなく、サンプル値の増加量が閾値を越
えたことにより受信タイミングを判断することにより、
干渉信号が誤って受信された場合でも、本来の受信信号
が来れば必ずサンプル値の増加量が閾値を越えるので、
本来の受信信号を見落とすことはなくなる。
【0009】また、請求項2乃至4は、基準値作成回路
について定めるものである。請求項2記載の発明は、時
間的に先行するRSSI信号のサンプル値を遅延して基
準値を作成する第1の遅延回路を備えることを特徴とす
る。平均化により雑音が誤って受信タイミングとして検
出される場合を軽減できる。請求項3記載の発明は、時
間的に先行する複数のRSSI信号のサンプル値の平均
値を基準値として作成する平均回路を備えることを特徴
とする。請求項4記載の発明は、時間的に先行する複数
のRSSI信号のサンプル値の平均値を作成する平均回
路と、前記平均値を遅延して基準値を作成する第2の遅
延回路とを備えることを特徴とする。時間的に離れたサ
ンプルを用いて検出性能を向上させることができる。こ
こで、第1の遅延回路及び第2の遅延回路は、信号遅延
機能を持つ回路であれば良く、サンプル信号を一定時間
保持するサンプルホールド回路を含むものとする。ま
た、平均回路は、全サンプルについて一律に平均値を計
算するものの他、二乗平均平方根を求めるものでもよ
く、サンプル期間や順序(奇数番目等)を選択して平均
値を計算するものも含むものとする。また、これらの回
路は遅延機能や平均値計算機能を持てば、演算機能等の
他の機能を合わせ持っても良い。
【0010】また、請求項5乃至8は、受信タイミング
信号について定めるものである。請求項5記載の発明
は、前記第1の検出信号を受信タイミング信号とする。
簡易な構成で、すばやく受信タイミング信号を供給でき
る。請求項6記載の発明は、前記第1の検出信号が連続
して検出された場合に第2の検出信号を出力する連続性
判定回路を備え、前記第2の検出信号を受信タイミング
信号とする。連続して検出することにより受信タイミン
グ検出の精度を高めることができる。平均回路のハード
ウェア化が容易でないサンプル数の場合にも検出性能を
向上することができる。請求項7記載の発明は、前記第
1の検出信号が連続して検出された場合に第2の検出信
号を出力する連続性判定回路と、前記増加量を時系列的
にサンプリングし、現在のサンプリング値をp(n)と
して、p(n)−p(n−1)<p(n−1)−p(n
−2)を満足した場合に第3の検出信号を出力する変化
傾向判定回路とを備え、前記第2の検出信号及び前記第
3の検出信号が検出された場合に、受信タイミング信号
を送信することを特徴とする。受信RSSI信号の電力
がばらつく時には、受信タイミングが検出される時間に
遅延を与えて、検出タイミングのバラツキを抑圧するこ
とができる。請求項8記載の発明は、第3の遅延回路を
備え、前記第3の遅延回路を介して受信タイミング信号
を送信することを特徴とする。受信タイミング信号を供
給するタイミングを一定に保つことができる。
【0011】また、請求項9は増加量閾値について定め
るもので、無信号時のRSSI値の確率密度関数の平均
値から、前記確率密度関数と最小受信感度時のRSSI
値の確率密度関数の交点までのRSSI値の差分を増加
量閾値とすることを特徴とする。回路上のディジタル雑
音を考慮した閾値を導出でき、無信号時に誤って検出す
る確率と信号入力時に検出できない確率を抑圧すること
ができる。
【0012】また、請求項10は、バースト信号受信機
について定めるもので、バースト信号受信機は、受信信
号帯域について帯域制限を行うBPF(Band Pa
ssFilter)回路と、前記BPF回路の出力信号
を減衰あるいは増幅するAGC(Automatic
Gain Controlled)回路と、前記ACG
により利得調整された受信信号をA/D変換する第1の
A/D変換回路と、前記第1のA/D変換回路によって
ディジタル化された受信信号を復調する復調回路と、前
記BPF回路の出力信号の電力値を出力するRSSI
(Received Signal Strength
Indication)回路と、前記RSSI回路の
出力信号をA/D変換する第2のA/D変換回路と、前
記第1のA/D変換回路によってディジタル化されたR
SSI信号を取得して、前記AGC回路及び前記復調回
路に動作タイミングを与える受信タイミング信号を送信
する受信タイミング検出回路であって、請求項1乃至9
の受信タイミング検出回路からなることを特徴とする。
かかるバースト信号受信機に本発明を適用すれば、効果
が大である。
