JP2011163657A - 加熱調理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、且つ片手でも簡便に調理対象物の向きを変更可能なグリルを備えた加熱調理装置を実現する。
【解決手段】調理対象物が載置される対象物載置部Nが、回転軸150周りに回転可能に構成され、作動状態で、グリッパ30を把持した挿入操作又は引出し操作に従って対象物載置部Nを回転軸150周りに回動させる回動機構を備え、グリッパの把持を解除した解除状態において、回動機構を非作動状態として対象物載置部Nの回転軸150周りの回動を停止する回動停止機構を備え、グリッパ30を把持し挿入操作又は引出し操作する状態で、回動機構の働きにより対象物載置部Nを回転軸150周りに回動させ、グリッパ30の把持を解除して回動停止機構により回動機構を非作動状態としてその回動を停止する。
【選択図】図8

Description

本発明は、調理対象物を加熱するための加熱部を備えたグリル庫と、グリップを有し、前記グリル庫への挿入操作又は前記グリル庫からの引出し操作が、前記グリップを介して行われるグリル本体とを備えた加熱調理装置に関する。
例えばガスコンロなどの加熱調理装置には、従来より魚等の調理対象物を加熱調理するグリルを備えたものが多く利用されている。このような加熱調理装置におけるグリルは、グリル庫内に調理対象物を加熱するための加熱部を備え、グリップを有するグリル本体が、グリップを把持した状態で前記グリル庫に挿入操作され又は前記グリル庫から引出し操作されるように構成されている。かかるグリルにおいては、調理対象物を加熱調理する際に、加熱部による調理対象物に加熱ムラが発生するという問題があった。特に、グリル庫の開口側(出入れ口側)は、加熱が十分でないため、グリル本体を引出し操作した状態で調理対象物のグリル庫奥行き方向の向きを箸等で挟んで逆転させるという煩雑な作業を必要としていた。また、十分な加熱がなされていない調理対象物は、箸等で挟んだときに崩れ易く、見た目に綺麗な状態で焼き上げにくいという問題も発生していた。
このような問題を解消するため、従来、グリル本体のグリル庫外側に設けたグリル皿回転用栓つまみを回転させることによって、グリル焼網を載置したグリル皿を回転させるように構成された加熱調理装置が提案されている。これは、グリル扉外部に設けられたグリル皿回転用栓つまみと一体回転するラセン軸と、そのラセン軸と咬合いして回転軸を一体回転させる歯車とを備え、さらにその回転軸がグリル皿を載置可能に構成されたグリル皿受を一体回転させるように構成され、グリル皿回転用栓つまみを手動で回転させることによってグリル皿受に載置されたグリル皿を回転させるものであった(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−116721号公報
しかしながら、上記のような加熱調理装置は、一方の手でグリル本体を引き出した上で他方の手でグリル皿回転用栓つまみを回動操作してグリル皿を回転させる必要があった。調理を行っている最中は、一方の手に物を持っていたり或いは手が汚れていたりすることが多く、上述のように両手を使う状態で操作する必要があると、その作業効率は非常に悪いものとなるため、両手を使用することなく調理対象物の向きを変更できる加熱調理装置が要請されていた。なお、そのために、調理対象物を載置する焼網などの対象物載置部の回転軸に連動された電動モータと、電動モータの駆動量を指令する回転量指令手段(例えば回転量設定ボタン)とを設けて、その回転量設定ボタンを押下することで対象物載置部を所要量回転させ、グリル庫内の調理対象物の向きを変更可能に構成することも考えられるが、この場合、電動モータ等の電動機構が高温のグリル庫内に備えられることとなり好ましくない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で、且つ片手でも簡便に調理対象物の向きを変更可能なグリルを備えた加熱調理装置を実現することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る加熱調理装置は、調理対象物を加熱するための加熱部を備えたグリル庫と、グリッパを有し、前記グリル庫への挿入操作又は前記グリル庫からの引出し操作が、前記グリッパを介して行われるグリル本体とを備えたものであって、その特徴構成は、前記調理対象物が載置される対象物載置部が、前記グリル本体に設けられた回転軸周りに回転可能に構成され、作動状態で、前記グリッパを把持した前記挿入操作又は引出し操作に従って、前記対象物載置部を前記回転軸周りに回動させる回動機構を備えるとともに、前記グリッパの把持を解除した解除状態において、前記回動機構を非作動状態として前記対象物載置部の前記回転軸周りの回動を停止する回動停止機構を備え、前記グリッパを把持し、前記挿入操作又は引出し操作する状態で、前記回動機構の働きにより前記対象物載置部を前記回転軸周りに回動させ、前記グリッパの把持を解除して、前記回動停止機構により前記回動機構を非作動状態として前記対象物載置部の前記回転軸周りの回動を停止する点にある。
