JP2011165813A - 半導体素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 チャネルカット領域を形成するために、バーズビークの下方または近傍に選択的にイオン注入を行う工程が必要である。製造コスト低減のために、工程数の削減が求められている。
【解決手段】 半導体基板の表面に、活性領域を画定する素子分離絶縁膜が形成されている。活性領域の外周線から、素子分離絶縁膜と半導体基板との界面に沿って隙間が形成されている。半導体基板の上に、活性領域と交差し、両端が素子分離絶縁膜の上まで延在するゲートパターンが形成されている。ゲートパターンは、活性領域上においては、第1の酸化膜と電極とを含み、ゲート電極が素子分離絶縁膜の上まで延在する。隙間内の半導体基板の表面に、第1の酸化膜に連続する第2の酸化膜が形成されている。隙間が、ゲート電極に連続する半導体部材で埋め込まれている。
【選択図】 図11

Description

本発明は、活性領域の縁における寄生トランジスタの発生を抑制する構造を持つ半導体素子及びその製造方法に関する。
フィールド酸化膜と活性領域との境界近傍に、フィールド酸化膜の薄い領域(バーズビーク)が発生する。バーズビークのうち、ゲート電極が延在する領域に、寄生トランジスタが形成される。寄生トランジスタが形成されると、トランジスタの電流電圧特性が所望の特性から変動してしまう。寄生トランジスタの形成を防止するために、バーズビークの下方または近傍に、ソース及びドレインとは逆極性の不純物を選択的にイオン注入することにより、チャネルカット領域を形成する。
なお、オゾンと不活性ガスとを含む混合ガスを用いて活性領域の表面を酸化することにより、良質のゲート酸化膜を形成することができる。
特開2003−124303号公報 特開2007−251146号公報 特開平9−129632号公報
チャネルカット領域を形成するために、バーズビークの下方または近傍に選択的にイオン注入を行う工程が必要である。製造コスト低減のために、工程数の削減が求められている。
本発明の一観点によると、
半導体基板の表面に形成され、活性領域を画定する素子分離絶縁膜と、
前記活性領域の外周線から、前記素子分離絶縁膜と前記半導体基板との界面に沿って形成された隙間と、
前記半導体基板の上に形成され、前記活性領域と交差し、両端が前記素子分離絶縁膜の上まで延在するゲートパターンであって、前記活性領域上においては、第1の酸化膜と、該第1の酸化膜の上に配置されたゲート電極とを含み、前記ゲート電極が前記素子分離絶縁膜の上まで延在する前記ゲートパターンと、
前記隙間内の前記半導体基板の表面に形成され、前記第1の酸化膜に連続する第2の酸化膜と、
前記隙間を埋め込み、前記ゲート電極に連続する半導体部材と
を有する半導体素子が提供される。
本発明の他の観点によると、
半導体基板の表面に素子分離絶縁膜を形成することにより、第1導電型の表層部を有する第1の活性領域を画定する工程と、
前記第1の活性領域の表面に第1の酸化膜が形成されるとともに、前記第1の活性領域の外周線から、前記素子分離絶縁膜と前記半導体基板との界面に沿って、第1の隙間が形成される条件で第1の酸化処理を行う工程と、
前記第1の隙間内に露出している前記半導体基板の表面に第2の酸化膜が形成される条件で第2の酸化処理を行う工程と、
前記第1の酸化膜及び前記素子分離絶縁膜の上、及び前記第1の隙間の内部に、半導体膜を形成する工程と、
前記半導体膜をパターニングすることにより、前記第1の活性領域と交差し、両端が前記素子分離絶縁膜の上まで延在する第1のゲートパターンを形成する工程と、
前記第1のゲートパターンの両側の、前記半導体基板の表層部に、前記第1導電型とは反対の第2導電型の不純物を注入することによって、第1のソース及び第1のドレインを形成する工程と
を有する半導体素子の製造方法が提供される。
