JP7433465B2 - 換気装置 - Google Patents

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Description

本開示は、全熱交換器を備えた換気装置に関するものである。
従来、全熱交換器の結露を防止する換気装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、給気用モータを備えた給気用ファンと、排気用モータを備えた排気用ファンと、室内の空気と屋外の空気を換気する際に熱交換するための全熱交換器と、給気送風経路において熱交換素子の給気入口側に設けられた温度検知手段と、排気送風経路において熱交換素子の排気入口側に設けられた湿度検知手段と、を備え、温度検知手段が検知した温度と湿度検知手段が検知した湿度とに応じて給気用モータと排気用モータとの回転数を減少させ、給気風量と排気風量とを低下させることで全熱交換器の排気側出口部に発生する結露を防止している。また、特許文献1では、全熱交換器の室外空気吸込側および室内空気吸込側にそれぞれ空気清浄用のフィルタが設けられている。
特開2016-65692号公報
特許文献1は、全熱交換器の結露を防止することはできるが、結露あるいは結氷による異常あるいはフィルタ目詰まりなどによって生じる風量低下による異常が発生した場合、それら異常が発生したことを検知することができないという課題があった。
本開示は、以上のような課題を解決するためになされたもので、結露あるいは結氷による異常あるいはフィルタ目詰まりなどによって生じる風量低下による異常が発生した場合、それら異常が発生したことを検知することができる換気装置を提供することを目的としている。
本開示に係る換気装置は、給気口から吹き出される空気が通過する給気路および排気口から吹き出される空気が通過する排気路が形成されたケーシングと、前記ケーシング内に配置され、前記給気路を流れる空気と前記排気路を流れる空気とで熱交換させる全熱交換器と、前記給気路の入口側の空気温度を検知する第一温度センサと、前記給気路の出口側の空気温度を検知する第二温度センサと、前記排気路の入口側の空気温度を検知する第三温度センサと、前記第一温度センサ、前記第二温度センサ、および、前記第三温度センサが検知した各空気温度に基づいて算出された前記全熱交換器の温度効率が基準値より大きい場合は異常が発生していると判定する制御装置と、前記給気路に空気を流す給気ファンと、前記排気路に空気を流す排気ファンと、を備え、前記制御装置は、前記給気ファンおよび前記排気ファンの両方を動作させる通常運転時において、前記異常が発生していると判定したら、前記給気ファンおよび前記排気ファンのうちどちらか一方を停止させる乾燥運転を行うものである。
結露あるいは結氷による異常あるいはフィルタ目詰まりなどによって生じる風量低下による異常が発生した場合、第一温度センサ、第二温度センサ、および、第三温度センサが検知した各空気温度に基づいて算出された全熱交換器の温度効率が基準値より大きくなる。そこで、本開示に係る換気装置によれば、上記の温度効率が基準値より大きい場合は異常が発生していると判定することで、結露あるいは結氷による異常あるいはフィルタ目詰まりなどによって生じる風量低下による異常が発生した場合、それら異常が発生したことを検知することができる。
実施の形態1に係る換気装置の構成を示す上面模式図である。 実施の形態1に係る換気装置の構成を示す側面模式図である。 実施の形態1に係る全熱交換器が正常状態での外気温度が室内温度よりも高い場合の給気および排気の温度変化を示す図である。 実施の形態1に係る全熱交換器が正常状態での外気温度が室内温度よりも低い場合の給気および排気の温度変化を示す図である。 実施の形態1に係る全熱交換器が結露あるいは結氷もしくは風量低下状態での外気温度が室内温度よりも高い場合の給気および排気の温度変化を示す図である。 実施の形態1に係る全熱交換器が結露あるいは結氷もしくは風量低下状態での外気温度が室内温度よりも低い場合の給気および排気の温度変化を示す図である。 実施の形態1に係る結露あるいは結氷発生時の全熱交換器の温度効率の変化を示す図である。 実施の形態1に係る風量低下発生時の全熱交換器の温度効率の変化を示す図である。 実施の形態1に係る換気装置の異常要因を特定する制御フローを示す図である。 実施の形態2に係る換気装置の冷媒回路図である。 実施の形態2に係る換気装置の構成を示す側面模式図である。 実施の形態2に係る換気装置の異常要因を特定する制御フローを示す図である。 実施の形態2に係る換気装置の変形例の構成を示す側面模式図である。
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本開示が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る換気装置1の構成を示す上面模式図である。図2は、実施の形態1に係る換気装置1の構成を示す側面模式図である。