すなわち、グリッパを把持し、作動状態においてグリル本体をグリル庫に対して挿入操作又は引出し操作する状態で、回動機構の働きにより対象物載置部を回転軸周りに回動させ、グリッパの把持を解除して、回動停止機構により回動機構を非作動状態として対象物載置部の回転軸周りの回動を停止するものであるから、グリッパを把持するか、あるいは把持を解除するかという簡易な動作で作動状態と作動停止状態とを切換え、そして、グリッパを把持した作動状態でグリル本体をグリル庫に対して挿入操作又は引出し操作することによって対象物載置部を回転軸周りに回動させ、或いはグリッパの把持を解除した非作動状態でその回動を停止させるように切換えることができる。また、作動状態と作動停止状態とを切換えるタイミングを調整すれば、対象物載置部を任意の角度まで回転させることができる。従って、グリッパを把持するか、把持を解除するかという簡易な操作によって、対象物載置部に載置された調理対象物の向きを片手でも簡便に変更可能なグリルを備えた加熱調理装置が得られるものとなった。
本発明の加熱調理装置の更なる特徴構成は、上記特徴構成に加えて、前記回動機構に、前記対象物載置部と一体に、前記回転軸周りに回転する従動部材と、前記引出し操作又は前記挿入操作に伴って回転する駆動部材とを備え、前記回動機構の作動状態で、前記駆動部材と前記従動部材とが係合し、前記駆動部材により前記従動部材が回転駆動可能とされ、前記回動停止機構により前記回動機構が非作動状態とされた状態で、前記駆動部材と前記従動部材との係合が断たれ、前記従動部材の回転が停止される構成で、前記グリッパが、グリッパ本体とグリッパ摺動部材とを備えて構成され、前記グリッパ摺動部材が、把持位置と開放位置との間で摺動自在に設けられるとともに、前記開放位置側に付勢され、前記グリッパを把持した把持状態で前記グリッパ摺動部材が前記把持位置に保持されるとともに、前記グリッパの把持を解除した解除状態において前記グリッパ摺動部材が前記開放位置に復帰され、前記グリッパ摺動部材の位置に従って前記駆動部材を位置決めする連動位置決め機構を備え、前記連動位置決め機構の働きにより、前記グリッパ摺動部材が前記把持位置に保持される状態で、前記作動状態が実現し、前記グリッパ摺動部材が前記開放位置に保持される状態で、前記非作動状態が実現される点にある。
すなわち、利用者が、グリッパを把持して回動機構を作動状態とした状態でグリル本体を引出し操作又は挿入操作することによって、駆動部材により従動部材を回転駆動可能とされ、グリッパの把持を解除して回動機構を非作動状態とした状態ではグリル本体の引出し操作又は挿入操作によっても従動部材の回転が停止されるものとなる。そして、利用者はグリッパを把持するか、或いはグリッパの把持を解除するかという片手でも行いうる簡単な操作によって、グリル本体の引出し操作又は挿入操作に伴って対象物載置部を回転軸周りに回動させるか否かを容易に切換えることができる。従って、例えば電動機構等を使用することなく、簡単な構成で、且つ片手でも簡便に調理対象物の向きを変更可能なグリルを備えた加熱調理装置を実現することができるものとなった。
本発明の加熱調理装置の更なる特徴構成は、上記特徴構成に加えて、前記引出し操作又は前記挿入操作に伴って、前記グリル庫から引出、前記グリル庫に挿入されるレールを備えるとともに、前記グリル庫からの引出、前記グリル庫への挿入に伴って、前記レール上を転動するローラを備え、前記ローラの転動が前記駆動部材に伝達される点にある。
すなわち、グリル庫からグリル本体を引出し操作するときには、グリル本体の引出し操作に伴って、レール上をローラが転動し、そのローラの転動が駆動部材に伝達される。また、グリル本体をグリル庫に挿入操作するときには、グリル本体の挿入操作に伴って、レール上をローラが転動し、そのローラの転動が駆動部材に伝達される。従って、グリッパを把持して駆動状態とする状態でレール上をローラが転動すると、ローラの転動が駆動部材を介して従動部材に伝達され、回転軸が回動されるので、対象物載置部が回転軸周りに回動されるものとなる。従って、例えば電動機構等を使用することなく、簡単な構成で調理対象物の向きを変更可能なグリルを備えた加熱調理装置を実現することができるものとなった。
本発明の加熱調理装置の更なる特徴構成は、上記特徴構成に加えて、前記対象物載置部が平面視円形に構成された丸網である点にある。
すなわち、上述のように調理対象物の向きを変更するために対象物載置部を回転可能に構成する場合、対象物載置部の幅は全ての角度において、グリル庫の平面視における短辺の長さよりも短くする必要があるため、平面視円形の丸網が最も載置面積を大きく取れるものとなる。
本発明の加熱調理装置の更なる特徴構成は、上記特徴構成に加えて、前記対象物載置部が平面視円形に構成された丸網と、平面視円形以外の形状に形成された非丸網とを備え、前記丸網と前記非丸網とが前記回転軸に着脱自在に構成されている点にある。
すなわち、対象物載置部を回転させて調理対象物の向きを変更するためには、対象物載置部を上述のように丸網に構成するのが好都合であるが、調理対象物の向きを変更する必要がない、つまり対象物載置部を回転させる必要がない場合もある。丸網は、その直径をグリル庫の短辺の長さ以下とする必要があるため、そのグリル庫の平面視における長辺方向の両端部分には対象物載置部が存在しないこととなり、載置可能面積が小さくなって効率が悪い。そこで、上述のように対象物載置部を回転させる必要がない場合には、平面視円形以外の形状に形成した非丸網(例えばグリル庫の平面視での大きさ一杯に形成した角網)を回転軸に着脱可能に構成し、丸網に代えて非丸網を取付け可能とすることによって、グリル庫内の加熱可能領域を効率よく利用して加熱調理を行うことができるものとなった。