隙間内が半導体部材で埋め込まれていることにより、素子分離絶縁膜と活性領域との境界線近傍に寄生トランジスタが発生することを抑制することができる。これにより、チャネルカットのためのイオン注入工程を省略することが可能になる。
(1A)は、実施例による半導体素子の平面図である。 (1B)は、(1A)の一点鎖線1B−1Bにおける断面図である。 (2A)及び(2B)は、実施例による半導体素子の製造途中段階における断面図であり、それぞれ、(1A)の一点鎖線2A−2A、及び2B−2Bにおける断面図に相当する。 (3A)及び(3B)は、実施例による半導体素子の製造途中段階における断面図であり、それぞれ、(1A)の一点鎖線2A−2A、及び2B−2Bにおける断面図に相当する。 (4A)及び(4B)は、実施例による半導体素子の製造途中段階における断面図であり、それぞれ、(1A)の一点鎖線2A−2A、及び2B−2Bにおける断面図に相当する。 (5A)及び(5B)は、実施例による半導体素子の製造途中段階における断面図であり、それぞれ、(1A)の一点鎖線2A−2A、及び2B−2Bにおける断面図に相当する。 (6A)及び(6B)は、実施例による半導体素子の製造途中段階における断面図であり、それぞれ、(1A)の一点鎖線2A−2A、及び2B−2Bにおける断面図に相当する。 (7A)及び(7B)は、実施例による半導体素子の製造途中段階における断面図であり、それぞれ、(1A)の一点鎖線2A−2A、及び2B−2Bにおける断面図に相当する。 (8A)及び(8B)は、実施例による半導体素子の製造途中段階における断面図であり、それぞれ、(1A)の一点鎖線2A−2A、及び2B−2Bにおける断面図に相当する。 実施例による半導体素子の製造途中段階における断面図であり、それぞれ、(1A)の一点鎖線1B−1Bにおける断面図に相当する。 実施例による半導体素子の製造途中段階における断面図であり、それぞれ、(1A)の一点鎖線1B−1Bにおける断面図に相当する。 (11A)及び(11B)は、実施例による半導体素子の製造途中段階における断面図であり、それぞれ、(1A)の一点鎖線2A−2A、及び2B−2Bにおける断面図に相当する。 実施例による半導体素子のバーズビーク近傍の写真である。 実施例による半導体素子の製造方法で適用される酸化工程の温度変化を示すグラフである。
図1Aに、実施例による半導体素子の平面図を示す。p型シリコン基板の表面に、素子分離絶縁膜により、第1の活性領域10、第2の活性領域11、第3の活性領域12、及び第4の活性領域13が画定されている。第1のゲートパターン15が第1の活性領域10と交差し、その両端が素子分離絶縁膜の上まで延在する。同様に、第2、第3、及び第4のゲートパターン16、17、18が、それぞれ第2、第3、及び第4の活性領域11、12、13と交差する。
図1Bに、図1Aの一点鎖線1B−1Bにおける断面図を示す。p型シリコンからなる半導体基板20の表面に素子分離絶縁膜21が形成されている。素子分離絶縁膜21は、第1の活性領域10、第2の活性領域11、第3の活性領域12、及び第4の活性領域13を画定する。第2の活性領域11の表層部にp型のウェル51が形成され、第3の活性領域12の表層部にn型のウェル52が形成され、第4の活性領域13の表層部にn型のウェル53が形成されている。
第1の活性領域10にNMOSFET55が形成されている。NMOSFET55は、第1のゲートパターン15、及びその両側の半導体基板20の表層部に形成されたソース40S、ドレイン40Dを含む。第1のゲートパターン15は、ゲート酸化膜15a、ポリシリコン膜15b、及び金属シリサイド膜15cがこの順番に積層された積層構造を有する。第1のゲートパターン15の側面に、サイドウォールスペーサ15dが形成されている。