図1および図2に示すように、実施の形態1に係る換気装置1は、ケーシング10と、給気ファン11と、給気ファンモータ12と、排気ファン13と、排気ファンモータ14と、全熱交換器20と、給気フィルタ41と、排気フィルタ42とを備えている。さらに、換気装置1は、外気温度センサ(以下、第一温度センサとも称する)51と、給気温度センサ(以下、第二温度センサとも称する)52と、室内空気温度センサ(以下、第三温度センサとも称する)53と、排気温度センサ54と、制御装置30とを備えている。
ケーシング10は、換気装置1の外郭を構成するものであり、内部に外気(OA)を取り込む外気口10aと、室外に排気(EA)を排出する排気口10bと、内部に還気(RA)を取り込む還気口10cと、室内に給気(SA)を供給する給気口10dとを備えている。また、ケーシング10の内部には、外気口10aから取り込まれて給気口10dから吹き出される空気が通過する給気路10adと、還気口10cから取り込まれて排気口10bから吹き出される空気が通過する排気路10bcとが形成されている。なお、以下において還気を室内空気とも称する。
全熱交換器20は、例えば紙でできており、給気路10adを流れる空気と排気路10bcを流れる空気とで、顕熱および潜熱を交換、つまり全熱交換させるものである。
給気フィルタ41および排気フィルタ42は、それぞれ全熱交換器20に設けられ、ゴミあるいはほこりなどが全熱交換器20に付着しないようそれらを取り除くものである。給気フィルタ41は、全熱交換器20において給気路10adの風上側となる位置に設けられており、排気フィルタ42は、全熱交換器20において排気路10bcの風上側となる位置に設けられている。
給気ファンモータ12は給気ファン11を動作させるものであり、排気ファンモータ14は排気ファン13を動作させるものである。給気ファンモータ12および排気ファンモータ14は、回転数固定で制御されるようにしてもよいし、回転数を段階的に変更して制御されるようにしてもよい。
給気ファン11は、外気口10aから外気(OA)をケーシング10内の給気路10adに取り込んで、全熱交換器20で全熱交換させた後、給気口10dから給気(SA)として空調対象空間である室内に供給するものである。排気ファン13は、還気口10cから還気(RA)をケーシング10内の排気路10bcに取り込んで、全熱交換器20で全熱交換させた後、排気口10bから排気(EA)として室外に排出するものである。
外気温度センサ51は、例えばケーシング10の外気口10a付近に設けられ、給気路10adの入口側の空気温度、つまり外気温度を検知するものである。給気温度センサ52は、例えばケーシング10の給気口10d付近に設けられ、給気路10adの出口側の空気温度、つまり給気温度を検知するものである。室内空気温度センサ53は、例えばケーシング10の還気口10c付近に設けられ、排気路10bcの入口側の空気温度、つまり室内温度を検知するものである。排気温度センサ54は、例えばケーシング10の排気口10b付近に設けられ、排気路10bcの出口側の空気温度、つまり排気温度を検知するものである。これらの各温度センサは、例えばサーミスタで構成されている。
制御装置30は、CPU、ROM、RAM、I/Oポートなどを備えたマイクロコンピュータを有している。制御装置30は、各温度センサからの検知信号、および不図示の操作部からの操作信号などに基づき、給気ファンモータ12および排気ファンモータ14を含む換気装置1全体の動作を制御する。なお、制御装置30は、換気装置1に設けられていてもよいし、換気装置1とは別体として設けられ、通信で換気装置1を制御するような構成でもよい。
また、制御装置30は、換気装置1の異常検知、給気ファン11および排気ファン13の制御、および、異常個所特定に関わる機能ブロックとして、記憶部31、抽出部32、演算部33、比較部34、判定部35、制御部36、および、報知部37を備えている。
記憶部31は、各温度センサで検知された温度に関するデータを記憶するように構成されている。これらのデータは、換気装置1の運転中に定期的に取得される。また、記憶部31には、異常判定に必要な各種データが記憶されている。
抽出部32は、記憶部31に記憶されたデータの中から、異常判定に必要となるデータを抽出するように構成されている。
演算部33は、抽出部32で抽出されたデータに基づき、必要な演算を行うように構成されている。
比較部34は、演算部33での演算により得られた値と閾値との比較、または演算部33での演算により得られた値同士の比較を行うように構成されている。
判定部35は、比較部34での比較結果に基づき、換気装置1について異常判定を行うように構成されている。
制御部36は、判定部35の結果に基づき、乾燥運転および通常換気運転などの各運転モードに応じて、給気ファン11および排気ファン13を制御するものである。
報知部37は、制御部36で制御されている運転モードを表示する部分と、判定部35の結果に基づき結露あるいは結氷による異常あるいはフィルタ目詰まりなどによって生じる風量低下による異常などの異常内容を表示する部分と、で構成されている。