本発明の加熱調理装置の更なる特徴構成は、上記特徴構成に加えて、前記加熱調理装置の制御を行う制御手段と、前記加熱部による加熱状態を検出すると計時を開始する計時手段と、前記計時手段によって計時された時間が設定時間に達すると報知音を発生する報知手段と、前記設定時間を変更設定可能な設定時間変更手段とが設けられ、前記制御手段が、前記加熱状態において、前記設定時間が経過する毎に前記報知手段に報知音を発生させるように構成されている点にある。
上述したような、調理対象物の向きを変更するために対象物載置部を回転させる機構を備えた加熱調理装置では、その対象物載置部を常に回転させるように構成することが望ましい。しかしながら、そのような構成を備えるためには、例えば電動モータを用いる等、構成が複雑になる。そこで、上述のような加熱調理装置において、加熱部による加熱状態を検出すると計時手段(タイマー)にて計時を開始し、計時手段での計時時間が設定時間変更手段によって設定された設定時間となる毎に報知手段によって報知音を発生させることによって、利用者に対象物載置部に載置された調理対象物の向きを変更することを促すことができ、調理対象物の向きの変更を忘れて調理対象物に加熱ムラが生じることを回避できるものとなった。尚、この場合において、報知音に加えてランプを点滅させる等の視覚的報知手段を組み合せるとなお効果的である。
本発明における加熱調理装置の全体斜視図 グリル本体を引き出した状態を示す図 グリル庫内を示す正面視断面図 グリル庫内を示す側面視断面図 グリル本体の引出し挿入時における各段階を示す図 グリル本体及び回動機構の正面視断面図 グリル本体におけるグリッパ非把持状態を示す図 グリル本体におけるグリッパ把持状態を示す図 回動機構(回動停止機構)を示す斜視図 固定レールと可動レールとの動作を示す図 ストッパの作用状態を示す図 対象物載置部の回動動作を説明する図
本発明に係る加熱調理装置は、図1〜図3に示すように、調理対象物を加熱するための加熱部Kを備えたグリル庫20と、グリッパ30を有しグリル庫20へ挿入操作又はグリル庫20からの引出し操作が前記グリッパ30を把持して行うことが可能なグリル本体Gと、を備えて構成されている。
そして、図2〜図8に示すように、調理対象物が載置される対象物載置部Nが、グリル本体Gに設けられた回転軸150周りに回転可能に構成され、作動状態で、グリッパ30を把持した挿入操作又は引出し操作に従って、対象物載置部Nを前記回転軸150周りに回動させる回動機構を備えるとともに、グリッパ30の把持を解除した解除状態において、回動機構を非作動状態として対象物載置部Nの回転軸150周りの回動を停止する回動停止機構を備え、グリッパ30を把持し、挿入操作又は引出し操作する状態で、回動機構の働きにより対象物載置部Nを回転軸150周りに回動させ、グリッパ30の把持を解除して、回動停止機構により回動機構を非作動状態として対象物載置部Nの回転軸150周りの回動を停止するように構成されている。
〔加熱調理装置の構成〕
以下、本発明に係る加熱調理装置の具体的な構成を、図面に基づいて説明する。
加熱調理装置としてのガステーブルCは、図1及び図2に示すように、該ガステーブルCの上面に3つのコンロを備え、内部に調理対象物(魚や厚揚げ等)を加熱調理する両面焼グリルを備えている。ガステーブルCの前面板には上記3つのコンロ及び両面焼グリルの夫々に対応して点火・消火あるいは火力の調整等を行う指令手段が設けられるとともに、グリル本体Gの扉部35の外部面が該ガステーブルCの前面板と面一となるように備えられている。扉部35の外部面にはグリッパ30が取り付けられ、このグリッパ30を把持してグリル本体Gがグリル庫20内から引出され、又はグリル庫20内に挿入されるように構成されている。
図3及び図4に示すように、両面焼グリルGのグリル庫20内上面には、加熱部Kとしての平面バーナH1が設けられ、調理対象物の上部側を加熱するように構成されている。また、グリル庫20内の奥行き方向(図2及び図4におけるY方向。以降、単にY方向という。)における左右両側面には、そのY方向に沿って、且つグリル庫20の幅方向(図2及び図3のX方向。以降、単にX方向という。)に突出する状態で加熱部KとしてのプレスバーナH2が設けられている。このプレスバーナH2は対象物載置部Nよりも下部に位置し、調理対象物の下面側を加熱するものである。
グリル庫20内における幅方向(X方向)両側部近傍であって、左右のプレスバーナH2夫々の下部側には、グリル本体を引出し自在に支持する固定レール40がグリル庫20の最奥部の壁面に固着される状態で設けられている。固定レール40は、図6に示すように正面視における断面形状においてグリル庫20の側壁面を向き且つその長手方向(Y方向)に沿って開口した四角筒状に形成されている。なお、本実施形態において固定レール40は金属板を折曲げ加工して形成されているが、グリル庫20内の熱及びグリル本体Gの荷重に対する強度があれば各種の材質および形成方法を採用可能である。そして、図7及び図8に示すように、その長手方向(Y方向)の中央付近に可動レールストッパが設けられている(この可動レールストッパのストッパ片が40aで示されている)。この可動レールストッパは、後述する可動レール41がグリル庫20から所定量以上引出されることを抑止するものである。この動作については後述する。
可動レール41は、図6に示すように正面視における断面形状においてグリル庫20の側壁面を向き且つその長手方向(Y方向)に沿う開口部を備える外方レール部41Aと、グリル庫20の内方側にその長手方向(Y方向)に沿う開口部を備える内方レール部41Bが、その間に隔壁部41kを備える状態で形成されている。なお、本実施形態において可動レール41は金属板を折曲げ加工して形成されているが、グリル庫20内の熱及びグリル本体Gの荷重に対する強度があれば各種の材質および形成方法を採用可能である。そして、外方レール部41Aには、前記固定レール40がY方向に摺動自在に嵌装されている。つまり、可動レール41は、グリル庫20内に固着された固定レール40に対し、引出し操作又は挿入操作可能に構成されている。