第2の活性領域11に、NMOSFET56が形成されている。NMOSFET56は、第2のゲートパターン16、ソース41S、及びドレイン41Dを含む。第2のゲートパターン16は、ゲート酸化膜16a、ポリシリコン膜16b、及び金属シリサイド膜16cを含む。NMOSFET56のゲート酸化膜16aは、NMOSFET55のゲート酸化膜15aよりも薄い。例えば、ゲート酸化膜15a、16aの厚さは、それぞれ90nm、13.5nmである。第2のゲートパターン16の側面に、サイドウォールスペーサ16dが形成されている。
第3の活性領域12及び第4の活性領域13に、それぞれPMOSFET57、58が形成されている。PMOSFET57は、第3のゲートパターン17、ソース42S、及びドレイン42Dを含む。もう一方のPMOSFET58は、第4のゲートパターン18、ソース43S、及びドレイン43Dを含む。第3のゲートパターン17は、ゲート酸化膜17a、ポリシリコン膜17b、及び金属シリサイド膜17cを含み、第4のゲートパターン18は、ゲート酸化膜18a、ポリシリコン膜18b、及び金属シリサイド膜18cを含む。PMOSFET57のゲート酸化膜17aは、PMOSFET58のゲート酸化膜18aよりも厚い。第3のゲートパターン17及び第4のゲートパターン18の側面に、それぞれサイドウォールスペーサ17d、18dが形成されている。
第1の活性領域10の外周線(素子分離絶縁膜21の縁)から、素子分離絶縁膜21と半導体基板20との界面に沿って第1の隙間26が形成されている。第1の隙間26内に露出した半導体基板20の表面に、酸化膜32が形成されている。第1の隙間26内の他の空間が、多結晶シリコンの半導体膜30で埋め尽くされている。
第2、第3、第4の活性領域11、12、13の外周線からも、同様に、素子分離絶縁膜21と半導体基板20との界面に沿って、それぞれ第2、第3、第4の隙間27、28、29が形成されている。第2、第3、第4の隙間27、28、29内にも、第1の隙間26と同様に、酸化膜32及び半導体膜30が形成されている。
次に、実施例による半導体素子の製造方法について説明する。製造工程の途中段階における装置構造を示した図2A、図3A、図4A、図5A、図6A、図7A、及び図8Aは、図1Aの一点鎖線2A−2Aにおける断面に相当する。図2B、図3B、図4B、図5B、図6B、図7B、及び図8Bは、図1Aの一点鎖線2B−2Bにおける断面に相当する。図9及び図10は、図1Aの一点鎖線1B−1Bにおける断面に相当する。
図2Aに示すように、p型シリコンからなる半導体基板20の第2の活性領域11となる領域の表層部に、p型不純物を注入することにより、p型のウェル51を形成する。p型不純物には、例えばボロン(B)を用いる。イオン注入は、例えば加速エネルギ180keV、ドーズ量1.94×1013cm−2の条件で行う。
図2Bに示すように、半導体基板20の第3の活性領域12となる領域の表層部に、n型不純物を注入することにより、n型のウェル52を形成する。n型不純物には、例えばリン(P)を用いる。イオン注入は、例えば加速エネルギ180keV、ドーズ量9.0×1012cm−2の条件で行う。さらに、第4の活性領域13となる領域の表層部に、n型不純物を注入することにより、n型のウェル53を形成する。n型不純物には、例えばリン(P)を用いる。イオン注入は、例えば加速エネルギ180keV、ドーズ量6.0×1012cm−2の条件で行う。
図2A及び図2Bに示すように、半導体基板20の表面を局所酸化することにより、素子分離絶縁膜21を形成する。素子分離絶縁膜21により、第1、第2、第3、第4の活性領域10、11、12、13が画定される。以下、素子分離絶縁膜21の形成方法について説明する。