なお、報知部37は、制御装置30に設けられていてもよいし、制御装置30とは別体として設けられ、例えば遠隔のPCなどで構成されていてもよい。制御装置30とは別体となる場合は、報知部37は制御装置30からの指令により、換気装置1の運転モードおよび異常内容などを報知するように構成されている。報知部37は、情報を視覚的に報知する表示部、および、情報を聴覚的に報知する音声出力部のうち、少なくとも一方を有している。
次に、図3および図4を用いて、換気装置1の給気および排気の温度変化を説明する。
図3は、実施の形態1に係る全熱交換器20が正常状態での外気温度TOAが室内温度TRAよりも高い場合の給気および排気の温度変化を示す図である。
図3から分かるように、給気路11adから温度の高い外気が、排気路11bcから温度の低い室内空気が、それぞれ全熱交換器20に供給され、外気と室内空気とで全熱交換を行う。その後、外気は温度が低下した給気として室内に供給され、室内空気は温度が上昇した排気として屋外に排出される。
ここで、全熱交換器20の性能を示す指標として、外気温度TOAが室内温度TRAよりも高い場合(TOA>TRA)の正常時の温度効率ηcは、下記となる。
Figure 0007433465000001
図4は、実施の形態1に係る全熱交換器20が正常状態での外気温度TOAが室内温度TRAよりも低い場合の給気および排気の温度変化を示す図である。
図4から分かるように、給気路11adから温度の低い外気が、排気路11bcから温度の高い室内空気が、それぞれ全熱交換器20に供給され、外気と室内空気とで全熱交換を行う。その後、外気は温度が上昇した給気として室内に供給され、室内空気は温度が低下した排気として屋外に排出される。
ここで、全熱交換器20の性能を示す指標として、外気温度TOAが室内温度TRAよりも低い場合(TOA<TRA)の正常時の温度効率ηhは、下記となる。
Figure 0007433465000002
[換気装置の異常について]
次に、実施の形態1に係る換気装置1の異常について説明する。
換気装置1の異常として、結露あるいは結氷による異常とフィルタ目詰まりなどによって生じる風量低下による異常とがあり、これら異常について詳細に説明する。
まず、結露および結氷について説明する。結露は全熱交換器20で全熱交換する外気と室内空気とにおいて、温度が高い側の空気が冷やされ、露点温度まで下がり、空気中の水分が全熱交換器20の表面に析出することである。そして、結氷は、全熱交換器20内で空気中の水分が結露した後に凍結し、風路を閉塞するまで氷塊が成長することである。この結露あるいは結氷が発生すると、換気装置1の内部からの水滴の落下、つまり露垂れなどが発生してクレームの要因になるほか、全熱交換器20の表面にカビまたは菌が繁殖し、不衛生な状態となる。また、この結露が全熱交換器20の劣化を引き起こす要因にもなっている。
結露あるいは結氷が発生すると、上記のように全熱交換器20が濡れる。通常、全熱交換器20の熱伝導率は、その主な構成部材である紙の熱伝導率0.06[W/(mk)]程度である。しかし、全熱交換器20が濡れると、その熱伝導率は水の熱伝導率0.6[W/(mk)]に近くなることから、温度効率が向上する、つまり温度効率ηの値が高くなる。
次に、風量低下について説明する。フィルタ目詰まりなどによって生じる風量低下は、給気フィルタ41および排気フィルタ42にゴミあるいはほこりなどが溜まり発生するものである。風量低下が生じると必要な換気量が室内に供給できないため、従来では定期的にフィルタ清掃などを行い、必要な換気量を確保できるようにしていた。ただ、現状一定期間が経ったらフィルタ清掃を行っており、フィルタの状態で風量低下を検知するものはなかった。
フィルタ目詰まりなどによって温度の高い側の風量が低下すると、相対的に温度の低い側の風量が増加することから、全熱交換器20で温度の高い空気が温度の低い空気と熱交換しやすくなり、高温空気が低温空気に近づく。よって、全熱交換器20での温度効率が向上する、つまり温度効率ηの値が高くなる。
図5および図6を用いて、結露あるいは結氷もしくは風量低下が発生した場合の換気装置1の給気および排気の温度の変化を説明する。
図5は、実施の形態1に係る全熱交換器20が結露あるいは結氷もしくは風量低下状態での外気温度TOAが室内温度TRAよりも高い場合の給気および排気の温度変化を示す図である。
図5から分かるように、給気路11adから温度の高い外気が、排気路11bcから温度の低い室内空気が、それぞれ全熱交換器20に供給され、外気と室内空気とで全熱交換を行う。その後、外気は温度が低下した給気として室内に供給され、室内空気は温度が上昇した排気として屋外に排出されるが、結露あるいは結氷もしくは風量低下により全熱交換器20の熱交換性能が向上する。そのため、異常時(太点線)の給気温度T’SAは正常時(細点線)の給気温度TSAよりも低下することが分かる。
ここで、全熱交換器20の性能を示す指標として、外気温度TOAが室内温度TRAよりも高い場合(TOA>TRA)の異常時の温度効率ηc’は、下記となる。
Figure 0007433465000003
図6は、実施の形態1に係る全熱交換器20が結露あるいは結氷もしくは風量低下状態での外気温度TOAが室内温度TRAよりも低い場合(TOA<TRA)の給気および排気の温度変化を示す図である。