可動レール41の隔壁部41kにおけるY方向中央部分には、図7、図8、及び図11に示すように、可動レールストッパのストッパ片40aと係合する係合孔41aが設けられている。ストッパ片40aは、図11に示すようにY方向におけるグリル庫20奥側(以降、単にY方向奥側という)が可動レール41の長手方向(Y方向)に直交し且つグリル庫20開口側が可動レール41の長手方向に対して緩やかな傾斜となるように形成され、さらに、このストッパ片40aは、上述したようにスプリング40bによって、左右双方の固定レール40における前記開口部に対向する壁面に設けられた孔部からグリル庫20内方側に向けて突出する方向に付勢されている。そして、可動レール41が固定レール40に対して相対移動し、係合孔41aがストッパ片40aの位置まで達すると、ストッパ片40aはスプリング40bに押し出されて係合孔41aに嵌合する。ストッパ片40aのY方向奥側は可動レール41の長手方向に直交しているので、その直交部分が係合孔41a端部に当接し、可動レール41はそれ以上の移動を抑止されることとなる。また、その状態から可動レール41を押し込むと、ストッパ片40aのグリル庫20開口側における可動レール41の長手方向に対する緩やかな傾斜を係合孔41aの端部が徐々に押し入れてストッパ片40aの突出部分を固定レール40側に押し込むことになり、可動レール41は固定レール40に対し相対移動が可能となる。
また、可動レール41における内方レール部41Bには、図5及び図6に示すように、後述する駆動軸151端部に備えられるローラ151Rが、可動レール41の長手方向(Y方向)に転動自在に嵌装されている。また、このとき、ローラ151Rの転動に伴って、内方レール部41Bにおけるグリル庫20の長手方向に沿う開口部に沿って駆動軸151が移動することとなる。さらに、内方レール部41Bのグリル庫20奥行き方向における開口側(以降、Y方向手前側という)の端部には、閉塞壁41fが設けられている(図10参照)。
〔グリル本体Gの構成〕
グリル本体Gは、図2に示すように、扉部35と、その扉部35のグリル庫20内部側に一体に取り付けられるグリル庫内部分100と、扉部35のグリル庫外部側に取り付けられるグリッパ30を備えている。
グリッパ30は、例えば耐熱プラスチック等の耐熱性のある素材で形成されている。そして、図7及び図8に示すように、中空状態に形成され、正面視において左右に延びる握り部とその握り部の両端から扉部35に向かう一対の連結部とを備えるグリッパ本体31と、該握り部の扉部35側にグリッパ本体31に対してY方向に摺動可能なグリッパ摺動部材32とを備えて構成されている。また、グリッパ本体31とグリッパ摺動部材32の間にはスプリング33が介在され、グリッパ摺動部材32はグリッパ本体31に対してY方向奥側に向かう方向に復帰付勢されている。
グリル庫内部分100は、図6に示すように、機構保持部材としての下側基板110及び上側基板111を備えて構成されている。下側基板110及び上側基板111におけるグリル庫20の幅方向(X方向)の両端部には、夫々可動レール41を抱き込む状態の折曲部110a及び111aが設けられている。可動レール41は、この折曲部110a及び111aに案内される状態で、下側基板110及び上側基板111に対し長手方向(Y方向)に摺動自在に保持される。従って、グリル本体Gは、可動レール41に対して相対移動可能に構成されることとなる。
また、図6〜図8に示すように、下側基板110におけるY方向の中央部付近で且つ左右の各可動レール41における内方レール部41Bの近傍に、その先端がグリル庫20の幅方向(X方向)外方側に向けて鈎状に突出するストッパ板113が立設されている。ストッパ板113の先端部分は、左右夫々の内方レール部41Bの開口部分からその内部に入り込む状態に設けられている。
下側基板110と上側基板111との間で且つグリル庫20の幅方向(X方向)における可動レール41よりも中央寄りには、下側基板110と上側基板111とに固定される状態で左右一対の連動支持体収容部60が設けられている。夫々の連動支持体収容部60内部には、連動支持体61が、Y方向に摺動可能に保持されている。そして、連動支持体61のY方向奥側の端部にはベアリング軸受け62が設けられ、後述する駆動軸151を回転自在に保持している。また、連動支持体61のグリル庫20開口側の端部には、剛性のある針金(金属棒)等にて形成されたスライドアーム50が両側面に嵌合状態で支持されている。尚、連動支持体収容部60の側面には、連動支持体61が摺動移動した際に駆動軸151がY方向に移動する距離に応じて長孔60aが設けられ、且つ、スライドアーム50がY方向に移動する距離に応じて長孔60bが設けられている。
スライドアーム50は、剛性のある針金(金属棒)等にて形成されたスライドアーム中間部材51を介して同じく金属棒にて形成されたスライドアーム52と接続されている。そして、スライドアーム52は、図7及び図8に示すように、グリル本体Gの扉部35に設けられた貫通孔、及び中空に形成された前記グリッパ本体31の左右の連結部内部を通して、グリッパ摺動部材32に連動連結されている。