【0013】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1に本発明の
第1の実施形態を示す。同図は請求項1、2、5の実施
形態に相当する。図8に示した従来例と同じ構成要素に
はそれぞれ同じ番号を付しており、同図と異なる部分に
ついて説明する。まず、第2のA/D変換回路6により
ディジタル化されたRSSI信号のうち、時間的に先行
するRSSI信号のサンプル値が遅延回路21により遅
延され、RSSI信号の増加量を求める為の基準値とな
る。同図では基準値作成回路を遅延回路21にて実現し
ているが、あるタイミングでRSSI信号のサンプルを
保持するようなサンプルホールド回路でも実現可能であ
る。次に、減算回路22によって、後続して入力された
RSSI信号のサンプル値から前記遅延回路21の基準
を減算してRSSI値の増加量を求める。最後に、比較
回路23により、得られた増加量が設定された増加量閾
値24を越えた場合に受信タイミングを検出する。すな
わち、比較回路23は増加量が増加量閾値24を越えた
場合に第1の検出信号を出力し、第1の検出信号を受信
タイミング信号としてAGC回路2や復調回路4に供給
する(送信する)。尚、本発明のすべての実施例は、中
間周波数でA/D変換されるIF(Intermedi
ate Frequency)サンプリング方式で構成
図を記述しているが、直交検波後にべースバンドI、Q
信号でA/D変換を行うベ一スバンドサンプリング方式
でも受信タイミング信号の供給は同様に可能である。
【0014】[第2実施形態]図2に本発明の第2の実
施形態を示す。同図は請求項3の実施形態に相当する。
図8及び図1と同じ構成要素にはそれぞれ同じ番号を付
しており、異なる部分について説明する。本実施形態は
第1実施形態に改善を施したもので、受信タイミング検
出回路32が、平均回路31にて時間的に先行する複数
のRSSI信号のサンプル値の平均値を求め、それを基
準値として、減算回路22により増加量を求めるように
なっている。第1実施形態では単一のサンプル値を遅延
して減算している為に雑音により誤って受信タイミング
が検出される場合があるが、本実施形態では平均化によ
り雑音の影響を軽減することができる。この場合、n番
目のRSSI信号のサンプル値に対して平均回路で1〜
n−2番目のRSSI信号の平均値との差をとり、次の
n+1番目のRSSI信号のサンプル値に対して平均回
路で2〜n−1番目のRSSI信号の平均値との差をと
る等、平均回路に取り込むRSSI信号間に重複があっ
ても良い。また、ある程度の検出遅延が許容される場合
には、後続して入力されるRSSI信号のサンプル値も
新たに平均回路を挿入することにより平均化できる。
【0015】[第3実施形態]図3に本発明の第3の実
施形態を示す。同図は請求項6の実施形態に相当する。
前記の図と同じ構成要素にはそれぞれ同じ番号を付して
おり、異なる部分について説明する。本実施形態は第1
実施形態乃至第2実施形態にさらに改善を施したもの
で、受信タイミング検出回路42において、比較回路2
3により、得られた増加量が設定された増加量閾値24
を越えた事を検出し、さらにその状態の連続性を連続性
判定回路41により判定して受信タイミングを検出する
ようになっている。すなわち、比較回路23に取り込ま
れる連続するRSSI信号のサンプル値について、得ら
れた増加量が設定された増加量閾値24を越えたときに
連続性判定回路41は第2の検出信号を出力し、第2の
検出信号を受信タイミング信号としてAGC回路2や復
調回路4に供給する(送信する)。ここで、第2実施形
態に対して連続性判定回路41を付加したが、第1実施
形態に対しても同様に付加できる。本実施形態によれば
平均回路31により得られた基準に後続するRSSI信
号のサンプルが、十分なサンプル数だけ平均化できるよ
うな検出遅延が許容されない場合や、平均回路のハード
ウェア化が容易でない程サンプル数が多い場合には平均
回路がなくても検出性能を向上することができる。
【0016】[第4実施形態]図4に本発明の第4の実
施形態を示す。同図は請求項4の実施形態に相当する。
前記の図と同じ構成要素にはそれぞれ同じ番号を付して
おり、異なる部分について説明する。本実施形態は第1
実施形態乃至第3実施形態に改善を施したもので、受信
タイミング検出回路52において、平均回路31の出力
を一定サンプル間隔だけ第2の遅延回路51により遅延
して、減算回路22に供給する。これによって、時間的
に先行するRSSI信号のサンプルから得られた基準
と、後続するRSSI信号のサンプルに時間的な間隔を
