JP2011163576A - 空気調和システムにおける全熱交換器及び周辺設備の異常検知装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空調機1と、全熱交換器2と、外気供給通路3と、冷暖房気排出通路4と、全熱交換器2を経由しないで外気を空調機1に導入するための外気供給バイパス通路5と、全熱交換器2を経由しないで空調機1からの冷暖房気を大気中に排出するための排気バイパス通路6と、冷暖房気の排熱と外気とを全熱交換器2で熱交換させる熱交換モード、若しくは外気供給バイパス通路及び排気バイパス通路に備えられたダンパ13,19を制御して当該バイパス通路を開放するバイパスモードのそれぞれに制御する制御部とを備えた空気調和システムにおいて、全熱交換器2の正常時の熱交換効率と、ダンパ7,13,15,19の正常時の予め決められた動作における静圧とを記録しておく記憶部と、診断モードに設定した状態で、記憶部に記憶されている熱交換効率と静圧とを対比することにより、全熱交換器2及びダンパ7,13,15,19の良否を診断する診断部を備える。
【選択図】図1
Description
第1の発明は、空調対象となる室内へ冷暖房気を供給する空調機と、空調された室内から排出される冷暖房気に含まれる排熱を回収するための全熱交換器と、外気を前記空調機に導入するためのダンパとファンを備えた外気供給通路と、前記空調機から前記冷暖房気を排出するための冷暖房気排出通路と、前記全熱交換器を経由しないで前記外気を前記空調機に導入するためのダンパを備えた外気供給バイパス通路と、前記全熱交換器を経由しないで前記空調機からの冷暖房気を大気中に排出するためのダンパを備えた排気バイパス通路と、前記冷暖房気の排熱と前記外気とを前記全熱交換器で熱交換させる熱交換モード、若しくは前記外気供給バイパス通路及び排気バイパス通路に備えられた前記ダンパを制御して当該バイパス通路を開放するバイパスモードのそれぞれに制御する制御部とを備えた空気調和システムにおいて、
前記全熱交換器の正常時の熱交換効率と、前記外気供給バイパス通路及び前記排気バイパス通路に備えられたそれぞれのダンパの正常時の予め決められた動作における静圧とを記録しておく記憶部と、前記全熱交換器と前記ダンパを診断する診断モードに設定した状態で、前記記憶部に記憶されている前記全熱交換器の正常時の熱交換効率と、前記外気供給バイパス通路及び前記排気バイパス通路に備えられたそれぞれのダンパの正常時の予め決められた動作における静圧とを対比することにより、前記全熱交換器、及び前記それぞれのダンパの良否を診断する診断部とを備えることである。
前記それぞれの給気ファン及び排気ファンの正常時の予め決められた動作における各種の特徴量を記録しておく記憶部と、前記それぞれのファンを所定の診断モードに設定した状態で、診断モードにおける特徴量と、前記記憶部に記憶されている前記各種の特徴量と対比することにより、前記それぞれのファンの良否を診断する診断部とを備えることである。
全熱交換器及び外気供給バイパス通路、排気バイパス通路のダンパが適正に機能しているか、不具合を起こしていないかを適正に診断することができる。
前記外気供給通路に備えられた給気ファンと冷暖房気排出通路に備えられた排気ファンの良否を適正に診断することができる。
図1は、全熱交換器を有する空気調和システムの全体的な構成を示した系統図である。
この空気調和システムは、空調機1と全熱交換器2が外気供給通路3と冷暖房気排出通路4で連通されており、外気供給通路3には、全熱交換器2を迂回する外気供給バイパス通路5が設けられ、また、冷暖房気排出通路4には、全熱交換器2を迂回する排気バイパス通路6が設けられている。
この空調機1には、室内空気を換気させる際に、外気供給通路3及び冷暖房気排出通路4を開閉できるように、換気ダンパ1d,外気ダンパ1e,排気ダンパ1fが設けられている。また、空調機1には、各種操作スイッチを備えた空調機コントローラ20が接続されている。
また、前記外気供給通路3内には、図示右側の外気に開放された上流端側から、給気ダンパ7,給気ファン8,風量可変ユニット9が順に設けられており、給気ダンパ7は外気供給通路3内の全熱交換器2の上流側に設けられており、給気ファン8は全熱交換器2の下流側に設けられている。
前記外気供給バイパス通路5は、外気供給通路3に対し、給気ダンパ7の上流側と全熱交換器2の下流側を連通するようにして設けられ、外気供給バイパス通路5には、この外気供給バイパス通路5を開閉する外気ダンパ13が設けられている。
この冷暖房気排出通路4には、図示右側の下流端側に排気ファン14が設けられており、全熱交換器2の図示左側の上流側に還気ダンパ15が設けられている。
また、冷暖房気排出通路4には、排気ファン14の右側の下流側に圧力計16が設けられており、排気ファン14の図示左側の上流側には排気温度センサ17が設けられている。また、還気ダンパ15の図示左側の上流側には還気温度センサ18が設けられている。
なお、空気調和システムの制御部21内の計測データ入力・記憶部21aには、前記温度センサ10,11,17,18及び前記圧力計12,16から計測データが入力され、計測データは、制御部21内の正常値記憶部21b,比較・判断部(診断部)21cへ出力される。
なお、バイパスモードで運転される時には、室内空気は排気バイパス通路6を通り大気に放出され、外気は外気供給バイパス通路5を通り空調機1に導入される。