下側基板110と上側基板111との平面視中央部分には、図6に示すように回転軸150が回動可能に立設支持されている。説明を加えると、下側基板110の平面視中央部分にベアリング軸受け110fを、上側基板111の平面視中央部分にベアリング軸受け111fを夫々取付け、且つ回転軸150の抜け落ち防止機構(図示なし)を備える状態で、回転軸150が回動可能に支持されている。そして、回転軸150における下側基板110と上側基板111との中間部分には、回転軸150と一体に回転する従動部材としてのギア150Gが設けられている。回転軸150の上端部は、上側基板111を貫通して上方に突出している。
駆動軸151は、前述のように連動支持体61のベアリング軸受け62によって回動自在に、且つ、前記ギア150GよりもY方向奥側の位置に設けられると共に、その長手方向(X方向)中央部分(左右の連動支持体61に挟まれる中間部)に駆動部材としてのウォーム151Wが駆動軸151に対し固定状態で備えられている。また、駆動軸151の長手方向(X方向)両端部には、夫々、可動レール41の内方レール部41B上を転動移動可能なローラ151Rが、駆動軸151に対し固定状態で設けられている。すなわち、ローラ151R、駆動軸151、及びウォーム151W(駆動部材)は一体回動するように設けられている。
図7に示すように、連動支持体61は、グリッパ摺動部材32が開放位置(グリッパ摺動部材32がスプリング33によって復帰付勢される最大位置)に保持されている状態では、スライドアーム52、スライドアーム中間部材51、スライドアーム50を介してY方向に摺動移動される連動支持体61は、ウォーム151Wとギア150Gとが離間し、噛合しない位置に保持されている。
また、図8に示すように、連動支持体61は、グリッパ30が把持されてグリッパ摺動部材32が把持位置に保持されている状態では、スライドアーム52、スライドアーム中間部材51、スライドアーム50を介してY方向に摺動移動される連動支持体61は、ウォーム151Wとギア150Gとが噛合う位置に保持される。
上側基板111の上部には、図6に示すようにグリル皿120が、上側基板111の上部に、上側基板111に設けられる係合突起112と、グリル皿120の周囲部分に設けられた係合孔120aとが係合する状態で載置される。また、グリル皿120の平面視中央部分には、上方に突出し且つ中心部分に貫通孔が形成された回転軸覆い部120bが設けられ、グリル皿120を上側基板111に載置した状態では、この回転軸覆い部120bに後述する回転軸150が貫通するように備えられる。回転軸150の上端部には、後述する対象物載置部Nとしての丸網が、丸網に一体に取り付けられた嵌合部N1が嵌合する状態で着脱自在に取り付けられている。従って、回転軸150の回転に伴って対象物載置部Nとしての丸網が回転されることとなる。また、調理対象物の向きを変更する必要がない場合には、上記丸網に代えて角網を回転軸150に取り付けることもできる。このような角網は、グリル庫20の平面視での大きさ一杯に形成することができるので、丸網に比してグリル庫20の加熱可能領域を効率よく利用して加熱調理を行うことができる。
〔報知手段の構成〕
次に、報知手段の構成を説明する。
本発明のガステーブルCには、図1に示すように、ガステーブルCにおける各種の制御を行う制御手段Sが設けられている。制御手段Sには、グリルの加熱部Kによる加熱状態を検出すると計時を開始する計時手段s1が設けられるとともに、その計時手段s1によって計時された時間が設定時間に達すると報知音を発生する報知手段としてのブザーs2と、前記設定時間を変更設定可能な設定時間変更手段としての設定入力ボタンs3(例えば上下ボタンによって設定時間を増減するもの)とが設けられている。なお、設定時間はデフォルトで例えば5分に設定されており、この時間を起点に設定入力ボタンs3によって設定時間を変更できるように構成されている。この設定入力ボタンs3は、設定時間をインクリメントする上キーと設定時間をデクリメントする下キーを備えており、デフォルトの設定時間である5分から1分単位で設定時間を増減させるように構成されている。設定時間の増減は、例えば0分〜15分の範囲で設定可能とされる。また、上記設定時間は、ガステーブルCの前面板に設けられた8セグメントLED等の表示部s4にて表示される。上記設定を行わない場合は、デフォルト値の5分が設定時間として設定される。なお、設定時間を0とすると報知を行わないように構成することもできる。
そして、加熱部Kでの加熱状態において、上記の設定時間が経過する毎に、ガステーブルCに備えるブザーs2によって報知音が発生されるように構成されている。なお、報知手段としてはブザーs2による報知音の発生に代えて、又はそれに加えて、例えばランプによる視覚的手段を用いることも可能である。
なお、上記構成では詳細の説明を省いたが、このガステーブルCでは、上述の3つのコンロ、並びに両面焼グリルの双方とも、点火されてから一定時間(例えば20分)を経過すると火力を低下させる又は消火させるように構成され、火の消し忘れの危険を回避するようになっている。
〔本発明の加熱調理装置の使用態様〕
次に、本発明に係るガステーブルCの使用態様について説明する。
まず、使用者(調理者)は両面焼グリルでの加熱調理を開始するに当たり、図1及び図2に示すようにグリル本体Gをグリル庫20より引出した後、調理対象物(例えば魚や厚揚げ等)を対象物載置部Nとしての丸網の上に載置する。また、このとき、必要であれば丸網に載置された調理対象物の向きを変えることを利用者に知らせるための報知音を鳴動させるまでの設定時間を、ガステーブルCの前面パネルに備えられた設定入力ボタンs3にて入力する。