図6から分かるように、給気路11adから温度の低い外気が、排気路11bcから温度の高い室内空気が、それぞれ全熱交換器20に供給され、外気と室内空気とで全熱交換を行う。その後、外気は温度が上昇した給気として室内に供給され、室内空気は温度が低下した排気として屋外に排出されるが、結露あるいは結氷もしくは風量低下により全熱交換器20の熱交換性能が向上する。そのため、異常時(太点線)の給気温度T’SAは正常時(細点線)の給気温度TSAよりも上昇することが分かる。
ここで、全熱交換器20の性能を示す指標として、外気温度TOAが室内温度TRAよりも低い場合(TOA<TRA)の異常時の温度効率ηh’は、下記となる。
Figure 0007433465000004
[換気装置の異常検知方法について]
以上のように、正常時と異常時とで温度効率ηの値に差異があり、結露あるいは結氷もしくは風量低下状態では温度効率ηの値が正常時に比べて高くなるということが分かる。よって、この温度効率ηの値を用いてまずは正常状態か異常状態かの特定が行われる。
また、結露あるいは結氷が疑われる温度効率ηがあらかじめ設定された基準値ηstよりも大きくなる場合には、露垂れ、カビ、および、菌の発生を抑制するため、結露あるいは結氷している全熱交換器20を乾かすことが望ましい。よって、その場合には全熱交換器20を乾燥させる乾燥運転が行われる。ここで、乾燥運転は、給気ファン11および排気ファン13のうちどちらか一方を停止させ、全熱交換器20を乾燥させる運転である。それに対し、通常運転は、給気ファン11および排気ファン13の両方を動作させる運転である。
この乾燥運転を用いて、結露あるいは結氷による異常かフィルタ目詰まりなどによって生じる風量低下による異常かの異常要因の特定が行われる。
結露あるいは結氷による異常か風量低下による異常かの異常要因の特定については、乾燥運転で全熱交換器20を乾かす際の温度効率ηの変化と、乾燥運転後に通常運転に戻してからの温度効率ηの変化と、のうち少なくともいずれか一方から行われる。
図7および図8を用いて、結露あるいは結氷による異常と風量低下による異常との違いを説明する。
図7は、実施の形態1に係る結露あるいは結氷発生時の全熱交換器20の温度効率ηの変化を示す図である。図8は、実施の形態1に係る風量低下発生時の全熱交換器20の温度効率ηの変化を示す図である。なお、図7および図8は、いずれも通常運転中にt1で異常と判定され、その後t1~t3で乾燥運転が行われ、t3以降は通常運転が行われた場合の時間(横軸)に対する温度効率η(縦軸)の変化を示している。また、図7および図8中のη1は、換気装置1が正常時の温度効率である。また、図7および図8中のη2は、換気装置1に異常が発生したのか判定を行う際に用いられる温度効率である。また、図7および図8中のη3は、換気装置1が異常時に結露あるいは結氷による異常およびフィルタ目詰まりなどによって生じる風量低下による異常のうちどちらの異常が発生したのか判定を行う際に用いられる温度効率である。
まず、乾燥運転で全熱交換器20を乾かす際の結露あるいは結氷発生時と風量低下発生時との違いについて説明する。
結露あるいは結氷発生時は、図7に示すように、水の熱容量分および蒸発潜熱分、温度が低下するため、温度効率η=0(=η3)、つまり全熱交換器20に入る空気と全熱交換器20から出ていく空気との温度差が0となるまでに、t1~t3の時間がかかる。それに対し、風量低下発生時は、図8に示すように、乾燥運転となり給気ファン11および排気ファン13のうちどちらか一方が停止すると、η=0(=η3)となるまでに、t1~t2の時間しかかからない。つまり、風量低下発生時は、全熱交換器20での温度変化がないため、t1~t2の短時間でη=0となるが、結露あるいは結氷発生時は、全熱交換器20での温度変化があるため、その分、温度効率η=0となるまでに時間がかかる。そのため、温度効率がη2からη3となるまでにかかる時間によって、結露あるいは結氷および風量低下のうちどちらが発生したのかが分かる。
次に、乾燥運転で全熱交換器20を乾かした後の通常運転時の結露あるいは結氷発生時と風量低下発生時との違いについて説明する。
結露あるいは結氷発生時は、図7に示すように、結露あるいは結氷して全熱交換器20が徐々に濡れると、水の熱容量分および蒸発潜熱分、温度が上昇しづらくなるため、温度効率ηの値がη2まで高くなるのにある程度の時間が必要である(t3~t5参照)。それに対し、風量低下発生時は、図8に示すように、結露あるいは結氷発生時のように全熱交換器20の状態変化がないことから短時間で温度効率ηがη2まで高くなる(t3~t5参照)。そのため、温度効率がη3からη2となるまでにかかる時間によって、結露あるいは結氷および風量低下のうちどちらが発生したのかが分かる。
図9を用いて、実施の形態1に係る換気装置1の異常要因を特定する制御フローを説明する。
図9は、実施の形態1に係る換気装置1の異常要因を特定する制御フローを示す図である。なお、図9の制御フロー開始時は通常運転が行われているものとする。
(ステップS101)
制御装置30は、外気温度センサ51、給気温度センサ52、および、室内空気温度センサ53で検知された各空気温度に基づいて、現在の温度効率ηnowを算出する。