まず、半導体基板20の表面に、厚さ30nmの犠牲酸化膜を形成し、その上に、厚さ100nmの窒化シリコン膜を形成する。犠牲酸化膜は、熱酸化により形成され、窒化シリコン膜は、化学気相成長(CVD)により形成される。素子分離絶縁膜21を形成する領域の窒化シリコン膜を除去する。残った窒化シリコン膜をマスクとして、半導体基板20の表層部を酸化することにより、素子分離絶縁膜21を形成する。素子分離絶縁膜21の形成には、例えばパイロジェニック酸化が用いられる。素子分離絶縁膜21の厚さは、例えば600nmとする。素子分離絶縁膜21の縁(活性領域10、11、12、13の外周線)に、窒化シリコン膜の下方にもぐりこんだバーズビーク21Aが形成される。素子分離絶縁膜21の形成後、マスクとして用いた窒化シリコン膜、及び犠牲酸化膜を除去する。
図3A及び図3Bに示すように、第1回目の酸化処理を行うことにより、第1、第2、第3、第4の活性領域10、11、12、13の表面を酸化する。これにより、第1の酸化膜25が形成される。以下、第1の酸化膜25の形成方法について説明する。
図13に、ゲート酸化膜25を形成するときの温度変化の一例を示す。横軸は経過時間を表し、縦軸は温度を単位「℃」で表す。温度が800℃に設定され、酸素(O)及びArが供給されている酸化炉内に、基板20を装填する。
時刻t1からt2までがプレヒート期間、時刻t2からt3までが昇温期間、時刻t3からt4までが酸化期間、時刻t4からt5までが降温期間である。酸素は、時刻t4まで一定流量(15slm)で酸化炉内に供給される。時刻t1からt4までの期間、塩化水素(HCl)が酸化炉内に供給される。塩化水素の流量は、0.1875slmである。Arは常時供給されており、その流量は、12slmである。
昇温期間t2〜t3の昇温速度は、毎分10℃であり、降温期間t4〜t5の降温速度は、毎分4℃である。時刻t3からt4までの酸化期間は、酸化炉内の温度が1050℃に維持される。
時刻t3からt4までの酸化時間を4時間30分にすると、厚さ90nmの第1の酸化膜25が形成される。この条件で酸化を行うと、第1、第2、第3、第4の活性領域10、11、12、13の外周線(素子分離絶縁膜21の縁)から素子分離絶縁膜21と半導体基板20との界面に沿ってエッチングが進み、それぞれ第1、第2、第3、第4の隙間26、27、28、29が形成される。第1、第2、第3、第4の隙間26、27、28、29の各々の厚さは、例えば20〜40nmであり、素子分離絶縁膜21の縁から横方向に入り込んだ深さは、例えば400〜600nmである。
なお、第1回目の酸化処理において、第1、第2、第3、第4の隙間26、27、28、29が形成される他の酸化条件を採用してもよい。一般的に、酸化雰囲気にArを添加すると、隙間が形成されやすい。
図4A及び図4Bに示すように、第1の活性領域10及び第3の活性領域12を覆うレジストパターン30を形成する。このレジストパターン30は、第2の活性領域11及び第4の活性領域13に対応する領域に開口を有する。レジストパターン30をエッチングマスクとして、第2、第4の活性領域11、13に形成されている第1の酸化膜25をエッチング除去する。これにより、第2の活性領域11及び第4の活性領域13に、半導体基板20のシリコン表面が露出する。第1の酸化膜25のエッチング後、レジストパターン30を除去する。
図5A及び図5Bに示すように、2回目の酸化処理を行う。これにより、第2の活性領域11及び第4の活性領域13のシリコン表面が酸化され、第2の酸化膜32が形成される。2回目の酸化処理の条件は、図13に示した酸化期間t3〜t4の長さのみが第1の酸化処理の条件と異なる。2回目の酸化処理の酸化期間t3〜t4は、第2の酸化膜32の厚さが13.5nmになるように設定される。
第1、第2、第3、第4の隙間26、27、28、29内に露出した半導体基板20のシリコン表面も酸化され、第2の酸化膜32が形成される。第1の隙間26内の第2の酸化膜32は、第1の酸化膜25に連続する。同様に、第3の隙間28内のの第2の酸化膜32は、第1の酸化膜25に連続する。