回転型では、全熱交換器2内のローターを回転させるモーターの故障については、モーターの電流値を計測することによって、回転異常などの不具合を判断できるものであるが、全熱交換器2のローターの運転に異常がなかった場合や静止型においては、全熱交換器2における熱交換効率の変化とファン14,8の静圧変化によりダンパ7,13,15,19の故障の有無を判断することができる。
また、外気ダンパ13の故障についても、バイパスモードで運転している時の給気ファン8の静圧を圧力計12で測定し、正常値記憶部21bに記憶されている外気ダンパ13が正常な時の静圧と比較することにより、外気ダンパ13の故障を判定することができる。
即ち、外気温度センサ10で測定された外気温度と、給気温度センサ11で測定された給気温度と、還気温度センサ18で測定された還気温度とにより、全熱交換器2の熱交換効率の変化を判断することができるものである。
なお、診断中に、バイパスモードで運転して、全熱交換器2の熱交換効率が上昇している(ゼロにならない)場合には、給気ダンパ7或いは還気ダンパ15の両方が全閉にならない不具合がある可能性がある。
例えば、外気ダンパ13を開けた後、給気ダンパ7を閉めた時に、熱交換効率がゼロになれば、給気ダンパ7の動作に問題がないことが判る。この場合、熱交換効率がゼロにならなければ、給気ダンパ7が閉まらない動作不良が考えられる。
また、熱交換モードで運転中に排気ダンパ19を開けた後、還気ダンパ15を閉じた時に、熱交換効率がゼロになれば、還気ダンパ15の動作に問題はなく、熱交換効率がゼロにならない場合には還気ダンパ15が閉まらない動作不良が考えられる。
また、ファン8,14の正常時の予め決められた動作における回転数,電流値,周波数,風量等の各種の特徴量を予め正常値記憶部21bに記憶させておき、診断モードでの診断中におけるこれらの各種の特徴量とを対比することにより、ファン8,14の良否を診断することができるものである。
なお、全熱交換器の正常時の熱交換効率と、バイパス通路に備えられたダンパの正常時の予め決められた動作における静圧とを対比することにより、全熱交換器、及びダンパの良否を診断する上記構成は、バイパス通路および切り替えのためのダンパが一つである全熱交換器システムにおいても適用できるものである。
2 全熱交換器
3 外気供給通路
4 冷暖房気排出通路
5 外気供給バイパス通路
6 排気バイパス通路
7 給気ダンパ
8 給気ファン
10 外気温度センサ
11 給気温度センサ
12 圧力計
13 外気ダンパ
14 排気ファン
15 還気ダンパ
16 圧力計
17 排気温度センサ
18 還気温度センサ
19 排気ダンパ
Claims (2)
- 空調対象となる室内へ冷暖房気を供給する空調機と、空調された室内から排出される冷暖房気に含まれる排熱を回収するための全熱交換器と、外気を前記空調機に導入するためのダンパとファンを備えた外気供給通路と、前記空調機から前記冷暖房気を排出するための冷暖房気排出通路と、前記全熱交換器を経由しないで前記外気を前記空調機に導入するためのダンパを備えた外気供給バイパス通路と、前記全熱交換器を経由しないで前記空調機からの冷暖房気を大気中に排出するためのダンパを備えた排気バイパス通路と、前記冷暖房気の排熱と前記外気とを前記全熱交換器で熱交換させる熱交換モード、若しくは前記外気供給バイパス通路及び排気バイパス通路に備えられた前記ダンパを制御して当該バイパス通路を開放するバイパスモードのそれぞれに制御する制御部とを備えた空気調和システムにおいて、
前記全熱交換器の正常時の熱交換効率と、前記外気供給バイパス通路及び前記排気バイパス通路に備えられたそれぞれのダンパの正常時の予め決められた動作における静圧とを記録しておく記憶部と、前記全熱交換器と前記ダンパを診断する診断モードに設定した状態で、前記記憶部に記憶されている前記全熱交換器の正常時の熱交換効率と、前記外気供給バイパス通路及び前記排気バイパス通路に備えられたそれぞれのダンパの正常時の予め決められた動作における静圧とを対比することにより、前記全熱交換器、及び前記それぞれのダンパの良否を診断する診断部とを備える
ことを特徴とする空気調和システムにおける全熱交換器及び周辺設備の異常検知装置。 - 空調対象となる室内へ冷暖房気を供給する空調機と、空調された室内から排出される冷暖房気に含まれる排熱を回収するための全熱交換器と、外気を風量制御して前記空調機に供給するための給気ファンを備えた外気供給通路と、前記冷暖房気を風量制御して大気中に排出するための排気ファンを備えた冷暖房気排出通路と、前記全熱交換器を経由しないで前記外気を前記空調機に導入するためのダンパを備えた外気供給バイパス通路と、前記全熱交換器を経由しないで前記空調機からの冷暖房気を大気中に排出するためのダンパを備えた排気バイパス通路と、前記冷暖房気の排熱と前記外気とを前記全熱交換器で熱交換する熱交換モード、若しくは前記外気供給バイパス通路及び排気バイパス通路に備えられた前記ダンパを制御して当該バイパス通路を開放するバイパスモードのそれぞれに制御する制御部とを備えた空気調和システムにおいて、
前記それぞれの給気ファン及び排気ファンの正常時の予め決められた動作における各種の特徴量を記録しておく記憶部と、前記それぞれのファンを所定の診断モードに設定した状態で、診断モードにおける特徴量と、前記記憶部に記憶されている前記各種の特徴量と対比することにより、前記それぞれのファンの良否を診断する診断部とを備える
ことを特徴とする空気調和システムにおける全熱交換器及び周辺設備の異常検知装置。
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