(ステップS102)
制御装置30は、現在の温度効率ηnowと基準値ηstとの差分が0より大きいかどうかを判定する。制御装置30が、現在の温度効率ηnowと基準値ηstとの差分が0より大きいと判定した場合、異常であると判定し、ステップS103の処理に進む。一方、制御装置30が、現在の温度効率ηnowと基準値ηstとの差分が0以下であると判定した場合、正常であると判定し、この制御フローを終了する。
(ステップS103)
制御装置30は、排気ファン13を停止させ、乾燥運転を開始する。また、制御装置30は、乾燥運転を行っている旨を、報知部37に報知させる。なお、ここでは乾燥運転を開始するために排気ファン13を停止させる例について説明したが、給気ファン11を停止させてもよい。
(ステップS104)
制御装置30は、乾燥運転を開始後、一定時間が経過したかどうかを判定する。制御装置30が、乾燥運転を開始後、一定時間が経過したと判定した場合、全熱交換器20は乾いたと判定し、ステップS105の処理に進む。一方、制御装置30が、乾燥運転を開始後、一定時間が経過していないと判定した場合、全熱交換器20は乾いていないと判定し、再度ステップS104の処理を行う。
ここで、ステップS104の処理において、制御装置30は、乾燥運転を開始後、一定時間が経過したら全熱交換器20は乾いたと判定しているが、それに限定されない。例えば、制御装置30は、給気温度TSAと外気温度TOAとの差分が0になり温度効率η=0になったらなどで、全熱交換器20は乾いたと判定してもよい。
(ステップS105)
制御装置30は、排気ファン13を動作させ、通常運転を開始する。また、制御装置30は、通常運転を行っている旨を、報知部37に報知させる。
(ステップS106)
制御装置30は、外気温度センサ51、給気温度センサ52、および、室内空気温度センサ53で検知された各空気温度に基づいて、現在の温度効率ηnowを算出する。
(ステップS107)
制御装置30は、現在の温度効率ηnowと基準値ηstとの差分が0より大きいかどうかを判定する。制御装置30が、現在の温度効率ηnowと基準値ηstとの差分が0より大きいと判定した場合、風量低下による異常であると判定し、ステップS108の処理に進む。一方、制御装置30が、現在の温度効率ηnowと基準値ηstとの差分が0以下であると判定した場合、風量低下による異常はないと判定し、この制御フローを終了する。なお、制御フローを終了する前に、制御装置30が、結露あるいは結氷による異常である旨を、報知部37に報知させるようにしてもよい。
(ステップS108)
制御装置30は、風量低下による異常である旨を、報知部37に報知させる。
以上、実施の形態1に係る換気装置1は、給気口10dから吹き出される空気が通過する給気路10adおよび排気口10bから吹き出される空気が通過する排気路10bcが形成されたケーシング10と、ケーシング10内に配置され、給気路10adを流れる空気と排気路10bcを流れる空気とで熱交換させる全熱交換器20と、給気路10adの入口側の空気温度を検知する第一温度センサ51と、給気路10adの出口側の空気温度を検知する第二温度センサ52と、排気路10bcの入口側の空気温度を検知する第三温度センサ53と、第一温度センサ51、第二温度センサ52、および、第三温度センサ53が検知した各空気温度に基づいて算出された全熱交換器20の温度効率が基準値より大きい場合は異常が発生していると判定する制御装置30と、を備えたものである。
結露あるいは結氷による異常あるいはフィルタ目詰まりなどによって生じる風量低下による異常が発生した場合、第一温度センサ51、第二温度センサ52、および、第三温度センサ53が検知した各空気温度に基づいて算出された全熱交換器20の温度効率が基準値より大きくなる。そこで、実施の形態1に係る換気装置1によれば、上記の温度効率が基準値より大きい場合は異常が発生していると判定する。そうすることで、結露あるいは結氷による異常あるいはフィルタ目詰まりなどによって生じる風量低下による異常が発生した場合、それら異常が発生したことを検知することができる。
また、実施の形態1に係る換気装置1は、給気路10adに空気を流す給気ファン11と、排気路10bcに空気を流す排気ファン13と、を備え、制御装置30は、給気ファン11および排気ファン13の両方を運転させる通常運転時において、異常が発生していると判定したら、給気ファン11および排気ファン13のうちどちらか一方を停止させる乾燥運転を行うものである。
実施の形態1に係る換気装置1によれば、通常運転時において、異常が発生していると判定したら、給気ファン11および排気ファン13のうちどちらか一方を停止させる乾燥運転を行う。そのため、換気装置1に結露あるいは結氷による異常が発生した場合でも、全熱交換器20を乾かすことができる。
また、実施の形態1に係る換気装置1において、制御装置30は、乾燥運転を開始して一定時間経過後、第一温度センサ51、第二温度センサ52、および、第三温度センサ53が検知した各空気温度に基づいて算出された温度効率が基準値より大きい場合は風量低下による異常が発生していると判定し、該温度効率が該基準値以下である場合は結露あるいは結氷による異常が発生していると判定するものである。