持たせる事が可能となり、RSSI回路5の応答時間や
RSSI回路5と第2のA/D変換回路6の間にLPF
(Low Pass Filter)回路が挿入された
場合の応答時間が無視できない場合でも、時間的に離れ
たサンプルを用いて検出性能を向上させることができ
る。ここでは、第3実施形態に対して遅延回路51を付
加したが、第2実施形態に対しても同様に付加できる。
また、第1実施形態では遅延回路21の遅延時間を大き
く設定する事で同様の改善効果を得ることができる。
【0017】[第5実施形態]図5に本発明の第5の実
施形態を示す。同図は請求項7の実施形態に相当する。
前記の図と同じ構成要素にはそれぞれ同じ番号を付して
おり、異なる部分について説明する。実際のRSSI信
号は、RSSI回路5の応答時間やRSSI回路5と第
2のA/D変換回路6の間にLPF(Low Pass
Filter)回路が挿入された場合の応答時間によ
ってある立ち上り時間を有する。この場合、伝搬路の状
態によってRSSI値の絶対値が大きければ、復調回路
4の入力信号に対して増加量閾値24を越えて第1の検
出信号や第2の検出信号が検出されるタイミングが早く
なり、反対に絶対値が小さければこれらが検出されるタ
イミングは遅くなる。このように受信電力による検出タ
イミングのバラツキが生じるので、受信タイミング信号
を供給される復調回路4はそのバラツキに対応する必要
が生じる。本実施形態は、第1実施形態乃至第4実施形
態に改善を施したもので、受信タイミング検出回路62
において、連続性判定回路41において受信タイミング
が検出され、第2の検出信号が出力された場合でも、連
続性判定回路41の次に変化傾向判定回路61を接続
し、変化傾向判定回路61において、現在のサンプルの
RSSI値をp(n)としてp(n)−p(n−1)<
p(n−1)−p(n−2)を満足するまで受信タイミ
ングの検出を遅延させる。増加量が緩和し始めた時に受
信タイミングを検出することとなり、RSSI信号のサ
ンプル値が大きければ緩和し始める時間は長くなり、R
SSI信号のサンプル値が小さければ緩和し始める時間
は短くなるので、検出タイミングのバラツキを抑圧する
ことができる。すなわち、受信電力が大きいために増加
量の立ち上がり時間が早くなる場合には、受信タイミン
グが検出される時間に遅延を与えて、検出タイミングの
バラツキを抑圧することができる。変化傾向判定回路6
1は上記条件を満足した場合に第3の検出信号を出力
し、第2の検出信号と第3の検出信号が共に検出された
場合に受信タイミング信号をAGC回路2や復調回路4
に供給する(送信する)。ここで、変化傾向判定回路6
1には、第2の検出信号だけでなく、サンプルのRSS
I値も入力される。なお、第4実施形態に対して変化傾
向判定回路61を付加したが、他の実施形態に対しても
同様に付加することができる。
【0018】[第6実施形態]図6に本発明の第6の実
施形態を示す。同図は請求項8の実施形態に相当する。
前記の図と同じ構成要素にはそれぞれ同じ番号を付して
おり、異なる部分について説明する。本実施形態は第1
実施形態乃至第5実施形態に改善を施したもので、受信
タイミング検出回路72において、第3の遅延回路71
を備え、第3の遅延回路71を介して受信タイミング信
号を送信するようにしたものである。連続性判定回路4
1で連続性を判定するサンプル数の違いに応じて受信タ
イミングの検出に要する時間が異なるので、第3の遅延
回路71により遅延時間を調整して、受信タイミングの
検出性能を制御する等の目的でパラメータを変更する場
合にも、AGC回路2や復調回路4に供給するタイミン
グを一定に保つことを可能にするものである。ここで、
第5実施形態に対して第3の遅延回路71を付加した
が、他の実施形態に対しても同様に付加することができ
る。
【0019】[第7実施形態]図7に本発明の第7の実
施形態を示す。同図は請求項9の実施形態に相当する。
本実施形態は、第1実施形態乃至第6実施形態の受信タ
イミング検出回路において、増加量閾値24の決定方法
に関し以下の改善を施すものである。すなわち無信号時
のRSSI値の確率密度関数81の平均値82から、前
記確率密度関数81と最小受信感度時のRSSI値の確
率密度関数83の交点85までのRSSI値の差分を増
加量閾値24として受信タイミングを検出する。ガウス
雑音による確率密度関数は容易に求める事が可能であ
り、実際の回路でRSSI値のサンプルを調べて確率密
度関数を求め、両確率密度の交点から閾値を導出する事
ができる。本発明によれば回路上のディジタル雑音を考