図6A及び図6Bに示すように、半導体基板20の上に、ノンドープの多結晶シリコンからなる半導体膜35を堆積させる。半導体膜35の堆積には、例えば常圧CVDが用いられる。半導体膜35は、第1、第2、第3、第4の隙間26、27、28、29内にも充填される。半導体膜35の厚さは、例えば120nmである。
図12に、第1の隙間26の近傍の電子顕微鏡写真を示す。第1の活性領域10の外周線から、素子分離絶縁膜21と半導体基板20との界面に沿って第1の隙間26が形成され、この隙間が半導体膜30で埋め込まれていることがわかる。
図7A及び図7Bに示すように、半導体膜35の上に、金属シリサイド膜36を堆積させる。金属シリサイド膜36には、例えばタングステンシリサイド(WSi)が用いられる。金属シリサイド膜36の厚さは、例えば100nmとする。金属シリサイド膜36の形成には、例えばCVDが適用される。
図8A、図8B及び図9に示すように、第1の酸化膜25、半導体膜35、及び金属シリサイド膜36をパターニングすることにより、第1、第2、第3、第4の活性領域10、11、12、13の上に、それぞれ第1、第2、第3、第4のゲートパターン15、16、17、18を形成する。第1、第2、第3、第4のゲートパターン15、16、17、18の各々の両端は、素子分離絶縁膜21の上まで延在している。
第1のゲートパターン15は、第1の酸化膜25からなるゲート酸化膜15a、その上の半導体膜35からなるゲート電極15b、及びその上の金属シリサイド膜36からなるゲート電極15cを含む。第2のゲートパターン16は、第2の酸化膜32からなるゲート酸化膜16a、その上の半導体膜35からなるゲート電極16b、及びその上の金属シリサイド膜36からなるゲート電極16cを含む。
第3のゲートパターン17は、第1のゲートパターン15と同様に、第1の酸化膜25からなるゲート酸化膜17a、その上の半導体膜35からなるゲート電極17b、及びその上の金属シリサイド膜36からなるゲート電極17cを含む。第4のゲートパターン18は、第2のゲートパターン16と同様に、第2の酸化膜32からなるゲート酸化膜18a、その上の半導体膜35からなるゲート電極18b、及びその上の金属シリサイド膜36からなるゲート電極18cを含む。
第1、第2、第3、第4の隙間26、27、28、29内には、第2の酸化膜32及び半導体膜35が残存する。
図10に示すように、第1、第2、第3、第4の活性領域10、11、12、13に露出した半導体基板20のシリコン表面を酸化することにより、犠牲酸化膜37を形成する。
第1、第2のゲートパターン15、16の両側の半導体基板20の表層部に、ソース及びドレインのエクステンション領域38を形成するためのイオン注入を行う。さらに、第3、第4のゲートパターン17、18の両側の半導体基板20の表層部に、ソース及びドレインのエクステンション領域39を形成するためのイオン注入を行う。
第1の活性領域10内のエクステンション領域38にはリンが注入される。注入条件は、例えば加速エネルギ90keV、ドーズ量2.5×1012cm−2である。第2の活性領域11内のエクステンション領域38にもリンが注入される。注入条件は、例えば加速エネルギ60keV、ドーズ量3.0×1013cm−2である。第3の活性領域12内のエクステンション領域39にはボロンが注入される。注入条件は、例えば加速エネルギ35keV、ドーズ量3.0×1012cm−2である。第4の活性領域13内のエクステンション領域39にはBFが注入される。注入条件は、例えば加速エネルギ60keV、ドーズ量1.5×1013cm−2である。
図1Bに示すように、第1、第2、第3、第4のゲートパターン15、16、17、18の側面に、それぞれサイドウォールスペーサ15d、16d、17d、18dを形成する。