加熱部Kによる加熱の開始を指令すると、制御手段Sは図示しない電磁弁を開弁し、指令された火力になるように燃料ガス及び燃焼用空気の供給量を調整する。次いで、制御手段Sは加熱部Kとしての平面バーナH1と左右両側のプレスバーナH2に点火を指令し図示しない点火プラグによって点火動作が行われる。そして、火炎検出器(熱電対)にて点火されたことが検出されると、計時手段s1にて加熱時間の計測が開始される。なお、本実施形態の加熱調理装置には、調理モード選択による自動加熱調理機能(例えば、魚焼モード、餅焼モード、干物モード等)も備えているが、本発明には特に関係しないため、説明を省略する。
計時手段s1にて計時される時間が、上述の設定時間に達すると、ブザーs2(報知手段)により報知音を発生させる。このとき、例えばスピーカにてグリル内の調理物を回転させてください」等の報知メッセージを出力させてもよく、また、同時にガステーブルCに設けるお知らせランプを点灯又は点滅させるようにしてもよい。
利用者は、上述の報知音を聞いて、又はグリル本体Gの扉部35から内部を視認した結果によって対象物載置部Nに載置した調理対象物の向きを変更させる必要を認識すると、グリッパ30によってグリル本体Gをグリル庫20から引出し操作する。
グリル本体Gの引出し操作に伴う、固定レール40、可動レール41、グリル本体Gの動作を説明する。なお、引出し操作の開始時点ではグリル本体Gはグリル庫20内に完全に挿入された状態であるとする。
(A1)グリル本体Gが、下側基板110及び上側基板111の折曲部110a及び111aに案内される状態で、図5(a)に示すように可動レール41に対してY方向手前側に向けて相対移動する。このとき、可動レール41は固定レール40に対して相対的に位置固定されている。可動レール41とグリル本体Gとの相対移動に伴い、図10(a)に示すように、駆動軸151の両端に取付けられているローラ151Rが可動レール41の内方レール部41B上を転動し、駆動軸151を回転させる。
(A2)グリル本体Gに立設状態で取り付けられたストッパ板113の先端部が、内方レール部41Bのグリル庫20開口側端部に設けられた閉塞壁41fに当接し、グリル本体Gは可動レール41に対してそれ以上の相対移動を抑止される。したがって、図10(b)に示すようにローラ151Rの転動は停止する。
(A3)ストッパ板113の先端部と閉塞壁41fとの当接によって、可動レール41が固定レール40に対して相対移動し、Y方向手前側に向けて引出される。
(A4)可動レール41の係合孔41aが固定レール40のストッパ片40aの位置まで達すると、図5(b)に示すように、上述のストッパ片40aと係合孔41aとが係合することによって可動レール41の引出し操作が抑止される。この位置が、グリル本体Gの最大引出し位置となる。
次に、グリル本体Gの挿入操作に伴う、固定レール40、可動レール41、グリル本体Gの動作を説明する。なお、挿入操作の開始時点ではグリル本体Gは上記最大引出し位置まで引出された状態であるとする。
(B1)図5(c)に示すように、グリル本体Gが、下側基板110及び上側基板111の折曲部110a及び111aに案内される状態で可動レール41に対してY方向奥側に向けて相対移動する。このとき、可動レール41は固定レール40に対して相対的に位置固定されている。可動レール41とグリル本体Gとの相対移動に伴い、図10(c)に示すように駆動軸151の両端に取付けられているローラ151Rが可動レール41の内方レール部41B上を転動し、駆動軸151を回転させる。この状態でのグリル本体Gの移動は、グリル本体Gの扉部35内面が可動レール41のY方向手前側の先端部に当接するまで継続される。
(B2)上述のようにグリル本体Gの扉部35内面が可動レール41先端部に当接すると、グリル本体Gの扉部35によって可動レール41が押し込まれる状態となる。このとき、上述したようにストッパ片40aと係合孔41aとの係合が解除され、可動レール41は固定レール40に対してY方向奥側に向けて相対移動を開始する。
このようにグリル本体Gをグリル庫20から引出し操作する、又はグリル庫20へ挿入操作するに当たって、(A1)及び(B1)の状態にてグリッパ30を把持する把持状態としてグリッパ摺動部材32を把持位置に摺動させる(グリッパ30を握ることによってグリッパ摺動部材32をY方向手前側に摺動移動させる)と、図8及び図9に示すように、そのグリッパ摺動部材32の移動がスライドアーム52、スライドアーム中間部材、及びスライドアーム50を介して連動支持体61に伝えられる。さらに、連動支持体61のY方向手前側への移動は、ベアリング軸受けに支持される駆動軸151をY方向手前側に移動させることとなる。この駆動軸151の移動によって、駆動部材としてのウォーム151Wと従動部材としてのギア150Gとが噛合う作動状態となる。従って、ローラ151Rの転動移動に伴う駆動軸151及びそれに設けられるウォーム151Wの回転が縦動部材としてのギア150Gに伝えられ、回転軸150を回転させる。この回転によって、回転軸150に嵌合部N1によって嵌合状態に取り付けられている対象物載置部Nとしての丸網が回転することとなる(図12(a)、(b)参照)。