慮した閾値を導出でき、無信号時に誤って検出する確率
と信号入力時に検出できない確率を抑圧する事ができ
る。
【0020】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施形態に種々の
変更を加えうることは自明である。例えば最小受信感度
時のRSSI値を大きくとれば、交点を見出すことが困
難になるが、2つの確率密度関数が明確に分離するの
で、信号入力値の最小値と無信号時の最大値との差を増
加量閾値としても良い。また、増加量閾値を求める場合
に、ガウス分布以外の確率密度関数を用いることもでき
る。また、新たなRSSI信号のサンプル値として、複
数のサンプル値を平均化したものを用いても良い。ま
た、バースト受信回路でRSSI回路と第2のA/D変
換回路の間にLPF回路が挿入される等構成回路間に他
の回路が挿入される場合もある。これらの場合は、一方
の回路が挿入された他の回路の機能を併せ持ったものと
解釈して本発明の範囲とを解釈するものとする。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の受信タイ
ミング検出回路によれば、RSSI信号に関わる増加量
が閾値を越える事により受信タイミングを供給するの
で、干渉信号の存在下でも受信タイミングを確実に検出
でき、AGC回路及び復調回路に確実に受信タイミング
を送信する事を可能にし、また、常にACG動作を行う
必要がないので、バースト信号のロスを低減することが
できる。また、受信タイミングの検出遅延に対する要求
が厳しい場合にも、RSSI信号を用いることにより早
期に受信タイミングを検出する事ができる為、AGC回
路や復調回路の処理に時間的な余裕が得られる。また、
受信電力の違いによる受信タイミング検出のバラツキを
抑制する事ができ、復調回路の設計が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態の構成図である。
【図3】本発明の第3実施形態の構成図である。
【図4】本発明の第4実鐘形態の構成図である。
【図5】本発明の第5実施形態の構成図である。
【図6】本発明の第6実施形態の構成図である。
【図7】本発明の第7実施形態の説明図である。
【図8】従来の受信タイミング検出回路を含むバースト
信号受信機の構成図である。
【符号の説明】
1 BPF回路 2 AGC回路 3 第1のA/D変換回路 4 復調回路 5 RSSI回路 6 第2のA/D変換回路 7 比較回路 8 絶対閾値 9 受信タイミング検出回路 21 第1の遅延回路 22 減算回路 23 比較回路 24 増加量閾値 25 受信タイミング検出回路 31 平均回路 32 受信タイミング検出回路 41 連続性判定回路 42 受信タイミング検出回路 51 第2の遅延回路 52 受信タイミング検出回路 61 変化傾向判定回路 62 受信タイミング検出回路 71 第3の遅延回路 72 受信タイミング検出回路 81 無信号時のRSSI値の確率密度関数 82 確率密度関数81の平均値 83 信号入力時のRSSI値の確率密度関数 84 最小受信感度 85 確率密度関数81と確率密度関数83との交点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 27/00 H04L 7/02 Z (72)発明者 浜口 泰弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5J100 JA01 LA00 LA04 LA08 LA09 LA11 QA01 SA02 5K004 AA05 AA08 FG00 FH08 JG00 JH05 5K047 AA05 BB01 GG11 JJ02 MM12 5K061 AA10 BB12 CC52 5K067 AA33 DD25 EE02 GG11 HH22

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バースト信号受信機のRSSI(Rec
    eived Signal Strength Ind
    ication)回路の出力をA/D変換したRSSI
    信号を受信して、前記バースト信号受信機に受信タイミ
    ング信号を送信する受信タイミング検出回路において、
    先に受信したRSSI信号のサンプル値に基づいて基準
    値を出力する基準値作成回路と、新たに受信したRSS
    I信号のサンプル値から前記基準値を差し引いた増加量
    を出力する減算回路と、前記増加量と増加量閾値とを比