実施の形態1に係る換気装置1によれば、乾燥運転を開始して一定時間経過後に算出した温度効率が基準値より大きい場合は風量低下による異常が発生していると判定し、該温度効率が該基準値以下である場合は結露あるいは結氷による異常が発生していると判定する。そのため、結露あるいは結氷による異常およびフィルタ目詰まりなどによって生じる風量低下による異常のうち、どちらの異常が発生したのか異常要因を特定することができる。
また、実施の形態1に係る換気装置1は、報知部37を備え、制御装置30は、乾燥運転時に、乾燥運転を行っている旨を報知部37により報知させるものである。
実施の形態1に係る換気装置1によれば、報知部37により、乾燥運転時に乾燥運転を行っている旨が報知されるため、ユーザーに換気装置1が乾燥運転中であることを知らせることができる。
また、実施の形態1に係る換気装置1において、制御装置30は、結露あるいは結氷による異常が発生していると判定した場合は、その旨を報知部37により報知させ、風量低下による異常が発生していると判定した場合は、その旨を報知部37により報知させるものである。
実施の形態1に係る換気装置1によれば、報知部37により、結露あるいは結氷による異常あるいは風量低下による異常が発生した場合に異常要因が報知されるため、ユーザーに換気装置1の異常要因を知らせることができる。
実施の形態2.
以下、実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図10は、実施の形態2に係る換気装置1の冷媒回路図である。図11は、実施の形態2に係る換気装置1の構成を示す側面模式図である。
実施の形態2に係る換気装置1は、図10に示すように、圧縮機111、流路切替装置112、第一熱交換器113、絞り装置121、第二熱交換器122が順次配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路101を備えている。そして、換気装置1は、流路切替装置112の切り替えにより冷房運転および暖房運転の両方が運転可能である。また、冷媒回路101には、吸入圧力センサ116と凝縮温度センサ153とが設けられている。
圧縮機111は、低温低圧の冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮し、高温高圧の冷媒を吐出する。圧縮機111は、例えば、運転周波数を変化させることにより、単位時間あたりの送出量である容量が制御されるインバータ圧縮機などからなる。
流路切替装置112は、例えば四方弁であり、冷媒の流れる方向を切り替えることにより、冷房運転と暖房運転との切り替えを行う。流路切替装置112は、冷房運転時に、図10の実線で示す状態に切り替わり、圧縮機111の吐出側と第一熱交換器113とが接続される。また、流路切替装置112は、暖房運転時に、図10の破線で示す状態に切り替わり、圧縮機111の吐出側と第二熱交換器122とが接続される。
第一熱交換器113は、外気と冷媒との間で熱交換を行う。第一熱交換器113は、冷房運転の際に、冷媒の熱を外気に放熱して冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。また、第一熱交換器113は、暖房運転の際に、冷媒を蒸発させ、その際の気化熱により外気を冷却する蒸発器として機能する。
絞り装置121は、例えば絞りの開度を調整することができる電子式膨張弁であり、開度を調整することによって第一熱交換器113または第二熱交換器122に流入する冷媒の圧力を制御する。
第二熱交換器122は、室内空気と冷媒との間で熱交換を行う。第二熱交換器122は、冷房運転の際に、冷媒を蒸発させ、その際の気化熱により室内空気を冷却する蒸発器として機能する。また、第二熱交換器122は、暖房運転の際に、冷媒の熱を室内空気に放熱して冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。
この第二熱交換器122は、図11に示すように、給気路10adの全熱交換器20よりも風下側に配置されている。ここで、乾燥運転時など外気が全熱交換器20で室内空気と全熱交換されずに温度変化しない場合、外気がそのまま給気として室内に供給されてしまうと、夏場では室内温度が上昇してしまい、冬場では室内温度が低下してしまう。そこで、このような場合では、蒸発温度あるいは凝縮温度を制御する。具体的には、夏場では蒸発温度を低下させることで、第二熱交換器122を通過した後の給気の温度を低下させ、冬場では凝縮温度を上昇させることにより第二熱交換器122を通過した後の給気の温度を上昇させる。そうすることで、乾燥運転時など外気が全熱交換器20で室内空気と全熱交換されずに温度変化しない場合であっても、給気の温度を低下あるいは上昇させることで、室内温度を一定に保つことができる。
吸入圧力センサ116は、圧縮機111の吸入側に設けられており、冷房運転時の蒸発温度を算出するための吸入圧力を検知するものである。蒸発温度は、吸入圧力センサ116で検知される吸入圧力から算出される飽和温度である。