第1のゲートパターン15とサイドウォールスペーサ15d、及び第2のゲートパターン16とサイドウォールスペーサ16dをマスクとして、半導体基板20の表層部に不純物、例えばリンを注入する。これにより、第1のゲートパターン15の一方の側にソース40Sが形成され、他方の側にドレイン40Dが形成される。さらに、第2のゲートパターン16の一方の側にソース41Sが形成され、他方の側にドレイン41Dが形成される。注入条件は、例えば、加速エネルギ70keV、ドーズ量4×1015cm−2である。
第3のゲートパターン17とサイドウォールスペーサ17d、及び第4のゲートパターン18とサイドウォールスペーサ18dとをマスクとして、半導体基板20の表層部に不純物、例えばボロンを注入する。これにより、第3のゲートパターン12の一方の側にソース42Sが形成され、他方の側にドレイン42Dが形成される。さらに、第4のゲートパターン13の一方の側にソース43Sが形成され、他方の側にドレイン43Dが形成される。注入条件は、例えば、加速エネルギ60keV、ドーズ量3.5×1015cm−2である。
図11A及び図11Bに、それぞれ図1Aの一点鎖線2A−2A、及び2B−2Bにおける断面図を示す。第1の隙間26内の半導体膜35とゲート電極15bとは、図6A及び図6Bに示した半導体膜35の堆積工程で形成される。このため、第1の隙間26内の半導体膜35はゲート電極15bに連続し、両者は同一の半導体材料で形成される。ただし、ソース及びドレインへのイオン注入時に、ゲート電極15bにn型不純物が注入されるため、ゲート電極15bはn型になる。注入されるイオンは、第1の隙間26内の半導体膜35までは届かないため、第1の隙間26内の半導体膜35はノンドープの状態である。このため、第1の隙間26内の半導体膜35はゲート電極15bよりも高抵抗である。同様に、ゲート電極16bはn型になり、ゲート電極17b、18bはp型になる。また、第2、第3、第4の隙間27、28、29内の半導体膜35は、ゲート電極16b、17b、18bよりも高抵抗である。
上記実施例においては、バーズビークに起因して寄生トランジスタが発生していた領域に、第1、第2、第3、第4の隙間26、27、28、29が形成され、その内部が高抵抗の半導体膜35で埋め込まれている。このため、寄生トランジスタの発生を抑制することができる。このため、寄生トランジスタの発生を防止するためのチャネルカット注入を行う必要はない。これにより、工程数の削減を図ることができる。
従来の構造では、図4A及び図4Bの工程で、第2、第4の活性領域11、13の周囲のバーズビークがエッチングされて薄くなり(膜減りが生じ)、寄生トランジスタが発生しやすくなる。上記実施例による方法では、第2、第4の隙間27、29内の高抵抗の半導体膜35に膜減りが生ずることはない。このため、寄生トランジスタの発生の抑制効果が減殺されることはない。
寄生トランジスタ発生を抑制する十分な効果を得るために第1、第2、第3、第4の隙間26、27、28、29の厚さを20〜40nmとし、素子分離絶縁膜21の縁から横方向に入り込んだ深さを400〜600nmとすることが好ましい。
上記実施例では、1枚の半導体基板20の上に、NMOFETとPMOSFETとを形成したが、一方の導電型チャネルのMOSFETのみを形成してもよい。また、ゲート酸化膜が相対的に厚いMOSFET55、57と、ゲート酸化膜が相対的に薄いMOSFET56、58とを形成したが、全てのMOSFETのゲート酸化膜の厚さを等しくしてもよい。この場合には、図3A及び図3Bに示した第1の酸化膜25を形成した後、直ちに、図5A及び図5Bに示した第2の酸化膜32を形成すればよい。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
半導体基板の表面に形成され、活性領域を画定する素子分離絶縁膜と、
前記活性領域の外周線から、前記素子分離絶縁膜と前記半導体基板との界面に沿って形成された隙間と、