    較し、前記増加量が前記増加量閾値を越えたことを検出
    した場合に第1の検出信号を出力する比較回路とを備
    え、前記第1の検出信号に基づいて受信タイミング信号
    を送信することを特徴とする受信タイミング検出回路。
  2. 【請求項2】 請求項1の受信タイミング検出回路にお
    いて、基準値作成回路は、時間的に先行するRSSI信
    号のサンプル値を遅延して基準値を作成する第1の遅延
    回路を備えることを特徴とする受信タイミング検出回
    路。
  3. 【請求項3】 請求項1の受信タイミング検出回路にお
    いて、基準値作成回路は、時間的に先行する複数のRS
    SI信号のサンプル値の平均値を基準値として作成する
    平均回路を備えることを特徴とする受信タイミング検出
    回路。
  4. 【請求項4】 請求項1の受信タイミング検出回路にお
    いて、基準値作成回路は、時間的に先行する複数のRS
    SI信号のサンプル値の平均値を作成する平均回路と、
    前記平均値を遅延して基準値を作成する第2の遅延回路
    とを備えることを特徴とする受信タイミング検出回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の受信タイミング検出回
    路において、前記第1の検出信号を受信タイミング信号
    とすることを特徴とする受信タイミング検出回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4の受信タイミング検出回
    路において、前記第1の検出信号が連続して検出された
    場合に第2の検出信号を出力する連続性判定回路を備
    え、前記第2の検出信号を受信タイミング信号とするこ
    とを特徴とする受信タイミング検出回路。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4の受信タイミング検出回
    路において、前記第1の検出信号が連続して検出された
    場合に第2の検出信号を出力する連続性判定回路と、前
    記増加量を時系列的にサンプリングし、現在のサンプリ
    ング値をp(n)として、p(n)−p(n−1)<p
    (n−1)−p(n−2)を満足した場合に第3の検出
    信号を出力する変化傾向判定回路とを備え、前記第2の
    検出信号及び前記第3の検出信号が検出された場合に、
    受信タイミング信号を送信することを特徴とする受信タ
    イミング検出回路。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7の受信タイミング検出回
    路において、第3の遅延回路を備え、前記第3の遅延回
    路を介して受信タイミング信号を送信することを特徴と
    する受信タイミング検出回路。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の受信タイミング検出回
    路において、無信号時のRSSI値の確率密度関数の平
    均値から、前記確率密度関数と最小受信感度時のRSS
    I値の確率密度関数の交点までのRSSI値の差分を増
    加量閾値とすることを特徴とする受信タイミング検出回
    路。
  10. 【請求項10】 受信信号帯域について帯域制限を行う
    BPF(BandPass Filter)回路と、前
    記BPF回路の出力信号を減衰あるいは増幅するAGC
    (Automatic Gain Controlle
    d)回路と、前記ACGにより利得調整された受信信号
    をA/D変換する第1のA/D変換回路と、前記第1の
    A/D変換回路によってディジタル化された受信信号を
    復調する復調回路と、前記BPF回路の出力信号の電力
    値を出力するRSSI(Received Signa
    l Strength Indication)回路
    と、前記RSSI回路の出力信号をA/D変換する第2
    のA/D変換回路と、前記第1のA/D変換回路によっ
    てディジタル化されたRSSI信号を取得して、前記A
    GC回路及び前記復調回路に動作タイミングを与える受
    信タイミング信号を送信する受信タイミング検出回路で
    あって、請求項1乃至9の受信タイミング検出回路から
    なることを特徴とするバースト信号受信機。
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