凝縮温度センサ153は、第二熱交換器122に設けられており、暖房運転時の凝縮温度を検知するものである。
なお、冷房運転時の蒸発温度を検知するために、吸入圧力センサ116の代わりに第一熱交換器113に温度センサを設けてもよい。また、暖房運転時の凝縮温度を検知するために、凝縮温度センサ153の代わりに圧縮機111の吐出側に圧力センサを設けてもよい。
図12を用いて、実施の形態2に係る換気装置1の異常要因を特定する制御フローを説明する。
図12は、実施の形態2に係る換気装置1の異常要因を特定する制御フローを示す図である。なお、図12の制御フロー開始時は通常運転が行われているものとする。
(ステップS201)
制御装置30は、外気温度センサ51、給気温度センサ52、および、室内空気温度センサ53で検知された各空気温度に基づいて、現在の温度効率ηnowを算出する。
(ステップS202)
制御装置30は、現在の温度効率ηnowと基準値ηstとの差分が0より大きいかどうかを判定する。制御装置30が、現在の温度効率ηnowと基準値ηstとの差分が0より大きいと判定した場合、異常であると判定し、ステップS203の処理に進む。一方、制御装置30が、現在の温度効率ηnowと基準値ηstとの差分が0以下であると判定した場合、正常であると判定し、この制御フローを終了する。
(ステップS203)
制御装置30は、排気ファン13を停止させ、乾燥運転を開始する。また、制御装置30は、乾燥運転を行っている旨を、報知部37に報知させる。また、制御装置30は、外気温度に応じて蒸発温度あるいは凝縮温度を制御する。つまり、夏場で外気温度が所定値以上の場合には、蒸発温度が所定値以下まで低下するように圧縮機111の運転周波数および絞り装置121の開度を制御する。また、冬場で外気温度が所定値以下の場合には、凝縮温度が所定値以上まで上昇するように圧縮機111の運転周波数および絞り装置121の開度を制御する。なお、ここでは乾燥運転を開始するために排気ファン13を停止させる例について説明したが、給気ファン11を停止させてもよい。
(ステップS204)
制御装置30は、乾燥運転を開始後、一定時間が経過したかどうかを判定する。制御装置30が、乾燥運転を開始後、一定時間が経過したと判定した場合、全熱交換器20は乾いたと判定し、ステップS205の処理に進む。一方、制御装置30が、乾燥運転を開始後、一定時間が経過していないと判定した場合、全熱交換器20は乾いていないと判定し、再度ステップS204の処理を行う。
ここで、ステップS204の処理において、制御装置30は、乾燥運転を開始後、一定時間が経過したら全熱交換器20は乾いたと判定しているが、それに限定されない。例えば、制御装置30は、給気温度TSAと外気温度TOAとの差分が0になり温度効率η=0になったらなどで、全熱交換器20は乾いたと判定してもよい。
(ステップS205)
制御装置30は、排気ファン13を動作させ、通常運転を開始する。また、制御装置30は、通常運転を行っている旨を、報知部37に報知させる。また、制御装置30は、外気温度に応じて蒸発温度あるいは凝縮温度を制御する。つまり、夏場で外気温度が所定値以上の場合には、蒸発温度が所定値以下まで低下するように圧縮機111の運転周波数および絞り装置121の開度を制御する。また、冬場で外気温度が所定値以下の場合には、凝縮温度が所定値以上まで上昇するように圧縮機111の運転周波数および絞り装置121の開度を制御する。
(ステップS206)
制御装置30は、外気温度センサ51、給気温度センサ52、および、室内空気温度センサ53で検知された各空気温度に基づいて、現在の温度効率ηnowを算出する。
(ステップS207)
制御装置30は、現在の温度効率ηnowと基準値ηstとの差分が0より大きいかどうかを判定する。制御装置30が、現在の温度効率ηnowと基準値ηstとの差分が0より大きいと判定した場合、風量低下による異常であると判定し、ステップS208の処理に進む。一方、制御装置30が、現在の温度効率ηnowと基準値ηstとの差分が0以下であると判定した場合、風量低下による異常はないと判定し、この制御フローを終了する。なお、制御フローを終了する前に、制御装置30が、結露あるいは結氷による異常である旨を、報知部37に報知させるようにしてもよい。
(ステップS208)
制御装置30は、風量低下による異常である旨を、報知部37に報知させる。
図13は、実施の形態2に係る換気装置1の変形例の構成を示す側面模式図である。
実施の形態2に係る換気装置1の変形例では、図13に示すように、第一熱交換器113が、給気路10adの全熱交換器20よりも風上側に配置されている。
そして、乾燥運転時、外気口10aから取り込まれた空気は、凝縮器として機能する第一熱交換器113から放出された熱、つまり凝縮熱で加熱された後、全熱交換器20に供給される。そのため、第一熱交換器113を給気路10adの全熱交換器20よりも風上側に配置することで、乾燥運転時に全熱交換器20の乾燥に要する時間を短縮することができる。