前記半導体基板の上に形成され、前記活性領域と交差し、両端が前記素子分離絶縁膜の上まで延在するゲートパターンであって、前記活性領域上においては、第1の酸化膜と、該第1の酸化膜の上に配置されたゲート電極とを含み、前記ゲート電極が前記素子分離絶縁膜の上まで延在する前記ゲートパターンと、
前記隙間内の前記半導体基板の表面に形成され、前記第1の酸化膜に連続する第2の酸化膜と、
前記隙間を埋め込み、前記ゲート電極に連続する半導体部材と
を有する半導体素子。
(付記2)
前記半導体部材と前記ゲート電極とは同一の半導体材料で形成されており、前記半導体部材の抵抗率が、前記ゲート電極の抵抗率よりも高い付記1に記載の半導体素子。
(付記3)
前記第2の酸化膜が前記第1の酸化膜よりも薄い付記1または2に記載の半導体素子。
(付記4)
半導体基板の表面に素子分離絶縁膜を形成することにより、第1導電型の表層部を有する第1の活性領域を画定する工程と、
前記第1の活性領域の表面に第1の酸化膜が形成されるとともに、前記第1の活性領域の外周線から、前記素子分離絶縁膜と前記半導体基板との界面に沿って、第1の隙間が形成される条件で第1の酸化処理を行う工程と、
前記第1の隙間内に露出している前記半導体基板の表面に第2の酸化膜が形成される条件で第2の酸化処理を行う工程と、
前記第1の酸化膜及び前記素子分離絶縁膜の上、及び前記第1の隙間の内部に、半導体膜を形成する工程と、
前記半導体膜をパターニングすることにより、前記第1の活性領域と交差し、両端が前記素子分離絶縁膜の上まで延在する第1のゲートパターンを形成する工程と、
前記第1のゲートパターンの両側の、前記半導体基板の表層部に、前記第1導電型とは反対の第2導電型の不純物を注入することによって、第1のソース及び第1のドレインを形成する工程と
を有する半導体素子の製造方法。
(付記5)
前記第1のソース及び前記第1のドレインを形成する工程において、前記第1のゲートパターンの前記半導体膜のうち、前記第1の隙間内の部分には、前記不純物が到達しない条件で、前記不純物を注入する付記4に記載の半導体素子の製造方法。
(付記6)
前記素子分離絶縁膜を形成する工程において、前記第1の活性領域の他に、第2の活性領域を画定し、
前記第1の酸化処理において、前記第2の活性領域の表面にも前記第1の酸化膜が形成され、前記第2の活性領域の外周線から、前記素子分離絶縁膜と前記半導体基板との界面に沿って、第2の隙間が形成され、
前記第1の酸化処理の後、前記第2の酸化処理の前に、前記第2の活性領域の表面の前記第1の酸化膜を除去し、
前記第2の酸化処理において、前記第2の活性領域の表面、及び前記第2の隙間内に露出している前記半導体基板の表面にも、前記第1の酸化膜よりも薄い前記第2の酸化膜が形成され、
前記半導体膜を形成する工程において、前記第2の酸化膜の上、及び前記第2の隙間内にも前記半導体膜が形成され、
前記第1のゲートパターンを形成する工程において、前記第2の活性領域と交差し、両端が前記素子分離絶縁膜の上まで延在する第2のゲートパターンをも形成し、
前記第1のソース及び前記第1のドレインを形成する工程において、前記第2のゲートパターンの両側の、前記半導体基板の表層部に、第2のソース及び第2のドレインを形成する付記4または5に記載の半導体素子の製造方法。
(付記7)
前記素子分離絶縁膜は、シリコン局所酸化法により形成される付記4乃至6のいずれか1項に記載の半導体素子の製造方法。
10 第1の活性領域
11 第2の活性領域
12 第3の活性領域
14 第4の活性領域
15 第1のゲートパターン
16 第2のゲートパターン
17 第3のゲートパターン
18 第4のゲートパターン
20 半導体基板
21 素子分離絶縁膜
25 第1の酸化膜
26 隙間
30 レジストパターン
32 第2の酸化膜
35 半導体膜
36 高融点金属シリサイド膜
37 犠牲酸化膜
38、39 エクステンション領域