また、グリッパ摺動部材32はスプリング33によってY方向奥側に復帰付勢されているので、グリッパ30の把持を解除する(グリッパ30を握っていた手を放す)解除状態としてグリッパ摺動部材32を開放位置に摺動させると、グリッパ摺動部材32がY方向奥側に摺動移動し、その移動がグリッパ摺動部材32の移動がスライドアーム52、スライドアーム中間部材、及びスライドアーム50を介して連動支持体61に伝えられ、さらに、連動支持体61のベアリング軸受けに支持される駆動軸151をY方向手前側に移動させることとなる。この駆動軸151の移動によって、駆動部材としてのウォーム151Wと従動部材としてのギア150Gとの噛合いが解除される非作動状態となる。従って、ローラ151Rの転動移動に伴う駆動軸151及びそれに設けられるウォーム151Wの回転は、縦動部材としてのギア150Gに伝えられず、回転軸150の回転、つまり、回転軸150に嵌合部N1によって嵌合状態に取り付けられている対象物載置部Nとしての丸網の回転を停止させることとなる。
〔本願発明との関係〕
上記構成において、回転軸150、従動部材としてのギア150G、駆動部材としてのウォーム151W、駆動軸151、連動支持体61、スライドアーム50、スライドアーム中間部材51、スライドアーム52、及びグリッパ摺動部材32が主に回動機構を構成する。
また、回転軸150、ギア150G、ウォーム151W、駆動軸151、連動支持体61、スライドアーム50、スライドアーム中間部材51、スライドアーム52、グリッパ摺動部材32、及び、スプリング33が主に回動停止機構を構成する。
そして、ウォーム151Wとギア150Gとが噛合う状態が作動状態、ウォーム151Wとギア150Gとが離間し噛合わない状態が非作動状態に対応する。
すなわち、本発明に係る加熱調理装置(ガステーブルC)は、調理対象物を加熱するための加熱部Kを備えたグリル庫20と、グリッパ30を有しグリル庫20へ挿入操作又はグリル庫20からの引出し操作が前記グリッパ30を介して行われるグリル本体Gと、を備えて構成され、調理対象物が載置される対象物載置部Nが、グリル本体Gに設けられた回転軸150周りに回転可能に構成され、作動状態で、グリッパ30を把持した挿入操作又は引出し操作に従って、対象物載置部Nを前記回転軸150周りに回動させる回動機構を備えるとともに、グリッパ30の把持を解除した解除状態において、回動機構を非作動状態として対象物載置部Nの回転軸150周りの回動を停止する回動停止機構を備え、グリッパ30を把持し、挿入操作又は引出し操作する状態で、回動機構の働きにより対象物載置部Nを回転軸150周りに回動させ、グリッパ30の把持を解除して、回動停止機構により回動機構を非作動状態として対象物載置部Nの回転軸150周りの回動を停止するように構成されている。
また、上記構成において、スライドアーム50、スライドアーム中間部材51、スライドアーム52、連動支持体61、及び連動支持体収容部60が、主に連動位置決め機構を構成する。
すなわち、回動機構に、対象物載置部Nと一体に、回転軸150周りに回転する従動部材(ギア150G)と、引出し操作又は挿入操作に伴って回転する駆動部材(ウォーム151W)とを備え、回動機構の作動状態で、駆動部材(ウォーム151W)と従動部材(ギア150G)とが係合し、駆動部材(ウォーム151W)により従動部材(ギア150G)が回転駆動可能とされ、回動停止機構により回動機構が非作動状態とされた状態で、駆動部材(ウォーム151W)と従動部材(ギア150G)との係合が断たれ、従動部材(ギア150G)の回転が停止される構成で、グリッパ30が、グリッパ本体31とグリッパ摺動部材32とを備えて構成され、グリッパ摺動部材32が、把持位置と開放位置との間で摺動自在に設けられるとともに、開放位置側に付勢され、グリッパ30を把持した把持状態でグリッパ摺動部材32が把持位置に保持されるとともに、グリッパ30の把持を解除した解除状態においてグリッパ摺動部材32が開放位置に復帰され、グリッパ摺動部材32の位置に従って駆動部材(ウォーム151W)を位置決めする連動位置決め機構を備え、連動位置決め機構の働きにより、グリッパ摺動部材32が把持位置に保持される状態で、作動状態が実現し、グリッパ摺動部材32が開放位置に保持される状態で、非作動状態が実現されることになる。
そして、グリル本体Gの引出し操作又は挿入操作に伴って、グリル庫20から引出、又はグリル庫20に挿入されるレール(可動レール41)を備えるとともに、グリル庫20からの引出、グリル庫20への挿入に伴って、レール(可動レール41)上を転動するローラ151Rを備え、ローラ151Rの転動が前記駆動部材に伝達されるものとなる。
このようにして、簡単な構成で、且つ片手でも簡便に調理対象物の向きを変更可能なグリルを備えた加熱調理装置を実現することができる。
〔別実施形態〕
次に、本発明の別実施形態について説明する。
(イ)上記実施形態では、両面焼グリルを備えたガステーブルCに本発明を適用した場合を説明したが、このような形態に限定されるものではない。たとえば、加熱部Kとして電気ヒータを用いるものとしてもよく、加熱調理が可能な加熱部を備えるものであれば各種の加熱調理装置に適用できる。また、片面焼グリルに本発明を適用してもよい。さらに、本発明を、コンロを備えずグリルのみを備える加熱調理装置に適用しても良いのは当然である。
(ロ)上記実施形態では、固定レール40と可動レール41、並びに、可動レール41とグリル本体の下側基板110及び上側基板111とは、摺動によって相対移動する構成としたが、これら部材の接触部分にたとえばベアリング機構等を採用し、スムーズな相対移動を実現するように構成することも可能である。