以上、実施の形態2に係る換気装置1は、圧縮機111、流路切替装置112、第一熱交換器113、絞り装置121、第二熱交換器122が配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路101を備え、第二熱交換器122は給気路10adの全熱交換器20よりも風下側に配置されており、制御装置30は、乾燥運転時に、第一温度センサ51が検知した温度に応じて蒸発温度あるいは凝縮温度を制御するものである。
実施の形態2に係る換気装置1によれば、乾燥運転時に、第一温度センサ51が検知した温度に応じて蒸発温度あるいは凝縮温度を制御する。そのため、外気が全熱交換器20で室内空気と全熱交換されずに温度変化しない場合であっても、給気の温度を低下あるいは上昇させることで、室内温度を一定に保つことができる。
また、実施の形態2に係る換気装置1において、第一熱交換器113は給気路10adの全熱交換器20よりも風上側に配置されている。
実施の形態2に係る換気装置1によれば、第一熱交換器113が給気路10adの全熱交換器20よりも風上側に配置されているため、乾燥運転時、外気口10aから取り込まれた空気は凝縮熱で加熱された後、全熱交換器20に供給される。そのため、乾燥運転時に全熱交換器20の乾燥に要する時間を短縮することができる。
1 換気装置、10 ケーシング、10a 外気口、10ad 給気路、10b 排気口、10bc 排気路、10c 還気口、10d 給気口、11 給気ファン、11ad 給気路、11bc 排気路、12 給気ファンモータ、13 排気ファン、14 排気ファンモータ、20 全熱交換器、30 制御装置、31 記憶部、32 抽出部、33 演算部、34 比較部、35 判定部、36 制御部、37 報知部、41 給気フィルタ、42 排気フィルタ、51 外気温度センサ、52 給気温度センサ、53 室内空気温度センサ、54 排気温度センサ、101 冷媒回路、111 圧縮機、112 流路切替装置、113 第一熱交換器、116 吸入圧力センサ、121 絞り装置、122 第二熱交換器、153 凝縮温度センサ。

Claims (8)

  1. 給気口から吹き出される空気が通過する給気路および排気口から吹き出される空気が通過する排気路が形成されたケーシングと、
    前記ケーシング内に配置され、前記給気路を流れる空気と前記排気路を流れる空気とで熱交換させる全熱交換器と、
    前記給気路の入口側の空気温度を検知する第一温度センサと、
    前記給気路の出口側の空気温度を検知する第二温度センサと、
    前記排気路の入口側の空気温度を検知する第三温度センサと、
    前記第一温度センサ、前記第二温度センサ、および、前記第三温度センサが検知した各空気温度に基づいて算出された前記全熱交換器の温度効率が基準値より大きい場合は異常が発生していると判定する制御装置と、
    前記給気路に空気を流す給気ファンと、
    前記排気路に空気を流す排気ファンと、を備え
    前記制御装置は、
    前記給気ファンおよび前記排気ファンの両方を動作させる通常運転時において、前記異常が発生していると判定したら、
    前記給気ファンおよび前記排気ファンのうちどちらか一方を停止させる乾燥運転を行う
    換気装置。
  2. 前記乾燥運転は、
    前記排気ファンのみを停止させる運転である
    請求項に記載の換気装置。
  3. 前記乾燥運転は、
    前記給気ファンのみを停止させる運転である
    請求項に記載の換気装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記乾燥運転を開始して一定時間経過後、
    前記第一温度センサ、前記第二温度センサ、および、前記第三温度センサが検知した各空気温度に基づいて前記温度効率を算出し、該温度効率が前記基準値より大きい場合は風量低下による異常が発生していると判定し、前記温度効率が前記基準値以下である場合は結露あるいは結氷による異常が発生していると判定する
    請求項のいずれか一項に記載の換気装置。
  5. 報知部を備え、
    前記制御装置は、
    前記乾燥運転時に、前記乾燥運転を行っている旨を前記報知部により報知させる
    請求項のいずれか一項に記載の換気装置。
  6. 前記制御装置は、
    結露あるいは結氷による異常が発生していると判定した場合は、その旨を前記報知部により報知させ、
    風量低下による異常が発生していると判定した場合は、その旨を前記報知部により報知させる
    請求項に従属する請求項に記載の換気装置。
  7. 圧縮機、流路切替装置、第一熱交換器、絞り装置、第二熱交換器が配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路を備え、
    前記第二熱交換器は前記給気路の前記全熱交換器よりも風下側に配置されており、
    前記制御装置は、
    前記乾燥運転時に、前記第一温度センサが検知した温度に応じて蒸発温度あるいは凝縮温度を制御する
    請求項1~のいずれか一項に記載の換気装置。
  8. 前記第一熱交換器は前記給気路の前記全熱交換器よりも風上側に配置されている
    請求項に記載の換気装置。
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