40S、41S、42S、43S ソース
40D、41D、42D、43D ドレイン
51、52、53 ウェル
55、56 NMOSFET
57、58 PMOSFET

Claims (5)

  1. 半導体基板の表面に形成され、活性領域を画定する素子分離絶縁膜と、
    前記活性領域の外周線から、前記素子分離絶縁膜と前記半導体基板との界面に沿って形成された隙間と、
    前記半導体基板の上に形成され、前記活性領域と交差し、両端が前記素子分離絶縁膜の上まで延在するゲートパターンであって、前記活性領域上においては、第1の酸化膜と、該第1の酸化膜の上に配置されたゲート電極とを含み、前記ゲート電極が前記素子分離絶縁膜の上まで延在する前記ゲートパターンと、
    前記隙間内の前記半導体基板の表面に形成され、前記第1の酸化膜に連続する第2の酸化膜と、
    前記隙間を埋め込み、前記ゲート電極に連続する半導体部材と
    を有する半導体素子。
  2. 前記半導体部材と前記ゲート電極とは同一の半導体材料で形成されており、前記半導体部材の抵抗率が、前記ゲート電極の抵抗率よりも高い請求項1に記載の半導体素子。
  3. 半導体基板の表面に素子分離絶縁膜を形成することにより、第1導電型の表層部を有する第1の活性領域を画定する工程と、
    前記第1の活性領域の表面に第1の酸化膜が形成されるとともに、前記第1の活性領域の外周線から、前記素子分離絶縁膜と前記半導体基板との界面に沿って、第1の隙間が形成される条件で第1の酸化処理を行う工程と、
    前記第1の隙間内に露出している前記半導体基板の表面に第2の酸化膜が形成される条件で第2の酸化処理を行う工程と、
    前記第1の酸化膜及び前記素子分離絶縁膜の上、及び前記第1の隙間の内部に、半導体膜を形成する工程と、
    前記半導体膜をパターニングすることにより、前記第1の活性領域と交差し、両端が前記素子分離絶縁膜の上まで延在する第1のゲートパターンを形成する工程と、
    前記第1のゲートパターンの両側の、前記半導体基板の表層部に、前記第1導電型とは反対の第2導電型の不純物を注入することによって、第1のソース及び第1のドレインを形成する工程と
    を有する半導体素子の製造方法。
  4. 前記第1のソース及び前記第1のドレインを形成する工程において、前記第1のゲートパターンの前記半導体膜のうち、前記第1の隙間内の部分には、前記不純物が到達しない条件で、前記不純物を注入する請求項3に記載の半導体素子の製造方法。
  5. 前記素子分離絶縁膜を形成する工程において、前記第1の活性領域の他に、第2の活性領域を画定し、
    前記第1の酸化処理において、前記第2の活性領域の表面にも前記第1の酸化膜が形成され、前記第2の活性領域の外周線から、前記素子分離絶縁膜と前記半導体基板との界面に沿って、第2の隙間が形成され、
    前記第1の酸化処理の後、前記第2の酸化処理の前に、前記第2の活性領域の表面の前記第1の酸化膜を除去し、
    前記第2の酸化処理において、前記第2の活性領域の表面、及び前記第2の隙間内に露出している前記半導体基板の表面にも、前記第1の酸化膜よりも薄い前記第2の酸化膜が形成され、
    前記半導体膜を形成する工程において、前記第2の酸化膜の上、及び前記第2の隙間内にも前記半導体膜が形成され、
    前記第1のゲートパターンを形成する工程において、前記第2の活性領域と交差し、両端が前記素子分離絶縁膜の上まで延在する第2のゲートパターンをも形成し、
    前記第1のソース及び前記第1のドレインを形成する工程において、前記第2のゲートパターンの両側の、前記半導体基板の表層部に、第2のソース及び第2のドレインを形成する請求項3または4に記載の半導体素子の製造方法。
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