(ハ)上記実施形態におけるグリッパ摺動部材32を、グリッパ本体31に対して摺動移動しないように固定するロック機構をグリッパ30に設けてもよい。このように構成することで、グリル本体Gの引出し操作を行なうに当たって対象物載置部Nを回転させたくない場合に、グリル本体Gの引出しのためのグリッパ30の把持によって作動状態となることを回避できる。
(ニ)上記実施形態においては、報知手段を加熱調理装置に設ける構成としたが、そのような構成に限定されるものではなく、例えば報知音発生機能及び/又は視覚的報知機能を備えるワイヤレス受信装置を備え、制御手段Sがこのワイヤレス受信装置に対して無線通信にて報知指令を出すことによって、加熱調理装置から離れてしまった利用者に対して報知を行うように構成してもよい。その他にも、利用者に対して報知し得る方法を各種採用可能である。
本発明は、簡単な構成で、且つ片手でも簡便に調理対象物の向きを変更可能なグリルを備えた加熱調理装置を実現することが可能となるものである。
G グリル本体
N 対象物載置部(丸網)
20 グリル庫
40 固定レール
40a ストッパ片
41 可動レール
41a 係合孔
100 グリル庫内部分
110 下側基板
150 回転軸
150G 従動部材(ギア)
151 駆動軸
151W 駆動部材(ウォーム)
151R ローラ
30 グリッパ
31 グリッパ本体
32 グリッパ摺動部材
33 スプリング
35 扉部
50 スライドアーム
51 スライドアーム中間部材
52 スライドアーム
60 連動支持体収容部
60a 長孔
60b 長孔
61 連動支持体
62 ベアリング軸受け
113 ストッパ板

Claims (6)

  1. 調理対象物を加熱するための加熱部を備えたグリル庫と、
    グリッパを有し、前記グリル庫への挿入操作又は前記グリル庫からの引出し操作が、前記グリッパを介して行われるグリル本体とを備えた加熱調理装置であって、
    前記調理対象物が載置される対象物載置部が、前記グリル本体に設けられた回転軸周りに回転可能に構成され、
    作動状態で、前記グリッパを把持した前記挿入操作又は引出し操作に従って、前記対象物載置部を前記回転軸周りに回動させる回動機構を備えるとともに、
    前記グリッパの把持を解除した解除状態において、前記回動機構を非作動状態として前記対象物載置部の前記回転軸周りの回動を停止する回動停止機構を備え、
    前記グリッパを把持し、前記挿入操作又は引出し操作する状態で、前記回動機構の働きにより前記対象物載置部を前記回転軸周りに回動させ、
    前記グリッパの把持を解除して、前記回動停止機構により前記回動機構を非作動状態として前記対象物載置部の前記回転軸周りの回動を停止する加熱調理装置。
  2. 前記回動機構に、前記対象物載置部と一体に、前記回転軸周りに回転する従動部材と、前記引出し操作又は前記挿入操作に伴って回転する駆動部材とを備え、
    前記回動機構の作動状態で、前記駆動部材と前記従動部材とが係合し、前記駆動部材により前記従動部材が回転駆動可能とされ、前記回動停止機構により前記回動機構が非作動状態とされた状態で、前記駆動部材と前記従動部材との係合が断たれ、前記従動部材の回転が停止される構成で、
    前記グリッパが、グリッパ本体とグリッパ摺動部材とを備えて構成され、
    前記グリッパ摺動部材が、把持位置と開放位置との間で摺動自在に設けられるとともに、前記開放位置側に付勢され、
    前記グリッパを把持した把持状態で前記グリッパ摺動部材が前記把持位置に保持されるとともに、前記グリッパの把持を解除した解除状態において前記グリッパ摺動部材が前記開放位置に復帰され、
    前記グリッパ摺動部材の位置に従って前記駆動部材を位置決めする連動位置決め機構を備え、
    前記連動位置決め機構の働きにより、
    前記グリッパ摺動部材が前記把持位置に保持される状態で、前記作動状態が実現し、
    前記グリッパ摺動部材が前記開放位置に保持される状態で、前記非作動状態が実現される請求項1記載の加熱調理装置。
  3. 前記引出し操作又は前記挿入操作に伴って、前記グリル庫から引出、前記グリル庫に挿入されるレールを備えるとともに、前記グリル庫からの引出、前記グリル庫への挿入に伴って、前記レール上を転動するローラを備え、前記ローラの転動が前記駆動部材に伝達される請求項2記載の加熱調理装置。
  4. 前記対象物載置部が平面視円形に構成された丸網である請求項1〜3の何れか一項に記載の加熱調理装置。
  5. 前記対象物載置部が平面視円形に構成された丸網と、平面視円形以外の形状に形成された非丸網とを備え、前記丸網と前記非丸網とが前記回転軸に着脱自在に構成されている請求項4記載の加熱調理装置。
  6. 前記加熱調理装置の制御を行う制御手段と、前記加熱部による加熱状態を検出すると計時を開始する計時手段と、前記計時手段によって計時された時間が設定時間に達すると報知音を発生する報知手段と、前記設定時間を変更設定可能な設定時間変更手段とが設けられ、
    前記制御手段が、前記加熱状態において、前記設定時間が経過する毎に前記報知手段に報知音を発生させるように構成された請求項1〜5の何れか一項に記載の加熱調理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013100960A (ja) * 2011-11-09 2013-05-23 Osaka Gas Co Ltd 調理器
WO2021024989A1 (ja) * 2019-08-07 2021-02-11 シャープ株式会社 加熱調理器

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